JP6525773B2 - 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法 - Google Patents

紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6525773B2
JP6525773B2 JP2015133151A JP2015133151A JP6525773B2 JP 6525773 B2 JP6525773 B2 JP 6525773B2 JP 2015133151 A JP2015133151 A JP 2015133151A JP 2015133151 A JP2015133151 A JP 2015133151A JP 6525773 B2 JP6525773 B2 JP 6525773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
image
skew angle
paper
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015133151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017016443A (ja
Inventor
常彦 石谷
常彦 石谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Omron Terminal Solutions Corp filed Critical Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority to JP2015133151A priority Critical patent/JP6525773B2/ja
Publication of JP2017016443A publication Critical patent/JP2017016443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6525773B2 publication Critical patent/JP6525773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Image Input (AREA)

Description

本発明は、紙幣や有価証券と言った紙葉類の識別を行う紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法に関する。
紙葉類識別装置は、紙葉類から取得された画像を利用して、紙葉類の種別や真偽判別を行い、紙葉類の画像が基準方向に対して斜めになる等の不良が発生しても、これを補正することによって紙葉類の画像の識別を可能にしていた。紙葉類の画像を補正することを開示した従来技術として、例えば、特開平7-311867号や特開平8-212417号がある。これら従来技術に係る紙葉類識別装置は、紙葉類の画像から紙葉類の斜行角を算出し、算出結果に基づいて画像を回転補正して、紙葉類の識別を可能にしている。
特開平7-311867 特開平8-212417
しかしながら、紙葉類に、折れや破れ、その他、紙葉類の図柄が変形するような毀損の影響の程度によっては、前記従来技術のように紙葉類の画像を補正しても、紙葉類の識別が困難であった。そこで、本願発明は、紙葉類の状態に拘わらず、紙葉類の画像に基づいて紙葉類の識別を可能にする紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、紙葉類の画像に基づいて当該紙葉類を識別する紙葉類識別装置において、前記紙葉類の画像を撮像する撮像装置と、当該撮像装置から得られた前記紙葉類の画像を回転補正し、補正後の画像に基づいて前記紙葉類を識別する画像処理装置と、を備え、前記画像処理装置は、前記紙葉類の画像を複数の領域に区別して、当該複数の領域夫々で当該画像の回転補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類の状態に拘わらず、紙葉類の画像に基づいて紙葉類の識別を可能にする紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法を提供することが出来る。
