JP6526629B2 - 特に「レンジコーダ」又は算術圧縮による,特に圧縮画像を符号化する方法 - Google Patents

特に「レンジコーダ」又は算術圧縮による,特に圧縮画像を符号化する方法 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は主に,エントロピー二値符号化の分野に関し,特に,「レンジコーダ(range coder)」,即ち複数の区間を用いるタイプ,又は算術(arithmetic)タイプの符号化モデルを用いた符号化に関する。
レンジコーダ又は算術タイプのエンコーダは,複数の記号の連続を損失無しに符号化できる。これらの記号はいずれのタイプのものであってよく,特に英数字又は句読点であってよい。画像を圧縮するための方法の場合,これら記号は,一般にこれらの前に比色変換が行われる,例えば差分圧縮又はウェーブレット圧縮による上記画像の事前圧縮によって得られた数字である。
所謂エントロピー二値符号化により,ここでは符号化対象の複数の記号の連続によって表される信号を,その内容の損失無しに符号化するために必要なビット数を低減できる。低減のレベルは,信号内に記号が発生する確率に左右される。特に所謂「算術」及び「レンジコーダ」符号化は,各記号がある確率と関連する確率モデルを使用する。記号の符号化に必要な理論上のビット数は,「レンジコーダ」又は算術コード化タイプのエンコーダに関して,‐log2(P)であり,ここでPは,信号内にこの記号が発生する確率である。
レンジコーダ又は算術コーダタイプのエンコーダは常に,記号の符号化又は復号化中,少なくとも現在の記号を含む1つ又は複数の記号及びその発生確率を含む確率モデルを有していなければならない。このような記号の確率を使用して,該記号を符号化する。同一の信号を符号化するために,複数の確率モデルが考えられる。最も好適なものは,それに関して信号が最も圧縮される,即ち符号化によって得られるコードが最小の重みを有するモデルである。
二値コード化を効率的なものとするために:
‐復号化されたデータが入力データと同一であること;
‐圧縮データの重みが可能な限り小さいこと;
‐符号化時間が可能な限り短いこと;
‐復号化時間が可能な限り短いこと
が必要である。
これは,以下の2つの主要な因子に左右される:
‐符号化自体:これは,所与の確率Pに関して,‐log2(P)に可能な限り近いビット数で記号を符号化し,その一方で,同一のモデルが同一の記号に供給された場合に,復号化において同一の記号を復元しなければならない;
‐モデルの計算:これは,各記号に対して最も好適なモデルを供給でき,かつ可能な限り迅速でなければならない。
このようにして,全信号に対して1つのモデルを使用できる。次に,シャノンエントロピーに近い圧縮レベルが得られる。一方,いくつかのエンコーダは,PPMd法(英語「Prediction by Partial Matching, escape method D」の略語)等の完全適応型モデルを使用する。この場合,モデルは符号化が進行するに従って確立される。これらのエンコーダにより,各記号に好適な複数のモデルを得ることができるが,処理期間が大幅に長くなる。
本発明の目的は,単一のモデルを用いて一般に得られるものよりも重みが小さいコードを得ることができ,かつ,複数のモデルを用いて一般に得られるものよりも処理期間が短い,符号化方法を提案することである。
マルチメディア圧縮に関して,例えば所謂ウェーブレット法による信号の変換後,低い値は一般に互いに近接し,同時に最も高い値は互いに更に近接することが分かっている。
本発明によると,少なくとも2つのモデルを用いた,記号のストリングのためのエントロピー二値符号化方法であって,
前記各モデルは1つの帰属基準と関連している方法において,
前記方法は:
‐前記帰属基準に従って,前記各記号が属する符号化のための前記モデルを決定するために,前記ストリングを閲覧するステップ;
‐前記各モデル及び前記各記号に関して,前記モデルにおける前記記号の発生の確率を決定するステップ;
‐前記各記号を,前記各記号が属する前記モデルに従って,かつ,連続的に符号化することによって,前記ストリングを再び閲覧するステップ;並びに
‐前記モデル又は前記モデルを再構成できるようにするための情報及びこれによって得られる二値コードを記憶するステップ
を含む。
有利には,前記ストリングは前記各モデルに対する前記帰属基準を決定するために閲覧される。
好ましくは,現在の記号の,あるモデルに対する帰属は,前記ストリングの中の現在の記号に先行する1つ又は複数の前記記号から計算された帰属関数に従って決定される。前記各記号は数字であり,好ましくは10を基数とする数であり,前記帰属関数は,前記ストリングにおいて前記現在の記号の直前にある所定の数の基準記号,好ましくは4個の基準記号の絶対値の平均であり得る。
