JP6539469B2 - 特徴量抽出装置、特徴量抽出方法及び特徴量抽出用プログラム - Google Patents

特徴量抽出装置、特徴量抽出方法及び特徴量抽出用プログラム Download PDF

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Description

本願は、特徴量抽出装置、特徴量抽出方法及び特徴量抽出用プログラムの技術分野に属し、より詳細には、複数の画素からなる画像情報に相当する画像の特徴を示す特徴量を抽出する特徴量抽出装置、特徴量抽出方法及び特徴量抽出用プログラムの技術分野に属する。
近年、例えば車載用のナビゲーション装置等において、それに備えられたカメラ等により撮像した画像について、その内容を認識する画像認識処理が必要とされている。このような画像認識処理としては、当該画像の内容を解析し、当該画像としての特徴量を抽出することが求められる。このような画像認識処理についての従来技術の一例として、下記特許文献1に記載された技術がある。
この特許文献1に記載されている技術では、入力画像の画素ごとの特徴量を変換することにより、当該特徴量のデータ量を削減した変換値を求め、その変換値をビンとするヒストグラムを生成し、そのヒストグラムに基づいて元の入力画像の特徴量を出力する構成とされている。そしてこの場合の特徴量としては、いわゆるCS−LBP(Center Symmetric - Local Binary Pattern)が用いられている。このCS−LBPは、上記入力画像の局所的な特徴を示す局所特徴量であって、当該入力画像に相当するディジタル的な画像データに基づいて当該入力画像から抽出されるものであり、その値は一般にCS−LBP値と称される。
特開2014−85802号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、上記ヒストグラムが単一の画素に対応したCS−LBP値に基づく一次元的なヒストグラムとして画像の特徴量を表現しているため、特徴量が類似している画像では識別が困難になるという問題点があった。
一方、近年における携帯型の端末装置の普及状況を鑑みると、処理能力が必ずしも高くない上記端末装置に対して上述したような画像認識処理を搭載することが必要になることが予想され、この場合にはその処理量を削減しつつ識別精度の高い特徴量を抽出することが求められる。
そこで本願は、上記の問題点及び要請に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、入力画像について、処理量を削減しつつ識別精度の高い特徴量を生成することが可能な特徴量抽出装置及び特徴量抽出方法並びに当該特徴量抽出装置用のプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の画素からなる画像情報に基づいて、当該画像情報に相当する画像の特性に対応した特性情報を生成する生成手段と、予め設定され且つ相互に異なる位置情報に基づいて、前記生成された特性情報から、相互に異なり且つ前記画像内において離隔した当該特性情報の一部を抽出特性情報としてそれぞれ抽出する抽出手段と、前記抽出された抽出特性情報に基づいて、当該抽出特性情報をそれぞれ構成する前記画素ごとに当該画素の特徴量を示す特徴量マップを、当該各抽出特性情報についてそれぞれ生成するマップ生成手段と、複数の前記画素間の相対的な位置関係として前記特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置情報であって、異なる前記特徴量マップに跨がる前記共起位置関係を示す共起位置情報に基づいて、前記生成された特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す共起ヒストグラム情報を生成するヒストグラム生成手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、複数の画素からなる画像情報に相当する画像の特徴を示す特徴量を抽出する特徴量抽出装置において実行される特徴量抽出方法において、前記画像情報に基づいて前記画像の特性に対応した特性情報を生成する生成工程と、予め設定され且つ相互に異なる位置情報に基づいて、前記生成された特性情報から、相互に異なり且つ前記画像内において離隔した当該特性情報の一部を抽出特性情報としてそれぞれ抽出する抽出工程と、前記抽出された抽出特性情報に基づいて、当該抽出特性情報をそれぞれ構成する前記画素ごとに当該画素の特徴量を示す特徴量マップを、当該各抽出特性情報についてそれぞれ生成するマップ生成工程と、複数の前記画素間の相対的な位置関係として前記特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置情報であって、異なる前記特徴量マップに跨がる前記共起位置関係を示す共起位置情報に基づいて、前記生成された特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す共起ヒストグラム情報を生成するヒストグラム生成工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の特徴量抽出装置として機能させる。
実施形態に係る特徴量抽出装置の概要構成を示すブロック図である。 第1実施例に係る画像処理装置の概要構成を示すブロック図である。 第1実施例に係る特徴量抽出処理を示すフローチャートである。 第1実施例に係る特徴量抽出処理を示す図であり、(a)は第1実施例に係るCS−LBP値の算出を例示する図であり、(b)は第1実施例に係る共起ヒストグラムを例示する図であり、(c)は第1実施例に係る共起位置を例示する図である。 具体的な画像についての第1実施例に係る特徴量抽出処理を例示する図であり、(a)は第1例を示す図であり、(b)は第2例を示す図である。 第2実施例に係る特徴量抽出処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係る画像の分割方法を例示する図であり、(a)は当該分割方法の第1例を示す図であり、(b)は当該分割方法の第2例を示す図である。
