JP6529624B2 - 広角レンズ - Google Patents

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本発明は、各種撮像系に用いられる広角レンズに関するものである。
監視用カメラ、車載用カメラ、携帯機器用カメラに搭載されるレンズに関しては、90度以上の画角を有するとともに、十分な解像度を得ることができるように収差を低減したレンズが求められている。また、コスト面からレンズ枚数を最小限に抑えることも求められている。そこで、3群3枚のレンズ構成とするとともに、各レンズの焦点距離の比率やアッベ数の比率等を所定の条件に設定したものが提案されている(特許文献1参照)。
特許第4268323号公報
しかしながら、特許文献1に記載の広角レンズよりも、レンズ系全体の明るさを示すF値や、収差のレベルをさらに低減することが要求されている。
そこで、本発明の課題は、F値を小さくすることができるとともに、収差をさらに低減することのできる広角レンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る広角レンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、および該第2レンズとの間に絞りが設けられた第3レンズからなり、前記第1レンズは、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、前記第2レンズは、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、前記第3レンズは、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、前記第1レンズにおいて像側に位置する第2面の中心における曲率半径をR12(mm)とし、レンズ系全体の焦点距離をf0(mm)としたとき、
以下の条件
0.74≦R12/f0≦0.9
を満たし、水平画角が120度以上であり、前記第2レンズのアッベ数をν2とし、前記第3レンズのアッベ数をν3とし、前記第2レンズの屈折率をn2としたとき、
以下の条件
1.60<n2
2.0≦ν3/ν2
を満たすことを特徴とする。
本発明の広角レンズは、3群3枚のレンズ構成であり、しかも、3枚のレンズはプラスチックである。従って、広角レンズのコストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。また、本発明では、第1レンズがプラスチックレンズであることを利用して、第1レンズの第2面を、上式を満たすレベルまで深く凹ませた形状とし、かつ、第1レンズ、第2レンズ、および第3レンズとして非球面レンズを用いている。このため、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を小さくすることができる。さらに、各々が正のパワーを有する両凸レンズからなる第2レンズと第3レンズとの間に絞りが配置されているため、温度変化に起因するピント位置のずれを軽減することができる。また、かかる構成によれば、非点収差や像面湾曲の改善やF値の低減に加えて、色収差の改善が可能である。
本発明において、前記第1レンズにおいて物体側に位置する第1面にはハードコーティングが施されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1レンズがプラスチックレンズである場合でも、第1面の耐傷性や耐摩耗性が高い。それ故、第1レンズの第1面での傷や摩耗に起因するゴーストフレアの発生を抑制することができる。
本発明において、レンズ系全体の明るさを示すF値は、2.4以下であることが好ましい。
本発明において、前記第3レンズの第1面の曲率半径をR31(mm)とし、前記第3レンズの第2面の曲率半径をR32(mm)としたとき、
以下の条件
R32<R31
を満たすことが好ましい。かかる構成によれば、非点収差や像面湾曲の改善がさらに可能である。
本発明において、前記第2レンズと前記第3レンズは、両面が非球面であることが好ましい。
本発明の広角レンズは、3群3枚のレンズ構成であり、しかも、3枚のレンズはプラスチックである。従って、広角レンズのコストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。また、本発明では、第1レンズがプラスチックレンズであることを利用して、第1レンズの第2面を、上式を満たすレベルまで深く凹ませた形状とし、かつ、第1レンズ、第2レンズ、および第3レンズとして非球面レンズを用いている。このため、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を低減することができる。さらに、各々が正のパワーを有する両凸レンズからなる第2レンズと第3レンズとの間に絞りが配置されているため、温度変化に起因するピント位置のずれを軽減することができる。また、かかる構成によれば、非点収差や像面湾曲の改善やF値の低減に加えて、色収差の改善が可能である。
本発明の実施の形態1に係る広角レンズの説明図である。 本発明の実施の形態2に係る広角レンズの説明図である。 本発明の実施の形態3に係る広角レンズの説明図である。 本発明の実施の形態4に係る広角レンズの説明図である。 本発明の参考例に係る広角レンズの説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した広角レンズの実施例を説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る広角レンズの説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、レンズ構成を示す説明図、倍率色収差特性を示す説明図、および非点収差・像面湾曲を示す説明図である。図1(a)に各面1〜9を表すにあたって、非球面には「*」を付してある。図1(b)には、赤色光R(波長486.1nm)、緑色光G(波長587.6nm)、青色光B(波長656.3nm)の色収差を示してある。図1(c)にはサジタル方向の特性にはSを付し、タンジェンシャル方向の特性にはTを付してある。なお、後述する図2〜図5でも同様である。
