JP2015142608A - 超音波診断装置及び超音波診断プログラム - Google Patents

超音波診断装置及び超音波診断プログラム Download PDF

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千尋 柴田
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【課題】血流信号成分を極力失うことなく簡素な処理でクラッタ信号成分の除去が可能な技術を提供する。【解決手段】実施形態の超音波診断装置は、第1ドプラ情報生成手段と、第2ドプラ情報生成手段と、第3ドプラ情報生成手段と、画像生成手段とを含む。第1ドプラ情報生成手段は、被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する。第2ドプラ情報生成手段は、第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する。第3ドプラ情報生成手段は、第1ドプラ情報と第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する。画像生成手段は、第3ドプラ情報生成手段によって生成された第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、超音波診断装置及び超音波診断プログラムに関する。
超音波診断装置は、超音波プローブを用いて被検体内に超音波を送信してその反射波を受信することにより、被検体の生体情報を取得するものである。
超音波プローブは、超音波を送信すると共に、その反射波を受信する複数の超音波振動子を有する。各超音波振動子は、圧電素子と、これを挟む一対の電極とを含んで構成される。これら電極の間に電圧を印加することで、超音波振動子は、超音波を発生する。一方、超音波振動子は、被検体の内部において反射された反射波を受信し、電気信号として出力する。
超音波診断装置は、送信フォーカス制御により複数の超音波を合波することによって形成される送信ビームを用いて被検体を走査する。また、超音波診断装置は、受信された反射波に対して受信フォーカス制御を行うことにより得られた受信信号(受信データ)の強度に基づいて、被検体内の形態や機能を表す画像(超音波画像)を生成する。
たとえば、超音波診断装置は、被検体の内部組織による反射波を受信することにより、被検体の内部組織の構造を表す断層像であるBモード画像を生成することができる。また、超音波診断装置は、超音波のドプラ効果を利用して、被検体の血流が存在する範囲や、血流の速度、分散、パワー等の血流情報を色によって識別が可能にされたカラードプラ画像を生成することができる。
反射波を受信することにより得られた受信データから検出される血流ドプラ信号には、血流に起因した所望の血流信号成分の他に、被検体の臓器等の固定反射や臓器の呼吸性移動や拍動性移動等に起因したクラッタ信号成分が含まれる。そのため、超音波画像の画質の向上には、検出された血流ドプラ信号からクラッタ信号成分を除去する必要がある。このようなクラッタ信号成分を除去する手法として、ウォールフィルタ(Wall Filter)を用いる手法やブランキング処理を用いる手法がある。
特開2013−78438号公報
しかしながら、ウォールフィルタやブランキング処理を単純に用いる手法では、検出された血流ドプラ信号からクラッタ信号成分のみを除去することができず、所望の血流信号成分も同時に除去してしまうことがあるのが現状である。そのため、これら手法で、検出された血流ドプラ信号からクラッタ信号成分のみを除去しようとすると、処理が複雑化して処理負荷が重くなるという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、血流信号成分を極力失うことなく簡素な処理でクラッタ信号成分の除去が可能な技術を提供することを目的とする。
実施形態の超音波診断装置は、第1ドプラ情報生成手段と、第2ドプラ情報生成手段と、第3ドプラ情報生成手段と、画像生成手段とを含む。第1ドプラ情報生成手段は、被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する。第2ドプラ情報生成手段は、第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する。第3ドプラ情報生成手段は、第1ドプラ情報生成手段によって生成された第1ドプラ情報と第2ドプラ情報生成手段によって生成された第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する。画像生成手段は、第3ドプラ情報生成手段によって生成された第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する。
実施形態の超音波診断プログラムは、第1ドプラ情報生成手段と、第2ドプラ情報生成手段と、第3ドプラ情報生成手段と、画像生成手段としてコンピュータを機能させる。第1ドプラ情報生成手段は、被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する。第2ドプラ情報生成手段は、第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する。第3ドプラ情報生成手段は、第1ドプラ情報生成手段によって生成された第1ドプラ情報と第2ドプラ情報生成手段によって生成された第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する。画像生成手段は、第3ドプラ情報生成手段によって生成された第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する。
第1実施形態に係る超音波診断装置を示すブロック図。 第1実施形態に係る信号処理部及び画像生成部の構成例のブロック図。 第1実施形態に係るBモード処理部の構成例のブロック図。 第1実施形態に係るカラーモード処理部の構成例のブロック図。 第1実施形態に係る間引き部の動作例を示す図。 第1実施形態に係る間引き部の動作説明図。 第1実施形態に係るスケール合わせ部の動作説明図。 第1実施形態に係るスケール合わせ部の動作説明図。 第1実施形態に係るスケール合わせ部の構成例のブロック図。 第1実施形態に係る血流信号成分の検出処理例のフロー図。 第1実施形態に係るクラッタ信号成分の検出処理例のフロー図。 第1実施形態に係るスケール合わせ処理例のフロー図。 第1実施形態に係る効果の説明図。 第1実施形態の比較例における超音波画像の一例を示す図。 第1実施形態に係る超音波診断装置により得られる超音波画像の一例を示す図。 第2実施形態に係るカラーモード処理部の構成例のブロック図。 第2実施形態に係るクラッタ信号成分の検出処理例のフロー図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
<第1実施形態>
〔構成〕
[超音波診断装置]
第1実施形態に係る超音波診断装置は、複数回の超音波の送受信によって得られた第1受信データ群から血流ドプラ信号を生成する。第1受信データ群は、時系列データであり、第1受信データ群を構成する各受信データは、所定の周期で繰り返し取得される。クラッタ信号成分は所望の血流信号成分より周波数成分が低い点に着目し、超音波診断装置は、第1受信データ群を所定の間隔を置いて間引くことによって血流の速い成分が除去された第2受信データ群を生成し、生成された第2受信データ群からクラッタ信号成分を抽出する。そして、超音波診断装置は、生成された血流ドプラ信号からクラッタ信号成分を除去する。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、以下の実施形態においては、これらを同一視する場合がある。同様に、「受信データ」と「受信信号」は一対一に対応するので、以下の実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
