JP6536988B2 - 送信端末装置、受信端末装置及び電力線通信システム - Google Patents

送信端末装置、受信端末装置及び電力線通信システム Download PDF

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本発明は、マルチレートを有する伝送方式において、伝送路の状況に応じて適応的に伝送レートを選択する通信システムのための送信端末装置、受信端末装置、及び当該通信システムに関する。
例えば電力線通信(以下、PLCという。)方式は、低速PLC(10kHz〜450kHz)の通信でスペクトラム拡散方式を用い、1次変調方式がBPSK、QPSK、QAMなどの複数の変調方式を用いている。PLC方式では、家電機器の使用状況に応じて、通信路である電力線におけるノイズレベルが変動し、ノイズレベルの変動に追従する伝送レートの制御方式が必要であるが、従来の適応レート制御は無線LAN方式で開発されたものが主であった。
例えばIEEE802.11システムにおいては、データフレーム送信は、データフレームを送信した無線基地局及び各無線端末装置がそのデータ送信に対する肯定応答であるACKフレームを送信先の無線端末装置あるいは無線基地局から受け取った場合に、「送信成功」となる。一方、データフレーム送信は、ACKフレームを受け取らなかった場合には、「送信失敗」となる。
従来技術に係る方法では、複数の伝送レートR1、R2、R3(昇順)を有している場合に、伝送レートR1で送信している場合に、複数回連続して送信失敗したときに、伝送レートR1より低速な伝送レートR2で送信する。一方、伝送レートR2で送信している場合に、複数回連続で送信成功したときに、伝送レートR2よりも高速な、伝送レートR1で送信することにより、効率の向上を図る。このように、従来のマルチレート制御においては、送信の成功/失敗に基づいて、伝送路の状況に合わせて適応的に伝送レートを制御していた。
特開2003−319007号公報 特開2000−049663号公報
しかし、信頼性を保ちつつ上記方法を用いるためには、高速な伝送レートへの変更は、徐々に高速化し、かつ連続送信成功回数も複数回必要であり、ノイズ変動が大きい場合には追従性が悪くなる。
一方、特許文献1のように、変調方式および符号化率の組合せと所要搬送波電力対干渉雑音電力比(所要CINR:Carrier to Interference and Noise Ratio)との対応テーブルを用いるものがある。この方法を用いた場合、追従性は良いと考えられるが、テーブルは、AWGN(Additive White Gaussian Noise:加法性白色雑音)でのBER(Bit Error Rate)特性に基づいて作成された対応テーブルを用いる場合が多く、受信機によっては、他のノイズ(例えば、源信号とその高調波からなるランプノイズや単一キャリア干渉派)などに対しては、所要CINRが異なる場合がある。よって、選択伝送レートと最適なレートには差が生じ、伝送レートについて適応制御するこができないという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、端末装置の周囲ノイズが変化しても適応制御することができる送信端末装置、受信端末装置及びそれらを備える通信システムを提供することにある。
第1の発明に係る送信端末装置は、送信端末装置と受信端末装置とが伝送路を介して接続され、複数の伝送レートが選択可能であり、伝送路の状況に応じて伝送レートを制御する電力線通信システムのための送信端末装置であって、
上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに上記受信端末装置から通知される、上記受信端末装置により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートと、上記受信端末装置へのデータの送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つとに基づいて伝送レートを選択する制御回路を備えることを特徴とする。
上記送信端末装置において、上記受信品質は、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときの受信区間のノイズレベルに対する、上記送信端末装置からのデータの信号レベルの比の値である受信SNRであることを特徴とする。
また、上記送信端末装置において、上記受信品質は、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときの信号対ノイズ比の値である受信SNRから、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化する前に測定したときの信号対ノイズ比の値である受信SNRを減算してなる受信SNR差であることを特徴とする。
さらに、上記送信端末装置において、上記受信品質は、上記受信端末装置により上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに基づいて測定されるデータの受信品質であることを特徴とする。上記受信品質は、具体的には、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときの上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに対する、以前にデータを受信端末装置により受信されたときのデータの信号レベルの比の値である
また、上記送信端末装置において、上記制御回路は、上記送信成功回数が所定の第1のしきい値以上であるときに伝送レートをより高い伝送レートに変更する一方、上記送信失敗回数が所定の第2のしきい値以上であるときに伝送レートをより低い伝送レートに変更することを特徴とする。
第2の発明に係る受信端末装置は、送信端末装置と受信端末装置とが伝送路を介して接続され、複数の伝送レートが選択可能であり、伝送路の状況に応じて伝送レートを制御する電力線通信システムのための受信端末装置であって、
上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに受信したデータの受信品質を測定し、もしくは当該データの受信品質に基づいて次回使用すべき伝送レートを決定して、上記測定したデータの受信品質又は上記決定した伝送レートを上記送信端末装置に送信する手段を備えることを特徴とする。
ここで、上記受信品質は、上記受信端末装置により上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに基づいて測定されるデータの受信品質であることを特徴とする。上記受信品質は、具体的には、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときの上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに対する、以前にデータを受信端末装置により受信されたときのデータの信号レベルの比の値である。
