JP6534132B2 - 開閉器具および広口瓶 - Google Patents

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Description

本発明は開閉器具および広口瓶に関し、特に、蓋を容易に開閉できるようにした開閉器具および広口瓶に関する。
広口瓶の容器の口の外周を挟持する枠に、蓋の外周を挟持する枠を引っ掛けて止める金具を設けた広口瓶が広く使用されている。
蓋が前記閉状態にあるときに、係止金具の下部に設けられた操作部を容器本体側に向けて押すと、係止金具の上部に設けられたフック部が蓋保持線材の突出部から離脱し、これにより、蓋に対する係止手段の係止が解除される、開いた蓋が再び閉じるときに、蓋保持線材の突出部の先端の曲面部分がフック部に当接し、曲面部分の下方への移動に伴って係止金具は矢印イ方向と逆方向に少し回動するが、突出部がフック部を越えてその下方に至ると、付勢部材の付勢により係止金具は再び矢印イ方向に少し回動し、自動的にフック部が突出部に係止する状態となる密閉容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、容器の口部に装着するリング体にキャップ体を回動自在に軸支させ、この軸支部と反対側のリング体の外周部に、内面に係止片を突設している係合孔を設けると共にキャップ体の外周部に内外板片をV字状に連設してなる指掛け部を設け、この指掛け部を上記係合孔に挿入してその外側板片を係止片に摺接させながら内方に弾性的に撓ませ、該外側板片に設けている上向き係止面が係止片を通過した際に、弾性復元させて上向き係止面を係止片に係止させると同時にキャップ体の下面に装着しているシール材を容器の口部の開口上端面に密着させるように構成しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−91555号公報 特開2006−298415号公報
しかしながら、特許文献1の密閉容器では、蓋が開いた側において、係止金具が瓶の口よりも蓋側に突出しているので、収容物を注いだり、掬い出したりするときに邪魔になりやすい。また、特許文献1の密閉容器では、ヒンジに遊びがあると、蓋を閉じようとするときに、フック部と突出部とがずれやすい。
特許文献2の容器では、指掛け部の外側板片を弾性的に撓ませて、外側板片に設けている上向き係止面が係合孔の内面の係止片に係止させるので、係止片と係止面との引っ掛かりをそれほど大きくすることはできず、確実に蓋を閉じておくことは困難である。また、仮に、係止片と係止面との引っ掛かりを十分に大きくしてしまうと、繰り返し開閉したとき、指掛け部が繰り返し大きく屈曲されることになり、さらに、蓋を閉じておくには、常に、係止片と係止面との引っ掛かりに常に力をかける必要があるので、指掛け部の反発力が低下したり、係止片または係止面のいずれか一方が摩耗したりしてしまうと、閉じられなくなってしまう恐れがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を開閉でき、より安全に、より清潔に使用することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の開閉器具は、広口瓶の蓋の側面の外周を挟持する蓋挟持部と、広口瓶の開口部の外周を挟持する開口部挟持部とがヒンジで接合され、広口瓶に蓋を開閉自在に装着する開閉器具であって、ヒンジに対向する側に蓋挟持部に形成され、開口部挟持部に向かって突出しているU字形であって、U字形の閉じている側の端部の長手方向がヒンジの軸と平行する向きに配置されているU字形の被係止部と、ヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に被係止部と対向する位置に開口部挟持部に設けられ、被係止部を挿脱自在に係止する係止部と、係止部の部分のうち、揺動軸から蓋挟持部側の端部までの部分である一方の部分を被係止部側に押し付ける向きに係止部に付勢するバネとを含み、係止部の部分のうち、一方の部分が、ヒンジ側に開いているコの字形の断面形状であって、被係止部を挿入可能な断面形状に形成され、係止部の部分のうち、他方の部分が、一方の部分の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成され、係止部の一方の部分のコの字形の開いている側に対向する面の内側には、コの字形の開いている側に突出する突起であって、開口部挟持部側に被係止部を留める突起が設けられている。
被係止部が開口部挟持部に向かって突出しているU字形に形成され、係止部の一方の部分がコの字形の断面形状に形成されているので、蓋を閉じる場合に、U字形に形成されている被係止部が、コの字形の断面形状に形成されている係止部の一方の部分に導かれて、係止部の一方の部分に被係止部が挿入されるので、より確実に、被係止部が係止部に係止され、より確実に、瓶の蓋を閉じることができる。係止部の一方の部分がコの字形の断面形状に形成されているので、係止部の他方の部分が押圧されていて、係止部の一方の部分が被係止部から離れた位置にあっても、蓋を閉じる場合に、係止部の一方の部分と被係止部とが干渉することがなく、被係止部が、コの字形の断面形状に形成されている係止部の一方の部分に導かれて、係止部の一方の部分に被係止部が挿入されるので、より確実に、被係止部が係止部に係止され、より確実に、瓶の蓋を閉じることができる。また、係止部の一方の部分がコの字形の断面形状に形成されているので、コの字形の平滑な面が外側になり、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制でき、また仮に収容物が付着しても簡単に取れるので、より安全に、より清潔に使用することができる。
