JP6527278B2 - 吊り金具装置の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドレール上で転動する戸車を介してスライド移動可能に自動ドアの扉を吊り下げる吊り金具装置の組立方法に関する。
従来、自動ドアは、扉にガイドレール上で転動する戸車を介してスライド移動可能に自動ドアの扉を吊り下げる吊り金具装置が取り付けられる。
このような自動ドアは、ガイドレールから戸車が脱輪しないようにすることが重要である。そこで、特許文献1には、ハンガローラ(戸車)が上方に移動することによってガイドレールから脱輪することをガイドレールの下部に当接することによって阻止するため、上下方向でガイドレールと底板部との間に位置するように立設板部に螺設した一対の脱輪防止部材を備えた吊り金具装置が記載されている。
この特許文献1に記載の吊り金具装置は、脱輪防止部材が断面形状における長径方向に位置する長径部と、断面形状における短径方向に位置する短径部と、長径部と短径部との間に位置する曲面部とによって構成する当接部を有し、当接部がガイドレールの下部に当接した際に右回りに回転されることによって、立設板部への固定が緩まないようにしている。
特許第5550767号公報
しかしながら、特許文献1に記載された吊り金具装置は、扉を取り付けた状態で脱輪防止部材が上下方向でガイドレールの下部と底板部との間に位置されるようガイドレールに吊り下げるので、底板部と戸車との間にガイドレールが配置されるスペースだけでなく脱輪防止部材を固定するスペースを設けなければならないこと、さらに、脱輪防止部材の緩みを防止するために脱輪防止部材を斜めに傾けて配置することが、吊り金具装置自体の上下方向の寸法を増加させる要因になっており、この問題を解消するために脱輪防止部材が要因となって上下方向の寸法が増加することを抑えた場合、吊り金具装置の組立作業がやり難くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、戸車がガイドレールから脱輪することを防止する脱輪防止部材の固定の緩みを防止しつつ、組立作業を難しくすることなく、脱輪防止部材が要因となって上下方向の寸法が増加することを抑えることができる吊り金具装置の組立方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る吊り金具装置の組立方法は、自動ドアの扉の上部が固定部材によって固定される板状の底板部、および、前記底板部に直交する方向に立設し、かつ、前記扉のスライド移動をガイドするガイドレール上に転動する戸車を回転可能に取り付けた板状の立設板部を含む吊り金具本体と、前記戸車が上方に移動することによって前記ガイドレールから脱輪することを前記ガイドレールの下部に当接することによって阻止するため、上下方向で前記ガイドレールと前記底板部との間に位置するように前記立設板部に螺設した一対の脱輪防止部材と、を有する吊り金具装置の組立方法において、回転軸に直交する断面が長径方向に位置する一対の長径部と、断面形状における短径方向に位置する一対の短径部と、前記長径部と前記短径部との間に連続した曲面を形成する曲面部とによって外周面を形成された扁平楕円形状であり、かつ、短径方向の幅寸法を前記固定部材の前記底板部から突出した部分の幅寸法以下に調整した当接部と、基端部が該当接部に連結された回転調整ボルト部とを有する前記脱輪防止部材を高さ方向で前記固定部材より突出しないように短径方向を前記固定部材の高さ方向となる向き、かつ、前記底板部近傍位置に螺設した状態で前記固定部材と前記ガイドレールとの間のスペースを有効的に利用して前記ガイドレール上に前記戸車を載せるスペース有効利用可能戸車載置工程と、前記スペース有効利用可能戸車載置工程の後に、前記脱輪防止部材が前記ガイドレールの下部に当接した場合に、締結する方向に回転可能な向きに前記脱輪防止部材を前記回転調整ボルト部の先端部に前記長径方向に対応して形成された溝を利用してマイナスドライバーによって回転調整しつつ固定する脱輪防止部材締結可能状態固定工程と、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる吊り金具装置の組立方法は、前記自動ドアの扉、あるいは、前記吊り金具本体等に上方へ移動させる外力が負荷された場合、前記一対の脱輪防止部材の前記当接部が前記ガイドレールの下部に当接することによって、前記戸車が前記ガイドレールから脱輪することを阻止しつつ、前記一対の脱輪防止部材の前記回転調整ボルトが締結する方向に前記当接部が回転するため、前記一対の脱輪防止部材の固定が緩まず、しかも、前記当接部が短径方向の幅寸法を前記固定部材の前記底板部から突出した部分の上下方向の幅寸法以下に調整し、上下方向で前記底板部の近傍になるように配置されることによって、前記固定部材の前記底板部から突出した部分より上方向に前記当接部がはみ出すことを防ぐことが可能となり、前記固定部材と、前記ガイドレールとの間のスペースを有効的に利用して前記戸車と、前記立設板部に螺設した前記一対の脱輪防止部材の前記当接部との間に前記ガイドレールが位置されるスペースを確保することができるので、結果的に、戸車がガイドレールから脱輪することを防止する脱輪防止部材の固定の緩みを防止しつつ、組立作業を難しくすることなく、脱輪防止部材が要因となって上下方向の寸法が増加することを抑えることができる。
図1は、本発明の実施例に係る吊り金具装置の側面図を含む吊り金具装置周辺を示した自動ドアの断面図である。 図2は、図1に示した吊り金具装置周辺を拡大した図である。 図3は、本発明の実施例に係る吊り金具装置の正面図および背面図の一部を示す説明図である。 図4は、本発明の実施例に係る吊り金具装置の分解組立図である。 図5は、(a)が吊り吊り金具本体の正面図であり、(b)が吊り吊り金具本体の平面図である。 図6は、図1に示す脱輪防止部材の斜視図である。 図7は、(a)が脱輪防止部材の正面図であり、(b)が脱輪防止部材の側面図であり、(c)が脱輪防止部材の平面図である。 図8は、吊り金具装置を扉に固定する手順を説明するための説明図である。 図9は、扉に固定した吊り金具装置の戸車をガイドレールに載せる手順を説明するための説明図である。 図10は、脱輪防止部材の当接部を短径方向が上下方向となるように向きを調整した状態の吊り金具装置の正面図および背面図の一部を示すとともに、ガイドレールを仮想線で示す説明図である。 図11は、脱輪防止部材を回転中心に対して右側に位置する長径部が左側に位置する長径部に比して上方に傾けた状態になるように調整する手順を説明するための説明図である。 図12は、脱輪防止部材の当接部がガイドレールの下部に当接した際、脱輪防止部材が立設板部への固定が緩まないように回転動作することを説明することを説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る吊り金具装置の組立方法の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る吊り金具装置1の側面図を含む吊り金具装置1周辺を示した自動ドア100の断面図である。図2は、図1に示した吊り金具装置1周辺を拡大した図である。図3は、本発明の実施例に係る吊り金具装置1の正面図および背面図の一部を示す説明図である。図4は、本発明の実施例に係る吊り金具装置1の分解組立図である。図5は、(a)が吊り吊り金具本体10の正面図であり、(b)が吊り吊り金具本体10の平面図である。図6は、図1に示す脱輪防止部材30の斜視図である。図7は、(a)が脱輪防止部材30の正面図であり、(b)が脱輪防止部材30の側面図であり、(c)が脱輪防止部材30の平面図である。なお、図7では、回転調整ボルト部50のネジ溝を省略して図示している。
本発明の実施例に係る吊り金具装置1は、自動ドア100の扉110の上部が固定される板状の底板部11、および、底板部11に直交する方向に立設し、かつ、扉110のスライド移動をガイドするガイドレール120上に転動する戸車21を回転可能に取り付けた板状の立設板部を含む吊り金具本体10と、戸車21が上方に移動することによってガイドレール120から脱輪することをガイドレール120の下部121aに当接することによって阻止するため、上下方向でガイドレール120と底板部11との間に位置するように立設板部12に螺設した一対の脱輪防止部材30、30と、を有する。
吊り金具本体10は、所定形状に打ち抜かれた金属板を略L字状に折り曲げ加工することによって略矩形状の底板部11、および、底板部11に直交する方向に立設する略矩形状の立設板部12が形成されている。
