JP6548328B2 - 安全カミソリ - Google Patents

安全カミソリ Download PDF

Info

Publication number
JP6548328B2
JP6548328B2 JP2015181477A JP2015181477A JP6548328B2 JP 6548328 B2 JP6548328 B2 JP 6548328B2 JP 2015181477 A JP2015181477 A JP 2015181477A JP 2015181477 A JP2015181477 A JP 2015181477A JP 6548328 B2 JP6548328 B2 JP 6548328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
blade
guard
cap member
guard plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015181477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017055868A (ja
Inventor
樹也 古田
樹也 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijirushi Hamono Center KK
Original Assignee
Kaijirushi Hamono Center KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijirushi Hamono Center KK filed Critical Kaijirushi Hamono Center KK
Priority to JP2015181477A priority Critical patent/JP6548328B2/ja
Publication of JP2017055868A publication Critical patent/JP2017055868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6548328B2 publication Critical patent/JP6548328B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Description

本発明は、刃先が間隔をあけて刃先ガードで覆われた安全カミソリに関する。
従来から、刃先が間隔をあけて刃先ガードで覆われた安全カミソリは存在している。特許文献1に記載された安全カミソリでは、刃先ガードが形成されたガード部材(ガードプレート)を有し、ガード部材の後部が水平状態でキャップ部材と刃台に固定され、ガード部材の前部は、刃体に対しほぼ垂直な下向きに延び、キャップ部材と刃台のそれぞれの前端壁間に挟持されている。さらに、刃先ガードに形成された係合孔が、キャップ部材の前端壁に形成された突起状の係合片に係合することにより、装着されたガード部材に加わる引張力などの外力などに抗してガード部材を確実に保持し得るとしている。そして、この係合孔と突起状の係合片との係合箇所は3カ所存在している。このように、ガード部材の前部は、キャップ部材と刃台のそれぞれの前端壁間にしっかりと挟持され、さらに、3カ所の係合箇所で突起状の係合片により係合されることにより、強固に固定されている。このように、ガード部材の前部を強固に固定する理由は、ガード部材の前部が、ガード部材の中央部から前方に続く自然なカーブを描き、そこから、前述したように刃体に対しほぼ垂直な下向きに延びているからである。すなわち、ガード部材に加わる引張力などの外力が、ガード部材の前部に対し、その表面と平行な方向に作用するためである。すなわち、ガード部材に加わる引張力などの外力が、そのままガード部材の前部に伝わり、途中で減じる手段がないので強固に固定する必要があるのである。
また、特許文献1に記載された安全カミソリのカミソリヘッドの組付けは、カミソリヘッドを裏返した状態で行われる。すなわち、最初に、キャップ部材を裏返し状態でセットし、その上に裏返したガード部材を重ね、それから順次、裏返した刃体やスペーサーを重ね、最後に刃台を裏返した状態で重ねて押圧し、その刃台とキャップ部材を圧接状態で結合する。そのとき、平板状であったガード部材は、他の部品に適合するように自動的に曲げられる。このような組付け方法は、部品を裏返して重ねるだけの単純な工程で済むため、広く使用されている方法である。
