JP6567409B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、例えば、読み取った原稿の下地を除去する画像処理装置に適用し得るものである。
スキャナ等で原稿を読み取るなどして、得られた画像データから下地の色のレベル(以下、下地レベルという。)を検出し、その下地レベルに応じて原稿の下地の色を除去する下地除去技術がある(特許文献1参照)。
例えば、原稿の下地の色が、白色ではなく有彩色である色紙(いろがみ)である場合、下地の色をそのまま残したいという要求がある。このような課題を解決するために、特許文献1の記載技術は、下地レベルを検出する検出部と、検出した下地レベルが有彩色であるか又は無彩色であるかを判定する判定部と、無彩色と判定されると下地除去処理を実行し、有彩色と判定されると下地除去を実行しないという制御部とを有する。
特開平9−200527号公報
しかしながら、例えば、同じ種類の用紙を用いた原稿であっても、下地が白色であるか又は色紙であるかを判別する閾値付近に下地レベルがある場合、原稿の読み取り毎に入力信号のバラツキが生じ得、判定結果が異なってしまうことがある。
例えば、同じ種類の用紙である原稿を連続して読み取る際、スキャナの蓋を手で押さえて複数枚の原稿を読み取ることがある。その場合、例えば1枚目と2枚目のそれぞれの原稿の読み取りときに、蓋を手で押さえる圧力が異なる場合に、一方がやや明るめに読み取られ、他方がやや暗めに読み取られてしまうことがある。また例えば、本や新聞等を読み取る際、1ページ目は1枚の原稿を読み取り、2ページ目の読み取りの際に複数枚の原稿を重ねた状態で原稿を読み取ることがある。その場合も同様に、一方がやや明るめに読み取られ、他方がやや暗めに読み取られてしまうことがある。上記のような場合、一方は下地除去が行なわれるが、他方は下地除去が行なわれないなど、処理結果に大幅な違いが生じてしまう問題がある。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の特徴を備える。
第1の本発明に係る画像処理装置は、(1)入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出する下地レベル検出部と、(2)下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定する色紙判定部と、(2)下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶する記憶部と、(3)検出下地レベルと、記憶部に記憶されている過去下地レベルとに基づいて、入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定する同種原稿判定部と、(4)同種原稿判定部による判定結果に基づき、色紙判定部により判定された判定結果と、記憶部に記憶されている過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択する判定結果選択部と、(5)判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定する閾値設定部と、(6)入力画像データと、閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成する下地除去部と、(7)検出下地レベルと、色紙判定部により判定された判定結果とを、記憶部に記憶する記憶制御部とを備えることを特徴とする。
第2の本発明に係る画像形成装置は、第1の本発明に係る画像処理装置と、画像処理装置から出力された出力画像データに基づいて、画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする。
第3の本発明に係る画像処理方法は、(1)下地レベル検出部が、入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出し、(2)色紙判定部が、下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定し、(3)記憶部が、下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶し、(4)同種原稿判定部が、検出下地レベルと、記憶部に記憶されている過去下地レベルとに基づいて、入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定し、(5)判定結果選択部が、同種原稿判定部による判定結果に基づき、色紙判定部により判定された判定結果と、記憶部に記憶されている過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択し、(6)閾値設定部が、判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定し、(7)下地除去部が、入力画像データと、閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成し、(8)記憶制御部が、検出下地レベルと、色紙判定部により判定された判定結果とを、記憶部に記憶することを特徴とする。
第4の本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、(1)入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出する下地レベル検出部と、(2)下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定する色紙判定部と、(3)下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶する記憶部と、(4)検出下地レベルと、記憶部に記憶されている過去下地レベルとに基づいて、入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定する同種原稿判定部と、(5)同種原稿判定部による判定結果に基づき、色紙判定部により判定された判定結果と、記憶部に記憶されている過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択する判定結果選択部と、(6)判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定する閾値設定部と、(7)入力画像データと、閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成する下地除去部と、(8)検出下地レベルと、色紙判定部により判定された判定結果とを、記憶部に記憶する記憶制御部として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、同じ種類の原稿を連続して読み取り下地除去処理を行う際、入力信号のバラツキが生じても読み取り毎に下地色の判別結果が異なることがなく、処理結果に大幅な違いが生じることを防ぐことができる。
