JP6540172B2 - Manufacturing method of bus ring - Google Patents
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Description
本発明は、回転電機おける複数相の巻線が巻かれる環状のステータに対し同心状に配置され、巻線への駆動電流が流れる環状のバスリングの製造方法に関する。 The present invention is arranged concentrically with respect to the annular stator winding of a rotating electrical machine definitive plurality of phases are wound, it relates to the production how the annular bus ring driving current to the windings flows.
バスリングに巻線の端部となる引き出し線を接続するにあたり、バスリングを構成する金属導体に引き出し線挿通部を設ける技術が知られている（特許文献１）。引き出し線挿通部は、バスリングの環状部分に対して一対の折り曲げ部を形成してＵ字形状となっている。引き出し線挿通部に対し、引き出し線を挿入した状態で両側から加締めることで、バスリングと引き出し線とが接続される。 There is known a technique of providing a lead wire insertion portion in a metal conductor constituting a bus ring in connecting a lead wire to be an end portion of a winding to the bus ring (Patent Document 1). The lead wire insertion portion is U-shaped by forming a pair of bent portions with respect to the annular portion of the bus ring. The bus ring and the lead wire are connected to the lead wire insertion portion by caulking from both sides with the lead wire inserted.
しかし、上記した従来のバスリングは、Ｕ字形状を形成するための一対の折り曲げ部が、互いに離間していて接触していない。このため、バスリングから引き出し線に向かう電流の流れが円滑になされず電流損失が多大となる。 However, in the above-described conventional bus ring, the pair of bent portions for forming the U-shape are separated from each other and not in contact with each other. For this reason, the flow of the current from the bus ring to the lead wire is not smoothed, and the current loss is large.
そこで、本発明は、バスリングと巻線との間の電流の流れを円滑なものとすることを目的としている。 Therefore, the present invention aims to make the flow of current between the bus ring and the winding smooth.
本発明は、バスリングを構成する線状部材に設けたＵ字形状部の一対の直線部に対し、挟持治具により両側から挟持することで互いに接触させて、巻線の端部が挿入される巻線挿入孔を形成することを特徴とする。
線状部材における複数の巻線挿入孔が形成された部位が、他の部位に対して折り曲げられた状態で、線状部材の全体を環状に形成される。線状部材を固定治具に固定する際に、固定治具から突出する固定用ピンを複数の巻線挿入孔のうちの一つの巻線挿入孔に挿入する。固定用ピンを一つの巻線挿入孔に挿入した状態で、曲げ治具本体を固定治具に接近移動させて曲げ治具本体と固定治具との間で線状部材を挟持して曲げ成形する。
In the present invention, the end portions of the winding are inserted by holding the pair of linear portions of the U-shaped portion provided in the linear member constituting the bus ring from both sides by the holding jig and holding them in contact with each other. Forming a winding insertion hole.
The whole of the linear member is formed in an annular shape in a state where a portion of the linear member in which the plurality of winding insertion holes are formed is bent relative to the other portion. When fixing the linear member to the fixing jig, the fixing pin protruding from the fixing jig is inserted into one of the plurality of winding insertion holes. In a state where the fixing pin is inserted into one winding insertion hole, the bending jig body is moved closer to the fixing jig, and the linear member is held between the bending jig body and the fixing jig to perform bending. Do.
本発明によれば、Ｕ字形状部の一対の直線部が互いに接触しているので、バスリングから、巻線挿入孔に端部が挿入された状態の巻線に向かう電流の流れが円滑となる。 According to the present invention, since the pair of linear portions of the U-shaped portion are in contact with each other, the flow of current from the bus ring to the winding with the end inserted in the winding insertion hole is smooth. Become.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described based on the drawings.
図１は、本発明の一実施形態に係わるバスリングを備える電動機あるいは発電機を構成する回転電機の斜視図である。大略円筒形状のハウジング１の内面には、環状のステータ３が取り付けられている。磁性材料からなるステータ３には、円周方向に沿って複数のティースが形成され、各ティースにＵ相、Ｖ相、Ｗ相の各巻線がそれぞれ複数巻かれてコイル５を構成している。
FIG. 1 is a perspective view of a rotating electrical machine comprising an electric motor or a generator provided with a bus ring according to an embodiment of the present invention. An
コイル５を備えるステータ３の内側には、ロータ７が回転自在に収容される。ロータ７は、中心にロータ軸９を備え、ステータ３のコイル５に対向する外周部に、図示しない永久磁石が設けられている。
The
ハウジング１の図１中で上端には、開口部の周縁に沿って環状の配電部材１０が取り付けられている。図２に示すように、配電部材１０は、Ｕ相、Ｖ相、Ｗ相の各巻線に対応して三つの環状のバスリング１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ）及び、一つの環状の中性線となるバスリング１１（１１Ｇ）を備えている。
An annular
バスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗは、電源接続端子としての給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａが、それぞれの環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂから外側（環状部分の内側と反対の外側）に向けて突出するように引き出されている。給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａは、外部の図示しない電源からの駆動電流の供給を受ける。四つのバスリング１１は、銅製であり、直径が３ｍｍ程度である。
In the
バスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇの各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂは、ほぼ円形の環状であり、各環状部分の直径は、バスリング１１Ｕが最も大きく、バスリング１１Ｗ，１１Ｖ，１１Ｇの順に小さい。つまり、各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂは、バスリング１１Ｕの内側にバスリング１１Ｗが隣接して位置し、バスリング１１Ｗの内側にバスリング１１Ｖが隣接して位置し、バスリング１１Ｖの内側にバスリング１１Ｇが隣接して位置する。
Each annular portion 11Ub, 11Vb, 11Wb, 11Gb of the
これにより、巻線の複数相に対応して複数設けられたバスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇは、同心状または同心円状に配置される。上記各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂは、隣接するもの同士がほぼ接触しており、この状態で環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂを、いずれも樹脂製の複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５により互いに固定する。