底板部11は、扉110の上面110aに当接可能に形成されている。また、底板部11の長手方向における両端部の近傍には、扉110の上面に当接させたときに、扉110の上面に形成された一対の固定穴111、111(図4参照)と位置を同じくして、一対の固定穴111、111と重複可能な一対の挿通孔11a、11aが形成されている。
一対の挿通孔11a、11aは、底板部11の短手方向に長い長孔状に形成されている。また、各挿通孔11aは、各固定穴111、111に螺合可能な金具固定ボルト14を挿通可能に形成されている。つまり、各挿通孔11aを挿通させた各金具固定ボルト14を各固定穴111、111に螺合することによって、吊り金具本体10が扉110に固定されるようになっている。
立設板部12は、基端部が底板部11の長手方向に延びる一方側の周縁と連結しており、底板部11と略90度の角度をなすように立設している。また、立設板部12の長手方向は、底板部11の長手方向と一致しており、立設板部12の短手方向は、立設板部12が底板部11と略90度をなす方向に立設する方向となっている。
この立設板部12は、一対の第1位置調整孔(第1調整部)12a、12aと、一対の第2位置調整孔12b、12bと、連結部13と、を備える。
一対の第1位置調整孔12a、12aは、底板部11の近傍であって、立設板部12の長手方向における両端部の近傍に形成されている。また、一対の第1位置調整孔12a、12aは、立設板部12の上下方向である短手方向に長い長孔状に形成されている。このような一対の第1位置調整孔12a、12aは、一対の脱輪防止部材30、30を立設板部12の上下方向となる短手方向の所定の位置で固定するために用いられる。
一対の第2位置調整孔12b、12bは、一対の第1位置調整孔12a、12aの上方側であって、立設板部12の長手方向における両端部の近傍に形成されている。また、一対の第2位置調整孔12b、12bは、立設板部12の上下方向である短手方向に長い長孔状に形成されている。このような一対の第2位置調整孔12b、12bは、一対の戸車21、21を備える戸車部20を立設板部12の上下方向となる短手方向の位置で固定するために用いられる。
連結部13は、立設板部12の略中央部における上端部近傍に形成されている。この連結部13は一対の第2位置調整孔12b、12bで所定の位置に固定された戸車部20を、連結ボルト15で吊り金具本体10に連結する(図1および図4参照)。また、連結部13は、立設板部12の一部を折り曲げ加工することによって形成されている。より具体的には、連結部13は、立設板部12に対して略90度の折り曲げ加工がなされており、立設板部12の基端部において底板部11が位置する側と反対側に折り曲げられている。
また、連結部13の略中央には、連結孔13aが形成されている。連結孔13aは連結ボルト15を螺合可能に形成されている。
戸車部20は、一対の戸車21、21と、一対の戸車21、21を回転自在に固定する第1金具部24と、第1金具部24を固定する第2金具部25と、を備える。
各戸車21は、ローラ本体22と、軸部23と、を備える。ローラ本体22は、耐摩耗性を有する合成樹脂材料によって形成されている。また、ローラ本体22は、円弧状に凹む溝部22aと、テーパ部22bとを備える。溝部22aは、ローラ本体22の全周に渡って形成されている。
また、溝部22aは、脱輪防止および耐摩耗性等の観点から、ガイドレール120におけるレール本体121の隆起形状に合わせてレール本体121と溝部22aとが当接するように形成されている。テーパ部22bは、溝部22aにおける両側の周縁に、全周に渡って形成されている。
軸部23は、基端部が第1金具部24に連結しており、ローラ本体22を回転自在に第1金具部24に固定する。
第1金具部24は、矩形状に形成されている。第1金具部24の長手方向における両側には、軸部23の基端部が連結されている。また、第1金具部24の長手方向における略中央部には、不図示の締結穴が形成されている。
第2金具部25は、矩形状に形成された第2金具本体部26と、第1金具部24の締結穴を貫通可能に形成された第1ボルト部27a(図3参照)と、一対の第2位置調整孔12b、12bを貫通可能に形成された一対の第2ボルト部28a、28aと、立設板部12の連結部13と連結可能に形成された被連結部28と、を備える。
第1ボルト部27aは、第2金具本体部26の一方側の面に連結されている。この第1ボルト部27aは、第1金具部24の締結穴を貫通した後、M8のナット等の所定の締結ナット27bを締結することによって、第1金具部24を第2金具本体部26に固定する(図3参照)。
