JP6536357B2 - 超音波画像診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波画像診断装置に関する。
超音波診断は、超音波探触子を体表から当てるという簡単な操作で心臓の拍動や胎児の動きの様子が超音波画像として得られ、かつ安全性が高いため繰り返して検査を行うことができる。超音波診断を行うために用いられ、超音波画像を表示する超音波画像診断装置が知られている。
また、超音波画像診断装置は、被検体の2次元の輝度値による超音波断層画像を表示するBモード(B:Brightness)と、被検体の血流の音声信号を音声出力し血流速度を表示するDモード(D:Doppler、パルスドプラモード)と、被検体の血流などの動きを検出してその動き部分の移動速度に応じて画像に色を付けるカラーフローモードと、被検体の血流などのパワーを検出してそのパワーの大きさに応じて画像に色を付けるパワードプラモードと、組織の弾性に応じて画像に色を付けるエラストモード、などの超音波画像診断装置として表示可能な各種表示モードを複数表示可能である。
この中で、Dモード用の超音波送信とDモード以外の超音波送信とを1つずつ交互に行い、DモードおよびDモード以外の超音波送信の画像を同時に表示する超音波画像診断装置が知られている。
以下、Dモード以外の表示モードでは、一例としてBモードを取り上げて説明するが、Dモードと同時に表示されるモードは、Bモードに限定されるものではない。
しかし、この超音波画像診断装置では、Bモードの超音波送信がDモードの超音波送信の間に送信されるので、Dモードの超音波送信の時間間隔が長くなるため、早い血流速度に対応できない。この課題を解決するため、図5に示す超音波の送信方法が知られている。図5は、セグメントスキャンにおける時間に対する超音波の送信を示す図である。
図5に示すように、セグメントスキャンでは、Dモード用の複数分の超音波送信と、Bモード用の複数ライン分の超音波送信と、が順に交互に行われる。横方向の矢印が超音波送信を示す。このため、Dモードの超音波受信に応じた受信信号は、Bモード時の期間TB分の超音波送信により不連続となる。
この不連続の期間TBにより、Dモードの血流の音声信号がとぎれとぎれになる。このため、セグメントスキャンとして、Dモード時の超音波の受信により得られた複素ドプラ信号(IQ信号)について、不連続部分の欠損信号を推定して埋め、音声信号及び画像信号への変換を行うドプラ信号ギャップ処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
不連続部分の欠損信号を推定して埋める処理は、補間、内挿、などの表現が用いられることがあるが、ここでは埋めると記載する。
ここで、図6を参照して、上記ドプラ信号ギャップ処理システムとしての従来の超音波画像診断装置3を説明する。図6は、従来の超音波画像診断装置3の機能構成を示すブロック図である。
図6に示すように、超音波画像診断装置3において、制御部10による各部の制御により、送受信部12がBモードの複数ラインの送信信号及びDモードの複数の送信信号を交互に生成して超音波探触子11に出力する。超音波探触子11は、送信信号に応じて送信超音波を被検体に送信し、その反射超音波を受信してその受信信号を送受信部12に出力する。送受信部12は、Bモード、Dモードの受信信号について、それぞれ、デジタルの音線データ、複素ドプラ信号(I信号/Q信号)を生成する。スイッチ13は、送受信部12で生成されたBモードのデジタルの音線データをBモード処理部14に出力し、同じくDモードのデジタルのI信号/Q信号をウォールフィルター17に出力する。Bモード処理部14は、入力されたBモードのデジタルの音線データからBモード画像データを生成する。DSC15は、生成されたBモード画像データを表示用の画像信号に変換する。表示部16は、変換された画像信号に応じて、Bモード画像を表示する。
ウォールフィルター17は、入力されたDモードのデジタルのI信号/Q信号から、被検体の内臓壁の動き及び体動に基づく血流と比較して速度の遅いウォール成分を除去する。MSE(Missing Signal Estimation:欠損信号推定)部19Bは、ウォール成分が除去されたデジタルのI信号/Q信号からBモードの不連続部分の欠損信号を推定して埋めて連続化する。セパレーター18Bは、連続化されたI信号/Q信号から、血流の順流成分と逆流成分とのデジタルの音声信号(順流成分:Fwd、逆流成分:Bwd)に分離する。スピーカー20は、順流成分の音声信号FwdをL側から音声出力し、逆流成分の音声信号BwdをR側から音声出力する。
FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部22は、連続化されたI信号/Q信号を高速フーリエ変換してFFT波形用の血流速度のスペクトラムデータを生成し、DSC15に出力する。DSC15は、スペクトラムデータを表示用のFFT波形の画像信号に変換し、Bモード画像とともに、FFT波形の画像を表示部16に表示する。
米国特許出願公開第2010/0106021号明細書
しかし、上記従来の超音波画像診断装置3では、I信号及びQ信号の両方に順流成分及び逆流成分の音声信号の成分が含まれるため、順流成分及び逆流成分の音声信号のどちらか一方が非定常成分である場合に、MSE部19BのI信号及びQ信号の欠損信号推定により、非定常でないもう一方の音声信号の成分も影響を受け、連続化した複素ドプラ信号(I信号/Q信号)の精度が低下していた。また、MSE部19Bは、複素ドプラ信号に対する処理を行うため、欠損信号推定の方式が制限され、且つ処理速度が遅かった。
