(本願における記載形式・基本的用語・用法の説明)
本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクション等に分けて記載するが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、記載の前後を問わず、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しの説明を省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、A以外の要素を含むものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。また、金メッキ、Cu層、ニッケル・メッキ等といっても、そうでない旨、特に明示した場合を除き、純粋なものだけでなく、それぞれ金、Cu、ニッケル等を主要な成分とする部材を含むものとする。
さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
また、実施の形態の各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するため、あるいは領域の境界を明示するために、ハッチングやドットパターンを付すことがある。
<電力変換システムの構成例>
以下で図面を用いて詳しく説明する本実施の形態では、セラミック基板上に複数の半導体チップが並べて搭載された半導体装置の例として、入力された直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置(インバータ装置)を取り上げて説明する。
図1は、本実施の形態の半導体装置が組み込まれた、電力変換システムの構成例を示す説明図である。
図1に示す電力変換システムは、複数の太陽電池モジュールSCMから出力された直流電力を、インバータ回路INVによって交流電力に変換して、配電回路DTCに出力するシステムである。
複数の太陽電池モジュールSCMのそれぞれは、光エネルギーを電気的エネルギーに変換する光電変換装置である。複数の太陽電池モジュールSCMのそれぞれは、複数の太陽電池セルを有し、複数の太陽電池セルのそれぞれで電気的エネルギーに変換された電力を、直流電力として出力する。
また、図1に示す複数の太陽電池モジュールSCMと、インバータ回路INVとの間には、コンバータ回路CNVが接続されている。図1に示す例では、複数の太陽電池モジュールSCMから出力された直流電力は、コンバータ回路CNVにより昇圧され、高い電圧の直流電力に昇圧される。つまり、図1に示すコンバータ回路CNVは、直流電力を、相対的に高い電圧の直流電力に変換する、所謂、DC/DCコンバータである。
また、インバータ回路INVで電力変換された交流電力は、配電回路DTCに出力される。図1に示す例では、インバータ回路INVは、U相、V相、およびW相の三相の交流電力に変換され、三相交流電力が配電回路DTCに出力される。
また、図1に示す電力変換システムは、上記した電力変換動作を制御する制御回路CMDを有する。制御回路CMDは、コンバータ回路CNVおよびインバータ回路INVの各スイッチング素子に対して、制御信号を出力する。
また、図1に示すインバータ回路INVは、複数のスイッチング素子を用いて、直流電力を交流電力に変換する電力変換回路である。図1に示す例では、6個のトランジスタQ1のそれぞれが、スイッチング素子として機能する。
スイッチング素子を用いて直流電力を交流電力に変換する場合、相対的に高い電位に接続されるハイサイドスイッチと、相対的に低い電位に接続されるローサイドスイッチと、が直列接続された回路を用いる。このハイサイドスイッチとローサイドスイッチとは、対になってオン−オフ動作する。一対のハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチのうち、一方のスイッチがオン状態の時には、他方のスイッチはオフ状態になる。一対のハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチがオン−オフ動作(以下、スイッチング動作と記載する)を高速で行うことにより、単相交流電力が出力される。
また、図1に示す例では、直流電力を三相交流電力に変換するインバータ回路INVを示しており、ハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチからなるスイッチペアは、U相、V相、およびW相の三相に対応して3ペア設けられている。また、U相、V相、およびW相の三相のそれぞれの出力ノードは、直列接続されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチの間に接続され、各スイッチペアは、120度の位相差を有するようにスイッチング動作をする。これにより、直流電力をU相、V相、およびW相の三相を有する三相交流電力に変換することができる。
例えば、図1に示す例では、ハイサイド側の端子HTに正の電位E1を印加し、ローサイド側の端子LTに電位E2を印加する。このとき、U相のノード、V相のノード、およびW相のノードのそれぞれの電位は、3組のスイッチペアのスイッチング動作に応じて、0とE1とに変化することになる。そして、例えば、U相とV相との間の線間電圧は、U相の電位からV相の電位を引いたものとなることから、+E1[V]、0[V]、−E1[V]と変化することになる。また、V相とW相との間の線間電圧は、U相とV相との間の線間電圧に対して位相が120度ずれた電圧波形となり、さらに、W相とU相との間の線間電圧は、V相とW相との間の線間電圧に対して位相が120度ずれた電圧波形となる。つまり、直流電力をインバータ回路INVに入力すると、三相交流電力の電圧波形が得られる。
また、図1に示すインバータ回路INVのスイッチング素子を構成するトランジスタQ1は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)という)である。スイッチング素子であるトランジスタQ1として、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を利用しても良い。このパワーMOSFETによれば、スイッチング動作をゲート電極に印加する電圧で制御する電圧駆動型であるため、高速スイッチングが可能な利点がある。
ただし、パワーMOSFETでは、高耐圧化を図るに伴ってオン抵抗が高くなり発熱量が大きくなる性質がある。したがって、大電力で、かつ、高速でのスイッチング動作が要求される用途で用いるトランジスタQ1としては、IGBTが好ましい。このIGBTは、パワーMOSFETとバイポーラトランジスタの組み合わせから構成されており、パワーMOSFETの高速スイッチング特性と、バイポーラトランジスタの高耐圧性を兼ね備えた半導体素子である。以上より、本実施の形態1におけるインバータ回路INVには、スイッチング素子としてIGBTを採用している。
