JP6522935B2 - 排水処理装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、
前記排水中の有機成分を高温メタン発酵するメタン発酵槽と、
前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、
を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置およびその製造方法に関する。
このような排水処理装置は、粉砕処理された生ごみを水で希釈した生ごみ粉砕処理廃液を受け入れて、固液分離槽で固液分離し、固液分離された液相を好気処理槽にて好気処理して浄化するとともに、沈殿物を嫌気発酵槽としてのメタン発酵槽にてバイオガス化する(たとえば、特許文献1参照)。
上記目的を達成するための本発明の排水処理装置の特徴構成は、
筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記筐体に前記受入槽と前記メタン発酵槽とを隣接して備え、前記受入槽と前記メタン発酵槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されている点にある。
上記構成によると、筐体の内部を仕切壁にて区画して、受入槽と、メタン発酵槽と、好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してあるから、生ごみ粉砕処理廃液の移送を効率化し、排水処理装置が小型化効率化される。ここで、前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成されていると、高温メタン発酵される前記メタン発酵槽内部の熱は、断熱構造によって遮断されて、排水処理装置外部に放出されにくくなる。そのため、メタン発酵槽内を高温メタン発酵に適した、たとえば、50℃以上80℃以下の温度に維持しやすくなり、メタン発酵槽内における水処理効率を高く維持しやすくなるとともに、高温メタン発酵に適した温度に維持するために必要な供給熱量を少なく抑制することができる。一方、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成されているから、好気処理槽内部は、排水処理装置外部の環境温度に近似する方向で加温、冷却される。そのため、好気処理槽内の温度は好気性微生物が良好に活動しうる、たとえば35℃以下の環境温度に維持されやすい方向で温度調整されることになり、好気処理槽内における水処理効率を高く維持しやすくなる。
また、上記のように、前記筐体に前記受入槽と前記メタン発酵槽とを隣接して備える場合、排水処理装置に流入する生ごみ粉砕処理廃液は、一旦受入槽に受け入れられ、生物処理不能な砂、灰分等を沈殿除去した後、生物処理可能な生ごみ粉砕処理廃液を流動させて、優先的にメタン発酵槽に移流させることができる。この際、前記受入槽と前記メタン発酵槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されていれば、メタン発酵槽の保有する熱が、仕切壁を経由して前記受入槽に移動するのを抑制して、より一層メタン発酵槽内の温度を、高温メタン発酵に適した温度域に維持しやすくできる。
また、前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備える構成とすることができる。
このような構成としてあれば、メタン発酵槽に移流した生ごみ粉砕処理廃液は、固液分離槽において、固液分離され、固液分離された沈殿物を嫌気発酵槽においてメタン発酵させるとともに、固体成分の少ない液相を好気処理槽に移送して好気処理に供する形態とすることができる。すなわち、嫌気発酵槽では沈殿物を主にメタン発酵を行い、メタン発酵により浄化されて負荷の軽減された液相を、生ごみ粉砕処理廃液を固液分離した液相とともに好気処理槽でさらに浄化するという機能分担を明確に行うことができる。
上記目的を達成するための本発明の排水処理装置の特徴構成は、
筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備える点にある。
