JP6535490B2 - 車両の車線逸脱防止制御装置 - Google Patents

車両の車線逸脱防止制御装置 Download PDF

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本発明は、自車両が走行車線から逸脱しそうな場合に、アクチュエータを作動させて車線からの逸脱を防止する車両の車線逸脱防止制御装置に関する。
近年、車両においては、運転を支援する様々な装置が開発、実用化されており、車線からの逸脱を防止する車線逸脱防止制御装置もそのような装置の一つである。例えば、特開2012−96567号公報(以下、特許文献1)では、自車両の目標旋回量を目標ヨーレートとして算出し、目標ヨーレートに対するフィードフォワード制御と、目標ヨーレートに対して実ヨーレートが追従するようにフィードバック制御とを行う運動量制御方法の技術が開示されている。
特開2012−96567号公報
ところで、上述の特許文献1に開示されるような運動量制御方法を用いて車線逸脱防止制御を行う場合、逸脱する車線の形状、及び、車線からの車両の逸脱状態を適切に予測し、これらの情報に基づいて精度の良い制御を行う必要がある。例えば、車線からの車両の逸脱状態が、車両が車線から逸脱しようとしている状態で、この車線逸脱を防止する場合には、車両を反逸脱方向に制御する制御量が出力されている。その後、車線からの逸脱が防止できて車線逸脱防止制御を継続した際に反逸脱方向への制御量が残っていると、この制御量により、車線逸脱が防止された車両の応答が遅れたり、状況によって制御される車両挙動にばらつきが発生してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、逸脱する車線の形状、及び、車線からの車両の逸脱状態を適切に予測し、これらの情報に基づいて応答性に優れ、ばらつきのない精度の良い車線逸脱防止制御を行うことができる車両の車線逸脱防止制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両の車線逸脱防止制御装置の一態様は、車両が走行する車線の左右を区画する車線区画線の情報を該車線区画線に対する自車両のヨー角と共に車線情報として検出する車線情報検出手段と、上記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、左右の上記車線区画線に基づいて求めた車線中央の曲率と上記自車両の走行状態に基づいて上記車線中央に沿って走行するのに必要な第1の目標旋回量を算出する第1の目標旋回量算出手段と、上記車線情報検出手段で検出した上記車線区画線に対する上記自車両のヨー角と上記自車両の走行状態に基づいて自車両の上記車線区画線からの逸脱状態を予測し、該逸脱状態に応じて上記車線区画線からの逸脱を防止する第2の目標旋回量を算出する第2の目標旋回量算出手段と、上記第1の目標旋回量をトルク換算した第1の制御量を算出する第1の制御量算出手段と、上記第2の目標旋回量をトルク換算した第2の制御量を算出する第2の制御量算出手段と、上記第1の目標旋回量と上記第2の目標旋回量とを加算した値と前記走行状態検出手段で検出した実際の旋回量との差分に基づいて第3の制御量をフィードバック制御により算出する第3の制御量算出手段と、上記第1の制御量と上記第2の制御量と上記第3の制御量とを加算して上記車線区画線からの逸脱を防止する第4の制御量を算出する第4の制御量算出手段とを備えた。
本発明による車両の車線逸脱防止制御装置によれば、逸脱する車線の形状、及び、車線からの車両の逸脱状態を適切に予測し、これらの情報に基づいて応答性に優れ、ばらつきのない精度の良い車線逸脱防止制御を行うことが可能となる。
本発明の実施の第1形態に係る車両の操舵系の構成説明図である。 本発明の実施の第1形態に係る操舵制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施の第1形態に係る車線逸脱防止制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の第1形態に係るX−Z座標上における自車両及び車線と各パラメータの説明図である。 本発明の実施の第2形態に係る操舵制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施の第2形態に係る車線逸脱防止制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の第2形態に係る逸脱防止制御後に略0に低減される逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクの説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(実施の第1形態)
図1乃至図4は本発明の実施の第1形態を示す。
図1において、符号1は操舵角をドライバ入力と独立して設定自在な電動パワーステアリング装置を示し、この電動パワーステアリング装置1は、ステアリング軸2が、図示しない車体フレームにステアリングコラム3を介して回動自在に支持されており、その一端が運転席側へ延出され、他端がエンジンルーム側へ延出されている。ステアリング軸2の運転席側端部には、ステアリングホイール4が固設され、また、エンジンルーム側へ延出する端部には、ピニオン軸5が連設されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス6が配設されており、このステアリングギヤボックス6にラック軸7が往復移動自在に挿通支持されている。このラック軸7に形成されたラック(図示せず)に、ピニオン軸5に形成されたピニオンが噛合されて、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が形成されている。
また、ラック軸7の左右両端はステアリングギヤボックス6の端部から各々突出されており、その端部に、タイロッド8を介してフロントナックル9が連設されている。このフロントナックル9は、操舵輪としての左右輪10L,10Rを回動自在に支持すると共に、車体フレームに転舵自在に支持されている。従って、ステアリングホイール4を操作し、ステアリング軸2、ピニオン軸5を回転させると、このピニオン軸5の回転によりラック軸7が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル9がキングピン軸(図示せず)を中心に回動して、左右輪10L,10Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸5にアシスト伝達機構11を介して、電動パワーステアリングモータ(電動モータ)12が連設されており、この電動モータ12にてステアリングホイール4に加える操舵トルクのアシスト、及び、設定された目標旋回量(例えば、目標ヨーレートγref)となるような制御トルクTpの付加が行われる。電動モータ12は、後述する操舵制御部20から(第4の)制御量としての制御トルクTpがモータ駆動部21に出力されてモータ駆動部21により駆動される。
