JP6569495B2 - 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法 - Google Patents

半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6569495B2
JP6569495B2 JP2015226433A JP2015226433A JP6569495B2 JP 6569495 B2 JP6569495 B2 JP 6569495B2 JP 2015226433 A JP2015226433 A JP 2015226433A JP 2015226433 A JP2015226433 A JP 2015226433A JP 6569495 B2 JP6569495 B2 JP 6569495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
layer
semiconductor electrode
electrode
type semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015226433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017095740A (ja
Inventor
佳太 関澤
佳太 関澤
森川 健志
健志 森川
佐藤 俊介
俊介 佐藤
健男 荒井
健男 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2015226433A priority Critical patent/JP6569495B2/ja
Publication of JP2017095740A publication Critical patent/JP2017095740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6569495B2 publication Critical patent/JP6569495B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、導電性基板上に、構成元素にFe(鉄)を含むp型半導体層を積層した構造を有する半導体電極、これを用いた光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法に関する。
従来より、光エネルギーを用いたCO還元について多くの研究がなされており、光を照射したp型半導体を利用してCOを水中で還元する半導体デバイス(光エネルギー変換デバイス)についても報告がある。このような半導体デバイスにおけるp型半導体材料としては、InPやGaP、NドープTaなどが挙げられる。しかし、これらは、希少な金属からなるため、CO還元を行う半導体デバイスとして実用化を目指す上では、その資源量およびコストの観点から問題がある。
また、上記金属より資源量豊富な材料としてCuを用いたCuO光電極が開発されている。しかし、このCuO光電極では、水中でのCO還元は達成されていない。また、Cuはレアメタルではないものの、消費量も多いことから比較的高価であり、普及させるためにはコスト面で課題がある。
ここで、Feは、地殻中存在度がCuの820倍、価格が1/10以下であることから、Fe系p型半導体を用いたCO還元反応を駆動できれば、実用上有望な光エネルギー変換デバイスとなり得る。
光を照射したp型半導体を用いたCO還元を駆動するためには、半導体の光励起により生じた電子を表面のCO還元反応が起こる部位へ、ホールを裏面へと効率的に移動させ、水の還元などの副反応に優先してCO還元反応を生起させる必要がある。
CO還元反応をFe系p型半導体のみで行うと、CO還元反応に優先してFe系半導体表面のFe3+からFe2+への還元反応が進行してしまうために、CO還元反応はほとんど起こらずに、光電極が失活してしまう。また、Fe系半導体表面に、触媒を導入しても、この自己還元反応が進行してしまうために、CO還元反応はほとんど進行しない。
ここで、特許文献1には、p型Feの表面に錯体助触媒を担持させた光触媒体が示されている。また、非特許文献1には、錯体助触媒を担持させたp型CuO電極上にAl−ZnOおよびTiOを積層した光電極が示されており、CO還元触媒活性を有するRe錯体の溶液中で、光電極により光電気化学反応を行うことでCO還元を行うことが報告されている。
特開2012−250860号公報
Energy Environ. Sci.,2015,8,855
特許文献1では、金属錯体担持p型FeによるCO還元反応について記載されているが、具体的な活性については記載されておらず、その活性は極めて低い。
非特許文献1は、金属錯体と積層電極を用いている。しかし、光を吸収するp型半導体は、Fe系半導体よりも希少なCuOである。また、このシステムは、半導体の光励起により生じた電子が、溶液中に溶解しているRe錯体に移動するという機構で進行するものであり、反応に用いる溶液は、金属錯体が溶解するアセトニトリルなどの有機溶媒に限定される。有機溶媒は水に比べ高価であり、CO還元反応は水中で駆動することが望ましい。また、このシステムでのCO還元反応の評価には、−0.5Vvs可逆水素電極(RHE)の電位を印加している。従って、COをCOへと還元するための標準電極電位−0.11Vよりも負であり、光エネルギー貯蔵反応として駆動していない。
