JP6568889B2 - 宇宙環境試験装置の温度制御方法および宇宙環境試験装置 - Google Patents

宇宙環境試験装置の温度制御方法および宇宙環境試験装置 Download PDF

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Description

本発明は、人工衛星などの試験のために宇宙環境を模擬する宇宙環境試験装置およびその温度制御方法に関する。
宇宙環境試験装置とは、真空槽内を宇宙環境に近い状態にし、人工衛星などの試験体を宇宙空間に送り出す前に該試験体に対して地球上で動作確認などの試験を行うための装置である。
一般的に、宇宙環境試験装置では、真空槽の内部にシュラウドと呼ばれる熱吸収壁が設けられている。このシュラウドを100K以下に冷やすことで、真空槽内に宇宙環境に近い冷暗黒状態を模擬できる。また、温度を制御したガスをシュラウドに循環させることでシュラウドを任意の温度(100〜373K程度)に制御でき、真空槽内を任意の温度環境にすることができる。
図2はこのような宇宙環境試験装置の一例であり、非特許文献1に開示されたものを分かり易くするために模式的に図示したものである。
図2に示す従来の宇宙環境試験装置100は、シュラウド101が内部に設けられた真空槽102と、シュラウド101に供給されるガスが循環する循環ライン103と、循環ライン103に設けられてガスを循環させるガス循環用ブロワ104と、循環ライン103に設けられ、ガス循環用ブロワ104の上流側のガスと下流側のガスとで熱交換する主熱交換器105と、循環ライン103におけるガス循環用ブロワ104の一次側(上流側)に設けられてガスの圧力を制御するガス圧力制御部106と、循環ライン103におけるガス循環用ブロワ104の二次側(下流側)に設けられてガスを冷却するガス冷却部107と、ガスを加熱するガス加熱部108と、ガスの温度を測定する温度測定部109と、温度測定部109の測定値に基づいてガスの加熱又は冷却を制御する第2制御部110とを備えている。
ガス圧力制御部106は、外部からガスを補充するガス補充部111と、外部にガスを放出するガス放出部112と、ガス圧力を測定する圧力測定部113と、圧力測定部の測定値に基づいてガス補充部111及びガス放出部112を制御する第1制御部114とを備えている。
上記のように構成された従来の宇宙環境試験装置100では、循環ライン103を循環するガスは、ガス圧力制御部106において、ガス補充部111とガス放出部112を制御することで圧力が一定となるように制御されている。
また、ガスの温度については、第2制御部110がガス冷却部107およびガス加熱部108をそれぞれ操作することによって制御している。具体的には、第2制御部110において、温度測定部109の測定値が規定の値となるように、ガス冷却部107およびガス加熱部108に対して所謂スプリット制御を行っている。
さらに、真空槽102内の試験体の発熱量が多く、シュラウド101の入口と出口との温度差が大きい場合には、ガス循環用ブロワ104によるガスの循環流量を増やすなど、ガスの循環流量を制御する。
上記のような制御により、真空槽102内の温度を任意の温度に制御することができる。
R A Haufer,"Vacuum and cryotechniques in space research"Vacuum volume22 number8
非特許文献1に開示された宇宙環境試験装置100において用いられているガス循環用ブロワ104は、常温のガスには用いることができるが、100〜373Kのような広い温度範囲のガスには使用できないものである。シュラウド101から排気されるガスは温度範囲が広いため、そのままの温度ではガス循環用ブロワ104に供給することができない。そこで、従来の宇宙環境試験装置100では図2に示すように、ガス循環用ブロワ104の一次側と二次側との間のガス同士で熱交換をする主熱交換器105を設け、これによって常温用のガス循環用ブロワ104を使用可能にしていた。
しかしながら、この主熱交換器105は、真空槽102から排気される低温のガスを熱交換によってガス循環用ブロワ104が使用可能な温度に加熱するため、大きな伝熱面積が必要であり、その結果、主熱交換器自体が大型化し、コストアップの要因となるだけでなく、宇宙環境試験装置の小型化を妨げていた。
