JP6520846B2 - 熱障害危険度判定方法およびウェアラブルセンサシステム - Google Patents

熱障害危険度判定方法およびウェアラブルセンサシステム Download PDF

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Description

本発明は、生体情報を検知するウェアラブルセンサシステムに係り、特に生体の熱障害の危険度を判定する熱障害危険度判定方法およびウェアラブルセンサシステムに関するものである。
近年、地球の温暖化やヒートアイランド現象の影響も相まって、日本国内での熱中症に代表される熱障害への罹患リスクが上昇しつつある。熱中症に代表される熱障害は、高温環境下のような温熱ストレスが人に与えられると、脱水症状が起こり、体内の水分や塩分のバランスが崩れるとともに、体内の調整機能が破綻する、死に至る可能性もある障害のことである(非特許文献1参照)。
行政機関が発表するデータによれば、真夏日や熱帯夜が続くと熱中症死亡者数が増えることが分かっている。具体的には、人体と外気との間の熱収支に着目した指標である“暑さ指数WBGT(Wet Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)”が28度を超えると熱中症による死亡者数が増え始め、WBGTの上昇と共に死亡率が上昇することが知られている。また、スポーツなどの運動や仕事をしている人は、屋外で熱中症を発症する傾向があり、日常生活を送っている人、特に高齢者は、屋内で熱中症を発症する傾向があることも知られている。一方、熱中症に代表される熱障害は、予防できるとも言われている。
人は、体温の上昇に対して、熱に弱い中枢神経を守ることを第一に血液を皮膚表面に移動させて伝導と放射により熱拡散を促進させると共に、大量の発汗による蒸発を促して温熱ストレスを緩和している。この体温の上昇を抑えるための要素としては、非特許文献1に記載されているように、外界の環境、心機能、および血管内容量が知られている。
例えば、行政機関が発表する地域毎の暑さ指数WBGTに基づいて、飲水、塩分補給、冷所への退避、体の冷却等の適切な行動をとれば、熱中症に発展するリスクを抑えられると考えられている。
また、熱中症に代表される熱障害を発症した場合には身体の核心温(体温)が上昇することから、体温を常時モニタリングしながら適切な行動をとることによっても、熱中症に発展するリスクを抑えられると考えられている。
「熱中症〜日本を襲う熱波の恐怖〜」,日本救急医学会編,へるす出版,2011年5月,p.9−15
しかしながら、移動することが多い現在の社会においては、ユーザ自らが、現在地における暑さ指数WBGTを常時気にしながら行動することは容易ではない。
また、暑さ指数WBGTは、あくまで特定の地域における屋外の計測点の情報であり、ユーザが現在置かれている状況をそのまま反映したものではない参考値である。したがって、屋内での熱中症が多数報告されているように、暑さ指数WBGTに頼って行動するだけでは、熱中症に至る熱障害を防げるとは限らない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、暑さ指数WBGTなどの参考値に頼ることなく、生体の熱障害の危険度を判定することにある。
本発明の熱障害危険度判定方法は、生体の心拍数のデータと体温のデータとをウェアラブルセンサ端末で取得するデータ取得ステップと、コンピュータの記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータのCPUによって実行される判定ステップとを含み、前記判定ステップは、前記心拍数の時系列データから求まる相対心拍数の積算値を、生体の仕事量の積算値として算出する仕事量積算値算出ステップと、前記仕事量の積算値と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する危険度判定ステップとを含み、前記危険度判定ステップは、仕事量の積算値と体温上昇との関係を示す既知の直線式により、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値と前記体温のデータとから生体の熱障害の危険度指数を算出し、この危険度指数と所定の危険度指数閾値とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の熱障害危険度判定方法の1構成例において、前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値の所定の積算値閾値に対する大小を判定し、この判定に応じて異なる直線式を用いて前記危険度指数を算出し、前記判定で分かれる2つの場合について個別に設定された危険度指数閾値のうち判定の結果に対応する危険度指数閾値と前記危険度指数とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