Fe系p型半導体の電子およびホールの移動を高効率化し、水中でのCO還元反応を効果的に駆動できる半導体デバイスが望まれている。
本発明は、 導電性基板上に、構成元素にFeを含むp型半導体層を積層した構造を有する、水中でのCO 還元反応のための半導体電極であって、前記p型半導体層上に、電子を輸送する半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなる表面層を積層するとともに前記p型半導体層と前記導電性基板の間に、半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなるホール輸送層を挿入した構造を有し、前記表面層の上に金属錯体触媒が存在することを特徴とする。
また、前記表面層として用いる半導体が、n型半導体であることが好適である。
また、前記ホール輸送層として用いる半導体が、p型半導体であることが好適である。
また、前記ホール輸送層が、Cr,NiOのうちのいずれか1つを含むことが好適である。
また、前記金属錯体触媒が、二酸化炭素の還元反応を触媒する単分子錯体またはポリマー錯体であることが好適である。
また、前記p型半導体層が、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)またはAFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物のいずれかであることが好適である。
また、前記表面層が、TiO、ZnO、Ta、SrTiO、ZrOのうちのいずれか1つを含むことが好適である。
前記金属錯体触媒が、中心金属として、Ru,Re,Mn,Mo,Co,Cr,Cu,Fe,Ni,Pd,Ag,Ir,Auのうちのいずれか1つの金属イオンを含むことが好適である。
また、本発明に係る光エネルギー変換装置は、上記半導体電極へ光を照射することにより、CO還元光触媒反応を生起することが好適である。
また、本発明に係る半導体電極の製造方法は、水中でのCO 還元反応のための半導体電極の製造方法であって、透明導電膜を有する導電性基板上に、半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなるホール輸送層を積層し、前記ホール輸送層上に構成元素にFeを含むp型半導体層を積層し、前記p型半導体層上に、電子を輸送する半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなる表面層を積層し、前記表面層の上に金属錯体触媒を担持することを特徴とする。
本発明によれば、Fe系p型半導体の電子およびホールの移動を高効率化し、水中でのCO還元反応を効果的に駆動できる。
実施形態(構成例1)に係る半導体電極の構成を示す図である。 実施形態(構成例2)に係る半導体電極の構成を示す図である。 光電気化学セルの構成を示す模式図である。 疑似太陽光を間欠照射しながら電極電位を負側に掃引したときの光電流−電位曲線を示す図である。 疑似太陽光を間欠照射しながら電極電位を+0.12VvsRHEとした場合の光電流の経時変化を示す図である。 電極電位を+0.12VvsRHEとし、疑似太陽光を1時間照射したときのH,COおよびHCOOHの生成量を示す図である。 光電気化学測定前後の各電極の可視紫外吸収スペクトルを示す図である。 半導体電極の各層の接合前接合後のバンドダイヤグラムである。 各種金属錯体触媒の構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
<半導体電極の構成>
「構成例1」
まず、本実施形態に係る半導体電極20の構成例1を図1に示す。まず、ガラス基板1上に導電体層2が設けられる。この導電体層2には、例えばSnOをコートしたITO(酸化インジウム錫:錫ドープ酸化インジウム)などの透明導電体を用いることが好適である。なお、市販されている導電性基板(透明導電膜ガラス基板)を利用してもよいし、ガラス基板1上に導電体層2を形成してもよい。
なお、ガラス基板1に代えて、光を通さない絶縁物基板などを採用してもよく、また導電体層2に各種導体を採用してもよい。なお、光を通さない絶縁物基板などを採用した場合には、ガラス基板1側(裏面側)からの光の入射はなくなる。
導電体層2の上には、構成元素にFeを含むp型半導体層3が形成される。このp型半導体層3としては、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)や、AFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物が好適である。例えば、N,Znを共ドープしたα−Fe(N,Zn−Fe)が挙げられる。
p型半導体層3の表面上には、電子を輸送する、半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなる表面層4が形成される。この表面層4の半導体として、例えばn型の金属酸化物半導体(n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶またはそのアモルファス)が用いられ、n型の金属酸化物半導体としては、Feを含まないn型の金属酸化物半導体であることが好ましい。さらに、表面層4は、例えばTiO,ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOのうちのいずれか1つを含むn型の金属酸化物半導体であることが好ましく、例えばTiOが挙げられる。また、その膜厚は、2nm以上500nm以下が好ましい。ここで、2nm以上2μm以下でもよく、また好ましくは10nm以上500nm以下、より好ましくは50〜500nmである。