刃先ガードが形成されたガード板(ガードプレート)を有する安全カミソリとして、特許文献1と異なる構成の安全カミソリが特許文献2に記載されている。特許文献2に記載された安全カミソリでは、刃体部材は金属製の上刃体、中刃体及び下刃体がそれぞれスペ−サ−を介して重ねられ、二つ折りにされた金属製のガード板が刃先縁に巻き付いて刃体を覆っており、それらの部品は一体的に固着されている。すなわち、刃体とスペーサーとガード板は刃体部材としてユニット化されている。したがって、カミソリヘッドを組付けるときは、あらかじめユニット化された刃体部材を別の工程で組み立てておく必要があり、特許文献1の安全カミソリの単純な組付け方法と比較して、別の工程を必要とするので単純さの点で劣ると言える。そこで、刃体部材をユニット化させず、個々の部品ごとに、他の部品と共に重ねて組付ける方法も考えられる。しかし、この安全カミソリのガード板は、二つ折りにされるものであるから、平板状のガード板を重ねて他の部品と共に圧接しても自動的に二つ折りにすることができないのである。したがって、裏返したキャップ部材の上にガード板を裏返しに重ね、さらに刃体及びスペーサーを重ねた後に、ガード板を二つ折りにする工程が必要になるから、この場合も工程が単純化されないのである。さらに、ガード板を二つ折りにするためには強い力でプレスする必要があり、部品を重ね合わせた状態でガード板を折り目の付くように二つ折りにすることは困難である。したがって、特許文献2に記載された安全カミソリは、カミソリヘッドを組付けるときに、すべての部品を裏返しにして重ね、刃台とキャップ部材を圧接状態で結合するだけの単純な工程のみで行うことができないのである。
特許第3275092号公報 特許第3165674号公報
本発明は、刃体の刃先を横切るように刃先を覆う複数の刃先ガードが、製造時の誤差により、必要以上に浮き上ったり、必要以上の引張力を生じさせたりすることのない安全カミソリを提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、ガードプレートの、最も前側に位置する刃先を覆っている部分からプレート前部の前端方向に延びる部分が、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びている部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている構成である。
請求項2記載の発明は、ガードプレートが、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられている部分は、ガードプレートのプレート前部にあって、その前向きに延びている部分であるプレート前部の前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている構成である。
請求項3記載の発明は、ガードプレートの、前向きに延びている部分に孔部が形成され、キャップ部材又は刃台のいずれか一方に形成された突起がその孔に挿し込まれている構成である。
請求項4記載の発明は、孔部が、プレート前部の前向き部分に形成され、且つプレート前部の前向き部分から、それよりも後方の、プレート前部が曲げられている部分を含む位置まで延びている構成である。
請求項5記載の発明は、孔部が、プレート前部の前向き部分に形成され、且つ刃先ガードの延長上に位置している構成である。
請求項6記載の発明は、ガードプレートの前向き部分が、刃体とほぼ平行である構成である。
請求項7記載の発明は、プレート前部の、キャップ部材と刃台との間で固定された部分が、キャップ部材と刃台との間で前後方向、長手方向及び上下方向のうち少なくとも上下方向に遊びをもって固定されている構成である。
請求項8記載の発明は、プレート前部が、ガードプレートの長手方向に間隔を開けて形成された複数の固定用突片を含み、各固定用突片が、その前端方向に延びる途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びる部分である前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている構成である。
請求項1記載の発明は、ガードプレートの、最も前側に位置する刃先を覆っている部分からプレート前部の前端方向に延びる部分が、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びている部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている。これに対して、特許文献1に記載されているガードプレートは、そのほぼ中央部が刃先を覆い、その覆った部分よりも前側の部分が下方に向けて曲がり、最終的にプレート前部はほぼ垂直に下方に延びていて、本発明と異なり途中で前向きに方向を変えていない。すなわち、ガード部材に加わる引張力などの外力が、ガード部材の前部に対し、その表面と平行な方向に作用する。このため、前述したように、ガード部材に加わる引張力などの外力が、ガード部材の前部に対し、軽減されることなくそのままガード部材の前部に伝わることになり、加わる外力を途中で減じる手段がないのである。