JP6568069B2 - 青色エッジフィルタ光学レンズ - Google Patents

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Description

本開示は青色エッジフィルタ光学レンズに関し、特に、色バランスのとれた白色透過率を維持すると共に、短波長の青色光を遮断する光学レンズに関する。
眼に対する紫外線の危険は、知られている。紫外線は、可視光未満の波長の範囲内であり、一般に100〜400ナノメートル(nm)である。大部分の矯正用眼鏡及びサングラスは、約400nm未満の光を遮断するだけであるが、400〜440nmの濃青色光又は短波長青色光が眼を傷つけることもわかっている。
青色光吸収染料は、400〜440nmの濃青色光又は短波長青色光を遮断するために保護眼鏡で利用されている。前記青色光吸収染料は、容認できない黄色の外観を有するレンズを作成する、より長い波長の青色光スペクトルの多くを対象とするために伸びる、吸収テールを有する。
本開示は青色エッジフィルタ眼鏡に関し、特に、色バランスのとれた白色透過率を維持すると共に、短波長の青色光を遮断する光学レンズに関する。光学レンズは、シャープな帯域端を作成して、波長の関数として低光透過率から高光透過率への迅速な移行を提供する、ポリマ干渉フィルタを含む。
多くの実施形態において、光学レンズは、湾曲ポリマ基材及び湾曲ポリマ基材に配置したポリマ干渉フィルタを含む。光学レンズは、約400nm又はそれ未満の短波長帯域端及び420〜440nmの範囲の長波長帯域端を有する青色光帯域にわたって2%未満の平均光透過率を有しており、長波長帯域端より10nm又はそれより長い波長を有する青色光を実質的に透過する。
更なる実施形態において、光学レンズは、湾曲ポリマ基材及び湾曲ポリマ基材に配置したポリマ干渉フィルタを含む。光学レンズは、400nm〜420nmの青色光帯域に対して2%未満の平均光透過率を有し、430nm超の青色光を実質的に透過する。
更なる態様において、光学レンズは、湾曲ポリマ基材及び湾曲ポリマ基材に配置した多層光学赤外線反射フィルムを含む。多層光学赤外線反射フィルムは、400〜440nmの範囲の青色光帯域を反射して、実質的に450nm超の青色光を透過する、第3次高調波を有する。
更なる実施形態において、光学レンズは、球状に湾曲したポリマ基材及び球状に湾曲したポリマ基材に配置したポリマ帯域消去フィルタを含む。ポリマ帯域消去フィルタは、40nm未満のFWHMを有する黄色光の帯域、及び、該FWHM値の1/2超である幅を有する黄色光の反射帯域の底値1%を反射する。
更なる実施形態において、光学レンズは、球状に湾曲したポリマ基材及び球状に湾曲したポリマ基材に配置したポリマ干渉フィルタを含む。ポリマ干渉フィルタは、40nm未満のFWHMを有する可視光の帯域、及び、該FWHM値の1/2超である幅を有する可視光の反射帯域の底値1%を反射する。
本開示の1つ又はそれ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の記述に説明される。本開示の他の特徴、目的及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
本開示の種々の実施形態についての以下の詳細な説明を添付の図面と共に考察することで、本開示はより完全に理解され得る。
個人により観察される光をフィルタリングする、光学レンズの概略側面図である。 仮想フィルタの透過スペクトル及び半値全幅の概念を示す、グラフである。 本明細書に記載される光学レンズを利用した、例示の眼鏡の斜視図である。 紫色光を遮断する反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルのグラフである。 紫色光を遮断する反射帯域及び青色光を反射する反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルのグラフである。 黄色光を遮断する反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルのグラフである。 575nm付近を中心とした5次高調波反射帯域及び425nm付近が端である7次反射帯域を有する、多層光学フィルムのモデル化された透過スペクトル、及び425nm未満の光を吸収するUV吸収染料のグラフである。 440nm付近の長波帯域端(LWBE)を有する3次高調波反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルと、より短い青色及び紫色波長を吸収する吸収染料のグラフである。 440nm付近の長波帯域端(LWBE)を有する5次高調波反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルと、より短い青色及び紫色波長を吸収する吸収染料のグラフである。 440nm付近の長波帯域端(LWBE)を有する4次高調波反射帯域及び575nm付近を中心とした3次高調波反射帯域を有し、29nmのFWHMを有する、多層光学フィルムのモデル化された透過スペクトル、及びより短い青色及び紫色波長を吸収する吸収染料のグラフである。 580nm付近を中心とした3次高調波反射帯域を有する、多層光学フィルムの測定された透過スペクトルと、より短い青色及び紫色波長を吸収する吸収染料のグラフである。 例示の5層積層レンズの概略断面図である。 図12の例示のレンズの概略正面図である。 図12の例示のレンズの概略側面図である。
本明細書で提示される概略図は必ずしも縮尺通りではない。図中に使用されている同じ数字は、同じ構成要素、工程などを指している。しかしながら、所与の図中の構成要素を指す数字の使用は、同じ数字を付された別の図中の構成要素を限定するものではないことが理解されよう。加えて、構成要素について言及するための異なる数字の使用は、異なる番号が付された構成要素が同じ又は類似したものであり得ないことを意図するものではない。
以下の発明を実施するための形態では、その一部を構成する添付図面を参照し、図中には、装置、システム、及び方法のいくつかの特定の実施形態が実例として示されている。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が企図され実施される場合がある点を理解されたい。以下の詳細な説明はしたがって、限定的な意味で解釈されるべきではない。
本明細書で使用するすべての科学及び技術の専門用語は、特に指示がない限り、当該技術分野において一般的に使用される意味を有する。本明細書にて与えられる定義は、本明細書でしばしば使用される特定の用語の理解を容易にするものであり、本開示の範囲を限定することを意味しない。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容について別段のはっきりした指示がない限り、複数の指示対象を有する実施形態を含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、用語「又は」は、その内容について別段のはっきりした指示がない限り、一般的に「及び/又は」を包含する意味で用いられる。
本明細書で使用される場合、「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」などは非制限的意味で使用され、一般に「含むがこれらに限定されない」ことを意味する。「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という語は、「〜を含む」という語及び同様の語に含まれることが理解されよう。