第3の発明の電力線通信システムは、上記送信端末装置と、上記受信端末装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る送信端末装置等によれば、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに上記受信端末装置から通知される、上記受信端末装置により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートと、上記受信端末装置へのデータの送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つとに基づいて伝送レートを選択する制御回路を備える。従って、送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つに基づいて伝送レートの制御を行いつつ、上記受信端末装置におけるノイズ変動のときなどの、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときには、上記受信端末装置により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートの情報を含む受信品質に関するフィードバック情報を上記送信端末装置に送信することで、端末装置の周囲ノイズが変化しても適応制御することができる。
本発明の実施形態1に係るPLC通信システムの構成を示すブロック図である。 図1の送信端末装置1の内部メモリ10mに格納される伝送レートに対する所要SNRテーブル31の一例を示す表である。 図1の送信端末装置1の内部メモリ10mに格納される伝送レート管理テーブル32の一例を示す表である。 図1の受信端末装置2の内部メモリ20mに格納される伝送レート管理テーブル33の一例を示す表である。 図1の受信端末装置2から送信端末装置1に向けて送信されるパケット信号のパケットフォーマットを示す図である。 実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係るデータ信号の送受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の受信端末装置2による実施例1−1に係るデータ信号の受信応答処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の受信端末装置2による実施例1−1に係るデータ信号のない区間のノイズ検出処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による変形例1−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による変形例1−2に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による変形例2−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施形態1の送信端末装置1による変形例2−2に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。 実施例1−2に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 実施例1−2の変形例に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 実施例1−3に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2に係るPLC通信システムの構成を示すブロック図である。 実施形態2に係るPLC通信において用いる伝送レートをパラメータとするSNRに対するFER(再送なし)の特性例を示すグラフである。 実施形態2に係るPLC通信においてスペクトル拡散方式を用いたときの伝送レートをパラメータとするSNRに対する成功率の特性例を示すグラフである。 実施例2−1に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 実施例2−2に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 実施例2−3に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。 実施例2−4に係る送信端末装置1Aによるトレーニング信号制御処理を示すフローチャートである。 実施例2−5に係る送信端末装置1Aによるトレーニング信号制御処理を示すフローチャートである。 実施例2−6に係る複数のトレーニング信号を用いた伝送レートの適応制御処理を示すタイミングチャートである。 実施例2−7に係る複数の伝送レートを含むトレーニング信号を用いた伝送レートの適応制御処理を示すタイミングチャートである。 変形例に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係るPLC通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、実施形態1に係るPLC通信システムは、送信端末装置1と、受信端末装置2と、それらを接続する伝送路である電力線3とを備えて構成され、送信端末装置1と受信端末装置2との間でパケット通信を行う。ここで、送信端末装置1は、内部メモリ10mを有する伝送レート制御回路10と、送信フレーム生成回路11と、変調器12と、PLC送信回路13と、結合器14と、PLC受信回路15と、復調器16と、分離回路17とを備えて構成される。また、受信端末装置2は、内部メモリ20mを有する伝送レート制御回路20と、送信フレーム生成回路21と、変調器22と、PLC送信回路23と、結合器24と、PLC受信回路25と、復調器26と、SNR測定回路27とを備えて構成される。
送信端末装置1において、受信端末装置2から受信した受信信号は、電力線3を送信端末装置1及び受信端末装置2に接続するための結合器14を介してPLC受信回路15に送られる。PLC受信回路15では、受信信号が増幅され、中間周波数又はベースバンド周波数に周波数変換される。周波数変換された信号は、復調器16で復調される。復調後のデータ信号は、分離回路17に送られ、分離回路17で受信データとACK信号、応答信号、受信端末信号(受信端末装置2から自発的に送信される信号)などの制御信号とに分離される。伝送レート制御回路10では、受信した制御信号内の受信SNRに基づいて、図6、図8又は図9の処理を実行することで、選択すべき伝送レートを決定してその伝送レートでデータを送信するように送信フレーム生成回路11及び変調器12を制御する。ここで、ACK信号、応答信号、受信端末信号などの制御信号は「受信品質に関するフィードバック情報」(図5参照)を含む。なお、受信品質に関するフィードバック情報は例えば以下の情報を含む。
(1)実施形態1において、受信端末装置2により受信されたデータの受信SNR;
(2)変形例1において、受信SNRが変化した後測定した受信SNRから、受信SNRが変化する前に測定した受信SNR(基準受信SNRであって、以下、基準SNRという。)を減算してなるSNR差;及び
(3)変形例2において、次回使用すべき伝送レートモード(伝送レートであってもよい)。
「受信品質に関するフィードバック情報」を含むACK信号、応答信号、受信端末信号などの制御信号は、受信端末装置2において受信SNRが基準SNRに比較して所定の範囲以上で上下して変化したとき、送信端末装置1での伝送レートの制御のために送信される。
また、図10を参照して後述するように、非受信区間のSNR(伝送路上でパケット信号のデータを受信していないときのノイズレベルに対する伝送レート管理テーブル33内の受信信号レベルの比をいう。)を受信SNRとする。このとき、受信SNRが基準SNRに比較して所定の範囲以上で上下して変化したときも、送信端末装置1での伝送レートの制御のために受信端末装置2から送信される。
