JP6551973B2 - ライブラリ装置、記録媒体収納セル決定方法及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1では、これにより、アクセス特性の異なるファイルや記録媒体を一元的に、しかも高いアクセス性能をもって取り扱うことができる、とされている。
ディープセルの奥側のセルに収納された記録媒体をドライブ装置に装填する場合、当該ディープセルの挿入口側に記録媒体が収納されているときは、当該記録媒体を一旦退避させた後、奥側のセルから記録媒体を取り出す必要がある。このため、奥側のセルに収納されている記録媒体を取り出す場合、挿入口側のセルに収納されている記録媒体を取り出すよりも大幅に時間を要する。
図1は、本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の構成を示す概略構成図である。同図は、ライブラリ装置の内部を上側から見た例を示している。
マガジン290は、カートリッジ式の記録媒体900を収納する。マガジン290は、ライブラリ装置本体210の前面からライブラリ装置本体210に挿抜可能に設けられる。ライブラリ装置200のユーザは、ライブラリ装置本体210からマガジン290を抜き取り、記録媒体900を交換してマガジン290を再びライブラリ装置本体210に挿入することができる。マガジン290が収納する記録媒体900は例えば磁気テープなどの記録媒体である。
また、ライブラリ装置200には、ディープセル292の奥側のセル291から記録媒体900を取り出す時に手前側(記録媒体900を挿入する挿入口(面F11)側)のセル291の記録媒体900を一時的に退避させておく退避領域A11が設けられている。
なお、記録媒体900のディープセル292への挿入方向を矢印A12で示している。記録媒体900は、ディープセル292に設けられた開口部である挿入口(面F11)からディープセル292へ(具体的には、挿入口側、奥側のいずれかのセル291へ)挿入される。なお、以下ではディープセル292の開口部(ディープセル292への記録媒体900の挿入口)を単に挿入口とも称する。なお、ディープセル292の開口部は、マガジン290の開口部でもある。
ドライブ装置232は、アクセッサ233がドライブ装置232へ挿入した記録媒体900に対してデータの読み書きを行う。
上記のように、アクセッサ233は、マガジン290から記録媒体900を取り出してドライブ装置232へ挿入する。具体的には、アクセッサ233は、記録媒体900を取り出したいディープセル292の開口部(面F11)の前へ移動し、セル291から記録媒体900を抜き出してアクセッサ233自らの上に載置する。そして、アクセッサ233は、ドライブ装置232の開口部の前へ移動してアクセッサ233自らの上に載置した記録媒体900をドライブ装置232に挿入する。
但し、セルアドレスは同図に示すものに限らず、各セル291を識別可能であればよい。セルアドレスは、LTFS(Linear Tape File System)がセル291を指定するのに用いられる。LTFSは、セル291を指定して、当該セル291に収納されている記録媒体900をドライブ装置232に収納させる。
なお、後述するように、ライブラリ装置200は、セルアドレスを更新する(複数のセル291間でセルアドレスを入れ替える)。
図5は、プールにおけるセル291の構成を示す説明図である。同図に示すように縦に並んだセル291(本実施形態の例では3つのセル291)がプール293を構成している。
マガジン290の開口部から見て奥側の各プール293では、当該プール293に含まれるセル291から記録媒体900を取り出す場合、その手前のセル291に記録媒体900が収納されていると当該記録媒体900を退避させるのに時間を要することから、手前側のプール293よりも大きいプール番号が付されている。
さらに、ライブラリ装置本体210は、第二バス通信部221と、第二LAN通信部222とを備える。ライブラリ制御部240は、アクセス頻度判定部241と、収納セル決定部242とを備える。
ユーザインタフェース部110は、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを備えてユーザ操作を受け付ける。また、ユーザインタフェース部110は、例えば液晶パネル等の表示画面を備えて各種情報を表示する。
第二LAN通信部222は、第一LAN通信部122と通信を行う。特に、第二LAN通信部222は、記録媒体900へのアクセス情報を受信する。
一方、ディープセルが挿入口側のセル、中間のセル、及び、奥側のセルの3つのセルを含む場合、挿入口側のセルのみが、挿入口に、より近い位置のセルとされていてもよいし、挿入口側のセルと中間のセルとが、挿入口に、より近い位置のセルとされていてもよい。
