JP6537564B2 - マルチモード電気外科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、2つの別個の単極モードで動作可能な電気外科ブレードに関する。この電気外科ブレードは、第1の単極モードでの精密切断のためのブレード、及び、第2の単極モードでの凝固切断用ブレードをユーザに提供するのに特に有用である。
近年、電気外科装置の開発において、精密切断が、より長時間の切断が可能なように改善されてきた。これらの電気外科装置において、ブレード電極のエッジ(すなわち、ファセット)周囲の露出金属量を最小限にするために、非導電性コーティング(例えばガラス又はセラミック)が施されている。露出金属量を少量に制限することにより、電気エネルギーが電極の先端に集束される。さらに、これらのガラス及びセラミックコーティングは、その他の非導電性コーティング(例えば、シリコーンゴム又はPTFE)のようには急速に破壊されない。
これらの被覆された電極は、改善された切断をもたらすが、この改善は、外科医に好都合なその他の性能特性を犠牲する。伝統的に、外科医は、凝固を提供する止血切断を行うために電気外科用ブレードを使用している。これらの改善された被覆電極ブレードにおいて、電気エネルギーが精密切断のために遠位端に向かって集束されるため、エネルギーは、切断中に小さい血管を焼灼するためにブレードの外側へ外向きに広がることができない。
これらのコーティングされた電気外科ブレードでは凝固を実行できないため、現在、2つの別個の単極装置を使用する外科医もいる。第1の単極装置が、微細に制御された切開のために使用される。この第1単極装置は、精密切断を提供し、微細制御切開を可能にする、コーティング(被覆)された電気外科用ブレードである。凝固を必要とする、より大きい領域の切断が望まれる場合には、第2の単極装置が使用される。第2の単極装置は、より迅速な切断及び凝固を可能にする伝統的な単極ペンシルである。
従って、微細に制御された切開のための精密切断と、凝固を伴う、より大きい領域のための切断との両方を提供できる単一の装置が必要である。2つの制御モード(例えば、2つの単極モード)で動作できる単一の装置が必要である。ブレードの先端に電気エネルギーを集束させて精密切断を提供でき、尚且つ、凝固のために、或る程度の電気エネルギーを外側に集束させ得る装置が必要である。
本開示は、電気外科装置に関する。この電気外科装置は、(a)当該電気外科装置における第1の極と、(b)当該電気外科装置における第2の極とを備え、前記電気外科装置は、第1の単極モード又は第2の単極モードのいずれにおいても動作可能である。前記第1単極モードは前記第1極のみを利用する切断モードであり、前記第2単極モードは、前記第1極及び前記第2極の両方を利用する切断及び凝固モードである。
本開示は、電気外科装置に関する。この電気外科装置は、(a)第1の極と、(b)第2の極と、(c)ブレード電極とを備え、当該ブレード電極は、(i)ほぼ対向している2つの面、及び、当該2つの面を接続している1以上のファセットを有する金属シムと、(ii)非導電性コーティングと、を有する。当該非導電性コーティングは、前記2つの面の少なくとも一方、及び、前記金属シムの前記1以上のファセットの一部を被覆し、一方、前記1以上のファセットの遠位部を、被覆しない状態に維持する。前記電気外科装置は、さらに、(d)1以上の導電面を有する幅広のシムから構成された側部電極を備え、前記幅広シムは、前記ブレード電極に平行に、前記1以上の導電面の少なくとも1つが露出され且つ前記ブレード電極の遠位端が前記側部電極から突き出るように配置されている。前記側部電極は、前記ブレード電極に対して不動であるように固定されている。前記非導電性コーティングは、前記ブレード電極を前記側部電極から絶縁している。前記第1極は前記ブレード電極に接続され、前記第2極は前記側部電極に接続されている。
本開示は、電気外科装置に関する。この電気外科装置は、(a)第1の極と、(b)第2の極と、(c)ブレード電極とを備え、当該ブレード電極は、(i)ほぼ対向している2つの面、及び、当該2つの面を接続している1以上のファセットを有する金属シムと、(ii)非導電性コーティングと、を有する。当該非導電性コーティングは、前記2つ以上の面の少なくとも一つ、及び、前記金属シムの前記1以上のファセットの一部を被覆し、一方、前記1以上のファセットの遠位部は、非導電性コーティングにより被覆されない状態に維持される。前記電気外科装置は、さらに、(d)幅広のシムから構成された側部電極を備え、前記幅広シムは、前記ブレード電極に平行に、所定の導電面が露出され且つ前記ブレード電極の遠位端が前記側部電極から突き出るように配置されている。前記側部電極は、引き出し位置及び引き込み位置を有する。前記非導電性コーティングは、前記ブレード電極を前記側部電極から絶縁している。前記第1極は前記ブレード電極に接続され、前記第2極は前記側部電極に接続されている。
本開示は、電気外科装置に関する。この電気外科装置は、(a)第1の極と、(b)第2の極と、(c)ブレード電極とを備え、当該ブレード電極は、(i)2つ以上の面、及び、当該2つ以上の面を接続している1以上のファセットを有する金属シムと、(ii)非導電性コーティングと、を有する。当該非導電性コーティングは、前記2つ以上の面の少なくとも一つ、及び、前記金属シムの前記1以上のファセットの一部を被覆し、一方、前記1以上のファセットの遠位部は、非導電性コーティングにより被覆されない状態に維持される。前記電気外科装置は、さらに、(d)幅広のシムから構成された側部電極を備えており、前記幅広シムは、前記ブレード電極に平行に、所定の導電面が露出され且つ前記ブレード電極の遠位端が前記側部電極から突き出るように配置されている。前記側部電極は、前記側部電極に対する引き出し位置及び引き込み位置を有する。前記非導電性コーティングは、前記ブレード電極を前記側部電極から絶縁している。前記第1極は前記ブレード電極に接続され、前記第2極は前記側部電極に接続されている。
本開示は、本教示による電気外科装置を形成するための方法に関する。この方法は、(a)金属シムを非導電性コーティングで被覆するステップを含み、金属シムは、少なくとも1つの面と、遠位部を有する少なくとも1つのファセットと、近位端から延在する第1の電気リードとを含み、前記非導電性コーティングが、前記少なくとも1つの面及び前記少なくとも1つのファセットを覆う。前記方法は、さらに、(b)非導電性コーティングを前記少なくとも1つのファセットの遠位部から除去するステップと、(c)前記金属シムを、近位端から延在する第2の電気リードを有する導電性管内に挿入するステップと、(d)前記導電性管を前記シム金属シムの周囲に圧着して前記金属シムを前記導電性管に固定するステップと、を含む。
本開示は、本教示による電気外科装置を形成するための方法に関する。この方法は、(a)金属シムの遠位エッジ部の一部をマスキングするステップと、(b)金属シムを非導電性コーティングで被覆するステップとを含み、前記金属シムは、少なくとも1つの面と、遠位部を有する少なくとも1つのファセットと、近位端から延在する第1の電気リードとを含み、前記非導電性コーティングが、少なくとも1つの面及び少なくとも1つのファセットを覆う。前記方法は、さらに、(c)マスクを除去して、前記少なくとも1つのファセットの遠位部を露出させるステップと、(d)前記金属シムを、近位端から延在する第2の電気リードを有する導電性管内に挿入するステップと、(e)前記導電性管を前記シム金属シムの周囲に圧着して前記金属シムを前記導電性管に固定するステップと、を含む。
本開示の電気外科装置は、微細な切開装置及び止血装置の両方を提供できる。ブレード電極が微細な切開を提供し、一方、側部電極が、止血及び切断を提供し得る。電気外科装置は、外科医により使用され得る単一の器具を提供する。ブレード電極は側部電極と協働し、これは、ブレード電極が第1の治療電流を印加し、側部電極が第2の治療電流を印加するように行われる。第1治療電流は、微細切開及び/又は精密切断のために使用され得る。第2治療電流、又は、第1及び第2の両方の治療電流の組合せが、凝固又は止血を伴う切断のために使用され得る。非導電性コーティング及び/又は導電性コーティングは、精密切断、凝固を伴う切断、又はこれらの両方のために、治療電流又は信号を、前記ブレード電極、前記側部電極、又はこれらの両方の所望の領域に集束させ得る。
電気外科装置の斜視図である。 電気外科装置のブレードの斜視図である。 ブレード電極の金属シムを示す。 ブレード電極を示す。 ブレード電極を部分的に取り囲む側部電極を示す。 電気外科装置のハンドピースを示す。 電気外科装置のハンドピースを示す。 電気外科装置のブレードの引き込み位置における図である。 電気外科装置のブレードの引き出し位置における図である。 電気外科装置のブレードの断面図である。 本開示による電気外科装置のブレードの引き込み位置における側面図である。 本開示による電気外科装置のブレードの引き出し位置における側面図である。 図12のブレード電極の線A−Aに沿った断面図である。 本開示による装置に接続された電気外科システムのデュアル単極回路を示す。 複数のリターン電極を有する電気外科システムの回路の一部を示す。 リターン電極間のスイッチを含む複数のリターン電極を含む回路の一部を示す。 2つのスイッチを有するリターン経路を含む部分回路を示す。 デュアル単極回路の電気回路の非電気外科モードにおける図である。 デュアル単極回路の電気回路の第1の単極モードにおける図である。 デュアル単極回路の電気回路の第1の単極モードにおける図である。 デュアル単極回路の電気回路の第2の単極モードにおける図である。 デュアル単極回路の電気回路の第2の単極モードにおける図である。
本明細書に提示される説明及び例は、本発明の教示、本発明の原理、及び本発明の実際の適用を当業者に知らせるためのものである。記載された本発明の教示の特定の実施形態は、本教示に関して網羅的又は限定的であることを意図されていない。本教示の範囲は、添付の特許請求の範囲、及び、これらの特許請求の範囲が権利を与える均等物の全範囲を参照して決定されるべきである。特許出願及び刊行物を含む全ての記事及び参照文献の開示を、全ての目的のために参照により本出願に援用する。以下の特許請求の範囲から収集されるようなその他の組合せも可能であり、これらもまた、参照により本明細書の記載に援用する。
本教示は、電気外科装置に関する。電気外科装置はハンドピースを含み得る。電気外科装置は、外科手術を行うために外科医により使用され得る。電気外科装置は、2つ以上の構成、2つ以上のモード、又はこれらの両方の間で切り替えられるように機能し得る。例えば、電気外科装置は、第1の単極構成と第2の単極構成との間で切り替えられ得る。別の例において、電気外科装置は、第1の単極構成又は第2の単極構成のいずれかとデュアル単極構成との間で切り換えられ得る。電気外科装置は、ユーザの手により、2つ以上の構成の間で切り替えられ得る。ユーザは、2つ以上の構成間を、処置を中断せずに済むように片手で(もう片方の手を必要とせずに)切り替えられ得る。電気外科装置を、両手で使用しても、構成間で両手で切り替えても、或いは、これらの両方を行ってもよい。電気外科装置を、切断、止血、凝固、乾燥、高周波凝固、電気焼灼、又はこれらの任意の組合せを行うために使用し得る。電気外科装置は、単極性能、双極性能、非電気外科性能、又はこれらの組合せを含み得る。電気外科装置を開腹手術にも使用できる。電気外科装置を、切断のために、若しくは外科用メスとして、又はこれらの両方に使用できる。電気外科装置は、ハンドピース及びエネルギー源(例えば、発電機)を含み得る。電気外科装置は、ハンドピースとエネルギー源との間を流れる1以上の治療信号を有し得る。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方は、1以上の治療信号を送信し得る。1以上の治療信号は、電気外科装置に電力を供給し、治療電流を生成し、1以上の単極電流を生成し、1以上の双極電流を生成し、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。1以上の治療信号は、ハンドピース、エネルギー源(例えば、発電機)、又はこれらの両方により形成され得る。治療信号は治療電流であり得る。1以上の治療信号は、ユーザがステップを実行していて、治療電流、エネルギー又はこれらの両方が生成されるように信号が送信されていることを示し得る。1以上の治療信号は、1以上の治療電流が生成されるように信号を提供し得る。1以上の治療電流が電気外科のために使用され得る。1以上の治療信号は、活性化された回路が1以上のスイッチ状態にあるとき、若しくは、電気外科装置が1以上の構成にあるとき、又はこれらの両方において伝達され得る。1以上の治療信号は、活性化回路及び/又はハンドピースが、非電気外科モード及び/若しくは電源オフモード、又はこれらの両方のモードにあるときに、発生されず、及び/又は、ハンドピースから放出されないであろう。1以上の治療信号は、単極治療信号、複数の単極治療信号の組合せ、双極治療信号、複数の双極治療信号の組合せ、又は、これらの任意の組合せであり得る。1以上の治療信号は、第1の単極治療信号、第2の単極治療信号、又はこれらの両方を含み得る。1以上の治療信号は、米国特許公報第2015/0119885号に記載されている治療信号として理解されてよい。この公報を本明細書に、全ての目的のために援用する。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方が、1以上の単極治療信号を送信し得る。単極治療信号は、電気外科装置の1以上の構成要素に電力を提供するように、切断治療信号を提供するように、切断及び凝固治療信号を提供するように、或いは、これらの組合せを行うように機能し得る。単極治療信号は、エネルギー源(例えば、発電機)のリターンポートとアクティブポートとの電圧差を有する任意の信号であり得る。単極治療信号は、電気外科装置により印加されたときに、電気外科装置の一方の極から、別の極(電気外科装置の外部若しくは、ハンドピースの外部の離れた場所、又はこれらの任意の組合せの場所)に流れる任意の信号であり得る。例えば、単極治療信号は、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方から1以上のリターン電極に流れ得る。リターン電極は1以上の接地パッドを含み得る。接地パッドは、手術部位から離れた位置にて患者に取り付けられ得る。
