JP6532338B2 - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器などの殺菌対象物の内面を紫外線の照射により殺菌する紫外線照射装置に関するものである。
飲食品用または医療用の容器を取り扱う企業は、その容器の殺菌が不十分ゆえに食中毒または医療の事故を引き起こすと、社会からの信用が大きく失墜することになる。このため、これらの容器などには、安全性が重要視される先進諸国で、確実な殺菌が必要である。
現在では、容器を確実に殺菌するための設備として、容器に紫外線を照射する紫外線照射装置が採用されている。紫外線照射装置は、同じ乾式殺菌装置であるガンマ線照射装置や電子線照射装置と比べて、殺菌対象物である容器などを劣化させにくいという長所がある反面、殺菌のために照射時間が若干長くなるという短所がある。従来の紫外線照射装置としては、図14および図15に示すように、紫外線照射ノズル113を有し、この紫外線照射ノズル113を上記容器1の内部に開口部2を通じて挿入しながら、紫外線照射ノズル113の先端に配置された照射源132から紫外線UVを上記容器1の内面に照射するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−21834号公報
ところで、上記特許文献1では、図14および図15に示すように、容器1の内部底面3が平坦であり、この内部底面3の中心部から直上方に紫外線UVの照射源132が位置する。このため、紫外線UVの照射源132に近い内部底面3の中心部は光量Qが高く十分に殺菌されるものの、紫外線UVの照射源132から遠い内部底面3の縁部は光量Qが低く十分に殺菌されないおそれがある。したがって、上記特許文献1に記載の紫外線照射装置では、内部底面3の縁部における殺菌を基準に紫外線UVの照射時間を決定しなければならず、必然的に紫外線UVの照射時間が長くなる。この問題は、上記内部底面3で紫外線UVの照射ムラが生ずることに起因する。
特に、殺菌対象物がペットボトルの場合、ペットボトルの開栓による圧力変動を吸収するために内部底面の中心部が縁部よりも高くされるので、上記特許文献1に記載の紫外線照射装置では上述した照射ムラが一層大きくなる。
このように、殺菌対象物への紫外線の照射時間が長くなることは、殺菌対象物に対する殺菌時間が長くなることにつながる。
そこで、本発明は、殺菌対象物に対する殺菌時間を短縮することができる紫外線照射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明に係る紫外線照射装置は、開口部が形成された殺菌対象物の内部底面を紫外線の照射により殺菌する紫外線照射装置であって、
上記殺菌対象物の内部底面その中心軸上で接近および/または離間しながら紫外線を照射する照射源と、
上記照射源からの紫外線を当該照射源から内部底面に向けて広がる中空の円錐形状または多角錐形状にする屈折部材と、
上記紫外線の照射される内部底面において当該紫外線の光量が一定になるように、上記照射源の接近および/または離間する速度を制御する制御部とを備えるものである。
また、第2の発明に係る紫外線照射装置は、第1の発明に係る紫外線照射装置における屈折部材が、アキシコンレンズであり、
上記紫外線を平行光にして上記アキシコンレンズに導く導光レンズを備えるものである。
さらに、第3の発明に係る紫外線照射装置は、第1の発明に係る紫外線照射装置における屈折部材が、紫外線を集光する回折光学素子であり、
上記紫外線を上記回折光学素子に導く導光レンズを備えるものである。
加えて、第4の発明に係る紫外線照射装置は、第2または第3の発明に係る紫外線照射装置における屈折部材または導光レンズが、照射源からの紫外線の一部を反射させるものである。
また、第5の発明に係る紫外線照射装置は、第1乃至第4のいずれか一つの発明に係る紫外線照射装置において、先端が照射源となり殺菌対象物の開口部に挿入され得る紫外線照射ノズルを備え、
上記紫外線照射ノズルが、紫外線を透過させ得る透過窓と、この透過窓の内側に配置された起伏式反射板とを有し、
上記起伏式反射板は、起立した状態で上記透過窓を覆うことにより当該透過窓から紫外線を出射させず、倒伏した状態で上記透過窓に紫外線を反射させることにより当該透過窓から出射させるものである。