このように、本実施形態に係る半導体電極20では、p型半導体層3の表面に表面層4を形成した。従って、Fe系酸化物のp型半導体層3の表面が溶液(酸性溶液)に接触することを避けることができ、これによってp型半導体層3の溶解を防止することができる。表面層4は、例えばn型の金属酸化物半導体であり、酸性溶液中で比較的安定であるため、ほとんど溶解しない。
さらに、表面層4をn型金属酸化物半導体とすることで、Fe系酸化物のp型半導体層3で生じた電子が、pn接合を介し、表面層4に移動しやすく、これによって光電流を増大することができる。
表面層4の表面には、金属錯体触媒5が担持される。この金属錯体触媒5には、CO還元触媒として機能するものが採用され、例えば、中心金属として、Ru,Re,Mn,Mo,Co,Cr,Cu,Fe,Ni,Pd,Ag,Ir,Auのうちのいずれか1つの金属イオンを含む金属錯体が採用される。中心金属としてRuを有するものとして、Ru(4,4’−diphosphate ethyl−2,2’−bipyridine)(CO)Cl(図9(a))と、Ru{4,4’−di(1H−pyrrolyl−3−propyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl(図9(b))をピロール重合させた金属錯体ポリマーが挙げられる。
図9(c)〜図9(h)には、Re,Ir,Co,Ni,Fe,Co,Mn,Ru,Reなどを有する金属錯体触媒5の例を示してある。金属錯体触媒5として、CO還元触媒として機能する各種の金属錯体を使用することができる。
また、p型半導体の伝導帯下端電位は、比較的低いので、CO還元反応を駆動するのは容易ではない。本例では、助触媒として金属錯体触媒5を用いることで、CO還元を達成する。金属錯体の触媒作用により、CO還元が進行できる電位が低くなるので、伝導帯下端電位が低くても、反応を進行させることができる。
p型半導体層3に直接金属錯体触媒5を担持した場合、両者において良好な接触界面を形成できないため電子移動は起こりにくいが、触媒と接触する界面が表面層4に変わったことで、金属錯体触媒5への電子移動が促進され、金属錯体触媒5を介して還元反応を生起できる。これらの結果として、安定かつ大きな光電流と、それに伴う水素生成効率の向上が実現できる。
「構成例2」
本実施形態に係る半導体電極20の構成例2を図2に示す。この例では、導電体層2とp型半導体層3との間にホール輸送層6を介在させている。このホール輸送層6は、例えばCr,NiOを含むことが好適であり、例えばCrが挙げられる。
ホール輸送層6を設けることによって、p型半導体層3から導電体層2へのホールの移動が促進され、光電流を安定化および増大することができる。通常、Feを含むp型半導体(構成元素にFeを含むp型半導体)ではホール移動度が悪いため、生成したホールの多くが、電子との再結合または自己酸化反応により消費されてしまい、導電体層2へと到達するホールが少ない。これが、Fe系p型半導体を用いたデバイスの効率が低い理由の一つである。ホール輸送層6を導入することで、p型半導体層3とホール輸送層6の接合により、p型半導体のバンド曲りが生じ、界面にはオーミック接合が形成される。このため、光電流が増大し、CO還元効率が向上する。また、ホールが移動しやすくなることで、自己酸化による失活も抑制されるので、光電流が安定化する。
<光電気化学セル>
図3には、実施形態に係る半導体電極20などを用いた光電気化学セルの構成を示す。半導体電極20などを用いる作用極10と、Ag/AgClからなる参照電極8と、Pt(白金)線などで構成された対極7がKSO等の電解質溶液9内に浸漬され、密閉の容器11内に収容される。容器11内には、例えばアルゴン(Ar)ガスが封入される。
容器11は、例えばパイレックス(登録商標)ガラス製であり、外部からの光を透過する。そして、半導体電極20の導電体層2、参照電極8、対極7は、ポテンショスタット12に接続される。
このような光電気化学セルにより、ポテンショスタット12によって、作用極10の参照電極8に対する電位を調整する。これによって、作用極10における電解質との反応の際の電位を決定できる。
図においては、作用極10として、図1に示すp型半導体層3に表面層4が形成され、表面層4に金属錯体触媒5が担持された半導体電極20を用いたものを示している。この構成では、電解質溶液9の電解質との反応は、光照射によってp型半導体層3で生じた電子が表面層4、金属錯体触媒5に移動して起こる。そして、生じた光電流が半導体電極20から対極7に向けて流れる。
<半導体電極の作製>
「N,Zn−Fe電極の作製」
RFマグネトロンスパッタリングによって、Ar/N(39:11 v/v)混合プラズマ中、導電体層2(例えばSnOコートITO)がコートされたガラス基板1の上に、FeとZnOを同時にスパッタすることで190nmの膜を堆積させた。その後、N/Oの混合気流下(4:1 v/v)、550℃で熱処理することで結晶化させた。これによって、N,Zn−Feからなるp型半導体層3が形成された。