本発明の課題は、欠損信号推定の精度を上げ、欠損信号推定を容易に行い、且つその処理速度を上げることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
複数の表示モードの画像を生成する超音波画像診断装置であって、
前記複数の表示モードの一つであるDモードの複数の送信超音波と前記複数の表示モードのDモード以外の表示モードの複数の送信超音波とを交互に送信する送信部と、反射超音波を受信して受信信号を生成する超音波探触子から入力された前記受信信号からDモードの複素ドプラ信号としての第1の複素信号及び第2の複素信号の2種の複素信号を生成する受信部と、
前記生成された第1の複素信号及び第2の複素信号から血流の第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号を分離する分離部と、
前記分離された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号から前記Dモード以外の表示モードの欠損信号を推定して埋めて連続化する欠損信号推定部と、
前記連続化された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号から連続化された第1の複素信号及び連続化された第2の複素信号を生成する逆分離部と、
前記連続化された第1の複素信号及び連続化された第2の複素信号を周波数解析し血流速度のスペクトラム信号を生成する周波数解析部と、を備える。
請求項2は、請求項1に記載の超音波画像診断装置において、
前記連続化された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号を音声出力する音声出力部と、
前記生成された血流速度のスペクトラム信号を表示する表示部と、を備える。
請求項3は、請求項1又は2に記載の超音波画像診断装置において、
前記欠損信号推定部は、前記分離された第1の方向成分の音声信号及び第2の方向成分の音声信号に対して、異なるアルゴリズムで前記Dモード以外の表示モード分の欠損信号を推定して埋めて連続化する。
請求項4は、請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置において、
前記分離部は、
前記受信部により生成された第1の複素信号を濾過する第1のフィルターと、
前記受信部により生成された第2の複素信号を濾過する第2のフィルターと、
前記濾過された第2の複素信号の正負を反転する第1の反転部と、
前記濾過された第1の複素信号と前記濾過された第2の複素信号とを加算して前記第1の方向成分の音声信号を生成する第1の加算部と、
前記濾過された第1の複素信号と前記反転された第2の複素信号とを加算して前記第2の方向成分の音声信号を生成する第2の加算部と、を備え、
前記第1及び第2のフィルターの位相シフト量の差が90度である。
請求項5は、請求項4に記載の超音波画像診断装置において、
前記受信部により生成された第1の複素信号及び第2の複素信号からウォール成分を除去して前記分離部に出力するウォール成分除去部を備え、
前記第1のフィルターは、前記ウォール成分が除去された第1の複素信号を遅延する第1のディレイフィルターであり、
前記第2のフィルターは、前記ウォール成分が除去された第2の複素信号の位相をシフトする第1の位相シフトフィルターである。
請求項6は、請求項4に記載の超音波画像診断装置において、
前記第1のフィルターは、前記受信部により生成された第1の複素信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過する第2の位相シフトフィルターであり、
前記第2のフィルターは、前記受信部により生成された第2の複素信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過する第3の位相シフトフィルターである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置において、
前記逆分離部は、前記欠損信号推定部により生成された連続化された第1の方向成分の音声信号の位相をシフトする第4の位相シフトフィルターと、
前記欠損信号推定部により生成された連続化された第2の方向成分の音声信号を遅延する第2のディレイフィルターと、
前記遅延された第2の方向成分の音声信号の正負を反転する第2の反転部と、
前記位相シフトされた第1の方向成分の音声信号と前記反転された第2の方向成分の音声信号とを加算して連続化された第1の複素信号を生成する第3の加算部と、
前記位相シフトされた第1の方向成分の音声信号と前記遅延された第2の方向成分の音声信号とを加算して連続化された第2の複素信号を生成する第4の加算部と、を備え、
前記第4の位相シフトフィルター及び前記第2のディレイフィルターの位相シフト量の差が90度である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置において、
前記第1の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のI信号であり、
前記第2の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のQ信号であり、
前記第1の方向成分は、血流の順流成分であり、
前記第2の方向成分は、血流の逆流成分である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置において、