上記紫外線照射装置によると、殺菌対象物の内面において殺菌に必要な紫外線の光量が一定になることにより、紫外線の無駄な照射が抑えられるので、殺菌対象物に対する殺菌時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る紫外線照射装置を示す概略縦断面図であり、紫外線の照射源がペットボトルの内部底面から遠い状態を示す。 同紫外線照射装置を示す概略縦断面図であり、紫外線の照射源がペットボトルの内部底面から近い状態を示す。 本発明の実施例1に係る紫外線照射装置とその周辺の設備を示す概略斜視図である。 同紫外線照射装置の全体構成を示す一部切欠側面図である。 同紫外線照射装置の照射源がペットボトルの内部に挿入された直後を示す拡大縦断面図である。 同紫外線照射装置の照射源がペットボトルの内部底面から遠い状態を示す拡大縦断面図である。 図6の状態でのペットボトルの内部底面を示す平面図である。 同照射源がペットボトルの内部底面から近い状態を示す拡大縦断面図である。 図8の状態でのペットボトルの内部底面を示す平面図である。 同内部底面に紫外線の照射される面積が大きい場合を示す拡大縦断面図である。 同内部底面に紫外線の照射される面積が小さい場合を示す拡大縦断面図である。 本発明の実施例2に係る紫外線照射装置の照射源がペットボトルの内部底面から遠い状態を示す拡大縦断面図である。 本発明の他の実施例に係る紫外線照射装置の光ファイバーを示す拡大縦断面図である。 従来の紫外線照射装置を示す概略縦断面図であり、紫外線の照射源が容器の内部底面から遠い状態を示す。 同紫外線照射装置を示す概略縦断面図であり、紫外線の照射源が容器の内部底面から近い状態を示す。
以下、本発明の実施の形態に係る紫外線照射装置について図面に基づき説明する。
まず、上記紫外線照射装置に係る技術的思想の概略について説明する。
この紫外線照射装置は、図1に示すように、照射する紫外線UVを中空形状(中空Hを有する)にするとともに、図2に示すように、ペットボトル1(殺菌対象物の一例である)の内部底面3(内面の一部である)で殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定になる速度Vで、紫外線UVの照射源32を上記内部底面3に接近および/または離間させるものである。
従来の図14および図15に示す紫外線照射装置では、紫外線UVの照射源132の上記速度Vをどのように制御しても、ペットボトル1の内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qを一定にすることが不可能であり、言い換えれば、当該内部底面3において必然的に照射ムラが生ずる。しかし、本発明の紫外線照射装置では、照射する紫外線UVが中空形状であるから、紫外線UVの照射源32の上記速度Vを適切に制御することにより、容器の内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qを一定にすることが可能であり、言い換えれば、照射ムラを抑え得る。
このように、本発明の紫外線照射装置10では、ペットボトル1の内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定になることにより、紫外線UVの無駄な照射が抑えられるので、ペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施例1に係る紫外線照射装置10について図3〜図9に基づき説明する。
図3に示すように、上記紫外線照射装置10は、ターンテーブル8の縁部に等ピッチで多数配置されて、このターンテーブル8と同期して円経路9に搬送される多数のペットボトル1の内面に紫外線UVを照射源32から照射することで、これらペットボトル1の内面を連続して殺菌するものである。円経路9に搬送されているペットボトル1は、その開口部2が上側(ターンテーブル8側)になる姿勢にされる。ペットボトル1の内面が殺菌される際には、ペットボトル1の上昇により開口部2を通じて紫外線UVの照射源32がペットボトル1の内部に挿入され、ペットボトル1の内面が殺菌された後には、ペットボトル1の下降により開口部2を通じて紫外線UVの照射源32がペットボトル1の内部から出退する。ペットボトル1の上昇および下降は、図3では省略するが、後述する昇降部15(図4参照)により行われる。