本発明に係る紙葉類識別装置を搭載する紙葉類処理装置の正面斜視図である。 当該紙葉類処理装置の背面斜視図である。 当該紙葉類処理装置のハードウェアブロック図である。 当該紙葉類処理装置本体内部の紙葉類搬送路を示す、当該紙葉類処理装置の側面図である。 本発明の実施形態に係る紙葉類識別装置のハードウェアブロック図である。 本発明の実施形態に係る紙葉類識別装置の撮像装置によって行われる紙葉類の撮像の原理を示す図である。 紙葉類の搬送装置の一形態によって搬送されている紙葉類の平面図である。 紙葉類の搬送形態の一例を示すための紙葉類の平面画像である。 紙葉類の搬送形態の他の例を示すための紙葉類の平面画像である。 紙葉類の搬送形態のさらに他の例を示すための紙葉類の平面画像である。 紙葉類の画像の各線分における、斜行角の関係を示したグラフである。 斜行角が補正される前の紙葉類の平面画像である。 斜行角が補正された後の紙葉類の平面画像である。 紙葉類識別動作の一例を説明するフローチャートである。 紙葉類識別装置の画像補正動作の一例に係るフローチャートである。 図15の画像補正動作の変形例に係るフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1、および図2は、紙葉類(紙幣)処理装置を示し、図3は、紙葉類処理装置1のハードウェアブロック図である。紙葉類処理装置1は紙葉類の取扱を可能にするもので、顧客側にその前面が、銀行等の金融機関側にその背面が臨むように設置されている。紙葉類処理装置1は、制御回路10と、搬送装置3と、紙葉類識別装置4と、通信装置5と、顧客側表示装置6と、顧客側操作装置7と、金融機関側表示装置8と、金融機関側操作装置9とを備えている。紙葉類処理装置1は、紙葉類の入金や出金等の処理に供されるものであり、その制御回路10は、搬送装置等各装置の動作を制御する。
搬送装置3は、紙葉類処理装置内の紙葉類搬送路に沿って、紙葉類を搬送する。紙葉類識別装置4は、紙葉類搬送路に沿って搬送された紙葉類毎の金種や真偽を識別する。紙葉類識別装置4は、紙葉類の画像を得て、画像に現われた模様に基づいて紙葉類の種類や真偽を識別する。通信装置5は、金融機関のホスト装置(不図示)等の上位装置や、金融機関側要員が操作している端末等との間における通信を制御する。
顧客側表示装置6は、顧客に対する案内メッセージや、紙葉類の計数結果等を表示する。紙葉類処理装置1前面の左右両側には、顧客が使用中であるかどうかを示すランプや、障害発生を通知するランプが設けられている。顧客側表示装置6は、これらのランプの点灯制御を行う。顧客側操作装置7は、紙葉類処理装置1本体前面の左右両側に設けられたスタートボタン7a、7bを有する。スタートボタン7a、7bの操作によって、顧客によって投入された紙葉類の計数を開始する。
金融機関側要員表示装置8は、紙葉類処理装置1本体背面の左右両側に設けた金融機関側要員表示器8a、8bを備える。紙葉類処理装置1本体背面の左右両側には、金融機関側要員が使用中であるかどうかを示すランプや、障害発生を通知するランプを備える。要員表示装置8は、これらのランプの点灯制御を行う。要員側操作装置9は、紙葉類処理装置1本体背面の左右両側に設けたスタートボタン9a、9bを有する。スタートボタン9a、9bの操作によって、要員が投入した紙葉類の計数が開始される。
図4は、紙葉類処理装置本体内部の紙葉類搬送路を示す。左側が本体前面側である。紙葉類処理装置1は、前面側、および背面側のそれぞれに、紙葉類を投入する紙葉類投入口11、21、紙葉類放出口12、22、および紙葉類返却口13、23を備える。前面側の紙葉類投入口11、紙葉類放出口12、および紙葉類返却口13は夫々シャッタを備える。
紙葉類処理装置1は、回収カートリッジ15、および金種別カートリッジ16(16a〜16e)を内部に着脱自在に収納している。回収カートリッジ15は取引で使用できない紙葉類を収納する。金種別カートリッジ16は、それぞれ収納する紙葉類の金種が定められている。例えば、金種別カートリッジ16aは100米ドル紙葉類用、金種別カートリッジ16bは50米ドル紙葉類用、金種別カートリッジ16cは20米ドル紙葉類用、金種別カートリッジ16dは10米ドル紙葉類用、金種別カートリッジ16eは5米ドル紙葉類用である。紙葉類処理装置1は、紙葉類を一時的に保留する一時保留部17を有している。
紙葉類搬送路30は、紙葉類投入口11、21、紙葉類放出口12、22、紙葉類返却口13、23、回収カートリッジ15、金種別カートリッジ16、および一時保留部17を互いに連結させており、紙葉類搬送路30の途中に紙葉類識別装置4が存在する。
