JP6546730B2 - 衛星信号受信装置 - Google Patents

衛星信号受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6546730B2
JP6546730B2 JP2014207790A JP2014207790A JP6546730B2 JP 6546730 B2 JP6546730 B2 JP 6546730B2 JP 2014207790 A JP2014207790 A JP 2014207790A JP 2014207790 A JP2014207790 A JP 2014207790A JP 6546730 B2 JP6546730 B2 JP 6546730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
error
vector
calculation unit
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014207790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016075646A (ja
Inventor
真嗣 小田
真嗣 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2014207790A priority Critical patent/JP6546730B2/ja
Publication of JP2016075646A publication Critical patent/JP2016075646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6546730B2 publication Critical patent/JP6546730B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

本発明は、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対して反映させる技術に関する。
GPS(米国)、Galileo(欧州)、GLONASS(ロシア)及びBeiDou(中国)等の衛星航法システムによる衛星信号を用いて測位演算を行なう、衛星信号受信装置(GNSS(Global Navigation Satellite System)受信装置)が、従来から広くユーザに利用されている。
衛星信号受信装置が計算する測位位置は、衛星位置誤差、衛星時計誤差及びマルチパス等の影響による測位誤差を含んでいる。衛星信号受信装置のユーザは、測位位置の確度情報を必要とするため、衛星信号受信装置の測位演算部は、測位位置の精度指標を示す誤差楕円を計算する。
測位位置及び誤差楕円の表示方法を図1に示す。ENU(Local East、North、Up)座標系は、測位位置を座標の原点とする座標系である。誤差楕円は、測位位置に中心を有し、真位置が楕円の内部に存在する確率が所定の確率(例えば、95%)であるような軸及び径を有する。
特開平05−333131号公報
特許文献1では、誤差楕円の計算方法が開示されている。この文献では、複数の測位衛星の空間的なばらつき指標を示すDOP(Dilution Of Precision)に基づいて、誤差楕円を計算している。つまり、測位演算に利用可能な測位衛星数が少ないときや、測位演算に利用可能な測位衛星の配置が偏っているときに、誤差楕円の径が大きく計算される。しかし、図2を用いて以下に説明するように、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対して反映させることができなかった。
マルチパスが測位位置に及ぼす影響を図2に示す。衛星信号受信装置Rxは、高架構造Elの下部に位置する。測位衛星S1、S3、S4は、衛星信号受信装置Rxから見て天頂以外の方向に位置する。測位衛星S2は、衛星信号受信装置Rxから見て天頂方向に位置する。反射物体Rfは、衛星信号を反射する物体である。
すると、測位衛星S1、S3、S4からの衛星信号は、高架構造Elに遮られず、衛星信号受信装置Rxにより受信される。よって、衛星信号受信装置Rxと測位衛星S1、S3、S4の間の擬似距離は、誤差をあまり含んでいない。
しかし、測位衛星S2からの衛星信号は、高架構造Elに遮られて、反射物体Rfで反射されるマルチパスを経てから、衛星信号受信装置Rxにより受信される。よって、衛星信号受信装置Rxと測位衛星S2の間の擬似距離は、誤差を大きく含んでおり、擬似距離に誤差が重畳すれば、擬似距離を使用して計算された測位位置の精度も劣化する。
このように、マルチパスの影響があるときには、マルチパスの影響がないときと比べて、測位位置の精度が劣化するため、誤差楕円の径を大きく計算する必要がある。しかし、マルチパスの影響があるときでも、マルチパスの影響がないときと比べて、複数の測位衛星の空間的なばらつき指標を示すDOPが大きくなるわけではない。よって、特許文献1では、マルチパスの影響があるときでも、マルチパスの影響がないときと比べて、DOPに基づいた誤差楕円の径は大きく計算されない。つまり、この文献での誤差楕円は、本来あるべき誤差楕円から乖離していた。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることを目的とする。