「N,Zn−Fe/Cr電極の作製」
次に、Crからなるホール輸送層6を有する図2の電極作成について説明する。
この場合には、導電体層2がコートされたガラス基板1上に、RFマグネトロンスパッタリングで、Arプラズマ中、Crを10nm堆積させ、その上にN,Zn−Feを積層した。その後、N/Oの混合気流下(4:1 v/v)、550℃で熱処理することで、N,Zn−Feを結晶化させ、同時にCr層を酸化させてCrとした。
「TiO表面層の積層」
得られたN,Zn−FeまたはN,Zn−Fe/Cr電極上に、Ar/O(4:1 v/v)混合プラズマ中、TiOをスパッタすることで、60nmのTiO表面層4を積層させた。その後、550℃で熱処理を行った。
「Ru錯体ポリマー触媒の担持」
次に、金属錯体触媒5を表面層4上に担持する。Ru(4,4’−diphosphate ethyl−2,2’−bipyridine)(CO)Cl とRu{4,4’−di(1H−pyrrolyl−3−propyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Clをアセトニトリル中に溶解させ、ピロールおよびFeClを加えることで重合させた。
この溶液を上述のようにして作製した電極(図1:TiO/N,Zn−Feまたは図2:TiO/N,Zn−Fe/Cr電極)上に塗布し、乾燥させた後、水で洗浄した。
<実験>
「実験例」
○比較例1(図2の例から表面層4を削除)
Ru錯体ポリマー担持N,Zn−Fe/Cr電極
○実施例1(図1の例)
Ru錯体ポリマー担持TiO/N,Zn−Fe電極
○実施例2(図2の例)
Ru錯体ポリマー担持TiO/N,Zn−Fe/Cr電極
○比較例2(図1の例から表面層4、金属錯体触媒5を削除)
N,Zn−Fe電極
○比較例3(図2の例から表面層4、金属錯体触媒5を削除)
N,Zn−Fe/Cr電極
○比較例4(図1の例から金属錯体触媒5を削除)
TiO/N,Zn−Fe電極
○比較例5(図2の例から金属錯体触媒5を削除)
TiO/N,Zn−Fe/Cr電極
○比較例6(図2の例の金属錯体触媒に代えRu金属微粒子を表面層4に担持)
Ru金属微粒子担持TiO/N,Zn−Fe/Cr電極
「光電気化学的CO還元反応の測定」
光電気化学測定は、電解質溶液9として0.1M KHCO溶液を用い、作製した実施例1,2、比較例1−6の電極を作用極10、Pt線を対極7、Ag/AgCl電極を参照電極8とする三電極方式(図3)で行った。CO置換した密閉ガラス容器内で作用極10に所定の電位を印加し、ソーラシミュレータの疑似太陽光(1Sun(AM1.5,100mWcm−2))を間欠照射しながら、作用極10の電位を負側に掃引し、電流−電位特性を測定した。また、光照射後、容器11内の気相を採取し、生成したHおよびCOをガスクロマトグラフィにより定量した。また、液相を採取し、生成したHCOOHをイオンクロマトグラフィにより定量した。
「比較例1,実施例1−2」
各電極の光電気化学特性を調べるために、電流電位特性を測定した。測定は、CO雰囲気下、疑似太陽光(AM1.5,100mWcm−2)を間欠照射しながら、電位を負側に掃引する(+2V〜−0.3V)ことで行った。
図4(比較例1,実施例1−2)に示すように、いずれの電極も、光を照射すると負の向きの光カソード応答(電流密度の変化)が見られ、電極表面で還元反応が進行することが示された。
次に、光電気化学的CO還元反応特性を評価するために、各電極に+0.12V vs 可逆水素電極(参照極)の電位を印加しながら、光を照射したときの光電流の経時変化(図5;比較例1,実施例1−2)および光照射1時間後の反応生成物の定量(図6;比較例1,実施例1−2)を行った。
比較例1や実施例1では、図5に示されるように光照射直後に光電流が生じるが、その後、光電流の減衰が見られた。また、図6に示されるように、CO還元生成物であると考えられるCOが検出された。実施例2では、図5に示されるように、光電流が増大し、その減衰は見られなかった。また、図6に示されるように、光照射1時間後のCO還元生成物は、比較例1や実施例1の20倍に達した。特に、実施例2では、HCOOHが0.8μmol以上生成された。比較例1では、表面層4が存在しないため、電極の溶解が発生したと考えられる。
「比較例2−6」
表面層4(TiO)、ホール輸送層6(Cr層)、金属錯体触媒5(Ru錯体ポリマー)の各構成要素が反応に与える効果を確かめるためにリファレンスとして比較例2〜6の各電極を作製し、同様の条件で光電気化学反応を行った。
N,Zn−Fe電極(比較例2):光電流はごくわずかであり、暗電流が増大した。この光電気化学反応を1時間行った後の生成物はHのみであり、その量は極微量であった(図6)。反応後(測定後)、電極の可視紫外吸収スペクトルを測定すると図7に示すように、吸光度が全波長領域にわたって低下しており、電極が溶解していることが示唆された。
ホール輸送層6(Cr)を導入する(比較例3)と光電流が増大したが、比較例2と同様、電極は溶解し、光電流は減衰し、反応生成物はHのみであった。表面層4(TiO)を積層したTiO/N,Zn−Fe電極(比較例4)やTiO/N,Zn−Fe/Cr電極(比較例5)は、電極は溶解しなかったが、光電流は減少し、反応生成物はやはりHのみであった。触媒として、Ru金属微粒子をTiO/N,Zn−Fe/Cr電極上に担持すると(比較例6)、光電流は安定化したが、CO還元反応は進行しなかった。これらの事実から、p型Fe系半導体による安定な光電気化学的CO還元反応を進行させるためには、表面層4(TiO)とホール輸送層6(Cr)、金属錯体触媒5(Ru錯体ポリマー)のいずれの要素も重要であることがわかった。
