JP6564489B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents

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本発明は、主に、マルチチャンネル音声の出力を制御する音声出力制御装置および音声出力制御方法に関する。
スーパーハイビジョン放送(8K放送)の実現に向けた研究開発および標準化作業が進められている。
8K放送の番組の音声は三次元マルチチャンネル(22.2チャンネル)で構成されるため、例えば、映画の番組の視聴者は、映画に登場する場所に自身が居合わせているかのような臨場感を味わうことができる。
非特許文献1には、三次元マルチチャンネル音響方式の標準規格が示されている。非特許文献1の“2.1.2 スピーカの標準配置”および“2.4 音響チャンネルの割当て”に記載されているように、三次元マルチチャンネル音響方式では、音声の出力に使用される24個のスピーカ(非特許文献1の表2−1参照)の各々の標準位置が規定されている。24個のスピーカが各々の標準位置に設置されている場合に、映画の番組の視聴者は、その映画の制作者が想定するレベルの臨場感を味わうことができる。
ARIB STD−B59 1.0版,(2014年3月発行) 三次元マルチチャンネル音響方式スタジオ規格標準規格
しかしながら、標準的な聴取環境が整えられていない場合(例えば、上記24個のスピーカのうちの一部のスピーカが用意されなかった場合)、視聴者が味わう臨場感が著しく低下してしまい得る。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、標準的でない聴取環境下で聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御する音声出力制御装置および音声出力制御方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の態様1に係る音声出力制御装置は、メタ情報を取得する取得手段を備え、上記メタ情報は、複数のチャンネルの各々について、対象チャンネルのスピーカが標準位置に配置されていない聴取環境と、自装置に接続された該スピーカが該標準位置に配置され、且つ、上記複数のチャンネルに対応する複数のスピーカ以外の別のスピーカが自装置に接続されている聴取環境との一方または両方における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報であり、上記メタ情報を参照することで上記対象スピーカを特定し、該対象スピーカに上記対象チャンネルの音声を出力させる音声出力制御手段を備えている。
上記の構成によれば、上記メタ情報が、標準的でない聴取環境でマルチチャンネル音響信号が再生されることを想定したマルチチャンネル音響信号の制作者によって作成されるものである場合、上記音声出力制御装置は、そのような聴取環境下において聴取者が高い
臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる、という効果を奏する。
本発明の態様2に係る音声出力制御装置は、上記態様1において、上記メタ情報が、複数のチャンネルの各々について、対象チャンネルのスピーカが標準位置に配置されていない聴取環境における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報であり、上記対象スピーカは、上記対象チャンネルとは異なるチャンネルのスピーカであり、上記音声出力制御手段は、自装置に接続されている全スピーカの位置を示す位置情報を参照することで、あるチャンネルのスピーカが標準位置に配置されていないことを検出した場合に、上記対象スピーカに該あるチャンネルの音声を出力させてもよい。
上記の構成によれば、上記メタ情報が、上記各チャンネルのスピーカのうちの一部のスピーカを用意されていない聴取環境でマルチチャンネル音響信号が再生されることを想定したマルチチャンネル音響信号の制作者によって作成されるものである場合、上記音声出力制御装置は、そのような視聴環境下において聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様3に係る音声出力制御装置は、上記態様2において、上記対象スピーカの台数はたかだか1台であり、上記メタ情報には、上記対象スピーカに対応するチャンネルを識別するための情報が含まれていてもよい。
上記の構成によれば、上記音声出力制御装置は、あるチャンネルのスピーカが自装置に接続されていない場合、そのチャンネルのスピーカから本来出力されるべき音声を、たかだか1台の代替スピーカに出力させることができる。
従って、上記音声出力制御装置は、聴取者に、違和感を与えることなく、特定の人物の声のような一点から聞こえるべき音を聞かせることができる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様4に係る音声出力制御装置は、上記態様3において、上記音声出力制御手段が、上記対象チャンネルの音声を示す音声信号の信号レベルを調整するようになっており、上記メタ情報には、上記信号レベルを調整するためのゲイン係数が含まれていてもよい。
上記の構成によれば、上記音声出力制御装置は、より高い臨場感を聴取者に味わわせることができる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様5に係る音声出力制御装置は、上記態様2において、上記音声出力制御手段が、特定のエリア内の全スピーカに上記対象チャンネルの音声を出力させるように構成され、上記メタ情報には、上記特定のエリアを規定する情報が含まれていてもよい。
上記の構成によれば、上記対象チャンネルの音声および上記特定のエリア内の各スピーカが出力する音声が上記特定のエリア(例えば、トップ層)全体から大きな音量で聴取者に聞こえるべき内容の音声(例えば、雷の音)である場合に、上記音声出力制御装置は、上記聴取者にそのように聞こえるように上記音声を出力できる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様6に係る音声出力制御装置は、上記態様2において、上記音声出力制御手段が、自装置に接続されている全スピーカに上記対象チャンネルの音声を出力させるように構成され、上記メタ情報には、上記全スピーカに上記対象チャンネルの音声を出力させ
るべき旨の情報が含まれていてもよい。
上記の構成によれば、上記対象チャンネルの音声および他の各チャンネルの音声が全方向から聴取者に大きな音量で聞こえるべき内容の音声(例えば、傘をさしている時に地面および傘に叩き付ける激しい雨の音)である場合に、上記音声出力制御装置は、上記聴取者にそのように聞こえるように上記音声を出力できる、という更なる効果を奏する。
上記の課題を解決するために、本発明の態様7に係る音声出力制御方法は、メタ情報を取得する取得ステップを含み、上記メタ情報は、複数のチャンネルの各々について、対象チャンネルのスピーカが標準位置に配置されていない聴取環境と、自装置に接続された該スピーカが該標準位置に配置され、且つ、上記複数のチャンネルに対応する複数のスピーカ以外の別のスピーカが自装置に接続されている聴取環境との一方または両方における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報であり、上記メタ情報を参照することで上記対象スピーカを特定し、該対象スピーカに上記対象チャンネルの音声を出力させる音声出力制御ステップを含んでいる。