係止部がヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に設けられているので、係止部の一方の部分の変位をより大きくすることができ、従って、被係止部のU字形の閉じている側の端部と係合する突起を十分に高くすることができ、より確実に、被係止部が係止部に係止され、より確実に、瓶の蓋を閉じることができる。また、瓶の蓋が閉じられた状態をより確実に維持できる。係止部の他方の部分が、一方の部分の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成されているので、開口部挟持部側に押圧しやすく、より確実に、より簡単に、蓋を開くことができる。係止部がヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に設けられているので、係止部の他方の部分をより小さい力で押しても、係止部の一方の部分の内側の突起と被係止部のU字形の閉じている側の端部との係合を外すことができ、広口瓶を持ったまま、より小さい力で、より確実に、より簡単に、蓋を開くことができる。
また、被係止部が開口部挟持部に向かって突出しているU字形とされているので、係止部を広口瓶の開口から蓋側に向かって突出させる必要がなく、収容物を注いだり、掬い出したりするときに邪魔にならず、また、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制できるので、より安全に、より清潔に使用することができる。さらにまた、被係止部のU字形の閉じている側の端部の長手方向がヒンジの軸と平行する向きに配置されているので、広口瓶の開口の面に平行の向きに必要以上に出っ張ることがなく、邪魔になりにくく、また、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制できるので、より安全に、より清潔に使用することができる。このように、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を開閉でき、より安全に、より清潔に使用することができる。
突起の被係止部に近い側には、コの字形の開いている側に対向する面に対して20度以上60度以下の角度の傾斜を形成し、突起の揺動軸に近い側には、コの字形の開いている側に対向する面に対して80度以上100度以下の角度の傾斜を形成することができる。このようにすることで、瓶の蓋の上面を押すだけで、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を閉じることができる。
突起の断面であって、被係止部のU字形の閉じている側の端部の断面方向の断面は、三角状とすることができる。
バネによって係止部の一方の部分が開口部挟持部側に押し付けられている場合、係止部の一方の部分のコの字形の開いている側が、開口部挟持部に当接することで、被係止部が係止部に挿入可能な位置に係止部の位置が規制されるようにすることができる。このようにすることで、蓋を閉じる場合に、U字形に形成されている被係止部が、位置が規制されている係止部の一方の部分に導かれて、係止部の一方の部分に被係止部が挿入されるので、より確実に、被係止部が係止部に係止され、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を閉じることができる。
バネは、板バネまたはねじりコイルバネとすることができる。このようにすることで、バネを係止部と広口瓶の側面との間に収めることができる。
蓋挟持部と開口部挟持部とを接合するヒンジに、蓋挟持部と開口部挟持部とが所定の角度以上に開こうとする場合、開く動作を規制する開き角度規制部を設けることができる。このようにすることで、蓋を開ける場合に、所定の角度以上に開こうとする動作が規制されるので、蓋が開きすぎて広口瓶が倒れてしまうことを防止でき、より安全に、より清潔に使用することができる。
開き角度規制部を、ヒンジの開口部挟持部側に設けられている突起であって、蓋挟持部が開かれたときヒンジの蓋挟持部側に接触する突起とすることができる。このようにすることで、より容易に製造することができる。
蓋挟持部および開口部挟持部を、金属材料で形成することができる。このようにすることで、へたりがより少なくなり、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を開閉できる。また、樹脂等に比較すると、油などの汚れを比較的簡単に落とすことができるので、より安全に、より清潔に使用することができる。
蓋挟持部を、線状の金属材料で形成し、開口部挟持部を、板状の金属材料で形成することができる。このようにすることで、特殊な材料や加工を必要とせず、より容易に製造することができる。
蓋挟持部の一部を、開口部挟持部に対して蓋挟持部を開き方向に付勢するバネ状に形成することができる。
広口瓶に開閉器具を装着することができる。
以上のように、本発明によれば、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を開閉でき、より安全に、より清潔に使用することができる。
広口瓶11の構成の一例を示す左側面図である。 広口瓶11の構成の一例を示す正面図である。 広口瓶11の構成の一例を示す右側面図である。 広口瓶11の構成の一例を示す背面図である。 広口瓶11の構成の一例を示す上面図である。 開口部挟持部61が装着されている瓶21の本体31を示す上面図である。 係止部72および被係止部106の外形と図5中のA-B線における係止部72および被係止部106の断面とを拡大して示す拡大図である。 ヒンジの拡大図である。 ヒンジに設けられている突起を拡大して示す図である。 蓋32を開ける動作を示す広口瓶11の左側面図である。 係止部72および被係止部106の外形と図5中のA-B線における係止部72および被係止部106の断面とを拡大して示す拡大図である。 係止部72および被係止部106の外形と図5中のA-B線における係止部72および被係止部106の断面とを拡大して示す拡大図である。 蓋32を開ける動作を示す広口瓶11の左側面図である。 