JP6551903B2 - 傾斜計 - Google Patents

傾斜計

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Description

本願発明は、パチンコ遊技機の垂直を計測し、或いは垂直からの傾斜角度を計測することに用いる傾斜計に関する。
パチンコ遊技機(なお、本願では、パチンコ遊技機を単に「遊技機」と称する場合がある。)では、その盤面に適度な傾斜を与えることによって出玉の調整を行えることが知られている。パチンコ遊技機の盤面の設置角度が変わることにより、玉の落下スピードが変わり、盤面に設けられた釘や役物の角度が変わる。これらにより、盤面を動く玉の釘による弾かれ方や、役物の通過の仕方が変わるため出玉の調整を行える。パチンコ遊技機取付けの際に遊技機の盤面に適度な傾斜を与えたり、事後的に傾斜角の調整を行えるようにすることで、出玉の調整の効果をより簡易に得られるようになる。
発明者らは、このような点を考慮して、特開昭63−226385号、特開昭63−226386号、特開平10−80563号、特開2002−062131号、特開2011−115288などの出願をしている。これらは、パチンコ遊技機を、その傾斜角を可変としてパチンコ遊技機設置用ユニット(例えば、一般に、「島」と呼ばれる設備)に固定するための器具に関する。
これら器具は、以下のようなものである。
遊技機は、上述のようにパチンコ遊技機設置用ユニットに取付けた状態で使用される。その際、一般に遊技機の下方は、パチンコ遊技機設置用ユニットに対して、移動不可能に固定される。他方、遊技機の上方は、上述の器具を用いて、パチンコ遊技機設置用ユニットに対して、前後動自在として取付けられる。かかる器具を適当に操作することにより、遊技機の上方を、遊技機の下方に対して適当に前後させ、前後方向の適当な位置に位置決めすることができる。それにより、遊技機の傾斜角を可変とすることができるのである。
これらの器具はそれぞれ有用であるが、これらの器具を使用するにあたっては、パチンコ遊技機の垂直を確認したり、その傾斜角を確認したりする必要に迫られることとなり、また計測の精度も求められることとなる。
そのような事情を考慮して、パチンコ遊技機の、例えば盤面の傾斜角を測定するための機器である傾斜計が従来から提案されている。本願出願人も、例えば、特開2009−195564、特開2014−77705等に開示の傾斜計を提案している。
出願人が提案する傾斜計を含め、既存の傾斜計はいずれも、遊技機の前後方向に伸びるある垂直面に交差する遊技機が、その垂直面に含まれる仮想の垂直な軸である仮想軸に対してどれだけ傾斜しているかを計測するものとなっている。
そして、その中の幾つかは、傾斜計で遊技機の盤面の測定を行う際の作業者の手を空けるため、傾斜計を遊技機或いは遊技機が取付けられるパチンコ遊技機設置用ユニットに着脱自在に固定するようなものとなっている。
出願人が提案する傾斜計を含め、既存の傾斜計はいずれも、遊技機がある鉛直な軸に対してどれだけ傾斜しているかを計測するものとなっている。
例えば、出願人が過去に提案した傾斜計は、ある程度の長さを有する当接部材を備えている。当接部材は、その長さ方向が遊技機の計測面の最大傾斜線の方向(例えば、遊技機を正面から見たときに鉛直方向に沿う方向)に沿うようにして遊技機の計測面に沿わされる。この状態で当接部材は、遊技機が後方に幾らか倒れていることにより、遊技機の計測面に沿って傾斜した状態となる。傾斜計には、当接部材の傾斜角を測定する傾斜角測定部が設けられている。当接部材の傾斜角を、傾斜角測定部にて測定することにより、遊技機の計測面の傾斜角が測定され、結果として遊技機の盤面の傾斜角が測定される。
上述の如き傾斜計は、遊技機の傾斜角を測定できる点で、有意義なものではある。特に、傾斜角の測定の際に、遊技機乃至パチンコ遊技機設置用ユニットに固定される傾斜計は、遊技機の傾斜角を測定できる上に、傾斜角の測定の際に作業者の手を空けられるから便利である。
しかしながら、遊技機或いはパチンコ遊技機設置用ユニットに固定される従来の傾斜計にも不便がある。まず、パチンコ遊技機設置用ユニットに固定される傾斜計の場合には、パチンコ遊技機設置用ユニットの構成が、パチンコ遊技機設置用ユニットによって異なるため、その固定が難しい場合がある。また、遊技機に固定される傾斜計の場合には、その固定を遊技機の盤面に対して行うのが一般的であったところ、遊技機の盤面には釘その他の障害物が存在するため、遊技機の盤面のうちの好きなところに傾斜計を固定することができないという不具合があった。他方、従来の傾斜計の中には、釘に対する係止により、傾斜計の遊技機の盤面への固定を実現するものも存在するが、そのような傾斜計の場合では釘が存在するところでしか傾斜計の盤面への固定ができないので、傾斜計を盤面の所望の箇所に固定できないという点では変わりがない。しかも、最近の遊技機では釘の数、或いは盤面において釘が設けられる範囲が減っているので、釘を傾斜計の固定に利用することは益々難しくなっている。
