JP6525357B2 - ビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システム - Google Patents

ビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、通信サービスエリアを形成する1台以上の基地局と、各通信サービスエリア内に存在する1台以上の端末とが通信を行うビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システムに関する。
基地局と端末が通信を行う際に、基地局が複数のアンテナを用いて通信対象端末の方向のみにビームを形成(ビームフォーミング)して、信号を送る技術がある。この技術により、無線信号が飛ぶ方向を絞ることができる。この結果、他の場所に存在する別の端末への干渉を防ぐ、あるいは低減することができる。
また、特定の方向に信号を送信することにより、サービスエリア全体に信号送信する場合に比べて、送信電力を集中させることができ、信号到達距離の拡大に繋げることができる。
このビームフォーミングは、基地局が端末から信号を受信する場合にも、適用できる。すなわち、基地局の受信アンテナに、信号を受信する方向を持たせることで、それ以外の方向から到来する干渉波の影響を防ぐ、または低減することができる。
しかしながら、上述したように、1本のビームは、特定の方向にのみ信号が飛ぶこと、または特定の方向からのみ信号を受けることが可能となるため、1台の基地局のサービスエリア全体をカバーするには、複数のビーム方向が必要となる。図13は、複数のビーム方向によってサービスエリアを確保する基地局に関する説明図である。
端末は、通信を開始する初期接続の際には、まず、通信を行うための十分な信号品質が得られる基地局を探索する。また、端末は、通信を行う基地局を切り替える、いわゆるハンドオーバの際にも、通信中の基地局以外の周辺基地局について、同様に探索を行う。
図14は、ビームフォーミングを使わない無線通信システムにおける、一般的なハンドオーバの信号シーケンスを示す説明図である。端末は、通信中の基地局(通信基地局)との間で信号品質劣化を検知すると、周辺基地局が送信している報知信号を受信・測定する。そして、端末は、その結果を、ハンドオーバ要求とともに、現在の通信基地局へ報告する。
報告を受けた通信基地局は、受信品質が一番良い周辺基地局、または通信を行うために必要な信号品質が得られる周辺基地局のうちから1台を決定し、決定した周辺基地局へハンドオーバ要求を行う。要求を受けた周辺基地局は、ハンドオーバ受入が可能ならば、通信基地局へその旨を返送する。
ハンドオーバ受入可能のレスポンスを受けた通信基地局は、端末に対して、ハンドオーバ先となる周辺基地局の情報(基地局IDなど)とともに、ハンドオーバ実施命令を送信する。
ハンドオーバ実施命令を受けた端末は、ハンドオーバ先である周辺基地局に対し、通信要求として、ランダムアクセス(RACH)信号を送信する。一方、RACH信号を検出した周辺基地局は、アクセスレスポンス信号を当該端末へ返送し、通信を開始する。
なお、基地局がRACH信号を受信できるタイミングに関する情報は、通常、報知信号に含まれている。従って、端末は、その報知信号から基地局のRACH信号受信タイミングを知ることができ、そのタイミングに合わせて、RACH信号を送信する。
なお、本明細書では、以下のような情報あるいは信号のいずれか、あるいは全てを、報知信号と呼ぶことにする。
・端末が基地局に周波数同期および時間同期をとるために必要で、かつ、基地局の識別子(基地局ID)を含む同期信号
・基地局からの信号の品質を測定するためのリファレンス信号(パイロット信号とも呼ぶ)
・端末が基地局との通信に至るまでに最低限必要な情報であり、例えば、基地局がRACH信号受信で使用している周波数とタイミングの情報
ビームフォーミング技術を使ったシステムにおいて、初期接続を行う方法を開示している従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1においては、1台の基地局が、順番にビーム方向を変えるとともに、端末が基地局を探索するための信号(探索用信号)を送信する。探索用信号には、その基地局がRACH信号を受信するタイミングに関する情報も含まれている。
このとき、基地局は、タイミングを変えるごとに、探索用信号を送信するビーム方向を変え、また、RACH信号を受信するビーム方向も変える。このため、探索用送信ビームとRACH信号受信ビームの両者の方向とタイミングには対応関係があり、探索用信号には、対応するRACH信号受信タイミングの情報が含まれている。
また、特許文献1は、基地局が複数のビームを同時に形成できる場合には、1つの受信タイミングで複数の方向にビームを形成してRACH信号を受信することを開示している。このとき、複数ビーム方向の組み合わせとしては、直交性の高いものが選択されることのみが記載されている。さらに、この特許文献1には、同様の考え方をハンドオーバにも適用する点が記載されている。
特開2015−185914号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
端末が、周辺基地局の報知信号を受信・測定してから、RACH信号を送信するまでには、時間が経過している。また、その間に、端末は、移動している可能性がある。従って、特許文献1に記載されている方法だけでは、端末が周辺基地局の信号を測定した時点と、端末がRACH信号を送信する時点とでは、基地局が端末へ向ける最適なビーム方向が変わっている可能性がある。
また、特許文献1は、1つのタイミングで複数のビームを形成することを述べている。しかしながら、特許文献1は、ビーム方向の組み合わせに関しては、お互いが直交するビームを組み合わせることのみを述べている。
以上のように、端末は、周辺基地局の報知信号を受信・測定した時点の結果から、最適ビーム方向を特定し、その最適ビーム方向が周辺基地局に伝えられる。しかしながら、周辺基地局が、RACH信号受信用に、ビームを最適ビーム方向に向けたタイミングで、端末がRACH信号を送信したとしても、その端末が、ビームのエリア外にすでに移動してしまったことに起因して、正しくRACH信号を受信できない問題が発生する。
また、端末が移動していなくても、基地局または端末周辺の環境変化により、無線伝送路が変化して、RACH信号を受信できない問題が発生し得る。なお、特許文献1のみならず、図14の例を応用し、ハンドオーバの際に、端末から測定結果の報告を受けた通信基地局が、ハンドオーバ先基地局と、ハンドオーバ先ビーム方向を決定したとしても、同様の問題が発生する。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、ハンドオーバ時に、移動している端末からRACH信号を受信できなくなる状態を抑制し、従来よりもハンドオーバをより確実に実行することのできるビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システムを得ることを目的とする。
