JP6547407B2 - 蓄電装置モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置モジュールに関する。
従来の蓄電装置モジュールとして、複数の角型電池と、当該複数の角型電池をそれぞれ保持する複数の電池ホルダとを備える電池モジュールが知られている(例えば特許文献1参照)。角型電池は、上端が開口したケース本体と、当該ケース本体の開口を覆い塞ぐ蓋部材とを有している。電池ホルダは、ケース本体の両側面と対向する1対の被覆部を有している。
特開2014−179306号公報
上述したような電池モジュール(蓄電装置モジュール)では、ケース本体の側面が経年劣化または過充電等によって膨張した場合、当該側面が電池ホルダの被覆部と接触する。このため、電池ホルダ(蓄電装置ホルダ)に対して角型電池(蓄電装置)を適切に位置決めすることができない。また、ケースと蓋部材とは、一般的に溶接によって互いに固定されている。このような構造では、溶接部の形状は、ある程度のバラツキを有している。仮に、溶接部が被覆部の側に突出していた場合、溶接部と被覆部とが接触することがある。この場合、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置を適切に位置決めすることができない。
本発明は、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置を適切に位置決めすることができる蓄電装置モジュールを提供することを目的とする。
本発明の蓄電装置モジュールは、蓄電装置ホルダによって保持された蓄電装置を複数配列してなる配列体と、配列体に対して蓄電装置の配列方向に拘束荷重を付加する拘束部材と、を備え、蓄電装置は、上端が開口したケースと、ケースの開口を覆い塞ぐ蓋と、ケースと蓋との間に配置され、ケースの開口縁部と蓋の縁部とを溶接した溶接部と、を有し、蓄電装置ホルダは、蓄電装置が載置される底壁部と、蓄電装置を位置決めする1対の側壁部と、を有し、側壁部におけるケースの側面と対向する位置には、第1凹部が設けられ、側壁部における溶接部と対向する位置には、第2凹部が設けられている。
この蓄電装置モジュールでは、側壁部におけるケースの側面と対向する位置には、第1凹部が設けられている。これにより、ケースの側面が経年劣化または過充電等によって膨張した場合、ケースの側面の膨張領域が第1凹部に入り込むため、当該膨張部分と側壁部との接触が避けられる。また、この蓄電装置モジュールでは、側壁部における溶接部と対向する位置には、第2凹部が設けられている。これにより、溶接部が側壁部側に突出していた場合、溶接部が第2凹部に入り込むため、溶接部と側壁部との接触が避けられる。以上により、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置を適切に位置決めすることができる。
本発明の蓄電装置モジュールでは、第1凹部は、ケースの角部を避けるように設けられていてもよい。これにより、ケースのうち膨張しにくい角部を利用して蓄電装置を位置決めすることができるので、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置をより適切に位置決めすることができる。
本発明の蓄電装置モジュールでは、底壁部におけるケースの底面と対向する位置には、第3凹部が設けられていてもよい。これにより、ケースの底面が経年劣化または過充電等によって膨張した場合、ケースの底面の膨張領域が第3凹部に入り込むため、当該膨張部分と底壁部との接触が避けられる。これにより、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置をより適切に位置決めすることができる。
本発明の蓄電装置モジュールでは、第3凹部は、ケースの下側の角部を避けるように設けられていてもよい。これにより、ケースのうち膨張しにくい下側の角部を利用して蓄電装置を位置決めすることができるので、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置をより適切に位置決めすることができる。
本発明の蓄電装置モジュールは、蓄電装置ホルダによって保持された蓄電装置を複数配列してなる配列体と、配列体に対して蓄電装置の配列方向に拘束荷重を付加する拘束部材と、を備え、蓄電装置ホルダは、蓄電装置が載置される底壁部と、蓄電装置を位置決めする1対の側壁部と、を有し、底壁部における蓄電装置の底面と対向する位置には、凹部が設けられている。