上記構成によると、筐体の内部を仕切壁にて区画して、受入槽と、メタン発酵槽と、好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してあるから、生ごみ粉砕処理廃液の移送を効率化し、排水処理装置が小型化効率化される。ここで、前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成されていると、高温メタン発酵される前記メタン発酵槽内部の熱は、断熱構造によって遮断されて、排水処理装置外部に放出されにくくなる。そのため、メタン発酵槽内を高温メタン発酵に適した、たとえば、50℃以上80℃以下の温度に維持しやすくなり、メタン発酵槽内における水処理効率を高く維持しやすくなるとともに、高温メタン発酵に適した温度に維持するために必要な供給熱量を少なく抑制することができる。一方、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成されているから、好気処理槽内部は、排水処理装置外部の環境温度に近似する方向で加温、冷却される。そのため、好気処理槽内の温度は好気性微生物が良好に活動しうる、たとえば35℃以下の環境温度に維持されやすい方向で温度調整されることになり、好気処理槽内における水処理効率を高く維持しやすくなる。
さらに、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されているから、排水処理装置内部においても、メタン発酵槽内部の熱が好気処理槽に伝達されるのを遮断し、メタン発酵槽と、好気処理槽とで、水処理効率を高く維持するための温度に大きな差があっても、メタン発酵槽から好気処理槽への熱移動を抑制し、メタン発酵槽、好気処理槽ともに、それぞれの適した温度(たとえばメタン発酵槽では、50度〜80℃程度が適温であるのに対して、好気処理槽では35℃以上の環境には適さない)に維持することができる。
したがって、排水処理装置を小型化し、生ごみ粉砕処理廃液の移送を効率化しつつ、メタン発酵槽、好気処理槽ともに、それぞれの適した温度に維持できるため、水処理効率の向上を図るとともに、高温メタン発酵に適した温度に維持するために必要な供給熱量を減少させ、排水処理装置を運転する際のエネルギー効率を向上することができた。
また、このような構成としてあれば、メタン発酵槽に移流した生ごみ粉砕処理廃液は、固液分離槽において、固液分離され、固液分離された沈殿物を嫌気発酵槽においてメタン発酵させるとともに、固体成分の少ない液相を好気処理槽に移送して好気処理に供する形態とすることができる。すなわち、嫌気発酵槽では沈殿物を主にメタン発酵を行い、メタン発酵により浄化されて負荷の軽減された液相を、生ごみ粉砕処理廃液を固液分離した液相とともに好気処理槽でさらに浄化するという機能分担を明確に行うことができる。
また、前記好気処理槽が、前記メタン発酵槽において処理された排水を好気処理する散気処理槽と、前記散気処理槽の浮遊汚泥を受け入れて濃縮する汚泥沈降槽を備え、前記汚泥沈降槽には、濃縮された汚泥を前記受入槽に返送する返送路を設けて構成することもできる。
〔作用効果4〕
このように構成すると、好気処理槽では、散気処理槽で、メタン発酵槽において処理された排水を好気処理するとともに、散気により排水を生物処理した際に生じる浮遊汚泥について、汚泥沈降槽で沈降回収して濃縮することができる。そこで沈降回収した沈殿汚泥は、返送路を通じて受入槽に返送することにより、再度メタン発酵に供することができメタン発酵の効率化を図ることができるとともに、好気処理槽の水処理環境の維持を図ることができる。
また、前記メタン発酵槽から前記好気処理槽に排水を移流させる移送部を備え、
前記移送部が、前記固液分離槽で固液分離された液相を、前記汚泥沈降槽を経由して前記好気処理槽に移送させるものであってもよい。
〔作用効果5〕
固液分離槽で固液分離された液相は、固液分離槽から好気処理槽に移送することにより、好気処理槽に受け入れられて好気処理されるが、汚泥沈降槽を設けてなる構成においては、固液分離槽から直接好気処理槽に液相を移送させるのに代えて、汚泥沈降槽を経由して好気処理槽に移送する構成とすることもできる。すなわち、上記構成によっても、固液分離槽で固液分離された液相は良好に好気処理を受けるとともに、汚泥沈降槽で汚泥を沈殿分離した後の上澄液についても簡易に再度好気処理可能にする構成を実現することができる。
上記目的を達成するための本発明の排水処理装置の特徴構成は、
筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記好気処理槽が、前記メタン発酵槽において処理された排水を好気処理する散気処理槽と、前記散気処理槽の浮遊汚泥を受け入れて濃縮する汚泥沈降槽を備え、前記汚泥沈降槽には、濃縮された汚泥を前記受入槽に返送する返送路を設けてあり、
前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備えるとともに、
前記メタン発酵槽から前記好気処理槽に排水を移流させる移送部を備え、
前記移送部が、前記固液分離槽で固液分離された液相を、前記汚泥沈降槽を経由して前記散気処理槽に移送させるものである点にある。