本発明に係るビーム送受信方法は、端末と基地局とがビームを使用した通信を行う無線通信システムにおいて実行されるビーム送受信方法であって、基地局において、端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化し、グループ化された複数のビーム方向を用いてランダムアクセス信号を受信する第1ステップを有するものである。
また、本発明に係る基地局は、端末との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される基地局であって、端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化することで、アンテナ部のビーム方向を制御する制御器と、アンテナ部を介して、端末から送信されたランダムアクセス信号を受信する送受信器と、送受信器でランダムアクセス信号が受信されたか否かを検出する検出器とを備えるものである。
また、本発明に係る端末は、基地局との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される端末であって、基地局が、端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、周辺基地局から、複数のビーム方向にグループ化され、ランダムアクセス信号を受信できるタイミングに関する情報が含まれた報知信号を受信する送受信器と、送受信器において報知信号として異なるグループに対応する複数の報知信号を受信した場合には、複数の報知信号の受信状態からそれぞれの報知信号の通信品質を測定するとともに、複数の報知信号に対応してランダムアクセス信号を受信できるそれぞれのタイミングを特定する品質測定器と、複数の報知信号の中に、通信品質が適切と判断できる2以上の報知信号が存在する場合には、2以上の報知信号に合ったそれぞれのタイミングで、ランダムアクセス信号を送信するように制御する制御器とを有するものである。
さらに、本発明に係る無線通信システムは、基地局と端末とを備えた無線通信システムであって、基地局が、端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、周辺基地局内の制御器は、複数のビーム方向をグループ化し、グループ化した複数のビーム方向のそれぞれについて、ランダムアクセス信号を受信できる共通のタイミングに関する第1情報、およびビーム方向グループ数を規定する第2情報を含めた報知信号を生成し、周辺基地局内の送受信器を介して、報知信号を送信し、端末内の制御器は、周辺基地局から、報知信号を受信した場合には、報知信号に含まれている第1情報からランダムアクセス信号を受信できるタイミングを特定し、第2情報によるビーム方向グループ数と一致する回数をランダムアクセス信号の送信回数として特定し、特定したタイミングで、特定した送信回数にわたり、ランダムアクセス信号を送信するものである。
本発明によれば、基地局におけるRACH信号受信時に、複数ビーム方向の組み合わせとして、隣接するビーム方向を組み合わせてグループ化する構成を備えている。この結果、ハンドオーバ時に、移動している端末からRACH信号を受信できなくなる状態を抑制し、従来よりもハンドオーバをより確実に実行することのできるビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システムを得ることができる。
本発明の実施の形態1において、1つの基地局によるサービスエリア全体を2つのグループに分けた場合の一例を示す図である。 従来技術において、1つの基地局によるサービスエリア全体を2つのグループに分けた場合の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、基地局による報知信号送信のタイミングと、RACH信号受信のタイミングとの関係の例を示した図である。 本発明の実施の形態1において、1つの基地局によるサービスエリア全体を4つのグループに分けた場合の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における基地局の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における端末の構成を示した図である。 本発明の実施の形態1における基地局および端末を実現するハードウェア構成の一例を示した図である。 本発明の実施の形態1に係るハンドオーバ先基地局に指定された基地局が、ハンドオーバ要求と同時に通知を受けた、適切と判断されたビーム方向の情報を使って、RACH信号を受信する際に隣接ビームを組み合わせる別の方法を示している。 本発明の実施の形態1におけるDual Connectivity構成を備えた無線通信システムを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、Dual Connectivity構成を前提にしたハンドオーバの信号シーケンスを示した図である。 本発明の実施の形態1において、基地局がビーム方向グループ数を通知する場合の、基地局と端末の信号シーケンスを示した図である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、基地局による報知信号送信のタイミングと、RACH信号受信のタイミングとの関係の例を示した、先の図3とは異なる図である。 複数のビーム方向によってサービスエリアを確保する基地局に関する説明図である。 ビームフォーミングを使わない無線通信システムにおける、一般的なハンドオーバの信号シーケンスを示す説明図である。
以下、本発明のビーム送受信方法、基地局、端末、および無線通信システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
まず始めに、本発明に基づく、複数ビーム方向を組み合わせる方法について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1において、1つの基地局によるサービスエリア全体を2つのグループに分けた場合の一例を示す図である。
より具体的には、この図1では、基地局のサービスエリアをカバーするのに必要なビーム方向が32個あり、同時にビーム方向を組み合わせる数が16個である場合に、図1(a)、図1(b)の2つのグループに分けた状態を示している。実線で囲まれて塗りつぶされている楕円が、RACH信号を受信するために同じタイミングで組み合わせているビーム方向のグループを示す。
図1に示すように、隣接するビーム方向を同一グループとしており、図1(a)のグループ1で、サービスエリアのエッジ方向のビームを組み合わせ、図1(b)のグループ2で、エッジ方向以外のビームを組み合わせている。
一方、図2は、従来技術において、1つの基地局によるサービスエリア全体を2つのグループに分けた場合の一例を示す図である。具体的には、この図2においては、非隣接するビーム方向を同一グループとして、図2(a)、図2(b)の2つのグループとしており、本実施の形態1における図1とは異なるグループ化を行った例を示している。
図3は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、基地局による報知信号送信のタイミングと、RACH信号受信のタイミングとの関係の例を示した図である。図3中に示された「報1」、「報2」、「RA1」、「RA2」は、それぞれ、以下の内容を意味している。