本明細書で使用される場合、「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「上部」、「下部」、「上方」、「下方」、及びその他の方向及び向きなどの任意の方向は、本明細書において、図を参照して明確にするために記載され、実際の装置若しくはシステム、又は装置若しくはシステムの使用を制限しない。本明細書に記載される装置、物品、又はシステムの多くは、多くの方向及び向きで使用されてもよい。
「実質的に反射する」という語句は、要素上の光入射の2%未満の透過を意味する。
「実質的に透過する」という語句は、要素上の光入射の少なくとも50%の透過を意味する。
「青色光」という語句は、400〜500nmの範囲の波長を有する光を意味する。
「紫色光」という語句は、400〜420nmの範囲の波長を有する光を意味する。
「紫外線」という語句は400nm未満又は100〜400nmの範囲の波長を有する光を意味し、「近紫外線」とは300〜400nmの範囲の波長を有する光を意味する。
本開示は青色エッジフィルタ眼鏡に関し、特に、色バランスのとれた白色透過率を維持すると共に、短波長の青色光を遮断する光学レンズに関する。光学レンズは、シャープな帯域端を作成して、波長の関数として低光透過率から高光透過率への迅速な移行を提供する、ポリマ干渉フィルタを含む。ポリマ干渉フィルタは、青色光帯域を反射する高次高調波を有する、赤外線反射フィルムであり得る。光学レンズは、最高440nmの青色光を遮断することができて(Tは10%未満)、460nm又は450nm超の青色光を透過できる(Tは50%超)。黄色光帯域は遮断されて、レンズを透過する光のホワイトバランスを改善することができる。UV吸収材は、400nm又はそれ未満の光波長を遮断するために含まれることができる。別の実施形態では、ポリマフィルタは、黄色光帯域を反射する。40nm未満のFWHMを有する可視光又は黄色光の帯域、及び20nm超又はFWHM値の1/2超である幅を有する可視光又は黄色光の反射帯域の底値1%を反射する、ポリマ帯域消去フィルタが記載されている。球状に湾曲しているポリマレンズ間の本ポリマフィルタの複合積層物も、記載されている。本開示はそのようには限定されないが、以下に示す例の説明により本開示の様々な態様の認識が得られるであろう。
本光学レンズ(特に眼鏡用)の望ましいフィルタリング特性は、前記フィルタ又は光学レンズが望ましくない又は黄色の外観を有しないように、420〜440nmの範囲の長波長帯域端及び400nm又はそれ未満の短波長帯域端を有する強阻止帯域、及び任意に550〜600nmの間の強いが狭い阻止帯域(ホワイトバランスを維持するため)、並びに他の可視波長で比較的高い透過率を、含む。本ポリマ干渉フィルタは、10nm又はそれ未満の波長範囲内で、光を実質的に反射する又は遮断すること(T<2%)から、実質的に光を透過すること(T>50%)への移行を、望ましくは有する。前記フィルタリング特性が、染料及び色素などの吸収材料だけによって得られることは理論的には可能であるが、吸収材料だけでは、所望の色バランスのとれた白色透過率を得るために必要な、十分に狭くかつ強い阻止帯域幅を提供することができない。それに対し、ポリマ多層光学フィルム(ポリマ干渉フィルタ)は、目的の及び狭周波数帯域の波長で、強い遮断性(非常に低い透過率と共に、それに対応して高い反射)を有するように必要に応じて調整することができる。
更に、本明細書に記載される本ポリマ干渉フィルタ又はレンズは、サングラスとして使用するレンズの全体の透過率を下げる、黒、灰色又は色合いが付けられた灰色色素などの広帯域吸収剤を含むことができる。このような場合、レンズ又はフィルタは、40%、30%若しくは20%又はそれ未満の平均透過率を有することができる。この場合、50%の透過率値は、図2に示される値Bの50%として定義される。好ましい実施形態において、灰色の色合いは、偏光染料として若しくは反射偏光子、又は吸収及び反射偏光子の組み合わせとして提供される。組み合わせた吸収及び反射偏光子は、米国特許第6,096,375号、同第7,791,687号及び同第8、120,730号に記載される。
多層光学フィルムの透過及び反射特性は、1つ又はそれ以上の層積層体の、(通常)十、百又は千もの個々のミクロ層の界面で、光の建設的干渉又は相殺的干渉に基づく。ミクロ層の材料、処理条件及び厚みの適切な選択によって、透過スペクトルは強いが狭い反射帯域を提供して、それによって青色光、紫色光、黄色光又はこれらの組み合わせの狭帯域を強固に遮断するように調整することができる。波長空間の青色遮断帯域が狭いほど(有害な青色光波長を遮断するのに十分なほど、依然としてスペクトル的には広い一方で)、改良された色バランスを提供するためスペクトルの黄色部分で遮断される必要がある光は少なくなる。
図1は、個人201により観察される光をフィルタリングする、光学レンズ100の概略側面図である。光学レンズ100は、湾曲ポリマ基材112、114及び湾曲ポリマ基材に配置したポリマ干渉フィルタ110を含む。ポリマ干渉フィルタ110が第1の湾曲ポリマ基材112を第2の湾曲ポリマ基材114から分離することが示される一方で、所望の場合、ポリマ干渉フィルタ110が1つのみの湾曲ポリマ基材に配置され得ると理解されている。更に、接着剤によって、第1の湾曲ポリマ基材112及び第2の湾曲ポリマ基材114の一方又は両方に、ポリマ干渉フィルタ110を固定することができると理解されている。例えば矯正用眼鏡又はサングラスで使用される際、湾曲ポリマ基材112、114は、球状に湾曲し得る。
ポリマ干渉フィルタ110は入射光線102aを受光して、光の選択された波長をフィルタに通して、透過した光102bを提供する。透過した光102bは、個人201の眼で認識される。適正に設計される場合、ポリマエッジフィルタ110の効果は、色バランスのとれた白色透過率を提供すると同時に、有害な青色光を実質的に遮断することである。
いくつかの実施形態では、光学レンズ100は、400nm〜少なくとも420nm又は最高440nmの青色光帯域に対して2%未満又は1%未満の平均光透過率を有し、450nm超の青色光を実質的に透過する。これらの実施形態のいくつかにおいて、光学レンズ100は、300nm〜440nmの光帯域に対して1%未満又は0.1%未満の平均光透過率を有し、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。いくつかの実施形態では、ポリマ干渉フィルタ110は、420〜440nm、415〜440nm、410〜440nm又は400〜440nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。他の実施形態では、ポリマ干渉フィルタ110は、400〜420nm、400〜430nm、400〜435nm又は400〜440nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。これらの実施形態では、光学レンズ100又はポリマ干渉フィルタ110は、実質的に反射される又は実質的に遮断される青色光の範囲より長い10nm超の波長で、青色光の少なくとも50%を実質的に透過する。
ポリマ干渉フィルタ110は、400nm〜少なくとも420nm若しくは最高440nmの青色光帯域内のすべての光を反射できる、あるいは、吸収染料はポリマ干渉フィルタ110と組み合わせて利用されて、400nm〜少なくとも420nm又は最高440nm、又は、300〜少なくとも420nm、又は最高440nmの青色光帯域内ですべての光を遮断(反射又は吸収)できる。例えば、下記の実施例に示されるように、吸収染料は、濃青色光、紫色光、紫外線又はこれらの組み合わせを吸収することができ、青色光を反射するポリマ干渉フィルタ110と組み合わせて利用できる。