As a result, the plurality of
クリップ１３は、図４に示すように、一対の分割体１３ａ，１３ｂでそれぞれ構成している。分割体１３ａ及び１３ｂの互いの対向部位には、各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂが整合するほぼ半円形の四つの凹部１３ａ１，１３ａ２，１３ａ３，１３ａ４及び１３ｂ１，１３ｂ２，１３ｂ３，１３ｂ４がそれぞれ形成されている。一対の分割体１３ａ，１３ｂを、四つの環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂに対し両側（図２では上下両側）から挟むようにして互いに結合する。
As shown in FIG. 4, the
分割体１３ａには、凹部１３ａ１〜１３ａ４の配列方向両端に、分割体１３ｂに向けて突出する一対の係合爪１３ａｔを備え、分割体１３ｂには、係合爪１３ａｔが係合する係合凹部１３ｂｔを備えている。したがって、一対の分割体１３ａ，１３ｂを互いに突き合わせて結合することで、係合爪１３ａｔが係合凹部１３ｂｔに係合して両者がバスリング１１を挟持固定した状態で一体化する。
The split
取付部付クリップ１５は、図５に示すように、一対の分割体１５ａ，１５ｂでそれぞれ構成している。分割体１５ａ及び１５ｂの互いの対向部位には、各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂが整合する半円形の四つの凹部１５ａ１，１５ａ２，１５ａ３，１５ａ４及び１５ｂ１，１５ｂ２，１５ｂ３，１５ｂ４がそれぞれ形成されている。一対の分割体１５ａ，１５ｂを、四つの環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂに対し両側（図２では上下両側）から挟むようにして互いに結合する。
As shown in FIG. 5, the attachment portion-equipped
分割体１５ａには、凹部１５ａ１〜１５ａ４の配列方向両端に下部の分割体１５ｂに向けて突出する一対の係合爪１５ａｔを備え、分割体１５ｂには、係合爪１５ａｔが係合する係合凹部１５ｂｔを備えている。したがって、一対の分割体１５ａ，１５ｂを互いに突き合わせて結合することで、係合爪１５ａｔが係合凹部１５ｂｔに係合して両者がバスリング１１を挟持固定した状態で一体化する。
The divided
取付部付クリップ１５は、図５中で上部に位置する分割体１５ａが、バスリングの環状部分の直径方向外側に突出する取付部１５ａｆを備えている。取付部１５ａｆは、全体として外形がほぼ円形であり、中心に取付孔１５ａｆ１が形成されている。
In the
一方、図１及び図１のＡ部を拡大した図６に示すように、ハウジング１の上端面には、上側及び内側が開放する切欠凹部１ａが、円周方向に沿って複数形成されている。切欠凹部１ａには、図１に示されるねじ孔１ａｈが形成されている。ハウジング１の切欠凹部１ａに、取付部付クリップ１５の取付部１５ａｆ周辺を載せた状態で、ボルト１７を、取付孔１５ａｆ１に挿入してねじ孔１ａｈに締結する。ボルト１７の締結によって、配電部材１０はハウジング１に固定される。
On the other hand, as shown in FIG. 6 which expanded FIG. 1 and the A section of FIG. 1, the notch
上記したクリップ１３及び取付部付クリップ１５は、複数のバスリング１１を互いに固定する固定具を構成している。また、取付部付クリップ１５は、ステータ３を収容するハウジング１に取り付ける取付部を、取付部１５ａｆとして備えている。
The above-described
図２に示すように、複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５からなる複数の固定具は、バスリング１１の円周方向に沿ってほぼ等間隔となるよう配置している。その際、複数の取付部付クリップ１５のうち二個は、後述する図７にも示すように、給電部１１Ｕａ及び１１Ｖａの円周方向両側近傍に配置している。その他の複数の取付部付クリップ１５は、円周方向ほぼ等間隔となるよう配置している。
As shown in FIG. 2, a plurality of fasteners including a plurality of
図２、図３に示すように、四つのバスリング１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇ）は、いずれも環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂから環状の内側に向けて突出するように屈曲形成した巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃ，１１Ｇｃをそれぞれ備えている。巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃには、三相の各巻線の引き出し線の一方の端部がそれぞれ接続される。巻線接続部１１Ｇｃには、三相の各巻線の引き出し線の他方の端部が接続される。
As shown in FIGS. 2 and 3, the four bus rings 11 (11 U, 11 V, 11 W, 11 G) are all formed so as to protrude from the
巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃ，１１Ｇｃは、いずれも円周方向に沿って複数設けられている。図２、図３の例では、巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃが、それぞれ円周方向等間隔に８個設けられている。巻線接続部１１Ｇｃは、巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃを全部合わせた２４個に対応して、円周方向等間隔に２４個設けられている。 Each of the winding connection portions 11Uc, 11Vc, 11Wc, and 11Gc is provided in plurality along the circumferential direction. In the example of FIG. 2, FIG. 3, eight winding connection parts 11Uc, 11Vc, and 11Wc are respectively provided at equal intervals in the circumferential direction. The twenty-four winding connection parts 11Gc are provided at equal intervals in the circumferential direction, corresponding to twenty-four total wound connection parts 11Uc, 11Vc, and 11Wc.
巻線接続部１１Ｕｃ，１１Ｖｃ，１１Ｗｃ，１１Ｇｃは基本的な形状は同じなので、代表して巻線接続部１１Ｕｃについて説明する。 Since the winding connections 11Uc, 11Vc, 11Wc and 11Gc have the same basic shape, the winding connection 11Uc will be representatively described.
巻線接続部１１Ｕｃは、環状部分１１Ｕｂから環状の中心軸線方向に沿って立ち上がる一対の立ち上がり部Ｐと、立ち上がり部Ｐから環状の中心に向けて環状の直径方向に延設される巻線挿入部Ｑとを備えている。立ち上がり部Ｐは環状部分１１Ｕｂに対してほぼ９０度屈曲し、巻線挿入部Ｑは立ち上がり部Ｐに対してほぼ９０度屈曲している。 The winding connection portion 11Uc includes a pair of rising portions P rising from the annular portion 11Ub along the central axial direction of the ring, and a winding insertion portion extending from the rising portion P in the annular diametrical direction toward the center of the ring It has Q and. The rising portion P is bent approximately 90 degrees with respect to the annular portion 11Ub, and the winding insertion portion Q is bent approximately 90 degrees with respect to the rising portion P.
一対の立ち上がり部Ｐは、後述するＵ字形状部２１ｂ（図９（ｃ））における一対の直線部２１ｂ１に相当し、互いに接触して接合されている。巻線挿入部Ｑは、接合されている立ち上がり部Ｐの端部から、互いに離間してリングを形成するようにして巻線挿入孔Ｑｈを備える。巻線挿入孔Ｑｈは、巻線の引き出し線となる端部が、図２中で下方から上方に向けて挿入される。巻線挿入孔Ｑｈは、巻線の端部が挿入された状態で巻線挿入部Ｑを両側から加締めることで、巻線の端部に接続固定される。
The pair of rising portions P correspond to a pair of straight portions 21b1 in a
図２に示すように、巻線挿入孔Ｑｈの環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂの中心からの位置は、四つのバスリング１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇ）相互間でほぼ同等である。つまり、四つのバスリング１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇ）における複数の巻線挿入孔Ｑｈの中心を結ぶと、一つの円が形成される。 As shown in FIG. 2, the positions from the center of the annular portions 11Ub, 11Vb, 11Wb, 11Gb of the winding insertion hole Qh are substantially the same among the four bus rings 11 (11U, 11V, 11W, 11G). . That is, one circle is formed when the centers of the plurality of winding insertion holes Qh in the four bus rings 11 (11U, 11V, 11W, 11G) are connected.