図1に、第1実施形態に係る超音波診断装置の概略構成のブロック図を示す。
図2に、図1の信号処理部及び画像生成部の構成例のブロック図を示す。なお、図2において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1実施形態に係る超音波診断装置10は、超音波プローブ1と、送信部2と、受信部3と、信号処理部4と、画像生成部5と、表示制御部6と、表示部7と、制御部8と、操作部9とを含んで構成されている。超音波診断装置10は、超音波プローブ1を有しないで、外部の超音波プローブ1に接続可能に構成されていてもよい。また、超音波診断装置10は、表示部7を有しないで、外部の表示部7に接続可能に構成されていてもよい。
(超音波プローブ)
超音波プローブ1には、複数の超音波振動子(振動子)が走査方向に1列に配置された1次元アレイプローブ、又は、複数の超音波振動子が2次元的に配置された2次元アレイプローブが用いられる。超音波プローブ1は、ケーブルを介して超音波診断装置10に接続される。
複数の超音波振動子を構成する各超音波振動子は、送信部2から超音波振動子毎に印加されるパルス(駆動信号)に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ1は、複数の超音波振動子により受信された被検体からの反射波を電気信号に変換し、エコー信号として出力する。
超音波プローブ1には、走査方向に1列に配置された複数の超音波振動子を、走査方向に直交する揺動方向に揺動させる機械式1次元アレイプローブが用いられてもよい。また、超音波プローブ1は、超音波診断装置10に着脱自在に接続されていてもよい。
(送信部)
送信部2は、超音波プローブ1に電気信号を供給して所定の焦点にビームフォームした(つまり送信ビームフォームした)超音波を送信させる。送信部2は、「送信手段」の一例である。
(受信部)
受信部3は、DR(Digital Reciever)として機能する。すなわち、受信部3は、超音波プローブ1が受信したエコー信号を取得し、そのエコー信号に対して遅延処理を行うことにより、アナログのエコー信号を整相された(つまり受信ビームフォームされた)デジタルの受信データ(受信信号)を生成する。
受信部3は、たとえば図示しないプリアンプ回路と、A/D変換器と、受信遅延回路と、加算器とを有する。プリアンプ回路は、超音波プローブ1の各超音波振動子から出力されるエコー信号を受信チャンネル毎に増幅する。A/D変換器は、増幅されたエコー信号をデジタル信号に変換する。受信遅延回路は、デジタル信号に変換されたエコー信号に、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、遅延時間が与えられたエコー信号を加算する。その加算によって、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調される。
受信部3は、直交位相検波処理により得られた受信データを、Bモード処理用のBモード信号として信号処理部4に出力する。また、受信部3は、直交位相検波処理により得られた複素データである受信データを、カラーモード処理用のカラーモード信号として信号処理部4に出力する。受信部3は、「受信手段」の一例である。
この実施形態では、送信部2は、インターリーブスキャンによりインターリーブブロック毎に各ラスタに複数回にわたって超音波ビームを送信し、受信部3は、各ラスタにおいて複数回にわたって反射波を受信する。
(信号処理部)
信号処理部4は、図2に示すように、Bモード処理部41と、カラーモード処理部42とを含んで構成されている。Bモード処理部41は、EP(Echo Processor)として機能する。すなわち、Bモード処理部41は、受信部3から受信データを受けて、受信データの振幅情報を映像化するためのBモード処理を行う。カラーモード処理部42は、FP(Flow Processor)として機能する。すなわち、カラーモード処理部42は、受信部3から受信データを受けて、カラーモード処理として血流情報を映像化するためのCFM(Color Flow Mapping)処理を行う。血流情報には、血流の速度、パワー、及び分散等がある。信号処理部4は、Bモード処理部41やカラーモード処理部42において後述の信号処理が施された受信データ(超音波ラスタデータ等)を画像生成部5に出力する。
信号処理部4は、ドプラ処理部を有していてもよい。ドプラ処理部は、受信データを位相検波することによりドプラ偏移周波数成分を取り出し、FFT(Fast Fourier Transform)処理を施すことにより血流速度を表すドプラ周波数分布を生成する。
(画像生成部)
画像生成部5は、信号処理部4から出力された信号処理後の受信データ(超音波ラスタデータ等)に基づいて超音波画像データを生成する。画像生成部5は、図2に示すように、DSC(Digital Scan Converter:デジタルスキャンコンバータ)51を含んで構成されている。DSC51は、距離方向補間部511と、方位方向補間部512とを含んで構成されている。
[DSC]
DSC51は、各ラスタの信号列で表される信号処理後の受信データを、直交座標系で表される画像データに変換する(スキャンコンバージョン処理)。距離方向補間部511は、受信データに対して距離方向のデータを補間する。方位方向補間部512は、受信データに対して方位方向のデータを補間する。
DSC51は、Bモード処理部41によってBモード処理が行われた受信データに対し上記のスキャンコンバージョン処理を施すことにより、被検体の組織の形態を表すBモード画像データを生成する。DSC51は、生成されたBモード画像データを表示制御部6に出力する。また、DSC51は、CFM処理が行われた受信データに対し上記のスキャンコンバージョン処理を施すことにより、血流情報を表すCFM画像データを生成する。DSC51は、CFM画像データを表示制御部6に出力する。Bモード画像データやCFM画像データは、超音波画像データの一例である。画像生成部5は、「画像生成手段」の一例である。
(表示制御部)
表示制御部6は、上記の超音波画像データを画像生成部5から受けて、超音波画像データに基づく超音波画像を表示部7に表示させる。また、表示制御部6は、超音波画像以外の各種画像や、画像以外の各種情報を、表示部7に表示させることも可能である。その具体例として、表示制御部6は、Bモード画像データに基づくBモード画像上に、CFM画像データに基づく血流情報をカラーで表示部7に重畳表示させる。なお、画像生成部5が、Bモード画像データに基づくBモード画像上に、CFM画像データに基づく血流情報を重畳させた画像データを生成し、生成された画像データを表示制御部6に出力するようにしてもよい。表示制御部6は、「表示制御手段」の一例である。
(表示部)
表示部7は、超音波画像等の各種画像や、その他各種情報を表示する。表示部7は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示装置で構成されている。なお、この実施形態では、表示部7は超音波診断装置10の一部を構成しているが、超音波診断装置10に接続可能な表示装置を表示部7として用いることも可能である。表示部7は、「表示手段」の一例である。
(制御部)
制御部8は、超音波診断装置10の各部の動作を制御することができる。制御部8は、送信部2及び受信部3による超音波の送受信を制御する。制御部8は、信号処理部4における信号処理を制御する。制御部8は、画像生成部5における画像生成を制御する。制御部8は、表示制御部6における表示部7への画像表示を制御する。制御部8は、「制御手段」の一例である。
(操作部)
操作部9は、ユーザによる操作を受けて、この操作内容に応じた信号や情報を装置各部に入力する。操作部9は、たとえば、ジョイスティックやトラックボール等のポインティングデバイス、スイッチ、各種ボタン、又はキーボード等で構成されている。また、操作部9は、ネットワークやメディアを介して信号や情報の入力を受ける機能を有していてもよい。操作部9は、「指定手段」の一例である。