ディープセルが、記録媒体の挿入方向に直列に配置されたn(nは、n≧2の正整数)個のセルを含む場合、挿入口側からi(iは、1≦i≦n−1の正整数)個のセルが、挿入口に、より近い位置のセルとされていればよい。
但し、ドライブ装置に、より近い位置のディープセルの設定はこれに限らない。マガジンがm(mは、m≧2の正整数)個のディープセルを含む場合、ドライブ装置に近い側からj(jは、1≦j≦m−1の正整数)個のディープセルが、ドライブ装置に、より近い位置のディープセルとされていればよい。
また、直近24時間未満に3回以上のアクセスがあった記録媒体900は、プール番号2〜4のプール293のセルよりもドライブ装置232に近いプール番号0又は1のプール293のセルに収納される。従って、「直近24時間未満に3回以上のアクセスがあった」という判定基準は、ドライブ側判定基準の例に該当する。
直近24時間未満に2回のアクセスがあった記録媒体900は、ディープセル292のうち挿入口側に配置されたセルであるプール番号2〜4のいずれかのセルに収納される。従って、「直近24時間未満に2回のアクセスがあった」という判定基準は、入口側判定基準の例に該当する。
なお、クラス3の判定基準は図8に示すアクセス間隔24時間以上48時間未満に限らない。例えば、自動バックアップが午前2時から午前3時の間に行われる場合、クラス3の判定基準を「現在時刻が午前2時〜午前3時の範囲内」といった条件にしてもよい。
直近のアクセス間隔が48時間以上120時間未満である記録媒体900は、プール番号7〜9のプール293のセルよりもドライブ装置232に近いプール番号5又は6のプール293のセルに収納される。従って、「直近のアクセス間隔が48時間以上120時間未満である」という判定基準は、ドライブ側判定基準の例に該当する。
なお、ライブラリ制御部240がホームセルを決定する基準は図8に示すものに限らない。ライブラリ制御部240がホームセルを決定する基準は、アクセス頻度が比較的短い記録媒体900をドライブ装置232への媒体移動時間が比較的短いセル291へ収納させ、アクセス頻度が比較的長い記録媒体900をドライブ装置232への媒体移動時間が比較的長いセル291へ収納させるものであればよい。
同図(C)は、アクセッサ233がドライブ装置232から記録媒体900を取り出してセル291へ移動させる(マガジン290へ戻す)際の、ライブラリ装置200の動作例を示している。同図(C)に示すように、アクセッサ233は、ドライブ装置232に収納されていた媒体Aをマガジン290へ戻している。
媒体Aのホームセルは、プール番号2のセル291からプール番号0のセル291に変更されている。このように、アクセス頻度の高い記録媒体900のホームセルが、ドライブ装置232への媒体移動時間が短いセル291に変更されている。
これにより、ライブラリ装置200は、ホームセルの変更を管理装置100に対して隠すことができ、管理装置100では、当該ホームセルの変更に関して何も処理を行う必要がない。
ユーザが、ある記録媒体900(以下、媒体Aと表記する)内のファイルのRead(読出)操作を行うと(シーケンスS101)、管理装置100は、媒体Aへのアクセス情報を更新する(シーケンスS102)。具体的には、管理装置100は、媒体Aへのアクセス履歴に今回のアクセスの履歴を追加する。
ライブラリ装置200では、ライブラリ制御部240がアクセッサ233を制御して媒体Aをドライブ装置232へ装填させる(シーケンスS104)。
そして、ドライブ装置232がライブラリ制御部240へ媒体Aのドライブ装置232への装填完了を通知すると(シーケンスS105)、ライブラリ制御部240は、媒体Aのドライブ装置232への装填完了を管理装置100へ通知する(シーケンスS106)。
ライブラリ装置200では、ドライブ装置232が管理装置100からの命令に従って媒体Aからデータを読み出し、第二バス通信部221を介して管理装置100へ送信する(シーケンスS112)。
データの読出が完了すると、管理装置100は、データ読出完了の通知を表示する(シーケンスS113)。
ライブラリ装置200では、シーケンスS121での媒体移動命令を受けたライブラリ制御部240が、媒体Aへのアクセス情報を管理装置100へ要求する(シーケンスS122)。管理装置100は、当該要求に応じて媒体Aへのアクセス情報をライブラリ装置200へ送信する(シーケンスS123)。
ドライブ装置232が媒体Aの排出完了をライブラリ制御部240へ通知すると(シーケンスS125)、ライブラリ制御部240は、シーケンスS123で取得したアクセス情報に基づいて媒体Aへのアクセス頻度を算出し、図8を参照して説明したように媒体Aのホームセルを決定する(シーケンスS126)。
