JP6528742B2 - 楽器用キャリア - Google Patents

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Description

本発明は、楽器用キャリアに関する。
従来、パレードやショー等において、マーチングドラム等の楽器を演奏者の前方で支持する楽器用キャリアが使用されている。
パレードやショー等の演奏中において、演奏者は、停止して楽器を演奏するだけでなく、移動しながら演奏することがある。このため、演奏者の身体と楽器用キャリアとの接触面積を大きくして、演奏者の身体の特定の場所に楽器及び楽器用キャリアの荷重が集中しないようにすることが望ましい。
特許文献1には、演奏者の肩に引っ掛ける肩掛けストラップ(肩当て部材)と、肩当て部材に連結されて、演奏者の腹部に当てる腹当て部材と、を備える打楽器保持装置(楽器用キャリア)が開示されている。
また、従来の楽器用キャリアには、腹当て部材が演奏者の腹部から離れないように、演奏者の腰に巻く腰ベルトを備えたものもある。従来の腰ベルトは、腹当て部材の両側から延びるように腹当て部材に取り付けられたベルトと、ベルトの両端部を脱着可能に連結するバックルと、ベルトに取り付けられた腰当て部材と、を備える。腰当て部材は、クッション材からなる。腰当て部材は、腰ベルトを演奏者の腰に巻いた状態で、演奏者の腹部と反対側に位置する背中の下側部分(以下、「背中下部」と呼ぶ。)に当てるものであり、演奏者の背中下部を保護する。
特開2003−5745号公報
しかしながら、従来の楽器用キャリアでは、腰当て部材が、腹当て部材の一方側から延びるベルトの部位(ベルトの第一延長部位)に取り付けられ、腹当て部材とバックルとの間に位置している。このため、ベルトの第一延長部位の長さが、腹当て部材の他方側から延びるベルトの部位(ベルトの第二延長部位)の長さよりも長くなってしまう。
ベルトの二つの延長部位の長さの差が大きい場合、演奏者が従来の楽器用キャリアを装着する際には、腹当て部材を腹部に当てた状態で、ベルトの第一延長部位を一方の手で背中下部に回し込んだ後、ベルトの第一延長部位の先端部を他方の手で持ち替えた上で、バックルによりベルトの両端部を腰の側部(体の横)において連結する必要がある。すなわち、楽器用キャリアの装着に時間がかかってしまう、という問題がある。
また、ベルトの二つの延長部位の長さの差が大きい場合、ベルトの両端部の連結を解除した状態で、第一延長部位だけが腹当て部材から大きく垂れ下がる。このため、ベルトの両端部の連結を解除した状態では、第一延長部位の先端部を演奏者の足で踏んでしまう可能性がある等、楽器用キャリアの取り扱いが面倒である、という問題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、短時間で装着でき、かつ、ベルトの両端部の連結を解除した状態でも容易に取り扱うことが可能な楽器用キャリアを提供することを目的とする。
本発明は、演奏者の肩に引っ掛ける肩当て部材と、前記肩当て部材に連結されて演奏者の腹部に当てる腹当て部材と、前記腹当て部材に取り付けられ、楽器を支持するロッドと、前記腹当て部材に取り付けられ、演奏者の腰に巻き付けるベルトと、前記ベルトの両端部に設けられて、前記ベルトの両端部を脱着可能に連結するバックルと、前記ベルトの少なくとも一方の端部において前記ベルトに対して移動不能に設けられた腰当て部材と、を備え、前記ベルトの両端部を前記バックルにより連結した状態で、前記腰当て部材が前記ベルトの両端部を跨ぐように配される楽器用キャリアを提供する。
本発明によれば、ベルトの両端部をバックルにより連結した状態で、腰当て部材がベルトの両端部を跨ぐように配される。このため、ベルトを楽器用キャリアの腹当て部材に取り付けた状態では、腹当て部材の両側から延びるベルトの二つの延長部位の長さを等しく設定できる。したがって、楽器用キャリアを短時間で装着できる。また、ベルトの両端部の連結を解除した状態でも、楽器用キャリアを容易に取り扱うことができる。
