JP6560701B2 - 建物特定装置、通信端末、建物特定方法、及びプログラム - Google Patents

建物特定装置、通信端末、建物特定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、建物特定装置、通信端末、建物特定方法、及びプログラムに関する。
GPS(Global Positioning System)測位によって携帯電話の位置を特定する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2008−175824号公報
携帯電話が屋内に位置する場合であっても、携帯電話が位置する建物を正確に特定できることが望ましい。
本発明の第1の態様によれば、建物特定装置が提供される。建物特定装置は、通信端末の高度に関する高度情報と、通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、通信端末が位置する建物を特定する建物特定部を備えてよい。
上記建物特定部は、上記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、上記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、上記基地局情報に基づいて上記建物を特定してよい。上記建物特定部は、上記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、上記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、上記GPS情報が示す位置情報に基づいて上記建物を特定してよい。
上記高度情報は、上記通信端末が高層に位置するか否かを示してよく、上記高度情報は、上記通信端末が高層に位置することを示す場合に上記予め定められた条件を満たし、上記通信端末が高層に位置しないことを示す場合に上記予め定められた条件を満たさなくてよい。上記高度情報は、上記通信端末の海抜を示してよく、上記高度情報は、上記高度情報が示す海抜と基準地点の海抜との差が予め定められた閾値より大きい場合に上記予め定められた条件を満たしてよく、上記差が上記予め定められた閾値より小さい場合に上記予め定められた条件を満たさなくてよい。上記高度情報は、上記通信端末によって測定された気圧を示し、上記高度情報は、上記高度情報が示す気圧と基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きい場合に上記予め定められた条件を満たしてよく、上記差が上記予め定められた閾値より小さい場合に上記予め定められた条件を満たさなくてよい。上記基地局情報は、上記通信端末が捕捉した無線基地局の住所を含む場合に予め定められた条件を満たし、含まない場合に予め定められた条件を満たさなくてよい。
上記GPS情報は、上記通信端末によるGPS電波の受信強度を含んでよく、上記建物特定装置は、上記高度情報が上記予め定められた条件を満たさない場合、上記受信強度に基づいて、上記通信端末が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定する屋内外判定部をさらに備えてよく、上記建物特定部は、上記屋内外判定部によって上記通信端末が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、上記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合、上記基地局情報に基づいて上記建物を特定し、上記屋内外判定部によって上記通信端末が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、上記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合、上記GPS情報が示す位置情報に基づいて上記建物を特定してよい。上記GPS情報は、上記通信端末が捕捉した複数のGPS衛星の数と、上記複数のGPS衛星のそれぞれのGPS電波の受信強度とを含んでよく、上記屋内外判定部は、上記複数のGPS衛星の数と、上記複数のGPS衛星のそれぞれのGPS電波の受信強度とに基づいて、上記通信端末が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定してよい。上記屋内外判定部は、上記通信端末による複数のGPS衛星からの受信電波強度から導出した値が予め定められた閾値より高い場合、屋外と判定し、低い場合、屋内と判定してよい。上記屋内外判定部は、上記通信端末による複数のGPS衛星からの受信電波強度から導出した値が予め定められた第1閾値より高い場合、屋外と判定し、上記第1閾値より低い第2閾値より低い場合、屋内と判定し、上記第1閾値と上記第2閾値との間の場合、境界と判定してよい。
上記GPS情報は、上記通信端末が上記GPS電波を受信したときの上記通信端末の移動速度と、上記GPS電波に基づいて導出された上記通信端末の位置情報とを含んでよく、上記建物特定部は、複数の上記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、上記通信端末の移動速度が予め定められた速度より遅いときに上記通信端末が受信したGPS電波に基づいて導出された位置情報に基づいて上記建物を特定してよい。上記GPS情報は、上記通信端末が上記GPS電波を受信したときの上記通信端末の移動速度と、上記GPS電波に基づいて導出された上記通信端末の位置情報とを含んでよく、上記建物特定部は、複数の上記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、上記通信端末が静止していないときに上記通信端末が受信したGPS電波に基づいて導出された位置情報に基づいて上記建物を特定してよい。上記GPS情報は、上記通信端末が上記GPS電波を受信したときに上記通信端末が有する加速度センサによって取得された上記通信端末の加速度と、上記GPS電波に基づいて導出された上記通信端末の位置情報とを含んでよく、上記建物特定部は、複数の上記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、上記通信端末の加速度及び上記通信端末の高度情報が予め定められた条件を満たさない位置情報に基づいて上記建物を特定してよい。
本発明の第2の態様によれば、コンピュータを、上記建物特定装置として機能させるためのプログラムが提供される。
本発明の第3の態様によれば、通信端末が提供される。通信端末は、通信端末の高度に関する高度情報と、通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、通信端末が位置する建物を特定する建物特定部を備えてよい。
本発明の第4の態様によれば、コンピュータを、上記通信端末として機能させるためのプログラムが提供される。
本発明の第3の態様によれば、建物特定方法が提供される。建物特定方法は、通信端末の高度に関する高度情報と、通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、通信端末が捕捉した屋内無線基地局の基地局情報とに基づいて、通信端末が位置する建物を特定するステップを備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