図4に示すように、個々の紫外線照射装置10は、紫外線UVを発生させる紫外線発生部12と、紫外線発生部12で発生させた紫外線UVをペットボトル1の内部まで導く紫外線照射ノズル13と、この紫外線発生部12からの紫外線UVを殺菌に適した形状にする調光部14と、ペットボトル1を上昇および下降させる昇降部15と、この昇降部15による上昇および/または下降の速度Vを制御する制御部16とを有する。なお、紫外線照射装置10は電子線照射装置などと比べて軽いので、昇降部15にペットボトル1を上昇および下降させる構成だけでなく、紫外線照射装置10自体を上昇および下降させる構成にすることも可能である。
上記紫外線発生部12は、固定具7によりターンテーブル8に固定されるチャンバー21と、このチャンバー21の内部に配置される紫外線LED群22および集光レンズ23とを具備する。1つの紫外線LEDでは殺菌のための光束が不足するので、上記紫外線LED群22は、複数の紫外線LEDから構成される。上記紫外線LED群22を構成する紫外線LEDは、いずれも、殺菌に適した波長(200〜300nm程度)の紫外線UVを発生させるものである。上記集光レンズ23は、上記紫外線LED群22からの紫外線UVを殺菌に適した光束にするために、上記紫外線LED群22からの紫外線UVを100〜1000倍程度に集光して紫外線照射ノズル13に導くものである。
上記紫外線照射ノズル13は、例えば光ファイバー13である。この光ファイバー13は、基端31が上記チャンバー21における集光レンズ23により紫外線UVの集光される部分に接続され、先端32が上記調光部14に接続される。この光ファイバー13の先端32が、本発明における紫外線UVの照射源32に相当する。
上記昇降部15は、ペットボトル1を保持し得るグリッパー51と、このグリッパー51を上昇および下降させる昇降軸52とを具備する。また、上記昇降部15は、上記ペットボトル1を上昇および下降させることにより、当該ペットボトル1の開口部2から、上記光ファイバー13の先端32近傍も含めて調光部14を挿入および出退させるものである。言い換えれば、上記昇降部15は、図5に示すように、上記紫外線UVの照射源32をペットボトル1の内部底面3に接近および離間させるものである。
図4に示すように、上記制御部16は、ペットボトル1の少なくとも内部底面3において照射される紫外線UVの光量Qが一定となるように、昇降部15によるペットボトル1の上昇および/または下降の速度Vを制御するものである。このため、上記制御部16は、上記制御のために必要なデータが入力される入力部61と、この入力部61に入力されたデータに基づいて上記速度Vを算出する算出部62と、この算出部62により算出された速度Vで昇降軸52にグリッパー51を上昇および/または下降させる出力部63とを具備する。上記入力部61に入力される必要なデータは、例えば、上記調光部14からの紫外線UVの形状および光束、ペットボトル1の少なくとも内部底面3の形状、並びに、紫外線UVの殺菌に必要な光量Qなどである。
以下、本発明の要旨である上記調光部14について詳細に説明する。
図6に示すように、上記調光部14は、上記光ファイバー13の先端32に設けられて紫外線UVを透過させ得る透明円筒ケース41と、この透明円筒ケース41に配置された非球面レンズ42(導光レンズの一例である)およびアキシコンレンズ43(屈折部材の一例である)とを具備する。
上記非球面レンズ42は、その屈折率が光ファイバー13からの紫外線UVを平行光にするようにされ、この平行光の紫外線UVをアキシコンレンズ43に導くものである。
上記アキシコンレンズ43は、上記非球面レンズ42からの平行光の紫外線UVを、平行光のまま、縦断面が逆V字形状(図6参照)で且つ横断面がリング形状(図7参照)になるように、屈折させて透過させるものである。このため、上記アキシコンレンズ43を透過した紫外線UVは、平行光のまま、縦断面が逆V字形状で且つ横断面がリング形状、すなわち、上記アキシコンレンズ43から内部底面3に向けて広がる中空Hの円錐形状(中空形状の一例である)となる。一方で、上記アキシコンレンズ43は、上記非球面レンズ42からの平行光の紫外線UVを、平行光のまま、その一部(例えば50%)が反射するように、入射面に反射コーティングが施される。なお、上記アキシコンレンズ43の入射面は、その頂点が非球面レンズ42に向けられた円錐面である。このため、上記アキシコンレンズ43で反射した紫外線UVは、平行光のまま、縦断面がV字形状で且つ横断面がリング形状、すなわち、上記アキシコンレンズ43から内部側面4に向けて広がる中空の円錐形状となる。なお、上記非球面レンズ42とアキシコンレンズ43との間隔は、上記アキシコンレンズ43で反射した紫外線UVを上記非球面レンズ42が遮らないようにされる。
