JP6570474B2 - 首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器及び首振パイプ付き蛇口 - Google Patents

首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器及び首振パイプ付き蛇口 Download PDF

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Description

本発明は、首振パイプ付き蛇口から水道水などの液体が吐出するときに、液体に溶解した空気などの気体からマイクロバブルを生成するとともに、簡易に、首振パイプ付き蛇口に取り付けられる首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器、及びそのマイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口に関する。
マイクロバブルについての研究は、1985年頃からスタートした。マイクロバブルは、新しい技術分野であるため、解明されていない点も多い。現在、マイクロバブルについて以下の2つの現象が知られている。
一つは、マイクロバブルのサイズが小さいことから繊維や毛穴などの奥まで入り込み易い浸透現象である。もう一つは、圧壊である。圧壊は、マイクロバブルが水中に吐出されることで、水中の水圧に押しつぶされ、さらに小さなナノバブルとなり、やがて破壊される現象である。この圧壊が起きる時に、時速約400キロ前後の超音波が発生し、5500度近い高熱を発すると言われている。そして、この2つの現象の相互作用により、汚れなどが取れやすくなると言われている。
その他の具体的利用例として、水産分野においては、水中にマイクロバブルを発生させることで淡水魚と海水魚を同時に生育させる事例、カキの赤潮被害を防止した事例、ホタテの養殖効率を向上させた事例などが報告されている。
また、船舶分野においては、マイクロバブルを船底に流して船の抵抗を軽減させ、船のスピードを上げる研究がある。また、自動車関連分野においては、内燃機関(エンジン)にマイクロバブル生成器を通して、空気を含んだ混合燃料を噴射させることで、燃焼効率の改善を行う技術も研究されている。
また、大気中の空気を取り込み、マイクロバブルを発生させる装置を付けたシャワーヘッドなどが販売されている。さらに、浴槽用の循環式マイクロバブル発生装置なども販売されている。
以上のように、マイクロバブルについての利用、研究は、広範な技術分野で行われている。
ここで、マイクロバブルを発生させる手段として、高速せん断方式、加圧圧壊方式、キャビテーション方式など、9種類ほどが知られている。その多くが、アスピレータ方式などで、外部から空気を吸引している。或いは、強制注入している。
他方、特許文献1には、外部から空気を吸入することなく、溶存空気からマイクバブルを発生させる、キャビテーション方式のマイクロバブル発生装置が公開されている。
特許文献1のマイクロバブル発生装置は、高圧ポンプによる旋回流を必要としない簡単な構造で、高速の水流が、狭い間隔で配置した複数個のノズルを通過する際に生じるキャビテーションを利用して、溶存空気によるマイクロバブルを発生させるものであって、(a)入口2eから出口2fに向かってその中心軸に直交する断面積を漸減する通水用入口側の第1ノズル3と、(b)入口側の第1ノズル3との間に連通路8を介して連続して配設され、入口4eから出口4fに向かってその中心軸に直交する断面積を漸増する通水用出口側の第2ノズル4と、(c)前記連通路8にのみ開口した側室8bとを有することを特徴とするものである。
しかしながら、マイクロバブル生成器を既存の配管への簡易な配置する手段、既存の液流体を用いた具体的実用例については、十分な提案がなされていない。
他方、特許文献2には、シャワーヘッドにベンチュリー管1を内蔵させた、マイクロバブルを発生させるシャワーヘッドが開示されている。しかし、ベンチュリー管1は、シャワーヘッド内部に既存品では通常存在しない環状の突起部にゴムパッキン7を係止して、ベンチュリー管1を係止し、止水している。したがって、当該発明に特化した特注(内部環状突起を備える)のシャワーヘッドが必要である。
そこで、本願発明者は、既に、特許文献3のマイクロバブル生成器を発明している。特許文献3のマイクロバブル生成器は、気体を溶解した液体からマイクロバブルを生成するマイクロバブル生成器であって、外周に溝が穿設され内部に前記液体を通しマイクロバブルを生成するマイクロバブル生成路を備える筒と、前記溝に嵌められ弾性を備えるOリングと、からなり、前記液体を被送液場所に流す送液管内に配置され、前記Oリングで前記送液管と前記筒との間をシールすることを特徴とする。
しかしながら、特許文献3の発明は、蛇口の口部の上流側の配管を切断又は取り外して、装着するもので、煩雑の作業を伴うものであった。
他方、蛇口として、例えば、図10に示す、首振パイプ付き蛇口が普及している。従来の首振パイプ付き蛇口20は、蛇口21と、首振パイプ25と、袋ナット26と、Uパッキン27と、リング28とからなる。