また、インバータ回路INVでは、ハイサイド側の端子HTと三相交流の各相(U相、V相、W相)との間にトランジスタQ1とダイオードD1が逆並列に接続されており、かつ、三相交流の各相とローサイド側の端子LTとの間にもトランジスタQ1とダイオードD1が逆並列に接続されている。すなわち、単相ごとに2つのトランジスタQ1と2つのダイオードD1が設けられており、3相で6つのトランジスタQ1と6つのダイオードD1が設けられている。そして、個々のトランジスタQ1のゲート電極には、制御回路CMDが接続されており、この制御回路CMDによって、トランジスタQ1のスイッチング動作が制御されるようになっている。このダイオードD1は、インバータ回路INVの出力側に接続されるインダクタンスに蓄えられた電気エネルギーを開放するために還流電流を流す機能を有している。
<半導体装置>
次に、図1に示すインバータ回路INVを構成する半導体装置PKG1の構成例について説明する。図2は、図1に示す半導体装置の外観を示す斜視図である。また、図3は、図2に示す半導体装置の裏面側を示す平面図である。また、図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。また、図5は、図3に示すセラミック基板の上面側のレイアウトを示す平面図である。また、図6は、図5に示す半導体装置が構成する回路を模式的に示す説明図である。また、図7は、図5に示す半導体チップの周辺を拡大して示す拡大平面図である。また、図8は図7のA−A線に沿った拡大断面図である。
なお、図7では、図5に示す複数の半導体チップCPの代表例として、トランジスタを備える半導体チップCPと、ダイオードを備える半導体チップCDをそれぞれ1個ずつ示している。図5に示す半導体チップCTHおよび半導体チップCTLは同じ構造を有するので、代表的に1個の半導体チップCPを示している。
図1に示すインバータ回路INVを構成する本実施の形態の半導体装置PKG1は、図2に示すように、上面側が蓋材(キャップ、カバー部材)CVに覆われている。蓋材CVは、図4に示すように複数の半導体チップCPを収容する収容部(ポケット)PKTを有する。蓋材CVは、複数の半導体チップCPが搭載される基材であるセラミック基板CS1の上面CStを覆っている。セラミック基板CS1の上面CStの周縁部は、接着材BD1を介して蓋材CVと接着固定されている。蓋材CVは、樹脂製の部材であって、例えば、エポキシ系の樹脂などから成る。
また、蓋材CVの上面CVtからは、複数の端子LDが突出している。蓋材CVの上面CVtには複数の貫通孔THLが形成され、複数の端子LDは複数の貫通孔THLにそれぞれ挿入されている。複数の端子LDのそれぞれは、半導体装置PKG1の外部端子であって、図5に示すセラミック基板CS1上に搭載された複数の半導体チップCPと電気的に接続されている。
また、図3に示すように、半導体装置PKG1の蓋材CVは、平面視において、X方向に沿って延びる辺CVs1、辺CVs1の反対側に位置する辺CVs2、X方向に対して直交するY方向に沿って延びる辺CVs3、および辺CVs3の反対側に位置する辺CVs4を有する。また、辺CVs1および辺CVs2は、辺CVs3および辺CVs4と比較して相対的に長い。なお、図3に示す例では、半導体装置PKG1の蓋材CVは、平面視において、四角形(図3では長方形)を成す。ただし、半導体装置PKG1の平面形状は四角形以外に種々の変形例がある。例えば、四角形の四つの角部のうち、辺CVs3と辺CVs1とが交差する交点の部分をX方向およびY方向に対して斜めにカットして、五角形にしても良い。この場合、斜めにカットされた角部は、半導体装置PKGの向きを識別するためのアライメントマークとして利用可能になる。
また、図2および図3に示すように、蓋材CVは、半導体装置PKG1を例えばヒートシンクや支持部材などに固定するための取り付け部分である、フランジ部FLGを有している。図3に示すように、フランジ部FLGは、長手方向であるX方向に沿って、収容部PKTの両隣に設けられている。また、複数のフランジ部FLGの中央には、それぞれ貫通孔THHが形成されている。貫通孔THHは、蓋材CVのフランジ部FLGを厚さ方向に貫通する開口部であって、半導体装置PKG1を例えばヒートシンクや支持部材などに固定する際には、貫通孔THHにネジ(図示は省略)を挿入することにより、半導体装置PKG1をネジにより固定することができる。
図3に示す例では、長手方向であるX方向に延びる仮想線VL1に沿って、二個の貫通孔THHが形成されている。ただし、貫通孔THHの形成位置には、種々の変形例がある。例えば、図3に示す蓋材CVの下面CVb側の四つの角部のそれぞれに、貫通孔THHを設けても良い。
次に、半導体装置PKG1の蓋材CVの収容部PKTに収容されるセラミック基板CS1およびセラミック基板CS1に固定される各部材について説明する。
図4および図5に示すように、半導体装置PKG1は、セラミック基板CS1と、セラミック基板CS1の上面CStに形成された複数の金属パターンMPと、複数の金属パターンMPのうちの一部に搭載される複数の半導体チップCPと、を有する。
図4に示すようにセラミック基板CS1は、複数の半導体チップCPが搭載されるチップ搭載面である上面CStと、上面CStの反対側に位置する下面CSbとを有する。セラミック基板CS1は、セラミック材料から成り、本実施の形態では、例えばアルミナ(酸化アルミニウム:Al2O3)からなる板状の部材である。
図5に示すように、セラミック基板CS1は、平面視において、X方向に沿って延びる基板辺CSs1、基板辺CSs1の反対側に位置する基板辺CSs2、X方向に対して直交するY方向に沿って延びる基板辺CSs3、および基板辺CSs3の反対側に位置する基板辺CSs4を有する。また、基板辺CSs1および基板辺CSs2は、基板辺CSs3および基板辺CSs4と比較して相対的に長い。図5に示す例では、セラミック基板CS1は、平面視において、四角形(図5では長方形)を成す。
また、図4に示すように、セラミック基板CS1の上面CStおよび下面CSbには、複数の金属パターンMPが接合されている。これら複数の金属パターンMPは、例えば、銅(Cu)膜の表面にニッケル(Ni)膜が積層された積層膜であって、セラミック基板CS1の上面CStまたは下面CSbに銅膜が直接的に接合されている。アルミナなどのセラミックからなる板材に銅膜を接合する場合、共晶反応を利用して接合する。また、銅膜の表面にニッケル膜を積層する方法は、例えば電気メッキ法を用いることができる。
また、セラミック基板CS1の下面CSb側に掲載された金属パターンMPBは放熱用の端子であって、セラミック基板CS1の下面CSbの大部分を覆うように一様に形成されている。
また、セラミック基板CS1の上面CStに形成された複数の金属パターンMPは、図6に示すように、インバータ回路INVの配線経路の一部を構成する配線パターンであって、互いに分離された複数の金属パターンMPが形成されている。
複数の金属パターンMPは、ハイサイド側の電位E1が供給される金属パターンMPHを有する。また、複数の金属パターンMPは、電位E1よりも低いローサイド側の電位E2が供給される金属パターンMPLを有する。また、複数の金属パターンMPは、トランジスタQ1のスイッチング動作に応じて変化する電位が供給される金属パターンMPU、MPV、MPWを有する。また、複数の金属パターンMPは、端子LDを接続するための複数の金属パターンMPTを有する。