前記第1の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のQ信号であり、
前記第2の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のI信号であり、
前記第1の方向成分は、血流の逆流成分であり、
前記第2の方向成分は、血流の順流成分である。
本発明によれば、欠損信号推定の精度を上げることができ、欠損信号推定を容易に行うことができ、且つその処理速度を上げることができる。
本発明の実施の形態の超音波画像診断装置の機能構成を示すブロック図である。 (a)は、第1のセパレーターの構成を示すブロック図である。(b)は、第1のカウンターセパレーターの構成を示すブロック図である。 変形例の超音波画像診断装置の機能構成を示すブロック図である。 (a)は、第2のセパレーターの構成を示すブロック図である。(b)は、第2のカウンターセパレーターの構成を示すブロック図である。 セグメントスキャンにおける時間に対する超音波の送信を示す図である。 従来の超音波画像診断装置の機能構成を示すブロック図である。
添付図面を参照して本発明に係る実施の形態及び変形例を順に詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1及び図2を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の超音波画像診断装置1の機能構成を示すブロック図である。図2(a)は、セパレーター18の構成を示すブロック図である。図2(b)は、カウンターセパレーター21の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の超音波画像診断装置1は、Dモード画像と、Bモード画像を同時に表示する場合において、被検体に対してBモード用の送信超音波を送信するとともに、受信した被検体内からの反射超音波に応じた受信信号に基づいて被検体内の内部状態を超音波断層画像(Bモード画像)として画像化するとともに、被検体に対してDモード用の送信超音波を送信するとともに、受信した反射超音波に応じた受信信号に基づいて被検体の血流の音声信号を音声出力し血流速度を示すFFT波形を生成しBモード画像と同時に表示する。超音波画像診断装置1は、図5に示すセグメントスキャンにより、Dモード用の複数の超音波と、Bモード用の複数ラインの超音波と、を交互に繰り返し送信する。
すでに説明したように、ここでのBモードは一例であり、Dモードと同時に表示する他のモードは、超音波診断装置として表示可能なDモード表示以外のモードであればいずれでもよい。
図1に示すように、超音波画像診断装置1は、制御部10と、超音波探触子11と、送受信部12と、スイッチ13と、Bモード処理部14と、DSC15と、表示部16と、ウォール成分除去部としてのウォールフィルター17と、分離部としてのセパレーター18と、欠損信号推定部としてのMSE部19と、音声出力部としてのスピーカー20と、逆分離部としてのカウンターセパレーター21と、周波数解析部としてのFFT部22と、を備える。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えて構成され、ROMに記憶されているシステムプログラム等の各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って超音波画像診断装置1の各部の動作を集中制御する。ROMは、半導体等の不揮発メモリー等により構成され、超音波画像診断装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピューターが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。RAMは、CPUにより実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。また、制御部10には、Bモード画像上でDモードの血流速度を測定する部分を指定するドプラーゲート(サンプルボリューム)の入力等を受け付ける操作部(図示略)が接続されている。
超音波探触子11は、送受信部12から入力された送信信号に応じて、送信超音波を送信するとともに、被検体からの反射超音波を受信し、反射超音波に応じた受信信号を送受信部12に出力する。超音波探触子11は、圧電素子からなる振動子を備えており、この振動子が、例えば、方位方向に一次元アレイ状に複数配列されている。なお、振動子は、二次元アレイ状に配列されたものであってもよい。また、振動子の個数は、任意に設定することができる。また、本実施の形態では、超音波探触子11について、リニア走査方式の電子スキャンプローブを採用したが、電子走査方式あるいは機械走査方式の何れを採用してもよく、また、リニア走査方式、セクタ走査方式あるいはコンベックス走査方式の何れの方式を採用することもできる。
送受信部12は、制御部10の制御に従って、操作入力されたドプラゲートに対応する電気信号である複数のDモードの送信信号(駆動信号)と、電気信号である複数のBモードの送信信号とを交互に生成して超音波探触子11に供給し、複数のDモード、Bモードの送信超音波を交互に発生させる送信部と、制御部10の制御に従って、超音波探触子11から電気信号としての複数のDモードの受信信号、複数のBモードの受信信号を交互に受信する受信部と、からなる。受信部は、例えば、増幅器、A/D変換回路、整相加算回路、位相検波器を備える。
