JP6565838B2 - 導波管型可変移相器および導波管スロットアレーアンテナ装置 - Google Patents

導波管型可変移相器および導波管スロットアレーアンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、導波管型の伝送線路を伝送される電磁波の位相を変化させる導波管型可変移相器、およびその導波管型可変移相器を用いた導波管型スロットアレーアンテナ装置に関するものである。
航空機や船舶、自動車等の様々な移動体に搭載する無線システムでは、自他の移動体の移動や、通信相手の切換等に応じて所望の方向に高速で電子ビームを指向させることができるアレーアンテナの有用性が高まっている。所望の方向に高速で電子ビームを指向させることが可能なアレーアンテナとしては、アレーアンテナを構成するそれぞれの素子アンテナを、移相器を含む高周波モジュールで励振する構成のアクティブフェーズドアレーアンテナが知られている。アクティブフェーズドアレーアンテナは、高周波モジュールによりそれぞれの素子アンテナから放射する電磁波の位相を所望の移相量だけ高速に制御することができるため、所望の方向に高速で電子ビームを指向させることができる。しかし、アクティブフェーズドアレーアンテナは、多数の高周波モジュールを必要とすることから、高価なものとなり易いことが、普及への課題となっている。また、アクティブフェーズドアレーアンテナは、多数の高周波モジュールが存在することや、多数の高周波モジュールが発生する熱を冷却する冷却システムも必要とすることにより、アンテナ装置自体が大規模なものになり易い。このため、任意のビーム指向が可能でありながら、アクティブフェーズドアレーアンテナに比べて安価で、かつ小規模なアレーアンテナが必要となっている。
これに対し、安価かつ小規模なアレーアンテナとしては、導波管スロットアレーアンテナがある。導波管スロットアレーアンテナは、導波管に設けた複数のスロットをアンテナ素子として、それぞれのスロットから電磁波を送受信してビームを形成するものである。導波管型スロットアレーアンテナを使用すると、構造として簡単な上に、複数の高周波モジュールを必要としないため、小規模かつ安価なアレーアンテナを得ることができる。また、導波管型スロットアレーアンテナは、給電に導波管を使用しているため、低損失で送受信ができるという利点もある。また、導波管スロットアレーアンテナは、導波管がアンテナ素子と給電部とを兼ねるため、アレーアンテナ全体が薄くなるという利点もあり、移動体に搭載する上では、利点が多い。しかし、導波管では、伝送する電磁波に対して位相の制御を行うことは、困難である。このため、導波管スロットアレーアンテナでは、安価、小型等の利点がある反面、所望の方向に高速で電子ビームを指向させることが課題となる。つまり、導波管に、電磁波を伝送するとともに伝送する電磁波に高速で所望の量の移相を行う機能を持たせることが課題となる。
導波管により電磁波の移相を行う従来の技術としては、スロットアレーアンテナで伝送される電磁波の波長を変化させることにより、それぞれのスロットから漏れ出す電磁波の間に所望の位相差を持たせる技術がある(例えば、非特許文献1参照)。また、アレーアンテナを上側の電磁波を放射する金属板とコルゲート溝構造を設けた下側の金属板との2層構造にして、その間を伝搬する平行平板モードを利用し、上下層を機械的に回転させることで、給電点から放射素子までの経路長を変化させて位相制御を行う技術(例えば、特許文献1参照)がある。
米国特許第6919854号明細書
Takaoki Ikeda, Kunio Sakakibara,"Beam-Scanning Performance of Leaky-Wave Slot-Array Antenna on Variable Stub-Loaded Left-Handed Waveguide," IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION, VOL. 56, NO. 12, DECEMBER 2008