また、宇宙環境試験装置100では、循環するガスが一定圧力となるように制御されていたため、主熱交換器105の二次側でガスが高温となる領域では、ガスの質量流量を一定とするためにガスの体積流量が大きくなる。このため、ガス循環時の圧力損失を抑えるために配管のサイズを大きくしなければならず、この点でも装置の大形化の要因となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、サイズの小型化が可能な宇宙環境試験装置の温度制御方法および宇宙環境試験装置を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る宇宙環境試験装置の温度制御方法は、真空槽内に設けたシュラウドにガスを循環させながら供給して前記シュラウドの温度を制御する宇宙環境試験装置の温度制御方法であって、
前記シュラウドから排出されたガスを、ガス循環用ブロワで吸入して前記シュラウドに向けて供給するように循環させるガス循環工程と、前記ガス密度を制御するガス密度制御工程とを有し、
前記ガス循環工程に用いる前記ガス循環用ブロワは、100〜373Kの温度範囲の前記ガスに対して使用可能なガス循環用ブロワであり、該ガス循環用ブロワは前記シュラウドから排出されたガスを熱交換することなく吸入することを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ガス密度制御工程は、前記密度が一定となるように制御することを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ガス密度制御工程は、前記シュラウドのガス入口とガス出口での前記ガスの温度差が規定の値よりも小さい場合に、前記ガス循環用ブロワへ吸入されるガスの密度を低減させるように密度制御して、前記ガス循環用ブロワでの発熱を低減させることを特徴とするものである。
(4)また、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記ガス循環用ブロワとして回転数の制御が可能なものを用いて、前記シュラウドのガス入口とガス出口での前記ガスの温度差が規定の値よりも小さい場合に前記ガス循環用ブロワの回転数を低減させ、前記ガス循環用ブロワの発熱を低減させることを特徴とするものである。
(5)本発明に係る宇宙環境試験装置は、真空槽内に設けたシュラウドにガスを循環させながら供給して前記シュラウドの温度を制御する宇宙環境試験装置であって、
一端側が前記シュラウドのガス入口に連結され、他端が前記シュラウドのガス出口に連結され、前記シュラウドを介してガスを循環させるガス循環ラインと、
該ガス循環ラインに設けられて前記ガスの密度を制御するガス密度制御部と、
前記ガス循環ラインにおける前記ガス密度制御部の二次側に設けられ、100〜373Kの温度範囲の前記ガスに対して使用可能なガス循環用ブロワと、
前記ガス循環ラインにおける前記ガス循環用ブロワの二次側に設けられ、前記ガスの温度を制御するガス温度制御部と、を有することを特徴とするものである。
(6)また、上記(5)に記載のものにおいて、前記ガス密度制御部は、前記ガスの温度を測定する第1温度測定部と、前記ガスの圧力を測定する圧力測定部と、前記ガス循環ラインにガスを補充するガス補充部と、前記ガスを外部に放出するガス放出部と、前記第1温度測定部と前記圧力測定部との測定値に基づいて前記ガス補充部及び前記ガス放出部を制御する第1制御部とを備えていることを特徴とするものである。
(7)また、上記(5)又は(6)に記載のものにおいて、前記ガス温度制御部は、前記ガスの温度を測定する第2温度測定部と、前記ガスを冷媒と熱交換することで冷却するガス冷却部と、前記ガスを加熱するガス加熱部と、前記第2温度測定部の測定値に基づいて前記ガス冷却部及び前記ガス加熱部を制御する第2制御部とを備えていることを特徴とするものである。
(8)また、上記(5)乃至(7)のいずれかに記載のものにおいて、前記ガス循環用ブロワは、回転数の制御が可能なものであることを特徴とするものである。
本発明においては、真空槽内に設けたシュラウドにガスを循環させながら供給して前記シュラウドの温度を制御する宇宙環境試験装置の温度制御方法であって、
前記シュラウドから排出されたガスを、熱交換することなくガス循環用ブロワで吸入して前記シュラウドに向けて供給するように循環させるガス循環工程と、前記ガス密度を制御するガス密度制御工程とを有し、前記ガス循環工程に用いる前記ガス循環用ブロワは、100〜373Kの温度範囲の前記ガスに対して使用可能なガス循環用ブロワを用いるようにしたことにより、従来必要であった主熱交換器を必要とせず、ガスの密度を制御することで、配管サイズを抑えることができる。これによって、宇宙環境試験装置のサイズを低減させることができる。
本発明の実施の一実施の形態に用いる宇宙環境試験装置の説明図である。 従来の宇宙環境試験装置の説明図である。
[実施の形態1]