の熱障害危険度判定方法の1構成例において、前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値が前記積算値閾値より大きい所定の上側閾値以上の場合に、仕事量の積算値が上側閾値未満のときとは別に予め設定された危険度指数閾値を用いて、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の熱障害危険度判定方法の1構成例において、前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値が前記積算値閾値より小さい所定の下側閾値よりも小さい場合に、前記心拍数から求まる相対心拍数と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定するステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明のウェアラブルセンサシステムは、生体の心拍数のデータと体温のデータとを取得するウェアラブルセンサ端末と、前記心拍数のデータと体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記心拍数の時系列データから求まる相対心拍数の積算値を、生体の仕事量の積算値として算出する仕事量積算値算出部と、前記仕事量の積算値と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する危険度判定部とを備え、前記危険度判定部は、仕事量の積算値と体温上昇との関係を示す既知の直線式により、前記仕事量積算値算出部によって算出された仕事量の積算値と前記体温のデータとから生体の熱障害の危険度指数を算出し、この危険度指数と所定の危険度指数閾値とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定することを特徴とするものである。
本発明によれば、生体の熱障害の危険度を適切に判定することができるので、暑さ指数WBGTなどの参考値に頼ることなく、生体の熱障害に関する適切な状態情報を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るウェアラブルセンサシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るウェアラブルセンサシステムの判定装置の構成を示すブロック図である。 相対値化した心拍数の積算値と深部体温上昇との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法を説明する模式図である。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法で用いる判定直線の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法の適用例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る熱障害危険度判定方法の別の適用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るウェアラブルセンサシステムの構成を示す図であり、ウェアラブルセンサシステムを人体に装着した様子を示す模式図である。ウェアラブルセンサシステムは、ウェアラブルセンサシステムを身に付ける使用者100の心機能に関するデータを取得するウェアラブルセンサ端末1と、使用者100の体温のデータを取得するウェアラブルセンサ端末2と、ウェアラブルセンサ端末1によって取得された心機能のデータ、ウェアラブルセンサ端末2によって取得された体温のデータに基づいて、使用者100の熱障害の危険度を判定する判定装置3とを備えている。
図1の例では、ウェアラブルセンサ端末1は、使用者100が着用するシャツ型のウェアラブルデバイス10に装着されている。このウェアラブルデバイス10には、使用者100の心臓101の周囲の皮膚表面と接触するように電極11が設けられている。ウェアラブルセンサ端末1は、ウェアラブルデバイス10に設けられた配線12を介して電極11と接続されている。このウェアラブルセンサ端末1は、電極11を介して使用者100の心電波形を測定し、心電波形を解析することにより、使用者100の心機能に関するデータとして心拍数を取得する。心電波形の測定方法や心拍数の取得方法は周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
そして、ウェアラブルセンサ端末1は、取得した心拍数のデータを無線または有線で判定装置3へ送信する。
なお、ウェアラブルセンサ端末1は、ウェアラブルデバイス10の基材である衣類(本実施の形態の例ではシャツ)に固定されていてもよいし、基材に対して着脱可能な構成であってもよい。