金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、上記したように、120度の位相差を持つようにそれぞれ異なる電位が供給される。このため、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、互いに分離した金属パターンMPである。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、図5に示すように、出力用の端子LDが接続された金属パターンMPTと複数のワイヤBWを介して接続されている。このため、図1に示すU相、V相、およびW相の出力用の伝送経路には、図5に示すワイヤBWが含まれる。
また、金属パターンMPHには、U相、V相、W相(図1参照)のそれぞれにおいて、同じ電位(ハイサイド側の電位E1(図6参照))が供給される。したがって、金属パターンMPHは、U相、V相、およびW相の区別に対応して分割されず、一体に形成されている。言い換えれば、ハイサイド側の電位E1はワイヤBWを介さずに複数のトランジスタQ1のそれぞれに供給される。なお、図5に対する変形例としては、図5に示す金属パターンMPHを、U相、V相、およびW相の区別に対応して分割し、分割された金属パターンMPHのそれぞれを、ワイヤなどの導体パターン(図示は省略)を介して電気的に接続する方法も考えられる。しかし、本実施の形態のように、同じ電位が供給される金属パターンMPHを分割せず、一体に形成することで、電位E1の供給経路のインピーダンスを低減することができる。このため、電位E1の供給経路の電気的特性を向上させることができる。また、金属パターンMPHにおける発熱量を低減することができる。
また、金属パターンMPLには、U相、V相、W相(図1参照)のそれぞれにおいて、同じ電位(ローサイド側の電位E2(図6参照))が供給される。したがって、金属パターンMPLは、U相、V相、およびW相の区別に対応して分割されず、一体に形成されている。なお、図5に対する変形例としては、図5に示す金属パターンMPLを、U相、V相、およびW相の区別に対応して分割し、分割された金属パターンMPLのそれぞれを、ワイヤなどの導電性部材(図示は省略)を介して電気的に接続する方法も考えられる。ローサイド側の金属パターンMPLの場合、図5に示すように、半導体チップCPと金属パターンMPLとは、ワイヤBWを介して電気的に接続される。したがって、金属パターンMPLを分割せず、一体に形成しても、電位E2(図6参照)の供給経路からワイヤBWは排除されていない。しかし、金属パターンMPLを分割せず、一体に形成することで、電位E2の供給経路を安定させることはできるので、電位E2の供給経路の電気的特性を向上させることができる。また、金属パターンMPLに還流電流が流れる場合における発熱量を低減することができる。
また、図5に示すように、上記した複数の金属パターンMPのうち、複数の金属パターンMPTにはそれぞれ一つの端子LDが搭載されている。また、複数の金属パターンMPのうち、金属パターンMPHおよび金属パターンMPLには、それぞれ複数の端子LDが搭載されている。図5に示す例では、金属パターンMPHおよび金属パターンMPLには、セラミック基板CS1の上面CStが有する四辺のうち、短辺である基板辺CSs3および基板辺CSs4に沿って、それぞれ一つずつ端子LDが搭載されている。
また、図5に示すように、上記した複数の金属パターンMPのうち、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、端子LDは直接的には接続されていない。言い換えれば、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、端子LDは搭載されていない。金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、複数のワイヤBWを介して金属パターンMPTと電気的に接続されている。つまり、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、複数のワイヤBWおよび金属パターンMPTを介して端子LDと電気的に接続されている。
また、複数の金属パターンMPのうちの一部(金属パターンMPH、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPW)には、複数の半導体チップCPが搭載されている。図5に示す複数の半導体チップCPのうちの一部は、図6に示すトランジスタQ1が形成されたスイッチング素子用の半導体チップCTH、CTLである。本実施の形態では、半導体チップCTH、CTLには、それぞれIGBTが形成されている。また、図5に示す複数の半導体チップCPのうちの他の一部は、図6に示すダイオードD1が形成された、半導体チップCDである。
上記したように、インバータ回路INV(図6参照)の出力側にインダクタンスが接続される場合には、スイッチング素子であるトランジスタQ1(図6)と逆並列でダイオードD1(図6参照)が接続される。MOSFETのように、一つの半導体チップCPにスイッチング動作を行うトランジスタQ1の回路と還流電流を流すダイオードD1の回路とを内蔵させる場合には、スイッチング素子の数に応じて1個の半導体チップCPを搭載すれば良い。しかし、トランジスタQ1としてIGBTを利用する場合、ダイオードD1用の半導体チップCPを別に容易する必要がある。このため、本実施の形態では、図5に示すように、ハイサイド用のトランジスタを備える半導体チップCTH、およびローサイド用のトランジスタを備える半導体チップCTLのそれぞれに対して、ダイオードを備える半導体チップCDがセットで搭載される。
図7および図8に示すように複数の半導体チップCPのそれぞれは、上面CPtおよび上面の反対側に位置する下面CPb(図8参照)を有する。トランジスタを備える半導体チップCTHおよび半導体チップCTLは、上面CPtにおいて露出するエミッタ用の電極PDEおよびゲート用の電極PDGを有する。また、トランジスタを備える半導体チップCTHおよび半導体チップCTLは、下面CPbにコレクタ用の電極PDCを有する。コレクタ用の電極PDCは、接合材である半田SDを介して金属パターンMPの上面MPmに固定されている。また、コレクタ用の電極PDCは、半田SDを介して金属パターンMPと電気的に接続されている。
詳しくは、図5に示すように、金属パターンMPHには、複数の半導体チップCTHが搭載されている。言い換えれば、一体に形成された金属パターンMPHには、複数の半導体チップCTHのコレクタ用の電極PDC(図8参照)が電気的に接続されている。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWには、それぞれ半導体チップCTLが1個ずつ搭載されている。言い換えれば、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、半導体チップCTLのコレクタ用の電極PDC(図8参照)が電気的に接続されている。
また、電極PDEには、図5に示すように複数のワイヤBWが接続されている。詳しくは、図5に示すように、ハイサイド用の半導体チップCTHの電極PDE(図7参照)は複数のワイヤBWを介して金属パターンMPU、金属パターンMPV、または金属パターンMPWのいずれかに接続されている。つまり、ハイサイド用の半導体チップCTHの電極PDEは、U相の出力端子UT(図6参照)、V相の出力端子VT(図6参照)、またはW相の出力端子WT(図6参照)のうちのいずれかに接続されている。また、図5に示すように、ローサイド用の半導体チップCTLの電極PDE(図7参照)は複数のワイヤBWを介して金属パターンMPLに接続されている。つまり、ローサイド用の半導体チップCTLの電極PDEは、図6に示すローサイド用の電位E2が供給される端子LTと電気的に接続されている。