蛇口21は、上流側に壁やカウンターなどに穿設された配管穴に係止するフランジ22aを備え、他端に液体の吐出口である口部24を備え、コマの位置で内部にある流量が調整される流路を備えた本体22と、前記コマの位置を回転で調節するハンドル23とからなる。
口部24は、外周に外ネジ部24a、内周に輪状の内第一段差部24c、内第一段差部24cより奥に位置する輪状の内第二段差部24dを備え、液体を吐出する。なお、内第二段差部24dの無い蛇口もある。従来、内第二段差部24dで、首振パイプ25の蛇口21内部への侵入を防止していたが、昨今は、リング28のみでも十分に首振パイプ25の蛇口内部への侵入、脱落を防止できるようになっている。
首振パイプ25は、内側に向け輪状に窪む凹部25bを備え、末端部25aが内第二段差部24dに当接することで蛇口21内部へ侵入しない。Uパッキン27は、首振パイプ25に嵌められ、口部24の内第一段差部24cに当接する輪状のパッキンである。リング28は凹部25bに嵌りUパッキン27と口部24の先端24bに接触する。袋ナット26は、穴を有し、その穴に首振パイプ25を通し、リング28を内部に収納したうえで、口部24の外ネジ部24aに内ネジ26aで螺合する。
そして、従来の首振パイプ付き蛇口20は、袋ナット26の口部24への螺合により、首振パイプ25を回動可能に口部24に接続するとともに、袋ナット26がUパッキン27及びリング28を内第一段差部に押圧し、Uパッキン27及びリング28の弾性変形で、口部24と首振パイプ25と袋ナット26との間の接続部をシールする。
特許文献3では、従来の首振パイプ付き蛇口20の共通構造を利用した簡易なマイクロバブル生成器の装着手段は検討されていなかった。
特開2009−136864号公報 特開2006−116518号公報 特開2014−147901号公報
そこで、本発明は、首振パイプ付き蛇口から水道水などの液体が吐出されるときに、液体に溶解した空気などの気体からマイクロバブルを生成するとともに、簡易に、首振パイプ付き蛇口に取り付けられる首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器、及びそのマイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口を提供することを目的とするものである。
マイクロバブルの効果としては、ミクロの気泡による洗浄効果とともに、マイクロバブルが圧壊する時にだす超音波と高熱よる洗浄効果がある。その効果を発揮し、簡易に取り付ける際の条件として、一般的な水道水の給水圧力0.1MPa程度の圧力で、かつ、一般に配管されている水道水の給水管の管径で、さらに外部から空気を取り込まずに、水道水の中に含まれている含有空気をマイクロバブル化できる管路形状とその配置方法を検討した。そして、既存の首振パイプ付き蛇口に簡易に導入する新たな取り付け方法を検討し、本願発明を完成した。
そして、本発明は、上記の課題を解決するために、
(1)
首振パイプを袋ナットで蛇口の口部に取り付けた首振パイプ付き蛇口に用いられ、前記蛇口の口部と前記首振パイプの末端部に係止され、前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
外周に突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有するインサートを備え、
前記突条が、
前記口部の内部の内第一段差部と、前記首振パイプの末端部との間に位置し、前記袋ナットの前記口部への螺合で、前記口部とインサートの間をシールすることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(2)
液体を吐出する、外周に外ネジ部、内周に輪状の内第一段差部を有する口部を備える蛇口と、内側に向け輪状に窪む凹部を備え、袋ナットで前記蛇口の前記口部に取り付けられる首振パイプと、前記首振パイプに嵌められ、前記口部の内第一段差部に当接する輪状のUパッキンと、前記凹部に嵌り前記Uパッキン及び前記口部の先端に接触するリングと、穴に前記首振パイプを通し、前記リングを内部に収納したうえで、前記口部の外ネジ部に内ネジで螺合する袋ナットとからなり、前記袋ナットの前記口部への螺合により前記首振パイプを回動可能に前記口部に接続するとともに、前記Uパッキン及びリングで接続部がシールされる首振パイプ付き蛇口に、
用いられ、
前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
外周に突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有するインサートを備え、
前記突条が、
前記口部の内部の内第一段差部と、前記首振パイプの末端部との間に位置し、前記袋ナットの前記口部への螺合で、前記口部とインサートの間をシールすることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(3)
液体を吐出する、外周に外ネジ部、内周に輪状の内第一段差部を有する口部を備える蛇口と、内側に向け輪状に窪む凹部を備えた首振パイプと、前記首振パイプに嵌められ、前記口部の内第一段差部に当接する輪状のUパッキンと、前記凹部に嵌り前記Uパッキン及び前記口部の先端に接触するリングと、穴に前記首振パイプを通し、前記リングを内部に収納したうえで、前記口部の外ネジ部に内ネジで螺合する袋ナットとからなり、前記袋ナットの前記口部への螺合により前記首振パイプを回動可能に前記口部に接続するとともに、前記Uパッキン及びリングで接続部がシールされる首振パイプ付き蛇口に、