したがって、ガード部材の前部を強固に固定する必要がある。本発明では、曲げられて前向きに延びている部分に、ガードプレートに加わる引張力などの外力が作用しても、その外力は、曲げられた部分によって、その外力のごく一部の分力が前向きに延びている部分に引張力として加わるので、前向きに延びている部分に加わる引張力などの外力が大幅に軽減される。したがって、ガードプレートの前部を強固に固定する構成及び工程を必要としないという効果を有する。特に、ガードプレートのほぼ垂直に下方に延びている部分を、その途中で前向きに水平に延びるように曲げたときは、その曲げ角度がほぼ直角となるので、前向きに延びている部分に加わる引張力などの外力の軽減の度合いはきわめて大きくなる。また、ガードプレートの下方に延びている部分が、垂直に下方に延びるのではなく、下方に向かって斜め前方に延びている構成であっても、前向きに延びている部分との境界が曲げられた部分となるので、その曲げられた部分によりほぼ同様に外力が軽減される。したがって、このように構成すれば、前向きに延びている部分を、キャップ部材と刃台との間で固定するときに、キャップ部材と刃台にそれぞれ軽く当たる程度で挟み付ければ、髭剃りに支障のない程度にガードプレートを固定することができる。すなわち、ガードプレートの前向きに延びている部分を、キャップ部材と刃台にそれぞれ軽く当たる程度で挟み付ければ、前述したように、外力のごく一部の分力が前向きに延びている部分に引張力として作用する一方、外力の他の分力は、前向きに延びている部分を上方に引き上げる力として作用する。そうすると、前向きに延びている部分の上面がキャップ部材に圧接して摩擦力を生じるので、曲げられた部分がキャップ部材と刃台の間から引き出されることを確実に防止できる。従来のように、前向きに延びている部分を圧接状態で挟み付ける場合には、製造時の誤差により、刃先ガードを必要以上に浮き上がらせたり、刃先ガードに必要以上の引張力を生じさせたりした状態のままで固定される虞がある。これに対して、本発明は軽く当てる程度の固定で済むので、刃先ガードが必要以上に浮き上ったり、必要以上の引張力を生じさせたりするような誤差があっても、ガードプレートの弾性力などによるガードプレートの部分的変位によってそのような誤差を是正することができる。
請求項2記載の発明は、ガードプレートが、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられている部分は、ガードプレートのプレート前部にあって、その前向きに延びている部分であるプレート前部の前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている。仮に、ガードプレートの、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられている部分が刃先ガードにあると、刃先ガードの幅が非常に狭いので、刃先ガードをその曲げ部分のアールを小さくして直角に曲げると、曲げた部分が千切れる虞がある。プレート前部は、その幅が刃先ガードよりも大きいので、曲げた部分が千切れる虞がないのである。
請求項3記載の発明は、ガードプレートの、前向きに延びている部分に孔部が形成され、キャップ部材又は刃台のいずれか一方に形成された突起がその孔に挿し込まれている。このような構成は、例えば、刃先ガードが偶発的に引っ張られる等の場合に機能する。例えば、刃先ガードが何か別の物の小さな突出部などに引っ掛かって引っ張られたときに突起が有効に機能する。また、突起は、ガードプレートの前向きに延びている部分に形成された孔部に挿し込まれるのであるから、突起は前向きに延びている部分に対して垂直方向に突出する。したがって、突起は、それが形成されているキャップ部材又は刃台から横方向に突出しない。これに対して、突起に該当する特許文献1の係合片17は、構成部材A(キャップ部材)に横方向内向きに突出している。後述するように、この構成の違いによって、下刃の刃先から皮膚接触部の上面に延ばした接線の接点と、下刃の刃先との間のスパンを小さくすることができるが、特許文献1の安全カミソリでは本発明ほど小さくすることができない。
請求項4記載の発明は、突起が挿し込まれている孔部は、プレート前部の前向き部分に形成され、且つプレート前部の前向き部分から、それよりも後方の、プレート前部が曲げられている部分を含む位置まで延びている。これに対して、孔部全体が、プレート前部が曲げられている部分よりも前側にあるときは、孔部と曲げられている部分との間の間隔があるだけ、プレート前部の前端と孔部との間の間隔が大きく取れない。そこで、孔部を、プレート前部が曲げられている部分を含む位置まで延ばすと、前記間隔がなくなるので、プレート前部の前端と孔部との間の間隔を広げることができる。したがって、プレート前部の前端と孔部との間の間隔が広がったことにより、その部分の強度が増しているので、刃先ガードが偶発的に引っ張られるようなことが起きても、十分に対応することができる。また、孔部が、曲げられている部分を越えて延びるような構成であるときは、曲げられた部分の位置に多少の誤差があっても、孔部は確実に曲げられた部分まで届くものとすることができる。