第1の実施形態に係る複合機の外観構成を示す外観斜視図である。 第1の実施形態に係る複合機の制御系の構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係る同種原稿色紙判定部の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る画像処理装置における画像処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る同種原稿色紙判定処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る記憶制御部における過去情報の更新処理の動作を示すフローチャートである。 下地レベルの検出方法を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る画像処理により得られる画像データ例と、従来技術により得られる画像データ例との比較結果を説明する説明図である。 第2の実施形態に係る複合機の制御系の構成を示す内部構成図である。 第2の実施形態に係る同種原稿色紙判定部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る同種原稿色紙判定処理の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る記憶制御部における過去情報の更新の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る表示部に表示されるテキストメッセージの一例を説明する説明図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態は、読み取った原稿の画像データを加工して出力する複合機に搭載される画像処理装置に、本発明を適用する場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る複合機の外観構成を示す外観斜視図である。
図1において、複合機100は、入力部としてのスキャナ20、出力部としてのプリンタ30を有する。
入力部としてのスキャナ20は、原稿から読み取った画像データを、複合機100に搭載される画像処理装置10(図2参照)に与えるものである。スキャナ20は、載置台21、自動給紙装置22のいずれか又は両方、図示しない、光源、受光素子、信号処理部などを有する原稿読取部23、蓋24、蓋24の裏側に設置された反射板(図示しない)を備える。スキャナ20は、載置台21に置かれた原稿、又は、自動給紙装置22から搬送された原稿に光源が光を照射し、照射した光を原稿および閉めた蓋24の裏側の反射板にて反射させ、受光素子がその反射光を受光して画像信号を信号処理部に与える。信号処理部は、画像信号を読み取り、アナログ/デジタル(A/D)変換やシェーディング補正などの信号処理を施し、輝度情報のビットマップデータを取得する。
画像処理装置10(図2参照)は、スキャナ20からの画像データを用いて加工処理、補正処理などを行い、プリンタ30に与える。
プリンタ30は、例えば電子写真方式を採用したプリンタを適用でき、受信した出力画像データに従って、それぞれ複数色のトナーによって媒体に画像を形成する。
表示部40は、例えば、液晶ディスプレイ等を適用でき、複合機100の状態や、スキャナ20により読み取られた画像データを表示する。
操作部50は、例えばスイッチやボタン等を適用でき、ユーザ操作により指示された入力データを受け付ける。
なお、表示部40及び操作部50は、液晶表示による画面とスイッチが一体化されたタッチパネルであってもよい。
図2は、第1の実施形態に係る複合機100の制御系の構成を示す内部構成図である。
図2において、複合機100は、入力部としてのスキャナ20、画像処理装置10、出力部としてのプリンタ30を有する。
また、画像処理装置10は、入力画像記憶部110、下地レベル検出部120、同種原稿色紙判定部130、閾値設定部140、下地除去部150、出力画像記憶部160、制御部170を有する。
スキャナ20は、原稿から読み取ったビットマップデータを、画像処理装置10に出力する。
入力画像記憶部110は、例えば揮発性のメモリ(RAM)を適用でき、入力部としてのスキャナ20からのビットマップデータを入力画像データとして記憶する。この際、入力画像記憶部110は、取得したビットマップデータの色空間(例えばRGB)から、明るさ情報と色情報が独立した色空間(例えばCIE(国際照明委員会)L*a*b*)に色変換処理をしたものを入力画像データとする。なお、この実施形態では、色空間の表色系の色変換処理について、RGB表色系からL*a*b*表色系に変換する場合を例示するが、これに限定されるものではない。
下地レベル検出部120は、入力画像記憶部110に記憶されている入力画像データの画素値を参照し、原稿の下地の色に当たるL*a*b*値を下地レベルとして検出する。
同種原稿色紙判定部130は、下地レベル検出部120により検出された下地レベルを入力し、直近の過去に処理した原稿と同じ下地をもつ原稿であるかの判定に基づき、原稿が色紙であるかないかの判定結果を出力する。
図3は、第1の実施形態に係る同種原稿色紙判定部130の内部構成を示すブロック図である。
図3において、同種原稿色紙判定部130は、色紙判定部131、同種原稿判定部132、判定結果選択部133、記憶制御部134、過去情報記憶部180を有する。また、過去情報記憶部180は、過去下地レベル記憶部181および過去色紙判定記憶部182を有する。
色紙判定部131は、下地レベル検出部120により検出された検出下地レベルを参照し、所定の色紙判定条件(例えば、検出下地レベルのL*、a*、b*値のいずれかが、L*a*b*色空間における所定範囲外であること)を満たすかを判定し、判定結果を判定結果選択部133へ出力する。
過去下地レベル記憶部181は、例えば揮発性のメモリ(RAM)を適用でき、下地レベル検出部120が過去に検出した下地レベル(以下、過去下地レベル)を記憶している。
過去色紙判定記憶部182は、例えば揮発性のメモリ(RAM)を適用でき、過去に色紙判定部131によって色判定条件を判定した結果である過去色紙判定結果を記憶している。