用いられ、
前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
前記口部の外ネジ部に螺合する内ネジ部、前記袋ナットの内ネジに螺合する外ネジ部、前記内ネジ部の下端に位置する上段差、及び前記外ネジ部の内側に設けられた下段差を備えるジョイント管と、
前記上段差に載置される第一パッキンと、
外周に前記第一パッキン上に係止される突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有し、前記ジョイント管内に挿入され、位置するインサートと、からなり、
前記ジョイント管が前記口部の外ネジ部及び前記袋ナットの内ネジに螺合することで、前記第一パッキンが前記口部の先端とジョイント管の前記上段差の間をシールし、前記袋ナット内の前記首振パイプに嵌められた前記Uパッキン及びリングが前記ジョイント管、前記首振パイプ及び前記袋ナットの間をシールするとともに、前記インサートが位置固定されることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(4)
前記液体を旋回させ流速を上げる偏芯穴を備えるトルネードプレートを、前記インサートの上流側に配置したことを特徴とする(3)に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(5)
さらに、前記インサートの突条に位置する外縁を一端に備え、内部空洞で、他端に内縁を備え、前記内縁側端部が前記口部の内部の内第一段差部に係止されるキャップと、前記キャップの内縁の内部に係止されるとともに、他端が前記インサートの上流側に位置する、前記液体を旋回させ流速を上げる偏芯穴を有するトルネードプレートと、
を備えてなり、
前記キャップで、前記トルネードプレートを前記インサート上流側に位置決めすることを特徴とする(3)に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(6)
さらに、前記外縁に載置される第二パッキンを備え、
前記第二パッキンが前記外縁と前記口部の内部の間の緩衝材となることを特徴とする(3)に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(7)
前記流路が、
内部より両端に向かって径が広がることを特徴とする(3)に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(8)
前記流路が、
前記液体の入口側端部から中心部にいくにしたがって内径が徐々に狭まる第一流路と、
前記第一流路に接続する円柱状の第二流路と、
前記第二流路に接続し前記液体の出口側他端に向け内径が徐々に広がる第三流路と、
からなることを特徴とする(3)に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
(9)
(1)〜(8)の何れか1に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器を内蔵したことを特徴とする首振パイプ付き蛇口。
構成とした。
本発明は、上記構成であるので、簡易に、既存の首振パイプ付き蛇口に、マイクロバブル生成器を取り付けることができ、首振パイプ付き蛇口から水道水などの液体が吐出するときに、液体に溶解した空気などの気体からマイクロバブルを生成することができる。
首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器の(A)正面斜視図及び(B)正面斜視断面図である。 首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器の(A)平面図、(B)左右側面図、(C)正面図、(D)底面図、(E)(A)のA−A‘断面図である。 ジョイント管の(A)平面図、(B)左右側面図、(C)正面図、(D)底面図、(E)A−A‘断面図である。 第一パッキンの(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)A−A‘断面図である。 インサートの(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)A−A‘断面図である。 キャップの(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)A−A‘断面図である。 トルネードプレートの拡大図で、(A)平面図、(B)平面斜視図、(C)A−A‘断面図である。 第二パッキンの(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)A−A‘断面図である。 本発明であるマイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口の使用状態を示す図(部分断面図)である。 従来の首振パイプ付き蛇口の説明図(部分断面図)である。