「各構成要素の効果」
p型Fe系半導体の伝導帯下端電位は比較的低いので、CO還元反応を駆動するには課題があった。助触媒として金属錯体触媒5を用いることで、CO還元を達成することができた(比較例1、実施例1−2)。金属錯体触媒5の触媒作用により、CO還元が進行できる電位が低くなるので、伝導帯下端電位が低くても反応を進行させることができたと考えられる。また、金属錯体触媒5に代えて金属微粒子を助触媒として用いると比較例6のように、水素生成が進行し、CO還元反応はほとんど進行しない。金属錯体触媒5は、触媒として、CO還元選択性が高いので、水素生成に優先してCO還元反応を進行させることができたと考えられる。このような金属錯体触媒特有の優れたCO還元特性によりp型Fe系半導体でCO還元反応を駆動することができた。
表面層4(TiO層)を積層することで、電解質溶液への溶解・失活を抑制することができた。表面層4がないとp型Fe系半導体の溶解が進行した。これは、p型Fe系半導体表面のFe3+種が自己還元反応によってFe2+となり、溶解や失活が生じるからである。表面層4を積層することで、p型半導体層と溶液との接触がなくなるので溶解は避けられる。さらに、表面層4(TiO)とp型Fe系半導体との間にp−n接合が形成されるため、p型Fe系半導体のバンド曲りが生じ、表面方向への電子移動が促進される。表面に助触媒(金属錯体触媒5)が存在しないと電子は消費されず蓄積するので、自己還元による失活が生じるが(比較例4)、金属錯体触媒5が存在すれば、失活が抑制され、光電流が安定化したと考えられる(実施例2,比較例6)。
ホール輸送層6(Cr層)は、実施例1と実施例2を比較するとわかるように、光電流を増大させ、安定化させた。これは、ホール輸送層6を導入することで、p型Fe系半導体から導電体層2への光生成ホールの移動が促進されたためと考えられる。通常、Fe系半導体はホール移動度が悪いため、電極表面近傍で生成したホールの大部分は、電子との再結合または自己酸化反応により消費されてしまい、裏面の導電体層2へと到達しないと考えられる。これが、多くのFe系半導体光電極の活性が低い主因の一つである。ホール輸送層6(Cr層)を導入することにより、p型Fe系半導体とCrの接合により、p型Fe系半導体のバンド曲りが生じ、界面にはオーミック接合が形成されるので、光電流は増大し、CO還元効率が向上したと考えられる。また、ホールが移動しやすくなったことで、自己酸化による失活も抑制されるので、光電流が安定化したと推察される。
<表面層(TiO層)の積層およびホール輸送層(Cr層)の挿入によるp型Fe系半導体のバンド構造の変化>
上述したように、p型Fe系半導体でCO還元反応を行うためには、CO還元活性な金属錯体触媒を担持するだけでなく、電子およびホールの移動を促進することが重要となる。TiOおよびCrを導入すると、p型Fe系半導体には、電子およびホール移動を促進するのに適したバンド曲りが形成されると考えられる。
図8にホール輸送層6,p型半導体層3,表面層4の接合前後のバンドダイヤグラムを示す。図8(a)に、N,Zn−Fe、TiOおよびCrの接合前のバンドダイヤグラムを示す。TiOは、フェルミ準位(EF)がN,Zn−Feよりも高エネルギー側に位置し、伝導帯(CB)下端電位は低エネルギー側に位置する。p型半導体であるN,Zn−Feとn型半導体のTiOを接合させると、両者のフェルミ準位を一致されるようにキャリア拡散が生じ、図8(b)のように表面方向に下向きのバンド曲りが形成されると考えられる。
このような接合によるバンド曲りの幅(空乏層幅x)は次式により見積ることができる。
x1=√[{2εε/qN(N+N)}φ] ・・・ (1)
ここでε,ε,N,q,φはそれぞれ、各半導体の比誘電率および真空の誘電率、キャリア濃度、電気素量、接合により生成する内蔵電位差である。
今回作製したN,Zn−FeおよびTiOの場合、ε=12,ε=114,N=3.1×1017cm−3,N=3.5×1018cm−3,φ=0.6Vであるので、N,Zn−Fe内部の空乏層幅(x1)は48nmと見積もられる。すなわち、表面から深さ48nmまでに生じた光電子はバンド曲りによりTiO層へ移動しやすくなっていると考えられる。
一方、Crは、フェルミ準位がN,Zn−Feよりも低エネルギー側に位置し、価電子帯(VB)上端電位は高エネルギー側にあるp型半導体である。N,Zn−FeとCrが接合した場合は、図8(c)のような電極裏面方向上向きのバンド曲りが形成されると考えられる。(1)式により同様に接合により形成されるN,Zn−Fe内部の空乏層幅を見積もるとCrの場合、N=1.1×1021cm−3であり、接合による内蔵電位は0.3Vであったので、36nmと見積もられる。すなわち、Crとの界面から36nmの位置にまで到達したホールは、この上向きのバンド曲りにより導電体層2へと移動しやすくなったと考えられる。
式(1)によれば、表面層4は、p型Fe系半導体に対して、フェルミ準位がより高エネルギー側に位置することで、大きな内蔵電位をもたらし、キャリア濃度が大きいn型半導体と接合させれば、表面の空乏層幅が大きくなり、光電流が向上すると考えられる。また、ホール輸送層6は、p型Fe系半導体に対して、フェルミ準位がより低エネルギー側に位置することで、大きな内蔵電位をもたらし、キャリア濃度が大きいp型半導体と接合させれば、裏面の空乏層幅が大きくなり、光電流が向上すると予測される。TiOおよびCrはこの条件を満たすため、優れた特性を実現したと考えられる。