他の実施形態では、光学レンズ100は、400nm〜420nmの青色光帯域に対して2%未満又は1%未満の平均光透過率を有し、430nm超の青色光を実質的に透過する。これらの実施形態では、ポリマ干渉フィルタ110は、400〜420nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、430nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。これらの実施形態のいくつかにおいて、光学レンズ100は、300nm〜420nmの青色光帯域に対して1%未満の平均光透過率を有し、430nm超のすべての可視光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。フィルタは430nm超のすべての可視光の50%又は70%を透過できるが、レンズが、例えばサングラスのために用いられるとき、レンズの他の構成要素は、430nm超のすべての可視光の40%、30%又は20%未満だけを透過できる。UV吸収材料又は染料は本実施形態では、光学レンズ又はポリマ干渉フィルタに任意に含まれることができる。
好ましい実施形態において、ポリマ干渉フィルタ110は、多層光学赤外線反射フィルムである。多層光学赤外線反射フィルム110は、400〜440nmの範囲の青色光帯域を反射して、実質的に450nm超の青色光を透過する、高調波(2次、3次、4次、5次、6次など)を有する。光学レンズは、400nm〜少なくとも420nm又は最高440nmの青色光帯域に対して2%未満又は1%未満の平均光透過率を有し、450nm超の青色光を実質的に透過する。いくつかの実施形態では、多層光学赤外線反射フィルム110は、420〜440nm、415〜440nm、410〜440nm又は400〜440nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。他の実施形態では、多層光学赤外線反射フィルム110は、400〜420nm、400〜430nm、400〜435nm又は400〜440nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%又は少なくとも70%を透過する。多層光学赤外線反射フィルム110は、上述のように、400nm〜440nmの選択された青色光帯域内のすべての光を反射できる、あるいは、吸収染料は多層光学赤外線反射フィルム110と組み合わせて利用されて、400nm〜少なくとも420nm若しくは最高440nm、又は、300〜少なくとも420nm若しくは最高440nmの青色光帯域内ですべての光を遮断(反射又は吸収)できる。これらの実施形態では、多層光学赤外線反射フィルム110は、実質的に反射される又は実質的に遮断される青色光の範囲より長い10nm超の波長で、青色光の少なくとも50%を実質的に透過する。
本明細書に記載されるポリマ干渉フィルタ110は、特に長波長帯域端(LWBE)でシャープな帯域端を有する。多くの実施形態において、光透過率は、LWBEで10nm内又は5nm内の、1%未満〜50%超又は70%超になる。これは、他の可視光波長を透過して所望の色バランスのとれた透過率を提供すると共に、選択的な範囲の光波長を遮断することに特に有用である。例えば最大440nmの青色光波長は、445nm若しくはそれ以上又は450nm若しくはそれ以上の青色光を実質的に透過すると共に、実質的に反射される又は遮断されることができる。青色光の短波長は眼の組織に最も害があり、青色光のより長い波長は周知の明所視曲線を介して眼でより容易に検出される。したがって、440nm未満の波長の大部分の光を遮断し、450nmの光及びより長い波長の高透過率を有するポリマ干渉フィルタは、眼の保護と演色性の良好なトレードオフをそれぞれ提供する。
どれくらいの青色光が光学レンズ100により遮断されるかに応じて、黄色光の量は、観察者201によって認識される色バランスのとれた白色透過率を維持するために、遮断されることを必要とするかもしれない。この黄色光は、染料又は黄色光吸収材料で吸収される、又はポリマ干渉フィルタ110で反射されることができる。
黄色光吸収材料111は、主に560〜600nmの範囲内の光を吸収する。黄色光吸収材料111は、ポリマ干渉フィルタ110と湾曲ポリマ基材114の間に配置されることができる。好ましい実施形態において、黄色光吸収材料111は、ポリマ干渉フィルタ110と観察者201の間に配置される。ポリマ干渉フィルタが黄色光の狭い反射帯域も含む場合、これはグレアを低減するのに役立つ。有用な黄色光吸収染料は、Epolin Corporation製Epolight 5819、並びにExciton Corp.製染料ABS 584及びABS 574を含む。Epolight 5819及びExciton ABS 584は、584nm付近で吸収ピークを有して、ABS 574は574nm付近で吸収ピークを有する。
いくつかの実施形態では、光学レンズ100は、560〜600nmの範囲内の第2の光帯域を遮断し、幅は40nm未満、35nm未満、30nm未満又は25nm未満(以下に定義する、半値全幅「FWHM」)である。
いくつかの実施形態では、ポリマ干渉フィルタ110は、560nm〜600nmの範囲内の黄色光の帯域を反射して、黄色光の反射帯域の「底値」の各側面の10nm内又は5nm内の50%超又は70%超の光透過率を有する、ポリマ帯域消去フィルタ110である。底値は、フィルタの平均透過率が5%又は2%若しくは1%未満又はそれに等しい、波長の最大範囲と定義できる。フィルタ110の底値は、FWHM値の幅の半分又はそれ以上であり得る。帯域端が鋭いほど、底値の幅はFWHM値に近くなる。多くの実施形態において、黄色光の反射帯域は、幅(FWHM)40nm未満、35nm未満、30nm未満又は25nm未満であり、反射底値帯域の範囲内かつFWHMの少なくとも50%又は少なくとも60%又は少なくとも70%である底値幅を有する、光の1%未満を透過する。これらの実施形態の多くで、黄色光の反射帯域は、図2でp1とp2の点として定義される、長波長帯域端(LWBE)と短波長帯域端(SWBE)の間に伸びる。ポリマ帯域消去フィルタ110は、LWBE及びSWBEそれぞれの10nm内又は5nm内の70%超又は80%超の光透過率を有する。
下記の実施例に示されるように、ポリマ干渉フィルタ110は、1つ又はそれ以上の光阻止帯域を有することができる。いくつかの実施形態では、ポリマ干渉フィルタ110は、青色光及び黄色光阻止帯域の両方を含む。好ましい実施形態において、これらの青色光及び黄色光阻止帯域は、ポリマ干渉フィルタ110を反射する赤外光の高次高調波である。
多くの実施形態において、光学レンズは、球状に湾曲したポリマ基材及び球状に湾曲したポリマ基材に配置したポリマ帯域消去フィルタを含む。「球状」という用語は3次元曲面を指して、一般に線のない二焦点眼鏡で見いだせる非球面形状と同様に、楕円体及び放物面などの球体と類似する、一般の回転面を含む。
ポリマ帯域消去フィルタは、40nm未満のFWHMを有する可視光又は黄色光の帯域、及び20nm超若しくは25nm超又はFWHM値の1/2超である幅を有する可視光又は黄色光の反射帯域の底値5%又は2%若しくは1%を反射する。底値は、フィルタの平均透過率が5%又は2%、若しくは1%未満又はそれに等しい、波長の最大範囲と定義できる。例えば、ポリマ帯域消去フィルタは、40nm未満のFWHMを有する可視光又は黄色光の帯域、及び20nm超若しくは25nm超若しくはFWHM値の1/2超である幅を有する可視光又は黄色光の反射帯域の底値5%を反射する。他の例では、ポリマ帯域消去フィルタは、40nm未満のFWHMを有する可視光又は黄色光の帯域、及び20nm超若しくは25nm超又はFWHM値の1/2超である幅を有する可視光又は黄色光の反射帯域の底値2%を反射する。更なる例では、ポリマ帯域消去フィルタは、40nm未満のFWHMを有する可視光又は黄色光の帯域、及び20nm超若しくは25nm超又はFWHM値の1/2超である幅を有する可視光又は黄色光の反射帯域の底値1%を反射する。
