JP6548568B2 - 水道メーター - Google Patents

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Description

本発明は、筒形ケースに羽根車が回転可能に収容されると共に、筒形ケースのうち羽根車の上側に嵌合される嵌合部品の下面から器差調整突部が突出し、筒形ケースの側面に備えた水道水の流出入口に対して、器差調整突部の位置を変更して器差を調整可能な水道メーターに関する。
従来、この種の水道メーターでは、1対の器差調整突部が嵌合部品の下面に小さなビスで固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−270201号公報(図10)
しかしながら、上述した従来の水道メーターでは、器差調整を行う際に、2つの器差調整突部の各ビスをそれぞれ緩めて器差調整突部の位置を変更してから各ビスを締め直すという作業を要し、器差調整に手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、器差調整を従来より容易に行うことが可能な水道メーターの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、筒形ケースに羽根車が回転可能に収容されると共に、前記筒形ケースのうち前記羽根車の上側に嵌合される嵌合部品の下面から器差調整突部が突出し、前記筒形ケースの側面に備えた水道水の流出入口に対して、前記器差調整突部の位置を変更して器差を調整可能な水道メーターにおいて、前記器差調整突部を有する前記嵌合部品の外縁部と前記筒形ケースとに設けられ、前記筒形ケースに対する前記嵌合部品を任意の回転位置で互いに凹凸係合し、前記嵌合部品を前記筒形ケースに回転不能に固定する凹凸係合部を備えた水道メーターである。
請求項2の発明は、前記嵌合部品が、上下に重ねて複数設けられると共に、最下端の前記嵌合部品に前記器差調整突部が備えられ、前記筒形ケースの内周面に、前記最下端の嵌合部品の外縁部を下方から支持する段差部が形成されると共に、前記最下端の嵌合部品の外縁部と前記段差部とに前記凹凸係合部が設けられ、前記最下端の嵌合部品が、その上側の前記嵌合部品により上方への移動を規制されている請求項1に記載の水道メーターである。
請求項3の発明は、前記最下端より上側の前記嵌合部品として、前記羽根車に磁気結合されて連動回転する可動部をユニットケースに収容して備えた計測器ユニットが設けられると共に、前記最下端の嵌合部品として、前記計測器ユニットの下面に重ねられる円板部の中央に、前記羽根車の一部が貫通する中心孔を有しかつ下面に前記器差調整突部を有する調整円板が設けられている請求項2に記載の水道メーターである。
請求項4の発明は、前記凹凸係合部としてのピンが前記段差部から上方に突出する一方、前記ピンに凹凸係合する前記凹凸係合部としての複数のピン係合凹部が前記最下端の嵌合部品の外縁部に形成されている請求項2又は3に記載の水道メーターである。
請求項5の発明は、前記器差調整突部は、前記最下端の嵌合部品の中心に対して点対称に配置され、前記ピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部のうち点対称となる2つの領域に一定間隔で複数ずつ配置され、一方の前記領域の前記ピン係合凹部の中心と前記嵌合部品の下面の中心とを通る第1直線と、他方の前記領域の前記ピン係合凹部の中心と前記嵌合部品の下面の中心とを通る第2直線とが、前記一定間隔の半分の間隔で交互に並ぶように配置されている請求項4に記載の水道メーターである。
請求項6の発明は、前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部に沿って並べられかつ、その並び方向の一端から他端側に向かって徐々に前記ピン係合凹部同士の間隔が狭くなりかつ、水道水の実際の流量が同じであれば、前記並び方向の一端の前記ピン係合凹部に前記ピンが係合しているときに流量の計測結果が最も大きくなる一方、前記並び方向の他端の前記ピン係合凹部に前記ピンが係合しているときに流量の計測結果が最も小さくなるように配置されている請求項4に記載の水道メーターである。