しかし、非特許文献1の技術では、位相を変化させるために、伝送する電磁波の周波数を変化させるため、使用する電磁波の周波数が無線システムで制限されている条件の下では、位相を変化させることができないという課題がある。このため、非特許文献1の技術を用いてアレーアンテナを構成しても、無線システムとして使用する電磁波の周波数が決められている状況では、任意の方向に電子ビームを指向させることができないという課題がある。また、特許文献1に記載の技術では、導波管を伝送される電磁波の位相を変化させるために、金属板を機械的に回転させる駆動機能を必要とする。このため、位相を調整するための構造が大規模なものとなり、また、高速で位相を変化させることが困難である。このため、特許文献1の技術を用いてアレーアンテナを構成しても、高速で電子ビームを指向させることは困難であるという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためにされたもので、伝送される電磁波の位相を高速に変化させることができる導波管型移相器、および電子ビームを所望の方向に高速に指向させることができる導波管スロットアレーアンテナ装置を提供することを目的とする。
この発明に係る導波管型可変移相器は、電磁波が伝送される導波管部と、前記導波管部を伝送される電磁波の位相を調整する複数の位相調整部とを備えた導波管型可変移相器であって、前記導波管部は、壁面に、入力側から出力側に向けて配列された複数の結合スロットが形成され、前記位相調整部は、前記結合スロットが絶縁性の開口となる導電性のキャビティと、前記結合スロットにおける前記入力側に形成された一方の端子と、前記結合スロットにおける前記出力側に形成された他方の端子と、前記一方の端子と前記他方の端子とに接続され前記一方の端子と前記他方の端子との間が電気的に接続している導通状態と電気的に接続していない非導通状態とを切り換える切換部とを有するものである。
この発明に係る導波管スロットアレーアンテナ装置は、前記導波管型可変移相器を備えた導波管スロットアレーアンテナであって、前記導波管部は、前記結合スロットが設けられた部分以外の壁面に電磁波を放射する複数の放射スロットが形成されたことを特徴とするものである。
以上のように、この発明によれば、伝送される周波数の電磁波に対して高速に位相を調整できる導波管型可変移相器、および、電磁波のビームを高速で指向されることができる導波管スロットアレーアンテナ装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の内部を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の電磁波の位相を変化させる原理を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の他の構成の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管型可変移相器の内部を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管型可変移相器の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る導波管型可変移相器の切換部付近の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナの構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナの構成を示す図である。
図1は、この発明の実施の形態1に係る導波管型可変移相器の構成を示す斜視図である。導波管型可変移相器1000は、導波管部10と、位相調整部20を備えている。図1においては、導波管部10には、「INPUT」と記載した部分から電磁波が入力され、「OUTPUT」と記載した部分より電磁波が出力される。導波管10においては、「INPUT」に近い側が、入力側であり、「OUTPUT」に近い側が、出力側である。導波管部10の電磁波が伝送される方向(以下、伝送方向という)をX方向とする。Y方向、Z方向は、それぞれ伝送方向であるX方向に交差する方向である。導波管部10と位相調整部20の境界はXY平面と平行であり、導波管部10と位相調整部20とは、Z方向に並ぶ構成となっている。また、導波管部10内部の壁面については、Z方向を正面方向として、−Z方向を背面方向、Y方向及び−Y方向を、側面方向とする。このように、X、Y、Z方向を定めても一般性を失うものではない。導波管型可変移相器1000は、導波管部10をX方向に伝送される電磁波の位相を、位相調整部20により変化させる。