蓋32を開ける動作を示す広口瓶11の左側面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の開閉器具は、広口瓶の蓋の側面の外周を挟持する蓋挟持部(例えば、図1の蓋挟持部62)と、広口瓶の開口部の外周を挟持する開口部挟持部(例えば、図1の開口部挟持部61)とがヒンジで接合され、広口瓶に蓋を開閉自在に装着する開閉器具であって、ヒンジに対向する側に蓋挟持部に形成され、開口部挟持部に向かって突出しているU字形であって、U字形の閉じている側の端部の長手方向がヒンジの軸と平行する向きに配置されているU字形の被係止部(例えば、図1の被係止部106)と、ヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に被係止部と対向する位置に開口部挟持部に設けられ、被係止部を挿脱自在に係止する係止部(例えば、図1の係止部72)と、係止部の部分のうち、揺動軸(例えば、図1の揺動軸73)から蓋挟持部側の端部までの部分である一方の部分(例えば、図1のコの字状部92)を被係止部側に押し付ける向きに係止部に付勢するバネ(例えば、図1のバネ74)とを含み、係止部の部分のうち、一方の部分が、ヒンジ側に開いているコの字形の断面形状であって、被係止部を挿入可能な断面形状に形成され、係止部の部分のうち、他方の部分(例えば、図1のレバー91)が、一方の部分の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成され、係止部の一方の部分のコの字形の開いている側に対向する面の内側には、コの字形の開いている側に突出する突起であって、コの字形の開いている側に対向する面に対して、被係止部に近い側の傾斜の角度が、20度以上60度以下であり、揺動軸に近い側の傾斜の角度が、80度以上100度以下である突起(例えば、図5の突起131)が設けられている。
以下、本発明の一実施の形態の広口瓶および開閉器具を図1乃至図14を参照して説明する。図1乃至図5は、それぞれ、広口瓶11の構成の一例を示す左側面図、正面図、右側面図、背面図および上面図である。
なお、以下、広口瓶11に対して前後の方向をY軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、左右の方向をX軸で図示する。また、以下、X軸方向のうち、図2中の左側を単に左側と称し、X軸方向のうち、図2中の右側を単に右側と称する。さらに、以下、Y軸方向のうち、図1中の右側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図1中の左側を単に後側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図1中の上側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図1中の下側を単に下側と称する。また、Z軸方向を、単に上下方向とも称し、X軸およびY軸に平行な面に沿う方向を単に水平方向または横方向とも称する。
広口瓶11は、略円柱状に形成されている蓋付きの瓶である。広口瓶11には、開閉器具が装着されている。広口瓶11の蓋は、開閉器具により、開閉可能とされている。広口瓶11は、密閉瓶または密封容器などとも称される。
広口瓶11は、瓶21および開閉器具51からなる。瓶21は、ガラス材で略円柱状に形成されている蓋付きの瓶である。瓶21は、本体31、蓋32およびパッキン33からなる。本体31は、固体または液体である収容物を収容する。例えば、本体31は、食品や各種の材料などである収容物を収容する。本体31の口(以下、開口部と称する。)は、収容物を収容する部分の水平方向の断面と概ね同じ程度の大きさとされている。
蓋32は、パッキン33を挟んで、本体31の開口部を閉じる。蓋32には、パッキン33が装着されている。パッキン33は、本体31の開口部に沿う形状であって、中心側が抜いてある円板状に形成され、本体31の開口部が蓋32で閉じられたとき、隙間を塞ぎ、密閉性を高める。パッキン33は、弾性を備える天然ゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム若しくはフッ素ゴムまたは四フッ化エチレン樹脂などの天然樹脂または合成樹脂などから形成されている。
開閉器具51は、瓶21に装着されている。開閉器具51は、瓶21の蓋32を本体31に対して開閉自在に保持する。
開閉器具51は、開口部挟持部61および蓋挟持部62からなる。開口部挟持部61は、ステンレススチールやメッキ鋼板などの板状の金属材料で形成され、瓶21の本体31の開口部の外周を挟持する。蓋挟持部62は、ステンレススチールやメッキ鋼材などの線状の金属材料で形成され、瓶21の蓋32の側面の外周を挟持する。開口部挟持部61と蓋挟持部62とは、後述するヒンジで接合されている。開口部挟持部61が、板状の金属材料で形成され、蓋挟持部62が、線状の金属材料で形成されるので、特殊な材料や加工を必要とせず、より容易に製造することができる。また、開口部挟持部61および蓋挟持部62を、金属材料で形成すると、へたりがより少なくなり、より確実に、より簡単に、瓶の蓋を開閉できる。さらにまた、樹脂等に比較すると、汚れを比較的簡単に落とすことができるので、より安全に、より清潔に使用することができる。
まず、開口部挟持部61の構成の詳細について説明する。開口部挟持部61は、口金部71、係止部72、揺動軸73、バネ74および留め具75からなる。口金部71は、一体に形成され、瓶21の本体31の開口部の外周を挟持する。口金部71には、支持部81、挟持部82および支持部83が形成されている。口金部71は、1枚の板を折り曲げて左右対称に形成されている。
支持部81は、口金部71の開いている端部側である、口金部71の一方の端部側(後側の端部側)に形成されている。支持部81は、概ね平行に配置されている2枚の板状の部分である。支持部81の2枚の板には、円形のヒンジ孔95が同軸に形成されている。詳細は後述するが、ヒンジ孔95には、蓋挟持部62が回動自在に通されて、ヒンジが形成される。支持部81の2枚の板は、留め具75に形成されている2つの平行に配置されているスリットにそれぞれ挿入されて、支持部81が開かないように留められている。
挟持部82は、支持部81および支持部83に挟まれている部分である。挟持部82は、それぞれ、水平方向の断面が半円の周状の2枚の板状の部分からなる略円形状に形成されている。挟持部82は、本体31の開口部に設けられている留め溝41であって、本体31の開口部の側面が1周に渡って凹んだ形状に形成されている留め溝41に嵌められて、本体31の開口部の外周を挟持する。
