JP6563659B2 - 電気自動車用駆動装置 - Google Patents
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Description
(1)モータの診断方法
このモータの診断方法では、車両の電源が投入されている非走行時に、オイルの「汚染度合い」、「劣化度合い」、および「オイル量」の少なくともいずれか1つの検出項目の検出を行う。検出値が設定範囲から外れるときに、オイル供給システムの異常を出力するか、またはモータの回転始動を許可しない技術が提案されている(特許文献1)。
このインホイールモータ駆動装置では、内蔵する減速機およびモータの潤滑および冷却を担う潤滑油の供給に関し、油路の途中に潤滑油の劣化や不純物を検知する潤滑油監視装置を設置する構造が提案されている(特許文献2)。潤滑油監視装置としては、電磁流量計、導電率測定機構、流速計、圧力計等が提案されている。
この車両の診断装置および車両の診断方法では、不凍液の濃度を算出するために、不凍液の温度、流量とポンプ性能から粘度を算出し、その粘度から濃度を算出する技術が提案されている(特許文献3)。
(2)の先行技術では、潤滑油監視装置として、電磁流量計、導電率測定機構、流速計、圧力計等が明記されているが、具体的な異常の判定方法等については、記載されていない。
前記給油機構Jkの異常を判定する給油異常判定手段55を設け、
この給油異常判定手段55は、
前記回転センサSbで検出された回転角度からモータ回転数を算出する回転数算出手段59と、
前記給油機構Jkの前記ポンプ27から吐出する潤滑油の流量を検出する流量検出手段60と、
この流量検出手段60で検出された潤滑油の流量と前記回転数算出手段59で算出されたモータ回転数から推定される流量とを比較し、定められた基準に従って潤滑油の流量の異常を判定する判定部62と、
を有することを特徴とする。
前記定められた基準は、試験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記モータ回転数は、電動モータ1の単位時間当たりの回転数であり、回転速度と同義である。
前記定められた回転数は、例えば、実験値から得られた数値でも良いし、理論的な計算から得られた数値でも良い。流量検出手段60は、低流量域の検出が難しく、精度に劣る傾向がある。また減速機2および電動モータ1に関しても、低速域で不具合が生じるような重大な異常は起こり難い。
前記定められた範囲は、例えば、実験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記定められた範囲として、例えば、流量検出手段60の下限値以下、または実験やシミュレーション等の結果から求められる潤滑に最低限必要な流量以下のとき、判定部62は流量の異常ありと判定する。つまり流路の経年劣化による通水抵抗の変化や、流路の変化により、最悪の場合には潤滑油を強制循環できないことが考えられる。その際には、潤滑油の流量が所望の流量よりも少なくなる可能性もある。そこで、潤滑油の流量が前述のような流量以下(第1の下限値以下)のときに異常ありと判定する。
前記設定範囲は、例えば、実験やシミュレーション等の結果により定められる。
この場合、各モータ回転数および油温に応じて時々刻々と変化する潤滑油の流量推定値に対して異常判定を行うことにより、より早期に異常を判断し得る。あるモータ回転数および油温における流量推定値が、潤滑に最低限必要な流量以下(第2の下限値以下)のとき、判定部62は異常と判定する。また、あるモータ回転数および油温における流量推定値が、想定される潤滑油の最大流量に例えば係数等を乗じた流量以上(第2の上限値以上)のとき、判定部62は異常と判定する。
前記マップMpおよび前記近似式は、例えば、実験やシミュレーション等の結果により定められる。
前記定められた基準は、例えば、実験やシミュレーション等の結果により定められる。
この場合、電動モータ1の出力を制限してモータ回転数を低減するフェールセーフ動作を実施することで、減速機2および電動モータ1に対する悪影響を低減することができる。
前記電動モータ1は、一部または全体が車輪内に配置されて前記電動モータ1と前記車輪用軸受5と前記減速機2とを含むインホイールモータ駆動装置を構成するものであっても良い。
給油機構Jkは、電動モータ1の冷却および減速機2の潤滑,冷却に用いられる潤滑油をモータ回転軸6の内部から供給するいわゆる軸心給油機構である。この給油機構Jkは、油路23,24,25と、ポンプ27と、潤滑油貯留部29とを有する。モータハウジング8に油路23が設けられ、この油路23はポンプ27と油路24とに連通する。
図1および図4に示すように、ポンプ27は、潤滑油貯留部29に貯留された潤滑油を、潤滑油貯留部29内の吸込口から吸い上げて油路23,24,25に循環させる。このポンプ27は、例えば、出力部材4の回転により回転するインナーロータ40と、このインナーロータ40の回転に伴って従動回転するアウターロータ41と、ポンプ室42と、吸入口43と、吐出口44とを有するサイクロイドポンプである。インナーロータ40は、連結部材4aに固定され出力部材4の回転により回転できるように構成されている。
図5は、この電気自動車用駆動装置の制御系のブロック図である。以下の説明において、図1も適宜参照しつつ説明する。
制御装置Cuは、ECU47とインバータ装置48とを有する。これらECU47およびインバータ装置48は、この電気自動車の車体に搭載される。ECU47は、自動車全般の統括制御を行い、インバータ装置48に指令を与える上位制御手段である。インバータ装置48は、図5では1つのみ表されているが電動モータ1毎にそれぞれ設けられる。各インバータ装置48は、ECU47の指令に従って各走行用の電動モータ1の制御をそれぞれ行う。ECU47は、コンピュータとこれに実行されるプログラム、並びに各種の電子回路等で構成される。