建物特定装置100の一例を概略的に示す。 測定対象端末400及びサーバ500の一例を概略的に示す。 測定対象端末取得ログ410の一例を概略的に示す。 建物特定アルゴリズムを説明するための説明図である。 建物特定処理結果510を説明するための説明図である。 建物特定装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。 建物特定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。 屋内外判定部108による屋内外判定処理の一例を説明する説明図である。 捕捉リスト120の一例を概略的に示す。 屋内基地局リスト130の一例を概略的に示す。 移動通信無線基地局情報140の一例を概略的に示す。 屋内基地局リスト150の一例を概略的に示す。 建物特定装置100による処理の流れの他の一例を概略的に示す。 建物特定装置100として機能するコンピュータ1000のハードウエア構成の一例を概略的に示す。 建物特定装置100として機能する携帯電話300のハードウエア構成の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、建物特定装置100の一例を概略的に示す。本実施形態に係る建物特定装置100は、携帯電話300が位置する建物20を特定する。建物特定装置100は、携帯電話300が情報収集装置200にアップロードしたデータを用いて、携帯電話300が位置する建物を特定してよい。携帯電話300は、通信端末の一例であってよい。
携帯電話300は、ネットワーク10を介して情報収集装置200にデータをアップロードしてよい。ネットワーク10は、例えば、電話網及びインターネットを含む。携帯電話300は、3G、LTE(Long Term Evolution)及び4G等の移動通信システムの無線基地局(移動通信無線基地局と記載する場合がある。)及びWiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の無線基地局(WiFi無線基地局と記載する場合がある。)等を介して、ネットワーク10を経由して情報収集装置200にデータをアップロードしてよい。
建物特定装置100は、ネットワーク10を介して情報収集装置200からデータを受信してよい。建物特定装置100は、社内ネットワーク等の専用ネットワークを介して情報収集装置200からデータを受信してもよく、情報収集装置200から直接データを受信してもよい。なお、建物特定装置100は、情報収集装置200を兼ねてもよい。この場合、携帯電話300は、建物特定装置100に対してデータをアップロードする。
携帯電話300は、GPS機能を備える。携帯電話300は、GPSアンテナを用いて、GPS衛星が発する電波(GPS電波と記載する場合がある)を受信する。GPS電波には、GPS衛星の位置が含まれる。GPS電波には、GPS衛星による電波発信時刻が含まれてよい。携帯電話300は、GPS機能を用いて、携帯電話300の位置情報を取得する。携帯電話300がGPS機能を用いて取得した位置情報をGPS位置情報と記載する場合がある。
携帯電話300は、気圧センサを備える。携帯電話300は、気圧センサを用いて、携帯電話300が位置する地点の気圧を測定する。また、携帯電話300は、加速度センサ及びジャイロセンサを備えてよい。携帯電話300は、加速度センサ及びジャイロセンサを用いて携帯電話300の移動速度を導出してよい。
携帯電話300は、例えば1秒毎等の予め定められた時間間隔で、GPS位置情報、GPS衛星の捕捉数、GPS電波の受信強度、捕捉している移動通信無線基地局の基地局ID及び基地局受信強度(例えば、LTE−RSRP(Reference Signal Received Power)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)−RSCP(Received Signal Code Power)等)、捕捉しているWiFi無線基地局のWiFi ID及びWiFi受信強度、携帯電話300の移動速度、携帯電話300の加速度、及び気圧等を取得して、そのデータのログを保存してよい。捕捉している移動通信無線基地局とは、携帯電話300が在圏している移動通信無線基地局であってよい。捕捉しているWiFi無線基地局とは、WiFi無線基地局が定期的に送信する通知信号を受信していて、存在を認識しているWiFi無線基地局であってよい。WiFi IDは、例えば、SSID(Service Set Identifier)及びMAC(Media Access Control)アドレス等である。携帯電話300は、例えば1時間毎等の予め定められた時間間隔で、保存してある各種データを情報収集装置200にアップロードしてよい。
携帯電話300は、例えば、GPS電波に関するGPS情報をアップロードする。GPS情報は、例えば、GPS位置情報を含む。GPS位置情報は緯度経度情報を含む。GPS情報は、複数のGPS衛星のそれぞれから受信したGPS電波の受信強度を含んでよい。GPS情報は、携帯電話300が捕捉しているGPS衛星の数を含んでよい。捕捉しているGPS衛星とは、携帯電話300がGPS電波を受信しているGPS衛星であってよい。なお、GPS情報は、GPS位置情報を含まずに、GPS衛星の位置、GPS衛星による電波発信時刻、及び携帯電話300による電波受信時刻を含んでもよい。この場合、これらのデータを用いて建物特定装置100によってGPS位置情報が導出されてよい。
GPS情報は、携帯電話300がGPS電波を受信したときの、携帯電話300の移動速度を含んでもよい。GPS情報は、携帯電話300がGPS電波を受信したときの、携帯電話300の加速度を含んでもよい。
携帯電話300は、GPS情報とともに、気圧センサによって測定した気圧をアップロードしてよい。携帯電話300は、気圧に代えて、気圧から導出した海抜をアップロードしてもよい。海抜とは、ある地点の平均海水面からの高さであってよく、標高と呼ばれる場合もある。携帯電話300は、例えば、海面気圧を1013.25hPaとして、気圧センサによって測定した気圧と海面気圧とから海抜を導出する。携帯電話300は、気象庁のサイト等から海面気圧を取得して、当該海面気圧と、気圧センサによって測定した気圧とから海抜を導出してもよい。
建物特定装置100は、携帯電話300によってアップロードされた気圧から、携帯電話300の地上高を算出してよい。地上高とは、例えば地面からの高さであってよい。携帯電話300の地上高は、携帯電話300の海抜と地上海抜との差であってよい。地上海抜は、地面の平均海水面からの高さであってよい。
建物特定装置100は、例えば、携帯電話300が位置する地域の地面における気圧と、携帯電話300によって測定された気圧との差を用いて携帯電話300の地上高を導出する。建物特定装置100は、携帯電話300が位置する地域の地面における気圧を任意の方法で取得してよい。例えば、建物特定装置100は、携帯電話300が位置する地域の地面に位置する携帯電話310によって測定され、アップロードされた気圧を受信する。なお、携帯電話300が位置する地域の地面における気圧を測定するのは、携帯電話310に限らず、通信機能を備える気圧計等であってもよい。
また、例えば、建物特定装置100は、各地域の地面における気圧のデータを含む地図データを参照することによって、対象となる地域の気圧を取得する。また、建物特定装置100は、建物特定装置100を使用する使用者によって入力された気圧を取得してもよい。
また、建物特定装置100は、例えば、海抜が既知の場所に配置された携帯電話310によって測定された気圧と、携帯電話300によって測定された気圧との差を用いて携帯電話300の海抜を導出する。そして、建物特定装置100は、導出した海抜と、携帯電話300の緯度経度における地上海抜との差を求めることによって、携帯電話300の地上高を導出してよい。建物特定装置100は、各緯度経度における地上海抜の情報を提供するサービスを利用することによって、携帯電話300の緯度経度における地上海抜を取得してよい。なお、建物特定装置100は、携帯電話300によってアップロードされた携帯電話300の海抜と、携帯電話300の緯度経度における地上海抜との差を求めることによって、携帯電話300の地上高を導出してもよい。
携帯電話300は、GPS情報とともに、携帯電話300が捕捉した無線基地局の情報をアップロードしてよい。携帯電話300は、例えば、携帯電話300が捕捉したWiFi無線基地局の情報をアップロードする。WiFi無線基地局の情報は、WiFi IDと、WiFi無線基地局からの電波受信強度(WiFi受信強度と記載する場合がある。)とを含んでよい。また、携帯電話300は、例えば、携帯電話300が在圏する移動通信無線基地局の情報をアップロードする。移動通信無線基地局の情報は、基地局IDと、移動通信無線基地局からの電波受信強度(移動通信受信強度と記載する場合がある。)とを含んでよい。