支持部83は、口金部71の閉じている端部側である、口金部71の他方の端部側(前側の端部側)に形成されている、断面がコの字状に形成されている部分である。支持部83には、揺動軸73が通され、揺動軸73によって係止部72が揺動自在に固定される。すなわち、例えば、支持部83と係止部72とに、揺動軸73を通す孔が同軸に開けられ、その孔にリベットである揺動軸73が通されて、揺動軸73の胴の端部がかしめられて(潰されて)、揺動軸73によって係止部72が支持部83に揺動自在に固定される。
係止部72は、揺動軸73により揺動自在に支持部83に固定され、蓋挟持部62の一方の端部を挿脱自在に係止する。係止部72の外側は、一体に形成されている。バネ74は、金属製のU字状の板バネである。バネ74の一方の端部は、本体31の側面に接し、バネ74の他方の端部は、係止部72の下側の部分の内側に接している。バネ74は、係止部72の上側の部分を支持部83側に押し付ける向きに係止部72に付勢する。バネ74は、金属製のねじりコイルバネとすることもできる。バネ74を、板バネまたはねじりコイルバネとすることで、バネ74を係止部72と本体31の側面との間に収めることができる。
係止部72には、レバー91、コの字状部92、挿入口93および位置規制部94が形成されている。レバー91は、係止部72の下側の部分として板状に形成されている。レバー91の正面側の面、すなわち、レバー91の外側の面には、滑り止めのため、円形状の窪みが設けられている。コの字状部92は、係止部72の上側の部分として、瓶21側に開いているコの字形の断面形状に形成されている。挿入口93は、係止部72の上側の開口であり、蓋挟持部62の一方の端部を挿入可能な形状に形成されている。
位置規制部94は、係止部72のコの字形の開いている側、すなわち、瓶21側に形成され、バネ74によってコの字状部92が支持部83側に押し付けられている場合、支持部83に当接する。
すなわち、レバー91は、コの字状部92の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成されている。なお、板状のレバー91は、コの字状部92の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に対して、面が折れ曲がる方向に角度を付けて連なる。このようにすることで、瓶21の本体31の側面に対して、レバー91を押しやすい角度に配置することができる。また、レバー91を曲面状に形成することもできる。
コの字状部92は、係止部72の上側の部分として、瓶21側に開いているコの字形の断面形状であって、蓋挟持部62の一方の端部を挿入可能な断面形状に形成されている。位置規制部94は、バネ74によって係止部72のコの字状部92が支持部83側に押し付けられている場合、支持部83に当接することで、蓋挟持部62の一方の端部が挿入口93に挿入可能な位置に係止部72の位置を規制する。
次に、蓋挟持部62の構成の詳細について説明する。蓋挟持部62は、一体に形成され、瓶21の蓋32の側面の外周を挟持する。蓋挟持部62には、ヒンジ軸101、バネ部102、支持部103、挟持部104、支持部105および被係止部106が形成されている。蓋挟持部62は、1枚の金属線(金属棒)を折り曲げて左右対称に形成されている。
ヒンジ軸101は、蓋挟持部62の開いている端部側である、蓋挟持部62の一方の端部側(後側の端部側)に形成されている。ヒンジ軸101は、左右に開いている概ね同軸状に形成され、ヒンジ孔95に回動自在に通される。すなわち、ヒンジ孔95が設けられている支持部81とヒンジ軸101とで、ヒンジが形成され、開口部挟持部61に対して蓋挟持部62が回動自在に固定されている。
バネ部102は、ヒンジ軸101と支持部103との間に形成され、左右ずつ巻かれたコイルバネ状に形成されている部分である。バネ部102は、開口部挟持部61に対して蓋挟持部62を開き方向に付勢する。バネ部102を設けることにより、蓋32を閉じた場合、本体31の開口に対して蓋32が均等に押し付けられるようになり、広口瓶11の密閉性が向上する。
支持部103は、バネ部102と挟持部104との間に形成され、概ね平行に配置されている2本の線状の部分である。支持部103は、バネ部102と挟持部104とを繋いで、バネ部102に挟持部104を支持させる。
挟持部104は、支持部103および支持部105に挟まれている部分である。挟持部104は、それぞれ、水平方向の断面が半円の周状の2本の線状の部分からなる略円形状に形成されている。挟持部104は、蓋32の側面に設けられている留め溝42であって、蓋32の側面が1周に渡って凹んだ形状に形成されている留め溝42に嵌められて、蓋32の側面の外周を挟持する。
支持部105は、挟持部104と被係止部106との間に形成され、概ね平行に配置されている2本の線状の部分である。支持部105は、蓋32の側面に対して外側に突出する方向に伸びて、被係止部106が係止部72の挿入口93に挿入可能な位置に被係止部106を配置する。
被係止部106は、下に向かって突出しているU字形であって、U字形の閉じている側の端部の長手方向が瓶21の側面と平行する向きに配置されているU字形に形成されている。すなわち、被係止部106の端部は、支持部81とヒンジ軸101とで形成されるヒンジおよび揺動軸73の軸方向に閉じている。言い換えれば、被係止部106は、蓋32が閉じられている場合、蓋32の側面から本体31の側面に向かって突出しているU字形に形成されている。また、被係止部106の端部は、蓋32の側面に接する方向に伸びて閉じられている。被係止部106の端部は軸状(円柱状)に形成され、被係止部106、ヒンジおよび揺動軸73の軸の向きは一致していると言うこともできる。
次に、図5、図6および図7を参照して、コの字状部92の内側に設けられている、被係止部106を係止するための突起131について説明する。図6は、開口部挟持部61が装着されている瓶21の本体31を示す上面図である。図7は、係止部72および被係止部106の外形と図5中のA-B線における係止部72および被係止部106の断面とを拡大して示す拡大図である。