しかも、本願発明者の研究によれば、ある程度の大きさを持つ遊技機においては、特にその上方の一部と他の一部の前後位置に差がある場合に遊技機の全体に捻れが生じる場合があり、その場合には遊技機の盤面の場所によって傾斜角に差が生じることもあるということがわかってきた。例えば、その前後方向の位置決めを行いつつ遊技機の上方をパチンコ遊技機設置用ユニットに取付けるための上述の機器は、遊技機の上方における幅方向(左右方向)の複数箇所(例えば、遊技機の幅方向の両縁に近い2ヶ所)において、遊技機の前後方向の位置を位置決め可能となっている場合がある。そのような場合においては、遊技機とパチンコ遊技機設置用ユニットとの固定がなされる複数の場所において、遊技機の前後方向の位置が異なってしまうことも生じ得る。そのような場合には、遊技機に捻れが生じる。
遊技機の盤面の傾斜角が盤面の場所によって異なるという従来知られていなかった事実は、従来の傾斜計で遊技機の盤面の傾斜角を測定し、遊技機の盤面の傾斜角を調整したとしても出玉の調整を意図したようにはできない理由の1つとなっていた。したがって、遊技機の盤面の傾斜角を正確に把握するためには、盤面の所望の箇所、可能であれば複数の箇所における傾斜角を把握する必要が生じるが、盤面の所望の複数箇所における傾斜角を把握するには、遊技機の取付けに対する障害物のある遊技機の盤面へ傾斜計を固定するのでは不十分である。
本願発明は、遊技機の盤面の所望の位置の傾斜角を正確に把握できるようにするための傾斜計を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するための本願発明における傾斜計は、以下のようなものである。
本願発明は、遊技機の盤面の傾斜角を測定する傾斜計であって、前記遊技機の盤面の前のガラス板の表面である計測面に当接させられる当接部材と、前記当接部材を前記計測面に当接させた場合における、前記当接部材に対して固定の位置関係にある仮想の軸である仮想軸の傾斜角を測定する、前記当接部材に設けられた傾斜角測定手段と、前記当接部材と接続される、前記計測面に対して着脱自在な固定を行うことができる固定手段が設けられているベースと、を有してなる、傾斜計である。
この傾斜計は、従来の傾斜計と同様の機能が割り振られた当接部材と、傾斜角測定手段と、固定手段とを有している。これらは、従来の傾斜計が持つそれらと同様のものであっても良い。
もっとも、傾斜角測定手段によりその傾斜角が計測する面であり、本願の固定手段が固定される計測面は、遊技機のガラス板の表面である。
これは、以下のような理由による。
従来技術の説明で述べたように、従来の傾斜計では、傾斜角測定手段が、ガラス板の表面ではなく、遊技機の盤面の傾斜角を測定する場合が多く、また固定手段が、遊技機の盤面に固定される場合が多かった。もちろん、最終的に把握する必要があるのは遊技機の盤面の傾斜角なので、遊技機の盤面の傾斜角を知るために遊技機の盤面の傾斜角を直接測定するのは、至極当然のアプローチであるといえる。しかしながら、遊技機の盤面には釘その他の、傾斜計を固定するにあたって障害物となるものが多い。他方、ガラス板の表面であればその表面に傾斜計を固定するにあたって障害となるものが存在しないので、ガラス板の表面であれば、どこでもその傾斜角を測定することができる。また、従来の傾斜計においては、盤面への固定に盤面に設けられた釘を利用することもあったが、最近の遊技機においては釘が設けられる範囲が狭くなっているため、盤面への傾斜計の固定に釘を利用しようとすると傾斜計で傾斜角を測定することのできる盤面上の範囲が益々狭くなる。
しかも、工場で量産される工業製品である遊技機では、盤面とガラス板の表面とが平行であるとみなすことが可能であるから、ガラス板の表面の傾斜角を測定してそれを遊技機の盤面の傾斜角とみなすこととした場合には、ガラス板の表面と盤面との間の製造誤差に基づく傾斜角の差を考慮しなくてはならないという不具合よりも、遊技機の盤面の所望の箇所の傾斜角を、望むのであれば複数箇所測定できるという利点の方が強調されるというのが本願発明者の考えである。
以上の理由で、本願発明では、固定手段はガラス板の表面に着脱自在に固定される。また、その傾斜角測定手段は、ガラス板の表面である測定面の傾斜角を測定するのである。
本願発明の傾斜計は、前記固定手段により前記ベースが前記計測面に対して着脱自在な固定がなされたときに、前記当接部材のそれぞれを前記計測面に対して付勢する付勢手段を備えていてもよい。
傾斜計では一般に、当接部材を、その仮想軸が計測面の最大傾斜線(計測面上のある点を通る最も計測面の傾斜が大きい方向に沿う線。例えばそこに水滴をつけたとしたら、それが流れ落ちていく方向に沿う線。)と平行となるようにしながら、遊技機の計測面に沿わせるのが極めて重要である。これが確実にできないと、傾斜角測定部で測定した当接部材の傾斜角が正しくないものとなり、結果として測定された遊技機の盤面の傾斜角が正しくないものとなる。
固定手段によりベースを計測面に固定しただけでは、当接部材が計測面から浮くことも考えられ、仮にそのような事態が生じると、計測面から浮いた状態となった当接部材に設けられた傾斜角測定手段によって測定される傾斜角が不正確となるおそれがある。
当接部材を計測面に対して付勢する付勢手段が存在すれば、そのような不具合の生じるおそれを減じられる。当接部材を計測面に対して付勢する付勢手段は、当接部材のみを計測面に対して付勢するものであっても良いし、当接部材が取付けられたベース或いはその一部ごと、当接部材を計測面に対して付勢するものであっても良い。
固定手段としては、計測面たるガラス板の表面に吸着させるこのとのできる吸盤や、粘着剤を用いることができる。