建物特定装置100は、携帯電話300によってアップロードされた情報に基づいて、携帯電話300が位置する建物20を特定する。建物特定装置100は、携帯電話300の高度に関する高度情報と、GPS情報と、携帯電話300が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、携帯電話300が位置する建物20を特定する。
高度情報は、携帯電話300が高層に位置するか低層に位置するかを直接的又は間接的に示す情報であってよい。例えば、高度情報は、携帯電話300が高層に位置するか低層に位置するかを示す。
また、例えば、高度情報は、携帯電話300の地上高を示す。高度情報が示す地上高が予め定められた閾値より高い場合、高度情報は携帯電話300が高層に位置することを示し、高度情報が示す地上高が予め定められた閾値より低い場合、高度情報は携帯電話300が低層に位置することを示す。当該閾値は任意に設定されてよい。例えば、一般的な建物の5〜10階の高さが閾値として設定される。
また、例えば、高度情報は、携帯電話300の海抜を示す。高度情報が示す海抜と地上海抜との差が予め定められた閾値より大きい場合、高度情報は携帯電話300が高層に位置することを示し、高度情報が示す海抜と地上海抜との差が予め定められた閾値より小さい場合、高度情報は携帯電話300が低層に位置することを示す。当該閾値は任意に設定されてよい。例えば、一般的な建物の5〜10階の高さが閾値として設定される。
また、例えば、高度情報は、携帯電話300の気圧を示す。高度情報が示す気圧と携帯電話300が位置する地域の地面における気圧との差が予め定められた閾値より大きい場合、高度情報は携帯電話300が高層に位置することを示し、高度情報が示す気圧と携帯電話300が位置する地域の地面の気圧との差が予め定められた閾値より小さい場合、高度情報は携帯電話300が低層に位置することを示す。当該閾値は任意に設定されてよい。例えば、一般的な建物の5〜10階の高さの違いによって生じる気圧差が閾値として設定される。
無線基地局の基地局情報は、屋内に設置されている無線基地局の住所を含んでよい。屋内に設置されている無線基地局の住所とは、例えば、無線基地局が設置されている建物20の住所である。
図2は、測定対象端末400及びサーバ500の一例を概略的に示す。図3は、測定対象端末400が取得するデータのログ410の一例を概略的に示す。測定対象端末400は通信端末の一例であってよい。サーバ500は、建物特定装置の一例であってよい。
測定対象端末400は、測定中連続で、GPS位置情報、GPS衛星の捕捉数、GPS電波の受信強度、捕捉している移動通信無線基地局の基地局ID及び移動通信受信強度、捕捉しているWiFi無線基地局のWiFi ID及びWiFi受信強度、携帯電話300の移動速度、携帯電話300の加速度、及び気圧を取得する。測定対象端末400は、図3に示すように、例えば1秒毎に各データを取得する。測定対象端末400は、一定時間間隔でログをサーバ500に送信する。測定対象端末400は、例えば、1時間毎に、その間に取得したログをサーバ500に送信する。
サーバ500は、測定対象端末400から受信したログを格納する。また、サーバ500は、外部の参照情報を取得する。参照情報は、基準気圧及び海抜情報を含んでよい。基準気圧は、海抜が既知の場所に配置された基準端末によって測定された気圧を含んでよく、海抜情報は、当該海抜を含んでよい。また、基準気圧は、測定対象端末400が位置する地域の地面に配置された基準端末によって測定された気圧を含んでもよい。
サーバ500は、測定対象端末400が建物内に入ってから出るまでの全てのログを処理対象としてよい。例えば、サーバ500はまず、ログと参照情報とを解析して、測定対象端末400の所在場所の地上高を計算する。次に、サーバ500は、GPS衛星の捕捉数とGPS電波の受信強度とに基づいて、測定対象端末400が屋内に位置するか、屋外に位置するか、境界に位置するかを判定する屋内外判定を実行する。判定方法については後述する。サーバ500は、測定対象端末400の地上高が予め定められた閾値より高い場合、屋内外判定結果に関わらず屋内と判定する。
サーバ500は、屋内と判定した測定対象端末400について、ログ中の移動通信無線基地局の基地局ID及びWiFi IDを参照する。そして、サーバ500は、複数の移動通信無線基地局の基地局ID、住所、及び設置形態が屋内であるか否かが登録された移動通信無線基地局DBと、複数のWiFi無線基地局のWiFi ID、住所、及び設置形態が屋内であるか否かが登録されたWiFi無線基地局DBとを参照して、屋内と判定した測定対象端末400が所在する建物を判定する。
屋内と判定した測定対象端末400について、ログ中の移動通信無線基地局の基地局ID及びWiFi IDが、いずれのDBにも登録されていない場合、登録されているが設置形態が屋内でない場合、及びDBには登録されているが住所が登録されていない場合、サーバ500は、建物特定アルゴリズムを用いて、所在建物の確率を計算する。
図4は、建物特定アルゴリズムを説明するための説明図である。サーバ500は、測定対象端末400が取得した複数のGPS位置情報のうち、特定状態において取得された複数のGPS位置情報を処理(除外又は纏める)してから、残りの複数のGPS位置情報に基づいて所在建物の確率を計算する。
サーバ500は、例えば、測定対象端末400が静止しているときに連続して取得したGPS位置情報を1つに纏める。サーバ500は、連続するGPS位置情報の差分が予め定められた閾値より小さい複数のGPS位置情報を1つに纏めてよい。例えば、測定対象端末400は、当該複数のGPS位置情報のうち1つを処理対象として採用し、それ以外を除外する。また、例えば、測定対象端末400は、当該複数のGPS位置情報の平均値を処理対象として採用する。
また、サーバ500は、例えば、測定対象端末400が高速移動しているときに取得したGPS位置情報を除外する。サーバ500は、測定対象端末400の移動速度が予め定められた閾値より速い場合に、測定対象端末400が高速移動していたと判定してよい。
また、サーバ500は、例えば、測定対象端末400がエレベーター内で受信したGPS位置情報を除外する。サーバ500は、例えば加速度及び高度情報を解析することによって、測定対象端末400がエレベーター内に所在していたか否かを判定してよい。
サーバ500は、特定状態において取得された複数のGPS位置情報を処理した、残りの複数のGPS位置情報から、測定対象端末400が所在する建物の確率を計算する。例えば、サーバ500は、残りの複数のGPS位置情報のうち、8割が第1の建物内を示し、2割が第2の建物内を示す場合、第1の建物内に所在する確率を80%、第2の建物内に所在する確率を20%とする。サーバ500は、測定対象端末400が所在する建物を1つに特定する場合には、所在する確率が最も高い建物を特定結果としてよい。
図5は、建物特定処理結果510の一例を概略的に示す。建物特定処理結果510は、時刻毎に、屋内外判定、建物特定結果、建物特定精度、及び補正したGPS情報を含んでよい。屋内外判定は、屋内又は屋外を示してよい。屋内外判定は、屋内、屋外、又は境界を示してもよい。建物特定結果は、測定対象端末400が所在する建物として特定された建物を識別する情報を示してよい。例えば、建物特定結果は、建物の名称を示す。建物特定精度は、サーバ500によって導出された測定対象端末400が所在する建物の確率を示してよい。補正したGPS情報は、建物特定結果に基づいて補正されたGPS情報を示してよい。