黄色光又は緑色光を反射するいくつかの実施形態では、光の反射帯域は、それぞれ560〜600nmの範囲又は530〜570nmの範囲にあり、及び20nm超若しくは25nm超又はFWHM値の1/2超である幅を有する底値帯域内の光の底値1%である。
図2は、仮想フィルタの透過スペクトル及び半値全幅(「FWHM」)の概念を示す、グラフである。仮想フィルタの、又は多層光学フィルムなどその1つ又はそれ以上の構成要素の透過特性が、図2に示される。この図において、透過率パーセントは、ナノメートルの光学波長λに対してプロットされて、波長軸は400〜700nmの範囲に伸びており、人間の可視波長範囲とみなされることがある。曲線301は、垂直入射又は別な設計による入射角で、全フィルタの又はその1つ又はそれ以上の個々の要素の測定された透過率を表すことができる。この図2の議論の残りに関して、一般性を失うことなく、簡略化のために、曲線301が、全フィルタの透過率を表すと仮定する(しかし場合によっては、フィルタが多層光学フィルムだけであり得る点に注意する必要がある)。図示のフィルタは、可視スペクトルの一部の緑の領域の狭帯域内の光を選択的に遮断して、曲線301の阻止帯域301aの低透過率により明示される。阻止帯域301aは、反射帯域、吸収帯域域又は反射帯域及び吸収帯域の組み合わせであり得る。
曲線301の関連特徴を定量化するため、曲線301のベースライン値B、曲線301のピークの値P(この場合、位置p3で示される、ピークの値Pは阻止帯域301aの透過最小値に対応する)及びPとBの中間の曲線301の中間値Hを確認する。阻止帯域301aの短波長帯域端λ1と長波長帯域端λ2と、波長値がそれぞれ等しい、位置p1及びp2で、曲線301は値Hと交わる。短及び長波長帯域端は、目的の2つの他のパラメータである、λ2−λ1に等しい阻止帯域301aの幅(半値全幅又は「FWHM」)と、(λ1+λ2)/2に等しい阻止帯域301aの中心波長λcを算出するために用いることができる。中心波長λcは、阻止帯域301aがどれくらい対称形又は非対称かに応じて、阻止帯域301aのピーク波長(点p3を参照)と同じ又は異なってもよいことに注意されたい。
フィルタ(又はその構成要素)の透過率は、一般に、入射光強度(所与の波長、入射方向などの光に関して)によって分割される透過光強度を指すが、「外部透過率」又は「内部透過率」という言葉で表されることもできる。周囲が空気で、及び要素の前方の空気/要素界面のフレネル反射に関して、又は、要素の後方の要素/空気界面のフレネル反射に関していかなる修正もされない場合、光学要素の外部透過率は光学要素の透過率である。光学要素の内部透過率は、その前面及び後面のフレネル反射が除去されるとき、要素の透過率である。前面及び後面のフレネル反射の除去は、計算的(例えば、適切な関数を外部透過スペクトルから除算することによって)又は実験的のいずれかで行うことができる。多くの種類のポリマ及びガラス材料において、フレネル反射は、2つの外側表面それぞれの約4〜6%(垂直又はほぼ垂直入射角において)であり、それは内部透過率と関連する外部透過率において、約10%下方移動する。図2は、これらの透過率のうちどちらが使われるかについては特定していないので、一般に、内部又は外部透過率のどちらに適用してもよい。内部又は外部を特定せずに本明細書で透過率と呼ばれる場合、文脈で特に明記しない限り、読者は、透過率が外部透過率を指すと仮定してよい。多くの眼鏡レンズにおいて、表面反射防止コーティングの使用は、T内部≒T外部をもたらす可能性がある。
図3は、本明細書に記載される光学レンズ100を利用した、例示の眼鏡150の斜視図である。眼鏡150は、任意の有用な構成を有し得ると理解されている。これらの光学レンズは、セ氏200℃以上の高温で射出成形により形成されて、2mm又はそれ以上の厚さを有することができる。驚くべきことに、このような高温で本明細書に記載される光学レンズを形成することにより、本明細書に記載されるポリマ多層干渉フィルタの光学反射特性を低下させないことが明らかになった。
本明細書に記載される多層ポリマ光反射体は、紫色光、青色光及び黄色光の種々の狭帯域を反射するために製造されることができる。例えば、米国特許第5,882,774号(Jonzaら)、同第6,531,230号(Weberら)及び同第6,783,349号(Neavinら)に記載されているように、交互低及び高屈折率ポリマ材料の共押出と、その結果得られた多層ポリマーウェブの引き伸ばしとの連続プロセスによって、反射フィルムを作製してもよい。層厚み特性は調整されて、狭周波数帯域反射体として機能する多層光学フィルムを提供して、例えば、それによって、波長の狭周波数帯域内の光は高度に反射されて(対応して低透過率を有する)、波長の狭周波数帯域外の光は高度に透過される(対応して低反射率を有する)。鋭角な帯域端を得るために、米国特許第6,157,490号(Wheatleyら)で述べられるものと同様に、層厚み特性は等級分けされており、米国特許第6,531,230号及びT.J.NevittとM.F.Weberによる近刊「Recent advances in Multilayer Polymeric Interference Reflectors」Thin Solid Films 532(2013)106〜112に記載されるように、高次高調波帯域が使用された。
狭い反射帯域を有する多層光学フィルムは、比較的狭い反射帯域を形成するようにポリマ樹脂層を共押出することによって製造することができる。ポリエステルなどの高複屈折材料に、アクリルなどの低屈折率材料を組み合わせて使用することにより、そこで反射帯域の高反射率を提供する交互層の間の屈折率差は有用になる。いくつかの選択肢が、これらの反射体を製造するために存在する。場合によっては、ミクロ層の層厚み特性は、所望の可視波長で1次反射帯域(垂直入射で)を提供するために、必要に応じて調整され得る。他の場合では、垂直入射の1次反射帯域が赤外線波長となるように、ミクロ層をより厚くすることができるが、赤外線帯域の高次高調波(例えば、2次、3次又は4次高調波)は所望の可視波長である。この後者の設計方法及び後続のポリマ処理技術は、米国特許第6,531,230号(Weberら)で述べられている。
ポリマミラーで利用可能なものなど比較的低い屈折率を仮定して、多層積層体の所与の反射順次の反射能は順次数に反比例して、それはf比(下記に定義)にかなり依存する。所与の帯域の光学密度スペクトル下の領域、すなわち波長を正規化し、ポリマ−空気面の反射効果の除去後の−Log(T)対波長のスペクトル曲線下の領域として、多層干渉反射体の所与の高調波帯域の反射能は定義される(PET表面薄層が存在するとき、表面反射は帯域外波長の約12%(各表面の6%)である)。狭周波数帯域反射体において、種々の高次高調波は重なり合わず、各順次は異なる反射帯域を有し、反射能は容易に測定され得る。このように、層の数及び反射体で使用を望む材料に応じて、所与の高次帯域は十分高い反射能を有せずに、所与の波長範囲に所望の反射率を提供することができる。その場合、低次の反射帯域を用いることが可能であるが、帯域端は、高次帯域と同じ鋭さ、すなわち急勾配でなくてもよい。帯域端の限定的な鋭さ又は勾配は、4分の1波長積層体の固有の帯域幅(IBW)に反比例し、それは以下によって与えられる当該技術分野において周知である。
IBW=Sin−1[(n−n)/(n+n)]、又は、単に低い屈折率を仮定してIBW≒(n−n)/(n+n)。
種々の高次高調波反射帯域において、実効屈折率差、すなわちIBWは、Sin[nPif]/nの絶対値まで減少し、式中、nが順次数であり、fはf比である。
前者の実効屈折率差が後者の1/3である場合、所与の厚みにより等級分けされた多層積層体の1次反射帯域は、第2の材料積層体の3次反射帯域と同じ帯域端勾配を有することができる。あるいは、所与の高及び低屈折率材料ペアの実効屈折率差は、層ペアのf比を変えるまで単に減らすことができる。
