JP6536444B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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本発明は、ゲートウェイ装置に接続される電子制御装置に対して、ゲートウェイ装置経由で更新データを送信するネットワークシステムに関する。
更新装置と電子制御装置とを備え、更新装置が電子制御装置に更新データを送信するネットワークシステムが特許文献1に記載されている。従来のネットワークシステムでは、更新装置が、例えば車両に搭載されたゲートウェイ装置と通信を行い、暗号化を行った更新データをゲートウェイ装置に送信する。更新データを受信したゲートウェイ装置は、当該更新データに対して復号処理を行って、更新対象の電子制御装置に送信する。復号された更新データを受信した更新対象の電子制御装置は、当該更新データに基づいて制御プログラムを更新することができる。
特開2013−26964号公報
ところで、従来のネットワークシステムでは、ゲートウェイ装置は、作業領域となるバッファに全ての更新データを一時的に格納してから更新データの復号等の処理を行う。しかし、例えば車両用のゲートウェイ装置に搭載されるバッファの容量は限られるため、従来のネットワークシステムでは、例えば更新データのデータサイズが大きい場合などに、ゲートウェイ装置のバッファの容量が不足する虞があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電子制御装置に対してゲートウェイ装置経由で更新データを送信するネットワークシステムにおいて、ゲートウェイ装置のバッファの容量不足を回避することを目的とする。
本発明は、更新装置と、ゲートウェイ装置と、ゲートウェイ装置に通信バスを介して接続される電子制御装置とを備え、電子制御装置に予め格納されている制御プログラムを更新するための更新データを、更新装置がゲートウェイ装置を介して更新対象の電子制御装置に送信するネットワークシステムであって、更新装置は、通信バスで使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズ毎に、更新データを分割する分割部と、分割された更新データを圧縮する圧縮部と、圧縮された更新データを暗号化する暗号化部と、暗号化された更新データを、分割部によって分割された分割単位でゲートウェイ装置に順次送信する第1の送信部と、を備え、ゲートウェイ装置は、受信用バッファと、第1の送信部から送信された更新データを受して受信用バッファに格納する受信部と、少なくとも最大サイズの容量を有する復号用バッファと、受信用バッファに格納された更新データを、分割単位で取得して復号用バッファに一時的に格納し、復号用バッファで復号する復号部と、少なくとも最大サイズの容量を有する伸張用バッファと、復号用バッファに格納された復号された更新データを、分割単位で取得して伸張用バッファに一時的に格納し、伸張用バッファで伸張する伸張部と、伸張用バッファに格納された伸張された更新データを、分割単位で取得して更新対象の電子制御装置に送信する第2の送信部と、を備える。
本発明では、更新装置が、更新対象の電子制御装置が接続されている通信バスで使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズ毎に更新データを分割する。そして、更新装置は、更新データを、分割単位でゲートウェイ装置に送信する。ゲートウェイ装置は、更新データを、分割単位で順次受信する。そして、ゲートウェイ装置は、受信した更新データを、分割単位でバッファに一時的に格納する。さらに、ゲートウェイ装置は、バッファに格納された更新データを、分割単位で更新対象の電子制御装置に送信する。
このように、本発明では、ゲートウェイ装置は、更新データを分割単位で一時的にバッファに格納すれば良く、全ての更新データを一時的に格納する必要はない。このため、例えば更新データのデータサイズが大きい場合などであっても、ゲートウェイ装置のバッファの容量不足を回避することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ゲートウェイ装置のバッファの容量不足を回避することができる。
実施の形態に係るネットワークシステムのブロック図 実施の形態に係る更新データサイズデータベースの一例を示した図 実施の形態に係る更新装置の動作を説明するためのフローチャート 実施の形態に係るゲートウェイ装置の動作を説明するためのフローチャート 変形例に係るネットワークシステムのブロック図
以下、図1−図4を参照しながら、実施の形態について詳細に説明する。
[概要]
