JP6558132B2 - 同期電動機、および電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、同期電動機、および電動圧縮機に関するものである。
従来、電動圧縮機では、ケースの内周面に配置されている固定子と、固定子の径方向内側に配置されているシリンダと、シリンダの径方向外側に固定されて積層鋼板からなる回転子と、シリンダの径方向内側に配置されているロータとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、第1、第2のサイドプレートが積層鋼板およびロータを軸線方向一方側および他方側から挟んでシリンダ内を閉塞する。回転子の回転に伴ってシリンダが回転し、このシリンダの回転に伴ってロータがシリンダ内を旋回する。これにより、冷媒を吸入して圧縮して吐出する。
上記特許文献1には、同期電動機の回転子の構造について記載されていないが、一般的な回転子において、磁極を形成する複数の永久磁石が積層鋼板に埋め込まれたものがある。
特開2014−238023号公報
上記特許文献1の電動圧縮機では、第1、第2のサイドプレートが磁気抵抗が小さい材料からなると、複数の永久磁石および固定子の間で通過するべき磁束が第1、第2のサイドプレートから漏れてしまう。つまり、第1、第2のサイドプレートを通して永久磁石自体のS極、N極間を磁束が短絡して通過する。このため、回転子に発生する回転トルクが低下する。
このような問題は、電動圧縮機に限らず、第1、第2のサイドプレートが磁気抵抗が小さい材料からなる同期電動機にも生じる。
本発明は上記点に鑑みて、回転子の回転トルクが低下することを抑制した同期電動機、およびこれを用いた電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、軸線(S)を中心として環状に形成されて、軸線方向に貫通する複数の貫通孔(47A)を有する回転子コア(41)と、複数の貫通孔内にそれぞれ配置されて軸線を中心とする径方向一方側に磁極をそれぞれ形成する複数の磁石(43)とを有する回転子(40)と、
回転子に対して径方向一方側に配置されて回転磁界を発生する固定子(20)と、
回転子コア、および複数の磁石に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されている第1、第2サイドプレート(60、61)と、
第1、第2サイドプレートおよび回転子コアに対して貫通した状態で第1、第2サイドプレートと回転子とを固定する固定部材(50)と、を備え、回転磁界に同期して回転子が回転する同期電動機であって、
第1、第2サイドプレートは、回転子コアよりも磁気抵抗が大きい材料によって構成されており、
第1、第2サイドプレートは、複数の磁石のそれぞれにおいて、円周方向端側に接触し、かつ円周方向端側以外の他の部位から離れるように配置されていることを特徴とする
請求項1に記載の発明では、第1、第2サイドプレートは、回転子コアよりも磁気抵抗が大きな材料によって成形されている。このため、回転子を通過した磁束が第1、第2サイドプレートから漏れることを抑制することができる。これにより、回転子の回転トルクが低下することを抑制することができる。
請求項に記載の発明では、軸線(S)を中心として環状に形成されて、軸線方向に貫通する複数の貫通孔(47A)を有する回転子コア(41)と、複数の貫通孔内にそれぞれ配置されて軸線を中心とする径方向一方側に磁極をそれぞれ形成する複数の磁石(43)とを有する回転子(40)と、
回転子に対して径方向一方側に配置されて回転磁界を発生する固定子(20)と、
回転子コア、および複数の磁石に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されている第1、第2サイドプレート(60、61)と、
第1、第2サイドプレートおよび回転子コアに対して貫通した状態で第1、第2サイドプレートと回転子とを固定する固定部材(50)と、を備え、回転磁界に同期して回転子が回転する同期電動機であって、
第1、第2サイドプレートは、複数の磁石のそれぞれにおいて、円周方向端側に接触し、かつ円周方向端側以外の他の部位から離れるように配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、第1、第2サイドプレートは、複数の磁石のそれぞれにおいて、円周方向端側に接触し、かつ円周方向端側以外の他の部位から離れるように配置されている。このため、回転子を通過した磁束が第1、第2サイドプレートから漏れることを抑制することができる。これにより、回転子の回転トルクが低下することを抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、固定部材は、回転子コアとともに、固定子および複数の磁石の間において磁束が通過する磁路を構成する特徴とする。
したがって、固定部材が回転子とともに磁路を形成しているので、複数の磁石および固定子の間を磁束が良好に通過することができる。
請求項5に記載の発明では、回転子コアおよび複数の磁石と第1サイドプレートとの間に配置されて、複数の磁石および第1サイドプレートの間で磁束が通過することを遮る第1非磁性プレート(100a)と、
回転子コアおよび複数の磁石と第2サイドプレートとの間に配置されて、複数の磁石および第2サイドプレートの間で磁束が通過することを遮る第2非磁性プレート(100b)と、を備え、