決定したホームセルが元のホームセルと同じであると判定した場合(シーケンスS127:NO、ライブラリ制御部240は、アクセッサ233を制御して、媒体Aを現在のホームセル(元のホームセルと同じ)へ収納(返却)させる(シーケンスS131)。
その後、ライブラリ制御部240は、媒体Aのホームセルへの返却完了通知を、第二バス通信部221を介して管理装置100へ通知する(シーケンスS151)。
シーケンスS151の後、図10の処理を終了する。
シーケンスS142の後、シーケンスS151へ遷移する。
当該処理にてライブラリ制御部240は、対象媒体への直近のアクセス間隔が24時間未満が否かを判定する(ステップS201)。すなわち、ライブラリ制御部240は、対象媒体への前回のアクセスから今回のアクセスまでの時間が24時間未満か否かを判定する。
次に、ライブラリ制御部240は、プール番号n〜mのプール293に対する処理を行うループL11を開始する(ステップS241)。以下では、ループで処理対象になっているプール293(ループの制御変数がプール番号を示すプール293)を対象プールと称する。
現在のホームセルのプール293と同じであると判定した場合(ステップS242:YES)、ライブラリ制御部240は、対象媒体のホームセルを現在のホームセルのままに決定し、ループL11を終了する(ステップS251)。
そして、ライブラリ制御部240は、アクセッサ233を制御して対象媒体を決定したホームセルへ移動させる(返却する)(ステップS441)。
ステップS441の後、図11〜13の処理を終了する。
ステップS231の後、ステップS241へ遷移する。
対象セルが空きセルであると判定した場合(ステップS262:YES)、ライブラリ制御部240は、対象媒体のホームセルを対象セルに決定し、ループL12を終了する(ステップS271)。
そして、ライブラリ制御部240は、アクセッサ233を制御して対象媒体を決定したホームセルへ移動させる(返却する)(ステップS431)。
また、ライブラリ制御部240は、対象媒体の元のホームセルのセルアドレスと、新たなホームセルのセルアドレスとを交換する(ステップS432)。
ステップS432の後、図11〜13の処理を終了する。
次に、ライブラリ制御部240は、対象プール内の各セル291に対する処理を行うループL22を開始する(ステップS301)。
対象セルに収納されている記録媒体900へのアクセス頻度が、対象媒体へのアクセス頻度以上であると判定した場合(ステップS302:NO)、ライブラリ制御部240は、ループL22の終端処理を行う(ステップS311)。具体的には、ライブラリ制御部240は、ループL22で処理対象となっている全てのセルについてループL22の処理を行ったか否かを判定する。処理を行っていないセルがあると判定した場合、ステップS291へ戻り、未処理のセルに対して引き続きループL22の処理を行う。一方、全てのセルに対して処理を行ったと判定した場合、ループL22を終了する。
ステップS331の後、ステップS441へ進む。
具体的には、ライブラリ制御部240はアクセッサ233を制御して、対象セルに収納されている記録媒体900を、対象媒体のホームセルへ移動させる(ステップS341)。
記録媒体900が2つ収納されていると判定した場合(ステップS342:YES)、ライブラリ制御部240は、対象媒体のホームセルが、マガジン290の開口部からみて奥側に位置するか否かを判定する(ステップS351)。
次に、ライブラリ制御部240は、対象セルを対象媒体のホームセルに決定する(ステップS371)。
ステップS371の後、ステップS431へ遷移する。
直近のアクセス間隔が24時間以上かつ48時間未満であると判定した場合(ステップS381:YES)、ライブラリ制御部240は、対象媒体のホームセルを現在のホームセルのままにすることに決定する(ステップS391)。
ステップS391の後、ステップS441へ遷移する。
直近のアクセス間隔が48時間以上かつ120時間未満であると判定した場合(ステップS401:YES)、ライブラリ制御部240は、対象媒体のホームセルをプール番号5又は6のセル291に決定する(ステップS411)。ステップS411の場合、n=5、m=6である。
ステップS411の後、ステップS241へ遷移する。
ステップS421の後、ステップS241へ遷移する。
一方、ステップS342で、記録媒体900が2つ収納されていないと判定した場合(ステップS342:NO)、ステップS371へ遷移する。
一方、ステップS351で、対象媒体のホームセルが手前側に位置すると判定した場合(ステップS351:NO)、ステップS371へ遷移する。
