JP6522260B1 - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

光軸補正部(12)は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する光軸ずれ方位角補正部(13)と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する光軸ずれ仰角補正部(14)とから構成され、光軸ずれ方位角補正部(13)は、光軸ずれ仰角補正部(14)から分離して配置されている。

Description

本発明は、風速計測を行うレーザレーダ装置に関する。
例えば、特許文献1に記載されるレーザレーダ装置は、レーザパルス光である送信光を大気中に照射し、送信光がエアロゾルで散乱された散乱光を受信光として受信する。エアロゾルとは、大気中の塵であり、極小の浮遊粒子である。レーザレーダ装置は、送信光のローカル光である単一周波数の連続光と受信光とのヘテロダイン検波により、エアロゾルの移動によって生じた受信光の周波数のドップラーシフトを求め、ドップラーシフトからレーザ照射方向の風速を計測する。ドップラーシフトは、ヘテロダイン検波された受信光の信号をフーリエ変換して得られるスペクトルから算出することができる。風速計測方向はレーザ出射方向の切り替えによって変更される。
レーザレーダ装置では、ビーム走査に伴って送信光と受信光との間に光軸角度ずれが生じる。光軸角度ずれには、送信光の光軸に対して受信光の光軸が方位角方向にずれる方位角ずれと、送信光の光軸に対して受信光の光軸が仰角方向にずれる方位角ずれがある。
以下、前者を光軸角度ずれの方位角成分と記載し、後者を光軸角度ずれの仰角成分と記載する。また、光軸角度ずれの方位角成分はビーム走査角に依存して変化し、光軸角度ずれの仰角成分はビーム走査速度に依存して変化する。
送信光と受信光との間に光軸角度ずれがあると、受信光の結合効率が低下して受信強度が減るため、光軸角度ずれを補正する必要がある。特許文献1に記載された従来のレーザレーダ装置には、光軸角度ずれの方位角成分と光軸角度ずれの仰角成分との両方を同時に補正する光軸補正部が設けられている。
国際公開第2016/117159号
光軸角度ずれの方位角成分はビーム走査角に応じて時々刻々と変化するので、光軸角度ずれの方位角成分の補正では、方位角の補正量が連続的に制御される。連続的な制御は、光軸補正部に高負荷を与えるため、定期的な保守点検が必要である。一方、光軸角度ずれの仰角成分は、ビーム走査速度が一定である限り変化しないため、仰角成分の補正では、仰角の補正量の頻繁な制御が不要である。
特許文献1に記載されたレーザレーダ装置においては、一つの光軸補正部が、光軸角度ずれの方位角成分と光軸角度ずれの仰角成分の両方を補正するため、負荷が高く、定期的な保守点検が必要な光軸角度ずれの方位角成分の補正と、比較的負荷が低く、方位角成分の補正より頻繁な保守点検が不要な光軸角度ずれの仰角成分の補正とで、互いに独立して保守点検を行うことができないという課題があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、光軸角度ずれの方位角成分の補正についての保守点検と光軸角度ずれの仰角成分の補正についての保守点検を互いに独立して行うことができるレーザレーダ装置を得ることを目的とする。
本発明に係るレーザレーダ装置は、光源、光分配器、パルス変調器、送信側光学系、受信側光学系、光カプラ、信号処理部、ビーム走査部および光軸補正部を備えている。光源は、レーザ光を発生する。光分配器は、光源からのレーザ光を分配する。パルス変調器は、光分配器から分配されたレーザ光をパルス化する。送信側光学系は、パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する。受信側光学系は、送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する。光カプラは、受信側光学系から入力した受信光と光分配器から分配されたレーザ光とを合波する。信号処理部は、光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う。光源、光分配器、パルス変調器、送信側光学系、受信側光学系、光カプラおよび信号処理部は、装置本体に収容されている。ビーム走査部は、レーザビームを走査する。光軸補正部は、ビーム走査部によるビーム走査に伴って送信光と受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する。光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、第1の補正部は、第2の補正部から分離して装置本体の外部に配置され、第2の補正部は、第1の補正部から分離して装置本体の内部に配置され、第1の補正部は、入射されたレーザ光を反射させながら出射側へ導く複数のミラーからなるミラー群を備え、ミラー群を回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正する
こ本発明によれば、光軸補正部が、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の光軸補正部とから構成され、第1の補正部は、第2の補正部から分離して配置され、第1の補正部は、入射されたレーザ光を反射させながら出射側へ導く複数のミラーからなるミラー群を備え、ミラー群を回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正する。これにより、光軸角度ずれの方位角成分の補正についての保守点検と光軸角度ずれの仰角成分の補正についての保守点検を互いに独立して行うことができる。
本発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるビーム走査光学系の構成を示す図である。 実施の形態1における方位角補正部の構成を示す図である。 実施の形態1における仰角補正部の構成を示す図である。 実施の形態1に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2における方位角補正部の構成を示す図である。 実施の形態2に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における方位角補正部の構成を示す図である。 実施の形態3に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明をより詳細に説明するため、本発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すレーザレーダ装置は、レーザパルス光である送信光を大気中に照射し、送信光がエアロゾルで散乱された散乱光を受信光として受光してレーザ照射方向の風速を計測する。風速計測方向はレーザ出射方向の切り替えによって変更される。
上記レーザレーダ装置は、図1に示すように、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8、折り返しミラー9、ビーム走査光学系10、ビーム走査光学系制御部11および光軸補正部12を備えている。光軸補正部12は、方位角補正部13と仰角補正部14とから構成されている。また、装置本体15には、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8および仰角補正部14が収容されている。
光源1は、光分配器2に接続され、レーザ光を発生する。光源1で発生されるレーザ光は、照射対象が反射可能な波長帯の単一周波数からなる連続光である。なお、反射には、照射対象物におけるレーザ光の散乱も含まれる。光分配器2には、さらにパルス変調器3と光カプラ6が接続している。光分配器2は、光源1からのレーザ光を2分割し、一方をパルス変調器3に分配し、他方を光カプラ6に分配する。パルス変調器3は、送信側光学系4に接続しており、光分配器2から入力したレーザ光をパルス化する。パルス変調器3は、光分配器2から入力したレーザ光に対して、パルス変調を行う機能と予め設定された周波数シフトを与える機能とを有する。