操舵制御部20は、本実施の形態では、車線の車線区画線からの逸脱を防止する車線逸脱防止制御機能等を有して構成されるが、以下特に、車線逸脱防止制御機能の構成について説明する。
操舵制御部20には、車線区画線を検出し、自車両が走行する車線の情報(車線区画線の位置、曲率等)と該車線に対する自車両の位置情報(車線区画線までの距離、車線に対する車両の姿勢角(対車線ヨー角)等)とを車線情報として検出する前方認識装置31が接続され、車速Vを検出する車速センサ32、実ヨーレートγを検出するヨーレートセンサ33が接続されている。
前方認識装置31は、例えば、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のカメラと、このカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
前方認識装置31のステレオ画像処理装置における、カメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、カメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線等の車線区画線データの認識では、車線区画線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の車線区画線の位置を画像平面上で特定する。この車線区画線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、例えば、図4に示すように、カメラの中央真下の道路面を原点として、車幅方向をX軸(左方向を「+」)、車高方向をY軸(上方向を「+」)、車長方向(距離方向)をZ軸(前方向を「+」)とする。このとき、X−Z平面(Y=0)は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。道路モデルは、道路上の自車両の車線を距離方向に複数区間に分割し、各区間における左右の車線区画線を所定に近似して連結することによって表現される。尚、本実施の形態では、車線の形状を1組のカメラからの画像を基に認識する例で説明したが、他に、単眼カメラ、カラーカメラからの画像情報を基に求めるものであっても良い。
前方認識装置31では、取得した左右車線区画線の近似処理を実行する。具体的には、自車両の左側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(1)式により近似される。
x=AL・z+BL・z+CL …(1)
また、自車両の右側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(2)式により近似される。
x=AR・z+BR・z+CR …(2)
ここで、上述の(1)式、(2)式における、「AL」と「AR」は、それぞれの曲線における曲率を示し、左側の車線区画線の曲率κLは、2・ALであり、右側の車線区画線の曲率κRは、2・ARである。従って、車線中央の曲率κは、以下の(3)式となる。
κ=(2・AL+2・AR)/2=AL+AR …(3)
また、(1)式、(2)式における、「BL」と「BR」は、それぞれの曲線の自車両の幅方向における傾きを示し、「CL」と「CR」は、それぞれの曲線の自車両の幅方向における位置を示す(図4参照)。
更に、前方認識装置31は、自車両の進行方向と車線区画線とのなす角度である対車線ヨー角θyawを、以下の(4)式により算出する。
θyaw=tan−1((BL+BR)/2) …(4)
以上のように前方認識装置31で検出され、算出された車線情報は操舵制御部20に入力され、前方認識装置31は車線情報検出手段として設けられている。
そして、操舵制御部20は、上述の各入力信号に基づいて、車線情報と自車両の走行状態に基づいて車線に沿って走行するのに必要な車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneを算出し、車線情報と自車両の走行状態に基づいて自車両の車線からの逸脱状態を予測し、該逸脱状態に応じて車線からの逸脱を防止する逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnを算出し、車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneに基づき車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを算出し、逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnに基づき逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出し、車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneと逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnに基づいて目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを算出し、これら車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_lane、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turn、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbにより制御トルクTpを算出してモータ駆動部21に出力する。
このため、操舵制御部20は、図2に示すように、車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20a、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20b、目標ヨーレート算出部20c、車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20d、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20e、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20f、制御トルク算出部20gから主要に構成されている。
車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20aは、前方認識装置31から車線中央の曲率κが入力され、車速センサ32から車速Vが入力される。そして、例えば、以下の(5)式により、車線中央に沿って走行するのに必要な車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneを算出し、目標ヨーレート算出部20c、車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20dに出力する。
