JP6546061B2 - 管理装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、管理装置および方法に関する。
近年、マイクロセルやナノセル、ピコセル、フェムトセルなどのスモールセルの基地局の設置が進んでいる。これにより、地形や建築物の影響で最寄りのマクロセルの電波が届きにくい場所や、外からの電波が届きにくい建物の内部などでも良好な通信品質を維持することができる。
スモールセルが密に配置された場合の課題のひとつに、上りリンクにおけるセルをまたいだ干渉(以下、単に上りリンク干渉と称す)がある。上りリンク干渉は、近接セル内にあってその基地局と通信する端末から対象セルの基地局に届いてしまう信号による干渉である。上りリンク干渉は基地局間の距離が縮まると強くなるので、スモールセルが密に配置された場合により顕著となりうる。例えば非特許文献1、2、3で提案されるような干渉除去・低減技術を使用すると、そのような上りリンク干渉を低減できる。
K. Balachandran, J. Kang, K. Karakayali, and K. Rege, "Networkcentric cooperation schemes for uplink interference management in cellular networks," Bell Labs Technical Journal, vol. 18, no. 2, pp. 23. 36, Sept 2013. K. Lee, "Uplink interference alignment for two-cell mimo interference channels," Vehicular Technology, IEEE Transactions on, vol. 62, no. 4, pp. 1861.1865, May 2013. Y. Sun, R. Jover, and X. Wang, "Uplink interference mitigation for ofdma femtocell networks," Wireless Communications, IEEE Transactions on, vol. 11, no. 2, pp. 614.625, February 2012. K. Oltmann, R. Cavalcante, S. Stanczak, and M. Kasparick, "Interference identification in cellular networks via adaptive projected subgradient methods," in Signals, Systems and Computers, 2013 Asilomar Conference on, Nov 2013, pp. 1946.1950.
しかしながら、干渉源となるモバイル端末は移動するので、上りリンク干渉は動的に変化する。したがって、非特許文献1、2、3で提案されるような干渉除去・低減技術の能力を十分に発揮させるためには、干渉源を特定する必要がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、上りリンク干渉の干渉源を特定できる技術または、端末が干渉源を考慮した制御を行うための技術の提供にある。
本発明のある態様は、管理装置に関する。この管理装置は、第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置であって、第1基地局が受信した信号から第1基地局をサービング基地局とする端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得する取得部と、第2基地局のスケジュール情報と、取得部によって取得された電力に関する情報と、に基づいて、第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから第1基地局への干渉を評価する評価部と、を備える。
本発明の別の態様もまた、管理装置である。この管理装置は、複数の基地局を含む無線通信システムの管理装置であって、複数の基地局のそれぞれによって独立に決定されたスケジュール情報を取得する取得部と、取得部によって取得された複数のスケジュール情報のなかから、所定の関係を有する複数のスケジュール情報を特定する特定部と、複数の基地局のうちのひとつに、特定部によって特定された複数のスケジュール情報を使用した干渉の評価を行うよう要求する要求部と、を備える。
本発明の別の態様は、端末である。この端末は、第1基地局をサービング基地局とする端末であって、第1基地局からスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、スケジュール情報取得部によって取得されたスケジュール情報にしたがって第1基地局に信号を送信する送信部と、を備え、第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置は、第1基地局が受信した信号から端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得し、第2基地局のスケジュール情報と、取得された電力に関する情報と、に基づいて、第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから第1基地局への干渉を評価する。
本発明の別の態様は、端末である。この端末は、複数の基地局のうちのひとつの基地局をサービング基地局とする端末であって、ひとつの基地局からスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、スケジュール情報取得部によって取得されたスケジュール情報にしたがってひとつの基地局に信号を送信する送信部と、を備え、複数の基地局を含む無線通信システムの管理装置は、複数の基地局のそれぞれによって独立に決定されたスケジュール情報を取得し、取得された複数のスケジュール情報のなかから、所定の関係を有する複数のスケジュール情報を特定し、複数の基地局のうちのひとつに、特定部によって特定された複数のスケジュール情報を使用した干渉の評価を行うよう要求する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、上りリンク干渉の干渉源を特定できる、または、端末が干渉源を考慮した制御を行うことができる。