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態に係る特徴量抽出装置の概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態に係る特徴量抽出装置Sは、生成手段1と、抽出手段2と、マップ生成手段3と、ヒストグラム生成手段4と、を備えて構成されている。
この構成において生成手段1は、複数の画素からなる画像情報に基づいて、当該画像情報に相当する画像の特性に対応した特性情報を生成する。
次に抽出手段2は、予め設定された位置情報に基づいて、生成手段1により生成された特性情報から当該特性情報の一部を抽出特性情報として抽出する。
更にマップ生成手段3は、抽出手段2により抽出された抽出特性情報に基づいて、当該抽出特性情報を構成する上記画素ごとに当該画素の特徴量を示す特徴量マップを生成する。
これによりヒストグラム生成手段4は、複数の上記画素間の相対的な位置関係として上記画像の特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置情報に基づいて、マップ生成手段3により生成された特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す共起ヒストグラム情報を生成する。
以上説明したように、実施形態に係る特徴量抽出装置Sの動作によれば、複数の画素からなる画像情報に相当する画像の特性に対応した特性情報を生成し、その特性情報から、既定の位置情報に基づいた抽出特性情報を抽出する。その後、当該抽出特性情報に基づいて特徴量マップを生成し、更に特徴量マップに対応する共起ヒストグラム情報を共起位置情報に基づいて生成する。よって、抽出特性情報を構成する画素ごとの特徴量を示す特徴量マップに対応した共起ヒストグラム情報を共起位置情報に基づいて生成するので、処理量を削減しつつ、元の画像についての識別精度が高い共起ヒストグラム情報を生成することができる。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図7を用いて説明する。以下に説明する各実施例は、画像認識処理、より具体的には画像からその特徴を抽出して分類等する処理等を行う画像処理装置に対して実施形態を適用した場合の実施例である。なお各実施例に係る上記画像認識処理を行う画像処理装置は、具体的には例えば、ナビゲーション装置等の車両搭載装置、いわゆる道路交通情報システム、ゲーム装置、エンターテインメント関連装置、いわゆるデジタルサイネージ装置又はリモートセンシング装置等の一部として必要とされるものである。
(1)第1実施例
始めに、実施形態に対応する第1実施例について、図2乃至図5を用いて説明する。なお、図2は第1実施例に係る画像処理装置の概要構成を示すブロック図であり、図3は第1実施例に係る特徴量抽出処理を示すフローチャートである。また、図4は第1実施例に係る特徴量抽出処理を示す図であり、図5は具体的な画像についての第1実施例に係る特徴量抽出処理を例示する図である。このとき図2では、図1に示した実施形態に係る特徴量抽出装置Sにおける各構成部材に対応する第1実施例の構成部材それぞれについて、当該特徴量抽出装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
第1実施例に係る画像処理装置SVは、全体としてはいわゆるパーソナルコンピュータ等により実現されるものであり、図2に示すように具体的には、CPU、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等からなる処理部11と、インターフェース12と、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等からなる記録部13と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ14と、キーボード及びマウス等からなる操作部15と、により構成されている。
また処理部11は、実施形態に係る生成手段1の一例に相当する生成部1と、実施形態に係る抽出手段2の一例に相当する抽出部2と、実施形態に係るマップ生成手段3の一例に相当するマップ生成部3と、実施形態に係るヒストグラム生成手段4の一例に相当するヒストグラム生成部4と、出力部10と、を備えて構成されている。このとき上記生成部1、上記抽出部2、上記マップ生成部3、上記ヒストグラム生成部4及び上記出力部10のそれぞれは、処理部11を構成するCPU等のハードウェアロジック回路により実現されてもよいし、或いは、後述する第1実施例に係る特徴量抽出処理に相当するプログラムを上記CPUにより読み出して実行することによりソフトウェア的に実現されるものであってもよい。そして図2に破線で示すように、上記生成部1、上記抽出部2、上記マップ生成部3及び上記ヒストグラム生成部4により、実施形態に係る特徴量抽出装置Sの一例を構成している。また、上記出力部10が本願に係る「特徴量情報生成手段」の一例に相当する。
この構成においてインターフェース12は、処理部11による制御の下、画像処理装置SVに対する後述する画像データの入力や、画像処理装置SVと例えばインターネット等の外部ネットワークとの間のデータの授受等を制御する。