上記の構成によれば、上記音声出力制御方法は、上記態様1に係る音声出力制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の一態様に係る音声出力制御装置および音声出力制御方法は、標準的でない聴取環境下で聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる、という効果を奏する。
本発明の各実施形態に係る音響信号処理装置の要部構成を概略的に示したブロック図である。 三次元マルチチャンネル音響方式における24個のスピーカの標準配置について説明するための図である。 三次元マルチチャンネル音響方式における24個のスピーカの標準配置について説明するための別の図である。 三次元マルチチャンネル音響方式における、24個の音響チャンネルの各々について、該音響チャンネルとチャンネル番号との対応関係を示した図である。 実施形態1におけるトップ層のスピーカの位置を示した図である。 22.2チャンネル音響信号のメタ情報に含まれる属性情報について説明するための図である。 実施形態1に関する図であり、音響信号処理装置に接続されている全スピーカの位置を示す位置情報を含む配置情報を例示した図である。 実施形態2におけるミドル層のスピーカの位置を示した図である。 実施形態2に関する図であり、音響信号処理装置に接続されている全スピーカの位置を示す位置情報を含む配置情報を例示した図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態に係る音響信号処理装置について図面を参照しながら以下に説明する。
(本実施形態に係る音響信号処理装置の概要)
本実施形態に係る音響信号処理装置(以下、「音響信号処理装置」と称する)は、三次元マルチチャンネル音響方式に対応した音響信号処理装置である。
音響信号処理装置は、テレビ受信機(図示せず)に内蔵されており、テレビ受信機のチューナが受信したマルチチャンネル音響信号を処理するようになっている。
音響信号処理装置は、マルチチャンネル音響方式において規定される24個の音響チャンネルの各々について、該音響チャンネルの音声信号を出力するための音声出力端子(図示せず)を備えている。音響信号処理装置は、これら24個の音声出力端子の各々を介して、対応するチャンネルのスピーカを接続できるようになっている。
また、音響信号処理装置は、追加のスピーカを接続するための音声出力端子として、これら24個の音声出力端子とは別個の音声出力端子(A個の音声出力端子)を備えている。
本実施形態では、上記別個の音声出力端子にスピーカが接続されていないが、更に、上記24個の音声出力端子のうちの一部の音声出力端子にもスピーカが接続されていない。音響信号処理装置には、このような標準的でない聴取環境下におけるマルチチャンネル音響信号の処理に特徴があるが、この特徴については後に詳細に説明する。
(音響信号処理装置の構成)
次に、音響信号処理装置の構成について図1を参照しながら説明する。
図1は、音響信号処理装置10の要部構成を概略的に示したブロック図である。図1の(a)は、音響信号処理装置10の要部構成を概略的に示しており、図1の(b)は、図1の(a)における音響信号処理装置10の一部分(破線円の内部)を詳細に示した図である。
図1に示すように、音響信号処理装置10は、デコーダ部101、記憶部102、制御部103、複数の可変ゲイン部104、及び、メインアンプ部105を備えている。
デコーダ部101は、入力されるマルチチャンネル音響信号から22.2チャンネルの音声信号をデコードし、後段の24本の信号線(以下、「第1信号線」と称する)の各々に、対応する音声信号を供給する。図1を見るとわかるように、この24本の第1信号線の各々は、メインアンプ部105を経由して音声出力端子まで伸びている24+A本の信号線(以下、「第2信号線」と称する)と可変ゲイン部104を介して接続されている。
また、デコーダ部101(取得手段)は、マルチチャンネル音響信号が入力されている間に非周期的に送られてくるメタ情報を制御部103に供給する。このメタ情報は、標準的でない聴取環境でマルチチャンネル音響信号が再生されることを想定したマルチチャンネル音響信号の制作者によって作成されるものである。
具体的には、このメタ情報は、22.2チャンネルの各チャンネルについて、対象チャンネルのスピーカがその標準位置に配置されていない聴取環境と、音響信号処理装置10に接続された該スピーカが該標準位置に配置され、且つ、24個のチャンネルに対応する24個のスピーカ以外のスピーカが音響信号処理装置10に接続されている聴取環境との両方における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報である。メタ情報の詳細については、後述する。
記憶部102は、配置情報が格納されている記録媒体である。配置情報には、マルチチャンネル音響方式において規定される各音響チャンネルのスピーカの標準位置を示す標準位置情報と、音響信号処理装置10に接続されている全スピーカの位置を示す実位置情報
(位置情報)と、が含まれている。この実位置情報は、操作受付部(図示せず)が受け付けるユーザ操作の内容に基づいて更新される。
制御部103は、図示はしていないが、各可変ゲイン部104に接続されている。
制御部103は、標準位置情報と実位置情報とを比較することによって、各音響チャンネルについて該音響チャンネルのスピーカが標準位置に設置された状態で音響信号処理装置10に接続されているか否か、及び、追加のスピーカが音響信号処理装置10に接続されているか否かを検出する。
制御部103は、対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない(あるいは、対応するスピーカが標準位置に設置されていない)音響チャンネルについては、その音響チャンネル(対象チャンネル)の音声を出力すべき他のチャンネルのスピーカ(対象スピーカ)を、メタ情報を参照することにより特定する。
制御部103は、追加のスピーカが音響信号処理装置10に接続されている場合、対応するスピーカが標準位置に設置された状態で音響信号処理装置10に接続されている音響チャンネルについて、必要に応じて以下の処理を行う。即ち、制御部103は、該スピーカ(該音響チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカ)とともに、該音響チャンネル(対象チャンネル)の音声(本実施形態では移動音)を出力すべき他の対象スピーカを、メタ情報と実位置情報とを参照することにより特定する。
制御部103は、対象チャンネルの音声を対象スピーカに出力させるために制御対象の可変ゲイン部104を制御する。ここでの「制御対象の可変ゲイン部104」とは、対象チャンネルに対応する第1信号線と、対象スピーカが接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104である。