受信部は、入力されたBモードの受信信号に対して、増幅器により、振動子毎に対応した個別経路毎に、予め設定された所定の増幅率で増幅し、A/D変換回路により、増幅されたアナログの受信信号をデジタルの受信信号に変換し、整相加算回路により、A/D変換された受信信号に対して、振動子毎に対応した個別経路毎に遅延時間を与えて時相を整え、これらを加算(整相加算)して音線データを生成する。また、受信部は、入力されたDモードの受信信号に対して、増幅器により、振動子毎に対応した個別経路毎に、予め設定された所定の増幅率で増幅させ、A/D変換回路により、増幅されたアナログの受信信号をデジタルの受信信号に変換し、整相加算回路により、A/D変換された受信信号を整相加算し、位相検出器により、直交検波として知られている方法により、整相加算された受信信号から位相が互いに90度異なる血流信号を位相検波して抽出しデジタルの複素ドプラ信号(I信号/Q信号)を生成する。
スイッチ13は、1入力2出力のスイッチであり、制御部10の制御に従って、送受信部12から入力されたBモードの音線データの出力をBモード処理部14側に切り替え、同じく入力されたDモードのI信号/Q信号の出力をウォールフィルター17側に切り替える。
Bモード処理部14は、制御部10の制御に従って、スイッチ13から入力された音線データに対して包絡線検波処理や対数増幅等を実施し、ゲインの調整等を行って輝度変換することにより、Bモード画像データを生成する。すなわち、Bモード画像データは、受信信号の強さを輝度によって表したものである。
DSC15は、制御部10の制御に従って、Bモード処理部14から入力されたBモード画像データを、座標変換し、表示用の画像信号に変換し、FFT部22から入力されたFFT波形用のスペクトラム信号を表示用の画像信号に変換し、Bモード画像及びFFT波形画像を合成する。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electronic Luminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示装置である。表示部16は、制御部10の制御に従って、DSC15から入力された画像信号に従って表示画面上にBモード画像及びFFT波形の合成画像の表示を行う。
ウォールフィルター17は、スイッチ13から入力されたDモードのデジタルのI信号/Q信号から、被検体の内臓壁の動き及び体動に基づくウォール成分を除去するフィルターである。
セパレーター18は、ウォールフィルター17から入力されたデジタルのI信号/Q信号から、血流が超音波探触子11に近づく順方向の順流成分と遠ざかる逆方向の逆流成分とのデジタルの音声信号(順流成分:Fwd、逆流成分:Bwd)に分離する。
ここで図2(a)を用いてセパレーター18について説明する。セパレーター18は、ディレイフィルター181と、位相シフトフィルター182と、反転部183と、加算部184,185と、を備える。
ディレイフィルター181は、ウォールフィルター17から入力されたデジタルのI信号を所定時間遅らせて出力するフィルターである。位相シフトフィルター182は、ウォールフィルター17から入力されたデジタルのQ信号に対して位相を90度ずらす位相シフトを行うとともに、当該Q信号に対して低周波成分を低減し高周波成分を通過する機能をあわせもつフィルターである。つまり、ディレイフィルター181、位相シフトフィルター182の位相シフト量の差は、90度である。
ディレイフィルター181による遅延の目的は、Q信号を位相シフトフィルター182で位相シフトすることによって生じるI信号に対する時間遅延の補償である。したがって、ディレイフィルター181では位相シフトフィルター182による遅延時間と同等分の遅延時間でI信号を遅延させる。
反転部183は、位相シフトフィルター182から入力されたデジタルのQ信号の正負を反転する。加算部184は、ディレイフィルター181から入力されたI信号と位相シフトフィルター182から入力されたQ信号とを加算してデジタルの順流成分の音声信号Fwdを生成しMSE部19に出力する。加算部185は、ディレイフィルター181から入力されたI信号と反転部183から入力された反転後のQ信号とを加算してデジタルの逆流成分の音声信号Bwdを生成しMSE部19に出力する。
ディレイフィルター181にはI信号、位相シフトフィルター182にはQ信号が入力される構成を説明したが、I信号とQ信号は相対的な信号であり、入れ替えてディレイフィルター181にはQ信号、位相シフトフィルター182にはI信号を入力することも可能である。
図1に戻り、MSE部19は、制御部10の制御に従って、セパレーター18から入力されたデジタルの音声信号Fwd/BwdからBモードの不連続部分の欠損信号を推定して埋めて連続化する。デジタルの音声信号Fwd/Bwdは、実数であり、且つお互いに独立した信号である。このため、MSE部19は、お互いに独立した実数の信号に適用可能な欠損信号推定方法として、AR(AutoRegressive:自己回帰)モデルによる予測、MA(Moving Average:移動平均)モデルによる予測、ARMA(AutoRegressive and Moving Average:自己回帰移動平均モデル)による予測等を用いてBモードの不連続部分の欠損信号を推定して埋めて連続化する。
ARモデルは、時系列信号における過去の観測値と正規雑音とを用いて現在の値を表現するモデルである。次数mのARモデルは、下記の式(1)の通り定式化される。
Figure 0006536357