本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアを正面側から見た斜視図である。 図1の楽器用キャリアの背面図である。 図1,2の腰ベルトにおいて、ベルトの両端部を連結した状態を示す模式図である。 図1−3の調整手段の構造例を示す平面図及び断面図である。 図1−3の腰ベルトにおいて、腰当て部材の取付構造の変形例を示す斜視図である。
以下、図1−4を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態の楽器用キャリア1は、演奏者の腰に巻くための腰ベルト2を備える。また、本実施形態の楽器用キャリア1は、腰ベルト2が取り付けられるキャリア本体部3を備える。
キャリア本体部3は、腹当て部材11と、一対のロッド12,12と、肩当て部材13と、連結部材14と、背当て部材15と、を備える。
腹当て部材11は、演奏者の腹部に当てる部材である。腹当て部材11は、腹当て部材本体16と、一対のロッドクランプ17,17と、を備える。
腹当て部材本体16は、演奏者の腹部の形状にあわせるようにその側部が湾曲して形成された板状の部材である。腹当て部材本体16は、例えば、演奏者の負担を軽減する観点から、軽量の材料(例えばアルミニウム)によって構成されてよい。以下の説明では、腹当て部材本体16のうち、演奏者の腹部側に向く面を背面16bと呼び、背面16bと反対側に向く面を正面16aと呼ぶ。
腹当て部材11は、クッション材からなり演奏者の腹部を保護する腹用パッド18を備えてもよい。腹用パッド18は、腹当て部材11の背面16bに対して着脱可能または着脱不能に取り付けられる。
一対のロッドクランプ17,17は、一対のロッド12,12を腹当て部材11に組みつけるものである。一対のロッドクランプ17,17は、腹当て部材本体16の両側部の正面16aに固定されている。各ロッドクランプ17は、腹当て部材本体16に対して着脱可能に取り付けられてもよいが、着脱不能であってもよい。
各ロッドクランプ17は、ボルト19を操作することで、ロッド12を挟み込んで固定したり、ロッド12の挟み込みを解除したりすることができる。
ロッド12は、一本の棒状の部材の第一端部を折り曲げることでJ字状に形成されている。ロッド12の第一端部は、楽器を支持する部位である。ロッド12の第二端部は、腹当て部材11に取り付けられる部位である。より具体的に、ロッド12の第二端部は、直線状に延び、ロッドクランプ17によって挟み込まれる部位である。
ロッド12は、その第二端部の軸線が腹当て部材11の上下方向に向くように、腹当て部材11に取り付けられる。この状態において、ロッド12の第一端部は腹当て部材11よりも下方に位置する。
ロッドクランプ17によりロッド12の第二端部を挟み込んだ状態では、腹当て部材11に対するロッド12の第一端部の位置(高さ位置や向き)を保持できる。一方、ロッドクランプ17によるロッド12の第二端部の挟み込みを解除した状態では、腹当て部材11に対するロッド12の第一端部の位置(高さ位置や向き)を調整することができる。すなわち、ロッドクランプ17は、ロッド12の第一端部の位置を調整する機能を有する。
前述したロッド12の第一端部の「高さ位置」は、上下方向において腹当て部材11に対するロッド12の第一端部の位置である。また、ロッド12の第一端部の「向き」は、ロッド12の第二端部の軸線を中心とした第一端部の周方向の位置である。
肩当て部材13は、演奏者の肩に引っ掛ける部材である。肩当て部材13は、一対の肩当て部材本体21,21と、接続部材22と、を備える。
肩当て部材本体21は、演奏者の肩の形状にあわせるように帯状の板材を湾曲した形状の部材である。肩当て部材本体21は、例えば、楽器用キャリア1の軽量化の観点から、アルミニウム等の軽量な材料によって構成されてよい。