以下、添付図面に基づき本発明について詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
本発明であるマイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口11(図9)は、首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1(図1−8)を、従来の首振パイプ付き蛇口20、その他の従来の首振パイプ付き蛇口に、既存部品をそのまま使用し、簡易に取り付けてなり、口部24から液体が吐出するときに、液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する。
首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1は、図1−8に示すように、ジョイント管3と、第一パッキン4と、インサートと、キャップ6と、トルネードプレート7と、第二パッキン8とからなる。
ジョイント管3は、図3等に示すように、内部空洞3fで、口部24の外ネジ部24aに螺合する内部側面に設けた内ネジ部3a、袋ナット26の内ネジ26aに螺合する下端部3e側外周に位置する外ネジ部3b、内ネジ部3aの下端に位置するドーナツ状の上段差3c、及び外ネジ部3bの内側に設けられたドーナツ状の下段差3dを備え、内部にインサート5が位置する。
第一パッキン4は、図4等に示すように、ドーナツ形状のシール材で、ジョイント管3の上段差3cに載置される。
インサート5は、図5等に示すように、内部に液体を通し、液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路5hを有し、外周にドーナツ状の突条5cを備える筒体で、突条5cより上流側が上筒5aで、突条5cより下流側が上筒5aより径が細い下筒5bとなる。図9に示すように、ジョイント管3内に挿入、位置され、上筒5aは口部24の内部でキャップ6内部に収まる外径で、下筒5bは、首振パイプ25の内部に収納できる外径とする。
突条5cは、すくなくとも、蛇口21の口部24の内部の内第一段差部24cと、首振パイプ25の末端部25aとの間に位置し、袋ナット26の口部24への直接螺合又は間接的な接続で、接続部がシールされる。より好適には、図9に示すように、突条5cが、ジョイント管3の上段差に載置される第一パッキン4に当接し、ジョイント管3とインサート5をシールする。また、突条5cの底面内側は窪んだ溝5dを設け、首振パイプ25のメーカーの製品寸法のバラツキがあっても吸収して、取り付け可能にする。
流路5hは、図1、2等に示すように、液体の入口側端部から中心部にいくにしたがって内径が徐々に狭まる第一流路5eと、第一流路5eに接続する円柱状の第二流路5fと、第二流路5fに接続し液体の出口側他端に向け内径が徐々に広がる第三流路5gからなる。
キャップ6は、図6等に示すように、インサート5の突条5cと第二パッキン8の間に位置する外縁6aを一端に備え、内部空洞6dで、液体が通り、他端に穴6cが穿設された内縁6bを備え、内縁6b側端部が口部24の内部の内第一段差部24cに係止される。内部空洞6dには、トルネードプレート7が配置される。穴6cの直径は、トルネードプレート7の直径より小さい。口部24の開口が上に位置するタイプの蛇口の場合、即ち、水が下から上に流れる場合、トルネードプレート7が水流で回転して蛇口内に落下してしまう恐れがあり、そのような落下を防止するため穴6cの直径をトルネードプレート7の直径より小さくした。水が上から下へ流れる場合にはキャップ6はなくてもよい。
トルネードプレート7は、図7等に示すように、円盤状の本体7aと、本体7aを上下に貫通し、液体に回転を加え旋回流にさせ流速を上げるため、例えば15°偏芯した4つの穴7bとからなる。本体7aは、例えば、樹脂などを成型して作ることができる。
トルネードプレート7は、インサート5の上流側に位置し、ジョイント管3が、口部24の外ネジ部24aと袋ナット26の内ネジ26aに螺合することで、キャップ6の内縁6bの内部に係止され、インサート5の端部とで挟持され、キャップ6内に位置固定する。
第二パッキン8は、図8等に示すように、ドーナツ形状の緩衝材で、キャップ6の外縁6aの上に載置される。首振パイプ25の長さのバラツキにより、外縁6aと内第一段差部24cとの間に隙間が生じ、その隙間に水が流れると、振動音(キャップ6が上下に振動するガタツキ音)が発生する可能性がある。そこで、第二パッキン8は、キャップ6の外縁6aと口部24の内部の内第一段差部24cとの間に位置し、振動音の発生を抑制、防止する。
上述の部品からなる首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1は、図9に示すように、従来の首振パイプ付き蛇口20に、極めて簡易に、従来の首振パイプ付き蛇口20の既存部品を使用して、嵌められ、口部24から液体が吐出するときに、液体に溶解した気体からマイクロバブルを生成する
首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1を組み込んだ、マイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口11は、