この蓄電装置モジュールでは、蓄電装置の底面が経年劣化または過充電等によって膨張した場合、蓄電装置の底面の膨張部分が凹部に入り込むため、当該膨張部分と底壁部との接触が避けられる。これにより、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置を適切に位置決めすることができる。
本発明によれば、蓄電装置ホルダに対して蓄電装置を適切に位置決めすることができる蓄電装置モジュールを提供することが可能となる。
本実施形態に係る蓄電装置モジュールとしての電池モジュールを示す概略図である。 図1に示した電池モジュールに備えられた電池及びセルホルダを示す正面図である。 図1に示した電池モジュールに備えられた電池の構成を示す断面図である。 図3におけるIV−IV線端面図である。 図2に示したセルホルダを示す斜視図である。 ケースの側面における膨張量の実験結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、蓄電装置モジュールの一実施形態として電池モジュール1を示す概略図である。同図に示されるように、電池モジュール(蓄電装置モジュール)1は、配列体2と、配列体2に対して拘束荷重を付加するエンドプレート(拘束部材)3,3と、配列体2とエンドプレート3との間に介在する弾性体4と、を備えて構成されている。
配列体2は、複数(ここでは7体)の電池(蓄電装置)10と、各電池10をそれぞれ保持する複数(ここでは7体)のセルホルダ(蓄電装置ホルダ)5と、を有している。配列体2は、セルホルダ5によって保持された電池10を複数配列してなる。
図2に示されるように、電池10は、上端が開口したケース11と、ケース11の開口を覆い塞ぐ蓋12と、ケース11の開口縁部と蓋12の縁部とを溶接した溶接部13とを有している。電池10は、例えばリチウムイオン二次電池である。
ケース11は、略直方体状を呈している。より具体的には、ケース11は、互いに対向する正面11a及び背面11bと、互いに対向する1対の側面11c,11cと、正面11a、背面11b及び側面11c,11cと隣り合う底面11dとを有している。ケース11の上側には、1対の第1角部(角部)11eが設けられている。ケース11の下側には、1対の第2角部(角部)11fが設けられている。
蓋12は、矩形板状を呈している。ケース11の側面11c,11cの対向方向(以下、Y方向)におけるケース11及び蓋12の長さは、同程度である。ケース11及び蓋12は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。蓋12の厚みは、ケース11の厚みに比べて厚い。このため、蓋12は、ケース11に比べて膨張しにくい。
溶接部13は、ケース11と蓋12との間に配置されている。溶接部13は、ケース11の開口縁部に沿って矩形環状となるように連続的に配置されてもよいし、間欠的に配置されてもよい。溶接部13の形状は、ある程度のバラツキを有している。すなわち、溶接部13は、ケース11の開口縁部のいずれかの位置では、ケース11及び蓋12よりも外側に突出し、ケース11の開口縁部の他の位置では、ケース11及び蓋12よりも内側に凹んでいる場合がある。本実施形態では、説明の便宜上、溶接部13は、ケース11及び蓋12よりも外側に突出した状態としている。
電池10は、図3及び図4に示されるように、ケース11内に収容された電極組立体16を備えている。電極組立体16は、正極17と、負極18と、正極17と負極18との間に配置された袋状のセパレータ19とによって構成されている。電極組立体16は、セパレータ19内に正極17が収容された状態で、正極17と負極18とがセパレータ19を介して電池10の配列方向(以下、X方向)に沿って交互に積層されている。ケース11の内部には、例えば有機溶媒系または非水系の電解液が注入されている。蓋12の頂面12aには、正極端子14と負極端子15とが互いに離間して配置されている。正極端子14は、絶縁部材14aを介して蓋12の頂面12aに固定され、負極端子15は、絶縁部材15aを介して蓋12の頂面12aに固定されている。
正極17は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔17aと、金属箔17aの両面に形成された正極活物質層17bとを有している。正極活物質層17bは、正極活物質とバインダとを含んで形成されている。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。また、正極17の上縁部には、正極端子14の位置に対応してタブ17cが形成されている。タブ17cは、正極17の上縁部から上方に延び、導電部材17dを介して正極端子14に接続されている。