固定部材は、第1、第2サイドプレート、回転子コア、第1非磁性プレート、および第2非磁性プレートを固定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、回転子を通過した磁束が第1、第2サイドプレートから漏れることを第1、第2の非磁性プレートによって抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、複数の磁石のうち隣り合う2つの磁石の間の中間点(T1)を通過し、かつ軸線に直交する仮想線を中間線(S3)としたとき、固定部材は、中間線に交差するように配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、固定部材は中間線に交差するように配置されている。このため、固定部材の周囲は回転子コアの肉部が占めることになる。よって、回転子コアのうち固定部材を貫通させる孔が大きく、固定部材の周囲に隙間が生じて、この隙間が磁束の流れを妨げる場合であっても、磁束が隙間を避けて回転子コアを通過する。したがって、固定部材および回転子コアの間の隙間が磁束の流れに対して与える悪影響を小さくすることができる。
但し、肉部とは、空気や磁石ではなく、回転子コアを構成する金属材料が占めている部位である。
請求項7に記載の発明では、固定部材は、隣り合う2つの磁石に対して軸線を中心とする径方向他方側に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、固定部材を固定子から離すことができるので、固定子と回転子の磁気構造に起因した高調波磁束が固定部材に鎖交することによって発生する損失を抑制することができる。
請求項8に記載の発明では、固定部材は複数設けられており、
複数の固定部材は、円周方向に並ぶ複数の中間線に対して1つおきに配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、磁束によって固定部材に循環電流が流れることを抑制することができる。
請求項11に記載の発明では、回転子、固定子、第1、第2サイドプレート、および固定部材を収納するハウジング(10)を備え、
ハウジングのうち回転子の外側には、圧縮機構により圧縮された高圧冷媒が流れる空間(11c)が形成されており、
第1サイドプレートは、回転子に対して軸線方向一方側において回転子のうち複数の磁石に対して径方向外側に接触し、かつ軸線を中心とする環状に形成されている環状部材(65)を備え、
第2サイドプレートは、回転子に対して軸線方向他方側において回転子のうち複数の磁石に対して径方向外側に接触し、かつ軸線を中心とする環状に形成されている環状部材(65)を備えることを特徴とする。
これにより、高圧冷媒からの熱が複数の磁石に伝わることを第1、第2環状部材が抑制することができる。
但し、軸線方向とは、軸線が延びる方向である。軸線方向一方側とは、軸線が延びる方向のうち一方側である。軸線方向方側とは、軸線が延びる方向のうち他方側である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における電動圧縮機の断面構成を示す図である。 図1中II−II断面図である。 図1中II−II断面図であって、ボルトの配置を説明するための図である。 第1実施形態における電動圧縮機の作動を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における電動圧縮機の断面構成を示す図である。 図1中VI−VI断面図である。 図6中VII部分の拡大図である。 本発明の第3実施形態における電動圧縮機の断面図である。 本発明の第4実施形態における電動圧縮機の断面構成を示す図である。 図9中X−X断面図である。 本発明の第5実施形態における電動圧縮機の断面構成を示す図である。 図11中XII−XII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係る電動圧縮機1の第1実施形態を示す。
本実施形態の電動圧縮機1は、冷却器、減圧器、蒸発器とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成する。電動圧縮機1は、図1に示すように、コンプレッサ部2、およびインバータ部3を備える。
コンプレッサ部2は、図1および図2に示すように、ハウジング10、固定子20、シャフト30、回転子40、ボルト50、サイドプレート60、61、シリンダ70、インナーロータ80、およびベーン90を備える。
ハウジング10は、メインハウジング11、およびサブハウジング12を備える。メインハウジング11は、円筒状に形成されて冷媒を吐出する吐出ポート11aを備える。メインハウジング11のうち軸線方向一方側は、底部13により閉じられている。メインハウジング11の軸線方向他方側は、開口部が形成されている。サブハウジング12は、メインハウジング11の開口部を閉じている。
固定子20は、固定子コア21、および固定子コア21に回巻きされているステータコイル22を備える。ステータコイル22は、インバータ部3から出力される三相交流電流に基づいて回転磁界を発生する。
固定子コア21は、ハウジング10の軸線を中心とする環状に形成されている。固定子コア21は、ハウジング10のうち内周面に支持されている。ステータコイル22は、コネクタ23を介してインバータ部3に接続されている。