送信側光学系4は、パルス変調器3によってパルス化されたレーザ光に光学的な処理を施してから送信光として出力する光学系である。光学的な処理には、レーザ光を所望のビーム径および広がり角に整形する処理がある。送受分離部8は、送信側光学系4と折り返しミラー9との間でかつ送信光の光軸上に配置されており、送信側光学系4から入力した送信光を折り返しミラー9に出力し、折り返しミラー9から入力した受信光を仰角補正部14に出力する。折り返しミラー9は、送受分離部8と方位角補正部13との間でかつ送信光の光軸上に配置されており、送受分離部8から入力した送信光を方位角補正部13に出力し、方位角補正部13から入力した受信光を送受分離部8に出力する。
ビーム走査光学系10は、送信光を大気中に照射する機能と、レーザビームを走査する機能とを有した光学系であり、送信光の光軸上に配置されている。ビーム走査光学系制御部11は、信号処理部7から入力したビーム走査制御情報に基づいて、ビーム走査光学系10によるビーム走査を制御する。また、ビーム走査光学系制御部11は、送信光の照射方向、すなわちビーム走査方位角を示すミラー方位角とビーム走査仰角を示すミラー仰角を含むミラー角度情報を方位角補正部13に出力する。
なお、レーザビームを走査するビーム走査部は、ビーム走査光学系10と、ビーム走査光学系制御部11とによって実現される。
光軸補正部12は、ビーム走査に伴って送信光と受信光との間に発生した光軸角度ずれAdを補正する。光軸補正部12は、図1に示すように、方位角補正部13と仰角補正部14とから構成される。方位角補正部13は、仰角補正部14から分離して配置される。例えば、方位角補正部13は、装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14は、装置本体15の内部に配置される。これにより、実施の形態1に係るレーザレーダ装置では、方位角補正部13の保守点検を仰角補正部14から独立して実施することができる。
方位角補正部13は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部であり、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間でかつ送信光の光軸上に配置される。
また、方位角補正部13は、折り返しミラー9から入力した送信光をビーム走査光学系10に出力し、ビーム走査光学系10から入力した受信光における光軸角度ずれの方位角成分を補正してから、折り返しミラー9に出力する。
仰角補正部14は、ビーム走査に伴って送信光と受信光との間に生じた光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部である。仰角補正部14は、受信側光学系5と送受分離部8との間でかつビーム走査が停止しているときに送受分離部8から入力された受信光の光軸と仰角補正部14の光軸(後述する2枚のウェッジプリズムの光軸)とが一致するように配置されている。
受信側光学系5は、送信光が対象物で反射された反射光に光学的な処理を施してから、受信光として出力する光学系である。光学的な処理には、仰角補正部14からの受信光を所望のビーム径および広がり角を整形する処理がある。また、対象物には、例えば、エアロゾルがある。光カプラ6は、受信側光学系5から入力した受信光と光分配器2から分配されたレーザ光(送信光)とを合波して信号処理部7に出力する。
信号処理部7は、光カプラ6によって合波された信号を用いて風速計測処理を行う。
例えば、信号処理部7は、送信光のローカル光である単一周波数の連続光と受信光とのヘテロダイン検波により受信光から周波数シフトを導出する機能と、周波数シフトから風速を算出する機能とを有する。送信光の照射対象がエアロゾルである場合、周波数シフトは、エアロゾルの移動によって生じたドップラーシフトである。
また、信号処理部7は、光カプラ6から入力した合波信号に基づいて、ビーム走査制御情報を生成する。ビーム走査制御情報は、ビーム走査角速度およびビーム走査方法を指定する制御情報であり、信号処理部7からビーム走査光学系制御部11に設定される。
さらに、信号処理部7は、光軸ずれ方位角補正の目標値を方位角補正部13と仰角補正部14とに出力し、光軸ずれ仰角情報を仰角補正部14に出力する。
光軸ずれ方位角補正の目標値は、光軸角度ずれの方位角成分の補正での方位角の目標値であり、光カプラ6から入力した合波信号に基づいて信号処理部7によって生成される。
光軸ずれ仰角情報は、光軸角度ずれの仰角方向のずれ量(以下、光軸ずれの仰角と記載する)を含む情報であって、光カプラ6から入力した合波信号に基づいて信号処理部7によって生成される。
図2は、ビーム走査光学系10の構成を示す図である。ビーム走査光学系10は、図2に示すように、方位角変更用ミラー16と仰角変更用ミラー17とから構成されている。方位角変更用ミラー16は、送信光の照射方向(レーザビームの走査方向)を方位角方向に対して変更するミラーであり、方位角補正部13と仰角変更用ミラー17との間に配置される。仰角変更用ミラー17は、送信光の照射方向を仰角方向に対して変更するミラーであって、方位角変更用ミラー16と送信光の照射空間との間に配置される。方位角変更用ミラー16および仰角変更用ミラー17は、送信光が大気中の散乱体(例えば、エアロゾル)で散乱された散乱光を受信し、この受信光を方位角補正部13に誘導する。
ビーム走査光学系制御部11は、ビーム走査光学系10において、方位角変更用ミラー16の回転を制御し、仰角変更用ミラー17の回転を制御する。この制御により、送信光の照射方向、すなわちビーム走査方位角およびビーム走査仰角が制御される。方位角変更用ミラー16は、回転軸A1を有し、仰角変更用ミラー17は、回転軸A2を有し、回転軸A1と回転軸A2とは、互いに独立した回転軸である。回転軸A1周りに方位角変更用ミラー16が回転されると、送信光の照射方向の方位角が変更され、回転軸A2周りに仰角変更用ミラー17が回転されると、送信光の照射方向の仰角が変更される。
仰角変更用ミラー17の回転角度を固定させた状態で、回転軸A1周りに方位角変更用ミラー16を回転させることで、送信光の照射方向は、方位角方向に0度から360度の範囲で変更可能である。なお、回転軸A1周りに方位角変更用ミラー16を回転させる際は、仰角変更用ミラー17が同じ回転座標系に固定されている。このとき、送信光の照射方向の仰角は、仰角変更用ミラー17の回転角によって決まる角度となる。
ビーム走査光学系制御部11から方位角補正部13に出力されるミラー角度情報には、ビーム走査方位角を示すミラー方位角として方位角変更用ミラー16の回転角が含まれ、ビーム走査仰角を示すミラー仰角として仰角変更用ミラー17の回転角が含まれている。
図3は、実施の形態1における方位角補正部13の構成を示す図である。方位角補正部13は、図3に示すように、ダブプリズム18とダブプリズム回転制御部19を備える。ダブプリズム18は、ビーム走査が停止しているときの受信光の進行方向bに対して、ダブプリズム18の光軸Aが一致するように配置されている。
ビーム走査が実行されると、折り返しミラー9から方位角補正部13へ入射される受信光の進行方向は、図3に示す矢印aの方向となる。送信光の光軸は、ビーム走査が停止しているときの受信光の進行方向bに一致するので、ビーム走査が開始されると、送信光と受信光との間で光軸がずれ量θで方位角方向にずれる。ダブプリズム18は、このような光軸角度ずれの方位角成分を補正する。