・「報1」:RACH信号受信グループ1と同じビーム方向のグループで、報知信号を送信するタイミング
・「報2」:RACH信号受信グループ2と同じビーム方向のグループで、報知信号を送信するタイミング
・「RA1」:RACH信号受信グループ1で、RACH信号を受信するタイミング
・「RA2」:RACH信号受信グループ2で、RACH信号を受信するタイミング
空白のタイムスロットは、その他の信号送受信に用いられる。基地局は、RACH信号受信タイミングの時には、図1に示すビーム方向にビームを向けて、RACH信号検出動作を行う。
端末は、初期接続やハンドオーバのために、基地局およびビーム方向を探索する際、報知信号を検出し、同一報知信号を2回以上検出することで、その周期を判断できる。端末は、仮に、その周期内に同一基地局が送信元であるが、内容の異なる報知信号を検出すれば、その報知信号の測定も行う。
このように、異なる複数の報知信号を端末が検出した場合には、初期接続であれば、例えば、一番高い品質を得られた報知信号のビーム方向と同じグループのRACH信号受信タイミングで、端末は、RACH信号を送信する。
すなわち、端末は、「報1」のタイミングで一番高い品質が得られた場合には、「RA1」のタイミングでRACH信号を送信し、「報2」のタイミングで一番高い品質が得られた場合には、「RA2」のタイミングでRACH信号を送信する。
初期接続においては、基地局は、いずれのタイミングで端末がRACH信号を送信してくるかは不明である。このため、基地局は、図1に示した2つのビーム方向に関して、図3に示した2つのタイミングで、同等にRACH信号検出動作を行う。
一方、ハンドオーバであれば、端末は、報知信号を検出できたビーム方向すべての測定結果を、通信基地局へ報告する。そして、通信基地局は、ハンドオーバ先基地局に対して、端末が送信すべきビーム方向またはRACH信号送受信タイミングを決定して、それらの情報を、ハンドオーバ先基地局、および端末に通知する。
よって、通知を受けた端末は、指定されたハンドオーバ先基地局に対して、ビーム方向が通知されている場合には、そのビーム方向と同じRACH信号受信タイミングでRACH信号を送信する。また、通知を受けた端末は、ビーム方向ではなく、RACH信号送受信タイミングが通知されている場合には、そのタイミングに従ってRACH信号を送信する。
通信基地局から通知を受けたハンドオーバ先基地局は、ハンドオーバ端末がRACH信号を送信してくるビーム方向の通知を受けている場合には、そのビーム方向を含むグループでRACH信号受信を行うタイミングで、当該端末のRACH信号検出を行う。また、ハンドオーバ先基地局は、ビーム方向ではなく、ハンドオーバ端末のRACH信号送受信タイミングの通知を受けている場合には、そのタイミングでRACH信号受信を行うときに、当該端末のRACH信号検出を行う。
なお、端末は、同一報知信号を2回以上検出することにより、その周期を判断する点について、すでに説明した。しかしながら、このような周期の情報は、報知信号に直接入れておいてもよい。
さらに、端末からRACH信号が送信されてくることを、RACH信号を受信する基地局が、通信基地局から通知されるタイミングは、端末のハンドオーバ時である点について、すでに説明した。しかしながら、それに限らず、RACH信号を受信すべき基地局が、端末のRACH信号送信タイミングをあらかじめ知ることができる無線通信システムである場合にも、上述した動作を行うことが可能である。
図2(a)に示した例において、地点Aに存在した端末が、報知信号の測定を行った際には、ビーム方向1が適切と判断できる。しかしながら、その後に、RACH信号を送信する際に、端末が、図2(a)に示すビーム方向2のエリアにすでに移動していた場合には、基地局は、RACH信号を受信できない。
一方、本実施の形態1によれば、図1(a)に示したように、隣接するビーム方向を同一グループとして組み合わせている。このため、端末の移動が発生した場合にも、基地局は、RACH信号を受信することができる。
なお、ハンドオーバは、端末が別の基地局のサービスエリアから移動することにより発生することが主な理由である。すなわち、ハンドオーバを行う端末は、通常、サービスエリアのエッジ方向から侵入することになる。
このため、図1のように、サービスエリアのエッジ方向(すなわち、図1(a)に示したような周囲部分)を同一グループとすることは、特に、ハンドオーバ時に、移動している端末から確実に信号を受信するために有効である。
なお、図1では、サービスエリアのエッジに向いたビーム方向のすべてを、同一グループとして組み合わせている例を示している。しかしながら、エッジに向いたビーム方向の数が多い場合、あるいは同時に形成可能なビームの数が少ない場合には、サービスエリアのエッジに向いたビーム方向に関しても、2つ以上のグループに分けなければならない場合が考えられる。
このような場合でも、本願発明の基本的な考え方は変わらず、可能な限り、サービスエリアのエッジに向いたビーム方向で、隣接するものを同一グループとする。図4は、本発明の実施の形態1において、1つの基地局によるサービスエリア全体を4つのグループに分けた場合の一例を示す図である。
図4に示した具体例では、先の図1(a)のエリアをさらに図4(a)のグループ1、図4(b)のグループ2として2分割し、先の図1(b)のエリアをさらに図4(c)のグループ3、図4(d)のグループ4として2分割し、同時にビーム方向を組み合わせる数が8個に制限されている場合を例示している。このような4分割構成によっても、先の図1の2分割構成と同様の効果を得ることができる。
図5は、本発明の実施の形態1における基地局の構成を示す図である。通信中は、基地局が繋がっているネットワーク網から到着する各端末へのデータを、制御器11が受け取る。制御器11は、各端末へデータを送るタイミング、あるいは送る際に使用する無線リソースの管理を行っている。
また、制御器11は、端末からデータを受けるためのタイミングや、受ける際に使用する無線リソースの管理も行っている。さらに、制御器11は、報知信号の送信タイミングとそれを送信するための無線リソースの管理も行っている。
そして、制御器11は、ある特定の端末に対して、データを送ること、あるいは報知信号を送ることを決定し、送るべき情報を変復調器12へ通知する。変復調器12は、通知された情報に信号変調をかけ、送受信器13に送信する。
送受信器13は、受け取った変調信号をデジタルからアナログに変換し、さらに、無線周波数へアップコンバートする。送受信器13で処理された信号は、アンテナ部14から端末へ送信される。なお、アンテナ部14は、情報を送る先の端末の方向にビームを向けるように、制御器11によって制御される。
制御器11がある特定の端末からデータを受け取ることを決定すると、アンテナ部14は、データを送ってくる端末の方向にビームを向けるように、制御器11によって制御される。アンテナ部14が受けた信号は、送受信器13に送信される。
送受信器13は、受信した信号の周波数をダウンコンバートし、さらに、その信号をアナログからデジタルに変換して、変復調器12へ送信する。変復調器12は、信号復調を行い、復調後のデータを、制御器11に送る。