図1において、導波管部10は、正面導体面11の伝送方向に沿った他方の端に接続する第1側面導体面12と、正面導体面11と対向し、伝送方向に沿った一方の端が第1側面導体面12と接続し、伝送方向に沿った他方の端が第2側面導体面13と接続する背面導体面14とを備えている。正面導体面11、第1側面導体面12、第2側面導体面13、および背面導体面14は、それぞれが導体部10の内部の空間に向かう、導体で構成された面(以下、導体面という)である。
図1において、導波管部10は、その壁面である背面導体面14に、入力側から出力側に向けて配列された複数の結合スロット21が形成されている。結合スロット21は、導波管部10の壁面に設けられた穴、または、導波管部10の壁面の導体が穴の形に欠けている部分である。結合スロット21は、導波管部10と位相調整部20とを結合させるものである。図1においては、導波管部10が対向する2組の導体の壁面を有し、断面が長方形となる矩形導波管である例を示しているが、導波管部10は、矩形導波管以外でも構わない。導波管部10は、例えば円形の導波管等でも良い。また、結合スロット21についても、図1のような矩形導波管のどの導体面に設けられていても良いし、複数の導体面に設けられていても良い。また、円形等の導波管の壁面の一部の方向の壁面に設けられていても、全周の壁面に設けられていても良い。
位相調整部20は、キャビティ22と端子23、24と切換部25とを備えている。キャビティ22は、結合スロット21が絶縁性の開口となっている。すなわち、キャビティ22の開口部である結合スロット21は、導体が穴の形に欠けている状態であれば良い。キャビティ22は、背面導体面14と連続した導体であり、背面導体面14から、正面導体面11に向かう方向(Z方向)とは反対側に、決められた溝深さだけ凹んでいる。キャビティ22は、空洞であっても、絶縁物(誘電体)が形成されていても良い。背面導体面14は、キャビティ22によって、導波管部10を伝送される電磁波の入力側と出力側とに分けられている。キャビティ22の深さは、導波管部10により伝送される電磁波の管内波長の2分の1以下となっている。
図2は、導波管型可変移相器1000の内部をZ方向から見た図である。背面導体面14の結合スロット21が設けられている部分には、2つの端子23,24と、この端子23,24と接続する切換部25が設けられている。端子23は、結合スロット21における導波管部10の入力側に設けられた端子である。端子24は、結合スロット21における導波管部10の出力側に設けられた端子である。切換部25は、端子23および端子24に接続し、端子23と端子24の間が電気的に接続している導通状態と電気的に接続していない非導通状態とで切り換えるものである。位相調整部20は、結合スロット21毎に設けられている。すなわち、位相調整部20は、導波管型可変移相器1000の入力側から出力側に向けて複数設けられている。
制御部30は、それぞれの切換部25の導通状態と非道通状態との切り換えを独立に制御する。制御部30は、電子回路や電子計算機などにより構成される。制御部30が出力する制御信号は、制御信号伝送部40が、それぞれの切換部25に伝送する。制御信号伝達部40としては、例えば、切換部25毎に、接地レベルなどの基準電位に対する電圧信号を伝達する1本の信号線を設けても良く、また、切換部25毎に一組の差動信号を伝達する2本の信号線などを設けて良い。また、制御信号伝達部40は、例えば、切換部25毎に、基準電位と基準電位に対する電圧信号を伝送する2本の信号線であっても良い。制御部30は、制御信号伝達部40を介して、複数の切換部25を独立に高速で制御する。
図3は、図1に示した導波管型可変移相器1000のXZ平面における構成を示したものである。図3は、図2のA−Aの位置における断面を示している。制御信号伝送部40は、それぞれの切換部25と接続されている。また、制御信号伝送部40は、導波管部10内を伝送される電磁波による影響を避けるため、背面導体面14の正面導体面11に向かう側とは反対側に、背面導体面14から絶縁されて設けられている。なお、制御信号伝達部40としては、導波管部10内を伝送される電磁波の影響を受けないこと、背面導体面14から絶縁されていることが満足されれば良い。このため、制御信号伝送部40は、図3の構成に限らず、導波管部10の壁面より外側に設けられる。このため、例えば、図3の構成の他に、正面導体面11、第1側面導体面12、または第2側面導体面13のいずれかの導体面より導波管部10の外側に配置しても良いし、背面導体面14などのいずれかの導体面を構成する導体をくり抜き、くり抜いた中に制御信号伝達部40を通すようにしても良い。