上記目的を達成するために、測位時刻より過去の時刻において予測した、当該測位時刻における衛星信号受信装置の予測位置と、当該測位時刻において更新した、当該測位時刻における衛星信号受信装置の測位位置と、の差分ベクトルが長いほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における誤差楕円を大きく計算することとした。
具体的には、本発明は、測位演算を行なう衛星信号受信装置であって、自装置と測位衛星の間の擬似距離を観測する擬似距離観測部と、前記擬似距離観測部が観測した擬似距離に基づいて、測位時刻より過去の時刻において、当該測位時刻における自装置の予測位置を予測した後に、当該測位時刻において、当該測位時刻における自装置の測位位置を更新する位置計算部と、前記位置計算部が当該測位時刻より過去の時刻において予測した、当該測位時刻における自装置の予測位置と、前記位置計算部が当該測位時刻において更新した、当該測位時刻における自装置の測位位置と、の差分ベクトルを計算する差分ベクトル計算部と、前記差分ベクトル計算部が計算した差分ベクトルが長いほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における誤差楕円を大きく計算する誤差楕円計算部と、を備えることを特徴とする衛星信号受信装置である。
この構成によれば、マルチパスが測位位置に及ぼす影響が大きいほど、差分ベクトルが長くなり、差分ベクトルが長いほど、差分ベクトルを用いて算出したプロセス雑音が大きくなり、プロセス雑音を用いて算出した誤差楕円が大きくなるため、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
また、本発明は、自装置と測位衛星の間のドップラー周波数を観測するドップラー周波数観測部と、前記ドップラー周波数観測部が観測したドップラー周波数に基づいて、当該測位時刻において、当該測位時刻における自装置の速度ベクトルを計算する速度計算部と、前記差分ベクトル計算部が計算した差分ベクトルと、前記速度計算部が計算した速度ベクトルと、のなすベクトル間角度を計算し、計算したベクトル間角度に基づいて、速度ベクトル誤差量を計算する速度ベクトル誤差量計算部と、をさらに備え、前記誤差楕円計算部は、前記速度ベクトル誤差量計算部が計算したベクトル間角度が90°又は270°に近いほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における誤差楕円を大きく計算することを特徴とする衛星信号受信装置である。
この構成によれば、マルチパスが測位位置に及ぼす影響が大きいほど、差分ベクトルと速度ベクトルのなすベクトル間角度が90°又は270°に近くなり、ベクトル間角度が90°又は270°に近いほど、ベクトル間角度を用いて算出した速度ベクトル誤差量が大きくなり、速度ベクトル誤差量を用いて算出したプロセス雑音が大きくなり、プロセス雑音を用いて算出した誤差楕円が大きくなるため、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
また、本発明の前記誤差楕円計算部は、ENU(Local East、North、Up)座標系の高さ(Up軸)方向における自装置の測位位置を固定する2次元測位演算が行なわれるときに、ENU座標系の水平面(East−North平面)での誤差楕円の長半径及び短半径を、ENU座標系の高さ方向における誤差楕円の誤差分散で補正することを特徴とする衛星信号受信装置である。
この構成によれば、測位演算に利用可能な測位衛星数が少なく、高さ方向の測位位置を固定する2次元測位演算を行なうときに、誤差楕円を大きくすることができる。逆に、測位演算に利用可能な測位衛星数が多く、高さ方向の測位位置を固定しない3次元測位演算を行なうときは、誤差楕円を大きくし過ぎないようにすることができる。
このように、本発明は、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
測位位置及び誤差楕円の表示方法を示す図である。 マルチパスが測位位置に及ぼす影響を示す図である。 本発明の衛星信号受信装置の構成を示す図である。 本発明の差分ベクトル及びベクトル間角度を示す図である。 本発明の差分ベクトル及びベクトル間角度を示す図である。 本発明の差分ベクトルの計算方法を示す図である。 本発明の速度ベクトル誤差量の計算方法を示す図である。 本発明の誤差楕円の計算方法を示す図である。 本発明の誤差楕円の計算方法の全体構成を示す図である。 本発明及び比較例の誤差楕円の時系列グラフである。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明の衛星信号受信装置の構成を図3に示す。衛星信号受信装置Rxは、信号受信部1、追尾処理部2、復調処理部3及び測位演算部4から構成される。
信号受信部1は、アンテナを介してGNSS信号を受信する。
追尾処理部2は、擬似距離観測部21、ドップラー周波数観測部22及び航法データ抽出部23から構成される。
擬似距離観測部21は、衛星信号受信装置Rxと測位衛星の間の擬似距離を観測する。ドップラー周波数観測部22は、衛星信号受信装置Rxと測位衛星の間のドップラー周波数を観測する。航法データ抽出部23は、GNSS信号から航法データのビット情報を抽出する。
復調処理部3は、航法データのビット情報を復調(又は復号)し、測位演算に必要なエフェメリス及び衛星時計情報を摘出して出力する。