<実施形態の効果>
本実施形態の半導体電極は、太陽光に代表される光エネルギーを利用して、COをHCOOH、CO、CH、HCHO、CHOHなどの炭素資源・化学エネルギー資源に変換させる光エネルギー変換装置に用いられる。実用可能な光エネルギー変換装置の開発に向けて、天然に豊富に存在する元素から構成された低コストなp型半導体材料の開発が望まれている。中でも、Feは地殻中に4番目に多く含まれる豊富な元素であることから、p型の伝導性を有し、かつ可視光に応答する不純物ドープα−FeやCaFeなどの材料は有望な候補の一つである。
しかし、これらのFe系p型半導体材料をCO還元光カソードとして用いるのには課題がある。1つは、CO還元光カソードとして報告されているNドープTa、InP、GaPなどに比べて、p型Fe系半導体の伝導帯(CB)下端電位は低いため、還元力が弱いことである。もう1つは、Fe系半導体はキャリアの移動度が低いため、光励起により生成した電子およびホールが、それぞれ触媒および導電層に到達せずに再結合してしまうことである。
本実施形態(図2、実施例2)では、CO還元触媒として金属錯体触媒5を用い、表面層4およびホール輸送層6を導入することでこれらの問題を解決した。
すなわち、p型Fe系半導体の還元力は比較的弱いにもかかわらず、CO還元を達成できた理由は、金属錯体触媒5のCO還元反応の過電圧が極めて小さいためであると考えられる。また、Fe系p型半導体は光電気化学反応により溶解してしまうが、表面層4を導入することで溶液との接触を避け、溶解を防ぐことができた。さらに、Fe系p型半導体はキャリア移動度が低いため、励起電子が金属錯体触媒5に到達しにくいが、表面層4にn型の半導体を導入することで、p−n接合により表面方向に下向きのバンド曲りが形成され、電子移動を促進されたと考えられる。さらに、ホール輸送層6として、Fe系半導体と透明導電膜との界面にp型の半導体を導入することで、電極界面方向に上向きのバンド曲りが形成され、ホール移動が促進されたと考えられる。これらの結果として、Fe系半導体材料によるCO還元が達成できた。
1 ガラス基板、2 導電体層、3 p型半導体層、4 表面層、5 金属錯体触媒、6 ホール輸送層、7 対極、8 参照電極、9 電解質溶液、10 作用極、11 容器、12 ポテンショスタット、20 半導体電極。

Claims (10)

  1. 導電性基板上に、構成元素にFeを含むp型半導体層を積層した構造を有する、水中でのCO 還元反応のための半導体電極であって、
    前記p型半導体層上に、電子を輸送する半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなる表面層を積層するとともに
    前記p型半導体層と前記導電性基板の間に、半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなるホール輸送層を挿入した構造を有し、
    前記表面層の上に金属錯体触媒が存在する、
    半導体電極。
  2. 請求項1に記載の半導体電極であって、
    前記表面層として用いる半導体が、n型半導体である、
    半導体電極。
  3. 請求項1または2に記載の半導体電極であって、
    前記ホール輸送層として用いる半導体が、p型半導体である、
    半導体電極。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記ホール輸送層が、Cr,NiOのうちのいずれか1つを含む、
    半導体電極。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記金属錯体触媒が、二酸化炭素の還元反応を触媒する単分子錯体またはポリマー錯体である、
    半導体電極。
  6. 請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記p型半導体層が、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)またはAFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物のいずれかである、
    半導体電極。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記表面層が、TiO、ZnO、Ta、SrTiO、ZrOのうちのいずれか1つを含む、
    半導体電極。
  8. 請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記金属錯体触媒が、中心金属として、Ru,Re,Mn,Mo,Co,Cr,Cu,Fe,Ni,Pd,Ag,Ir,Auのうちのいずれか1つの金属イオンを含む、
    半導体電極。
  9. 請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体電極へ光を照射することにより、CO還元光触媒反応を生起する、
    光エネルギー変換装置。
  10. 水中でのCO 還元反応のための半導体電極の製造方法であって、