突起131は、コの字状部92の内側に設けられ、コの字状部92のコの字形の開いている側に突出している。突起131は、コの字状部92に被係止部106が挿入された場合、開口部挟持部61側に被係止部106を留める。すなわち、コの字状部92に被係止部106が挿入された場合、被係止部106を係止する。突起131は、金属板または金属線などの金属材料で形成されている。例えば、突起131は、コの字状部92の内側に溶接されるか、ロウ付けされて固定される。例えば、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の断面方向(Y軸およびZ軸で規定される平面の方向)における、突起131の断面の形状は、三角状とされている。
より詳細には、突起131の断面であって、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の断面方向(Y軸およびZ軸で規定される平面の方向)の断面において、被係止部106に近い側の傾斜の角度は、コの字状部92の面のうちの、コの字形の開いている側に対向する面(前側の面)に対して、20度以上60度以下とされている。また、突起131の断面であって、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の断面方向(Y軸およびZ軸で規定される平面の方向)の断面において、揺動軸73に近い側の傾斜の角度は、コの字状部92の面のうちの、コの字形の開いている側に対向する面(前側の面)に対して、80度以上100度以下とされている。
このようにすることで、バネ74によってコの字状部92が被係止部106側に押し付けられている場合、被係止部106が挿入口93からコの字状部92に挿入されると、被係止部106に近い側の傾斜の角度が20度以上60度以下とされているので、被係止部106に近い側の傾斜によって突起131が押圧されて、係止部72が揺動して、被係止部106から突起131が逃げる。
さらに被係止部106が押し込まれて、被係止部106が突起131を乗り越えると、バネ74によってコの字状部92が被係止部106側に押し付けられているので、突起131が被係止部106側に戻り、突起131の傾斜のうち、揺動軸73に近い側の傾斜の角度が80度以上100度以下とされているので、突起131が被係止部106を抑えることになり、これにより、被係止部106のU字形の閉じている側の端部と突起131とが係合して、被係止部106が係止部72に係止させられる。このように、瓶21の蓋32の上面を下向きに押すだけで、より確実に、より簡単に、瓶21の蓋32を閉じることができる。
また、広口瓶11の本体31の側面に向かって係止部72のレバー91が押圧されて係止部72が揺動させられた場合、突起131の傾斜のうち、揺動軸73に近い側の傾斜の角度が80度以上100度以下とされているので、被係止部106のU字形の閉じている側の端部を突起131が滑り、被係止部106のU字形の閉じている側の端部と突起131との係合が外れる。
なお、コの字状部92の面のうちの、コの字形の開いている側に対向する面が上下方向に対して0度乃至20度の角度で傾斜し、また、突起131の傾斜のうち、揺動軸73に近い側の傾斜の角度が80度以上100度以下とされ、さらに、パッキン33が弾性を備える材料から形成されているので、蓋32が閉じられた状態をより確実に維持することができる。また、レバー91が押圧された場合、蓋32によってパッキン33が潰されて、被係止部106のU字形の閉じている側の端部が突起131から逃げる向き(下向き)に変位することが出来るので、被係止部106のU字形の閉じている側の端部が突起131の傾斜を滑り、より小さい力で、より確実に蓋32を開くことができる。
また、蓋32が閉じている場合、係止部72のコの字状部92の内側に被係止部106が格納されている状態になるので、被係止部106に汚れが付着しにくく、蓋32を開いたときに、瓶21の本体31の開口部から汚れが入ってしまうことが防げる。従って、より安全に、より清潔に使用することができる。
なお、突起131の形状は、三角状であると説明したが、これに限定されるものではない。例えば、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の断面方向(Y軸およびZ軸で規定される平面の方向)における、突起131の断面の形状は、四角形状、L字形状、下側に向いて開いたV字形状、半円形状、半楕円形状または一方の直径が下向きになる四分円形状など各種の形状とすることができる。
また、突起131をバネ鋼材で形成することにより、被係止部106が押し込まれた場合に変形して、被係止部106が突起131を容易に乗り越えられるようにし、一方で、より確実に、開口部挟持部61側に被係止部106を留めるようにすることができる。
より具体的には、例えば、突起131を、バネ鋼材によって、L字形状または下側に向いて開いたV字形状に形成すると、被係止部106が押し込まれた場合に変形して、被係止部106が突起131を容易に乗り越えられ、一方で、より確実に、開口部挟持部61側に被係止部106を留めることができる。
また、例えば、突起131を、硬度の比較的高い鋼材によって、半円形状、半楕円形状または一方の直径が下向きになる四分円形状に形成すると、被係止部106が押し込まれた場合、係止部72が揺動して、被係止部106から突起131が逃げるので、被係止部106が突起131を容易に乗り越えられ、一方で、より確実に、開口部挟持部61側に被係止部106を留めることができる。
なお、突起131は、コの字状部92の内側に溶接されるか、ロウ付けされて固定されていると説明したが、これに限らず、コの字状部92をプレス加工して、切込み加工などにより形成するなど、他の加工により形成することもできる。
次に、図8および図9を参照して、ヒンジの構成の詳細を説明する。図8は、ヒンジの拡大図である。図9は、ヒンジに設けられている突起を拡大して示す図である。
2枚の板状の部分である支持部81は、留め具75に並列に形成されている2つの四角孔であるスリット96にそれぞれ挿入されている。ヒンジ軸101は、折り曲げられて左右に開いている概ね同軸状に形成され、ヒンジ孔95に回動自在に通される。ヒンジ孔95が設けられている支持部81とヒンジ軸101とで、開口部挟持部61に対して蓋挟持部62を回動自在に固定するヒンジが形成される。
