JP6552158B2 - 解析装置、解析方法及びプログラム - Google Patents
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Description
(1)鼻で吸入して鼻で吐出
(2)鼻で吸入して口で吐出
(3)口で吸入して鼻で吐出
(4)口で吸入して口で吐出
通常、上記の(1)と(4)はそれぞれ、鼻呼吸と口呼吸と呼ばれることが多い。上記の形態以外に、口と鼻から同時に息を吸入する、口と鼻から同時に息を吐出するという形態も存在する。前者は水泳の息継ぎ等、運動中に大量の酸素を必要とする場合に見られる形態であり、後者は喫煙時等に見られる形態である。さらに別の呼吸形態として、楽器の演奏時の息継ぎの無音時間をなくすために、鼻から吸いながら口から吐く「循環呼吸」が存在する。
鼻から空気を吸入する場合、鼻腔を通る間に吸気が浄化、加湿され、喉や肺に刺激の少ない状態で空気が送り込まれる。一方、口から空気を吸入する場合、乾燥した冷たい呼気が直接喉や肺に送り込まれる。従って一般に、口呼吸によって免疫力の低下や罹病のリスクが上がるため、鼻呼吸が望ましいとされている。
一方で、喘息患者の息の強さの測定や、睡眠時無呼吸症候群の患者の呼吸の測定など、様々な目的で、呼吸の測定を行うための方法が提案されている。特許文献1には、焦電性高分子フィルムで構成されたセンサを用いて、鼻と口の呼吸を区別して測定する方法が開示されている。特許文献2には、サーモグラフィー装置を用いて人の顔部分の熱画像を撮影して、鼻や口の部分の温度変化から、呼吸の数、リズム、パターン、深さ等の情報を得る方法が開示されている。
図1は、第1の実施形態にかかる解析装置としてのコンピュータのハードウェア構成を示す図である。本実施形態の解析装置は、コンピュータに組み込まれ、利用者がコンピュータを使用してデスクワーク等を行っている間の呼吸形態を識別する。解析装置としてのコンピュータは、中央ユニット100と、モニタ110と、キーボード111と、マウス112と、スピーカ113a,113bと、サーモグラフィー114とを有している。
中央ユニット100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104とを有している。CPU101は、コンピュータ全体を総括的に制御する。ROM102は、制御プログラム等を記憶する。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、画像データや各種プログラム等を記憶する。
なお、後述するコンピュータの機能や処理は、CPU101がROM102又はHDD104に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
(1)鼻での吸入、鼻での吐出を交互に繰り返す
(2)鼻での吸入、口での吐出を交互に繰り返す
(3)口での吸入、鼻での吐出を交互に繰り返す
(4)口での吸入、口での吐出を交互に繰り返す
コンピュータを使用したデスクワーク中においては、大部分の人物の呼吸は、上記の4パターンに当てはまる。なお、上記4パターンに当てはまらない呼吸の仕方としては、次のものが存在する。
(5)口と鼻から同時に息を吸入する
(6)口と鼻から同時に息を吐出する
(7)鼻から息を吸入しながら同時に口から吐出する
(5)は、水泳の息継ぎ等、一度に大量の酸素を必要とする場合の呼吸法である。(6)は、喫煙時に見られる呼吸法である。(7)は、楽器の演奏時の息継ぎの無音時間をなくすために、鼻から息を吸入しながら同時に口から吐出する「循環呼吸」と呼ばれる呼吸法である。(5)〜(7)はいずれも、デスクワーク中には行われない呼吸方法であり、本実施形態にかかるコンピュータは、これらの呼吸形態についての特定は行わない。
温度解析部200は、時系列順の複数の熱画像の部分領域それぞれにおける、温度変化を算出する。ここで、部分領域は、例えば画素単位の領域である。なお、部分領域は、熱画像中の人物の顔の部位に比べて十分に小さい単位であればよく、その単位は画素に限定されるものではない。
図5は、呼吸と、鼻領域及び口領域の温度変化との関係を説明するための図である。図5(a)は、鼻から息を吸入する場合を示す図である。体外の空気500は、鼻腔内の空気501よりも低温である。このため、鼻から息を吸入した場合には、実鼻領域401が冷却される。図5(b)は、口から息を吸入する場合を示す図である。吸入する空気510は、口の中の空気511よりも低温である。このため、口から息を吸入した場合には、実口領域402は、吸入した空気510によって冷却される。
図5(c)は、鼻から息を吐出する場合を示す図である。この場合、鼻から吐出される空気520は、空気520に比べて低温の空気521を巻き込み、実口領域402を冷却する。図5(d)は、口から息を吐出する場合を示す図である。この場合、口から吐出される空気530は呼気として空気中に放出される。このため、実口領域402の温度低下はほとんど生じない。
領域決定部201は、図6等に示すような、一定以上の温度変化が現れる2つの領域を特定し、このうち上側の領域を鼻領域、下側の領域を口領域として決定する。なお、鼻領域は、鼻の位置を基準として定まる領域である。さらに、鼻領域は、鼻での呼吸に応じた温度変化が生じる領域であることから、鼻の下方の領域を含む領域となる。口領域は、口の位置を基準として定まる領域である。さらに、口領域は、口の下方の領域、すなわち顎を含む領域となる。なお、温度変化が現れる領域が1つのみの場合は、領域決定部201は、該領域が口領域であると決定する。