また記録部13には、後述する第1実施例に係る特徴量抽出処理に相当するプログラム等が不揮発性に記録されており、このプログラム等が必要に応じて処理部11により読み出され、当該特徴量抽出処理に供される。この他記録部13には、当該特徴量抽出処理の実行に必要な諸データが一時的に記憶されて、必要に応じて処理部11により読み出される。更に記録部13は、当該特徴量抽出の対象となる画像に相当し且つ複数の画素からなる画像データ(ディジタル的な画像データ)を、必要に応じて記録する。この場合の画像は、例えば図示しないカメラで撮像された画像でもよいし、図示しない他の記録媒体に蓄積されている画像コンテンツに相当する画像でもよい。
更に操作部15は、当該特徴量抽出処理に関する諸操作がユーザにより実行されると、当該操作に相当する操作信号を生成して処理部11に出力する。また、当該特徴量抽出処理に当たって上記ユーザに提示すべき情報は、処理部11の制御の下、ディスプレイ14に表示される。
これらにより処理部11の生成部1は、図2に示すように、複数の画素からなる上記画像データが例えばインターフェース12を介して又は記録部13から入力されると、当該画像データに基づいて、当該画像データに相当する階調データを生成して処理部11の抽出部2に出力する。このときの階調データとは、例えば上記各画素に対応する輝度値データである。
次に当該抽出部2は、実施例に係る特徴量抽出処理の対象となる上記画像内の画像ブロックの当該画像内の位置を示す予め設定された位置データに基づいて、生成部1により生成された一画像分の階調データから上記位置データに対応したその全部又は一部を階調ブロックデータとして抽出して処理部11のマップ生成部3に出力する。このとき上記画像ブロックは、典型的には上記画像内の矩形の領域であり、また当該階調ブロックデータは上記画像ブロックに対応する階調データである。更に上記位置データは、例えば予め記録部13に記録されていてもよいし、インターフェース12を介して外部から取得してもよい。
そして当該マップ生成部3は、上記抽出部2により抽出された階調ブロックデータに基づいて、当該階調ブロックデータに相当する画像ブロックについての局所的な特徴を示すCS−LBP特徴量マップを生成し、処理部11のヒストグラム生成部4に出力する。
ここで、上記「階調ブロックデータに相当する画像ブロックについての局所的な特徴」とは、換言すれば、元の画像のその画像ブロックの部分に相当する局所的な特徴である。また上記CS−LBP特徴量マップは、画像ブロックを構成する各画素に対応するCS−LBP値に相当する。なお、このCS−LBP値自体は、典型的には上記特許文献1において定義されているものが用いられる。
これにより当該ヒストグラム生成部4は、上記画像内の複数の画素間の相対的な位置関係として当該画像の特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置データに基づいて、マップ生成部3により生成されたCS−LBP特徴量マップに対応するCS−LBPヒストグラム量を示すCS−LBP共起ヒストグラムを生成して処理部11の出力部10に出力する。このときの上記共起位置関係については任意に設定し得るが、一例としては、CS−LBP特徴量マップ内の二個以上の要素(画素)間の相対的な位置を指定する座標とするのが好ましい。このような共起位置データは、実施例に係る特徴量抽出処理の対象となる画像の特性に対応したものが予め記録部13に記録されていてもよいし、実施例に係る特徴量抽出処理が実行される都度にインターフェース12を介して外部から取得されてもよい。また上記CS−LBP共起ヒストグラムは、典型的には、上記CS−LBP特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す2次元以上の配列となる。
そして当該出力部10は、上記ヒストグラム生成部4により生成されたCS−LBP共起ヒストグラムに対応するCS−LBP共起特徴量を生成する。このとき上記CS−LBP共起特徴量は、上記CS−LBP共起ヒストグラムに対応する任意の形式のデータであり、典型的には多次元のベクトル量の配列により表現されたデータである。そして当該CS−LBP共起特徴量は、インターフェース12を介して例えば外部に出力され、その後の図示しない任意の処理に供される。この場合の任意の処理とは、典型的には画像認識処理である。
次に、第1実施例に係る特徴量抽出処理について、具体的に図2乃至図5を用いて説明する。なお当該特徴量抽出処理は、例えば操作部15におけるその開始を指示する操作により、又は当該特徴量抽出処理の対象となる画像の画像データがインターフェース12を介して入力されたときに自動的に、開始される。
即ち図3に示すように、当該特徴量抽出処理が開始されるとヒストグラム生成部4は、後に生成されるCS−LBP共起ヒストグラムを構成することとなる各ヒストグラムビンを初期化する。これに加えて、当該特徴量抽出処理の対象となる画像の画像データが例えばインターフェース12を介して入力される(ステップS1)。そして生成部1は、この画像データに相当する階調データを生成して抽出部2に出力する。この場合の階調データの生成は任意の方法を用いることができるが、例えばいわゆるガウシアンフィルタやメジアンフィルタ等のノイズ除去フィルタを用いてもよい。
次に抽出部2は、上記位置データに基づき、生成部1から入力された階調データの一部を階調ブロックデータとして切り出し、マップ生成部3に出力する(ステップS2)。なおこの場合の位置データについては任意の形式を用いることができるが、より具体的には、例えば階調データ(元の画像に対応)の一部の矩形領域を階調ブロックデータ(画像ブロックに対応)として指定する位置座標とすることができる。即ち図4(a)左に例示するように、第1実施例に係る特徴量抽出処理の対象となる画像Gにおける、図4(a)に例示するx−y座標により表される位置座標として、画像ブロックGBの当該画像G内の位置を示す位置座標を上記位置データとすることができる。