γref_lane=κ・V …(5)
このように、本発明の実施の形態では、車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20aは、車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneを第1の目標旋回量とする第1の目標旋回量算出手段として設けられている。
逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bは、前方認識装置31から車線区画線の近似結果、自車両の対車線ヨー角θyawが入力され、車速センサ32から車速Vが入力される。そして、例えば、以下の(6)式、或いは、(10)式により、逸脱状態に応じて車線からの逸脱を防止する逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnを算出し、目標ヨーレート算出部20c、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eに出力する。
・自車両の対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向の場合
γref_turn=−θyaw/ttlc …(6)
ここで、ttlcは、現在の走行状態で車線から逸脱する車線逸脱予測時間であり、例えば、以下の(7)式により算出する。
ttlc=L/(V・sin(θyaw)) …(7)
ここで、Lは車線区画線から自車両までの距離(車線区画線車両距離)であり、以下の(8)式により算出できる。
L=((CL−CR)−TR)/2−xv …(8)
この(8)式において、TRは車両のトレッドであり、本発明の実施の形態では、タイヤ位置を車線逸脱判定の基準に用いるものとする(図4参照)。また、xvは車線中央からの車線幅方向車両横位置であり、以下の(9)式により、算出できる。
xv=(CL+CR)/2 …(9)
・自車両の対車線ヨー角θyawが車線反逸脱方向の場合
γref_turn=−(θref_yaw−θyaw)/tref …(10)
ここで、θref_yawは予め実験・計算等により設定しておいたヨー角、trefは予め実験・計算等により設定しておいた制御目標時間である。
このように、本発明の実施の形態では、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bは、逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnを第2の目標旋回量とする第2の目標旋回量算出手段として設けられている。
目標ヨーレート算出部20cは、車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20aから車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneが入力され、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bから逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnが入力される。そして、以下の(11)式により、目標ヨーレートγrefを算出し、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fに出力する。
γref=γref_lane+γref_turn …(11)
車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20dは、車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20aから車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneが入力される。そして、例えば、以下の(12)式により、車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを算出し、制御トルク算出部20gに出力する。
Tp_ff_lane=Ktrq・γref_lane …(12)
ここで、Ktrqはトルク換算ゲインである。
このように、本発明の実施の形態では、車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20dは、車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを第1の制御量とする第1の制御量算出手段として設けられている。
逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eは、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bから逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnが入力される。そして、例えば、以下の(13)式により、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出し、制御トルク算出部20gに出力する。
Tp_ff_turn=Ktrq・γref_turn …(13)
このように、本発明の実施の形態では、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eは、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを第2の制御量とする第2の制御量算出手段として設けられている。
目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fは、ヨーレートセンサ33から実ヨーレートγが入力され、目標ヨーレート算出部20cから目標ヨーレートγrefが入力される。そして、例えば、以下の(14)式により、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを算出し、制御トルク算出部20gに出力する。
Tp_fb=Kp・(γref−γ)+Ki・∫(γref−γ)dt
+Kd・d(γref−γ)/dt …(14)
ここで、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。
このように、本発明の実施の形態では、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fは、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを第3の制御量とする第3の制御量算出手段として設けられている。