有利には,前記帰属関数を計算するために,前記ストリングは所定の数の前記基準記号によって先行され,前記各記号の値は好ましくはゼロである。
前記モデルのうちの1つに対する現在の記号の帰属基準は,前記モデルが包含する区画の下限,及び前記現在の記号に先行する前記記号の絶対値の平均であり得る。
前記各モデルの前記下限は昇順に配置され,前記下限の値が増大すると,2つの連続する前記下限の差は有利には増大する。各モデルの下限を決定するために:
‐前記ストリング内の前記ストリングの前記値の平均を計算し;
‐前記ストリング内の前記ストリングの前記値のうちの最大値と前記平均との間,及び前記平均と最小値との間の差を計算し,そこから2つの前記差の値のうちの最大値に等しい距離を推定し;
‐前記信号の各要素と前記ストリングの前記平均との間の差の絶対値の平均に等しい偏差を計算し;
‐以下の式:
に従って,間隔を計算し;
‐連続する前記モデルそれぞれに関して,以下の式:
に従って移動平均間の前記下限を計算する。
本発明は更に,本発明による符号化方法を使用することを特徴とする,画像,動画又は音声タイプのメディアを圧縮するための方法に関する。画像を圧縮するための方法は,それぞれ行列の1つのセル(box)に対応する,前記画像の圧縮される記号に選択的に適用され,前記記号を列にすることによってストリングが形成される。前記記号を列にするために,各列に関して,前記列を第1の方向に閲覧し,続いて必要な場合,次の前記列を前記第1の方向の反対の方向に閲覧する。
少なくとも2つのモデルを用いた本発明の別の態様は,記号のストリングのためのエントロピー二値復号化方法であって:
‐符号化において使用された各モデルを抽出し;
‐前記各モデルに帰属するための基準を抽出及び再計算し;
‐符号化において使用された前記モデルを用いた前記各記号の復号化のために,前記符号化と同一の前記帰属基準を用いる
ことを特徴とするエントロピー二値復号化方法である。
添付の図面を参照し,非限定的な実施例を用いて,本発明のいくつかの実施形態を以下に説明する。
本発明による方法が適用される画像のレイヤを示す。 図1の画像のウェーブレット変換と,それに続く量子化及び丸めとによって得られる,レベル‐3LHと呼ばれる,10を基数とする係数の部分行列を示す。 図2の行列の係数を一列にして,本発明による方法によって処理される複数の記号のストリングを形成するための方法を示す。 使用される各モデルに関して,対応する下限の値を与える表を示す。 図4の表の図形的表示である。 上記ストリングの記号に対応する,10を基数とする全ての値と,各値に関する,上記ストリングにおけるその発生回数,従って単一のモデルに関する各値の確率とを示す表である。 図6の表の図形的表示である。 各値に関する,各モデルにおけるその発生回数を示す表である。
本発明による方法の例を示すために,320列×240行にピクセルが配置され,3つの成分R(赤),G(緑)及びB(青)で符号化される,オリジナル画像を使用する。この画像を,Y,Cb,Crタイプの測色変換に供した。図1は,上記測色変換によって得られたこのY輝度成分を,画像の形態で示す。
まず,固定小数点数を用いた2次元CDF 5/3ウェーブレット変換を画像1に適用する。図2は,続いて3.53に等しい係数を用いた量子化及び最も近い整数への丸め(rounding)が適用されたこのウェーブレット変換によって得られる所謂レベル‐3LH部分行列に対応する行列LHQを示す。このウェーブレット変換は,2次元の各レベル,即ち垂直パスと,これに続く水平パスとに関して実施される。垂直ウェーブレット変換は所謂詳細な行列,即ちH行列と,所謂近似行列,即ちL行列とを生成する。L行列への水平ウェーブレットパスの適用は,LH詳細な行列及びLL近似行列を生成する。H行列への垂直ウェーブレットパスの適用は,2つの詳細な行列HL,HHを生成する。続いて,連続する近似行列LLに対して,新規のウェーブレットレベルを再帰的に適用する。従ってレベル‐3LH行列は,ウェーブレットの第3のレベル中に得られるタイプ‐LH行列となる。LH行列が得られたら,これを係数3.53によって量子化し,続いてその値を丸めてLHQ行列を得る。
LHQ行列は40の列及び30の行を備え,即ち1200個の値を備え,これらはそれぞれ,符号化対象の記号に対応する。本発明による処理を適用するために,上記1200個の値を一列にし,即ち1200個の値のストリングSを形成する。図示されている例では,一列にする操作は図3に示すように行われ,ストリングSにおいてLHQ行列の第1の行の最後の値が第2の行の最後の値の前に来るように,LHQ行列の第1の行は左から右へ縦断され,次に第2の行が右から左へ縦断される。より一般には,ある行がある方向に縦断されると,次の行が反対方向に閲覧される。このようにして,複数の記号のストリングSnによって形成された信号が得られ,ここでnは1〜Nの整数であり,N=1200であり,各記号SnはV(n)で表される値を有する。