このため、巻線挿入孔Ｑｈを有する巻線挿入部Ｑは、環状部分の直径が最も大きいバスリング１１Ｕが、環状部分の中心へ向けての突出長さが最も長く、かつ、巻線挿入孔Ｑｈが最も細長くなる。逆に、環状部分の直径が最も小さいバスリング１１Ｇは、巻線挿入部Ｑの環状部分の中心へ向けての突出長さが最も短く、かつ、巻線挿入孔Ｑｈが最も円に近い形状となる。つまり、四つのバスリング１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇ）における巻線挿入部Ｑの環状部分の中心へ向けての突出長さは、環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂの直径が大きいほど長く、直径が小さいほど短い。
Therefore, in the winding insertion portion Q having the winding insertion hole Qh, the
図２、図７に示す、三つのバスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａは、基本的な形状は同じなので、代表して給電部１１Ｕａについて説明する。
Since the basic shapes of the feeding parts 11Ua, 11Va and 11Wa of the three
給電部１１Ｕａは、環状部分１１Ｕｂから、環状部分１１Ｕｂの内側と反対の外側に向けてほぼ９０度屈曲して延出される直線状の一対の延出部Ｒと、延出部Ｒの先端から図２、図７中で下方に９０度よりやや大きな角度で屈曲部Ｓにて屈曲して形成される端子部Ｔと、を有する。一対の延出部Ｒは互いに接触または接合している。端子部Ｔは、銅線を潰して偏平の円形となっており、中心に端子孔Ｔｈが形成される。 The feed portion 11Ua is shown as viewed from the tip of the extension portion R and a pair of linear extension portions R that are bent approximately 90 degrees from the annular portion 11Ub to the outer side opposite to the inner side of the annular portion 11Ub. 2 and a terminal portion T which is formed by being bent downward at a bent portion S at an angle slightly larger than 90 degrees in FIG. 7. The pair of extending portions R are in contact with or bonded to each other. The terminal portion T has a flat circular shape by crushing a copper wire, and a terminal hole Th is formed at the center.
図７に示すように、最も外側のバスリング１１Ｕ及びその内側のバスリング１１Ｗは、環状部分１１Ｕｂ及び１１Ｗｂが、他のバスリングとの干渉を避けるために、逃げ部となる逃げ屈曲部１１Ｕｄ及１１Ｗｄを備えている。
As shown in FIG. 7, the
具体的には、最も外側に位置するバスリング１１Ｕの逃げ屈曲部１１Ｕｄは、二つのバスリング１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｖａ，１１Ｗａの基部周辺に対し、離間して避けるように、図７中で上方に突出するように屈曲している。バスリング１１Ｕの内側に位置するバスリング１１Ｗは、バスリング１１Ｖの給電部１１Ｖａの基部周辺に対し、離間して避けるように、図７中で上方に突出するように屈曲している。最も内側に位置するバスリング１１Ｇ及びその外側のバスリング１１Ｖには、逃げ屈曲部を設けていない。
Specifically, the relief bending portion 11Ud of the
すなわち、同心状に配置される複数のバスリング１１は、外側に位置するものが、内側に位置するものの給電部１１Ｖａ，１１Ｗａに対して離間するように屈曲する逃げ部としての逃げ屈曲部１１Ｕｄ及１１Ｗｄを備えている。 That is, in the plurality of concentrically arranged bus rings 11, the one located on the outside is located on the inside, but the relief bending portion 11Ud and the relief bending portion as the relief portion that bends to be separated from the feeding portions 11Va and 11Wa. It has 11 Wd.
次に、バスリングの製造方法について、図８〜図１５を参照しながら説明する。 Next, a method of manufacturing the bus ring will be described with reference to FIGS.
図８（ａ），（ｂ）に示すように、バスリング１１を製造するに際しては、バスリング１１の素材となる銅製の線状部材２１を使用する。線状部材２１は、図示しない送り装置によって図８中で右から左に向けて搬送され移動するものとする。
As shown in FIGS. 8 (a) and 8 (b), when manufacturing the
線状部材２１の送り方向前方側の端部２１ａの近傍を一対の把持具２３により把持する。さらに、把持具２３に対し、線状部材２１の長さ方向の一定間隔をおいた位置で他の一対の把持具２５により把持する。すなわち、バスリング１１の素材となる線状部材２１に対し、長さ方向の一定間隔をおいた二箇所を二つの把持具２３，２５よりそれぞれ把持する。
The vicinity of the
二つの把持具２３，２５で線状部材２１を把持した状態で、図８（ｂ）に示すように、把持した二箇所相互間を押し付け治具２７によって、一方側から他方側に向けて移動して押し付けることで屈曲させる。このとき、押し付け治具２７は、線状部材２１の送り方向に向けて移動する。すなわち、押し付け治具２７は、図８中で上方に移動しながら左方向に移動する。その際、線状部材２１の端部２１ａから離れた位置にある把持具２５は、押し付け治具２７の線状部材２１に対する押し付け動作に追随するように、線状部材２１の移動に伴って、把持具２３に向けて移動する。
In a state where the
押し付け治具２７は、ロッド部２７ｂの先端に球状となる押圧部２７ａを備え、押圧部２７ａを線状部材２１に押し付ける。これにより、図８（ｃ）に示すようなＵ字形状部２１ｂが、線状部材２１の一部に直線状の線状部２１ｃに対して屈曲して形成される（Ｕ字形状部成形工程）。なお、図８（ｃ）ではＵ字形状部の「Ｕ字」が上下逆となっている。
Pressing
次に、図８（ｃ）に示すように、二つの把持具２３，２５による線状部材２１に対する把持を解除した状態で、線状部材２１を図８中で左方向へ移動させ、Ｕ字形状部２１ｂが把持具２３を超えた時点で線状部材２１の移動を停止させる。このとき、把持具２５は、把持を解除した状態で把持具２３から離れる方向に移動し、把持具２３との位置関係が図８（ａ）の初期状態に戻る。
Next, as shown in FIG. 8C, the
続いて、図９（ａ）に示すように、再度二つの把持具２３，２５により線状部材２１を把持し、その後は、図８（ｂ）と同様にして図９（ｂ）のように押し付け治具２７を利用して、図９（ｃ）のように二つ目のＵ字形状部２１ｂを形成する。以後、図８（ｃ）から図９（ｂ）の動作を繰り返し行うことで、Ｕ字形状部２１ｂを線状部材２１に沿って複数成形する。
Subsequently, as shown in FIG. 9 (a), the