一対の第2ボルト部28a、28aは、第2金具本体部26の他方側に面に連結されている。この一対の第2ボルト部28a、28aは、一対の第2位置調整孔12b、12bを貫通した後、M8のナット等の所定の締結ナット28b、28bを締結することによって、第2金具本体部26を吊り金具本体10に固定する。
被連結部29は、第2金具本体部26の他方側の面に設けられている。また、被連結部29は、連結孔13aに係合される連結ボルト15と係合可能に形成されている。つまり、被連結部29と係合させた状態で連結ボルト15を連結孔13aに螺合させることによって、吊り金具本体10と第2金具本体部26とが連結される。
脱輪防止部材30は、図6および図7に示すように、軸方向と直交する方向の断面形状が回転軸に対称である扁平楕円形状に形成された当接部40と、第1位置調整孔12aを貫通可能に形成された回転調整ボルト部50と、を備える。
当接部40は、回転軸Aに直交する断面で長径方向に位置する一対の長径部40a、40aと、断面形状における短径方向に位置する一対の短径部40b、40bと、長径部40aと短径部40bとの間に連続した曲面を形成する曲面部40cとによって外周面を形成し、かつ、短径方向の幅寸法を固定部材としての金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分の上下方向の幅寸法以下に調整している。この当接部40は、金属材料により形成された当接部本体41と、合成樹脂材料により形成された樹脂部42と、を備える。
当接部本体41は、柱状に形成されており、軸方向と直交する断面形状が扁平楕円形状に形成されている。
樹脂部42は、当接部本体41の外周面を被覆する。また、樹脂部42は、当接部本体41の断面形状(扁平楕円形状)における長径方向の外周面に位置する一対の長径部40a、40aと、当接部本体41の断面形状(扁平楕円形状)における短径方向の外周面に位置する一対の短径部40b、40bと、一対の長径部40a、40aと一対の短径部40b、40bとの間に連続した曲面を形成する二対の曲面部40c、40cと、を備える。
二対の曲面部40c、40cのそれぞれは、長径部40a、40aから短径部40b、40bに向かってなだらかな曲面を構成するように形成されている。
回転調整ボルト部50は、金属材料によって形成されており、基端部が当接部本体41に連結されているまた、回転調整ボルト部50の先端部には回転調整部51(第2調整部)が形成されている。
回転調整部51は、溝状に形成されており、例えば、マイナスドライバーの先端を係合可能に形成されている。また、回転調整ボルト部50の外周面には、M8のナット等の所定の調整ナット52と螺合可能なネジ溝が形成されている。
次に、図1−図7にさらに図8−図11を加えて本発明の実施例に係る吊り金具装置1を組み立て、さらにガイドレール120に吊り下げる手順と、その組み立て作業の際に機能される吊り金具装置1の作用について説明する。
図8は、吊り金具装置1を扉110に固定する手順を説明するための説明図である。図9は、扉110に固定した吊り金具装置1の戸車21をガイドレール120に載せる手順を説明するための説明図である。図10は、脱輪防止部材30の当接部40を短径方向が上下方向となるように向きを調整した状態の吊り金具装置1の正面図および背面図の一部を示すとともに、ガイドレール120を仮想線で示す説明図である。図11は、脱輪防止部材30を回転中心に対して右側に位置する長径部40aが左側に位置する長径部40aに比して上方に傾けた状態になるように調整する手順を説明するための説明図である。
まず、自動ドア100の組み立てに従事する作業者は、図4に示すように、吊り金具本体10に戸車部20、および、一対の脱輪防止部材30、30を取り付ける。具体的には、一対の第2位置調整孔12b、12bに第2金具部25に設けられる一対の第2ボルト部28a、28aを貫通させた後、一対の第2ボルト部28a、28aに締結ナット28b、28bを螺合する。
このとき、一対の第2位置調整孔12b、12bは、扉110の建付時に調整ができるように、立設板部12における上下方向に長い長孔状に形成されている。そのため、ここでは、戸車部20は、適当な位置(例えば、最上部)に仮止めしておく。