その他、固定手段としては、ガラス板とその周囲に設けられた一般的には樹脂製の装飾枠との間の隙間を利用して、傾斜計をガラス板に着脱自在に固定できる手段を挙げることができる。例えば、装飾枠の背面とガラス板の前面との間には僅かな隙間がある。その隙間に差し込まれる板を固定手段とすれば、装飾枠の背面とガラス板の前面との間にそれを差込み、両者の間で挟持させることにより傾斜計をガラス板に(より正確にはガラス板と装飾枠とに)着脱自在に固定することが可能である。このようなガラス板に接触した固定を行えるもの一般も、本願発明における固定手段に含まれる。
上述したとおり、当接部材はベースに取付けられている。この限りではないが、前記当接部材は、前記ベースに対して、第1の軸である第1軸を軸として回転自在に取付けられていてもよい。この場合、前記当接部材を前記計測面に当接させたときに、前記当接部材が重力により前記ベースに対して前記計測面に沿って回転し、前記当接部材のそれぞれにおける前記仮想軸が、前記当接部材のそれぞれが存在する部分における前記計測面の最大傾斜線と平行となるように移動するようになっていてもよい。
当接部材に設けられた傾斜角測定手段は上述のように、仮想軸の傾斜角を測定するものである。したがって、仮想軸が計測面の最大傾斜線に平行となる状態とならなければ、傾斜角を正確に測定することができない。
他方、当接部材をベースに対して第1の軸である第1軸を軸として回転自在に取付け、計測面に当接部材を当接させた(或いはさせようとした)ときに、当接部材のそれぞれが重力によりベースに対して計測面に沿って回転し、当接部材のそれぞれにおける仮想軸が、当接部材が存在する部分における計測面の最大傾斜線と平行となるように移動するようにすることにより、各当接部材に設けられた傾斜角測定手段によって傾斜角を正確に測定することができるようになる。しかも、かかる仮想軸の位置又は角度の調整は、重力により、計測面との間の摩擦力を無視すれば略正確に、自動的に達成することが可能となる。
前記当接部材は、前記ベースに対して、第2の軸である第2軸を軸として回転自在に取付けられており、前記当接部材を前記計測面に当接させたときに、前記当接部材のそれぞれが重力により前記ベースに対して前記当接部材の下方が前記計測面に近づくように回転し、前記当接部材のそれぞれにおける前記仮想軸が、前記当接部材が存在する部分における前記計測面の最大傾斜線と平行となるように移動するようになっていてもよい。例えば、第2軸は、第1軸と直交するものであり、傾斜計で遊技機の傾斜角を測定するときに平行になるようになっている。当接部材が第2軸を軸として、当接部材の下方が計測面に近づくようにして回転できるようになっていれば、当接部材の下方を計測面に対して適切に位置決めすることで、当接部材における仮想軸を最大傾斜線に平行とした状態で、当接部材を計測面に沿わせることができるようになる。しかも、この当接部材の回転を重力によって生じさせるようにすることで、その調整を略正確なもとできるようなるとともに、その調整が自動的に行われるようになる。
当接部材をベースに対して第1の軸である第1軸を軸として回転自在に取付ける場合、前記当接部材は、前記仮想軸をその長さ方向とする棒状の棒状体とされており、且つその上端付近で前記ベースに取付けられていてもよい。
当接部材を棒状体とすることにより、当接部材の長さ方向と仮想軸の長さ方向とを一致させる(又は平行とする)ことが容易となる。これにより、特に、棒状体の長さ方向と仮想軸の長さ方向とが一致している場合には、当接部材を目視することにより、仮想軸が、当接部材が存在する部分における計測面の最大傾斜線と平行となるように移動しているかを、作業員が直感的に確認できるようになる。
また、当接部材を棒状体とし、その上端付近をベースに取付けることとすれば、重力によって生じる当接部材をベースに対して回転させるトルクが大きくなるため、仮想軸が当接部材のそれぞれが位置する部分における計測面の最大傾斜線と平行となるような位置へ当接部材を移動させるような力を、より大きな力として与えやすくなる。
ベースに取付けられる当接部材は1つでも良いし、複数でも良い。当接部材が複数である場合には、各当接部材に傾斜角測定手段が設けられる。
これには以下の利点がある。
上述したように、遊技機の盤面の傾斜角は、盤面の場所により異なることがある。したがって、遊技機の盤面の傾斜角をより正確に把握するには、遊技機の盤面の複数箇所の傾斜角を把握するのが好ましい。
当接部材を複数備える傾斜計は、従来の傾斜計に相当する、傾斜角測定手段を有する当接部材を複数備えている。したがって、遊技機の複数の場所の傾斜角を一度に測定しうる。それにより、この傾斜計によれば、遊技機の複数の場所の傾斜角をそれぞれ個別に測定することができるから、遊技機の傾斜角を従来よりも精度よく把握することができるし、遊技機のパチンコ遊技機設置用ユニットに対する位置を適宜調整することにより遊技機の捻れを除去することも可能となる。
しかもこの傾斜計は、複数の当接部材を、それらをベースに取付けることにより一体として取扱うことができることになる。従来の傾斜計であっても、1つ、或いは複数の傾斜計を用いて、1つの遊技機の異なる場所の傾斜角を測定することにより、遊技機の異なる場所の傾斜角を把握することは可能ではある。しかしながら、1つの傾斜計で、遊技機の複数の場所の傾斜角を順に測定するのは手間であるし、また複数の傾斜計で遊技機の複数の場所の傾斜角を測定するのは不便であるし一人の作業員では行えないこともある。本願発明による傾斜計は、ベースに取付けた複数の当接部材を一体として扱い、遊技機の複数の場所の傾斜角を、1人の作業員が一度に計測することができるから便利である。