ダブプリズム回転制御部19は、信号処理部7とビーム走査光学系制御部11とに接続しており、光軸A周りのダブプリズム18の回転を制御する。例えば、ダブプリズム回転制御部19は、信号処理部7から光軸ずれ方位角補正の目標値ψを入力し、ビーム走査光学系制御部11からミラー角度情報γ(t),γ(t)を入力する。ダブプリズム回転制御部19は、目標値目標値ψとミラー角度情報γ(t),γ(t)とに基づいて回転角Φ(t)を算出し、回転角Φ(t)に基づいてダブプリズム18を回転制御する。ここで、γ(t)は方位角変更用ミラー16の回転角(ミラー方位角)であり、γ(t)は仰角変更用ミラー17の回転角(ミラー仰角)である。tは時間の変数である。送信光の照射方向(レーザビームの走査方向)は、γ(t)とγ(t)によって一意に定まる。
図4は、実施の形態1における仰角補正部14の構成を示す図である。仰角補正部14は、図4に示すように、ウェッジプリズム20a、ウェッジプリズム20bおよびウェッジプリズム回転制御部21を備えている。ビーム走査が停止しているときに送受分離部8から仰角補正部14に入力される受信光の進行方向bは、ウェッジプリズム20aおよびウェッジプリズム20bの光軸Bに一致する。
一方、ビーム走査されると、送受分離部8から仰角補正部14に入力される受信光の進行方向は、図4に示す矢印aの方向となる。送信光の光軸は、ビーム走査が停止しているときの受信光の進行方向bに一致するので、ビーム走査によって送信光と受信光との間で光軸がずれ量θで仰角方向にずれている。ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bは、方位角補正部13によって方位角が目標値ψに固定された受信光における光軸角度ずれの仰角成分を補正する。
ウェッジプリズム回転制御部21は、信号処理部7と接続しており、光軸B周りのウェッジプリズム20aおよびウェッジプリズム20bの回転を制御する。例えば、ウェッジプリズム回転制御部21は、信号処理部7から、光軸ずれの仰角θ(光軸角度ずれの仰角方向のずれ量θ)を含む光軸ずれ仰角情報と、光軸ずれ方位角補正の目標値ψとを入力する。ウェッジプリズム回転制御部21は、光軸ずれ仰角情報における光軸ずれの仰角θと、光軸ずれ方位角補正の目標値ψに基づいて、ウェッジプリズム20aの回転角Φ2を算出し、ウェッジプリズム20bの回転角Φ3を算出する。そして、ウェッジプリズム回転制御部21は、回転角Φ2および回転角Φ3に基づいて、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bの回転を制御する。
ウェッジプリズム20aおよびウェッジプリズム20bは、図4に示すように、平坦面とこれに対向する傾斜面とを有したプリズムである。仰角補正部14において、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bは、互いの平坦面が平行で、かつ両方の平坦面に対して、ビーム走査が停止しているときの送受分離部8から入射された受信光の進行方向b(光軸B)が直交するように配置されている。ウェッジプリズム20aは、受信側光学系5側に配置され、ウェッジプリズム20bは、送受分離部8側に配置されている。
次に動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
ビーム走査を開始する前に、信号処理部7は、光軸ずれ方位角補正の目標値ψを設定する(ステップST1)。また、信号処理部7は、ビーム走査角速度ωを設定する(ステップST2)。さらに、信号処理部7は、ビーム走査に伴って送信光と受信光の間に発生する光軸角度ずれを補正する風速測定距離Lを設定する(ステップST3)。
続いて、信号処理部7は、ビーム走査角速度ωと、ビーム走査に伴って送信光と受信光の間に発生する光軸角度ずれを補正する風速測定距離Lとを用いて、下記式(1)から、光軸ずれの仰角θを算出する(ステップST4)。ただし、下記式(1)において、cは光速である。
θ=2ωL/c ・・・(1)
信号処理部7は、光軸ずれ方位角補正の目標値ψを方位角補正部13および仰角補正部14に出力し、光軸ずれの仰角θを仰角補正部14に出力する。さらに、信号処理部7は、ビーム走査角速度ωおよびビーム走査方法を指定するビーム走査制御情報を、ビーム走査光学系制御部11に出力する。
仰角補正部14は、光軸ずれの仰角θを用いて、下記式(2)から下記式(5)までに従い、ウェッジプリズム20aの回転角Φ2およびウェッジプリズム20bの回転角Φ3を算出する(ステップST5)。なお、下記式(2)、下記式(3)および下記式(4)では、ウェッジプリズム20aの屈折率とウェッジプリズム20bの屈折率が互いに等しいと仮定している。また、変数δは、1枚のウェッジプリズムに入射した光線が屈折する角度であり、ウェッジプリズム20aおよびウェッジプリズム20bの屈折率nと、ウェッジプリズム20aおよびウェッジプリズム20bの傾斜角αとを用いて、下記式(5)から得られる。
Φ=Φ+σ ・・・(2)
Φ=tan−1{(tanψ(cosσ+1)−sinσ)/
(cosσ+1+sinσtanψ)} ・・・(3)
σ=cos−1{(θ−2δ)/2δ} ・・・(4)
δ=(n−1)α ・・・(5)
ウェッジプリズム回転制御部21は、ステップST5で算出した回転角Φ2,Φ3に基づいて、ウェッジプリズム20aの回転とウェッジプリズム20bの回転とを制御する(ステップST6)。例えば、ウェッジプリズム回転制御部21は、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bとを通過した後の受信光の光軸ずれの仰角θが0になるように、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bとの相対的な回転角度差を制御する。光軸ずれの方位角は、方位角補正部13によって常に目標値ψに固定される。
光軸ずれの仰角θは、ビーム走査角速度ωと風速測定距離Lとが一定である限り、常に一定である。このように、光軸角度ずれの仰角成分は、レーザビーム走査速度(ビーム走査角速度ω)が一定であれば変化せず、補正量の頻繁な制御が不要である。
続いて、風速計測が開始される(ステップST7)。光源1で発生された単一周波数の連続光である送信光は、光分配器2によってパルス変調器3と光カプラ6に分配される。パルス変調器3は、光分配器2から入力した送信光を一定の繰り返し周期からなるパルス光に変換し、さらに周波数シフトを与える。パルス変調器3によってパルス化された送信光は、送信側光学系4に出力される。
送信側光学系4は、パルス変調器3によってパルス化された送信光を所望のビーム径とビーム広がり角に変換する。送信側光学系4から出力された送信光は、送受分離部8、折り返しミラー9および方位角補正部13を通ってビーム走査光学系10に出力される。
ビーム走査光学系制御部11は、信号処理部7から入力したビーム走査制御情報から、ビーム走査角速度ω、方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)および仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)を抽出する。そして、ビーム走査光学系制御部11は、ビーム走査角速度ω、回転角γ(t)および回転角γ(t)に基づいて、方位角変更用ミラー16を回転軸A1周りに回転制御し、仰角変更用ミラー17を回転軸A2周りに回転制御する。tは時間の変数であるので、方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)と仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)は、時間tとともに変化する。ビーム走査光学系10は、ビーム走査を開始する(ステップST8)。
ビーム走査光学系10は、ビーム走査方向を変更しながら大気中に送信光を照射する。このとき、ビーム走査光学系制御部11は、ビーム走査光学系10によって大気中に送信光が照射された時刻と同時刻の回転角γ(t)および回転角γ(t)を、方位角補正部13に出力する。方位角補正部13は、ビーム走査光学系制御部11からの回転角γ(t)および回転角γ(t)を取得する(ステップST9)。