上記アキシコンレンズ43を透過した紫外線UVが中空Hの円錐形状であることにより、図6および図7に示すように、上記照射源32が内部底面3から遠いと当該内部底面3の縁部に紫外線UVが照射され、図8および図9に示すように、上記照射源32が内部底面3から近いと当該内部底面3の中心部に紫外線UVが照射される。このため、上記調光部14を内部底面3に接近および離間させることにより、図7および図9に示すように、上記内部底面3に照射される紫外線UVのリング形状の径が変化するので、その接近および/または離間の速度Vを適切に制御することにより、上記内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定になる。
上記速度Vは、概略的に、上記照射源32が内部底面3から遠いと(図6参照)低く、上記照射源32が内部底面3から近いと(図8参照)高くなる。なぜなら、上記照射源32が内部底面3から遠いと、紫外線UVの照射が不十分になるので照射時間を長くする必要があり、上記照射源32が内部底面3から近いと、紫外線UVの照射が十分なので照射時間を短くしてもよいからである。また、上記速度Vは、図10に示すように、紫外線UVの照射される面積が大きいと照射時間を長くするようにし、図11に示すように、紫外線UVの照射される面積が小さいと照射時間を短くするように調整される。紫外線UVの照射される面積の大小は、図10および図11に示すような紫外線UVの照射される内面3,4の凹凸具合に依存する他に、紫外線UVの上記内面3,4に対する角度にも依存する。いずれにせよ、上記速度Vは、紫外線UVの照射される内面3,4において当該紫外線UVの光量が一定になるように制御される。
以下、上記紫外線照射装置10の使用方法について説明する。
図3に示すように、ペットボトル1は、円経路9に搬送されながら、内面が殺菌される際に上昇し、内面が殺菌された後に下降する。
図4に示すように、ペットボトル1の内面が殺菌される際には、昇降部15によるペットボトル1の上昇により、開口部2を通じて調光部14(照射源32に接続されている)がペットボトル1の内部に挿入される。図6および図8に示すように、調光部14は、ペットボトル1の内部に挿入および/または出退されながら、中空Hの円錐形状(縦断面が逆V字形状)の紫外線UVを内部底面3に照射するとともに、中空の円錐形状(縦断面がV字形状)の紫外線UVを内部側面4に照射する。
一方で、図4に示すように、制御部16では、内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定となるように、上記挿入および/または出退の速度Vを制御する。具体的には、この制御のために必要なデータが予め入力部61に入力され、これらデータに基づいて算出部62により上記速度Vが算出され、この算出された速度Vで、ペットボトル1を保持するグリッパー51が上昇および/または下降する。
図3に示すように、ペットボトル1の内面が殺菌された後には、ペットボトル1の下降により、開口部2を通じて照射源32がペットボトル1の内部から出退される。そして、このペットボトル1は、円経路9にさらに搬送された後、充填工程など次の工程に入ることになる。
このように、本実施例1に係る紫外線照射装置10によると、ペットボトル1の内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定になることにより、紫外線UVの無駄な照射が抑えられるので、ペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
