JP6535112B2 - マスク推定装置、マスク推定方法及びマスク推定プログラム - Google Patents
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Description
本願の実施形態の開示に先立ち、本願が開示する技術の基礎となる背景技術について説明する。背景技術は、文献1「M. Souden, S. Araki, K. Kinoshita, T. Nakatani, and H. Sawada, “A Multichannel MMSE-Based Framework for Speech Source Separation and Noise Reduction,” IEEE TRANSACTIONS ON AUDIO, SPEECH AND LANGUAGE PROCESSING, VOL. 21, NO. 9, SEPTEMBER 2013, pp. 1913 - 1928.」に開示されている。
状態SN:目的音が一つも存在しない状態
実施形態1では、要素分布として複素ビンガム分布を用いる。実施形態1では、上記文献1と同様に、音響信号の数Nを既知と仮定し、N−1個の目的音と、1個の背景雑音が混ざったものをM個のマイクロホンで収録するものとする。
図1は、実施形態1に係るマスク推定装置の一例を示す図である。実施形態1に係るマスク推定装置10は、記憶部20が接続されている。マスク推定装置10は、特徴抽出部11、マスク更新部12、混合重み更新部13、パラメータ更新部14を有する。τを時間を表す番号(サンプル番号)として、マイクロホンmで収録された時間領域の観測信号をym(τ)と書くことにする。ym(τ)は、n番目の目的音源信号smn(τ)(n=1〜N−1。nは正整数)と、背景雑音vm(τ)の和として、下記(13)式によりモデル化できる。
以下、マスク推定装置10における処理の理論的背景について説明する。マスク推定装置10における処理は、下記(23)式の対数尤度関数L(Θ)をモデルパラメータΘに関して最大化する最適化問題を解くことにより導かれるものである。
図2は、実施形態1に係るマスク推定処理の一例を示すフローチャートである。図2に示すように、先ず、特徴抽出部11は、複数のマイクロホンで収録された観測信号から、M次元の特徴量ベクトルz(t,f)を抽出する(ステップS11)。
実施形態2では、要素分布として複素角度ガウス分布を用いる。実施形態1では、上記文献1と同様に、音響信号の数Nを既知と仮定し、N−1個の目的音と、1個の背景雑音が混ざったものをM個のマイクロホンで収録するものとする。
以下、マスク推定装置10−2における処理の理論的背景について説明する。マスク推定装置10−2における処理は、下記(34)式の対数尤度関数L(Θ)をモデルパラメータΘに関して最大化する最適化問題を解くことにより導かれるものである。
実施形態1及び実施形態2では、N個の音響信号のうちN−1個が目的音であり、1個が背景雑音であるとする。しかし、これに限らず、実施形態1及び実施形態2の変形例では、N個の音響信号がすべて目的音である場合にも、同一の処理により各音響信号(目的音)に対応するマスクを推定することができる。
実施形態3は、実施形態1のマスク推定装置10又は実施形態2のマスク推定装置10−2のいずれかを用いて目的音を推定する目的音推定システムを開示する。図3は、実施形態3に係る目的音推定システムの一例を示す図である。
図4は、実施形態3に係る目的音推定処理の一例を示すフローチャートである。先ず、目的音推定装置30の行列計算部31は、マスク推定装置10(10−2)からマスク情報を取得する(ステップS21)。
実施形態3の性能実証として、実施形態1のマスク推定装置10を含む目的音推定システム100を用い、バスの中、カフェなどの背景雑音が存在する環境において、1人の話者がタブレットに向かって文章を読み上げている状況(実施形態1においてN=2の場合)で、タブレットに装着されたM=6個のマイクロホンで収録した信号に対して音声認識を行った。音声認識性能(単語誤り率)は、次のとおりであった。
図5は、プログラムが実行されることにより、実施形態に係るマスク推定装置及び目的音推定装置を含む目的音推定システムが実現されるコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。コンピュータ1000において、これらの各部はバス1080によって接続される。
11、11A 特徴抽出部
12、12−2、12A マスク更新部
13、13−2、13A 混合重み更新部
14、14−2 パラメータ更新部
14A 位置パラメータ更新部
15A 広がりパラメータ更新部
20、20−2、20A 記憶部
30 目的音推定装置
31 行列計算部
32 ウィーナーフィルタ構成部
33 目的音推定部
1000 コンピュータ
1010 メモリ
1020 CPU
Claims (11)
- 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記要素分布は、回転対称ではない分布形状も表現することができることを特徴とするマスク推定装置。 - 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記要素分布の確率密度関数は、zを独立変数、aを単位ベクトル、・Hをエルミート転置として、aとzの内積aHzの絶対値|aHz|の関数ではない確率密度関数も表現することができることを特徴とするマスク推定装置。 - 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記要素分布の確率密度関数は、zを独立変数、Aを行列、・Hをエルミート転置として、二次形式zHAzの関数であり、
前記形状パラメータは、前記行列Aを定めるパラメータである