同様に、一対の第1位置調整孔12a、12aに、一対の脱輪防止部材30、30の回転調整ボルト部50を貫通させた後、回転調整ボルト部50に調整ナット52を螺合する。
このとき、一対の第1位置調整孔12a、12aは、扉110の建付時に調整ができるように、立設板部12における上下方向に長い長孔状に形成されている。そのため、ここでは、各脱輪防止部材30、30は、適当な位置(例えば、最下部)に仮止めしておく。
また、このとき、各脱輪防止部材30、30は、図3に示すように、短径方向が上下方向となるように当接部40の向きを調整しておくと、金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分より上方向に当接部40がはみ出すことを防ぎ、金具固定ボルト14と、ガイドレール120との間のスペースを有効的に利用してローラ本体22と、立設板部12に螺設した一対の脱輪防止部材30、30の当接部40との間にレール本体121が位置することができる。
次に、作業者は、図8に示すように、吊り金具本体10を扉110の上面110aに固定する。吊り金具本体10は、底板部11に形成された一対の挿通孔11a、11aに一対の金具固定ボルト14、14を挿通させた後、一対の金具固定ボルト14、14を、一対の固定穴111、111に螺合することによって、扉110の上面110aに固定される。
このとき、一対の挿通孔11a、11aは、底板部11の短手方向に長い長孔状に形成されている。そのため、吊り金具本体10は、扉110の上面110aに対して短手方向における適当な位置に取り付けることができる。
次に、作業者は、戸車部20を吊り金具本体10に固定する。戸車部20の固定は、一対の第2位置調整孔12b、12bに一対の第2ボルト部28a、28aを挿通させ、適当な位置に戸車部20を配置した後、締結ナット28b、28bで一対の第2ボルト部28a、28aを吊り金具本体10に固定することによって行われる。
次に、作業者は、図9に示すように、ガイドレール120のレール本体121の上に一対の戸車21、21を載せる。これにより、ローラ本体22の溝部22aがレール本体121と当接するように一対のローラ本体22がレール本体121に載り、各戸車21がレール本体121の上を転動可能となる。つまり、吊り金具装置1がガイドレール120によってガイドされながら扉110とともに移動可能となる。
また、このとき、ローラ本体22と、立設板部12に螺設した一対の脱輪防止部材30、30の当接部40との間にレール本体121が位置するようにしている。ここで、各脱輪防止部材30、30が短径方向の幅寸法を固定部材としての金具固定ボルト14の底板部から突出した部分の上下方向の幅寸法以下に調整し、しかも、当接部40が上下方向で底板部11の近傍になるように配置しているため、図10に示すように、短径方向が上下方向となるように当接部40の向きを調整しておくことによって、金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分より上方に当接部40がはみ出すことを防ぎ、金具固定ボルト14と、ガイドレール120との間のスペースを有効的に利用してローラ本体22と、立設板部12に螺設した一対の脱輪防止部材30、30の当接部40との間にレール本体121が位置することができる。
次に、作業者は、一対の脱輪防止部材30、30の位置合わせを行う。
ここで、ガイドレール120の上に一対の戸車21、21を載せることによって、一対の脱輪防止部材30、30がガイドレール120の下部121aと底板部11との間に位置されている。
そこで、作業者は、各脱輪防止部材30、30が、図11に示すように、一対の長径部40a、40aのうち、回転中心に対して右側に位置する長径部40aが左側に位置する長径部40aに比して上方に傾けた状態になるように各脱輪防止部材30、30を螺設する。
これにより、扉110、あるいは、吊り金具本体10等に上方へ移動させる外力が負荷された場合であっても、脱輪防止部材30の回転調整ボルト50が締結する方向に当接部40が回転するため、脱輪防止部材30の固定が緩まない。
また、一対の脱輪防止部材30、30は、樹脂部42の曲面部40cを底板部11に当接するように配置する。このように配置することによって、扉110や吊り金具本体10等に上方へ移動させる外力が負荷された場合に、その外力に対して抗する力が作用するように吊り金具本体10(底板部11)を補強することが可能となり、吊り金具装置1の破損を抑制することが可能になる。