各可変ゲイン部104は、音声信号の信号レベルを調整する機能を備えている。
ある音響チャンネルに対応する第1信号線と、該ある音響チャンネルに対応していない第2信号線と、を結ぶ位置にある可変ゲイン部104は、デフォルトでは、音声信号の信号レベルを0に調整する。
また、ある音響チャンネルに対応する第1信号線と、該ある音響チャンネルに対応する第2信号線と、を結ぶ位置にある可変ゲイン部104は、デフォルトでは、音声信号の信号レベルを調整することなく、そのまま音声信号を第2信号線に供給する。
また、制御部103による制御対象の可変ゲイン部104は、制御部103からの制御に応じた信号レベルの音声信号を第2信号線に供給する。なお、制御部103からの制御に応じた信号レベルについては、後述する。
メインアンプ部105は、一般的な公知のメインアンプである。
(音響信号処理装置10に接続されているスピーカについて)
音響信号処理装置10に接続されているスピーカについて図2〜図5を参照しながら以下に説明する。
図2及び図3は、三次元マルチチャンネル音響方式における24個のスピーカの標準配置について説明するための図である。図4は、三次元マルチチャンネル音響方式における、24個の音響チャンネルの各々について、該音響チャンネルとチャンネル番号との対応
関係を示した図である。また、図5は、本実施形態における、トップ層のスピーカの位置を示した図である。
マルチチャンネル音響方式の規定では、理想的には、24個のスピーカが、視聴者の頭部の位置(標準聴取位置)を中心とする球面状の領域に配置される。具体的には、図3の(a)の10個のスピーカ(スピーカFC、スピーカFLc、スピーカFL、スピーカS
iL、スピーカBL、スピーカBC、スピーカBR、スピーカSiR、スピーカFR、及び、スピーカFRc)が視聴者の頭部の高さに位置する図2のミドル層に配置され、図3の(b)の9個のスピーカ(スピーカTpFC、スピーカTpFL、スピーカTpSiL、スピーカTpBL、スピーカTpBC、スピーカTpBR、スピーカTpSiR、スピーカTpFR、及び、スピーカTpC)が視聴者の頭部の上方に位置する図2のトップ層に配置され、図3の(c)の5個のスピーカ(スピーカBtFC、スピーカBtFL、スピーカBtFR、スピーカLFE1、及び、スピーカLFE2)が視聴者の足元の高さに位置する図2のボトム層に配置される。
また、図3の24個のスピーカの各々が出力すべき音声のチャンネルのチャンネル番号が図4に示すように規定されている。この規定により、例えば、標準聴取位置の正面前方0°の方向にあるスピーカFCは、チャンネル番号3に対応する音響チャンネルの音声を出力するようになっている。
図5に示すように、本実施形態では、標準位置にある23個のスピーカ(24個のスピーカのうちトップ層のスピーカTpSiRを除く23個のスピーカ)が音響信号処理装置10に接続されているが、音響信号処理装置10に接続されるべきスピーカTpSiRが用意されていないものとする。
(メタ情報の詳細について)
22.2チャンネル音響信号のメタ情報の詳細について、図6を参照しながら説明する。図6は、メタ情報に含まれる属性情報について説明するための図である。
メタ情報は、22.2チャンネル音響信号の制作者によって作成され、22.2チャンネル音響信号とともに、テレビ受信機に送信される。
メタ情報には、24個の音響チャンネルの各々について、該音響チャンネルに関する属性情報が含まれている。
図6に示すように、本実施形態では、属性情報が4バイトで構成されている。以下、属性情報を構成する各バイトの値の意味について説明するが、本発明において、属性情報のデータサイズには特に制限はないことを予め述べておく。
(1バイト目の値について)
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値は、標準位置(該音響チャンネルのスピーカの標準位置)の該スピーカが音響信号処理装置10に接続されている聴取環境と該標準位置の該スピーカが音響信号処理装置10に接続されていない聴取環境との両方における、音響信号処理装置10が該音響チャンネルの音声をどのように処理すべきかを示す値である。
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“1”であることは、標準位置のスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない聴取環境において、該音響チャンネルの音声を、他の1つのチャンネル(代替チャンネル)に対応するスピーカ(代替スピーカ)に出力させるべきことを示している。
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“2”であることは、標準位置のスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない聴取環境において、該音響チャンネルの音声を、指定されたエリア内の全スピーカに出力させるべきことを示している。
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“3”であることは、標準位置のスピーカが音響信号処理装置10に接続されている聴取環境において、「特定の位置に追加のスピーカが配置されている場合、該音響チャンネルのスピーカと他の音響チャンネルのスピーカとを用いて表現される移動音を、該追加のスピーカに表現させるべき」ことを示している。ここで、該音響チャンネルのスピーカは、音源の移動元のスピーカであり、該他の音響チャンネルのスピーカは、音源の移動先のスピーカである。また、上記特定の位置とは、これら2つのスピーカを結ぶ線分上の任意の位置である。
(2バイト目以降の値について)
図6に示すように、音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“1”である場合における2バイト目の値は、4バイト目に格納される係数(ゲイン係数)の型を示しており、該1バイト目の値が“1”である場合における3バイト目の値は、該音響チャンネルの音声を出力すべき代替スピーカに対応するチャンネル(代替チャンネル)のチャンネル番号を示している。4バイト目に格納される係数(ゲイン係数)は、代替スピーカが出力する該音響チャンネルの音声の信号レベルをどの程度に調整すべきかを示す値であり、該係数が小さいほど、可変ゲイン部104によって該信号レベルが低くされる。なお、3バイト目のチャンネル番号が“0”であることは、音響信号処理装置10に接続されているどのスピーカからも、該当する音響チャンネルの音声を出力させるべきでないことを示している。
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“2”である場合において2バイト目の値が“1”であることは、該音響チャンネルの音声を、3バイト目のチャンネル番号に対応するスピーカを中心とする特定のエリア内の全スピーカに出力させるべきことを示している。ここで、該特定のエリア内のスピーカとは、自機と標準聴取位置とを結ぶ線分と、3バイト目のチャンネル番号に対応するスピーカと標準聴取位置とを結ぶ線分と、が成す角度が4バイト目の定位角度係数が示す角度以下になるような位置にあるスピーカである。なお、3バイト目のチャンネル番号が“0”であることは、音響信号処理装置10に接続されている全スピーカから、該当する音響チャンネルの音声を出力させるべきことを示している。