図6は、建物特定装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。図6は、一の携帯電話300によってアップロードされた複数のデータを用いて、当該一の携帯電話300が位置する建物を特定する処理の流れの一例を示す。図6に示す各処理は、建物特定装置100が備える制御部が主体となって実行される。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)202では、携帯電話300が高層に位置するか否かを判定する。建物特定装置100は、例えば、携帯電話300の地上高が予め定められた閾値より高い場合に高層に位置すると判定し、低い場合に高層に位置しないと判定する。高層に位置すると判定した場合、S204に進み、高層に位置しないと判定した場合、S210に進む。
S204では、携帯電話300が捕捉した無線基地局に、住所が登録されている無線基地局が有るか否かを判定する。住所が登録されている無線基地局が有ると判定された場合、S206に進み、無いと判定された場合、S208に進む。S206では、携帯電話300が捕捉した無線基地局のうち、住所が登録されている無線基地局の当該住所によって、携帯電話300が位置する建物を特定する。
S208では、GPS情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する。建物特定装置100は、例えば、携帯電話300がアップロードした複数のGPS情報に含まれる複数のGPS位置情報から、特定状態において取得されたGPS位置情報を除外した残りの複数のGPS位置情報が示す割合に基づいて建物を特定する。
S210では、GPS情報に含まれるGPS電波の受信強度に基づいて、携帯電話300が屋内に位置するか否かを判定する。建物特定装置100は、例えば、携帯電話300による複数のGPS衛星からの受信電波強度から導出した値が予め定められた閾値より高い場合、屋外に位置すると判定し、低い場合、屋内に位置すると判定する。屋内に位置すると判定した場合、S212に進み、屋外に位置すると判定した場合、S218に進む。
S212では、携帯電話300が捕捉した無線基地局に、住所が登録されている無線基地局が有るか否かを判定する。住所が登録されている無線基地局が有ると判定された場合、S214に進み、無いと判定された場合、S216に進む。S214では、S206と同様に、携帯電話300が捕捉した無線基地局のうち、住所が登録されている無線基地局の当該住所によって、携帯電話300が位置する建物を特定する。S216では、S208と同様に、GPS情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する。S218では、携帯電話300が屋外にいると特定する。
携帯電話300が高層に位置する場合、携帯電話300は屋内に位置する可能性が高いので、S202の処理を実行することによって、屋内に位置する可能性が高い携帯電話300を特定することができる。また、携帯電話300が建物20の高層階に位置する場合、そのまま別の建物20に移動する可能性は低いので、携帯電話300が高層に位置するか否かを判定しておくことによって、例えば、第1の建物の高層から第2の建物の高層に短時間に移動するようなGPS位置情報が導出された場合に、後者のGPS位置情報が誤っている可能性が高いと判定することができる。
S204において屋内局有と判定された場合、携帯電話300が、屋内に位置する可能性が高く、かつ、住所が登録されている屋内基地局を捕捉していることを示すので、非常に高い確率で、携帯電話300が位置する建物を特定することができる。携帯電話300が高層に位置しない場合であっても、S210において、観測できるGPS衛星数とそれぞれのGPS電波の受信強度に基づいて携帯電話300が屋内に位置するか否かを判定することができるので、比較的高い確率で、携帯電話300が屋内に位置するか否かを特定することができる。
上述したように、建物特定装置100が図6に示す処理を実行することにより、携帯電話300が位置する建物を高い確率で特定することができる。これにより、例えば、携帯電話300を用いて、建物内における移動通信システムの電波状況を調査するような場合に、第1の建物内の電波状況を測定している携帯電話300が、第2の建物内に位置すると誤判定されて、調査に支障を来してしまうようなことを防止できる。
図7は、建物特定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。建物特定装置100は、データ受信部102、データ格納部104、地上高計算部106、屋内外判定部108、屋内基地局DB参照部110、及び建物特定部112を備える。なお、建物特定装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
データ受信部102は、情報収集装置200が携帯電話300から収集したデータを、情報収集装置200から受信する。建物特定装置100が情報収集装置200としても機能する場合、データ受信部102は、複数の携帯電話300からデータを受信する。データ受信部102は、外部の参照情報を受信してよい。
データ格納部104は、各種データを格納する。データ格納部104は、データ受信部102が受信したデータを格納する。データ格納部104は、携帯電話300の高度情報、携帯電話300のGPS情報、及び携帯電話300が捕捉した無線基地局の情報を格納する。データ格納部104は、屋内に設置されているWiFi無線基地局の情報を含む屋内基地局DBを格納してよい。データ格納部104は、屋内に設置されている移動通信無線基地局の情報を含む屋内基地局DBを格納してよい。
地上高計算部106は、データ格納部104に格納されているデータを用いて、携帯電話300の地上高を計算する。地上高計算部106は、例えば、携帯電話300によって測定された気圧と、携帯電話300が位置する地域の地面に配置された基準端末によって測定された気圧とに基づいて、携帯電話300の地上高を計算する。また、地上高計算部106は、例えば、携帯電話300によって測定された気圧と、海抜が既知の場所に配置された基準端末によって測定された気圧と、携帯電話300のGPS位置情報が示す緯度経度における地上海抜とに基づいて、携帯電話300の地上高を計算する。
屋内外判定部108は、GPS情報に含まれる、携帯電話300によるGPS電波の受信強度に基づいて、携帯電話300が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定する。屋内外判定部108は、GPS情報に含まれる、携帯電話300によるGPS電波の受信強度に基づいて、携帯電話300が屋内に位置するか、屋外に位置するか、境界に位置するかを判定してもよい。具体的な判定方法は後述する。屋内外判定部108は、高度情報が予め定められた条件を満たさない場合に、携帯電話300が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定してよい。
屋内基地局DB参照部110は、データ格納部104に格納されている屋内基地局DBを参照する。屋内基地局DB参照部110は、他の装置が格納している屋内基地局DBを参照してもよい。
建物特定部112は、データ格納部104に格納されている高度情報と、GPS情報と、基地局情報とに基づいて、携帯電話300が位置する建物を特定する。
建物特定部112は、高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、基地局情報が予め定められた条件を満たす場合、基地局情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定してよい。建物特定部112は、高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合、GPS情報が示す位置情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定してよい。
高度情報が、携帯電話300が高層に位置するか否かを示す場合、予め定められた条件は、携帯電話300が高層に位置することであってよい。この場合、高度情報が、携帯電話300が高層に位置することを示すときに予め定められた条件を満たし、携帯電話300が低層に位置することを示すときに予め定められた条件を満たさない。