双極治療信号は、2つのリード(電気外科装置に接続されているか、エネルギー源(例えば、発電機)内に配置されているか、又はこれらの両方)間の電圧差を有し得る。双極治療信号は、電気外科装置により印加されたときに、ハンドピースの1つの構成要素からハンドピースの別の構成要素に流れる信号であり得る。例えば、双極治療信号は、側部電極からブレード電極に、側部電極の一部から側部電極の別の部分に、又はこれらの両方に流れる信号であり得る。1以上の治療信号を切り替えるために、電気外科装置の1以上の構成要素を1以上の構成に移動させ得る。
電気外科装置は、複数の構成及び/又はモードを含み得る。これらの構成及び/又はモードは、電気外科装置の機械的再構成、電気的再構成、信号的再構成のための、及び/又は、これらの再構成とは異なる、若しくはこれらの再構成の任意の組合せのための任意の構成であり得る。複数の構成及び/又はモードは、第1の単極モード、切断モード、第2の単極モード、切断及び凝固モード、双極モード、非電気外科モード、電源オフモード、又はこれらの任意の組合せを含み得る。電気外科装置は、1以上の構成及び/又はモードから、1以上のその他の構成及び/又はモードに移行され得る。少なくとも1つの構成が、治療電流(例えば、第1の治療電流、第2の治療電流、又はこれらの両方)を印加し得る。治療電流は、単極エネルギー、単極電流、双極エネルギー、双極電流、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
電気外科装置は、単極エネルギー又は単極電流を伝達し得る。単極エネルギー又は電流は、印加中に電気外科装置の1つの極から別の極(離れた場所、電気外科装置の外部、ハンドピースの外部、又はこれらの任意の組合せに位置する)に流れ得る任意の電源であり得る。単極エネルギーは、ハンドピースの1つの構成要素からハンドピースの一部ではない構成要素に流れるエネルギーであり得る。離れた場所に位置する別の極は、1以上のリターン電極を含み得る。1以上のリターン電極は1以上の接地パッドを含み得る。ブレード電極からリターン電極に流れるエネルギーは単極エネルギーであり得る。側部電極からリターン電極に流れるエネルギーは、単極エネルギーであり得る。電気外科装置は、複数の単極エネルギー又は単極電流モードを含むか、又はこれらを動作させ得る。例えば、電気外科装置は、第1の単極モード、第2の単極モード、又はこれらの両方で動作し得る。第1の単極モードは切断モードであり得る。第1の単極モードは、精密な外科切断のための治療電流を印加するのに有用であり得る。第2の単極モードは、切断及び凝固モードであり得る。第2の単極モードは、切断、凝固、止血、又はこれらの任意の組合せに適した治療電流を印加するのに有用であり得る。
電気外科装置は、非電気外科構成を含み得る。非電気外科構成は、ハンドピース、ブレード電極、側部電極、リターン電極、又はこれらの任意の組合せに電力が供給されない電気外科装置の構成として機能し得る。電気外科装置の非電気外科構成は、ハンドピース、ブレード電極、側部電極、リターン電極、又はこれらの任意の組合せに電力が供給されない任意の構成であり得る。非電気外科構成は、電気外科装置が外科用メスとして治療電流無しで使用されているか或いは使用されていない(すなわち電源オフ状態)の場合に用いられ得る。非電気外科モード又は構成は、ボタンを押すこと、スイッチを移動させること、側部電極の引き込み又は引き出し、ブレード電極の引き込み又は引き出し、又はこれらの任意の組合せにより、任意のその他の構成に切り替えられ得る。
電気外科装置は、第1の単極モードを含み得る。第1単極モードは、第1の治療電流、第1の単極治療信号、第1の単極電流、又はこれらの任意の組合せを送信するように機能し得る。第1単極モードは、治療信号をブレード電極の遠位部に集束させるように機能し得る。第1単極モードは切断モードであり得る。第1単極モードは、ユーザ(すなわち、外科医)が、組織を切断し、血液及び/又は体液を凝固させ、電気切断、止血を行い、大きい領域に電力を印加し、局所領域に電力を印加し、又はこれらの任意の組合せを行うことを可能にする。単極モードは、局所領域における精密切断を提供し得る。第1単極モードは、特定の領域の加熱、電極間の物体(例えば、組織)の加熱、電極に接触している物体の加熱、又は、これらの任意の組合せに用いられ得る。第1単極モードは、繊細な電気外科手術、局所的な電気外科手術、凝固、切断、又はこれらの任意の組合せに用いられ得る。第1単極モードは、第2単極モードと比較した場合、より繊細な処置、より局所的な電気外科手術、又はこれらの両方に用いられ得る。
第1単極モードにおいて、電気外科装置は、ハンドピースの構成要素及びリターン電極を介して電力を供給し得る。リターン電極は、ハンドピースの外部の別の場所に、又は、ハンドピース構成要素及び隣接するハンドピース構成要素内に、又はこれらの両方の場所に配置され得る。第1単極モードにおいて、ブレード電極はリターン電極と電気的に連通し得る。第1単極モードは、電気外科装置が単極電力をブレード電極により印加するために用いられ得る任意の構成であり得る。第1単極モードにおいて、ブレード電極が、側部電極から少なくとも部分的に突き出ても、ハンドピース及び/若しくは側部電極から、又はこれらに対して引き出されてもよく、側部電極が、ハンドピース内及び/若しくは側部電極内に、又はこれらに対して引き込まれてもよく、或いはこれらの任意の組合せもあり得る。第1単極モードにおいて、電気外科装置は、第1極及びリターン電極のみを利用し得る。第1単極モードにおいて、側部電極は、治療信号、電流、電力、又はこれらの任意の組合せを受信しなくてよい。電気外科装置は、第1単極モードを連続的に、且つ/又は、第2の単極モードと同時に動作させ得る。第1単極モードは、1以上のボタンを電気的に接続すること、1以上のボタンを押すこと、1以上のスイッチを移動させること、1以上のシャトルを移動させること、活性化回路の全部又は一部を電気的に接続すること、ブレード電極を電気的に接続すること、ブレード電極を引き出すこと、ブレード電極をリターン電極に電気的に接続すること、側部電極を電気的に切断すること、側部電極を引き込むこと、又はこれらの任意の組合せにより作動(活性化)され得る。第1単極モードは、以下の手順により停止(不活性化)され得る。すなわち、1以上のボタンを電気的に切断すること、1以上のボタンを押すこと、1以上のスイッチを移動させること、1以上のシャトルを移動させること、活性化回路の全部又は一部を電気的に切断すること、ブレード電極を電気的に切断すること、ブレード電極を引き込むこと、ブレード電極の、リターン電極への電気的接続を断つこと、側部電極を電気的に接続すること、側部電極を引き出すこと、又はこれらの任意の組合せである。
電気外科装置は、第2の単極モードを含み得る。第2単極モードは、第1の治療電流、第1の単極治療信号、第2の治療電流、第2の単極治療信号、第2の単極電流、又はこれらの任意の組合せを伝達するように機能し得る。第2単極モードは、複数の治療信号及び/又は電流が同時に伝達されることを可能にする。第2単極モードは、治療信号を、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方に印加するように機能し得る。第2単極モードは切断及び凝固モードであり得る。第2単極モードは、ユーザ(すなわち、外科医)が、組織を切断し、血液及び/又は体液を凝固させ、電気切断、止血を行い、大きい領域に電力を印加し、局所領域に電力を印加し、又はこれらの任意の組合せを行うことを可能にする。第2単極モードは、局所領域における切断及び凝固を提供し得る。第2単極モードは、特定の領域の加熱、電極間の物体(例えば、組織)の加熱、電極に接触している物体の加熱、又は、これらの任意の組合せに用いられ得る。第2単極モードは、繊細な電気外科手術、局所的な電気外科手術、凝固、切断、又はこれらの任意の組合せに用いられ得る。第2単極モードは、第1単極モードと比較した場合、より繊細でない処置、より局所的でない電気外科手術、又はこれらの両方に用いられ得る。
第2単極モードにおいて、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方が、1以上のリターン電極と電気的に連通し得る。第2単極モードにおいて、ブレード電極が、側部電極から少なくとも部分的に突き出ても、側部電極の端部と同一平面上にあっても、ハンドピース及び/又は側部電極内に引き込まれていてもよく、また、側部電極が、ハンドピース及び/又は側部電極から、及び/又はこれらに対して引き出されていてもよく、或いはこれらの任意の組合せもあり得る。第2単極モードにおいて、外科手術装置は、第1の極及び/又は第2の極、並びに1以上のリターン電極を利用し得る。第2単極モードにおいて、側部電極及び/又は側部電極及びブレード電極の両方が、治療電流信号(例えば、単極治療信号)を受信し得る。第2単極モードにおいて、側部電極及び/又はブレード電極が、治療信号を1以上のリターン電極に送信し得る。第2単極モードにおいて、ブレード電極が第1の治療電流を1以上のリターン電極に送信でき、側部電極が第2の治療電流を1以上のリターン電極に送信でき、或いは、ブレード電極及び側部電極の両方が、これらの治療信号を1以上のリターン電極に送信し得る。電気外科装置は、第2単極モードを連続的に、且つ/又は、第1単極モードと同時に動作させ得る。第2単極モードは、1以上のボタンを電気的に接続すること、1以上のボタンを押すこと、1以上のスイッチを移動させること、1以上のシャトルを移動させること、活性化回路の全部又は一部を電気的に接続すること、側部電極を電気的に接続すること、ブレード電極をリターン電極から電気的に切断すること、側部電極を引き出すこと、側部電極及び/又はブレード電極をリターン電極に電気的に接続すること、ブレード電極を引き込むこと、又はこれらの任意の組合せにより作動され得る。第2単極モードは、以下の手順により停止化され得る。すなわち、1以上のボタンを電気的に切断すること、1以上のボタンを押すこと、1以上のスイッチを移動させること、1以上のシャトルを移動させること、活性化回路の全部又は一部を電気的に切断すること、側部電極を電気的に切断すること、側部電極を引き込むこと、側部電極をリターン電極から電気的に切断すること、ブレード電極を電気的に接続すること、ブレード電極を電気的に切断すること、ブレード電極を引き出すこと、又はこれらの任意の組合せである。
電気外科装置は、双極モードを含み得る。双極モードは、電気外科装置の一部から電気外科装置の第2の部分に電力を供給し得る。双極モードにおいて、電力のリターン経路の距離は、1以上の単極モードの1以上のリターン経路の距離と比較して、相対的に短くてよい。双極モードは、電気外科装置が双極電力を印加するために用いられ得る任意の構成であり得る。双極モードにおける電気外科装置は、局所的なハンドピース構成要素(例えば、ブレード電極、側部電極の1以上の部分、又はこれらの両方)の間に電力を供給し得る。双極モードは、凝固、止血、切断、高周波凝固、又はこれらの組合せに用いられ得る。双極モードにおいて、側部電極が、ハンドピース及び/又はブレード電極に対して引き出され及び/又は引き込まれてもよく、ブレード電極がハンドピース及び/又はブレード電極に対して引き込まれ及び/又は引き出されてもよく、ブレード電極が側部電極から少なくとも部分的に突き出てもよく、1以上のボタンが押されてもよく、シャトルが移動されてもよく、又はこれらの任意の組合せもあり得る。双極モードにおいて、双極電流経路は、側部電極からブレード電極への経路、及び/又は、その逆方向の経路であり得る。双極モードにおいて、双極電流経路は、1つの導電部(すなわち、1つの導電面)から別の導電部(すなわち、反対側の導電面)までであり得る。
電気外科装置はブレードを含む。ブレードは、以下のように機能し得る。すなわち、処置中に単極電力を印加する、処置中に双極電力を印加する、精密切断を提供する、大きい切断を提供する、止血、凝固及び/若しくは高周波凝固を提供する、又は、これらの任意の組合せである。ブレードは、ブレード電極及び側部電極を含む。ブレードは、ユーザがブレードを操作し得るように部分的にハンドピース内に配置され得る。ブレードの部分の一部又は全部は、ハンドピース、ブレードのその他の部分、又はこれらの両方に対して、可動であっても、固定されていても、又はこれらの両方であってもよい。ブレード電極と側部電極とは、様々な切断様式、凝固、止血、高周波凝固、又はこれらの任意の組合せを提供するように互いに協働し得る。
電気外科装置はブレード電極を含む。ブレード電極は、処置中に単極電力を印加でき、長手方向に移動可能であり得、回転可能であり得、引き出し可能であり得、引き込み可能であり得、静的(static)であり得、精密切断を提供でき、止血若しくは凝固を実行でき、又は、これらの任意の組合せを実行し得る。ブレード電極は、電気外科装置の電極(すなわち、第1の極)に電気的に接続するように、及び/又はこの電極を含むように機能し得る。ブレード電極は、側部電極、ハンドピース、又はこれらの両方に対して静的であり得る。ブレード電極は、側部電極、ハンドピース、又はこれらの両方に対して移動可能であり得る。ブレード電極は、側部電極の一部に対して平行であり得る。ブレード電極の1以上の面は、側部電極の1以上の面に対して平行であり得る。ブレード電極は、少なくとも部分的に側部電極内に配置され得る。ブレード電極は、少なくとも部分的に側部電極から突出し得る。ブレード電極は、金属シム、非伝導性(例えば、非導電性)コーティング、伝導性(例えば、導電性)コーティング、第1のリード、第1の極、又はこれらの任意の組合せを含み得る。ブレード電極は、1以上の単極モード、1以上の双極モード、又はこれらの任意の組合せで動作し得る。