大気中に照射された送信光は、大気中の散乱体(例えば、エアロゾル)で散乱される。散乱光は、ビーム走査光学系10によって受信される。この受信光には、風速に対応したドップラーシフト周波数が生じている。受信光は、ビーム走査光学系10から方位角補正部13に出力される。
図3に示すように、方位角補正部13に入力された受信光の光軸(進行方向aに相当)は、ビーム走査に伴って光軸Aに対して方位角方向に角度θずれている。さらに、ビーム走査、すなわち送信ビームの照射方向の変化に伴って受信光の進行方向は変化する。
例えば、ビーム走査によって送信ビームの照射方向を方位角に対して0度から360度まで等速で回転させると、受信光の光軸も、方位角方向のずれ量θを保ったままの状態で光軸A周りに回転する。図3中では、光軸Aを軸とした受信光の光軸ずれの方位角を、変数ψを用いて表している。方位角補正部13では、角度ψに依存した受信光の光軸ずれの方位角を補正して、ダブプリズム18を通過した受信光の光軸ずれの方位角が常に一定になるようにする。
方位角補正部13による光軸角度ずれの方位角成分の補正後の方位角は、信号処理部7から設定された光軸ずれ方位角補正の目標値ψである。
方位角補正部13は、ビーム走査光学系制御部11から入力した回転角γ(t)と回転角γ(t)を用いて、下記式(6)から角度ψ(t)を算出する。
ψ(t)=ψ(γ(t),γ(t))・・・(6)
続いて、方位角補正部13は、角度ψ(t)が光軸ずれ方位角補正の目標値ψと一致するように、ダブプリズム18の回転角Φ(t)を算出する(ステップST10)。
方位角補正部13は、ステップST10で算出した回転角Φ(t)に基づいて、ダブプリズム18の回転を制御する(ステップST11)。これにより、受信光の光軸ずれの方位角が補正される。方位角補正部13によって光軸ずれの方位角が目標値ψに固定された受信光は、折り返しミラー9および送受分離部8を通して仰角補正部14に出力される。
前述したように、ビーム走査が行われている間、受信光の光軸ずれの方位角ψ(t)は常に変化することから、方位角補正部13は、常に、ビーム走査制御情報(送信ビームの照射方向情報)を取得して光軸ずれの方位角を補正する必要がある。すなわち、光軸角度ずれの方位角成分の補正は、風速計測が終了するまでの間、補正量が連続的に制御される高負荷な処理である。このため、方位角補正部13は、仰角補正部14と比較して故障が発生し易く、定期的な保守点検が必要である。
続いて、仰角補正部14は、前述したように、信号処理部7から入力した光軸ずれ仰角情報に基づいて、ウェッジプリズム20aの回転角Φとウェッジプリズム20bの回転角Φを算出する。仰角補正部14は、回転角Φおよび回転角Φに基づいて、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bの回転を制御する。これにより、受信光の光軸ずれの仰角が補正される。仰角補正部14によって光軸ずれの仰角が補正された受信光は受信側光学系5に出力される。
受信側光学系5は、受信光を一定のビーム径とビーム広がり角に変換して光カプラ6に出力する。光カプラ6は、光分配器2から入力した送信光と受信側光学系5から入力した受信光とを合波した信号を信号処理部7に出力する。
信号処理部7は、光カプラ6から入力した合波信号から受信光を抽出し、ヘテロダイン検波を施して受信光の周波数のドップラーシフトを導出する。そして、信号処理部7は、ビーム走査制御情報と受信光のドップラーシフトした周波数とに基づいて、送信光の照射方向の風速計測距離における風速を算出する。この後、信号処理部7は、風速計測終了であるか否かを確認する(ステップST12)。このとき、風速計測終了でなければ(ステップST12;NO)、ステップST9の処理に戻る。これにより、実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、送信光の照射方向を変更しながら風速計測を継続する。一方、風速計測終了であれば(ステップST12;YES)、図5の一連の処理が終了される。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置において、光軸補正部12は、方位角補正部13と、仰角補正部14とから構成され、方位角補正部13は、仰角補正部14から分離して配置されている。これにより、負荷が高く、定期的な保守点検が必要な光軸角度ずれの方位角成分の補正と、比較的負荷が低く、方位角成分の補正より頻繁な保守点検が不要な光軸角度ずれの仰角成分の補正とで、互いに独立して保守点検を行うことができる。
装置本体15には、図1に示したように、仰角補正部14の他、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、および信号処理部7が収容されている。これは、装置本体15内部において、これらの構成要素を実現する多数の部品が密に配置されていることを意味する。このため、方位角補正部13が装置本体15に収容されると、方位角補正部13に発生した故障は、装置本体15に収容されている他の構成要素に悪影響を与えることが予想される。また、部品が密に配置されていると、方位角補正部13の保守点検での光軸調整も困難である。
そこで、実施の形態1に係るレーザレーダ装置では、方位角補正部13が装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14が装置本体15の内部に配置されている。
負荷が高く、定期的な保守点検が必要な方位角補正部13が装置本体15の外部に配置されているので、方位角補正部13に発生した故障が、装置本体15に収容された他の構成要素に与える影響を低減することができる。さらに、装置本体15の外部は、装置本体15の内部に比べて部品の配置間隔も広く空間的な余裕があることが予想される。これにより、方位角補正部13の保守点検での光軸調整を容易に行うことができる。
なお、図1では、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間に配置された方位角補正部13を示したが、方位角補正部13は、送受分離部8と折り返しミラー9との間に配置してもよい。
仰角補正部14は、ウェッジプリズムではなく、ミラーを用いた反射光学系で実現してもよい。さらに、図1では、受信側光学系5と送受分離部8との間に配置された仰角補正部14を示したが、仰角補正部14は、送信側光学系4と送受分離部8との間に配置してもよい。
仰角補正部14が備えるウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bには、互いに異なる屈折率の材料を用いてもよい。
また、折り返しミラー9は、複数枚のミラーで構成されてもよい。
信号処理部7は、ビーム走査がされている間、送信光と受信光との間の光軸ずれを補正する風速測定距離Lを変更してもよい。この場合、上記式(1)によって光軸ずれ仰角θが変化するため、仰角補正部14は、風速測定距離Lの変更に応じて、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bの相対的な回転角度の差を変更する。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。図6において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すレーザレーダ装置は、レーザパルス光である送信光を大気中に照射し、送信光がエアロゾルで散乱された散乱光を受信光として受光して、レーザ照射方向の風速を計測する。風速計測方向はレーザ出射方向の切り替えによって変更される。