請求項5記載の発明は、孔部が、プレート前部の前向き部分に形成され、且つ刃先ガードの延長線上に位置している。孔部には突起が挿し込まれているので、ガードプレートに加わった引張力などの外力は、延長線が孔部を通る刃先ガードによってバランス良く力が配分されるので、プレート前部の形状が崩れる虞がないのである。
請求項6記載の発明は、ガードプレートの前向き部分が、刃体とほぼ平行である。したがって、最も前側に位置する刃先よりも前端方向に延びるガードプレートがほぼ垂直に下方に延びるものであるときは、ガードプレートの前向き部分を刃体とほぼ平行とすることにより、ガードプレートの曲げられている部分の角度がほぼ直角となる。これにより、前向きに延びている部分に加わる引張力などの外力の軽減の度合いを大きいものとすることができる。
請求項7記載の発明は、プレート前部の、キャップ部材と刃台との間で固定された部分が、キャップ部材と刃台との間で前後方向、長手方向及び上下方向のうち少なくとも上下方向に遊びをもって固定されている。前述したように、前向きに延びている部分を圧接状態で挟み付ける場合には、製造時の誤差により、刃先ガードが必要以上に浮き上ったり、逆に刃先ガードに必要以上の引張力を生じさせたりする虞がある。これに対して、前後方向、長手方向及び上下方向の少なくとも上下方向に遊びを持たせた固定とするときは、刃先ガードが必要以上に浮き上ったり、必要以上の引張力を生じさせたりするような誤差があっても、ガードプレートの弾性力などによるガードプレートの部分的変位によってそのような誤差を是正することができる。
請求項8記載の発明は、プレート前部が、ガードプレートの長手方向に間隔を開けて形成された複数の固定用突片を含み、各固定用突片が、その前端方向に延びる途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びる部分である前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている。キャップ部材と刃台との間に固定されている前向き部分が、固定用突片という形で細分化されているので、キャップ部材及び刃台との接触面が減って、固定用突片が動き易くなり、前述した製造時の誤差の是正を迅速且つ確実に行うことができる。また、固定用突片の幅は、ガードプレートの幅よりも小さいので、折り曲げ部分の長さが短くなり、折り曲げに際して誤差の発生を少なくすることができる。さらに、折り曲げ部分が、固定用突片の孔部を横切るときは、折り曲げ部分の長さがさらに短くなるので、折り曲げが容易で、誤差の発生をさらに少なくすることができる。
本発明の分解斜視図である。 キャップ部材の斜視図である。 刃台の斜視図である。 突起を通る線で切った本発明の断面図である。 ガードプレートのプレス前の平面図である。 図5におけるガードプレートのプレス後のA−A拡大断面図である。 ガードプレートの他の実施例のプレス前の平面図である。 ガードプレートの他の実施例のプレス前の平面図である。 ガードプレートの他の実施例のプレス前の平面図である。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図4から明らかなように、本実施例は替刃カートリッジを交換可能に取り付けることのできる安全カミソリの替刃カートリッジ1に関するものであるが、刃体を有するカミソリヘッドが柄と一体的に取り付けられている安全カミソリであってもよいことは勿論である。図1は、替刃カートリッジ1を裏返した分解図であって、各構成部品は、下から、キャップ部材2、棒状のシェービングエイド3、所定の形状にプレスされたガードプレート4、上刃5、上スペーサー6、中刃7、下スペーサー8、下刃9及び刃台10の順で並べられている。刃体の数は3枚であるが、これに限定されるものでなく、1枚又は2枚であってもよく、3枚より多くてもよい。これらの構成部品を組付けて替刃カートリッジ1を組み立てるときは、裏返したキャップ部材2の上に、棒状のシェービングエイド3、所定の形状にプレスされたガードプレート4、上刃5、上スペーサー6、中刃7、下スペーサー8、下刃9及び刃台10の順で重ねた後、キャップ部材2と刃台10とを結合する。
キャップ部材2は合成樹脂で一体に形成されている。キャップ部材2の後端部11に沿って、シェービングエイド3を装着するための細長い収納部12が長手方向に延びている。収納部12は、その両端部に、シェービングエイド3の両端部を受けるための受け溝13,13が形成されており、図2に示すように、収納部12の両受け溝13,13の間の部分は開口14が形成されている。シェービングエイド3が開口14から露出することで、髭剃り中に潤滑作用をなす。