音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目の値が“3”である場合における2バイト目の値は、3バイト目(又は、3バイト目と4バイト目)の意味を規定する値である。
具体的には、該2バイト目の値が“1”であることは、3バイト目に音源の移動方向を規定する情報(具体的には、音源の移動先のスピーカに対応するチャンネル番号)が含まれていることを示している。また、該2バイト目の値が“2”であることは、3バイト目に音源の移動方向を規定する情報が含まれており、4バイト目に音源の移動時間を示す情報が含まれていることを示している。
また、該2バイト目の値が“3”であることは、以下のことを示している。
・3バイト目の上位2ビットが、上記特定の位置に配置されている追加のスピーカによる移動音の出力レベルの時間変化を示す関数に応じた値であること。具体的には、3バイト目の上位2ビットの値が“00”であることが、上記関数がサイン関数であることを示しており、3バイト目の上位2ビットの値が“01”であることが、上記関数が三角波関数であることを示していること。
・3バイト目の下位6ビットに、音源の移動方向を規定する情報が含まれていること。
・4バイト目に音源の移動時間を示す情報が含まれていること。
(配置情報の詳細について)
本実施形態における配置情報の詳細について、図7を参照しながら説明する。図7は、配置情報を例示した図である。
図7に示すように、配置情報は、音響チャンネル毎に、該音響チャンネルのスピーカの実際の位置を示す座標値と、該音響チャンネルのチャンネル番号と、該音響チャンネルのスピーカの標準位置を示す座標値とが関連付けられた情報である。
各スピーカの実際の位置を示す座標値、及び、各スピーカの標準位置を示す座標値は、聴取位置を原点Oとする空間座標系であって、聴取位置からx軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(1,0,0)であり、聴取位置からy軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(0,1,0)であり、聴取位置からz軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(0,0,1)であるような空間座標系における、座標値である。
なお、図7に示すように、配置情報は、スピーカの実際の位置を示す座標値の代わりに、ヌル値を含み得る。このヌル値は、対応する音響チャンネル(チャンネル番号20の音響チャンネル)のスピーカが音響信号処理装置10に接続されていないことを示している。
また、図7からわかるように、本実施形態における配置情報は、音響信号処理装置10に接続されている全23個のスピーカが標準位置に配置されていることを示している。
(音響信号処理装置の動作例1)
チャンネル番号20の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“1”、“1”、“14”、“0.9”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、該音響チャンネルの音声出力を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、記憶部102の配置情報を参照することにより、チャンネル番号20に対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていないことを検出する。そして、制御部103は、チャンネル番号20の音声を出力すべき他のチャンネルのスピーカがチャンネル番号14のスピーカTpFRであることを、チャンネル番号20の音響チャンネルに関する属性情報の3バイト目を参照することにより特定する。
さらに、制御部103は、属性情報の4バイト目の係数を参照し、チャンネル番号20の音声をスピーカTpFRに出力させるために、対象の可変ゲイン部104を制御する。具体的には、制御部103は、対象の可変ゲイン部104に対し、該可変ゲイン部104が出力するチャンネル番号20の音声信号の振幅が該可変ゲイン部104に入力されるチャンネル番号20の音声信号の振幅の係数倍になるように、チャンネル番号20の音声信号の信号レベルを調整させる。
また、制御部103は、チャンネル番号20に対応する第1信号線と、チャンネル番号20に対応する音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104に対し、該可変ゲイン部104が出力するチャンネル番号20の音声信号の振幅が0となるように、チャンネル番号20の音声信号の信号レベルを調整させる。
以上のようにして、チャンネル番号20に対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、チャンネル番号14に対応する音声だけでなく、チャンネル番号20に対応する音声(例えば、特定の人物の声や鳥のさえずり)をスピーカTpFR(即ち、上方の一点)から出力する。
(音響信号処理装置の動作例2)
チャンネル番号20の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“2”、“1”、“16”、“60”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、該音響チャンネルの音声出力(背景音の音声出力)を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、記憶部102の配置情報を参照することにより、チャンネル番号20に対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていないことを検出する。そして、制御部103は、チャンネル番号20の音声を出力すべき他のチャンネルのスピーカとして、チャンネル番号20の音響チャンネルに関する属性情報の3バイト目および4バイト目によって指定された特定のエリア内の全スピーカ(即ち、図5に示すトップ層の8つのスピーカ)を選択する。
さらに、制御部103は、チャンネル番号20の音声を特定のエリアの中心部に位置するスピーカTpCに出力させるために、対象の可変ゲイン部104を制御する。具体的には、制御部103は、対象の可変ゲイン部104に対し、チャンネル番号20の音声信号の振幅を調整することなく、該音声信号を第2信号線に供給させる。
同様に、制御部103は、チャンネル番号20の音声を特定のエリアの周辺部に位置する7つのスピーカに出力させるために、該7つの各々のスピーカについて、チャンネル番号20に対応する第1信号線と、対象のスピーカが接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104を制御する。
具体的には、制御部103は、対象の可変ゲイン部104に対し、該可変ゲイン部104が出力するチャンネル番号20の音声信号の信号レベルがLとなるように、チャンネル番号20の音声信号の信号レベルを調整させる。ここで、Lは以下の式により表されるが、以下の式におけるLcは、スピーカTpCが接続されている音声出力端子まで伸びてい