シャフト30は、その軸線S1がハウジング10の軸線に一致するように配置されている。シャフト30のうち軸線方向一方側は、メインハウジング11の底部13に固定されている。シャフト30のうち軸線方向他方側は、サブハウジング12に固定されている。シャフト30には、連通路31が形成されている。連通路31は、軸線方向に延びるように形成されている。
連通路31のうち軸線方向の一方側は、冷媒出口32に連通している。冷媒出口32は、シャフト30のうち連通路31から径方向外側に開口している。連通路31のうち軸線方向の他方側は、ハウジング10の吸入ポート(図示省略)に連通している。通路31は、後述するように、蒸発器の冷媒出口から吸入ポートを通して吸入した低圧冷媒を作動室100(図2参照)に導く冷媒通路である。
回転子40は、固定子20とともに、三相交流電動機を構成する。回転子40は、ハウジング10内に収納されている。回転子40は、環状に形成され、その軸線S1がハウジング10の軸線に一致している。回転子40は、シャフト30に対してその軸線を中心とする径方向外側に配置されている。回転子40は、シャフト30に対してサイドプレート60、61を介して回転自在に支持されている。
回転子40は、積層コア(回転子コア)41、および複数の永久磁石43を備える。積層コア41は、複数の環状コア板45を備える回転子コアである。複数の環状コア板45は、軸線S1が延びる方向(以下、軸線方向という)に積層されている。複数の環状コア板45は、それぞれ、軸線S1を中心とする環状に形成されている。複数の環状コア板45としては、それぞれ、板状でかつ環状に形成されている磁性体が電気絶縁層で覆われるように形成されたものが用いられている。本実施形態の環状コア板45を構成する磁性体は、例えば、ケイ素鋼板からなる。
複数の環状コア板45のそれぞれには、軸線方向に貫通する貫通孔47が複数設けられている。本実施形態では、環状コア板45には、環状コア板45毎に8つの貫通孔47が設けられている。
8つの貫通孔47は、それぞれ、同一の形状に形成されている。8つの貫通孔47は、軸線S1を中心とする円周方向に同一間隔で並べられている。8つの貫通孔47は、それぞれ、軸線S1を中心とする径方向に延びる中心線S2を中心線として線対称に形成されている。具体的には、8つの貫通孔47は、それぞれ、軸線方向から視て、中心線S2(図2参照)に直交する方向に延びる長方形状に形成されている。
ここで、複数の環状コア板45のうち隣り合う2つの環状コア板45毎に前記隣り合う2つの環状コア板45の貫通孔47同士が連通している。このことにより、環状コア板45毎に8つの貫通孔47がそれぞれ連通して8つの永久磁石挿入孔47Aが積層コア41に構成されることになる。8つの永久磁石挿入孔47Aは、軸線S1を中心とする円周方向に同一間隔で並べられている。
このように構成される8つの永久磁石挿入孔47A内には、それぞれ永久磁石43が配置されている。つまり、8つの永久磁石43は、それぞれ積層コア41に埋め込まれている。8つの永久磁石43は、永久磁石挿入孔47A毎に、積層コア41の軸線方向に亘って形成されている。8つの永久磁石43は、それぞれ同一形状に形成されている。
8つの永久磁石43は、それぞれ、軸線S1を中心とする径方向外側に向けて8つの磁極を形成する。8つの磁極は、軸線S1を中心とする円周方向にS極→N極→S極→N極の順にS極とN極が交互に位置するように形成されている。
積層コア41のうち永久磁石挿入孔47Aの円周方向の一方側、および他方側には、貫通孔47a、47bが永久磁石43毎に設けられている。貫通孔47a、47bは、永久磁石43自体のS極、N極の間で磁束が流れることを避けるためのギャップを構成している。
複数の環状コア板45のそれぞれには、軸線S1の方向に貫通する4つの貫通孔49が設けられている。ここで、複数の環状コア板45のうち隣り合う2つの環状コア板45毎に前記隣り合う2つの環状コア板45の貫通孔49同士が連通している。このことにより、環状コア板45毎に4つの貫通孔49がそれぞれ連通して4つのボルト挿入孔49aが積層コア41に構成されることになる。4つのボルト挿入孔49aは、ボルト50がそれぞれ挿入される。ボルト50は、複数の環状コア板45(すなわち、積層コア41)およびサイドプレート60、61を固定するために用いられる。4つのボルト50は、それぞれ、同一の形状に形成されている。
本実施形態の4つのボルト50は、複数の環状コア板45と同一の磁気抵抗を有する金属材料(例えば、構造用鋼)から構成されている。
図3に示すように、4つのボルト50は、それぞれ、8つの中間線S3のうち対応する中間線S3に交差するように配置されている。8つの中間線S3は、8つの永久磁石43のうち隣り合う2つの永久磁石43の間の中間点T1を通過し、かつ軸線S1に直交する仮想線である。8つの中間線S3は、それぞれ、円周方向に同一間隔で並んでいる。4つのボルト50は、円周方向に並ぶ8つの中間線S3に対して1つおきに配置されている(図3参照)。本実施形態のボルト50は、前記隣り合う2つの永久磁石43に対して径方向内側に配置されている。
サイドプレート60は、積層コア41に対して軸線方向一方側に配置されている。サイドプレート61は、積層コア41に対して軸線方向他方側に配置されている。サイドプレート60、61は、積層コア41、シリンダ70、およびインナーロータ80を軸線方向から狭持する。