ここで、基準SNRは、前回までの少なくとも1回又は複数回の受信信号レベルに基づく受信時のSNRであって、送信端末装置1からデータを受信している受信区間又は非受信区間のノイズレベルに対する信号レベルの比の値をいう。また、基準SNRは、前回までの例えば3回の受信信号レベルに基づく受信時のSNRの平均値であってもよい。
また、送信端末装置1において、送信フレーム生成回路11は送信データに基づいて、伝送レート制御回路10による伝送レートで送信するパケット信号のための送信フレームを生成して変調器12に送る。送られた送信フレームは伝送レート制御回路10による伝送レートでPLCのための所定の変調方式で変調され、変調された信号がPLC送信回路13に送られる。PLC送信回路13では、変調された信号を周波数変換し、更に電力増幅して送信信号を生成し、当該送信信号は結合器14及び電力線3を介して受信端末装置2に送信される。
図2は図1の送信端末装置1の内部メモリ10mに格納される伝送レートに対する所要SNRテーブル31の一例を示す表である。図2の所要SNRテーブル31では、用いる変調方式における伝送レートモード毎に、伝送速度、所要SNRについての情報を格納している。
図3は図1の送信端末装置1の内部メモリ10mに格納される伝送レート管理テーブル32の一例を示す表である。伝送レート管理テーブル32は、送信端末装置1による各送受信時に取得される以下の各情報を格納する。伝送レート管理テーブル32においては、通信を行う端末装置1,2の通信相手ID毎に、選択された伝送レートモード、基準SNR(基準受信品質)、連続送信成功回数、連続送信失敗回数を格納する。ここで、連続送信成功回数は、送信端末装置1からの送信時に送信が成功した連続回数をいい、失敗すれば原則として0にリセットされる。また、連続送信失敗回数は、送信端末装置1からの送信時に送信が失敗した連続回数をいい、成功すれば原則として0にリセットされる。
図4は図1の受信端末装置2の内部メモリ20mに格納される伝送レート管理テーブル33の一例を示す表である。伝送レート管理テーブル33は、受信端末装置2による各送受信時に取得される以下の各情報を格納する。伝送レート管理テーブル33においては、通信を行う端末装置1,2の通信相手ID毎に、上述の基準SNR(基準受信品質)、選択された伝送レートモード、受信信号レベルを格納する。
受信端末装置2において、送信端末装置1から受信した受信信号は、電力線3を送信端末装置1及び受信端末装置2に接続するための結合器24を介してPLC受信回路25に送られる。PLC受信回路25では、受信信号が低雑音増幅され、中間周波数又はベースバンド周波数に周波数変換される。周波数変換された信号は復調器26及びSNR測定回路27に送られる。周波数変換された信号は復調器26で復調された後、受信データとして伝送レート制御回路20及び外部回路に送られる。一方、SNR測定回路27は、受信時のノイズレベル(干渉波電力及び/又はノイズ電力のレベルを含む。)に対する受信信号レベルの比の値であるSNIR(以下、SNRという。)(dB)を受信品質として測定して伝送レート制御回路20に出力する。なお、受信時のノイズレベルは、伝送路の環境により、なお、干渉波電力を含まない場合もある。SNRの測定方法は例えば特許文献2において開示されており公知である。
図1の伝送レート制御回路20は、受信データの伝送レートを検出する。また、伝送レート制御回路20はSNR測定回路27からの受信SNR及び、内部メモリ20mに格納される前回の受信SNR等に基づいて、上述の「受信品質に関するフィードバック情報」を生成する。そして、「受信品質に関するフィードバック情報」を含むACK信号、応答信号又は受信端末信号などの制御信号を送信フレーム生成回路21に出力する。
図5は図1の受信端末装置2から送信端末装置1に向けて送信されるパケット信号のパケットフォーマットを示す図である。送信フレーム生成回路21は図5に示すように、送信データ(肯定応答のACK信号、応答信号又は受信端末信号)に、「受信品質に関するフィードバック情報」を含めてパケットフォーマットの送信フレームとして生成して変調器22に送る。送られた送信フレームは伝送レート制御回路10による伝送レートでPLCのための所定の変調方式で変調され、変調された信号がPLC送信回路23に送られる。PLC送信回路23では、変調された信号を周波数変換し、更に電力増幅して送信信号を生成し、当該送信信号は結合器24及び電力線3を介して送信端末装置1に送信される。
次いで、送信端末装置1の伝送レート制御回路10及び受信端末装置2の伝送レート制御回路20により実行される伝送レート制御のための送受信処理について以下に説明する。
図6は実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係るデータ信号の送受信処理を示すフローチャートである。
図6のステップS1において、データ送信すべき通信相手装置の通信相手IDを取得し、ステップS2において伝送レート管理テーブル32に当該通信相手IDが登録されているか否かが判断される。ステップS2において、YESのときはステップS4に進む一方、NOのときはステップS3に進む。ステップS3では、当該通信相手IDの通信相手装置に対してトレーニング信号を送信し、返信されてくる応答信号に基づいて伝送レート管理テーブル32に当該通信相手IDの情報を格納し、ステップS2に戻る。一方、ステップS4では、連続送信成功回数≧Nsthであるか否かが判断される。ここで、Nsthは連続送信成功回数の判断のための所定のしきい値であり、例えば3回などの複数回である。ステップS4において、YESのときはステップS5に進む一方、NOのときはステップS7に進む。ステップS5では、現在の選択伝送レートモードから1段階上げた伝送レートモードでデータを送信し、ステップS6に進む。ステップS6では、伝送レート管理テーブル32において送信した伝送レートモードを選択伝送レートモードとし、連続送信成功回数及び連続送信失敗回数をともに0にリセットし、ステップS8に進む。一方、ステップS7では、当該通信相手IDの通信相手装置に対して伝送レートモード管理テーブル32の選択伝送レートモードでデータを送信し、ステップS8で再送回数を0にリセットしてステップS9に進む。
ステップS9では、ACK信号を受信して送信成功と判断したか否かが判断され、YESのときはステップS10に進む一方、NOのときはステップS11に進む。ステップS10では、ACK信号内の受信SNRに基づいて図2の所要SNRテーブル31を参照して伝送レートモードを決定する。そして、伝送レート管理テーブル32において、決定した伝送レートモードを選択伝送レートモードとし、連続送信成功回数を1だけ増加し、連続送信失敗回数及び再送回数をともに0にリセットして当該送受信処理を終了する。
ステップS11では、連続送信失敗回数を1だけ増加し、ステップS12では、再送回数≧Nrtであるか否かが判断される。ここで、Nrtは最大再送回数を規定するしきい値である。ステップS12でYESのときはステップS18に進み最大再送回数以上となっているので送信エラーを判断して通知して当該送受信処理を終了する一方、NOのときはステップS13に進む。ステップS13では、連続送信失敗回数≧Nfthであるか否かが判断され、YESのときはステップS14に進む一方、NOのときはステップS16に進む。ここで、Nfthは連続送信失敗回数の判断のための所定のしきい値であり、例えば3回などの複数回である。ステップS14では、現在の伝送レートモードから1段階下げた伝送レートモードでデータを再送し、ステップS15に進む。ステップS15では、伝送レート管理テーブル32において、再送した伝送レートモードを選択伝送レートモードとし、連続送信成功回数及び連続送信失敗回数をともに0にリセットし、再送回数を1だけ増加し、ステップS9に戻る。一方、ステップS16では、現在の選択伝送レートモードでデータを再送し、ステップS16では再送回数を1だけ増加して、ステップS9に戻る。