一方、負極18は、例えば銅箔からなる金属箔18aと、金属箔18aの両面に形成された負極活物質層18bとを有している。負極活物質層18bは、負極活物質とバインダ(結着剤)とを含んで形成されている。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。また、負極18の上縁部には、負極端子15の位置に対応してタブ18cが形成されている。タブ18cは、負極18の上縁部から上方に延び、導電部材18dを介して負極端子15に接続されている。
セパレータ19は、例えば袋状に形成され、内部に正極17のみを収容している。セパレータ19の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。なお、セパレータは、袋状に限られず、シート状のものを用いてもよい。
セルホルダ5は、ケース11及び蓋12の周囲に配置されている。セルホルダ5は、例えばポリプロピレンといった樹脂材料によって一体成型されている。セルホルダ5の構成については、後述する。
図1に示されるように、エンドプレート3は、配列体2に対してX方向に拘束荷重を付加する。エンドプレート3は、例えば金属製の板状部材である。一方のエンドプレート3は、X方向における配列体2の一端側に配置され、他方のエンドプレート3は、X方向における配列体2の他端側に弾性体4を介して配置されている。エンドプレート3,3の外縁部分には、複数のボルト6が挿通される。各ボルト6の先端にエンドプレート3の外側からナット7が螺合されることで、電池10及び弾性体4がエンドプレート3,3により挟持されてユニット化されると共に、エンドプレート3,3により拘束荷重が付加される。
弾性体4は、電池10に膨張が生じた場合等に、拘束荷重による電池10及びエンドプレート3の破損を防止する目的で用いられる部材である。弾性体4は、例えばウレタン製のゴムスポンジによって矩形の板状に形成され、X方向の一端側の電池10とエンドプレート3との間に配置されている。弾性体4の厚さは、エンドプレート3の厚さと同等以上となっている。弾性体4の形成材料としては、例えばエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム、シリコンゴム等が挙げられる。
続いて、セルホルダ5について詳細に説明する。
セルホルダ5は、図2及び図5に示されるように、背壁部20と、頂壁部30と、1対の側壁部40,40と、底壁部50と、を備えている。
背壁部20は、電池10の背面11bと対向する位置に設けられている。背壁部20は、例えば矩形板状を呈している。
頂壁部30は、蓋12の頂面12aと対向する位置に設けられている。頂壁部30は、背壁部20の上部に接続されている。頂壁部30は、1対の端子収容部31,31と、1対の柱部32,32とを有している。端子収容部31,31には、電池10の正極端子14及び負極端子15がそれぞれ位置する。柱部32には、上述したボルト6が挿通される貫通孔32aが設けられている。
側壁部40,40は、ケース11の側面11c,11cのそれぞれと対向する位置に設けられている。側壁部40,40は、背壁部20の両側部にそれぞれ接続されている。側壁部40,40は、Y方向における電池10の位置を決める。
より具体的には、側壁部40,40は、1対の第1凹部41,41と、1対の第2凹部42,42と、1対の第1凸部43,43と、1対の第2凸部44,44とを有している。第1凹部41は、第1凸部43と第2凸部44との間に配置されている。第1凸部43は、第1凹部41と第2凹部42との間に配置されている。
第1凹部41は、電池10の膨張時にケース11を逃がすために設けられている。図2に示されるように、第1凹部41は、側壁部40におけるケース11の側面11cと対向する位置に設けられている。より具体的には、第1凹部41は、ケース11の第1角部11e及び第2角部11fを避けるように設けられている。言い換えると、第1凹部41は、第1角部11e及び第2角部11fを除いたケース11の側面11cの全領域に対向している。第1凹部41は、タブ17c,18c(図3参照)よりも下方に位置している。