第1実施形態に係る超音波診断装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、超音波診断装置10の各部を制御するための制御プログラムが記憶される記憶装置とを含んで構成されていてもよい。この場合、CPUは、記憶装置に記憶された制御プログラムを読み込んで、制御プログラムに対応した処理を実行することで、信号処理部4、画像生成部5、表示制御部6、及び制御部8の動作を実現することができる。記憶装置は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)等を含んで構成されている。
この実施形態では、信号処理部4は、カラーモード処理部42において、上記のように複数回の超音波の送受信によって得られた第1受信データ群から第1血流ドプラ信号を生成する。また、カラーモード処理部42は、第1受信データ群を所定の間隔を置いて間引くことにより得られた第2受信データ群から第2血流ドプラ信号を抽出する。カラーモード処理部42は、第2血流ドプラ信号が第1血流ドプラ信号から除去された血流信号成分に基づいて血流情報を生成する。これにより、超音波画像における血流の視認性を向上させ、診断能の向上に寄与する超音波診断装置の提供が可能になる。
[信号処理部]
以下、この実施形態に係る信号処理部4について具体的に説明する。
[Bモード処理部]
図3に、図2のBモード処理部41の構成例のブロック図を示す。図3において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
Bモード処理部41は、対数圧縮部411と、エッジ強調部412と、平滑化フィルタ部413と、パーシスタンス部414とを含んで構成されている。
(対数圧縮部)
対数圧縮部411は、受信部3からの受信データを受けて、受信データに対し対数圧縮を行う。
(エッジ強調部)
エッジ強調部412は、対数圧縮部411によって対数圧縮された受信データに対し、公知のエッジ強調処理を施す。
(平滑化フィルタ部)
平滑化フィルタ部413は、エッジ強調部412によってエッジ強調処理が施された受信データに対し、空間方向に平滑化するフィルタ処理を施す。
(パーシスタンス部)
パーシスタンス部414は、平滑化フィルタ部413によってフィルタ処理が施された受信データに対し、時間方向に平滑化するフィルタ処理を施し、Bモード画像データとして出力する。パーシスタンス部414によって生成されたBモード画像データは、画像生成部5のDSC51に出力される。
DSC51は、Bモード画像データとしてパーシスタンス部414によって生成された受信データに対しスキャンコンバージョン処理を施すことにより、Bモード画像データを生成する。
[カラーモード処理部]
図4に、図2のカラーモード処理部42の構成例のブロック図を示す。図4において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
カラーモード処理部42は、第1ドプラ信号検出部421と、第2ドプラ信号検出部422と、クラッタ信号除去部423と、ブランキング処理部424と、パーシスタンス部425とを含んで構成されている。第1ドプラ信号検出部421は、ウォールフィルタ部4211と、自己相関値演算部4212と、血流情報演算部4213とを含んで構成されている。血流情報演算部4213は、速度演算部4214と、パワー演算部4215と、分散演算部4216とを含んで構成されている。第2ドプラ信号検出部422は、間引き部4221と、自己相関値演算部4222と、速度演算部4223とを含んで構成されている。クラッタ信号除去部423は、スケール合わせ部4231と、除去部4232とを含んで構成されている。
この実施形態では、血流情報を得るために自己相関法を用いて各ラスタについて送信部2及び受信部3によって複数回の超音波の送受信を行うことにより、同一ラスタについて複数個の受信データが取得される。以下では、同一ラスタの複数の受信データをアンサンブルデータと表記し、同一ラスタの複数の受信データのデータ数をアンサンブル数と表記する。アンサンブルデータは、時間方向にアンサンブル数分並んで構成される。
[第1ドプラ信号検出部]
第1ドプラ信号検出部421には、被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られたアンサンブルデータが入力される。たとえば、図示しないCT(Corner Turning)バッファには、時間方向にアンサンブル数分並んだアンサンブルデータが、ラスタ順に蓄積される。CTバッファからラスタ方向にアンサンブルデータを読み出すことで、アンサンブルデータの順番を入れ替えることなく出力されたアンサンブルデータが第1ドプラ信号検出部421に入力される。
第1ドプラ信号検出部421は、アンサンブルデータに基づいて第1血流ドプラ信号(速度成分、第1速度)を検出する。第1血流ドプラ信号は、血流信号成分とクラッタ信号成分とを含み、血流信号成分がクラッタ信号成分より多い。すなわち、第1血流ドプラ信号は、血流信号成分が支配的なドプラ信号である。
(ウォールフィルタ部)
ウォールフィルタ部4211は、アンサンブルデータそれぞれからクラッタ信号成分を除去し、関心のある信号成分を含む血流ドプラ信号の抽出を行う。ここで、関心のある信号成分は、血流信号成分である。実際には、ウォールフィルタ部4211によって抽出された血流ドプラ信号には、所望の血流信号成分の他に、クラッタ信号成分が含まれてしまう。
(自己相関値演算部)
自己相関値演算部4212は、ウォールフィルタ部4211により抽出され時系列で構成される血流ドプラ信号から自己相関値(自己相関係数)を算出する。走査領域内の各サンプル点(各走査点)におけるM(Mは2以上の整数)個の血流ドプラ信号Zi(i=1、・・・、M)は、虚数単位jを用いて次のような複素データとして表すことができる。
Figure 2015142608
たとえば、自己相関値演算部4212は、次の式(2)に従って、式(1)で表された血流ドプラ信号Ziから自己相関値C1を算出する。なお式(2)において、Z k+1は、Zk+1の複素共役を示す。
Figure 2015142608
また、たとえば、自己相関値演算部4212は、次の式(3)に従って、式(1)で表された血流ドプラ信号Ziから自己相関値C0を算出する。なお式(3)において、Z は、Zの複素共役を示す。
Figure 2015142608
(血流情報演算部)
血流情報演算部4213は、自己相関値演算部4212によって算出された自己相関値C1、C0を用いて血流情報を算出する。血流情報は、血流の速度V、パワーP、及び分散σである。血流情報演算部4213によって算出された血流情報は、第1血流ドプラ信号である。
(速度演算部)
速度演算部4214は、自己相関値演算部4212によって算出された自己相関値C1を用いて血流の速度Vを算出する。その具体例として、速度演算部4214は、次の式(4)に従って血流の速度Vを算出する。なお、式(4)において、−π、πは、ドプラ周波数の折り返し周波数に相当する折り返し速度であり、Re(C1)は自己相関値C1の実数部であり、Im(C1)は自己相関値C1の虚数部である。また、式(4)では、係数が省略されている。速度演算部4214によって算出された血流の速度Vは、クラッタ信号除去部423に出力される。
Figure 2015142608
(パワー演算部)
パワー演算部4215は、自己相関値演算部4212によって算出された自己相関値C0を用いて血流のパワーPを算出する。たとえば、パワー演算部4215は、自己相関値C0を血流のパワーPとして算出する。パワー演算部4215によって算出された血流のパワーPは、ブランキング処理部424に出力される。
(分散演算部)
分散演算部4216は、自己相関値C1、C0を用いて血流の分散を算出する。たとえば、分散演算部4216は、次の式(5)に従って血流の分散σを算出する。分散演算部4216によって算出された血流の分散σは、ブランキング処理部424に出力される。