図1(a)に示すように、本形態の広角レンズ100は、物体側より順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、および第2レンズ20との間に絞り40が設けられた第3レンズ30からなり、3群3枚のレンズ構成を有している。第3レンズ30に対して像側にはフィルタ50や撮像素子60が配置されている。
ここで、第1レンズ10は、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、第2レンズ20は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、第3レンズ30は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズである。本形態において、第2レンズ20および第3レンズ30は、両面が非球面である。なお、本実施例においては、第1レンズ10は、耐候性や耐熱性に優れているアクリル樹脂系の材質からなっている。第2レンズ20は、高屈折高分散のポリカーボネート系の材質からなっている。第3レンズ30は、ポリカーボネートより安価であるポリオレフィン系の材質からなっており、かかるポリオレフィン系の材質は、吸水性が低いという利点がある。
このように構成した広角レンズ100の特性、各面の物性、非球面係数を表1に示してある。
表1の第1欄には、以下の項目
レンズ系全体の焦点距離f0(Effective Focal Length)
物像間距離(Total Track)
レンズ系全体のF値(Image Space F/#)
最大画角(Max. Field Angle)
水平画角(Horizontal Field Angle)
第2レンズ20のアッベ数ν2
第3レンズ30のアッベ数ν3
第2レンズ20の屈折率n2
第1レンズ10の像側の第2面2の中心における曲率半径R12
第2レンズ20と第3レンズ30のアッベ数の比ν3/ν2
曲率半径R12と焦点距離f0との比R12/f0
が示されている。なお、後述する表2〜表5でも同様である。
表1の第2欄には、各面の以下の項目
曲率半径(Radius)
厚さ(Thickness)
屈折率Nd
アッベ数νd
焦点距離f
が示されている。曲率半径、厚さ、焦点距離の単位はmmである。なお、後述する表2〜表5でも同様である。
表1の第3欄および第4欄には、各面1〜7の形状を下式(数1)で表した際の非球面係数A3〜A10が示されている。下式においては、光軸方向の軸をz、光軸と垂直方向の高さをr、円錐係数をk、曲率半径の逆数をcとしてある。なお、後述する表2〜表5でも同様である。
表1に示すように、本形態の広角レンズ100においては、F値は2.2であり、2.4以下である。第1レンズ10において像側に位置する第2面2の中心における曲率半径R12は、0.831mmであり、焦点距離f0は1.117mmである。従って、R12/f0は0.74であり、広角レンズ100は、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、水平画角が136度であり、120度以上である。第2レンズ20のアッベ数ν2は24.0であり、第3レンズ30のアッベ数ν3は55.7であり、第2レンズ20の屈折率n2は1.636である。従って、ν3/ν2は、2.32であり、本形態の広角レンズ100は、以下の条件b1
1.60<n2
2.0≦ν3/ν2
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、第3レンズ30において物体側に位置する第1面6の中心における曲率半径R31は、5.200mmであり、第3レンズ30において像側に位置する第2面7の中心における曲率半径R32は、−1.363mmである。従って、本形態の広角レンズ100は、以下の条件c
R32<R31
を満たしている。
このように本形態の広角レンズ100は、3群3枚のレンズ構成であり、しかも、3枚のレンズはプラスチックである。従って、広角レンズ100のコストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。また、本形態では、第1レンズ10がプラスチックレンズであることを利用して、第1レンズ10の第2面2を、条件aを満たすレベルまで深く凹ませた形状とし、かつ、第1レンズ10、第2レンズ20、および第3レンズ30として非球面レンズを用いている。このため、本形態によれば、図1(c)に示すように、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができ、レンズ系全体のF値を低減することができる。さらに、温度変化によって各レンズの屈折率が変わってしまった場合でも、絞り40を間に挟んだ第2レンズ20と第3レンズ30のレンズ形状は、同じ正のパワーを有する両凸形状からなっているため、温度変化によって生じた第2レンズ20の収差と第3レンズ30の収差は、互いの収差によって相殺されるので、温度変化に起因するピント位置のずれを軽減することができる。また、第1レンズ10の第2面2を、条件aを満たすレベルまで深く凹ませた形状とすることによって、第1レンズ10は、負のパワーが大きくなってしまうが、第2レンズ20と第3レンズ30を両凸レンズとすることによって、正のパワーを大きくして、焦点距離を短くすることができる。また、本形態の広角レンズ100は、条件b1を満たしているため、図1(b)に示すように、色収差の改善が可能である。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2に係る広角レンズの説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、レンズ構成を示す説明図、倍率色収差特性を示す説明図、および非点収差・像面湾曲を示す説明図である。