第1凹部41は、Y方向において、ケース11の側面11cから離れる側に凹んでいる。第1凹部41は、X方向における側壁部40の一端から他端まで形成されている。したがって、X方向からみたときに(図2の紙面貫通方向からみたときに)、第1凹部41の内壁面とケース11の側面11cとの間には、X方向に沿った第1空間S1が画成される。第1空間S1を画成する第1凹部41の縁形状は、例えば略台形状となっている。第1凹部41の深さ(Y方向の長さ)は、電池10の膨張量を考慮した深さとなっている。すなわち、第1凹部41の深さは、ケース11の側面11cのうちの最も膨張する領域(例えば側面11cの中央領域)のY方向の膨張量に対応した深さとなっている。第1凹部41の深さは、例えば0.5〜3.0mm(好ましくは1.0〜2.0mm)程度である。
第2凹部42は、電池10の溶接部13を逃がすために設けられている。第2凹部42は、側壁部40における溶接部13と対向する位置に設けられている。すなわち、第2凹部42は、蓋12とケース11の第1角部11eとにまたがって設けられている。第2凹部42は、Y方向において、ケース11の側面11cから離れる側に凹んでいる。第2凹部42は、X方向における側壁部40の一端から他端まで形成されている。したがって、X方向からみたときに(図2の紙面貫通方向からみたときに)、第2凹部42の内壁面とケース11の側面11cとの間には、X方向に沿った第2空間S2が画成される。第2空間S2を画成する第2凹部42の縁形状は、例えば略台形状となっている。第2凹部42の深さ(Y方向の長さ)は、溶接部13の溶接バラツキを考慮した深さとなっている。すなわち、第2凹部42の深さは、許容される溶接部13の溶接バラツキのうち、ケース11及び蓋12の外側への最大突出量に対応した深さとなっている。第2凹部42の深さは、例えば0.5〜2.0mm程度である。
第1凸部43は、側壁部40におけるケース11の第1角部11eと対向する位置に設けられている。第1凸部43は、Y方向において、ケース11の側面11cに近づく側に突出している。第1凸部43の先端面43aは、ケース11の第1角部11eに接触している。先端面43aは、X方向における側壁部40の一端から他端に延びている。1対の第1凸部43,43の先端面43a,43a間の距離は、Y方向におけるケース11の長さと略同一である。
第2凸部44は、側壁部40におけるケース11の第2角部11fと対向する位置に設けられている。第2凸部44は、Y方向において、ケース11の側面11cに近づく側に突出している。第2凸部44の先端面44aは、ケース11の第2角部11fに接触している。先端面44aは、X方向における側壁部40の一端から他端に延びている。1対の第2凸部44,44の先端面44a,44a間の距離は、Y方向におけるケース11の長さと同程度である。
このように、第1凸部43及び第2凸部44の先端面43a,44aが、電池10を挟みこむことで、Y方向において電池10が位置決めされる。また、X方向と平行な軸回りにおける電池10の回転も規制される。
底壁部50は、ケース11の底面11dと対向する位置に配置されている。底壁部50には、電池10が載置されている。底壁部50は、第3凹部(凹部)51と、1対の第3凸部52,52とを有している。第3凹部51は、第3凸部52,52間に配置されている。
第3凹部51は、電池10の膨張時にケース11を逃がすために設けられている。第3凹部51は、底壁部50におけるケース11の底面11dと対向する位置に設けられている。より具体的には、第3凹部51は、ケース11の第2角部11f,11fを避けるように設けられている。言い換えると、第3凹部51は、ケース11の第2角部11f,11fを除いたケース11の底面11dの全領域に対向している。
第3凹部51は、蓋12とケース11との対向方向(以下、Z方向)において、ケース11の底面11dから離れる側に凹んでいる。第3凹部51は、X方向における底壁部50の一端から他端まで形成されている。したがって、X方向からみたときに(図2の紙面貫通方向からみたときに)、第3凹部51とケース11の底面11dとの間には、X方向に沿った第3空間S3が画成される。第3空間S3を画成する第3凹部51の縁形状は、例えば略台形状となっている。第3凹部51の深さ(Z方向の長さ)は、電池10の膨張量を考慮した深さとなっている。すなわち、第3凹部51の深さは、ケース11の底面11dのうちの最も膨張する領域(例えば底面11dの中央領域)のZ方向の膨張量に対応した深さとなっている。第3凹部51の深さは、例えば0.5〜4.0mm(好ましくは1.0〜3.0mm)程度である。