同種原稿判定部132は、下地レベル検出部120で検出した検出下地レベルと、過去下地レベル記憶部181に記憶されている過去下地レベルとを参照し、現在の入力画像が直近の過去に処理した原稿と同じ下地を持つ原稿の画像であるかを判定する。同種原稿判定部132の詳細な処理の説明は後述する。
判定結果選択部133は、同種原稿判定部132の判定に基づき、同種の原稿と判定された場合は過去色紙判定記憶部182に記憶されている過去色紙判定結果を選択し、異種の原稿と判定された場合は色紙判定部131にて判定された判定結果を選択する。また、判定結果選択部133は、選択した色紙判定結果を選択判定結果として閾値設定部140へ送出する。
記憶制御部134は、同種原稿判定部132の判定結果が異種の原稿と判定された場合、判定結果選択部133が選択した選択判定結果を閾値設定部140へ送出したのちに、下地レベル検出部120より入力した下地レベルを新たな過去下地レベルとして過去下地レベル記憶部181へ記憶し、さらに色紙判定部131の判定結果を新たな過去色紙判定結果として過去色紙判定記憶部182へ記憶する。
図2に戻り、閾値設定部140は、同種原稿色紙判定部130から送出された選択判定結果に基づき、色紙ではない判定の場合は下地レベル検出部120で検出した下地レベルに基づく下地除去閾値を設定し、色紙である判定の場合は所定の下地除去閾値を設定する。
下地除去部150は、入力画像記憶部110に記憶された入力画像データと、閾値設定部140で決定された閾値レベルとに基づき、入力画像データから下地を除去した下地除去画像データを出力する。
出力画像記憶部160は、例えば揮発性のメモリ(RAM)を適用でき、下地除去部150から出力される下地除去画像データを出力画像データとして記憶する。この際、出力画像記憶部160は、下地除去画像データの色空間(例えばCIEL*a*b*)から、出力部30の色空間(例えばプリンタのCMYK)に色変換処理をしたものを出力画像データとする。なお、出力画像記憶部160のメモリは、入力画像記憶部110のメモリと同一のものでも構わず、別でも構わない。
出力部としてのプリンタ30は、例えば電子写真方式のプリンタであり、出力画像記憶部160に記憶された出力画像データを読み出し、各色のトナー材によって媒体上に画像を形成する。
なお、第1の実施形態では、出力部としてのプリンタ30が電子写真方式のプリンタへ出力画像データを出力する場合を例示する。しかし、出力部は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)や、ネットワークに接続されたHDD等の記憶媒体やUSBメモリスティック等の可搬記憶媒体に出力したり、モニタ等の出力部に接続して画像データを出力したりしてもよい。
制御部170は、図示しない読み出し専用のメモリ(ROM)やCPUを備え、ROMに記憶された動作プログラムに従い、CPUが画像処理装置10全体の制御を行う。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る画像処理装置10の画像処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態に係る画像処理装置10における画像処理を示すフローチャートである。
入力部としてのスキャナ20により、設置された原稿の画像が読み取られ、入力画像データを取得する(S601)。ここで、入力画像データは、原稿画像の各画素が、例えばRGB表色系のビットマップデータ(0≦R≦255,0≦G≦255,0≦B≦255)で取得される。
S601において取得された入力画像データは、RGB表色系からCIEL*a*b*表色系に色変換処理がなされ(0≦L≦100,−128≦a≦127,−128≦b≦127)、入力画像記憶部110に記憶される(S602)。
入力画像記憶部110に記憶された入力画像データは読み出され、下地レベル検出部120により下地レベルが検出される(S603)。
ここで、下地レベル検出部120による下地レベル検出方法は、種々の方法を広く適用できるが、例えば、参考文献1(特開2013−247555号公報(特許第5709062号))の記載技術を用いることができる。参考文献1の記載技術を簡単に説明すると、入力画像データのL値ヒストグラムを作成し、下地にあたるヒストグラムのピークを探索することで下地レベルを検出する。図7を用いて参考文献1の記載技術を簡単に説明する。
図7は、下地レベルの検出方法を説明する説明図である。図7は、L値ヒストグラム[L]900の一例を示す。縦軸は出現頻度histogram[L]であり、横軸は明度Lである。
図7において、L値ヒストグラム900の出現頻度の高いピーク領域が下地画素にあたる。L値ヒストグラム900を最高明度から低明度側へ探索し、最初のピークの立ち上がりの明度start_L901と、ピーク頂点top_L902を検出し、start_L901からtop_L902までと等間隔で低明度側に当たる明度Lws903を下地明度レベルとする。また、L値毎のa値の総和sum_a[L]と、L値毎のb値の総和sum_b[L]を取得し、Lws≦L≦start_Lにおけるsum_a[L]の平均値awsとsum_b[L]の平均値bwsをそれぞれ下地彩度レベルとすることで、下地レベル(Lws’ws’ws)を検出する。
図4に戻り、同種原稿色紙判定部130は、下地レベル検出部120により検出された検出下地レベル(Lws’ws’ws)を入力し、直近の過去に処理した原稿と同じ下地をもつ原稿であるかの判定に基づき、原稿が色紙であるかないかの判定結果を出力する(S604)。
図5は、第1の実施形態に係る同種原稿色紙判定処理の動作を示すフローチャートである。以下、図5を用いて、S604の同種原稿色紙判定処理を説明する。
同種原稿色紙判定部130は、下地レベル検出部120により検出された下地レベル(Lws’ws’ws)を入力する(S701)。
色紙判定部131では、下地レベル検出部120により検出された検出下地レベル(Lws’ws’ws)が色紙であるか否かを判定する(S702)。
一般的に、下地除去処理によって下地レベルを白色に置換した方がよい原稿の検出下地レベルは、高明度且つ低彩度の所定の色領域に含まれる。そのため、検出下地レベルが低明度または高彩度であった場合、読み取った原稿の下地そのものが着色された色紙(低明度のグレーも含む)と判断する。
例えば、色紙と判定するL値の所定の閾値をLとし、a、b値の絶対値の所定の閾値をそれぞれa、bとすると、次式(1)を満たす場合に色紙であると判定する。