上記レーザレーダ装置は、図6に示すように、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8、折り返しミラー9、ビーム走査光学系10、ビーム走査光学系制御部11および光軸補正部12Aを備える。光軸補正部12Aは、方位角補正部13Aと仰角補正部14とから構成されている。光軸補正部12Aは、ビーム走査に伴って送信光と受信光との間に生じた光軸角度ずれAdを補正する。また、装置本体15には、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8および仰角補正部14が収容されている。
方位角補正部13Aは、図6に示すように、仰角補正部14から分離して配置される。
例えば、方位角補正部13Aは、装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14は、装置本体15の内部に配置される。方位角補正部13Aは、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部であり、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間でかつ送信光の光軸上に配置される。また、方位角補正部13Aは、折り返しミラー9から入力した送信光をビーム走査光学系10に出力し、ビーム走査光学系10から入力した受信光における光軸角度ずれの方位角成分を補正してから、折り返しミラー9に出力する。
図7は、実施の形態2における方位角補正部13Aの構成を示す図である。方位角補正部13Aは、図7に示すように、ミラー群22およびミラー群回転制御部23を備える。ミラー群22は、ミラー22a、ミラー22bおよびミラー22cから構成され、ビーム走査によって送信光と受信光との間に生じた光軸ずれの方位角を補正する機能を有する。ミラー群回転制御部23には、信号処理部7とビーム走査光学系制御部11とが接続されている。
ミラー群22は、ミラー22aとミラー22cとの中心を通る直線が、ビーム走査が停止しているときに、折り返しミラー9から方位角補正部13Aに入力される送信光の光軸と一致する位置に配置されている。また、ミラー22a、ミラー22bおよびミラー22cは、ビーム走査が停止しているときに、折り返しミラー9から方位角補正部13Aに入力される送信光の光軸と、ミラー22aからミラー22cへ出射される送信光の光軸とが一致する位置に配置されている。
ミラー群回転制御部23は、信号処理部7から光軸ずれ方位角補正の目標値ψを入力し、ビーム走査光学系制御部11から方位角変更用ミラー16の回転角(ミラー方位角)および仰角変更用ミラー17の回転角(ミラー仰角)を入力する。ミラー方位角は回転角γ(t)であり、ミラー仰角は回転角γ(t)である。
ミラー群回転制御部23は、目標値ψ、回転角γ(t)および回転角γ(t)に基づいて、ミラー群22を通過した後の受信光の光軸ずれの方位角が目標値ψと一致するように、ミラー群22の回転角Φ(t)を算出する。そして、ミラー群回転制御部23は、算出した回転角Φ(t)に基づいて、ミラー群22の回転を制御する。
なお、tは時間の変数である。送信光の照射方向(レーザビームの走査方向)はγ(t)とγ(t)によって一意に定まる。
次に動作について説明する。
図8は、実施の形態2に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
なお、図8のステップST1aからステップST8aまでおよびステップST12aの処理は、図5のステップST1からステップST8までおよびステップST12の処理と同じであるので説明を省略する。
ビーム走査光学系制御部11は、ビーム走査光学系10によってビーム走査が開始されると、送信光が照射された時刻と同時刻の回転角γ(t)および回転角γ(t)を、方位角補正部13Aに出力する。方位角補正部13Aは、ビーム走査光学系制御部11からの回転角γ(t)および回転角γ(t)を取得する(ステップST9a)。
大気中に照射された送信光は、大気中の散乱体(例えば、エアロゾル)で散乱される。散乱光は、ビーム走査光学系10によって受信される。この受信光には、風速に対応したドップラーシフト周波数が生じている。受信光は、ビーム走査光学系10から方位角補正部13Aに出力される。
図7に示すように、方位角補正部13Aに入力された受信光の光軸(進行方向aに相当)は、ビーム走査に伴って光軸Aに対して方位角方向に角度θずれている。
さらに、ビーム走査、すなわち送信ビームの照射方向の変化に伴って受信光の進行方向は変化する。例えば、ビーム走査によって送信ビームの照射方向を方位角に対して0度から360度まで等速で回転させると、受信光の光軸も方位角方向のずれ量θを保ったままの状態で光軸A周りに回転する。図7中では、光軸Aを軸とした受信光の光軸ずれの方位角を、変数ψを用いて表している。方位角補正部13Aでは、角度ψに依存した受信光の光軸ずれの方位角を補正して、ミラー群22を通過した受信光の光軸ずれの方位角が常に一定になるようにする。
方位角補正部13Aによる光軸角度ずれの方位角成分の補正後の方位角は、信号処理部7から設定された光軸ずれ方位角補正の目標値ψである。
方位角補正部13Aは、ビーム走査光学系制御部11から入力した回転角γ(t)と回転角γ(t)を用いて、上記式(6)から角度ψ(t)を算出する。
次に、方位角補正部13Aは、角度ψ(t)が光軸ずれ方位角補正の目標値ψと一致するように、ミラー群22の回転角Φ(t)を算出する(ステップST10a)。
方位角補正部13Aは、ステップST10aで算出した回転角Φ(t)に基づいて、ミラー群22の回転を制御する(ステップST11a)。これにより、受信光の光軸ずれの方位角が補正される。この後、方位角補正部13Aによって光軸ずれの方位角が目標値ψに固定された受信光は、折り返しミラー9および送受分離部8を通して仰角補正部14に出力される。仰角補正部14は、実施の形態1と同様の手順で、光軸ずれの方位角が目標値ψに固定された受信光に対して光軸角度ずれの仰角成分の補正を実施する。
ビーム走査が行われている間、受信光の光軸ずれの方位角ψ(t)は常に変化することから、方位角補正部13Aは、常に、ビーム走査制御情報(送信ビームの照射方向情報)を取得して光軸ずれの方位角を補正する必要がある。すなわち、光軸角度ずれの方位角成分の補正は、風速計測が終了するまでの間、補正量が連続的に制御される高負荷な処理である。このため、方位角補正部13Aは、仰角補正部14と比較して故障が発生し易く、定期的な保守点検が必要である。
実施の形態2に係るレーザレーダ装置において、光軸補正部12Aは、方位角補正部13Aと、仰角補正部14とから構成され、方位角補正部13Aは、仰角補正部14から分離して配置されている。これにより、負荷が高く、定期的な保守点検が必要な光軸角度ずれの方位角成分の補正と、比較的負荷が低く、方位角成分の補正より頻繁な保守点検が不要な光軸角度ずれの仰角成分の補正とで、互いに独立して保守点検を行うことができる。
装置本体15には、図6に示したように、仰角補正部14の他、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、および信号処理部7が収容されている。これは、装置本体15内部において、これらの構成要素を実現する多数の部品が密に配置されていることを意味する。このため、方位角補正部13Aが装置本体15に収容されると、方位角補正部13Aに発生した故障は、装置本体15に収容されている他の構成要素に悪影響を与えることが予想される。また、部品が密に配置されていると、方位角補正部13Aの保守点検での光軸調整も困難である。
そこで、実施の形態2に係るレーザレーダ装置では、方位角補正部13Aが装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14が装置本体15の内部に配置されている。