高度情報が、携帯電話300の地上高を示す場合、予め定められた条件は、高度情報が示す地上高が予め定められた閾値より大きいことであってよい。この場合、高度情報が示す地上高が予め定められた閾値より大きいときに予め定められた条件を満たし、高度情報が示す地上高が予め定められた閾値より小さいときに予め定められた条件を満たさない。
高度情報が、携帯電話300が位置する地点の気圧を示す場合、予め定められた条件は、高度情報が示す気圧と、地面等の基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きいことであってよい。この場合、高度情報が示す気圧と基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きいときに予め定められた条件を満たし、高度情報が示す気圧と基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より小さいときに予め定められた条件を満たさない。
高度情報が、携帯電話300が位置する地点の海抜を示す場合、予め定められた条件は、高度情報が示す海抜と、携帯電話300が位置する地域の地上海抜との差が予め定められた閾値より大きいことであってよい。この場合、高度情報が示す海抜と地上海抜との差が予め定められた閾値より大きいときに予め定められた条件を満たし、高度情報が示す海抜と地上海抜との差が予め定められた閾値より小さいときに予め定められた条件を満たさない。
基地局情報に関する予め定められた条件は、基地局情報が、携帯電話300が捕捉した無線基地局の住所を含むことであってよい。この場合、基地局情報は、携帯電話300が捕捉した無線基地局の住所を含むときに予め定められた条件を満たし、携帯電話300が捕捉した無線基地局のいずれの情報も含まないか、携帯電話300が捕捉した無線基地局のうちいずれかの情報を含むが、住所が登録されていないときに予め定められた条件を満たさない。
建物特定部112は、基地局情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する場合、携帯電話300が捕捉した無線基地局のうち、住所が登録されている無線基地局の当該住所によって、携帯電話300が位置する建物を特定する。
建物特定部112は、GPS情報が示すGPS位置情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する場合、携帯電話300がアップロードした複数のGPS情報に含まれる複数のGPS位置情報の数又は割合に基づいて建物を特定してよい。例えば、建物特定部112は、複数の建物のうち、複数のGPS位置情報がその位置を示す数が最も多い又は割合が最も高い建物を、携帯電話300が位置する建物として特定する。
建物特定部112は、携帯電話300が位置する建物を特定するときに、複数のGPS位置情報から、いずれの建物の位置も示さないGPS位置情報を除外してよい。また、建物特定部112は、複数のGPS位置情報のうち、GPS測位の精度が予め定められた閾値より低いGPS位置情報を除外してよい。
建物特定部112は、複数のGPS位置情報のうち、GPS情報に含まれる携帯電話300の移動速度が予め定められた速度より遅いときに携帯電話300が受信したGPS電波に基づいて導出されたGPS位置情報に基づいて、携帯電話300が位置する建物を特定してよい。すなわち、建物特定部112は、移動速度が予め定められた速度より速いときに携帯電話300が受信したGPS電波に基づいて導出されたGPS位置情報を除外してよい。予め定められた速度は、人間の一般的な歩行速度よりも速い速度であってよい。予め定められた速度は、人間の一般的な走行速度よりも速い速度であってよい。これにより、建物内における携帯電話300の移動速度としては想定しにくい移動速度で携帯電話300が移動しているときのGPS位置情報を除外することができ、建物の特定精度を向上させることができる。
建物特定部112は、複数の位置情報のうち、携帯電話300が静止していないときに携帯電話300が受信したGPS電波に基づいて導出されたGPS位置情報に基づいて、携帯電話300が位置する建物を特定してよい。すなわち、建物特定部112は、携帯電話300が静止しているときに携帯電話300が受信したGPS電波に基づいて導出されたGPS位置情報を除外してよい。携帯電話300が、GPS電波の受信強度の低い位置に留まっている場合、受信強度の低いGPS電波に基づいて導出された、精度の低いGPS位置情報が多数アップロードされることになる。これに対して、携帯電話300が静止しているときに携帯電話300が受信したGPS電波に基づいて導出されたGPS位置情報を除外することによって、精度の低いGPS位置情報を多数使用して携帯電話300が位置する建物を特定してしまうことを防止できる。
建物特定部112は、複数のGPS位置情報のうち、GPS情報に含まれる携帯電話300の加速度及び携帯電話300の高度情報が予め定められた条件を満たさないGPS位置情報に基づいて、携帯電話300が位置する建物を特定してよい。すなわち、建物特定部112は、携帯電話300の加速度及び高度情報が予め定められた条件を満たすGPS位置情報を除外してよい。当該予め定められた条件は、加速度及び高度情報が、携帯電話300がエレベーター内に位置することを示すことであってよい。携帯電話300がエレベーター内に位置する場合、受信強度の低いGPS電波に基づいて導出された、精度の低いGPS位置情報がアップロードされることになる。これに対して、携帯電話300がエレベーター内に位置するときのGPS位置情報を除外することによって、精度の低いGPS位置情報を使用して携帯電話300が位置する建物を特定してしまうことを防止できる。
建物特定部112は、屋内外判定部108によって携帯電話300が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、基地局情報が予め定められた条件を満たす場合、基地局情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定し、屋内外判定部108によって携帯電話300が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合、GPS情報が示す位置情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定してよい。
図8は、屋内外判定部108による屋内外判定処理の一例を説明する説明図である。屋内外判定部108は、複数のGPS衛星30からの携帯電話300による受信電波強度から導出した値が予め定められた閾値より高い場合、屋外と判定し、低い場合、屋内と判定してよい。
例えば、受信電波強度が予め定められた閾値より強い場合に2ポイント、受信強度が予め定められた閾値より弱い場合に0.5ポイントとして、これらを加算した値が3ポイントより高い場合、屋外と判定し、低い場合、屋内と判定する。図8に示す例によれば、携帯電話320は、2つの衛星30から電波を受信しており、両方とも受信電波強度が予め定められた閾値より強いことから、2ポイントに2を乗じた4ポイントが算出される。また、携帯電話330は、4つの衛星30から電波を受信しており、すべて受信電波強度が予め定められた閾値より弱いことから、0.5ポイントに4を乗じた2ポイントが算出される。この結果、携帯電話320は屋外と判定され、携帯電話330は屋内と判定される。
なお、受信電波強度が予め定められた閾値より高い場合に割り当てるポイント、低い場合に割り当てるポイントはこれに限らず他のポイントであってもよい。また、2以上の閾値を設けて、3段階以上のポイントを割り当ててもよい。また、ポイントを加算した値と比較する閾値は、3ポイントに限らず、他のポイントであってもよい。また、ポイントを加算するのではなく、ポイントの平均と閾値とを比較するようにしてもよい。また、屋内外判定部108は、複数のGPS衛星30からの携帯電話300による受信電波強度から導出した値が予め定められた第1の閾値より高い場合、屋外と判定し、第1の閾値より低い第2の閾値より低い場合、屋内と判定し、第1の閾値と第2の閾値との間の場合、屋内と屋外との境界と判定してもよい。