請求項7の発明は、前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部に沿って並べられかつ、その並び方向の一端から他端側へと前記ピンが係合する前記ピン係合凹部を順次、変更するに従って前記器差が一定量ずつ変化するように配置されている請求項4乃至6の何れか1の請求項に記載の水道メーターである。
請求項8の発明は、前記器差調整突部は、前記最下端の嵌合部品の中心に対して点対称に配置され、前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部のうち点対称となる2つの領域のそれぞれに配置され、両方の前記領域で、前記ピンの係合相手を任意の前記ピン係合凹部からその隣のピン係合凹部に変更したときの前記器差の変化量が同一の特定変化量をなしかつ、前記ピンの係合相手を一方の前記領域の前記ピン係合凹部と他方の前記領域の前記ピン係合凹部とに交互に切り替えて、前記特定変化量の半分の変化量ずつ前記器差を調整可能に構成されている請求項7に記載の水道メーターである。
請求項9の発明は、前記最下端の嵌合部品には、前記ピン係合凹部同士を識別するための目印が付されている請求項4乃至8の何れか1の請求項に記載の水道メーターである。
請求項1の水道メーターによれば、羽根車を収容する筒形ケースに対し、嵌合部品の回転位置を任意に変更してから嵌合するだけで、嵌合部品の下面に備えた器差調整突部が、筒形ケースに備えた水道水の流出入口に対して任意の位置に位置決めされるので、従来の細かいビスの螺合操作を伴う手間がかかる作業が不要になり、器差調整を従来より容易に行うことが可能になる。
請求項2及び3の水道メーターによれば、嵌合部品が上下に重ねて複数設けられ、最下端の嵌合部品に器差調整突部が備えられているので、器差調整突部を備えた嵌合部品が軽量になり、取り扱いが容易になると共に、器差調整突部を下面に備えない他の嵌合部品の回転位置を器差性能に拘わらず所望の回転位置或いは、予め定められた特定の回転位置に配置することができる。
また、凹凸係合部として、嵌合部品からピンを突出し、筒形ケースにピン係合凹部を形成してもよいし、請求項4の構成のように、筒形ケースの段差部からピンを突出し、嵌合部品にピン係合凹部を形成してもよい。特に、筒形ケースを金属で構成した場合、筒形ケースのピン孔を設けてそこにピンを打ち込むだけで、容易に凹凸係合部を構成することができる。
ここで、ピン係合凹部は、請求項5の構成のように、嵌合部材の外縁部に沿って一定角度ずつ配置されていてもよいし、請求項6の構成のように、ピン係合凹部の並び方向の一端から他端側に向かってピン係合凹部同士の間隔が狭くなるように配置されていてもよい。また、請求項7のように、ピン係合凹部は、器差の変化量が一定量ずつ変化するように配置されていてもよい。
請求項5,8の水道メーターによれば、器差調整突部の向き又は器差の変化量をより細かく設定することができ、器差を小さく抑えることが可能となる。
請求項9の水道メーターによれば、目印によりピン係合凹部同士の識別が容易であると共に、器差調整突部の位置を直接、確認しなくても、容易に把握することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る水道メーターの側断面図 水道メーターの分解斜視図 調整円板を下面側から見た時の斜視図 調整円板の平面図 計測ユニット等を取り外した状態の水道メーターの平面図 実施例に対する実験結果を示したグラフ 第2実施形態に係る調整円板の平面図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態の水道メーター10は、所謂、接線流羽根車式水道メーターであって、図1に示すように、筒形ケース24の内部に羽根車30を備えている。筒形ケース24の外周面からは1対のノズル20A,20Bが突出していて、それらノズル20A,20Bの先端部に水道管が接続されるようになっている。また、筒形ケース24の内周面には、1対のノズル20A,20Bに連通する流出入口20C,20Dが開口している。
