JP6525781B2 - 管理システム、管理システムの制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
3Dプリンタ自体は従来より実用化されていたが、大型装置である、専用・特殊な設備や材料が必要である、取り扱いが難しい、などの理由から、一部の業種や用途で用いられるのみであった。
また、製造業や様々な業種の企業向けの業務用3Dプリンタも、様々な造形方式・機能・性能のものが実用化されており、試作品や製品パーツの製作など様々な用途に適用され、急速に普及が進んでいる。
プリンタ管理アプリケーションの1つとして、オフィス用プリンタのランニングコスト・環境負荷をレポートするプリンタ管理アプリケーションが存在する。プリンタ管理アプリケーションでは、両面印刷やNin1のページレイアウトなどの印刷設定を適用した場合と適用しなかった場合とを比較して、コストや資源の節約効果をレポート・シミュレーションすることができる。
しかしながら、前述したような少数台・出力時間が長い、といった3Dプリンタならではの特徴から、節約効果として訴求すべき項目は、2Dプリンタのものとは異なってくる。例えば、出力時間の節約を訴求したい場合、3Dプリンタの出力時間すなわち稼働時間の変化や、1日あたりの生産個数の変化、といった項目をレポートする必要がある。
例えば、2Dプリンタの出力設定に設定可能な属性としては、片面両面種別・Nin1のページレイアウト・カラーモノクロ種別などが挙げられる。
一方、3Dプリンタの出力設定に設定可能な属性としては、材料種類・材料カラー・造形速度・ノズル温度・積層ピッチ・充填密度などが挙げられる。
一方、3Dプリンタから取得可能な結果データとしては、材料種類・材料カラー・造形速度・ノズル温度・積層ピッチ・充填密度に加え、材料使用量・出力時間などが挙げられる。
図1は、本発明の一実施例を示す管理システムを適用可能なシステムのネットワーク構成を例示する図である。
図3は、本実施例の管理システムのソフトウェア構成(一部ハードウェア構成を含む)を例示する図である。
301はスライサー/ドライバーであり、コンピュータ103にインストールされて実行されるスライサーあるいはドライバーと呼ばれるソフトウェアである。すなわち、スライサー/ドライバー301は、コンピュータ103にソフトウェアとして実装されるものであり、コンピュータ103のCPU203が二次記憶装置206に格納されたプログラムを実行することにより実現されるものである。
303は、3Dモデルデータである。3Dモデルデータ303の一例としては、三次元形状を表現するデータを保存するファイルフォーマットのひとつであるSTL(STereoLithography)が挙げられる。
305は実行結果であり、スライサー/ドライバー301で処理を実行した結果を示すものである。
図4は、3Dプリンタの出力設定画面を例示する図である。
図11は、出力設定情報302の例をJSON(Java(登録商標)Script Object Notation)形式で示す図である。
402は、材料を選択するドロップダウンボックスである。
311は、3Dプリンタ102のエンジン部(ハードウェア)である。エンジン部311のハードウェア構成は、3Dプリンタ102の造形方式によって異なる。例えば、FDM(造形方式が熱溶解積層法)の場合、エンジン部311は、プリントヘッド、ステージ・プリントヘッドをx,y,z軸方向に駆動するモータ、プリントヘッドのノズルを過熱するヒータ、冷却のためのファンなどから構成される。
スライサー/ドライバー301は、図4に示した出力設定画面400内の401で選択された3Dプリンタ102から能力情報318を取得して、404、405、406で設定される値が設定可能な範囲内の値であるか否かを判定することが可能である。
321は、コンピュータ104上で実行される3Dプリンタ管理アプリケーションである。すなわち、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、コンピュータ104にソフトウェアとして実装されるものであり、コンピュータ104のCPU203が二次記憶装置206に格納されたプログラムを実行することにより実現されるものである。
3Dプリンタ管理アプリケーション321は、3Dプリンタ102からデバイス個体毎の固有のIDを取得して、図13に示すJSONデータの"device−serial−id"1301,1302として識別・区別が可能である。これにより、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、管理対象が複数台で、同一モデルなどが存在しても、取得したデータをデバイスの個体毎に識別・集計することができる。
以下、ジョブ履歴データ323のJSONデータ内の各項目を説明する。
3Dプリンタ管理アプリケーション321は、図14に示すJSONデータの"device−serial−id"1401によって、どのデバイス個体の履歴データかを識別する。"job−id"1402は、同一デバイス内でジョブを個別に識別するIDである。"job−start−datetime1403"は、ジョブの開始日時を表す。"job−end−datetime"1404は、ジョブの終了日時を表す。"job−name"1405は、ジョブ名を表す。
図5は、3Dプリンタ使用状況レポート画面を例示する図である。
図15は、使用状況レポート324のデータ例をJSON形式で示す図である。