次に、図4により、導波管型可変移相器1000の動作について説明する。導波管型可変移相器1000は、導波管部10のX方向に電磁波を伝送する。このとき、電磁波の伝送に伴い、導波管部10のそれぞれの導体面には電流が発生し、発生した電流によりさらに導波管部10に電界及び磁界が発生して電磁波として導波管部10の中を伝送される。このため、それぞれの導体面に発生する電流の位相を調整することにより、導波管部10を伝送される電磁波の位相を変化させることができる。
導波管型可変移相器1000のキャビティ22は、導波管部10の背面導体面14に、終端を短絡したスタブ構造を接続した構成となっている。キャビティ22が、導波管10の伝送方向であるX方向に、背面導体面14を流れる電流を切るような構造となっている。これにより、導波管部10に等価回路的には直列にキャパシタンスあるいはインダクタンスが装荷されることになる。キャビティ22が、キャパシタンスあるいはインダクタンスのどちらの動作になるかはキャビティ22の深さに依存する。キャビティ22の深さが、導波管部10の管内波長の4分の1よりも、やや短いとインダクティブに、やや長いとキャパシティブに働く。すなわち、キャビティ22の深さを調整することで、キャビティ22が無い場合に対して導波管内の移相量を減らしたり、増やしたりすることが可能となる。
切換部25は、結合スロット21における入力側の端子23と出力側の端子24に接続している。切換部25は、このように接続し、端子23と端子24との間を電気的に接続している導通状態と電気的に接続していない非導通状態とで切り換える。このため、切換部25の状態により、背面導体面14を流れる電流について、導体溝部21が電気的なスタブ構造として作用しなかったり、スタブ構造として作用したりする。すなわち、端子23と端子24の間が導通状態の場合は、切換部25を通して、導波管部10を伝送される電磁波の入力側と出力側の背面導体面14の間で電流が流れる。このとき、図4に示す電流経路200が主な電流経路となる。このため、キャビティ22はスタブとして作用せず、導波管部10は、直管の導波管と同様の特性により電磁波を伝送する。一方、端子23と端子24の間が非導通状態の場合は、背面導体面14を流れる電流はキャビティ22を経由する。このとき、図4に示す電流経路201が主な電流経路となる。このため、キャビティ22はスタブとして作用する。具体的には、導通モードに対して、溝深さが管内波長の4分の1より、やや短いと位相遅れに、やや長いと位相進みとなる。
導波管型可変移相器1000は、伝送方向であるX方向に沿って設けられた複数の位相調整部20を備えている。このため、複数の位相調整部20のそれぞれの切換部25を制御部30からの制御により独立に高速で切り換えることにより、導波管型可変移相器1000は、伝送する電磁波の位相を所望の移相値で高速に調整することができる。
なお、図1に示す導波管型可変移相器1000では、位相調整部20のキャビティ22の深さがすべて同じである例を示したが、図5に示す導波管型可変移相器1000Aのように、位相調整部20がそれぞれ異なる深さのキャビティ22を備えるようにして、異なるキャビティ22の深さによる異なる値の位相進みや移相遅れを組み合せて、伝送する電磁波の位相を所望の移相値で高速に調整するようにしても良い。
また、それぞれのキャビティ22の内部については、空洞であっても、その一部または全部に誘電体が形成されていても良い。キャビティ22内に誘電体を形成することにより、キャビティ22内の電磁波の波長が変化する。これにより、図5の構成と同様に、異なる値の位相進みや移相遅れを組み合せて、伝送する電磁波の位相を所望の移相値で高速に調整するようにしても良い。
また、導波管型可変移相器1000においては、正面導体面11、第1側面導体面12、第2側面導体面13、および背面導体面14などの導波管部10の壁面は、それぞれ、導体により形成される面であれば良く、例えば、板状の導体の表面や、基板上に形成された導体層や、角柱状にくり抜かれた導体内部の壁面などのいずれであっても良い。
また、図2では、切換部25は、それぞれの導体溝部21の中央部に1つ設けられているが、導体溝部21毎に複数の切換部25を設けても良いし、また、切換部25の位置も導体溝部21の中央部でなくても良い。また、導体溝部21の形状についても、背面導体14を流れる電流が導体溝部21により切られれば良く、図2のような、断面が長方形の形状でなくても良い。
実施の形態2.