接続部材22は、一対の肩当て部材本体21,21が演奏者の左右の肩にそれぞれ配されるように、一対の肩当て部材本体21,21同士を接続する板材である。より具体的に、接続部材22は、一対の肩当て部材本体21,21の第一端部同士を接続する。接続部材22(及び肩当て部材本体21の第一端部)は、演奏者が楽器用キャリア1を装着した状態で、演奏者の胸部に位置する。接続部材22は、例えば肩当て部材本体21と同様に、アルミニウム等の軽量な材料によって構成されてよい。
一対の肩当て部材本体21,21及び接続部材22は、例えば、一つの板材によって形成されてもよい。本実施形態では、一対の肩当て部材本体21,21と接続部材22とが、別個に形成され、ボルト23によって接続されている。
連結部材14は、腹当て部材11と肩当て部材13とを連結する部材である。連結部材14は、腹当て部材11から肩当て部材13まで延びている。連結部材14の第一端部は、ボルト24によって腹当て部材本体16に接続されている。連結部材14の第二端部は、ボルト25によって肩当て部材13の接続部材22に接続されている。
連結部材14は、例えば、腹当て部材11と肩当て部材13との間隔が変化するように、腹当て部材11や肩当て部材13と接続されてもよい。例えば、連結部材14と腹当て部材11とが、連結部材14の延長方向に相対的に移動可能に接続されてもよい。同様にして、連結部材14と肩当て部材13とが、連結部材14の延長方向に相対的に移動可能に接続されてもよい。
背当て部材15は、肩当て部材13を演奏者の肩に引っ掛けた状態で、演奏者の背中の上側部分(背中上部)に当たる部材である。背当て部材15は、一対の肩当て部材本体21,21の第二端部同士を接続する帯状の板材からなる。
一対の肩当て部材本体21,21及び背当て部材15は、例えば、一つの板材によって形成されてもよい。本実施形態では、一対の肩当て部材本体21,21と背当て部材15とが、別個に形成され、ボルト26によって接続されている。
本実施形態のキャリア本体部3においては、例えば、各肩当て部材本体21、連結部材14、背当て部材15のうち演奏者の身体に接触しうる面に、演奏者の身体を保護するクッション材が設けられてもよい。
図1−3に示すように、腰ベルト2は、ベルト31と、バックル32と、腰当て部材33と、を備える。
ベルト31は、演奏者の腰に巻き付ける部材であり、可撓性を有する。ベルト31は、腹当て部材11の両側部から延びるように、キャリア本体部3の腹当て部材11に取り付けられる。ベルト31は例えば紐状に形成されてもよい。本実施形態において、ベルト31は帯状に形成されている。
ベルト31は、例えば二つのベルト分割体に分割して構成され、二つのベルト分割体が腹当て部材11の両側部に配されてもよい。本実施形態のベルト31は、分割されず、腹当て部材11を通り抜けるように構成されている。
ベルト31を腹当て部材11に取り付ける方法は任意であってよい。本実施形態では、ベルト31を腹当て部材本体16に形成された複数(図示例では二つ)の挿通孔20に通すことで、ベルト31が腹当て部材11に取り付けられる。
バックル32は、ベルト31の両端部31A,31Bに設けられ、ベルト31の両端部31A,31Bを脱着可能に連結する。バックル32は、例えば一工程(ワンタッチ)でベルト31の両端部31A,31Bを脱着できるように構成されているとよい。このようなバックル32の構造は、従来周知のものを利用可能である。
図示例のバックル32は、ベルト31の第一端部31Aに設けられた雄型バックル部34と、ベルト31の第二端部31Bに設けられて雄型バックル部34を挿入可能な雌型バックル部35と、を備える。雄型バックル部34は、ベース部36と、ベース部36から延びる爪部37と、を備える。爪部37は、弾性的に撓み変形可能である。雌型バックル部35は、雄型バックル部34の爪部37が雌型バックル部35に挿入されることで、爪部37が引っ掛かる係止部(不図示)を備える。