なお、本形態および後述する実施の形態3、4、5の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、対応する部分には、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図2(a)に示すように、本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、物体側より順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、および第2レンズ20との間に絞り40が設けられた第3レンズ30からなり、3群3枚のレンズ構成を有している。第3レンズ30に対して像側にはフィルタ50や撮像素子60が配置されている。第1レンズ10は、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、第2レンズ20は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、第3レンズ30は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズである。本形態において、第2レンズ20および第3レンズ30は、両面が非球面である。なお、本実施例においては、第1レンズ10は、耐候性や耐熱性に優れているアクリル樹脂系の材質からなっている。第2レンズ20は、高屈折高分散のポリカーボネート系の材質からなっている。第3レンズ30は、ポリカーボネートより安価であるポリオレフィン系の材質からなっており、かかるポリオレフィン系の材質は、吸水性が低いという利点がある。
このように構成した広角レンズ100の特性、各面の物性、非球面係数を表2に示してある。
表2に示すように、本形態の広角レンズ100においては、F値は2.2であり、2.4以下である。第1レンズ10において像側に位置する第2面2の中心における曲率半径R12は、0.750mmであり、焦点距離f0は1.013mmである。従って、R12/
f0は0.74であり、広角レンズ100は、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、水平画角が136度であり、120度以上である。また、第2レンズ20のアッベ数ν2は24.0であり、第3レンズ30のアッベ数ν3は55.7であり、第2レンズ20の屈折率n2は1.636である。従って、ν3/ν2は、2.32であり、本形態の広角レンズ100は、以下の条件b1
1.60<n2
2.0≦ν3/ν2
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、第3レンズ30において物体側に位置する第1面6の中心における曲率半径R31は、5.200mmであり、第3レンズ30において像側に位置する第2面7の中心における曲率半径R32は、−1.363mmである。従って、本形態の広角レンズ100は、以下の条件c
R32<R31
を満たしている。
このように本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、条件a、b1を満たしている。従って、図2(c)に示すように、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を低減することができる。また、図2(b)に示すように、色収差の改善が可能である等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図3は、本発明の実施の形態3に係る広角レンズの説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、レンズ構成を示す説明図、倍率色収差特性を示す説明図、および非点収差・像面湾曲を示す説明図である。
図3(a)に示すように、本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、物体側より順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、および第2レンズ20との間に絞り40が設けられた第3レンズ30からなり、3群3枚のレンズ構成を有している。第3レンズ30に対して像側にはフィルタ50や撮像素子60が配置されている。第1レンズ10は、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、第2レンズ20は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、第3レンズ30は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズである。本形態において、第2レンズ20および第3レンズ30は、両面が非球面である。なお、本実施例においては、第1レンズ10は、耐候性や耐熱性に優れているアクリル樹脂系の材質からなっている。第2レンズ20は、高屈折高分散のポリカーボネート系の材質からなっている。第3レンズ30は、ポリカーボネートより安価であるポリオレフィン系の材質からなっており、かかるポリオレフィン系の材質は、吸水性が低いという利点がある。
このように構成した広角レンズ100の特性、各面の物性、非球面係数を表3に示してある。
表3に示すように、本形態の広角レンズ100においては、F値は2.2であり、2.4以下である。第1レンズ10において像側に位置する第2面2の中心における曲率半径R12は、0.899mmであり、焦点距離f0は1.121mmである。従って、R12/
f0は0.80であり、広角レンズ100は、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、水平画角が122度であり、120度以上である。第2レンズ20のアッベ数ν2は24.0であり、第3レンズ30のアッベ数ν3は55.7であり、第2レンズ20の屈折率n2は1.636である。従って、ν3/ν2は、2.32であり、本形態の広角レンズ100は、以下の条件b1
1.60<n2
2.0≦ν3/ν2