また、電極PDGには、図5に示すように一本のワイヤBWが接続されている。詳しくは、図5に示すように、ハイサイド用の半導体チップCTHおよびローサイド用の半導体チップCTLのそれぞれが有する電極PDG(図7参照)のそれぞれは、ワイヤBWを介して金属パターンMPTと電気的に接続されている。金属パターンMPTからは、半導体チップCTHおよび半導体チップCTLが有するトランジスタQ1(図6参照)のスイッチング動作を駆動する駆動信号が供給される。
また、図7および図8に示すようにダイオードを備える半導体チップCDは、上面CPtにおいて露出するアノードの電極PDAを有する。また、図8に示すように、半導体チップCDは、下面CPbにカソードの電極PDKを有する。カソードの電極PDKは、接合材である半田SDを介して金属パターンMPの上面MPmに固定されている。また、カソードの電極PDKは、半田SDを介して金属パターンMPと電気的に接続されている。
詳しくは、図5に示すように、金属パターンMPHには、複数の半導体チップCDが搭載されている。言い換えれば、一体に形成された金属パターンMPHには、複数の半導体チップCDのカソードの電極PDK(図8参照)が電気的に接続されている。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWには、それぞれ半導体チップCDが1個ずつ搭載されている。言い換えれば、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、半導体チップCDのカソードの電極PDK(図8参照)が電気的に接続されている。
また、電極PDAには、図5に示すように複数のワイヤBWが接続されている。詳しくは、図5に示すように、ハイサイド用の半導体チップCDの電極PDA(図7参照)は、複数のワイヤBWを介して金属パターンMPU、金属パターンMPV、または金属パターンMPWのいずれかに接続されている。また、ハイサイド用の半導体チップCDの電極PDA(図7参照)は、複数のワイヤBWを介して出力用の金属パターンMPTにも接続されている。つまり、ハイサイド用の半導体チップCDの電極PDAは、U相の出力端子UT(図6参照)、V相の出力端子VT(図6参照)、またはW相の出力端子WT(図6参照)のうちのいずれかに接続されている。また、図5に示すように、ローサイド用の半導体チップCDの電極PDA(図7参照)は、複数のワイヤBWを介して金属パターンMPLに接続されている。つまり、ローサイド用の半導体チップCDの電極PDAは、図6に示すローサイド用の電位E2が供給される端子LTと電気的に接続されている。
図5に示す複数のワイヤBWは、金属ワイヤであって、本実施の形態では例えばアルミニウムから成る。ただし、ワイヤBWの材料には種々の変形例があって、アルミニウムの他、金、あるいは銅を用いることもできる。
また、図4に示すように、蓋材CVとセラミック基板CS1との間の空間には、封止材MGが充填されている。複数の半導体チップCPおよび複数のワイヤBWのそれぞれは、この封止材MGにより封止されている。封止材MGは、半導体チップCP、ワイヤBWおよび端子LDの一部を保護する部材である。封止用の部材としては、例えばエポキシ樹脂など、加熱することで硬化し、ある程度の強度が確保できる樹脂材料を用いる方法がある。しかし、封止材MGが硬化すると、半導体装置PKG1に温度サイクル負荷が印加された時にセラミック基板CS1と封止材MGの線膨張係数の差に起因して、半導体装置PKG1の内部に応力が発生する。そこで、本実施の形態では、エポキシ樹脂よりも柔らかい樹脂材料を用いて封止材MGを形成している。詳しくは、本実施の形態では、封止材MGは、シロキサン結合による主骨格を持つ、高分子化合物である、シリコーン樹脂である。
シリコーン樹脂は、エポキシ樹脂よりも柔らかい特性を有する。半導体装置PKG1に温度サイクル負荷が印加された時に発生した応力は、シリコーン樹脂である封止材MGが変形することにより、低減される。
<金属パターンの平面形状>
次に、図5に示す金属パターンの平面形状の詳細について説明する。図9は、図5に示す複数の金属パターンのレイアウトを示す平面図である。また、図14は、図9に対する検討例を示す平面図である。また、図10は図9に対する変形例を示す平面図である。
なお、図9、図10、および図14では、金属パターンから露出する領域の範囲を判りやすくするため、領域EX1および領域EX2に模様を付して示している。また、図9および図10では、領域EX1や領域EX2と対向する、凸部や凹部の範囲を明示するため、凸部や凹部を囲む部分にハッチングを付して示している。凸部および凹部は、図9および図10において、ハッチングを付して示す部分に囲まれた領域である。
まず、上記したように本実施の形態では、ハイサイド側の電位E1(図6参照)が供給される金属パターンMPH(図9参照)は、U相、V相、あるいはW相の区分に応じて分割されず、一体に形成される。また、ローサイド側の電位E2(図6参照)が供給される金属パターンMPL(図9参照)も、金属パターンMPHと同様に、U相、V相、あるいはW相の区分に応じて分割されず、一体に形成される。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、上記したように、120度の位相差を持つようにそれぞれ異なる電位が供給される。このため、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、U相、V相、あるいはW相の区分に応じて分割されている。
ここで、上記の構成を単純化した場合、複数の金属パターンMPのレイアウトおよび平面形状は、図14に示す検討例のセラミック基板CSh1のようになる。セラミック基板CSh1は、平面視において複数の金属パターンMPのそれぞれが有する各辺のうち、X方向に沿って延びる各辺が、直線的に延びる点で図9に示す本実施の形態のセラミック基板CS1と相違する。
セラミック基板CSh1の場合にも、金属パターンMPHは、U相、V相、あるいはW相の区分に応じて分割されず、一体に形成されるので、図9に示すセラミック基板CS1と同様に、電位E1(図6参照)の供給経路の電気的特性を向上させることができる。また、金属パターンMPHにおける発熱量を低減することができる。
ところが、本願発明者が検討した結果、セラミック基板CSh1を用いた半導体装置の場合、半導体装置の取り付け時の外力に起因してセラミック基板CSh1にクラックが生じることが判った。詳しくは、上記クラックは、図14に示す金属パターンMPHと金属パターンMPU、MPV、MPWとの間に設けられた、金属パターンMPから露出した領域EX1において発生し易く、金属パターンMPHの辺MHs1に沿って延びるように進展することが判った。また、上記クラックは、図14に示す金属パターンMPLと金属パターンMPU、MPV、MPWとの間に設けられた、金属パターンMPから露出した領域EX2において発生し易く、金属パターンMPHの辺MHs2に沿って延びるように進展することが判った。