図示例のバックル32では、雄型バックル部34を雌型バックル部35に挿入するだけで、雄型バックル部34の爪部37が雌型バックル部35の係止部に引っ掛かる。これにより、ベルト31の両端部31A,31Bが連結される。また、係止部に引っ掛っている爪部37を演奏者などの手指で撓み変形させるだけで、係止部に対する爪部37の引っ掛かりが解除される。これにより、ベルト31の両端部31A,31Bの連結が解除される。
腰当て部材33は、演奏者の背中の下側部分(背中下部)に当てる部材である。腰当て部材33は、クッション材からなり、演奏者の背中下部を保護する。腰当て部材33は、ベルト31の端部31A,31Bにおいてベルト31に対して移動不能に設けられている。腰当て部材33は、ベルト31の両端部31A,31Bをバックル32により連結した状態で、腰当て部材33がベルト31の両端部31A,31Bを跨ぐように配される。すなわち、ベルト31の両端部31A,31Bをバックル32により連結した状態においては、ベルト31の長手方向における腰当て部材33の両端の間に、ベルト31の両端部31A,31B及びバックル32が位置する。また、ベルト31の両端部31A,31Bをバックル32により連結した状態では、ベルト31の長手方向において、腰当て部材33の中途部がベルト31の両端部31A,31Bを連結した位置に配される。また、腰当て部材33は、腰ベルト2を演奏者の腰に巻いた状態において、演奏者の背中下部とベルト31の両端部31A,31B及びバックル32との間に位置するように配される。
本実施形態の腰当て部材33は、ベルト31の長手方向に配列された複数の分割部材38を備える。各分割部材38は、クッション材からなる。ベルト31の各端部31A,31Bには、少なくとも一つの分割部材38がベルト31に対して移動不能に設けられていればよい。ベルト31の両端部31A,31Bに設けられる分割部材38の数は、互いに等しくてもよいし、互いに異なってもよい。本実施形態では、分割部材38がベルト31の両端部31A,31Bに一つずつ設けられている。
本実施形態の各分割部材38は、ベルト31に対して着脱不能に固定されている。具体的に、各分割部材38は、例えば、ベルト31に縫い付けられたり、リベット等でベルト31に固定されたりする等して、簡単にベルト31から取り外せないようにベルト31に固定されている。
分割部材38は、ベルト31を演奏者の腰に巻いた状態で演奏者の背中下部に対向するベルト31の面に配されている。また、分割部材38は、ベルト31の端部31A,31Bだけでなく、バックル32にも重なるように配されている。
図3に示すように、ベルト31の両端部31A,31Bをバックル32により連結した状態では、複数の分割部材38がベルト31の長手方向に配列される。図示例では、二つの分割部材38,38が隙間なく隣り合っているが、例えば二つの分割部材38,38の間には隙間があってもよい。この場合、二つの分割部材38,38の間の隙間は、例えば、腰ベルト2を演奏者の腰に巻いた状態でベルト31の両端部31A,31Bやバックル32が演奏者の背中下部に触れない程度に設定されるとよい。
上記のように二つの分割部材38,38がベルト31の長手方向に配列されることで、腰当て部材33がベルト31の両端部31A,31B及びバックル32を跨ぐように配される。これにより、腰ベルト2を演奏者の腰に巻いた状態では、ベルト31の両端部31A,31B及びバックル32が演奏者の背中下部に直接触れることを防止できる。
本実施形態の腰ベルト2は、ベルト31の長さを調整する調整手段40をさらに備える。調整手段40は、一工程(ワンタッチ)でベルト31の長さを調整可能である。調整手段40は、ベルト31の長手方向の中途部に少なくとも一つ設けられていればよい。本実施形態の調整手段40は、ベルト31の長手方向の中間部と各端部31A,31Bとの間に一つずつ設けられている。
調整手段40は、ベルト31のうち、腹当て部材11から延びて各調整手段40に至る部位(中間ベルト部41)の長さを調整し、ベルト31のうち調整手段40から各端部31A,31Bに至る部位(端ベルト部42)の長さは変化させない。すなわち、本実施形態のベルト31は、中間ベルト部41と、調整手段40によって中間ベルト部41の両端に連結された一対の端ベルト部42と、を備える。端ベルト部42には、前述した腰当て部材33が設けられる。