ことを特徴とするマスク推定装置。 - 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記形状パラメータは、各要素分布の分布形状を表す楕円の各軸方向の分布広がりの情報を含む
ことを特徴とするマスク推定装置。 - 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記要素分布は、複素ビンガム分布であり、
前記形状パラメータは、複素ビンガム分布のパラメータ行列である
ことを特徴とするマスク推定装置。 - 複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめた特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出部と、
前記特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部と、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新部と、
前記マスク更新部により更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新部と、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新部と
を備え、
前記要素分布は、複素角度ガウス分布であり、
前記形状パラメータは、複素角度ガウス分布のパラメータ行列である
ことを特徴とするマスク推定装置。 - マスク推定装置が実行するマスク推定方法であって、
前記マスク推定装置は、複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめることにより抽出された特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部を備え、
前記特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新ステップと、
前記マスク更新ステップにより更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新ステップと
を含み、
前記要素分布は、回転対称ではない分布形状も表現することができることを特徴とするマスク推定方法。 - マスク推定装置が実行するマスク推定方法であって、
前記マスク推定装置は、複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめることにより抽出された特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部を備え、
前記特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新ステップと、
前記マスク更新ステップにより更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新ステップと
を含み、
前記要素分布の確率密度関数は、zを独立変数、aを単位ベクトル、・Hをエルミート転置として、aとzの内積aHzの絶対値|aHz|の関数ではない確率密度関数も表現することができることを特徴とするマスク推定方法。 - マスク推定装置が実行するマスク推定方法であって、
前記マスク推定装置は、複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめることにより抽出された特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部を備え、
前記特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新ステップと、
前記マスク更新ステップにより更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新ステップと
を含み、
前記要素分布の確率密度関数は、zを独立変数、Aを行列、・Hをエルミート転置として、二次形式zHAzの関数であり、
前記形状パラメータは、前記行列Aを定めるパラメータである
ことを特徴とするマスク推定方法。 - マスク推定装置が実行するマスク推定方法であって、
前記マスク推定装置は、複数の音響信号が混在する状況下で、異なる位置で取得した複数の観測信号から、前記観測信号の時間周波数成分を時間周波数点毎にまとめることにより抽出された特徴量ベクトルの確率分布を複数の要素分布からなる混合分布でモデル化する際の各要素分布の混合重みと、各要素分布の形状を制御可能なモデルパラメータである形状パラメータとを記憶する記憶部を備え、
前記特徴量ベクトルを抽出する特徴抽出ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記混合重みと、前記形状パラメータとを用いて、各時間周波数点に対して各要素分布が寄与する割合を要素分布毎かつ時間周波数点毎に示すマスクを推定して更新するマスク更新ステップと、
前記マスク更新ステップにより更新されたマスクから、前記混合重みを更新する混合重み更新ステップと、
前記特徴量ベクトルと、前記マスクとを用いて、前記形状パラメータを更新するパラメータ更新ステップと
を含み、
前記形状パラメータは、各要素分布の分布形状を表す楕円の各軸方向の分布広がりの情報を含む
ことを特徴とするマスク推定方法。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載のマスク推定装置としてコンピュータを機能させるためのマスク推定プログラム。
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