一方、図14に示す、金属パターンMPから露出する領域のうち、Y方向に沿って延びる領域では、上記クラックは発生し難いことが判った。例えば、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれの間に設けられた領域では、上記クラックは発生し難い。また、図14に示す、金属パターンMPから露出する領域で、かつ、X方向に沿って直線的に延びる領域であっても、金属パターンMPHの辺MHs2と複数の金属パターンMPTの間の領域、および金属パターンMPLの辺MLs1と複数の金属パターンMPTの間の領域では上記クラックは発生し難いことが判った。
上記の各知見より、金属パターンMPに覆われず、かつ直線的に延びる領域では上記クラックが発生し易いと考えられる。また、上記直線的に延びる領域の長さが長くなる程、上記クラックが発生し易くなると考えられる。したがって、セラミック基板CSh1のように長辺と短辺を有する基板の場合、長辺(基板辺CSs1および基板辺CSs2)の延在方向(図14ではX方向)に沿って延びる領域において上記クラックの発生を抑制する対策を施すことが好ましい。
また、上記したようにX方向に延びる領域でも、基板辺CSs1および基板辺CSs2のうちのいずれかに近い位置ではクラックが生じ難い。したがって、X方向に延びる複数の領域を有する場合には、短辺(基板辺CSs3および基板辺CSs4)の中心を結ぶ中心線(図14に示す仮想線VL1)までの距離が相対的に近い順に上記クラックが発生し易い。すなわち、図14に示す例では、領域EX1で最もクラックが発生し易く、次に領域EX2でクラックが発生し易い。
また、上記クラックは、半導体装置を例えばヒートシンクや支持部材などに固定する際に発生し易い。なお、上記クラックを生じさせる原因となる力としては、半導体装置を例えばネジで固定する際の締め付け力が固定箇所によってバラつくことに起因して生じる力が考えられる。図3に示すように長手方向の両端に固定するための貫通孔THHを設けた場合、上記締め付け力のバラつきに起因する力は主として短辺方向(図14のY方向)に沿って作用する。しかし、上記締め付け力のバラつきが生じると、セラミック基板CSh1を面外方向にひねる力が作用するので、外力の一部は、長辺方向にも作用する。
また、図示は省略するが、金属パターンMPHおよび金属パターンMPLのそれぞれを、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのようにU相、V相、あるいはW相の区分に応じて分割した場合、領域EX1および領域EX2でも上記クラックは発生し難いことが判った。これを考慮すると、外力が印加された時に、その外力に起因して生じる応力を分散させることで、上記クラックの発生を抑制できると考えられる。
そこで、本願発明者は、領域EX1(および領域EX2)における上記クラックの発生を抑制する技術を検討し、本実施の形態の構成を見出した。すなわち、図9に示すように、本実施の形態のセラミック基板CS1に設けられた領域EX1は、金属パターンMPHの延在方向(長手方向)であるX方向に沿って、ジグザグに延びる。領域EX1は、金属パターンMPHと金属パターンMPU、MPV、MPWとの間に設けられ、かつ、金属パターンMPから露出した領域である。領域EX1がジグザグに延びる場合、セラミック基板CS1に外力が印加されても、応力が特定の箇所に集中し難くなる。つまり、応力を分散させることができる。この結果、領域EX1における上記クラックの発生を抑制することができる。
また、図9に示す例では、金属パターンMPLと金属パターンMPU、MPV、MPWとの間に設けられ、かつ、金属パターンMPから露出した領域である領域EX2は、セラミック基板CS1の長手方向であるX方向に沿って、ジグザグに延びる。これにより、領域EX2における上記クラックの発生を抑制することができる。
上記した「X方向に沿ってジグザグに延びる」とは、線や領域が延在方向であるX方向に対して直線的に延びず、延在経路中に屈曲部や湾曲部を有していることを意味する。したがって、「領域EX1(あるいは領域EX2)がX方向に沿ってジグザグに延びる」という記載の実施態様には、図9に示すように矩形波を描くように延びる実施態様の他、種々の変形例が含まれる。例えば、領域EX1(あるいは領域EX2)がX方向に沿って、蛇行しながら延びていても良い。また例えば、領域EX1(あるいは領域EX2)がX方向に沿って、三角波を描くように延びていても良い。
また、図9に示す本実施の形態のセラミック基板CS1の構造は、以下のように表現することができる。
本実施の形態のセラミック基板CS1の金属パターンMPHは、平面視において、X方向に延びる辺MHs1と、辺MHs1の反対側に位置する辺MHs2と、を有する。辺MHs1および辺MHs2は、それぞれ金属パターンMPHの長辺である。また、辺MHs1は、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれと対向する辺であって、辺MHs2は、複数の金属パターンMPTと対向する辺である。
また、本実施の形態のセラミック基板CS1が有する金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれは、金属パターンMPHと金属パターンMPLの間に配列される金属パターンMPである。金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWは、X方向に沿って並ぶように配列されている。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれの面積は金属パターンMPHの面積よりも相対的に小さい。
金属パターンMPUは、平面視において、X方向に延びる辺MUs1と、辺MUs1の反対側に位置する辺MUs2と、を有する。また、辺MUs1は、金属パターンMPLと対向する辺であって、辺MUs2は、金属パターンMPHと対向する辺である。
また、金属パターンMPVは、平面視において、X方向に延びる辺MVs1と、辺MVs1の反対側に位置する辺MVs2と、を有する。また、辺MVs1は、金属パターンMPLと対向する辺であって、辺MVs2は、金属パターンMPHと対向する辺である。
また、金属パターンMPWは、平面視において、X方向に延びる辺MWs1と、辺MWs1の反対側に位置する辺MWs2と、を有する。また、辺MWs1は、金属パターンMPLと対向する辺であって、辺MWs2は、金属パターンMPHと対向する辺である。
また、本実施の形態のセラミック基板CS1の金属パターンMPLは、平面視において、X方向に延びる辺MLs1と、辺MLs1の反対側に位置する辺MLs2と、を有する。辺MLs1および辺MLs2は、それぞれ金属パターンMPLの長辺である。また、辺MLs2は、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれと対向する辺であって、辺MLs1は、複数の金属パターンMPTと対向する辺である。