図9は、携帯電話300が捕捉したWiFi無線基地局を示す捕捉リスト120の一例を概略的に示す。捕捉リスト120は、携帯電話300が捕捉したWiFi無線基地局を識別する識別情報と、携帯電話300による受信電波強度とを含んでよい。図9に示す例では、捕捉リスト120はSSID、MACアドレス、及び受信強度を含む。
携帯電話300は、GPS情報とともに、捕捉リスト120をアップロードしてよい。データ格納部104は、携帯電話300によってアップロードされた捕捉リスト120を格納する。なお、携帯電話300は、リスト形式以外の形式で、捕捉した無線基地局の情報をアップロードしてもよい。
図10は、建物特定装置100が格納する屋内基地局リスト130の一例を概略的に示す。屋内基地局リスト130は、屋内に設置されているWiFi無線基地局の識別情報と住所とを含んでよい。図10に示す例では、屋内基地局リスト130は、SSID、MACアドレス、及び住所を含む。
建物特定装置100は、図10に示すように、屋内に設置されているWiFi無線基地局のみの情報を含む屋内基地局リスト130を格納してよい。また、建物特定装置100は、屋内に設置されているWiFi無線基地局及び屋外に設置されているWiFi無線基地局の両方を含み、かつ、屋内に設定されているか屋外に設置されているかを識別する情報を含む基地局リストを格納してもよい。
建物特定部112は、データ格納部104に格納されている捕捉リスト120と、屋内基地局リスト130とを比較することによって、携帯電話300が捕捉した無線基地局の住所を特定してよい。図9及び図10に示す例によれば、建物特定部112は、SSIDが「ccc−01」、MACアドレスが「33:33:33:33:cc:cc」で識別されるWiFi無線基地局の住所として、「東京都△△区□□町1−1−1−○○ビル」を特定する。
建物特定部112は、捕捉リスト120に含まれる、携帯電話300による電波受信強度にさらに基づいて住所を特定してもよい。例えば、建物特定部112は、電波受信強度が予め定められた閾値より強く、かつ、住所が登録されている無線基地局について、登録されている住所を当該無線基地局の住所として特定する。建物特定部112は、住所が登録されていても、電波受信強度が予め定められた閾値より低い場合には、住所を特定しない。これにより、携帯電話300が建物の外に位置しながら、建物内の無線基地局を捕捉した場合に、携帯電話300が当該建物内に位置すると誤って特定してしまうことを防止できる。
図11は、携帯電話300が取得した移動通信無線基地局の情報を示す移動通信無線基地局情報140の一例を概略的に示す。移動通信無線基地局情報140は、携帯電話300が取得した移動通信無線基地局の基地局IDと、携帯電話300による受信電波強度とを含んでよい。図11に示す例では、移動通信無線基地局情報140は基地局IDと、LTE−RSRP又はWCDMA(登録商標)−RSCPとを含む。
携帯電話300は、GPS情報とともに、移動通信無線基地局情報140をアップロードしてよい。データ格納部104は、携帯電話300によってアップロードされた移動通信無線基地局情報140を格納する。なお、携帯電話300は、リスト形式以外の形式で、移動通信無線基地局情報をアップロードしてもよい。
図12は、建物特定装置100が格納する屋内基地局リスト150の一例を概略的に示す。屋内基地局リスト150は、屋内に設置されている移動通信無線基地局の識別情報と住所とを含んでよい。図12に示す例では、屋内基地局リスト150は、基地局ID及び住所を含む。
建物特定装置100は、図12に示すように、屋内に設置されている移動通信無線基地局のみの情報を含む屋内基地局リスト150を格納してよい。また、建物特定装置100は、屋内に設置されている移動通信無線基地局及び屋外に設置されている移動通信無線基地局の両方を含み、かつ、屋内に設定されているか屋外に設置されているかを識別する情報を含む基地局リストを格納してもよい。
建物特定部112は、データ格納部104に格納されている移動通信無線基地局情報140と、屋内基地局リスト150とを比較することによって、携帯電話300が捕捉した移動通信無線基地局の住所を特定してよい。図11及び図12に示す例によれば、建物特定部112は、基地局IDが「1111」で識別される移動通信無線基地局の住所として、「東京都△△区□□町1−1−1−○○ビル」を特定する。
建物特定部112は、移動通信無線基地局情報140に含まれる、携帯電話300による電波受信強度にさらに基づいて住所を特定してもよい。例えば、建物特定部112は、電波受信強度が予め定められた閾値より強く、かつ、住所が登録されている無線基地局について、登録されている住所を当該無線基地局の住所として特定する。建物特定部112は、住所が登録されていても、電波受信強度が予め定められた閾値より低い場合には、住所を特定しない。これにより、携帯電話300が建物の外に位置しながら、建物内の無線基地局を捕捉した場合に、携帯電話300が当該建物内に位置すると誤って特定してしまうことを防止できる。
図13は、建物特定装置100による処理の流れの他の一例を概略的に示す。図13は、一の携帯電話300によってアップロードされたデータを用いて、当該一の携帯電話300が位置する建物を特定する処理の流れの一例を示す。図13に示す各処理は、建物特定装置100が備える制御部が主体となって実行される。ここでは、図6と異なる点を主に説明する。
S702では、携帯電話300が捕捉した無線基地局に、住所が登録されている無線基地局が有るか否かを判定する。住所が登録されている無線基地局が有ると判定された場合、S704に進み、無いと判定された場合、S706に進む。S704では、S206と同様に、携帯電話300が捕捉した無線基地局のうち、住所が登録されている無線基地局の当該住所によって、携帯電話300が位置する建物を特定する。
S706では、S202と同様、携帯電話300が高層に位置するか否かを判定する。高層に位置すると判定した場合、S708に進み、高層に位置しないと判定した場合、S710に進む。S708では、S208と同様、GPS情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する。
S710では、GPS情報に含まれるGPS電波の受信強度に基づいて、携帯電話300が屋内に位置するか否かを判定する。屋内に位置すると判定した場合、S712に進み、屋外に位置すると判定した場合、S714に進む。S712では、S708と同様に、GPS情報に基づいて携帯電話300が位置する建物を特定する。S714では、携帯電話300が屋外にいると特定する。
図14は、建物特定装置100として機能するコンピュータ1000の一例を概略的に示す。本実施形態に係るコンピュータ1000は、ホストコントローラ1092により相互に接続されるCPU1010、RAM1030、及びグラフィックコントローラ1085を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1094によりホストコントローラ1092に接続されるROM1020、通信I/F1040、ハードディスクドライブ1050、DVDドライブ1070及び入出力チップ1080を有する入出力部を備える。
CPU1010は、ROM1020及びRAM1030に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ1085は、CPU1010などがRAM1030内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ1090上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1085は、CPU1010などが生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