収納部12に近接して、4つのかしめピン15が長手方向に一列に並ぶように形成されている。なお、本明細書において、長手方向とは、図1に示す構成各部品が組付けられた替刃カートリッジの長手方向を言い、前後方向とは、長手方向に直交する方向を言うものとする。キャップ部材2の前端部には、長手方向に延びる皮膚接触部16が形成されている。この皮膚接触部16には2つの小さいかしめピン17が形成されており、それらの隣に、2つの浅い凹所18が形成されている。また、それらの凹所18にはそれぞれ突起19が形成されている。
ガードプレート4は、金属で形成されている。但し、これに限定されるものではなく、ガードプレート4として機能できる材料であればよく、例えば合成樹脂などであってもよい。図1に示したガードプレート4は所定の形状にプレスされているが、当初は、図5に示すように平板状であって、その厚みは一定であり、約0.05mmである。また、ガードプレート4の長手方向の最大長さは約27.6mmであり、前後方向の最大長さは約11.7mmである。プレート後部23の長さは約24.6mmである。また、抜き孔25の長手方向の長さは約2.9mmであり、前後方向の長さは約4.4mmである。ガードプレート4は、プレート前部22と、プレート後部23と、それらの間に形成された10本の刃先ガード24から成る。刃先ガード24の数は10本に限定されるものではない。刃先ガード24は、ガードプレート4に9個の抜き孔25を抜くことにより形成される。抜き孔25の幅を変えることにより、刃先ガード24の数を変えることができる。刃先ガード24は幅が細く形成されており、その幅は約0.15mmであるが、この数値に限定されるものではない。プレート前部22は、抜き孔25に沿って長手方向に細長く延びる基部26と、その基部26から前側に延びる2つの固定用突片27とから成る。プレート後部23には、キャップ部材2の4つのかしめピン15の、内側の2つのかしめピン15を挿通させるための2つの挿通孔28が形成されている。外側の2つのかしめピン15は、プレート後部23の両端の外側を通る。
図6に示すように、平板状のガードプレート4は、プレスにより折り曲げ線20,21が形成されている。この図6で、ガードプレート4が、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられている部分は、折り曲げ線21よりも前側(図6で左側)の水平部分である。また、その折り曲げ線21よりも前側の水平部分は、プレート前部22の一部であって、これが、プレート前部22の前向き部分に該当する。折り曲げ線20,21における折り曲げ部分のアールは約0.3mmであるが、この数値に限定されるものではない。
前述した2つの固定用突片27のそれぞれに孔部29が形成されている。前述した折り曲げ線21が孔部29を横切るように通っており、孔部29は、その折り曲げ線21を境にして前側孔部30と後ろ側孔部31とに分けられる。同様に、固定用突片27も、折り曲げ線21によって前側突片32と後ろ側突片33とに分けられる。図6に示すように、前向きに曲げられた前側突片32と前側孔部30は共にほぼ水平で、後ろ側突片33と後ろ側孔部31は共にほぼ垂直である。したがって、前側突片32と後ろ側突片33とのなす角度はほぼ直角である。なお、前側突片32と後ろ側突片33とのなす角度が直角より大きくなっても、その角度が、本発明の効果を発揮し得ないほど極端に大きくなければ、曲げられた部分は有効に引張力軽減の作用をすることができる。すなわち、曲げられた部分の角度は、90度のほか、90度から130度までの範囲であればよく、例えば、90度から100度の範囲であっても、90度から110度の範囲であっても、あるいは90度から120度の範囲であってもよい。その場合、後ろ側突片33は垂直でなく、曲げられた部分の角度に対応して傾斜してもよい。また、曲げられた部分の角度が90度より小さくてもよい。
前述したように、替刃カートリッジ1の各構成部品の組付けは、裏返したキャップ部材2の上に構成部品を順に重ねていく。最初に、キャップ部材2の、シェービングエイド3を収納するための収納部12に、シェービングエイド3が収納される。次に、その上からガードプレート4が重ねられる。ガードプレート4のプレート後部23が、収納されたシェービングエイド3を覆うことによって、シェービングエイド3が収納部12内でガタつくことを防止している。
ガードプレート4がキャップ部材2に重ねられると、それから順次、上刃5の挿通孔34、上スペーサー6の挿通孔35、中刃7の挿通孔36、下スペーサー8の挿通孔37、下刃9の挿通孔38及び刃台10の挿通孔39にキャップ部材2のかしめピン15を挿通させる。それと同時に、小さいかしめピン17が刃台10の小さい挿通孔40に挿通される。かしめピン15と小さいかしめピン17の先端部は、共に刃台10の挿通孔39及び小さい挿通孔40から抜け出すので、その抜け出した先端部を押圧又は溶着等してかしめることにより替刃カートリッジ1が組立てられる。