本発明の一実施の形態に係る宇宙環境試験装置について、図1を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、発明の理解に資するために、便宜上発明の特徴となる部分を強調するために拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施の形態に係る宇宙環境試験装置1は、図1に示すように、シュラウド2が内部に設けられた真空槽3と、シュラウド2に供給されるガスが循環するガス循環ライン4と、ガス循環ライン4に設けられてガスを循環させるガス循環用ブロワ5と、ガス循環ライン4上に設けられてガス循環用ブロワ5の一次側のガス密度を制御するガス密度制御部6と、ガス循環ライン4においてガス循環用ブロワ5の二次側に設けられてガスを冷却するガス冷却部7と、ガスを加熱するガス加熱部8と、ガスの温度を測定する第2温度測定部9と、第2温度測定部9の測定値に基づいてガスのガス加熱部8及びガス冷却部7を制御する第2制御部10とを備えている。なお、ガス冷却部7、ガス加熱部8、第2温度測定部9及び第2制御部10が本発明のガス温度制御部として機能する。
以下、各構成を詳細に説明する。
<真空槽>
真空槽3は、真空槽3内に設置する試験体の大きさにあわせて様々な大きさにすることができる。試験体が小型の部品等である場合は、例えば0.1m×0.1m×0.1m程度の大きさであればよく、試験体が大型人工衛星である場合は、例えば5m×8m×5m程度の大きさであればよい。真空槽3の材質は、SUS304としたが、これに限定されるものではなく、真空に耐えることができる材質であれば使用することができる。
<シュラウド>
シュラウド2には任意の温度のガスが供給されることで加熱もしくは冷却され、真空槽3内を規定の温度にすることができる。シュラウド2の材質は、A6063(アルミ合金)としたが、これに限定されるものではなく、100〜373Kの範囲の温度や真空に耐えることができる材質であれば使用することができる。
<ガス循環ライン>
ガス循環ライン4は、ガスを循環するための配管で構成されている。ガス循環ライン4に用いる配管の材質は、SUS304としたが、これに限定されるものではなく、100〜373Kの範囲の温度やガスと反応しない材質であれば使用することができる。
また、循環させるガスは窒素を用いたが、これに限定されるものではなく、任意のガスを用いることができる。
<ガス密度制御部>
ガス密度制御部6は、循環するガスの密度を制御する。実施の形態1では、ガス密度制御部6によってガスの密度を一定に制御することとした。
ガス密度制御部6は、外部からガスを補充するガス補充部11と、外部にガスを放出するガス放出部12と、ガス温度を測定する第1温度測定部13と、ガス圧力を測定する圧力測定部14と、第1温度測定部13と圧力測定部14の測定値に基づいてガス補充部11及びガス放出部12を制御する第1制御部15とを備えている。
<ガス補充部>
ガス補充部11は、宇宙環境試験装置1の外部よりガス循環ライン4内にガスを補充する第1配管16と第1制御弁17とから構成されている。第1制御弁17は第1制御部15と電気的に接続されており、第1制御部15により弁開度が制御される。第1制御弁17が開くことでガス循環ライン4内にガスが供給される。宇宙環境試験装置1の外部のガス源は、高圧ガス容器(図示せず)としたが、これに限定されるものではない。また、第1制御弁17は空気圧制御弁としたが、これに限定されるものではない。
<ガス放出部>
ガス放出部12は、宇宙環境試験装置1の外部にガスを放出する第2配管18と第2制御弁19とから構成されている。第2制御弁19は第1制御部15と電気的に接続されており、第1制御部15により弁開度が制御される。第2制御弁19が開くことで、ガス循環ライン4内のガスが宇宙環境試験装置1の外部に放出される。第2制御弁19は空気圧制御弁としたが、これに限定されるものではない。
<第1温度測定部>
第1温度測定部13は、ガス循環ライン4内のガスの温度を測定し、第1制御部15に測定値を送信する。第1温度測定部13は、第1制御部15と電気的に接続されている。第1温度測定部13はT型熱電対を用いたが、これに限定されるものではない。
<圧力測定部>
圧力測定部14は、ガス循環ライン4内のガスの圧力を測定し、第1制御部15に測定値を送信する。圧力測定部14は第1制御部15と電気的に接続されている。圧力測定部14は圧力センサーを用いたが、これに限定されるものではない。
<第1制御部>
第1制御部15は、第1温度測定部13および圧力測定部14の測定値に基づいて、ガス補充部11に設けられた第1制御弁17及びガス放出部12に設けられた第2制御弁19の弁開度を制御することで、ガス循環ライン4内のガスの密度を制御する。第1制御部15はPLCを用いたが、これに限定されるものではない。
<ガス循環用ブロワ>