図5に、紙葉類識別装置4のハードウェアブロック図を示す。紙葉類識別装置4はラインセンサやイメージセンサ等の紙葉類の画像の撮像装置230を備え、制御回路(画像処理装置)2は、撮像装置230によって得られた情報を紙葉類識別プログラムに基づいて画像の外形を処理し(外形処理部240)、外形処理された画像に基づいて、紙葉類の種類(紙幣の場合での金種)を判別し(金種判別部250)、その真偽を判定する(真偽判定部260)。制御回路2は、公知のコンピュータハードウェア資源とソフトウェアによって構成される。外形処理部240、金種判別部250、真偽判定部260は、ハードウェア資源(CPUP等)とソフトウェアによって構成さるが、グラフィックボード等のグラフィック用ハードウェアによって構成されてもよい。
ROM210は、不揮発性メモリからなり、紙葉類識別プログラムと固定値パラメータを格納している。RAM220は、揮発性メモリからなり、制御回路2が扱う変数や撮像装置230が撮像した画像を格納する。外形処理部240は紙葉類の画像の中で輪郭や斜行角などを求めた上で、回転処理、平行移動等により画像の位置を補正する。金種判別部250は、紙葉類の向きを区別しながら金種を判別する。真偽判別部260は、補正後の紙葉類の画像から紙葉類が真券か否かを判別する。各種センサ280には、磁気センサ、厚みセンサなどがあり、紙葉類の真偽判別に利用される。
図6は、撮像装置230によって行われる紙葉類300の撮像の原理を示す図である。紙葉類300は方向420に搬送されている。紙葉類の幅方向に配列された複数のLEDを備える発光体400Aは紙葉類300の上面を照射し、紙葉類300から反射された光をラインセンサ410Aで受光する。紙葉類300の搬送の過程でラインセンサ410Aからの画像データがRAM220に連続的に格納されるので、制御回路2は紙葉類の2次元画像を生成することができる。紙葉類300の下面に関して、発光体400Bとラインセンサ410Bにより、その上面と同じように紙葉類の2次元画像が得られる。なお、紙葉類識別装置4は紙葉類の両面の画像の撮像に代えて、その片側だけの撮像を行うようにしてもよく、また、ラインセンサの替わりに、2次元イメージセンサを採用してもよい。
図7は、紙葉類300の搬送の一形態を示し、搬送されている紙葉類300の平面図である。搬送装置3は、紙葉類300の搬送方向420右側をその上面と下面とから挟持するベルト450Aと、紙葉類の左側を紙葉類の上面と下面から挟持するベルト450Bとを備え、これらベルトを同方向に回動させることにより、紙葉類300を搬送している。紙葉類300が搬送される際に、紙葉類の状態や搬送装置の状態によっては、紙葉類の搬送態様が最適状態とは異なり、この搬送態様が紙葉類の画像の特徴差として現れる。例えば、紙葉類300が搬送方向420に対して傾斜して、別な言い方をすると、搬送方向と直角方向301に対して角度(θ)を形成しながら搬送されることがある。紙葉類300Aが搬送方向420に対して傾斜して搬送されることを、“紙葉類が斜行している”、といい、紙葉類が直交方向301と成す角度(θ)を既述のとおり“斜行角”という。
紙葉類300Aが斜行角(θ)を持って搬送されると、撮像装置230によって得られる紙葉類の画像にこの影響が表出して斜行状態の画像になって、結果的に紙葉類の図柄の位置ずれの問題が発生する。そこで、外形処理部240は紙葉類300の検出画像に基づいて紙葉類の斜行角を算出し、斜行角を解消する方向に画像を回転させ、補正後の画像に基づいて、金種判定部250が紙葉類の金種を判別し、真偽判定部260が紙葉類の真偽を判別する。
紙葉類が斜行状態にあっても、図8に示すように、紙葉類300の角が僅かに折れている程度(422)、或いは、図10に示すように、紙葉類300の端部が広く折れていても(424)、紙葉類300に搬送ベルト450A,450Bから均等に挟持力が加えられているために、斜行角は紙葉類300全体として同じである。
一方で、図9のように、例えば、紙葉類の長手方向の中央線(EB)に沿って折り目があり、さらに、折れ目の端部側に裂け目423がある場合では、紙葉類の左右の側(領域)で夫々斜行角が異なることもある。図9では、紙葉類300の左側の斜行角(θ)と紙葉類300の右側の斜行角(θ)が異なり、紙葉類300の右側の方で左側より斜行角が大きいことを示している(θ>θ)。この場合、紙葉類をその中心Gで斜行角を打ち消すように回転させても、紙葉類の左右の側の少なくとも一方において、斜行角を解消するように画像を補正することができない。