図4に示すように、替刃カートリッジ1が組み立てられた時に、前側突片32がキャップ部材2の凹所18内に納まる。その際、突起19は、前側孔部30内に挿入され、さらに、突起19の先端部は図3にも記載されている凹部41内に届く。図4には、突起19の先端部が凹部41内に届いた状態が示されている。そして、刃台2の前部44の上面43が、凹所18を覆っている。これにより、前側突片32の上下方向の遊びの範囲が定まる。なお、図4の断面図は、図5に示すガードプレート4が替刃カートリッジ1に組付けられたときの、A−A線で切った断面図である。前述したように、ガードプレート4の厚みは一定であり、約0.05mmであるから、前側突片32の厚みも約0.05mmである。これに対して、その前側突片32が納まる凹所18の深さは約0.10mmである。したがって、図4に示されているように、前側突片32は、凹所18内で厚み方向に約0.05mmの遊びを有している。また、凹所18の長手方向の長さは約5.5mmであり、その中に納まる前側突片32の長手方向の長さは約4.5mmである。したがって、前側突片32は、凹所18内で長さ方向にも遊びを有している。さらに、突起19の長手方向の長さと前後方向の長さは、それぞれ、その突起19が挿入される前側孔部30の長手方向の長さと前後方向の長さよりも短く形成されている。したがって、突起19は前側孔部30の中で遊びを有するので、前側突片32は、突起19によって完全に固定されるものではなく、遊びを有した固定となる。さらに、図4に示すように、ガードプレート4の折り曲げ線20,21の間の、垂直に延びる基部26の前面は、キャップ部材2の皮膚接触部16の後面42に軽く接触しており、基部26の後面は、いずれの部分とも接触していない。したがって、皮膚接触部16の後面42と基部26の前面との間にのみ生じる摩擦力は非常に小さいので、皮膚接触部16の後面42に対して容易に移動することができる。このように、前述した遊びや軽い接触によって、前側突片32は凹所18内で容易に動くことができるので、ガードプレート4の取付けに誤差が生じても、前側突片32の移動によって、プレート前部22や刃先ガード24が適切な位置に変位して、自動的に誤差を正すことができる。
前述したように、突起19は、凹所18内に形成されている。そして、替刃カートリッジ1が組み立てられた時に、突起19は、前側孔部30内に挿入され、さらに、突起19の先端部は図3にも記載されている凹部41内に届く。これから明らかなように、突起19は、凹所18から垂直に突出するのであって、横方向に突出しない。したがって、下刃9を組付けるときに、皮膚接触部16の後面42から突起が突出していないから、下刃9の刃先45を前記後面42に接近させて組付けることができる。これにより、図4に示すように、下刃9の刃先45から、皮膚接触部16の上面に引いた接線47の接点46と、下刃9の刃先45との間のスパンを小さくすることができるのである。これに対して、突起19に該当する特許文献1に記載された係合片17は、内側横方向に突出している。しかも、この係合片17の高さが十分でないときは、組付け中にその係合部分が外れる虞があるから、ある程度の高さが必要である。したがって、組付けに際し下刃を重ねるときに、下刃の刃先が係合片17に当たる虞があるので、係合片17の高さ分だけ前端壁12と下刃の刃先との間の距離を大きくする必要がある。そうすると、下刃の刃先から、前端壁12の上面の皮膚接触部に引いた接線の接点と、下刃の刃先との間のスパンが大きくなるのである。また、このスパンが大きいときは、髭剃り中に皮膚がそのスパンの間から下方に凸の山状に押し込まれるので、皮膚接触部の働きが弱められる。これに対して、本発明では、係合片17のように横方向に突出する突起が存在しないので、スパンを小さくすることが可能で、そのスパン間の皮膚は平面に近い形状となり、皮膚接触部の働きが十分に発揮される。
本実施形態の構成部品のサイズについては前述した通りであるが、さらに追加すると、替刃カートリッジ1の長手方向の全長は約40.0mmであり、前後方向の長さは約11.5mmであり、最大厚みは約5.8mmである。サイズは以上の通りであるが、本発明がこれらの数値に限定されないことは勿論である。
なお、本発明は前述した構成に基づいて種々の態様をとることが可能である。例えば、ガードプレート4の孔部29は、本実施例ではプレート前部22が曲げられている部分を越えて後方に延びているが、本発明ではこのほか、孔部29が、曲げられている部分まで延びているが曲げられた部分を越えてはいない構成、あるいは曲げられている部分に届かない構成も含まれる。また、本実施例では、固定用突片27がその途中で曲げられているが、それに限定されるものではなく、固定用突片27はその基部26で曲げられて、固定用突片27の全体がプレート前部22の前向き部分を構成しているものであってもよい。また、突起19を挿通させるための孔部29は全部の固定用突片27に形成せず、例えば1つの固定用突片27のみに形成するものであってもよい。さらに、図7乃至図9は、ガードプレート4の他の実施例を示したものである。図7の実施例は、固定用突片27に孔部29が形成されていない構成である。図8の実施例は、プレート前部22が複数の固定用突片27を有しておらず、プレート前部22に直接孔部29を形成した構成である。図9の実施例は、図8の実施例の孔部29を有していない構成である。本発明は、これらのガードプレート4を使用するものであってもよい。