ガス循環用ブロワ5は、ガス循環ライン4内のガスを循環させるためのものであり、回転数を制御するため電源周波数変換器を備えている。実施の形態1において、ガス循環用ブロワ5は100〜373Kの温度のガスに使用可能なものを用いている。
また、ガス循環用ブロワ5の回転数は一定とした。
<ガス冷却部>
ガス冷却部7は、ガス循環ライン4内のガスを冷却する。
ガス冷却部7は、宇宙環境試験装置1の外部より供給される冷媒とガス循環ライン4内のガスとを熱交換する熱交換器20と、熱交換器20に冷媒を供給する第3配管21と第3制御弁22とを備えている。第3制御弁22は第2制御部10と電気的に接続されており、第2制御部10により弁開度が制御される。第3制御弁22が開いたときに熱交換器20内に冷媒が供給される。
冷媒は液体窒素を用い、宇宙環境試験装置1の外部の冷媒源は超低温液化ガス容器(図示せず)としたが、これに限定されるものではない。また、第3制御弁22は空気圧制御弁としたが、これに限定されるものではない。
<ガス加熱部>
ガス加熱部8は、ガス循環ライン4内のガスを加熱する。
ガス加熱部8は電気ヒータを用いたが、これに限定されるものではなく、温水などを用いたものであってもよい。ガス加熱部8は第2制御部10と電気的に接続されており、第2制御部10によりPID制御される。
<第2温度測定部>
第2温度測定部9は、ガス循環ライン4内のガスの温度を測定し、第2制御部10に測定値を送信する。第2温度測定部9は、第2制御部10と電気的に接続されている。第2温度測定部9は、T型熱電対を用いたが、これに限定されるものではない。
<第2制御部>
第2制御部10は、第2温度測定部9の測定値に基づいて、ガス冷却部7に設けられた第3制御弁22の弁開度及びガス加熱部8をPID制御することで、ガス循環ライン4内のガスの温度を制御する。第2制御部10は、2出力型温度指示調節計を用いたが、これに限定されるものではない。
次に、上記のように構成された本実施の形態の宇宙環境試験装置1を用いた温度制御方法を説明する。
まず、ガス密度制御部6によりガス循環ライン4内のガスの密度を所定の値に制御する。このとき、第1制御部15は、受信した第1温度測定部13および圧力測定部14の測定値に基づいてガス補充部11及びガス放出部12を制御する。
次に、ガス循環用ブロワ5を起動し、ガス循環ライン4内のガスを循環させる。循環流量は、シュラウド2の入口(供給口)と出口(排出口)におけるガスの温度差が、所定の温度差未満となるように制御する。
その後、シュラウド2に供給するガスの温度を、所定の温度に制御する。このとき、第2制御部10は、第2温度測定部9の測定値に基づいて、ガス冷却部7及びガス加熱部8を制御する。具体的には、第2制御部10において、第2温度測定部9の測定値が規定の値となるように、ガス冷却部7及びガス加熱部8に対して所謂スプリット制御を行う。
以上のように宇宙環境試験装置1及びその温度制御方法では、従来例において用いていた主熱交換器105を用いることなくガス温度制御してガス循環することができ、これに加えて、配管サイズを抑えることができたことで、宇宙環境試験装置1のサイズを低減させることができる。
さらに、ガス循環用ブロワ5へ供給されるガスの密度を常に一定としたことから、従来よりもガス循環用ブロワ5の動力を低減することができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の第2実施形態である宇宙環境試験装置の温度制御方法について説明する。
本実施の形態2における装置構成は、実施の形態1の宇宙環境試験装置1と同じであるが、ガスの密度を一定とせず、シュラウド2の入口と出口の温度差に基づいて、ガス循環用ブロワ5へ吸入するガスの密度を制御している。具体例としては、前記温度差が小さい場合にガスの密度を低い値にカスケード制御する。これにより、ガス循環用ブロワ5の軸動力すなわちガス循環用ブロワ5での発熱量を低減させることができ、さらには、ガス冷却部7における冷媒(液体窒素)の消費を抑えることができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の第3実施形態である宇宙環境試験装置の温度制御方法について説明する。
本実施の形態3における装置構成は、実施の形態1の宇宙環境試験装置1と同じであり、ガスの密度を一定とすることも実施の形態1と同じである。違う点は、シュラウド2の入口と出口との温度差に基づいて、ガス循環用ブロワ5の回転数を制御するようにした点である。具体例としては、温度差が小さい場合にガス循環用ブロワ5の回転数を低い値にカスケード制御する。
ガス循環用ブロワ5の軸動力と回転数の関係は式1の通りである。
L2=(n2/n1)×L1 ・・・ (1)
但し、L:軸動力