図９（ｃ）に示すように、Ｕ字形状部２１ｂは、線状部材２１の直線状の線状部２１ｃに対し、ほぼ９０度屈曲して立ち上がる一対の直線部２１ｂ１と、直線部２１ｂ１の線状部２１ｃと反対側の端部同士が繋がるほぼ半円形状の円弧部２１ｂ２とを備える。なお、直線部２１ｂ１は、製造後のバスリング１１Ｕを示す図２、図３での立ち上がり部Ｐにほぼ対応している。
As shown in FIG. 9C, the
なお、複数のＵ字形状部２１ｂを順次成形するにあたり、図２、図３に示すバスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａを成形できるように、図９（ｃ）に示されているＵ字形状部２１ｂ相互の間隔を一箇所だけ他の箇所よりも広くしておく。給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａの成形については後述する。
In order to form the plurality of
次に、Ｕ字形状部２１ｂに対し、図１０、図１１に示す一対の挟持治具２９を使用して巻線挿入孔成形工程を実施する。一対の挟持治具２９は、一対の電極を兼ねており、図１０、図１１中で下部側の端部に、互いに対向する側に向けて突出する挟持用突起２９ａを備えている。
Next, a winding insertion hole forming process is performed on the
図１０（ａ）は、一対の挟持治具２９の成形前の初期位置を示す。挟持治具２９の初期位置は、挟持用突起２９ａ相互間にＵ字形状部２１ｂが位置し、かつ挟持治具２９全体がＵ字形状部２１ｂの上方に位置する。
FIG. 10A shows the initial position of the pair of holding
図１０（ａ）の状態から、図１０（ｂ）に示すように、挟持治具２９を線状部材２１に接近させるよう下方に移動させ、下端をＵ字形状部２１ｂ相互間の線状部２１ｃに接触させる。このとき、挟持用突起２９ａの先端は、直線部２１ｂ１に近接またはほぼ接触した位置にある。
From the state of FIG. 10A, as shown in FIG. 10B, the holding
図１０（ｂ）の状態から、図１０（ｃ）に示すように、一対の挟持治具２９を互いに接近させて、直線部２１ｂ１を両側から加圧しつつ挟持する。この状態で、一対の挟持治具２９に通電する抵抗溶接によって、一対の直線部２１ｂ１相互を接合固定し、接合部Ｘが形成される。接合部Ｘが形成されることで、円弧部２１ｂ２の内側には、前述した巻線挿入部Ｑの巻線挿入孔Ｑｈが形成される。
From the state of FIG. 10 (b), as shown in FIG. 10 (c), the pair of holding
巻線挿入孔Ｑｈが形成された図１０（ｃ）の状態から、図１０（ｄ）に示すように、一対の挟持治具２９を、図１０（ｂ）とほぼ同様な位置となるよう互いに離反移動させる。その後、図１１（ａ）に示すように、一対の挟持治具２９を、図１０（ａ）の初期位置と同様な位置まで上昇させる。
As shown in FIG. 10 (d) from the state of FIG. 10 (c) in which the winding insertion hole Qh is formed, the pair of holding
続いて、図１１（ａ）の状態から、図１１（ｂ）の状態となるように線状部材２１を移動させる。図１１（ｂ）は、一対の挟持治具２９が、巻線挿入部Ｑに隣接するＵ字形状部２１ｂに対応する位置にある。図１１（ｂ）の状態から一対の挟持治具２９を、図１１（ｃ）に示すように、図１０（ｂ）と同様に下降させ、さらに図１１（ｄ）に示すように、図１０（ｃ）と同様に互いに接近させて、直線部２１ｂ１を両側から加圧して挟持し、通電により接合固定する。
Subsequently, the
以後、上記した作業を繰り返すことで、すべてのＵ字形状部２１ｂに、巻線挿入孔Ｑｈを備える巻線挿入部Ｑを成形する。
Thereafter, by repeating the above-described operation, the winding insertion portion Q including the winding insertion holes Qh is formed in all the
次に、図１２に示す折り曲げ治具３１を使用して、巻線挿入孔Ｑｈが形成された部位である巻線挿入部Ｑを、他の部位に対してほぼ９０度折り曲げる工程について説明する。
Next, a step of bending the winding insertion portion Q, which is a portion where the winding insertion hole Qh is formed, using the bending
折り曲げ治具３１は、図１２（ｂ）に示すように、線状部材２１の線状部２１ｃ及び直線部２１ｂ１に対応する立ち上がり部Ｐを、両側から挟持固定する一対の挟持固定具３３，３５と、挟持固定具３５の上方に位置する回転押圧治具３７とを有する。回転押圧治具３７は、巻線挿入部Ｑの側部に接触した図１２の状態から、図１３の状態へと回転移動変位することで、巻線挿入部Ｑを、他の部位である立ち上がり部Ｐに対してほぼ９０度折り曲げる。この折り曲げ作業は、線状部材２１の全長を一度に行う。
The bending
次に、図１５に示す曲げ治具３９を使用して、線状部材２１の全体を円形に曲げる曲げ成形工程について説明する。
Next, a bending and forming step of bending the entire
曲げ治具３９は、図１２、図１３の折り曲げ治具３１により巻線挿入部Ｑが折り曲げられた状態の線状部材２１を固定する固定治具４１と、固定治具４１に対して接近移動して線状部材２１の一部を、固定治具４１との間で円弧形状に折り曲げる曲げ治具本体４３とを備えている。
The bending
固定治具４１及び曲げ治具本体４３は、ベース板４５上に設置されている。図１４（ａ）では、ベース板４５を省略している。曲げ治具本体４３は、固定治具４１と反対側のベース板４５上に設置された油圧シリンダなどのアクチュエータ４７によって、固定治具４１に対して接近離反移動する。固定治具４１は外形が円形の円板形状であり、曲げ治具本体４３は、固定治具４１に対向する面が、固定治具４１の円形に対応する円弧形状の凹んだ凹円弧部４３ａを備えている。
The fixing
固定治具４１の曲げ治具本体４３に対向する側の外周縁部の上面には、１本の固定用ピン４９がベース板４５と反対の上方に向けて突出している。図１４（ａ）に示すように、一つの巻線挿入部Ｑの巻線挿入孔Ｑｈに固定用ピン４９を挿入した状態で、図１４（ｂ）に示すように巻線挿入部Ｑが固定治具４１上に載置される。図１４（ｂ）に示すように、曲げ治具本体４３の上面は、固定治具４１上に載置された巻線挿入部Ｑの上面よりも上方に位置している。
One
固定用ピン４９を挿入した巻線挿入部Ｑが固定治具４１上に載置された状態で、線状部材２１は、図１４（ａ）のように上下方向に延在する。このとき、固定用ピン４９を挿入した巻線挿入部Ｑに対応する立ち上がり部Ｐが、図１４（ｂ）のように固定治具４１の外周面にほぼ接触する。
In a state where the winding insertion portion Q into which the fixing
すなわち、線状部材２１は、固定用ピン４９を挿入した巻線挿入部Ｑの両側の線状部２１ｃ相互を結ぶ直線（線状部材２１の図１４（ａ）中で上下方向に延びる中心軸線）が、固定治具４１の外形の円形部分の円にほぼ接する接線となるように配置される。なお、図１４の例では、固定用ピン４９を挿入する巻線挿入部Ｑは、線状部材２１の端部２１ａから三つ目としている。
That is, the
図１４（ｂ）において、固定治具４１の固定用ピン４９を設けた部位付近の上方には、押さえ治具５１を設けている。押さえ治具５１は、図１４（ａ）中で左右方向に延設される凹溝５１ａを固定治具４１に対向する面に備えている。
In FIG. 14B, a