次に、紙葉類識別装置における紙葉類の識別処理を図14に基づいて説明する。図14は制御回路2の動作を示すフローチャートである。制御回路2は、紙葉類300が撮像装置230に到達したことを検出すると、識別プログラムを開始し、発光体(400A,400B)、及び、センサ(410A,410B)を駆動させて、1枚毎に紙葉類を撮像する(S10)。
次いで、制御回路2は、撮像した画像に対して紙葉類の識別のために必要な画像処理を行う。即ち、制御回路2は、紙葉類の画像から紙葉類の輪郭を抽出して、紙葉類の中心と4頂点と上辺の中間点と下辺の中間点と各線分の長さと斜行角を算出し、算出したこれらの値に基づいて画像を回転補正して紙葉類の画像を確定させる(S11)。制御回路2は、確定された画像に基づいて、金種の判別を行い(S12)、金種に基づいて、画像および各種センサ28で収集したデータを利用して、紙葉類300が真券か否かの真偽のための判別を行う(S13)。
図15は、既述の外形処理(S11)の詳細を説明するフローチャートである。制御回路2は、紙葉類の画像から、紙葉類の輪郭を定める(S20)。これら輪郭から、図8〜図10を参照すると理解されやすいように、紙葉類の下辺の左半分の線分AB(B:紙葉類の下辺での中間点)、下辺の右半分の線分BC、上辺の右半分の線分DE(E:紙葉類の上辺での中間点)、上辺の左半分の線分EF、左辺の線分AF、右辺の線分CDの合計6区画の線分ごとに、近似直線を抽出する(S21)。なお、紙葉類の左右で近似曲線を抽出している理由は、制御回路2は紙葉類の左右を区別して補正を行うためである。
制御回路2は、例えば、最小二乗法により最も誤差が少なくなるように近似曲線を算出し、或いは、近似直線からの距離が一定値以内の輪郭点の割合が最も多くなるように処理する。そして、制御回路2は、隣接する近似直線の交点から、4頂点と下辺の中間点と上辺の中間点を求める(S22)。この結果、図8のように紙葉類300の右下の隅422が僅かに耳折れ(422)しているに過ぎない場合は、近似直線の交点として求めた頂点はCとなり、耳折れの影響を受けない場合での本来の頂点と一致する。一方、図10のように折れ領域424が紙葉類300の長手方向に広く形成されている場合には近似直線の交点として求めた頂点はCになり、頂点C(紙葉類の本来の頂点)とは異なった座標となる。
制御回路2は、紙葉類300の画像から得られた頂点に基づいて、斜行角を算出する(S23)。θABは、線分ABが搬送方向に対する直交方向に対して成す角度で線分ABの斜行角である。紙葉類が傾かずに搬送されている場合には、斜行角は零或いは略零となる。また、θBC、θEF、θDEについても同様である。
図8の場合の4つの近似直線(線分AB、線分BC、線分DE、線分EF)の斜行角は図11(a)のようにほぼ同じ角度となる。図9の場合であると、4つの近似直線の斜行角は、図11(b)のようにθABとθEFはほぼ等しく、θBCとθDEはほぼ等しいが、θABとθBCとの差は比較的大きい。図10の場合の4つの近似直線の斜行角は図11(c)のようにθABとθEFとθDEはほぼ等しいが、θABとθBCとの差は比較的大きい。
図10の紙葉類300において、折れ領域424が存在するものの、紙葉類そのものの斜行角は、左右の側で同じである。そこで、制御回路2は、紙葉類の右半分と左半分における適正な斜行角を求めるため、紙葉類の折れの補正が必要か否かを判定する(S24)。即ち、制御回路2は紙葉類300の右半分と左半分の各々において、上辺線分の斜行角と下辺線分の斜行角の差が閾値1以内か否かを判定し、閾値1より差が大きい場合は折れを補正して適正な斜行角を求めることが必要であると判定する(S24のYES)。
|θEFAB|>閾値1を判定すると、紙葉類の左半分において、折れ領域の補正、即ち、紙葉類の左側領域の上辺EF、及び、下辺ABの少なくとも一方の斜行角の補正を必要と判定する。同様に、制御回路2は、|θDEBC|>(閾値1)を判定すると、紙葉類300の右側領域での折れ領域の補正が必要であると判定する。
紙葉類の搬送態様が図10に示すように、紙葉類300の右側下辺BC1に長い折れ領域が発生している場合には、|θDEBC|>閾値1であり、そして、|θEFAB|≦閾値1であるために、制御回路2は紙葉類の右半分において折れ補正が必要であると判断する(S24のYES)。
次いで、制御回路2は、図10のように、紙葉類300の複数の領域のうち一方の領域で、折れ部の補正が必要と判定すると、紙葉類の左側上辺EFと右側上辺DEとの斜行角の差(|θEFDE|)と、紙葉類の左側下辺ABと右側下辺BC1との斜行角の差(|θABBC1|)を算出して、当該差が閾値2より大きいか否かを判定し、これを肯定した場合には、折れが無い領域の斜行角を基準として、折れ領域がある方の線分の斜行角を折れが無い領域の線分の斜行角で置き換える(S25)。