ブレード電極は、1以上の動作位置を含み得る。1以上の動作位置は、治療信号を伝達するように、若しくは、電気外科手術装置を特定のモードに構成するように、又はこれらの両方を行うように機能し得る。ブレード電極は、治療信号を伝達するための、装置を特定のモードに構成するための、又はこれらの両方のための任意の適切な位置を有し得る。ブレード電極は、側部電極に対して固定されていても、側部電極に対して移動可能であってもよく、ハンドピースに対して固定されていても、ハンドピースに対して移動可能であってもよく、或いは、これらの任意の組合せであり得る。ブレード電極は、第1の単極モード位置、第2の単極モード位置、双極モード位置、又はこれらの任意の組合せを有し得る。第1単極モード位置は、ブレード電極の、第1の単極電流及び/又は治療信号を印加するのに適した任意の位置であり得る。第1単極モード位置は、ブレード電極が側部電極から部分的に突出し又は露出された位置、ブレード電極の遠位部が側部電極から突出し又は露出された位置、ブレード電極の遠位部が側部電極と同一平面上又はほぼ同一平面にある位置、ブレード電極がハンドピースに対して引き出された位置、ブレード電極がハンドピースに対して固定された位置、ブレード電極が側部電極に対して引き出された位置、ブレード電極が側部電極に対して不動である位置、又はこれらの任意の組合せを含み得る。第2の単極モード位置は、側部電極の、第2の単極電流及び/又は治療信号を印加するのに適した任意の位置であり得る。第2の単極モード位置は、ブレード電極が側部電極から部分的に突出し又は露出された位置、ブレード電極の遠位部が側部電極から突出し又は露出された位置、ブレード電極の遠位部が側部電極と同一平面上又はほぼ同一面にある位置、ブレード電極がハンドピースに対して引き込まれた位置、ブレード電極がハンドピースに対して固定された位置、ブレード電極が側部電極に対して引き込まれた位置、ブレード電極が側部電極に対して不動である位置、又はこれらの任意の組合せを含み得る。双極モード動作位置は、第1単極モード及び/又は第2単極モードからのブレード電極の動作位置の任意の1つ又は組合せであり得る。ブレード電極の移動(例えば、引き込み及び/又は引き出し)は、ブレード、ハンドピース、側部電極、又はこれらの任意の組合せの長手方向軸に沿って行われ得る。ブレード電極は、ブレード電極をハンドピース、側部電極、又はこれらの両方に対して移動させ得る1以上の構成要素に連通されるか又は取り付けられ得る。ブレード電極は、ブレード電極をハンドピース、側部電極、又はこれらの両方に対して移動させる1以上のシャトル、スイッチ、ボタン、又はこれらの組合せに連通されるか又は取り付けられ得る。
ブレード電極は金属シムを含み得る。金属シムは、精密切断を提供でき、治療信号を伝達でき、側部電極の1以上の導電面を分離若しくは離間でき、又は、これらの任意の組合せを行い得る。金属シムは、精密切断、治療信号、又はこれらの両方を提供するための任意の形状であり得る。金属シムは、1つの材料又は様々な材料から作製され得る。金属シムは、コア材料及び外側材料を含み得る。外側の材料はコア材料を挟み得る。金属シムは、ステンレス鋼、銅、銀、チタン、金属、外科用鋼、良好な放熱特性を有する金属、低い放熱特性を有する金属、高い熱伝導率を有する材料、又はこれらの任意の組合せから作製され得る。コア材料は、金属シムの迅速な熱伝達を促進し得る。迅速な熱伝達は、使用中の金属シム及び/又はブレード電極への組織の付着及び炭化を防止し得る。例えば、金属シムの遠位部をコア材料から作製しても、或いは、迅速な熱伝達を促進するコア材料を露出させてもよい。例示的なコア材料は銅を含み得る。外側の材料はブレード電極に構造強度を与える。この構造強度により、ブレードを、組織処置、例えば切断に使用できる。例示的な外側材料は、ステンレス鋼を含み得る。1つより多数の材料から構成され、コア材料を有し、外側材料を有し、又はこれらの任意の組合せを有する金属シムは、単一の材料から構成された金属シムよりも迅速な冷却をもたらし得る。金属シムは、ブレード電極のその他の構成要素(例えば、非導電性コーティング)とは異なる熱伝導率を有し得る。金属シムは、遠位端及び近位端を有し得る。金属シムの近位端は、ハンドピース内に(例えばハンドピースのチャネル内に)配置され得る。遠位端は近位端に対向し得る。金属シムは先細(テーパ)状であり得る。金属シムは、遠位テーパ(例えば、金属シムの断面が近位端から遠位端へと小さくなる)、プロファイルテーパ(例えば、金属シムが1以上のファセットに向かって幅狭になる)、又はこれらの両方を有し得る。テーパは、金属シムの遠位端を比較的鋭利にさせ得る。鋭利性を有することにより、金属シムは、電源オフの(すなわち、治療電流が流れていない)状態であっても、組織を切断するのに適し得る。
金属シムは、2つ以上の面を含み得る。2つ以上の面は互いにほぼ対向し得る。2つ以上の面は互いに離隔され得る。2つ以上の面は、これらの面内を通る受容部を有し得る。2つ以上の面は、1以上のファセット、1以上のエッジ、又はこれらの両方により互いに接合され得る。1以上のファセットは、1以上のファセット、2つ以上のファセット、3つ以上のファセット、4つ以上のファセット、又はそれより多数のファセットも含み得る。1以上のファセットは、金属シムの周囲の少なくとも一部の周囲に配置され得る。1以上のファセットは、2つ以上の面のうちの少なくとも1つから離れる方向及び/又は近づく方向に突出しても、ブレードの長手方向軸から離れる方向に突出しても、或いは、これらの両方であってもよい。1以上のファセットの、外部に面した1以上の面が、1以上の面の外部に面した隣接する面に対して、より大きな角度を有し得る。ファセットの外面と、所定の面の隣接する外面との間の角度は鈍角であり得る。ファセットと、隣接する外面との間の角度は、ブレード電極の遠位部を、組織を切断するのに十分に鋭利であることを可能にする。1以上のファセットは、ほぼ平面、非平面、又はこれらの両方であり得る。1以上のファセットは、電気外科装置が電源オフ状態であっても組織の切断を可能にするために、比較的鋭利であり得る。1以上のファセットは、1以上の面を1以上のエッジにて接続し得る。1以上のエッジは、1以上のファセットと1以上の面との間の線接触及び/又はベベルエッジであり得る。1以上の面、1以上のファセット、1以上のエッジ、又はこれらの任意の組合せは、少なくとも部分的に非コーティング状態であっても、非導電性コーティングを含んでも、導電性コーティングを含んでも、又はこれらの任意の組合せであってもよい。
電気外科装置は、非導電性コーティングを含む。非導電性コーティングは、治療信号を集束させ、ベース材料の改善された熱放散を提供し、治療信号から絶縁し、腐食を防止し、ブレード電極、側部電極、金属シム、幅広シムの1以上の面を被覆し、又は、これらの任意の組合せを行うように機能し得る。非導電性コーティングは、電気的に非伝導性のコーティングであり得る。非導電性コーティングは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方の少なくとも一部を覆い得る。非導電性コーティングは、1つの材料又は様々な材料から作製され得る。非導電性コーティングは、ポリマー、エラストマ、シリコン、ガラス、セラミック、シリコーンゴム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、クロム、窒化物、窒化クロム、アルミナなど、又はこれらの任意の組合せであり得る。非導電性コーティングは、ブレード電極の全部、ブレード電極の一部、側部電極の全部、及び/又は側部電極の一部にわたって延在し得る。非導電性コーティングは、金属シムの、活性領域を除いたほぼ全域に延在し、且つこれを覆い得る。非導電性コーティングは、側部電極の遠位部の周囲に、活性領域に隣接して延在し得る。活性領域は、金属シムの1以上のファセットを遠位端に含み得る。活性領域は側部電極の遠位端を含み得る。側部電極の活性領域は、ブレード電極の遠位端と同一平面、又はほぼ同一平面であり得る(例えば、ブレード電極が側部電極内に引き込まれたときに)。
非導電性コーティングを施すことは、金属シムを非導電性コーティングで被覆することを含み得る。非導電性コーティングは、少なくとも1つの面、1以上のファセット、1以上のファセットの遠位部、又はこれらの組合せに施され得る。非導電性コーティングは、金属シムの少なくとも一部から除去され得る。除去により、少なくとも1つのファセットの1以上の面(例えば、活性領域及び/又は遠位部)が露出され得る(すなわち、非導電性コーティングで被覆されない)。除去は、コーティングを溶媒により物理的に除去するステップ、マスクを除去するステップ、コーティングを掻き取るステップなど、又はこれらの組合せを含み得る。最初に金属シムをマスク(マスキング)し得る。マスクは、非導電性コーティングを施した後に除去され得る任意の除去可能な材料を含み得る。マスクは、除去可能な接着材料、例えばテープを含み得る。マスクは、具体的には、金属シムの、露出されたままにされる面(例えば、少なくとも1つのファセットの活性領域及び/又は遠位部)に施され得る。
非導電性コーティングは、金属シムの少なくとも1つの面及びファセットの一部を被覆し得る。非導電性コーティングは、金属シムの1以上のファセットの全表面積の約5%〜約95%を覆い得る。非導電性は、金属シムの1以上のファセットの全表面積の約50%以上、約55%以上、又は約60%以上も覆い得る。非導電性コーティングは、金属シムの1以上のファセットの全表面積の約95%以下、約90%以下、又は約85%以下も覆い得る。ファセットの遠位部は、非導電性コーティングにより覆われないままであってよい。活性領域(すなわち、ファセットの遠位部)を被覆しない状態にしておくことにより、治療信号を、金属シムのファセットの遠位部、側部電極の遠位端、又はこれらの両方に向かって集束させることが可能である。集束された治療信号は精密切断を提供する。
非導電性コーティングは、ブレード電極が側部電極と直接接触する1以上の領域において、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方に配置され得る。非導電性コーティングは、金属シムの1以上の受容チャネル、1以上の面、又はこれらの両方を被覆し得る。非導電性コーティングは、幅広シム及び/又は側部電極の、1以上の非導電性面、1以上の係合部、又はこれらの両方を被覆し得る。非導電性コーティングは、ブレード電極を側部電極から絶縁し得る。ブレード電極を側部電極から絶縁するために、ブレード電極の、側部電極に接触している1以上の面の任意の面を、非導電性コーティングにより部分的に又は完全に被覆し得る。ブレード電極の1以上の面の表面積の約70%以上、約75%以上、約80%以上を、又は約85%以上も、非導電性コーティングで被覆し得る。ブレード電極の1以上の面の表面積の約100%以下、約95%以下を、又は約90%以下も、非導電性コーティングにより被覆し得る。ブレード電極を側部電極から絶縁し、且つ/又は金属シムと幅広シムとの直接接触を防止するために、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約15%〜約95%を、又は20%〜約90%も、側部電極と直接接触し得る。金属シムと幅広シムとの直接的な接触を絶縁及び防止するために、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約70%以上、約75%以上、約80%以上が、又は約85%以上も、側部電極と直接接触し得る。金属シムと幅広シムとの直接接触を絶縁及び防止するために、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約100%以下、約95%以下が、又は約90%以下も、側部電極と直接接触し得る。側部電極が引き込み位置と引き出し位置の両方を有する場合、側部電極が引き込み位置にあるときに、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約15%〜約85%が側部電極と直接接触し得る。側部電極が引き込み位置と引き出し位置の両方を有する場合、側部電極が引き出し位置にあるときに、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約20%〜約90%が側部電極と直接接触する。ブレード電極が引き込み位置と引き出し位置の両方を有する場合、ブレード電極が引き出し位置にあるときに、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約15%〜約85%が側部電極と直接接触し得る。ブレード電極が引き込み位置と引き出し位置の両方を有する場合、ブレード電極が引き込み位置にあるときに、ブレード電極の非導電性コーティングの表面積の約20%〜約90%が側部電極と直接接触する。非導電性コーティングは、導電性コーティングと協働して治療信号を集束させ得る。
電気外科装置は、導電性コーティングを含み得る。導電性コーティングは、治療信号を集束させ、ベース材料の改善された熱放散を提供し、ベース材料に構造強度を付与し、治療信号から絶縁し、腐食を防止し、非粘着性の表面を提供し、ブレード電極、側部電極、金属シム、幅広シムの1以上の面を被覆し、又は、これらの任意の組合せを行うように機能し得る。導電性コーティングは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方の少なくとも一部を被覆し得る。導電性コーティングは、1つの材料又は様々な材料から作製され得る。導電性コーティングは、セラミック、チタン、窒化物、窒化チタンなど、又はこれらの任意の組合せから作製され得る。導電性コーティングは、金属シムの一部の周囲に延在し得る。導電性コーティングは、金属シム、側部電極、又はこれらの両方の活性領域を被覆し得る。活性領域は、遠位端にある金属シムの1以上のファセット、1以上の面、1以上のエッジ、又はこれらの任意の組合せを含み得る。活性領域は、側部電極の遠位端を含み得る。側部電極の遠位端の活性領域は、ブレード電極に隣接していても、ブレード電極の活性領域に隣接していても、又はこれらの両方であってもよい。側部電極の活性領域は、ブレード電極の遠位端と同一平面、又はほぼ同一平面であり得る(例えば、ブレード電極が側部電極内に引き込まれたときに)。導電性コーティングは、非導電性コーティングから離間されても、及び/又は、非導電性コーティングに隣接していてもよい。導電性コーティングは、1以上のファセットの表面積の約5%以上、約10%以上を、又は約15%以上も被覆し得る。導電性コーティングは、1以上のファセットの約50%以下、約45%以下、約40%以下を、又は約35%以下も被覆し得る。