本実施形態のサイドプレート60、61は、それぞれ、4つのボルト50や複数の環状コア板45の磁気抵抗よりも大きな磁気抵抗を有する金属材料(例えば、鋳鉄)から構成されている。サイドプレート60、61は、シャフト30に対して軸線S1を中心として回転自在に支持されている。サイドプレート60、61には、冷媒吐出口60a、61aが設けられている。
サイドプレート60のうち軸線方向一方側には、冷媒吐出口60aに冷媒が逆流することを防ぐ吐出弁60bが設けられている。サイドプレート61のうち軸線方向他方側には、冷媒吐出口61aに冷媒が逆流することを防ぐ吐出弁61bが設けられている。
シリンダ70は、金属材料からなるもので、軸線S1を中心とする円筒状に形成されている。シリンダ70は、回転子40の径方向内側に配置されている。シリンダ70は、回転子40の内周面に支持されている。シリンダ70は、軸線方向一方側、および他方側に開口する開口部を有する。シリンダ70のうち軸線方向一方側の開口部は、サイドプレート60によって塞がれている。シリンダ70のうち軸線方向他方側の開口部は、サイドプレート61によって塞がれている。
インナーロータ80は、円柱状に形成されている。インナーロータ80は、シリンダ70の内側に配置されている。インナーロータ80は、その軸線が軸線Sに平行になるように配置されている。インナーロータ80は、シャフト30に対して回転自在に支持されている。シャフト30がインナーロータ80の回転中心を軸線S1に対してオフセットしている。インナーロータ80は、回転子40からの回転力によりシリンダ70内を回転する。
インナーロータ80には、連通ポート83が形成されている。連通ポート83は、シャフト30の冷媒出口32からの低圧冷媒を作動室100に導く孔部である。インナーロータ80は、ベーン90およびシリンダ70とともに、冷媒を吸入して圧縮して吐出する圧縮機構を構成する。
ベーン90は、その基部91がシリンダ70によって支持されて、インナーロータ80のベーン溝81内に収納されている。ベーン90は、軸線S1の方向に延びる板状に形成されている。ベーン90は、シリンダ70およびインナーロータ80の回転に伴って、シリンダ70およびインナーロータ80の間の作動室100内で冷媒を吸入して圧縮して吐出する。
次に、本実施形態の電動圧縮機1の作動について図4を参照して説明する。
本実施形態の電動圧縮機1では、インバータ部3が直流電源の出力電圧に基づいてステータコイル22に三相交流電流を出力する。ステータコイル22は、三相交流電流に基づいて回転子40に向けて回転磁界を発生するために磁束を生成する。これに伴い、回転子40の複数の永久磁石43には、ステータコイル22から発生した回転磁界に同期して回転する回転力が発生する。
このとき、シリンダ70およびベーン90を介して回転子40の回転力がインナーロータ80に伝わる。このため、ベーン90がインナーロータ80のベーン溝81内を移動しつつ、インナーロータ80がシャフト30に対して回転する。これに伴い、インナーロータ80、およびベーン90が、作動室100内の冷媒を圧縮する圧縮動作を行う。
以下、圧縮動作の詳細について図4を参照して説明する。図4は、回転子40の回転に伴う作動室100の変化を示しており、図2に図示された作動室100は、図2と同等の断面における作動室100を模式的に示したものである。
まず、回転角θが0°になっている際には、接触点C3とベーン90の基部91側が一致しており、ベーン90のほぼ全域がインナーロータ80のベーン溝81に収容された状態となる。さらに、回転角θ=0°では、作動室100と連通ポート83との連通が遮断される直前の状態になっている。
そして、回転角θが増加すると、ベーン90の基部91側が接触点C3から離れ、ベーン90とともにインナーロータ80が回転する。その結果、連通ポート83と点ハッチングで示す作動室100との連通が遮断される。
さらに、回転角θが30deg→60deg→90deg→120deg→150deg→180deg→210deg→240deg→270deg→300degと徐々に増加するに伴って、点ハッチングで示す作動室100の容積が縮小していく。これにより、点ハッチングで示す作動室100の冷媒圧力が上昇し、点ハッチングで示す作動室100の冷媒圧力がハウジング10の内部空間11c内の冷媒圧力に応じて決定される吐出弁60b、61bの開弁圧を超えると、吐出弁60b、61bが開き、点ハッチングで示す作動室100の冷媒がハウジング10の内部空間11cへ流出する。ハウジング10の内部空間11cへ流出した高圧冷媒は、ハウジング10の吐出ポート11aから冷却器の冷媒入口側に吐出される。
ここで、回転角θが上述の如く増加するに伴って、作動室100のうち連通ポート83に連通される領域(ハッチングが無い領域)の容積が拡大していく。このため、回転角θが増加するに伴って、蒸発器の冷媒出口からの低圧冷媒を吸入ポート、連通路31、冷媒出口32、および連通ポート83を通して作動室100に吸入する。その後、上述した回転角θが0°となる状態になり、接触点C3とベーン90の基部91側が一致する。その後、回転角θが増加すると、ベーン90の基部91側が接触点C3から離れ、ベーン90とともにインナーロータ80が回転する。
