JP6533686B2 - 歯科用吸引器具および歯科用診療装置 - Google Patents
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本発明は、歯科用吸引器具の操作性を向上させることを目的とする。
ここで、前記第1部材は、前記第2部材に対して取り外し可能であることを特徴とすることができる。この場合、第1部材を洗浄、消毒することが可能となり、歯科用吸引器具の清潔性が向上する。
また、歯科用吸引器具は、前記第2部材に取り付けられ、前記押圧部が押圧された場合に吸引を行うか否かを切り替えるための信号を出力する切り替え部をさらに有し、前記切り替え部は、前記第1部材が前記第2部材に対して回転された場合に、当該第1部材に案内されて当該第2部材に対して回転することを特徴とすることができる。
さらにまた、前記第2部材には、前記導線に接続された電線が設けられるとともに廃液を回収するホースが接続されていることを特徴とすることができる。この場合、ホースに設けられた電線の断線が抑制される。
また、前記第2部材は、前記接点部材を支持する円筒状の支持部材と、当該支持部材および当該支持部材に支持された当該接点部材の外周を覆う円筒状のカバー部材と、当該支持部材と当該カバー部材との間を密閉する密閉部材とを備え、前記接点部材は、前記支持部材と前記カバー部材と前記密閉部材とに囲まれる空間内に設けられることを特徴とすることができる。この場合、接点部材に廃液等が接触することが抑制され、接点部材の腐食が抑制される。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態が適用される歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、診療台2が設けられている。診療台2は、基台2aと、基台2aにより支持され昇降可能に設けられた座板2bと、一端が座板2bに取り付けられこの一端を中心に回転可能に設けられた背板2cと、背板2cに取り付けられ患者の頭を支えるヘッドレスト2dとから構成されている。
さらに、本実施の形態の供給装置5には、吸引用器具(サクションシリンジ100、サライバエジェクタ150)に取り付けられたホース400の端部が接続されるホース接続部55が設けられている。
そして、本実施の形態の歯科用診療装置1では、吸引用器具(サクションシリンジ100、サライバエジェクタ150)によって吸引された廃液(患者の口腔内から吸引された廃液)が、ホース400を介して収容容器に収容される。
本実施の形態のサクションシリンジ100は、歯科用吸引器具の一例であって、図2に示すように、円筒状の部材により構成され、アシスタントまたは医師によって把持される把持部の一例としての把持部材200と、把持部材200の先端に挿入され、患者の口腔内に溜まった廃液(廃液溜まり部に溜まった廃液)を吸い込む管状部材300と、を備えている。また、本実施の形態のサクションシリンジ100では、把持部材200の他端部にホース400が接続されている。
覆い部材350は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等のゴム材料や樹脂材料により構成され、管状部材300よりも軟質の材料により構成されている。管状部材300に覆い部材350を取り付けることで、管状部材300が患者の口腔内に直接接触することが避けられ、軟質の覆い部材350が、患者の口腔内に接触するようになる。
なお、以下の説明において、把持部材200のうち管状部材300(図2参照)が取り付けられる側を先端側、ホース400が接続される側を後端側と称する場合がある。また、把持部材200の先端側から後端側に向かう方向を、吸引方向と称する場合がある。
図3(a)〜(b)および図4に示すように、把持部材200において本体部210に先端カバー部270を取り付けた状態では、先端カバー部270と後端カバー部290とが接続され、本体部210は、先端カバー部270と後端カバー部290とにより覆われた状態となっている。
なお、先端カバー部270は、本体部210の後述する固定部211に対して回転移動可能に構成されている。
また、回転部212が固定部211の後述するホース継手220から抜け落ちることを抑制するための抜け止めリング213を有している。さらに、本体部210は、固定部211の後述する接点部250と回転部212の後述するスイッチガイド240との間に設けられる密閉部材の一例としてのOリング214、215と、固定部211のホース継手220と回転部212のスイッチガイド240との間に設けられるOリング216と、固定部211のホース継手220の後述する第1円筒部221の外周に取り付けられるOリング217とを有している。
さらに、ホース継手220の第2円筒部222には、先端側から後端側にかけて貫通する2つの貫通孔222c、222dが設けられている。
また、接点部250の第1接点リング252および第2接点リング253には、それぞれ、導線252a、253aが接続されている。
これにより、接点部250の第1接点リング252および第2接点リング253が、ホース400に設けられた電線に電気的に接続される。
第1電極233および第2電極234は、それぞれ金属板を曲げ加工することにより形成され、スイッチ基板232の後端側に突出するように設けられている。本実施の形態では、第1電極233の突出量が、第2電極234と比較して大きくなるようになっている。言い換えると、本実施の形態のスイッチ部230では、第2電極234の端部の位置が、第1電極233の端部よりも後端側にずれている。
スイッチカバー248には、タクトスイッチ231が露出するためのスイッチ孔248aが設けられている。具体的には、図5に示すように、スイッチカバー248がスイッチガイド240に取り付けられた状態で、タクトスイッチ231がスイッチカバー248のスイッチ孔248aから露出した状態となる。
そして、先端カバー部270の内部には、挿入部272の先端部からカバー本体部271の後端部にかけて連続した円柱状の空間が形成されている。なお、本実施の形態の先端カバー部270には、金属材料からなる部材や電気部品は設けられていない。