制御トルク算出部20gは、車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20dから車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneが入力され、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eから逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnが入力され、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fから目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbが入力される。そして、以下の(15)式により、制御トルクTpを算出してモータ駆動部21に出力する。
Tp=Tp_ff_lane+Tp_ff_turn+Tp_fb …(15)
このように、本発明の実施の形態では、制御トルク算出部20gは、制御トルクTpを第4の制御量とする第4の制御量算出手段として設けられている。
次に、上述の操舵制御部20で実行される車線逸脱防止制御を、図3のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下「S」と略称)101で、車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部20aは、前述の(5)式により、車線に沿って走行するのに必要な車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneを算出する。
次いで、S102に進み、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bは、例えば、前述の(6)式、或いは、(10)式により、逸脱状態に応じて車線からの逸脱を防止する逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnを算出する。
次に、S103に進んで、目標ヨーレート算出部20cは、前述の(11)式により、目標ヨーレートγrefを算出する。
次いで、S104に進み、車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部20dは、前述の(12)式により、車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを算出する。
次に、S105に進んで、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eは、前述の(13)式により、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出する。
次いで、S106に進み、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fは、前述の(14)式により、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを算出する。
そして、S107に進み、制御トルク算出部20gは、前述の(15)式により、制御トルクTpを算出してモータ駆動部21に出力し、プログラムを抜ける。
このように、本発明の実施の第1形態では、車線に沿って走行するのに必要な車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneを算出し、自車両の車線からの逸脱状態を予測し、該逸脱状態に応じて車線からの逸脱を防止する逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnを算出し、車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneに基づき車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを算出し、逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnに基づき逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出し、車線曲率旋回用目標ヨーレートγref_laneと逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnに基づいて目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを算出し、これら車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_lane、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turn、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbにより制御トルクTpを算出する。このため、車線曲率等の逸脱する車線の形状、及び、自車両の対車線ヨー角が車線逸脱方向の場合か、或いは、自車両の対車線ヨー角が車線反逸脱方向の場合かの車線からの車両の逸脱状態を適切に予測し、これらの情報に基づいて、走行する車線に沿った応答性に優れ、ばらつきのない精度の良い車線逸脱防止制御を行うことが可能となる。
(実施の第2形態)
図5乃至図7は本発明の実施の第2形態を示す。
尚、本実施の第2形態は、自車両の車線からの逸脱状態が、車線逸脱防止後の自車両の姿勢角を設定する状態と判定される場合は、逸脱状態に応じて算出される逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnに基づく逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを略0に低減するようにしたことが前記第1形態と異なり、他の構成、作用は前記第1形態と同様であるので、同じ構成には同じ符号を記し、説明は省略する。
このため、図5に示すように、本実施の第2形態の操舵制御部20は、前記第1形態の20a〜20gの各構成に加え、逸脱防止制御判定部20hを有している。
逸脱防止制御判定部20hは、前方認識装置31から自車両の対車線ヨー角θyawが入力される。そして、該対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向か否かを判定し、判定結果を逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eに出力する。
逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eは、逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部20bから逸脱防止挙動用目標ヨーレートγref_turnが入力され、逸脱防止制御判定部20hから対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向か否かの判定結果が入力される。そして、対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向の場合には、前述の(13)式により、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出する一方、対車線ヨー角θyawが車線反逸脱方向の場合には、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを略0に低減する。尚、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを略0に低減する際には、所定に漸近させて設定するようにしても良い。
以上のように構成される、本実施の第2形態による車線逸脱防止制御を、図6のフローチャートで説明する。
すなわち、S104で、前述の(12)式により、車線曲率旋回用フィードフォワードトルクTp_ff_laneを算出した後は、S201に進む。
S201に進むと、逸脱防止制御判定部20hは、対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向か否かを判定し、対車線ヨー角θyawが車線逸脱方向の場合には、S105に進み、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eで、前述の(13)式により、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを算出してS106に進む。
一方、対車線ヨー角θyawが車線反逸脱方向の場合には、S202に進み、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部20eは、逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを略0に低減してS106に進む。
S105、或いは、S202で逸脱防止挙動用フィードフォワードトルクTp_ff_turnを設定してS106に進むと、目標ヨーレートフィードバックトルク算出部20fは、前述の(14)式により、目標ヨーレートフィードバックトルクTp_fbを算出する。
そして、S107に進み、制御トルク算出部20gは、前述の(15)式により、制御トルクTpを算出してモータ駆動部21に出力し、プログラムを抜ける。
すなわち、例えば、図7に示すように、前述の実施の第1形態による車線逸脱防止制御では、車線からの車両の逸脱状態が、車線から逸脱しようとしている状態では、この車線逸脱を防止する場合には、車両を反逸脱方向に制御する制御量が出力されている。その後、車線からの逸脱が防止できて車線逸脱防止制御を継続した際に反逸脱方向への制御量が残っていると、図7中のCes1のコースを走行することが望ましいにも関わらず、残っていた制御量によりCes2のコースのように、車両を反逸脱防止方向に制御し過ぎて車両挙動の応答性が遅れたり、状況によって制御される車両挙動にばらつきが発生してしまう虞がある。本実施の第2形態では、このような車線からの逸脱が防止できて車線逸脱防止制御を継続した際に、車線に沿って精度良く車線逸脱防止制御を実行しつつ、その後の反逸脱方向への過剰な制御を確実に抑制し、車両挙動の応答性を良好に保ち、車両挙動のばらつきを生じないように制御を実行させるものである。
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリング軸
4 ステアリングホイール
5 ピニオン軸
10L、10R 車輪
12 電動モータ
20 操舵制御部
20a 車線曲率旋回用目標ヨーレート算出部(第1の目標旋回量算出手段)
20b 逸脱防止挙動用目標ヨーレート算出部(第2の目標旋回量算出手段)
20c 目標ヨーレート算出部
20d 車線曲率旋回用フィードフォワードトルク算出部(第1の制御量算出手段)
20e 逸脱防止挙動用フィードフォワードトルク算出部(第2の制御量算出手段)
20f 目標ヨーレートフィードバックトルク算出部(第3の制御量算出手段)
20g 制御トルク算出部(第4の制御量算出手段)
20h 逸脱防止制御判定部
21 モータ駆動部
31 前方認識装置(車線情報検出手段)
32 車速センサ(走行状態検出手段)
33 ヨーレートセンサ(走行状態検出手段)

Claims (3)

  1. 自車両が走行する車線の左右を区画する車線区画線の情報を該車線区画線に対する自車両のヨー角と共に車線情報として検出する車線情報検出手段と、
    上記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    左右の上記車線区画線に基づいて求めた車線中央の曲率と上記自車両の走行状態に基づいて上記車線中央に沿って走行するのに必要な第1の目標旋回量を算出する第1の目標旋回量算出手段と、
    上記車線情報検出手段で検出した上記車線区画線に対する上記自車両のヨー角と上記自車両の走行状態に基づいて自車両の上記車線区画線からの逸脱状態を予測し、該逸脱状態に応じて上記車線区画線からの逸脱を防止する第2の目標旋回量を算出する第2の目標旋回量算出手段と、
    上記第1の目標旋回量をトルク換算した第1の制御量を算出する第1の制御量算出手段と、
    上記第2の目標旋回量をトルク換算した第2の制御量を算出する第2の制御量算出手段と、
    上記第1の目標旋回量と上記第2の目標旋回量とを加算した値と前記走行状態検出手段で検出した実際の旋回量との差分に基づいて第3の制御量をフィードバック制御により算出する第3の制御量算出手段と、
    上記第1の制御量と上記第2の制御量と上記第3の制御量とを加算して上記車線区画線からの逸脱を防止する第4の制御量を算出する第4の制御量算出手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の車線逸脱防止制御装置。
  2. 上記第2の目標旋回量算出手段は、現在の上記自車両の上記車線区画線に対するヨー角が車線逸脱方向に向いている場合は、上記車線区画線からの逸脱予測時間を算出して上記第2の目標旋回量を算出する一方、現在の上記自車両の上記車線区画線に対するヨー角が車線反逸脱方向に向いている場合は、上記自車両の上記車線区画線からの逸脱状態が車線逸脱防止後の上記自車両の姿勢角を設定する状態と判定し、設定時間内で予め設定しておいた姿勢になる旋回量を上記第2の目標旋回量として算出することを特徴とする請求項1記載の車両の車線逸脱防止制御装置。
  3. 上記第2の目標旋回量算出手段が、上記自車両の上記車線区画線からの逸脱状態が上記車線逸脱防止後の自車両の姿勢角を設定する状態と判定して上記第2の目標旋回量を設定した場合は、上記第2の制御量算出手段は、上記第2の制御量を略0に低減することを特徴とする請求項2記載の車両の車線逸脱防止制御装置。
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