ここで、金属パターンMPHの辺MHs1は、平面視において、金属パターンMPUの辺MUs2に向かって突出する凸部PR1、および凸部PR1の両隣に形成される複数の凹部DT1を有する。また、金属パターンMPHの辺MHs1は、平面視において、金属パターンMPVの辺MVs2に向かって突出する凸部PR1、および凸部PR1の両隣に形成される複数の凹部DT1を有する。また、金属パターンMPHの辺MHs1は、平面視において、金属パターンMPWの辺MWs2に向かって突出する凸部PR1、および凸部PR1の両隣に形成される複数の凹部DT1を有する。
また、金属パターンMPUの辺MUs2は、平面視において、金属パターンMPHの辺MHs1に向かって突出する凸部PR2、および複数の凸部PR2の間に形成される凹部DT2を有する。また、金属パターンMPVの辺MVs2は、平面視において、金属パターンMPHの辺MHs1に向かって突出する凸部PR2、および複数の凸部PR2の間に形成される凹部DT2を有する。また、金属パターンMPWの辺MWs2は、平面視において、金属パターンMPHの辺MHs1に向かって突出する凸部PR2、および複数の凸部PR2の間に形成される凹部DT2を有する。
また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれが有する凸部PR2が、平面視において複数の凹部DT1で囲まれた領域に向かって突き出すように配置されている。
上記構成を備えることにより、セラミック基板CS1に設けられた領域EX1が、セラミック基板CS1の長手方向であるX方向に沿って、ジグザグに延びるようにすることができる。
また、図9に示す例では、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれが有する凸部PR2が、平面視において複数の凹部DT1で囲まれた領域内に設けられている。言い換えれば、平面視において、複数の凸部PR1は、複数の凹部DT2内に設けられ、複数の凸部PR2は、複数の凹部DT1内に設けられる。これにより、以下の効果が得られる。すなわち、図9に示すように領域EX1のY方向における幅WEX1を短くすることができる。このため、図5に示すように、ハイサイド側のスイッチング素子である半導体チップCTHと金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれとを電気的に接続するワイヤBWの長さを短くできる。詳しくは、半導体チップCTHと金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれとを電気的に接続するワイヤBWは、一方の端部が凸部PR2(図9参照)に接合されている。
図10に示す変形例のセラミック基板CS2の場合、領域EX1が、セラミック基板CS1の長手方向であるX方向に沿って、ジグザグに延びる点では図9に示すセラミック基板CS1と同様である。したがって、領域EX1における上記クラックの発生を抑制することができる。しかし、領域EX1のY方向における幅WEX1に着目すると、セラミック基板CS2は、凸部PR2が、平面視において凹部DT1で囲まれた領域内に設けられていないので、領域EX1の幅WEX1が図9に示すセラミック基板CS1の領域EX1よりも大きい。
幅WEX1を小さくすると、上記したように、半導体チップCTHと金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれとを電気的に接続するワイヤBWの長さを短くすることができる。この場合、図6に示す回路において、ハイサイド側のトランジスタQ1と出力ノードとを接続する伝送経路のインピーダンス成分を低減することができる。したがって、図9に示すように、凸部PR2が、平面視において凹部DT1で囲まれた領域内に設けられていることにより、ハイサイド側のスイッチング素子と出力ノードとを接続する伝送経路のインピーダンス成分を低減し、インバータ回路からの出力を安定させることができる。つまり、インバータ回路の電気的特性を向上させることができる。
また、ハイサイド側のスイッチング素子と出力ノードとを接続する伝送経路のインピーダンス成分を低減させる観点に着目すると、以下の構成がさらに好ましい。すなわち、図5に示すように半導体チップCTHと金属パターンMPUとを複数のワイヤBWで電気的に接続し、半導体チップCTHと金属パターンMPVとを複数のワイヤBWで電気的に接続し、半導体チップCTHと金属パターンMPWとを複数のワイヤBWで電気的に接続することが好ましい。このように、ワイヤBWの数を複数にすることで、ハイサイド側のスイッチング素子と出力ノードとを接続する伝送経路の断面積を増大させることができるので、インピーダンス成分を低減させることができる。
なお、本実施の形態では、半導体チップCPと金属パターンMPとを電気的に接続する部材としてワイヤBWを用いる例を示しているが、変形例としては、帯状に形成された金属(例えばアルミリボン)を用いることができる。またあるいは、パターニングされた金属板(銅クリップ)を用いて、半田を介して接続することもできる。この場合、複数のワイヤBWを用いる場合よりもさらにインピーダンスを低減できる。
また、上記のように、ハイサイド側のスイッチング素子と出力ノードとを複数のワイヤBWにより電気的に接続する場合、各ワイヤBWの長さは短くすることが好ましい。つまり、図9に示すように、凸部PR2の面積を大きくすることが好ましい。図9に示す例では、複数の凸部PR2の面積は、金属パターンMPHの複数の凸部PR1のそれぞれの面積よりも大きい。このため、複数のワイヤBWを接続するためのスペースを確保することができる。
また、上記構成により、図9に示す領域EX1において上記クラックが発生することを抑制できるが、領域EX2においてもクラックの発生を抑制することが好ましい。したがって、領域EX2に対しても、領域EX1と同様の対策を施すことが好ましい。
詳しくは、金属パターンMPUの辺MUs1は、平面視において、金属パターンMPLの辺MLs2に向かって突出する凸部PR3、および複数の凸部PR3の間に形成される凹部DT3を有する。また、金属パターンMPVの辺MVs1は、平面視において、金属パターンMPLの辺MLs2に向かって突出する凸部PR3、および複数の凸部PR3の間に形成される凹部DT3を有する。また、金属パターンMPWの辺MWs1は、平面視において、金属パターンMPLの辺MLs2に向かって突出する凸部PR3、および複数の凸部PR3の間に形成される凹部DT3を有する。
また、金属パターンMPLの辺MLs2は、平面視において、金属パターンMPUの辺MUs1に向かって突出する凸部PR4、および凸部PR4の両隣に形成される複数の凹部DT4を有する。また、金属パターンMPLの辺MLs2は、平面視において、金属パターンMPVの辺MVs1に向かって突出する凸部PR4、および凸部PR4の両隣に形成される複数の凹部DT4を有する。また、金属パターンMPLの辺MLs2は、平面視において、金属パターンMPWの辺MWs1に向かって突出する凸部PR4、および凸部PR4の両隣に形成される複数の凹部DT4を有する。
また、金属パターンMPLが有する複数の凸部PR4は、平面視において、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれが有する凹部DT3に向かって突き出すように配置されている。
上記構成を備えることにより、セラミック基板CS1に設けられた領域EX2が、セラミック基板CS1の長手方向であるX方向に沿って、ジグザグに延びるようにすることができる。