    透明導電膜を有する導電性基板上に、半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなるホール輸送層を積層し、
    前記ホール輸送層上に構成元素にFeを含むp型半導体層を積層し、
    前記p型半導体層上に、電子を輸送する半導体の結晶もしくはそのアモルファスからなる表面層を積層し、
    前記表面層の上に金属錯体触媒を担持する
    半導体電極の製造方法。
JP2015226433A 2015-11-19 2015-11-19 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法 Active JP6569495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226433A JP6569495B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226433A JP6569495B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017095740A JP2017095740A (ja) 2017-06-01
JP6569495B2 true JP6569495B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=58816819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015226433A Active JP6569495B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6569495B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3046425B1 (fr) * 2016-01-04 2018-01-12 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Photocathode pour un dispositif de photoelectrolyse, un procede de fabrication d'une telle photocathode et un dispositif de photoelectrolyse
CN107699913B (zh) * 2017-09-26 2019-12-31 江苏大学 一种复合光电极的制备方法
CN110438526A (zh) * 2019-07-17 2019-11-12 福建师范大学 一种纳米金共掺杂氧化铁复合催化电极的制备方法、催化电极以及电解水设备
JP7276365B2 (ja) * 2021-01-29 2023-05-18 日本ゼオン株式会社 光電変換素子用対向電極、色素増感型太陽電池及び太陽電池モジュール
JP7276364B2 (ja) * 2021-01-29 2023-05-18 日本ゼオン株式会社 光電変換素子用対向電極、色素増感型太陽電池及び太陽電池モジュール

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5707773B2 (ja) * 2009-09-14 2015-04-30 株式会社豊田中央研究所 複合光電極および光電気化学反応システム
JP5803288B2 (ja) * 2011-05-31 2015-11-04 株式会社豊田中央研究所 半導体材料並びにそれを用いた光触媒体、光電極及び太陽電池
JP2015180765A (ja) * 2014-03-04 2015-10-15 株式会社デンソー 二酸化炭素還元電極及びこれを用いた二酸化炭素還元装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017095740A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jang et al. Photoelectrochemical water splitting with p‐type metal oxide semiconductor photocathodes
Yu et al. Fabrication and kinetic study of a ferrihydrite-modified BiVO4 photoanode
Ye et al. Unassisted photoelectrochemical cell with multimediator modulation for solar water splitting exceeding 4% solar-to-hydrogen efficiency
JP6569495B2 (ja) 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法
Yao et al. Photoelectrocatalytic materials for solar water splitting
Shi et al. Role of tungsten doping on the surface states in BiVO4 photoanodes for water oxidation: tuning the electron trapping process