上記構成によると、筐体の内部を仕切壁にて区画して、受入槽と、メタン発酵槽と、好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してあるから、生ごみ粉砕処理廃液の移送を効率化し、排水処理装置が小型化効率化される。ここで、前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成されていると、高温メタン発酵される前記メタン発酵槽内部の熱は、断熱構造によって遮断されて、排水処理装置外部に放出されにくくなる。そのため、メタン発酵槽内を高温メタン発酵に適した、たとえば、50℃以上80℃以下の温度に維持しやすくなり、メタン発酵槽内における水処理効率を高く維持しやすくなるとともに、高温メタン発酵に適した温度に維持するために必要な供給熱量を少なく抑制することができる。一方、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成されているから、好気処理槽内部は、排水処理装置外部の環境温度に近似する方向で加温、冷却される。そのため、好気処理槽内の温度は好気性微生物が良好に活動しうる、たとえば35℃以下の環境温度に維持されやすい方向で温度調整されることになり、好気処理槽内における水処理効率を高く維持しやすくなる。
さらに、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されているから、排水処理装置内部においても、メタン発酵槽内部の熱が好気処理槽に伝達されるのを遮断し、メタン発酵槽と、好気処理槽とで、水処理効率を高く維持するための温度に大きな差があっても、メタン発酵槽から好気処理槽への熱移動を抑制し、メタン発酵槽、好気処理槽ともに、それぞれの適した温度(たとえばメタン発酵槽では、50度〜80℃程度が適温であるのに対して、好気処理槽では35℃以上の環境には適さない)に維持することができる。
したがって、排水処理装置を小型化し、生ごみ粉砕処理廃液の移送を効率化しつつ、メタン発酵槽、好気処理槽ともに、それぞれの適した温度に維持できるため、水処理効率の向上を図るとともに、高温メタン発酵に適した温度に維持するために必要な供給熱量を減少させ、排水処理装置を運転する際のエネルギー効率を向上することができた。
また、このように構成すると、好気処理槽では、散気処理槽で、メタン発酵槽において処理された排水を好気処理するとともに、散気により排水を生物処理した際に生じる浮遊汚泥について、汚泥沈降槽で沈降回収して濃縮することができる。そこで沈降回収した沈殿汚泥は、返送路を通じて受入槽に返送することにより、再度メタン発酵に供することができメタン発酵の効率化を図ることができるとともに、好気処理槽の水処理環境の維持を図ることができる。
更に、固液分離槽で固液分離された液相は、固液分離槽から好気処理槽に移送することにより、好気処理槽に受け入れられて好気処理されるが、汚泥沈降槽を設けてなる構成においては、固液分離槽から直接好気処理槽に液相を移送させるのに代えて、汚泥沈降槽を経由して好気処理槽に移送する構成とすることもできる。すなわち、上記構成によっても、固液分離槽で固液分離された液相は良好に好気処理を受けるとともに、汚泥沈降槽で汚泥を沈殿分離した後の上澄液についても簡易に再度好気処理可能にする構成を実現することができる。
さらに、前記仕切壁の断熱構造が、断熱層の両面にFRP層を設けた積層断熱構造であってもよい。
このように構成すると、断熱層自体が耐水性や強度に優れないものであっても、FRPの優れた耐水性と強度を付与した仕切壁構造を提供できるようになり、簡素でかつ高性能な断熱壁とすることができる。
また、本発明の排水処理装置の製造方法の特徴構成は、
筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置の製造方法であって、
前記筐体内部に前記メタン発酵槽と、前記好気処理槽とを仕切る仕切壁を、筐体内部を水密かつ気密に区画するFRP製仕切壁部材から構成しておき、
前記仕切壁部材の一面に沿って断熱材からなる断熱層を被覆形成した後、前記断熱層の表面にFRPを塗布して、前記仕切壁を、FRP層、断熱層、FRP層を順次積層してある積層断熱構造として、
前記筐体の周壁の内、前記仕切壁部材のメタン発酵槽側周壁部分を断熱構造を有した状態にするとともに、前記筐体の周壁の内、前記仕切壁部材の好気処理槽側周壁部分を非断熱構造を有した状態にする点にある。