図示されている例では,信号Sに対して適用されるべきモデルを決定するために,まずこの信号の分析を行う。
初めに,以下の式に従って,信号の全ての値の算術平均Mを計算する。
次に最小値Min[V(n)]及び最大値Max[V(n)]を決定する。即ち図示されている例では:
Min[V(n)]=‐42
Max[V(n)]=35
となる。
これから距離Dを推定する。ここでDは,平均Mと信号の最小値Min[V(n)]との間の差の値及び信号の最大値Max[V(n)]と平均Mとの差の値のうちの最大値に等しい。即ち:
D=距離=max(平均‐最小値;最大値‐平均)
=max((‐0.07833)‐(‐42);35‐0.07833)
=41.9216
である
次に平均M周辺の値の偏差DV,即ち平均分散を計算する。この分散は,信号の各記号Snの値V(n)と平均Mとの間の差の絶対値の平均,即ち図示されている例では:
として計算される。
次にモデル間の間隔Eを計算する。図示されている例では,この間隔は以下の式に従って計算される。
有利には,信号が幅広くコード化されればされるほど,モデルの数が増大する。入力パラメータは,信号内に存在する情報の量に左右され得る。図示されている例では,5個のモデルを使用することが選択されている。
0〜4の番号を付けられた各モデルに関して,下限は,その値から記号がこのモデルに属することができるようなものとして定義される。好ましくは,モデルに関連する変動が小さければ小さいほど,閾値は互いに近接する。このようにして,この例に関して各モデルの下限を計算するために以下の式が定義される。
ここでmは5個のモデルのうちの1つのモデルの番号であり,mは0〜4の整数値を取る。
このようにして計算された低い値は,図4に示されている表Tab1に列挙され,これは図5においてグラフ上に図示されている。
各記号Snと1つのモデルとを関連付けるために,過去に計算した下限l(m)と比較できる帰属基準を定義する必要がある。更に,同一のモデルを同一の記号に適用して,復号化中のこの記号の復元値をこの記号の初期値と同一とすることができるよう,この基準は符号化及び復号化において同一である必要がある。この目的のために,帰属基準は,現在の記号,即ち符号化又は復号化されるべき記号に先行する記号の値に応じて選択される。符号化及び復号化が損失無しに行われるため,現在の記号に先行する値は,圧縮及び復元において同一となることになる。従って,符号化及び復号化にあたってこれら同一の値に同一の帰属基準を適用することにより,現在の記号に同一のモデルを割り当てることになる。
図示されている例では,ウェーブレット変換後の値は,ゼロにセンタリングされるか,又はゼロに略センタリングされるものと考えられる。これは,平均Mが略ゼロに等しいためである。これにより,選択される帰属基準を決定する関数は,現在の記号の直前の4個の記号の絶対値の平均を小数点第4位で丸めたものである。使用される先行する記号の数は異なっていてよいが,モデルの望ましくない変化を発生させることになる他の値から過度に逸脱した値の影響を制限するために十分なものであり,かつ有利には二値記述を容易にするために2の冪乗である。小数点以下の位の数もまた4とは異なっていてよいが,有利には二値記述を容易にするために2の冪乗である。
従って,図示されている例において,あるモデルに属する基準は以下の式によって決定される。
ここで移動平均Tは4に等しく,即ちその計算において考慮される先行する記号の数に等しく,n’は1〜4で変化する。
これにより,各記号Snに関して好適なモデルを選択できる。移動平均mm(n)は,所定のパラメータ精度(ここでは小数点以下第4位)で計算され,これは符号化及び復号化において同一である。
値V(n)の各記号Snは,下限l(m)が上述の絶対値の移動平均mm(n)以下である,即ちl(m)≦mm(n)である,最大のモデルmに属する。
図6に示されている表Tab2は,信号S内における各値V(n)の発生回数を提示する。図7はその図形的表示である。ここでゼロ値が高い比率を占めることに留意されたい。従って,単一のモデルの使用は特に好適ではない。
図8に示されている表Tab3は,各モデルMにおける各値V(n)の発生回数を提示する。
各記号Snに関するモデルmの選択の終わりに,「レンジコーダ」又は算術タイプのエンコーダをこのモデルの値に適用する。この目的のために,このモデルmにおける各記号Snの発生回数を初めに計算し,このモデルmにおけるこの記号の出現確率をそこから推定する。