本実施の形態は、ゲートウェイ装置に接続される電子制御装置に対して、更新装置がゲートウェイ装置経由で更新データを送信するネットワークシステムである。本システムでは、更新データを所定サイズに分割し、分割単位で、更新装置からゲートウェイ装置への更新データの送信と、ゲートウェイ装置における更新データのバッファリングと、ゲートウェイ装置から更新対象の電子制御装置への更新データの送信とを行う。更新データの全てをゲートウェイ装置でバッファリングする必要がなくなるため、ゲートウェイ装置のバッファ容量不足を抑制することができる。
[ネットワークシステムの構成]
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1のブロック図である。以下では、ネットワークシステム1を車両に適用した場合について説明する。図1に示すように、ネットワークシステム1は、更新装置20と、ゲートウェイ装置(GW)30と、1つ以上のECU(電子制御装置)40とを備えている。図1の例では、ECU40として、ECU_A、ECU_B、及びECU_Cの3つが記載されている。更新装置20は、車両50の外部に設けられ、ゲートウェイ装置30及びECU40は、車両50の内部に設けられている。ゲートウェイ装置30とECU40とは、通信バス61を介して接続されている。なお、本実施の形態では、更新装置20は、車両50の外部に設けられているが、車両50の内部に設けられても良い。この場合、更新装置20は、例えばタッチパッドなどの入力デバイスを備える。
ネットワークシステム1において、更新装置20とゲートウェイ装置30とが通信を行い、ECU40に保持されている制御プログラムを更新する。制御プログラムは、例えば、ECU40を制御するためのプログラムである。
通信バス61は、例えば車載LANである。通信バス61が車載LANの場合、通信バス61の通信方式は、例えばCAN(Controller Area Network)、CAN−FD(CAN with Flexible Data Rate)、Ethernet(登録商標)、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay(登録商標)、MOST(Media Oriented Systems Transport)、AVC−LAN(Audio Visual Communication−Local Area Network)、BEAN(Body Electronics Area Network)、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)等である。
通信バス61の通信方式は、例えば、通信バス61に接続されているECU40によって定まる。本実施の形態では、ECU_Aが接続されている通信バス61の通信方式をCANと、ECU_Bが接続されている通信バス61の通信方式をEthernetと、ECU_Cが接続されている通信バス61の通信方式をCAN−FDとして説明する。
更新装置20は、ECU40に対して更新データを送信する装置であり、更新処理が必要となったときにゲートウェイ装置30に有線または無線で接続される。更新装置20は、例えばサービスマンが利用するサービスツールや、ECU40の制御プログラムの更新を管理する更新センターの建物内の端末機器等である。図1に示すように、更新装置20は、入力部21と、解析部22と、分割部23と、圧縮部24と、暗号化部25と、送信部26と、更新データサイズデータベース(以下、「更新データサイズDB」という)27とを含む。更新データサイズDB27は、更新装置20に搭載されたメモリ(図示省略)に予め保持されている。
入力部21は、更新データ(更新用のプログラムデータ)の入力を受け付ける。入力部21は、更新データを受け付けると、受け付けた更新データの解析を解析部22に指示する。
解析部22は、更新データの圧縮処理を行うために、更新データのデータ並びを解析し、圧縮用定義テーブルを生成する。圧縮用定義テーブルは、更新データの圧縮方法が定義された情報である。圧縮用定義テーブルは、例えば、1Byteのデータと、ハフマン符号とが関連付けられた情報である。圧縮用定義テーブルの生成方法は、特に限定されず、周知の方法を採用することができる。
分割部23は、更新データサイズDB27から更新対象のECU40が接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズを取得し、当該最大サイズ単位で更新データを分割する。更新データサイズDB27は、図2に示すように、ECU40と、各ECU40が接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズとを予め関連付けて記憶する。例えば、図2で示した更新データサイズDB27を参照することによって、ECU40_Aが接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズは、8Byteであることが分かる。また、ECU40_Bが接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズは、1512Byteであり、ECU40_Cが接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズは、64Byteであることが分かる。