上記特徴構成によると、筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を高温メタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置が、あらかじめ前記筐体内部に前記メタン発酵槽と、前記好気処理槽とを仕切る仕切壁を、筐体内部を水密かつ気密に区画するFRP製仕切壁部材から構成してある汎用品であっても、前記仕切壁部材の一面に沿って断熱材からなる断熱層を被覆形成した後、前記断熱層の表面にFRPを塗布して、前記仕切壁を、FRP層、断熱層、FRP層を順次積層してある積層断熱構造とする加工工程を、事後的に付加するだけで、筐体の周壁の内、仕切壁部材のメタン発酵槽側周壁部分が断熱構造を有した状態になるとともに、筐体の周壁の内、仕切壁部材の好気処理槽側周壁部分が非断熱構造を有した状態になり、上述の高効率に排水処理を行える排水処理装置を製造することができる。
本発明の実施形態にかかる排水処理装置は、図1〜図3に示すように、
筐体Aの内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽1と、前記排水中の有機成分を高温メタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある。
生ごみ粉砕処理廃液を受け入れる受入口11を備えるとともに、その受入口11にて受け入れた生ごみ粉砕処理廃液を貯留する受入槽1、
その受入槽1から生ごみ粉砕処理廃液を移流させて、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽2、
固液分離槽2にて沈殿分離された沈殿物を受け入れてメタン発酵によりバイオガス化する嫌気発酵槽3、
固液分離槽2で固液分離された液相を受け入れて好気処理する散気処理槽4、および、
前記散気処理槽4の浮遊汚泥を受け入れて濃縮する汚泥沈降槽5を備えて構成してある。
つまり、前記固液分離槽2および嫌気発酵槽3にてメタン発酵槽を構成するとともに、
前記散気処理槽4と汚泥沈降槽5にて好気処理槽を構成してある。
さらに、嫌気発酵槽3にて発生したバイオガスを取り出すバイオガス取出口31、バイオガス取出口31からバイオガス取出路37を通して取り出されるバイオガスを一時貯留するとともに、必要に応じて外部に送出可能なバイオガスタンクT、および、散気処理槽4にて好気処理された処理済みの排水を外部に排出する排水口42を設けてある。
各槽間の連通状態に関して述べると、図1から判明するように、受入槽1と固液分離槽2および嫌気発酵槽3とは、処理廃液移流部12を介して液相がオーバーフローし、気相側が筐体A内部の天井側で流通可能に連通している。汚泥沈降槽5および散気処理槽4は、それぞれ独立の槽であり、移送部Mおよび返送手段Rに拠らなければ気相、液相共に互いの槽間で流通しない構成としてある。また、嫌気発酵槽3上部の気相部に、バイオガス取出口31を形成して、この嫌気発酵槽3で発生したガスが、バイオガス取出路37により取り出される構成となっており、気相がこの槽から汚泥沈降槽5および散気処理槽4に流出しない構成となっている。すなわち、仕切壁W35、W45は、筐体Aの内部にて各層を水密かつ気密に仕切る構成となっており、嫌気発酵槽3で発生したバイオガスを、筐体A内における仕切壁W35より上流側(受入口11側)の気相部分より効率よく回収可能な構成を実現している。
図1〜図3に示すように、排水処理装置の筐体Aにおける受入槽1の液面近傍に、受入口11を設け、受入槽1の内部に生ごみ粉砕処理廃液を貯留可能な貯留空間13を形成している。また、貯留空間13内部には、バイオガスタンクTに貯留されているバイオガスを嫌気ガスとして嫌気ガスポンプP1により供給する受入槽用散気装置14を設け、受入槽1の下部より曝気撹拌することにより、受け入れた生ごみ粉砕処理廃液を貯留しつつ、可溶化、流動化を図るように構成してある。また、この受入槽1では、砂、金属等の比重の大きい異物が除去される。なお、バイオガスをバイオガスタンクTから受入槽用散気装置14に送る送気流路(図示省略)には、開閉弁V1および流量調整弁V2を設け、これら開閉弁V1と流量調整弁V2により、受入槽用散気装置14からの散気の断続および散気量の調整が可能に構成してある。
図1〜図3に示すように、固液分離槽2には、処理廃液移流部12から受け入れた可溶化液から固形成分を沈殿分離可能にする沈殿分離空間23を形成してある。
図1、図2(a)に示すように、固液分離槽2の下部には、固液分離槽2において固形成分が沈殿分離された沈殿物を嫌気発酵槽3に可溶化液とともに移流させ、嫌気発酵槽3で嫌気処理された処理済の排水(余剰の液相)を固液分離槽2に返送可能にする沈殿物移流部22を設けてある。