図5の3Dプリンタ使用状況レポートによって、3Dプリンタの特徴や差異を踏まえた3Dプリンタの利用実績や、3Dプリンタにおける資源や生産性に係る実績を適切にレポートすることができるようになる。
図6は、3Dプリンタ生産性シミュレーション画面である。
「設定値」フィールド600bには、601、602、603の3項目が表示され、図5の501、502、503と同様である。
図7は、生産性シミュレーション(出力時間・材料使用量・消費電力量の節約予測)の結果を計算する処理を例示するフローチャートである。このフローチャートの処理は、コンピュータ104のCPU203が二次記憶装置206に格納されたプログラムを実行することにより実現されるものであり、図6の画面が表示される際、及び、目標値が変更された際に実行される。
次に、S702において、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、一時格納変数Ty,Ty'を、それぞれRy,0で初期化する。
S704において、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、設定値の平均値Pxを取得する。
次に、S705において、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、設定値の目標値Px'を取得する。
一方、x=1〜MについてS704〜S708の処理を完了したと判定した場合、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、上記S703のループを抜けて、S709に処理を進める。
一方、y=1〜NについてS701〜S709の処理を完了したと判定した場合、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、上記S700のループを抜けて、本フローチャートの処理を終了する。
図8は、出力プロファイルへのフィードバック設定画面を示している。
800は、図3の326に対応する出力設定フィードバック画面である。この画面は、例えば、コンピュータ104のユーザインタフェース201からの指示に応じて、3Dプリンタ管理アプリケーション321により、例えば、コンピュータ104のユーザインタフェース201に表示される。
802は、801で選択したプロファイルのレイヤー厚さおよび充填密度に対する、デフォルト値の変更量を設定するコントロールである。3Dプリンタにおいては、出力設定値を大幅に変更すると造形物の品質が落ちる、あるいは出力失敗の原因となり得るので、変更量を小/中/大(Defensive/Middle/Aggressive)から選択可能とする。
804は、フィードバック内容を出力設定情報302に反映する設定ボタンである。すなわち、設定ボタン804が押下されると、コンピュータ104の3Dプリンタ管理アプリケーション321から、図8で設定したフィードバック内容が、コンピュータ103に送信され、該フィードバンク内容により、出力設定情報302が更新される。なお、設定ボタン804が押下された場合、図8で設定したフィードバック内容が、コンピュータ104の二次記憶装置206にエクスポートされ、該エクスポートされたファイルを、コンピュータ103でインポートして出力設定情報302を更新する構成でもよい。
図9は、3Dプリンタ管理アプリケーション321における、複数オブジェクト配置による生産性シミュレーション画面である。この画面は、例えば、コンピュータ104のユーザインタフェース201からの指示に応じて、3Dプリンタ管理アプリケーション321により、コンピュータ104のユーザインタフェース201に表示される。
図14に示したジョブ履歴データ323のJSONデータの例では、1ジョブにつき1つのオブジェクトが出力されたときの履歴データであった。3Dプリンタにおいては、3Dプリンタのx,y,z軸方向の出力可能な長さの範囲内に配置可能であれば、1回の出力ジョブで複数のオブジェクトを出力することも可能である。1回の出力ジョブで複数のオブジェクトを出力した場合のジョブ履歴データ323のレコードの例を、図16に、JSON形式で示す。
図16において、図14の1ジョブあたり1オブジェクトの場合のJSONデータの例と異なる点は次の通りである。1601、1602に示すように、"print−objects"に複数の異なるオブジェクトが格納されている。また、1603に示すように、"number−of−objects"には、オブジェクト数として2以上の値が格納されている。1603の例では、"number−of−objects"が「2」であるので、1601に示すオブジェクトを2つ描画する(同じオブジェクトを2つ描画する)ことになる。"print−objects"の配列の数や、"number−of−objects"の値により、ジョブ履歴データ323のレコードのうち、複数オブジェクト配置を使用しているもの・使用していないものの判別が可能である。
図17に示すJSONデータの"jobs"配列1701および"print−objects"配列1702から、図9の901に示す出力時間のグラフが出力される。
また、図17に示すJSONデータの"number−of−output−objects"(1703,1704)から、911、912の複数オブジェクト配置の使用率(1704/1703)、オブジェクト数(1703)を出力する。"power−consumption"(1705,1706)から、913の消費電力量を出力する。