押さえ治具５１を、図１４（ｂ）の状態から下降させて、固定治具４１上に載置した状態で、凹溝５１ａは、巻線挿入部Ｑの図１４（ａ）中で上下両側部に側壁がほぼ接触する。さらに、押さえ治具５１を固定治具４１上に載置した状態で、凹溝５１ａは、底壁が巻線挿入部Ｑの固定治具４１と反対側の上面にほぼ接触する。これにより、線状部材２１は、図１４（ａ）中で上下方向の移動及び、図１４（ａ）中で紙面に直交する方向の移動が規制される。
In a state where the holding
凹溝５１ａの曲げ治具本体４３側の端部付近には、固定用ピン４９の先端が挿入される挿入孔５１ｂを形成している。挿入孔５１ｂに、巻線挿入孔Ｑｈから突出している固定用ピン４９の先端を挿入することで、押さえ治具５１の固定治具４１に対する位置ずれを抑える。
In the vicinity of the end portion of the
押さえ治具５１で固定治具４１上の線状部材２１を押さえた状態から、アクチュエータ４７を作動させて曲げ治具本体４３を固定治具４１に向けて接近移動させる。これにより、図１５に示すように、線状部材２１は、線状部２１ｃ及び立ち上がり部Ｐが、固定治具４１と曲げ治具本体４３との間に挟持されて、一部が円弧形状に曲げ成形される。
From a state in which the
図１５（ａ）に示すように、１回の曲げ成形加工では、固定用ピン４９を挿入した巻線挿入部Ｑを中心として、その両側二つずつ、全部で五つの巻線挿入部Ｑを含む部分の線状部材２１が、円弧形状に曲げ成形される。このような曲げ成形加工を、線状部材２１に対して繰り返し行うことで、線状部材２１の全体をほぼ円形の環状に曲げ加工する。
As shown in FIG. 15 (a), in one bending process, a total of five winding insertion portions Q are provided on both sides of the winding insertion portion Q into which the fixing pins 49 are inserted. The
次に、図２、図３、図７に示すバスリング１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａの成形加工について説明する。三つの給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａの形状はほぼ同等なので、代表して給電部１１Ｕａについて説明する。給電部１１Ｕａの成形加工は、先端の端子孔Ｔｈを有する端子部Ｔを除き、図８〜図１１に示した成形加工とほぼ同様な方法で行う。 Next, the forming and processing of the feeding parts 11Ua, 11Va and 11Wa of the bus rings 11U, 11V and 11W shown in FIGS. 2, 3 and 7 will be described. The shapes of the three feeding parts 11Ua, 11Va and 11Wa are almost the same, so the feeding part 11Ua will be representatively described. The forming process of the feeding portion 11Ua is performed in substantially the same manner as the forming process shown in FIGS. 8 to 11 except for the terminal portion T having the terminal hole Th at the tip.
給電部１１Ｕａは、図２、図３、図７に示すように、環状部分１１Ｕｂに対し屈曲して突出する方向が、巻線挿入部Ｑとほぼ逆方向となるよう異なっている。巻線挿入部Ｑは、環状部分１１Ｕｂの内側に突出しているのに対し、給電部１１Ｕａは、環状部分１１Ｕｂの外側に突出している。 As shown in FIGS. 2, 3 and 7, the feeding portion 11Ua is different such that the direction of bending and projecting with respect to the annular portion 11Ub is substantially opposite to that of the winding insertion portion Q. The winding insertion portion Q protrudes to the inside of the annular portion 11Ub, whereas the power feeding portion 11Ua protrudes to the outside of the annular portion 11Ub.
このため、給電部１１Ｕａの成形作業は、図８〜図１１のようにして巻線挿入部Ｑの成形が線状部材２１の全長にわたりすべて完了した後に、巻線挿入部Ｑと成形治具（押し付け治具２７や挟持治具２９）との位置関係が、線状部２１ｃを境にしてほぼ反対側となるようにして行う。例えば、図８、図９でのＵ字形状部の成形では、押し付け治具２７側に巻線挿入部Ｑが位置する状態で、給電部１１Ｕａに対応するＵ字形状部を成形する。
Therefore, the forming operation of the feeding portion 11Ua is completed after the forming of the winding insertion portion Q is completed over the entire length of the
給電部１１Ｕａの形状は、環状部分１１Ｕｂからの突出長さに関し、巻線挿入部Ｑに比較して長い。このため、給電部１１ＵａのＵ字形状部を成形する際には、給電部１１Ｕａの形状に対応した、図９で示す押し付け治具２７よりもロッド部が長い押し付け治具を使用する。
The shape of the feeding portion 11Ua is longer than the winding insertion portion Q with respect to the protruding length from the annular portion 11Ub. Therefore, when forming the U-shaped portion of the feeding portion 11Ua, a pressing jig having a rod portion longer than the
給電部１１Ｕａに対応するＵ字形状部を形成した後は、図１０、図１１とほぼ同様にして、Ｕ字形状部における一対の直線部相互をほぼ接触させるか抵抗溶接によって接合する。これにより、図７に示す直線状の一対の延出部Ｒが形成される。一対の直線部相互がほぼ接触または接合した部分より先端側は、図１０（ｃ），（ｄ）に示す巻線挿入部Ｑとほぼ同様な形状となる。 After forming the U-shaped portion corresponding to the feeding portion 11Ua, a pair of straight portions in the U-shaped portion are substantially contacted or joined by resistance welding in substantially the same manner as in FIGS. Thereby, a pair of linear extending parts R shown in FIG. 7 are formed. The tip end side of the portion where the pair of linear portions are substantially in contact with or joined to each other has substantially the same shape as that of the winding insertion portion Q shown in FIGS. 10C and 10D.