追尾処理部2及び復調処理部3は、最大可視衛星数に応じて各々必要な個数が定まり、1衛星に対して各々1個を用意する必要がある。
測位演算部4は、位置計算部41、速度計算部42、差分ベクトル計算部43、速度ベクトル誤差量計算部44及び誤差楕円計算部45から構成される。
位置計算部41は、擬似距離観測部21が観測した擬似距離、復調処理部3が出力したエフェメリス及び衛星時計情報、並びに、衛星信号受信装置Rxが有する受信装置時計情報に基づいて、測位時刻より過去の時刻において、当該測位時刻における衛星信号受信装置Rxの予測位置を予測した後に、当該測位時刻において、当該測位時刻における衛星信号受信装置Rxの測位位置を更新する。
速度計算部42は、ドップラー周波数観測部22が観測したドップラー周波数、復調処理部3が出力したエフェメリス及び衛星時計情報、並びに、衛星信号受信装置Rxが有する受信装置時計情報に基づいて、当該測位時刻において、当該測位時刻における衛星信号受信装置Rxの速度ベクトルを計算する。
差分ベクトル計算部43は、位置計算部41が当該測位時刻より過去の時刻において予測した、当該測位時刻における衛星信号受信装置Rxの予測位置と、位置計算部41が当該測位時刻において更新した、当該測位時刻における衛星信号受信装置Rxの測位位置と、の差分ベクトルを計算する。
速度ベクトル誤差量計算部44は、差分ベクトル計算部43が計算した差分ベクトルと、速度計算部42が計算した速度ベクトルと、のなすベクトル間角度を計算し、計算したベクトル間角度に基づいて、速度ベクトル誤差量を計算する。
誤差楕円計算部45は、差分ベクトル計算部43が計算した差分ベクトルと、速度ベクトル誤差量計算部44が計算した速度ベクトル誤差量と、を用いてプロセス雑音を計算し、計算したプロセス雑音と、位置計算部41で使用した情報と、を用いて誤差楕円の径の長さ及び誤差楕円の軸の方向を計算する。
誤差楕円計算部45は、差分ベクトル計算部43が計算した差分ベクトルが長いほど、かつ、速度ベクトル誤差量計算部44が計算したベクトル間角度が90°又は270°に近いほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における誤差楕円を大きく計算する。
測位演算部4は、位置計算部41が計算した測位位置と、誤差楕円計算部45が計算した誤差楕円の径の長さ(長半径、短半径)及び誤差楕円の軸の方向と、を外部出力する。外部出力された情報は、衛星信号受信装置Rxを使用するユーザが、ナビゲーション等に利用する。
本発明の差分ベクトル及びベクトル間角度を図4、5に示す。p k|k−1は、位置計算部41が時刻k−1において予測した、時刻kにおける衛星信号受信装置Rxの予測位置である。p k|kは、位置計算部41が時刻kにおいて更新した、時刻kにおける衛星信号受信装置Rxの測位位置である。v k|kは、速度計算部42が時刻kにおいて計算した、時刻kにおける衛星信号受信装置Rxの速度ベクトルである。Δtは、時刻k−1と時刻kの間の時間であり、p k|k−1は、p k−1|k−1+v k−1|k−1Δtと表わせる。
εは、p k|k−1とpk|kの差分ベクトルである。θは、εとv k|kのなすベクトル間角度である。図4では、εは有限の長さを有し、θは0°又は180°に近く、図5では、εは有限の長さを有し、θは90°又は270°に近い。差分ベクトルεの長さは、予測位置p k|k−1と実計算した位置p k|kとの乖離度合いを示しており、マルチパスが及ぼす影響度合いが大きい状況であれば長くなる。ベクトル間角度θは、道路の両脇に高層ビルがある場合や高架下走行時のような、マルチパスが及ぼす影響の度合いが非常に強い状況下では、90°又は270°に近くなる。
ここで、一般的に、進行方向には障害物はなく、進行方向と直角(90°又は270°)の方向に障害物があるため、マルチパスが及ぼす影響を受けている状況下では、図4の状態ではなく、図5の状態になる。つまり、図5に示した状況は、図4に示した状況より、マルチパスが及ぼす影響度合いが強い状況である。
測位演算部4を構成する位置計算部41、速度計算部42、差分ベクトル計算部43、速度ベクトル誤差量計算部44及び誤差楕円計算部45の処理の流れを図6〜8に示す。
本発明の差分ベクトルの計算方法を図6に示す。
位置計算部41及び速度計算部42は、以下に示す数式1〜7を用いて、p k|k及びv k|kをそれぞれ計算する(ステップS1)。位置計算部41及び速度計算部42は、状態方程式及び観測方程式をそれぞれ立式し、カルマンフィルタによる手法で、観測量である擬似距離情報及びドップラー周波数情報を用いて、衛星信号受信装置Rxの測位位置p、速度ベクトルv、時計誤差及び時計誤差ドリフトを算出する。状態量xは、測位位置p、速度ベクトルv、時計誤差及び時計誤差ドリフトを構成成分とし、観測量zは、擬似距離の観測量及びドップラー周波数の観測量を構成成分とする。
カルマンフィルタに適用する状態方程式は、数式1のように表わされる。
Figure 0006546730
は、時刻kにおける状態量である。Fは、時刻kにおけるシステムモデルである。ωは、平均が0、共分散行列がQである多変数正規分布に従うプロセス雑音である。
カルマンフィルタに適用する観測方程式は、数式2のように表わされる。
Figure 0006546730
は、時刻kにおける観測量である。Hは、時刻kにおける観測モデルである。uは、平均が0、共分散行列がRである多変数正規分布に従う観測雑音である。
状態方程式と観測方程式を用いてカルマンフィルタの予測過程と更新過程を計算する。