ウェアラブルセンサ端末2は、使用者100の体温のデータを取得する。このようなウェアラブルセンサ端末2としては、例えば使用者100の耳の部分にセンサを装着して鼓膜温から深部体温を測定する装置が知られている。その他の深部体温を測定する方法として、皮膚温から推定する方法などがある。ウェアラブルセンサ端末2は、取得した深部体温のデータを無線または有線で判定装置3へ送信する。
図2は本実施の形態の判定装置3の構成を示すブロック図である。判定装置3は、ウェアラブルセンサ端末1,2から測定データを受信する通信部30と、データ記憶のための記憶部31と、使用者100の心拍数の時系列データから求まる相対心拍数の積算値を、仕事量の積算値として算出する仕事量積算値算出部32と、仕事量の積算値と深部体温のデータとに基づいて、使用者100の熱障害の危険度を判定する危険度判定部33と、危険度判定部33の判定結果を出力する判定結果出力部34と、判定装置3に指令を与えるための入力部35とから構成される。
判定装置3の例としては、例えば使用者100が所持するスマートフォンがある。ただし、ウェアラブルセンサ端末1,2のいずれかの内部に判定装置3を設けるようにしてもよい。
以下、本実施の形態のウェアラブルセンサシステムの動作について詳細に説明する。最初に、熱障害危険度判定の原理について説明する。
仕事量の積算値は、人の体温上昇と良く相関することが知られている。この仕事量の積算値は、相対心拍数の時間積分に置き換えることができる。時刻tにおける相対心拍数H(t)[%]は次式で表すことができる。
ここで、HR(t)は時刻tにおける心拍数、HRrestは安静時の心拍数、HRmaxは最大心拍数である。相対心拍数の積算値(仕事量の積算値)Hpは、次式で表すことができる。
仕事量の積算値に相当する相対値化した心拍数の積算値と深部体温上昇ΔTcとの関係は、図3の実測結果が示すように、2つの異なる傾きを持つ直線式に従うことが知られている。このような直線による予想値からの外れ値を示す場合は、時間経過と共に人の体温が高くなる。高体温は仕事の強度の違いに基づくものではなく、個人毎の関係直線が要因となる。図3の判定直線301から算出される熱障害の危険度指数をR1(t)、判定直線302から算出される危険度指数をR2(t)とすると、危険度指数R1(t),R2(t)は次式のように表すことができる。
ここで、Tc(t)は時刻tにおける深部体温値、A1は判定直線301の傾き、B1は判定直線301の切片、A2は判定直線302の傾き、B2は判定直線302の切片である。これら傾きA1,A2および切片B1,B2の値は、図1に示したウェアラブルセンサシステムを身に付けて行動する使用者100について図3の特性を事前の試験で測定し、決定したA1,A2,B1,B2の値を記憶部31に登録しておけばよい。実際の数値例としては、例えばA1=0.001、A2=0.0003、B2=0.3613となる。B1は略ゼロでも良い。
本実施の形態では、所定の時間毎(例えば1時間毎)に熱障害の危険度を判定する。本実施の形態の熱障害危険度判定方法を模式的に図示したのが、図4である。図4は、危険度指数R1(t),R2(t)に仕事量の積算値Hp毎に積算値閾値(Hp0,Hp1,Hp2)を設けて、危険度を判定することを意味している。レベル1は安全、レベル2は注意、レベル3は要注意、レベル4は危険を意味している。
図5は、本実施の形態で用いる判定直線301,302の複数の例を示す図である。環境等や作業負荷の条件により、判定直線301に異なる傾きと切片を設定したり、判定直線302に異なる傾きと切片を設定したりしてもよい。
次に、図1に示したウェアラブルセンサシステムを身に付けて行動する使用者100の熱障害の危険度を判定する方法について図6、図7のフローチャートを用いて説明する。図6は使用者100の仕事量の積算値HPが所定の下側閾値である閾値Hp0以上(例えばHp0=300)の場合の判定動作を示し、図7は仕事量の積算値HPが閾値Hp0未満の場合の判定動作を示している。
判定装置3の通信部30は、心拍数と深部体温のデータを、使用者100が身に付けているウェアラブルセンサ端末1,2から受信する。受信したデータは記憶部31に格納される。
判定装置3の仕事量積算値算出部32は、記憶部31に格納された心拍数HRの時系列データにより、式(1)、式(2)を用いて、使用者100の仕事量の積算値Hp(t)を算出する(図6ステップS100)。なお、安静時の心拍数HRrestと最大心拍数HRmaxは人によって異なる値をとる。そこで、使用者100について事前の試験で測定したHRrest,HRmaxの値またはこれらの推定値が記憶部31に予め格納されている。