但し、εn:ホワイトノイズを満たす撹乱項(誤差項)、εn〜Norm(0,σ)、σ:分散であり、yn:n番目の予測値(推定値)である。
つまり、ARモデルでは、予測値ynは、m個過去の値の加重値に誤差が加わった値である。式(1)における係数anはYule-Walker方程式として知られる以下の関係式(2),(3)から導出することができる。
Figure 0006536357
MAモデルは、予測値が今期から過去に遡った撹乱項(観測不可能なホワイトノイズ)の加重和となるモデルである。ARMAモデルは、ARモデルとMAモデルとを合わせたモデルである。
MSE部19は、欠損信号推定方法(アルゴリズム)として、他にも、入力された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdを時間的に反転することで欠損信号を推定して埋める方法や、入力された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdの信号レベルが小さい場合に、音声信号Fwd,Bwdの欠損信号の値を0に置き換えて埋める方法がある。また、MSE部19は、入力された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdに対してそれぞれ異なるアルゴリズムでBモード分の欠損信号を推定して埋めて連続化する構成としてもよい。例えば、入力された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdのいずれか一方の信号レベルが小さい場合に、信号レベルが小さい音声信号の欠損信号を0に置き換えて埋め、信号レベルが大きい音声信号に対して、ARモデルによる予測等の精度が高い欠損信号推定方法で欠損信号を埋めることとしてもよい。
スピーカー20は、L(左),R(右)のステレオのスピーカーであり、MSE部19から入力されたデジタルの順流成分の音声信号FwdをL側から音声出力し、同じく入力されたデジタルの逆流成分の音声信号BwdをR側から音声出力する。
カウンターセパレーター21は、MSE部19から入力されたデジタルの順流成分及び逆流成分の音声信号を、デジタルの複素ドプラ信号(I信号/Q信号)に変換する。
ここで図2(b)を用いて、カウンターセパレーター21について説明する。
図2(b)に示すように、カウンターセパレーター21は、位相シフトフィルター211と、ディレイフィルター212と、反転部213と、加算部214,215と、を備える。
位相シフトフィルター211は、MSE部19から入力されたデジタルの順流成分の音声信号Fwdに対して、位相を90度ずらす位相シフトを行い出力するともに、音声信号Fwdの低周波成分を低減するフィルターである。ディレイフィルター212は、MSE部19から入力されたデジタルの逆流成分の音声信号Bwdを所定時間遅らせて出力するフィルターである。つまり、位相シフトフィルター211、ディレイフィルター212の位相シフト量の差は、90度である。
ディレイフィルター212による遅延の目的は、音声信号Fwdを位相シフトフィルター211で位相シフトすることによって生じる音声信号Bwdに対する遅延時間の補償である。したがって、ディレイフィルター212では位相シフトフィルター211による遅延時間と同等分の遅延時間で音声信号Bwdを遅延させる。
反転部213は、ディレイフィルター212から入力されたデジタルの逆流成分の音声信号Bwdの正負を反転する。加算部214は、位相シフトフィルター211から入力されたデジタルの順流成分の音声信号Fwdと反転部213から入力されたデジタルの反転後の逆流成分の音声信号Bwdとを加算してデジタルのI信号を生成しFFT部22に出力する。加算部215は、位相シフトフィルター211から入力されたデジタルの順流成分の音声信号Fwdとディレイフィルター212から入力されたデジタルの逆流成分の音声信号Bwdとを加算してデジタルのQ信号を生成しFFT部22に出力する。
なお、ディレイフィルター181にはQ信号、位相シフトフィルター182にはI信号を入力すれば、順流成分の音声信号Fwdと、逆流成分の音声信号Bwdとがそれぞれ入れ替わって出力される。
図1に戻り、FFT部22は、制御部10の制御に従い、カウンターセパレーター21から入力されたI信号/Q信号を周波数解析として高速フーリエ変換してFFT波形用の血流速度のスペクトラムデータを生成し、DSC15に出力する。
超音波画像診断装置1が備える各部について、各々の機能ブロックの一部又は全部の機能は、集積回路などのハードウェア回路として実現することができる。集積回路とは、例えばLSI(Large Scale Integration)であり、LSIは集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)やLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。また、各々の機能ブロックの一部又は全部の機能をソフトウェアにより実行するようにしてもよい。この場合、このソフトウェアは一つ又はそれ以上のROMなどの記憶媒体、光ディスク、又はハードディスクなどに記憶されており、このソフトウェアが演算処理器により実行される。