干渉積層体のf比は、f比=(n )/(n +n )によって与えられて、式中、n及びnは、積層体の層ペアの屈折の高及び低屈折率値であり、d及びdはこれらの厚みである。ただし、等級分けされた層厚み分布を有する積層体において、低及び高屈折率層厚み分布が、積層体の全体で一定のf比を維持するために、等しく等級分けされなければならない。
PET及びcoPMMAの275層において、実施例に示される、3次、4次及び5次高調波帯域の十分な反射能がある。このように、よりシャープな帯域端及び許容可能な反射率並びに帯域幅は、当該技術分野において公知である装置で製造することが可能である、いくつかのPET/coPMMA多層高次帯域で、一般に達成可能である。無機蒸着4分の1波長積層体に、よりシャープな帯域端を得るため、高次帯域の使用することは、次の2つの理由から一般に非常にまれである。その理由は、連続する少ない数の層を有する無機材料ペアの大きな屈折率差が、比較的低い勾配の帯域端を有する広い帯域をもたらすことと、自動コンピュータ化積層体設計である積層体設計への異なる方法が、層厚みの見掛け上不規則な変化を戻す検索アルゴリズムを使用して各層の厚みを定めることである。後者では、多くの厚み値は1次値に近いが、積層体が所与の順次であるか断言するのは困難である。加えて、無機コーティングの蒸着は通常、高い基材温度を必要とする。更に、コーティングは基材と共に後で熱成形されることができない、つまり、所望の湾曲に形成された後、コーティングは個々のレンズに塗布されなければならない。均一のコーティングを、湾曲した基材、特に球状に湾曲した基材に提供するのは、特にレンズの大量生産において困難である。
以下の実施例の多層反射体は、223の個別のミクロ層の積層体によって、及び275の個別のミクロ層の積層体によって製造されて、該ミクロ層はPETとcoPMMAポリマ材料の間で交互に積層した。coPMMAはポリメチルメタクリレートのコポリマであり、添加ポリマは約20重量%のエチルアクリレートである。coPMMAは、Arkema Inc.製である。すべての実施例において、積層体の層厚み値は調整されて、スペクトルの赤外線領域及びPETの厚み値の1次反射帯域を生じて、米国特許第6,531,230号(Weberら)に記載のとおり、種々の高次高調波帯域が、紫色光、青色光若しくは黄色光、又は、青色光及び黄色光、若しくは紫色光及び黄色光の組み合わせを反射するように、PET厚み対coPMMA厚み比が調整された。すべての多層フィルム実施例は、ミクロ層に加えて、PET保護境界層及びPET表面薄層で共押出された。PETのおよその屈折率は、商業的なPETフィルムで一般に見いだされており、すなわち面内屈折率が約1.65及び厚さ方向屈折率が約1.49である。coPMMAの屈折率は、1.494である。すべての屈折率は、Metricon Corporation(Pennington N.J.)製の計器を用いて、633nmの波長で測定された。
実施例1−紫色光反射体
PET及びcoPMMAの275交互層を有するフィルムは、共押出されて、スペクトルの紫色領域の狭いが高反射性3次高調波帯域を与えるために、約0.5のf比及び狭い層厚み範囲で配向された。フィルムの透過スペクトルを、図4にプロットする。この帯域のFWHMは、約31nmである。長波長帯域端(LWBE)の5T%〜70T%の移行は、6nm幅である。弱い2次反射帯域は、積層体のいくつかの層ペアにおいてf比=0.50の条件から小さい偏差の理由によって、600nm付近で見える。398nm〜418nmの平均透過率は0.1パーセントであり(平均透過率=0.001が底値0.1%)、400〜420nmの平均透過率は0.6%である。このフィルタのシャープな帯域端は、任意の顕著な黄色着色をフィルムに加えずに、紫色光の99%超の遮断を可能にする。
フィルムが人の眼に見える光(380nm〜約420nm)を遮断するにもかかわらず、本フィルムは、透過中及び白色紙に配置されたときの両方で、日光下及び蛍光灯下で基本的に着色していないように見える。透明眼鏡レンズに配置されるとき、レンズは着色してないように見える。本フィルムは、色補正染料又は他の波長遮断剤を加えることを必要とせずに、眼鏡に組み入れることが可能であるが、後者は後述の理由を追加し得る。
このフィルタの更なるスペクトル詳細は、表1に示される。
Figure 0006568069
FWHM 32nmと比較して、0.81の比、すなわち81%は、底値1%幅が26nmあることに注意されたい。
実施例2.紫色及び青色(400〜440nm)光反射体
化学放射線からのより多くの保護を提供するために、実施例1の反射帯域を広げて、スペクトルの紫色部分を越える光のより長い波長を遮断できる。430、435又は440nmに対する遮断領域の拡張は、黄斑変性からの眼の保護を高める。スペクトルを、積層体の層厚み特性の勾配を増大させることによって広げることができる、又は、共押出すること若しくは第1の積層体に別に形成された積層体を積層することのいずれかによって、追加の層を積層体に加えること、若しくは第2の別個の積層体を加えることが可能である。2つの異なる多層ポリマ反射体積層体の共押出は、2010年5月7日出願の米国特許公開第2011/0272849号、名称「Feedblock for Manufacturing Multilayer Polymeric Films」に記載される装置を使用して、達成できる。図5のスペクトルプロットは、実施例1のスペクトル(紫色の反射体)及び440nm付近のLWBEを有する第2のフィルムのスペクトル(青色の反射体)を示す。形成された第2のフィルムは、実施例1に記載するのと同じ方法であり、PETとcoPMMAの223交互層を有する。この第2の青色反射フィルタは、420〜446nmの1%の平均透過率を有する。445nmの透過率は2%であり、454nmでの透過率は52%であり、このように適度にシャープな帯域端を提供する。この端の位置は、フィルム形成中、流延成形ホイールの速度又はポリマ樹脂の押出速度を調整することによって、調整され得る。
追加の青反射フィルタの更なるスペクトル詳細は、表2aに示される。
Figure 0006568069
組み合わせた紫色及び青色反射フィルタは、450nm超の波長について高光透過率を備えて、400〜440nmの青色光の良好な遮断物を提供する。
2つの積層フィルタの総透過率は、次式を使用して算出することができる。
Figure 0006568069
式中、R1及びR2は、2つの個別のフィルタの反射率である。各フィルタは、2つの空気/ポリマ表面を有しており、この2つは、積層体又は共押出によって除去される。この反射を取り除くための数式は、国際特許第WO2011146288A1号(38ページ)で示される。複合反射フィルタのスペクトル詳細は、表2bに示される。400〜440nmの平均%透過率は、0.5%である。このエッジフィルタのLWBEは453nmであり、450nm光の透過率は、帯域端を2,3nm短い波長の方へ動かすために、単にフィルム及びその構成要素層をわずかに薄くすることによって、必要に応じて50%超になり得る。
Figure 0006568069
等価のスペクトル特徴は、単一の連続する厚みにより等級分けされたポリマ層の積層体を用いることで達成することができ、LWBEは420〜440nmの任意の値へ調整し得る。
440nmへ反射スペクトルを拡張することは、眼の保護とレンズの着色の最小化との最適なトレードオフである。特に、440nmの波長は、それが大部分の青色LEDのピーク波長以下にあるので、選択された。大部分のLEDベースの照明は、蛍光体を発する黄色(又は緑色及び赤色)を備えた青色LEDによって動く。照明で使用するBlue LEDは、455又は460nm付近の波長でピーク発光を有しているため、最高440nmの青色光を遮断する反射体が青色LED発光スペクトルのごく一部のみを遮断する。室内照明からの黄斑変性の多くの危険がない一方で、同じ眼鏡は、屋内でも、日光下の屋外でも都合よく着用することができる。特に、440nm限度が、後述するように黄色遮断フィルムと共に有用な色バランス配置を可能にする。