次にマップ生成部3は、画像ブロックGBの各要素(即ち各画素)に対応したCS−LBP値を算出し、上記CS−LBP特徴量マップとしてヒストグラム生成部4に出力する(ステップS3)。このCS−LBP特徴量マップには、元の画像ブロックGBの画素ごとにそれぞれ算出されたCS−LBP値が記述されている。なおマップ生成部3によるCS−LBP値の算出処理、及びその結果を用いたCS−LBP特徴量マップの生成処理については、典型的には上記特許文献1に開示されている技術を用いるのが好適である。
このステップS3についてより具体的に図4(a)を用いて説明すると、図4(a)左に例示する画像ブロックGBの各画素に対応したCS−LPB値を含むCS−LBP特徴量マップMPは、例えば図4(a)右に例示するものとなる。図4(a)に例示する場合は、5画素×5画素分の画像ブロックGBから、「0」から「8」までのCS−LBP値を画素ごとにとり得るCS−LBP特徴量マップMPが生成されている。そして図4(a)右に例示するCS−LBP特徴量マップMPの場合、例えば画像ブロックGBの画素GS1−1についてのCS−LBP値は「7」と算出されている。以下同様に、画素GS1−2についてのCS−LBP値は「5」と、画素GS2−1についてのCS−LBP値は「3」と、画素GS2−2についてのCS−LBP値は「8」と、それぞれ算出されている。このようなCS−LBP特徴量マップMPは、元の画像Gの複数の画素ブロックGBごとにそれぞれ生成され、その後一時的に記録部13に記録される。なお以下の説明において、画素GS1−1、画素GS1−2、画素GS2−1及び画素GS2−2等について共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「画素GS」と称する。
次にヒストグラム生成部4は、上記共起位置データを参照し、マップ生成部3により生成されて記録部13に記録されているCS−LBP特徴量マップMPから実施例に係るCS−LBP共起ヒストグラムを算出し、出力部10に出力する(ステップS4乃至ステップS7)。
より具体的にヒストグラム生成部4は、先ず画像ブロックGB内において上記共起位置データに対応する共起位置関係にある画素GSについてのCS−LBP値を上記CS−LBP特徴量マップMPから抽出する(ステップS4)。このとき図4(a)に例示する場合、上記共起位置関係としては、図4(a)に例示するx−y座標において(2,1)の位置関係(即ち、x方向に二画素、y方向に一画素離れた位置関係)とされている。より具体的には、例えば画素GS1−1に対して共起位置関係にあるのは画素GS1−2であり、また画素GS2−1に対して共起位置関係にあるのは画素GS2−2である。なお以下の説明において、互いに共起位置関係にある画素GSにより形成される画素ペアを、「共起画素ペア」と称する。そして図4(a)に例示する場合、画素GS1−1と、当該画素GS1−1に対して共起位置関係にある画素GS1−2と、により共起画素ペアP1が形成され、また画素GS2−1と、当該画素GS2−1に対して共起位置関係にある画素GS2−2と、により共起画素ペアP2が形成されている。なお以下の説明において、実施例に係る共起画素ペアについて共通の事項を説明する場合、単に「共起画素ペアP」と称する。このような共起画素ペアPは、他の画素GSとの関係では、一つの画素GSについて複数形成され得る。また共起画素ペアPは、一つの画像ブロックGBにおいても、互いに共起位置関係にある画素GSごとに複数形成される。なお、例えば共起画素ペアP1における画素GS1−1のCS−LBP値を当該共起画素ペアP1についての第1CS−LBP値とし、画素GS1−2のCS−LBP値を当該共起画素ペアP1についての第2CS−LBP値とする。更に同様に、共起画素ペアP2における画素GS2−1のCS−LBP値を当該共起画素ペアP2についての第1CS−LBP値とし、画素GS2−2のCS−LBP値を当該共起画素ペアP2についての第2CS−LBP値とする。
次にヒストグラム生成部4は、各共起画素ペアPにおける上記第1CS−LBP値と第2CS−LBP値との組み合わせのそれぞれを用いて、図4(b)に例示するCS−LBP共起ヒストグラムとしての二次元のヒストグラムビンの位置を算出する(ステップS5)。この場合、例えば上記共起画素ペアP1についての第1CS−LBP値は7であり、第2CS−LBP値は5であるので、当該共起画素ペアP1のCS−LBP共起ヒストグラム上の位置は図4(b)に符号「P1」で示す位置となる。また同様に、上記共起画素ペアP2についての第1CS−LBP値は3であり、第2CS−LBP値は8であるので、当該共起画素ペアP2のCS−LBP共起ヒストグラム上の位置は図4(b)に符号「P2」で示す位置となる。
そして、上記ステップS4及びステップS5により図4(a)に例示する画像ブロックGBにおいて共起画素ペアP1が一つ検出されたことになるので、ヒストグラム生成部4は、当該共起画素ペアP1が対応するCS−LBP共起ヒストグラム上の位置(図4(b)符号「P1」参照)にあるヒストグラムビンの高さ(その位置に対応する共起画素ペアPが出現する頻度に相当する)を一だけインクリメントする(ステップS6)。また同様に、上記ステップS4及びステップS5により上記共起画素ペアP2も一つ検出されたことになるので、ヒストグラム生成部4は、当該共起画素ペアP2が対応するCS−LBP共起ヒストグラム上の位置(図4(b)符号「P2」参照)にあるヒストグラムビンの高さを一だけインクリメントする(ステップS6)。なお図4(b)に例示する場合、一つの画素GSについてとり得るCS−LBP値は例えば「0」から「8」のいずれかの整数値をあるため、二つの画素GSのCS−LBP値から成る実施例に係るCS−LBP共起ヒストグラムにおけるヒストグラムビンの数は、図4(b)に例示するように合計81個となる。