第3凸部52,52は、底壁部50におけるケース11の第2角部11f,11fと対向する位置に設けられている。第3凸部52は、Z方向において、ケース11の底面11dに近づく側に突出している。第3凸部52の先端面52aは、ケース11の第2角部11fに接触している。先端面52aは、X方向における底壁部50の一端から他端に延びている。第3凸部52,52の先端面52a,52aには、電池10(ケース11)が載置されている。すなわち、第3凸部52,52の先端面52a,52aは、Z方向において、電池10を位置決めする。
底壁部50は、1対の脚部53,53を更に有している。脚部53,53は、第3凸部52,52に対してケース11の反対側に設けられている。脚部53,53には、上述したボルト6が挿通される貫通孔53aが設けられている。
以上説明したように、電池モジュール1では、セルホルダ5の側壁部40における電池10のケース11の側面11cと対向する位置に第1凹部41が設けられている。これにより、ケース11の側面11cが経年劣化または過充電等によって膨張した場合、ケース11の側面11cの膨張領域が第1凹部41によって画成される第1空間S1に入り込むため、当該膨張部分と側壁部40との接触が避けられる。また、電池モジュール1では、セルホルダ5の側壁部40における電池10の溶接部13と対向する位置に第2凹部42が設けられている。これにより、溶接部13が側壁部40側に突出していた場合、溶接部13が第2凹部42によって画成される第2空間S2に入り込むため、溶接部13と側壁部40との接触が避けられる。以上により、セルホルダ5に対して電池10を適切に位置決めすることができる。
また、第1凹部41は、ケース11の第1角部11e及び第2角部11fを避けるように設けられている。これにより、ケース11のうち膨張しにくい第1角部11e及び第2角部11fを利用して電池10を位置決めすることができるので、セルホルダ5に対して電池10をより適切に位置決めすることができる。
また、底壁部50におけるケース11の底面11dと対向する位置には、第3凹部51が設けられている。これにより、ケース11の底面11dが経年劣化または過充電等によって膨張した場合、ケース11の底面11dの膨張領域が第3凹部51によって画成される第3空間S3に入り込むため、当該膨張部分と底壁部50との接触が避けられる。これにより、セルホルダ5に対して電池10をより適切に位置決めすることができる。
また、第3凹部51は、ケース11の第2角部11fを避けるように設けられている。これにより、ケース11のうち膨張しにくい第2角部11fを利用して電池10を位置決めすることができるので、セルホルダ5に対して電池10をより適切に位置決めすることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、第1凹部41の深さは、0.5〜3.0mm(好ましくは1.0〜2.0mm)程度とし、第3凹部51の深さは、0.5〜4.0mm(好ましくは1.0〜3.0mm)程度としたが、これらの数値は、ケース11の膨張量に応じて適宜変更されるものとする。例えば、ケース11の膨張量は、正極17及び負極18の材料、ケース11のサイズ等によって決定される。なお、ケース11のサイズ(幅方向、高さ方向、厚み方向の寸法)を大型化すると、ケース11の膨張量も大きくなるので、第1凹部41及び第3凹部51の深さも深くなる。
また、負極活物質層は、必要に応じて導電助剤を含んでもよい。また、負極活物質としては、Si、Si化合物、Sn及びSn化合物の群から選択される少なくとも一つを含んでもよい。Si化合物としては、例えば、SiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、CoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi、SiC、Si、SiO、SnSiO、LiSiO、SiOv(0<v≦2)を使用することができる。特にSi化合物は、SiOx(0.5≦x≦1.5)であることが好ましい。このようなシリコン系の負極活性物質を含む電池においては、一般的に充電に伴うケースの膨張が大きい。したがって、セルホルダへのケースの接触を避けるために、本発明の蓄電装置モジュールの構成を適用することが特に効果的といえる。
上記実施形態では、エンドプレート3,3同士をボルト6及びナット7で締結して配列体2及び弾性体4に拘束荷重を付加しているが、エンドプレート3,3同士を拘束バンド(金属プレート等)で連結し、拘束バンドの両端部をエンドプレート3,3にそれぞれボルト等で締結して配列体2及び弾性体4に拘束荷重を付加してもよい。