実施例3.狭帯域黄色光反射帯
黄色光の狭帯域反射体が、対象物及び画像の色を強化する眼鏡に有用であることがわかった。275層の多層積層体が上述及び実施例1と同じ方法が形成されて、図6に示される約35nmのFWHMを有する580nm付近を中心とした3次反射帯域(564nm〜599nm)を提供する。シャープな帯域端は、35nmのFWHM値と比較して、幅24nmの底値1%を得る、568〜592nmで1%未満の平均透過率を有する、非常に良好な遮断帯域を可能にする。短及び長周波帯域端の50%透過率値は、底値1%の各端の4nm〜7nm内にある。49nmの最大90%(FW90M)のFWHM及び全幅の狭い値の理由から、眼鏡でそれ自体が使用されている際、ごくわずかな緑色光又は赤色光を反射又は遮断して、強化された色視を提供する。この場合最大90%は、空気の最大T%が約88%であるので、約79%の空気中の測定透過率に近い。このフィルタだけで、青色の対象物及び画像はより明るい青色であるように見えて、赤色の対象物及び画像はより明るく、より濃い赤色であるように見える。大部分の黄色に着色された対象物は、大部分の黄色染料及び色素が約500〜700nmの光を透過するので、色はわずかに変わるだけだった。弱い4次反射帯域は450nm付近で見えるが、これは実質的な着色効果を生じなかった。
更なるスペクトル詳細は、表3に示される。
Figure 0006568069
黄色の反射帯域の所望の帯域幅及び透過率は、眼鏡の所望の色透過率に依存する。反射の最適な範囲は、560〜600nmの間である。一般に、30、35又は40nmのFWHMを有する狭帯域は、屋内及び屋外で見ることの両方で気持ちの鮮やかな色を提供して、同様に青色及び赤色を強調する。
眼鏡に本フィルタだけを使用する他に、この黄色反射体は、本明細書に記載される青色遮断フィルムへ白色バランスを提供するのに役立つ。黄色帯域反射体は、実施例1、2、5及び6で示されるように、青色又は紫色反射体へ積層され得る、又は共押出され得る。別個に製造されたフィルムの積層は、例えば3M Co(St.Paul、MN)製OCA 8171などの光学的に透明な接着剤を使用して得ることができる。
実施例4.赤方偏移UVAを備えた、紫色及び黄色反射帯域を有する420nmのエッジフィルタ
575nm付近を中心とした5次高調波反射帯域及び425nm付近のLWBEを備える7次反射帯域を有する、赤外線反射体のコンピュータモデル化スペクトル(モデル化MOF T曲線)が、図7にプロットされている。モデル化したものは、上述のとおり配向されたPET及びcoPMMAの223交互層の積層体を想定した。赤外線積層体のf比は0.5で設定されて、それによって、PETとcoPMMAの分散の屈折率が異なることに起因して小さな6次高調波が出現した。f比は調整されて、6次反射ピークを減らすことができる。410nmより短い波長は、赤方偏移UVAなどの染料で吸収することが可能である。プロットした染料スペクトルは、「UV遮断剤」、赤方偏移ベンゾトリアゾールと標示されるUVAである。それは米国特許第6,974,850号で参照されて、具体的には、ベンゾトリアゾール2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−t−オクチルフェニル)−5−トリフルオロメチルベンゾトリアゾールである。それは、Ciba Specialty Chemicals製である。405nm付近を中心とする小さな漏出は、異なる染料の使用又はこの染料のより大きな添加によって減少することができる。プロットした染料及びフィルタスペクトルが乗算されて、これらの吸収及び反射構成要素のすべての透過率をもたらすとき、406nmのピーク透過率は6.1%である。
7次紫色反射帯域のスペクトル詳細及びUVAを有するその複合スペクトルが、表4aに示される。400〜425nmの平均透過率は、2%未満である。この値は、わずかに長い波長端を有する染料を用いて減少することができる。
Figure 0006568069
7次帯域のシャープな帯域端は、このフィルムを用いて見る者に、青色スペクトルのほぼ完全な透過率をもたらして、大部分の紫色光は遮断される(400〜420nmの1.95%平均透過率)。モデル化フィルタは、425nmで2.5%の透過率を有し、431nmで74T%を有する。
黄色の5次反射帯域は、実施例3の黄色反射体で述べるように、強化された青色及び赤色を生じるのに有用である。この5次黄色反射体のスペクトル詳細は、表4bに示される。
Figure 0006568069
実施例5.吸収剤及び3次反射帯域を有する440nmのエッジフィルタ
眼鏡産業において、例えば認識した大気の曇りの減少を求めるパイロット及びスポーツマン用、又は眼内のよりシャープな焦点用以外で、黄色に着色したレンズは通常使用されない。このような黄色レンズは通常、青色光のほとんど又はすべてを遮断して、対象物及び画像の良好な色知覚にとって望ましくない。400〜440nmのみなど、より短い青色光波長だけを遮断することは、光源に依存する望ましくない黄色の外観も生じ得る。染料が所与の染料量でレンズバルクに混合されるとき、黄色相の大きさ及び端カットオフ波長(例えば1T%の波長)は、レンズ厚みに依存する。レンズは多くの厚みをもたらし、その結果種々のカットオフ波長が生じて、これがレンズ供給者の課題になり得る。更に縁部で見るとき、通常の眼鏡レンズの端から端が約5cmの経路長の理由から、レンズは非常に濃い黄色のように見えることがある。レンズ上の、又は、ポリマシート若しくはポリマ干渉フィルタなどの別個の基材上の薄層を染料でコーティングすることは、縁部で黄色レンズを見ることの後者の課題を除去する。垂直入射と比較して斜め入射角で見るとき、多層干渉青色反射体も黄色にならない。縁部から見るとき、青色反射多層帯は、レンズに色を付与しない。したがって、コーティングされた染色層とより長い波長遮断干渉フィルタの組み合わせは、レンズバルク内で混合される染料のみを使用して、青色光の同一量を遮断することと比較して、青色光の一部を遮断するという理由から、レンズの不必要な呈色を減らす。黄色染料の存在により、最も濃い青色光がすべての入射角で遮断されることが確実になる。このように、薄い色素層と干渉反射体の組み合わせを有する、レンズの青色遮断機能を提供する正当な理由が存在する。厚さ0.5mm未満、及び好ましくは厚さ0.25又は0.1mm未満のフィルム又はコーティング層に組み込まれる場合、色素層は薄いと考えられる。例えば、染料は、厚さ0.25mmのポリカーボネート層に、又は下記の実施例9の厚さ25マイクロメートルの接着剤層に組み込まれることができる。これらの実施例の多層ポリマ干渉フィルムは、厚さ約0.1mmである。
実施例5は、図8の2つのスペクトルで示す前記の組み合わせを例示する。本実施例は、223層を有する反射体が形成されて、図8にプロットされる測定されたスペクトルで示すように、440付近のLWBEを備えた青色の3次反射帯域(青色反射体)を提供する。HW Sands Coporation製の黄色染料(SDB 7040)のデータが適合されて、より短い青色及び紫色の波長を遮断する、図8の染料透過スペクトル(黄色染料)を示す。色バランスのために、実施例3の黄色反射体は、本反射体に、積層される又は共押出されることもできる。
底値範囲及び平均透過率値が、表5に示される。表5の下端にある複合吸収体/反射体の平均透過率値は、LWBEの底値1%及び2%に対する400nmの範囲に関して、及び400〜440nmに関して示される。
Figure 0006568069
複合フィルムは、400〜440nmの0.2%の超低平均透過率を有する。
実施例6.吸収体及び5次反射帯域を有する440nmのエッジフィルタ