特徴抽出部202は、鼻領域の温度変化から温度低下量601を抽出する。特徴抽出部202はまた、口領域の温度変化から温度低下量602を抽出する。特徴抽出部202はさらに、口領域の温度低下の周期603を抽出する。なお、図7に示すように、口領域の温度低下の周期が2種類存在する場合がある。特徴抽出部202は、このように、2種類の周期が存在する場合には、各周期701,702を抽出する。
出力部205は、呼吸形態特定部203により特定された呼吸形態に対応付けられたアドバイスパターンと、呼吸形態と、を含む情報を、モニタ110及びスピーカ113a,113bに出力する。
次に、S804において、呼吸形態特定部203は、S803において抽出された特徴量に基づいて、ユーザの呼吸形態を特定する。ここで、S804の処理は、温度低下量に基づいて、呼吸に使用されている器官が鼻であるか口であるかを特定する特定処理の一例である。次に、S805において、出力部205は、S804において特定された呼吸形態に対応付けられているアドバイスパターンを抽出する。次に、S806において、出力部205は、呼吸形態とアドバイスパターンとをモニタ110及びスピーカ113a,113bに出力する。以上で、呼吸形態解析処理が終了する。
S900において、呼吸形態特定部203は、吸入に使用されている器官を示す吸入器官変数に初期値「鼻」を設定する。次に、S901において、呼吸形態特定部203は、第1の低下量閾値Tmと、鼻領域の温度低下量T1を読み込む。次に、S902において、呼吸形態特定部203は、T1とTmを比較する。そして、呼吸形態特定部203は、鼻領域の温度低下量が第1の低下量閾値以上(T1≧Tm)の場合に(S902でYes)、息の吸入に使用されている器官として鼻を特定する。すなわち、この場合、呼吸形態特定部203は、吸入器官変数を初期値「鼻」から変更することなく、処理をS904へ進める。
一方、呼吸形態特定部203は、鼻領域の温度変化量が第1の低下量閾値未満(T1<Tm)の場合に(S902でNo)、息の吸入に使用されている器官として口を特定する。この場合、呼吸形態特定部203は、処理をS903へ進める。そして、S903において、呼吸形態特定部203は、吸入器官変数を「鼻」から「口」に変更し、処理をS904へ進める。このように、呼吸形態特定部203は、鼻領域の温度低下量と第1の低下量閾値との比較結果に基づいて、息の吸入に使用されている器官を特定する。
まずS904において、呼吸形態特定部203は、吐出に使用されている器官を示す吐出器官変数に初期値「鼻」を設定する。次に、S905において、呼吸形態特定部203は、吸入器官として鼻を特定したか否かを確認する。呼吸形態特定部203は、吸入器官として鼻を特定した場合には(S905でYes)、処理をS906へ進める。呼吸形態特定部203は、吸入器官として口を特定した場合には(S905でNo)、処理をS909へ進める。
呼吸形態特定部203は、口領域の温度低下量が第2の閾値未満(T2<Tn)の場合には(S907でNo)、息の吐出に使用されている器官として口を特定する。この場合、呼吸形態特定部203は、処理をS908へ進める。そして、S908において、呼吸形態特定部203は、吐出器官変数を「鼻」から「口」に変更し、呼吸形態特定処理を終了する。このように、呼吸形態特定部203は、息の吸入に使用されている器官を鼻と特定した場合には、口領域の温度低下量と第2の低下量閾値との比較結果に基づいて、息の吐出に使用されている器官を特定する。
以上のように、S906〜S908の処理により、呼吸形態(1)と(2)とを区別して特定することができる。
口で息を吸入して鼻で吐出する(3)の場合は、図7に示すように、吸入による口領域の温度低下と、吐出による口領域の温度低下が、異なる周期701、702で交互に生じる。そこで、本実施形態においては、呼吸形態特定部203は、口領域の温度低下の周期が、異なる2つの周期を含んでいるか否かによって、(3)と(4)を区別する。
なお、本実施形態のように、オフィスなどの室内をコンピュータの使用環境とする場合には、周囲の環境の空気温度は、高々30℃程度と想定される。したがって、周囲の空気の温度が呼気の温度よりも高い状況は例外的である。
また、鼻から息を吐出する場合の口領域の温度低下量は、鼻の穴の向き、吐出の具合に依存して、個人差や変動が大きい。そこで、口領域の温度低下量と比較する第2の低下量閾値には、第1の低下量閾値に比べて小さい値を用いることとする。
また、第2の変更例としては、解析装置は、コンピュータ以外にも適用可能である。他の例としては、解析装置は、携帯電話、携帯情報端末、タブレット端末、スマートフォン等の、携帯機器として提供されてもよい。また、他の例としては、機器外部のクラウド上に図2に示すソフトウェア構成の一部が配置されるような、解析システムであってもよい。
図11は、第2の実施形態にかかる解析装置としてのコンピュータを示す図である。本実施形態にかかるコンピュータは、撮影部1100をさらに有している。そして、コンピュータは、撮影部1100により撮影された人物の顔画像に基づいて、鼻領域及び口領域を決定する。なお、ここでは、第2の実施形態にかかるコンピュータの、第1の実施形態にかかるコンピュータと異なる点について説明する。
コンピュータは、ソフトウェア構成として、第1の実施形態にかかる温度解析部200及び領域決定部201に替えて、顔認識部1111と、領域決定部1112と、温度解析部1113とを有している。撮影部1100は、サーモグラフィー114により得られる熱画像の被写体となる人物の顔画像を撮影する(撮影処理)。顔認識部1111は、撮影部1100により得られた顔画像において顔認識を行い、鼻及び口の位置を特定する。
