JP6570439B2 - スパークプラグの評価装置、および、スパークプラグの評価方法 - Google Patents
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Description
次に、スパークプラグの評価方法に関し、発明者によって認識された事項を説明する。図1は、人間の目または人間の耳を用いて、スパークプラグの放電を評価する例を模式的に示す図である。図1に記載のスパークプラグ1は、第1電極10と、第2電極20と、電極囲い体30とを含む。図1において、「A」は、正常な放電を示し、「B」は、電極囲い体30の内部における異常な放電を示し、「C」は、電極囲い体30の外部における異常な放電を示す。
図3乃至図11Bを参照して、第1の実施形態におけるスパークプラグの評価装置100について説明する。図3および図4は、スパークプラグ1の概略斜視図である。また、図5は、スパークプラグの評価装置100の機能を模式的に示す機能ブロック図である。
音響センサ50は、電極囲い体30の内部で発生する放電音(例えば、正常放電Aの音、または、異常放電Bの音)、あるいは、電極囲い体30の外部で発生する放電音(例えば、異常放電Cの音)を検出する。音響センサ50は、音響データDA(電気信号または光信号等)を演算装置60に送信する。音響センサ50は、音響データDA(放電音に対応する音響データ)を、有線または無線によって、演算装置60に送信する。
演算装置60は、CPU等のハードウェアプロセッサを含む。演算装置60は、音響センサ50から音響データDAを受け取る。音響センサ50からの音響データDAは、演算装置60との間で情報伝達可能な記憶装置80に保存されてもよい。演算装置60は、記憶装置80に記憶されたプログラムを実行することにより、高周波成分抽出手段62、放電距離算出手段64、判定手段66として機能する。高周波成分抽出手段62(演算装置60)は、音響データDAから、放電初期における音の高周波成分を抽出する。なお、高周波成分抽出手段62は、ハイパスフィルタ62’(フィルタ回路)によって代替されてもよい。そして、演算装置60は、抽出された音の高周波成分に基づいて、当該音の高周波成分の音圧を算出する。判定手段66(演算装置60)は、算出された音圧(放電初期音圧)に基づいて、放電が異常放電であるか否かを判定する。より具体的には、判定手段66は、算出された音圧(放電初期音圧)が、第1閾値TH1以上である時、異常放電であると判定する。
演算装置60は、判定手段66による判定結果を示すデータを、有線または無線によって出力装置70に送信する。出力装置70は、例えば、表示装置である。出力装置70は、判定結果を、出力する。出力装置70が表示装置である場合、出力装置70は、判定結果を、ユーザーが認識可能な形態にて表示する。
以下、音響データから高周波成分を抽出することの技術的意義について説明する。放電の際の放電距離(電子放出位置と電子受取位置との間の距離)と、放電電圧との関係は、下記の式(1)によって示されるパッシェンの法則に従うことが知られている。
したがって、大気圧下におけるスパークプラグの放電距離dと、放電電圧Vcとの関係を、下記の式(3)によって、近似的に表すことが可能である。
図11Aおよび図11Bを参照して、第1の実施形態におけるスパークプラグの評価方法について説明する。図11Aは、基準値(基準音圧または第1閾値、基準放電距離または第2閾値等)の算出方法を示すフローチャートである。図11Bは、スパークプラグの評価方法を示すフローチャートである。
図3乃至図15Bを参照して、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した構成を全て含む。加えて、第2の実施形態では、第1形態の異常放電の検出に加え、第2形態の異常放電の検出が可能である。なお、第2実施形態のスパークプラグの評価装置において、第1の実施形態のスパークプラグの評価装置の構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ図番を付与し、繰り返しの説明を省略する。
図15Aおよび図15Bを参照して、第2の実施形態におけるスパークプラグの評価方法について説明する。図15Aは、基準値(基準音圧または第1閾値、基準放電距離または第2閾値等)の算出方法を示すフローチャートである。図15Bは、スパークプラグの評価方法を示すフローチャートである。
図3乃至図15を参照して、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態で説明した構成を全て含む。加えて、第3の実施形態では、第1形態の異常放電の検出(あるいは、第1形態の異常放電の検出、および、第2形態の異常放電の検出)に加え、第3形態の異常放電の検出が可能である。なお、第3の実施形態のスパークプラグの評価装置において、第1の実施形態または第2の実施形態のスパークプラグの評価装置の構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ図番を付与し、繰り返しの説明を省略する。
10 :第1電極
10A :電子放出位置
11 :堆積物
20 :第2電極
20A :電子受取位置
30 :電極囲い体
32 :昇圧回路
34 :部材
34' :部材
35 :点検孔
42 :光センサ
44 :オゾンセンサ
50 :音響センサ
60 :演算装置
62 :高周波成分抽出手段
62’ :ハイパスフィルタ
64 :放電距離算出手段
66 :判定手段
70 :出力装置
80 :記憶装置
100 :評価装置
Claims (7)
- スパークプラグの電極囲い体に取り付けられる音響センサと、
演算装置と、
出力装置と
を具備し、
前記演算装置は、前記音響センサから音響データを受け取り、
前記演算装置は、前記音響データに基づいて、放電初期における音の高周波成分の音圧である放電初期音圧を算出し、
前記演算装置は、算出された前記放電初期音圧あるいは前記放電初期音圧から導出される放電距離が、閾値以上である時、前記スパークプラグの放電が、第1形態の異常放電であると判定し、
前記演算装置は、判定結果を、前記出力装置に送信する
スパークプラグの評価装置。 - 前記演算装置は、前記放電初期音圧と前記放電距離との関係に基づいて、前記放電初期音圧から前記放電距離を導出し、導出された前記放電距離が前記閾値以上である時、前記放電が、第1形態の異常放電であると判定する
請求項1に記載のスパークプラグの評価装置。 - 前記出力装置は、前記放電距離を表示する
請求項1または2に記載のスパークプラグの評価装置。 - 前記演算装置は、正常なスパークプラグの放電初期における音の高周波成分の音圧、あるいは、正常なスパークプラグの放電距離に基づいて、前記閾値を算出する
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスパークプラグの評価装置。 - 前記演算装置は、算出された前記放電初期音圧あるいは前記放電距離が、前記閾値以上である時、前記放電は、前記電極囲い体の内部での異常放電であると判定し、
前記演算装置は、前記音響データに対応する音圧が、前記閾値とは異なる第4閾値以下である時、前記放電は、前記電極囲い体の外部での異常放電であると判定する
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスパークプラグの評価装置。 - 前記演算装置は、スパークプラグ作動トリガーの発生から、実際に放電が発生するまでの時間が、第5閾値よりも小さい時、あるいは、第6閾値よりも大きい時、放電タイミングが異常であると判定する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスパークプラグの評価装置。 - スパークプラグに音響センサを取り付ける工程と、
前記音響センサから演算装置に音響データを送信する工程と、
前記演算装置が、前記音響データに基づいて、放電初期における音の高周波成分の音圧である放電初期音圧を算出する工程と、
前記演算装置が、算出された前記放電初期音圧あるいは前記放電初期音圧から導出される放電距離に基づいて、前記スパークプラグの放電が、第1形態の異常放電であるか否かを判定する工程と、
前記演算装置から出力装置に、判定結果を送信する工程と、
前記出力装置が、前記判定結果を表示する工程と
を具備する
スパークプラグの評価方法。
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JP2015240666A JP6570439B2 (ja) | 2015-12-09 | 2015-12-09 | スパークプラグの評価装置、および、スパークプラグの評価方法 |
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