実施の形態2に係る導波管型可変移相器について、図6〜図8により説明する。図6は、導波管型可変移相器1000Bの内部をZ方向から見た図である。また、図7は、導波管型可変移相器1000BのXZ断面における構成を示したものであり、図6のB−Bの位置における断面を示している。実施の形態2に係る導波管型可変移相器1000Bにおいては、導波管部10Aは、壁面の一部が誘電体基板100の表面に形成された導体層である。誘電体多層基板100の正面導体面11に対向する表面には、背面導体層114が形成され、正面導体面11に対向する表面とは反対側の表面には、接地導体層116が形成されている。背面導体層114には、接地導体層116と背面導体層114には、それぞれ対向する位置に、第1開口160と第2開口161が設けられている。
導波管型可変移相器1000Bにおいては、誘電体多層基板100の表面の導体層である背面導体層114が、導波管部10Aの正面導体面11に対向する導体面となっている。導波管部10Aにおいては、背面導体層114に形成された第2開口161が結合スロットである。切換部125は誘電体多層基板100の表面に構成され、制御信号伝達部140は、誘電体多層基板100の背面導体層114とは異なる導体層のパターンで構成される。このため、実施の形態2に係る導波管型可変移相器1000Bの斜視図は、制御信号伝達部140が誘誘電体多層基板100に含まれること以外は、ほぼ図1と同様になるため、省略する。なお、以下、実施の形態1と同様に、導波管部10Aが矩形導波管の例で説明するが、導波管部10Aは、矩形導波管に限る必要は無く、円形導波管等でも良いことは、実施の形態1と同様である。また、矩形導波管の場合、誘電体基板100の表面に形成された導体層となる壁面は、背面導体面に限るものではなく、どの導体面であっても良い。
図6および図7において、導波管部10Aは、伝送方向に延びる正面導体面11と、正面導体面11の伝送方向に沿った一方の端に接続する第1側面導体面12と、第1側面導体面12と対向し、正面導体面11の伝送方向に沿った他方の端に接続する第2側面導体面13とを備えている。また、導波管部10Aは、誘電体多層基板100の正面導体面11と対向する表面に形成された導体層であり、伝送方向に沿った一方の端が第1側面導体面12と接続し、伝送方向に沿った他方の端が第2側面導体面13と接続する背面導体層114を備えている。なお、第1側面導体面12および第2側面導体面13は、図6、図7には図示されていない。
また、導波管型可変移相器1000Bは、伝送方向に沿った一方の端が第1側面導体面12と接続し、伝送方向に沿った他方の端が第2側面導体面13と接続し、正面導体面11と対向する支持導体面15を備えている。支持導体面15は、誘電体多層基板100によって覆われている。誘電体多層基板100の支持導体面15に対向する一方の表面には、接地導体層116が形成されており、接地導体層116は、支持導体面15と接続している。また、誘電体多層基板100の正面導体面11に対向する他方の表面には、背面導体層114が形成されている。この背面導体層114は、正面導体面11、第1側面導体面12、および第2側面導体面13とともに、導波管部10Aを構成している。導波管部10Aは、導波管型可変移相器1000における導波管部10に相当する。このため、誘電体多層基板100および、誘電体多層基板100に形成された背面導体層114は、伝送方向に沿った端が、第1側面導体面12、および第2側面導体面13と接続していることが望ましい。
凹部27は、支持導体面15から、正面導体面11に向かう方向であるZ方向とは反対側に、決められた凹み深さだけ凹んでいる。支持導体面15は、凹部27によって、導波管部10Aを伝送される電磁波の入力側と出力側とに分けられている。接地導体層160には、第1開口160が凹部27に対向する位置に設けられている。また、背面導体層62には、第1開口160に対向する位置に第2開口161が設けられている。第1開口160と第2開口161を囲んで、背面導体層114と接地導体層116とを接続する複数の貫通導体170が誘電体多層基板100を貫通して設けられている。貫通導体170は、例えば、第1開口160及び第2開口161を囲んで複数のスルーホールを設ける等によって構成する。貫通導体170と凹部27は、導電性のキャビティを構成する。貫通導体170と凹部27が構成する導電性のキャビティは、結合スロットである第2開口161が、絶縁性の開口となっている。
背面導体層114の第2開口161が設けられている場所には、第2開口161における導波管部10Aの入力側に端子123が設けられ、出力側に端子124が設けられている。切換部125は、端子123と端子124とに接続されている。切換部125は、端子123と端子124との間が電気的に接続している導通状態と電気的に接続していない非導通状態とを切り換える。信号伝送部140は、誘電体多層基板100の接地導体層116および背面導体層114とは絶縁された導体層に設けられた信号線路であり、切換部125の導通状態と非道通状態との切換わりを制御する制御信号を伝送する。信号伝送部140は、誘電体多層基板100の背面導体層114に対して、正面導体面11とは反対側の導体層に設けられている。