判定装置3の危険度判定部33は、仕事量積算値算出部32が算出した仕事量の積算値Hp(t)が所定の閾値Hp0(下側閾値)以上の場合、図6のステップS101に進む。危険度判定部33は、仕事量の積算値Hp(t)が所定の閾値Hp1(Hp0<Hp1で、例えばHp1=578)を下回る場合(ステップS101においてYes)、記憶部31に格納された最新の深部体温値Tc(t)と仕事量の積算値Hp(t)とを用いて式(3)により第1の危険度指数R1(t)を算出する(図6ステップS102,S103)。上記のとおり、使用者100についてのA1,B1の値は事前に記憶部31に格納されている。
次に、危険度判定部33は、算出した危険度指数R1(t)と所定の危険度指数閾値とを比較して、使用者100の熱障害の危険度を判定する。具体的には、危険度判定部33は、算出した危険度指数R1(t)が所定の閾値R11(例えばR11=0)より小さい場合(図6ステップS104においてYes)、危険度レベルをレベル1(安全)と判定する(図6ステップS105)。危険度判定部33は、危険度指数R1(t)が閾値R11以上で、かつ所定の閾値R12(R11<R12で、例えばR12=0.5)より小さい場合(図6ステップS106においてYes)、危険度レベルをレベル2(注意)と判定する(図6ステップS107)。
危険度判定部33は、危険度指数R1(t)が閾値R12以上で、かつ所定の閾値R13(R11<R12<R13で、例えばR13=1.0)より小さい場合(図6ステップS108においてYes)、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(図6ステップS109)。また、危険度判定部33は、危険度指数R1(t)が閾値R13以上の場合(ステップS108においてNo)、危険度レベルをレベル4(危険)と判定する(図6ステップS110)。
一方、危険度判定部33は、仕事量積算値算出部32が算出した仕事量の積算値Hp(t)が閾値Hp1以上の場合(ステップS101においてNo)、記憶部31に格納された最新の深部体温値Tc(t)と仕事量の積算値Hp(t)とを用いて式(4)により第2の危険度指数R2(t)を算出する(図6ステップS102,S111)。上記のとおり、使用者100についてのA2,B2の値は事前に記憶部31に格納されている。
続いて、危険度判定部33は、仕事量の積算値Hp(t)の所定の閾値Hp2(Hp0<Hp1<Hp2で、例えばHp2=1462)に対する大小に応じて、危険度指数R2(t)に対する危険度指数閾値に異なる値を用いて、使用者100の熱障害の危険度を判定する。具体的には、危険度判定部33は、仕事量の積算値Hp(t)が所定の上側閾値である閾値Hp2より小さい場合(図6ステップS112においてYes)、危険度指数R2(t)が所定の閾値R21(例えばR21=0.2)より小さい場合に(図6ステップS113においてYes)、危険度レベルをレベル2(注意)と判定する(ステップS107)。
危険度判定部33は、危険度指数R2(t)が閾値R21以上で、かつ所定の閾値R22(R21<R22で、例えばR22=0.7)より小さい場合(図6ステップS114においてYes)、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(ステップS109)。危険度判定部33は、危険度指数R2(t)が閾値R22以上の場合(ステップS114においてNo)、危険度レベルをレベル4(危険)と判定する(ステップS110)。
また、危険度判定部33は、仕事量の積算値Hp(t)が閾値Hp2以上の場合(ステップS112においてNo)、危険度指数R2(t)が所定の閾値R31(例えばR31=0)より小さい場合に(図6ステップS115においてYes)、危険度レベルをレベル2(注意)と判定する(ステップS107)。
危険度判定部33は、危険度指数R2(t)が閾値R31以上で、かつ所定の閾値R32(R31<R32、R31<R21、R32<R22で、例えばR32=0.4)より小さい場合(図6ステップS116においてYes)、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(ステップS109)。また、危険度判定部33は、危険度指数R2(t)が閾値R32以上の場合(ステップS116においてNo)、危険度レベルをレベル4(危険)と判定する(ステップS110)。
一方、危険度判定部33は、仕事量積算値算出部32が算出した仕事量の積算値Hp(t)が所定の閾値Hp0を下回る場合、即ち使用者100にかかる運動負荷が小さい場合は、図7のステップS200に進む。運動負荷が小さい場合、仕事量と深部体温に基づく熱障害危険度判定が困難である。そこで、図7のフローチャートに示すような方法で危険度を判定する。
危険度判定部33は、仕事量積算値算出部32がステップS100における仕事量の積算値Hp(t)の算出過程で式(1)により算出した相対心拍数H(t)の値を取得する共に(図7ステップS200)、記憶部31に格納された最新の深部体温値Tc(t)を取得する(図7ステップS201)。