そして、この状態で一対の脱輪防止部材30、30を固定する。一対の脱輪防止部材30、30の固定は、調整ナット52で回転調整ボルト部50を吊り金具本体10に固定することによって行われる。
なお、高さ方向における各脱輪防止部材30の位置は、長孔状に形成された第1位置調整孔12aにおける所定の位置(曲面部40cを底板部11に当接させると共に、レール本体121の下部121aと曲面部40cとの間に所定のクリアランス(0.5から1.0mm)を設けた位置)を選択することにより行う。
ここで、調整ナット52を回転調整ボルト50に螺合して一対の脱輪防止部材30、30を吊り金具本体10に固定すると、固定時に回転調整ボルト50が回転してしまい、上述のクリアランス等の確保が不十分になる場合がある。このため、各脱輪防止部材30、30をある程度固定した後、回転調整ボルト部50の先端に形成された回転調整部51を、調整ナット52を固定した状態で一対の長径部40a、40aのうち、回転中心に対して右側に位置する長径部40aが左側に位置する長径部40aに比して上方に傾けた状態になるように当接部40を回転させることによって、当接部40を好適な向きに調整することができる。
なお、当接部40が回転軸Aに直交する断面の形状が回転軸Aに対称であるので、当接部40が回転中心を基準として傾いた姿勢に調整され易い。
また、このとき、所定の厚さ(0.5mmから1.0mm)に形成されたスペーサをレール本体121の下部121aと曲面部40cとの間に差し込むことによって、クリアランスを確保し易くして上述した作業を行ってもよい。これによって、当接部40を好適な位置に配置することが容易になる。なお、スペーサは、脱輪防止部材30の固定作業が完了した後にレール本体121と曲面部40cとの間から引き抜く。
次に、図12を用いて、脱輪防止部材30の当接部40がガイドレール120の下部121aに当接した際、脱輪防止部材30が立設板部12への固定が緩まないように回転動作することを説明する。
図12は、脱輪防止部材30の当接部40がガイドレール120の下部121aに当接した際、脱輪防止部材30が立設板部12への固定が緩まないように回転動作することを説明することを説明するための説明図である。
扉110、あるいは、吊り金具本体10等に上方へ移動させる外力が負荷された場合、脱輪防止部材30の当接部40がガイドレール120の下部121aに当接開始する。
このとき、当接部40は一対の長径部40a、40aのうち、回転中心に対して右側に位置する長径部が左側に位置する長径部に比して上方に傾けた状態にあるため、当接部の右上部に位置する曲面部がガイドレール120の下部121aに当接開始される(図11(a)、(b)参照)。
このようにして、当接部の右上部に位置する曲面部がガイドレール120の下部から反力を受けると、脱輪防止部材は、回転軸Aを中心として右周りに回転される。すなわち、脱輪防止部材は、回転調整ボルト部を締結する方向に回転されるため、脱輪防止部材は緩むことなく固定された状態を維持される。(図11(c)参照)。
本発明の実施例に係る吊り金具装置の組立方法は、自動ドア100の扉110、あるいは、吊り金具本体10等に上方へ移動させる外力が負荷された場合、一対の脱輪防止部材30、30の当接部40がガイドレール120の下部121aに当接することによって、戸車21がガイドレール120から脱輪することを阻止しつつ、一対の脱輪防止部材30、30の回転調整ボルト50が締結する方向に当接部40が回転するため、一対の脱輪防止部材30、30の固定が緩まず、しかも、当接部40が短径方向の幅寸法を固定部材としての金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分の上下方向の幅寸法以下に調整し、上下方向で底板部11の近傍になるように配置されることによって、金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分より上方向に当接部40がはみ出すことを防ぎことが可能となり、金具固定ボルト14と、ガイドレール120との間のスペースを有効的に利用して戸車21と、立設板部12に螺設した一対の脱輪防止部材30、30の当接部40との間にガイドレール120が位置されるスペースを確保することができるので、結果的に、戸車21がガイドレール120から脱輪することを防止する脱輪防止部材30、30の固定の緩みを防止しつつ、組立作業を難しくすることなく、脱輪防止部材30、30が要因となって上下方向の寸法が増加することを抑えることができる。