図8は、導波管型可変移相器1000Bの切換部125の付近を拡大した図であり、図7においてCで示される部分を拡大したものである。前述の通り、誘電体多層基板100の背面導体層114においては、支持導体15に凹部27が設けられている部分に対向する部分は、第2開口161となっている。図8において、誘電体多層基板100の表面の、第2開口161の部分には、切換部125が設けられている。
切換部125は、PINダイオード等で構成されるスイッチ173と、スイッチ173を端子123と接続する線路174と、スイッチ173を端子124と接続する線路175とを備えている。スイッチ173としては、例えば、バラクタダイオードやMEMSスイッチ等を使用しても良い。線路174および線路175と背面導体層114とは、少なくとも導波管部10Aを伝送される電磁波によって誘起される高周波電流が互いの間を流れるよう接続されている。図8では、スイッチ173にPINダイオード等を使用するため、線路174および線路175には、バイアスがかかる構成であり、このため、線路174および線路175と背面導体層114との間は、交流電流のみを通す容量性接続となっている。この線路174および線路175と背面導体層114との間の接続方法は、使用するスイッチにあわせて選択される。また、スイッチ173は、その両端が線路174とスルーホール171により信号伝送部140に接続され、線路175とスルーホール172により、接地導体116に接続されている。このため、信号伝送部140の接地導体116に対する電圧がスイッチ173の制御信号となる。
次に、動作について説明する。信号伝送部140に逆バイアス電圧が印加されると、スイッチ173は非導通状態となり、背面導体層114を流れる電流は、第2開口161によって切られる。このため、背面導体層114を流れる電流は、第2開口161の縁から貫通導体170、凹部27を経由する。この結果、貫通導体170および凹部27は、キャビティ22と同様に、スタブとして作用する。具体的には、導通モードに対して、凹部27の凹み深さと貫通導体170の長さの合計が管内波長の4分の1より、やや短いと位相遅れに、やや長いと位相進みとなる。
信号伝送部140に順バイアス電圧が印加されると、スイッチ173は導通状態となり、切換部125を通して、第2開口161に対して導波管部10Aの入力側と出力側の背面導体層114の間で電流が流れる。この結果、貫通導体170および凹部27はスタブとして作用せず、導波管部10Aは、直管の導波管と同様の特性により電波を伝送する。導波管型可変移相器1000Bでは、伝送方向であるX方向に沿って誘電体多層基板100上に複数の切換部125が設けられており、それぞれの切換部125は、独立に導通状態と非道通状態との間を切り換えることができる。このため、実施の形態2に係る導波管型可変移相器1000Bも、実施の形態1に係る導波管型可変移相器1000と同様に、伝送する電磁波の位相を所望の移相値で調整することができる。
また、導波管型可変移相器1000Bでは、信号伝送部140は、誘電体多層基板100の背面導体層114に対して、正面導体面11とは反対側の導体層に設けられている。このため、切換器122を制御する信号と導波管部10Aを伝送される電磁波との干渉を回避することができる。また、誘電体多層基板上に切換器や配線を実装するため、多数の切換器により位相を調整する導波管型可変移相器を容易に製造することができる。
なお、上述の説明では、切換部125は、誘電体多層基板100の正面導体面11に対向する表面に設けた例を示したが、例えば、線路174や線路175からスルーホールで接続する等により、誘電体多層基板100の支持導体面15に対向する表面に設けても良い。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の構成を示す斜視図である。導波管スロットアレーアンテナ装置2000は、導波管部10Bと、複数の位相調整部20とを備えている。位相調整部10は、実施の形態1における位相調整部10と同等のものである。導波管部10は、実施の形態1における導波管型可変移相器1000の導波管部10とほぼ同等の構成であるが、結合スロット21が設けられている部分以外の壁面に、電磁波を放射する複数の放射スロット50が形成されている。放射スロット50は、導波管部10Bの壁面に設けられた穴または、導波管部10Bの壁面に設けられた導体が穴状に欠けている部分である。