その後ヒストグラム生成部4は、画像ブロックGBにおいて、それぞれのCS−LBP値が算出済みである全ての共起画素ペアP(即ち全ての共起位置関係にそれぞれ対応する全ての共起画素ペアP)について上記ステップS3乃至ステップS6が終了したか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7の判定において、上記ステップS3乃至ステップS6が終了していない共起画素ペアPが存在する場合(ステップS7;NO)、処理部11は当該未処理の共起画素ペアPについて上記ステップS3乃至ステップS6を実行すべく上記ステップS3に戻る。一方ステップS7の判定において、全ての共起画素ペアPについての上記ステップS3乃至ステップS6が終了している場合、次に処理部11の出力部10は、ヒストグラム生成部4により生成された上記CS−LBP共起ヒストグラムに対応するCS−LBP共起特徴量を生成し、例えばインターフェース12を介して外部に出力したり、或いはディスプレイ14に例えば画像認識用として表示したりする(ステップS8)。その後処理部11は第1実施例に係る特徴量抽出処理を終了する。なおステップS8におけるCS−LBP共起特徴量のCS−LBP共起ヒストグラムからの生成方法は、その後の処理に依存して変わり得るものであるが、一例としては、多次元のベクトル量の配列表現としてCS−LBP共起特徴量を生成することができる。
なお、上述した第1実施例に係る特徴量抽出処理では、一つの画像ブロックGB内で当該特徴量抽出処理が完結する構成としたが、これ以外に、例えば図4(c)に例示するように、ある画像ブロックGBに相当するCS−LBP特徴量マップMP2と他の画像ブロックGBに相当するCS−LBP特徴量マップMP3との間で、共起画素ペアP4乃至共起画素ペアP6が形成されるように上記共起位置データが設定されていてもよい。この場合は、図4(c)に例示する(一つの画像ブロックGBに相当する)CS−LBP特徴量マップMP1内のみで共起画素ペアP1乃至共起画素ペアP3を形成した場合に比して、画像Gのより広い範囲で共起画素ペアP4乃至共起画素P6を形成することで、画像G全体としてのCS−LBP共起特徴量を検出することができることになる。
より具体的に図4(c)に例示する場合、CS−LBP特徴量マップMP1内での共起画素ペアP1乃至共起画素ペアP3を用いて生成されたCS−LBP共起特徴量は、画像Gにおける「葉」や「木」の識別(特徴検出)に利用できるが、CS−LBP特徴量マップMP2及びCS−LBP特徴量マップMP3に跨がった範囲で形成された共起画素ペアP4乃至共起画素ペアP6を用いて生成されたCS−LBP共起特徴量は、画像Gにおける「盆栽」の識別に利用できる。この場合、CS−LBP特徴量マップMP2に対応する画像ブロックGBとCS−LBP特徴量マップMP3に対応する画像ブロックGBとの間は、画像Gとして撮像されている「盆栽」を識別するものとして、当該盆栽に対応して予め設定された距離だけ離れている。そしてこの距離は、共起画素ペアP4乃至共起画素ペアP6それぞれを形成する画素GS間の距離(画像G上の距離)に相当する。
次に、複数のCS−LBP特徴量マップMPの間で、複数の共起画素ペアPが形成されるように共起位置データが設定される場合について、図5を用いて更に説明する。
例えば、人物を撮像した画像に対して第1実施例に係る特徴量抽出処理を施す場合、図5(a)に例示するように、当該画像G1について、顔部分に相当する画像ブロックGB1、両手部分にそれぞれ相当する画像ブロックGB2及び画像ブロックGB3並びに脚部分に相当する画像ブロックGB4をそれぞれ抽出する(図3ステップS2参照)。この場合の画像ブロックGB1乃至画像ブロックGB4相互間は、画像G1として撮像されている「人」の特徴量を抽出するものとして、当該人に対応して予め設定された距離だけ離れていることになる。そして、各画像ブロックGB間において図5(a)に例示するように共起画素ペアP1乃至共起画素ペアP6を形成し(図3ステップS4参照)、以降、各共起画素ペアPそれぞれに基づいてCS−LBP共起ヒストグラムを生成するように構成する(図3ステップS5乃至ステップS7参照)。このようにすれば、上記特許文献1に記載の技術に比して、「人」としての識別精度が高くなることが期待できる。
また他の例として、例えば自転車に乗った人を撮像したことが予め判っている画像に対して第1実施例に係る特徴量抽出処理を施す場合を考える。この場合には図5(b)に例示するように、当該画像G2について、それが自転車に乗った人を撮像して得られるものであることが予め判っていることから、人に相当する画像ブロックGB10と、自転車に相当する画像ブロックGB11と、をそれぞれ抽出する(図3ステップS2参照)。このときの画像ブロックGB10と画像ブロックGB11とは、画像G2として撮像されている「自転車に乗った人」の特徴量を抽出するものとして、当該自転車及び当該人にそれぞれ対応して予め設定された距離だけ離れていることになる。そして、画像ブロックGB10の画素GS1と画像ブロックGB11の画素GS2により図5(b)に例示するように共起画素ペアP10を形成し(図3ステップS4参照)、当該共起画素ペアP10に基づいてCS−LBP共起ヒストグラムを生成するように構成する(図3ステップS5乃至ステップS7参照)。この図5(b)に例示するような場合には、第1実施例に係る位置データや共起位置データを、画像Gとして撮像される被写体に応じて予め自動的に設定することができる。このとき、予め自動的に設定する上記位置データと上記被写体との関係としては、図5(b)に例示する場合を含めて下記の例が挙げられる。
(i)被写体が「自転車に乗った人」である場合に、その画像G2中の「人」の位置及び「自転車」の位置にそれぞれ相当する各位置データを自動的に設定する(図5(b)参照)。