なお、傾斜角測定手段は、傾斜角を測定することができるものであれば足りるが、測定した傾斜角を作業者が例えば目視により確認できるようにするための手段(例えば、液晶ディスプレイ等)を備えるのが好ましい。
当接部材を複数備える場合、本願発明の傾斜計における前記ベースは、棒状の棒状体であってもよい。この場合、前記当接部材は、前記ベースの両端に1つずつ設けられていてもよい。この場合には、当接部材及び傾斜角測定手段の組が2組できることになるが、特に、2組の当接部材及び傾斜角測定手段の合計の重量を同じにすることで、傾斜計を安定した状態で用いることが可能となる。
ベースが、棒状の棒状体であり、当接部材は、ベースの両端に1つずつ設けられている場合、前記固定手段は、棒状体である前記ベースの長さ方向の中央に設けられていてもよい。このようにすることで、固定手段を計測面に固定したときに傾斜計が左右方向でバランスが取りやすくなるので、特に、2組の当接部材及び傾斜角測定手段の合計の重量を同じにした場合には、安定が良くなる。
本願の一実施形態の方法でその盤面の傾斜角の測定がなされる遊技機、及び当該遊技機が取付けられた島の構成を示す斜視図。 本願の一実施形態による傾斜計の斜視図。 図2に示した傾斜計の一部分解斜視図。 図2に示した傾斜計の正面図。 図2に示した傾斜計の左側面図。 図2に示した傾斜計の平面図。 図2に示した傾斜計の第1足部材の縦断面図。 図2に示した傾斜計に含まれる水準器の配置状態を示す斜視図。 図2に示した傾斜計に含まれる固定部及びベースの構造を説明するための縦断面図。 図2に示した傾斜計の使用状態を説明するための側面図。
以下に、本願発明を実施するための一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
まずは、この実施形態による後述する傾斜計でその盤面の傾斜角を測定される遊技機、及びそれが取付けられた島の概略の構成について説明する。
図1中300が遊技機である。
遊技機300は、玉がその表面を移動する盤面301を備えている。
盤面301には、多数の釘302が立設されている。これには限られないが、この実施形態による遊技機300では、釘302は、盤面301の向かって左側に多く立設されており、盤面301の右半分の特に上方には殆ど存在していない。
また、盤面301には、盤面301上で玉が移動できる範囲を確定する仕切り板303が設けられている。仕切り板303で囲まれた略円形の範囲の中を玉は移動することになる。必ずしもこの限りではないが、この実施形態では、仕切り板303の盤面301からの高さ(仕切り板303の幅)は長さ方向のすべての部分で一定となっている。
なお、遊技機300の盤面301は、周知のようにガラス板で覆われているが、ガラス板は透明であるため、図1には現れていない。また、遊技機300の下方には、一般には上皿と下皿からなる出玉を受けるための皿や、玉を打ち出すための操作に用いられるハンドルも存在するが、それらは本願発明とは関係がなく、また、いずれも周知であるため、図示を省略している。
遊技機300は通常、ホールにおいては、島400と呼ばれる構造体に固定されている。島400は、金属製であることもあるが、多くの場合は木製であり、遊技機300を多数並列に取付けられるような構造となっている。
島400にはその他に、遊技用の玉をユーザに貸し出す玉貸機、遊技機の状態をユーザやホールの店員に知らせる呼び出しランプ、玉貸機及び遊技機に玉を供給し、また、遊技機から外れ玉を回収して玉を循環させるための玉の循環機構、などが必要に応じて適宜取付けられるが、これらについての図示も省略する。
遊技機300は、島400に枠500と呼ばれる部材を介して取付けられる。枠500は、金属製の場合もあるが通常木製であり、4枚の板を4辺とした矩形形状とされている。その前面に遊技機300が固定された状態で、枠500を島400に固定することで、島400に対する遊技機300の固定がなされる。具体的には、島400には、枠500を載置するための下板401と、枠500の上側に位置する下板401と平行な上板402とが存在するが、枠500はその下側の辺にあたる板を下板401に、その上側の辺にあたる板を上板402に、それぞれ釘、専用の金具等適当な手段を用いて固定することで、島400に対して固定されている。そのとき、遊技機300の盤面301は、若干後方に倒れこむような傾斜が与えられている。その傾斜角は、本願の背景技術の欄で既に説明したように、事後的に変更可能な場合もある。
次に、傾斜計について説明する。
傾斜計の斜視図を図2に、一部分解斜視図を図3に、正面図を図4に、左側面図を図5に、そして平面図を図6にそれぞれ示す。
この実施形態における傾斜計は、ベース110、当接部120、傾斜角測定部130、及び固定部140を含んで構成されている。
ベース110は、当接部120が取付けられるものである。これには限られないが、この実施形態におけるベース110は、金属製であり、略水平方向に伸びる棒状体である。ベース110は、板状であり、その上下に補強を目的としたリブを備えている。