さらに、この固液分離槽2の上澄液を嫌気発酵槽3に移流させる液相移流部21を設けてあるが、固液分離槽2および嫌気発酵槽3それぞれに貯留される処理液に関して、両槽間においてその処理液表面側で上澄み液の流通が可能となる構成が採用されている。
図1および図2(a)に示すように、沈殿物移流部22は、固液分離槽2の沈殿分離空間23の下部に設けた絞部としての下すぼまり状のスリット状出口22aを備えて構成されている。具体的には、流下案内板24を、下方側ほど嫌気発酵槽3側に位置する形態の傾斜状で、第一仕切壁W12における固液分離槽2側の面の下方よりの箇所から延設してある。また、第二仕切壁W23の下部を、下方側ほど固液分離槽2側に近づく傾斜壁部22bに構成し、その傾斜壁部22bの下端縁と流下案内板24の斜め上向きの面との間にスリットを形成して、流下案内板24と第二仕切壁W23の下部の傾斜壁部22bとにより、スリット状出口22aを形成してある。これにより、スリット状出口22aを介して、上記沈殿物と可溶化液、処理済みの排水の移流を抑制され、固液分離槽2における沈殿物が、スリット状出口22aを閉塞して堆積する堆積層22cを形成可能に構成してある(図2(a)参照)。
図1、図2から判明するように、固液分離槽2と嫌気発酵槽3とを仕切る第二仕切壁W23は、その下部域に先に説明した傾斜壁部22bを備え、筐体Aの前後方向において、筐体Aの両側壁に渡る状態で設けられている。
そして、第二仕切壁W23の上端縁27を、排水処理装置の天井よりも下方に位置させて、その第二仕切壁W23の上端縁27が、固液分離槽2および嫌気発酵槽3における処理液の液面位置を形成するように構成して、液相移流部21に、固液分離槽2と嫌気発酵槽3とを仕切る第二仕切壁W23を設けてある。これにより、両槽間の上澄液および浮遊物Sは、液相移流部21を構成する第二仕切壁W23の上端縁27を越えて互いに移流可能に構成してある。
嫌気発酵槽3では多量のバイオガスが発生し、この嫌気発酵槽3の気相域と固液分離槽2の気相域とは連通した状態で気密に仕切られているから、固液分離槽2の気相域は、散気処理槽4の気相域よりも高圧となる。
したがって、固液分離槽2の気相域と散気処理槽4の気相域との圧力差により、固液分離槽2の上澄液を、管状移送路6内にその基端から流入させて、管状移送路6を通して散気処理槽4に移送することができる。
ここで、この管状移送路6に、浮遊物Sが侵入すると、散気処理槽4での好気処理の負荷が高くなるので好ましくない。
この邪魔板26は、第一仕切壁W12と第二仕切壁W23とにわたり、且つ、排水処理装置の天井部位から、管状移送路6の基端よりも下側に伸びるように設けてある。
そして、この多孔状の邪魔板26の孔径を、浮遊物Sの通過を阻止可能な径に設定して、この邪魔板26により、抑制機構Cを構成してある。
また、この邪魔板26が、浮遊物寄せ用散気装置25の散気領域Z1と管状移送路6の液相流入領域Z2との間における液相の移流を許容する。
図1に示すように、嫌気発酵槽3は、排水処理装置の内部において、沈殿物移流部22より受け入れられる沈殿物をメタン細菌による嫌気発酵により生物分解する嫌気発酵空間32を形成して構成してある。この嫌気発酵空間32には、この嫌気発酵空間32内の処理水を、メタン発酵を良好に行なう上で良好な温度に保持するための熱交換器33を設けてある。嫌気発酵空間32の上方空間は、この嫌気発酵空間32で生成したバイオガスを収集するバイオガス収集空間34を構成する。前述したバイオガス取出口31は、このバイオガス収集空間34に臨ませて設けてある。
〔イジェクタ用散気装置〕
前記沈殿物移流機構は、スリット状出口22aのやや下方から、イジェクタ用散気装置35により大量の気泡を一時に供給することにより、前記気泡の上昇流によるイジェクタ効果で、固液分離槽2のスリット状出口22aに堆積した沈殿物を嫌気発酵槽3側に吸い込み、前記沈殿物を移流させる効果を発揮する。このとき、スリット状出口22aに堆積した堆積層22cの沈殿物は、全部同時に移流してしまうのではなく、常時スリット状出口22aには沈殿物の堆積層22cが維持されるように流動する。そのため、沈殿物が固液分離槽2から沈殿物移流部22を介して嫌気発酵槽3に移流しても、即座に嫌気発酵槽3内の液相は、固液分離槽2に逆流することはないものの、堆積層22cを通じて徐々に固液分離槽2に返送される。
図1に示すように、嫌気発酵槽3の汚泥沈降槽5側の嫌気発酵空間32には、この空間内の処理水を、メタン発酵に良好な温度に保持するための熱交換器33が備えられている。この熱交換器33は具体的には、上下に熱媒ヘッド33hを、それら一対の熱媒ヘッド33h間に内部を熱媒が流通可能な複数のチューブ33cを備えて構成されている。したがって、一方の熱媒ヘッド33hから、複数のチューブ33cを介して他方の熱媒ヘッド33hに熱媒を流通させることで、嫌気発酵空間32内の処理液を加温することができる。