給油異常判定手段55は、前述の給油機構Jk(図1)の異常を判定する手段であって、回転数算出手段59と、流量検出手段60と、油温測定部61と、判定部62とを有する。これらのうち回転数算出手段59および判定部62がモータコントロール部52に設けられている。回転数算出手段59は、回転センサSbで検出された回転角度から、ロータ10(図1)の単位時間当たりの回転数つまりモータ回転数を算出する。
潤滑油の流量は、油温によって変化する係数Aにモータ回転数を乗じた値に比例する。具体的に、あるモータ回転数に対し、油温が高くなる程潤滑油の流量は大きくなり、逆に油温が低くなる程潤滑油の流量は小さくなる。同図6にて表される各実線は、油温をも加味した潤滑油の流量推定値であり、流量異常がないことを前提として表された流量である。各油温における流量推定値とモータ回転数との関係は近似式により定められ、同近似式は判定部62または記憶手段58に記憶される。判定部62は、モータ回転数および油温から推定される潤滑油の流量推定値と、流量検出手段60で検出された潤滑油の流量とを比較して異常を判定することで、より精度良く流量の異常を判定し得る。
以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
また、前記の実施形態においては、モータ部10にケーシング11に固定されるステータ12と、ステータ12の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ13とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータが適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
インホイールモータ駆動装置においては、サイクロイド式の減速機、遊星減速機、2軸並行減速機、その他の減速機を適用可能である。
また、前記の実施形態においては、インホイールモータ駆動装置により電気自動車用駆動装置を説明したが、これに限らず電動モータ2と減速機2を車体側に設け、減速機2と車輪用軸受5の間に等速自在継手を有するドライブシャフトを介在した2モータオンボードタイプの電気自動車用駆動装置であってもよい。
2…減速機
5…車輪用軸受
27…ポンプ
55…給油異常判定手段
56…出力制限手段
59…回転数算出手段
60…流量検出手段
61…油温測定部
62…判定部
Cu…制御装置
Jk…給油機構
Sb…回転センサ
Claims (8)
- 車輪を支持する車輪用軸受と、電動モータと、この電動モータの回転を減速して前記車輪用軸受における回転輪に伝える減速機と、前記電動モータおよび前記減速機に潤滑油をポンプにより供給する給油機構と、前記電動モータの回転角度を検出する回転センサとを備えた電気自動車用駆動装置であって、
前記給油機構の異常を判定する給油異常判定手段を設け、
この給油異常判定手段は、
前記回転センサで検出された回転角度からモータ回転数を算出する回転数算出手段と、
前記給油機構の前記ポンプから吐出する潤滑油の流量を検出する流量検出手段と、
この流量検出手段で検出された潤滑油の流量と前記回転数算出手段で算出されたモータ回転数から推定される流量とを比較し、定められた基準に従って潤滑油の流量の異常を判定する判定部と、
を有することを特徴とする電気自動車用駆動装置。 - 請求項1に記載の電気自動車用駆動装置において、前記給油異常判定手段は、前記回転数算出手段で算出されるモータ回転数が定められた回転数以上のとき、前記判定部が異常判定を行う電気自動車用駆動装置。
- 請求項1または請求項2に記載の電気自動車用駆動装置において、前記給油異常判定手段は、前記流量検出手段で検出された潤滑油の流量が定められた範囲内にあるとき、前記判定部は流量の異常ありと判定する電気自動車用駆動装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電気自動車用駆動装置において、前記給油異常判定手段は、給油機構の流路途中における潤滑油の油温を測定する油温測定部を有し、前記判定部は、前記回転数算出手段で算出されたモータ回転数、および前記油温測定部で測定される油温から推定される潤滑油の流量推定値と、前記流量検出手段で検出された潤滑油の流量とを比較して異常を判定する電気自動車用駆動装置。
- 請求項4に記載の電気自動車用駆動装置において、前記判定部は、前記流量推定値が設定範囲内にあるとき流量の異常ありと判定する電気自動車用駆動装置。
- 請求項4または請求項5に記載の電気自動車用駆動装置において、前記判定部は、モータ回転数と油温の関係から定まるマップ、または、モータ回転数と油温から定まる近似式に基づいて、前記流量推定値を推定する電気自動車用駆動装置。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電気自動車用駆動装置において、前記電動モータを制御する制御装置を備え、前記給油異常判定手段が前記給油機構に異常有りと判定すると、前記制御装置は前記電動モータの出力を定められた基準に従って制限する出力制限手段を有する電気自動車用駆動装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電気自動車用駆動装置において、前記電動モータは、一部または全体が車輪内に配置されて前記電動モータと前記車輪用軸受と前記減速機とを含むインホイールモータ駆動装置を構成する電気自動車用駆動装置。
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