各次反射帯域が実施例5の色素層に関連して使用されることができ、ただしそれらは比較的シャープな帯域端を有する。多層積層体(青色反射体)の透過率データが、図9にプロットされる。特にそれは、440nm付近のLWBEを備えた5次高調波帯域を有する積層体である。この積層体は、実施例3と同じ方法で形成された。3次反射帯を可視範囲の端の外に、及び5次帯域を青色領域の中に移動するため、実施例3のフィルム設計は単純により厚くなった。実施例3の黄色反射体がこの構造に加えられて、より良好なホワイトバランスを透過光に提供できる。HW Sands Coporation製の黄色染料(SDB 7040)のデータ(黄色染料)が適合されて、5次帯域が実施例5にプロットされる3次帯域より狭いとき、青色遮断をより長い波長に移動するため、より高い濃度を示す。
3次帯域は遠赤外の一部の光を反射するが、これは眼鏡を着用する人の通常の視野角でのレンズの色に小さい影響を及ぼす。高視野角度で、見る者は、3次帯域の明赤色及び緑色に気づき、それは装飾的な外観をレンズに提供する。
Figure 0006568069
実施例7.吸収帯、並びに3次及び4次反射帯域を有する440nmのエッジフィルタ
実施例5及び6のような色バランスのために、別個の黄色干渉フィルタ積層体を加える代わりに、多層積層体の青色反射帯域を作成する同じ積層体で、黄色反射帯域を作成することが可能である。図10にプロットされる反射体スペクトル(青色及び黄色反射帯域)は、0.835のf比を有する、PETとco−PMMAの275層積層体のために算出された。1次帯域は、1700nm付近を中心とする。厚み値が調整されて、4次反射帯域のLWBEが440nm付近になり、440nmで低透過率を提供するシャープな帯域端が備わる。450nmの本帯域端の透過率は63%であり、440nmの透過率は0.01%である。3次反射帯域は、575nm付近を中心として、29nmのFWHMを有する。4次高調波の長波長帯域端が、450nmの62T%と共に、わずか4nmの5T%〜80T%に移行する。430nm付近のわずかな漏出が好ましくない場合、わずかにより長い波長黄色染料(黄色染料)が使用され得る。
この反射帯及び複合遮断体のスペクトル詳細は表7aに示されて、3次黄色反射体の詳細は表7bに示される。
Figure 0006568069
Figure 0006568069
複合透過率値は、わずかにより長い波長範囲を有する黄色染料を用いることによって、1%未満まで下げることができる。
実施例8.色バランスのとれた黄色反射体を有する、青色及び紫色吸収体
440nm付近の帯域端が前の実施例ほどシャープでなく、より短い波長の青色光が漏出する場合であっても、染料を単独で、最高440nmまでの紫色光及び青色光を遮断するために用いることができる。しかしその構造は、より単純である。上述のように、この染料は、実施例3の黄色反射体などのポリマ端干渉フィルタなどのポリマ基材上の薄いコーティングに組み込むことができ、又はレンズ構造の他の薄いポリマ層の1つに組み込むことができる。実施例5の染料(黄色染料)のスペクトルは、実施例3の黄色反射体のスペクトル(黄色反射体)と共に、図11にプロットされる。標準的な色彩理論の方法を用いて、黄色反射体は、最適な色バランスを提供するように製造されることが可能である。一般に550〜620nmの間の波長帯内の光を反射する。最適な範囲は、560〜600nmの間である。黄色反射帯域内の正確な帯域幅及び透過率は、眼鏡の所望の色透過率に依存する。
いくつかの波長範囲における青色光透過率を、表8に示す。
Figure 0006568069
色バランスのとれた黄色反射体のスペクトル詳細を、上の表3に示す。
標準CIEカラーメトリックを用いて、本明細書に記載される任意のカラーフィルタにより透過される光の色座標x及びyを、算出できる。以下の色算出のために、D65色源(太陽光)を仮定する。前記色源のすべての可視波長が100%透過されるとき、レンズ又は他の光学構成要素のY(輝度)値は100に等しい。このような透明構成要素の色座標(白色点)は、x=0.3127及びy=0.3290である。400〜440nmの波長を有するすべての光を遮断するレンズ構成要素が加えられる場合、色座標は、x=0.3316及びy=0.3711及びY=99.74に変化する。これはわずかに黄色であり、Yの高い値は、濃青色光用の低明所視重み付け値の理由による。青色遮断フィルタに加えて、564〜599(FWHM=35nm)の波長を有するすべての光を遮断する黄色反射体を加えると、色座標は、x=0.2829及びy=0.3421の明るいシアンに変化する。本黄色反射体は、実施例3の黄色反射フィルタとほぼ同一の光の量及び色を遮断する。輝度値Yは72.89に低下する。より良好なホワイトバランスのために、わずかにより狭い反射体は、400〜440の遮断フィルタと組み合わせるために選択され得る。29nmのFWHMを有して、575nm付近を帯域中心にする560〜589のすべての光を遮断すると仮定する。この複合フィルタの色座標は、x=0.3013及びy=0.3385であり、それは最初の白色点に近い。輝度Y=75。こうした計算を前提とした場合、本明細書に示す実施例は、完全に正方形の端を有しないが、それらのFWHM値がわずかに修正される場合、そのシャープな帯域端は正確なホワイトバランスを可能にする。
実施例9.フィルムを眼鏡に取り込む
狭帯域多層反射体1010は、反射帯域が550nm付近を中心にするように、層が薄くなる以外、実施例3と同一に作成された。フィルムは、約90マイクロメートル厚であった。前記フィルムは、フィルム作成過程終了時の巻き取り直前で積層される、柔らかいポリ「粘着」ライナで生じた。このフィルタをポリカーボネートレンズ100へ取り込むことは、以下の方法で達成された。
厚さ250マイクロメートルのSabic Corporation製ポリカーボネート1012、1014のロール(HP92X PC)は、厚さ25マイクロメートルの光学的に透明な接着剤1002、1004(3M Co製OCA 8171)の層に、ニップロールラミネータへ標準ロールを使用して、最初に積層された。OCAは2つのポリエステル剥離ライナの間に供給されて、ポリカーボネート(PC)は柔らかいポリライナと共に片側に供給される。「イージ」ライナがOCAから除去されて、積層ニップの直前で接着剤の片側を露出させた。PCの非ライナ側は、第1の積層工程のOCAに積層された。この工程からの排出物は、各外側表面にライナを備えるPC/OCAのロールである。これが2度実施されて、2つの同一のPC/OCAのロールを製造した。次の工程が、積層体の上部巻き戻し上にPC/OCAのロールを置き、下部巻き戻し上に多層反射フィルムのロールを置くことである。OCA上の「タイト」ライナがPC/OCAロールから除去されて、積層ニップ直前で接着剤を露出させた。多層光学フィルム(MOF)ロールの非ライナ側は、この工程でOCAに積層された。それからこの積層排出物(PC/OCA/MOF)が排出軸から取られて、底部巻き戻し上に戻された。次の工程で、MOFロール上のライナが除去されて、上部巻き戻しのPC/OCAがむき出しのMOF側に積層されて、図12に示す5層積層体を完成した。
このレンズ100構造体は、本明細書に記載されるように、2つのポリマ基材1012、1014の間に挟まれて、接着剤1002、1004を用いて2つのポリマ基材1012、1014に固定される、ポリマ干渉フィルタ1010を含む。レンズ100は、上述のように、偏光子及び1つ又はそれ以上の染料を任意に含むことができるこれらの実施形態の多くで、レンズ積層体は2mm又はそれ以上の厚みを有する。