図7は実施形態1の受信端末装置2による実施例1−1に係るデータ信号の受信応答処理を示すフローチャートである。
図7のステップS21において、受信したデータ信号から通信相手ID、伝送レート、受信SNR及び受信信号レベルを取得し、ステップS22で現在の選択伝送レートモードから伝送レートモードが変化したか否かが判断される。YESのときはステップS23に進む一方、NOのときはステップS25に進む。ステップS23では、伝送レート管理テーブル33において変更後の伝送レートモードを選択伝送レートモードとし、当該データ信号の受信時の受信SNRを基準SNRとし、当該データ信号の受信時の受信信号レベルを受信信号レベルとして設定する。次いで、ステップS24では、ACK信号を送信端末装置1に送信し、ステップS29に進む。
ステップS25では、受信SNRが基準SNRに比較して所定のしきい値以上変化したか否かが判断され、YESのときはステップS26に進む一方、NOのときはステップS28に進む。ステップS26では、ACK信号に受信SNRの変化通知メッセージ+受信SNRの情報を付加して送信端末装置1にフィードバック送信する。次いで、ステップS27では、伝送レート管理テーブル33において、データ信号の受信時の受信SNRを基準受信SNRとし、当該受信時の受信信号レベルを受信信号レベルとして格納し、ステップS29に進む。一方、ステップS28では、ACK信号を送信端末装置1に送信し、ステップS29では、受信したデータ信号の信号処理を実行して当該受信応答処理を終了する。
図8は実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。
図8のステップS31において、データ送信すべき通信相手装置の通信相手IDを取得し、ステップS32では現在の選択伝送レートで受信端末装置2に対して要求信号を送信し、ステップS33において応答信号を受信したか否かが判断される。ステップS33において、YESのときはステップS34に進む一方、NOのときはステップS37に進む。ステップS34において、応答信号に受信SNRの変化通知メッセージ+受信SNRの情報が付加されているか否かが判断され、YESのときはステップS35に進む一方、NOのときはステップS36に進む。ステップS35において、伝送レート管理テーブル33において応答信号内の受信SNRに基づいて図2の所要SNRテーブル31を参照して伝送レートモードを決定して選択伝送レートモードとして格納する。次いで、ステップS36において受信した応答信号の信号処理を実行して当該処理を終了する。一方、ステップS37においては、送信エラーと判断して通知して当該処理を終了する。
図9は実施形態1の送信端末装置1による実施例1−1に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。
図9のステップS41において、受信端末信号を受信したか否かが判断され、YESのときはステップS42に進む一方、NOのときはステップS41に戻る。ステップS42において、受信端末信号に受信SNRの変化通知メッセージ+受信SNRの情報が付加されているか否かが判断され、YESのときはステップS43に進む一方、NOのときはステップS44に進む。ステップS43では、受信端末信号内の受信SNRに基づいて図2の所要SNRテーブル31を参照して伝送レートモードを決定して選択伝送レートモードとして伝送レート管理テーブル32に格納してステップS44に進む。ステップS44では、受信した受信端末信号の信号処理を実行して当該受信処理を終了する。
以上説明したように実施例1−1に係る図6〜図9の処理によれば、受信端末装置2により測定された受信SNRが変化した場合において、送信端末装置1は、送信成功回数及び送信失敗回数と、受信SNRとに基づいて伝送レートを選択する。そして、その伝送レートでデータを受信端末装置2に送信する。従って、最適な伝送レートを適応的に選択できかつ、ノイズレベルや信号レベルの変動への追従性を両立した伝送レート制御が可能となる。ここで、伝送レートを選択するとき、送信成功回数及び送信失敗回数のうちの少なくとも1つを用いてもよい。
図10は実施形態1の受信端末装置2による実施例1−1に係るデータ信号のない区間のノイズ検出処理を示すフローチャートである。
図10のステップS51においてデータ信号のない区間であるか否かが判断され、YESのときはステップS52に進む一方、NOのときはステップS51に戻る。次いで、ステップS52において、当該区間のノイズレベルを検出し、検出したノイズレベルと伝送レート管理テーブル33内の受信信号レベルに基づいて受信SNRを算出する。ステップS53において、受信SNRが基準SNRに比較して所定のしきい値以上変化したか否かが判断され、YESのときはステップS54に進む一方、NOのときはステップS56に進む。ステップS54では、受信端末信号に受信SNRの変化通知メッセージ+受信SNRの情報を付加して送信端末装置1に送信する。次いで、ステップS55において、伝送レート管理テーブル33において受信SNRを基準受信SNRとして格納し、ステップS56において受信したデータ信号の信号処理を実行し、当該処理を終了する。
以上説明したように実施例1−1に係る図10の処理によれば、図6〜図9の処理の作用効果に加えて、非受信区間のSNRに基づいて伝送レートの適応制御の判断を行う。これにより、受信時のノイズレベルを測定する場合に比較して長い時間区間でノイズレベルを測定し、これに基づいて非受信区間のSNRを算出する。従って、実質的にリアルタイムにノイズレベルを測定でき、適切に伝送レートの決定を行うことができ、ノイズレベルの変動への追従性を向上させることができる。
図11は実施形態1の送信端末装置1による変形例1−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。図11の要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理は、図8の要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理に比較して以下の点が異なる。
(1)ステップS34に代えてステップS34Aの処理を行うこと。具体的には、応答信号に受信品質の変化通知メッセージ+受信SNR差の情報が付加されているか否かが判断される。すなわち、受信端末装置2は受信SNRに代えて、受信SNRと基準受信SNRとに基づいて受信SNR差を算出してその情報を付加することを特徴としている。
(2)ステップS35に代えてステップS35Aの処理を行うこと。具体的には、伝送レート管理テーブル33において応答信号内の受信SNR差に基づいて図2の所要SNRテーブル31を参照して伝送レートモードを決定して選択伝送レートモードとして格納する。図11の処理を実行することで、図8の処理と同様の作用効果を得ることができる。
図12は実施形態1の送信端末装置1による変形例1−2に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。図12の受信端末信号の受信処理は、図9の受信端末信号の受信処理に比較して以下の点が異なる。