このため、回転子40、シリンダ70、インナーロータ80、およびベーン90が回転することに伴って、冷媒の吸入工程と冷媒の圧縮工程とを同時に行うことになる。
以上説明した本実施形態では、電動圧縮機1は、軸線S1を中心として環状に形成されて軸線方向に貫通する8つの永久磁石挿入孔47Aを有する積層コア41と、8つの永久磁石挿入孔47A内にそれぞれ配置されて径方向外側に磁極をそれぞれ形成する8つの永久磁石43とを有する回転子40とを備える。
電動圧縮機1は、ハウジング10に支持されて回転子40に対して径方向外側に配置されて回転磁界を発生する固定子20と、回転子コア41、8つの永久磁石43、およびインナーロータ80に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されているサイドプレート60、61とを備える。電動圧縮機1は、サイドプレート60、61および回転子コア41に対して貫通した状態でサイドプレート60、61と回転子40とを固定する4つのボルト50とを備え、回転磁界に同期して回転子40が回転する。サイドプレート60、61は、回転子コア41よりも磁気抵抗が大きい材料によって構成されていることを特徴とする。
したがって、サイドプレート60、61は、8つの永久磁石43のそれぞれにおいて永久磁石43自体のS極、およびN極の間で短絡して磁束が流れることを抑制することができる。これにより、回転子40の回転トルクが低下することを抑制することができる。
本実施形態の4つのボルト50は、回転子コア41とともに、固定子20および8つの永久磁石43の間において、磁束が通過する磁路を構成する。このため、固定子20および8つの永久磁石43の間を磁束が良好に通過することができる。これにより、回転子40の回転トルクが低下することをより一層抑制することができる。
本実施形態の4つのボルト50は、それぞれ、中間線S3に交差するように配置されている。このため、4つのボルト50の周囲は、回転子コア41の肉部41aが占めることになる。一方、回転子コア41のうちボルト挿入孔49aが大きく、ボルト挿入孔49a内にボルト50を貫通した状態で、ボルト50の周囲に隙間が生じる場合がある。この場合、この隙間が磁束の流れを妨げるものの、磁束が隙間を避けて回転子コア41の肉部41aを通過する。したがって、ボルト50および回転子コア41の間の隙間が磁束の流れに対して与える悪影響を小さくすることができる。
但し、肉部41aとは、空気や磁石ではなく、回転子コア41を構成する金属材料が占めている部位である。
さらに、本実施形態の4つのボルト50を8つの永久磁石43に対して軸線S1に対して径方向内側に配置されている。このため、4つのボルト50を8つの永久磁石43から離すことができるので、スロット高調波による損失を抑制することができる。スロット高調波とは、固定子コア21が構成する複数のスロットと回転子40の相対位置の変化に伴う磁気抵抗の周期的な変動によって、主に回転子40と固定子20の対向部位で発生する磁束の高調波である。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、8つの永久磁石43からの磁束がサイドプレート60、61から漏れることを抑制するために、回転子コア41よりも磁気抵抗が大きい材料によってサイドプレート60、61を構成した例について説明したが、これに代えて、8つの永久磁石43のそれぞれの円周方向端部にのみサイドプレート60、61が接触している本第2実施形態について説明する。
図5、図6、図7に本第2実施形態の電動圧縮機1の断面構成を示す。図6は図5中VI−VI断面図である。図7は図6中の部分VIIの拡大図である。
サイドプレート60は、中央環状部62、および突起部63a、63b、63c、63dを備える。中央環状部62は、軸線S1を中心として環状に形成されている。中央環状部62のうち中央部には、シャフト30が貫通する貫通孔64が形成されている。
突起部63a、63b、63c、63dは、それぞれ、中央環状部62から径方向外側に突出するように形成されている。突起部63a、63b、63c、63dは、軸線S1を中心として円周方向に並べられている。突起部63a、63b、63c、63dには、4つのボルト50のうち対応する1つのボルト50が貫通している。
突起部63a、63b、63c、63dは、8つの永久磁石43の対応する2つの永久磁石43の間に配置されている。以下、説明の便宜上、図7に示すように、前記対応する2つの永久磁石43のうち一方の永久磁石43を永久磁石43aとし、他方の永久磁石43を永久磁石43bとする。
突起部63aは、永久磁石43aのうち円周方向一方側に接触し、かつ永久磁石43aのうち円周方向一方側以外の他の部位から離れている。突起部63aは、永久磁石43bのうち円周方向他方側に接触し、かつ永久磁石43bのうち円周方向他方側以外の他の部位から離れている。
突起部63aと同様に、突起部63b、63c、63dは、それぞれ、永久磁石43aのうち円周方向一方側に接触し、かつ永久磁石43aのうち円周方向一方側以外の他の部位から離れている。
突起部63aと同様に、突起部63b、63c、63dは、それぞれ、永久磁石43bのうち円周方向他方側に接触し、かつ永久磁石43bのうち円周方向他方側以外の他の部位から離れている。
サイドプレート61は、サイドプレート60に対して中心線S4(図5参照)を中心として線対称に形成されているものであって、サイドプレート60と同様に形成されている。中心線S4は、回転子40の軸線S1に直交する中心線である。