圧縮部24は、解析部22によって生成された圧縮用定義テーブルに基づいて、分割部23によって分割された更新データ(以下、「分割更新データ」という)の各々を圧縮する。例えば、圧縮部24は、前述したハフマン符号を利用した圧縮用定義テーブルに基づいて、分割更新データを1Byte毎にハフマン符号に置き換えることによって、分割更新データを圧縮することができる。
暗号化部25は、圧縮用定義テーブル及び圧縮された分割更新データの各々を暗号化する。暗号化の方法は、特に限定されず、周知の方法を利用することができる。
送信部26は、暗号化された圧縮用定義テーブルと、暗号化された分割更新データの各々とをゲートウェイ装置30に送信する。この際、送信部26は、分割前の更新データの並び順で、暗号化された分割更新データの各々を分割単位でゲートウェイ装置30に順次送信する。送信方法は、特に限定されず、通信バスによる有線通信を利用した方法でも良いし、無線通信を利用した方法でも良い。なお、分割更新データを圧縮して送信する場合は、ゲートウェイ装置で伸張処理を行うために必要な圧縮用定義テーブルを先に送信する。
なお、本実施形態では、分割更新データに対して圧縮処理及び暗号化処理の両方を施した後に暗号化された分割更新データをゲートウェイ装置30に送信する例を説明したが、圧縮処理及び暗号化処理の一方または両方を省略しても良いし、送信前の処理に圧縮処理及び暗号化処理以外の処理を追加しても良い。
ゲートウェイ装置30は、複数の通信バス61を中継する中継機器である。図1に示すように、ゲートウェイ装置30は、受信部31と、復号部32と、伸張部33と、送信部34と、受信用バッファ35と、復号用バッファ36と、伸張用バッファ37とを含む。受信用バッファ35、復合用バッファ36及び伸張用バッファ37は、データを一時的に格納する記憶領域であり、それぞれ別のメモリ内に設けられる記憶領域でも良いし、1つのメモリ内に設けられる別の記憶領域であっても良い。
受信部31は、更新装置20から暗号化された圧縮用定義テーブルと、暗号化された分割更新データとを受信し、受信したデータを受信用バッファ35に蓄積する。より詳細には、受信部31は、更新装置20から暗号化された分割更新データを受信すると、受信した分割更新データを分割単位で受信用バッファに蓄積する。
復号部32は、復号用バッファ36を作業領域として用い、受信用バッファ35に蓄積されたデータを復号する。具体的に、復号部32は、受信用バッファ35から暗号化された圧縮用定義テーブルを取得し、復号処理を施すことにより圧縮用定義テーブルを生成する。また、復号部32は、受信用バッファ35から、受信部31が受信した順に、暗号化された分割更新データの1つを取得し、復号処理を施すことにより、圧縮された分割更新データの1つ生成する。復号部32は、復号処理を、受信用バッファ35に格納された、全ての暗号化された分割更新データに対して行う。尚、復号部32が受信用バッファ35からデータを取得すると、取得したデータは受信用バッファ35から削除される。
伸張部33は、復号部32によって復号された圧縮用定義テーブルを用いて、復号された分割更新データを伸張する。伸張部33は、この伸張処理を伸張用バッファ37を作業領域として用いて行う。具体的に、伸張部33は、復号部32によって復号された、圧縮された分割更新データの1つを取得し、伸張処理を施すことにより、分割更新データを生成する。例えば、伸張部33は、前述したハフマン符号を利用した圧縮用定義テーブルに基づいて、1つの圧縮された分割更新データにおける各ハフマン符号を、対応する1Byteのデータに置き換えることによって、圧縮された分割更新データを伸張することができる。
送信部34は、伸張部33によって生成された分割更新データの各々を、通信バス61を介して更新対象のECU40に対して分割単位で送信する。
更新対象のECU40は、送信部34から分割更新データを受信すると、メモリ(図示省略)に保持されている制御プログラムを書き換える。更新対象のECU40が全ての分割更新データを受信すると、制御プログラムの更新が完了する。なお、ECU40は、例えば更新モードと制御動作モードとがあり、更新モードの場合に、制御プログラムを更新することができる仕様の機器でも良い。ECU40がこの仕様の機器の場合、更新対象のECU40は、更新モードの状態で、制御プログラムを更新する。
[ネットワークシステムの動作]
次に、図3、図4を参照して、ネットワークシステム1の動作について説明する。
<更新装置の動作>
まず、図3を参照して、更新装置20の動作について説明する。図3は、更新装置20の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS31において、例えばサービスマンによって、更新対象のECU40が指定され、更新データが入力部21に入力される。その後、処理はステップS32に進む。