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、第3レンズ30において物体側に位置する第1面6の中心における曲率半径R31は、5.058mmであり、第3レンズ30において像側に位置する第2面7の中心における曲率半径R32は、−1.501mmである。従って、本形態の広角レンズ100は、以下の条件c
R32<R31
を満たしている。
このように本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、条件a、b1を満たしている。従って、図3(c)に示すように、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を低減することができる。また、図3(b)に示すように、色収差の改善が可能である等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態4]
図4は、本発明の実施の形態4に係る広角レンズの説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、レンズ構成を示す説明図、倍率色収差特性を示す説明図、および非点収差・像面湾曲を示す説明図である。
図4(a)に示すように、本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、物体側より順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、および第2レンズ20との間に絞り40が設けられた第3レンズ30からなり、3群3枚のレンズ構成を有している。また、第3レンズ30に対して像側にはフィルタ50や撮像素子60が配置されている。第1レンズ10は、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、第2レンズ20は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、第3レンズ30は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズである。本形態において、第2レンズ20および第3レンズ30は、両面が非球面である。なお、本実施例においては、第1レンズ10は、耐候性や耐熱性に優れているアクリル樹脂系の材質からなっている。第2レンズ20は、高屈折高分散のポリカーボネート系の材質からなっている。第3レンズ30は、ポリカーボネートより安価であるポリオレフィン系の材質からなっており、かかるポリオレフィン系の材質は、吸水性が低いという利点がある。
このように構成した広角レンズ100の特性、各面の物性、非球面係数を表4に示してある。
表4に示すように、本形態の広角レンズ100においては、F値は2.2であり、2.4以下である。第1レンズ10において像側に位置する第2面2の中心における曲率半径R12は、0.806mmであり、焦点距離f0は1.023mmである。従って、R12/f0は0.79であり、広角レンズ100は、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、水平画角が137度であり、120度以上である。第2レンズ20のアッベ数ν2は24.0であり、第3レンズ30のアッベ数ν3は55.7であり、第2レンズ20の屈折率n2は1.636である。従って、ν3/ν2は、2.32であり、本形態の広角レンズ100は、以下の条件b1
1.60<n2
2.0≦ν3/ν2
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、第3レンズ30において物体側に位置する第1面6の中心における曲率半径R31は、4.548mmであり、第3レンズ30において像側に位置する第2面7の中心における曲率半径R32は、−1.347mmである。従って、本形態の広角レンズ100は、以下の条件c
R32<R31
を満たしている。
このように本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、条件a、b1を満たしている。従って、図4(c)に示すように、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を低減することができる。また、図4(b)に示すように、色収差の改善が可能である等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[参考例]
図5は、本発明の参考例に係る広角レンズの説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は、レンズ構成を示す説明図、倍率色収差特性を示す説明図、および非点収差・像面湾曲を示す説明図である。
図5(a)に示すように、本形態の広角レンズ100も、実施の形態1と同様、物体側より順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、および第2レンズ20との間に絞り40が設けられた第3レンズ30からなり、3群3枚のレンズ構成を有している。また、第3レンズ30に対して像側にはフィルタ50や撮像素子60が配置され、フィルタ50と撮像素子60との間には透光性のカバー70、80が配置されている。第1レンズ10は、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、第2レンズ20は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、第3レンズ30は、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズである。本形態において、第2レンズ20および第3レンズ30は、両面が非球面である。
なお、本例においては、第1レンズ10は、耐候性や耐熱性に優れているアクリル樹脂系の材質からなっている。第2レンズ20は、ポリカーボネート系の材質からなっている。第3レンズ30は、吸水性が低いポリオレフィン系の材質からなっている。
このように構成した広角レンズ100の特性、各面の物性、非球面係数を表5に示してある。