(ii)被写体が「人」である場合に、その画像G中の「頭」の位置、「肩」の位置、「手足」の位置及び「胴体」の位置にそれぞれ相当する各位置データを自動的に設定する。
(iii)被写体が「二輪車」である場合に、その画像G中の「前輪」の位置及び「後輪」の位置にそれぞれ相当する各位置データを自動的に設定する。
(iv)被写体が「自動車」である場合に、その画像G中の「ボディ」の位置及び「タイヤ」の位置にそれぞれ相当する各位置データを自動的に設定する。
以上説明したように、第1実施例に係る特徴量抽出処理によれば、複数の画素GSからなる画像データに相当する画像Gの特性に対応した階調データを生成し、その階調データから、既定の位置データに基づいた階調ブロックデータを抽出する。その後、当該階調ブロックデータに基づいてCS−LBP特徴量マップMPを生成し、更にCS−LBP特徴量マップMPに対応するCS−LBP共起ヒストグラムを共起位置データに基づいて生成する。よって、階調ブロックデータを構成する画素GSごとの特徴量を示すCS−LBP特徴量マップMPに対応したCS−LBP共起ヒストグラムを共起位置データに基づいて生成するので、処理量を削減しつつ、元の画像Gについての識別精度が高いCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。
また、共起位置データが、画像Gの特性に対応した画素GS(共起画素ペアPを形成する画素GS)間の距離に基づいて予め設定されているので、元の画像Gの特徴をよりよく表したCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。
更に、一つの画素GSについての複数の共起位置データにそれぞれ基づいてCS−LBP共起ヒストグラムのヒストグラムビンを複数生成するので(図3ステップS7参照)、元の画像Gの特徴をよりよく表したCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。
更にまた、相互に異なり且つ画像G内において離隔した階調ブロックデータをそれぞれ抽出し、それら階調ブロックデータについてCS−LBP特徴量マップMP2及びCS−LBP特徴量マップMP3をそれぞれ生成する(図4(c)参照)。そして、異なるCS−LBP特徴量マップMPに跨がる共起位置関係を示す共起位置データに基づいてCS−LBP共起ヒストグラムを生成する。よって、離隔した画像ブロックGBについてのCS−LBP特徴量マップMPに跨がる共起位置データに基づいてCS−LBP共起ヒストグラムを生成するので、処理量を削減しつつ、元の画像G全体についての識別精度が高いCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。
また、異なる位置データが、既定された画像G2内の異なる位置であってその特性に対応した異なる位置を示すので(図5(b)参照)、当該特性に対応した位置の階調ブロックデータについてのCS−LBP特徴量マップMPに跨がる共起位置データに基づいてCS−LBP共起ヒストグラムを生成できることで、画像G全体の特徴をより表したCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。
更に、CS−LBP共起ヒストグラムに基づいて元の画像Gを特徴付けるCS−LBP共起特徴量情報を生成するので(図3ステップS8参照)、処理量を削減しつつ、元の画像Gについての識別精度が高いCS−LBP共起特徴量を生成することができる。
(2)第2実施例
次に、実施形態に対応する他の実施例である第2実施例について、図6及び図7を用いて説明する。なお、第2実施例に係る画像処理装置のハードウェア的な構成は、基本的には第1実施例に係る画像処理装置SVのハードウェアと同様であるので、以下の第2実施例では、第1実施例に係る画像処理装置SVと同様の構成部材及び同様の処理については、同様の部材番号及び同様のステップ番号を用いて、細部の説明は省略する。
また、図6は第2実施例に係る特徴量抽出処理を示すフローチャートであり、図7は第2実施例に係る画像の分割方法を例示する図である。このとき図6を用いた以下の説明では、図1に示した実施形態に係る特徴量抽出装置Sにおける各構成部材に対応する第2実施例の構成部材それぞれについて、当該特徴量抽出装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。また、第2実施例に係る画像処理装置における処理部11が、本願に係る「分割手段」の一例及び「結合手段」の一例にそれぞれ相当する。
上述した第1実施例に係る特徴量抽出処理では、例えば図4に例示する場合、元の画像Gに相当する階調データ全体を一つの特徴量抽出処理の対象とした。これに対して以下の説明する第2実施例に係る特徴量抽出処理では、一つの画像を予め複数の分割画像に分割し、当該各分割画像それぞれについて独立して第1実施例に係る特徴量抽出処理を施す。そして、当該各特徴量抽出処理の結果を結合し、元の画像に相当するCS−LBP共起特徴量を生成する。このため第2実施例に係る画像処理装置には、第1実施例に係る画像処理装置SVにおける生成部1、抽出部2、マップ生成部3及びヒストグラム生成部4をそれぞれ含んだ実施形態に係る特徴量抽出装置Sに相当する部分が、上記分割画像の数だけ含まれている。
即ち第2実施例に係る特徴量抽出処理は、第1実施例に係る特徴量抽出処理と同様に、例えば操作部15におけるその開始を指示する操作により、又は当該特徴量抽出処理の対象となる画像の画像データがインターフェース12を介して入力されたときに自動的に、開始される。
そして、対応するフローチャートを図6に示すように、第2実施例に係る特徴量抽出処理が開始されるとヒストグラム生成部4は第1実施例に係る特徴量抽出処理と同様のステップS1を実行し、更に生成部1は元の画像Gの画像データに相当する階調データを生成する。