(1)ステップS42に代えてステップS42Aの処理を行うこと。具体的には、受信端末信号に受信品質の変化通知メッセージ+受信SNR差の情報が付加されているか否かが判断される。すなわち、受信端末装置2は受信SNRに代えて、受信SNRから基準受信SNRを減算して減算結果の受信SNR差を算出してその情報を付加することを特徴としている。
(2)ステップS43に代えてステップS43Aの処理を行うこと。具体的には、伝送レート管理テーブル33において受信端末信号内の受信SNR差に基づいて図2の所要SNRテーブル31を参照して伝送レートモードを決定して選択伝送レートモードとして格納する。図12の処理を実行することで、図9の処理と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明したように変形例1−1及び1−2によれば、受信端末装置2により測定された受信SNRが変化した場合において、送信端末装置1は、送信成功回数及び送信失敗回数と、受信SNR差とに基づいて伝送レートを選択してその伝送レートでデータを受信端末装置2に送信する。従って、最適な伝送レートを適応的に選択できかつ、ノイズレベルや信号レベルの変動への追従性を両立した伝送レート制御が可能となる。ここで、伝送レートを選択するとき、送信成功回数及び送信失敗回数のうちの少なくとも1つを用いてもよい。
図13は実施形態1の送信端末装置1による変形例2−1に係る要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理を示すフローチャートである。図13の要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理は、図8の要求信号の送信処理及び応答信号の受信処理に比較して以下の点が異なる。
(1)ステップS34に代えてステップS34Bの処理を行うこと。具体的には、応答信号に受信品質の変化通知メッセージ+伝送レートモードの情報が付加されているか否かが判断される。すなわち、受信端末装置2は受信SNRに代えて、受信SNRに基づいて次回使用すべき伝送レートモードを決定して付加することを特徴としている。
(2)ステップS35に代えてステップS35Bの処理を行うこと。具体的には、伝送レート管理テーブル33において応答信号内の伝送レートモードを選択伝送レートモードとして格納する。図13の処理を実行することで、図8の処理と同様の作用効果を得ることができる。
図14は実施形態1の送信端末装置1による変形例2−2に係る受信端末信号の受信処理を示すフローチャートである。図14の受信端末信号の受信処理は、図9の受信端末信号の受信処理に比較して以下の点が異なる。
(1)ステップS42に代えてステップS42Bの処理を行うこと。具体的には、受信端末信号に受信品質の変化通知メッセージ+伝送レートモードの情報が付加されているか否かが判断される。すなわち、受信端末装置2は受信SNRに代えて、受信SNRから受信SNRに基づいて次回使用すべき伝送レートモードを決定して付加することを特徴としている。
(2)ステップS43に代えてステップS43Bの処理を行うこと。具体的には、伝送レート管理テーブル33において受信端末信号内の伝送レートモードを選択伝送レートモードとして格納する。図14の処理を実行することで、図9の処理と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明したように変形例2−1及び2−2によれば、受信端末装置2により測定された受信SNRが変化した場合において、送信端末装置1は、送信成功回数及び送信失敗回数と、受信端末装置で決定された次回使用すべき伝送レートとに基づいて伝送レートを選択する。そして、その伝送レートでデータを受信端末装置2に送信する。従って、最適な伝送レートを適応的に選択できかつ、ノイズレベルや信号レベルの変動への追従性を両立した伝送レート制御が可能となる。ここで、伝送レートを選択するとき、送信成功回数及び送信失敗回数のうちの少なくとも1つを用いてもよい。
図15は実施例1−2に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図15において、伝送レートR3でデータ送信が3回成功となった後、伝送レートを変更して伝送レートR2でデータ送信が2回成功となりかつ受信SNRが5dBだけ良くなっている。このとき、2回の送信成功と受信SNRの改善に基づいて、伝送レートを1段階上げて送信している。すなわち、送信成功回数が所定の2回以上であってSNR差が例えば5dB以上であれば、伝送レートを1段階上げて送信することで、伝送レートを適応制御している。従って、最適な伝送レートを適応的に選択できかつ、ノイズレベルや信号レベルの変動への追従性を両立した伝送レート制御が可能となる。
図16は実施例1−2の変形例に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図16において、伝送レートR3でデータ送信が3回成功となった後、伝送レートを変更して伝送レートR2でデータ送信が1回成功となりかつ非受信区間のSNRを測定してそのときのSNR差は5dBだけ良くなっている。このとき、1回の送信成功と非受信区間のSNRに基づいて求めた受信SNR差の改善に基づいて、伝送レートを1段階上げて送信している。すなわち、送信成功回数が所定の2回以上であってSNR差が例えば5dB以上であれば、伝送レートを1段階上げて送信することで、伝送レートを適応制御している。従って、実質的にリアルタイムにノイズレベルを測定でき、適切に伝送レートの決定を行うことができ、実施例1−2に比較してノイズレベルの変動への追従性を向上させることができる。
図17は実施例1−3に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図17において、伝送レートがR2からR1に変更になったときに、基準SNRを基準SNR差(Aref−Bref)を計算して格納し、当該基準SNR差を少なくとも3回は固定する。そして、伝送レートを決定するためのSNRについては、同一の基準SNR差(Aref−Bref)を用いて伝送レートを選択している。従って、受信SNRが急激に変化してもリアルタイムには伝送レートの制御に影響を与えず、適切に伝送レートを選択することができる。
以上の実施形態1及びその変形例においては、受信端末装置2により測定されるデータの受信品質が変化したときに受信端末装置2から通知される、
(A)受信端末装置2により受信したデータの受信品質(受信SNR、受信SNR差)
又は
(B)当該データの受信品質に基づいて受信端末装置2により決定された次回使用すべき伝送レートと、
(C)送信端末装置1へのデータの送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つとに基づいて
伝送レートを選択する伝送レート制御回路10を備える。
従って、送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つに基づいて伝送レートの制御を行いつつ、受信端末装置2におけるノイズ変動のときなどの、受信端末装置2により測定されるデータの受信品質が変化したときに、以下の動作を行う。受信端末装置2により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置2により決定された次回使用すべき伝送レートの情報を含む受信品質に関するフィードバック情報を送信端末装置1に送信する。これにより、端末装置1,2の周囲ノイズが変化しても適応制御することができる。
実施形態2.