ブレード電極は、受容部を含み得る。受容部は、ブレード電極を側部電極に係合させ、側部電極をブレード電極に取り付け、側部電極と協働し、ブレード電極を移動させ、側部電極を移動させ、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。受容部は、ブレード電極を側部電極に係合させ、側部電極をブレード電極に取り付け、ブレード電極を側部電極と協働させ、ブレード電極を移動させ、側部電極を移動させ、又はこれらの任意の組合せを行うことを可能にするための任意の寸法、形状であり得、且つ/又は、ブレード電極の任意の場所に配置され得る。受容部は、1以上のトラック、溝、ノッチ、インデントなど、又はこれらの任意の組合せを含み得る。受容部は、ブレードの長手方向軸に沿ったトラックであり得る。トラックは、ブレード電極の厚さの一部又は全体に延在し得る。受容部は、側部電極の係合部を受け入れ得る。受容部は、係合部が受容部に対して移動すること、受容部が係合部に対してスライドすること、又はこれらの両方を可能にし得る。受容部は、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方が1以上の動作位置に配置されることを可能にする。受容部は、側部電極から電気的に絶縁され得る。受容部は、非導電性コーティング内に、少なくとも部分的に又は完全に被覆され得る。引き出し位置又は引き込み位置のいずれかにて側部電極の表面と接触し得る受容部の任意の表面が、非導電性(例えば、電気的に非伝導性)のコーティングで被覆され得る。
電気外科装置は、側部電極を含む。側部電極は、処置中に単極電力を印加でき、長手方向に移動可能であり得、回転可能であり得、引き出し可能であり得、引き込み可能であり得、静的であり得、切断を提供でき、止血若しくは凝固を実行でき、又は、これらの任意の組合せを行い得る。側部電極は、電気外科装置の電極(すなわち、第2の極)に電気的に接続するように、且つ/又はこの電極を含むように機能し得る。側部電極は、ブレード電極、ハンドピース、又はこれらの両方に対して静的(不動)であり得る。側部電極は、ブレード電極、ハンドピース、又はこれらの両方に対して移動可能であり得る。側部電極は、ブレード電極の一部に対して少なくとも部分的に平行であり得る。側部電極は、ブレード電極を部分的に取り囲んでも、部分的に包囲しても、完全に取り囲んでも、完全に包囲してもよく、又はこれらの任意の組合せを行い得る。側部電極は、ブレード電極の少なくとも一部が側部電極から突き出ることを可能にし得る。側部電極は、幅広シム、非導電性コーティング、第2のリード、第2の極、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
側部電極は幅広シムを含む。幅広シムは、切断、凝固を提供でき、治療信号を伝達でき、又はこれらの任意の組合せを行い得る。幅広シムは、切断、治療信号、凝固、ブレード電極を部分的に取り囲む、又はこれらの任意の組合せを提供するための任意の形状であり得る。幅広シムは、1つの材料又は様々な材料から作製され得る。幅広シムは、ステンレス鋼、銅、銀、チタン、金属、外科用鋼、良好な放熱特性を有する金属、低い放熱特性を有する金属、高い熱伝導率を有する材料、又はこれらの任意の組合せから作製され得る。幅広シムは、ブレード電極、金属シム、又はこれらの両方と係合される以前に管状であり得る。幅広シムは導電性の管であり得る。導電性管はブレード電極を部分的に又は完全に取り囲み、且つ/又は包囲し得る。幅広シムは、ブレード電極、金属シム、又はこれらの両方の周囲に圧着(クリンプ)され得る。幅広シムは、1以上のカットアウトを含み得る。1以上のカットアウトは、2つ以上の面、1以上のファセット、1以上のファセットの遠位部、又はこれらの組合せの少なくとも一部が露出されることを可能にし得る。露出された面、ファセット、又はこれらの両方が、幅広シム(例えば導電管)から外側に(例えば遠位方向に)突出し得る。幅広シムは、少なくとも2つの導電面を含み得る。少なくとも2つの導電面は、互いに離隔されることができ、ほぼ平行であり得、又はこれらの両方であり得る。少なくとも2つの導電面は、金属シムの少なくとも2つの面に対してほぼ平行であり得る。少なくとも2つの導電面は係合部に接続され得る。幅広シムは金属シムを、部分的に取り囲んでも、部分的に包囲しても、完全に取り囲んでも、完全に包囲してもよく、又はこれらの任意の組合せを行い得る。幅広シムは、側部電極のその他の構成要素(例えば、非導電性コーティング、導電性コーティング)とは異なる熱伝導率を有し得る。幅広シムは、遠位端及び近位端を有し得る。幅広シムの近位端は、ハンドピース内に、例えばハンドピースのチャネル内に配置され得る。遠位端は近位端に対向し得る。
側部電極は、係合部を含み得る。係合部は、側部電極をブレード電極に係合させ、側部電極をブレード電極に取り付け、ブレード電極と協働し、側部電極を移動させ、ブレード電極を移動させ、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。係合部は、側部電極をブレード電極に係合し、側部電極をブレード電極に固定し、側部電極をブレード電極と協働させ、側部電極を移動させ、ブレード電極を移動させ、又はこれらの任意の組合せを行うことを可能にするための任意の寸法、形状であり得、且つ/又は、側部電極の任意の場所に配置され得る。係合部は、1以上の突出部、延長部、T字状インサート、I字状インサート、H字状インサートなど、又はこれらの任意の組合せを含み得る。係合部は、側部電極の2つ以上の導電面を接続し得る。係合部は、導電面がブレード電極の対向する側にあることを可能にし得る。係合部は、側部電極の長手方向軸に沿って、又は当該長手方向軸に平行に配置され得る。係合部は、側部電極の内部に沿って配置され得る。係合部は、側部電極の1以上の面(ブレード電極に平行で且つブレード電極に面する)に配置されることができ、且つ/又は、側部電極の1以上の面から延在し得る。係合部は、受容部、例えばトラック内に、ブレード電極の長手方向軸に沿って挿入され得る。係合部は、受容部が係合部に対して移動すること、係合部が受容部に対してスライドすること、又はこれらの両方を可能にし得る。係合部は、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方が1以上の操作位置に配置されることを可能にし得る。係合部は、ブレード電極から電気的に絶縁され得る。係合部は、非導電性コーティングにより部分的又は完全に被覆され得る。係合部の任意の表面(引き出し位置又は引き込み位置のいずれかにてブレード電極の表面と接触し得る)を、非導電性(例えば、電気的に非伝導性)のコーティングで被覆し得る。
側部電極は、1以上の動作位置を含み得る。1以上の動作位置は、治療信号を伝達し、若しくは、電気外科手術装置を特定のモードに構成し、又はこれらの両方を行うように機能し得る。側部電極は、治療信号を伝達するための、装置を特定のモードに構成するための、又はこれらの両方のための任意の適切な位置を有し得る。側部電極は、ブレード電極に対して固定されていても、ブレード電極に対して移動可能であってもよく、ハンドピースに対して固定されていても、ハンドピースに対して移動可能であってもよく、或いは、これらの任意の組合せであってもよい。側部電極は、第1の単極モード位置、第2の単極モード位置、双極モード位置、又はこれらの任意の組合せを有し得る。
第1の単極モード位置は、側部電極の、第1の単極電流及び/又は治療信号を印加するための、若しくは、単極電流及び/又は治療信号を有さないための、又はこれらの両方に適した任意の位置であり得る。第1の単極モード位置は、側部電極がブレード側部電極の一部を部分的に露出させる位置、側部電極の遠位部がブレード電極の遠位部を露出させる位置、側部電極の遠位部がブレード電極の遠位部と同一平面上又はほぼ同一平面にある位置、側部電極がハンドピースに対して引き込まれた位置、側部電極がハンドピースに対して固定された位置、測部電極がブレード電極に対して引込まれた位置、側部電極がブレード電極に対して不動である位置、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
第2の単極モード位置は、側部電極の、第2の単極電流及び/又は治療信号を印加するのに適した任意の位置であり得る。第2の単極モード位置は、側部電極が側部電極を部分的に露出させる位置、側部電極の遠位部がブレード電極の遠位部を部分的に露出させる位置、側部電極の遠位部がブレード電極の遠位部と同一平面上又はほぼ同一平面にある位置、側部電極がハンドピースに対して引き出された位置、側部電極がハンドピースに対して固定された位置、側部電極がブレード電極に対して引き出された位置、側部電極がブレード電極に対して不動である位置、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
双極モード動作位置は、第1の単極モード及び/又は第2の単極モードからの側部電極の動作位置の任意の1つ又は組合せであり得る。側部電極の移動(例えば、引き込み及び/又は引き出し)は、ブレード、ハンドピース、ブレード電極、又はこれら任意の組合せの長手方向軸に沿って行われ得る。側部電極は、側部電極をハンドピース、ブレード電極、又はこれらの両方に対して移動させ得る1以上の構成要素に連通され得るか又は取り付けられ得る。側部電極は、側部電極をハンドピース、ブレード電極、又はこれらの両方に対して移動させる1以上のシャトル、スイッチ、ボタン、又はこれらの組合せに連通され得るか又は取り付けられ得る。
電気外科装置は、2つ以上のリードを含み得る。2つ以上のリードは、電気外科装置、ブレード電極、側部電極、又はこれらの任意の組合せを、電気外科システム、エネルギー源、リターン電極、又はこれらの任意の組合せに電気的に接続するように機能し得る。2つ以上のリードは、1以上の電極を収容するように機能し得る。2つ以上のリードは、電力(例えば、単極又は双極電力、単極又は双極電流、単極治療信号、双極治療信号、或いはこれらの任意の組合せ)を伝達し得る。2つ以上のリードは、情報(例えば、1以上のスイッチの作動(すなわち、ボタンの押下、シャトルの移動))を伝送し得る。2つ以上のリードは、1以上の電気回路スイッチと電気的に連通し、直接接触し、又はこれらの両方であり得る。1以上のスイッチと1以上のリードとの電気的連続性により、中央処理装置がエネルギー源に情報を中継し、エネルギー源が1以上のリードに治療信号及び/又は電流を提供し、又はこれらの両方が行われ得る。2つ以上のリードは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方から延在し得る。例えば、第1のリードがブレード電極から延在でき、第2のリードが側部電極から延在でき、又はこれらの両方であり得る。1以上のリードが、1以上のその他のリードから電気的に絶縁され得る。1以上のリードが、1以上のその他のリードとの間の絶縁部を含み得る。例えば、2つ以上のリードは、同軸ケーブルの形態であっても、又は同軸ケーブル内にあってもよい。同軸ケーブルは、第1のリードと第2のリードとの間の絶縁部を含み得る。
電気外科装置は、シャトルを含み得る。シャトルは、制御装置及び/又はアクチュエータとして機能でき、或いは、制御装置及び/又はアクチュエータの一部であり得る。シャトルは、1以上のボタンを覆い、ブレード電極を移動させ、側部電極を移動させ、電気外科装置及び/又は活性化回路の1以上の特徴物を、不動化し及び/又は電気的に切断し、1以上のボタンを不動化し、1以上のボタンの移動及び/又は押下を防止し、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。シャトルは、1以上のボタンを覆い、ブレード電極を移動させ、側部電極を移動させ、電気外科装置及び/又は活性化回路の1以上の特徴物を不動化し及び/又は電気的に切断し、1以上のボタンを不動化し、1以上のボタンの移動及び/又は押下を防止し、又はこれらの任意の組合せを行うための任意の形状及び/又は寸法を有し得る。シャトルは、1以上のボタンを覆うシールドであり得る。シールドは、使用されていない1以上のボタンを覆い得る。シールドは、1以上のボタンを、1以上のボタンが接触から保護されるように(例えば、押されないように)覆い得る。例えば、電気外科装置が第1の単極モード構成にあるとき、シャトルは、第2の単極モードの作動を防止するためのボタンを覆い、第1単極モードを作動させるためのボタンを露出させることができ、且つ/又は、この逆の場合も同様に可能である。シャトルはソリッドピース(中実部品)であり得る。シャトルは、1以上のボタンの下、周囲、内部、又はこれら任意の組合せの位置に、1以上のボタンの移動の妨害、防止、又はこの両方を行うように延在する装置を含み得る。例えば、シャトルが移動されると、シャトルの一部が1以上のボタンの下に、ユーザがボタンを押せないように延び出て、これにより、電力、電気、治療電流、又はこれらの任意の組合せが提供されないようにする。シャトルは、1以上の位置を含み得る。シャトルは、第1の位置及び第2の位置を有し得る。シャトルは、電気外科装置が第1の単極構成にあるときに第1の位置にあり得る。シャトルは、電気外科装置が第2の単極構成にあるときに第2の位置にあり得る。シャトルは、第1位置、第2位置、又はこれらの両方の位置において、本明細書に記載するシャトルの機能のいずれかを実行し得る。シャトルは、トラック上をスライドすることにより移動され得る。シャトルは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方を移動させることができ、或いは、シャトルは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方を移動させる組立体の一部であり得る。シャトルは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方を、ハンドピースに対して引き込み及び/又は引き出し得る。