すなわち、制御回路2は、紙葉類の右半分のみで折れ部の補正を必要と判定し、|θABBC|>閾値2と判定すると、θBCをθABに置き換え、又は、|θEFDE|>閾値2と判定すると、斜行角(θDE)を斜行角(θEF)で置き換える。制御回路2が紙葉類の左半分のみで折れ部の補正を必要と判定し、|θABBC|>閾値2と判定すると、斜行角(θAB)を斜行角(θBC)で置き換え、|θEFDE|>閾値2と判定すると、斜行角(θEF)を斜行角(θDE)で置き換える。
図10に示す紙葉類の搬送態様では、|θEFDE|≦閾値2となって、紙葉類の右側の上辺では、斜行角は補正されないが、既述のとおり、|θABBC|>閾値2となって、紙葉類の右側の下辺では、線分BCの斜行角θBCが隣接する線分ABの斜行角θABで置き換えられる。この結果、紙葉類の右下の頂点の座標は点Cから、紙葉類の本来の右下頂点点Cに置き換えられる。一方、紙葉類の搬送形態が図8の場合では、紙葉類の右半分及び左半分において、紙葉類の上辺の斜行角と紙葉類の下辺の斜行角との差が閾値1以内なので、折れ領域の補正は行なわれない(S234:NO)。
なお、図10に示す、紙葉類の搬送形態のように、紙葉類の右半分の下辺だけが長く耳折れ(424)しているだけでなく、紙葉類の左半分の線分(下辺AB、及び/又は、上辺EF)でも同様な折れがある場合では、折れ補正が紙葉類の右半分と左半分と両方の側で必要になる。制御回路2は、どの線分の斜行角を基準にするかを決定する。その際色々な方法が考えられるが、制御回路2は、右辺や左辺となす角度がπ/2に近い線分の斜行角を基準の斜行角に設定したり、紙葉類の左右隣り合う線分同士で斜行角の差が小さい場合のみ、一方の線分の斜行角を基準の斜行角に設定するなど確実に補正できる場合だけ補正するようにする。
次いで、制御回路2は、斜行角が補正された後の各線分の交点から、紙葉類の下左辺ABの長さ、紙葉類の下右辺BCの長さ、紙葉類の上右辺DE長さ、紙葉類の上左辺EFの長さ、紙葉類の右辺CDの長さ、紙葉類の左辺AFの長さ及び紙葉類の中心Gを計算して(S26)、紙葉類の画像の近似的輪郭を決定する。
次に、制御回路2は紙葉類300の画像から斜行角を解消するために、紙葉類画像を回転させる補正を、紙葉類の画像の左右夫々の側で行うか、紙葉類の画像全体として行うかを判定する。
制御回路2は、紙葉類の画像の右半分の斜行角(θr)を、
θr=(θBCDE)/2から算出し、
紙葉類の左半分の斜行角を(θl)を、
θl=(θABEF)/2から算出する。
そして、制御回路2は、θrとθlの差分(|θr-θl|)と閾値3とを比較し、この差分が閾値3より大きければ、紙葉類の画像の右半分と左半分を夫々別々な角度で回転させる必要があると判断する(S27のYES)。紙葉類の搬送形態が図8場合では、差分(|θr-θl|)≦閾値3となり、制御回路2は、紙葉類の画像をその左右夫々の側で異なるように回転(分割回転)させることは不要であると判定する(S27のNO)。紙葉類の搬送形態が図10の場合でも、θBCはθABで既に置き換えられているため、|θr-θl|≦閾値3となり、紙葉類の画像をその左右夫々の側で異なるように回転させることは不要であると判定する(S27のNO)。図8及び図10に示す紙葉類の搬送態様では、紙葉類の画像の左右の側の夫々において、上辺の線分と下辺の線分との斜行角(θN)は同じであるため、
θr=(θNN)/2、θl=(θNN)/2
θM=(θr+θl)/2(=θN)から、
制御回路2は、紙葉類の画像をその中心点Gを回転の中心として、紙葉類の画像全体をθM(=θN)分だけ回転させる(S29)。
一方、紙葉類の搬送形態が図9の場合では、制御回路は、|θr-θl|>閾値3と判定し、紙葉類の画像を左右の夫々で別な態様で回転させる必要があると判定する。制御回路2は、図12に示すように、紙葉類の画像の中心Gを回転中心として、右半分の画像を斜行角θ3分だけ時計方向に回転させ、左半分の画像を斜行角θ4分だけ反時計方向に回転させる(S28)。この結果、紙葉類の原画像330を回転させた後の画像330Aは、図13のように、紙葉類の右半分と左半分の夫々で斜行角が解消された態様に補正される。そして、制御回路2は、紙葉類の原画像から斜行角が解消された補正後画像を得て、紙葉類の金種判別や真偽判別を行うことが出来る。