図2に示すように、羽根車30は、上下に延びたセンターシャフト31の下端部から複数の羽根32が放射状に張り出した構造をなしている。図1に示すように、センターシャフト31は、上端部が閉塞される一方、下端部が開放した筒状をなしていて、筒形ケース24の底部から起立したニードル24Pがセンターシャフト31内に突入してその天井面に突き当てられ、これにより、羽根車30が筒形ケース24に回動可能に支持されている。
筒形ケース24のうち羽根車30より上側には、本発明の「嵌合部品」としての計測ユニット50が嵌合されている。計測ユニット50は、円筒状のユニットケース53の内部に複数の部品を収容しかつ水密状態に密閉してなる。また、ユニットケース53の上部側面からは鍔部53Fが張り出し、その鍔部53Fの下面と筒形ケース24の上面との間にOリング50Pが挟まれている。そして、計測ユニット50の上から押えスリーブ11が筒形ケース24に装着されて、筒形ケース24の上部外周面の雄螺子24Nに押えスリーブ11の内面の雌螺子11Mが螺合され、その押えスリーブ11の上端から内側に張り出した押圧部11Fにより計測ユニット50が上方から押さえられている。
ユニットケース53には、下面中央を陥没させてセンター凹部51Mが形成され、そこにセンターシャフト31の上端部が受容されている。そして、ユニットケース53内で回転可能に支持された入力回転部品52とセンターシャフト31の上端部とが、マグネットカップリング31C,31Cにより磁気結合されている。これにより、羽根車30の回転が入力回転部品52に伝達されてユニットケース53内の各部品が作動し、羽根車30の回転に基づく水道水の流量計測が行われる。また、ユニットケース53の上面は、ガラス板50Gになっていて、計測結果がガラス板50Gを通して視認可能に表示される。なお、押えスリーブ11には、その押えスリーブ11の上面開口を開閉するように回動する上面蓋12が備えられている。なお、マグネットカップリング31C,31Cのうち、ユニットケース53内に収容されている側が、本発明の「可動部」に相当する。
さて、筒形ケース24のうち計測ユニット50の下側には、本発明の「最下端の嵌合部品」としての調整円板40が嵌合されている。図2に示すように、調整円板40は、計測器ユニット50の下面に重ねられる円板部41から下方に1対の器差調整突部43,43を突出させた構造をなしている。
円板部41の中央には、計測ユニット50のセンター凹部51Mに対応する中心孔45が穿孔され、その中心孔45を羽根車30のセンターシャフト31が貫通している。また、図3に示すように、1対の器差調整突部43,43は、円板部41の径方向に延びた帯板状をなし、中心孔45の両側に対称に配置されている。
図1に示すように、円板部41は、計測ユニット50の下端部の外径より僅かに大きくなっていて、計測ユニット50の下端部より側方に突出している。これに対し、筒形ケース24の内周面のうち上下方向の中間位置より下側部分が段付き状に縮径されて段差部21が形成され、その段差部21の上面が水平で平坦な段差面21Aになっている。そして、円板部41の外縁部が段差部21上に載置されかつ、外縁部より内側部分に計測ユニット50の下面が上から宛がわれている。また、その状態で器差調整突部43,43の下面が、羽根車30の羽根32の旋回領域に対して僅かに上方に位置している。
図2に示すように、段差部21にはピン孔22が上方から穿孔され、そこにピン23が打ち込まれている。これに対し、図4に示すように、円板部41の外縁部のうち点対称となる2つの領域R1,R2には、一定の間隔θ1(例えば、10度)で複数ずつピン係合凹部42が形成されている。それら2つの領域R1,R2は、それぞれ、例えば円板部41の外周の1/4程度の周長をなし、各ピン係合凹部42は、円板部41の外周面から円板部41の中心に向かって切れ込んだU溝形状をなしている。また、一方の領域R1のピン係合凹部42の中心と円板部41の中心とを通る直線を第1直線L1とし、他方の領域R2のピン係合凹部42の中心と円板部41の中心とを通る直線を第2直線L2とすると、それら第1直線L1及び第2直線L2は、隣り合ったピン係合凹部42,42同士の間隔(θ1)の半分の間隔(θ2)で交互に並ぶようにピン係合凹部42群が配置されている。