制御器11は、受け取ったデータをネットワーク網へ流す。また、受け取ったデータが端末からのハンドオーバ要求であれば、制御器11は、データに付随して受け取った周辺基地局の報知信号測定結果の分析を行う。
ハンドオーバ要求を受けた基地局は、制御器11にて、端末が報告した報知信号測定結果から、ハンドオーバ先として適切な周辺基地局とビーム方向を判定し、該当周辺基地局へハンドオーバ要求を行う。この際、基地局は、ハンドオーバを行う端末のIDなどの情報も、ハンドオーバ要求に含めて通知する。
周辺基地局からレスポンスを受け取った基地局は、制御器11でハンドオーバ実施命令を作成して、変復調器12、送受信器13、アンテナ部14を通して、ハンドオーバ要求を出した端末に対して、ハンドオーバの実施を指示する。なお、このハンドオーバ実施命令には、ハンドオーバ先基地局のID、およびRACH信号を送信するタイミング情報が含まれている。
一方、ハンドオーバ要求を受けた周辺基地局は、ハンドオーバ要求と同時に通知を受けたビーム方向の情報を基に、そのビーム方向が含まれるビーム方向グループのRACH受信タイミングで、ハンドオーバを行う端末のRACH信号を待つ。この時のビーム方向の制御は、先の図1、図3、図4を用いて上述した動作に従う。
ハンドオーバ先となった周辺基地局の制御器11は、RACH信号受信タイミングで、アンテナ部14のビーム方向を制御する。RACH信号検出器15は、送受信器13を経由して入力された信号に対して、RACH信号の検出動作を行う。そして、RACH信号検出器15は、RACH信号を検出すると、制御器11にRACH信号検出を通知する。
制御器11は、RACH信号検出の通知を受けると、ランダムアクセスレスポンス信号を生成し、変復調器12、送受信器13、アンテナ部14を通して、端末に対してランダムアクセスレスポンス信号を返送する。
図6は、本発明の実施の形態1における端末の構成を示した図である。通信中は、端末で発生したデータを制御器21が検出し、基地局から割り当てられた送信タイミングと無線リソースに従って、検出したデータを変復調器22へ送信する。変復調器22は、受信したデータに信号変調をかけ、送受信器23に送信する。
送受信器23は、受け取った変調信号をデジタルからアナログに変換し、さらに、無線周波数へアップコンバートする。送受信器23で処理された信号は、アンテナ部24から基地局へ送信される。
端末は、信号を受信する際には、いつでも自局宛の信号を受信・復調できるように、制御器21、変復調器22、送受信器23、アンテナ部24を動作させる。そして、端末は、信号の中に自局宛であるメッセージを確認すると、自局宛データとして処理する。
この時、品質測定器25は、自局宛データが載った信号、あるいは報知信号に対して、受信電力レベルやSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を測定し、その結果を制御器21に報告する。
報告を受けた制御器21は、測定値があらかじめ決めておいたしきい値を下回るならば、品質劣化と判断する。さらに、制御器21は、品質測定器25に対して、周辺基地局の報知信号を測定するように指示する。
周辺基地局の報知信号を測定するよう指示を受けた品質測定器25は、測定結果を制御器21に報告する。周辺基地局の測定結果を受けた制御器21は、この測定結果をハンドオーバ要求のメッセージに入れ、変復調器22、送受信器23、アンテナ部24を通して、現在の通信基地局へ送信する。
端末は、基地局から受信した自局宛データにハンドオーバ実施命令が入っていた場合には、通知を受けた情報を用いて、ハンドオーバ先基地局に対し、RACH信号送信タイミングで、RACH信号を送信することとなる。そのため、制御器21は、RACH信号生成器26にRACH信号生成を指示する。
生成されたRACH信号は、送受信器23、アンテナ部24を通して、ハンドオーバ先基地局へ送信される。また、RACH信号送信後、制御器21は、変復調器22から受け取る復調後のデータから、ランダムアクセスレスポンスを検出する動作を行う。
図7は、本発明の実施の形態1における基地局および端末を実現するハードウェア構成の一例を示した図である。先の図5に示した基地局は、例えば、プロセッサ31、メモリ32、送信機33、受信機34、およびアンテナ装置35により実現される。
プロセッサ31は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。
メモリ32は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
基地局の制御器11、変復調器12、およびRACH信号検出器15は、プロセッサ31およびメモリ32に格納されているプログラムにより実現される。具体的には、プロセッサ31が、各部の動作を行うためのプログラムをメモリ32から読み出して実行することにより実現される。
送受信器13は、送信機33および受信機34により実現される。すなわち、送受信器13における送信処理は、送信機33において実施され、送受信器13における受信処理は、受信機34において実施される。アンテナ部14は、アンテナ装置35により実現される。
また、先の図6に示した端末の制御器21、変復調器22、およびRACH信号生成器26は、プロセッサ31およびメモリ32に格納されているプログラムにより実現される。具体的には、プロセッサ31が、各部の動作を行うためのプログラムをメモリ32から読み出して実行することにより実現される。
送受信器23は、送信機33および受信機34により実現される。すなわち、送受信器23における送信処理は、送信機33において実施され、送受信器23における受信処理は、受信機34において実施される。品質測定器25も、受信機34により実現される。アンテナ部24は、アンテナ装置35により実現される。
図8は、本発明の実施の形態1に係るハンドオーバ先基地局に指定された基地局が、ハンドオーバ要求と同時に通知を受けた、適切と判断されたビーム方向の情報を使って、RACH信号を受信する際に隣接ビームを組み合わせる別の方法を示している。
なお、図8においては、端末の測定結果から適切であると特定されたビーム方向を矢印で図示している。また、この図8に示した方法では、ハンドオーバを行う端末がRACH信号を送信してくるタイミングを、基地局が知っており、かつ、ハンドオーバ端末以外にはRACH信号を送信してこないことを前提にしている。
この方法では、特定されたビーム方向に組み合わせられる隣接ビーム方向は、基地局のサービスエリアのエッジ方向に向いたビームに限定されず、エッジよりも基地局に近いビーム方向も組み合わせている。すなわち、この方法では、特定されたビーム方向を囲むビーム方向を、組み合わせている。
この場合、端末の測定結果により、ハンドオーバするための適切なビームを特定してから、実際にRACH信号を端末が送信するまでに、端末が基地局方向に移動した場合、あるいはシャドゥイングやフェージングなどの無線伝搬環境の変化により、適切なビームが変化した場合などでも、RACH信号を検出する確率が高まる。
また、RACH信号を受信する1回目のタイミングでRACH信号を検出できずに、次にRACH信号を受信するタイミングでも、前回と同じビーム方向のグループを使用する手法を採用できる。この手法は、ハンドオーバ端末がRACH信号を送信してくるタイミングを基地局が知っており、かつ、ハンドオーバ端末以外にはRACH信号を送信してこない場合に有効である。