図15のフローチャートにおいて、紙葉類の左右の側夫々を異なる態様で回転させることの要否が判断されていたが(S27)、関連処理(S27,S29)を省略して、常時、紙葉類の左右の側夫々別々に回転させてもよい(図16)。紙葉類の左右の側の斜行角が同一の場合では、左右の側が夫々同じ角度で回転させるために、紙葉類全体として回転させた場合と同じ補正画像が得られる。
既述の実施形態では、紙葉類の長手方向をその搬送方向に直交方向にして、紙葉類を搬送させたが、紙葉類の長手方向を搬送方向に沿って紙葉類を搬送させた場合でも、紙葉類の画像を搬送方向前後で分割することにより、紙葉類の斜行の影響を解消させることができる。
2 制御回路(画像処理装置)
4 紙葉類識別装置
230 撮像装置
300 紙葉類

Claims (6)

  1. 紙葉類の画像に基づいて当該紙葉類を識別する紙葉類識別装置において、
    前記紙葉類の画像を撮像する撮像装置と、
    当該撮像装置から得られた前記紙葉類の画像を回転補正し、回転補正後の画像に基づいて前記紙葉類を識別する画像処理装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記紙葉類の搬送態様に基づいて、当該紙葉類の画像を、中央から左と中央から右の複数の領域に区別し
    前記複数の領域夫々の画像に対して、前記紙葉類の搬送方向に対する斜行角を算出し、
    当該複数の画像間での斜行角差を判定し、
    当該判定の結果に応じて、前記紙葉類の画像を前記複数の領域に区別することなく、当該紙葉類の全体画像を前記斜行角に基づいて回転補正する、又は、前記複数の領域夫々の画像を前記斜行角に基づいて回転補正する、
    紙葉類識別装置。
  2. 前記画像処理装置は、前記紙葉類に存在する折れの影響を前記紙葉類の画像から補正した上で、当該複数の領域夫々の画像を回転補正する、請求項記載の紙葉類識別装置。
  3. 紙葉類の画像に基づいて当該紙葉類を識別する紙葉類識別装置において、
    前記紙葉類の画像を撮像する撮像装置と、
    当該撮像装置から得られた前記紙葉類の画像を回転補正し、回転補正後の画像に基づいて前記紙葉類を識別する画像処理装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記紙葉類の搬送方向に基づいて、当該紙葉類の画像を、中央から右の第1の領域と、中央から左の第2の領域に区別し、
    前記第1の領域の画像から前記搬送方向に対する第1の斜行角を算出し、
    前記第2の領域の画像から前記搬送方向に対する第2の斜行角を算出し、
    当該第1の斜行角と第2の斜行角とを比較し、
    当該第1の斜行角と当該第2の斜行角との差分を所定の閾値に基づいて評価し、
    当該評価の結果が第1の場合には、前記第1の斜行角、及び、前記第2の斜行角の少なくとも一方に基づいて前記紙葉類の画像全体を回転補正し、
    前記評価の結果が第2の場合には、前記第1の領域の画像を前記第1の斜行角に基づいて回転補正し、前記第2の領域の画像を前記第2の斜行角に基づいて回転補正する、
    紙葉類識別装置。
  4. 前記画像処理装置は、
    前記評価が第1の場合には、前記第1の斜行角と前記第2の斜行角に基づく同一の斜行角を利用して、前記複数の領域の画像を区別することなく、前記紙葉類の画像全体を回転補正する請求項記載の紙葉類識別装置。
  5. 画像処理を可能とする制御回路によって、紙葉類の画像に基づいて、当該紙葉類を識別する方法において、
    前記制御回路は、
    前記紙葉類から画像を取得する第1のステップと、
    当該紙葉類の画像を回転補正する第2のステップと、
    回転補正後の画像に基づいて前記紙葉類を識別する第3のステップと
    前記第2のステップは、前記紙葉類の搬送態様に基づいて、当該紙葉類の画像を中央から左側と、中央から右側の複数の領域に区別する第4のステップと
    前記複数の領域夫々の画像に対して、前記紙葉類の搬送方向に対する斜行角を算出する第5のステップと、
    当該複数の画像間での斜行角差を判定する第6のステップと、
    当該判定の結果に応じて、前記紙葉類の画像を前記複数の領域に区別することなく、当該紙葉類の全体画像を前記斜行角に基づいて回転補正する、又は、前記複数の領域夫々の画像を前記斜行角に基づいて回転補正する第7のステップと、
    を実行する、紙葉類識別方法。
  6. 請求項記載の各ステップを計算機に実行させるためのプログラム。