Figure 2015142608
第1ドプラ信号検出部421に入力されるアンサンブルデータは、「第1受信データ群」の一例である。また、第1ドプラ信号検出部421は、「第1ドプラ情報生成手段」の一例であり、血流情報演算部4213によって算出された血流情報(第1血流ドプラ信号の速度(第1速度)、第1血流ドプラ信号のパワー(第1パワー)、第2血流ドプラ信号の分散(第1分散))は、「第1ドプラ情報」の一例である。
[第2ドプラ信号検出部]
第2ドプラ信号検出部422には、第1ドプラ信号検出部421に入力されたアンサンブルデータと同一のアンサンブルデータが入力される。第2ドプラ信号検出部422は、アンサンブルデータを等間隔でn(nは2以上の整数)分の1に間引くことにより得られた間引き後のアンサンブルデータに基づいて第2血流ドプラ信号を検出する。第2血流ドプラ信号は、血流信号成分とクラッタ信号成分とを含み、血流信号成分に対するクラッタ信号成分の比が第1血流ドプラ信号より大きい。すなわち、第2血流ドプラ信号は、第1ドプラ信号と比較して、クラッタ信号成分がより支配的なドプラ信号である。
(間引き部)
間引き部4221は、アンサンブルデータを等間隔でn分の1に間引くことにより間引き後のアンサンブルデータを生成する。これにより、速度の速い血流ドプラ信号の位相差の影響を取り除くことができるため、血流信号成分に対するクラッタ信号成分の割合が高くなり、クラッタ信号成分を検出することが容易になる。
図5に、間引き部4221の動作例を示す。図5は、アンサンブル数を16とし、各アンサンブルデータをEm(m=1〜16のいずれか)として表記した例を表す。
図6に、間引き部4221の動作説明図を示す。図6は、アンサンブルデータE1〜E12と2分の1に間引き後のアンサンブルデータを模式的に表したものである。なお、図6において、縦軸は虚軸方向の変位を表し、横軸は実数軸の変位を表す。
図5に示すように、元のアンサンブルデータE1〜E16を等間隔で2分の1に間引く場合、間引き部4221は、アンサンブルデータE1、E3、E5、・・・、E15を出力する。同様に、元のアンサンブルデータE1〜E16を等間隔で3分の1に間引く場合、間引き部4221は、アンサンブルデータE1、E4、E7、・・・、E16を出力する。なお、アンサンブルデータに基づいて自己相関値を算出するために、2≦n≦(アンサンブル数/2)である。
たとえば図6に示すようにアンサンブルデータを近似曲線により表すと、元のアンサンブルデータE1〜E12の近似曲線e1は、時間方向に緩やかな流れを表し、クラッタ信号成分の他に、速度の速い血流信号成分も含む曲線である。これに対し、2分の1の間引き後のアンサンブルデータE1、E3、E5、・・・、E11の近似曲線e2は、近似曲線e1よりも変化が少なく、速度の速い血流信号成分がほとんど含まれず、より多くのクラッタ信号成分を含む曲線である。すなわち、間引き部4221による間引き後のアンサンブルデータは、変化の速い動きがある程度除去され、変化の遅い成分が残る。つまり、クラッタ信号成分が多い状態となる。
間引き部4221による間引き後のアンサンブルデータは、自己相関値演算部4222に入力される。すなわち、この実施形態では、第2ドプラ信号検出部422は、間引き後のアンサンブルデータに対してウォールフィルタ処理を行わない。ウォールフィルタ処理を省略する理由は、次の通りである。第1に、ウォールフィルタ処理は行列演算により処理時間が長くなり、且つ、処理負荷が重くなるため、ウォールフィルタ処理を省略することにより、高価なCPUが不要となり、低コスト化が要求される下位機種にも適用することができるようになる。第2に、ウォールフィルタ処理のタップ数はアンサンブル数と同じ数であるためフィルタ処理の精度が低く、ウォールフィルタ処理を省略したとしても、その影響は小さい。このように、アンサンブルデータを間引くことによって血流信号成分自体の影響が小さくなり、且つ、クラッタ信号成分は血流信号成分に比べて非常にパワーが低い。そのため、この実施形態では、ウォールフィルタ処理を行うことなく血流信号成分が残っていても、その影響は非常に小さいものと考えてよい。
(自己相関値演算部)
自己相関値演算部4222は、間引き部4221によって間引かれたアンサンブルデータから自己相関値(自己相関係数)を算出する。その具体例として、自己相関値演算部4222は、自己相関値演算部4212と同様に、式(2)と同様の式により自己相関値C1を算出する。
(速度演算部)
速度演算部4223は、自己相関値演算部4222によって算出された自己相関値C1を用いて第2血流ドプラ信号の速度を算出する。その具体例として、速度演算部4223は、速度演算部4214と同様に、式(4)と同様の式により第2血流ドプラ信号の速度を算出する。速度演算部4223によって算出された第2血流ドプラ信号の速度は、クラッタ信号除去部423に出力される。
間引き部4221による間引き処理後のアンサンブルデータは、「第2受信データ群」の一例である。また、第2ドプラ信号検出部422は、「第2ドプラ情報生成手段」の一例であり、速度演算部4223によって算出された第2血流ドプラ信号の第2速度は、「第2ドプラ情報」の一例である。
[クラッタ信号除去部]
クラッタ信号除去部423は、第1ドプラ信号検出部421により検出され血流信号成分が支配的な第1血流ドプラ信号(速度成分)から、第2ドプラ信号検出部422により検出されクラッタ信号成分が支配的な第2血流ドプラ信号(速度成分)を除去する。
(スケール合わせ部)
スケール合わせ部4231は、インターリーブブロック毎に、第1血流ドプラ信号の速度と第2血流ドプラ信号の速度とのスケール合わせを行う。この実施形態では、インターリーブスキャンを行うことによりインターリーブブロック毎に受信データの取得時間の差が大きくなるため、スケール合わせを行うことで、クラッタ信号成分を高精度に除去することが可能になる。
図7及び図8に、スケール合わせ部4231の動作説明図を示す。図7及び図8は、一例として撮影範囲を分割することにより得られた4個のインターリーブブロックを模式的に表したものである。図8において、図7と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
スケール合わせ部4231は、速度演算部4223によって算出された第2血流ドプラ信号の速度の平均値(第1平均値)をインターリーブブロック毎に求める。図7では、インターリーブブロックB1における第2血流ドプラ信号の速度の平均値はβ1であり、インターリーブブロックB2における第2血流ドプラ信号の速度の平均値はβ2である。同様に、インターリーブブロックB3における第2血流ドプラ信号の速度の平均値はβ3であり、インターリーブブロックB4における第2血流ドプラ信号の速度の平均値はβ4である。
また、スケール合わせ部4231は、速度演算部4214によって算出された第1血流ドプラ信号の速度の平均値(第2平均値)をインターリーブブロック毎に求める。図8では、インターリーブブロックB1における第1血流ドプラ信号の速度の平均値はα1であり、インターリーブブロックB2における第1血流ドプラ信号の速度の平均値はα2である。同様に、インターリーブブロックB3における第1血流ドプラ信号の速度の平均値はα3であり、インターリーブブロックB4における第1血流ドプラ信号の速度の平均値はα4である。このとき、スケール合わせ部4231は、クラッタ信号成分の誤算出を避けるため、対応するインターリーブブロックにおける第2血流ドプラ信号の速度と同一方向(同一符号)の信号の速度だけを用いて第1血流ドプラ信号の速度の平均値を求める。すなわち、スケール合わせ部4231は、異なる方向の信号の速度は計算から除外して、第1血流ドプラ信号の速度のうち、第2血流ドプラ信号の速度と同一方向の第1血流ドプラ信号の速度の平均値をインターリーブブロック毎に求める。