カルマンフィルタの予測過程は、数式3、4のように表わされる。
Figure 0006546730
Figure 0006546730
k|k−1は、時刻k−1において予測された、時刻kにおける推定状態量である。x k−1|k−1は、時刻k−1において更新された、時刻k−1における推定状態量である。Pk|k−1は、cov(x−x k|k−1)から分かるように、時刻k−1において予測された、時刻kにおける推定状態量の誤差共分散行列である。Pk−1|k−1は、時刻k−1において更新された、時刻k−1における推定状態量の誤差共分散行列である。
カルマンフィルタの更新過程は、数式5〜7のように表わされる。
Figure 0006546730
Figure 0006546730
Figure 0006546730
k|kは、時刻kにおいて更新された、時刻kにおける推定状態量である。Pk|kは、cov(x−x k|k)から分かるように、時刻kにおいて更新された、時刻kにおける推定状態量の誤差共分散行列である。Kは、時刻kにおける最適カルマンゲインである。
差分ベクトル計算部43は、以下に示す数式8又は数式9を用いて、差分ベクトルεを計算する(ステップS2)。
Figure 0006546730
Figure 0006546730
p k|kは、カルマンフィルタの更新過程で計算された推定状態量x k|kから取り出した衛星信号受信装置Rxの測位位置である。p k|k-1は、推定状態量x k|k-1から取り出した衛星信号受信装置Rxの予測位置である。p k-1|k-1は、推定状態量x k-1|k-1から取り出した衛星信号受信装置Rxの測位位置である。v k-1|k-1は、推定状態量x k-1|k-1から取り出した衛星信号受信装置Rxの速度ベクトルである。Δtは、時刻k−1と時刻kの間の時間である。数式8及び数式9は等価な式であり、計算処理のし易さに応じて選択する。
本発明の速度ベクトル誤差量の計算方法を図7に示す。
速度計算部42は、速度ベクトルvの計算で用いた数式2の時刻kにおける観測モデルHを用いて、HDOPも計算する(ステップS3)。HDOPは、“Holizontal Dilution Of Precision”の頭文字をつなぎ合わせた言葉であり、測位衛星の水平面上での空間的なばらつき指標であることを意味する。DOPの計算方法は、GPS分野では一般的であり、ECEF(Earth−Centered、Earth−Fixed)座標系から、測位位置を座標の原点とするENU(Local East、North、Up)座標系へと、観測モデルHを座標系変換し、変換後の行列と転置後の行列を乗算し、乗算後の行列の逆行列を計算し、対角成分の目的要素を加算して平方根をとる。また、HDOPの添え字のVは、速度ベクトルvのHDOPという意味である。つまり、HDOPは、速度ベクトルvを計算するために用いた測位衛星の水平面上での空間的なばらつき指標であることを意味する。
速度ベクトル誤差量計算部44は、衛星測位に利用可能な測位衛星数が、所定閾値以下であるかどうか確認する(ステップS4)。所定閾値は、例えば、5衛星と定義される。
衛星測位に利用可能な測位衛星数が、所定閾値以下であるときは(ステップS4においてYES)、速度ベクトル誤差量の計算方法が実行される(ステップS5、ステップS6)。衛星測位に利用可能な測位衛星数が、所定閾値より多いときは(ステップS4においてNO)、速度ベクトル誤差量の計算方法が実行されない。
以下の説明では、衛星測位に利用可能な測位衛星数が、所定閾値以下であるとき(ステップS4においてYES)を想定する。
速度ベクトル誤差量計算部44は、以下に示す数式10を用いて、|sinθ|を計算する(ステップS5)。
Figure 0006546730
k|kは、推定状態量x k|kから取り出した衛星信号受信装置Rxの速度ベクトルである。εは、数式8又は数式9で計算された差分ベクトルである。|・|は絶対値の操作を表し、||・||は、ノルム計算の操作を表す。
速度ベクトル誤差量計算部44は、以下に示す数式11を用いて、速度ベクトル誤差量σを計算する(ステップS6)。HDOPは、速度計算部42がステップS3で計算したものである。σcvは、速度観測誤差定数(例えば、1.9m/s=観測誤差10Hz×搬送波の波長0.19m)である。
Figure 0006546730
HDOPは、速度ベクトル誤差量σが大きくなり過ぎることを防ぐ目的で、上限値(例えば、10)を設ける。速度ベクトル誤差量σは、図4又は図5の速度ベクトルvの劣化度合いであり、|sinθ|項の効果により、マルチパスが及ぼす影響が小さい図4の状況からマルチパスが及ぼす影響が大きい図5の状況へと近づくほど、大きくなる。
本発明の誤差楕円の計算方法を図8に示す。
誤差楕円計算部45は、以下に示す数式12を用いて、上述のプロセス雑音Qに代わる新たなプロセス雑音Wを計算する(ステップS7)。
Figure 0006546730
数式12の右辺第1項は、差分ベクトル計算部43がステップS2で計算した、εが関わる項である。数式12の右辺第2項は、速度ベクトル誤差量計算部44がステップS6で計算した、σが関わる項である。diagは、ENU座標系での対角行列である。TL→Gは、ENU座標系からECEF座標系への座標系変換行列である。
ここで、速度ベクトル誤差量σは、ENU座標系の水平面(East−North平面)で表されている。一方で、差分ベクトルεは、ECEF座標系で表されている。そこで、数式12において、座標系を統一するため、速度ベクトル誤差量σに対して、ENU座標系からECEF座標系への座標系変換を行なうのである。