以上のように構成される本実施形態によれば、サイドプレート60、61の突起部63a、63b、63c、63dは、それぞれ、永久磁石43aのうち円周方向一方側に接触し、かつ永久磁石43aのうち円周方向一方側以外の他の部位から離れている。突起部63a、63b、63c、63dは、永久磁石43bのうち円周方向他方側に接触し、かつ永久磁石43bのうち円周方向他方側以外の他の部位から離れている。このため、8つの永久磁石43に対してサイドプレート60、61が接触する部位を制限することができる。8つの永久磁石43からの磁束がサイドプレート60、61を通して漏れることを抑制することができる。これに加えて、永久磁石43a、43bが軸方向に移動することを突起部63a、63b、63c、63dが規制することができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、円周方向に並ぶ8つの中間線S3に対して1つおきに4つのボルト50を配置した例について説明したが、これに代えて、円周方向に並ぶ8つの中間線S3のそれぞれに8つのボルト50を配置した本第3実施形態について説明する。
図8に本第3実施形態の電動圧縮機1の断面構成を示す。図8は図6に相当する断面図である。
本実施形態の電動圧縮機1では、8つのボルト50は、それぞれ、8つの中間線S3のうち対応する中間線S3に交差するように配置されている。図8中では8つの中間線S3図示が省略しているが、本実施形態の8つの中間線S3は、図3中の8つの中間線S3と同じである。
サイドプレート60は、中央環状部62、および突起部63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63hを備える。中央環状部62は、軸線S1を中心として環状に形成されている。中央環状部62のうち中央部には、シャフト30が貫通する貫通孔64が形成されている。
突起部63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63hは、それぞれ、中央環状部62から径方向外側に突出するように形成されている。突起部63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63hは、軸線S1を中心として円周方向に並べられている。突起部63a、63b、63c、63d、63e、63f、63g、63hは、8つのボルト50のうち対応する1つのボルトが貫通している。
サイドプレート61は、サイドプレート60に対して中心線S4を中心として線対称に形成されているものであって、サイドプレート60と同様に形成されている。
突起部63a、63b、63c、・・・63hは、上記第2実施形態の突起部63aと同様、それぞれ、永久磁石43aのうち円周方向一方側に接触し、かつ永久磁石43aのうち円周方向一方側以外の他の部位から離れている。
突起部63a、63b、63c、・・・63hは、上記第2実施形態の突起部63aと同様、それぞれ、永久磁石43bのうち円周方向他方側に接触し、かつ永久磁石43bのうち円周方向他方側以外の他の部位から離れている。
以上説明した本実施形態によれば、サイドプレート60、61の突起部63a、63b、63c、・・・63hは、それぞれ、永久磁石43aのうち円周方向一方側に接触し、かつ永久磁石43aのうち円周方向一方側以外の他の部位から離れている。突起部63a、63b、63c、・・・63hは、それぞれ、永久磁石43bのうち円周方向他方側に接触し、かつ永久磁石43bのうち円周方向他方側以外の他の部位から離れている。このため、8つの永久磁石43に対してサイドプレート60、61が接触する部位を制限することができる。したがって、8つの永久磁石43からの磁束がサイドプレート60、61を通して漏れることを抑制することができる。
(第4実施形態)
本第4実施形態では、上記第2実施形態において、高圧冷媒から8つの永久磁石43に熱を伝達されることをサイドプレート60、61が遮るようにした例について説明する。
図9、図10に本第4実施形態の電動圧縮機1の断面構成を示す。図10は図9中X−X断面図である。図9、図10において、図1、図2と同一符号は、同一のものであり、その説明を省略する。
サイドプレート60は、中央環状部62、突起部63a、63b、63c、63d、および環状部材65を備える。図9のサイドプレート60は、図6のサイドプレート60に環状部材65を追加したものである。
環状部材65は、回転子40のうち8つの永久磁石43に対して径方向外側に接触し、かつ軸線S1を中心とする環状に形成されている。環状部材65は、突起部63a、63b、63c、63dのそれぞれの径方向外側に接続されている。
サイドプレート61は、サイドプレート60に対して中心線S4を中心として線対称に形成されているものであって、サイドプレート60と同様に形成されている。このため、サイドプレート61は、中央環状部62、突起部63a、63b、63c、63d、および環状部材65を備える。