シャトルは、電気外科装置の1以上の構成要素(引き込み、引き出し、又はこれらの両方が可能な要素)に連結され得る。例えば、シャトルは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方に連結され得る。シャトルを用いて、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方を、単極構成間で移動させ得る。シャトルをハンドピースの遠位端に向かって移動させることにより、電気外科装置の1以上の構成要素がハンドピースから引き出され得る。例えば、シャトルをハンドピースの遠位端に向かって移動させると、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方がハンドピースに対して引き出され得る。シャトルをハンドピースの近位端に向かって移動させることにより、電気外科装置の1以上の構成要素がハンドピース内に引き込まれ得る。例えば、シャトルをハンドピースの近位端に向かって移動させると、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方がハンドピースに対して引き込まれ得る。シャトルは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方と一体的に連結され得る。シャトルはハンドピースに連結され得る。シャトルは、トラック(例えば、ハンドピース内のトラック)内に配置され得る。シャトルは、ハンドピースに連結されてハンドピースのトラック上をスライドし得る。
電気外科装置は、1以上のボタンを含み得る。1以上のボタンは、制御装置及び/又はアクチュエータとして、或いは、制御装置及び/又はアクチュエータの一部として機能し得る。1以上のボタンは、電気外科装置の1以上の機能を制御するように機能し得る。1以上のボタンは、単極電力、双極電力、第1の単極モード、第2の単極モード、切断モード、切断及び凝固モード、治療電流、ブレード電極の移動、側部電極の移動、又はこれらの任意の組合せを制御し得る。1以上のボタンは、1以上の電気スイッチと、電気接触、直接接触、又はこれらの両方の接触をし得る。ボタンを押すことにより電気回路を電気的に切り替えて開閉し得る。1以上のボタンは、第1のボタン、第2のボタン、又はこれらの両方を含み得る。1以上のボタンは2つのボタンを含み得る。1以上のボタンは、ユーザ(すなわち、外科医)に電気外科装置の1以上の機能を制御させるための任意の寸法及び/又は形状を有することができ、また、このためのいずれの位置にも配置され得る。1以上のボタンは、第1の単極モード、切断モード、又はこれらの両方を制御するための色及び/又は構成を有し得る。例えば、第1のボタンは、第1の単極モード、切断モード、又はこれらの両方を制御し得る。1以上のボタンは、所定の色を有し、且つ/又は、第2の単極モード、切断及び凝固モード、又はこれらの両方を制御し得る。例えば、第2のボタンは、第2の単極モード、切断及び凝固モード、又はこれらの両方を制御し得る。1以上のボタンは、シャトルが移動するとき、ブレード電極が移動するとき、側部電極が移動するとき、又はこれらの任意の組合せのときに、シャトルにより露出及び/又はロック解除され得る。1以上のボタンは、シャトルが移動するとき、ブレード電極が移動するとき、側部電極が移動するとき、又はこれらの任意の組合せのときに、シャトルにより覆われ及び/又はロックされ得る。例えば、第1のボタンは、シャトル、側部電極、ブレード電極、又はこれらの任意の組合せが、第1単極モード、切断モード、又はこれらの両方にあるときにのみ露出され得る。例えば、第2ボタンは、シャトル、側部電極、ブレード電極、又はこれらの任意の組合せが、第2の単極モード、切断及び凝固モード、又はこれらの両方にあるときにのみ露出され得る。1以上のボタンは、それぞれの電極への電力を、対象領域に電力が供給されるようにオンにし得る。例えば、第1ボタンがブレード電極への電力をオンにし得る。例えば、第2ボタンが、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方への電力をオンにし得る。1以上のボタンは、単一のボタンであってもよい。単一のボタンは、セレクタを含み得る。
セレクタは、ユーザ(すなわち、外科医)が電気外科装置の1以上の機能を制御及び/又は選択することを可能にし得る。セレクタは、ユーザが、第1単極モード、切断モード、第2単極モード、切断及び凝固モード、又はこれらの任意の組合せから選択することを可能にし得る。セレクタは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方が引き出され及び/又は引き込まれるときに自動的に移動され得る。ユーザはセレクタを所望のモード及び/又は機能に設定し得る。セレクタは、1以上の機能及び/又はモードに同時に電力供給し得る。電気外科装置は、ブレード電極及び/又は側部電極の構成をロックするボタンを含み得る。電気外科装置は、ブレード電極及び/又は側部電極の移動を可能にするボタンを含み得る。セレクタ、1以上のボタン、又はこれらの両方は、ハンドピースの一部であり得る。
電気外科装置はハンドピースを含み得る。ハンドピースは、装置のユーザにハンドグリップを提供し、1以上の制御ボタンを収容し、1以上のスイッチを収容し、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。ハンドピースは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方を収容し得る。ハンドピースは、1以上のリード、1以上のダイオード、1以上の同軸ケーブル、1以上のダイオード、1以上のコンデンサ、又はこれらの任意の組合せを収容し得る。ハンドピースは、制御回路の全部又は一部、中央処理装置、又はこれらの両方を収容し得る。ハンドピースは、電気外科装置、電気システム、又はこれらの両方を、エネルギー源(例えば、発電機)に電気的に接続し得る。ハンドピースは、電気外科装置の機能要素を物理的に接続でき、電気外科装置の電気要素を電気的に接続でき、又はこれらの両方を行い得る。ハンドピースは、ハンドグリップを提供するのに適した任意の寸法及び/又は形状を有し得る。ハンドピースは、1以上の制御ボタンの収容、1以上のスイッチの収容、側部電極の収容、ブレード電極の収容、1以上の電気部品の収容、又はこれらの任意の組合せに適した任意の寸法及び/又は形状を有し得る。ハンドピースは、ユーザ(すなわち、外科医)が電気外科装置を保持するために把持する部分であり得、又はこの把持部を含み得る。ハンドピースは、ユーザ(すなわち、外科医)がスイッチを移動させるために用いる部分であり得、又はこの部分を含み得る。この移動は、例えば、電気外科装置の一部(すなわち、側部電極及び/又はブレード電極)を、引き込み位置、引き出し位置、又はこれらの両方に移動させるためのものである。ハンドピースは、ユーザ(すなわち、外科医)が所望の場所に電力を印加する(すなわち、第1の単極モード、第2の単極モード、又はこれらの両方の)ために1以上のボタンを押すために用いる部分であり得、又はこの部分を含み得る。ハンドピースは、電気外科装置、ブレード電極、側部電極、又はこれらの任意の組合せに電力を供給するための1以上のボタン及び1以上の電気コネクタの両方を含む中央部であり得る。
電気外科装置のハンドピースは、チャネルを含み得る。チャネルは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方を収容するように機能し得る。チャネルは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方がチャネルに引き込まれ、及び/又はチャネルから引き出されることを可能にし得る。チャネルは、側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方を収容するための;側部電極、ブレード電極、又はこれらの両方がチャネルに引き込まれ、及び/又はチャネルから引き出されることを可能にするための;或いは、これらの任意の組合せのための、任意の寸法及び/又は形状を有し得る。チャネルは、ハンドピース内の中央に配置され得る。チャネルは、ハンドピースの遠位端からハンドピースの近位端に向って延在し得る。チャネルはハンドピース内に配置され得る。チャネルは、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方がチャネル内に配置され、チャネルから引き込まれ、チャネルから引き出され、又はこれらの任意の組合せが行われるように、材料が除去された部分であり得る。チャネルは、1以上のスイッチ、1以上の制御ボタン、又はこれらの両方に連通し得る。チャネルは、電気外科装置の1以上の構成要素を収容するための任意の形状であり得る。チャネルは、円形、正方形、楕円形、ダイヤモンド形など、又はこれらの形状の任意の組合せであり得る。チャネルは、キースロットであってもよい。
ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方は、組織と接触しているときに回路を完成し得る。組織は、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方を1以上のリターン電極に電気的に接続し得る。組織は、側部電極の対向する導電面を電気的に接続し得る(例えば、双極モードの場合)。組織は、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方と1以上のリターン電極との間の電気ブリッジとして作用し得る。側部電極、ブレード電極、1以上のボタン、シャトル、又はこれらの任意の組合せの移動が、回路、スイッチ、又はこれらの両方を作動させ得る。
電気外科装置は、電気回路の一部であり得る。この回路は、1以上の単極モード、双極モード、切断モード、切断及び凝固モード、非電気外科モード、電源オフモード、又はこれらの任意の組合せを切り替える1以上のスイッチを有し得る。1以上のスイッチは、1以上の単極電極(すなわち、ブレード電極、側部電極、又はこれらの両方)を活性化でき、1以上のリターン電極(すなわち、1以上の接地パッド)を活性化し、又はこれらの両方を行い得る。1以上のスイッチは、1以上の双極電極を活性化でき、1以上のリターン電極を不活性化でき、又はこれらの両方を行い得る。1以上のスイッチは、1以上の単極電極、1以上の双極電極、1以上のリターン電極、又はこれらの任意の組合せを不活性化し得る。ブレード電極、側部電極、1以上のリターン電極、又はこれらの任意の組合せは、エネルギー源に接続され得る。エネルギー源は、交流電源又は直流電源であり得る。
電気外科装置は、1以上の電力コネクタを含み得る。電力コネクタは、電力、治療電流又はこれらの両方を、エネルギー源から、電気外科システム、電気外科装置、又はこれらの両方に供給して、電気外科装置を電気外科手術に使用できるように機能し得る。電気外科システム、電気外科装置、ハンドピース、又はこれらの任意の組合せは、電気外科システム、電気外科装置、ハンドピース、又はこれらの任意の組合せに電力を供給する1以上の又は2つ以上の電力コネクタを含み得る。治療電流は、電気外科装置により印加されて所定の機能を実行する任意の電流であり得る。治療電流は、単極電力、双極電力であり得、切断、凝固、高周波凝固、又はこれらの任意の組合せを行い得る。治療電流は、電気外科装置により生成された電力の任意の印加であり得る。治療電流は、1以上の電力コネクタから電気外科装置内に及び電気外科装置を通って流れる電力の任意の印加であり得る。治療電流は電圧源から供給され得る。電圧源は、本明細書で論じる1以上の機能を実行する任意のエネルギー供給源であり得る。電圧源は、直流電圧源又は交流電圧源であり得る。電力コネクタは、ワイヤ、導体片、又はこれらの両方であり得る。
電気外科用装置は、1以上の電力コネクタ、2つ以上の電力コネクタ、3つ以上の電力コネクタ、又は4つ以上の電力コネクタも含み得る。例えば、3電源コネクタシステムにおいて、電力コネクタは、正ピン、負ピン、リターンピン、又はこれらの任意の組合せであっても、及び/又は、これらのピンに接続されてもよい。例えば、4電源コネクタシステムにおいて、電力コネクタは、双極正ピン、双極負ピン、単極アクティブピン、単極リターンピン、又はこれらの任意の組合せであっても、及び/又は、これらのピンに接続されてもよい。電力コネクタの各々は、エネルギー源、例えば発電機に直接接続され得る。
電気外科装置は、エネルギー源に接続され得るか、又はエネルギー源を含み得る。エネルギー源は、電力、治療電流、制御信号、電気外科治療信号、又はこれらの任意の組合せを供給するように機能し得る。エネルギー源は、電力、治療電流、制御信号、電気外科治療信号、又はこれらの任意の組合せを供給するように機能する任意の装置であり得る。エネルギー源は発電機であり得る。エネルギー源は、ユーザからの信号に応答してエネルギー源自体を電子的に再構成でき、ユーザによる調整に応答してエネルギー源自体を物理的に再構成でき、又は、これらの両方を行い得る。エネルギー源は、ハンドピースに電気的に接続されて、電気外科治療信号、電力治療電流、又はこれらの任意の組合せを供給及び/又は受信するように機能し得る。エネルギー源は、単一の治療電流のみ、2つの治療電流、2つより多くの治療電流、又はこれらの任意の組合せを生成し得る。エネルギー源は、2つ以上の電力接続部、3つ以上の電力接続部、又は4つ以上の電力接続部を含み得る。電力接続部は、発電機における任意のポートであり得、このポートに、ハンドピースの1以上の電力コネクタが、電力、制御信号、治療電流、又はこれらの任意の組合せが電気外科装置に供給されるように差し込まれ得る。エネルギー源は、1以上の電力接続部間で切り替えられ得る1以上のスイッチを含み得、この切り替えは、電力、信号、又はこれらの両方が電気外科装置の所望の構成に基づいて電気外科装置に選択的に印加され得るように行われる。