なお、ステップS4においてNOとなり、速度ベクトル誤差量σの計算方法が実行されないときは、数式12において速度ベクトル誤差量σはゼロになる。
誤差楕円計算部45は、以下に示す数式13〜15を用いて、誤差楕円用の誤差共分散行列P k|kを計算する(ステップS8)。数式13〜15では、数式4、6、7と異なり、位置pを状態量とするが、速度ベクトルv、時計誤差及び時計誤差ドリフトを状態量としない。このため、数式13では、数式4と異なり、数式12で算出した新たなプロセス雑音Wを採用しており、数式4で採用したプロセス雑音Qを採用していない。また、数式14及び数式15のHk,pとRk,pは、数式2のHとRから位置pに関する成分のみを取り出した行列である。さらに、英文字の上部にチルダ(〜)を付けた行列は、誤差楕円用の行列であることを表す。
Figure 0006546730
Figure 0006546730
Figure 0006546730
誤差楕円計算部45は、数式16〜19を用いて、誤差楕円の軸方向及び径の長さを計算する(ステップS9)。
Figure 0006546730
Figure 0006546730
Figure 0006546730
Figure 0006546730
σ 、σ EN、σ EU、σ NE、σ 、σ NU、σ UE、σ UN、σ は、ENU座標系での誤差楕円用の誤差共分散行列の各種成分である。TG→Lは、ECEF座標系からENU座標系への座標系変換行列である。xは、測位位置を座標の原点とするENU座標系での誤差楕円の円周である。rは、真位置が誤差楕円の内部に存在する確率に依存するパラメータであり、例えば、当該確率=95%であれば、r=2.4である。u、uは、xの成分であり、数式17で求められる(u、uをプロットすることで、図1で示したようなENU座標系のE−N平面での誤差楕円を描画できる。
λは、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円用の誤差共分散行列の固有値である。(X、Yは、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円用の誤差共分散行列の固有ベクトルである。数式19によって、前記固有値λと前記固有ベクトル(X、Yから、誤差楕円の長軸及び短軸の軸方向並びに長半径及び短半径の長さを計算する。ここで、λ≧λであるから、r√λは、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円の長半径の長さとなり、r√λは、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円の短半径の長さになる。
つまり、誤差楕円計算部45は、数式16〜19を用いて、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円用の誤差共分散行列の固有ベクトル及び固有値を計算することにより、ENU座標系のE−N平面での誤差楕円の軸方向及び径の長さを計算することができる。
誤差楕円計算部45は、位置計算部41での衛星信号受信装置Rxの位置算出時にて、2次元測位演算が行なわれているかどうか確認する(ステップS10)。2次元測位演算は、ENU座標系での高さ方向(Up軸)の位置を固定して位置計算する手法であり、測位衛星数が3衛星程度と少ない場合に実施される。2次元測位演算は、GPS分野では一般的な手法であり、測位衛星数が少ない時に位置を求めることができるというメリットがあるが、求めた位置の誤差が固定する高さ方向の位置誤差に比例して大きくなるというデメリットもある。
2次元測位演算が行なわれるときは(ステップS10においてYES)、2次元測位演算時における誤差楕円の補正方法が実行される(ステップS11)。2次元測位演算が行なわれないときは(ステップS10においてNO)、2次元測位演算時における誤差楕円の補正方法が実行されない。
以下の説明では、2次元測位演算が行なわれるとき(ステップS10においてYES)を想定する。
誤差楕円計算部45は、数式20を用いて、誤差楕円を補正する(ステップS11)。
Figure 0006546730
数式20の第1項は、数式19のr√λそのものである。数式20の第2項は、数式19のr√λの補正項である。βは、測位衛星数に依存するパラメータである。位置計算部41にて測位衛星数が少なく、2次元測位演算が行なわれたときは、βは1以上の値となり、位置計算部41にて測位衛星数が多く、2次元測位演算が行なわれないときは、βは0近傍の値となり、つまり、βは測位衛星数に反比例する補正係数である。rは、数式17に示したrそのものである。σ は、数式16に示したσ そのものである。
つまり、誤差楕円計算部45は、位置計算部41にて測位衛星数が少なく、2次元測位演算が行なわれたときに、水平面(E−N平面)での誤差楕円の長半径及び短半径の長さを、測位衛星数に反比例する補正係数βを乗じた高さ方向(Up軸)の誤差分散で補正する。2次元測位演算では、高さ方向の位置を固定するという演算手法の特性上、高さ方向の位置誤差が水平面での位置誤差として現れるという特徴があるため、高さ方向の誤差分散を使用して、誤差楕円の水平面の長半径及び短半径を補正する。
本発明の誤差楕円の計算方法の全体構成を図9に示す。