給電部１１Ｕａにおける一対の直線部相互をほぼ接触または接合させる作業では、図１０、図１１で使用した挟持治具２９よりも、挟持用突起２９ａの図１０中で上下方向の長さが長い挟持治具を使用する。
In the work of substantially contacting or joining a pair of straight portions in the feeding portion 11Ua, the clamping in the vertical direction in FIG. 10 of the clamping
挟持治具によって、給電部１１Ｕａにおける一対の直線部相互をほぼ接触または接合させた後は、先端の巻線挿入部Ｑとほぼ同形状部を含む部分を、図２、図３に示すように、９０度よりやや大きい角度となるように、屈曲部Ｓにて屈曲させる。その後、屈曲部Ｓより先端側の端部を潰し、端子孔Ｔｈを有する端子部Ｔを形成する。 After the pair of linear portions in the feeding portion 11Ua are substantially brought into contact with or joined to each other by the holding jig, a portion including a portion having the same shape as the winding insertion portion Q at the tip is shown in FIGS. And bend at the bending portion S so as to have an angle slightly larger than 90 degrees. Thereafter, the end portion on the tip end side of the bending portion S is crushed to form the terminal portion T having the terminal hole Th.
なお、給電部１１Ｕａの成形作業は、図１４、図１５の曲げ成形工程前に行っておく。曲げ成形工程で、給電部１１Ｕａが曲げ治具本体４３と干渉する恐れのある場合には、曲げ治具本体４３との干渉を避けるような切欠凹部を設けるか、あるいは、屈曲部Ｓの屈曲形成作業及び端子部Ｔの潰す作業を、曲げ成形工程後に行う。また、図７に示す逃げ屈曲部１１Ｕｄ及１１Ｗｄの成形作業は、図１２、図１３の巻線挿入部Ｑを折り曲げる工程と図１４、図１５の全体を円形に曲げる曲げ成形工程との間に行う。
Note that the forming operation of the power feeding unit 11Ua is performed before the bending and forming process of FIGS. If there is a possibility that the feeding portion 11Ua may interfere with the bending jig
上記のようにして、図３に示すバスリング１１Ｕの成形による製造が完了する。
As described above, the manufacturing by molding of the
図２に示すようにバスリング１１Ｕの内側に位置するバスリング１１Ｗ，１１Ｖ，１１Ｇは、バスリング１１Ｕに対し、環状部分１１Ｗｂ，１１Ｖｂ，１１Ｇｂの直径が順次小さくなっている。このため、バスリング１１Ｗ，１１Ｖ，１１Ｇの巻線挿入部Ｑは、環状部分１１Ｗｂ，１１Ｖｂ，１１Ｇｂの内側へ向けての延出長さが、バスリング１１Ｕに比較して順次短く、それぞれ形状が異なる。
As shown in FIG. 2, in the bus rings 11W, 11V and 11G located inside the
巻線挿入部Ｑの形状の相異に対応するために、バスリング１１Ｗ，１１Ｖ，１１Ｇの巻線挿入部Ｑを成形する際には、使用する治具の寸法を変更するなどで、バスリング１１Ｕと同様な方法で製造できる。バスリング１１Ｕの給電部１１Ｕａに対し、環状部分１１Ｗｂ，１１Ｖｂの外側へ向けての延出長さが異なる給電部１１Ｖａ，１１Ｗａについても同様である。
When forming the winding insertion portion Q of the bus rings 11W, 11V, 11G in order to cope with the difference in the shape of the winding insertion portion Q, the dimensions of the jig used are changed, etc. It can be manufactured in the same manner as 11U. The same applies to feed portions 11Va and 11Wa having different extension lengths of the annular portions 11Wb and 11Vb toward the outside of the feed portion 11Ua of the
図１６は、上記した四つのバスリング１１の成形工程１０１を含む製造工程を示す工程図である。成形工程１０１が終了したら、四つのバスリング１１の各部寸法や欠陥の有無などに関する検査を実施した後、各バスリング１１に対する絶縁処理工程１０２、サブアセンブリ行程１０３、ハウジングへの組付行程１０４を順次実施する。
FIG. 16 is a process diagram showing a manufacturing process including the forming
絶縁処理工程１０２は、表面活性化、絶縁塗装、メッキが順次なされる。表面活性化は、ウェットブラスト処理を行うことで、酸化膜を除去し、かつ洗浄も行う。絶縁塗装は、巻線が接続される端子部（巻線挿入部Ｑ及び端子部Ｔ）をマスキングした状態で塗装を行い、その後乾燥させる。メッキは、絶縁塗装時でのマスキングを外した状態の端子部（巻線挿入部Ｑ及び端子部Ｔ）に対してスズメッキを施す。
In the
サブアセンブリ行程１０３は、図３のように、バスリング１１Ｇを最下部としてその上にバスリング１１Ｖ、バスリング１１Ｗ、バスリング１１Ｕの順に重ね合わせる。これにより、図２に示すように、最も大径のバスリング１１Ｕの環状部分１１Ｕｂが最も外側で、その内側にバスリング１１Ｗの環状部分１１Ｗｂ、バスリング１１Ｖの環状部分１１Ｖｂ、バスリング１１Ｇの環状部分１１Ｇｂが順次配置される。
In the
四つのバスリング１１を重ね合わせた状態では、図２に示すように、三つの給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａが、図２中で反時計回り方向に給電部１１Ｕａ，１１Ｗａ，１１Ｖａの順に円周方向に沿って近接した状態とする。 In a state in which four bus rings 11 are superimposed, as shown in FIG. 2, the three feeding parts 11Ua, 11Va and 11Wa are circumferentially arranged in the order of feeding parts 11Ua, 11Wa and 11Va in the counterclockwise direction in FIG. Keep close along the direction.
