JP6533036B2 - エネルギ管理装置 - Google Patents
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新規機器判定手段は、新規に接続された機器としての新規機器の有無を、新規機器が新規に接続されたときに発信する信号に基づき判定する。
設定値域特定手段は、新規機器から発信された仕様情報に含まれる制御項目のうち、設定値域が存在する制御項目について、設定値を制御項目毎に予め決められた最低値から1段階ずつ上げながら当該設定値の設定で新規機器が正しく作動したか否かを判定し、最初に新規機器が正しく作動した設定値を下限値とし、設定値を制御項目毎に予め決められた最高値から1段階ずつ下げながら当該設定値の設定で新規機器が正しく作動したか否かを判定し、最初に新規機器が正しく作動した設定値を上限値とし、下限値から上限値までを設定値域として特定する。
自動制御手段は、設定値域特定手段によって特定された設定値域内で機器を自動制御する。
<一実施形態>
本発明の一実施形態によるエネルギ管理装置は、図1に示す住宅に設定されている。本実施形態では、電力の需要家としての一般的な戸建て住宅5にエネルギ管理装置10が設置されている場合を例として説明する。
先ず、住宅5に配置された各機器について図1を参照して説明する。
図1に示すように、住宅5には、エネルギ管理装置10に加え、分電盤11、太陽光発電装置12、蓄電装置13、スマートメータ14、および複数の電気機器などが設置されている。
上記電気機器には、少なくとも、リビングに設けられているエアコン21および床暖房22と、寝室に設けられているエアコン23、天窓24および電動ブラインド25と、子供部屋に設けられているエアコン26および天窓27とがある。
太陽光発電装置12は、太陽光を利用して発電し、発電した電力を分電盤11に供給する。また、太陽光発電装置12は、発電した電力量(発電電力量)を計測する。
スマートメータ14は、電力路L1に設けられており、商用電力系統32から購入した電力量(購入電力量)、および、商用電力系統32に売却した電力量(売却電力量)を計測する。
図1において、各ブロックを結ぶ破線はホームネットワーク37を表している。この破線が示す通信は、有線通信としてもよいし、無線通信としてもよい。また、この通信には、例えばECHONET-Lite(登録商標)またはSEP2.0(Smart Energy Profile 2.0)などの通信プロトコルが使用される。なお、図1ではルータ等の機器は図示を省略している。
次に、エネルギ管理装置10の特徴構成について図1〜図4を参照して説明する。
エネルギ管理装置10は、ホームネットワーク37を介してエネルギ管理装置10に新規に接続された電気機器としての新規機器を自動的に認識し、この新規機器を正しく作動させるための各種機能を有している。具体的には、図2に示すように、エネルギ管理装置10は、新規機器判定手段41、仕様情報要求手段42、設定値域特定手段43、消費量取得手段44、設置場所特定手段45、自動認識通知手段46、新機能通知手段47、および自動制御手段48を備えている。
設置場所特定手段45は、新規機器を所定のパターンで作動させ、このときの個別消費電力量の変化に基づき新規機器の設置場所を特定する。上記所定のパターンでの作動とは、例えば起動と停止とを所定回数繰り返すような作動である。この場合、設置場所特定手段45は、新規機器の起動と停止との繰り返しに同期して変化があった個別消費電力量に対応する場所を、新規機器の配置場所と特定する。
次に、エネルギ管理装置10の制御処理について図5、図6を参照して説明する。以下に示す一連の処理は、エネルギ管理装置10が起動されてから起動停止されるまで所定時間毎に繰り返し実行される。
図5のフローチャートが開始されると、先ずステップS1では、新規接続連絡用信号を受信したか否かが判定される。ステップS1の判定が肯定された場合(S1:Yes)、処理はステップS2に移行する。一方、ステップS1の判定が否定された場合(S1:No)、処理は図5のフローチャートを抜ける。
ステップS3では、仕様情報の送信を要求するための要求信号が新規機器に送信される。ステップS3のあと、処理はステップS4に移行する。
ステップS5では、取得した仕様情報に含まれる制御項目の中に、設定値域が存在する制御項目があるか否かが判定される。ステップS5の判定が肯定された場合(S5:Yes)、処理はステップS6に移行する。一方、ステップS5の判定が否定された場合(S5:No)、処理はステップS7に移行する。
図6のフローチャートが開始されると、先ずステップS21では、設定値域を特定する対象となる制御項目が選択される。ステップS21のあと、処理はステップS22に移行する。
ステップS27では、設定値が、制御項目毎に予め決められた最高値となるよう新規機器に指示される。例えば、温度制御については設定値として50℃が指示される。また、湿度制御については設定値として100%が指示される。ステップS27のあと、処理はステップS28に移行する。
ステップS32では、全ての制御項目の設定値域が特定されたか否かが判定される。ステップS32の判定が肯定された場合(S32:Yes)、処理は図5のフローチャートに戻る。一方、ステップS32の判定が否定された場合(S32:No)、処理はステップS21に戻る。
ステップS8では、新規機器の起動と停止との繰り返しに同期して変化があった個別消費電力量に対応する場所が、新規機器の配置場所として特定される。ステップS8のあと、処理はステップS9に移行する。