仮に、ハンドオーバ端末以外の端末がRACH信号を送信してくる可能性がある場合には、基地局は、自局のサービスエリアのすべての方向に、タイミングを分けてビームを向けてRACH信号の受信に備えなければならない。このため、基地局は、ハンドオーバ端末のRACH信号の受信にのみ専念することができない。
ハンドオーバ端末がRACH信号を送信してくるタイミングを基地局が知っており、かつ、ハンドオーバ端末以外にはRACH信号を送信してこない状況は、例えば、標準化団体3GPPが規格化を行ったDual Connectivity構成のときに発生し得る。
図9は、本発明の実施の形態1におけるDual Connectivity構成を備えた無線通信システムを示す図である。図9の例では、サービスエリアの大きいマクロセル基地局の配下に、サービスエリアの小さいスモールセル基地局1〜3が点在している。
端末は、主局として、マクロセル基地局に接続しており、さらに、第2の基地局として、近くのスモールセル基地局に接続する。端末は、スモールセル基地局に接続する際には、事前に周辺のスモールセル基地局の信号を測定し、その結果をマクロセル基地局へ報告する。
これに対して、マクロセル基地局は、報告を受けた測定結果から、端末が接続すべきスモールセル基地局を決定し、決定したスモールセル基地局および端末に対して、接続することを通知する。
スモールセル基地局を切り替える場合にも、マクロセル基地局の判断が介在する。つまり、マクロセル基地局は、切替先のスモールセル基地局を判断し、端末と切替先スモールセル基地局に対して、接続を指示する。従って、このスモールセル基地局は、端末がRACH信号を送信してくるタイミングを知ることができる。また、このような接続形態であるために、端末が自身の判断でRACH信号を送信してくることがない。
なお、図9を用いた説明では、具体例として、Dual Connectivity構成を挙げたが、本発明が適用される無線通信システムは、このような構成に限定されるものではない。端末のRACH信号送信タイミングを別の制御装置が管理し、その情報がRACH信号を受信すべき基地局に通知される構成であっても、上述したビーム方向の制御が適用できる。また、この手法は、ハンドオーバ端末に限らず、初期接続を行う端末にも適用可能である。
上述したDual Connectivity構成において、ビーム方向の制御を実現する基地局および端末は、先の図5、図6に示した構成で対応可能である。端末は、送信信号をマクロセル基地局に送信するか、スモールセル基地局に送信するか、の判断を制御器21で実施する。
そして、もし、宛先によって周波数が異なる場合には、送受信器23は、周波数を区別して信号を生成する。あるいは、周波数は共通で、信号に宛先の基地局IDを入れる場合には、制御器21は、基地局IDを挿入した信号を、変復調器22に送るのみである。
スモールセル基地局がRACH信号受信のためのビーム方向グループを形成するためには、制御器11は、他基地局インタフェースにてRACH信号受信タイミングの通知を受けた後に、RACH信号受信の準備を開始する。このとき、制御器11は、あらかじめ決定したグルーピングに基づいて、どの隣接ビーム方向をグルーピングするかを決定し、アンテナ部14に対してビームを向ける方向を制御する。
また、制御器11は、1回目のRACH信号受信タイミングでRACH信号を検出できなかった場合には、次のRACH信号受信タイミングでも、前回と同じビーム方向にビームを向けることを決定し、アンテナ部14を制御する。
本発明による別の実施例は、特定されたビームに加えて隣接ビーム方向を使用してRACH信号を受信する際に、通知された各隣接ビーム方向の品質情報を用いて、RACH信号受信のためのビーム方向グループを形成する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、Dual Connectivity構成を前提にしたハンドオーバの信号シーケンスを示した図である。端末は、スモールセル基地局1との通信で品質劣化を検知すると、周辺スモールセル基地局2や周辺スモールセル基地局3の報知信号を受信し、それらの品質を測定する。さらに、端末は、品質測定が完了すると、ビーム毎の品質情報が含まれたハンドオーバ要求を、マクロセル基地局へ送信する。
マクロセル基地局は、報告を受けた品質情報から、ハンドオーバ先として適切なスモールセル基地局を判断する。図10の例では、スモールセル基地局2にハンドオーバ要求を行う場合を示している。この時、マクロセル基地局は、ハンドオーバ先として適切と判断したスモールセル基地局2に、各ビームの品質情報も通知する。
マクロセル基地局は、スモールセル基地局2からレスポンスを受けると、端末に対してハンドオーバ実施命令を送る。この時、マクロセル基地局は、ハンドオーバ先であるスモールセル基地局のIDと、RACH信号を送信すべきタイミングを、ハンドオーバ実施命令とともに通知する。
また、ハンドオーバ先であるスモールセル基地局2も、ハンドオーバ実施命令を受け、RACH信号受信の準備を始める。この際、ハンドオーバ先であるスモールセル基地局2は、通知されている各ビームの品質情報を用いて、RACH信号受信のためのビーム方向を決定する。品質情報の用い方としては、品質の良い方からN本のビーム方向を選択する、などが考えられる。なお、Nは、あらかじめ1つの値を決定しておくことができる。
上述したような図10の通信手順を実現する基地局および端末も、先の図5、図6に示した構成で対応可能である。端末がマクロセル基地局にハンドオーバ要求を行うときに、制御器21は、各ビーム方向の品質情報を送信信号に含めればよい。
スモールセル基地局は、マクロセル基地局からハンドオーバ実施命令を受けたとき、制御器11があらかじめ通知された各ビーム方向の品質情報を用いて、RACH信号受信のためのビーム方向のグループを形成するのみである。
このように、各ビーム方向の品質情報を用いて、RACH信号受信のためのビーム方向グループを形成することで、少ないビーム本数でRACH信号検出確率を高めることができる利点がある。
なお、図9,図10を用いた以上の説明では、Dual Connectivity構成を前提に、ハンドオーバの場合について詳述した。しかしながら、Dual Connectivity構成であれば、端末が第2の基地局として初めてスモールセル基地局に接続される場合も、同様の動作と装置構成で、実現可能である。
また、Dual Connectivity構成でなくても、一般的にハンドオーバを行う際には、端末が測定結果を通信基地局に報告し、通信基地局または別途用意された制御局にてハンドオーバ先基地局を判断する場合においても、同様の動作が実現可能であることは明らかである。
さらに、上述した具体例では、Nの数をあらかじめ1つの値に決定しておく、とした。しかしながら、別の方法として、RACH信号受信のタイミングでRACH信号を検出できなかった場合に、次のRACH信号受信タイミングでは、Nの数を増やす方法もある。
この方法では、RACH信号受信を繰り返すごとに、N本、N+1本、N+2本、・・、とビーム方向を増やす。なお、ビーム方向の増やし方は、例えば、N本、N+2本、N+4本、・・、など、種々の方法を採用できる。ビーム方向を増やす際には、基地局は、ビーム方向の品質情報を用いて、品質の良い優先順位に従って追加していく。