したがって、嫌気発酵槽3では沈殿物を嫌気発酵により連続的にガス化減容化し、バイオガスを回収できる。
図1に示すように、嫌気発酵槽3と散気処理槽4との間に、汚泥沈降槽5を設けている。この汚泥沈降槽5には、第一返送路41を介して、散気処理槽4から汚泥および処理液が返送され、汚泥は汚泥沈降槽5内沈降され、処理液はオーバーフローで散気処理槽4へ流入するとともに、当該汚泥沈降槽5から、第二返送路51を介して、受入槽1に汚泥が返送される。
これにより、汚泥沈降槽5では、第一返送路41を介して散気処理槽4から返送される汚泥および固液分離槽2より管状移送路6を介して流入する液中の固形物を分離するとともに、汚泥沈降槽5で発生した沈殿汚泥を第二返送路51を介して上流側の受入槽1に返送して、再度嫌気発酵槽3にて一部処理可能に構成してある。
本発明に係る排水処理装置では、固液分離槽2から上澄液を、移送部M(管状移送路6)を介して散気処理槽4に移送して、好気処理することにより、自然界に放流可能な水質レベルにまで浄化可能な排水処理装置として用いることとしている。
また、排水口42近傍に多孔状の固形分遮蔽体45を設け、排出される処理済の排水に担体43が混入するのを抑制し、浄化された排水のみが排出される構成としてある。
前記筐体Aの周壁の内、前記受入槽1および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分Waが断熱構造に形成され、前記筐体Aの周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分Wbが非断熱構造に形成されてはいるものの、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る第三仕切壁W35、および、前記受入槽1と前記メタン発酵槽との間を仕切る第一仕切壁W12には断熱構造を有さない排水処理装置の構成(従来構成)とを比較すると、
従来構成では、嫌気発酵槽3の温度を55℃に維持するのに67kWh/日の熱供給を要し、かつ好気処理槽における汚泥沈降槽5内の処理水温度が32℃となるのに対して、本実施形態によると、熱交換器33による熱供給を37kWh/日まで低減することができ、エネルギー消費の少ない排水処理装置とできるとともに、好気処理槽における汚泥沈降槽5内の処理水温度を22℃まで低下することができ、一般的な好気処理用微生物の活性を、より高く維持できる温度域にまで低下できることが分かった。
図4に示すように、その筐体Aに対し、前記筐体Aの周壁の内、前記仕切壁部材のメタン発酵槽側周壁部分Waに断熱構造を設けるとともに、前記筐体Aの周壁の内、前記仕切壁部材の好気処理槽側周壁部分Wbに非断熱構造を設け、前記仕切壁部材の一面に沿って断熱材からなる断熱層L2を被覆形成した後、前記断熱層L2の表面にFRPを塗布して、前記仕切壁W35に、FRP層L1、断熱層L2、FRP層L3を順次積層してある積層断熱構造を形成する加工工程を行えば、本発明の排水処理装置の嫌気発酵槽3における周壁を、容易に事後的に断熱構造に変換することができる。たとえば、既存のFRP製の仕切壁部材に対して、その仕切壁部材をFRP層L1として、その一面に沿って断熱材からなる断熱層L2を、たとえば、断熱性の高い発泡樹脂を吹き付けて形成したり、既存の板状断熱材を張り付けて形成したりすることにより、断熱層L2を被覆形成でき、その後、前記断熱層L2の表面にFRPを吹き付けるなどの塗布方法を用いて塗布してFRP層L3を形成するだけで上記積層断熱構造の仕切壁とできる。したがって作業性よく、汎用的な排水処理装置の構造を、付加価値の高い本発明の排水処理装置に構成変更することができる。
(1)本発明では断熱構造として、断熱層L2の両面にFRP層L1,L3を設けた積層断熱構造を採用したが、断熱層L2自体に耐水性や耐荷重強度が十分備わっているような場合、単に断熱材からなる断熱構造を採用することができる。また、一方面のみFRP層L1となる断熱構造を採用することもできる。ただし、FRPのもつ耐水性や強度を有効利用でき、安価で汎用的な部材を用いることができること、FRPにより、断熱層L2により強固な固定および高い耐水性を付与できること、などの点で、上記構成が推奨される。
またさらに、受入槽1、メタン発酵槽、好気処理槽とは別に、水処理槽を備えて構成することもできる。たとえば、嫌気ろ床を備えた嫌気処理槽等を設けることも考えられる。
また、上記構成においては、固液分離槽2で固液分離された液相を直接散気処理槽4に移送する移送部Mを、固液分離槽2と散気処理槽4とにわたって設けた管状移送路6にて構成したが、図5に示すように、固液分離槽2で固液分離された液相を、汚泥沈降槽5を経由して前記散気処理槽4に移送させる構成することもできる。