そして、任意のピン係合凹部42とピン23とを凹凸係合させて円板部41の外縁部を段差部21に載置することで、調整円板40が筒形ケース24に対して回転不能に固定され、器差調整突部43,43が、筒形ケース24の流出入口20C,20D(図1参照)に対して所定の位置に位置決めされる。その位置を管理するために、円板部41の上面には、図5に示すように、各ピン係合凹部42の内側に、本発明の「目印」に相当する角度目印44が刻印されている(図5には、一部のピン係合凹部42の角度目印44のみが示されている)。
具体的には、一方の領域R1のうち、円板部41の径方向における器差調整突部41,41の延長線上に位置するピン係合凹部42とは反対側のピン係合凹部42は、そのピン係合凹部42の内側の角度目印44が「0」と刻印されると共に、そこから領域R1の他端側に向かって角度目印44が「10」、「20」、「30」・・・と刻印されている。これに対し、他方の領域R2の一端に配置されたピン係合凹部42は、円板部41の径方向における器差調整突部43,43から5度ずれた位置に配置され、そのピン係合凹部42の内側の角度目印44が「5」と刻印されると共に、そこから領域R2の他端側に向かって角度目印44が「15」、「25」、「35」・・・と刻印されている。そして、「0」と刻印された角度目印44のピン係合凹部42にピン23を凹凸係合させると、器差調整突部43,43が、流出入口20C,20Dの間で横方向に延びた原点位置に位置決めされる。そして、例えば、「20」と刻印された角度目印44のピン係合凹部42にピン23を凹凸係合させると、器差調整突部43,43が、原点位置に対して20度傾斜した位置に位置決めされ、例えば「35」と刻印された角度目印44のピン係合凹部42にピン23を凹凸係合させると、器差調整突部43,43が、原点位置に対して35度傾斜した位置に位置決めされる。また、水道水の実際の流量が同じであれば、器差調整突部43,43が原点位置に近いほど水道メーター10による流量の計測結果が大きくなり、器差調整突部43,43が原点位置から遠いほど水道メーター10による流量の計測結果が小さくなる。
本実施形態の水道メーター10の構成に関する説明は以上である。次に、この水道メーター10の作用効果について説明する。水道メーター10の量産時の標準作業として、ピン23を何れのピン係合凹部42に凹凸係合させるべきかを実験により決めておく。具体的には、例えば、調整円板40の位置を相違させた水道メーター10を複数台ずつ用意し、それぞれの水道メーター10で実際に流した流量と実測された流量との誤差、即ち、器差を求める実験を行う。そして、その実験結果に基づいて、器差を許容範囲に収めることが可能なピン係合凹部42を、量産時の標準作業で使用する基準のピン係合凹部42に選定しておく。
水道メーター10の量産時には、先ずは、基準のピン係合凹部42にピン23を凹凸係合させて筒形ケース24に調整円板40を嵌合する。このとき、調整円板40は、計測ユニット50とは別部品で軽量であるので、細かい位置調整を容易に行うことができる。また、作業者は、ピン23が基準のピン係合凹部42に凹凸係合されているか否かを目視にて容易に確認することができる。このとき、ピン23が基準のピン係合凹部42とは異なるピン係合凹部42に凹凸係合されていた場合は、例えば、調整円板40の中心孔45に工具を通して調整円板40を引き上げ、正しいピン係合凹部42にピン23が凹凸係合されるように再度組み付ければよい。そして、調整円板40の上から計測ユニット50を組み付け、押えスリーブ11を筒形ケース24に螺合装着して水道メーター10の組み付けが完了する。