電気外科装置は、中央処理装置(CPU)、一連の内部スイッチング、又はこれらの両方に接続されるか、或いはこれらを含み得る。内部スイッチングは、活性化回路からエネルギー源に、エネルギー源が電気外科装置(例えばハンドピース)に電力を供給するように信号を提供し得る。中央処理装置は、内部スイッチングと相互交換されることができ、スイッチングは、中央処理装置と同一の機能を実行し得る。中央処理装置は、電力、信号、電気的再構成、2つ以上の治療電流間のスイッチ、2つ以上の構成又はモード間のスイッチ、2つ以上の治療信号間のスイッチ、又はこれらの任意の組合せを、電気外科装置が所望の機能を果たし得るように提供する任意の装置であり得る。中央処理装置は、第1の単極モード、第2の単極モード、切断モード、切断及び凝固モード、双極モード、又はこれらの任意の組合せの間で電気外科装置を切り替えるために用いられ得る。中央処理装置は、1以上のスイッチ、1以上の極、エネルギー源、又はこれらの任意の組合せと電気的に通信し得る。中央処理装置は、1以上の極と電気通信し得る1以上のスイッチと電気通信し得る。例えば、中央処理装置は、第1のスイッチ、第2のスイッチ、又はこれらの両方と電気通信し得る。中央処理装置は、1以上のスイッチと1以上の極との間の連続性を判断し得る。中央処理装置は、1以上のスイッチと1以上の極との間の電気的連続性に基づいて、1以上の極に電力を供給するようにエネルギー源に命令する。中央処理装置は、単一の治療信号が送信される必要があるか、又は、複数の治療信号が送信される必要があるかを判断し得る。例えば、1つの極と1つのスイッチのみの間に電気的連続性がある場合、単一の治療信号が送信され得る。単一の治療信号は、第1の単極治療信号であり得る。例えば、第1極と第1スイッチとの間に電気的連続性があり、第2極と第2スイッチとの間にも電気的連続性がある場合、2つの治療信号が送信され得る。2つの治療信号は、第1単極治療信号及び第2単極治療信号を含み得る。
電気外科装置は、1以上のスイッチに接続され得る。1以上のスイッチは、回路を開/閉し、電気的連続性を提供し、電気エネルギーを供給し、電気エネルギーを迂回させ、又はこれらの任意の組合せを行うように機能し得る。スイッチは、回路を開/閉し、電気的連続性を提供し、電気エネルギーを供給し、電気エネルギーを迂回させ、又はこれらの任意の組合せを行うための、任意の形状、機能を有することができ、且つ/又は、電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方の回路におけるいずれの場所にあってもよい。1以上のスイッチは、エネルギー源、中央処理装置、1以上のボタン、1以上の極、1以上のリード、又はこれらの任意の組合せと電気的に連通し得る。電気外科装置及び/又は電気外科システムの任意の構成要素は、1以上のスイッチを閉鎖及び/又は開放するように機能し得る。例えば、1以上のボタンは、1以上のスイッチに電気的に連通でき、且つ/又は直接接続され得る。1以上のボタンを押し下げることで、1以上のスイッチが開/閉し得る。1以上のスイッチは、閉じられているとき、1以上の極、中央処理装置、及び/又はエネルギー源の間に電気的連続性を提供し得る。1以上のスイッチを閉じることにより、1以上の治療信号が、エネルギー源から、ハンドピース、1以上の極、1以上のリード、側部電極、ブレード電極、又はこれらの任意の組合せに送信され得る。1以上のスイッチを閉じることにより、少なくとも1つの単極治療信号が供給され得る。1以上のスイッチは、第1のスイッチ及び第2のスイッチを含み得る。第1スイッチは第1の極と電気的に連通でき、第2スイッチは第2の極と電気的に連通でき、又は、この両方が可能である。第1スイッチを閉じることにより、第1スイッチと第1極との間、及び/又は、第1スイッチと第2極との間に電気的連続性が生じ得る。第2のスイッチを閉じることにより、第2スイッチと第2極との間、及び/又は、第2スイッチと第1極との間に電気的連続性が生じ得る。単一のスイッチ(例えば、第1スイッチ及び/又は第2スイッチ)を閉じることにより、単一のスイッチと単一の極又は複数の極(例えば、第1極及び第2極)との間に電気的連続性が生じ得る。単一のスイッチ(例えば、第1スイッチ及び/又は第2スイッチ)を閉じることにより、エネルギー源と単一の極(例えば、第1極若しくは第2極)、又は複数の極(例えば、第1極及び第2極)との間に電気的連続性が生じ得る。単一のスイッチ(例えば、第1スイッチ及び/又は第2スイッチ)を閉じることにより、エネルギー源と第1極との間、エネルギー源と第2極との間、又はこれらの両方に電気的連続性が生じ得る。1つよりも多数のスイッチが閉じられている場合、少なくとも1つのスイッチが、電気信号の一部又は全部を迂回させ得る。電気信号の一部又は全部を迂回させることにより、ハンドピースは、1つよりも多数の治療信号を受信し得る。例えば、エネルギー源は、1以上のスイッチに電気エネルギー信号を送信でき、1つよりも多数のスイッチが閉じられている場合、電気エネルギー信号の一部を、複数の極に、スイッチのうちの少なくとも1つを介して迂回させ得る。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方は、複数の極を含み得る。これらの極は、1以上のエネルギー源から治療電流を受け取り、電気外科装置及び/又はシステム、又はこれらの両方における治療電流の方向(例えば、流れ)を制御するように機能し得る。複数の極は、1以上の治療電流を単一のエネルギー源から1以上のリターン電極に導き得る。複数の極は、治療電流を1以上のエネルギー源から受け取るための、又は、治療電流を、ハンドピース、ブレード、ブレード電極、側部電極、リターン電極、若しくはこれらの組合せに送信するための、或いはこれらの両方のための任意の構成を有し得る。複数の極は、電気外科装置及び/又は電気外科システム内のいずれの場所にも配置され得る。複数の極は、ハンドピース、同軸ケーブル、第1及び/又は第2のリード、ブレード、ブレード電極、側部電極、リターン電極、又はこれらの任意の組合せ内に配置され得る。複数の極は、1以上のアクティブ極及び1以上のリターン極を含み得る。1以上の極は、1以上のその他の極と同一の又は異なる極性を有し得る。複数の極は、第1の極、第2の極、及びリターン極を含み得る。第1極は、ブレード電極及び/又は第1リードに連通し、接続され、且つ/又はその一部であり得る。第2極は、側部電極及び/又は第2リードに連通し、接続され、且つ/又はその一部であり得る。リターン極は、電気外科システム、エネルギー源、又はこれらの両方に連通し、接続され、且つ/又はその一部であり得る。接地極は、リターン電極として、或いは、リターン電極の一部と見なされ得る。第1極は第2極と同一の又は異なる極性を有し得る。第1極は、第1の治療電流をエネルギー源からリターン電極に導き得る。第2極は、第2の治療電流をエネルギー源からリターン電極に導き得る。第1極は第1治療電流を、第2極が第2治療電流を導くのと同一の又は異なるリターン電極に導き得る。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方が、1以上のリターン電極を含み得る。1以上のリターン電極は、1以上の極、ハンドピース、ブレード、ブレード電極、側部電極、又はこれらの任意の組合せから治療電流を受け取り、且つ/又は治療電流をエネルギー源に戻すように機能し得る。1以上のリターン電極は、1以上の極、ハンドピース、ブレード、ブレード電極、側部電極、又はこれらの任意の組合せから治療電流を受け取り、且つ/又は治療電流をエネルギー源に戻すための任意の構成を有し得る。1以上のリターン電極は、1以上の接地パッドを含み得る。1以上のリターン電極は、共通のリターン経路、別個のリターン経路、又はこれらの両方の組合せを介して、エネルギー源と電気的に連通し得る。1以上のリターン電極は、1以上のスイッチと電気的に連通し得る。1以上のスイッチは、1以上のリターン電極が1以上の治療信号をエネルギー源に送信することを可能にし得る。1以上のリターン電極とエネルギー源との、閉鎖スイッチを介した電気的連続性により、1以上のリターン電極が1以上の治療信号をエネルギー源に送信し得る。1以上のリターン電極とエネルギー源との、開放スイッチを介した電気的不連続により、1以上のリターン電極が1以上の治療信号をエネルギー源に送信することが防止され得る。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方が、1以上のリターン電極からエネルギー源へのリターン経路を含み得る。リターン経路は、治療電流を1以上のリターン電極からエネルギー源に送信する及び/又は送信防止するように機能し得る。リターン経路は、治療電流を1以上のリターン電極からエネルギー源に送信する及び/又は送信防止するための任意の構成を有し得る。リターン経路は、1以上のリターン電極、エネルギー源に直接接続されても、及び/又は、これらとの間に1以上のスイッチを含んでもよい。
電気外科装置、電気外科システム、又はこれらの両方を、電気外科装置の1以上の構成要素を電気的に構成すること、電気外科装置の1以上の構成要素を物理的に構成すること、又はこれらの両方により、様々な回路に構成し、又はこれらの回路を作成し得る。様々な回路は、第1の単極回路、第1の信号(シグナリング)回路、第2の単極回路、第2の信号回路、デュアル単極回路、双極回路、又はこれらの任意の組合せを含み得る。使用中、1以上のスイッチを、1以上の開回路、1以上の閉回路、又はこれらの両方が形成され得るように、開/閉し得る。例えば、第1単極回路を完成させるために、ブレード電極、エネルギー源、及びリターン電極の間に電気接続が形成されるように、ブレード電極を引き出し、側部電極を引き込み、シャトルを前方移動させ、或いは以上のボタンを押し得る。ブレード電極、エネルギー源、及びリターン電極は、単極電流及び/又は単極治療信号のための経路を提供するように、回路を第1単極モードで形成し得る。例えば、ブレード電極を引き込み、側部電極を引き出し、シャトルを後方移動させ、且つ/又は、1以上のボタンを押すことにより、ブレード電極と、エネルギー源と、リターン電極との間に電気接続が形成され、また、側部電極と、エネルギー源と、リターン電極との間に電気接続が形成される。ブレード電極、エネルギー源、及びリターン電極は、1つの電気回路、例えば、第1単極回路及び/又は第1信号回路を形成し得る。第1単極回路及び/又は第1信号回路は、第1単極モード中に単極電流又は治療信号のための経路を提供し得る。側部電極、エネルギー源、及びリターン電極は、別の電気回路、例えば、第2単極回路及び/又は第2信号回路を形成し得る。第2単極回路及び/又は第2信号回路は、ブレード電極を含んでも、又は、ブレード電極を除外してもよい。第2単極回路及び/又は第2信号回路は、第2単極モードにおいて、単極電流及び/又は単極治療信号のための経路を提供し得る。
また、本教示は、電気外科装置を、1つのモードから別のモードに(例えば、1つの単極モードから、別の単極モードに、双極モードに、非電気外科モードに、電源オフモードに、又はそれらの組合せに)切り替える方法に関する。この方法は、本明細書に記載した1以上のステップを、実際には任意の順序で含み得る。この方法は、側部電極の引き込み及び/又は引き出し、ブレード電極の引き込み及び/又は引き出し、シャトルの移動、1以上のボタンの押圧、リターン電極の適用、リターン電極の除去、回路の再構成、又はこれらの任意の組合せを含み得る。この方法は、第1の単極電流及び/又は治療信号を印加し、その直後に第2の単極電流及び/又は治療信号を印加するステップを含み得る。この方法は、第1の単極電流及び/又は治療信号を第2の単極電流及び/又は治療信号と共に同時に印加するステップを含み得る。この方法は、第1及び/又は第2の単極電流を印加し、且つ/又は、次いで治療信号を印加し、その直後に双極電流及び/又は治療信号を印加するステップ、或いは、単極と双極が逆順のステップを含み得る。この方法は、電気外科システム、電気外科装置、又はこれらの両方を電源オン/又は電源オフにするステップを含み得る。この方法は、非電気外科構成又は第1単極モードで切断(すなわち、精密切断)するステップ、次いで、別の単極電力(すなわち、第2単極モードで)又は双極電力を印加して、凝固、焼灼及び/又は切断を続行するステップ、或いはこれらの両方のステップを、器具を交換するステップを用いて行うことを含み得る。
以下の図面の説明は、本明細書の教示を説明するために提示されるが、本発明の範囲を限定することは意図されていない。1つの実施形態の特徴を別の実施形態で用いることも可能である。例えば、図8〜図13の特徴のいずれも、図1〜図7に示されている実施形態のいずれにも組み込むことができ、またこの逆も可能である。図8〜図10の特徴のいずれも、図11〜図13に示されている実施形態のいずれにも組み込むことができ、またこの逆も可能である。図14〜図18に示されている特徴のいずれも、図1〜図13の実施形態のいずれにも組み込むことができ、図14〜図18に示されている特徴のいずれも、図14〜図18のその他の特徴のいずれにも組み込まれ得る。
図1は、電気外科装置10の斜視図である。電気外科装置10は、ハンドピース14に取り付けられたブレード12を含む。ハンドピース14は、ユーザが電気外科装置10を保持及び操作するためのハンドル又はグリップである。ハンドピース14は、チャネル16(例えば、ブレード12を受け入れるキースロット)を含む。ブレード12は、ブレード電極22を含む。ブレード電極22は、第1の極60を有する第1のリード58に取り付けられている。ブレード電極22は、側部電極42により部分的に取り囲まれている。側部電極42は、第2の極64を有する第2のリード62に取り付けられている。第1リード58及び第2リード62は、ハンドピース14の近位端18から延在している同軸ケーブル20の一部である。