る第2信号線上を流れる音声信号の信号レベルであって、メインアンプ部105によって制御される前の信号レベルである。
Figure 0006564489
また、上記の式におけるαは、チャンネル番号20の音響チャンネルに関する属性情報の4バイト目の値をラジアンに変換した値であり、上記の式におけるθは、対象のスピーカと標準聴取位置とを結ぶ線分と、スピーカTpCと標準聴取位置とを結ぶ線分と、が成す角度(単位:ラジアン)である。
以上のようにして、チャンネル番号20に対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、トップ層の各ス
ピーカ(即ち、上方の広い範囲)から、該スピーカに対応するチャンネルの音声だけでなく、チャンネル番号20に対応する音声(例えば、雷の音)を出力する。
(音響信号処理装置10の利点)
以上の実施形態1の説明から以下のことが言える。
音響信号処理装置10(音声出力制御装置)は、メタ情報を取得するデコーダ部101(取得手段)を備えている。
上記メタ情報は、22.2チャンネルの各チャンネルについて、対象チャンネルのスピーカがその標準位置に配置されていない聴取環境と、音響信号処理装置10に接続された該スピーカが該標準位置に配置され、且つ、24個のチャンネルに対応する24個のスピーカ以外のスピーカが音響信号処理装置10に接続されている聴取環境との両方における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報である。
また、音響信号処理装置10は、制御部103を備えている。制御部103(音声出力制御手段)は、上記メタ情報を参照することで上記対象スピーカ(前述の動作例1では、スピーカTpFR)を特定し、該対象スピーカに上記対象チャンネルの音声(前述の動作例1では、対応するスピーカが音響信号処理装置10に接続されていないチャンネル番号20の音声)を出力させる。
前述のように、上記メタ情報は、標準的でない聴取環境(例えば、実施形態1のように、スピーカTpSiRが用意されていない聴取環境)でマルチチャンネル音響信号が再生されることを想定したマルチチャンネル音響信号の制作者によって作成されるものである。
従って、音響信号処理装置10は、標準的でない視聴環境下において聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる、と言える。
(実施形態1の付記事項)
動作例2のように、用意されていないスピーカに対応するチャンネルの音声を特定のエリア内の全スピーカに出力させる場合、特定のエリアの中心をチャンネル番号によって規定するのではなく、標準聴取位置から見た特定のエリアの中心の方向を示すベクトル(image_center_vector)によって指定してもよい。
この場合、このベクトルを示す値は、属性情報の3バイト目に格納されてもよい。例えば、属性情報の上位2ビットが"00"であり、次の2ビットがこのベクトルのx成分の値(“0”、“1”、“−1”のいずれかの値)を表し、次の2ビットがこのベクトルのy成分の値(“0”、“1”、“−1”のいずれかの値)を表し、末尾の2ビットがこのベクトルのz成分の値(“0”、“1”、“−1”のいずれかの値)を表してもよい。
また、この場合における属性情報の1バイト目および2バイト目の値は“2”であり、4バイト目は、定位角度係数を示す値であってもよい。
なお、この場合における特定のエリア内のスピーカとは、上記のベクトル(image_center_vector)と、標準聴取位置を始点とし、自機の位置を終点とするベクトルと、が成す
角度が4バイト目の定位角度係数が示す角度以下になるような位置にあるスピーカである。
また、標準聴取位置から見た特定のエリアの中心の方向を示すベクトルの値を格納する
ために用いられるバイト数は多い方が望ましい。例えば、該ベクトルのx成分の値、y成分の値、及び、z成分の値を、それぞれ、8ビットで表現することが望ましい。上記特定のエリアを柔軟に設定できるためである。
〔実施形態2〕
以下、更に図8および図9を参照して、本発明の別の一実施形態に係る音響信号処理装置について説明する。図8は、本実施形態におけるミドル層のスピーカの位置を示した図である。また、図9は、本実施形態に係る音響信号処理装置に接続されている全スピーカの位置を示す位置情報を含む配置情報を例示した図である。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、基本的に、同じ符号を付記した上でその説明を省略する。
(本実施形態に係る音響信号処理装置の概要)
本実施形態に係る音響信号処理装置は、実施形態1に係る音響信号処理装置と同様のものであるが、接続されているスピーカシステムの構成が異なっている。
即ち、本実施形態では、24個の音声出力端子の全てに、対応するチャンネルのスピーカが接続されており、更に、これら24個の音声出力端子とは別個の音声出力端子(A個の音声出力端子)のうちの1つに追加のスピーカが接続されている。
追加のスピーカ20は、図8に示すように、スピーカBLが設置されている位置とスピーカBRが設置されている位置との間の中間地点に配置されている。
(音響信号処理装置の構成)
本実施形態に係る音響信号処理装置10の構成は、実施形態1に係る音響信号処理装置の構成と全く同じであるので、本実施形態に係る音響信号処理装置10の構成の説明は省略する。
(メタ情報について)
本実施形態に係る音響信号処理装置10は、実施形態1に係る音響信号処理装置10と同様に、マルチチャンネル音響信号とともに、メタ情報を取得する。
このメタ情報は、実施形態1で説明したメタ情報と全く同じものであるので、メタ情報についての説明は省略する。
(配置情報の詳細について)
本実施形態における配置情報の詳細について、図9を参照しながら説明する。図9は、配置情報を例示した図である。
図9に示すように、本実施形態における配置情報は、実施形態1における配置情報と同様に、音響チャンネル毎に、該音響チャンネルのスピーカの実際の位置を示す座標値と、該音響チャンネルのチャンネル番号と、該音響チャンネルのスピーカの標準位置を示す座標値とが関連付けられた情報である。
また、実施形態1の配置情報と同様に、各スピーカの実際の位置を示す座標値、及び、各スピーカの標準位置を示す座標値は、聴取位置を原点とする空間座標系であって、聴取位置からx軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(1,0,0)であり、聴取位置からy軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(0,1,0)であり、聴取位置からz軸正方向に1メートル進んだ位置の座標値が(0,0,1)であるような空間座標系における、座標値である。
図9に示すように、本実施形態に係る配置情報には、24個のチャンネルに対応する24個のスピーカの位置を示す座標値に加え、追加のスピーカの位置を示す座標値が含まれている。図8に示すように、追加のスピーカの位置を示す座標値に関連付けて記録されるのは、音響チャンネルのチャンネル番号および該音響チャンネルのスピーカの標準位置を示す座標値ではなく、2つのヌル値である。
(音響信号処理装置の動作例3)