水道メーター10の組み付けが完了したら、水道メーター10に実際に水道水を流して流した器差を求める出荷テストが行われる。そして、その出荷テストで水道メーター10の器差が規定されている許容範囲に収まっている水道メーター10のみが出荷され、そうでない水道メーター10はNG品として、再組付工程に送られる。
再組付工程では、出荷テストで水道メーター10が実際より多めに流量を計測したか、少なめに流量を計測したか、また、その計測誤差は大きかったか小さかったかに基づいて、調整円板40を原点位置から何れの方向に、どれだけずらすかを推定して再組付用のピン係合凹部42を選定する。そして、押えスリーブ11、計測ユニット50を筒形ケース24から外し、調整円板40を引き上げて、再組付用のピン係合凹部42にピン23を凹凸係合させるように組み付ける。次いで、筒形ケース24に計測ユニット50、押えスリーブ11を組み付けて水道メーター10の再組み付けが完了する。
このように、本実施形態の水道メーター10によれば、羽根車30を収容する筒形ケース24に対し、調整円板40の回転位置を任意に変更してから嵌合するだけで、調整円板40の下面に備えた器差調整突部43,43が、筒形ケース24に備えた水道水の流出入口20C,20Dに対して任意の位置に位置決めされるので、従来の細かいビスの螺合操作を伴う手間がかかる作業が不要になり、器差調整を従来より容易に行うことが可能になる。
また、本実施形態の水道メーター10では、器差調整突部43,43を円板部41に一体に成形したので、従来の水道メーター10に比べて、部品点数を削減することが可能となる。
なお、再組み付けされた水道メーター10は、出荷テストでOKになれば出荷される。また、複数回の再組み付けを行っても、出荷テストでOKにならなかった水道メーター10は、完全なNG品として排除される。
[第2実施形態]
前記第1実施形態の水道メーター10における器差調整突部43,43の構造では、それら器差調整突部43,43が原点位置(器差調整突部43,43が、流出入口20C,20Dの間で横方向に延びた位置)から遠いほど、器差調整突部43,43の位置変更による器差への影響が大きくなる。これに鑑み、本実施形態の水道メーターでは、器差調整突部43,43が原点位置から遠いほど、ピン23が係合するピン係合凹部42の変更による調整円板40Vの回転角が小さくなるように構成されている。
具体的には、図7に示すように、本実施形態では、調整円板40Vの各領域R1,R2の複数のピン係合凹部42が、それらの並び方向における一端(器差調整突部43,43の延長線上側又はその近傍側)から他端側に向かって徐々にピン係合凹部42同士の間隔が徐々に大きくなるように配置されている。これにより、器差調整突部43,43が原点位置に近いほど、ピン23の係合相手であるピン係合凹部42の変更による調整円板40Vの回転角が大きくなり、器差調整突部43,43が原点位置から遠いほど、ピン23の係合相手であるピン係合凹部42の変更による調整円板40Vの回転角が小さくなっている。そして、各領域R1,R2において、一端から他端側へとピン23の係合相手であるピン係合凹部42を順次、変更するに従って水道メーターの規定流量(例えば、40〜3000[L/h])における器差が一定量(本実施形態では、1.6[%]に設定され、以下、適宜、「特定変化量」という)ずつ変化するようになっている。なお、本実施形態では、ピン係合凹部42同士の間隔は、計算式に基づいて設定されている。さらには、両方の領域R1,R2で、前記した特定変化量は同一になっていて、ピン23の係合相手を一方の領域R1のピン係合凹部42と他方の領域R2のピン係合凹部42とに交互に切り替えることで、特定変化量の半分の変化量ずつ、即ち、0.8[%]ずつ器差を調整することができるようになっている。
この構成により、本実施形態の水道メーターによれば、第1実施形態と同様の効果に加え、器差を一定量ずつ変化させることができるので、器差調整を容易に行うことが可能となる。なお、各領域R1,R2において、一端から他端側へとピン23の係合相手であるピン係合凹部42を順次、変更するに従って器差が一定量ずつ変化しなくても、器差調整突部43,43が原点位置から遠いほど、ピン23が係合するピン係合凹部42の変更による調整円板40Vの回転角が小さくなるような構成にすれば、細かい器差調整が可能になる。