また、アキシコンレンズ43で反射する紫外線UVにより内部側面4も殺菌されるので、内部側面4を殺菌する操作が別途に必要にならず、結果としてペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
さらに、内部底面3および内部側面4に照射される紫外線UVが平行光なので、殺菌対象物であるペットボトル1の大きさ(内径および高さ)に応じて調光部14を変更する必要がなく、結果として汎用性を高めることができる。
本発明の実施例2に係る紫外線照射装置10は、上記実施例1に係る紫外線照射装置10における調光部14の構成が異なるものである。上記実施例1では、調光部14における非球面レンズ42およびアキシコンレンズ43により、内部底面3および内部側面4に照射される紫外線UVを平行光としたが、本実施例2では、調光部14に他の構成を採用することにより、内部底面3に照射される紫外線UVを平行光ではなく集光とする。
以下、上記実施例1と異なる構成である調光部14に着目して説明するとともに、上記実施例1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例2に係る紫外線照射装置10の調光部14における透明円筒ケース41には、図6に示す上記実施例1のような非球面レンズ42およびアキシコンレンズ43の代わりに、図12に示す球面レンズ46(導光レンズの一例である)および紫外線UVを集光する回折光学素子47(屈折部材の一例である)が配置される。
図12に示すように、上記球面レンズ46は、その屈折率が光ファイバー13からの紫外線UVを若干集光するようにされ、この若干集光された紫外線UVをさらに集光する回折光学素子47に導くものである。一方で、上記球面レンズ46は、上記光ファイバー13からの紫外線UVを、その一部(例えば50%)が反射するように、入射面に反射コーティングが施される。なお、上記球面レンズ46の入射面は、球面である。このため、上記球面レンズ46で反射した紫外線UVは、縦断面が扇形状で且つ横断面が円形状、すなわち、上記球面レンズ46から内部側面4に向けて広がる円錐形状となる。
上記紫外線UVを集光する回折光学素子47は、上記球面レンズ46からの若干集光された紫外線UVを、さらに集光しつつ、縦断面が逆V字形状で且つ横断面がリング形状になるように、屈折させて透過させるものである。このため、上記回折光学素子47を透過した紫外線UVは、集光されつつ、縦断面が逆V字形状で且つ横断面がリング形状、すなわち、上記回折光学素子47から内部底面3に向けて広がる中空Hの円錐形状(中空形状の一例である)となる。上記実施例1とは異なり、上記回折光学素子47を透過した紫外線UVは、集光されつつ照射されるので、上記照射源32が内部底面3から遠くても、集光した光束の高い紫外線UVが内部底面3の縁部に照射される。
このように、本実施例2に係る紫外線照射装置10によると、上記実施例1と同様に、ペットボトル1の内部底面3において殺菌に必要な紫外線UVの光量Qが一定になることにより、紫外線UVの無駄な照射が抑えられるので、ペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
また、上記実施例1と同様に、球面レンズ46を反射する紫外線UVにより内部側面4も殺菌されるので、内部側面4を殺菌する操作が別途に必要にならず、結果としてペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
さらに、上記実施例1とは異なり、上記照射源32が内部底面3から遠くても、集光した光束の高い紫外線UVが内部底面3の縁部に照射されるので、上記昇降の速度Vを低くする必要がなく、結果としてペットボトル1に対する殺菌時間を短縮することができる。
ところで、上記実施の形態および実施例では、殺菌対象物としてペットボトル1について説明したが、内面に殺菌が必要な物であれば、どのような物であってもよい。
また、上記実施の形態および実施例では、殺菌対象物の内面として内部底面3について説明したが、照射源32が接近および離間する内面であればどこであってもよい。
さらに、上記実施の形態および実施例では、内部底面3に照射される紫外線UVを中空Hの円錐形状として説明したが、円錐形状に限られるものではなく、中空の多角錐形状など、中空形状であればよい。内部底面3に照射される紫外線UVの中空形状は、内部底面3の形状に応じて適切なものが選択される。