チャンネル番号6の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“3”、“1”、“5”、“0”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、チャンネル番号6および他のチャンネル番号のチャンネルを用いて表現される移動音の音声出力を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、上記属性情報の1バイト目を参照すると、記憶部102の配置情報を参照することにより、追加のスピーカ20が音響信号処理装置10に接続されていることを検出する。そして、制御部103は、上記属性情報の2バイト目および3バイト目を参照することにより、チャンネル番号5に対応するスピーカBLが音源の移動先のスピーカであることを特定する。
更に、制御部103は、記憶部102の配置情報を参照することにより、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間(本実施形態では、中間地点)に追加のスピーカ20が配置されていることを検出し、これを以って、追加のスピーカ20に上記移動音を出力させることを決定する。
制御部103は、追加のスピーカ20に上記移動音を出力させるために、以下の2つの可変ゲイン部104を制御する。
・チャンネル番号5に対応する第1信号線と、追加のスピーカ20が接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104
・チャンネル番号6に対応する第1信号線と、追加のスピーカ20が接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104
具体的には、制御部103は、上記2つの可変ゲイン部104の各々に対し、該可変ゲイン部104が出力する音声信号の信号レベルが1/2となるように、該音声信号の信号レベルを調整させる。
以上のようにして、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間に追加のスピーカ20が配置されている場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、追加のスピーカ20からも、移動音(チャンネル番号5およびチャンネル番号6に対応する音声)を出力する。
(音響信号処理装置の動作例4)
チャンネル番号6の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“3”、“2”、“5”、“20”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、チャンネル番号6および他のチャンネル番号のチャンネルを用いて表現される移動音の音声出力を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、上記属性情報の1バイト目を参照すると、記憶部102の配置情報を
参照することにより、追加のスピーカ20が音響信号処理装置10に接続されていることを検出する。そして、制御部103は、上記属性情報の2バイト目および3バイト目を参照することにより、スピーカBLが音源の移動先のスピーカであることを特定し、上記属性情報の2バイト目および4バイト目を参照することにより、移動音の再生時間が20×100ミリ秒であることを特定する。
更に、制御部103は、記憶部102の配置情報を参照することにより、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間(本実施形態では、中間地点)に追加のスピーカ20が配置されていることを検出し、これを以って、追加のスピーカ20に上記移動音を出力させることを決定する。
制御部103は、追加のスピーカ20に上記移動音を出力させるために、以下の2つの可変ゲイン部104を制御する。
・チャンネル番号5に対応する第1信号線と、追加のスピーカ20が接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104
・チャンネル番号6に対応する第1信号線と、追加のスピーカ20が接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104
具体的には、制御部103は、上記2つの可変ゲイン部104の各々に対し、該可変ゲイン部104が出力する音声信号の信号レベルが経過時間tの関数L(t)(0≦t≦T)で表されるような信号レベルとなるように、該音声信号の信号レベルを調整させる。ここで、関数L(t)は以下の各式により表されるが、以下の式において、Lhは、可変ゲ
イン部104に入力される音声信号の信号レベルの1/2であり、βはゲイン係数であり、Tは移動音の再生時間である。なお、経過時間tは、チャンネル番号6の音響チャンネ
ルに関する該属性情報が対応付けられた時間から計測するものとする。
Figure 0006564489
Figure 0006564489
そして、制御部103は、移動音の再生時間が経過すると、上記2つの可変ゲイン部104の各々に対し、該可変ゲイン部104が出力する音声信号の信号レベルが0となるように、該音声信号の信号レベルを調整させる。
以上のようにして、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間に追加のスピーカ20が配置されている場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、追加のスピーカ20からも、移動音(チャンネル番号5およびチャンネル番号6に対応する音声)を出力する。
なお、以上説明した動作例4は、追加のスピーカ20が音源の移動元のスピーカBRと音源の移動先のスピーカBLとの中間に配置されている場合の動作例であるが、追加のスピーカ20がスピーカBRとスピーカBLとの中間にない場合は、追加のスピーカ20のスピーカBRおよびスピーカBLからの距離に応じて再生時間を補正し、必要に応じて経過時間tの開始を遅らせるとよい。例えば、追加のスピーカ20と音源の移動先のスピーカBLとの間の距離が、スピーカBLと音源の移動元のスピーカBRとの間の距離の1/3である場合、再生時間を2T/3に補正し、且つ、経過時間tの開始をT/3だけ遅ら
せるとよい。
(音響信号処理装置の動作例5)
チャンネル番号6の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“3”、“3”、“00000101”、“20”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、チャンネル番号6および他のチャンネル番号のチャンネルを用いて表現される移動音の音声出力を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、上記属性情報の1バイト目を参照すると、記憶部102の配置情報を参照することにより、追加のスピーカ20が音響信号処理装置10に接続されていることを検出する。そして、制御部103は、上記属性情報の2バイト目、および、3バイト目の下位6ビットを参照することにより、チャンネル番号5に対応するスピーカBLが音源の移動先のスピーカであることを特定し、上記属性情報の2バイト目および4バイト目を参照することにより、移動音の再生時間が20×100ミリ秒であることを特定する。更に、制御部103は、上記属性情報の2バイト目、および、3バイト目の上位2ビットを参照することにより、関数L(t)として正弦関数を採用すべきであることを特定する。