続いて、ステップS32において、解析部22が、更新データのデータ並びを解析し、分割更新データの各々を圧縮するために利用される圧縮用定義テーブルを生成する。その後、処理はステップS33に進む。
続いて、ステップS33において、分割部23が、更新データサイズDB27に基づいて、更新対象のECU40が接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズ毎に、更新データを分割する。その後、処理はステップS34に進む。
続いて、ステップS34において、圧縮部24が、ステップS32において生成された圧縮用定義テーブルに基づいて、分割更新データの各々を圧縮する。その後、処理はステップS35に進む。
続いて、ステップS35において、暗号化部25が、圧縮された分割更新データの各々、及び圧縮用定義テーブルを暗号化する。その後、処理はステップS36に進む。
続いて、ステップS36において、送信部26が、暗号化された圧縮用定義テーブルと、暗号化された分割更新データの各々とをゲートウェイ装置30に送信して、本フローが終了する。
<ゲートウェイ装置の動作>
次に、図4を参照して、ゲートウェイ装置30の動作について説明する。図4は、ゲートウェイ装置30の動作を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートは、例えば、受信部31が、暗号化された圧縮用定義テーブルと、暗号化された分割更新データの1つとを受信して、受信用バッファ35に格納した際に開始される。
まず、ステップS41において、復号部32が、受信用バッファ35から暗号化された圧縮用定義テーブルを取得し、取得した暗号化された圧縮用定義テーブルを復号する。その後、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、復号部32が、受信部31が受信した順に、暗号化された分割更新データの1つを、受信用バッファ35から取得して、復号用バッファ36に格納する。そして、復号部32が、復号用バッファ36に格納した1つの暗号化された分割更新データを復号する。その後、処理はステップS43に進む。
続いて、ステップS43において、伸張部33が、復号部32が復号した1つの圧縮された分割更新データを伸張用バッファ37に一時的に格納する。そして、伸張部33が、伸張用バッファ37に格納した1つの圧縮された分割更新データを、圧縮用定義テーブルに基づいて伸張する。その後、処理はステップS44に進む。
続いて、ステップS44において、送信部34が、伸張部33によって伸張された1つの分割更新データを更新対象のECU40に送信する。その後、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、送信部34が、最後の分割更新データを更新対象のECU40に送信したか否かを判定する。ステップS45の判定がNoの場合、ステップS42に戻り、ステップS45の判定がYesの場合、本フローが終了する。
[実施の形態の作用及び効果]
本実施の形態に係るネットワークシステム1では、更新装置20が更新データを所定サイズに分割した後は、分割単位で、圧縮・暗号化処理と、ゲートウェイ装置30へ更新データの送信と、ゲートウェイ装置における復号・伸張処理と、更新対象のECU40への更新データの送信とを行う。このように、本実施の形態では、ゲートウェイ装置30は、復号用バッファ36及び伸張用バッファ37に、圧縮や暗号化がされた更新データを分割単位で一時的に格納すれば良く、圧縮や暗号化がされた全ての更新データを一時的に格納する必要はない。このため、例えば更新データのデータサイズが大きい場合などであっても、ゲートウェイ装置30の復号用バッファ36及び伸張用バッファ37の容量不足を回避することができる。
また、ゲートウェイ装置30が更新装置20から受信する更新データは、更新対象のECU40が接続されている通信バス61で使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズ毎に分割されている。これにより、ゲートウェイ装置30は、暗号化された分割更新データを1つ受信する度に、復号・伸張を行って、更新対象のECU40に送信することができる。そして、更新対象のECU40は、分割された更新データに基づいて、制御プログラムを更新する。このように、本実施の形態では、ゲートウェイ装置30が圧縮・暗号化された更新データを全て受信するのを待つことなく更新を開始することができるため、更新データのデータサイズが大きい場合であっても、更新時間の長時間化を抑制することができる。
[変形例]
次に、図5を参照して変形例について説明する。図5は、変形例に係るネットワークシステム2のブロック図である。変形例では、更新装置200が、更新データに加えて、伸張部330が伸張する際に参照する送信用定義テーブルも分割して、ゲートウェイ装置300に送信する。変形例では、解析部220、分割部230、暗号化部250、復号部320、及び伸張部330の機能が実施の形態と異なる。以下では、実施の形態と異なる点を説明し、実施の形態と同様の部分は、説明を省略する。