次に処理部11は、当該階調データを、元の画像Gを分割した分割画像に相当する分割階調データに分割する(ステップS10)。ここで、ステップS10の分割については、例えばインターフェース12を介して入力される分割指示データを参照して分割する。このとき、例えば図7(a)に示すように、相互に重ならないような分割画像PG1、分割画像PG2、分割画像PG3、分割画像PG4、…、とするような上記分割指示データとしてもよいし、図7(b)に例示するように、一部が相互に重なるような分割画像PG1、分割画像PG2、分割画像PG3、分割画像PG4、…、とするような上記分割指示データとしてもよい。なお上記分割指示データとしては、例えば二次元的な分割数を指定する情報とすることも考えられる。また以下の説明において、上記分割画像PG1、上記分割画像PG2、上記分割画像PG3又は上記分割画像PG4等について共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「分割画像PG」と称する。
その後処理部11の抽出部2、マップ生成部3及びヒストグラム生成部4は、第1実施例に係る特徴量抽出処理におけるステップS2乃至ステップS7と同様の処理を、上記分割された分割画像PGに相当する分割階調データのそれぞれを対象として独立して施し、当該分割画像PGについての分割CS−LBP共起ヒストグラムをそれぞれ生成する。
そして処理部11は、分割画像PGについてそれぞれ生成された分割CS−LBP共起ヒストグラムを結合し、元の画像Gに対応するCS−LBP共起ヒストグラムを生成する(ステップS11)。このステップS11における結合の方法としては、例えば第1実施例に係る特徴量抽出処理について図4(b)に例示した二次元のCS−LBP共起ヒストグラムと同様の、各分割画像PGにそれぞれ対応した分割CS−LBP共起ヒストグラムを、行又は列毎に結合して一次元ベクトルに変換し、全ての分割CS−LBP共起ヒストグラムに対応する一次元ベクトルを単純に結合する方法を用いることができる。
その後処理部11は、全ての分割画像PGについて上記ステップS2乃至上記ステップS7及び上記ステップS11が終了したか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12の判定において、上記ステップS2乃至上記ステップS7及び上記ステップS11が終了していない分割画像PGが存在する場合(ステップS12;NO)、処理部11は当該未処理の分割画像PGについて上記ステップS2乃至上記ステップS7及び上記ステップS11を実行すべく上記ステップS2に戻る。一方ステップS12の判定において、全ての分割画像PGについての上記ステップS2乃至上記ステップS7及び上記ステップS11が終了している場合、次に処理部11の出力部10は、結合された上記CS−LBP共起ヒストグラムに対応するCS−LBP共起特徴量を第1実施例に係る特徴量抽出処理と同様に生成し、例えばインターフェース12を介して外部に出力したり、或いはディスプレイ14に例えば画像認識用として表示したりする(ステップS8)。その後処理部11は第2実施例に係る特徴量抽出処理を終了する。
以上説明したように、第2実施例に係る特徴量抽出処理によれば、第1実施例に係る特徴量抽出処理による作用効果に加えて、一つの画像Gについての階調データを分割した各分割階調データから分割CS−LBP共起ヒストグラムをそれぞれ生成するので、元の画像Gの特徴をよりよく表したCS−LBP共起ヒストグラムを生成することができる。このとき、図7(b)に例示する分割方法の場合は、画像G中の被写体の特徴をより詳細にとらえたCS−LBP共起特徴量を生成することが期待できる。
[変形例]
次に、実施形態に係る変形例について説明する。
(A)第1変形例
先ず第1変形例として、各実施例に係る生成部1における階調データの生成について、各実施例に係る階調データの生成方法と異ならせ、
(a)画素の色空間(RGB色空間、HSV(Hue Saturation Value)色空間、グレースケール空間、YUV色空間、Lab(Lab color space)色空間又はXYZ色空間等)を他の色空間に変換する色空間変換方法、又は色空間の特定の成分を選択する方法、又は、
(b)スケール、回転、又は並行移動等の幾何学変換、
を適宜選択して用いることにより、元の画像の特性に応じて識別性能の高いCS−LBP共起特徴量を抽出することが期待できる。
(B)第2変形例
次に第2変形例として、各実施例に係る抽出部2における階調ブロックデータの生成において、上記位置データを外部から人為的に定義する構成に代えて、例えば機械学習方法等を用いて統計的に算出した事前データを用いるように構成してもよい。この場合には、元の画像中の静止被写体に対して識別性能の高いCS−LBP共起特徴量を生成することが期待できる。
更に各実施例に係るヒストグラム生成部4におけるCS−LBP共起ヒストグラムの生成においても、共起位置データに対して上記統計的な事前データを用いる等の工夫を用いるように構成してもよい。この場合には、元の画像中の動きのある被写体に対しても識別性の高いCS−LBP共起特徴量を生成することが期待できる。
(C)第3変形例
次に第3変形例として、各実施例に係る出力部10におけるCS−LBP共起特徴量の生成において、複数の画像から取得したCS−LBP共起ヒストグラムの集合から、例えば主成分分析を用いて、特徴量として有用な成分のみを選択するように構成してもよい。この場合には、CS−LBP共起特徴量の次元数を効果的に削減でき、以降の処理の計算量の更なる削減が期待できる。
(D)第4変形例
次に第4変形例として、第2実施例に係る処理部11における分割CS−LBP共起ヒストグラムの結合において、複数の分割CS−LBP共起ヒストグラムを単純に結合する代わりに、例えばいわゆる調和平均や加重平均等を用いて結合するように構成してもよい。この場合には、CS−LBP共起ヒストグラムの次元数を削減でき、以降の処理の計算量の更なる削減が期待できる。