ステップS21の予測過程について説明する。この予測過程は、前回の更新過程で計算した推定状態量x k−1|k−1及び誤差共分散行列Pk−1|k−1を入力し、さらにプロセス雑音Qを入力する。次に、入力した各種情報をカルマンフィルタの予測過程の数式3、4に適用し、推定状態量x k|k−1及び誤差共分散行列Pk|k−1を計算し出力する。
ステップS22の更新過程について説明する。この更新過程は、ステップS21の予測過程で計算した推定状態量x k|k−1及び誤差共分散行列Pk|k−1を入力し、さらに観測量z及び観測雑音Rを入力する。次に、入力した各種情報をカルマンフィルタの更新過程の数式5〜7に適用し、推定状態量x k|k及び誤差共分散行列Pk|kを計算し出力する。
ステップS23の計算過程について説明する。この計算過程は、ステップS21の予測過程で計算した推定状態量x k|k−1を入力し、さらにステップS22の更新過程で計算した推定状態量x k|kを入力する。入力した各種推定状態量から衛星信号受信装置Rxの位置p k|k、 p k|k-1及び速度ベクトルv k|kを取り出す。次に、取り出した各種情報を数式8〜12に適用し、ε、|sinθ|、σ及び上述のプロセス雑音Qに代わる新たなプロセス雑音Wを計算し、プロセス雑音Wを出力する。
ステップS24の誤差楕円の予測過程について説明する。この誤差楕円の予測過程は、前回の更新過程で計算した誤差楕円用の誤差共分散行列P~k-1|k−1を入力し、さらにステップS23の計算過程で計算した新たなプロセス雑音Wを入力する。次に、入力した情報を数式13に適用し、誤差楕円用の誤差共分散行列P~k|k−1を計算し出力する。
ステップS25の誤差楕円の更新過程について説明する。この誤差楕円の更新過程は、ステップS24の誤差楕円の予測過程で計算した誤差楕円用の誤差共分散行列P~k|k−1を入力し、さらに観測雑音Rを入力する。入力した観測雑音Rから位置pに関する成分のみを取り出す。次に、入力した情報及び取り出した情報を数式14、15に適用し、誤差楕円用の誤差共分散行列P~k|kを計算し出力する。
ステップS26の誤差楕円の軸方向及び径の長さの計算過程について説明する。ステップS26の計算過程は、ステップS25の誤差楕円の再更新過程で計算した誤差楕円用の誤差共分散行列P~k|kを入力する。次に、入力した情報を数式16〜19に適用し、誤差楕円の軸方向及び径の長さを計算する。また、2次元測位演算が行われていれば、数式20によって、誤差楕円の径の長さを補正する。計算された誤差楕円の軸方向及び径の長さは、衛星信号受信装置Rxを使用するユーザ側に外部出力される。
本発明及び比較例の誤差楕円の時系列グラフを図10に示す。図10に示した時系列グラフは、衛星信号受信装置Rxの搭載車両が図2のような高架下を走行時の、誤差楕円の時系列グラフである。「位置誤差」は、測位位置と真位置間の距離を示す。「従来誤差楕円」は、従来技術の誤差楕円の長半径を示す。「本発明誤差楕円」は、本発明の誤差楕円の長半径を示す。
誤差楕円は、以下の条件を満たすことが理想的である。(1)誤差楕円は位置誤差を上回ること。誤差楕円が位置誤差を下回れば、測位位置の誤差が大きいにも関わらず、ユーザは測位位置の誤差が実際より小さいと認識してしまう。(2)誤差楕円は位置誤差を過剰に上回らず少しだけ上回ること。誤差楕円が位置誤差を過剰に上回れば、測位位置の誤差が小さいにも関わらず、ユーザは測位位置の誤差が実際より大きすぎると認識してしまう。
従来の誤差楕円は、測位時刻23:17:37以降において、位置誤差を下回っているため、上述の条件を満たしておらず理想的ではない。本発明の誤差楕円は、測位時刻23:17:37以降を含めて、時系列の全測位時刻において、位置誤差を少しだけ上回っているため、上述の条件を満たしており理想的である。
以上に説明の事項は、以下のようにまとめられる。
本発明では、マルチパスが測位位置に及ぼす影響が大きいほど、差分ベクトルεが長くなり、差分ベクトルεが長いほど、差分ベクトルεを用いて算出したプロセス雑音Wが大きくなり、プロセス雑音Wを用いて算出した誤差楕円が大きくなるため、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
そして、マルチパスが測位位置に及ぼす影響が大きいほど、差分ベクトルεと速度ベクトルv k|kのなすベクトル間角度θが90°又が270°に近くなり、ベクトル間角度θが90°又が270°に近いほど、ベクトル間角度θを用いて算出した速度ベクトル誤差量σが大きくなり、速度ベクトル誤差量σを用いて算出したプロセス雑音Wが大きくなり、プロセス雑音Wを用いて算出した誤差楕円が大きくなるため、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
さらに、測位演算に利用可能な測位衛星数が少なく、ENU座標系の高さ方向(Up軸)の測位位置を固定する2次元測位演算を行なうときに、ENU座標系の水平面(E−N平面)の誤差楕円の長半径及び短半径を、ENU座標系の高さ方向(Up軸)における誤差楕円の誤差分散で補正することで、誤差楕円を大きくすることができる。逆に、測位演算に利用可能な測位衛星数が多く、ENU座標系の高さ方向(Up軸)の測位位置を固定しない3次元測位演算を行なうときは、ENU座標系の水平面(E−N平面)の誤差楕円の長半径及び短半径を、ENU座標系の高さ方向(Up軸)における誤差楕円の誤差分散で補正しないため、誤差楕円を大きくし過ぎないようにすることができる。