また、上記実施形態では、蓄電装置がリチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、本発明は、特にそのような二次電池には限られず、例えば電気二重層キャパシタまたはリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置を備えた蓄電装置モジュールにも適用可能である。
[実験例]
電池モジュール1に対応した実験装置を用いて、電池のケースを膨張させる実験を行った。図6には実験結果が示されている。図6の横軸は、ケースの側面におけるケースの底面からの距離を示し、底面を0mmとしている。ケースの側面の全長は、約120mmである。図6の縦軸は、側方に向かうケースの膨張量を示している。
図6の「初期特後」のデータは、電池にエージングを行った後(出荷時の状態)のケースの膨張量を示している。「75℃ccサイクル後」のデータは、温度75℃の環境下において、電池の劣化膨張を促進させるヒートサイクル試験後のケースの膨張量を示している。なお、試験時の設定温度が高いほど、電池の劣化膨張は促進する。また、「正極端子側」のデータは、正極端子側の側面の膨張量を示し、「負極端子側」のデータは、負極端子側の側面の膨張量を示している。
実験条件は、以下である。
正極:密度3.13g/cm、厚み134.4μm(金属箔の厚み15μmを含む)
正極活性物質:Li1.1Ni0.5Co0.2Mn0.3Zn0.05、粒径(メジアン径(D50)):5.7μm、比表面積(BET法による):0.50m/g
負極:密度1.40g/cm、厚み:166.7μm(金属箔の厚み10μmを含む)
負極活性物質:天然黒鉛系、粒径(メジアン径(D50)):20μm、比表面積(BET法による):3.7m/g
電解液:LiPF6を1.0MOL/L、vol%の比でEC/EMC/DMC=30/30/40
図6に示されるように、「初期特後」のケースの膨張量は、ケースの側面の位置に依らず、0mm〜0.3mmの範囲に収まった。その一方で、「75℃ccサイクル後」のケースの膨張量は、ケースの底面からの距離が60〜100mm(特に80mm近傍で)の位置で最大値1.6mm〜1.8mmとなる凸状の二次曲線となった。なお、ケースの底面からの距離が100mm以上の領域は、タブ及び導電部材と対向するため、ケースの膨張量が他の位置よりも少なかった。
以上の実験結果から、セルホルダ5の側壁部40に第1凹部41及び第2凹部42を設けることが効果的であることが明らかである。
1…電池モジュール(蓄電装置モジュール)、2…配列体、3…エンドプレート(拘束部材)、5…セルホルダ(蓄電装置ホルダ)、10…電池(蓄電装置)、11…ケース、11c…側面、11d…底面、11e…第1角部(角部)、11f…第2角部(角部)、12…蓋、13…溶接部、40…側壁部、41…第1凹部、42…第2凹部、50…底壁部、51…第3凹部。

Claims (5)

  1. 蓄電装置ホルダによって保持された蓄電装置を複数配列してなる配列体と、
    前記配列体に対して前記蓄電装置の配列方向に拘束荷重を付加する拘束部材と、を備え、
    前記蓄電装置は、上端が開口したケースと、前記ケースの開口を覆い塞ぐ蓋と、前記ケースと前記蓋との間に配置され、前記ケースの開口縁部と前記蓋の縁部とを溶接した溶接部と、を有し、
    前記蓄電装置ホルダは、前記蓄電装置が載置される底壁部と、前記蓄電装置を位置決めする1対の側壁部と、を有し、
    前記側壁部における前記ケースの側面と対向する位置には、第1凹部が設けられ、
    前記側壁部における前記溶接部と対向する位置には、第2凹部が設けられている、蓄電装置モジュール。
  2. 前記第1凹部は、前記ケースの角部を避けるように設けられている、請求項1記載の蓄電装置モジュール。
  3. 前記底壁部における前記ケースの底面と対向する位置には、第3凹部が設けられている、請求項1又は2記載の蓄電装置モジュール。
  4. 前記第3凹部は、前記ケースの下側の角部を避けるように設けられている、請求項3記載の蓄電装置モジュール。
  5. 蓄電装置ホルダによって保持された蓄電装置を複数配列してなる配列体と、
    前記配列体に対して前記蓄電装置の配列方向に拘束荷重を付加する拘束部材と、を備え、
    前記蓄電装置ホルダは、前記蓄電装置が載置される底壁部と、前記蓄電装置を位置決めする1対の側壁部と、を有し、
    前記底壁部における前記蓄電装置の底面と対向する位置において前記配列体に拘束荷重を付加するように前記拘束部材を締結または連結する1対の部材の間には、凹部が設けられている、蓄電装置モジュール。
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