符号化のために,信号は,図3に関して既に定義したように,インデックスnが増加する方向に閲覧される。各記号に関して,既に定義した帰属基準に従って,各記号が属するモデルを決定する。次に,選択されたエンコーダ,例えば「レンジコーダ」又は算術タイプのエンコーダにおいてこのモデルを使用する。各モデルに関して,別のモデルのために選択されたものとは異なるタイプのエンコーダを選択することもできる。
符号化対象の最初の複数の記号は,帰属基準を計算するためには不十分な数の記号によって先行されているため,上記信号は,この計算のために十分な数の任意の値によって先行される。従って,図示されている例では,信号はゼロとなるように任意に選択される4つの値によって先行され,これらの値により,符号化対象の最初の4個の記号S1〜S4の帰属基準を計算できる。
有利には,信号Sの符号化によって得られた二値コードCを含むファイルFが生成される。二値コードCの復号化を可能とするために,復号化に必要な全ての情報,特に図示されている例では:
‐モデルの数;
‐平均M;
‐偏差DV;
‐2の冪乗の形式の,移動平均mmを計算するために使用されることになる先行する要素の数;及び
‐2の冪乗の形式の,移動平均を計算するために使用されることになる精度
が上記ファイルのヘッダに配置される。
復号化のために,単純に読み取り又は再計算によってモデルの下限を復元し,復号化対象の記号Snの,あるモデルへの帰属を,過去に損失無しに復号化された記号から,符号化の場合と同様の方法で決定し,続いて得られたモデルを記号の復号化に使用する。
符号化の場合と同様の方法において,復号化対象の最初の複数の記号は,帰属基準を計算するためには不十分な数の記号によって先行されているため,符号化された信号Sに対応するコードは,この計算のために十分な任意の数の値によって先行される。これらの値は,符号化のために使用されたものと同一である。従って図示されている例では,コードは,ゼロとなるように任意に選択される4つの値によって先行され,これらの値により,復号化対象の最初の4個の記号S1〜S4の帰属基準を計算できる。
論理的重みの値は,以下の仮説を用いて計算される:
・モデルの重み,及び信号を復号化するために必要な他のヘッダ情報は,無視される;
・使用される二値エンコーダは,各記号Snをその確率P(Sn)に従って‐log(P(Sn))ビットで符号化する完全エンコーダであり,ここでP(Sn)は,提供されるモデルによるその確率である。
論理的計算に関して,以下の表記法を用いる:
・P(Sn):記号の確率であり,この記号の発生回数をこのモデルに関する記号の数で除算したものに等しい;
・N(Sn):記号Snの発生回数。
このように,遭遇する各記号は理論上は‐log(P(Sn))で重み付けされ,従って所定のモデルに関する全ての記号Sは:
‐N(Sn)×log(P(Sn))
で重み付けされる。
ここで問題としているケースでは,記号は‐42と35との間にあり,表Tab2に示されている単一のモデルに関する全ての記号の理論上の重みは:
である。この値を用いて,Psingle modelの重み=1941ビットが得られる。
5個のモデルへの分割に関して,同一の式を使用して,現在のモデルの記号の数に関する確率を計算する。このようにして以下が得られる:
・モデル0:300ビット;
・モデル2:92ビット;
・モデル3:505ビット;
・モデル4:588ビット;
・モデル5:34ビット。
従って全体の重みは,これらのモデルそれぞれによって符号化される記号の重みの合計,即ち:
5 models=300+92+505+588+34=1519ビット
である。
これらの計算仮説によると,単一のモデルに関して422ビットが得られる。符号化対象の記号の数が増大すればするほど,予想される利得は大きくなる。更に,ある信号内に存在する異なる記号が多ければ多いほど,使用されるモデルの数を増やすことが有利になり得る。
当然のことながら,本発明は上述の例に限定されない。

Claims (16)

  1. 少なくとも2つのモデル(m)を用いた,それぞれが値(V(n))を有する記号(Sn)のストリング(S)のためのエントロピー二値符号化方法であって,
    前記各モデルは1つの帰属基準と関連している方法において,
    ‐ 前記少なくとも2つのモデルのそれぞれを使用して符号化される各記号の各値の発生回数をカウントする第1のステップは,
    ・ 前記少なくとも2つの各モデルについて,及び前記モデルによって符号化される前記各記号について,前記モデルによって符号化される前記各記号の値の発生回数のカウントを初期化するステップと,
    ・ 前記帰属基準に従って,符号化される前記各記号の値が属する符号化のための前記モデル(m)を決定するために,前記ストリングを閲覧するステップを備え,