本発明の衛星信号受信装置は、マルチパスが測位位置に及ぼす影響を測位位置の誤差楕円に対してよりよく反映させることができる。
Rx:衛星信号受信装置
S1、S2、S3、S4:測位衛星
El:高架構造
Rf:反射物体
1:信号受信部
2:追尾処理部
3:復調処理部
4:測位演算部
21:擬似距離観測部
22:ドップラー周波数観測部
23:航法データ抽出部
41:位置計算部
42:速度計算部
43:差分ベクトル計算部
44:速度ベクトル誤差量計算部
45:誤差楕円計算部

Claims (3)

  1. 測位演算を行なう衛星信号受信装置であって、
    自装置と測位衛星の間の擬似距離を観測する擬似距離観測部と、
    前記擬似距離観測部が観測した擬似距離に基づいて、測位時刻より過去の時刻において、当該測位時刻における自装置の予測位置を予測した後に、当該測位時刻において、当該測位時刻における自装置の測位位置を更新する位置計算部と、
    前記位置計算部が当該測位時刻より過去の時刻において予測した、当該測位時刻における自装置の予測位置と、前記位置計算部が当該測位時刻において更新した、当該測位時刻における自装置の測位位置と、の差分ベクトルを計算する差分ベクトル計算部と、
    当該測位時刻における自装置の速度ベクトルを計算する速度計算部と、
    前記差分ベクトル計算部が計算した差分ベクトルが長いほど、さらに当該測位時刻における自装置の速度ベクトル誤差量が大きいほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における誤差楕円を大きく計算する誤差楕円計算部と、
    を備えることを特徴とする衛星信号受信装置。
  2. 自装置と測位衛星の間のドップラー周波数を観測するドップラー周波数観測部と
    記差分ベクトル計算部が計算した差分ベクトルと、前記速度計算部が計算した速度ベクトルと、のなすベクトル間角度を計算し、計算したベクトル間角度に基づいて、速度ベクトル誤差量を計算する速度ベクトル誤差量計算部と、
    をさらに備え、
    前記速度計算部は、前記ドップラー周波数観測部が観測したドップラー周波数に基づいて、当該測位時刻において、当該測位時刻における自装置の速度ベクトルを計算し、
    前記誤差楕円計算部は、前記速度ベクトル誤差量計算部が計算したベクトル間角度が90°又は270°に近いほど、当該測位時刻において、当該測位時刻における前記速度ベクトル誤差量を大きく計算することを特徴とする、請求項1に記載の衛星信号受信装置。
  3. 前記誤差楕円計算部は、ENU(Local East、North、Up)座標系の高さ(Up軸)方向における自装置の測位位置を固定する2次元測位演算が行なわれるときに、ENU座標系の水平面(East−North平面)での誤差楕円の長半径及び短半径を、前記差分ベクトル計算部が計算した差分ベクトルに基づいて推定したENU座標系の高さ方向における誤差楕円の誤差分散で補正することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の衛星信号受信装置。
JP2014207790A 2014-10-09 2014-10-09 衛星信号受信装置 Active JP6546730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207790A JP6546730B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 衛星信号受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207790A JP6546730B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 衛星信号受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016075646A JP2016075646A (ja) 2016-05-12
JP6546730B2 true JP6546730B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=55951198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014207790A Active JP6546730B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 衛星信号受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6546730B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106646537B (zh) * 2016-12-29 2019-04-19 湖南国科微电子股份有限公司 一种抗多径的gnss快速选星方法及装置
CN112433236B (zh) * 2021-01-27 2021-05-18 腾讯科技(深圳)有限公司 误差模型标定方法、装置、设备及计算机可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2995852B2 (ja) * 1990-10-30 1999-12-27 株式会社デンソー 車両用gps航法システム