次に、スケール合わせ部4231は、第2血流ドプラ信号の速度の平均値(第1平均値)βに対する血流ドプラ信号の速度の平均値(第2平均値)αの比である速度比γ(=α/β)をインターリーブブロック毎に求める。図7及び図8では、インターリーブブロックB1における速度比はγ1(=α1/β1)であり、インターリーブブロックB2における速度比はγ2(=α2/β2)である。同様に、インターリーブブロックB3における速度比はγ3(=α3/β3)であり、インターリーブブロックB4における速度比はγ4(=α4/β4)である。
続いて、スケール合わせ部4231は、インターリーブブロック毎に求められた速度比γに基づいてスケール合わせを行う。その具体例として、スケール合わせ部4231は、当該インターリーブブロック内の各サンプル点について、当該インターリーブブロックにおける速度比γを当該インターリーブブロックにおける第2血流ドプラ信号の速度に乗算して、補正速度を取得する。取得された補正速度は、スケール合わせ処理後の第2血流ドプラ信号の速度である。
ここで、各インターリーブブロックにおける速度比の平均値を求め、求められた速度比の平均値であるγ´(=(γ1+γ2+γ3+γ4)/4)を、各インターリーブブロックに共通の速度比として上記のように補正速度を取得するようにしてもよい。
また、速度比γの正常値の範囲(TH1≦γ<TH2)を設け、正常値の範囲外の速度比が求められたインターリーブブロックについては、正常値の範囲である別のインターリーブブロックにおける速度比の平均値を採用する例外処理を行うようにしてもよい。受信データが生体信号やノイズに基づくものである場合、速度比γに基づくスケール合わせ処理において、不測の事態を招く可能性がある。そこで、上記のように正常値の範囲を設けることで、スケール合わせ処理における不測の事態を回避することが可能である。ここで、第1閾値TH1は、受信データが生体信号に基づく受信データであるか否かを判定するための閾値である。第2閾値TH2は、受信データがノイズに基づく受信データであるか否かを判定するための閾値である。
図9に、スケール合わせ部4231の構成例のブロック図を示す。
スケール合わせ部4231は、生体信号判定部4233と、ノイズ判定部4234とを含んで構成されている。生体信号判定部4233及びノイズ判定部4234のうち少なくとも1つは、スケール合わせ部4231の外部に設けられていてもよい。
生体信号判定部4233は、速度比γに基づいて、第1受信データ群が生体信号であるか否かをインターリーブブロック毎に判定する。その具体例として、生体信号判定部4233は、インターリーブブロック毎に、速度比γが第1閾値TH1以上であるか否かを判定する。スケール合わせ部4231は、生体信号判定部4233により速度比γが第1閾値TH1以上であると判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロック内の各サンプル点について当該インターリーブブロックの速度比γと第2血流ドプラ信号の速度とを乗算することにより補正速度を求める。これに対して、スケール合わせ部4231は、生体信号判定部4233により速度比γが第1閾値TH1より小さいと判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロックの速度比を用いない。スケール合わせ部4231は、各サンプル点について、速度比γが第1閾値TH1以上であると判定されたインターリーブブロックのうち当該インターリーブブロックとは別のインターリーブブロックにおける速度比と第2血流ドプラ信号の速度とを乗算することにより補正速度を求める。第1閾値TH1は、「1」である。
すなわち、速度比γが「1」より小さいとき、クラッタ信号成分がより支配的な第2血流ドプラ信号の速度が血流信号成分が支配的な第1血流ドプラ信号の速度より大きいことを意味するため、生体信号判定部4233は、第1閾値TH1に基づいて第1受信データ群が生体信号でないと判定する。
ノイズ判定部4234は、速度比γに基づいて、第1受信データ群がノイズであるか否かをインターリーブブロック毎に判定する。その具体例として、ノイズ判定部4234は、インターリーブブロック毎に、速度比γが第2閾値TH2より小さいか否かを判定する。スケール合わせ部4231は、ノイズ判定部4234により速度比γが第2閾値TH2より小さいと判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロック内の各サンプル点について当該インターリーブブロックにおける速度比と第2血流ドプラ信号の速度とを乗算することにより補正速度を求める。これに対して、スケール合わせ部4231は、ノイズ判定部4234により速度比γが第2閾値TH2以上であると判定されたインターリーブブロックでは、各サンプル点について、当該インターリーブブロックの速度比を用いない。スケール合わせ部4231は、当該インターリーブブロックとは別のインターリーブブロックにおける速度比と第2血流ドプラ信号の速度とを乗算することにより補正速度を求める。
第2閾値TH2は、第2血流ドプラ信号の速度に対して第1血流ドプラ信号の速度が十分に大きいか否かを判定するための閾値である。第2閾値TH2は、第1閾値TH1より大きい値として設定することが可能である。
生体信号判定部4233は、「第1判定手段」の一例である。ノイズ判定部4234は、「第2判定手段」の一例である。
(除去部)
除去部4232は、第1血流ドプラ信号の速度(第1速度)の値からスケール合わせ部4231において求められた補正速度の値を減算することにより血流信号成分の速度(第3速度)を求める。除去部4232によって求められた第3速度は、ブランキング処理部424に出力される。
以上のように、クラッタ信号除去部423は、第1血流ドプラ信号と第2血流ドプラ信号とに基づいて、血流信号成分の速度を生成することができる。
クラッタ信号除去部423は、「第3ドプラ情報生成手段」の一例であり、除去部4232によって求められた血流信号成分の速度は、「第3ドプラ情報」の一例である。
或いは、クラッタ信号除去部423に加えて、ブランキング処理部424及びパーシスタンス部425が「第3ドプラ情報生成手段」の一例であってもよい。このとき、パーシスタンス部425によって生成された血流信号成分の速度、パワー、及び分散が「第3ドプラ情報」の一例であってもよい。
[ブランキング処理部]
ブランキング処理部424は、除去部4232によって生成された血流信号成分の速度に基づいて、パワー演算部4215によって求められた第1血流ドプラ信号のパワー、及び分散に対し、ブランキング処理を施す。その具体例として、ブランキング処理部424は、除去部4232によって生成された血流信号成分の速度の変化分に応じて、第1血流ドプラ信号のパワー及び分散に対して重み付けを行ったパワー及び分散を生成することができる。或いは、ブランキング処理部424は、除去部4232によって生成された血流信号成分の速度と所定の閾値とを比較し、速度が所定の閾値以下のときにパワー又は分散を零にすることで、パワー又は分散を非表示にすることができる。
また、ブランキング処理部424は、ブランキング処理が施された速度、パワー、及び分散に対し、空間方向のフィルタ処理である平滑化フィルタ処理を施す。
ブランキング処理部424は、上記の処理を行うことで、クラッタ信号成分が除去された血流信号成分のパワー(第2パワー)を出力する。ブランキング処理部424は、上記の処理を行うことで、クラッタ信号成分が除去された血流信号成分の分散(第2分散)を出力する。
このように、ブランキング処理を行う前に、除去部4232により第1血流ドプラ信号の速度から第2血流ドプラ信号の速度を差し引くことで、所望の血流信号成分に対するブランキング処理の影響を大幅に軽減することができる。また、平滑化フィルタ処理を行う前に、除去部4232により第1血流ドプラ信号の速度から第2血流ドプラ信号の速度を差し引くことで、平滑化フィルタ処理によりクラッタ信号成分の影響を受けた血流情報が表示されるという問題を軽減することができる。
[パーシスタンス部]