支持部81である2枚の板状の部分うちの、右側の板状の部分の内側であって、ヒンジ孔95の後側には、内側に突出した半球状の突起121が形成されている。突起121は、蓋挟持部62が開かれたときヒンジ軸101に接触する。すなわち、突起121は、蓋挟持部62が開かれたときヒンジの蓋挟持部62側に接触して、蓋挟持部62の開く動作を邪魔する。言い換えると、突起121は、蓋挟持部62と開口部挟持部61とが所定の角度以上に開かれようとする場合、開く動作を規制する。
このようにすることで、レバー91を押圧して蓋32を開ける場合に、所定の角度以上に開こうとする動作が規制されるので、蓋32が開きすぎて広口瓶11が倒れてしまうことを防止でき、より安全に、より清潔に使用することができる。また、より容易に製造することができる。
なお、一方の手で本体31を掴んで、他方の手で蓋32を開いた場合には、折り曲げられているヒンジ軸101が突起121を乗り越えて、所望の角度まで蓋32を開くことができるように、突起121の形状が決められている。
次に、図10乃至図14の図面を参照して、レバー91を押圧して蓋32を開ける場合の動作を説明する。図10、図13および図14は、蓋32を開ける動作を示す広口瓶11の左側面図である。図11および図12は、係止部72および被係止部106の外形と図5中のA-B線における係止部72および被係止部106の断面とを拡大して示す拡大図である。
図10に示されるように、閉じられている蓋32を開こうとする場合、図10中の矢印Cに示される向きに、係止部72のレバー91が瓶21の側面に向かって押圧される。すると、係止部72が揺動することで、図10中の矢印Dに示される向きに、コの字状部92が瓶21の側面から離れるように変位することになる。
このとき、図11に示されるように、コの字状部92の内側の突起131の傾斜のうち、揺動軸73に近い側の傾斜によって、被係止部106が下向きに押圧される。これにより、蓋32によってパッキン33の部位のうち被係止部106に近い側の部位が潰されて、被係止部106が下向きに変位できる。すなわち、被係止部106のU字形の閉じている側の端部が突起131から逃げる向きに変位する。これにより、被係止部106のU字形の閉じている側の端部が突起131の傾斜を滑り、被係止部106と突起131との係合が外れる。すなわち、より小さい力でレバー91を押圧できるので、より小さい力で、より確実に蓋32を開くことができる。
被係止部106と突起131との係合が外れると、蓋32によってパッキン33の部位のうち被係止部106に近い側の部位が潰されているので、パッキン33の弾力およびバネ部102の付勢力により、図12に示されるように、蓋32が開かれる。
このとき、図13に示されるように、ヒンジの突起121により、開かれた蓋32の角度が規制されて、蓋32が開く勢いで広口瓶11に加わる力や蓋32が開くことにより広口瓶11の重心の位置が広口瓶11の底面から外れることがなく、従って、広口瓶11を倒すことなく、より安全に蓋32を開くことができる。
蓋32が開かれた後、レバー91を離すと、図14に示されるように、バネ74の付勢力により、図14中の矢印Eに示される向きに、係止部72のレバー91が瓶21の側面から離れるように変位する。すると、係止部72が揺動することで、図14中の矢印Fに示される向きに、コの字状部92が瓶21の側面に近づくように変位することになる。
蓋32を大きく開くには、一方の手で本体31を掴んで、他方の手で蓋32を開けばよく、ヒンジ軸101が突起121を乗り越えて、所望の角度まで蓋32を開くことができる。
次に、蓋32を閉じる場合について説明する。開いている蓋32を閉じようとする場合、蓋32の上面が下向きに押圧される。図6に示されるように、係止部72の挿入口93が蓋挟持部62の一方の端部を挿入可能な形状に形成され、また、コの字状部92が瓶21側に開いているコの字形の断面形状に形成されているので、挿入口93からコの字状部92に導かれて蓋挟持部62がコの字状部92の内側に入る。
そして、被係止部106が挿入口93からコの字状部92に挿入され、突起131に当たると、被係止部106に近い側の傾斜の角度が20度以上60度以下とされているので、被係止部106に近い側の傾斜によって突起131が押圧されて、コの字状部92が手前側に変位して、係止部72が揺動する。これにより、突起131が邪魔にならずに、被係止部106がさらにコの字状部92に挿入される。被係止部106が突起131を乗り越えて、被係止部106による突起131の押圧がなくなると、バネ74によってコの字状部92が被係止部106側に押し付けられているので、図7に示されるように、コの字状部92が後側に変位して、係止部72がコの字状部92が瓶21の側面に近づく姿勢に戻る。
その結果、被係止部106のU字形の閉じている側の端部と突起131とが係合して、被係止部106が係止部72に係止させられる。このように、より小さい力で、より確実に蓋32を閉じることができる。
すなわち、係止部72の一方の部分であるコの字状部92の内側には、バネ74によって係止部72のコの字状部92が開口部挟持部61側に押し付けられている場合、被係止部106が係止部72に挿入されたとき、被係止部106のU字形の閉じている側の端部と係合して被係止部106を係止させ、係止部72の他方の部分であるレバー91が開口部挟持部61側に押圧されて係止部72が揺動させられた場合、被係止部106のU字形の閉じている側の端部との係合が外れる突起131が設けられていると言うこともできる。
以上のように、広口瓶11の蓋32の側面の外周を挟持する蓋挟持部62と、広口瓶11の開口部の外周を挟持する開口部挟持部61とがヒンジで接合され、広口瓶11に蓋32を開閉自在に装着する開閉器具51に、ヒンジに対向する側に蓋挟持部62に形成され、開口部挟持部61に向かって突出しているU字形であって、U字形の閉じている側の端部の長手方向がヒンジの軸と平行する向きに配置されているU字形の被係止部106と、ヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に被係止部106と対向する位置に開口部挟持部61に設けられ、被係止部106を挿脱自在に係止する係止部72と、係止部72の部分のうち、揺動軸から蓋挟持部62側の端部までの部分である一方の部分を被係止部106側に押し付ける向きに係止部72に付勢するバネ74とを設けることができる。