そして、制御部103は、動作例4と同様に、2つの可変ゲイン部104を制御する。
以上のようにして、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間に追加のスピーカ20が配置されている場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、追加のスピーカ20からも、移動音(チャンネル番号5およびチャンネル番号6に対応する音声)を出力する。
(音響信号処理装置の動作例6)
チャンネル番号6の音響チャンネルに関する属性情報の1バイト目、2バイト目、3バイト目、及び4バイト目がそれぞれ“3”、“3”、“01000101”、“20”であるようなメタ情報を取得した音響信号処理装置10が、チャンネル番号6および他のチャンネル番号のチャンネルを用いて表現される移動音の音声出力を制御する動作について説明する。
まず、デコーダ部101は、取得したメタ情報を制御部103に供給する。
制御部103は、上記属性情報の1バイト目を参照すると、記憶部102の配置情報を参照することにより、追加のスピーカ20が音響信号処理装置10に接続されていることを検出する。そして、制御部103は、上記属性情報の2バイト目、および、3バイト目の下位6ビットを参照することにより、チャンネル番号5に対応するスピーカBLが音源の移動先のスピーカであることを特定し、上記属性情報の2バイト目および4バイト目を参照することにより、移動音の再生時間が20×100ミリ秒であることを特定する。更に、制御部103は、上記属性情報の2バイト目、および、3バイト目の上位2ビットを参照することにより、関数L(t)として三角波関数を採用すべきであることを特定する。
そして、制御部103は、追加のスピーカ20に上記移動音を出力させるために、動作例3〜5と同様の2つの可変ゲイン部104を制御する。
具体的には、制御部103は、上記2つの可変ゲイン部104の各々に対し、該可変ゲ
イン部104が出力する音声信号の信号レベルが経過時間tの関数L(t)(0≦t≦T)で表されるような信号レベルとなるように、該音声信号の信号レベルを調整させる。ここで、関数L(t)は以下の各式により表されるが、以下の式において、Lhは、可変ゲ
イン部104に入力される音声信号の信号レベルの1/2であり、βはゲイン係数であり、Tは移動音の再生時間である。
Figure 0006564489
Figure 0006564489
そして、制御部103は、移動音の再生時間が経過すると、上記2つの可変ゲイン部104の各々に対し、該可変ゲイン部104が出力する音声信号の信号レベルが0となるように、該音声信号の信号レベルを調整させる。
以上のようにして、音源の移動元のスピーカBRの位置と音源の移動先のスピーカBLの位置との間に追加のスピーカ20が配置されている場合、音響信号処理装置10は、制作者の意図通りに、追加のスピーカ20からも、移動音(チャンネル番号5およびチャンネル番号6に対応する音声)を出力する。
(音響信号処理装置10の利点)
以上のように、本実施形態に係る音響信号処理装置10は、実施形態1に係る音響信号処理装置10と同じように構成されている。
そして、実施形態1におけるメタ情報と同様に、本実施形態におけるメタ情報は、標準的でない聴取環境(例えば、実施形態2のように、22.2チャンネルに対応する24個のスピーカに加え、追加のスピーカ20が用意されている聴取環境)でマルチチャンネル音響信号が再生されることを想定したマルチチャンネル音響信号の制作者によって作成されるものである。
従って、音響信号処理装置10は、標準的でない視聴環境下において聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる、と言える。
〔実施形態3〕
以下、本発明の更に別の一実施形態に係る音響信号処理装置について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、基本的に、同じ符号を付記した上でその説明を省略する。
実施形態1および2のメタ情報は、22.2チャンネルの各チャンネルについて、対象チャンネルのスピーカがその標準位置に配置されていない聴取環境と、音響信号処理装置に接続された該スピーカが該標準位置に配置され、且つ、24個のチャンネルに対応する24個のスピーカ以外の追加のスピーカ20が音響信号処理装置に接続されている聴取環境との両方における、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報である。
これに対し、本実施形態では、メタ情報は、22.2チャンネルの各チャンネルについて、上記2種類の聴取環境のうちの一方(即ち、対象チャンネルのスピーカがその標準位置に配置されていない聴取環境)において、該チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報である。
本実施形態に係る音響信号処理装置10は、22.2チャンネルに対応する24個の音声出力端子を備えているが、追加のスピーカを接続するための音声出力端子は備えていない。
そのため、制御部103は、各音響チャンネルのスピーカが標準位置に設置された状態で音響信号処理装置10に接続されているか否かを検出するが、追加のスピーカが音響信号処理装置10に接続されているか否かを検出するようになってはいない。また、制御部103は、追加のスピーカが音響信号処理装置10に接続されていることを検出した場合に実施形態1、2に係る音響信号処理装置10の制御部103が実行する処理も行わない。
これらの点を除き、本実施形態に係る音響信号処理装置10は、実施形態1に係る音響信号処理装置10と同じように動作する。
上記の構成によっても、音響信号処理装置10は、標準的でない聴取環境下(具体的には、22.2チャンネルに対応する24個のスピーカのうち一部のスピーカが接続されていない聴取環境下)で聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャンネル音声の出力を制御できる。
〔実施形態4〕
以下、本発明の更に別の一実施形態に係る音響信号処理装置について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、基本的に、同じ符号を付記した上でその説明を省略する。
本実施形態では、メタ情報は、22.2チャンネルの各チャンネルについて、対象チャンネルのスピーカの標準位置に音響信号処理装置10に接続された該スピーカが配置され、且つ、24個のチャンネルに対応する24個のスピーカ以外の追加のスピーカ20が音響信号処理装置10に接続されている聴取環境において、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報である。