図18は本発明の実施形態2に係るPLC通信システムの構成を示すブロック図である。図18において、実施形態2に係るPLC通信システムは、送信端末装置1Aと、受信端末装置2Aと、それらを接続する電力線3とを備えて構成され、送信端末装置1と受信端末装置2Aとの間でパケット通信を行う。ここで、送信端末装置1Aは、伝送レート制御回路10Aと、送信フレーム生成回路11と、変調器12と、PLC送信回路13と、結合器14と、PLC受信回路15と、復調器16と、分離回路17とを備えて構成される。また、受信端末装置2Aは、伝送レート制御回路20Aと、送信フレーム生成回路21と、変調器22と、PLC送信回路23と、結合器24と、PLC受信回路25と、復調器26と、SNR測定回路27とを備えて構成される。
送信端末装置1Aにおいて、受信端末装置2Aから受信した受信信号は、電力線3を送信端末装置1A及び受信端末装置2Aに接続するための結合器14を介してPLC受信回路15に送られる。PLC受信回路15では、受信信号が増幅され、中間周波数又はベースバンド周波数に周波数変換される。周波数変換された信号は、復調器16で復調される。復調後のデータ信号は、分離回路17に送られ、分離回路17で受信データと伝送レート切り替え制御のための制御信号とに分離される。伝送レート制御回路10Aでは、受信端末装置2Aから受信した肯定応答信号であるACK信号を送信フレーム生成回路11に送る。
本実施形態では、例えば、図2のテーブル31に示すように、9個の伝送レートR1〜R9を有する。ここで、伝送レートR1に近づくほど伝送速度が高速である一方、伝送レートR9に近づくほど伝送速度は低速である。
本実施形態では、送信端末装置1Aは、次回設定した伝送レートよりも高い伝送レートでトレーニング信号を受信端末装置2Aに送信し、受信端末装置2AからのACK信号に基づいてデータを送信するときの伝送レートを適応制御することを特徴としている。特に、変調度及び符号化率により、複数段階の伝送レートを選択可能な伝送方式において、それぞれの伝送レートのエラー率とSNRの関係が既知であるとしている。そして、伝送レートを高くする際に、試験用の伝送レートを用いたトレーニング信号の送信成否情報に基づき、保証できるエラー率を推測し、伝送レートを決定することにより、目標のエラー率を満たす伝送レートを確実に選択できるようになる。
ここで、ACK信号は、例えば以下の3種類のうちのいずれである。
(1)ただ単に、受信端末装置2Aにおいて受信成功のときに返信される肯定応答信号(実施例2−1)(なお、トレーニング信号を送信した後、所定時間内にACK信号を受信すれば「受信成功」と判断し、所定時間内に受信できなければ「受信失敗」と判断する)、
(2)受信成否信号(受信成功又は受信失敗の情報を含む)を含むACK信号(実施例2−2)、
(3)受信成否信号(受信成功及び受信SNRの情報を含む)を含むACK信号(実施例2−2、2−4、及び2−5)。
なお、後述する実施例2−3においては、ACK信号は受信成功又は受信失敗を送信端末装置1Aで判断できれば、いずれであってもよい。
また、送信端末装置1Aにおいて、送信フレーム生成回路11は送信データに基づいて、伝送レート制御回路10Aによる伝送レートで送信するパケット信号のための送信フレームを生成して変調器12に送る。送られた送信フレームは伝送レート制御回路10Aによる伝送レートでPLCのための所定の変調方式で変調され、変調された信号がPLC送信回路13に送られる。PLC送信回路13では、変調された信号を周波数変換し、更に電力増幅して送信信号を生成し、当該送信信号は結合器14及び電力線3を介して受信端末装置2Aに送信される。
受信端末装置2Aにおいて、送信端末装置1Aから受信した受信信号は、電力線3を送信端末装置1A及び受信端末装置2Aに接続するための結合器24を介してPLC受信回路25に送られる。PLC受信回路25では、受信信号が低雑音増幅され、中間周波数又はベースバンド周波数に周波数変換される。周波数変換された信号は復調器26及びSNR測定回路27に送られる。周波数変換された信号は復調器26で復調された後、受信データとして伝送レート制御回路20A及び外部回路に送られる。一方、SNR測定回路27は、受信時のノイズレベル(干渉波電力及びノイズ電力のレベルを含む。なお、干渉波電力を含まない場合もある。)に対する受信信号レベルの比の値であるSNIR(以下、SNRという。)(dB)を受信品質として測定して伝送レート制御回路20Aに出力する。SNRの測定方法は例えば特許文献2において開示されており公知である。
伝送レート制御回路20Aでは、受信データ及びSNRに基づいて「受信成功」であるか「受信失敗」であるかを判断し、上述の3種類のACK信号のうちのいずれかを実施例に応じて生成して送信フレーム生成回路21に出力する。送信フレーム生成回路21は図4に示すように、送信データ(ACK信号)を含むパケットフォーマットの送信フレームを生成して変調器22に送る。送られた送信フレームは伝送レート制御回路10Aによる伝送レートでPLCのための所定の変調方式で変調され、変調された信号がPLC送信回路23に送られる。PLC送信回路23では、変調された信号を周波数変換し、更に電力増幅して送信信号を生成し、当該送信信号は結合器24及び電力線3を介して送信端末装置1に送信される。
図19は実施形態2に係るPLC通信において用いる伝送レートをパラメータとするSNRに対するフレームエラー率(FER)(再送なし)の特性例を示すグラフである。本実施形態に係る通信システムでは、次回設定した伝送レートよりも高い伝送レートをトレーニング信号に設定して送信して、当該トレーニング信号の送信成功のときに、当該次回設定した伝送レートでデータを送信することを特徴としている。図19に示すように、高い伝送レートR7は設定したい伝送レートR8よりも所要SNRが高く、エラーが発生しやすいため、高い伝送レートR7でトレーニング信号を送信して成功すれば、少ないパケット数で、短いデータビット数でエラー率を確保した伝送レートが選択可能となる。例えば、図19のようなフレームエラー率とSNRの関係がある場合に、伝送レートR7でフレームエラー率(FER)が0.8の伝送路状態では、伝送レートR8のフレームエラー率は10−2である。よって、伝送レートR7で5パケットのトレーニング信号を送信し、1パケットのトレーニング信号でも受信成功すれば、伝送レートR8のフレームエラー率が10−2以下であるといえる。なお、伝送レートR8で同条件のエラー率を測定するとすると、100回中99回以上受信成功する必要がある。