係止部72の部分のうち、一方の部分であるコの字状部92が、ヒンジ側に開いているコの字形の断面形状であって、被係止部106を挿入可能な断面形状に形成され、係止部72の部分のうち、他方の部分であるレバー91が、コの字状部92の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成されている。係止部72のコの字状部92のコの字形の開いている側に対向する面の内側には、コの字形の開いている側に突出する突起131であって、開口部挟持部61側に被係止部106を留める突起131が設けられている。
被係止部106が開口部挟持部61に向かって突出しているU字形に形成され、係止部72の一方の部分であるコの字状部92がコの字形の断面形状に形成されているので、蓋32を閉じる場合に、U字形に形成されている被係止部106が、コの字形の断面形状に形成されている係止部72のコの字状部92に導かれて、係止部72のコの字状部92に被係止部106が挿入されるので、より確実に、被係止部106が係止部72に係止され、より確実に、瓶21の蓋32を閉じることができる。
係止部72のコの字状部92がコの字形の断面形状に形成されているので、係止部72のレバー91が押圧されていて、係止部72のコの字状部92が被係止部106から離れた位置にあっても、蓋32を閉じる場合に、係止部72のコの字状部92と被係止部106とが干渉することがなく、被係止部106が、コの字形の断面形状に形成されている係止部72のコの字状部92に導かれて、係止部72のコの字状部92に被係止部106が挿入されるので、より確実に、被係止部106が係止部72に係止され、より確実に、瓶21の蓋32を閉じることができる。また、係止部72のコの字状部92がコの字形の断面形状に形成されているので、コの字形の平滑な面が外側になり、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制でき、また仮に収容物が付着しても簡単に取れるので、より安全に、より清潔に使用することができる。
係止部72がヒンジの軸と平行する向きの揺動軸73により揺動自在に設けられているので、係止部72のコの字状部92の変位をより大きくすることができ、従って、被係止部106のU字形の閉じている側の端部と係合する突起131を十分に高くすることができ、より確実に、被係止部106が係止部72に係止され、より確実に、瓶の蓋32を閉じることができる。係止部72のレバー91が、コの字状部92の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成されているので、開口部挟持部61側に押圧しやすく、より確実に、より簡単に、蓋32を開くことができる。係止部72がヒンジの軸と平行する向きの揺動軸73により揺動自在に設けられているので、係止部72のレバー91をより小さい力で押しても、係止部72のコの字状部92の内側の突起131と被係止部106のU字形の閉じている側の端部との係合を外すことができ、広口瓶11を持ったまま、より小さい力で、より確実に、より簡単に、蓋32を開くことができる。
また、被係止部106が開口部挟持部61に向かって突出しているU字形とされているので、係止部72を広口瓶11の開口から蓋32側に向かって突出させる必要がなく、収容物を注いだり、掬い出したりするときに邪魔にならず、また、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制できるので、より安全に、より清潔に使用することができる。さらにまた、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の長手方向がヒンジの軸と平行する向きに配置されているので、広口瓶11の開口の面に平行の向きに必要以上に出っ張ることがなく、邪魔になりにくく、また、引っ掛かったり、収容物が付着してしまったりすることを抑制できるので、より安全に、より清潔に使用することができる。このように、より確実に、より簡単に、瓶の蓋32を開閉でき、より安全に、より清潔に使用することができる。
突起131の被係止部106に近い側には、コの字状部92のコの字形の開いている側に対向する面に対して20度以上60度以下の角度の傾斜を形成し、突起131の揺動軸73に近い側には、コの字状部92コの字形の開いている側に対向する面に対して80度以上100度以下の角度の傾斜を形成することができる。このようにすることで、瓶21の蓋32の上面を押すだけで、より確実に、より簡単に、瓶21の蓋32を閉じることができる。
突起131の断面であって、被係止部106のU字形の閉じている側の端部の断面方向の断面は、三角状とすることができる。
バネ74によって係止部72のコの字状部92が開口部挟持部61側に押し付けられている場合、係止部72のコの字状部92のコの字形の開いている側が、開口部挟持部61に当接することで、被係止部106が係止部72に挿入可能な位置に係止部72の位置が規制されるようにすることができる。このようにすることで、蓋32を閉じる場合に、U字形に形成されている被係止部106が、位置が規制されている係止部72のコの字状部92に導かれて、係止部72のコの字状部92に被係止部106が挿入されるので、より確実に、被係止部106が係止部72に係止され、より確実に、より簡単に、瓶の蓋32を閉じることができる。
バネ74は、板バネまたはねじりコイルバネとすることができる。
蓋32挟持部62と開口部挟持部61とを接合するヒンジに、蓋挟持部62と開口部挟持部61とが所定の角度以上に開こうとする場合、開く動作を規制する開き角度規制部として突起121を設けることができる。このようにすることで、蓋32を開ける場合に、所定の角度以上に開こうとするとき、開く動作が規制されるので、蓋32が開きすぎて広口瓶11が倒れてしまうことを防止でき、より安全に、より清潔に使用することができる。