口部24の外ネジ部24aに螺合する内ネジ部3a、袋ナット26の内ネジ26aに螺合する外ネジ部3b、内ネジ部3aの下端に位置する上段差3c、及び外ネジ部3bの内側に設けられた下段差3dを備えるジョイント管3と、
上段差3cに載置される第一パッキン4と、
外周に第一パッキン4上に係止される突条5c、内部に液体を通し、液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路5hを有し、ジョイント管3内に挿入され、位置するインサート5と、
突条5cに載置される第二パッキン8と、
インサート5の突条5cと第二パッキン8の間に位置する外縁6aを一端に備え、内部空洞6dで、他端に内縁6bを備え、内縁6b側端部が口部24の内部の内第一段差部24cに係止されるキャップ6と、
キャップ6の内縁6bの内部に係止されるとともに、他端がインサート5の上流側に位置する、液体を旋回させ流速を上げる偏芯穴7bを有するトルネードプレート7とを備えてなり、
ジョイント管3が口部24の外ネジ部24a及び袋ナット26の内ネジ26aに螺合することで、第一パッキン4が口部24の先端24bとジョイント管3の上段差3cの間をシールし、袋ナット26内の首振パイプ25に嵌められたUパッキン27及びリング28がジョイント管3、首振パイプ25及び袋ナット26の間をシールするとともに、インサート5、キャップ6及びトルネードプレート7が位置固定される。
首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1の従来の首振パイプ付き蛇口20への取り付け手順は、以下の通りである。
予め、図1、2の状態に首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1を組み立てる。続いて、従来の首振パイプ付き蛇口21の口部24から袋ナット26を首振パイプ25とともに外す。この時、リング28も付いたまま外れる。さらにUパッキン27も口部24内部又は首振パイプ25から外す。次に、組み立てておいた首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1の内ネジ部3aを蛇口21の口部24の外ネジ部24aへ螺合させる。そして、取り外しておいたUパッキン27をリング28が付いた首振パイプ25に装着し、そのまま図9のように首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1を中に差し込み、袋ナット26の内ネジ26aをジョイント管3の外ネジ部3bに螺合させる。
これにより、各部材の接続部が第一パッキン4、Uパッキン27及びリング28でシールされつつ、インサート5を口部24及び首振パイプ25内に位置決めし、首振パイプ25を回動可能に接続する。その結果、従来の首振パイプ付き蛇口20にマイクロバブル生成器を極めて簡易に組み込むことができる。
本発明の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1を、既設置の従来の首振パイプ付き蛇口20に取り付けることで、本発明であるマイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口11を簡易に提供することができる。勿論、首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器1と従来の首振パイプ付き蛇口20を予め組み立て提供することもできる。
1 首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器
3 ジョイント管
3a 内ネジ部
3b 外ネジ部
3c 上段差
3d 下段差
3e 下端部
3f 内部空洞
4 第一パッキン
5 インサート
5a 上筒
5b 下筒
5c 突条
5d 溝
5e 第一流路
5f 第二流路
5g 第三流路
5h 流路
6 キャップ
6a 外縁
6b 内縁
6c 穴
6d 内部空洞
7 トルネードプレート
7a 本体
7b 穴
8 第二パッキン
11 マイクロバブル生成器を内蔵した首振パイプ付き蛇口
20 従来の首振パイプ付き蛇口
21 蛇口
22 本体
22a フランジ
23 ハンドル
24 口部
24a 外ネジ部
24b 先端
24c 内第一段差部
24d 内第二段差部
25 首振パイプ
25a 末端部
25b 凹部
26 袋ナット
26a 内ネジ
27 Uパッキン
28 リング

Claims (9)

  1. 首振パイプを袋ナットで蛇口の口部に取り付けた首振パイプ付き蛇口に用いられ、前記蛇口の口部と前記首振パイプの末端部に係止され、前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
    外周に突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有するインサートを備え、
    前記突条が、