このように、RACH信号受信を繰り返すごとに、使用するビーム方向数を増やすことは、RACH信号受信ができないことの時間が長くなり、この時間に端末がさらに移動して、受信ビームのエリア外に出てしまうことへの対策となる。
また、ビーム方向数を増やす際に、ビーム方向の品質情報を用いることで、RACH信号検出確率を高めることができる利点がある。この方法は、先の図5の基地局構成の制御器11が行うことで、実現できる。
これまでの説明では、異なるビーム方向のグループが存在することで、それぞれのRACH信号受信タイミングが存在する時に、端末は、いずれか1つのタイミングでRACH信号を送信することとしていた。例えば、図3のRA1とRA2では、ビーム方向のグループが異なり、端末は、どちらか一方のタイミングで、RACH信号を送信する場合について説明していた。
しかしながら、本発明は、このようなタイミングに限る必要はない。例えば、端末は、先の図3の報知信号1(報1)と報知信号2(報2)を受信して、1番目に品質の良いビームが報1に存在し、2番目に品質の良いビームが報2に存在する場合には、RA1とRA2の両方で、RACH信号を送信するように動作してもよい。このような動作をすることで、基地局がRACH信号を検出する確率を高めることができる。
このような動作は、特に、例えば、図4に示しているような、異なるビーム方向グループ間の境界に端末が位置している場合などに、効果がある。なお、このような動作は、2つのグループ間に限らず、3つ以上のグループにおいても採用することができ、どのグループでも通信が可能な程度の品質が得られるならば、そのすべてのグループに対してRACH信号を送信してよい。
この端末の動作は、先の図6に示した端末構成で実現できる。品質測定器25が測定した結果から、制御器21は、複数のビーム方向グループにRACH信号を送信可能と判断した場合には、RACH信号生成器26に対し、それぞれのビーム方向グループのタイミングで、RACH信号生成を指示する。
図11は、本発明の実施の形態1において、基地局がビーム方向グループ数を通知する場合の、基地局と端末の信号シーケンスを示した図である。この図11では、基地局がビーム方向グループに関係なく、共通のRACH信号受信タイミングのみを通知することを前提としており、報知信号に対して、さらにビーム方向グループ数の情報が追加されている。
なお、基地局が共通のRACH信号受信タイミングを通知するという前提は、以下のことを意味している。この前提は、例えば、図3において、ビーム方向を変えて報知信号1(報1)、報知信号2(報2)を送信している一方で、それぞれに関連づけられるRA1とRA2のRACH信号受信タイミングをそれぞれ通知するのではない。
RA1とRA2の間隔と、RA2とRA1の間隔とが、同じ条件下で、RA1とRA2に関係なく共通のRACH信号受信タイミングとして、その周期(RA1とRA2の間隔、またはRA2とRA1の間隔)と、基準からのオフセットのみを通知することを意味している。
この場合、端末は、報知信号1(報1)を送信しているビーム方向グループが自局の通信に適しているビーム方向を含んでいると判断した場合であっても、それに関連づけられるRACH信号送信タイミングがわからない。このため、図3のRA1およびRA2の両方のタイミングで、RACH信号を送信することになる。この時、特に、端末が報知信号2(報2)を全く受信できない場合に、問題が発生する。
すでに3GPPで規格化され、サービス運用が始まっているLTEの通信システムでは、端末は、RACHの再送回数を管理し、あらかじめ決められた回数に達すると、RACH再送を止める。また、端末は、再送する度に、送信電力を少しずつ大きくする。従って、上述したように、端末がビーム方向グループ数を知ることができない場合には、RACH再送回数のカウントを制御すること、あるいは送信電力の増大を制御することが困難になる。
そこで、本発明では、基地局が、ビーム方向グループ数を通知する。図11は、ビーム方向グループ数が2の場合の例を具体的に示したものである。この場合、端末は、RACH信号を2回送信する度に、管理している送信カウンタを1つアップさせ、さらにRACH信号を2回送信すると(図11における「RACH2回目」に相当)、トータルで2回送信したとカウントする。また、端末は、2回のRACH信号送信毎に、送信電力を1回大きくする。
以上のように、基地局がビーム方向グループ数を端末に通知することで、端末側のRACH信号再送回数および送信電力の制御が、無駄なく効率的に実施できる。なお、これらの動作も、先の図5、図6で示した基地局および端末の構成で実現できる。基地局は、制御器11において、ビーム方向グループ数を報知信号に入れるのみであり、端末は、制御器21において、RACH信号再送回数カウントおよび送信電力の制御を行うのみである。
以上の説明では、先の図3に示したように、1つのタイムスロットでは、1つのビーム方向グループにビーム方向を向けていた。しかしながら、本発明は、1つのタイムスロットの中で、ビーム方向を切り替えることも可能である。
図12は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムにおいて、基地局による報知信号送信のタイミングと、RACH信号受信のタイミングとの関係の例を示した、先の図3とは異なる図である。具体的には、この図12は、ビーム方向グループが2つあり、1タイムスロット内で2つのビーム方向グループを切り替えている場合の例を示している。
1つのタイムスロット内で、ビーム方向グループを切り替えて報知信号1と報知信号2を送信し、別の1つのタイムスロット内で、報知信号1に関連づけられるRACH信号1のビーム方向グループと、報知信号2に関連づけられるRACH信号2のビーム方向グループとを切り替えている。
このようにすることで、報知信号送信やRACH信号受信を行うことに費やす時間を少なくし、通信に割り当てるタイムスロットを多くすることができる。
以上のように、本発明は、RACH信号受信時に複数ビーム方向の組み合わせとして、隣接するビーム方向を組み合わせる構成を備えている。この結果、ハンドオーバ時に、移動している端末から信号を受信できなくなる状態を抑制することができる。
また、本発明は、複数のビーム方向を組み合わせても、その基地局のサービスエリア全体をカバーできず、2回以上のタイミングが必要な場合には、組み合わせるビーム方向のグループとして、少なくとも1つのグループは、サービスエリアのエッジに向けた方向の中で隣接するビーム方向を組み合わせる構成を備えている。この結果、別の基地局のサービスエリアから移動してきた端末のハンドオーバを、より確実に実行することができる。
また、本発明のRACH信号受信基地局は、RACH信号受信に適しているビーム方向が通知されている場合には、そのビーム方向と、それを囲むビーム方向を組み合わせる構成を備えている。この結果、端末が基地局方向に移動した場合、あるいはシャドゥイングやフェージングなどの無線伝搬環境の変化により、適切なビームが変化した場合などでも、RACH信号を検出する確率を高めることができる。