[実施例]
前記第1実施形態と同じ構造の水道メーター10を使用して、調整円板40による器差の調整機能を確認する実験を行った。
A)実験方法
水道メーター10の調整円板40において、器差調整突部43,43が図5に示した原点位置に組み付けられた状態のものを実施品1とし、器差調整突部43,43が原点位置に対して、反時計回りに45度傾斜した位置に組み付けられた状態のものを実施品2とし、器差調整突部43,43が原点位置に対して、反時計回り方向に90度傾斜した位置に組み付けられた状態のものを実施品3とし、実施品1〜3を使用して、計量法の特定計量器検定検査規則(JIS B 8570−2:2005を引用)に基づいて器差試験を行った。即ち、設定流量32,300,1500、3130[L/h]の水道水を実施品1〜3の水道メーター10に実際に流して、実施品1〜3による実測値と設定流量との誤差から、設定流量に対する誤差の割合である器差を求めた。
B)実験結果
実験結果を図6のグラフに示す。このグラフでは、横軸が設定流量(実施品1〜3に実際に流した水道水の流量)、縦軸が器差になっている。
図6の実験結果から、調整円板40の位置を変更することで器差が変化することを確認することができた。より具体的には、少なくとも±3%の器差を調整円板40の位置を変更することで器差が略「0」の状態に近づけることができることが分かった。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の水道メーター10において、例えば、1対の器差調整突部43,43をベース板41と別体としかつ器差調整突部43の上端部から側方に張り出した取り付け片を設けて、その取り付け片をベース板41にビスで固定した構造としてもよい。そして、ピン係合凹部42の選定のみでは器差調整を十分に行えなかった場合に、ビスを緩めてベース板41に対して器差調整突部43の位置を変更して機差調整を行えるようにしてもよい。
(2)前記実施形態では、計測ユニット50とは別部品である調整円板40に器差調整突部43,43が備えられられていたが、例えば、計測ユニット50の下面に1対の器差調整突部を備え、計測ユニット50と筒形ケース24とに、計測ユニット50を筒形ケース24に対する任意の回転位置に固定する凹凸係合部を設けてもよい。
(3)前記実施形態では、本発明の凹凸係合部として、筒形ケース24にピン23が設けられ、調整円板40にピン係合凹部42が設けられた構成になっていたが、これとは逆に、筒形ケース24にピン係合凹部を設け、調整円板40にピンを設けた構成であってもよい。
(4)前記実施形態では、器差調整突部43,43が直線状に延びていたが、湾曲していてもよい。また、器差調整突部43,43の側面(筒形ケース24の側面と対向する面)が羽根車30の回転軸に対して傾斜した傾斜面を備えた構成であってもよい。さらに、器差調整突部43,43の配置は、前記実施形態に限るものではなく、ベース板41の中心に対して点対称に配置されていれば、例えば、挿通孔45を挟んで平行に延びていてもよい。
(5)前記第1実施形態では、領域R1,R2のピン係合凹部42の間隔が同一であったが、一方の領域R1と他方の領域R2とのピン係合凹部42の間隔を異ならせてもよい。
(6)前記第2実施形態では、器差が一定量ずつ変化するようにピン係合凹部42の間隔を設定したが、例えば、器差調整突部43,43の円板部41からの突出量を変更してピン係合凹部42同士の間隔が一定間隔となるようにしてもよい。
10 水道メーター
20 下ケース
20A,20B ノズル
21 段差部
23 ピン
24 筒形ケース
30 羽根車
40,40V 調整円板(嵌合部品)
41 円板部
42 ピン係合凹部
43 器差調整突部
44 角度目印
45 中心孔
50 計測器ユニット
53 ユニットケース
L1 第1直線
L2 第2直線

Claims (9)