実施の形態の原理を説明するための模式的な説明図である。 図1の無線通信システムのネットワーク側の構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態に係る対象基地局のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本実施の形態に係る中央処理管理装置の機能および構成を示すブロック図である。 図4のSVコードブック保持部の一例を示すデータ構造図である。 本実施の形態に係る対象基地局の機能および構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る無線通信システムにおける一連の処理の流れを示すチャートである。 第1変形例に係る中央処理管理装置の機能および構成を示すブロック図である。 第1変形例に係る無線通信システムにおける一連の処理の流れを示すチャートである。 代表的な端末装置の機能および構成を示すブロック図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
図1は、実施の形態の原理を説明するための模式的な説明図である。本実施の形態に係る無線通信システム10は、例えば、それぞれが無線通信装置として動作する3つの基地局(基地局装置)2、4、6と6つのユーザ端末8a〜8fとを含む。第1基地局2、第2基地局4、第3基地局6は互いに隣接して配置されている。第1基地局2の通信可能な第1範囲(第1セル)2aには2つのユーザ端末8a、8bが存在し、そのそれぞれは第1基地局2と無線リンクを確立している。したがって、第1ユーザ端末8a、第2ユーザ端末8bのサービング基地局はいずれも第1基地局2である。同様に、第3ユーザ端末8cおよび第4ユーザ端末8dは第2基地局4の通信可能な第2範囲4a内にあって第2基地局4をサービング基地局とし、第5ユーザ端末8eおよび第6ユーザ端末8fは第3基地局6の通信可能な第3範囲6a内にあって第3基地局6をサービング基地局とする。以下、ある基地局をサービング基地局とするユーザ端末を、その基地局に属するユーザ端末と称する。
なお、例示的に3つの基地局と6つのユーザ端末とが含まれるシステムを示しているが、これらの通信装置は複数存在し得る。本無線通信システム10は、例えばロングタームエボリューション(LTE)等のセルラ通信システムであるが、その後の世代のセルラ通信システムや、無線LANなどの無線通信システムであってもよい。すなわち、以下の技術は、2つの通信装置間において、スケジューリングに基づく通信を行う場合に適用できるものであり、その対象は、必ずしもセルラ通信システム等の特定のシステムに限定されない。
図2は、図1の無線通信システム10のネットワーク側の構成の一例を示すブロック図である。無線通信システム10は中央処理管理装置(Central Processing and Control Unit)12を含む。第1基地局2、第2基地局4、第3基地局6および中央処理管理装置12は互いに接続されている。中央処理管理装置12は基地局とは異なるエンティティであってもよいし、基地局に含まれてもよいし、それ自身がひとつの基地局であってもよい。
図1に戻り、通常動作の期間中、各基地局2、4、6は独自に自己のUL(Uplink)スケジューリング情報およびDL(Downlink)スケジューリング情報を決定する。各基地局2、4、6は、決定されたUL、DLスケジューリング情報にしたがい、自己に属するユーザ端末に、該端末に割り当てた無線リソースの割当単位を通知する。
なお、無線リソースの割当単位は、ユーザ端末に割り当て可能な無線リソースの最小単位である。例えば、LTEでは、割当単位としてリソースブロック(Resource Block)すなわち12サブキャリア分の周波数区間と1サブフレーム(2スロット)分の時間区間とからなる2次元(時間−周波数)ユニットが採用されてもよい。以下、説明をわかりやすくするため、ULスケジュール情報における割当単位として上述のリソースブロックが採用される場合を説明する。しかしながら、他の伝送方式や他の割当単位が採用される場合にも以下の議論と同様の議論が成り立つことは、当業者には理解される。例えば、複数のリソースブロックが1つの割当単位として採用されてもよい。特に4つのリソースブロックからなるグループが割当単位として採用されてもよい。あるいはまた、Universal−Filtered OFDMが採用される場合は割当単位としてサブバンドが採用されてもよい。
本実施の形態では、通常動作の期間とは異なるトレーニング期間が採用される。そのトレーニング期間において、中央処理管理装置12は各基地局2、4、6のULスケジューリング情報を、それらのULスケジューリング情報が所定の関係を有するように決定する。このULスケジューリング情報は、トレーニング期間における上りリンクのリソースブロックの、ユーザ端末への割り当てを示す。トレーニング期間における使用可能なリソースブロックの数をN(Nは自然数)と表すとき、中央処理管理装置12において、各ユーザ端末に対してN個の要素からなるベクトルであるスケジューリングベクトル(Scheduling Vector、SV)が決定される。スケジューリングベクトルの各要素は、N個のリソースブロックのうちのひとつに対応する。スケジューリングベクトルの要素とリソースブロックとは1対1の関係にある。例えば、ユーザ端末にn(nはN以下の自然数)番目のリソースブロックのみが割り当てられている場合、当該ユーザ端末のスケジューリングベクトルはn番目の要素が「1」であり他の要素が「0」であるベクトルとなる。