ベース110の両端付近は、クランク状に折り曲げられており、その両端は、その中央付近と比して後方に向かって一段下がった先端部111となっている。かかる先端部111は、当接部120を取付けるためのものである。つまり、この実施形態のベース110には、長さ方向の両端に当接部120がそれぞれ取付けられることになる。したがって、この実施形態における傾斜計は、当接部120を2つ備える。もっとも当接部120は2つに限られず、1つでもよい。より多くの当接部120をベース110に取付けるのであれば、それに合わせてベース110の形状、大きさ等を適当に変更することが可能である。
この傾斜計では、ベース110の両端付近に当接部120が取付けられ、後述するように、ベース110の両端付近での計測面の傾斜角が測定される。計測面における傾斜角が測定される場所があまりにも近いと、遊技機300に生じた捻じれが測定値に現れない可能性がある。その点を考慮すれば、ベース110の長さは、30cm程度はあった方が好ましい。もっとも、ベース110の長さが遊技機300の左右方向の長さを超えても意味がないので、ベース110の長さは、30cmから、遊技機300の左右方向の長さよりも10cm小さい長さの範囲で適当に選択すれば良い。
先端部111にはそれぞれ、当接部120を固定するのに利用される孔である先端孔112が設けられている。先端孔112はこれには限られないが円形である。
ベース110の長さ方向の中央には、これには限られないが円形の孔であるベース孔113が穿たれている。
当接部120は、断面矩形の金属製の筒状体である角パイプ121を備えている。角パイプ121の上下には、蓋122が取付けられるようになっている。蓋122は、これには限られないが樹脂製である。
角パイプ121の前後の上端付近には、互いに対応する位置に、孔123が設けられている。なお、角パイプ121の背面側の孔は、図に現れていない。孔123は、当接部120をベース110に取付けるために利用される。
これには限られないが、当接部120の角パイプ121はいずれも、その上端付近で、ベース110に対して回転可能としてベース110に取付けられる。当接部120のベース110への取付け方法は、以下のようなものである。
ベース110の背面側に、前後方向に一定の長さを有する第1足部材114が配置される。第1足部材114は、図7の断面図に示したように、その内周面にネジ切りのされたナット114Aを有しており、その外面を樹脂にて形成のキャップ114Bで被覆されたものとなっている。後述するように第1足部材114は、この傾斜計を用いて計測面の傾斜角を測定するときに計測面に当接させられる。第1足部材114の背面側は、計測面にそれが当接させられるときの接触面積を小さくして計測面に対する当接を安定させるために、ドーム形状にされている。なお、第1足部114は、ベース110とともに僅かではあるが前後方向に移動できるようになっている。
角パイプ121の内側に、種々の取付金具124が挿入される。取付金具124は、板バネ、ボールベアリング等であり、主に、ベース110に取付けられた場合における角パイプ121とベース110の前後方向における相対的な位置関係を所望の位置関係に保つ機能と、当接部120のベース110に対する回転のし易さを増す機能を担っている。これら取付金具124はいずれも、孔を備えており、後述する軸ボルトにより貫通可能とされている。
軸ボルト125は、その先端にネジ切りがされており、第1足部材114が有するナット114Aに螺合可能とされている。角パイプ121の前側から、角パイプ121の前側の孔123、種々の取付金具124のそれぞれに設けられた上述の孔、及び角パイプ121の後側の孔を貫通させてから、その先端を第1足部材114のナット114Aに螺合させることにより、当接部120は、ベース110に対して取付けられる。このとき、軸ボルト125の頭は、角パイプ121の前側の孔123から、角パイプ121の内部の空間内に入り込む。
その状態で、当接部120は、軸ボルト125の中心を軸として、回転可能となる。つまり、当接部120は、ベース110に対して回転可能となる。当接部120の回転は、例えば、図4において矢視した方向で、つまり、紙面に平行な平面内で行われることになる。
当接部120における角パイプ121の背面の下端寄りの部分には、第2足部材126が設けられている。第2足部材126は、第1足部材114と同様に、傾斜計を用いて計測面の傾斜角を測定するときに計測面に当接させられる。第2足部材126の背面側は、計測面にそれが当接させられるときの接触面積を小さくして計測面との間で生じる摩擦力を小さくするために、断面が半円形とされている。
角パイプ121は、上述のように、断面矩形であり、その前側の面と後側の面は平行である。そして、第2足部材126の後端から角パイプ121の背面までの距離は、第1足部材114の後端から角パイプ121の背面までの距離に等しい。つまり、計測面の傾斜角を測定する際に第1足部材114の後端と、その下に位置する第2足部材126の後端とを計測面に対して当接させると、角パイプ121と計測面とは略平行になる。つまり、角パイプ121の長さ方向に平行な適当な直線を仮想の軸である仮想軸とした場合には、その仮想軸の傾斜角を測定することにより、計測面の傾斜角を測定することができることになる。
各当接部120の前方には、傾斜角測定部130が設けられている。傾斜角測定部130は、上述した仮想軸の傾斜角を測定するためのものである。