ws<L または|aws|>aまたは|bws|>b・・・(1)
例えば(L,a,b)=(70,15,15)とする。
原稿の下地が色紙と判定した場合(S702のYes)S703へ移行する。原稿の下地が色紙ではないと判定した場合(S702のNo)S704へ移行する。
色紙判定部131により原稿の下地が色紙であると判定された場合、検出下地レベルの色紙判定結果J=1(色紙である)とし、判定結果選択部133へ送出する(S703)。
色紙判定部131により原稿の下地が色紙ではないと判定された場合、検出下地レベルの色紙判定結果J=0(色紙ではない)とし、判定結果選択部133へ送出する(S704)。
同種原稿判定部132において、検出下地レベル(Lws’ws’ws)が、過去に連続して処理された原稿と同種の原稿であるかを判定するための同種原稿判定閾値Ljmax,Ljmin、ajmax、ajmin、bjmax、bjminを導出する(S705)。
ここで、同種原稿判定閾値は、過去情報記憶部180に含まれる過去下地レベル記憶部181に記憶している過去下地レベル(Lwl’wl’、bwl’)と、予め設定する所定のバラツキ最大値Ldiff、adiff、bdiffを用いて、式(2)により求められる。
jmax=Lwl+Ldiff
jmin=Lwl−Ldiff
jmax=awl+adiff
jmin=awl−adiff
jmax=bwl+bdiff
jmin=bwl−bdiff ・・・(2)
ここで、バラツキ最大値Ldiff、adiff、bdiffは、本発明の課題である入力信号のバラツキによる影響を防ぐために設定されるパラメータである。例えば、所定の1つまたは複数の原稿を実験的に様々な条件(スキャナ20の蓋24にかける圧力を変えたり、同じ原稿を1または複数枚重ねたりするなどの条件)で読み取った入力画像から下地レベルを検出し、下地レベルの平均値と各下地レベルとの差分の最大値として設定する。例えば(Ldiff,adiff,bdiff)=(5,3,3)とする。
同種原稿判定部132にて、導出した同種原稿判定閾値を用いて、式(3)により、検出下地レベル(Lws,aws,bws)が過去に連続して処理された原稿と同種の原稿であるかを判定する(S706)。
jmin≦Lws≦Ljmax
jmin≦aws≦ajmax
jmin≦bws≦bjmax (3)
下地レベルが式(3)を満たすとき、検出下地レベルが過去原稿と同種であると判定され(S706のYes)、ステップS707へ移行する。下地レベルが式(3)を満たさないとき、検出下地レベルが過去原稿とは異種であると判定され(S706のNo)、ステップS709へ移行する。
同種原稿判定部132にて、検出下地レベルが過去原稿と同種であると判定された場合、判定結果選択部133により、過去情報記憶部180に含まれる過去色紙判定記憶部182に記憶された過去色紙判定結果Jが選択される(S707)。
判定結果選択部133により選択された過去色紙判定結果Jが色紙であるかを判定する(S708)。
過去色紙判定結果が色紙である(J=1)場合(S708のYes)ステップS711へ移行する。過去色紙判定結果が色紙ではない(J=0)場合(S708のNo)ステップS712へ移行する。
同種原稿判定部132にて、検出下地レベルが過去原稿とは異種であると判定された場合、判定結果選択部133により、色紙判定部131で判定された、検出下地レベルの色紙判定結果Jが選択される(S709)。
判定結果選択部133により選択された検出下地レベルの色紙判定結果Jが色紙であるかを判定する(S710)。
検出下地レベルが色紙である(J=1)場合(S710のYes)ステップS711へ移行する。検出下地レベルが色紙ではない(J=0)場合(S710のNo)ステップS712へ移行する。
S708、S710において、判定結果選択部133により選択された選択判定結果Jは色紙である(J=1)とし、同種原稿色紙判定部130は選択判定結果Jを閾値設定部140へ送出する(S711)。
S708、S710において、判定結果選択部133にて選択された選択判定結果Jは色紙ではない(J=0)とし、同種原稿色紙判定部130は選択判定結果Jを閾値設定部140へ送出する(S712)。
記憶制御部134は、判定結果選択部133が選択した判定結果Jを閾値設定部140へ送出したのちに、過去情報記憶部180に含まれる過去下地レベル記憶部181と過去色紙判定記憶部182の内容を更新する(S713)。
図6は、第1の実施形態に係る記憶制御部134における過去情報の更新処理の動作を示すフローチャートである。以下、図6を用いて、S713の過去情報の更新処理について説明する。
記憶制御部134では、同種原稿判定部132の判定結果が参照される(S801)。
同種原稿判定部132にて、今回の原稿が過去原稿とは異種であると判定された場合(S801のYes)ステップS802へ移行する。今回の原稿が過去原稿と同種であると判定された場合(S801のNo)過去情報の更新処理をせず終了する。
記憶制御部134にて、下地レベル検出部120より入力した過去下地レベル(Lws,aws,bws)を新たな過去下地レベル(すなわち、検出下地レベル)(Lwl,awl,bwl)として過去下地レベル記憶部181へ記録する(S802)。
記憶制御部134にて、色紙判定部131の過去色紙判定結果Jを、新たな過去色紙判定結果Jとして過去色紙判定記憶部182へ記録する(S803)。
図5に戻り、記憶制御部134における過去情報の更新が行なわれると、同種原稿色紙判定処理を終了する。
図4に戻り、閾値設定部140では、同種原稿色紙判定部130から送出された選択判定結果Jを参照する(S605)。選択判定結果が色紙ではない(J=0)場合(ステップS605のYes)ステップS606へ移行する。選択判定結果が色紙である(J=1)場合(ステップS605のNo)ステップS607へ移行する。
閾値設定部140にて、選択判定結果が色紙ではない場合、下地レベル検出部120で検出した下地レベル(Lws,aws,bws)を下地除去閾値(Lth,ath,bth)として設定する(S606)。
閾値設定部140にて、選択判定結果が色紙である場合は所定の下地レベル(Lfix,afix,bfix)を下地除去閾値(Lth,ath,bth)として設定する(S607)。
ここで、所定の下地レベル(Lfix,afix,bfix)は、例えば標準紙として規定した用紙を下地レベル検出部120にて検出した下地レベルとする。また別の例として、判定結果が色紙である場合に下地除去を行わないように設定する場合、所定の下地レベル(Lfix,afix,bfix)を最大明度かつ最低彩度の白色点(100,0,0)とすることで、後述の下地除去部150にて変換される画素がないことになり、下地除去を行わない動作となる。
下地除去部150にて、入力画像記憶部110に記憶された入力画像データから、下地除去処理を行い、下地除去画像データを生成する(S608)。
下地除去処理は、例えば参考文献1に記載される手法を用いることができる。すなわち、L*a*b*表色系の色空間にて閾値設定部140で設定した下地除去閾値(Lth,ath,bth)とあらかじめ決めた基準白色の比に基づく白色点変換を行うための白色点変換パラメータを導出し、導出した白色点変換パラメータにより入力画像データ全体の変換を行うことで、カラーバランスの崩れなく下地除去閾値の色を白色とする下地除去画像を生成する。なお、下地除去処理の詳細な説明は省略する。
S608で生成された下地除去画像データをCIEL*a*b*からプリンタCMYKへ色空間変換した出力画像データを生成し、出力画像記憶部160に記憶する(S609)。
出力部としてプリンタ30は、出力画像記憶部160に記憶された出力画像データを、トナー材を用いて媒体上に画像を形成する(S610)。
(A−3)従来技術との比較結果
次に、第1の実施形態に係る画像処理により得られる画像データ例と、従来技術により得られる画像データ例との比較結果を、図8を用いて説明する。
図8は、第1の実施形態に係る画像処理により得られる画像データ例と、従来技術により得られる画像データ例との比較結果を説明する説明図である。
図8(a−1)は、1枚目の原稿A1を載置台21に設置し、スキャナ20の蓋24を手で押さえながら読み取った場合の入力画像データ1001の例である。図8(a−1)に示すように、原稿の下地にあたる領域1011の色である下地レベル(Lws1,aws1,bws1)は、明度がやや高く彩度がやや低い値として取得される。例えば(Lws1,aws1,bws1)=(72,10,13)とする。
次に、原稿A1と同じ用紙に異なる図柄が形成された原稿A2を用意する。図8(b−1)は、2枚目の原稿A2を載置台21に設置し、スキャナ20の蓋24を押さえずに、自然に蓋24を閉じた状態で読み取った場合の入力画像データ1002の例である。図8(b−1)に示すように、原稿の下地にあたる領域1012の色である下地レベル(Lws2,aws2,bws2)は、明度がやや低く彩度がやや高い値として取得される。例えば(Lws2,aws2,bws2)=(69,13,16)とする。
図8(a−2)、図8(b−2)は、それぞれ入力画像データ1001と1002を従来技術で処理した場合の出力画像データ1003、1004の例である。
従来技術では、白紙の下地と色紙の下地とを判別する所定の閾値を設け、白紙の下地の場合は下地除去処理を行い、色紙の下地の場合は下地除去処理を行わないようにした。
図8(a−2)では、例えば、判別するための閾値を、第1の実施形態の色紙判定部131で設定した(L,a,b)=(70,15,15)とし、式(1)を用いて色紙の判定をした場合、入力画像データ1001の下地レベル(Lws1,aws1,bws1)は白紙と判定され、下地除去処理が行なわれることで、出力画像データ1003の下地領域1013における下地レベルは白色(100,0,0)となる。
一方、図8(b−2)では、入力画像データ1002の下地レベル(Lws2,aws2,bws2)は色紙と判定され、下地除去処理は行われないため出力画像データ1004の下地領域1014における下地レベルは入力画像1002の下地領域1012と同様に(69,13,16)となった。
このとき、もともと同じ用紙である原稿A1と原稿A2を読み込んだ画像処理の結果が大幅に異なることとなる。このように、検出する下地レベルが、色紙の判定閾値に近接している場合、読み込み時の信号のバラツキにより処理結果が大幅に異なってしまう問題があった。
第1の実施形態に係る画像処理装置10によれば、同種原稿色紙判定部130により上記問題を解決できる。すなわち、1枚目の原稿A1の下地除去処理を従来技術と同様に行なったのち、記憶制御部134により、入力画像データ1001の下地レベル(Lws1,aws1,bws1)=(72,10,13)を、過去下地レベル(Lwl,awl,bwl)=(72,10,13)として過去下地レベル記憶部181に記憶し、色紙判定にて色紙ではないと判定された結果を過去色紙判定結果J=0として過去色紙判定記憶部182に記憶する。2枚目の原稿A2の処理において、入力画像データ1002の下地レベル(Lws2,aws2,bws2)=(69,13,16)は、同種原稿判定部132により過去下地レベル(Lwl,awl,bwl)=(72,10,13)と予め設定されたバラツキ最大値(Ldiff,adiff,bdiff)=(5,3,3)を用いて式(2)より同種原稿判定閾値(Ljmax=77,Ljmin=67,ajmax=13,ajmin=7,bjmax=16、bjmin=10)が導出され、式(3)を満たすことから、過去下地レベルとして記憶していた原稿A1と同種の原稿だと判定される。このとき、色紙判定部131では入力画像データ1002の下地レベル(Lws2,aws2,bws2)=(69,13,16)は従来技術と同様に色紙である(J=1)と判定される。しかし、同種原稿判定部132の判定結果が同種の原稿であると判定されたため、判定結果選択部133により過去色紙判定結果Jl=0が最終的な入力画像データ1002の色紙判定結果Jとして採用される。
図8(b−3)は、入力画像データ1002を、第1の実施形態の画像処理により得られた出力画像データ1005の例である。
図8(b−3)に示すように、同種原稿色紙判定部130による判定結果が色紙ではない判定(J=0)のため、下地除去処理が行われることで出力画像データ1005の下地領域1015における下地レベルは白色(100,0,0)となり、原稿A1の処理結果である出力画像データ1003の下地領域1013における下地レベルと同等の出力が得られる。
(A−4)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、過去の入力画像の下地レベルや色紙判定結果を記憶する過去情報記憶部180と、現在の入力画像が直近の過去に処理した原稿と同じ下地を持つ原稿の画像であるかを判定する同種原稿判定部132と、同種の原稿と判定された場合過去の色紙判定結果を選択し、異種の原稿と判定された場合検出した下地レベルの色紙判定結果を選択する判定結果選択部133とを備える同種原稿色紙判定部130を設けることにより、同種の紙の原稿を連続して読み取り下地除去処理を行う際、入力信号のバラツキが生じても、読み取り毎に下地色の判別結果が異なることがなく、処理結果に大幅な違いが生じることを防止できる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係る画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、複合機に搭載される画像処理装置に、本発明を適用する場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係る複合機の外観構成は、第1の実施形態に係る図1に示す同一又は対応する構成を有する。そのため、第2の実施形態においても、図1を用いて説明する。
図9は、第2の実施形態に係る複合機100の制御系の構成を示す内部構成図である。
図9において、複合機100は、入力部としてのスキャナ20、画像処理装置10、出力部としてのプリンタ30を有する。
また、画像処理装置10は、入力画像記憶部110、下地レベル検出部120、同種原稿色紙判定部190、閾値設定部140、下地除去部150、出力画像記憶部160、制御部170を有する。
第2の実施形態は、第1の実施形態に係る図3の同種原稿色紙判定部130に代えて、同種原稿色紙判定部190を備える。
従って、第2の実施形態では、同種原稿色紙判定部190を中心に説明し、第1の実施形態ですでに説明した、入力部としてのスキャナ20、入力画像記憶部110、下地レベル検出部120、閾値設定部140、下地除去部150、出力画像記憶部160、制御部170、および、出力部としてのプリンタ30の詳細な説明は省略する。
同種原稿色紙判定部190は、下地レベル検出部120により検出された下地レベルを取得し、さらに表示部40及び操作部50と接続されている。同種原稿色紙判定部190は、直近の過去に処理した原稿と同じ下地をもつ原稿であるか否かの判定と、ユーザによる指示とに基づき、原稿が色紙であるか否かの判定結果を出力する。
図10は、第2の実施形態に係る同種原稿色紙判定部190の構成を示すブロック図である。
図10において、同種原稿色紙判定部190は、色紙判定部131、同種原稿判定部132、確認部193、判定結果選択部194、記憶制御部195、過去情報記憶部180を有する。また、過去情報記憶部180は、過去下地レベル記憶部181、過去色紙判定記憶部182を有する。さらに、確認部193は、表示部40及び操作部50と接続している。
なお、色紙判定部131、同種原稿判定部132、過去情報記憶部180、過去下地レベル記憶部181及び過去色紙判定記憶部182は、第1の実施形態で説明した構成要素と同一又は対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
表示部40は、確認部193からの表示信号に従い、例えば液晶画面等にテキストメッセージを表示する。
操作部50は、ユーザ操作により指定された入力信号を受け付け、その入力信号を確認部193に与える。
確認部193は、同種原稿判定部132からの判定結果、色紙判定部131の判定結果及び過去色紙判定記憶部182に記憶されている過去色紙判定結果に基づき、表示部40へテキストメッセージの表示信号を送信する。また、確認部193は、同種原稿判定部132からの判定結果及び操作部50から取得したユーザ操作による入力信号(指示信号)に基づき、同種原稿判定結果を決定する。
判定結果選択部194は、確認部193により決定された同種原稿判定結果に基づき、同種の原稿と判定された場合は過去色紙判定記憶部182に記憶されている過去色紙判定結果を選択し、異種の原稿と判定された場合は色紙判定部131にて判定された判定結果を選択する。確認部193は、選択した色紙判定結果を閾値設定部140へ送出する。
記憶制御部195は、確認部193により決定された同種原稿判定結果が異種の原稿との判定であった場合、判定結果選択部194により選択された判定結果を閾値設定部140へ送出したのちに、下地レベル検出部120から入力された下地レベルを新たな過去下地レベルとして過去下地レベル記憶部181へ記憶し、さらに色紙判定部131の判定結果を新たな過去色紙判定結果として過去色紙判定記憶部182へ記憶する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係る画像処理装置10における画像処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態でも、画像処理装置10は、図4に示すフローチャートに従って画像処理を行なう。
なお、図4におけるS604の同種原稿色紙判定処理が、第1の実施形態の処理と異なり、S604以外の処理は、第1の実施形態と同等の処理である。
従って、以下では、図4、図11及び図12を用いて、第2の実施形態の同種原稿色紙判定処理の動作を中心に説明する。
図4において、同種原稿色紙判定部190は、下地レベル検出部120により検出された検出下地レベル(Lws,aws,bws)を入力し、直近の過去に処理した原稿と同じ下地をもつ原稿であるかの判定とユーザによる指示に基づき、原稿が色紙であるかないかの判定結果を出力する(S604)。
図11は、第2の実施形態に係る同種原稿色紙判定処理の動作を示すフローチャートである。以下図11を用いて、S604の同種原稿色紙判定処理について説明する。
同種原稿色紙判定部190では、下地レベル検出部120により検出された下地レベル(Lws,aws,bws)を入力する(S1101)。
ステップS1102〜ステップS1105は、第1の実施形態に係る図5のステップS702〜ステップS705と同等のため説明は省略する。
同種原稿判定部132では、導出した同種原稿判定閾値を用いて、第1の実施形態で説明した式(3)により、検出下地レベル(Lws,aws,bws)が過去に連続して処理された原稿と同種の原稿であるかを判定する(S1106)。
下地レベルが式(3)を満たすとき、検出下地レベルが過去原稿と同種であると判定され(S1106のYes)、ステップS1114へ移行する。下地レベルが式(3)を満たさないとき、検出下地レベルが過去原稿とは異種であると判定され(S1106のNo)、ステップS1109へ移行する。
確認部193は、同種原稿判定部132の判定結果が同種である場合、過去色紙判定記憶部182に記憶された過去色紙判定結果Jと、色紙判定部131で判定された検出下地レベルの色紙判定結果Jとを比較する(S1114)。
=Jの場合(S1114のYes)、確認部193はユーザへの確認処理を行なわず、ステップS1117へ移行する。J≠Jの場合(S1114のNo)、確認部193は表示部40へテキストメッセージの表示信号を送信し、ステップS1115へ移行する。
表示部40は、確認部193からの表示信号を受け、ユーザに対して前回と同等の処理を進めてよいかを確認するテキストメッセージを表示する(S1115)。
図13は、第2の実施形態に係る表示部40に表示されるテキストメッセージの一例を説明する説明図である。
図13に示すように、表示部40に表示されるテキストメッセージ1301は、例えば「原稿の紙の種類が前回と同じであることを検出された。前回の原稿と同等の処理を行ってよろしいですか。」等のメッセージ1302と、メッセージの内容を承認する「OK」ボタン1303と、メッセージの内容を拒否する「NG」ボタン1304とを有する。テキストメッセージ1301を表示することにより、ユーザに対して、判定の結果前回と同じ紙種の原稿と判定されたことを知らせるとともに、判定の妥当性を認め前回と同じ処理を行ってよいかの判定を促す。
S1115で表示されるテキストメッセージ1302に対して、ユーザは操作部50を操作することで、ユーザの指示の入力を受け付ける(S1116)。
表示部1301に表示されたメッセージの内容に承認する場合、ユーザは「OK」ボタン1303を選択し、承認信号が確認部193に与えられる。拒否する場合、ユーザは「NG」ボタン1304を選択し、拒否信号が確認部193に与えられる。
確認部193では、操作部50から送信される指示信号を確認する(S1117)。
指示信号が承認信号であった場合(S1117のYes)ステップS1107へ移行する。指示信号が拒否信号であった場合(S1117のNo)ステップS1109へ移行する。
ユーザからの指示信号が承認信号であった場合、確認部193は、同種原稿判定として過去原稿と同種である判定に決定し、同種である判定を受けて判定結果選択部194にて、過去情報記憶部180に含まれる過去色紙判定記憶部182に記憶された過去色紙判定結果Jが選択される(S1107)。
同種原稿判定部132の判定結果が異種であった場合、またはユーザからの指示信号が拒否信号であった場合、確認部193は、過去原稿とは異種である判定に決定し、異種である判定を受けて判定結果選択部194にて、色紙判定部131にて判定された検出下地レベルの色紙判定結果Jが選択される(S1109)。
ステップS1108およびステップS1110〜ステップS1113は、第1の実施形態のステップS708及びステップS710〜ステップS713と同等のため説明は省略する。
記憶制御部195は、判定結果選択部194が選択した判定結果Jを閾値設定部140へ送出したのちに、過去情報記憶部180に含まれる過去下地レベル記憶部181と過去色紙判定記憶部182の内容を更新する(S1113)。
図12は、第2の実施形態に係る記憶制御部195における過去情報の更新の動作を示すフローチャートである。以下、図12を用いて、S1113の過去情報の更新処理について説明する。
記憶制御部195は、確認部193で決定された判定結果を参照する(S1201)。
過去原稿とは異種であるとの判定に決定された場合(S1201のYes)S1202へ移行する。過去原稿と同種であるとの判定に決定された場合(S1201のNo)過去情報の更新処理をせず終了する。
S1202及びS1203は、第1の実施形態におけるS802及びS803と同等のため説明は省略する。
図11に戻り、同種原稿色紙判定処理を終了する。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、確認部193は、同種原稿判定部132からの判定結果、色紙判定部131の判定結果および過去色紙判定記憶部182に記憶された過去色紙判定結果を参照することで、過去の原稿と同種と判定されたにも関わらず、現在の色紙判定結果と過去の色紙判定結果が異なる場合、すなわち色紙判定の閾値をまたぐようなバラツキが発生した場合に、ユーザに対して前回と同等の処理を進めてよいかを確認するための表示部40と、ユーザからの承認または拒否の意思を指定する操作を受け付け、承認または拒否の信号を送信する操作部50を設けた。
これにより、第1の実施形態の効果に加え、色紙判定閾値付近の色を下地にもつ原稿の場合に、前回と同種と判定した結果がユーザの意図したものかを確認できるため、ユーザが意図しない処理となることを防ぐことできる。
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
(C−1)上述した第1及び第2の実施形態では、スキャナとプリンタを有する複合機に搭載される画像処理装置に、本発明を適用する場合を例示した。しかし、複合機に搭載されるものに限定されるものではなく、例えば、複写機、ファクシミリなどの画像処理装置にも本発明を適用できる。
100…複合機、10…画像処理装置、20…スキャナ、30…プリンタ、40…表示部、50…操作部、21…載置台、22…自動給紙装置、23…原稿読取部、24…蓋、
110…入力画像記憶部、120…下地レベル検出部、130及び190…同種原稿色紙判定部、140…閾値設定部、150…下地除去部、160…出力画像記憶部、170…制御部、
131…色紙判定部、132…同種原稿判定部、133及び194…判定結果選択部、134…記憶制御部、180…過去情報記憶部、181…過去下地レベル記憶部、182…過去色紙判定記憶部、193…選択部。

Claims (12)

  1. 入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出する下地レベル検出部と、
    前記下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定する色紙判定部と、
    前記下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、前記色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶する記憶部と、
    前記検出下地レベルと、前記記憶部に記憶されている前記過去下地レベルとに基づいて、前記入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定する同種原稿判定部と、
    前記同種原稿判定部による判定結果に基づき、前記色紙判定部により判定された判定結果と、前記記憶部に記憶されている前記過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択する判定結果選択部と、
    前記判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定する閾値設定部と、
    前記入力画像データと、前記閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、前記入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成する下地除去部と、
    前記検出下地レベルと、前記色紙判定部により判定された判定結果とを、前記記憶部に記憶する記憶制御部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記閾値設定部が、前記判定結果選択部により選択された判定結果に基づき、色紙ではないときには、前記検出下地レベルに基づく下地除去閾値を設定し、色紙であるときには、所定の下地除去閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記同種原稿判定部は、前記検出下地レベルが前記過去下地レベルにより決まる所定範囲条件を満たす場合に、連続する同種の原稿であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定結果選択部は、前記同種原稿判定部による判定結果に基づき、同種の原稿と判定されたとき、前記記憶部に記憶されている前記過去色紙判定結果を選択し、異種の原稿と判定されたとき、前記色紙判定部により判定された判定結果を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記同種原稿判定部により同種の原稿と判定されたときに、過去と同等の処理を行なうか否かを問い合わせる確認メッセージを出力すると共に、前記確認メッセージに対する回答を取得する確認部を備え、
    前記判定結果選択部が、前記同種原稿判定部による判定結果と、前記確認部からの前記回答とに基づき、前記色紙判定部により判定された判定結果と、前記記憶部に記憶されている前記過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  6. 前記判定結果選択部が、
    前記同種原稿判定部により同種の原稿と判定され、かつ、前記回答が承認である場合、前記記憶部に記憶された前記過去色紙判定結果を選択し、
    前記同種原稿判定部により同種の原稿と判定され、かつ、前記回答が拒否である場合、前記色紙判定部により判定された判定結果を選択し、
    前記同種原稿判定部により異種の原稿と判定された場合、前記色紙判定部により判定された判定結果を選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記下地レベルは、前記原稿の下地の色に当たるL*a*b*の値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記色紙判定部は、前記検出下地レベルが、低明度又は高彩度であるときに色紙と判定することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記下地除去部により生成された前記出力画像データを出力する出力部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力された出力画像データに基づいて、画像を形成する画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 下地レベル検出部が、入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出し、
    色紙判定部が、前記下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定し、
    記憶部が、前記下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、前記色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶し、
    同種原稿判定部が、前記検出下地レベルと、前記記憶部に記憶されている前記過去下地レベルとに基づいて、前記入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定し、
    判定結果選択部が、前記同種原稿判定部による判定結果に基づき、前記色紙判定部により判定された判定結果と、前記記憶部に記憶されている前記過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択し、
    閾値設定部が、前記判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定し、
    下地除去部が、前記入力画像データと、前記閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、前記入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成し、
    記憶制御部が、前記検出下地レベルと、前記色紙判定部により判定された判定結果とを、前記記憶部に記憶する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを、
    入力された入力画像データに基づいて原稿の下地レベルを検出する下地レベル検出部と、
    前記下地レベル検出部により今回検出された検出下地レベルに基づいて、下地に色のある色紙であるか否かを判定する色紙判定部と、
    前記下地レベル検出部により過去に検出された過去下地レベルと、前記色紙判定部により過去に判定された過去色紙判定結果とを記憶する記憶部と、
    前記検出下地レベルと、前記記憶部に記憶されている前記過去下地レベルとに基づいて、前記入力画像データが過去の原稿から連続する同種の原稿であるか否かを判定する同種原稿判定部と、
    前記同種原稿判定部による判定結果に基づき、前記色紙判定部により判定された判定結果と、前記記憶部に記憶されている前記過去色紙判定結果とのいずれか一方を選択する判定結果選択部と、
    前記判定結果選択部により選択された判定結果に応じて、下地除去閾値を設定する閾値設定部と、
    前記入力画像データと、前記閾値設定部により設定された閾値とに基づいて、前記入力画像データに下地除去処理を施した出力画像データを生成する下地除去部と、
    前記検出下地レベルと、前記色紙判定部により判定された判定結果とを、前記記憶部に記憶する記憶制御部と
    して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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