また、RACH信号送受信のためのビーム方向を決定する本発明の基地局または制御局は、RACH信号送受信ビーム方向として適切と判断できるビーム方向に優先順位をつけ、この優先順位に関する情報をRACH信号受信基地局へ通知する構成を備えている。一方、RACH信号受信基地局は、RACH信号受信として複数ビーム方向を組み合わせる際に、通知された優先順位に基づいて複数ビーム方向を組み合わせる構成を備えている。この結果、各ビーム方向の品質情報を用いて、RACH信号受信のためのビーム方向グループを形成することで、少ないビーム本数でRACH信号検出確率を高めることができる。
また、本発明のRACH信号受信基地局は、複数ビーム方向を組み合わせる際に、RACH信号を受信しなかった場合の次のRACH信号受信時における組み合わせ本数を、RACH信号を受信しなかった時の組み合わせ本数よりも増やす構成を備えている。この結果、RACH信号受信ができないことの時間が長くなり、この時間に端末がさらに移動して、受信ビームのエリア外に出てしまうことを未然に防止することができる。
また、本発明は、組み合わせ本数を増やす際に、ビーム方向毎の品質情報に基づいて増やすことができる構成を備えている。この結果、ビーム方向数を増やす際に、ビーム方向の品質情報を用いて、品質の良いものを優先して採用することで、RACH信号検出確率をさらに高めることができる。
また、本発明の端末は、周辺基地局の報知信号を受信・測定した際、ハンドオーバ先ビーム方向として適切と判断できるビーム方向が2つ以上あり、それに関連づけられる基地局のRACH信号受信タイミングが異なる場合には、それぞれのタイミングでRACH信号を送信する構成を備えている。この結果、基地局がRACH信号を検出する確率を高めることができる。
また、本発明の基地局は、複数のビーム方向を組み合わせても、その基地局のサービスエリア全体をカバーできなく、2回以上のタイミングが必要な場合には、ビーム方向グループ数を報知信号に含めて端末に通知する構成を備えている。この結果、端末側のRACH信号再送回数および送信電力の制御が、無駄なく効率的に実施できる。
さらに、本発明は、1つのタイムスロットの中で、ビーム方向を切り替える構成を備えている。この結果、報知信号送信やRACH信号受信を行うことに費やす時間を少なくし、通信に割り当てるタイムスロットを多くすることができる。

Claims (10)

  1. 端末と基地局とがビームを使用した通信を行う無線通信システムにおいて実行されるビーム送受信方法であって、
    前記基地局は、前記基地局がカバーするサービスエリアの全領域を複数の異なるビーム方向を用いてカバーするものであって、
    前記基地局において、
    前記複数の異なるビーム方向のうち、前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせてグループ化し、グループ化されたビーム方向を用いて前記ランダムアクセス信号を受信する第1ステップを有し、
    前記第1ステップは、前記複数のビーム方向を組み合わせてグループ化された1つのグループでカバーされたサービスエリアによっても、前記基地局のサービスエリアの全領域をカバーできず、前記サービスエリアを複数のグループに分割する必要がある場合には、少なくとも1つのグループを、前記サービスエリアのエッジ方向で互いに隣接する複数のビーム方向を組み合わせることでグループ化する
    ビーム送受信方法。
  2. 端末と基地局とがビームを使用した通信を行う無線通信システムにおいて実行されるビーム送受信方法であって、
    前記基地局において、
    前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化し、グループ化された複数のビーム方向を用いて前記ランダムアクセス信号を受信する第1ステップを有し、
    前記基地局が、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、
    前記周辺基地局において、
    前記複数のビーム方向をグループ化する第2ステップと、
    前記第2ステップでグループ化された複数のビーム方向を用いて、前記ランダムアクセス信号の受信処理を実行する第3ステップと、
    前記第3ステップにおいて、前記第2ステップでグループ化された前記複数のビーム方向を用いても、前記ランダムアクセス信号の受信ができなかった場合には、前記第2ステップによりグループ化されたビーム方向の本数をさらに増やして再グループ化する第4ステップと、
    前記第4ステップで再グループ化された複数のビーム方向を用いて、前記ランダムアクセス信号の受信処理を再実行する第5ステップと
    を有するビーム送受信方法。
  3. 端末と基地局とがビームを使用した通信を行う無線通信システムにおいて実行されるビーム送受信方法であって、
    前記基地局において、
    前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化し、グループ化された複数のビーム方向を用いて前記ランダムアクセス信号を受信する第1ステップを有し、
    前記基地局が、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、
    前記通信基地局において、
    前記端末から送信される前記ランダムアクセス信号を前記周辺基地局で受信する際に通信品質が適切と判断できる複数のビーム方向について優先順位を付けた優先順位情報を生成し、前記優先順位情報を前記周辺基地局に送信する第6ステップ
    を有し、
    前記周辺基地局において、
    前記通信基地局から取得した前記優先順位情報に基づいて、前記通信品質の高いものを優先して複数のビーム方向をグループ化する第7ステップと、
    前記第7ステップでグループ化された複数のビーム方向を用いて、前記ランダムアクセス信号の受信処理を実行する第8ステップと
    を有する
    ビーム送受信方法。
  4. 前記周辺基地局において、
    前記第8ステップにおいて、前記第7ステップでグループ化された前記複数のビーム方向を用いても、前記ランダムアクセス信号の受信ができなかった場合には、前記優先順位情報に基づいて前記通信品質の高いものを優先して、前記第7ステップによりグループ化されたビーム方向の本数をさらに増やして再グループ化する第9ステップと、
    前記第9ステップで再グループ化された複数のビーム方向を用いて、前記ランダムアクセス信号の受信処理を再実行する第10ステップと
    をさらに有する請求項3に記載のビーム送受信方法。
  5. 端末と基地局とがビームを使用した通信を行う無線通信システムにおいて実行されるビーム送受信方法であって、
    前記基地局が、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、
    前記周辺基地局において、
    複数のビーム方向をグループ化し、グループ化した前記複数のビーム方向のそれぞれについて、ランダムアクセス信号を受信できる共通のタイミングに関する第1情報、およびビーム方向グループ数を規定する第2情報を含む報知信号を送信する第15ステップと、
    前記端末において、
    前記周辺基地局から、前記報知信号を受信する第16ステップと、