(E)その他の変形例
その他の変形例として、図3又は図6にそれぞれ示したフローチャートに相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を各実施例に係る処理部11として機能させることも可能である。
1 生成手段(生成部)
2 抽出手段(抽出部)
3 マップ生成手段(マップ生成部)
4 ヒストグラム生成手段(ヒストグラム生成部)
10 出力部
11 処理部
MP、MP1、MP2、MP3 CS−LBP共起特徴量マップ
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P10 共起画素ペア
GB、GB1、GB2、GB3、GB4、GB10、GB11 画像ブロック
S 特徴量抽出装置
SV 画像処理装置

Claims (8)

  1. 複数の画素からなる画像情報に基づいて、当該画像情報に相当する画像の特性に対応した特性情報を生成する生成手段と、
    予め設定され且つ相互に異なる位置情報に基づいて、前記生成された特性情報から、相互に異なり且つ前記画像内において離隔した当該特性情報の一部を抽出特性情報としてそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記抽出された抽出特性情報に基づいて、当該抽出特性情報をそれぞれ構成する前記画素ごとに当該画素の特徴量を示す特徴量マップを、当該各抽出特性情報についてそれぞれ生成するマップ生成手段と、
    複数の前記画素間の相対的な位置関係として前記特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置情報であって、異なる前記特徴量マップに跨がる前記共起位置関係を示す共起位置情報に基づいて、前記生成された特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す共起ヒストグラム情報を生成するヒストグラム生成手段と、
    を備えることを特徴とする特徴量抽出装置。
  2. 請求項1に記載の特徴量抽出装置において、
    前記共起位置関係は、前記特性に対応した前記画素間の距離に基づいて予め設定されていることを特徴とする特徴量抽出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の特徴量抽出装置において、
    前記ヒストグラム生成手段は、一つの前記画素についての異なる複数の前記共起位置関係をそれぞれ示す複数の前記共起位置情報にそれぞれ基づいて、前記特徴量マップに対応する前記共起ヒストグラム情報を複数生成することを特徴とする特徴量抽出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の特徴量抽出装置において、
    異なる前記位置情報は、予め設定された前記画像内の異なる位置であって前記特性に対応した当該異なる位置を示す位置情報であることを特徴とする特徴量抽出装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の特徴量抽出装置において、
    一つの前記画像についての前記特性情報を分割して複数の分割特性情報を生成する分割手段と、
    結合手段と、
    を更に備え、
    前記抽出手段は、各前記生成された分割特性情報から当該分割特性情報の一部を前記抽出特性情報としてそれぞれ抽出し、
    前記マップ生成手段は、各前記抽出された抽出特性情報に基づいて前記特徴量マップをそれぞれ生成し、
    前記ヒストグラム生成手段は、前記共起位置情報に基づいて、各前記生成された特徴量マップにそれぞれ対応する分割共起ヒストグラム情報を生成し、
    前記結合手段は、各前記生成された分割共起ヒストグラム情報を結合して元の前記特性情報に対応した前記共起ヒストグラム情報を生成することを特徴とする特徴量抽出装置。
  6. 請求項1から請求項5にいずれか一項に記載の特徴量抽出装置において、
    前記生成された共起ヒストグラム情報に基づいて、前記画像を特徴付ける共起特徴量情報を生成する特徴量情報生成手段を更に備えることを特徴とする特徴量抽出装置。
  7. 複数の画素からなる画像情報に相当する画像の特徴を示す特徴量を抽出する特徴量抽出装置において実行される特徴量抽出方法において、
    前記画像情報に基づいて前記画像の特性に対応した特性情報を生成する生成工程と、
    予め設定され且つ相互に異なる位置情報に基づいて、前記生成された特性情報から、相互に異なり且つ前記画像内において離隔した当該特性情報の一部を抽出特性情報としてそれぞれ抽出する抽出工程と、
    各前記抽出された抽出特性情報に基づいて、当該各抽出特性情報をそれぞれ構成する前記画素ごとに当該画素の特徴量を示す特徴量マップを、当該各抽出特性情報についてそれぞれ生成するマップ生成工程と、
    複数の前記画素間の相対的な位置関係として前記特性に対応して予め設定された共起位置関係を示す共起位置情報であって、異なる前記特徴量マップに跨がる前記共起位置関係を示す共起位置情報に基づいて、各前記生成された特徴量マップに対応するヒストグラム量を示す共起ヒストグラム情報を生成するヒストグラム生成工程と、
    を含むことを特徴とする特徴量抽出方法
  8. コンピュータを、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の特徴量抽出装置として機能させることを特徴とする特徴量抽出用プログラム
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