負荷が高く、定期的な保守点検が必要な方位角補正部13Aが装置本体15の外部に配置されているので、方位角補正部13Aに発生した故障が、装置本体15に収容された他の構成要素に与える影響を低減することができる。さらに、装置本体15の外部は、装置本体15の内部に比べて部品の配置間隔も広く空間的な余裕があることが予想される。これにより、方位角補正部13Aの保守点検での光軸調整を容易に行うことができる。
実施の形態2に係るレーザレーダ装置において、方位角補正部13Aは、入射されたレーザ光を反射させながら出射側へ導くミラー22a,22b,22cからなるミラー群22を備え、ミラー群22を回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正する。この構成であっても、ビーム走査に伴って送信光と受信光との間に生じた光軸ずれの方位角を補正することが可能である。また、ミラー群22では、ダブプリズム18と比較して、送信光または受信光のビーム径が広い場合であっても適用可能である。
なお、図6では、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間に配置された方位角補正部13Aを示したが、方位角補正部13Aは、送受分離部8と折り返しミラー9との間に配置してもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態2における仰角補正部14は、ウェッジプリズムではなく、ミラーを用いた反射光学系で実現してもよい。さらに、図6では、受信側光学系5と送受分離部8との間に配置された仰角補正部14を示したが、仰角補正部14は、送信側光学系4と送受分離部8との間に配置してもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態2における仰角補正部14が備えるウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bには、互いに異なる屈折率の材料を用いてもよい。
また、折り返しミラー9は、複数枚のミラーで構成されてもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態2における信号処理部7は、ビーム走査がされている間、送信光と受信光との間の光軸ずれを補正する風速測定距離Lを変更してもよい。この場合、上記式(1)によって光軸ずれ仰角θが変化するため、仰角補正部14は、風速測定距離Lの変更に応じて、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bの相対的な回転角度の差を変更する。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。図9において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すレーザレーダ装置は、レーザパルス光である送信光を大気中に照射し、送信光がエアロゾルで散乱された散乱光を受信光として受光して、レーザ照射方向の風速を計測する。風速計測方向はレーザ出射方向の切り替えによって変更される。
上記レーザレーダ装置は、図9に示すように、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8、折り返しミラー9、ビーム走査光学系10、ビーム走査光学系制御部11A、光軸補正部12B、および回転情報処理部24を備える。光軸補正部12Bは、方位角補正部13Bと仰角補正部14とから構成されている。また、装置本体15には、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、信号処理部7、送受分離部8および仰角補正部14が収容されている。
ビーム走査光学系制御部11Aは、回転情報処理部24から入力したミラー方位角およびミラー仰角に基づいて、ビーム走査光学系10によるビーム走査を制御する。
なお、ミラー方位角は、ビーム走査方位角であり、ビーム走査光学系10が備える方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)である。ミラー仰角は、ビーム走査仰角であり、仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)である。
なお、実施の形態3におけるビーム走査部は、ビーム走査光学系10とビーム走査光学系制御部11Aとによって実現される。
方位角補正部13Bは、図9に示すように、仰角補正部14から分離して配置される。
例えば、方位角補正部13Bは、装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14は、装置本体15の内部に配置される。方位角補正部13Bは、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部であって、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間でかつ送信光の光軸上に配置される。また、方位角補正部13Bは、折り返しミラー9から入力した送信光をビーム走査光学系10に出力し、ビーム走査光学系10から入力した受信光における光軸角度ずれの方位角成分を補正してから、折り返しミラー9に出力する。
回転情報処理部24は、信号処理部7から入力したビーム走査制御情報および光軸ずれ方位角補正の目標値に基づいて、ミラー方位角およびミラー仰角を算出し、方位角補正部13Bに設定する回転角を算出する情報処理部である。なお、ミラー方位角は、方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)である。ミラー仰角は、仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)である。回転情報処理部24によって算出されたミラー方位角およびミラー仰角は、ビーム走査光学系制御部11Aに出力される。
図10は、実施の形態3における方位角補正部13Bの構成を示す図である。方位角補正部13Bは、図10に示すように、ダブプリズム18とダブプリズム回転制御部19Aを備える。ダブプリズム18は、ビーム走査が停止しているときの受信光の進行方向bに対して、ダブプリズム18の光軸Aが一致するように配置されている。
ビーム走査が実行されると、折り返しミラー9から方位角補正部13Bへ入射される受信光の進行方向は、図10に示す矢印aの方向となる。送信光の光軸は、ビーム走査が停止しているときの受信光の進行方向bに一致するので、ビーム走査が開始されると、送信光と受信光との間で光軸がずれ量θで方位角方向にずれる。ダブプリズム18は、このような光軸角度ずれの方位角成分を補正する。
ダブプリズム回転制御部19Aは、ビーム走査光学系制御部11Aと回転情報処理部24に接続しており、光軸A周りのダブプリズム18の回転を制御する。例えば、ダブプリズム回転制御部19Aは、回転情報処理部24から入力した回転角Φ(t)に基づいてダブプリズム18を回転制御する。ここで、γ(t)は方位角変更用ミラー16の回転角(ミラー方位角)であり、γ(t)は仰角変更用ミラー17の回転角(ミラー仰角)である。tは時間の変数である。送信光の照射方向は、γ(t)とγ(t)によって一意に定まる。
次に動作について説明する。
図11は、実施の形態3に係るレーザレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
図11のステップST1bからステップST6bまでおよびステップST11bの処理は、図5のステップST1からステップST6までおよびステップST12の処理と同じであるので説明を省略する。
信号処理部7は、光軸ずれ方位角補正の目標値ψを、仰角補正部14および回転情報処理部24に出力し、光軸ずれの仰角θを仰角補正部14に出力する。さらに、信号処理部7は、ビーム走査角速度ωおよびビーム走査方法を指定するビーム走査制御情報を回転情報処理部24に出力する。