パーシスタンス部425は、ブランキング処理部424から出力された血流信号成分の速度、パワー、及び分散に対し、時間方向に平滑化するフィルタ処理を施す。パーシスタンス部425によって生成された血流信号成分の速度、パワー、及び分散は、画像生成部5のDSC51に出力される。
DSC51は、パーシスタンス部425によって生成された血流情報に対しスキャンコンバージョン処理を施すことにより、CFM画像データを生成する。すなわち、画像生成部5は、クラッタ信号除去部423によって生成された血流信号成分の速度、又はパーシスタンス部425によって生成された血流信号成分の速度、パワー、及び分散に基づいて超音波画像を生成する。
〔動作〕
以上のような構成を有する超音波診断装置10は、複数回の超音波の送受信によって受信データを取得すると、Bモード処理部41においてBモード画像データを生成すると共に、カラーモード処理部42においてCFM画像データを生成する。以下、Bモード処理部41におけるBモード処理は公知の処理であるため説明を省略し、カラーモード処理部42におけるCFM処理について説明する。
図10に、第1実施形態に係る血流信号成分の検出処理例のフロー図を示す。
図11に、第1実施形態に係るクラッタ信号成分の検出処理例のフロー図を示す。
図12に、第1実施形態に係るスケール合わせ処理例のフロー図を示す。
なお、図10〜図12に示す処理は、並列に行われてもよいし、直列に行われてもよい。直列に行われる場合、完了した処理については、他の処理が完了するまで待機させる必要がある。
(S01)
図10に示すように、第1ドプラ信号検出部421には、複数回の超音波の送受信により得られたアンサンブルデータが入力される。第1ドプラ信号検出部421のウォールフィルタ部4211は、アンサンブルデータに対しウォールフィルタ処理を施す。
(S02)
第1ドプラ信号検出部421の自己相関値演算部4212及び血流情報演算部4213は、S01においてウォールフィルタ処理が施されたアンサンブルデータに基づいて第1血流ドプラ信号の血流情報を算出する。この実施形態では、自己相関値演算部4212は、S01においてウォールフィルタ処理が施されたアンサンブルデータに基づいて自己相関値を求める。血流情報演算部4213は、自己相関値演算部4212によって求められた自己相関値に基づいて、アンサンブルデータに対応した第1血流ドプラ信号の速度、パワー、及び分散を求める。
(S03)
クラッタ信号除去部423のスケール合わせ部4231は、S02において求められた第1血流ドプラ信号の速度と、後述する第2血流ドプラ信号の速度とのスケール合わせを行う。S03の処理の詳細については、後述する。
(S04)
クラッタ信号除去部423の除去部4232は、S02において求められた第1血流ドプラ信号の速度の値から、後述する第2血流ドプラ信号の速度の値を減算する。
(S05)
ブランキング処理部424は、S04において第1血流ドプラ信号の速度から第2血流ドプラ信号の速度を減算することにより得られた血流信号成分の速度に基づいて、S02において求められた第1血流ドプラ信号のパワー、及び分散に対しブランキング処理を施す。その後、超音波診断装置10は、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、超音波診断装置10は、血流信号成分を極力失うことなく簡素な処理でクラッタ信号成分が除去された血流信号成分の速度、パワー、及び分散を求める。
また、第2ドプラ信号検出部422にも、第1ドプラ信号検出部421と同様のアンサンブルデータが入力される。
(S11)
図11に示すように、第2ドプラ信号検出部422の間引き部4221は、アンサンブルデータを等間隔でn(たとえば、n=2)分の1に間引きする間引き処理を行う。
(S12)
第2ドプラ信号検出部422の自己相関値演算部4222及び速度演算部4223は、S11において間引き処理が施されたアンサンブルデータに基づいて第2血流ドプラ信号の速度を算出する。この実施形態では、自己相関値演算部4222は、S11において間引き処理が施されたアンサンブルデータに基づいて自己相関値を求める。速度演算部4223は、自己相関値演算部4222によって求められた自己相関値に基づいて、間引き処理後のアンサンブルデータに対応した第2血流ドプラ信号の速度を求める。その後、第2ドプラ信号検出部422は、一連の処理を終了する(エンド)。
S12において求められた第2血流ドプラ信号の速度は、図10に示すS03において用いられる。S03では、クラッタ信号除去部423のスケール合わせ部4231が、図12に示すように、インターリーブブロック毎にスケール合わせを行う。
(S21)
クラッタ信号除去部423のスケール合わせ部4231は、速度比をインターリーブブロック毎に算出する。スケール合わせ部4231は、上記のように、当該インターリーブブロックにおける第2血流ドプラ信号の速度の平均値βを求める。また、スケール合わせ部4231は、上記のように、当該インターリーブブロックにおける第1血流ドプラ信号の速度の平均値αを求める。そして、スケール合わせ部4231は、求められた平均値α、βを用いて速度比γ(=α/β)を求める。S21〜S25の処理は、インターリーブブロック毎に行われる。
(S22)
スケール合わせ部4231は、速度比γが第1閾値TH1以上であるか否かを判定する。速度比γが第1閾値TH1以上であると判定されたとき(S22:Y)、スケール合わせ部4231の処理は、S23に移行する。速度比γが第1閾値TH1より小さいと判定されたとき(S22:N)、スケール合わせ部4231の処理は、S25に移行する。
(S23)
速度比γが第1閾値TH1以上であると判定されたとき、スケール合わせ部4231は、速度比γが第2閾値TH2より小さいか否かを判定する。速度比γが第2閾値TH2より小さいと判定されたとき(S23:Y)、スケール合わせ部4231の処理は、S24に移行する。速度比γが第2閾値TH2以上であると判定されたとき(S23:N)、スケール合わせ部4231の処理は、S25に移行する。
(S24)
速度比γが第2閾値TH2より小さいと判定されたとき、スケール合わせ部4231は、各サンプル点について、S21において算出された速度比γを用いて、上記のように補正速度をスケール合わせ処理後の第2血流ドプラ信号の速度として求める。
(S25)
速度比γが第1閾値TH1より小さいと判定されたとき、又は速度比γが第2閾値TH2以上であると判定されたとき、S25の処理が実行される。S25において、スケール合わせ部4231は、他のインターブロックにおける速度比を用いて、上記のように補正速度をスケール合わせ処理後の第2血流ドプラ信号の速度として求める。なお、他のインターブロックにおける速度比は、第1閾値TH1以上であり、且つ、第2閾値TH2より小さい速度比である。他のインターブロックにおける速度比のいずれについても、第1閾値TH1以上であり、且つ、第2閾値TH2より小さい速度比ではないとき、予め決められた速度比を採用してもよい。
(S26)
次のインターリーブブロックがあるとき(S26:Y)、スケール合わせ部4231の処理は、S21に移行する。次のインターリーブブロックがないとき(S26:N)、スケール合わせ部4231の処理は、一連の処理を終了する(エンド)。
なお、第1実施形態の構成を、超音波診断プログラムとしての制御プログラムを読み込んだCPUの処理により実現することも可能である。すなわち、第1実施形態に係る超音波診断装置の制御プログラムは、第1ドプラ情報生成手段と、第2ドプラ情報生成手段と、第3ドプラ情報生成手段と、画像生成手段としてコンピュータを機能させるようにしてもよい。第1ドプラ情報生成手段は、被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する。第2ドプラ情報生成手段は、第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する。第3ドプラ情報生成手段は、第1ドプラ情報生成手段によって生成された第1ドプラ情報と第2ドプラ情報生成手段によって生成された第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する。画像生成手段は、第3ドプラ情報生成手段によって生成された第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する。