以上説明した本実施形態によれば、サイドプレート60の環状部材65が回転子40に対して軸線方向一方側において回転子40のうち8つの永久磁石43に対して径方向外側に接触している。サイドプレート61の環状部材65が回転子40に対して軸線方向他方側において回転子40のうち8つの永久磁石43に対して径方向外側に接触している。このため、サイドプレート60、61の環状部材65が8つの永久磁石43に対してハウジング10の内部空間11c内の高圧冷媒から熱が伝達されることを遮ることができる。したがって、8つの永久磁石43が熱によって温度上昇して磁束が低減することを未然に防ぐことができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、サイドプレート60、61の磁気抵抗を複数の環状コア板45の磁気抵抗よりも大きくして、8つの永久磁石43からの磁束がサイドプレート60、61から漏れることを防ぐようにした例について説明したが、これに代えて、本第5実施形態では、図11、図12に示すようにしてもよい。
図11に本第5実施形態の電動圧縮機1の断面構成を示す。図12は図11中VII−VII断面図である。
本実施形態では、非磁性プレート110aが回転子40とサイドプレート60との間に挟まれている。非磁性プレート110bが回転子40とサイドプレート60との間に挟まれている。非磁性プレート110a、110bは、4つのボルト50や複数の環状コア板45の磁気抵抗よりも大きい磁気抵抗を備える。
非磁性プレート110a、110bは、それぞれ、軸線S1を中心として環状に形成されている。非磁性プレート110aは、8つの永久磁石43を軸線方向一方側から覆うように配置されている。非磁性プレート110bは、8つの永久磁石43を軸線方向他方側から覆うように配置されている。
本実施形態の非磁性プレート110a、110bは、それぞれ、積層コア41、およびサイドプレート60、61とともに、4つのボルト50によって固定されている。
以上説明した本実施形態によれば、非磁性プレート110aが回転子40とサイドプレート60との間に挟まれている。非磁性プレート110bが回転子40とサイドプレート60との間に挟まれている。このため、非磁性プレート110a、110bは、8つの永久磁石43からの磁束がサイドプレート60、61を通して漏れることを抑制することができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第5実施形態では、本発明の同期電動機を電動圧縮機1に適用した例について説明したが、これに代えて、本発明の同期電動機を電動圧縮機1以外の機器に適用してもよい。
(2)上記第1実施形態では、ボルト50を複数の環状コア板45と同一の磁気抵抗を有する金属材料によって構成してボルト50を磁路とした例について説明したが、これに代えて、ボルト50を磁路として構成するならば、ボルト50の磁気抵抗を複数の環状コア板45の磁気抵抗と同一にする場合に限らない。
(3)上記第1〜第5実施形態およびその他の変形例において、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。例えば、上記第1〜第5実施形態のうちいずれかの2つ以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
(4)上記第1〜第5実施形態では、本発明の同期電動機を電動圧縮機に適用した例について説明したが、これに代えて、本発明の同期電動機を電動圧縮機以外の送風機などの各種の機器に適用してもよい。
この場合、同期電動機としては、回転子40に対して径方向外側に固定子20を配置する場合に限らず、回転子40に対して径方向内側に固定子20を配置してもよい。
(5)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 電動圧縮機
2 コンプレッサ部
3 インバータ部
10 ハウジング
20 固定子
30 シャフト
40 回転子
50 ボルト
60、61 サイドプレート
70 シリンダ
80 インナーロータ
90 ベーン

Claims (11)

  1. 軸線(S)を中心として環状に形成されて、軸線方向に貫通する複数の貫通孔(47A)を有する回転子コア(41)と、前記複数の貫通孔内にそれぞれ配置されて前記軸線を中心とする径方向一方側に磁極をそれぞれ形成する複数の磁石(43)とを有する回転子(40)と、
    前記回転子に対して前記径方向一方側に配置されて回転磁界を発生する固定子(20)と、
    前記回転子コア、および前記複数の磁石に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されている第1、第2サイドプレート(60、61)と、
    前記第1、第2サイドプレートおよび前記回転子コアに対して貫通した状態で前記第1、第2サイドプレートと前記回転子とを固定する固定部材(50)と、を備え、前記回転磁界に同期して前記回転子が回転する同期電動機であって、
    前記第1、第2サイドプレートは、前記回転子コアよりも磁気抵抗が大きい材料によって構成されており、
    前記第1、第2サイドプレートは、前記複数の磁石のそれぞれにおいて、円周方向端側に接触し、かつ前記円周方向端側以外の他の部位から離れるように配置されていることを特徴とする同期電動機。
  2. 軸線(S)を中心として環状に形成されて、軸線方向に貫通する複数の貫通孔(47A)を有する回転子コア(41)と、前記複数の貫通孔内にそれぞれ配置されて前記軸線を中心とする径方向一方側に磁極をそれぞれ形成する複数の磁石(43)とを有する回転子(40)と、