中央処理管理装置12は、3つの基地局2、4、6に属する第1〜第6ユーザ端末8a〜8fのスケジューリングベクトルを、それらのスケジューリングベクトルが線形独立となるように決定する。中央処理管理装置12は、各基地局に属するユーザ端末のスケジューリングベクトルを並べてその基地局のスケジューリング行列(Scheduling Matrix)を生成する。図1には、N=6のときの第1基地局2、第2基地局4、第3基地局6のそれぞれのスケジューリング行列の例S、S、Sが示される。基地局のスケジューリング行列の各列は、その基地局に属するユーザ端末のスケジューリングベクトルである。例えば、第3基地局6のスケジューリング行列Sの第2列は、第3基地局6に属する第6ユーザ端末8fのスケジューリングベクトルSVである。中央処理管理装置12は、各基地局2、4、6に、その基地局について決定されたスケジューリング行列を通知する。なお、図1に示されるスケジューリング行列におけるスケジューリングベクトルの並びは一例であり、任意に並べ替え可能であることは、当業者には理解される。
中央処理管理装置12は、第1基地局2の干渉源行列を、残りの2つの基地局4、6のスケジューリング行列S、Sを結合することにより決定する。したがって、第1基地局2の干渉源行列の列は、残りの2つの基地局4、6に属するユーザ端末のスケジューリングベクトルからなる。中央処理管理装置12は、第2基地局4の干渉源行列および第3基地局6の干渉源行列を同様に決定する。このようにして決定される干渉源行列は、線形独立なベクトルからなるのでフルランク行列である。図1において、符号ISM1で示される[S、S]は第1基地局2の干渉源行列である。この干渉源行列は、第2基地局4に属する第3ユーザ端末8c、第4ユーザ端末8dおよび第3基地局6に属する第5ユーザ端末8e、第6ユーザ端末8fのスケジューリングベクトルを並べて構成される6行4列のフルランク行列である。同様に、符号ISM2で示される[S、S]は第2基地局4の干渉源行列であり、符号ISM3で示される[S、S]は第3基地局6の干渉源行列である。
各基地局2、4、6は、通知されたスケジューリング行列にしたがって、自己に属するユーザ端末をスケジューリングする。特に各基地局2、4、6は、通知されたスケジューリング行列に基づいて、自己に属するユーザ端末に該ユーザ端末に割り当てられたリソースブロックを通知する。ユーザ端末は、通知されたリソースブロックを使用してサービング基地局にデータを無線で送信する。図1の例では、第1ユーザ端末8a、第2ユーザ端末8bはそれぞれ自己に割り当てられたリソースブロックを使用して第1基地局2にデータを送信する(符号7a、7b)。他のユーザ端末8c、8d、8e、8fについても同様である。各ユーザ端末が送信するデータは同じ干渉源特定用のデータであってもよい。あるユーザ端末が異なるリソースブロックを使用して送信するデータも同じ干渉源特定用のデータであってもよい。
各基地局2、4、6は、リソースブロックごとに、受信した信号から自己をサービング基地局とするユーザ端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得する。特に各基地局2、4、6は、残りの部分の電力を当該リソースブロックにおける受信干渉電力として特定する。リソースブロックにおける受信干渉電力は、他の基地局に属するユーザ端末のうち当該リソースブロックを使用してデータを送信する少なくともひとつのユーザ端末からの干渉による電力を含む。図1の例では、第2基地局4に属する第3ユーザ端末8c、第4ユーザ端末8dおよび第3基地局6に属する第5ユーザ端末8e、第6ユーザ端末8fから第1基地局2に到達する信号(すなわち、干渉信号)は破線の矢印7c、7d、7e、7fで示される。特定される電力は干渉成分以外にも熱雑音やフェージングなどによる影響を含みうるが、本明細書では、これらの影響は例えば平均化などにより無視できる場合を説明する。
本実施の形態に係る無線通信システム10では、各基地局2、4、6は中央処理管理装置12により決定されたULスケジューリング情報にしたがうので、ある基地局のあるリソースブロックにおける受信干渉電力が、他の基地局のどのユーザ端末に起因するものであるかを決定することができる。したがって、ULスケジューリング情報を受信干渉電力に逆に作用させることにより、他の基地局のユーザ端末からの干渉の度合いを評価できる。
図1の例において、第3ユーザ端末8cから第1基地局2への干渉電力である個別干渉電力をIP3と表記する。IP3は、第3ユーザ端末8cに割り当てられたリソースブロックに亘り一定である。すなわち、2番目、3番目および6番目のリソースブロックのそれぞれにおいて、第1基地局2の受信干渉電力は同じIP3成分を含む。同様に、第4ユーザ端末8d、第5ユーザ端末8e、第6ユーザ端末8fから第1基地局2への個別干渉電力をそれぞれIP4、IP5、IP6と表記する。他の基地局に属するユーザ端末から計算対象の基地局への個別干渉電力を要素とするベクトルを個別干渉電力ベクトルPi(=(IP3、IP4、IP5、IP5))として定義する。1番目〜6番目のリソースブロックにおける第1基地局2の受信干渉電力をそれぞれRIP1〜RIP6と表記する。N=6個の要素からなる受信干渉電力ベクトルPriを、各要素がN=6個のリソースブロックのうちの対応するひとつの受信干渉電力であるベクトル(=(RIP1、RIP2、RIP3、RIP4、RIP5、RIP6))として定義する。このとき、以下の式1が成立する。
Pri=ISM1・Pi…(式1)
なお、「・」は行列積を表す。
ISM1はフルランク行列なので、(ISM1・ISM1)には逆行列が存在する。したがって、式1の両辺に左からISM1を乗じ、さらに左から上記逆行列を乗じることで、
Pi=(ISM1・ISM1)−1・ISM1・Pri…(式2)
が成立する。この式2を計算することで、受信干渉電力ベクトルPriから個別干渉電力ベクトルPiを求めることができる。図1の場合に関する個別干渉電力ベクトルの具体的な計算例を下に示す。
「(ISM1・ISM1)−1・ISM1」は以下のように求められる。
Figure 0006546061
したがって、個別干渉電力ベクトルPiは以下のように求まる。
Figure 0006546061