    前記口部の内部の内第一段差部と、前記首振パイプの末端部との間に位置し、前記袋ナットの前記口部への螺合で、前記口部とインサートの間をシールすることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  2. 液体を吐出する、外周に外ネジ部、内周に輪状の内第一段差部を有する口部を備える蛇口と、内側に向け輪状に窪む凹部を備え、袋ナットで前記蛇口の前記口部に取り付けられる首振パイプと、前記首振パイプに嵌められ、前記口部の内第一段差部に当接する輪状のUパッキンと、前記凹部に嵌り前記Uパッキン及び前記口部の先端に接触するリングと、穴に前記首振パイプを通し、前記リングを内部に収納したうえで、前記口部の外ネジ部に内ネジで螺合する袋ナットとからなり、前記袋ナットの前記口部への螺合により前記首振パイプを回動可能に前記口部に接続するとともに、前記Uパッキン及びリングで接続部がシールされる首振パイプ付き蛇口に、
    用いられ、
    前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
    外周に突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有するインサートを備え、
    前記突条が、
    前記口部の内部の内第一段差部と、前記首振パイプの末端部との間に位置し、前記袋ナットの前記口部への螺合で、前記口部とインサートの間をシールすることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  3. 液体を吐出する、外周に外ネジ部、内周に輪状の内第一段差部を有する口部を備える蛇口と、内側に向け輪状に窪む凹部を備えた首振パイプと、前記首振パイプに嵌められ、前記口部の内第一段差部に当接する輪状のUパッキンと、前記凹部に嵌り前記Uパッキン及び前記口部の先端に接触するリングと、穴に前記首振パイプを通し、前記リングを内部に収納したうえで、前記口部の外ネジ部に内ネジで螺合する袋ナットとからなり、前記袋ナットの前記口部への螺合により前記首振パイプを回動可能に前記口部に接続するとともに、前記Uパッキン及びリングで接続部がシールされる首振パイプ付き蛇口に、
    用いられ、
    前記口部から液体が吐出するときに、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器であって、
    前記口部の外ネジ部に螺合する内ネジ部、前記袋ナットの内ネジに螺合する外ネジ部、前記内ネジ部の下端に位置する上段差、及び前記外ネジ部の内側に設けられた下段差を備えるジョイント管と、
    前記上段差に載置される第一パッキンと、
    外周に前記第一パッキン上に係止される突条、内部に前記液体を通し、前記液体に溶解している気体からマイクロバブルを生成する流路を有し、前記ジョイント管内に挿入され、位置するインサートと、からなり、
    前記ジョイント管が前記口部の外ネジ部及び前記袋ナットの内ネジに螺合することで、前記第一パッキンが前記口部の先端とジョイント管の前記上段差の間をシールし、前記袋ナット内の前記首振パイプに嵌められた前記Uパッキン及びリングが前記ジョイント管、前記首振パイプ及び前記袋ナットの間をシールするとともに、前記インサートが位置固定されることを特徴とする首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  4. 前記液体を旋回させ流速を上げる偏芯穴を備えるトルネードプレートを、前記インサートの上流側に配置したことを特徴とする請求項3に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  5. さらに、前記インサートの突条に位置する外縁を一端に備え、内部空洞で、他端に内縁を備え、前記内縁側端部が前記口部の内部の内第一段差部に係止されるキャップと、前記キャップの内縁の内部に係止されるとともに、他端が前記インサートの上流側に位置する、前記液体を旋回させ流速を上げる偏芯穴を有するトルネードプレートと、
    を備えてなり、
    前記キャップで、前記トルネードプレートを前記インサート上流側に位置決めすることを特徴とする請求項3に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  6. さらに、前記外縁に載置される第二パッキンを備え、
    前記第二パッキンが前記外縁と前記口部の内部の間の緩衝材となることを特徴とする請求項3に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  7. 前記流路が、
    内部より両端に向かって径が広がることを特徴とする請求項3に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  8. 前記流路が、
    前記液体の入口側端部から中心部にいくにしたがって内径が徐々に狭まる第一流路と、
    前記第一流路に接続する円柱状の第二流路と、
    前記第二流路に接続し前記液体の出口側他端に向け内径が徐々に広がる第三流路と、
    からなることを特徴とする請求項3に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の首振パイプ付き蛇口用マイクロバブル生成器を内蔵したことを特徴とする首振パイプ付き蛇口。
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