  1. 筒形ケースに羽根車が回転可能に収容されると共に、前記筒形ケースのうち前記羽根車の上側に嵌合される嵌合部品の下面から器差調整突部が突出し、前記筒形ケースの側面に備えた水道水の流出入口に対して、前記器差調整突部の位置を変更して器差を調整可能な水道メーターにおいて、
    前記器差調整突部を有する前記嵌合部品の外縁部と前記筒形ケースとに設けられ、前記筒形ケースに対する前記嵌合部品を任意の回転位置で互いに凹凸係合し、前記嵌合部品を前記筒形ケースに回転不能に固定する凹凸係合部を備えた水道メーター。
  2. 前記嵌合部品が、上下に重ねて複数設けられると共に、最下端の前記嵌合部品に前記器差調整突部が備えられ、
    前記筒形ケースの内周面に、前記最下端の嵌合部品の外縁部を下方から支持する段差部が形成されると共に、前記最下端の嵌合部品の外縁部と前記段差部とに前記凹凸係合部が設けられ、
    前記最下端の嵌合部品が、その上側の前記嵌合部品により上方への移動を規制されている請求項1に記載の水道メーター。
  3. 前記最下端より上側の前記嵌合部品として、前記羽根車に磁気結合されて連動回転する可動部をユニットケースに収容して備えた計測器ユニットが設けられると共に、
    前記最下端の嵌合部品として、前記計測器ユニットの下面に重ねられる円板部の中央に、前記羽根車の一部が貫通する中心孔を有しかつ下面に前記器差調整突部を有する調整円板が設けられている請求項2に記載の水道メーター。
  4. 前記凹凸係合部としてのピンが前記段差部から上方に突出する一方、前記ピンに凹凸係合する前記凹凸係合部としての複数のピン係合凹部が前記最下端の嵌合部品の外縁部に形成されている請求項2又は3に記載の水道メーター。
  5. 前記器差調整突部は、前記最下端の嵌合部品の中心に対して点対称に配置され、
    前記ピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部のうち点対称となる2つの領域に一定間隔で複数ずつ配置され、一方の前記領域の前記ピン係合凹部の中心と前記嵌合部品の下面の中心とを通る第1直線と、他方の前記領域の前記ピン係合凹部の中心と前記嵌合部品の下面の中心とを通る第2直線とが、前記一定間隔の半分の間隔で交互に並ぶように配置されている請求項4に記載の水道メーター。
  6. 前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部に沿って並べられかつ、その並び方向の一端から他端側に向かって徐々に前記ピン係合凹部同士の間隔が狭くなりかつ、水道水の実際の流量が同じであれば、前記並び方向の一端の前記ピン係合凹部に前記ピンが係合しているときに流量の計測結果が最も大きくなる一方、前記並び方向の他端の前記ピン係合凹部に前記ピンが係合しているときに流量の計測結果が最も小さくなるように配置されている請求項4に記載の水道メーター。
  7. 前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部に沿って並べられかつ、その並び方向の一端から他端側へと前記ピンが係合する前記ピン係合凹部を順次、変更するに従って前記器差が一定量ずつ変化するように配置されている請求項4乃至6の何れか1の請求項に記載の水道メーター。
  8. 前記器差調整突部は、前記最下端の嵌合部品の中心に対して点対称に配置され、
    前記複数のピン係合凹部は、前記嵌合部品の外縁部のうち点対称となる2つの領域のそれぞれに配置され、
    両方の前記領域で、前記ピンの係合相手を任意の前記ピン係合凹部からその隣のピン係合凹部に変更したときの前記器差の変化量が同一の特定変化量をなしかつ、
    前記ピンの係合相手を一方の前記領域の前記ピン係合凹部と他方の前記領域の前記ピン係合凹部とに交互に切り替えて、前記特定変化量の半分の変化量ずつ前記器差を調整可能に構成されている請求項7に記載の水道メーター。
  9. 前記最下端の嵌合部品には、前記ピン係合凹部同士を識別するための目印が付されている請求項4乃至8の何れか1の請求項に記載の水道メーター。
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