傾斜角測定部130は、仮想軸の傾斜角を測定することができるものであればどのようなものであっても良い。例えば、電気的或いは電子的な機序で傾斜を測定する傾斜センサと、コンピュータと、コンピュータで制御されたディスプレイとを備える傾斜角測定装置を、当接部120に取付けて傾斜角測定部130とすることが考えられる。また、この実施形態における傾斜角測定部130は、各当接部120の下方に設けられているが、傾斜角測定部130は当接部120のどこに設けられていても構わない。もっとも、この実施形態における傾斜角測定部130は、ある程度大きな重量を持ち、例えば当接部120よりも重くされている。それにより、当接部120には、重力により、ベース110に対して回転するための大きなトルクが与えられるようになっている。
これには限られないが、この実施形態における傾斜角測定部130は以下のように構成されている。
傾斜角測定部130は、図3の部分分解図に示したように、傾斜角測定部130の全体を覆うケース131と、ケース131の内部に収納される、4つの小ケース132とを含んでいる。ケース131は、これには限られないが、この実施形態では矩形とされた開口131Aを有しており、そこから4つの小ケース132を覗くことができるようになっている。
4つの小ケース132は、角パイプ121の前面に取付けられた、これには限られないが矩形の板である支持板133の上に固定されている。支持板133の上面は、仮想軸に対して垂直である。各小ケース132は細長い直方体形状であり、その長さ方向は傾斜計の前後方向に沿うようにされている。
各小ケース132は透明な素材、例えば樹脂で作られた箱であり、その内部には図7に示したように、その角度に段階的に変化を付けられた水準器132Aが収納されている。これには限られないが、水準器132Aは、細長いケースの中に充填された液体の中に気体を閉じ込めた周知の気泡管水準器である。
図7に示したように、水準器132Aの前端の支持板133の上面からの高さはすべて共通するようにされているが、水準器132Aの前端の支持板133の上面からの高さは、図7で奥に位置する水準器132A程大きくなるように、段階的に傾斜させられている。隣合う水準器132Aの角度の差は必ずしも一定である必要はないが、この実施形態では一定とされている。なお、この実施形態では、水準器132Aを4つ使用しているが、これが4つに限られないのは当然である。
これには限られないが、4つの水準器132Aは、角パイプ121或いは仮想軸の後方への傾きが、尺貫法でいう、3分、3.5分、4分、4.5分のときに水平を示すようになっている。
図示を省略するが、ケース131には、各水準器132Aと対応させて、その水準器132Aが水平を示したときにどれだけ仮想軸Aが傾いているかを示す文字又は記号が付されている。
次に固定部140について説明する。
固定部140は、計測面に対する着脱自在な固定をなすためのものである。この実施形態における計測面は、遊技機300が備えるガラス板の表面である。つまり、この実施形態の傾斜計は、ガラス板の表面の傾斜角を測定することにより、遊技機300が備える盤面301の傾斜角を間接的に測定するものとなっている。工場で量産される工業製品である遊技機300では、盤面301とガラス板の表面とが平行であると見做すことが可能であり、また仮に遊技機300に捻じれが生じたとしても、それらの平行な関係には大きな影響がないと考えられるから、ガラス板の表面の傾斜角を盤面301の傾斜角と捉えることにより生じる問題はそれ程大きくないと考えられる。
固定部140は、ガラス板の表面である計測面に固定される。固定部140はそれを可能とするための図示を省略の吸盤を備えている。吸盤は、おわん型の内外面を有する支持部材141の中に固定されている。吸盤は計測面に対して着脱自在な固定を行え、且つ計測面に対して固定されたときに、傾斜計の重量を支えられるものであれば公知又は周知のものを用いることができる。吸盤は例えば、ゴム又は樹脂でできている。
なお、この実施形態の固定部140は、計測面に固定される吸盤を備えているが、固定部140を計測面に固定できる限り、吸盤は必ずしも必須ではない。たとえば、計測面としてのガラス板とその周囲に設けられた一般的には樹脂製の装飾枠との間の隙間を利用して、傾斜計をガラス板に着脱自在に固定できる手段を吸盤に代えて設けることができる。例えば、装飾枠の背面とガラス板の前面との間には僅かな隙間がある。その隙間に差し込まれる板を吸盤の代わりとして設け、装飾枠の背面とガラス板の前面との間にそれを差込み、両者の間で挟持させることにより傾斜計をガラス板に(より正確にはガラス板と装飾枠とに)着脱自在に固定することが可能である。
支持部材141の前側には、接続部142が設けられている。接続部142は、後述する前柱を接続するためのものであり、この実施形態では、2枚の板の間に後述するヒンジを設けたものとされている。
前柱143は、略上下方向に伸びる金属製の角柱である。前柱143は、接続部142に接続されている。前柱143は、接続部142に対してその下端をヒンジ接続されている。接続部142は、ヒンジの軸142A(図9参照)を軸として、前柱143に対して図9で矢視した向きに回転可能となっている。前柱143の上端には、板状の第1板144が、前柱143の長さ方向に対して垂直として設けられている。
第1板144には、その幅方向の中央に、前後に並ぶその内周面にネジ切りのされた2つの孔144Aが設けられている。
固定部140は、また、後部材145を含んでいる。後部材145は、第1板144と固定的に接続されている。
後部材145は、第1板144との固定がなされる平面視矩形の第2板145Aと、第2板145Aの前端から下方に伸びる正面視矩形の第3板145Bとを含んで構成されている。