    ‐前記各モデル及び前記各記号に関して,前記モデルによって符号化される前記各記号の値の発生回数,及び前記モデルによって符号化されるすべての記号の全ての値の発生総数に基づいて,前記モデルにおける前記記号の発生の確率(P)を計算する第2のステップと,
    ‐前記ストリングを再び閲覧し,前記第2のステップの出力で計算された前記発生の確率(P)を使用して前記各記号の値を,前記各記号が属する前記モデルに従って,かつ,連続的に符号化する第3のステップ並びに,
    ‐前記モデル又は前記モデルを再構成できるようにするための情報及びこれによって得られる二値コードを記憶する第4のステップ
    を含む方法。
  2. 前記各モデルに対する前記帰属基準を決定するために,前記ストリングを予め閲覧する予備ステップを含むことを特徴とする請求項1記載の符号化方法。
  3. 現在の前記記号(Sn)の,あるモデルに対する帰属は,前記ストリングの中の前記現在の記号に先行する1つ又は複数の前記記号(Sn‐4‐Sn‐1)から計算された帰属関数mm(n)に従って決定されることを特徴とする請求項1又は2記載の符号化方法。
  4. 前記各記号は数字であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の符号化方法。
  5. 前記数字は10を基数とする数であることを特徴とする請求項4記載の符号化方法。
  6. 前記帰属関数は,前記ストリングにおいて前記現在の記号の直前にある所定の数の基準記号の絶対値の平均(mm)であることを特徴とする請求項3記載の符号化方法。
  7. 前記帰属関数は,前記ストリングにおいて前記現在の記号の直前にある4個の基準記号(Sn‐4‐Sn‐1)の絶対値の平均(mm)であることを特徴とする請求項6記載の符号化方法。
  8. 前記帰属関数を計算するために,前記ストリングは所定の数の前記基準記号によって先行されることを特徴とする請求項6又は7記載の符号化方法。
  9. 前記各記号の値はゼロであることを特徴とする請求項8記載の符号化方法。
  10. 前記モデルのうちの1つに対する現在の記号の前記帰属基準は,前記モデルが包含する区間の下限l(m),及び前記現在の記号に先行する前記記号の絶対値の平均(mm)であることを特徴とする請求項6〜9いずれか1項記載の方法。
  11. 前記モデルの前記各下限は昇順に配置され,前記下限の値が増大すると,2つの連続する前記下限の差は増大することを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 前記下限l(m)を決定するために:
    ‐前記ストリング内の前記記号の前記値の平均を計算し;
    ‐前記ストリング内の前記記号の前記値のうちの最大値と前記平均との間,及び前記平均と最小値との間の差を計算し,そこから2つの前記差の値のうちの最大値に等しい距離(D)を推定し;
    ‐前記信号の各要素と前記ストリングの前記平均との間の差の絶対値の平均に等しい偏差(DV)を計算し;
    ‐以下の式:

    に従って,間隔(E)を計算し;
    ‐連続する前記モデル(m)それぞれに関して,以下の式:
    に従って移動平均間の前記下限l(m)を計算することを特徴とする請求項10又は11記載の符号化方法。
  13. 請求項4〜12いずれか1項記載の符号化方法を使用することを特徴とする,画像,動画又は音声タイプのメディアの圧縮方法。
  14. それぞれ行列の1つのセルに対応する,前記画像の圧縮される記号に適用され,前記記号を列にすることによってストリングが形成されることを特徴とする請求項13記載の圧縮方法。
  15. 前記記号を列にするために,各列に関して,前記列を第1の方向に閲覧し,続いて必要な場合,次の前記列を前記第1の方向の反対の方向に閲覧することを特徴とする請求項14記載の圧縮方法。
  16. 少なくとも2つのモデルを用いた請求項1〜15いずれか1項記載の方法を用いて符号化された記号のストリングのためのエントロピー二値復号化方法であって:
    ‐前記符号化において使用された各モデルを抽出する第1のステップと,
    ‐前記各モデルに帰属するための基準を抽出及び再計算する第2のステップと,
    ‐前記符号化において使用された前記モデルを用いた前記各記号の復号化のために,前記符号化と同一の前記帰属基準を用いて前記符号化に使用されたモデルを各記号について決定することを含む,各記号を復号化する第3のステップ,を含む
    ことを特徴とするエントロピー二値復号化方法。
JP2016513420A 2013-05-17 2014-05-14 特に「レンジコーダ」又は算術圧縮による,特に圧縮画像を符号化する方法 Expired - Fee Related JP6526629B2 (ja)

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