本実施形態に係る音響信号処理装置10の制御部103は、追加のスピーカが音響信号処理装置10に接続されているか否かを検出するが、各音響チャンネルのスピーカが標準位置に設置された状態で音響信号処理装置10に接続されているか否かを検出するようになってはいない。
また、制御部103は、一部のスピーカが音響信号処理装置10に接続されていない(あるいは、一部のスピーカが標準位置に設置されていない)ことを検出した場合に実施形態1、2に係る音響信号処理装置10の制御部103が実行する処理も行わない。
これらの点を除き、本実施形態に係る音響信号処理装置10は、実施形態2に係る音響信号処理装置10と同じように動作する。
上記の構成によっても、音響信号処理装置10は、標準的でない聴取環境下(具体的には、22.2チャンネルに対応する24個のスピーカに加えて追加のスピーカ20が接続されている聴取環境下)で聴取者が高い臨場感を味わうことができるように、マルチチャ
ンネル音声の出力を制御できる。
(実施形態1〜4に関する付記事項1)
メタ情報は、MPEG−4 AACのPCE(Program Configuration Element)に記述される形で、放送局から配信されてもよいし、MPEG−4 AACのDSE(Data Stream Element)に記述される形で、放送局から配信されてもよい。
また、メタ情報は、放送波に重畳されて配信されてもよいが、通信によりネットワークを通じて配信されてもよい。
(実施形態1〜4に関する付記事項2)
音響信号処理装置10は、ネットワークを介してサーバ(図示せず)にメタ情報および配置情報を送信する通信処理部(図示せず)を備えていてもよい。
この場合、通信処理部からメタ情報および配置情報を受信したサーバは、メタ情報および配置情報を参照することにより、各チャンネルについて、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定してもよい。
更に、上記サーバは、メタ情報および配置情報を参照することにより、対象の可変ゲイン部104(対象チャンネルに対応する第1信号線と、対象スピーカが接続されている音声出力端子まで伸びている第2信号線とを結ぶ可変ゲイン部104)を調整するためのゲイン係数(例えば、ゲイン係数β)を生成してもよい。
そして、上記サーバは、対象チャンネルの音声を出力すべき対象スピーカを特定するための情報、及び、対象の可変ゲイン部104を制御するためのゲイン係数を音響信号処理装置10に送信してもよい。
音響信号処理装置10の制御部103は、受信した情報およびゲイン係数に基づき、対象の可変ゲイン部104を制御してもよい。即ち、制御部103は、該可変ゲイン部104に対し、該可変ゲイン部104が出力する音声信号の振幅が該可変ゲイン部104に入力される音声信号の振幅のゲイン係数倍になるように、該音声信号の信号レベルを調整させてもよい。
(実施形態1〜4に関する付記事項3)
本発明に係る音声出力制御装置は、テレビに内蔵される形態(実施形態1〜4)に限定されない。
例えば、マルチチャンネル音響信号とメタ情報とが記録された記録媒体(例えば、光ディスク)を再生するプレーヤであって音響信号処理装置10と同様の特徴を備えたプレーヤも、本発明に係る音声出力制御装置の一例である。
また、例えば、マルチチャンネル音響信号とメタ情報とを通信により取得し、取得したマルチチャンネル音響信号を再生するプレーヤであって、音響信号処理装置10と同様の特徴を備えたプレーヤも、本発明に係る音声出力制御装置の一例である。
また、実施形態1〜4の音響信号処理装置10は、22.2チャンネルに対応している音響信号処理装置であるが、これは、本発明に係る音声出力制御装置の一例に過ぎない。即ち、マルチチャンネル(例えば、22チャンネル、11.1チャンネル、7.1チャンネル、5.1チャンネル)に対応した音響信号処理装置であって、音響信号処理装置10と同様の特徴を備えた音響信号処理装置は、本発明に係る音声出力制御装置の範囲に含ま
れる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
音響信号処理装置10の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)
を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、音響信号処理装置10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
即ち、本発明の各態様に係る音声出力制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記音声出力制御装置が備える各手段として機能させることにより上記音声出力制御装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、三次元マルチチャンネル音響方式に対応する次世代テレビに好適に適用することができる。
10 音響信号処理装置(音声出力制御装置)
101 デコーダ部(取得手段)
102 記憶部
103 制御部(音声出力制御手段)
104 可変ゲイン部
105 メインアンプ部
FL チャンネル番号1のスピーカ
FR チャンネル番号2のスピーカ
FC チャンネル番号3のスピーカ
BL チャンネル番号5のスピーカ
BR チャンネル番号6のスピーカ
TpFR チャンネル番号14のスピーカ
TpSiR チャンネル番号20のスピーカ
20 追加のスピーカ

Claims (7)

  1. マルチチャンネル音響信号をメタ情報に基づいて処理する音響信号処理装置であって、
    前記メタ情報は、スピーカの標準位置に対応する音響信号を、前記スピーカの標準位置とは異なる位置のスピーカで処理するための属性情報を含む音響信号処理装置。
  2. 前記属性情報は、少なくとも1つのチャンネルのスピーカが標準位置に配置されていない聴取環境と、標準位置とは異なる位置に配置された追加のスピーカを有する聴取環境との一方または両方において、第1のチャンネルの音響を出力する対象スピーカを特定する情報を含む請求項1に記載の音響信号処理装置。
  3. 前記少なくとも1つのチャンネルのスピーカが標準位置に配置されていない聴取環境において、
    前記対象スピーカが、前記第1のチャンネルとは異なるチャンネルのスピーカである請求項2に記載の音響信号処理装置。
  4. 前記属性情報は、前記音響信号の信号レベルを調整するためのゲイン係数を含む請求項3に記載の音響信号処理装置。
  5. 前記対象スピーカは、特定のエリア内の全スピーカであり、
    前記属性情報は、前記特定のエリアを規定する情報を含む請求項3に記載の音響信号処理装置。
  6. 前記対象スピーカは、標準位置に配置された全スピーカであり、
    前記属性情報は、前記全スピーカに前記第1のチャンネルの音響を出力させるべき旨の情報を含む請求項3に記載の音響信号処理装置。
  7. 標準位置とは異なる位置に配置された追加のスピーカを有する聴取環境において、
    前記音響が移動音を含み、前記移動音の音源の移動元のスピーカ及び移動先のスピーカの間に前記追加のスピーカが配置されている場合に、前記属性情報が前記追加のスピーカに前記移動音を出力させるための情報を含む請求項2に記載の音響信号処理装置。
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