図10は、複数オブジェクト配置による3Dプリンタ生産性シミュレーション結果を計算する処理を例示するフローチャートである。なお、生産性シミュレーションには、稼働シミュレーション、生産性・節約効果のシミュレーション等が含まれる。このフローチャートの処理は、コンピュータ104のCPU203が二次記憶装置206に格納されたプログラムを実行することにより実現されるものであり、図9の画面が表示される際に、図17に示すJSON形式で示した実績値データの"jobs"配列1701のジョブ[n]ごとに実行される。
次に、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、上記S1000で取得したジョブ[n]では、複数オブジェクト配置を使用済みであるかを判定する(S1001)。そして、ジョブ[n]では複数オブジェクト配置を使用済みであると判定した場合(S1001でYesの場合)、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、同一オブジェクトを追加できる空間的余裕があると判定した場合(S1002でYesの場合)、3Dプリンタ管理アプリケーション321は、S1003に処理を進める。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
Claims (10)
- 3次元のオブジェクトを造形する制御装置を管理する管理システムであって、
前記制御装置で実行されたジョブの実行履歴を収集する収集手段と、
前記収集された実行履歴に基づいて、3次元のオブジェクトの造形を制御するための特有の設定の利用実績と、前記オブジェクトの造形における生産性に係る実績値を含むレポートを生成する生成手段と、を有し、
前記生産性に係る実績値は、所定の期間における出力オブジェクト数、オブジェクトの出力にかかった出力時間、材料使用量、および消費電力量の少なくともいずれかの実績値を含む
ことを特徴とする管理システム。 - 前記特有の設定は、レイヤーの厚さに関する設定、充填密度に関する設定、充填パターンに関する設定の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
- 前記生産性に係る実績値は、前記出力時間の実績値を少なくとも含み、
前記特有の設定の利用実績と前記生産性に係る実績値とを用いて、前記特有の設定に対応する値の変更に応じた、出力時間の効率化のシミュレーションを行うシミュレーション手段を有することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。 - 前記生産性に係る実績値は、前記材料使用量の実績値、または前記消費電力量の実績値の少なくとも含み、
前記特有の設定の利用実績と前記生産性に係る実績値とを用いて、前記特有の設定に対応する値の変更に応じた、材料使用量、または消費電力量の節約予測のシミュレーションを行うシミュレーション手段を有することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。 - 前記制御装置が3次元のオブジェクトを造形する際に実行する制御命令を生成する情報処理装置において前記制御命令を生成する場合に、ユーザにより指定される前記3次元のオブジェクトの造形を制御するための特有の設定のデフォルト値を変更するためのデータを作成する作成手段を有し、
前記作成手段は、前記シミュレーション手段がシミュレーションを行う際に用いた前記設定の変更に応じて、前記設定のデフォルト値を変更するためのデータを作成することを特徴とする請求項3又は4に記載の管理システム。 - 前記収集手段は、前記実行履歴を、前記制御装置、又は、前記制御装置が3次元のオブジェクトを造形する際に実行する制御命令を前記制御装置に送信する情報処理装置から所定のタイミングで受信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項の記載の管理システム。
- 前記生成手段は、前記生産性に係る実績値を含むレポートとして、出力時間、材料使用量、および消費電力量のすくなくともいずれかについて、出力オブジェクト1つあたりの平均の実績値を含ませることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項の記載の管理システム。
- さらに、前記生成手段が生成したレポートを、画面として提供する提供手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項の記載の管理システム。
- 3次元のオブジェクトを造形する制御装置を管理する管理システムの制御方法であって、
前記制御装置で実行されたジョブの実行履歴を収集する収集ステップと、
前記収集された実行履歴に基づいて、3次元のオブジェクトの造形を制御するための特有の設定の利用実績と、前記オブジェクトの造形における生産性に係る実績値を含むレポートを生成する生成ステップと、を有し、
前記生産性に係る実績値は、所定の期間における出力オブジェクト数、オブジェクトの出力にかかった出力時間、材料使用量、および消費電力量の少なくともいずれかの実績値を含む
ことを特徴とする管理システムの制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至8のいずれか1項に記載の手段として機能させるためのプログラム。
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