〔効果〕
次に、第1実施形態に係る超音波診断装置10の効果について説明する。
図13に、第1実施形態の効果の説明図を示す。図13は、横軸に横方向の位置を表し、縦軸に深さ方向の位置を表す超音波画像のシミュレーション結果の一例を表す。図13は、元のアンサンブルデータに基づいて検出されたクラッタ信号成分の速度から、元のアンサンブルデータを等間隔で2分の1に間引くことにより得られたアンサンブルデータに基づいて検出されたクラッタ信号成分の速度を減算したものである。
図13に示すように、領域P1〜P3には、血流の位置に血流信号成分が残る。すなわち、元のアンサンブルデータだけを用いてクラッタ信号成分を除去しようとすると、図13の領域P1〜P3に示す血流信号成分も除去してしまうことを意味する。これに対して、第1実施形態によれば、図13に示す領域P1〜P3に示す血流信号成分を残すことができる。
図14及び図15に、第1実施形態に係る超音波診断装置10により得られる超音波画像の一例を示す。図14及び図15は、ブランキング処理をオフにしたときの腹部の超音波画像の一例を表す。図14は、元のアンサンブルデータだけを用いてクラッタ信号成分を除去する第1実施形態の比較例における超音波画像の一例を表す。図15は、第1実施形態における超音波画像の一例を表す。なお、図14の領域P10と図15の領域P11とは、同一領域である。
図14に示す超音波画像と図15に示す超音波画像とを比較すると、たとえば、図14の領域P10に対して、図15の領域P11では、生体の動きに起因した信号成分が除去され、低速の血流の視認が容易となり、画質が向上している。
以上説明したように、第1実施形態に係る超音波診断装置10は、複数回の超音波の送受信により得られた時系列の受信データ群を間引いた受信データ群に基づいてクラッタ信号成分がより支配的な第2血流ドプラ信号の速度を検出する。元の受信データ群から検出された第1血流ドプラ信号の速度から、検出された第2血流ドプラ信号の速度を除去することで、血流信号成分を極力失うことなく簡素な処理でクラッタ信号成分の除去が可能な超音波診断装置を提供することが可能になる。この結果、第1実施形態によれば、余分なクラッタ信号成分のみならずモーションアーチファクトを効果的に除去し、血流の視認性を向上させて診断能力の向上に寄与する超音波診断装置を提供することが可能になる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、第2ドプラ信号検出部はウォールフィルタ処理を行わないものとして説明したが、これに限定されるものではない。第2ドプラ信号検出部は、ウォールフィルタ処理を行うウォールフィルタ部を含んで構成されていてもよい。以下、第2実施形態に係る超音波診断装置について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図16に、第2実施形態に係るカラーモード処理部の構成例のブロック図を示す。図16において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2実施形態に係る超音波診断装置が第1実施形態に係る超音波診断装置10と異なる点は、カラーモード処理部における第2ドプラ信号検出部にウォールフィルタ部が追加された点である。すなわち、カラーモード処理部42aは、第1ドプラ信号検出部421と、第2ドプラ信号検出部422aと、クラッタ信号除去部423と、ブランキング処理部424と、パーシスタンス部425とを含んで構成されている。第2ドプラ信号検出部422aは、間引き部4221と、ウォールフィルタ部4224と、自己相関値演算部4222と、速度演算部4223とを含んで構成されている。
ウォールフィルタ部4224は、間引き部4221によって間引かれたアンサンブルデータに対しウォールフィルタ処理を行う。ウォールフィルタ処理は、ウォールフィルタ部4211と同様の処理である。自己相関値演算部4222は、ウォールフィルタ部4224によってウォールフィルタ処理が施されたアンサンブルデータから自己相関値を算出する。ウォールフィルタ部4224は、「フィルタ手段」の一例である。
上記のようにウォールフィルタ処理の性能が十分ではない場合は、第1実施形態において説明したようにウォールフィルタ処理を省略することも考えられる。しかしながら、ウォールフィルタ処理の性能が向上し、クラッタ信号成分を十分な精度で検出することが可能な場合は、図16に示すようにウォールフィルタ処理を行うようにしてもよい。
図17に、第2実施形態に係るクラッタ信号成分の検出処理例のフロー図を示す。第2実施形態では、血流信号成分の検出処理例は図10と同様であり、スケール合わせ処理例も図12と同様である。
第2ドプラ信号検出部422aには、第1ドプラ信号検出部421と同様のアンサンブルデータが入力される。
(S31)
第2ドプラ信号検出部422aの間引き部4221は、アンサンブルデータを等間隔でn(たとえば、n=2)分の1に間引きする間引き処理を行う。
(S32)
第2ドプラ信号検出部422aのウォールフィルタ部4224は、S31において間引き処理が行われたアンサンブルデータに対しウォールフィルタ処理を施す。
(S33)
第2ドプラ信号検出部422aの自己相関値演算部4222及び速度演算部4223は、S32においてウォールフィルタ処理が施されたアンサンブルデータに基づいて第2血流ドプラ信号の速度を算出する。この実施形態では、自己相関値演算部4222は、S32においてウォールフィルタ処理が施されたアンサンブルデータに基づいて自己相関値を求める。速度演算部4223は、自己相関値演算部4222によって求められた自己相関値に基づいて、間引き処理後のアンサンブルデータに対応した第2血流ドプラ信号の速度を求める。その後、第2ドプラ信号検出部422aは、一連の処理を終了する(エンド)。
S33において求められた第2血流ドプラ信号の速度は、図10に示すS03において用いられる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、所望の血流信号成分に加えてクラッタ信号成分が含まれる血流ドプラ信号から、血流信号成分を極力失うことなく簡素な処理でクラッタ信号成分の除去が可能になる。
なお、上記の実施形態では、超音波診断装置がインターリーブスキャンを行うものとして説明したが、上記の実施形態に係る超音波診断装置は、インターリーブスキャンを行うものに限定されるものではない。
なお、上記の実施形態では、スケール合わせ処理を行った後に第1血流ドプラ信号の速度の値から第2血流ドプラ信号の速度の値を減算するものとして説明したが、これに限定されるものではない。スケール合わせ処理を行うことなく、第1血流ドプラ信号の速度の値から第2血流ドプラ信号の速度の値を減算するようにしてもよい。
また、上記の実施形態に係る超音波診断装置は、第1実施形態又は第2実施形態において説明した構成に限定されるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波プローブ
2 送信部
3 受信部
4 信号処理部
5 画像生成部
6 表示制御部
7 表示部
8 制御部
9 操作部
10 超音波診断装置
41 Bモード処理部
411 対数圧縮部
412 エッジ強調部
413 平滑化フィルタ部
414、425 パーシスタンス部
42、42a カラーモード処理部
421 第1ドプラ信号検出部
422、422a 第2ドプラ信号検出部
423 クラッタ信号除去部
424 ブランキング処理部
4211、4224 ウォールフィルタ部
4212、4222 自己相関演算部
4213 血流情報演算部
4214、4223 速度演算部
4215 パワー演算部
4216 分散演算部