図14は、本発明に係るライブラリ装置の最小構成を示す概略ブロック図である。同図に示すライブラリ装置10は、マガジン11と、アクセス頻度判定部12と、収納セル決定部13とを備える。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
10、200 ライブラリ装置
11、290 マガジン
12、241 アクセス頻度判定部
13、242 収納セル決定部
100 管理装置
110 ユーザインタフェース部
121 第一バス通信部
122 第一LAN通信部
190 管理処理部
210 ライブラリ装置本体
221 第二バス通信部
222 第二LAN通信部
232 ドライブ装置
233 アクセッサ
240 ライブラリ制御部
Claims (4)
- 挿入される記録媒体を収納するマガジンであって、記録媒体を収納するセルが記録媒体の挿入方向に直列に複数配置されたディープセルが1つ以上設けられたマガジンと、
前記セルに収納される記録媒体へのアクセス履歴に基づいて、当該記録媒体へのアクセス頻度が所定の入口側判定基準以上に高いか否かを判定するアクセス頻度判定部と、
前記アクセス頻度判定部が、前記記録媒体へのアクセス頻度が前記入口側判定基準以上に高いと判定した場合、当該記録媒体を収納するセルを、ディープセルに配置された複数のセルのうち挿入口に、より近い位置のセルとされている所定のセルに決定する収納セル決定部と、
を備えるライブラリ装置。 - 挿入された記録媒体に対してデータの読出又は書込の少なくともいずれかを行うドライブ装置と、
前記マガジンのセルに収納された記録媒体を当該セルから取り出し、前記ドライブ装置に向けて移動して、前記記録媒体を前記ドライブ装置へ挿入するアクセッサとを備え、
前記マガジンには、前記アクセッサの移動方向に沿って前記ディープセルが複数設けられており、
前記アクセス頻度判定部は、前記セルに収納される記録媒体へのアクセス頻度が所定のドライブ側判定基準以上に高いか否かを判定し、
前記収納セル決定部は、前記アクセス頻度判定部が、前記記録媒体へのアクセス頻度が前記ドライブ側判定基準以上に高いと判定した場合、当該記録媒体を収納するセルを、前記複数のディープセルのうち、前記ドライブ装置に、より近い位置のディープセルとされている所定のディープセルに含まれるセルに決定する
請求項1に記載のライブラリ装置。 - 挿入される記録媒体を収納するマガジンであって、記録媒体を収納するセルが記録媒体の挿入方向に直列に複数配置されたディープセルが1つ以上設けられたマガジンを備えるライブラリ装置を制御するライブラリ制御部が行う記録媒体収納セル決定方法であって、
前記セルに収納される記録媒体へのアクセス履歴に基づいて、当該記録媒体へのアクセス頻度が所定の入口側判定基準以上に高いか否かを判定するアクセス頻度判定ステップと、
前記アクセス頻度判定ステップにて、前記記録媒体へのアクセス頻度が前記入口側判定基準以上に高いと判定した場合、当該記録媒体を収納するセルを、前記ディープセルに配置された複数のセルのうち挿入口に、より近い位置のセルとされている所定のセルに決定する収納セル決定ステップと、
を含む記録媒体収納セル決定方法。 - 挿入される記録媒体を収納するマガジンであって、記録媒体を収納するセルが記録媒体の挿入方向に直列に複数配置されたディープセルが1つ以上設けられたマガジンを備えるライブラリ装置を制御するコンピュータに、
前記セルに収納される記録媒体へのアクセス履歴に基づいて、当該記録媒体へのアクセス頻度が所定の入口側判定基準以上に高いか否かを判定するアクセス頻度判定ステップと、
前記アクセス頻度判定ステップにて、前記記録媒体へのアクセス頻度が前記入口側判定基準以上に高いと判定した場合、当該記録媒体を収納するセルを、前記ディープセルに配置された複数のセルのうち挿入口に、より近い位置のセルとされている所定のセルに決定する収納セル決定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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JP2015132838A JP6551973B2 (ja) | 2015-07-01 | 2015-07-01 | ライブラリ装置、記録媒体収納セル決定方法及びプログラム |
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JP7334136B2 (ja) | 2020-06-15 | 2023-08-28 | 富士フイルム株式会社 | カートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラム |
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