通信I/F1040は、有線又は無線によりネットワークを介して他の装置と通信する。また、通信I/F1040は、通信を行うハードウエアとして機能する。ハードディスクドライブ1050は、CPU1010が使用するプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1070は、DVD−ROM1072からプログラム又はデータを読み取り、RAM1030を介してハードディスクドライブ1050に提供する。
ROM1020は、コンピュータ1000が起動時に実行するブート・プログラム及びコンピュータ1000のハードウエアに依存するプログラムなどを格納する。入出力チップ1080は、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポートなどを介して各種の入出力装置を入出力コントローラ1094へと接続する。
RAM1030を介してハードディスクドライブ1050に提供されるプログラムは、DVD−ROM1072、又はICカードなどの記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1030を介してハードディスクドライブ1050にインストールされ、CPU1010において実行される。
コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000を建物特定装置100として機能させるプログラムは、CPU1010などに働きかけて、コンピュータ1000を、建物特定装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段であるデータ受信部102、データ格納部104、建地上高計算部106、屋内外判定部108、屋内基地局DB参照部110、及び建物特定部112として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の建物特定装置100が構築される。
上記実施形態では、通信端末の一例として携帯電話300を挙げて説明したが、これに限らず、GPS機能、気圧センサ、及び無線通信機能を有していれば、タブレット端末及びPC等であってもよい。
上記実施形態において、携帯電話300が建物特定装置100として機能してもよい。すなわち、携帯電話300は、携帯電話300の高度に関する高度情報と、携帯電話300が受信したGPS電波に関するGPS情報と、携帯電話300が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、携帯電話300が位置する建物を特定する建物特定部を備えてよい。
図15は、建物特定装置100として機能する携帯電話300のハードウエア構成の一例を示す。本実施形態に係る携帯電話300は、SoC1110、メインメモリ1122、フラッシュメモリ1124、アンテナ1132、アンテナ1134、ディスプレイ1140、マイク1142、スピーカ1144、USBポート1152、及びカードスロット1154を備える。
SoC1110は、メインメモリ1122及びフラッシュメモリ1124に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。アンテナ1132は、いわゆるセルラーアンテナである。アンテナ1134は、いわゆるWiFi(登録商標)アンテナである。SoC1110は、アンテナ1132及びアンテナ1134を用いて、各種通信機能を実現してよい。SoC1110は、例えば、アンテナ1132又はアンテナ1134を用いてSoC1110が使用するプログラムを受信して、フラッシュメモリ1124に格納してよい。
SoC1110は、ディスプレイ1140を用いて各種表示機能を実現してよい。SoC1110は、マイク1142を用いて各種音声入力機能を実現してよい。SoC1110は、スピーカ1144を用いて各種音声出力機能を実現してよい。
USBポート1152は、USB接続を実現する。カードスロット1154は、SDカード等の各種カードとの接続を実現する。SoC1110は、USBポート1152に接続された機器又はメモリと、カードスロット1154に接続されたカードとから、SoC1110が使用するプログラムを受信して、フラッシュメモリ1124に格納してよい。
携帯電話300にインストールされ、携帯電話300を建物特定装置100として機能させるプログラムは、SoC1110等に働きかけて、携帯電話300を、建物特定装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、携帯電話300に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段であるデータ受信部102、データ格納部104、地上高計算部106、屋内外判定部108、屋内基地局DB参照部110、及び建物特定部112として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態における使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の携帯電話300が構築される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 ネットワーク、20 建物、30 衛星、100 建物特定装置、102 データ受信部、104 データ格納部、106 地上高計算部、108 屋内外判定部、110 屋内基地局DB参照部、112 建物特定部、120 捕捉リスト、130 屋内基地局リスト、140 移動通信無線基地局情報、150 屋内基地局リスト、200 情報収集装置、300 携帯電話、310 携帯電話、320 携帯電話、330 携帯電話、400 測定対象端末、410 ログ、500 サーバ、510 建物特定処理結果、1000 コンピュータ、1010 CPU、1020 ROM、1030 RAM、1040 通信I/F、1050 ハードディスクドライブ、1070 DVDドライブ、1072 DVD−ROM、1080 入出力チップ、1085 グラフィックコントローラ、1090 ディスプレイ、1092 ホストコントローラ、1094 入出力コントローラ、1110 SoC、1122 メインメモリ、1124 フラッシュメモリ、1132 アンテナ、1134 アンテナ、1140 ディスプレイ、1142 マイク、1144 スピーカ、1152 USBポート、1154 カードスロット

Claims (19)

  1. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置するか否かを示し、
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置することを示す場合に前記予め定められた条件を満たし、前記通信端末が高層に位置しないことを示す場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定装置。
  2. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末の海抜を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す海抜と、基準地点の海抜との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定装置。
  3. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末によって測定された気圧を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す気圧と、基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定装置。
  4. 前記基地局情報は、前記通信端末が捕捉した無線基地局の住所を含む場合に前記予め定められた条件を満たし、含まない場合に前記予め定められた条件を満たさない、請求項からのいずれか一項に記載の建物特定装置。
  5. 前記GPS情報は、前記通信端末によるGPS電波の受信強度を含み、
    前記高度情報が前記予め定められた条件を満たさない場合、前記受信強度に基づいて、前記通信端末が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定する屋内外判定部