当該実施形態において、トレーニング信号のデータサイズを最低限保証したいビットエラー率を検出可能なデータ数に伝送レートに応じて変更する。これにより、冗長なトレーニング信号を最低限必要なサイズに制限することで、トラフィックの効率化がはかれる。
図20は実施形態2に係るPLC通信においてスペクトル拡散方式を用いたときの伝送レートをパラメータとするSNRに対する成功率の特性例を示すグラフである。図20から明らかなように、伝送レートが高いほど所要SNRが高くなり、各伝送レートでは、SNRが高いほど成功率が高い。
図21Aは実施例2−1に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図21Aに示すように、送信端末装置1Aは、現在伝送レートR9でデータを送信していて、次回設定した伝送レートR8よりも高い伝送レートR7をトレーニング信号に設定して送信する。そして、受信端末装置2AからのACK信号に基づいて当該トレーニング信号の送信成功のときに、当該次回設定した伝送レートR8でデータを送信する。従って、高い伝送レートR7は設定したい伝送レートR8よりも所要SNRが高く、エラーが発生しやすいため、高い伝送レートR7でトレーニング信号を送信して成功すれば、少ないパケット数で、短いデータビット数でエラー率を確保した伝送レートが選択可能となる。
図21Bは実施例2−2に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図21Bにおいて、送信端末装置1Aは、伝送レートR9でデータを送信した後、伝送レートR7でトレーニング信号を送信する。これに応答して、受信端末装置2Aは、受信成否情報を含むACK信号を送信端末装置1Aに返信する。送信端末装置1AはACK信号により「受信成功」を確認したとき、次回設定する伝送レートR8でデータの送信を開始する。
図22は実施例2−3に係るPLC通信の一例を示すタイミングチャートである。図22において、伝送レートR10でデータを送信していて、トレーニング信号を伝送レートR8でかつ複数回連続で送信して、受信端末装置2Aがそれを受信失敗した場合に、トレーニング信号の送信間隔を広げる。すなわち、データの送信回数を増やし、トレーニング信号の送信間隔を広げることを特徴とする。すなわち、伝送路状態をACK信号に含まれる受信成否情報で監視するためには何回かに1回送信するが、伝送路に変動がない場合は、無駄な負荷になってしまうため、極力トラフィックは抑える必要がある。より高い伝送レートのトレーニング信号を送信して、複数回失敗した場合に現在の伝送レートが最適と判断することで、負荷を抑制することが可能である。
図23は実施例2−4に係る送信端末装置1Aによるトレーニング信号制御処理を示すフローチャートである。
図23のステップS31において、トレーニング信号の送信間隔をTtrに設定し、ステップS32においてACK信号(受信成功)を受信したか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS32に戻る。次いで、ステップS33において、ACK信号内の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+(例えば3dB)以上であるか否かが判断され、YESのときはステップS34に進む一方、NOのときはステップS32に戻る。ステップS34において、トレーニング信号の送信間隔TTrをTtr−ΔTtrに短くするように設定してステップS32に戻る。
以上説明したように実施例2−4によれば、受信端末装置2Aは、トレーニング信号に応答して受信SNRの情報を含むACK信号を送信端末装置1Aに返信する。ここで、現時の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+以上であるとき、トレーニング信号の送信間隔を短くする。これにより、当該通信システムは、より多数のトレーニング信号を用いて伝送レートを適応制御することで、伝送路の変動に対してすばやく追従可能となる。
図24は実施例2−5に係る送信端末装置1Aによるトレーニング信号制御処理を示すフローチャートである。
図24のステップS41において、トレーニング信号の伝送レートをRtrに設定し、ステップS42において、ACK信号(受信成功)を受信したか否かが判断され、YESのときはステップS43に進む一方、NOのときはステップS42に戻る。ステップS43において、ACK信号内の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+(例えば3dB)以上であるか否かが判断され、YESのときはステップS44に進む一方、NOのときはステップS45に進む。ステップS44では、トレーニング信号の伝送レートRtrを4段階上げて設定し、ステップS42に戻る。また、ステップS45では、トレーニング信号の伝送レートRtrを通常通り例えば2段階上げて設定し、ステップS42に戻る。
以上説明したように実施例2−5によれば、受信端末装置2Aは、トレーニング信号に応答して受信SNRの情報を含むACK信号を送信端末装置1Aに返信する。ここで、現時の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+以上であるとき、トレーニング信号の伝送レートを高くする。これにより、当該通信システムは、より高速のトレーニング信号を用いて伝送レートを適応制御することで、伝送路の大きな変動に対してすばやく追従可能となる。
以上の実施例2−4又は2−5では、現時の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+以上であるとき、トレーニング信号の送信間隔を短くし、もしくは、トレーニング信号の伝送レートを高くする。本発明はこれに限られず、現時の受信SNRから前回の受信SNRを減算してなるSNR差が所定のしきい値SNRth+以上であるとき、トレーニング信号の送信間隔を短くし、かつ、トレーニング信号の伝送レートを高くしてもよい。
図25は実施例2−6に係る複数のトレーニング信号を用いた伝送レートの適応制御処理を示すタイミングチャートである。以上の実施例2−1〜2−5では、1つのトレーニング信号に対する1つのACK信号に基づいて、伝送レートの制御を行っている。しかし、本発明はこれに限らず、図25に示すように、複数のトレーニング信号に対する複数のACK信号に基づいて、伝送レートの制御を行ってもよい。このとき、複数のACK信号に基づいて、受信成否の統計情報(成功率)を算出し、それに基づいて伝送レートの制御を行ってもよい。例えば、成功率が60%〜79%であれば、伝送レートを2段階上げるが、成功率が80%以上あれば、伝送レートを3又は4段階上げるように適応制御してもよい。本実施例によれば、統計情報を元にレートを選択することにより、よりエラー率の保証を正確に行うことができる。