以上、本実施の形態によれば、超音波画像診断装置1は、Dモード及びBモードの画像を生成する。超音波画像診断装置1は、Dモードの複数の送信超音波とBモードの複数の送信超音波とを交互に超音波探触子11に送信させ、反射超音波を受信して受信信号を生成した超音波探触子11から入力されたDモードの受信信号からDモードの複素ドプラ信号としてのI信号及びQ信号を生成する送受信部12と、生成されたI信号及びQ信号から血流の順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdを分離するセパレーター18と、分離された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,BwdからBモード分の欠損信号を推定して埋めて連続化するMSE部19と、連続化された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdから連続化されたI信号及びQ信号を生成するカウンターセパレーター21と、連続化されたI信号及びQ信号を周波数解析し血流速度のスペクトラム信号を生成するFFT部22と、を備える。
このため、実数であり互いに独立した順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdから欠損信号を推定して埋めて連続化するので、Bモード分の欠損信号推定の精度を上げることができ、欠損信号推定を容易に行うことができ、且つその処理速度を上げることができる。
また、超音波画像診断装置1は、連続化された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdを音声出力するスピーカー20と、生成された血流速度のスペクトラム信号を表示する表示部16と、を備える。このため、Dモードの受信信号に基づき、順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdを音声出力できるとともに、血流速度のスペクトラム信号をFFT波形として表示できる。
また、MSE部19は、分離された順流成分の音声信号及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdに対して、異なるアルゴリズムでBモード分の欠損信号を推定して埋めて連続化する。このため、順流成分の音声信号及び逆流成分の音声信号に応じて、異なるアルゴリズムでBモード分の欠損信号を推定して埋めて連続化できる。例えば、入力された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdのいずれか一方の信号レベルが小さい場合に、信号レベルが小さい音声信号の欠損信号を0に置き換えて埋めて計算量を低減させ、信号レベルが大きい音声信号に対して、ARモデルによる予測等の精度が高い欠損信号推定方法で欠損信号を埋めて欠損信号推定の精度を高めることができる。
また、超音波画像診断装置1は、送受信部12により生成されたI信号及びQ信号からウォール成分を除去してセパレーター18に出力するウォールフィルター17を備える。セパレーター18は、ウォール成分が除去されたI信号を遅延するディレイフィルター181と、ウォール成分が除去されたQ信号の位相をシフトし低周波成分を低減し高周波成分を通過する位相シフトフィルター182と、位相シフトされたQ信号の正負を反転する反転部183と、遅延されたI信号と位相シフトされたQ信号とを加算して順流成分の音声信号Fwdを生成する加算部184と、遅延されたI信号と反転されたQ信号とを加算して逆流成分の音声信号Bwdを生成する加算部185と、を備える。ディレイフィルター181、位相シフトフィルター182の位相シフト量の差は、90度である。このため、フィルタリングの機能がないディレイフィルター181を用いて、セパレーター18の構成を簡単にできる。
また、カウンターセパレーター21は、MSE部19により生成された連続化された順流成分の音声信号Fwdの位相をシフトする位相シフトフィルター211と、MSE部19により生成された連続化された逆流成分の音声信号Bwdを遅延するディレイフィルター212と、遅延された逆流成分の音声信号Bwdの正負を反転する反転部213と、位相シフトされた順流成分の音声信号Fwdと反転された逆流成分の音声信号Bwdとを加算して連続化されたI信号を生成する加算部214と、位相シフトされた順流成分の音声信号Fwdと遅延された逆流成分の音声信号Bwdとを加算して連続化されたQ信号を生成する加算部215と、を備える。位相シフトフィルター211及びディレイフィルター212の位相シフト量の差は、90度である。このため、連続化された順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdから連続化されたI信号及びQ信号を容易に生成できる。
(変形例)
図3及び図4を参照して、上記実施の形態の変形例を説明する。図3は、本変形例の超音波画像診断装置1の機能構成を示すブロック図である。図4(a)は、セパレーター18Aの構成を示すブロック図である。図4(b)は、カウンターセパレーター21Aの構成を示すブロック図である。
本変形例において、上記実施の形態と同じ部材には、同じ符号を付し、その説明を省略する。図3に示すように、本変形例の超音波画像診断装置2は、上記実施の形態の超音波画像診断装置1と同様に、超音波探触子11と、送受信部12と、スイッチ13と、Bモード処理部14と、DSC15と、表示部16と、MSE部19と、スピーカー20と、カウンターセパレーター21と、FFT部22と、を備え、さらに、セパレーター18Aを備える。
セパレーター18Aは、スイッチ13から入力されたデジタルのI信号/Q信号をデジタルの順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdに変換する。図4(a)に示すように、セパレーター18Aは、位相シフトフィルター181A,182Aと、反転部183と、加算部184,185と、を備える。