なお、本発明の実施例に係る吊り金具装置1は、当接部40の回転軸に直交する断面が扁平楕円形状であるものを例示したが、これに限定されない。すなわち、当接部40は、回転軸Aに直交する断面で長径方向に位置する一対の長径部40a、40aと、断面形状における短径方向に位置する一対の短径部40b、40bと、長径部40a、40aと短径部40b、40bとの間に連続した曲面を形成する曲面部40c、40c、40c、40cとによって外周面を形成し、かつ、短径方向の幅寸法を固定部材としての金具固定ボルト14の底板部11から突出した部分の上下方向の幅寸法以下に調整したものであればよい。
また、本発明の実施例に係る吊り金具装置1は、当接部40が金属材料によって形成された当接部本体41と、合成樹脂材料によって形成された樹脂部42と、を備えるものを例示したが、これに限定されない。例えば、当接部40は、全部が金属材料によって形成されていてもよいし、全部が合成樹脂材料によって形成されていてもよい。
また、本発明の実施例に係る吊り金具装置1は、吊り金具本体10を扉110の上部に固定する固定部材として金具固定ボルト14を例示したが、固定部材としては、ボルト以外その他のものを用いても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 吊り金具装置
10 吊り金具本体
11 底板部
11a 挿通孔
12 立設板部
12a 第1位置調整孔
12b 第2位置調整孔
13 連結部
13a 連結孔
14 金具固定ボルト(固定部材)
15 連結ボルト
20 戸車部
21 戸車
22 ローラ本体
22a 溝部
22b テーパ部
23 軸部
24 第1金具部
25 第2金具部
26 第2金具本体部
27a 第1ボルト部
27b 締結ナット
28a 第2ボルト部
28b 締結ナット
29 被連結部
30 脱輪防止部材
40 当接部
40a 長径部
40b 短径部
40c 曲面部
41 当接部本体
42 樹脂部
50 回転調整ボルト部
51 回転調整部(第2調整部)
52 調整ナット
100 自動ドア
110 扉
110a 上面
111 固定穴
120 ガイドレール
121 レール本体
121a 下部
A 回転軸

Claims (1)

  1. 自動ドアの扉の上部が固定部材によって固定される板状の底板部、および、前記底板部に直交する方向に立設し、かつ、前記扉のスライド移動をガイドするガイドレール上に転動する戸車を回転可能に取り付けた板状の立設板部を含む吊り金具本体と、前記戸車が上方に移動することによって前記ガイドレールから脱輪することを前記ガイドレールの下部に当接することによって阻止するため、上下方向で前記ガイドレールと前記底板部との間に位置するように前記立設板部に螺設した一対の脱輪防止部材と、を有する吊り金具装置
    の組立方法において、
    回転軸に直交する断面が長径方向に位置する一対の長径部と、断面形状における短径方向に位置する一対の短径部と、前記長径部と前記短径部との間に連続した曲面を形成する曲面部とによって外周面を形成された扁平楕円形状であり、かつ、短径方向の幅寸法を前記固定部材の前記底板部から突出した部分の幅寸法以下に調整した当接部と、基端部が該当接部に連結された回転調整ボルト部とを有する前記脱輪防止部材を高さ方向で前記固定部材より突出しないように短径方向を前記固定部材の高さ方向となる向き、かつ、前記底板部近傍位置に螺設した状態で前記固定部材と前記ガイドレールとの間のスペースを有効的に利用して前記ガイドレール上に前記戸車を載せるスペース有効利用可能戸車載置工程と、
    前記スペース有効利用可能戸車載置工程の後に、前記脱輪防止部材が前記ガイドレールの下部に当接した場合に、締結する方向に回転可能な向きに前記脱輪防止部材を前記回転調整ボルト部の先端部に前記長径方向に対応して形成された溝を利用してマイナスドライバーによって回転調整しつつ固定する脱輪防止部材締結可能状態固定工程と、
    を含むことを特徴とする吊り金具装置の組立方法。
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