表5に示すように、本形態の広角レンズ100においては、F値は2.0であり、2.4以下である。第1レンズ10において像側に位置する第2面2の中心における曲率半径R12は、1.405mmであり、焦点距離f0は2.140mmである。従って、R12/
f0は0.66であり、広角レンズ100は、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、水平画角が92度であり、90度以上120度未満である。第2レンズ20のアッベ数ν2は30.2であり、第3レンズ30のアッベ数ν3は55.7であり、第2レンズ20の屈折率n2は1.583である。従って、ν3/ν2は、1.84であり、本形態の広角レンズ100は、以下の条件b2
1.55<n2
1.5<ν3/ν2<2.0
を満たしている。
また、本形態の広角レンズ100においては、第3レンズ30において物体側に位置する第1面6の中心における曲率半径R31は、3.900mmであり、第3レンズ30において像側に位置する第2面7の中心における曲率半径R32は、−3.040mmである。従って、本形態の広角レンズ100は、以下の条件c
R32<R31
を満たしている。
このように本形態の広角レンズ100は、条件a、b2を満たしている。従って、図5(c)に示すように、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲を改善することができるので、解像度を向上することができる。また、レンズ系全体のF値を低減することができる。また、図5(b)に示すように、色収差の改善が可能である等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態1〜4の改良例]
上記実施の形態1〜4に係る広角レンズ100では、第1レンズ10において物体側に位置する第1面1には、金属酸化膜等の透光層からなるハードコーティングが施されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1レンズ10がプラスチックレンズである場合でも、第1面1の耐傷性や耐摩耗性を向上することができる。それ故、第1レンズ10の第1面1での傷や摩耗に起因するゴーストフレアの発生を抑制することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態以外にも各種のレンズ構成を検討した結果、以下の条件a
R12/f0≦0.9
を満たせば、広角レンズでありながら、非点収差や像面湾曲等を改善することができるとともに、レンズ系全体のF値を低減することができる。但し、R12/f0が0.9を超えると、第1レンズ10の第2面2が浅い凹みになってしまい、非球面形状から球面形状に近づいてしまい、収差を補正できなくなってしまう。それ故、上記条件aの範囲が好ましい。なお、R12/f0が0.9よりも小さくなるほど、第1レンズ10の第2面2が深く凹むため、ガラスで成形する事が難しくなるが、プラスチックを使用することで容易に成形することができる。
また、水平画角が120度以上である場合、以下の条件b1を満たせば、色収差を改善することができる。但し、n2が1.60以下である場合や、2.0>ν3/ν2である場合には、色収差におけるメリットが低下してしまう。それ故、上記の条件b1の範囲が好ましい。
また、上記実施の形態では、第2レンズ20および第3レンズ30の両面が非球面であったが、第2レンズ20および第3レンズ30の一方あるいは双方に対して、片面が非球面のプラスチックレンズを用いてもよい。
[他の参考例]
なお、水平画角が90度以上かつ120度未満である場合には、条件b2であっても色収差を十分に低減することができる。
10・・第1レンズ
20・・第2レンズ
30・・第3レンズ
40・・絞り
100・・広角レンズ

Claims (5)

  1. 物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、および該第2レンズとの間に絞りが設けられた第3レンズからなり、
    前記第1レンズは、両面が非球面で、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状のプラスチックレンズであり、
    前記第2レンズは、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、
    前記第3レンズは、少なくとも一方の面が非球面の両凸形状のプラスチックレンズであり、
    前記第1レンズにおいて像側に位置する第2面の中心における曲率半径をR12(mm)とし、レンズ系全体の焦点距離をf0(mm)としたとき、
    以下の条件
    0.74≦R12/f0≦0.9
    を満たし、
    水平画角が120度以上であり、
    前記第2レンズのアッベ数をν2とし、前記第3レンズのアッベ数をν3とし、前記第2レンズの屈折率をn2としたとき、
    以下の条件
    1.60<n2
    2.0≦ν3/ν2
    を満たすことを特徴とする広角レンズ。
  2. 前記第1レンズにおいて物体側に位置する第1面にはハードコーティングが施されていることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
  3. レンズ系全体の明るさを示すF値は2.4以下であることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
  4. 前記第3レンズの第1面の曲率半径をR31(mm)とし、前記第3レンズの第2面の曲率半径をR32(mm)としたとき、
    以下の条件
    R32<R31
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
  5. 前記第2レンズと前記第3レンズは、両面が非球面であることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
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