セパレーター18Aは、スイッチ13から入力されたデジタルのI信号/Q信号のウォール成分を除去するとともに、デジタルの順流成分及び逆流成分の音声信号Fwd,Bwdに変換する。位相シフトフィルター181Aは、スイッチ13から入力されたデジタルのI信号の位相を−45度ずらす位相シフトを行い出力するフィルターであるとともに、ウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過するフィルターである。位相シフトフィルター182Aは、スイッチ13から入力されたデジタルのQ信号のウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過するとともに、当該Q信号に対して、位相を+45度ずらす位相シフトを行い出力するフィルターである。つまり、位相シフトフィルター181A,182Aは、ウォールフィルターとしてのウォール成分除去機能を有する。
また、位相シフトフィルター181A、位相シフトフィルター182Aの位相シフト量の差は、90度である。なお、位相シフトフィルター181A,182Aの位相シフト量は、上記の例に限定されるものではない。位相シフトフィルター181A,182Aの位相シフト量は、それらの差が90度であるような他の値としてもよい。
また、超音波画像診断装置2において、カウンターセパレーター21に代えて、図4(b)に示すカウンターセパレーター21Aを設ける構成としてもよい。図4(b)に示すように、カウンターセパレーター21Aは、位相シフトフィルター211A,212Aと、反転部213と、加算部214,215と、を備える。
位相シフトフィルター211Aは、MSE部19から入力されたデジタルの順流成分の音声信号Fwdの位相を−45度ずらす位相シフトを行い出力するとともに、音声信号Fwdの低周波成分を低減し高周波成分を通過するフィルターである。位相シフトフィルター212Aは、MSE部19から入力されたデジタルの逆流成分の音声信号Bwdの低周波成分を低減し高周波成分を通過するとともに、当該音声信号Bwdに対して、位相を+45度ずらす位相シフトを行い出力するフィルターである。つまり、位相シフトフィルター211A、位相シフトフィルター212Aの位相シフト量の差が90度である。なお、位相シフトフィルター211A,212Aの位相シフト量は、上記の例に限定されるものではない。位相シフトフィルター211A,212Aの位相シフト量は、それらの差が90度であるような他の値としてもよい。
また、超音波画像診断装置1と同様に、超音波画像診断装置2が備える各部について、各々の機能ブロックの一部又は全部の機能は、集積回路などのハードウェア回路又はソフトウェアにより実行するようにしてもよい。
以上、本変形例によれば、セパレーター18Aは、送受信部12により生成されたI信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を除去し高周波成分を通過する位相シフトフィルター181Aと、送受信部12により生成されたQ信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を除去し高周波成分を通過する位相シフトフィルター182Aと、位相シフトされたQ信号の正負を反転する反転部183と、位相シフトされたI信号とQ信号とを加算して順流成分の音声信号Fwdを生成する加算部184と、位相シフトされたI信号と反転されたQ信号とを加算して逆流成分の音声信号を生成する加算部185と、を備え、位相シフトフィルター181A,182Aの位相シフト量の差が90度である。このため、ウォールフィルター17を備えないので、超音波画像診断装置2の構成を簡単にできる。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る好適な超音波画像診断装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態の超音波画像診断装置1において、カウンターセパレーター21をカウンターセパレーター21Aに代える構成としてもよい。
また、超音波画像診断装置1において、セパレーター18を、ウォール成分除去機能のないセパレーター18Aに代える構成としてもよい。この構成では、位相シフトフィルター181A,182Aは、ウォールフィルターとしてのウォール成分除去機能を有しない。
また、以上の実施の形態及び変形例における超音波画像診断装置1,2を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1,2,3 超音波画像診断装置
10 制御部
11 超音波探触子
12 送受信部
13 スイッチ
14 Bモード処理部
15 DSC
16 表示部
17 ウォールフィルター
18,18A,18B セパレーター
181 ディレイフィルター
182,181A,182A 位相シフトフィルター
183 反転部
184,185 加算部
19,19B MSE部
20 スピーカー
21,21A カウンターセパレーター
211,211A,212A 位相シフトフィルター
212 ディレイフィルター
213 反転部
214,215 加算部
22 FFT部

Claims (9)

  1. 複数の表示モードの画像を生成する超音波画像診断装置であって、
    前記複数の表示モードの一つであるDモードの複数の送信超音波と前記複数の表示モードのDモード以外の表示モードの複数の送信超音波とを交互に超音波探触子に送信させる送信部と、反射超音波を受信して受信信号を生成した前記超音波探触子から入力された前記受信信号からDモードの複素ドプラ信号としての第1の複素信号及び第2の複素信号の2種の複素信号を生成する受信部と、