その際、図７に示すように、バスリング１１Ｗの逃げ屈曲部１１Ｗｄが、バスリング１１Ｖの給電部１１Ｖａの基部付近に対応する上方位置となるようにして、給電部１１Ｖａとの干渉を避ける。また、バスリング１１Ｕの逃げ屈曲部１１Ｕｄが、バスリング１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｖａ，１１Ｗａの各基部付近に対応する上方位置となるようにして、給電部１１Ｖａ，１１Ｗａとの干渉を避ける。
At this time, as shown in FIG. 7, the relief bending portion 11Wd of the
次に、上記のようにした重ね合わせた四つのバスリング１１を、図４、図５に示す複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５によって固定し、図２の状態とする。図２に示す状態のサブアセンブリ部品は、各部の寸法関係や電気的絶縁状態などが適正であるかどうかの性能検査を実施する。
Next, the four superimposed bus rings 11 as described above are fixed by the plurality of
ハウジングへの組付行程１０４は、上記した性能検査を実施した後の図２のサブアセンブリ部品を、環状の配電部材１０として、図１に示すようにハウジング１の上端の開口部周縁に沿ってセットする。このとき、給電部１１Ｕａ，１１Ｗａ，１１Ｖａを、ハウジング１に設けてある給電部引き出し孔１ｂに内側から挿入してハウジング１の外側に引き出した状態とする。
As shown in FIG. 1, the subassembly part of FIG. 2 after the performance inspection described above is performed along the opening peripheral edge of the upper end of the housing 1 as shown in FIG. set. At this time, the feeding portions 11Ua, 11Wa, 11Va are inserted from the inside into the feeding portion lead-
さらに、取付部付クリップ１５の取付部１５ａｆを、図６に示すように、ハウジング１の切欠凹部１ａ上に載置して、ボルト１７により締結固定する。また、サブアセンブリ部品である配電部材１０を、ハウジング１にセットする際には、複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５が、ハウジング１の内周部及びステータ３の外周部との間に位置して位置決めされる。
Further, the mounting portion 15af of the mounting portion-attached
サブアセンブリ部品である配電部材１０を、ハウジング１にセットする際には、図６に示すように、ステータ３におけるコイル５を構成する巻線の引き出し線の端部Ｃｅが、バスリング１１における巻線挿入部Ｑの巻線挿入孔Ｑｈに挿入された状態とする。なお、図１では、引き出し線の端部Ｃｅを省略している。
When the
図１７に示すように、引き出し線の端部Ｃｅを巻線挿入孔Ｑｈに挿入した状態で、電極を兼ねた一対の加締め治具５３により、巻線挿入部Ｑに対して両側から挟持して加圧し加締め固定する。加締め固定した状態で一対の加締め治具５３に通電することで、引き出し線の端部Ｃｅと巻線挿入部Ｑとが溶着接合される。 As shown in FIG. 17, in a state where the end portion Ce of the lead wire is inserted into the winding insertion hole Qh, the winding insertion portion Q is clamped from both sides by a pair of caulking jigs 53 also serving as an electrode. And press-tighten. By energizing the pair of caulking jigs 53 in a caulked and fixed state, the end portion Ce of the lead wire and the winding insertion portion Q are welded and joined.
上記のように構成した本実施形態の四つのバスリング１１を備える配電部材１０は、各バスリング１１の環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂを同心円状に同一平面上に配置できるので、より偏平化できコンパクト化を達成できる。また、給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａは、巻線挿入部Ｑと共に環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂに一体化されているので、製品としての耐久性向上が期待できる。
The
本実施形態は、図８、図９に示すように、バスリング１１の素材となる線状部材２１に対し、Ｕ字形状部２１ｂを形成してから一対の直線部２１ｂ１を互いに接触させている。このため、図２、図３に示してある、一対の直線部２１ｂ１に対応する一対の立ち上がり部Ｐが互いに接触した状態となる。
In the present embodiment, as shown in FIG. 8 and FIG. 9, a pair of
この場合、バスリング１１に対し、外部電源から給電部１１Ｕａ，１１Ｖｂ，１１Ｗａを経て供給される電流は、環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂから一対の立ち上がり部Ｐ及び巻線挿入部Ｑに向けて流れる。一対の立ち上がり部Ｐは互いに接触しているので、立ち上がり部Ｐから巻線挿入部Ｑへ向かう電流は、より抵抗の小さい状態で円滑に流れる。このため、バスリング１１の巻線挿入部Ｑから、巻線挿入孔Ｑｈに端部Ｃｅが挿入された状態の巻線に向かう流れが円滑となる。バスリング１１Ｇの巻線挿入部Ｑと巻線の端部Ｃｅとの間の電流の流れも同様の理由で円滑となる。
In this case, the current supplied from the external power supply to the
一対の立ち上がり部Ｐにて電流が流れやすくなって電気抵抗が小さくなるので、バスリング１１を構成する線状部材２１の線径（断面積）をより小さくでき、軽量化に寄与することができる。また、一対の立ち上がり部Ｐが互いに接触することで巻線挿入孔Ｑｈが形成されるので、巻線の端部Ｃｅを巻線挿入孔Ｑｈに挿入して容易に位置決めすることができ作業性が向上する。
Since the current easily flows in the pair of rising portions P and the electrical resistance is reduced, the wire diameter (cross-sectional area) of the
上記一対の立ち上がり部Ｐの互いに接触する部位は、図１０（ｃ）、（ｄ）に示す接合部Ｘで接合固定されている。このため、図１２、図１３での巻線挿入部Ｑに対する折り曲げ加工時及び、図１４、図１５での線状部材２１を円形に曲げる曲げ成形加工時に、一対の立ち上がり部Ｐ相互が離間するように変形してしまうことを抑制できる。また、接合部Ｘを有することによって、一対の立ち上がり部Ｐを流れる電流はより流れやすくなる。
The portions of the pair of rising portions P in contact with each other are joined and fixed at a joint portion X shown in FIGS. 10 (c) and 10 (d). For this reason, at the time of the bending process with respect to the winding insertion part Q in FIG. 12, FIG. 13 and the bending forming process which bends the
本実施形態は、挟持治具２９は、通電されることで、一対の立ち上がり部Ｐの接触した部位を接合する。このため、一対の立ち上がり部Ｐ相互を接触させる作業と接合する作業とを一種類の治具で行え、作業性が向上する。
In the present embodiment, the holding
本実施形態のＵ字形状部成形工程は、二つの把持具２３，２５のうち少なくとも一方が、押し付け治具２７による押し付け動作に追随して他方側に向けて移動する。これにより、線状部材２１のＵ字形状部２１ｂを効率よく成形することができる。
In the U-shaped portion forming step of the present embodiment, at least one of the two
本実施形態は、巻線挿入孔Ｑｈが形成された巻線挿入部Ｑを、他の部位である線状部２１ｃに対して９０度曲げる工程を備える。この場合、線状部材２１を円形に成形して環状部分を形成し、巻線挿入部Ｑを環状部分の内側に９０度折り曲げることで、環状部分の中心軸方向に延びる巻線の引き出し線の端部を、巻線挿入孔Ｑｈに容易に挿入することができる。なお、巻線挿入部Ｑの折り曲げ角度は９０度に限ることはない。
The present embodiment includes the step of bending the winding insertion portion Q, in which the winding insertion hole Qh is formed, with respect to the
本実施形態は、図７に示すように、バスリング１１Ｕの環状部分１１Ｕｂは、他のバスリング１１Ｖ，１１Ｗの給電部１１Ｖａ，１１Ｗａの基部周辺と離間するように屈曲する逃げ屈曲部１１Ｕｄを備えている。また、バスリング１１Ｗの環状部分１１Ｗｂは、他のバスリング１１Ｖの給電部１１Ｖａの基部周辺と離間するように屈曲する逃げ屈曲部１１Ｗｄを備えている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 7, the annular portion 11Ub of the
このため、バスリング１１同士が、環状部分から外側へ突出するようにして形成される給電部１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａによって互いに干渉することを抑制でき、信頼性の高い配電部材１０を構成することができる。
Therefore, the bus rings 11 can be prevented from interfering with each other by the feeding parts 11Ua, 11Va, 11Wa formed so as to protrude outward from the annular portion, and the highly reliable
本実施形態は、四つのバスリング１１は、各環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂが、複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５により互いに固定されている。このため、四つのバスリング１１で構成される配電部材１０をハウジング１にセットするときの作業性が向上する。
In this embodiment, in the four bus rings 11, the annular portions 11Ub, 11Vb, 11Wb, and 11Gb are fixed to one another by a plurality of
また、環状部分１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ，１１Ｇｂを固定しているクリップ１３及び取付部付クリップ１５を外すことで、四つのバスリング１１の素材である銅線の再利用が容易となる。
Further, by removing the
上記複数の取付部付クリップ１５は、ステータ３を収容するハウジング１に取り付ける取付部１５ａｆを備えている。このため、別途専用の取付具を用いる必要がなく、部品点数を削減できる。
The plurality of attachment portion-attached
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, these embodiments are only the examples described in order to make an understanding of this invention easy, and this invention is not limited to the said embodiment. The technical scope of the present invention is not limited to the specific technical matters disclosed in the above embodiments, but also includes various modifications, alterations, and alternative technologies that can be easily derived therefrom.