前述の通り、放射スロットが設けられる位置は、結合スロット21が設けられている部分以外の壁面であれば良いが、図9においては、一例として、正面導体面11Aの伝搬方向(X方向)に沿った中心線に対して、千鳥状に形成されている例を示している。隣り合う2つの放射スロット50の間には、複数の結合スロット21が設けられている。図9においては、隣り合う2つの放射スロット50の間に2つずつの結合スロット21が設けられているが、隣り合う2つの放射スロット50の間に更に多くの結合スロット21が設けられていても良いし、隣り合う2つの放射スロット50の間に結合スロット21が1つのみであっても、また、隣り合う2つ以上の放射スロット50の並びに対して1つの結合スロット21が設けられていても良い。
次に、動作について説明する。実施の形態1で説明したとおり、導波管型可変移相器1000は、複数の位相調整部20のキャビティ22に対応した切換部25を独立に制御し、導波管部10Bを伝送される電磁波の位相を所望の移相量だけ高速で調整することができる。これは、導波管スロットアレーアンテナ装置2000についても同様である。導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、位相調整部20のキャビティ22に対応した切換部25を独立に制御し、導波管部10Bを伝送される電磁波の位相を所望の移相量だけ高速で調整することができる。このため、導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、それぞれの放射スロット50から放射される電磁波の位相を、所望の値に高速で調整することができる。それぞれのスロット50から放射された電磁波は、放射された空間で合成されて電子ビームを形成する。このため、図9のように、スロット50が、X方向に沿って形成されている場合、それぞれのスロットから放射される電磁波間の位相を制御することにより、ZX平面における電子ビームの方向を制御することができる。
導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、複数の位相調整部20のそれぞれに設けられた切換部25を導通状態と非道通状態との間で切り換えることにより、導波管部10Bを伝送される電磁波の位相を調整する。これにより、導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、決められた位置に設けられた放射スロット50から放射されるそれぞれの電磁波間の位相の差を変化させ、ZX平面における電子ビームの指向方向を制御する。
導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、低損失で電磁波を伝送する導波管内に電磁波の位相調整を行う機能を備えるため、従来の高周波モジュールを用いたアクティブフェーズドアレーアンテナに対して低損失なアレーアンテナ装置を得ることができる。また、移相に高周波モジュールを使用しないため、安価で小型なアレーアンテナを得ることができる。
なお、図9においては、導波管型可変移相器100Bの正面導体面11Aに複数の放射スロット50を設ける例を示したが、導波管型可変移相器100Aや、誘電体多層基板100を用いた導波管型可変移相器100Bの正面導体面11Aに複数の放射スロット50を設けても、導波管部10Bを伝送される電磁波の位相は同様に調整されるため、同様の効果を得ることができる。また、図9においては、正面導体面11Aに複数の放射スロット50を設ける例を示したが、第1側面導体面12または第2側面導体面13に複数の放射スロット50を設けても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレーアンテナ装置の構成を示す平面図である。図10において、導波管スロットアレーアンテナ装置2010は、複数の導波管スロットアレーアンテナ装置2000を備える。導波管スロットアレーアンテナ装置2010は、実施の形態3と同様に、導波管部10Bの結合スロット21が設けられている部分以外の壁面に、電磁波を放射する複数の放射スロット50が形成されている。導波管スロットアレーアンテナ装置2010では、複数の導波管スロットアレーアンテナ装置2000を、放射スロット50を互いに同じ方向(Z方向)に向けて、伝送方向(X方向)に交差する方向(Y方向)に沿って並べて配置する。
導波管スロットアレーアンテナ装置2010は、さらに、複数の導波管スロットアレーアンテナ装置2000のそれぞれに接続し、位相を調整した電磁波を供給する導波管型可変移相器1000を備えている。また、それぞれの導波管型可変移相器1000には、分波器200により、同じ電磁波が供給される。このように構成することにより、XおよびYの2方向に素子アンテナに相当するスロットが並んだアレーアンテナ装置である、導波管スロットアレーアンテナ装置2010を得ることができる。