第2板145Aには、その幅方向の中央に、前後に並ぶ2つの孔145A1が設けられている。後部材145は、第2板145Aの下面を第1板144の上面に密着させ、且つ第2板145Aの2つの孔145A1を第1板144の2つの孔144Aに重ね合わせた状態で、孔144Aを貫通させたネジ146の先端を孔145A1に螺合させることにより、第1板144に固定される。
これにより、前柱143、第1板144、後部材145の相対的な位置関係は固定の関係となり、一意に定められることになる。
第3板145Bの下方には、これには限られないが、この実施形態では矩形とされた孔145B1が設けられている。この孔145B1は、固定部140にベース110を接続するために利用される。
図9に示したように、第3板145Bに設けられた孔145B1には、図3にも示されたネジ147の前端が、第3板145Bの前側から挿入される。ネジ147の前端は、第3板145Bと前柱143との間に位置させるようにされた案内部材148に対して螺合される。案内部材148は、傾斜計の前後方向に伸びる棒状、これには限られないが、この実施形態では円柱状とされた部材であり、その前端にネジ147と螺合させるための断面円形の孔148Aを備えるとともに、その後端にそれよりも前方の部分と同軸で、それよりも前方の部分よりもその径が大径とされた頭部148Bとを備えている。案内部材148の頭部148B以外の部分の径は、ベース110のベース孔113よりも幾らか小径となっており、且つ頭部148Bはベース孔113よりも大径となっている。
案内部材148にネジ147を螺合させる場合には、ベース110のベース孔113に案内部材148を、ベース110の背面側から予め通しておく。これにより、傾斜計におけるベース110は、ベース孔113を案内部材148にて貫通させられた状態で、固定部140に対して取付けられることになる。
他方、案内部材148のベース110よりも前側の部分には、コイルばね149が設けられている。コイルばね149は、ベース110に対して、後側に向けた付勢力を常に与えるものである。案内部材148にネジ147を螺合させる場合に、ベース110のベース孔113に案内部材148を、ベース110の背面側から通し、更に案内部材148にコイルばね149を予め貫通させておけば、図9に示したようにコイルばね149を配置することが可能である。なお、コイルばね149はベース110に対して上述の向きの付勢力を与えることをその役割とするものであり、それが可能であるのであれば他の弾性体に置き換えることが可能である。
上述したように、ベース110は、ベース孔113を案内部材148に案内されることにより案内部材148に沿って前後に移動することが可能となるが、ベース孔113は案内部材148の頭部148Bよりも小径であるため、案内部材148の頭部148Bよりも後側に移動することはできない。他方、ベース110は、コイルばね149から後方に向かう付勢力を常に与えられる。これにより、ベース110は、その後面が案内部材148の頭部148Bの前面に当接した状態を通常の状態としつつも、ベース110にコイルばね149からの付勢力に抗してベース110を前方に移動させる前向きの力がはたらいたときには、前方に移動することになる。
また、上述したように、案内部材148の頭部148B以外の部分の径は、ベース110のベース孔113よりも僅かに幾らか小径となっている。つまり、ベース孔113と案内部材148の頭部148B以外の部分との間には幾らか遊びが存在している。それにより、ベース110は、図9に平行な平面内で、ベース孔113の長さ方向の略中心を軸として幾らか、例えば10°程度の範囲で回転乃至搖動可能となる。かかるベース110回転乃至搖動は、ベース110及び当接部120にはたらく重力により自動的に行われる。なお、かかるベース110の回転乃至搖動は、必ずしもベース孔113の部分で行われる必要はなく、例えば、軸ボルト125の部分に遊びを設けることで、軸ボルト125の部分で行われるようにすることも可能である。
以上で説明した傾斜計の使用方法及び動作を説明する。
傾斜計は、遊技機における傾斜面の傾斜を計測するために使用される。この実施形態における傾斜面は、上述のように、これには限られないがガラス板の表面(もちろん、ガラス板の前側の表面)である。
傾斜計を用いる場合には、作業者は、ベース110又は、ベース110と固定部140とを持ち、固定部140における図示せぬ吸盤を計測面の適宜の位置に吸着させる。これにより吸盤は、計測面に対して、着脱自在な位置に固定される。計測面に対して吸盤を固定する前、又は後において、作業者は、ベース110の両端に取付けられた2つの当接部120の角パイプ121(或いは仮想軸)が最も鉛直に近づくように、つまりは最大傾斜線に近づくように、言い換えれば重力により最も安定した状態に近づくように、2つの当接部120を調整する。かかる調整は、当接部120にはたらく重力により自動的に行われる。
また、このときベース110は、ベース110及び当接部120にはたらく重力によって自動的に、図9に平行な平面内で、ベース孔113の長さ方向の略中心を軸として、図9において時計回りに回転する。これにより、当接部120の下方は、計測面に近づくように回転する。これにより、各当接部120における第2足部126の先端は、正しく計測面に当接することになる。