    前記生成された第1の複素信号及び第2の複素信号から血流の第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号を分離する分離部と、
    前記分離された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号から前記Dモード以外の表示モードの欠損信号を推定して埋めて連続化する欠損信号推定部と、
    前記連続化された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号から連続化された第1の複素信号及び連続化された第2の複素信号を生成する逆分離部と、
    前記連続化された第1の複素信号及び連続化された第2の複素信号を周波数解析し血流速度のスペクトラム信号を生成する周波数解析部と、を備える超音波画像診断装置。
  2. 前記連続化された第1の方向成分及び第2の方向成分の音声信号を音声出力する音声出力部と、
    前記生成された血流速度のスペクトラム信号を表示する表示部と、を備える請求項1に記載の超音波画像診断装置。
  3. 前記欠損信号推定部は、前記分離された第1の方向成分の音声信号及び第2の方向成分の音声信号に対して、異なるアルゴリズムで前記Dモード以外の表示モード分の欠損信号を推定して埋めて連続化する請求項1又は2に記載の超音波画像診断装置。
  4. 前記分離部は、
    前記受信部により生成された第1の複素信号を濾過する第1のフィルターと、
    前記受信部により生成された第2の複素信号を濾過する第2のフィルターと、
    前記濾過された第2の複素信号の正負を反転する第1の反転部と、
    前記濾過された第1の複素信号と前記濾過された第2の複素信号とを加算して前記第1の方向成分の音声信号を生成する第1の加算部と、
    前記濾過された第1の複素信号と前記反転された第2の複素信号とを加算して前記第2の方向成分の音声信号を生成する第2の加算部と、を備え、
    前記第1及び第2のフィルターの位相シフト量の差が90度である請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置。
  5. 前記受信部により生成された第1の複素信号及び第2の複素信号からウォール成分を除去して前記分離部に出力するウォール成分除去部を備え、
    前記第1のフィルターは、前記ウォール成分が除去された第1の複素信号を遅延する第1のディレイフィルターであり、
    前記第2のフィルターは、前記ウォール成分が除去された第2の複素信号の位相をシフトする第1の位相シフトフィルターである請求項4に記載の超音波画像診断装置。
  6. 前記第1のフィルターは、前記受信部により生成された第1の複素信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過する第2の位相シフトフィルターであり、
    前記第2のフィルターは、前記受信部により生成された第2の複素信号の位相をシフトしウォール成分を含む低周波成分を低減し高周波成分を通過する第3の位相シフトフィルターである請求項4に記載の超音波画像診断装置。
  7. 前記逆分離部は、前記欠損信号推定部により生成された連続化された第1の方向成分の音声信号の位相をシフトする第4の位相シフトフィルターと、
    前記欠損信号推定部により生成された連続化された第2の方向成分の音声信号を遅延する第2のディレイフィルターと、
    前記遅延された第2の方向成分の音声信号の正負を反転する第2の反転部と、
    前記位相シフトされた第1の方向成分の音声信号と前記反転された第2の方向成分の音声信号とを加算して連続化された第1の複素信号を生成する第3の加算部と、
    前記位相シフトされた第1の方向成分の音声信号と前記遅延された第2の方向成分の音声信号とを加算して連続化された第2の複素信号を生成する第4の加算部と、を備え、
    前記第4の位相シフトフィルター及び前記第2のディレイフィルターの位相シフト量の差が90度である請求項1から6のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置。
  8. 前記第1の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のI信号であり、
    前記第2の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のQ信号であり、
    前記第1の方向成分は、血流の順流成分であり、
    前記第2の方向成分は、血流の逆流成分である請求項1から7のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置。
  9. 前記第1の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のQ信号であり、
    前記第2の複素信号は、Dモードの複素ドプラ信号のI信号であり、
    前記第1の方向成分は、血流の逆流成分であり、
    前記第2の方向成分は、血流の順流成分である請求項1から7のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置。
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