図2は、電気外科装置10のブレード12を示す。ブレード12はブレード電極22を含む。ブレード電極は金属シム24である。金属シム24は、金属シムファセット28により接続された、対向する金属シム面26を含む。金属シム24は、ハンドピース14(図2には示さず)に対向している遠位端30を含む。金属シム24は、非導電性コーティング32内に部分的に覆われている。非導電性コーティング32は、被覆された金属シム面34を提供するように金属シム面26を被覆している。非導電性コーティング32は、被覆された金属シムファセット36、及び、露出された金属シムファセット38を提供するように、金属シムファセット28の一部を被覆している。露出された金属シムファセット38は、遠位端30にファセットを含み、これにより、先端が露出された金属シムファセット40を提供している。ブレード電極22は、側部電極42により部分的に取り囲まれている。側部電極42は、幅広のシム44を含む。幅広シム44は導電面46を含む。導電面46は外側に向いており、被覆された金属シム面34にほぼ平行である。幅広シム44は、導電面46に対向している内面47を含む。内面47は、被覆された金属シム面34に平行に配置されている。ブレード電極22の一部のみが側部電極42と直接接触し、これは、被覆された金属シム面34、被覆された金属シムファセット36、及び、露出された金属シムファセット38の少なくとも一部が側部電極42から突き出るように行われる。ブレード電極22と側部電極42との直接接触部のみが、非導電性コーティング32を含む。金属シム24(すなわち、露出された金属シム、非導電性コーティングされていない金属シム)と、幅広シム44(すなわち露出された幅広シム、非導電性コーティングされていない幅広シム)との間には、直接の接触がない。
図3は、ブレード電極22の金属シム24を示す。金属シム24は、ほぼ平行で且つ対向する金属シム面26を含む。金属シム面26は金属シムファセット28により接続されている。金属シム24は、ハンドピース14(図3には示さず)に対向する遠位端30を含む。金属シム24は、遠位端30に対向する側に、第1のリード58を含む。
図4は、ブレード電極22を示す。ブレード電極は、非導電性コーティング32により部分的に覆われた金属シム24を含む。非導電性コーティング32は、金属シム面26(図4には示さず)を被覆して、被覆された金属シム面34を提供している。非導電性コーティング32は、金属シムファセット28(図4には示さず)の一部を被覆して、被覆された金属シムファセット36、及び、露出された金属シムファセット38を提供している。露出された金属シムファセット38は遠位端30にファセットを含み、これにより、露出された金属シムファセット40を遠位端に提供している。遠位端の露出された金属シムファセット40を、ブレード電極22の活性領域と称し得る。
図5は、電気外科装置10のブレード12を示す。ブレード12は、ブレード電極22の周囲に部分的に配置された側部電極42を含む。側部電極42は幅広シム44を含む。幅広シム44は導電面46を含む。導電面46は、外側に向いており、且つ、被覆された金属シム面34にほぼ平行である。幅広シム44は、導電面46に対向する内面47(図5には示さず)を含む。内面47は、被覆された金属シム面34に平行に配置されている。ブレード電極22の一部のみが側部電極42と直接接触しており、これは、被覆された金属シム面34、被覆された金属シムファセット36、及び、露出された金属シムファセット38の少なくとも一部が側部電極42から突き出るように行われる。側部電極42は、第1のリード58(図5には示さず)と同軸の第2のリード62も含んでいる。
図6及び図7は、電気外科装置10のハンドピース14及びブレード12を示す。ハンドピース14は、ユーザのためのハンドルである。ハンドピース14はブレード12に接続されている。ブレードは、側部電極42により部分的に取り囲まれたブレード電極22を含む。側部電極42はブレード電極22に対して不動である。側部電極42は幅広シム44を含む。幅広シム44は、被覆された金属シム面34に平行に配置された内面47(図6,7には示さず)を含む。非導電性コーティング32が、ブレード電極22を側部電極42から絶縁している。
図8は、電気外科装置10のブレード12を示す。ブレード12は、引き込み(retracted)位置116にある。引き込み位置116は、電気外科装置10の単極モードのための物理的構成であり得る。引き込み位置116は、電気外科手術装置10の第2の単極モード(図示せず)のための物理的構成であり得る。ブレード12は、ブレード電極22及び側部電極42を含む。側部電極42は、ブレード電極22に平行に配置されている。側部電極42は、外側に向いている導電面46を含む。導電面46は、ブレード電極22の面26に対向している。
図9は、電気外科装置10のブレード12を示す。ブレード12は、引き出し(extended)位置114にある。引き出し位置114は、電気外科装置10の単極モードのための物理的構成であり得る。引き出し位置114は、電気外科装置10の第1の単極モード(図示せず)のための物理的構成であり得る。ブレード12はブレード電極22を含む。ブレード電極は受容チャネル48を含む。受容チャネル48は、側部電極42の係合部50と係合している。側部電極52は受容チャネル48の長さに沿って移動できる。側部電極42は、受容チャネル48の長さに沿って移動することにより、ブレード12を引き込み位置116から引き出し位置114に移動させることができ、この逆方向もまた同様に可能である。
図10は、電気外科装置10のブレード12の断面を示す。ブレードは、受容チャネル48を有するブレード電極22を含む。受容チャネル48は、その内部に係合部50を受け入れる。係合部50は側部電極42の一部である。係合部50は、側部電極50の2つの導電面46を接続している。係合部50は受容チャネル48と協働して、側部電極42が引き出し位置114から引き込み位置116に移動することを可能にし、この逆方向もまた同様に可能である。
図11は、電気外科装置10のブレード12の側面図である。ブレード12は、引き込み位置116にある。引き込み位置116は、電気外科装置10の単極モードのための物理的構成であり得る。引き込み位置116は、電気外科装置10の第2の単極モード(図示せず)のための物理的構成である。ブレード12はブレード電極22を含む。ブレード電極22は、ブレード電極22が引き込み位置116にあるときに、側部電極42により包囲され又は取り囲まれる。引き込み位置116において、ブレード電極22の活性領域218は、側部電極42の活性領域220と同一平面上にある。ブレード電極22の活性領域218は、遠位端30における金属シムファセット28(図示せず)、及び/又は、金属シム面26(図示せず)を含み得る。ブレード電極22は、側部電極42から引き出し位置114に引き出され得る。
図12は、電気外科装置10のブレード12の側面図を示す。ブレードは引き出し位置114にある。引き出し位置114は、電気外科装置10の単極モードのための物理的構成であり得る。引き出し位置114は、電気外科装置10の第1の単極モード(図示せず)のための物理的構成であり得る。ブレード12はブレード電極22を含む。ブレード電極22の一部が、ブレード電極22が引き出し位置114にあるときに側部電極42により包囲され又は取り囲まれる。ブレード電極22の、活性領域218を含む部分が側部電極42から突出している。引き出し位置114において、ブレード電極22の活性領域218は、側部電極42の活性領域220から突出している。ブレード電極22の活性領域218は、遠位端30における金属シムファセット28及び/又は金属シム面26を含み得る。活性領域218は、導電性コーティングにより被覆されることができ、これにより、導電被覆されたファセット222、及び/又は導電被覆されたファセット222の一部をブレード電極の遠位端30に提供し得る。例示的な導電性コーティングは、窒化チタンを含み得、これは、ブレード電極遠位端からの迅速な熱伝達を提供して、組織の付着及び炭化を防止できる。ブレード電極の、導電性被覆面222に隣接した面を、非導電性コーティング32(図示せず)により被覆でき、これにより、非導電性被覆面224を提供し得る。例示的な非導電性コーティング32(図示せず)は、窒化クロム又は高速酸素燃料(HVOF)アルミナスプレーを含み得、これらは、非粘着性コーティング、低レベル電流伝達部、又はこれらの両方として機能し得る。導電性コーティングが最小抵抗の経路を提供するため、非導電性コーティング32は、電流が導電性コーティングに流れることを支援する。ブレード電極22は、側部電極42の活性領域220から延在している。側部電極42の活性領域220は、導電性コーティング226及び非導電性コーティング228の両方を含む。導電性コーティング226は、開口部230に隣接して/開口部230周囲に配置され得る。この位置からブレード電極22が側部電極42から突き出る。例示的な導電性コーティングは、窒化チタンを含み得る。非導電性コーティング228は、導電性コーティング226に隣接して/導電性コーティング226周囲に配置される。例示的な非導電性コーティングは、HVOFアルミナスプレーの形態の窒化クロムを含み得る。
図12は、さらに、電気外科装置10の例示的な制御装置(例えば、アクチュエータ)232を示す。制御装置232は、シャトル234、第1のボタン236、及び第2のボタン238を含む。シャトル234は長手方向軸Lに平行に移動する。シャトル234を移動させると、ブレード電極22が長手方向軸Lに沿って移動する。シャトル234を前方に(すなわち、遠位端30に向って)移動させると、ブレード電極22が側部電極42から引き出され(延在され)る。シャトル234を後方に(すなわち、遠位端30から遠ざかるように)移動させると、ブレード電極22が側部電極42内に引き込まれる。シャトル234は、1以上のボタン(第1ボタン236又は第2ボタン238のいずれでも)を露出させ且つ/又は覆う。第1ボタン236は、ブレード電極22が引き出されるときに露出され、ブレード電極22が引き込まれるときに覆われ得る。第2ボタン238は、ブレード電極22が引き込まれるときに露出され、ブレード電極22が引き出されるときに露出され得る。第1ボタン236が押されると、第1の単極モード、第1の単極電流、及び/又は第1の単極治療信号がイネーブルされ得る。第2のボタン238が押されると、第2の単極モード、第2の単極電流、及び/又は第2の単極治療信号がイネーブルされ得る。制御装置232は、1以上の回路スイッチ55(図示せず)を含むことができ、又はそれらと通信し得る。
図13は、ブレード電極22のA−Aにおける断面を示す。ブレード電極22は複数の材料から形成され得る。ブレード電極22は、サンドイッチ複合体として形成され得る。ブレード電極22は、コア材料240及び外側材料242を含む。例示的なコア材料240は、銅を含み得る。例示的な外側材料242は、ステンレス鋼を含み得る。
図14は、例示的な電気外科システム118及び電気回路119を示す。電気外科システム118は、電気外科装置10、中央処理装置52、エネルギー源54(すなわち、発電機)、及び、リターン電極56を含む。中央処理装置52は、エネルギー源54に電気的に接続されている。中央処理装置52は、電気外科装置10の第1のリード58及び第2のリード62に電気的に接続されている。第1のリード58は第1の極60を含む。第2のリード62は第2の極64を含む。エネルギー源54は、リターン経路57を形成しているリターン電極56に電気的に接続されている。エネルギー源54は、中央処理装置52を介して第1極60及び第2極64と電気的に連通している。第1の単極モードは、エネルギー源54から中央処理装置52に流れる第1の単極治療電流を提供でき、この電流の流れは、中央処理装置52から第1の極60に、第1の極60からリターン電極56に(例えば、第1極60とリターン電極56との間の組織を通って)、リターン電極56から、リターン経路57を通ってエネルギー源54へと戻るような流れである。第2の単極モードは、第1の単極治療電流及び追加の第2の単極治療電流、或いは、第2の治療電流のみを含み得る。第2単極治療電流の流れは、エネルギー源54から中央処理装置52に、中央処理装置52から第2極64に、第2極64からリターン電極56に(例えば、第2極64とリターン電極56との間の組織を通って)、リターン電極56から、リターン経路57を通ってエネルギー源54へと戻るような流れである。
図15、図16及び図17は、例示的なリターン電極56及びリターン経路57を示す。図14に示したように、リターン電極56が、単一のリターン電極56を含んでもよい。単一の電極56は、第1極60(すなわち、ブレード電極)(図示せず)及び第2極64(すなわち、側部電極)(図示せず)が共通のリターン電極56を共有することを可能にする。リターン電極56が、複数のリターン電極(例えば、第1リターン電極56a及び第2リターン電極56b)を含んでもよい。第1極60と第2極64とは、個別のリターン電極56を有し得る。第1極60は、第1のリターン電極56aと電気的に連通し得る。第2極64は、第2のリターン電極56bと電気的に連通し得る。リターン経路57は、リターン電極56、第1リターン電極56a及び/又は第2リターン電極56bと、直接的で一定の電気的連通状態であり得る。リターン経路57は、リターン電極56、第1電極56a、及び/又は第2電極56bとの電気的連通を制御するための1以上の電気スイッチ55を含み得る。1以上の電気スイッチ55は、第1リターン電極56aと第2リターン電極56bとを切り替える単一のスイッチ55を含み得る。1以上の電気スイッチ55は、第1の電気スイッチ55a及び第2の電気スイッチ55bを含み得る。第1電気スイッチ55aは、第1のリターン電極56aからエネルギー源54への電気リターン経路57を開閉し得る。第2電気スイッチ55bは、第2リターン電極56bからエネルギー源54への電気リターン経路57を開閉し得る。