なお、領域決定部1112は、鼻及び口の位置を基準として鼻領域及び口領域を決定すればよく、鼻領域及び口領域の位置、大きさ及び形は、特に限定されるものではない。他の例としては、鼻領域は、鼻近傍の領域であり、鼻の位置を含まない領域であってもよい。
温度解析部1113は、時系列の熱画像のうち、領域決定部1112により決定された鼻領域及び口領域における温度変化を算出する。
次に、S1203において、領域決定部1112は、人物画像における鼻及び口の位置から熱画像における鼻及び口の位置を特定する。そして、領域決定部1112は、熱画像における鼻及び口の位置をそれぞれ基準として、鼻領域及び口領域を決定する。ここで、S1203の処理は、領域決定処理の一例である。次に、S1204において、温度解析部1113は、鼻領域及び口領域における温度変化を算出する。
第2の実施形態にかかるコンピュータのこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態にかかるコンピュータの構成及び処理と同様である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (17)
- 鼻又は口で息の吸入をした後に、鼻又は口で息の吐出をする呼吸形態を解析する解析装置であって、
人物の顔の熱画像を取得する取得手段と、
時系列順の複数の前記熱画像から、鼻領域の第1の温度低下量及び口領域の第2の温度低下量を算出する算出手段と、
時系列順の複数の前記熱画像から、前記口領域の温度低下の周期を抽出する抽出手段と、
前記第1の温度低下量に基づいて、息の吸入に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、前記特定された息の吸入に使用された器官と前記第2の温度低下量又は前記周期とに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定する特定手段と
を有し、
前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が鼻であると特定された場合に、前記第2の温度低下量に基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、息の吸入に使用された器官が口であると特定された場合に、前記周期が異なる2つの周期を含むか否かに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定することを特徴とする解析装置。 - 前記鼻領域の前記第1の温度低下量と第1の低下量閾値とを比較する第1の比較手段と、
前記口領域の前記第2の温度低下量と第2の低下量閾値とを比較する第2の比較手段とをさらに有し、
前記特定手段は、前記第1の比較手段による比較結果に基づいて、息の吸入に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、息の吸入に使用された器官が鼻であると特定された場合に、前記第2の比較手段による比較結果に基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定することを特徴とする請求項1に記載の解析装置。 - 前記特定手段は、前記鼻領域の前記第1の温度低下量が前記第1の低下量閾値以上である場合に、息の吸入に使用された器官を鼻と特定することを特徴とする請求項2に記載の解析装置。
- 前記特定手段は、前記鼻領域の前記第1の温度低下量が前記第1の低下量閾値未満である場合に、息の吸入に使用された器官を口と特定することを特徴とする請求項2又は3に記載の解析装置。
- 前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が鼻と特定され、且つ前記口領域の前記第2の温度低下量が前記第2の低下量閾値以上である場合に、息の吐出に使用された器官を鼻と特定することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の解析装置。
- 前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が鼻と特定され、且つ前記口領域の前記第2の温度低下量が前記第2の低下量閾値未満である場合に、息の吐出に使用された器官を口と特定することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の解析装置。
- 前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が口と特定され、且つ前記口領域の温度低下の前記周期が異なる2つの周期を含む場合に、息の吐出に使用された器官を鼻と特定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の解析装置。
- 前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が口と特定され、且つ前記口領域の温度低下の前記周期が異なる2つの周期を含まない場合に、息の吐出に使用された器官を口と特定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の解析装置。
- 前記第2の低下量閾値は、前記第1の低下量閾値よりも小さい値であることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の解析装置。