次に、動作について説明する。導波管スロットアレーアンテナ装置2010で送信する電磁波は、分波器200で分波され、Y方向に沿って並べて配置された複数の導波管型可変移相器1000に供給される。それぞれの導波管型可変移相器1000においては、複数の切換部25の状態が独立に切り換えられる。このため、それぞれの導波管型可変移相器1000においては、供給された電磁波は、導波管型可変移相器1000毎に所望の移相量で位相が調整される。それぞれの移相量は、隣り合う導波管スロットアレーアンテナ装置2000に供給される電磁波の位相の差が、形成する電子ビームのY方向の向きに対応するように決められる。それぞれの導波管型可変移相器1000は、位相が調整された電磁波をそれぞれが接続している導波管スロットアレーアンテナ装置2000に供給する。
それぞれの導波管スロットアレーアンテナ装置2000では、隣り合う導波管スロットから放射される電磁波の位相の差が、形成する電子ビームのX方向の向きに対応するように複数の切換部25の状態がそれぞれ独立に切り換えられる。このようにして、複数の導波管スロットアレーアンテナ装置2000の複数のスロットから、電子ビームのX方向、Y方向の向きに合わせて位相が調整された電磁波が放射される。以上の様に、導波管スロットアレーアンテナ装置2010では、X方向、Y方向に並んだ複数のスロットから、それぞれ位相が調整された電磁波が放射されるため、任意のX方向、Y方向について所望の方向に高速で電子ビームを指向させることができる。
10、10A、10B 導波管部、11、11A 正面導体面、12 第1側面導体面、13 第2側面導体面、14 背面導体面、15 支持導体面、20、20A 位相調整部、21 結合スロット、22 キャビティ、23、24 端子、25 切換部、27 凹部、30 制御部、40 制御信号伝達部、50 放射スロット、100 誘電体多層基板、114 背面導体層、116 接地導体面、123、124 端子、125 切換部、140 制御信号伝達部、160 第1開口、161 第2開口、170 貫通導体、171,172 スルーホール、173 スイッチ、174、175 線路、200 分波器、200、201 電流経路、1000、1000A、1000B 導波管型可変移相器、2000、2010 導波管型スロットアレーアンテナ

Claims (10)

  1. 電磁波が伝送される導波管部と、前記導波管部を伝送される電磁波の位相を調整する複数の位相調整部とを備えた導波管型可変移相器であって、
    前記導波管部は、壁面に、入力側から出力側に向けて配列された複数の結合スロットが形成され、
    前記位相調整部は、前記結合スロットが絶縁性の開口となる導電性のキャビティと、前記結合スロットにおける前記入力側に形成された一方の端子と、前記結合スロットにおける前記出力側に形成された他方の端子と、前記一方の端子と前記他方の端子とに接続され前記一方の端子と前記他方の端子との間が電気的に接続している導通状態と電気的に接続していない非導通状態とを切り換える切換部とを有する、
    導波管型可変移相器。
  2. 前記キャビティは、少なくとも一部に誘電体が形成された、請求項1に記載の導波管型可変移相器。
  3. 前記導波管部は、前記壁面の一部が誘電体基板の表面に形成された導体層である、請求項1または2に記載の導波管型可変移相器。
  4. 前記切換部を制御するための制御信号を伝送する、前記導波管部の前記壁面の外側に設けられた制御信号伝送部を備えた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導波管型可変移相器。
  5. 前記導波管部の壁面とは異なる前記誘電体基板の導体層に形成された、前記切換部を制御するための制御信号を伝送する制御信号伝送部をさらに備えた、請求項3に記載の導波管型可変移相器。
  6. 複数の前記キャビティは、互いに同じ深さである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の導波管型可変移相器。
  7. 複数の前記キャビティは、互いに異なる深さである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の導波管型可変移相器。
  8. 前記キャビティは、前記電磁波の波長の2分の1よりも浅い深さである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の導波管型可変移相器。
  9. 請求項1〜8に記載の導波管型可変移相器を備えた導波管スロットアレーアンテナであって、前記導波管部は、前記結合スロットが設けられた部分以外の壁面に電磁波を放射する複数の放射スロットが形成されたことを特徴とする、導波管スロットアレーアンテナ装置。
  10. 複数の請求項1〜8に記載の導波管型可変移相器を備えた導波管スロットアレーアンテナであって、前記導波管部は前記結合スロットが設けられた部分以外の壁面に電磁波を放射する複数の放射スロットが形成され、複数の前記導波管型可変移相器は、前記複数の放射スロットを互いに同じ方向に向けて並べられた、導波管スロットアレーアンテナ装置。
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