それから、レンズ100構造体又は積層体は、球状に湾曲している「ウエハ」内に熱形成されて、溶融したポリカーボネートに対する射出成形のベースとして使われる。曲率半径は通常、60〜120mmの範囲である。標準眼鏡工程において、ウエハは、高温で型に垂下することによって形成される。しかし、必要温度が200℃又はそれ以上であるので、ウエハが前記形状に熱形成されるとき、それらが縮小するのを防止するために、ポリエステル系フィルムに注意しなければならない。配向ポリエステルの著しい収縮が、前記温度で発生することがあり得る。熱成形プロセス中、図12の積層体は、すべての4つの端上に固定されて、205℃で2分間予熱オーブンに入れられた。フィルムは急速にオーブンから引き出されて、一方の面は真空で、他方の面は空気圧力でアルミニウム型に押圧された。成形型は、150℃まで予熱された。前記型は直径75mmであり、露出表面は、88mmの凸面曲率半径を有する球形で機械加工された。形成された積層体が型の温度まで冷却された後、それは型からはずされて、図13A及び図13Bに示される、内側表面1008及び外側表面1006を有する、球状に湾曲した形状に整えられた。
それからポリカーボネートレンズ材料は、標準挿入型プロセスの本ウエハに対して射出成形されて、このプロセスは、収縮を防ぐためにウエハを端に固定しない又は拘束しない。溶融したポリカーボネートの高温(約275℃)に起因して、ポリエステルフィルタを有するウエハが収縮するかは、わかっていなかった。しかし、凸形側にPC/フィルム積層体を有する厚さ約2mmの射出成形レンズは、このプロセスによって成功裏に製造された。厚いPC積層体は明らかに、熱いPC樹脂からポリエステルを十分に断熱して、本プロセス中、実質的な収縮を防止する。それから、直径75mmのレンズは、眼鏡フレームへ組み入れるために、標準レンズトリミング機で調整された。
このように、青色エッジフィルタ光学レンズの実施形態が開示される。当業者は、本明細書に記載される光学フィルム及びフィルム物品は、開示の実施形態以外の実施形態と共に実施され得ることを認識するであろう。開示される実施形態は例示の目的で示されるものであり、限定を目的とするものではない。本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]−[26]に記載する。
[項目1]
光学レンズであって、
湾曲ポリマ基材と、
前記湾曲ポリマ基材に配置されるポリマ干渉フィルタと、を含み、
前記光学レンズが、約400nm又はそれ未満の短波長帯域端及び420〜440nmの範囲の長波長帯域端を有する青色光帯域に対して2%未満の平均光透過率を有しており、前記長波長帯域端より10nm又はそれよりも長い波長を有する青色光を実質的に透過する、光学レンズ。
[項目2]
前記ポリマ干渉フィルタが、400〜440nmの範囲のすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも50%を透過する、項目1に記載の光学レンズ。
[項目3]
UV及び紫色光吸収材料を更に含む、項目1に記載の光学レンズ。
[項目4]
前記ポリマ干渉フィルタが、415〜440nmのすべての青色光の少なくとも99%を反射して、450nm超のすべての青色光の少なくとも70%を透過する、項目3に記載の光学レンズ。
[項目5]
前記ポリマ干渉フィルタと前記湾曲ポリマ基材の間に配置される黄色光吸収材料を更に含む、項目1に記載の光学レンズ。
[項目6]
前記光学レンズが、幅(FWHM)40nm未満である560〜600の範囲内の光の第2の帯域を遮断する、項目1に記載の光学レンズ。
[項目7]
前記湾曲ポリマ基材を前記ポリマエッジフィルタに固定する接着材層を更に含み、前記湾曲ポリマ基材が球状に湾曲している、項目1に記載の光学レンズ。
[項目8]
前記光学レンズが、300nm〜440nmの青色光帯域に対して1%未満の平均光透過率を有し、450nm超のすべての青色光の少なくとも70%を透過する、項目1に記載の光学レンズ。
[項目9]
第2の湾曲ポリマ基材を更に含み、前記ポリマ干渉フィルタが前記ポリマ基材を前記第2のポリマ基材から分離する、項目1に記載の光学レンズ。
[項目10]
項目1に記載の光学レンズを含む眼鏡。
[項目11]
光学レンズであって、
湾曲ポリマ基材と、
前記湾曲ポリマ基材に配置されるポリマ干渉フィルタと、を含み、
前記光学レンズが、400nm〜420nmの青色光帯域に対して2%未満の平均光透過率を有し、430nm超の青色光を実質的に透過する、光学レンズ。
[項目12]
前記ポリマ干渉フィルタが、430nm超の可視光の少なくとも70%を透過する、項目11に記載の光学レンズ。
[項目13]
UV吸収材料を更に含む、項目11に記載の光学レンズ。
[項目14]
前記光学レンズが、300nm〜420nmの青色光帯域に対して1%未満の平均光透過率を有し、430nm超のすべての可視光の少なくとも70%を透過する、項目13に記載の光学レンズ。
[項目15]
項目11に記載の光学レンズを含む眼鏡。
[項目16]
光学レンズであって、
湾曲ポリマ基材と、
前記湾曲ポリマ基材に配置される多層光学赤外線反射フィルムと、を含み、該多層光学赤外線反射フィルムが、400〜440nmの範囲の青色光帯域を反射して、実質的に450nm超の青色光を透過する高次高調波を有する、光学レンズ。
[項目17]
UV吸収材料を更に含む、項目16に記載の光学レンズ。
[項目18]
紫色光吸収材料を更に含む、項目17に記載の光学レンズ。
[項目19]
前記光学レンズが、幅(FWHM)40nm未満である560〜600の範囲内の光の第2の帯域を遮断する、項目16に記載の光学レンズ。
[項目20]
前記多層光学赤外線反射フィルムが、40nm未満のFWHMを有する黄色光の帯域を反射し、及び、該FWHM値の1/2超である幅を有する黄色光の前記反射帯域の底値1%を反射する、項目16に記載の光学レンズ。
[項目21]
前記光学レンズが、400nm〜440nmの青色光帯域に対して2%未満の平均光透過率を有し、450nm超の青色光を実質的に透過する、項目16に記載の光学レンズ。
[項目22]
光学レンズであって、
球状に湾曲したポリマ基材と、
前記球状に湾曲したポリマ基材に配置されるポリマ帯域消去フィルタと、を含み、該ポリマ帯域消去フィルタが、40nm未満のFWHMを有する黄色光の帯域を反射し、及び、該FWHM値の1/2超である幅を有する黄色光の前記反射帯域の底値1%を反射する、光学レンズ。
[項目23]
黄色光の前記反射帯域が560〜600nmの範囲にあり、25nm超である幅を有する底帯域内の光の前記底値1%である、項目22に記載の光学レンズ。
[項目24]
黄色光の前記反射帯域が530〜570nmの範囲にあり、25nm超である幅を有する底帯域内の光の前記底値1%である、項目22に記載の光学レンズ。
[項目25]
第2の球状に湾曲したポリマ基材を更に含み、前記ポリマエッジフィルタが前記球状に湾曲したポリマ基材を該第2の球状に湾曲したポリマ基材から分離する、項目22に記載の光学レンズ。
[項目26]
光学レンズであって、
球状に湾曲したポリマ基材と、
前記球状に湾曲したポリマ基材に配置されるポリマ干渉フィルタと、を含み、該ポリマ干渉フィルタが、40nm未満のFWHMを有する可視光の帯域を反射し、及び、該FWHM値の1/2超である幅を有する可視光の前記反射帯域の底値1%を反射する、光学レンズ。

Claims (3)

  1. 光学レンズであって、
    湾曲ポリマ基材と、
    前記湾曲ポリマ基材に配置されるポリマ干渉フィルタと、を含み、
    前記光学レンズが、00nm又はそれ未満の短波長帯域端及び420〜440nmの範囲の長波長帯域端を有する青色光帯域に対して2%未満の平均光透過率を有しており、前記長波長帯域端より10nm又はそれよりも長い波長を有する青色光をし、かつ、
    前記光学レンズが、幅(FWHM)40nm未満である560〜600nmの範囲内の光の第2の帯域を遮断する、光学レンズ。
  2. UV及び紫色光吸収材料を更に含む、請求項1に記載の光学レンズ。
  3. 請求項1に記載の光学レンズを含む眼鏡。
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