図10に示すように、方位角補正部13Bに入力された受信光の光軸(進行方向aに相当)は、ビーム走査に伴って光軸Aに対して方位角方向に角度θずれている。さらに、ビーム走査、すなわち送信ビームの照射方向の変化に伴って受信光の進行方向は変化する。
例えば、ビーム走査によって送信ビームの照射方向を方位角に対して0度から360度まで等速で回転させると、受信光の光軸も、方位角方向のずれ量θを保ったままの状態で光軸A周りに回転する。図10中では、光軸Aを軸とした受信光の光軸ずれの方位角を、変数ψを用いて表している。方位角補正部13Bは、角度ψに依存した受信光の光軸ずれの方位角を補正して、ダブプリズム18を通過した受信光の光軸ずれの方位角が常に一定になるようにする。
方位角補正部13Bによる光軸角度ずれの方位角成分の補正後の方位角は、光軸ずれ方位角補正の目標値ψである。回転情報処理部24は、信号処理部7から入力したビーム走査制御情報に基づいて、方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)および仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)を算出する。そして、回転情報処理部24は、算出した回転角γ(t)および回転角γ(t)を用いて、上記式(6)から角度ψ(t)を算出する。回転情報処理部24は、角度ψ(t)が光軸ずれ方位角補正の目標値ψと一致するように、ダブプリズム18の回転角Φ(t)を算出する(ステップST7b)。
ダブプリズム18の回転角Φ(t)は、回転情報処理部24から方位角補正部13Bに出力される。
続いて、風速計測が開始される(ステップST8b)。光源1で発生された単一周波数の連続光である送信光は、光分配器2によってパルス変調器3と光カプラ6に分配される。パルス変調器3は、光分配器2から入力した送信光を一定の繰り返し周期からなるパルス光に変換し、さらに周波数シフトを与える。パルス変調器3によってパルス化された送信光は、送信側光学系4に出力される。
送信側光学系4は、パルス変調器3によってパルス化された送信光を所望のビーム径とビーム広がり角に変換する。送信側光学系4から出力された送信光は、送受分離部8、折り返しミラー9および方位角補正部13Bを通ってビーム走査光学系10に出力される。
ビーム走査光学系制御部11Aは、回転情報処理部24から入力した方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)および仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)に基づいて、方位角変更用ミラー16を回転軸A1周りに回転制御し、仰角変更用ミラー17を回転軸A2周りに回転制御する。tは時間の変数であるので、方位角変更用ミラー16の回転角γ(t)と仰角変更用ミラー17の回転角γ(t)は、時間tとともに変化する。
これにより、ビーム走査光学系10が備える方位角変更用ミラー16および仰角変更用ミラー17の回転が制御される(ステップST9b)。
ビーム走査光学系10は、ビーム走査方向を変更しながら大気中に送信光を照射する。
大気中に照射された送信光は、大気中の散乱体(例えば、エアロゾル)で散乱される。散乱光は、ビーム走査光学系10によって受信される。この受信光には、風速に対応したドップラーシフト周波数が生じている。受信光は、ビーム走査光学系10から方位角補正部13Bに出力される。
ダブプリズム回転制御部19Aは、回転情報処理部24から入力した回転角Φ(t)となるように、ダブプリズム18の回転を制御する(ステップST10b)。
これにより、受信光の光軸ずれの方位角が補正される。
方位角補正部13Bでは、実施の形態1および実施の形態2と異なって、ビーム走査光学系制御部11から回転角γ(t)および回転角γ(t)を受けず、回転情報処理部24から入力した回転角Φ(t)を用いてダブプリズム18の回転を制御している。
このため、ビーム走査光学系制御部11から方位角補正部13Bへ信号を伝送し、この信号に基づいて方位角補正部13Bが回転角Φ(t)を算出するといった処理が不要であり、これらの処理に伴う遅延時間を低減することができる。
ビーム走査が行われている間、受信光の光軸ずれの方位角ψ(t)は常に変化することから、方位角補正部13Bは、常に、ビーム走査制御情報(送信ビームの照射方向情報)を取得して光軸ずれの方位角を補正する必要がある。すなわち、光軸角度ずれの方位角成分の補正は、風速計測が終了するまでの間、補正量が連続的に制御される高負荷な処理である。このため、方位角補正部13Bは、仰角補正部14と比較して故障が発生し易く、定期的な保守点検が必要である。
実施の形態3に係るレーザレーダ装置において、光軸補正部12Bは、方位角補正部13Bと仰角補正部14とから構成され、方位角補正部13Bは、仰角補正部14から分離して配置されている。これにより、負荷が高く、定期的な保守点検が必要な光軸角度ずれの方位角成分の補正と、比較的負荷が低く、方位角成分の補正より頻繁な保守点検が不要な光軸角度ずれの仰角成分の補正とで、互いに独立して保守点検を行うことができる。
装置本体15には、図9に示したように、仰角補正部14の他、光源1、光分配器2、パルス変調器3、送信側光学系4、受信側光学系5、光カプラ6、および信号処理部7が収容されている。これは、装置本体15内部において、これらの構成要素を実現する多数の部品が密に配置されていることを意味する。このため、方位角補正部13Bが装置本体15に収容されると、方位角補正部13Bに発生した故障は、装置本体15に収容されている他の構成要素に悪影響を与えることが予想される。また、部品が密に配置されていると、方位角補正部13Bの保守点検での光軸調整も困難である。
そこで、実施の形態3に係るレーザレーダ装置では、方位角補正部13Bが装置本体15の外部に配置され、仰角補正部14が装置本体15の内部に配置されている。
負荷が高く、定期的な保守点検が必要な方位角補正部13Bが装置本体15の外部に配置されているので、方位角補正部13Bに発生した故障が、装置本体15に収容された他の構成要素に与える影響を低減することができる。さらに、装置本体15の外部は、装置本体15の内部に比べて部品の配置間隔も広く空間的な余裕があることが予想される。これにより、方位角補正部13Bの保守点検での光軸調整を容易に行うことができる。
実施の形態3に係るレーザレーダ装置は、回転情報処理部24を備える。回転情報処理部24は、ビーム走査光学系10およびビーム走査光学系制御部11Aによるビーム走査と、方位角補正部13Bによる光軸角度ずれの方位角成分の補正とを同時に制御する。
この構成を有することで、ビーム走査光学系制御部から方位角補正部への信号伝送と、ビーム走査光学系制御部および方位角補正部による演算処理が不要となり、これらの処理に伴う遅延時間を低減することができる。
なお、図9では、折り返しミラー9とビーム走査光学系10との間に配置された方位角補正部13Bを示したが、方位角補正部13Bは、送受分離部8と折り返しミラー9との間に配置してもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態3における仰角補正部14は、ウェッジプリズムではなく、ミラーを用いた反射光学系で実現してもよい。さらに、図9では、受信側光学系5と送受分離部8との間に配置された仰角補正部14を示したが、仰角補正部14は、送信側光学系4と送受分離部8との間に配置してもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態3における仰角補正部14が備えるウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bには、互いに異なる屈折率の材料を用いてもよい。
また、折り返しミラー9は、複数枚のミラーで構成されてもよい。
実施の形態1と同様に、実施の形態3における信号処理部7は、ビーム走査がされている間、送信光と受信光との間の光軸ずれを補正する風速測定距離Lを変更してもよい。