中間ベルト部41は、前述したように、例えば二つのベルト分割体に分割して構成されてもよい。本実施形態の中間ベルト部41は、分割されず、腹当て部材11を通り抜けるように構成されている。
以下、本実施形態の調整手段40について、より具体的に説明する。
本実施形態の調整手段40は、コキと呼ばれる引き出し環45である。図4に例示する引き出し環45は、環状に形成された枠体46と、枠体46の内側に固定された二本の中軸47,48と、を備える。
枠体46は、平面視で矩形の環状に形成されている。二本の中軸47,48は、互いに平行し、かつ、枠体46の辺に平行している。二本の中軸47,48は、枠体46の内側空間を二本の中軸47,48の配列方向に並ぶ三つの窓部49A,49B,49Cに区画している。
引き出し環45の第一中軸47には、中間ベルト部41側に位置する端ベルト部42の端部が接続されている。
引き出し環45の第二中軸48には、中間ベルト部41が引っ掛けられている。具体的には、二本の中軸47,48の間の第一窓部49Aを挿通した中間ベルト部41を折り返し、枠体46と第二中軸48との間第二窓部49Bを通して引き出すことで、中間ベルト部41が第二中軸48に引っ掛けられている。
中間ベルト部41のうち腹当て部材11から第二中軸48に至る部位は、調整手段40によって調整されたベルト31の長さに寄与する寄与部分41Aである。一方、中間ベルト部41のうち第二中軸48から中間ベルト部41の端に至る部位は、調整手段40によって調整されたベルト31の長さに寄与しない余剰部分41Bである。
本実施形態において、中間ベルト部41の余剰部分41Bは、図3に示すようにベルト31を演奏者の腰に巻き付けた状態で、演奏者の背中側(後側)から腹部側(前側)に延びる。
端ベルト部42は、中間ベルト部41の寄与部分41Aと同様に、ベルト31のうち調整手段40によって調整されたベルト31の長さに寄与する寄与部分である。
図3,4に示すように中間ベルト部41が引き出し環45に取り付けられていることで、中間ベルト部41の寄与部分41Aと端ベルト部42とを互いに逆向きに引っ張る力が作用した状態では、中間ベルト部41の余剰部分41Bが寄与部分41Aと引き出し環45の枠体46の間に挟み込まれる。すなわち、中間ベルト部41の寄与部分41Aが不意に長くなる(ベルト31が緩む)ことを防止できる。
また、引き出し環45から引き出された中間ベルト部41の余剰部分41Bを、演奏者等の手指で引っ張るだけで、ベルト31の長さを簡単に短くする(ベルト31を締める)ことができる。特に、中間ベルト部41の余剰部分41Bは、ベルト31を演奏者の腰に巻き付けた状態で、演奏者の背中側(後側)から腹部側(前側)に延びるため、中間ベルト部41の余剰部分41Bを簡単に引っ張ることができる。
また、中間ベルト部41の寄与部分41Aと端ベルト部42とを、互いに逆向きに引っ張る力が作用した状態であっても、演奏者等の手指で引き出し環45を操作することで、ベルト31の長さを簡単に長くする(ベルト31を緩める)ことができる。具体的には、中間ベルト部41の寄与部分41Aと枠体46との間を開き、寄与部分41A及び枠体46による余剰部分41Bの挟み込みを解除するだけで、ベルト31の長さを簡単に長くすることができる。
図1に示すように、本実施形態の腰ベルト2は、ベルト31の余剰部分41Bをベルト31の寄与部分41Aに対して着脱可能に係止する係止部材50をさらに備える。係止部材50の具体例としては、図1に例示する面ファスナーの他、スナップボタン等が挙げられる。係止部材50は、例えば図1において実線で示すように、中間ベルト部41の余剰部分41Bと、端ベルト部42(寄与部分)とに設けられてもよい。係止部材50は、例えば図1において二点鎖線で示すように、中間ベルト部41の余剰部分41Bと寄与部分41Aとに設けられてもよい。