- 時系列順の複数の前記熱画像の温度変化に基づいて、前記熱画像の前記鼻領域及び前記口領域を決定する領域決定手段をさらに有し、
前記算出手段は、前記領域決定手段により決定された前記鼻領域及び前記口領域の前記第1の温度低下量及び前記第2の温度低下量を算出することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の解析装置。 - 前記人物の顔画像を撮影する撮影手段と、
前記顔画像から鼻及び口を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された前記鼻の位置及び前記口の位置それぞれに基づいて、前記熱画像の前記鼻領域及び前記口領域を決定する領域決定手段と
をさらに有し、
前記算出手段は、前記領域決定手段により決定された前記鼻領域及び前記口領域の前記第1の温度低下量及び前記第2の温度低下量を算出することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の解析装置。 - 前記特定手段により特定された器官に応じたアドバイスを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の解析装置。
- 前記出力手段は、前記特定手段により息の吸入に使用された器官が口であると特定された場合には、鼻からの吸入を促すアドバイスを出力することを特徴とする請求項12に記載の解析装置。
- 鼻又は口で息の吸入をした後に、鼻又は口で息の吐出をする呼吸形態を解析する解析システムであって、
人物の顔の熱画像を測定する測定手段と、
時系列順の複数の前記熱画像から、鼻領域の第1の温度低下量及び口領域の第2の温度低下量を算出する算出手段と、
時系列順の複数の前記熱画像から、前記口領域の温度低下の周期を抽出する抽出手段と、
前記第1の温度低下量に基づいて、息の吸入に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、前記特定された息の吸入に使用された器官と前記第2の温度低下量又は前記周期とに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定する特定手段と
を有し、
前記特定手段は、息の吸入に使用された器官が鼻であると特定された場合に、前記第2の温度低下量に基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、息の吸入に使用された器官が口であると特定された場合に、前記周期が異なる2つの周期を含むか否かに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定することを特徴とする解析システム。 - 鼻又は口で息の吸入をした後に、鼻又は口で息の吐出をする呼吸形態を解析する解析装置が実行する解析方法であって、
人物の顔の熱画像を取得する取得ステップと、
時系列順の複数の前記熱画像から、鼻領域の第1の温度低下量及び口領域の第2の温度低下量を算出する算出ステップと、
時系列順の複数の前記熱画像から、前記口領域の温度低下の周期を抽出する抽出ステップと、
前記第1の温度低下量に基づいて、息の吸入に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、前記特定された息の吸入に使用された器官と前記第2の温度低下量又は前記周期とに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定する特定ステップと
を含み、
前記特定ステップは、息の吸入に使用された器官が鼻であると特定された場合に、前記第2の温度低下量に基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、息の吸入に使用された器官が口であると特定された場合に、前記周期が異なる2つの周期を含むか否かに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定することを特徴とする解析方法。 - 鼻又は口で息の吸入をした後に、鼻又は口で息の吐出をする呼吸形態を解析する解析システムが実行する解析方法であって、
人物の顔の熱画像を取得する取得ステップと、
時系列順の複数の前記熱画像から、鼻領域の第1の温度低下量及び口領域の第2の温度低下量を算出する算出ステップと、
時系列順の複数の前記熱画像から、前記口領域の温度低下の周期を抽出する抽出ステップと、
前記第1の温度低下量に基づいて、息の吸入に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、前記特定された息の吸入に使用された器官と前記第2の温度低下量又は前記周期とに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定する特定ステップと
を含み、
前記特定ステップは、息の吸入に使用された器官が鼻であると特定された場合に、前記第2の温度低下量に基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定し、息の吸入に使用された器官が口であると特定された場合に、前記周期が異なる2つの周期を含むか否かに基づいて、息の吐出に使用された器官が鼻と口の何れであるかを特定することを特徴とする解析方法。 - 請求項1乃至13の何れか1項に記載の解析装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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