また、領域EX2の幅を短くする観点からは、図9に示すように、金属パターンMPLが有する複数の凸部PR4は、平面視において、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれが有する凹部DT3で囲まれた領域内に設けられていることが好ましい。これにより、図5に示すローサイド側のスイッチング素子である半導体チップCTLと、金属パターンMPLとを電気的に接続するワイヤBWの長さを短くできる。つまり、図6に示すローサイド側の電位E2を入力する伝送経路のインピーダンス成分を低減することができる。
また、図9に示す例では、複数の凸部PR4の面積は、複数の凸部PR3の面積よりも大きい。このため、半導体チップCTLと、金属パターンMPLとを電気的に接続する複数のワイヤBWを接続するためのスペースを確保することができる。
ところで、上記したように、図14に示す領域EX1および領域EX2では、クラックが発生し易いことが判ったが、金属パターンMPHの辺MHs2と複数の金属パターンMPTの間の領域、および金属パターンMPLの辺MLs1と複数の金属パターンMPTの間の領域では上記クラックは発生し難い。
したがって、クラックの発生し難い領域、すなわち、金属パターンMPHの辺MHs2と複数の金属パターンMPTの間の領域、および金属パターンMPLの辺MLs1と複数の金属パターンMPTの間の領域は、図9に示すように、X方向に沿って、直線的に延びる。言い換えれば、金属パターンMPHの辺MHs2および金属パターンMPLの辺MLs1は、それぞれX方向に沿って直線的に延びる。セラミック基板CS1の短辺(基板辺CSs3および基板辺CSs4)の中心を結ぶ中心線(図9および図14に示す仮想線VL1)は、金属パターンMPHの辺MHs1と金属パターンMPLの辺MLs2との間に存在するので、辺MHs2および辺MLs1はそれぞれ仮想線VL1までの距離が遠い。
このように、金属パターンMPHの一方の長辺をジグザグに延びるように形成し、他方の長辺を直線的に形成した場合、金属パターンMPHの面積を大きくできる。あるいは、図5に示す半導体チップCTHおよび半導体チップCDを搭載し易くなるので、金属パターンMPH上における半導体チップCPのレイアウトが容易になる。一方、金属パターンMPLの一方の長辺をジグザグに延びるように形成し、他方の長辺を直線的に形成した場合、金属パターンMPLの面積を大きくできる。
<半導体装置の製造方法>
次に、図1〜図10を用いて説明した半導体装置PKG1の製造工程について、図11に示す工程フローに沿って説明する。図11は、図2に示す半導体装置の組立てフローを示す説明図である。
<基板準備>
まず、図11に示す基板準備工程では、図9に示すセラミック基板を準備する。本工程で準備するセラミック基板CS1を準備する。本工程で準備するセラミック基板CS1は、例えばアルミナを主成分とするセラミックであって、上面CStおよび下面CSb(図4参照)に複数の金属パターンMPが接合されている。
これら複数の金属パターンMPは、例えば、銅(Cu)膜の表面にニッケル(Ni)膜が積層された積層膜であって、セラミック基板CS1の上面CStまたは下面CSbに共晶反応を利用して直接的に接合されている。また、銅膜には、電気メッキ法によりニッケル膜が積層されている。
なお、複数の金属パターンMPの形状やレイアウトについては、図9、図10、および図14を用いて既に説明した通りなので、重複する説明は省略する。
<ダイボンド>
次に、図11に示すダイボンド工程では、図12に示すように、セラミック基板CS1の金属パターンMP上に、複数の半導体チップCPを搭載する。図12は、図11に示すダイボンド工程でセラミック基板上に複数の半導体チップを搭載した状態を示す平面図である。
本工程では、複数の金属パターンMPのうち、ハイサイド側の電位E1(図6参照)が供給される金属パターンMPHには、複数(本実施の形態では3個)の半導体チップCTHおよび複数(本実施の形態では3個)の半導体チップCDが搭載される。また、複数の金属パターンMPのうち、交流電力の出力端子に接続される金属パターンMPU、MPV、MPWには、それぞれ1個の半導体チップCTLおよび1個の半導体チップCDが搭載される。また、複数の金属パターンMPのうち、ローサイド側の電位E2(図6参照)が供給される金属パターンMPLには半導体チップCPは搭載されない。また、複数の金属パターンMPのうち、入出力用の端子LD(図5参照)を接続するための複数の金属パターンMPTには、半導体チップCPは搭載されない。
また、図8に示すように、本工程では、複数の半導体チップCPのそれぞれは、半導体チップCPの下面CPbと金属パターンMPの上面を対向させた状態で、所謂フェイスアップ実装方式で搭載される。また、半導体チップCPの下面CPbには、電極PDK、PDCが形成されており、電極PDK、PDCと金属パターンMPとを電気的に接続するため、半導体チップCPは半田SDを介して搭載される。
半田を介して半導体チップCPを搭載する方法は、以下のように行う。まず、半導体チップの搭載予定領域に、ペースト状の半田を塗布する。このペースト状の半田には、半田成分と、フラックス成分が含まれる。次に、複数の半導体チップCPを準備して(図11に示す半導体チップ準備工程)のそれぞれを半田上に押し付ける。複数の半導体チップCPがペースト状の半田を介して金属パターンMP上に仮接着された状態で、半田に対してリフロー処理(加熱処理)を施す。このリフロー処理により、半田が溶融し、一方は金属パターンMPに接合され、他方が半導体チップCPの電極PDK、PDCに接合される。そして半田を冷却することで、硬化させると、半導体チップCPのそれぞれが金属パターンMP上に固定される。
なお、半導体チップCPの他、例えばチップコンデンサなど、半導体チップCP以外のチップ部品(電子部品、機能性素子)を搭載する場合には、本工程において、一括して搭載することができる。
<ワイヤボンド>
次に、図11に示すワイヤボンド工程では、図13に示すように、半導体チップCPと金属パターンMPとをワイヤ(導電性部材)BWを介して電気的に接続する。図13は、図12に示す複数の半導体チップと複数の金属パターンとをワイヤを介して電気的に接続した状態を示す平面図である。
本工程では、ハイサイド側の複数の半導体チップCTHのエミッタの電極PDE(図8参照)のそれぞれと、複数の金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれとを複数のワイヤBWを介して電気的に接続する。上記したように、複数のワイヤBWのそれぞれは、図9に示す凸部PR2に接合される。
また、本工程では、ローサイド側の複数の半導体チップCTLのエミッタの電極PDE(図8参照)のそれぞれと、複数の金属パターンMPLとを複数のワイヤBWを介して電気的に接続する。上記したように、複数のワイヤBWのそれぞれは、図9に示す凸部PR4に接合される。
また、本工程では、ハイサイド側の複数の半導体チップCTHのゲートの電極PDG(図8参照)およびローサイド側の複数の半導体チップCTLのゲートの電極PDGのそれぞれと、複数の金属パターンMPTとをワイヤBWを介して電気的に接続する。