腰ベルト2が係止部材50を備えることで、演奏者が楽器用キャリア1を装着した状態で、中間ベルト部41の余剰部分41Bが演奏者による楽器演奏を阻害することを防止できる。また、余剰部分41Bの垂れ下がりによって、楽器用キャリア1を装着した演奏者の見た目が悪くなることも防止できる。
以上説明したように、本実施形態の楽器用キャリア1によれば、ベルト31の両端部31A,31Bをバックル32により連結した状態で、腰当て部材33がベルト31の両端部31A,31Bを跨ぐように配される。このため、ベルト31を楽器用キャリア1の腹当て部材11に取り付けた状態では、腹当て部材11の両側から延びるベルト31の二つの延長部位の長さを等しく設定できる。
したがって、楽器用キャリア1を短時間で装着できる。具体的には、演奏者は、長さが等しいベルト31の二つの延長部位の先端部(バックル32)を両手で把持して、背中下部に回すだけで、バックル32によりベルト31の両端部31A,31Bを連結できる。
また、ベルト31の二つの延長部位の長さが等しいことで、ベルト31の両端部31A,31Bの連結を解除した状態でも、楽器用キャリア1を容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1によれば、腰当て部材33がベルト31に対して移動不能に設けられている。このため、楽器用キャリア1を装着した状態において腰当て部材33の位置ずれ(特にベルト31長手方向への位置ずれ)が生じることを防止できる。したがって、演奏者は楽器用キャリア1を快適に装着できる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1によれば、腰当て部材33が複数の分割部材38を備え、ベルト31の各端部31A,31Bには、少なくとも一つの分割部材38がベルト31に対して移動不能に設けられている。このため、分割部材38を含むベルト31の二つの延長部位の重さの差を小さくできる。これにより、バックル32によるベルト31の両端部31A,31Bの連結を解除した状態において、楽器用キャリア1をさらに容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態では、ベルト31の両端部31A,31Bに設けられる分割部材38の数が互いに等しい。このため、分割部材38を含むベルト31の二つの延長部位の重さを等しくすることが可能となる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1は、ベルト31の長さを調整する調整手段40を備える。これにより、ベルト31を演奏者の体型に応じて適切な長さに調整できる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1では、調整手段40がベルト31の長手方向の中間部と各端部31A,31Bとの間に設けられている。これにより、腹当て部材11の両側から延びるベルト31の二つの延長部位の長さをそれぞれ調整することができる。したがって、ベルト31の長さを調整しても、腰当て部材33が演奏者の背中下部からベルト31の長手方向にずれることを好適に抑制できる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1では、調整手段40がベルト31のうち中間ベルト部41の長さを調整し、ベルト31のうち腰当て部材33が設けられる端ベルト部42の長さを調整しない。このため、ベルト31の長さを調整しても、腰当て部材33とベルト31の各端部31A,31Bやバックル32との相対的な位置が変化することを防止できる。