    前記回転子に対して前記径方向一方側に配置されて回転磁界を発生する固定子(20)と、
    前記回転子コア、および前記複数の磁石に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されている第1、第2サイドプレート(60、61)と、
    前記第1、第2サイドプレートおよび前記回転子コアに対して貫通した状態で前記第1、第2サイドプレートと前記回転子とを固定する固定部材(50)と、を備え、前記回転磁界に同期して前記回転子が回転する同期電動機であって、
    前記第1、第2サイドプレートは、前記複数の磁石のそれぞれにおいて、円周方向端側に接触し、かつ前記円周方向端側以外の他の部位から離れるように配置されていることを特徴とする同期電動機。
  3. 前記第1、第2サイドプレートは、それぞれ、金属材料によって構成されており、
    前記回転子コアのうち前記磁石に対して円周方向の一方側には、第1貫通孔(47a)が前記磁石毎に設けられており、
    前記回転子コアのうち前記磁石に対して円周方向の他方側には、第2貫通孔(47b)が前記磁石毎に設けられており、
    前記第1、第2サイドプレートは、それぞれ、前記第1貫通孔の一部の領域を覆うとともに、前記第1貫通孔のうち前記一部の領域以外の残りの領域から外れるように配置されており、
    さらに前記第1、第2サイドプレートは、それぞれ、前記第2貫通孔の一部の領域を覆うとともに、前記第2貫通孔のうち前記一部の領域以外の残りの領域から外れるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の同期電動機。
  4. 前記固定部材は、前記回転子コアとともに、前記固定子および前記複数の磁石の間において磁束が通過する磁路を構成する特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の同期電動機。
  5. 前記回転子コアおよび前記複数の磁石と前記第1サイドプレートとの間に配置されて、前記複数の磁石および前記第1サイドプレートの間で磁束が通過することを遮る第1非磁性プレート(100a)と、
    前記回転子コアおよび前記複数の磁石と前記第2サイドプレートとの間に配置されて、前記複数の磁石および前記第2サイドプレートの間で磁束が通過することを遮る第2非磁性プレート(100b)と、を備え、
    前記固定部材は、前記第1、第2サイドプレート、前記回転子コア、前記第1非磁性プレート、および前記第2非磁性プレートを固定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の同期電動機。
  6. 前記複数の磁石のうち隣り合う2つの磁石の間の中間点(T1)を通過し、かつ前記軸線に直交する仮想線を中間線(S3)としたとき、前記固定部材は、前記中間線に交差するように配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の同期電動機。
  7. 前記固定部材は、前記隣り合う2つの磁石に対して前記軸線を中心とする径方向他方側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の同期電動機。
  8. 前記固定部材は複数設けられており、
    前記複数の固定部材は、前記円周方向に並ぶ複数の前記中間線に対して1つおきに配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の同期電動機。
  9. 前記固定部材は、前記回転子コアに対して軸方向に貫通していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の同期電動機。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の同期電動機を備える電動圧縮機であって、
    前記回転子コアは、前記軸線を中心とする環状に形成されており、
    前記回転子コアに対して径方向内側に配置されて、かつ前記回転子コアに連結されて、前記回転子コアの回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮機構(70、80、90)を備え、
    前記第1、第2サイドプレートは、前記回転子コア、前記複数の磁石、および前記圧縮機構に対して軸線方向一方側、および他方側に配置されていることを特徴とする電動圧縮機。
  11. 前記回転子、前記固定子、前記第1、第2サイドプレート、および前記固定部材を収納するハウジング(10)を備え、
    前記ハウジングのうち前記回転子の外側には、前記圧縮機構により圧縮された高圧冷媒が流れる空間(11c)が形成されており、
    前記第1サイドプレートは、前記回転子に対して軸線方向一方側において前記回転子のうち前記複数の磁石に対して径方向外側に接触し、かつ前記軸線を中心とする環状に形成されている環状部材(65)を備え、
    前記第2サイドプレートは、前記回転子に対して軸線方向他方側において前記回転子のうち前記複数の磁石に対して径方向外側に接触し、かつ前記軸線を中心とする環状に形成されている環状部材(65)を備えることを特徴とする請求項10に記載の電動圧縮機。
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