したがって、それぞれが個別干渉電力の線形結合の形で表される受信干渉電力RIP1〜RIP6から、個別干渉電力IP3、IP4、IP5、IP6が求まる。これにより、例えば、中央処理管理装置12は、計算の結果、最も大きな個別干渉電力を有するユーザ端末を、第1基地局2の主たる基地局間上りリンク干渉源として特定することができる。特定された干渉源からの上りリンク干渉を低減または除去する処理が行われてもよい。そのような処理は公知の上りリンク干渉低減・除去技術を使用して実現されてもよい。
図1では基地局の数が3で各基地局に2つのユーザ端末が属している場合について説明したが、本実施の形態に係る技術的思想は任意の数の基地局および任意の数のユーザ端末を有するシステムにも適用可能であることは、本明細書に触れた当業者には明らかである。特にある基地局への主たる基地局間上りリンク干渉源がその基地局の隣接基地局以外の基地局に属する可能性は低いので、ある基地局と、その基地局に隣接する基地局とを含む系を考えれば十分である。また、図1の例では使用するリソースブロックの数Nは6であるが、Nを増やせばその分対応可能なユーザ端末の数(=スケジューリングベクトルの要素の数)を増やすことができる。一方、ベクトルの要素はバイナリなので、逆行列の計算に関する演算量は十分小さく抑えることができる。ある基地局に隣接する基地局の数は有限であり、それらの隣接する基地局に属するユーザ端末の総数も有限であり、かつトレーニング期間の長さを調整することで使用可能なリソースブロックの数を任意に増やすことができるので、スケジューリングベクトルの線形独立性は担保される。
以下では、ある1つの対象基地局に着目し、その対象基地局に隣接する隣接基地局から対象基地局への基地局間上りリンク干渉源を特定する場合を説明する。この場合、ネットワークに含まれる基地局を順番に選択して同様の特定処理を繰り返すことで、全ての基地局について基地局間上りリンク干渉源を特定できる。また、後述するが、隣接基地局間でスケジューリングベクトルの線形独立性が担保されていれば、対象基地局のスケジューリングベクトルと隣接基地局のスケジューリングベクトルとの線形独立性は要求されない。
ただし、対象基地局のスケジューリングベクトルと隣接基地局のスケジューリングベクトルとが線形独立となるよう決定される場合、対象基地局および隣接基地局について同時にそれぞれの基地局への基地局間上りリンク干渉源を特定できる。この場合、基地局の数が増えても、離れている基地局すなわち隣接していない基地局について同じスケジューリングベクトルの集合を割り当てることにより、任意の基地局について干渉源行列をフルランクにすることができる。このスケジューリングベクトルの集合の割り当ては、グラフ彩色の問題に帰着される。すなわち各基地局を頂点とし、各基地局とその隣接基地局との間に辺を設けた平面グラフの頂点彩色、特に最適彩色を解けばよい。特に、隣接する頂点同士だけでなく、ある頂点に隣接する頂点にさらに隣接する頂点と、元の頂点とが異なる色でなければならないという要件を課してもよい。線形独立なスケジューリングベクトルの集合を予め作成し、その集合を彩色数個の部分集合に分け、各部分集合を対応する色に割り当てる。そしてある色の頂点(=基地局)に属するユーザ端末にはその色に対応する部分集合に含まれるスケジューリングベクトルを割り当てる。これにより、スケジューリングベクトルの再利用が可能となり、基地局の数が増えても必要なスケジューリングベクトルの数の増加を抑制できる。その結果、本実施の形態に係る方法のスケーラビリティが高まる。なお、頂点彩色の解は適宜コンピュータ等を使用して求めればよい。例えば、理想的な六角セルからなる系を考える場合には、7色あれば十分である。
図3は、対象基地局100のハードウェア構成例を示すブロック図である。隣接基地局は対象基地局と同様の構成を有する。対象基地局100は、一例において、図3に示すようなハードウェア構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、及び通信装置205を有する。対象基地局100では、例えばROM202、RAM203及び外部記憶装置204のいずれかに記録された、対象基地局100の各機能を実現するためのプログラムがCPU201により実行される。そして、対象基地局100は、例えばCPU201により通信装置205を制御して、対象基地局100と他の基地局との間又は対象基地局100とユーザ端末との間又は対象基地局100と中央処理管理装置12との間の通信を行う。なお、図3では、対象基地局100は、1つの通信装置205を有するとしているが、例えば、対象基地局100は、基地局間の通信用の通信装置及びユーザ端末との間の通信のための通信装置及び中央処理管理装置12との間の通信のための通信装置を有してもよい。
なお、対象基地局100は、各機能を実行する専用のハードウェアを備えてもよいし、一部をハードウェアで実行し、プログラムを動作させるコンピュータでその他の部分を実行してもよい。また、対象基地局100は、その全機能をコンピュータとプログラムにより実行させてもよい。また、中央処理管理装置12は基本的に対象基地局100と同様なハードウェア構成を有してもよい。中央処理管理装置12は、通信装置を制御して、中央処理管理装置12とそれが管理する各基地局との間の通信を行う。中央処理管理装置12が対象基地局100に含まれる場合は、中央処理管理装置12と対象基地局100との通信は内部インタフェースによる。
図4は、本実施の形態に係る中央処理管理装置12の機能および構成を示すブロック図である。中央処理管理装置12は、ネットワーク情報取得部102と、スケジューリング決定部104と、ISM生成部106と、通知部108と、ネットワーク情報保持部110と、SVコードブック保持部118と、含む。ネットワーク情報取得部102は、他のネットワーク要素等から、無線通信システム10のネットワーク側のネットワークトポロジについての情報を取得する。ネットワークトポロジについての情報は、無線通信システム10に含まれる基地局の物理的な位置関係を含む。ネットワーク情報取得部102は、中央処理管理装置12が管理する基地局についての情報のみを取得してもよい。ネットワーク情報取得部102は、HSS(Home Subscriber Server)等から、各基地局について、その基地局に属するユーザ端末を特定する端末IDを取得する。ネットワーク情報取得部102は、取得された情報をネットワーク情報保持部110に登録する。