また、本実施形態の楽器用キャリア1では、調整手段40が一工程でベルト31の長さを調整可能に構成されている。特に、調整手段40が引き出し環45であり、引き出し環45から引き出されるベルト31の余剰部分41Bが演奏者の背中側(後側)から腹部側(前側)に延びている。このため、演奏者は、容易かつ短時間でベルト31の長さを調整することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明の楽器用キャリアでは、例えば図5に示すように、腰当て部材33(分割部材38)がベルト31に対して着脱可能であってもよい。この場合、楽器用キャリアは、腰当て部材33をベルト31に対して着脱可能に固定する固定部材55を備えるとよい。固定部材55の具体例としては、図5に例示する面ファスナーの他、スナップボタン等が挙げられる。腰当て部材33を固定部材55によってベルト31に固定することで、腰当て部材33をベルト31に対して移動不能にとなるように設けることができる。
腰当て部材33がベルト31に対して着脱可能であることで、腰当て部材33のみを容易に交換できる。また、演奏者の体型や意図に応じて適切な大きさの腰当て部材33を適切な位置に設けることができる。
本発明の楽器用キャリアにおいて、腰当て部材は、例えば、ベルトの一方の端部(第一端部または第二端部)のみにベルトに対して移動不能に設けられてもよい。この場合、ベルトの一方の端部に設けられた腰当て部材は、ベルトの一方の端部からベルトの長手方向にさらに延びていればよい。このような構成であっても、ベルトの両端部を連結した状態では、腰当て部材がベルトの両端部を跨ぐように、腰当て部材を配することができる。
本発明の楽器用キャリアにおいて、調整手段(例えば引き出し環45)は、バックル(例えば雄型バックル部34、雌型バックル部35)と一体に設けられ、ベルトのうち腹当て部材から延びて調整手段に至る部位の長さを調整してもよい。この場合、ベルトのうち腹当て部材から調整手段に至る部位が、調整手段によって調整されたベルトの長さに寄与する寄与部分となる。また、ベルトのうち調整手段から寄与部分とは別に延びる部位が、調整手段によって調整されたベルトの長さに寄与しない余剰部分となる。このような構成においても、本発明の楽器用キャリアは、ベルトの余剰部分をベルトの寄与部分に対して着脱可能に係止する係止部材を備えてもよい。
1…楽器用キャリア、2…腰ベルト、3…キャリア本体部、11…腹当て部材、31…ベルト、31A…第一端部、31B…第二端部、32…バックル、33…腰当て部材、38…分割部材、40…調整手段、41…中間ベルト部、41A…寄与部分、41B…余剰部分、42…端ベルト部(寄与部分)、45…引き出し環、50…係止部材

Claims (5)

  1. 演奏者の肩に引っ掛ける肩当て部材と、
    前記肩当て部材に連結されて演奏者の腹部に当てる腹当て部材と、
    前記腹当て部材に取り付けられ、楽器を支持するロッドと、
    前記腹当て部材に取り付けられ、演奏者の腰に巻き付けるベルトと、
    前記ベルトの両端部に設けられて、前記ベルトの両端部を脱着可能に連結するバックルと、
    前記ベルトの少なくとも一方の端部において前記ベルトに対して移動不能に設けられた腰当て部材と、を備え、
    前記ベルトの両端部を前記バックルにより連結した状態で、前記腰当て部材が前記ベルトの両端部を跨ぐように配される楽器用キャリア。
  2. 前記腰当て部材が、前記ベルトの長手方向に配列された複数の分割部材を備え、
    前記ベルトの各端部には、少なくとも一つの前記分割部材が前記ベルトに対して移動不能に設けられている請求項1に記載の楽器用キャリア。
  3. 前記腰当て部材が、前記ベルトに対して着脱可能である請求項1に記載の楽器用キャリア。
  4. 前記ベルトの長さを調整する調整手段を備える請求項1に記載の楽器用キャリア。
  5. 前記ベルトの長さを調整する調整手段と、
    前記ベルトのうち前記調整手段によって調整された前記ベルトの長さに寄与しない余剰部分を、前記ベルトのうち前記調整手段によって調整されたベルトの長さに寄与する寄与部分に対して着脱可能に係止する係止部材と、を備える請求項1に記載の楽器用キャリア。
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