図18Aは、電気外科装置10が電気外科システム118に組み込まれた電気回路119を示す。図18Aは、電源オフ又は非電気外科モードにおける電気回路119を示す。電気回路119は中央処理装置52を含み、中央処理装置52は、通信ライン53を介してエネルギー源54に接続され、エネルギー源54と通信する。エネルギー源は、リターン経路57を介してリターン電極56に連通している。電気回路119は複数のスイッチ120を含み、これらのスイッチ120は、制御装置232の一部であるか、或いは、制御装置232と電気的に連通している。電気外科システム118は制御装置232を含む。制御装置232は電気外科装置10の一部であり、ハンドピース14上に配置されている。制御装置232は、1以上のスイッチ120と電気的に連通している1以上のボタン236,238を含む。1以上のスイッチが、第1の単極モードスイッチ122及び第2の単極モードスイッチ124を含む。1以上のスイッチ120が開いているとき、電気外科装置10は電源オフ状態、及び/又は非電気外科モードである。詳細には、第1スイッチ122及び第2スイッチ124の両方が開いているとき、電気外科装置10は電源オフ状態、及び/又は非電気外科モード150であり、従って、第1極60及び第2極64は、電力、信号、及び/又は電流を受け取らない。第1スイッチ122及び第2スイッチ124は、第1ボタン236及び第2ボタン238の両方が押されていないときに開いている。
図18B及び図18Cは、電気外科システム118の、第1の単極モード152における(すなわち、第1の信号回路を形成している)電気回路119を示す。第1の単極モード152において、第1ボタン236がユーザ(すなわち、外科医)などにより押される。第1ボタン236は、第1スイッチ122に直接接続されるか、又は第1スイッチ122と電気的に連通している。第1ボタン236を押すことで、第1スイッチ122が閉じて、第1の信号回路152が形成される。中央処理装置52が、閉じているときの第1スイッチ122を通る信号Sの連続性(すなわち、信号Sが中央処理装置52から流れ、第1スイッチ122を通り、そして中央処理装置52に戻る(図18Bに示すように))を監視している。第1スイッチ122が閉じているとき、第1スイッチ122と中央処理装置52との間に連続性が形成される。
中央処理装置52が、第1スイッチ122が閉じていることを検知すると、中央処理装置52は、エネルギー源54に治療電流Cを供給させるための命令を、通信ライン53を介して送る。図18Cに示されているように、治療電流Cは、エネルギー源54から第1極60に供給される。第2スイッチ124は開いているため、エネルギー源54からの治療電流Cが第2極64に供給されることが防止される。第1極60は、治療電流Cを第1の治療電流Cとしてリターン電極56に伝達する。次いで、第1治療電流Cは、リターン電極56からエネルギー源54に供給される。
図18D及び図18Eは、電気外科システム118の、第2の単極モード154における(すなわち、第2の信号回路を形成している)電気回路119を示す。第2の単極モード154において、第2ボタンがユーザ(すなわち、外科医)により押される。第2ボタン238は、第2スイッチ124に直接接続されるか、又は第2スイッチ124と電気的に連通している。第2ボタン238を押すことで、第2スイッチ124が閉じて、第2の信号回路154が形成される。中央処理装置52が、閉じているときの第2スイッチ124を通る信号Sの連続性(すなわち、信号Sが中央処理装置52から流れ、閉じているときの第2スイッチ124を通り、そして中央処理装置52に戻る(図18Cに示すように))を監視している。第2スイッチ124が閉じているとき、第2スイッチ124と中央処理装置52との間に連続性が形成される。
中央処理装置52が、第2スイッチ124が閉じていることを検知すると、中央処理装置52はエネルギー源54に、治療電流Cを供給するように命令を送る。図18Eに示されているように、治療電流Cは、エネルギー源54から、第1極60及び第2極64の両方に供給される。第2スイッチ124が閉じているため、エネルギー源54からの治療電流Cが、第1極60と、そして、第2スイッチ124を介して第2極64にも流れる。第1極60は、治療電流Cを第1の治療電流Cとしてリターン電極56に伝達する。第2極64は、治療電流Cを第2の治療電流Cとしてリターン電極56に伝達する。次いで、第1治療電流C及び第2治療電流Cの両方が、リターン電極56からエネルギー源54に供給される。
別段の記載がない限り、本明細書に記載されたあらゆる数値は、これらの任意の低値と任意の高値との間に少なくとも2単位の隔たりがあるならば、低値から高値までの全ての値を1単位の増分で含む。例として、プロセス変数の成分、特性、又は値(例えば、温度、圧力、及び時間など)の量が、例えば、1〜90、好ましくは20〜80、より好ましくは30〜70であると記載されている場合、中間範囲の値(例えば、15〜85、22〜68、43〜51、30〜32など)が本明細書の教示の範囲内であるものとする。同様に、個々の中間値もまた本教示の範囲内にある。1未満の値の場合、1単位は、状況に応じて、0.0001,0.001,0.01、又は0.1とみなされる。これらは、具体的な記載のための例に過ぎず、最低値と最高値との間の、列挙された数値の全ての可能な組合せも、本出願にて同様に明示され得るものとする。
別段の記載がない限り、全ての範囲は、終点(エンドポイント)、及び、終点間の全数値を含む。所定の範囲に関する「約」(“about”)又は「およそ」(“approximately”)の使用は、その範囲の両端に適用される。従って、「約20〜30」は、明示された終点を少なくとも含めて「約20〜約30」をカバーすることが意図されている。
特許出願及び刊行物を含む全ての記事と参照文献の開示を、全ての目的のために参照により本出願に援用する。組合せを説明するための、「本質的に〜から成る」(“consisting essentially of”)という用語は、特定された要素、成分、構成要素、又はステップと、組合せの基本的特性及び新規の特性に実質的に影響を与えないその他の要素、成分、構成要素、又はステップとを含むものとする。また、本明細書中の要素、成分、構成要素、又はステップを説明するための「〜を備えている」(comprising)、「〜を含む」(including)という用語の使用により、本質的にそれらの要素、成分、構成要素、又はステップから成るか、或いは、それらの要素、成分、構成要素、又はステップから成る実施形態も想定される。複数の要素、成分、構成要素、又はステップを、単一の一体化された要素、成分、構成要素、又はステップにより提供できる。あるいは、単一の一体化された要素、成分、構成要素、又はステップを、別々の複数の要素、成分、構成要素、又はステップに分割してもよい。或る要素、成分、構成要素、又はステップを説明するための不定冠詞(“a”)又は「1つの」(“one”)という開示は、追加の要素、成分、構成要素、又はステップを除外することを意図するものではない。
上述の説明が例示的なものであり、限定的ではないことが理解されよう。提示された例に加え、多くの実施形態及び多くの応用が、上記の説明を読んだ当業者には明らかになろう。本発明の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲と、これらの請求の範囲に権利を与える均等物の全範囲とを併せて決定されるべきである。特許出願及び刊行物を含む全ての記事と参照文献の開示を、全ての目的のために参照により本出願に援用する。本明細書で開示される主題のいずれの態様の、以下の特許請求の範囲における省略も、それらの主題の放棄にはならず、また発明者が、それらの主題を開示された本発明の主題の一部と考えなかったと見なされるべきではない。

Claims (15)

  1. 電気外科装置であって、
    (a)ハンドピースと、
    )第1の極と、
    )第2の極と、
    前記ハンドピースに対して静止したブレード電極と、
    )1以上の導電面を有する幅広のシムから構成された側部電極と、
    を備え、前記ブレード電極が、
    (i)ほぼ対向している2つの面、及び、当該2つの面を接続している1以上のファセットを有する金属シムと、
    (ii)非導電性コーティングであって、前記2つの面の少なくとも一方、及び、前記金属シムの前記1以上のファセットの一部を被覆し、且つ、前記1以上のファセットの遠位部を被覆しない状態に維持する非導電性コーティングと、
    を有し、
    前記幅広シムが、前記1以上の導電面の少なくとも1つが露出され且つ前記ブレード電極の遠位端が前記側部電極から突き出るように、前記ブレード電極に平行に配置され、前記側部電極が、前記ブレード電極に対して不動であるように固定され、
    前記非導電性コーティングが、前記ブレード電極を前記側部電極から絶縁し、且つ、
    前記第1極が前記ブレード電極に接続され、前記第2極が前記側部電極に接続されており、
    前記側部電極は、前記ブレード電極を少なくとも部分的に取り囲む導電性管を含む、
    前記電気外科装置。
  2. 前記電気外科装置が第1の単極モード及び第2の単極モードで動作可能であり、
    前記電気外科装置が第1の単極モードで動作するとき、前記前記第2極が利用されず、
    前記電気外科装置が前記第2単極モードで動作するとき、前記第1極及び前記第2極の両方が利用される、請求項1に記載の電気外科装置。
  3. 前記非導電性コーティングが、前記金属シムの1以上のファセットの全表面積の約5%〜約95%を被覆している、請求項1又は2に記載の電気外科装置。
  4. 前記ブレード電極が、前記金属シムの1以上のファセットの全表面積の約5%〜約50%を被覆している導電性コーティングを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の電気外科装置。
  5. 前記ブレード電極の前記非導電性コーティングの表面積の約20%〜約90%が前記側部電極に直接接触している、請求項1〜4のいずれかに記載の電気外科装置。
  6. 前記電気外科装置が、リターン経路を介してエネルギー源と連通している単一のリターン電極を有する電気外科システムの一部であり、
    前記ブレード電極及び前記側部電極の両方が、前記単一のリターン電極と電気的に連通している、請求項1〜5のいずれかに記載の電気外科装置。
  7. 前記電気外科装置が、共通のリターン経路を介してエネルギー源と連通している2つ以上のリターン電極を有する電気外科システムの一部である、請求項1〜5のいずれかに記載の電気外科装置。
  8. 前記ブレード電極及び前記側部電極が前記エネルギー源と電気的に連通し、
    第1の単極モードにおいて、前記エネルギー源からの電気信号が、前記ブレード電極により受信され、且つ前記側部電極によっては受信されず、次いで、前記電気信号が前記単一のリターン電極に伝達され、
    第2の単極モードにおいて、前記エネルギー源からの電気信号が、前記ブレード電極及び前記側部電極の両方により受信され、次いで、前記電気信号が前記単一のリターン電極に伝達される、請求項6に記載の電気外科装置。
  9. 前記ブレード電極及び前記側部電極が、前記エネルギー源と電気的に連通し、
    第1の単極モードにおいて、前記エネルギー源からの電気信号が、前記ブレード電極により受信され、且つ前記側部電極によっては受信されず、次いで、前記電気信号が前記単一のリターン電極に伝達され、
    第2の単極モードにおいて、前記エネルギー源からの電気信号が前記側部電極により受信され、且つ前記ブレード電極によっては受信されず、次いで、前記電気信号が前記単一のリターン電極に伝達される、請求項6に記載の電気外科装置。
  10. エネルギー源と前記側部電極との間に1以上のスイッチを有する電気外科システムの一部である電気外科装置であって、
    前記第1単極モードにおいて、前記1以上のスイッチの少なくとも1つが、前記エネルギー源からの電気信号が前記側部電極に供給されることを防止されるように開いており、且つ、
    前記第2単極モードにおいて、前記1以上のスイッチの少なくとも1つが、前記エネルギー源からの電気信号が前記側部電極に供給されるように閉じている、請求項2〜9のいずれかに記載の電気外科装置。
  11. 制御装置が、前記電気外科装置を第1単極モードと第2単極モードとの間で動作変更するように、前記1以上のスイッチを含むか又は前記1以上のスイッチと電気的に連通している、請求項10に記載の電気外科装置。
  12. 前記電気外科装置が、エネルギー源及び1以上のリターン電極を有する電気外科システムの一部であり、
    前記電気外科装置が、第1の治療信号を前記第1極から、前記第2極からの第2の治療信号と同時に1以上のリターン電極に送信できる、請求項1〜11のいずれかに記載の電気外科装置。
  13. 前記第2単極モードにおいて、前記第1極及び前記第2極の両方が電気信号を同時に受信して、第1の単極治療電流及び第2の単極治療電流の両方を供給することを前記1以上のスイッチが可能にするように、制御装置が、前記1以上のスイッチを含むか又は前記1以上のスイッチと電気的に連通している、請求項2〜12のいずれかに記載の電気外科装置。
  14. 前記導電性管が1以上のカットアウトを含み、当該カットアウトが、前記2つの面の少なくとも一部、前記1以上のファセットの一部、及び、前記1以上のファセットの前記遠位部が露出され且つ前記導電性管から遠位方向に突き出ることを可能にしている、請求項1から13のいずれか1項に記載の電気外科装置。
  15. 前記ブレード電極は、前記金属シムに連結された第1のリードと、第1の電極と、を含み、
    前記側部電極は、前記幅広のシムに連結された第2のリードと、第2の電極と、を含み、
    前記第2のリードは、前記第1のリードと同軸である、
    請求項14に記載の電気外科装置。

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