図5は、図4のSVコードブック保持部118の一例を示すデータ構造図である。SVコードブック保持部118は、予め定められた互いに線形独立なスケジューリングベクトルの集合を保持する。SVコードブック保持部118は、スケジューリングベクトルを一意に特定する識別子であるインデクスと、該スケジューリングベクトルと、該スケジューリングベクトルが属する色の部分集合を特定するカラーIDと、を対応付けて保持する。SVコードブック保持部118に保持される情報は、使用可能なリソースブロックの数を基にネットワークの管理者等により予め作成されてもよい。カラーIDは上述の別の態様におけるスケジューリングベクトルの再利用に関する。
図4に戻り、スケジューリング決定部104は、トレーニング期間におけるULスケジューリング情報を決定する。スケジューリング決定部104は、基地局選択部112と、ユーザ端末特定部114と、SV割当部116と、を有する。基地局選択部112は、主たる基地局間上りリンク干渉源の特定が必要な対象基地局100を選択する。対象基地局100は第1基地局2、第2基地局4、第3基地局6のいずれかであってもよい。基地局選択部112は、ネットワーク情報保持部110に保持される基地局の物理的な位置関係を参照し、対象基地局100に隣接する複数の隣接基地局を選択する。
ユーザ端末特定部114は、ネットワーク情報保持部110に保持される基地局と端末IDとの対応関係を参照し、基地局選択部112によって選択された対象基地局100および複数の隣接基地局に属する複数のユーザ端末を特定する。
SV割当部116は、SVコードブック保持部118を参照し、ユーザ端末特定部114によって特定された複数のユーザ端末のそれぞれに異なるスケジューリングベクトルを割り当てる。SVコードブック保持部118に保持されるスケジューリングベクトルは線形独立なので、複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルもまた線形独立である。
ISM生成部106は、SV割当部116によって複数の隣接基地局に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルを結合することによって、対象基地局100についての干渉源行列を生成する。
通知部108は、スケジューリング決定部104により決定されたULスケジューリング情報を対象基地局100および複数の隣接基地局に通知する。通知部108は、対象基地局100および複数の隣接基地局のそれぞれに、その基地局に属するユーザ端末の端末IDと該ユーザ端末に割り当てられたスケジューリングベクトルのインデクスとを含むULスケジューリング情報を制御メッセージとして送信する。この場合、スケジューリングベクトルそのものを送信する場合よりも通信量を低減できる。通知部108は、ISM生成部106によって生成された干渉源行列を対象基地局100に送信する。この干渉源行列は制御メッセージに含まれる。あるいはまた、通知部108は、干渉源行列を対象基地局100に通知するために、干渉源行列に含まれるスケジューリングベクトルのインデクスの組を送信してもよい。この場合、通信量を低減できる。トレーニング期間におけるリソースブロックの数が多いほどスケジューリングベクトルの要素の数も多くなるので、通信量低減効果はより高くなる。例えば、リソースブロックの数が100であれば、スケジューリングベクトル自体はおよそ100ビットであるところ、インデクスは7ビットで済む。
図6は、対象基地局100の機能および構成を示すブロック図である。他の基地局は対象基地局100と同様な機能および構成を有してもよい。対象基地局100は、制御メッセージ取得部120と、スケジューラ122と、基地局通信部124と、受信干渉電力取得部126と、評価部128と、SVコードブック保持部118と同等のデータ構造を有する基地局SVコードブック保持部130と、を有する。基地局SVコードブック保持部130は、SVコードブック保持部118と対応するように、中央処理管理装置12によって適宜更新されてもよい。制御メッセージ取得部120は、中央処理管理装置12の通知部108から受信した対象基地局100宛の制御メッセージを取得し、取得された制御メッセージから対象基地局100に属するユーザ端末に割り当てられたスケジューリングベクトルのインデクスと、干渉源行列と、を抽出する。
スケジューラ122は、基地局SVコードブック保持部130を参照し、制御メッセージ取得部120によって抽出されたインデクスに対応するスケジューリングベクトルを特定する。スケジューラ122は、特定されたスケジューリングベクトルに基づいて、対象基地局100に属するユーザ端末に割り当てられた上りリンクのリソースブロックを特定する情報を含む端末宛制御情報を生成する。
基地局通信部124は、スケジューラ122によって生成された端末宛制御情報を、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel、物理下りリンク制御チャネル)などの下り制御チャネルを介して無線で、対象基地局100に属する各ユーザ端末に送信する。なお、端末宛制御情報は、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel、物理下りリンク共有チャネル)などのデータチャネルで伝送されてもよい。基地局通信部124は、端末宛制御情報に応じて各ユーザ端末から送信される上りリンクのデータ信号を、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel、物理上りリンク共用チャネル)などの上り共用チャネルを介して無線で受信する。基地局通信部124は、他にも様々な態様で制御情報やデータをユーザ端末とやりとりするが、それは公知の通信技術を使用して実現されてもよい。