ステップS10では、新規機器によって新たに追加された機能をユーザーに通知するために、端末38の画面に「○○制御に△△△の連携が出来るようになりました。省エネ効果が向上します。」と表示されるよう端末38に指令信号が送信される。ステップS10のあと、処理は図5のフローチャートを抜ける。
図1に示すように子供部屋にエアコン26および天窓27があるとき、エネルギ管理装置10の自動制御手段48は、子供部屋で第1温調連携制御を実行することできるが、第2温調連携制御を実行することができない。
これに対し、図8に示すように子供部屋に新規機器として電動ブラインド28が新たに設置されると、エネルギ管理装置10の自動制御手段48は、子供部屋で第2温調連携制御を実行することできるようになる。
以上説明したように、本実施形態によるエネルギ管理装置10は、新規機器判定手段41と、仕様情報要求手段42と、設定値域特定手段43と、自動制御手段48とを備えている。新規機器判定手段41は、新規機器が新規に接続されたときに発信する信号に基づき新規機器の有無を判定する。仕様情報要求手段42は、機器の種類および制御項目を含む仕様情報を送信するよう新規機器に要求する。設定値域特定手段43は、新規機器から発信された仕様情報に含まれる制御項目のうち、設定値域が存在する制御項目について、実際に設定可能であるか否かに基づき設定値域を特定する。自動制御手段48は、設定値域特定手段43によって特定された設定値域内で電気機器を自動制御する。
したがって、本実施形態によれば、新規機器が自動認識中にユーザーの意図しない作動を行うことによるユーザーの違和感を軽減することができる。
したがって、本実施形態によれば、新規機器が追加されたことによる効果をユーザーは知ることができ、ユーザーの省エネに対する意識を喚起することができる。
本発明の他の実施形態では、エネルギ管理装置は、戸建て住宅に限らず、例えば集合住宅の住戸、商用店舗、ビル、あるいは工場等に用いられてもよい。
前述の実施形態では、部屋毎に消費電力量を計測していた。これに対し、本発明の他の実施形態では、電気機器毎に消費電力量を計測してもよいし、コンセント毎に消費電力量を計測してもよい。
本発明の他の実施形態では、端末は、エネルギ管理装置と一体に設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、発電装置および蓄電池が設けられなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、電気機器は、ネットワークを介さず直接的にエネルギ管理装置に接続されてもよい。
本発明の他の実施形態では、エネルギ管理装置は、電力、ガス、および水道を含むエネルギのうち少なくとも1つの消費量を管理するよう構成されればよい。
本発明の他の実施形態では、エネルギ管理装置は、エアコン、天窓、および電動ブラインド以外の機器を制御してもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
41・・・新規機器判定手段
42・・・仕様情報要求手段
43・・・設定値域特定手段
48・・・自動制御手段
Claims (4)
- 接続された機器(21〜28)が消費するエネルギを管理するエネルギ管理装置(10)であって、
新規に接続された機器としての新規機器の有無を、当該新規機器が新規に接続されたときに発信する信号に基づき判定する新規機器判定手段(41)と、
前記新規機器判定手段によって前記新規機器が有ると判定された場合、機器の種類および制御項目を含む仕様情報を送信するよう前記新規機器に要求する仕様情報要求手段(42)と、
前記新規機器から発信された前記仕様情報に含まれる制御項目のうち、設定値域が存在する制御項目について、設定値を制御項目毎に予め決められた最低値から1段階ずつ上げながら当該設定値の設定で前記新規機器が正しく作動したか否かを判定し、最初に前記新規機器が正しく作動した設定値を下限値とし、設定値を制御項目毎に予め決められた最高値から1段階ずつ下げながら当該設定値の設定で前記新規機器が正しく作動したか否かを判定し、最初に前記新規機器が正しく作動した設定値を上限値とし、前記下限値から前記上限値までを前記設定値域として特定する設定値域特定手段(43)と、
前記設定値域特定手段によって特定された前記設定値域内で前記機器を自動制御する自動制御手段(48)と、
を備えることを特徴とするエネルギ管理装置。 - 複数のエネルギ供給先にエネルギを分配し且つ前記エネルギ供給先毎のエネルギ消費量を計測可能な分配装置(11)と接続され、前記エネルギ供給先毎のエネルギ消費量を取得する消費量取得手段(44)と、
前記新規機器を所定のパターンで作動させたときの前記エネルギ供給先毎のエネルギ消費量の変化に基づき、複数ある部屋のうちどの部屋に前記新規機器が設置されているかを特定する設置場所特定手段(45)と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ管理装置。 - 前記新規機器判定手段によって前記新規機器が有ると判定されてから、少なくとも、前記設定値域特定手段によって前記設定値域が特定されるまでの間、前記新規機器を自動認識中であることをユーザーに通知する自動認識通知手段(46)、をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギ管理装置。
- 前記新規機器によって新たに追加された機能をユーザーに通知する新機能通知手段(47)、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエネルギ管理装置。
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