製造時に、刃先ガードが必要以上に浮き上ったり、必要以上の引張力を生じさせたりするような誤差があっても、ガードプレートの弾性力などによるガードプレートの部分的変位によってそのような誤差を是正することができる。
1 替刃カートリッジ、 2 キャップ部材、 3 シェービングエイド、 4 ガードプレート、 5 上刃、 6 上スペーサー、 7 中刃、 8 下スペーサー、 9 下刃、 10 刃台、 11 キャップ部材の後端部、 12 収納部、 13 受け溝、 14 開口、 15 かしめピン、 16 皮膚接触部、 17 小さいかしめピン、 18 凹所、 19 突起、 20 折り曲げ線、 21 折り曲げ線、 22 プレート前部、 23 プレート後部、 24 刃先ガード、 25 抜き孔、 26 基部、 27 固定用突片、 28 挿通孔、 29 孔部、 30 前側孔部、 31 後ろ側孔部、 32 前側突片、 33 後ろ側突片、 34 挿通孔、 35 挿通孔、 36 挿通孔、 37 挿通孔、 38 挿通孔、 39 挿通孔、 40 小さい挿通孔、 41 凹部、 42 皮膚接触部の後面、 43 刃台の前部の上面、 44 刃台の前部

Claims (8)

  1. キャップ部材と刃台と、それらキャップ部材と刃台との間に装着された少なくとも1つの刃体及び薄板で形成されたガードプレートとを含み、該ガードプレートは、前記刃体の刃先を横切るように刃先を覆う複数の刃先ガードを有し、該刃先ガードは、ガードプレートのプレート前部とプレート後部との間に形成され、それらのプレート前部とプレート後部がそれぞれ固定されている安全カミソリであって、ガードプレートの、最も前側に位置する刃先を覆っている部分から前記プレート前部の前端方向に延びる部分が、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びている部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されていることを特徴とする安全カミソリ。
  2. ガードプレートが、その途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられている部分は、ガードプレートのプレート前部にあって、その前向きに延びている部分であるプレート前部の前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている請求項1記載の安全カミソリ。
  3. ガードプレートの、前向きに延びている部分に孔部が形成され、キャップ部材又は刃台のいずれか一方に形成された突起がその孔に挿し込まれている請求項1又は請求項2記載の安全カミソリ。
  4. 前記孔部は、プレート前部の前向き部分に形成され、且つプレート前部の前向き部分から、それよりも後方の、プレート前部が曲げられている部分を含む位置まで延びている請求項3記載の安全カミソリ。
  5. 孔部は、プレート前部の前向き部分に形成され、且つ刃先ガードの延長線上に位置している請求項3又は請求項4記載の安全カミソリ。
  6. ガードプレートの前向き部分は、刃体とほぼ平行である請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の安全カミソリ。
  7. プレート前部の、キャップ部材と刃台との間で固定された部分は、キャップ部材と刃台との間で前後方向、長手方向及び上下方向のうち少なくとも上下方向に遊びをもって固定されている請求項3乃至請求項6のいずれか一項記載の安全カミソリ。
  8. プレート前部は、ガードプレートの長手方向に間隔を開けて形成された複数の固定用突片を含み、各固定用突片が、その前端方向に延びる途中で方向を変えて前向きに延びるように曲げられており、その前向きに延びる部分である前向き部分が、キャップ部材と刃台との間で固定されている請求項2乃至請求項7のいずれか一項記載の安全カミソリ。