受信干渉電力取得部126は、トレーニング期間におけるリソースブロックごとに、受信干渉電力を取得する。受信干渉電力取得部126は、計算対象のリソースブロックについて、対象基地局100に属するユーザ端末のなかからその計算対象のリソースブロックに割り当てられたユーザ端末を特定する。受信干渉電力取得部126は、計算対象のリソースブロックにおいて、特定されたユーザ端末から基地局通信部124がPUSCHを介して受信した信号の成分を特定する。受信干渉電力取得部126は、計算対象のリソースブロックにおいて基地局通信部124がPUSCHを介して受信したトータルの信号から、特定された信号の成分を引いた残りの部分の電力を演算することで計算対象のリソースブロックの受信干渉電力を取得する。なお、計算対象のリソースブロックにユーザ端末が割り当てられていない場合、受信干渉電力取得部126は計算対象のリソースブロックにおいて基地局通信部124がPUSCHを介して受信したトータルの信号の電力を受信干渉電力として取得する。
評価部128は、制御メッセージ取得部120によって抽出された干渉源行列と受信干渉電力取得部126によって取得された受信干渉電力とに基づいて、複数の隣接基地局のいずれかに属するユーザ端末から対象基地局100への干渉を評価する。評価部128は、行列演算部132と、干渉源特定部134と、を有する。
行列演算部132は、受信干渉電力取得部126によって取得された受信干渉電力からなる受信干渉電力ベクトルに作用させる行列を、制御メッセージ取得部120によって抽出された干渉源行列から演算する。干渉源行列をISMと表記するとき、行列演算部132は以下の行列演算を実行する。
(ISM・ISM)−1・ISM
行列演算部132は、トレーニング期間が始まる前または該期間中に上記演算を実行し、その結果を保持してもよい。この場合、該期間後の干渉の評価にかかる時間を短縮できる。
干渉源特定部134は、行列演算部132における行列演算の結果得られた行列を受信干渉電力ベクトルに作用させることで、個別干渉電力ベクトルを演算する。干渉源特定部134は、演算された個別干渉電力ベクトルに含まれる要素のうち、最も大きな要素に対応するユーザ端末を、対象基地局100への主たる基地局間上りリンク干渉源として特定する。干渉源特定部134は、個別干渉電力ベクトルの要素の大きさに基づいて、干渉源をランク付けしてもよい。
以上の構成による無線通信システム10の動作を説明する。
図7は、無線通信システム10における一連の処理の流れを示すチャートである。中央処理管理装置12はネットワークトポロジや基地局に属するユーザ端末についての情報を取得する(S702)。中央処理管理装置12は、対象基地局100および隣接基地局についてのULスケジューリング情報と、対象基地局100についての干渉源行列と、を決定する(S704)。中央処理管理装置12は、決定された情報を含む制御メッセージCMを対象基地局100に送信する(S706)。対象基地局100は、受信した制御メッセージCMに基づいて、対象基地局100に属するユーザ端末に対する端末宛制御情報を生成する(S708)。対象基地局100は、生成された端末宛制御情報をユーザ端末に送信する(S710)。ユーザ端末は、トレーニング期間TRにおいて、受信した自端末宛の端末宛制御情報によって指定されるリソースブロックを使用して、データを対象基地局100に送信する(S712、S714、S716)。対象基地局100は、トレーニング期間TRにおけるリソースブロックごとに、受信干渉電力を測定する(S718、S720、S722)。対象基地局100は、測定された受信干渉電力と制御メッセージIMによって通知された干渉源行列とに基づいて、基地局間上りリンク干渉源を特定する(S724)。
本実施の形態に係る無線通信システム10によると、対象基地局100における上りリンクの電力の測定値から直接的に基地局間上りリンク干渉源を特定することができる。したがって、下りリンクの情報から間接的に上りリンクの干渉源を推定する場合と比較して、特定の精度が向上する。これは特にFDD(Frequency−Division Duplex、周波数分割複信方式)などの上りリンクと下りリンクとでパスロス特性が異なる場合に適用可能である。
また、干渉源の特定処理はネットワーク側で実行され、ユーザ端末に専用の機能を持たせたり専用の処理を行わせたりする必要はない。したがって、ユーザ端末の電池や演算機能などのリソースに対する負荷を増やすことなく、干渉源を特定できる。これは特にMCT(Machine Type Communication)等の端末の電池や演算機能に対する制限が厳しいアプリケーションに適用可能である。
また、本実施の形態に係る無線通信システム10では、スケジューリングベクトルを線形独立に選ぶことにより、比較的簡単な行列演算で隣接基地局のユーザ端末からの個別干渉電力を求めることができる。
これに対して、例えば、非特許文献4には、下りリンクのRSRP(Reference Signal Received Power)を使用して上りリンクの干渉源を推定する技術が開示されている。非特許文献4に記載の技術では、ユーザ端末がサービング基地局およびその隣接基地局のそれぞれについて下りリンクのパスロス(Path Loss)を測定し、測定結果をサービング基地局に送信する。パスロスの測定の際、ユーザ端末は各基地局からの寄与分を特定するために逐次干渉キャンセル(Successive Interference Cancellation)などの比較的複雑な処理を実行する必要がある。しかしながら、そのような処理を実装するとユーザ端末のコストが増大するか、またはユーザ端末での電力消費が増大しうる。
そこで、本実施の形態に係る技術を採用すると、ユーザ端末において逐次干渉キャンセルを使用する場合と比較して、より容易にかつユーザ端末側のリソースによらずに個別干渉電力を得ることができる。
また、本実施の形態に係る無線通信システム10では、中央処理管理装置12が各基地局のULスケジューリング情報を決定する。したがって、これは基地局を中央処理管理装置12で集中的に管理するというスキームとなじみやすい。
以上、実施の形態に係る無線通信システム10の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
実施の形態では、中央処理管理装置12がULスケジューリング情報を決定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、各基地局は独自に、自基地局に属するユーザ端末へのリソースブロックの割り当てを示す基地局スケジューリング情報を決定してもよい。