加えて、上記実施例1および2では、紫外線照射ノズル13の一例として光ファイバー13について説明したが、これに限定されるものではなく、紫外線発生部12で発生させた紫外線UVをペットボトル1の内部まで導くものであればよい。
また、上記実施例1および2では、紫外線発生部12を構成する部材の1つとして紫外線LED群22について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば紫外線ランプなど、紫外線を発生するものであればよい。
さらに、上記実施例1および2では、紫外線UVが内部側面4に照射されるとして説明したが、これは必須ではない。さらに、上記実施例1および2では、内部側面4に照射される紫外線UVは調光部14からであるとして説明したが、図13に示すように、光ファイバー13から紫外線UVが内部側面4に照射されるものであってもよい。このような光ファイバー13は、ペットボトル1に挿入され得る先端32近傍において、紫外線UVを透過させ得る透過窓71と、この透過窓71の内側に配置された起伏式反射板72とを有する。上記起伏式反射板72は、起立した状態で上記透過窓71を覆うことにより当該透過窓71から紫外線UVを出射させず(図13の仮想線を参照)、倒伏した状態で上記透過窓71に紫外線UVを反射させることにより当該透過窓71から出射させるものである。上記起伏式反射板72における起立/倒伏の切り替えは、図示しないが、電磁石またはピエゾ素子などの小型アクチュエータにより行われる。このように、光ファイバー13から紫外線UVが内部側面4に照射される構成であることにより、頸部5および肩部6など開口部2近傍の内部側面4が重点的に殺菌されるので、このような部分を重点的に殺菌する操作が別途に必要にならず、紫外線UVの照射時間を短縮することができる。
UV 紫外線
Q 光量
V 速度
1 ペットボトル
2 開口部
3 内部底面
4 内部側面
10 紫外線照射装置
12 紫外線発生部
13 紫外線照射ノズル
14 調光部
15 昇降部
16 制御部
32 照射源
41 透明円筒ケース
42 非球面レンズ
43 アキシコンレンズ
46 球面レンズ
47 回折光学素子
71 透過窓
72 起伏式反射板

Claims (5)

  1. 開口部が形成された殺菌対象物の内部底面を紫外線の照射により殺菌する紫外線照射装置であって、
    上記殺菌対象物の内部底面その中心軸上で接近および/または離間しながら紫外線を照射する照射源と、
    上記照射源からの紫外線を当該照射源から内部底面に向けて広がる中空の円錐形状または多角錐形状にする屈折部材と、
    上記紫外線の照射される内部底面において当該紫外線の光量が一定になるように、上記照射源の接近および/または離間する速度を制御する制御部とを備えることを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 屈折部材が、アキシコンレンズであり、
    上記紫外線を平行光にして上記アキシコンレンズに導く導光レンズを備えることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 屈折部材が、紫外線を集光する回折光学素子であり、
    上記紫外線を上記回折光学素子に導く導光レンズを備えることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  4. 屈折部材または導光レンズが、照射源からの紫外線の一部を反射させるものであることを特徴とする請求項2または3に記載の紫外線照射装置。
  5. 先端が照射源となり殺菌対象物の開口部に挿入され得る紫外線照射ノズルを備え、
    上記紫外線照射ノズルが、紫外線を透過させ得る透過窓と、この透過窓の内側に配置された起伏式反射板とを有し、
    上記起伏式反射板は、起立した状態で上記透過窓を覆うことにより当該透過窓から紫外線を出射させず、倒伏した状態で上記透過窓に紫外線を反射させることにより当該透過窓から出射させるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
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