2つの当接部120がともに、もっとも鉛直に近い状態に調整されたとする。この状態では、2組の第1足部材114と、第2足部材126とは、計測面に対して当接した状態となる。それにより、計測面の傾斜角を正しく測定できる状態となる。
その状態で、上下に位置した第1足部材114と、第2足部材126は、及び角パイプ121は、図10に示したような関係となる。図中Vが鉛直な線であり、Aが仮想軸である。また、Hが水平な面である水平面であり、Sは、支持板133を延長した面である延長面である。Xが計測面である。
鉛直な線Vと仮想軸Aとがなすかく角αは、水平面Hと延長面Sとがなす角βに等しい。そして、延長面Sがと水平面Hとがなす角の大きさがどの程度の大きさかは、4つ並んだ水準器132Aのうちのどれが水平を示すかにより把握することができる。例えば、図10では、手前から2つ目の水準器132Aが水平となっているから、4つの水準器132Aのうちこの水準器132Aのみが水平を示すことになる。そうすると、2つ目の水準器は、上述したように、傾斜角が3.5分のときに水平を示すようになっているから、このときにおけるβは、3.5分である。つまり、このときにおける仮想軸Aの傾斜角、つまり仮想軸Aが鉛直な線Vとなす角は3.5分である。 上述したように、ケース131には、各水準器132Aと対応させて、その水準器132Aが水平を示したときにどれだけ仮想軸Aが傾いているかを示す文字又は記号が付されている。
それを見て作業者は、各傾斜角測定部130によって測定された傾斜面の複数ヶ所の傾きを、一度に把握することができる。
遊技機の傾斜角の測定が終わったら、作業者は計測面から傾斜計を取外す。
110 ベース
120 当接部
121 角パイプ
125 軸ボルト
130 傾斜角測定部
131 ケース
132 小ケース
132A 水準器
140 固定部
141 支持部材
143 前柱
148 案内部材
149 コイルばね

Claims (8)

  1. 遊技機の盤面の傾斜角を測定する傾斜計であって、
    前記遊技機の盤面の前のガラス板の表面である計測面に当接させられる当接部材と、
    前記当接部材を前記計測面に当接させた場合における、前記当接部材に対して固定の位置関係にある仮想の軸である仮想軸の傾斜角を測定する、前記当接部材に設けられた傾斜角測定手段と、
    前記当接部材と接続される、前記計測面に対して着脱自在な固定を行うことができる固定手段が設けられているベースと、
    を有してなるとともに
    前記固定手段は吸盤である、
    傾斜計。
  2. 遊技機の盤面の傾斜角を測定する傾斜計であって、
    前記遊技機の盤面の前のガラス板の表面である計測面に当接させられる当接部材と、
    前記当接部材を前記計測面に当接させた場合における、前記当接部材に対して固定の位置関係にある仮想の軸である仮想軸の傾斜角を測定する、前記当接部材に設けられた傾斜角測定手段と、
    前記当接部材と接続される、前記計測面に対して着脱自在な固定を行うことができる固定手段が設けられているベースと、
    を有してなるとともに
    前記当接部材は、前記ベースに対して、第1の軸である第1軸を軸として回転自在に取付けられており、
    前記当接部材を前記計測面に当接させたときに、前記当接部材が重力により前記ベースに対して前記計測面に沿って回転し、前記当接部材における前記仮想軸が、前記当接部材が存在する部分における前記計測面の最大傾斜線と平行となるように移動するようになっている、
    傾斜計。
  3. 遊技機の盤面の傾斜角を測定する傾斜計であって、
    前記遊技機の盤面の前のガラス板の表面である計測面に当接させられる当接部材と、
    前記当接部材を前記計測面に当接させた場合における、前記当接部材に対して固定の位置関係にある仮想の軸である仮想軸の傾斜角を測定する、前記当接部材に設けられた傾斜角測定手段と、
    前記当接部材と接続される、前記計測面に対して着脱自在な固定を行うことができる固定手段が設けられているベースと、
    を有してなるとともに
    前記ベースには、前記傾斜角測定手段がそれぞれ設けられた前記当接部材が複数取付けられている、
    傾斜計。
  4. 前記固定手段により前記ベースが前記計測面に対して着脱自在な固定がなされたときに、前記当接部材を前記計測面に対して付勢する付勢手段を備えている、
    請求項1〜3のいずれかに記載の傾斜計。
  5. 前記当接部材は、前記仮想軸をその長さ方向とする棒状の棒状体とされており、且つその上端付近で前記ベースに取付けられている、
    請求項1記載の傾斜計。
  6. 前記ベースは、棒状の棒状体であり、前記当接部材は、前記ベースの両端に1つずつ設けられている、
    請求項記載の傾斜計。
  7. 前記固定手段は、棒状体である前記ベースの長さ方向の中央に設けられている、
    請求項記載の傾斜計。
  8. 前記当接部材は、前記ベースに対して、第2の軸である第2軸を軸として回転自在に取付けられており、
    前記当接部材を前記計測面に当接させたときに、前記当接部材が重力により前記ベースに対して前記当接部材の下方が前記計測面に近づくように回転し、前記当接部材における前記仮想軸が、前記当接部材が存在する部分における前記計測面の最大傾斜線と平行となるように移動するようになっている、
    請求項1記載の傾斜計。
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