図8は、第1変形例に係る中央処理管理装置312の機能および構成を示すブロック図である。中央処理管理装置312は、ネットワーク情報取得部102と、スケジューリング収集部314と、可逆特定部316と、ISM生成部106と、通知部318と、ネットワーク情報保持部110と、SVコードブック保持部118と、を含む。スケジューリング収集部314は、各基地局から独自に設定された基地局スケジューリング情報を収集する。可逆特定部316は、収集した基地局スケジューリング情報に基づき、スケジュールベクトルが線形独立となる基地局の集合を特定する。通知部318は、特定された集合に含まれる基地局のそれぞれに干渉の評価を行うよう要求する。
図9は、第1変形例に係る無線通信システムにおける一連の処理の流れを示すチャートである。中央処理管理装置312に管理される複数の基地局のそれぞれは、自己の状態やネットワーク状況に基づいて、他の基地局とは独立に、基地局スケジューリング情報を決定する(S802)。基地局スケジューリング情報はユーザ端末にスケジュールベクトルを割り当てることで表現され、特にスケジューリングベクトルの集合であってもよい。各基地局は、決定された基地局スケジューリング情報を中央処理管理装置312に送信する(S804)。中央処理管理装置312は、受信した基地局スケジューリング情報のなかから、上述の行列演算が可能な干渉源行列を構成する基地局スケジューリング情報の集合を可逆システムとして特定する(S806)。特に中央処理管理装置312は、線形独立なスケジューリングベクトルの集合を構成する基地局スケジューリング情報の集合を見つける。これは、受信した基地局スケジューリング情報同士の可能な組み合わせに対して、その組み合わせに含まれるスケジューリングベクトルが線形独立となるか否かを検証することにより実現され、特にコンピュータアルゴリズムにより実現されてもよい。中央処理管理装置312は、特定された可逆システムに含まれる各基地局に、その基地局に対する干渉源行列を含み干渉の評価を要求する制御メッセージCM’を送信する(S808)。以降は、端末宛制御情報の生成(S708)等、図7に示される処理と同様の処理が行われる。
第1変形例に係る無線通信システムによると、基地局スケジューリング情報は基地局自身の状態や状況により決定されるので、中央処理管理装置12がスケジューリング情報を決定する場合と比較して通信効率やスループットの点で有利となる。しかしながら、可逆システムが見つからない可能性がある分、干渉源の特定可能性の観点では実施の形態の方法が有利である。
なお、ステップS408において、可逆システムに含まれない基地局に制御メッセージCM’を送信してもよい。この場合でも、可逆システムに含まれる基地局から含まれない基地局への基地局間上りリンク干渉を評価できる。
実施の形態では、対象基地局100が基地局間上りリンク干渉源を特定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、対象基地局は測定した受信干渉電力を中央処理管理装置に通知してもよい。中央処理管理装置は、通知された受信干渉電力と干渉源行列とに基づいて、評価部128における処理と同様の処理を行い、基地局間上りリンク干渉源を特定してもよい。この場合、干渉源特定のための行列演算やベクトル要素の大小比較を実行する演算リソースを、各基地局に設けるのではなく中央処理管理装置にひとつ設ければよいので、ネットワーク側の装置構成をより簡易化できる。
実施の形態では、SV割当部116による割り当てにより、対象基地局100に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルと、複数の隣接基地局に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルと、が線形独立である場合について説明したが、これに限られない。計算の原理上、対象基地局100に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルに制限はない。すなわち、複数の隣接基地局に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルが線形独立であれば、対象基地局100に属する複数のユーザ端末に割り当てられた複数のスケジューリングベクトルがそれと線形独立でなくても、対象基地局100の基地局間上りリンク干渉源を特定できる。例えば、マクロセルの基地局を対象基地局とし、該マクロセルの周囲の複数のスモールセルの基地局を隣接基地局としてもよい。この場合、スモールセルからマクロセルへの上りリンク干渉の干渉源の特定を可能としつつ、マクロセルに属するユーザ端末のスケジューリングベクトルを自由に設定できるので、マクロセル自体の通信性能を良好に維持できる。
実施の形態では、対象基地局100に対する隣接基地局の数が2以上である場合について説明したが、これに限られない。対象基地局100に隣接する基地局が一つしかない場合にも、本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。この場合、対象基地局100の干渉源行列を、隣接する基地局のスケジューリング行列とすればよい。
実施の形態において、隣接基地局に属するユーザ端末に、時間区間を共有する(異なる周波数区間の)複数のリソースブロックが割り当てられている場合、それらのリソースブロックにおける個別干渉電力を足し合わせることでトータルの個別干渉電力を求めてもよい。この場合、より正確な個別干渉電力の評価が可能となる。
図10は、上述の無線通信システムに含まれる代表的な端末装置の機能および構成を示すブロック図である。この端末装置は、図1に示される6つのユーザ端末8a〜8fのいずれかであってもよい。この端末装置のハードウェア構成は、図3に示されるものに準ずる。端末装置は、スケジュール情報取得部1002と、無線送受信部1001と、を備える。スケジュール情報取得部1002は、端末装置のサービング基地局から下り制御チャネルを介してスケジュール情報を取得する。これは、図7のステップS710に対応する。無線送受信部1001は、スケジュール情報取得部1002によって取得されたスケジュール情報にしたがってサービング基地局に信号を送信する。これは、図7のステップS712に対応する。