図26は実施例2−7に係る複数の伝送レートを含むトレーニング信号を用いた伝送レートの適応制御処理を示すタイミングチャートである。実施例2−6において、図26に示すように、トレーニング信号を複数の伝送レートのデータから構成してもよい。各伝送レート毎に受信端末装置2Aは受信SNRを測定して送信端末装置1AにACKを用いて返信する。送信端末装置1Aの伝送レート制御回路10Aは、例えば所定の方式のSNRに対するBER又はFERのテーブルに基づいて、上記測定後返信された各伝送レート毎の受信SNRに基づいてエラー率を推定する。そして、例えば最小のエラー率の伝送レートを最適な伝送レートとして次回のデータ送信で用いるように伝送レートを適応制御してもよい。従って、本実施例によれば、トレーニング信号に複数の伝送レートのデータを挿入することで、各伝送レートのエラー率がわかり、受信SNRの推定範囲を絞ることができ、少ないトレーニング信号の送信回数で最適レートを決定することが可能となる。
以上の実施形態2において、実施例2−1〜2−6について説明しているが、本発明はこれに限らず、各実施例2−1〜2−6を互いに組み合わせて行ってもよい。
変形例.
図27は変形例に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。変形例に係る無線通信システムは、図1及び図18のPLC通信システムに比較して、
(1)PLC送信回路13,23に代えてそれぞれ、無線送信回路13A,23Aを備え、
(2)PLC受信回路15,25に代えてそれぞれ、無線受信回路15A,25Aを備え、
(3)電力線3に代えて、アンテナ18,28を備え、
(4)結合器14,24に代えてそれぞれ、アンテナ18,28をそれぞれ共用するための共用器14A,24Aを備え、
PLC通信に代えて、無線通信によりパケット信号を送受信することを特徴としている。その他の作用効果については、同様である。
以上詳述したように、本発明に係る送信端末装置等によれば、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに上記受信端末装置から通知される、
(A)上記受信端末装置により受信したデータの受信品質
又は
(B)当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートと、
(C)上記受信端末装置へのデータの送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つとに基づいて伝送レートを選択する制御回路を備える。
従って、送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つに基づいて伝送レートの制御を行いつつ、上記受信端末装置におけるノイズ変動のときなどの、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに、以下の動作を行う。上記受信端末装置により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートの情報を含む受信品質に関するフィードバック情報を上記送信端末装置に送信する。これにより、端末装置の周囲ノイズが変化しても適応制御することができる。
1,1A,1B…送信端末装置、
2,2A,2B…受信端末装置、
3…電力線、
10,10A,20,20A…伝送レート制御回路、
10m…内部メモリ、
11,21…送信フレーム生成回路、
12,22…変調器、
13,23…PLC送信回路、
13A,23A…無線送信回路、
14,24…結合器、
14A,24A…共用器、
15,25…PLC受信回路、
15A,25A…無線受信回路、
16,26…復調器、
17…分離回路、
20m…内部メモリ、
27…SNR測定回路。

Claims (4)

  1. 送信端末装置と受信端末装置とが伝送路を介して接続され、複数の伝送レートが選択可能であり、伝送路の状況に応じて伝送レートを制御する電力線通信システムのための送信端末装置であって、
    上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときに上記受信端末装置から通知される、上記受信端末装置により受信したデータの受信品質又は当該データの受信品質に基づいて受信端末装置により決定された次回使用すべき伝送レートと、上記受信端末装置へのデータの送信成功回数と送信失敗回数の少なくともいずれか1つとに基づいて伝送レートを選択する制御回路を備え、
    上記受信品質は、上記受信端末装置により上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに基づいて測定されるデータの受信品質であり、
    上記受信品質は、上記受信端末装置により測定されるデータの受信品質が変化したときの上記伝送路上にデータがない区間でのノイズレベルに対する、以前にデータを受信端末装置により受信されたときのデータの信号レベルの比の値であることを特徴とする送信端末装置。
  2. 上記制御回路は、上記送信成功回数が所定の第1のしきい値以上であるときに伝送レートをより高い伝送レートに変更する一方、上記送信失敗回数が所定の第2のしきい値以上であるときに伝送レートをより低い伝送レートに変更することを特徴とする請求項1に記載の送信端末装置。
  3. 送信端末装置と受信端末装置とが伝送路を介して接続され、複数の伝送レートが選択可能であり、伝送路の状況に応じて伝送レートを制御する電力線通信システムのための受信端末装置であって、
    上記伝送路上にデータがない区間のノイズレベルを検出し、
    上記検出したノイズレベルと、以前にデータを受信されたときのデータの信号レベルとに基づいて、当該ノイズレベルに対する当該信号レベルの比である受信品質を算出し、
    上記算出した受信品質が所定の基準の受信品質に比較して所定のしきい値以上変化したか否かを判断し、
    上記所定のしきい値以上変化したと判断したときに、当該受信品質の変化の通知メッセージ及び上記算出した受信品質を上記送信端末装置に送信することを特徴とする受信端末装置。
  4. 請求項1又は2に記載の送信端末装置と、
    請求項3に記載の受信端末装置とを備えることを特徴とする電力線通信システム。
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