また本工程では、複数のワイヤBWを介して、ハイサイド側の複数の半導体チップCDのアノードの電極PDAと、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれと、複数の金属パターンMPTのそれぞれと、を複数のワイヤBWを介して電気的に接続する。図13に示すように一本のワイヤBWで複数箇所を電気的に接続することもできる。図13に示す例では、まず、ワイヤBWの一方の端部を複数の金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのうちのいずれか一つに接続する。この時、上記したように、図9に示す凸部PR2にワイヤBWの端部を接合する。次に、ワイヤBWの中間部分を半導体チップCDのアノードの電極PDAに接続する。次に、ワイヤBWの他方の端部を金属パターンMPTに接合する。
また本工程では、複数のワイヤBWを介して、ローサイド側の複数の半導体チップCDのアノードの電極PDAと、複数の金属パターンMPTのそれぞれと、を複数のワイヤBWを介して電気的に接続する。
なお、本実施の形態では、半導体チップCPと金属パターンMPとを電気的に接続する部材としてワイヤを用いる例を示しているが、変形例としては、帯状に形成された金属(例えばアルミリボン)を用いることもできる。またあるいは、パターニングされた金属板(銅クリップ)を用いて、半田を介して接続することもできる。
<端子搭載>
次に、図11に示す端子搭載工程では、図5に示すように、複数の金属パターンMP上に端子LDを搭載する。端子LDは、複数の金属パターンと、図示しない外部機器とを電気的に接続するためのリード端子であって、細長く伸びる一方の端部を金属パターンMPに接続する。図4に示す例では、複数の端子LDのそれぞれは、半田SDを介して金属パターンMP上に搭載される。
また、図5に示す例では、複数の金属パターンMPのうち、ハイサイド側の電位が供給される金属パターンMPH、およびローサイド側の電位が供給される金属パターンMPLには、それぞれ長手方向の両端(短辺である基板辺CSs3側および基板辺CSs4側)に端子LDが搭載される。また、複数の金属パターンMPTのそれぞれには、一本ずつ端子LDが搭載される。また、金属パターンMPU、金属パターンMPV、および金属パターンMPWのそれぞれには、端子LDは搭載されない。
<蓋材取付>
次に、図11に示す蓋材取付工程では、図4に示すように、セラミック基板CS1の上面CStを覆うように蓋材CVを接着固定する。セラミック基板CS1の上面CStの周縁部と蓋材CVとは、接着材BD1を介して接着固定される。
この時、蓋材CVの上面CVtには複数の貫通孔THLが形成されており、複数の端子LDは複数の貫通孔THLにそれぞれ挿入される。
なお、図4に示す例では、蓋材CVは複数の貫通孔THLが形成された部分と、セラミック基板CS1に接着固定される部分とが一体成型されている。しかし、変形例として、セラミック基板CS1に接着固定される部分と、複数の貫通孔THLが形成された部分とを分離可能な独立した部材としても良い。この場合、端子LDのレイアウトが変更になった場合でも複数の貫通孔THLが形成された部分のみを交換すれば良い。
<封止>
次に、図11に示す封止工程では、図4に示すようにセラミック基板CS1と蓋材CVとに囲まれた空間内に封止材MGを供給し、複数の端子LDのそれぞれの一部分、複数の半導体チップCP、および複数のワイヤBWを封止する。封止材MGは、ゲル状の材料であり、蓋材CVの一部に図示しない供給用の貫通孔を形成しておき、貫通孔からゲル状の封止材MGを充填する。
以上の各工程により、図1〜図10を用いて説明した半導体装置PKG1が得られる。その後、外観検査や電気的試験など、必要な検査、試験を行い、出荷される。また、図1に示す電力変換システムに組み込まれる。
<変形例>
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。なお、上記実施の形態中でもいくつかの変形例について説明したが、以下では、上記実施の形態で説明した変形例以外の代表的な変形例について説明する。
<変形例1>
例えば、上記実施の形態では、スイッチング素子として、ハイサイド用のトランジスタQ1を3個、およびローサイド用のトランジスタQ1を3個用いて、三相交流電力を出力する電力変換回路について説明したが、スイッチング素子の数には種々の変形例がある。
例えば、一個のハイサイド用のトランジスタと、一個のローサイド用のトランジスタを用いて、ハーフブリッジ回路を構成すれば、単層交流電力を出力させることができる。また、フルブリッジ回路で単層交流を出力させる場合には、4個のトランジスタQ1を用いる。
この場合、ハイサイド側の電位が供給される金属パターンMPのインピーダンスを低減させるためには、一つの金属パターンMPに複数のスイッチング素子を搭載することになるので、金属パターンMPの一辺の長さが長くなる。したがって、上記実施の形態で説明したように、金属パターンMPの長辺に対向し、かつ金属パターンMPに覆われていない領域が、長辺の延在方向に沿ってジグザグに延びるように形成することで、該領域におけるクラックの発生を抑制できる。
<変形例2>
また例えば、上記実施の形態では、セラミック基板CS1上の金属パターンMPのレイアウトとして、ハイサイド用の金属パターンMPHとローサイド用の金属パターンMPLとの間に、金属パターンMPU、MPV、MPWが並べて配置される実施態様について説明した。
しかし、変形例としては、ハイサイド用の金属パターンMPHと、X方向に沿って並んで配列される金属パターンMPU、MPV、MPWとの間にローサイド用の金属パターンMPLが設けられていても良い。この場合、ローサイド用の金属パターンMPLが有する辺のうち、金属パターンMPHと対向する辺MLs2(図9参照)に、凸部PR4(図9参照)および凸部PR4の両隣の凹部DT4(図9参照)を設けることが好ましい。また、金属パターンMPHと金属パターンMPLの間に設けられ、かつ、金属パターンMPから露出する領域が、金属パターンMPHの延在方向に沿ってジグザグに延びることが好ましい。
また、ローサイド用の金属パターンMPLが有する辺のうち、金属パターンMPU、MPV、MPWのそれぞれと対向する辺(図示は省略)に凹部および上記凹部の両隣の凸部を設けることが好ましい。
<変形例3>
また、例えば、上記の通り種々の変形例について説明したが、上記で説明した各変形例同士を組み合わせて適用することができる。
その他、実施の形態に記載された内容の一部を以下に記載する。
(1)
(a)第1面、前記第1面の反対側に位置する第2面を有し、前記第1面に複数の金属パターンが形成されたセラミック基板を準備する工程と、
(b)前記複数の金属パターンのうちの第1金属パターンに複数の第1半導体チップを搭載する工程と、
(c)前記複数の第1半導体チップのうちの少なくとも一部と、前記複数の金属パターンのうちの第2金属パターンとを電気的に接続する工程と、
を有し、
前記複数の金属パターンは、
第1辺を備え、前記複数の半導体チップのうちの複数の第1半導体チップが搭載される第1金属パターンと、
前記第1金属パターンの前記第1辺と対向する第2辺を有する第2金属パターンと、
を有し、
前記セラミック基板の前記第1面のうち、前記第1金属パターンと前記第2金属パターンの間に設けられ、かつ、前記複数の金属パターンから露出する第1領域は、前記第1金属パターンが延在する第1方向に沿って、ジグザグに延びる、半導体装置の製造方法。