JP2015133151A 2015-07-01 2015-07-01 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法 Active JP6525773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133151A JP6525773B2 (ja) 2015-07-01 2015-07-01 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133151A JP6525773B2 (ja) 2015-07-01 2015-07-01 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017016443A JP2017016443A (ja) 2017-01-19
JP6525773B2 true JP6525773B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=57830632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133151A Active JP6525773B2 (ja) 2015-07-01 2015-07-01 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6525773B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07311867A (ja) * 1994-05-18 1995-11-28 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類認識装置
JP2007328652A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置および画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017016443A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4387176B2 (ja) 紙幣の鑑別
JP4620135B2 (ja) 紙葉類鑑別装置及び紙葉類鑑別方法
WO2004081887A1 (ja) 紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置
TW200807336A (en) Paper sheet identifying and checking apparatus
WO2004097753A1 (ja) 紙葉類識別装置および方法
JP6342739B2 (ja) 紙葉類識別装置、紙葉類処理装置、および紙葉類識別方法
JP2002109599A (ja) 紙葉類鑑別装置
WO2017081757A1 (ja) 紙葉類取扱装置及び紙葉類決定方法
JP6525773B2 (ja) 紙葉類識別装置、及び、紙葉類識別方法
JP2007179323A (ja) 紙葉類識別装置および方法
JPH07311867A (ja) 紙葉類認識装置
WO2009118842A1 (ja) 硬貨中心検出装置および硬貨中心検出方法
KR101385388B1 (ko) 매체인식장치 및 그를 이용한 매체권종판별방법
JP2532631B2 (ja) 紙葉類の形状判別方法
JPH11219460A (ja) 傾斜画像処理方法
KR101428054B1 (ko) 매체이미지 검출장치 및 방법, 그리고 그를 이용한매체취급시스템
WO2020217789A1 (ja) 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法
JP2011175594A (ja) 媒体識別装置およびそれに用いる媒体
JP5301560B2 (ja) 硬貨識別方法及び硬貨識別装置
KR101408419B1 (ko) 매체 기울기 추정 방법 및 그 장치와 이의 매체인식장치
JPH08305921A (ja) 紙葉類認識装置
JP4454397B2 (ja) 紙葉類識別装置
JPH0213349B2 (ja)
JPH02249837A (ja) 紙葉類のスキュー検知装置
JP2598565B2 (ja) 紙葉類認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6525773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350