ここで、本実施の形態では、吸引方向と垂直な面における小径部271aの断面形状が、真円ではなく、楕円状となっている。また、本実施の形態のカバー本体部271では、ボタン孔271bが設けられる部位とボタン孔271bが設けられていない部位とで曲率が異なっている。具体的には、ボタン孔271bが設けられる部位の曲率が、ボタン孔271bが設けられていない部位と比較して小さくなっている。
この例では、規制部272aは、挿入部272の軸方向と直交する面における断面形状が十字型となるように形成されている。
把持部材200を組み立てる際には、まず、本体部210のホース継手220に接点部250を取り付ける。具体的には、ホース継手220の第1円筒部221に対して、先端側から接点部250のリングガイド251を挿入する。この際、ホース継手220に設けられた貫通孔222cに対して第1接点リング252に接続された導線252aを通し、貫通孔222dに第2接点リング253に接続された導線253aを通す。そして、接点部250を第1円筒部221の先端側から後端側に向けて押し込み、リングガイド251の後端部をホース継手220の第1突当面222aに突き当てる。
この際、貫通孔222cから突出する導線252aおよび貫通孔222dから突出する導線253aと、ホース400に設けられた電線とを、それぞれ接続する。
その後、Oリング217を、ホース継手220の第1円筒部221における先端部に取り付ける。これにより、本体部210の組み立てが完了する。
ここで、把持部材200が組み立てられた状態では、図4に示すように、第1接点リング252、第2接点リング253およびスイッチ部230が、リングガイド251、スイッチガイド240、スイッチカバー248およびOリング214、215によって囲まれた空間内に配置されるようになる。これにより、サクションシリンジ100(図2参照)の使用時等に、第1接点リング252、第2接点リング253およびスイッチ部230に、廃液等の水分が接触することが抑制される。言い換えると、第1接点リング252、第2接点リング253およびスイッチ部230が防水される。これにより、第1接点リング252、第2接点リング253およびスイッチ部230の腐食が抑制される。
先端カバー部270を回転させると、カバー本体部271のガイド部271cにスイッチカバー248がガイドされることで、先端カバー部270の回転に連動して本体部210の回転部212が回転移動する。言い換えると、先端カバー部270を回転させることで、固定部211および後端カバー部290に対して、先端カバー部270と回転部212とが連動して回転移動する。
これにより、先端カバー部270の回転に伴って回転部212が固定部211に対して回転移動することで、第1電極233が第1接点リング252に接触した状態で第1接点リング252上を周方向に移動し、第2電極234が第2接点リング253に接触した状態で第2接点リング253上を周方向に移動する。この結果、先端カバー部270を回転させた場合であっても、第1電極233と第1接点リング252との接続が維持され、第2電極234と第2接点リング253との接続が維持される。
したがって、先端カバー部270の回転に伴って回転部212が固定部211に対して回転移動した場合であっても、第1接点リング252および第2接点リング253は回転移動しない。これにより、第1接点リング252に接続される導線252a、第2接点リング253に接続される導線253a、およびこれらに接続されるホース400の電線が、先端カバー部270の回転に伴ってねじれることが抑制される。
Claims (7)
- 診療によって生じた廃液を吸引する管状部材が取り付けられ、押圧されることで吸引を行うか否かを電気的に切り替える押圧部が設けられた管状の第1部材と、
前記第1部材に一端が接続され、廃液を回収するためのホースに他端が接続される管状の第2部材と、を備え、
前記第1部材は、前記第2部材に対して回転可能であることを特徴とする歯科用吸引器具。 - 前記第1部材は、前記第2部材に対して取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用吸引器具。
- 前記第2部材に取り付けられ、前記押圧部が押圧された場合に吸引を行うか否かを切り替えるための信号を出力する切り替え部をさらに有し、
前記切り替え部は、前記第1部材が前記第2部材に対して回転された場合に、当該第1部材に案内されて当該第2部材に対して回転することを特徴とする請求項1または2に記載の歯科用吸引器具。 - 前記切り替え部から出力された信号を前記第1部材および前記第2部材の外部に導く導線と、
前記導線と前記切り替え部とを電気的に接続する接点部材とをさらに備え、
前記接点部材は前記第2部材の周方向に連続して設けられ、
前記切り替え部は、前記第1部材が前記第2部材に対して回転された場合に、当該第1部材に案内されて前記接点部材に沿って移動することを特徴とする請求項3に記載の歯科用吸引器具。 - 前記第2部材には、前記導線に接続された電線が設けられるとともに廃液を回収するホースが接続されていることを特徴とする請求項4に記載の歯科用吸引器具。
- 前記第2部材は、前記接点部材を支持する円筒状の支持部材と、当該支持部材および当該支持部材に支持された当該接点部材の外周を覆う円筒状のカバー部材と、当該支持部材と当該カバー部材との間を密閉する密閉部材とを備え、
前記接点部材は、前記支持部材と前記カバー部材と前記密閉部材とに囲まれる空間内に設けられることを特徴とする請求項4に記載の歯科用吸引器具。 - 診療に用いられる診療用器具と、
前記診療によって生じた廃液の吸引に用いられる歯科用吸引器具と、
前記歯科用吸引器具によって吸引された廃液が収容される収容部とを備え、
前記歯科用吸引器具は、請求項1乃至6の何れかに記載の歯科用吸引器具を含んで構成されることを特徴とする歯科用診療装置。
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