開き角度規制部を、ヒンジの開口部挟持部61側に設けられている突起121であって、蓋挟持部62が開かれたときヒンジの蓋挟持部62側に接触する突起121とすることができる。このようにすることで、より容易に製造することができる。
蓋挟持部62および開口部挟持部61を、金属材料で形成することができる。このようにすることで、へたりがより少なくなり、より確実に、より簡単に、瓶21の蓋32を開閉できる。また、樹脂等に比較すると、油などの汚れを比較的簡単に落とすことができるので、より安全に、より清潔に使用することができる。
蓋挟持部62を、線状の金属材料で形成し、開口部挟持部61を、板状の金属材料で形成することができる。このようにすることで、特殊な材料や加工を必要とせず、より容易に製造することができる。
蓋挟持部62の一部を、開口部挟持部61に対して蓋挟持部62を開き方向に付勢するバネ状に形成することができる。
広口瓶11に開閉器具51を装着することができる。
なお、瓶21は、ガラス製であると説明したが、これに限らず、アクリルやポリエチレンテレフタレートなど樹脂製であってもよい。瓶21は、一般の広口瓶と称することができるものであればよい。
また、開口部挟持部61および蓋挟持部62は、ステンレススチールやメッキ鋼材などの金属材料で形成されると説明したが、これに限らず、ポリアセタールやポリアミドなどのエンジニアリングプラスチックなど樹脂により形成するようにしてもよい。
なお、レバー91は、板状に形成されると説明したが、これに限らず、棒状であってもよい。バネ74は、板バネまたはねじりコイルバネであると説明したが、係止部72に付勢できればよく、松葉バネや竹の子バネなどの他の形状のバネであってもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 広口瓶, 21 瓶, 31 本体, 32 蓋, 33 パッキン, 41および42 留め溝, 51 開閉器具, 61 開口部挟持部, 62 蓋挟持部, 71 口金部, 72 係止部, 73 揺動軸, 74 バネ, 75 留め具, 81 支持部, 82 挟持部, 83 支持部, 91 レバー, 92 コの字状部, 93 挿入口, 94 位置規制部, 95 ヒンジ孔, 101 ヒンジ軸, 102 バネ部, 103 支持部, 104 挟持部, 105 支持部, 106 被係止部, 121および131 突起

Claims (11)

  1. 広口瓶の蓋の側面の外周を挟持する蓋挟持部と、広口瓶の開口部の外周を挟持する開口部挟持部とがヒンジで接合され、広口瓶に蓋を開閉自在に装着する開閉器具において、
    前記ヒンジに対向する側に前記蓋挟持部に形成され、前記開口部挟持部に向かって突出しているU字形であって、U字形の閉じている側の端部の長手方向が前記ヒンジの軸と平行する向きに配置されているU字形の被係止部と、
    前記ヒンジの軸と平行する向きの揺動軸により揺動自在に前記被係止部と対向する位置に開口部挟持部に設けられ、前記被係止部を挿脱自在に係止する係止部と、
    前記係止部の部分のうち、前記揺動軸から前記蓋挟持部側の端部までの部分である一方の部分を前記被係止部側に押し付ける向きに前記係止部に付勢するバネと
    を含み、
    前記係止部の部分のうち、前記一方の部分が、前記ヒンジ側に開いているコの字形の断面形状であって、前記被係止部を挿入可能な断面形状に形成され、
    前記係止部の部分のうち、他方の部分が、前記一方の部分の面のうち、コの字形の開いている側に対向する面に連なる板状に形成され、
    前記係止部の前記一方の部分のコの字形の開いている側に対向する面の内側には、コの字形の開いている側に突出する突起であって、前記開口部挟持部側に前記被係止部を留める突起が設けられている
    開閉器具。
  2. 請求項1に記載の開閉器具において、
    前記突起の前記被係止部に近い側には、コの字形の開いている側に対向する面に対して20度以上60度以下の角度の傾斜が形成され、
    前記突起の前記揺動軸に近い側には、コの字形の開いている側に対向する面に対して80度以上100度以下の角度の傾斜が形成されている
    開閉器具。
  3. 請求項2に記載の開閉器具において、
    前記突起の断面であって、前記被係止部のU字形の閉じている側の端部の断面方向の断面は、三角状である
    開閉器具。
  4. 請求項1に記載の開閉器具において、
    前記バネによって前記係止部の前記一方の部分が前記開口部挟持部側に押し付けられている場合、前記係止部の前記一方の部分のコの字形の開いている側が、前記開口部挟持部に当接することで、前記被係止部が前記係止部に挿入可能な位置に前記係止部の位置が規制される
    開閉器具。
  5. 請求項1に記載の開閉器具において、
    前記バネは、板バネまたはねじりコイルバネである
    開閉器具。
  6. 請求項1に記載の開閉器具において、
    前記蓋挟持部と前記開口部挟持部とを接合する前記ヒンジに、前記蓋挟持部と前記開口部挟持部とが所定の角度以上に開かれようとする場合、開く動作を規制する開き角度規制部が設けられている
    開閉器具。
  7. 請求項6に記載の開閉器具において、
    前記開き角度規制部は、前記ヒンジの前記開口部挟持部側に設けられている突起であって、前記蓋挟持部が開かれたとき前記ヒンジの前記蓋挟持部側に接触する突起である
    開閉器具。
  8. 請求項1に記載の開閉器具において、
    前記蓋挟持部および前記開口部挟持部は、金属材料で形成されている
    開閉器具。
  9. 請求項8に記載の開閉器具において、
    前記蓋挟持部は、線状の金属材料で形成され、
    前記開口部挟持部は、板状の金属材料で形成されている
    開閉器具。
  10. 請求項9に記載の開閉器具において、
    前記蓋挟持部の一部が、前記開口部挟持部に対して前記蓋挟持部を開き方向に付勢するバネ状に形成されている
    開閉器具。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の開閉器具が装着されている広口瓶。

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