Tang et al. Highly enhanced photoelectrochemical water oxidation efficiency based on triadic quantum dot/layered double hydroxide/BiVO4 photoanodes
Khoomortezaei et al. Triple layer heterojunction WO3/BiVO4/BiFeO3 porous photoanode for efficient photoelectrochemical water splitting
Zhong et al. Surface modification of CoO x loaded BiVO4 photoanodes with ultrathin p-type NiO layers for improved solar water oxidation
van de Krol et al. Solar hydrogen production with nanostructured metal oxides
Razek et al. Designing catalysts for water splitting based on electronic structure considerations
Kim et al. Wireless solar water splitting device with robust cobalt-catalyzed, dual-doped BiVO4 photoanode and perovskite solar cell in tandem: a dual absorber artificial leaf
Zhang et al. Carbon Encapsulation of Organic–Inorganic Hybrid Perovskite toward Efficient and Stable Photo‐Electrochemical Carbon Dioxide Reduction
Gao et al. Electrodeposited Co-substituted LaFeO3 for enhancing the photoelectrochemical activity of BiVO4
McDowell et al. Improved stability of polycrystalline bismuth vanadate photoanodes by use of dual-layer thin TiO2/Ni coatings
Cots et al. Improving the stability and efficiency of CuO photocathodes for solar hydrogen production through modification with iron
JP5344731B2 (ja) 可視光応答性の半導体素子および光電極、並びにそれを用いた光エネルギー変換システム
Putri et al. Toward excellence in photocathode engineering for photoelectrochemical CO2 reduction: Design rationales and current progress
Loget Water oxidation with inhomogeneous metal-silicon interfaces
Lee et al. Si-based water oxidation photoanodes conjugated with earth-abundant transition metal-based catalysts
Lee et al. Electrodeposited heterogeneous nickel-based catalysts on silicon for efficient sunlight-assisted water splitting
Park et al. Photoelectrochemical oxygen evolution improved by a thin Al2O3 interlayer in a NiOx/n-Si photoanode
JP6774165B2 (ja) 光化学反応デバイス、それに用いられる酸化反応用電極及び還元反応用電極
Zhang et al. In-situ and synchronous generation of oxygen vacancies and FeOx OECs on BiVO4 for ultrafast electron transfer and excellent photoelectrochemical performance
Qiu et al. Thin-layer indium oxide and cobalt oxyhydroxide cobalt-modified BiVO4 photoanode for solar-assisted water electrolysis

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6569495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150