    前記報知信号に含まれている前記第1情報からランダムアクセス信号を受信できるタイミングを特定し、前記第2情報による前記ビーム方向グループ数と一致する回数を前記ランダムアクセス信号の送信回数として特定する第17ステップと、
    特定した前記タイミングで、特定した前記送信回数にわたり、ランダムアクセス信号を送信する第18ステップと
    を有するビーム送受信方法。
  6. 端末との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される基地局であって、
    前記基地局は、前記基地局がカバーするサービスエリアの全領域を複数の異なるビーム方向を用いてカバーするものであって、
    前記複数の異なるビーム方向のうち、前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせてグループ化することで、アンテナ部のビーム方向を制御する制御器と、
    グループ化されたビーム方向を用いて、前記アンテナ部を介して、前記端末から送信された前記ランダムアクセス信号を受信する送受信器と、
    前記送受信器で前記ランダムアクセス信号が受信されたか否かを検出する検出器と
    を備え、
    前記制御器は、前記複数のビーム方向を組み合わせてグループ化された1つのグループでカバーされたサービスエリアによっても、前記基地局のサービスエリアの全領域をカバーできず、前記サービスエリアを複数のグループに分割する必要がある場合には、少なくとも1つのグループは、前記サービスエリアのエッジ方向で互いに隣接する複数のビーム方向を組み合わせることでグループ化する
    基地局。
  7. 端末との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される基地局であって、
    前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化することで、アンテナ部のビーム方向を制御する制御器と、
    前記アンテナ部を介して、前記端末から送信された前記ランダムアクセス信号を受信する送受信器と、
    前記送受信器で前記ランダムアクセス信号が受信されたか否かを検出する検出器と
    を備え、
    前記基地局は、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成され、
    前記周辺基地局は、
    前記複数のビーム方向をグループ化して、前記ランダムアクセス信号の1回目の受信処理を実行し、
    前記1回目の受信処理において、前記ランダムアクセス信号の受信ができなかった場合には、すでにグループ化されたビーム方向の本数をさらに増やして再グループ化して、前記ランダムアクセス信号の2回目の受信処理を再実行する
    基地局。
  8. 端末との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される基地局であって、
    前記端末からの接続要求として送信されるランダムアクセス信号を受信する際に、前記ランダムアクセス信号を受信するために適切と判断される主ビーム方向に加えて、前記主ビーム方向に隣接する1以上のビーム方向を組み合わせて、複数のビーム方向をグループ化することで、アンテナ部のビーム方向を制御する制御器と、
    前記アンテナ部を介して、前記端末から送信された前記ランダムアクセス信号を受信する送受信器と、
    前記送受信器で前記ランダムアクセス信号が受信されたか否かを検出する検出器と
    を備え、
    前記基地局は、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成され、
    前記通信基地局は、
    前記端末から送信される前記ランダムアクセス信号を受信する際に通信品質が適切と判断できる複数のビーム方向について優先順位を付けた優先順位情報を生成し、前記優先順位情報を前記周辺基地局に送信し、
    前記周辺基地局は、
    前記通信基地局から取得した前記優先順位情報に基づいて、前記通信品質の高いものを優先して複数のビーム方向をグループ化し、
    グループ化した前記複数のビーム方向を用いて、前記ランダムアクセス信号の1回目の受信処理を実行する
    基地局。
  9. 前記周辺基地局は、
    前記1回目の受信処理において、前記ランダムアクセス信号の受信ができなかった場合には、前記優先順位情報に基づいて前記通信品質の高いものを優先して、すでにグループ化されたビーム方向の本数をさらに増やして再グループ化して、前記ランダムアクセス信号の2回目の受信処理を再実行する
    請求項に記載の基地局。
  10. 基地局との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される端末であって、
    前記基地局が、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、
    前記周辺基地局から、複数のビーム方向にグループ化され、ランダムアクセス信号を受信できるタイミングに関する情報が含まれた報知信号を受信する送受信器と、
    前記送受信器において前記報知信号として異なるグループに対応する複数の報知信号を受信した場合には、前記複数の報知信号の受信状態からそれぞれの報知信号の通信品質を測定するとともに、前記複数の報知信号に対応してランダムアクセス信号を受信できるそれぞれのタイミングを特定する品質測定器と、
    前記複数の報知信号の中に、前記通信品質が適切と判断できる2以上の報知信号が存在する場合には、前記2以上の報知信号に合ったそれぞれのタイミングで、ランダムアクセス信号を送信するように制御する制御器と
    を有する端末と、
    前記端末との間でビームを使用した通信を行う無線通信システムに適用される基地局であって、
    アンテナ部のビーム方向を制御する制御器と、
    前記アンテナ部を介して、前記端末から送信されたランダムアクセス信号を受信する送受信器と、
    前記送受信器で前記ランダムアクセス信号が受信されたか否かを検出する検出器と
    有する基地局と、
    を備えた無線通信システムであって、
    前記基地局が、前記端末と通信中である通信基地局と、ハンドオーバ先である周辺基地局とで構成されている場合に、
    前記周辺基地局内の制御器は、
    複数のビーム方向をグループ化し、グループ化した前記複数のビーム方向のそれぞれについて、ランダムアクセス信号を受信できる共通のタイミングに関する第1情報、およびビーム方向グループ数を規定する第2情報を含めた報知信号を生成し、前記周辺基地局内の送受信器を介して、前記報知信号を送信し、
    前記端末内の制御器は、
    前記周辺基地局から、前記報知信号を受信した場合には、前記報知信号に含まれている前記第1情報からランダムアクセス信号を受信できるタイミングを特定し、前記第2情報による前記ビーム方向グループ数と一致する回数を前記ランダムアクセス信号の送信回数として特定し、特定した前記タイミングで、特定した前記送信回数にわたり、ランダムアクセス信号を送信する
    無線通信システム。
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