4221 間引き部
4231 スケール合わせ部
4232 除去部
4233 生体信号判定部
4234 ノイズ判定部
51 DSC
511 距離方向補間部
512 方位方向補間部

Claims (15)

  1. 被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する第1ドプラ情報生成手段と、
    前記第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する第2ドプラ情報生成手段と、
    前記第1ドプラ情報生成手段によって生成された前記第1ドプラ情報と前記第2ドプラ情報生成手段によって生成された前記第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する第3ドプラ情報生成手段と、
    前記第3ドプラ情報生成手段によって生成された前記第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する画像生成手段と、
    を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記第2ドプラ情報生成手段は、前記第1受信データ群を等間隔でn(nは2以上の整数)分の1に間引くことにより前記第2受信データ群を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記第3ドプラ情報生成手段は、前記第1ドプラ情報から第2ドプラ情報を除去することにより前記第3ドプラ情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記第1ドプラ情報生成手段は、前記第1受信データ群から自己相関値を求め、求められた前記自己相関値に基づいて血流ドプラ信号の第1速度を前記第1ドプラ情報として生成し、
    前記第2ドプラ情報生成手段は、前記第2受信データ群から自己相関値を求め、求められた前記自己相関値に基づいて血流ドプラ信号の第2速度を前記第2ドプラ情報として生成し、
    前記第3ドプラ情報生成手段は、前記第1速度の値から前記第2速度の値を減算することにより血流信号成分の第3速度を前記第3ドプラ情報として求める
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  5. 前記第1ドプラ情報生成手段は、血流ドプラ信号の前記第1速度、第1パワー及び第1分散を前記第1ドプラ情報として生成し、
    前記第3ドプラ情報生成手段は、前記第3速度を生成し、且つ、前記第2速度に基づいて前記第1パワー及び前記第1分散に対しブランキング処理を施すことにより、前記血流信号成分の第2パワー及び第2分散を前記第3ドプラ情報として生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
  6. 前記第1受信データ群は、インターリーブスキャンにより得られた受信データ群であり、
    前記第3ドプラ情報生成手段は、
    インターリーブブロック毎に、前記第1速度と前記第2速度とのスケール合わせを行うスケール合わせ手段を含み、
    前記スケール合わせ手段による前記スケール合わせ後の前記第1速度の値から前記第2速度の値を減算することにより前記第3速度を求める
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の超音波診断装置。
  7. 前記スケール合わせ手段は、前記第2ドプラ情報生成手段により求められた前記第2速度の第1平均値に対する前記第1ドプラ情報生成手段により求められた前記第1速度の第2平均値の比である速度比を前記インターリーブブロック毎に求め、求められた前記速度比に基づいて前記スケール合わせを行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の超音波診断装置。
  8. 前記第2平均値は、血流ドプラ信号の速度のうち、前記第2速度と同一方向の速度の平均値である
    ことを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記インターリーブブロック毎に、前記速度比が第1閾値以上であるか否かを判定する第1判定手段を含み、
    前記スケール合わせ手段は、前記第1判定手段により前記速度比が前記第1閾値以上であると判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロック内の各サンプル点について前記当該インターリーブブロックの速度比と前記第2速度とを乗算することにより補正速度を求め、
    前記第3ドプラ情報生成手段は、前記当該インターリーブブロック内の各サンプル点について前記第1速度の値から前記補正速度の値を減算することにより前記第3速度を求める
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の超音波診断装置。
  10. 前記スケール合わせ手段は、前記第1判定手段により前記速度比が前記第1閾値より小さいと判定されたインターリーブブロックでは、前記速度比が前記第1閾値以上であると判定されたインターリーブブロックのうち前記当該インターリーブブロックとは別のインターリーブブロックにおける速度比と前記第2速度とを乗算することにより前記補正速度を求める
    ことを特徴とする請求項9に記載の超音波診断装置。
  11. 前記第1閾値は、1であることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. 前記インターリーブブロック毎に、前記速度比が第2閾値より小さいか否かを判定する第2判定手段を含み、
    前記スケール合わせ手段は、前記第2判定手段により前記速度比が前記第2閾値より小さいと判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロック内の各サンプル点について前記当該インターリーブブロックにおける速度比と前記第2速度とを乗算することにより補正速度を求め、
    前記第3ドプラ情報生成手段は、前記当該インターリーブブロック内の各サンプル点について前記第1速度の値から前記補正速度の値を減算することにより前記第3速度を求める
    ことを特徴とする請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  13. 前記スケール合わせ手段は、前記第2判定手段により前記速度比が前記第2閾値以上であると判定されたインターリーブブロックでは、当該インターリーブブロックとは別のインターリーブブロックにおける速度比と前記第2速度とを乗算することにより前記補正速度を求める
    ことを特徴とする請求項12に記載の超音波診断装置。
  14. 前記第2ドプラ情報生成手段は、前記第2受信データ群に対してウォールフィルタ処理を施すフィルタ手段を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  15. 被検体に対する複数回の超音波の送受信により得られた第1受信データ群に基づいて第1ドプラ情報を生成する第1ドプラ情報生成手段と、
    前記第1受信データ群を間引くことにより取得された第2受信データ群に基づいて第2ドプラ情報を生成する第2ドプラ情報生成手段と、
    前記第1ドプラ情報生成手段によって生成された前記第1ドプラ情報と前記第2ドプラ情報生成手段によって生成された前記第2ドプラ情報とに基づいて第3ドプラ情報を生成する第3ドプラ情報生成手段と、
    前記第3ドプラ情報生成手段によって生成された前記第3ドプラ情報に基づいて画像を生成する画像生成手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする超音波診断プログラム。
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