n:回転数
これにより、ガス循環用ブロワ5の軸動力すなわちガス循環用ブロワ5での発熱量を低減させることができ、さらには、ガス冷却部7における冷媒(液体窒素)の消費を抑えることができる。
1 宇宙環境試験装置
2 シュラウド
3 真空槽
4 ガス循環ライン
5 ガス循環用ブロワ
6 ガス密度制御部
7 ガス冷却部
8 ガス加熱部
9 第2温度測定部
10 第2制御部
11 ガス補充部
12 ガス放出部
13 第1温度測定部
14 圧力測定部
15 第1制御部
16 第1配管
17 第1制御弁
18 第2配管
19 第2制御弁
20 熱交換器
21 第3配管
22 第3制御弁
<従来例>
100 宇宙環境試験装置
101 シュラウド
102 真空槽
103 循環ライン
104 ガス循環用ブロワ
105 主熱交換器
106 ガス圧力制御部
107 ガス冷却部
108 ガス加熱部
109 温度測定部
110 第2制御部
111 ガス補充部
112 ガス放出部
113 圧力測定部
114 第1制御部

Claims (8)

  1. 真空槽内に設けたシュラウドにガスを循環させながら供給して前記シュラウドの温度を制御する宇宙環境試験装置の温度制御方法であって、
    前記シュラウドから排出されたガスを、ガス循環用ブロワで吸入して前記シュラウドに向けて供給するように循環させるガス循環工程と、前記ガス密度を制御するガス密度制御工程とを有し、
    前記ガス循環工程に用いる前記ガス循環用ブロワは、100〜373Kの温度範囲の前記ガスに対して使用可能なガス循環用ブロワであり、該ガス循環用ブロワは前記シュラウドから排出されたガスを熱交換することなく吸入することを特徴とする宇宙環境試験装置の温度制御方法。
  2. 前記ガス密度制御工程は、前記密度が一定となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の宇宙環境試験装置の温度制御方法。
  3. 前記ガス密度制御工程は、前記シュラウドのガス入口とガス出口での前記ガスの温度差が規定の値よりも小さい場合に、前記ガス循環用ブロワへ吸入されるガスの密度を低減させるように密度制御して、前記ガス循環用ブロワでの発熱を低減させることを特徴とする請求項1に記載の宇宙環境試験装置の温度制御方法。
  4. 前記ガス循環用ブロワとして回転数の制御が可能なものを用いて、前記シュラウドのガス入口とガス出口での前記ガスの温度差が規定の値よりも小さい場合に前記ガス循環用ブロワの回転数を低減させ、前記ガス循環用ブロワの発熱を低減させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の宇宙環境試験装置の温度制御方法。
  5. 真空槽内に設けたシュラウドにガスを循環させながら供給して前記シュラウドの温度を制御する宇宙環境試験装置であって、
    一端側が前記シュラウドのガス入口に連結され、他端が前記シュラウドのガス出口に連結され、前記シュラウドを介してガスを循環させるガス循環ラインと、
    該ガス循環ラインに設けられて前記ガスの密度を制御するガス密度制御部と、
    前記ガス循環ラインにおける前記ガス密度制御部の二次側に設けられ、100〜373Kの温度範囲の前記ガスに対して使用可能なガス循環用ブロワと、
    前記ガス循環ラインにおける前記ガス循環用ブロワの二次側に設けられ、前記ガスの温度を制御するガス温度制御部と、を有することを特徴とする宇宙環境試験装置。
  6. 前記ガス密度制御部は、前記ガスの温度を測定する第1温度測定部と、前記ガスの圧力を測定する圧力測定部と、前記ガス循環ラインにガスを補充するガス補充部と、前記ガスを外部に放出するガス放出部と、前記第1温度測定部と前記圧力測定部との測定値に基づいて前記ガス補充部及び前記ガス放出部を制御する第1制御部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の宇宙環境試験装置。
  7. 前記ガス温度制御部は、前記ガスの温度を測定する第2温度測定部と、前記ガスを冷媒と熱交換することで冷却するガス冷却部と、前記ガスを加熱するガス加熱部と、前記第2温度測定部の測定値に基づいて前記ガス冷却部及び前記ガス加熱部を制御する第2制御部とを備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載の宇宙環境試験装置。
  8. 前記ガス循環用ブロワは、回転数の制御が可能なものであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の宇宙環境試験装置。
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