解析部220は、実施の形態に係る解析部22の機能に加えて、圧縮用定義テーブルの先頭部分に、圧縮用定義テーブルのデータサイズ情報を含ませる。
分割部230は、実施の形態に係る分割部23の機能に加えて、以下で説明する機能を有している。分割部230は、解析部220が生成した圧縮用定義テーブルを1つコピーして、ゲートウェイ装置300に送信する送信用定義テーブルと、圧縮部24が分割更新データの各々を圧縮するために利用する圧縮用定義テーブルとの2つの定義テーブルを用意する。続いて、分割部230は、送信用定義テーブルが所定のデータサイズとなるように、送信用定義テーブルにパティングデータを加える。所定のデータサイズは、更新データサイズDBから取得した、更新対象のECU40が接続される通信バス61における通信フレームが送信可能なデータの最大サイズの倍数となるように、元の送信用定義テーブルのデータサイズに基づいて適宜設定される。続いて、分割部230は、パティングデータが加えられた送信用定義テーブルを、更新データサイズDBから取得した最大サイズ毎に分割する。
暗号化部250は、圧縮された分割更新データの各々に加えて、分割された送信用定義テーブルの各々を暗号化する。
復号部320は、受信部31の受信順に、暗号化され分割された送信用定義テーブルの1つを受信用バッファ35から取得し復号用バッファ36に格納して復号する。復号部320は、この復号処理を、受信用バッファ35に格納された全ての暗号化され分割された送信用定義テーブルについて行う。
伸張部330は、最初に受信した1つの分割された送信用定義テーブルの先頭部分に格納された圧縮用定義テーブル(送信用定義テーブル)のデータサイズ情報を取得する。伸張部330は、圧縮用定義テーブル(送信用定義テーブル)のデータサイズ情報に基づいて、復号部320から受信した分割された送信用定義テーブルから、定義テーブルのデータサイズ分のデータを取得する。これにより、伸張部330は、パティングデータが除かれた送信用定義テーブルを復元する。伸張部330は、復元した送信用定義テーブルに基づいて、順次、圧縮された分割更新データの伸張を行う。
変形例によれば、定義テーブルのデータサイズが大きい場合であっても、ゲートウェイ装置300は、復号用バッファ36に暗号化され分割された定義テーブルを一時的に格納させれば良く、復号用バッファ36に全ての暗号化された定義テーブルを一時的に格納させる必要がないため、復号用バッファ36のバッファ容量不足を回避することができる。
本発明は、ゲートウェイ装置に接続される電子制御装置に対して、ゲートウェイ装置経由で更新データを送信するネットワークシステムなどに適用可能である。
1、2 ネットワークシステム
20、200 更新装置
23、230 分割部
26、34 送信部
27 更新データサイズDB
30、300 ゲートウェイ装置(GW)
31 受信部
36 復号用バッファ
37 伸張用バッファ
40 電子制御装置(ECU)
61 通信バス

Claims (1)

  1. 更新装置と、ゲートウェイ装置と、前記ゲートウェイ装置に通信バスを介して接続される電子制御装置とを備え、前記電子制御装置に予め格納されている制御プログラムを更新するための更新データを、前記更新装置が前記ゲートウェイ装置を介して更新対象の前記電子制御装置に送信するネットワークシステムであって、
    前記更新装置は、
    前記通信バスで使用される通信フレームで送信可能なデータの最大サイズ毎に、前記更新データを分割する分割部と、
    前記分割された更新データを圧縮する圧縮部と、
    前記圧縮された更新データを暗号化する暗号化部と、
    前記暗号化された更新データを、前記分割部によって分割された分割単位で前記ゲートウェイ装置に順次送信する第1の送信部と、を備え、
    前記ゲートウェイ装置は、
    受信用バッファと、
    前記第1の送信部から送信された更新データを受して前記受信用バッファに格納する受信部と、
    少なくとも前記最大サイズの容量を有する復号用バッファと、
    前記受信用バッファに格納された更新データを、前記分割単位で取得して前記復号用バッファに一時的に格納し、前記復号用バッファで復号する復号部と、
    少なくとも前記最大サイズの容量を有する伸張用バッファと、
    前記復号用バッファに格納された復号された更新データを、前記分割単位で取得して前記伸張用バッファに一時的に格納し、前記伸張用バッファで伸張する伸張部と、
    前記伸張用バッファに格納された伸張された更新データを、前記分割単位で取得して前記更新対象の電子制御装置に送信する第2の送信部と、を備える、ネットワークシステム。
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