JP2015181477A 2015-09-15 2015-09-15 安全カミソリ Expired - Fee Related JP6548328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015181477A JP6548328B2 (ja) 2015-09-15 2015-09-15 安全カミソリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015181477A JP6548328B2 (ja) 2015-09-15 2015-09-15 安全カミソリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017055868A JP2017055868A (ja) 2017-03-23
JP6548328B2 true JP6548328B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=58388714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015181477A Expired - Fee Related JP6548328B2 (ja) 2015-09-15 2015-09-15 安全カミソリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6548328B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07303767A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Feather Safety Razor Co Ltd 替え刃カートリッジ
JP3275092B2 (ja) * 1996-09-28 2002-04-15 フェザー安全剃刀株式会社 剃刀ユニット
JP2000342867A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Feather Safety Razor Co Ltd 替刃カートリッジ
JP4450904B2 (ja) * 1999-10-18 2010-04-14 株式会社貝印刃物開発センター ひげかす排除板付き剃刀
JP4422374B2 (ja) * 2001-11-20 2010-02-24 株式会社貝印刃物開発センター 安全カミソリ
US8650758B2 (en) * 2007-11-02 2014-02-18 The Gillette Company Razor blade assembly pre-form

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017055868A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6956148B2 (ja) シェービングブレードカートリッジ
KR102143170B1 (ko) 면도날 카트리지
US6035537A (en) Razor cartridge with metal clip retaining blades
ES2808984T3 (es) Conjunto de cartucho para maquinilla de afeitar
US7413078B2 (en) Dispenser for razor cartridges
US11110620B2 (en) Razor cartridge and razor cartridge assembly having seating protrusions of different heights to seat at least one razor blade
WO2018021057A1 (ja) 雌端子
WO2014073502A1 (ja) シェービングエイド付き剃刀
JP6548328B2 (ja) 安全カミソリ
JP5761115B2 (ja) 端子金具
JP2017221234A (ja) カッターナイフ
US11426889B2 (en) Razor cartridge and manufacturing method thereof
JP6917209B2 (ja) ワイパブレード
JP6928506B2 (ja) コネクタホルダ
JP3590403B2 (ja) 接続端子の製造方法
JP5095550B2 (ja) クリップ
EP3072755B1 (en) Connector element for connecting together windscreen wiper blades and their operating arms
CA2430997C (en) Razor cartridge with metal clip retaining blades
JP6133104B2 (ja) 替芯ケース
JP6133104B6 (ja) 替芯ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6548328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees