JP6566187B2 - インク組成物及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
[1]
20℃で固化しない水溶性ポリマーからなる流動抵抗抑制剤を含み、
前記水溶性ポリマーの含有量は、インク組成物に対して0.0001〜0.5質量%である、
インク組成物。
[2]
前記流動抵抗抑制剤は、4量体以上のポリマーからなる、[1]に記載のインク組成物。
[3]
前記水溶性ポリマーに相溶する溶媒をさらに含む、[1]又は[2]に記載のインク組成物。
[4]
前記溶媒は、前記水溶性ポリマーの構造の一部の1〜3量体を含む、[3]に記載のインク組成物。
[5]
前記水溶性ポリマーは、ポリグリセリンとポリエチレングリコールの少なくとも一方である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載のインク組成物。
[6]
流動抵抗抑制剤となる水溶性ポリマー以外の水溶性ポリマーを含まない、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のインク組成物。
[7]
[1]〜[6]のいずれか1項に記載のインク組成物と、
前記インク組成物を吐出するノズル孔を備えるヘッドと、
を有する、インクジェット記録装置。
[8]
前記ヘッドは、ピエゾ方式のヘッドである、[7]に記載のインクジェット記録装置。
[9]
前記ヘッドのノズル出口のノズル径以外に最も狭いインク流路幅が40μm以下である[7]又は[8]に記載のインクジェット記録装置。
[10]
前記ヘッドと記録媒体との相対速度が、0.5m/s以上である、[7]又は[8]に記載のインクジェット記録装置。
本発明の一実施形態に係るインク組成物は、ノズルから吐出されるインク組成物であって、主たる溶媒が水の水系インクである。以下、本実施形態に係るインク組成物に含まれる成分について説明する。
インク組成物は、水溶性ポリマーからなる流動抵抗抑制剤を含み、水溶性ポリマーの含有量は、インク組成物に対して0.0001〜0.5質量%である。好ましくは、水溶性ポリマーの含有量の上限が0.3質量%、より好ましくは0.1質量%、さらに好ましくは0.08質量%である。水溶性ポリマーは、水に溶解するため、ほぼ透明になる。本願明細書において、水溶性ポリマーとは、樹脂の10%水溶液の波長500nmの光透過率が50%以上のものとする。樹脂の10%水溶液には光透過率を妨げないものであれば界面活性剤や有機溶媒や浸透剤や保湿剤が添加されていても良い。含有率は10%でなくとも10%に換算した光透過率を用いても良い。その場合は3%〜50%の含有量が好まれる。
インク組成物は、水溶性ポリマーに相溶する溶媒(水溶性有機溶剤)をさらに含む。水溶性有機溶剤は、流動抵抗剤である水溶性ポリマーの構造の一部の1〜3量体を含むことが好ましい。水溶性有機溶剤は、室温(20℃)で液体の有機溶剤であることが好ましい。
本実施形態に係るインク組成物は、上記以外の成分を含有してもよい。以下、インク組成物に添加可能な成分について、具体的に説明する。
本実施形態に係るインク組成物は、上記水溶性有機溶剤以外のその他の水溶性有機溶剤を含有してもよい。
本実施形態に係るインク組成物は、界面活性剤を含有してもよい。インク組成物に界面活性剤を含有させることにより、表面張力および、ノズル等のインクと接触するプリンター部材との界面張力を適正に保つことができる。したがって、これをインクジェット記録装置に用いた場合、吐出安定性を高めることができる。また、記録媒体上でインクの濃淡ムラや滲みを生じないように均一に濡れ拡げる効果を有する。
本実施形態に係るインク組成物は、水を含有することが好ましい。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
本実施形態に係るインク組成物は、着色剤を含有してもよい。着色剤としては、特に限定されないが、例えば、染料、顔料、光輝性顔料、白色系色材等が挙げられる。
本実施形態に係るインク組成物は、樹脂を含有してもよい。樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂等の公知の樹脂や、ポリオレフィンワックス等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独または2種以上組み合わせて用いることができる。これらの樹脂は、インク組成物の記録媒体に対する定着性や耐擦性を向上させたり、インク組成物中における着色剤の分散性を向上させたりすることができる。
記録媒体としては、例えば、吸収性又は非吸収性の記録媒体が挙げられる。特に、本発明は、インクの浸透が困難な非吸収性記録媒体から、インクの浸透が容易な吸収性記録媒体まで、様々な吸収性能を持つ記録媒体に幅広く適用できる。
3.1.装置構成
本発明の一実施形態に係る記録装置としては、例えば、図1に示すようなインクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」ともいう。)が挙げられる。なお、本発明に係る記録装置は、以下の態様に限定されるものではない。
流路形成基板10は、ヘッド2が組み立てられることによって、圧力発生室12、連通室13およびインク供給路14となる空間を備えている。圧力発生室12、連通室13、インク供給路14となる空間は、例えば、流路形成基板10を公知のエッチング手段でエッチングして貫通させることにより得られる。なお、請求項におけるインク流路は、図2〜図3の例では、圧力発生室12、インク供給路14、およびノズル開口部21(後述)に相当する。
ノズルプレート20は、流路形成基板10の一方の面に、接着剤や熱溶着フィルム等からなる接着層110(図3(b)参照)によって固着されている。
圧電アクチュエーター200は、流路形成基板10の他方の面(つまり、ノズルプレートが設けられた面とは反対側の面)に設けられている。圧電アクチュエーター200は、振動板53と駆動手段である圧電素子300とを備えている。
保護基板30は、圧電素子300を保護するための圧電素子保持部31を有しており、圧電素子300に対向する領域に接着剤等により接合されている。
ヘッド2では、インク供給手段からインクを取り込み、マニホールド120からノズル開口部21に至るまでをインクで満たした後、駆動ICからの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極60と上電極80との間に電圧が印加される。電圧の印加によって、弾性膜50および圧電体層70がたわみ変形(たわみ振動)し、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口部21からインク滴が吐出する。このようにして、記録媒体上にインク滴が付着して、画像の記録された記録物が得られる。
本発明の一実施形態は、インクジェット記録方法に係る。当該インクジェット記録方法(以下、単に「記録方法」ともいう。)は、上記実施形態のインクを用いて記録するものである。
以下、本発明を実施例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の評価試験にあたって、インクジェットプリンターPX−G930(セイコーエプソン株式会社製)を用いた。インクジェットププリンタのヘッドとインクと印字条件を実施例のように変えて実験を行った。
4.3.1.評価サンプルの作製
上記のプリンターを用いて、温度5℃、25℃、40℃の雰囲気下で、写真用紙(商品名「写真用紙<光沢>」、セイコーエプソン株式会社製、A4サイズ)に100枚連続して印刷を行い、ベタパータン画像が印刷された記録物(評価サンプル)を得た。なお、印刷条件は、画像解像度1440×1440dpi、Duty100%とした。印字速度はヘッドの動作速度を0.4〜1.1m/sの間で変更した。
(式中、「実吐出ドット数」は単位面積当たりの実吐出ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位方向当たりの解像度である。)
得られた評価サンプルを目視にて観察して、印字乱れの有無を確認することで、インクの吐出安定性を評価した。評価基準は、次の通りである。また、評価結果を表1に併せて示す。
◎:印字乱れが全くない
○:印字乱れが1カ所ある
△:印字乱れが2カ所〜5カ所ある
×:印字乱れが6カ所以上ある
得られた評価サンプルを顕微鏡で観察して、印字着弾精度を評価した。評価基準は、次の通りである。また、評価結果を表1に併せて示す。
○:着弾精度20μm未満
△:着弾精度40μm未満
×:着弾精度40μm以上
表1に示すように、実施例のインク組成物は、いずれも、吐出安定性に優れ、かつ着弾精度にも優れていることが示された。
Claims (6)
- 20℃で固化しない水溶性ポリマーからなる流動抵抗抑制剤と、
水溶性有機溶剤と、を含み、
前記水溶性ポリマーの含有量は、インク組成物に対して0.0001〜0.1質量%であり、
前記流動抵抗抑制剤は、4量体以上のポリマーであるポリグリセリン(N=5〜100)、またはペンタエチレングリコールからなり、
前記水溶性有機溶剤は、前記水溶性ポリマーの構造の一部の1〜3量体を含む、
インク組成物。 - 流動抵抗抑制剤となる水溶性ポリマー以外の水溶性ポリマーを含まない、
請求項1に記載のインク組成物。 - 請求項1又は2に記載のインク組成物と、
前記インク組成物を吐出するノズル孔を備えるヘッドと、
を有する、インクジェット記録装置。 - 前記ヘッドは、ピエゾ方式のヘッドである、
請求項3に記載のインクジェット記録装置。 - 前記ヘッドのノズル出口のノズル径以外に最も狭いインク流路幅が40μm以下である
請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。 - 前記ヘッドと記録媒体との相対速度が、0.5m/s以上である、
請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
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