2 第1基地局、 4 第2基地局、 6 第3基地局、 10 無線通信システム。

Claims (8)

  1. 第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置であって、
    前記第1基地局が受信した信号から前記第1基地局をサービング基地局とする端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得する取得部と、
    前記第2基地局のスケジュール情報と、前記取得部によって取得された電力に関する情報と、に基づいて、前記第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから前記第1基地局への干渉を評価する評価部と、を備え
    前記無線通信システムは複数の前記第2基地局を含み、
    前記複数の第2基地局の複数のスケジュール情報は所定の関係を有するように決定され、
    前記所定の関係は、複数の端末にどの無線リソースが割り当てられたかをそれぞれベクトルで表現した場合に、その複数のベクトルが線形独立であることであり、
    前記評価部は、ベクトルの線形独立性に基づく行列演算を行うことにより干渉を評価することを特徴とする管理装置。
  2. 前記第1基地局は前記第2基地局に隣接することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記評価部は、行列演算の結果に基づいて前記第1基地局への干渉源となる端末を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記第1基地局のスケジュール情報を、当該スケジュール情報と前記複数のスケジュール情報とが前記所定の関係を有するように決定する決定部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記管理装置は前記第1基地局または前記第2基地局に含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 第1基地局をサービング基地局とする端末であって、
    前記第1基地局からスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
    前記スケジュール情報取得部によって取得されたスケジュール情報にしたがって前記第1基地局に信号を送信する送信部と、を備え、
    前記第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置は、
    前記送信部によって送信され前記第1基地局が受信した信号から前記端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得し、
    前記第2基地局のスケジュール情報と、取得された電力に関する情報と、に基づいて、前記第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから前記第1基地局への干渉を評価し、
    前記無線通信システムは複数の前記第2基地局を含み、
    前記複数の第2基地局の複数のスケジュール情報は所定の関係を有するように決定され、
    前記所定の関係は、複数の端末にどの無線リソースが割り当てられたかをそれぞれベクトルで表現した場合に、その複数のベクトルが線形独立であることであり、
    前記管理装置は、ベクトルの線形独立性に基づく行列演算を行うことにより干渉を評価することを特徴とする端末。
  7. 第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置が実行する方法であって、
    前記第1基地局が受信した信号から前記第1基地局をサービング基地局とする端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得することと、
    前記第2基地局のスケジュール情報と、取得された電力に関する情報と、に基づいて、前記第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから前記第1基地局への干渉を評価することと、を含み、
    前記無線通信システムは複数の前記第2基地局を含み、
    前記複数の第2基地局の複数のスケジュール情報は所定の関係を有するように決定され、
    前記所定の関係は、複数の端末にどの無線リソースが割り当てられたかをそれぞれベクトルで表現した場合に、その複数のベクトルが線形独立であることであり、
    前記評価することは、ベクトルの線形独立性に基づく行列演算を行うことにより干渉を評価することを含むことを特徴とする方法。
  8. 第1基地局と第2基地局とを含む無線通信システムの管理装置に、
    前記第1基地局が受信した信号から前記第1基地局をサービング基地局とする端末によって送信された信号の成分を除いた残りの部分の電力に関する情報を取得する機能と、
    前記第2基地局のスケジュール情報と、取得された電力に関する情報と、に基づいて、前記第2基地局をサービング基地局とする端末のそれぞれから前記第1基地局への干渉を評価する機能と、を実現させ
    前記無線通信システムは複数の前記第2基地局を含み、
    前記複数の第2基地局の複数のスケジュール情報は所定の関係を有するように決定され、
    前記所定の関係は、複数の端末にどの無線リソースが割り当てられたかをそれぞれベクトルで表現した場合に、その複数のベクトルが線形独立であることであり、
    前記評価する機能は、ベクトルの線形独立性に基づく行列演算を行うことにより干渉を評価する機能を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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