例えば、上記した実施形態では、バスリング１１が四つの場合を説明したが、四つ以外の複数であっても本発明を適用することができる。複数のクリップ１３及び複数の取付部付クリップ１５の数も図２に示した例に限るものではない。
For example, although four bus rings 11 are described in the above embodiment, the present invention can be applied to a plurality of bus rings 11 other than four. The number of the plurality of
また、クリップ１３及び取付部付クリップ１５は、いずれも二つに分割して一対の分割体１３ａ，１３ｂ及び一対の分割体１５ａ，１５ｂとしているが、一対の分割体同士の一端側を接続したヒンジ構造としてもよい。
Moreover, although the
図８におけるＵ字形状部２１ｂを成形する際に、押し付け治具２７が把持具２３に近い位置にあるために、把持具２５を把持具２３に向けて移動させている。これとは逆に、押し付け治具２７が把持具２５に近い位置にある場合には、把持具２３を把持具２５に向けて移動させる。
When forming the
押し付け治具２７が、把持具２３と把持具２５との間の中間位置にある場合には、把持具２３と把持具２５とを互いに接近する方向に移動させる。すなわち、Ｕ字形状部成形工程は、二つの把持具２３，２５のうち少なくとも一方が、押し付け治具２７による押し付け動作に追随して他方側に向けて移動する。
When the
３ ステータ
１１（１１Ｕ，１１Ｖ，１１Ｗ，１１Ｇ） バスリング
１１Ｕａ，１１Ｖａ，１１Ｗａ バスリングの給電部（電源接続端子）
１１Ｕｂ，１１Ｖｂ，１１Ｗｂ バスリングの環状部分
１１Ｕｄ，１１Ｗｄ バスリングの逃げ屈曲部（逃げ部）
１３ クリップ（固定具）
１５ 取付部付クリップ（固定具）
１５ａｆ 取付部付クリップの取付部
２１ 線状部材
２１ｂ 線状部材のＵ字形状部
２１ｂ１ Ｕ字形状部の直線部
２３，２５ 把持具
２７ 押し付け治具
２９ 挟持治具
３９ 曲げ治具
Ｃｅ 巻線の端部
Ｑｈ 巻線挿入孔
3 Stator 11 (11U, 11V, 11W, 11G) Bus ring 11Ua, 11Va, 11Wa Power supply part of the bus ring (power connection terminal)
11Ub, 11Vb, 11Wb Annular part of bus ring 11Ud, 11Wd Recess bending part (relief part) of bus ring
13 Clip (Fixing device)
15 Clip with mounting part (fixing tool)
15af Attaching portion of clip with attaching
Claims (4)
前記バスリングの素材となる線状部材に対し、長さ方向の一定間隔をおいた二箇所を二つの把持具よりそれぞれ把持した状態で、前記二箇所相互間を押し付け治具により一方側から他方側に向けて押し付けることで屈曲させてＵ字形状部を形成するＵ字形状部成形工程と、
前記Ｕ字形状部の一対の直線部を、挟持治具により両側から挟持して互いに接触させることで、前記巻線の端部が挿入される巻線挿入孔を形成する巻線挿入孔成形工程と、
前記巻線挿入孔成形工程で前記巻線挿入孔が前記線状部材の長さ方向に沿って複数形成された状態で、当該複数の巻線挿入孔が形成された部位を、前記線状部材の他の部位に対して折り曲げる工程と、
前記折り曲げる工程で複数の巻線挿入孔が他の部位に対して折り曲げられた状態で、曲げ治具により前記線状部材の全体を環状に形成する曲げ成形工程と、を有し、
前記曲げ成形工程は、前記線状部材を固定治具に固定する際に、固定治具から突出する固定用ピンを前記複数の巻線挿入孔のうちの一つの巻線挿入孔に挿入し、前記固定用ピンを前記一つの巻線挿入孔に挿入した状態で、曲げ治具本体を前記固定治具に接近移動させて前記曲げ治具本体と前記固定治具との間で前記線状部材を挟持して曲げ成形することを特徴とするバスリングの製造方法。 A manufacturing method of an annular bus ring which is concentrically arranged with respect to an annular stator on which windings of a plurality of phases are wound and through which a drive current to the windings flows,
In a state where two places spaced at regular intervals in the length direction are respectively held by two holding tools with respect to a linear member to be a material of the bus ring, a space between the two places is pressed by a jig from one side to the other A U-shaped portion forming step of bending by pressing toward the side to form a U-shaped portion;
A winding insertion hole forming step of forming a winding insertion hole into which an end portion of the winding is inserted by holding a pair of straight portions of the U-shaped portion from both sides with a holding jig and bringing them into contact with each other When,
In a state where a plurality of winding insertion holes are formed along the length direction of the linear member in the winding insertion hole forming step, a portion where the plurality of winding insertion holes are formed is the linear member Bending to the other part of the
In a state in which a plurality of windings insertion holes in said folding step is folded against the other part, the whole of the linear members possess a bending process to form a cyclic, the bending jig,
In the bending and forming step, when fixing the linear member to a fixing jig, a fixing pin protruding from the fixing jig is inserted into one of the plurality of winding insertion holes of the plurality of winding insertion holes; With the fixing pin inserted into the one winding insertion hole, the bending jig body is moved closer to the fixing jig to move the linear member between the bending jig body and the fixing jig. A method of manufacturing a bus ring characterized by sandwiching and bending forming .
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