2 固液分離槽
3 嫌気発酵槽
4 散気処理槽
5 汚泥沈降槽
6 管状移送路
12 処理廃液移流部
21 液相移流部
22 沈殿物移流部
22a スリット状出口
22c 堆積層
25 浮遊物寄せ用散気装置
26 邪魔板
35 イジェクタ用散気装置
41 第一返送路
51 第二返送路
C 抑制機構
D 散気方向
G ガス供給装置
M 移送部
R 返送手段
S 浮遊物
W23 第二仕切壁(仕切壁)
Z1 散気領域
Z2 液相流入領域
Claims (8)
- 筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記筐体に前記受入槽と前記メタン発酵槽とを隣接して備え、前記受入槽と前記メタン発酵槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されている排水処理装置。 - 前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備える請求項1に記載の排水処理装置。
- 筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備える排水処理装置。 - 前記好気処理槽が、前記メタン発酵槽において処理された排水を好気処理する散気処理槽と、前記散気処理槽の浮遊汚泥を受け入れて濃縮する汚泥沈降槽を備え、前記汚泥沈降槽には、濃縮された汚泥を前記受入槽に返送する返送路を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の排水処理装置。
- 前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備えるとともに、
前記メタン発酵槽から前記好気処理槽に排水を移流させる移送部を備え、
前記移送部が、前記固液分離槽で固液分離された液相を、前記汚泥沈降槽を経由して前記散気処理槽に移送させるものである請求項4に記載の排水処理装置。 - 筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置であって、
前記筐体の周壁の内、前記受入槽および前記メタン発酵槽に対応する周壁部分が断熱構造に形成され、前記筐体の周壁の内、前記好気処理槽に対応する周壁部分が非断熱構造に形成され、前記仕切壁のうち、前記メタン発酵槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁が断熱構造に形成されており、
前記好気処理槽が、前記メタン発酵槽において処理された排水を好気処理する散気処理槽と、前記散気処理槽の浮遊汚泥を受け入れて濃縮する汚泥沈降槽を備え、前記汚泥沈降槽には、濃縮された汚泥を前記受入槽に返送する返送路を設けてあり、
前記メタン発酵槽が、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を沈殿分離する固液分離槽と、前記固液分離槽において固液分離された沈殿物をメタン発酵する嫌気発酵槽と、を備えるとともに、
前記メタン発酵槽から前記好気処理槽に排水を移流させる移送部を備え、
前記移送部が、前記固液分離槽で固液分離された液相を、前記汚泥沈降槽を経由して前記散気処理槽に移送させるものである排水処理装置。 - 前記仕切壁の断熱構造が、断熱層の両面にFRP層を設けた積層断熱構造である請求項1〜6のいずれか一項に記載の排水処理装置。
- 筐体の内部を仕切壁にて区画して、生ごみ粉砕処理廃液を含有する排水を受け入れる受入槽と、前記排水中の有機成分を50〜80℃でメタン発酵するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽に隣接して、メタン発酵槽から受け入れた排水を好気処理する好気処理槽と、を含む複数の水処理槽を形成してある排水処理装置の製造方法であって、
前記筐体内部に前記メタン発酵槽と、前記好気処理槽とを仕切る仕切壁を、筐体内部を水密かつ気密に区画するFRP製仕切壁部材から構成しておき、
前記仕切壁部材の一面に沿って断熱材からなる断熱層を被覆形成した後、前記断熱層の表面にFRPを塗布して、前記仕切壁を、FRP層、断熱層、FRP層を順次積層してある積層断熱構造として、
前記筐体の周壁の内、前記仕切壁部材のメタン発酵槽側周壁部分を断熱構造を有した状態にするとともに、前記筐体の周壁の内、前記仕切壁部材の好気処理槽側周壁部分を非断熱構造を有した状態にする排水処理装置の製造方法。
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