この場合、上記式(1)によって光軸ずれ仰角θが変化するため、仰角補正部14は、風速測定距離Lの変更に応じて、ウェッジプリズム20aとウェッジプリズム20bの相対的な回転角度の差を変更する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、実施の形態のそれぞれの自由な組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係るレーザレーダ装置は、光軸角度ずれの方位角成分の補正についての保守点検と光軸角度ずれの仰角成分の補正についての保守点検を互いに独立して行うことができるので、例えば、風速情報を利用する風力発電装置に利用可能である。
1 光源、2 光分配器、3 パルス変調器、4 送信側光学系、5 受信側光学系、6 光カプラ、7 信号処理部、8 送受分離部、9 折り返しミラー、10 ビーム走査光学系、11,11A ビーム走査光学系制御部、12,12A,12B 光軸補正部、13,13A,13B 方位角補正部、14 仰角補正部、15 装置本体、16 方位角変更用ミラー、17 仰角変更用ミラー、18 ダブプリズム、19,19A ダブプリズム回転制御部、20a,20b ウェッジプリズム、21 ウェッジプリズム回転制御部、22 ミラー群、22a,22b,22c ミラー、23 ミラー群回転制御部、24 回転情報処理部。

Claims (8)

  1. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    前記光源、前記光分配器、前記パルス変調器、前記送信側光学系、前記受信側光学系、前記光カプラおよび前記信号処理部が収容された装置本体と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して前記装置本体の外部に配置され、
    前記第2の補正部は、前記第1の補正部から分離して前記装置本体の内部に配置され
    前記第1の補正部は、入射されたレーザ光を反射させながら出射側へ導く複数のミラーからなるミラー群を備え、前記ミラー群を回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  2. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    前記光源、前記光分配器、前記パルス変調器、前記送信側光学系、前記受信側光学系、前記光カプラおよび前記信号処理部が収容された装置本体と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して前記装置本体の外部に配置され、
    前記第2の補正部は、前記第1の補正部から分離して前記装置本体の内部に配置され
    前記第1の補正部は、レーザビームの走査角および走査速度を含むビーム走査制御情報に基づいて光軸角度ずれを補正し、
    前記第1の補正部は、レーザ光が通過するダブプリズムを備え、前記ダブプリズムを回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正し、
    前記第2の補正部は、レーザ光が通過するウェッジプリズムを備え、前記ウェッジプリズムを回転制御して光軸角度ずれの仰角成分を補正すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  3. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    前記光源、前記光分配器、前記パルス変調器、前記送信側光学系、前記受信側光学系、前記光カプラおよび前記信号処理部が収容された装置本体と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して前記装置本体の外部に配置され、
    前記第2の補正部は、前記第1の補正部から分離して前記装置本体の内部に配置され
    前記ビーム走査部によるビーム走査と前記第1の補正部による光軸角度ずれの方位角成分の補正とを制御する情報処理部を備え、
    前記第1の補正部は、レーザ光が通過するダブプリズムを備え、
    前記情報処理部は、前記ビーム走査部によるビーム走査と前記ダブプリズムの回転とを制御すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  4. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して配置され、
    前記第1の補正部は、入射されたレーザ光を反射させながら出射側へ導く複数のミラーからなるミラー群を備え、前記ミラー群を回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  5. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して配置され、
    前記第1の補正部は、レーザビームの走査角および走査速度を含むビーム走査制御情報に基づいて光軸角度ずれを補正し、
    前記第1の補正部は、レーザ光が通過するダブプリズムを備え、前記ダブプリズムを回転制御して光軸角度ずれの方位角成分を補正し、
    前記第2の補正部は、レーザ光が通過するウェッジプリズムを備え、前記ウェッジプリズムを回転制御して光軸角度ずれの仰角成分を補正すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  6. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源からのレーザ光を分配する光分配器と、
    前記光分配器から分配されたレーザ光をパルス化するパルス変調器と、
    前記パルス変調器によってパルス化されたレーザ光である送信光を出力する送信側光学系と、
    前記送信光が対象物で反射された反射光である受信光を出力する受信側光学系と、
    前記受信側光学系から入力した前記受信光と前記光分配器から分配されたレーザ光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラによって合波された信号を用いて風速計測処理を行う信号処理部と、
    レーザビームを走査するビーム走査部と、
    前記ビーム走査部によるビーム走査に伴って前記送信光と前記受信光との間に発生した光軸角度ずれを補正する光軸補正部とを備え、
    前記光軸補正部は、光軸角度ずれの方位角成分を補正する第1の補正部と、光軸角度ずれの仰角成分を補正する第2の補正部とから構成され、
    前記第1の補正部は、前記第2の補正部から分離して配置され、
    前記ビーム走査部によるビーム走査と前記第1の補正部による光軸角度ずれの方位角成分の補正とを制御する情報処理部を備え、
    前記第1の補正部は、レーザ光が通過するダブプリズムを備え、
    前記情報処理部は、前記ビーム走査部によるビーム走査と前記ダブプリズムの回転とを制御すること
    を特徴とするレーザレーダ装置。
  7. 前記ビーム走査部によるビーム走査と前記第1の補正部による光軸角度ずれの方位角成分の補正とを制御する情報処理部を備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項記載のレーザレーダ装置。
  8. 前記第1の補正部は、レーザビームの走査角および走査速度を含むビーム走査制御情報に基づいて光軸角度ずれを補正すること
    を特徴とする請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、及び請求項7のいずれか1項に記載のレーザレーダ装置。
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