    をさらに備え、
    前記建物特定部は、前記屋内外判定部によって前記通信端末が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記屋内外判定部によって前記通信端末が屋内に位置すると判定された場合であり、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する、請求項からのいずれか一項に記載の建物特定装置。
  6. 前記GPS情報は、前記通信端末が捕捉した複数のGPS衛星の数と、前記複数のGPS衛星のそれぞれのGPS電波の受信強度とを含み、
    前記屋内外判定部は、前記複数のGPS衛星の数と、前記複数のGPS衛星のそれぞれのGPS電波の受信強度とに基づいて、前記通信端末が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定する、請求項に記載の建物特定装置。
  7. 前記屋内外判定部は、前記通信端末による複数のGPS衛星からの受信電波強度から導出した値が予め定められた閾値より高い場合、屋外と判定し、低い場合、屋内と判定する、請求項又はに記載の建物特定装置。
  8. 前記屋内外判定部は、前記通信端末による複数のGPS衛星からの受信電波強度から導出した値が予め定められた第1閾値より高い場合、屋外と判定し、前記第1閾値より低い第2閾値より低い場合、屋内と判定し、前記第1閾値と前記第2閾値との間の場合、境界と判定する、請求項又はに記載の建物特定装置。
  9. 前記GPS情報は、前記通信端末が前記GPS電波を受信したときの前記通信端末の移動速度と、前記GPS電波に基づいて導出された前記通信端末の位置情報とを含み、
    前記建物特定部は、複数の前記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、前記通信端末の移動速度が予め定められた速度より遅いときに上記通信端末が受信したGPS電波に基づいて導出された位置情報に基づいて前記建物を特定する、請求項1からのいずれか一項に記載の建物特定装置。
  10. 前記GPS情報は、前記通信端末が前記GPS電波を受信したときの前記通信端末の移動速度と、前記GPS電波に基づいて導出された前記通信端末の位置情報とを含み、
    前記建物特定部は、複数の前記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、前記通信端末が静止していないときに前記通信端末が受信したGPS電波に基づいて導出された位置情報に基づいて前記建物を特定する、請求項1からのいずれか一項に記載の建物特定装置。
  11. 前記GPS情報は、前記通信端末が前記GPS電波を受信したときに前記通信端末が有する加速度センサによって取得された前記通信端末の加速度と、前記GPS電波に基づいて導出された前記通信端末の位置情報とを含み、
    前記建物特定部は、複数の前記GPS情報に含まれる複数の位置情報のうち、前記通信端末の加速度及び前記通信端末の高度情報が予め定められた条件を満たさない位置情報に基づいて前記建物を特定する、請求項1からのいずれか一項に記載の建物特定装置。
  12. コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の建物特定装置として機能させるためのプログラム。
  13. 通信端末であって、
    前記通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置するか否かを示し、
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置することを示す場合に前記予め定められた条件を満たし、前記通信端末が高層に位置しないことを示す場合に前記予め定められた条件を満たさない、通信端末。
  14. 通信端末であって、
    前記通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末の海抜を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す海抜と、基準地点の海抜との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、通信端末。
  15. 通信端末であって、
    前記通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定する建物特定部であって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定する建物特定部
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末によって測定された気圧を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す気圧と、基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、通信端末。
  16. コンピュータを、請求項13から15のいずれか一項に記載の通信端末として機能させるためのプログラム。
  17. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した屋内無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定するステップであって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定するステップ
    を備え
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置するか否かを示し、
    前記高度情報は、前記通信端末が高層に位置することを示す場合に前記予め定められた条件を満たし、前記通信端末が高層に位置しないことを示す場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定方法。
  18. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した屋内無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定するステップであって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定するステップ
    を備え、
    前記高度情報は、前記通信端末の海抜を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す海抜と、基準地点の海抜との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定方法。
  19. 通信端末の高度に関する高度情報と、前記通信端末によって受信されたGPS電波に関するGPS情報と、前記通信端末が捕捉した屋内無線基地局の基地局情報とに基づいて、前記通信端末が位置する建物を特定するステップであって、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たす場合に、前記基地局情報に基づいて前記建物を特定し、前記高度情報が予め定められた条件を満たし、かつ、前記基地局情報が予め定められた条件を満たさない場合に、前記GPS情報が示す位置情報に基づいて前記建物を特定するステップ
    を備え
    前記高度情報は、前記通信端末によって測定された気圧を示し、
    前記高度情報は、前記高度情報が示す気圧と、基準地点の気圧との差が予め定められた閾値より大きい場合に前記予め定められた条件を満たし、前記差が前記予め定められた閾値より小さい場合に前記予め定められた条件を満たさない、建物特定方法。
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