JP4463130B2 (ja) * 2005-03-16 2010-05-12 アルパイン株式会社 Gps受信装置およびgps受信装置における誤差円半径の設定方法
JP2009025045A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Toyota Motor Corp 移動体用測位装置
JP4934167B2 (ja) * 2009-06-18 2012-05-16 クラリオン株式会社 位置検出装置および位置検出プログラム
JP6143474B2 (ja) * 2013-01-24 2017-06-07 クラリオン株式会社 位置検出装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016075646A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5301762B2 (ja) キャリア位相相対測位装置
JP4781313B2 (ja) マルチパス検出装置、測位装置、姿勢方位標定装置、マルチパス検出方法およびマルチパス検出プログラム
US6496778B1 (en) Real-time integrated vehicle positioning method and system with differential GPS
US8019539B2 (en) Navigation system with apparatus for detecting accuracy failures
US8188919B2 (en) Globally-convergent geo-location algorithm
EP2927640B1 (en) Global positioning system (gps) self-calibrating lever arm function
JP2010528320A (ja) リアルタイムキネマティック(rtk)測位における距離依存性誤差の軽減
US20140214317A1 (en) Position calculating method and position calculating device
JP2012207919A (ja) 異常値判定装置、測位装置、及びプログラム
US11525926B2 (en) System and method for position fix estimation using two or more antennas
US20170269225A1 (en) Navigation Satellite Wide-Lane Bias Determination and Over-Range Adjustment System and Method
WO2013080183A9 (en) A quasi tightly coupled gnss-ins integration process
US20170026797A1 (en) Systems and methods for using doppler measurements to estimate a position of a receiver
US10830898B2 (en) Method and apparatus applicable to positioning in NLOS environment
CN107607032A (zh) 一种gnss形变监测系统
KR20020080829A (ko) 오차보정시스템을 구비하는 관성측정유닛-지피에스통합시스템과 미지정수 검색범위 축소방법 및 사이클 슬립검출방법, 및 그를 이용한 항체 위치, 속도,자세측정방법
JP2007163335A (ja) 姿勢標定装置、姿勢標定方法および姿勢標定プログラム
US20240012158A1 (en) Method for Estimating Multipath Error of Pseudo-Range Measurement Value, and Positioning Method Using Same
US20240159529A1 (en) Systems and methods for extending the spatial coverage of a reference pressure network
JP6546730B2 (ja) 衛星信号受信装置
WO2017066750A1 (en) Triple difference formulation for formation flight
US9423507B2 (en) Methods and apparatuses for multipath estimation and correction in GNSS navigation systems
Kirkko-Jaakkola et al. Improving TTFF by two-satellite GNSS positioning
KR20140142610A (ko) 위치 측정 장치 및 방법
Tien et al. Adaptive strategy-based tightly-coupled INS/GNSS integration system aided by odometer and barometer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6546730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150