危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が所定の閾値H1(例えばH1=25)より小さく(図7ステップS202においてYes)、深部体温Tc(t)が所定の閾値T1(例えばT1=37.5)より低い場合(図7ステップS203においてYes)、危険度レベルをレベル1(安全)と判定する(図7ステップS204)。
危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H1以上で、かつ所定の閾値H2(H1<H2で、例えばH2=40)より小さく(図7ステップS205においてYes)、深部体温Tc(t)が閾値T1以上で、かつ所定の閾値T2(T1<T2で、例えばT2=38)より低い場合(図7ステップS206においてYes)、危険度レベルをレベル2(注意)と判定する(図7ステップS207)。あるいは、危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H1より小さく、深部体温Tc(t)が閾値T1以上で、かつ閾値T2より低い場合、危険度レベルをレベル2(注意)と判定する(ステップS207)。
危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H2以上で、かつ所定の閾値H3(H1<H2<H3で、例えばH3=55)より小さく(図7ステップS208においてYes)、深部体温Tc(t)が閾値T2以上で、かつ所定の閾値T3(T1<T2<T3で、例えばT3=38.5)より低い場合(図7ステップS209においてYes)、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(図7ステップS210)。
あるいは、危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H1より小さく、深部体温Tc(t)が閾値T2以上で、かつ閾値T3より低い場合、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(ステップS210)。また、危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H1以上で、かつ閾値H2より小さく、深部体温Tc(t)が閾値T2以上で、かつ閾値T3より低い場合、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(ステップS210)。
危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H3以上で(ステップS208においてNo)、深部体温Tc(t)が所定の閾値T4(T1<T2<T3≦T4で、例えばT4=38.5)以下の場合(図7ステップS211においてNo)、危険度レベルをレベル3(要注意)と判定する(ステップS210)。危険度判定部33は、相対心拍数H(t)が閾値H3以上で、深部体温Tc(t)が閾値T4より高い場合(ステップS211においてYes)、危険度レベルをレベル4(危険)と判定する(図7ステップS212)。
以上のような図6または図7の処理を所定の時間毎(例えば1時間毎)に行い、使用者100の熱障害の危険度を判定すればよい。
判定装置3の判定結果出力部34は、危険度判定部33の判定結果を出力する。出力方法の例としては、例えば判定結果の表示、判定結果の音声出力、判定結果データの送信などがある。
なお、使用者100が休憩時間等で運動負荷が非常に小さい状態になった場合、仕事量の積算値Hp(t)をゼロに初期化し、休憩時間の終了に伴う作業開始時に仕事量の積算を開始するようにすることが望ましい。このような仕事量の積算の初期化や開始は、例えば使用者100が操作する入力部35から指示することができる。
図8、図9に本実施の形態の熱障害危険度判定方法の適用例を示す。図8、図9の例では、A1=0.001、A2=0.0003、B1は=−0.083、B2=0.3613としている。図8は、同一の被験者の異なる時刻における適用例を示している。図8の80〜85はそれぞれ異なる時間帯におけるデータである。図8によると、判定直線301,302からの外れ値が発生していることが分かる。
仕事量の積算値Hpが閾値Hp1(Hp1=578)より小さい場合、この積算値Hpが第1の判定直線301以下に存在している時刻では、レベル1(安全)と判定され、積算値Hpが第1の判定直線301以上に存在している時刻では、レベル2(注意)と判定される。
仕事量の積算値Hpが閾値Hp1(Hp1=578)以上の場合、この積算値Hpは第2の判定直線302を超える領域に存在し、ほとんどの時刻でレベル2(注意)と判定される。また、仕事量の積算値Hpが閾値Hp2(Hp2=1462)以上の場合でも、この積算値Hpは第2の判定直線302を超える領域に存在し、ほとんどの時刻でレベル3(要注意)と判定される。
図9は、3人の異なる被験者に対する適用例を示している。図9の90〜92はそれぞれ異なる被験者のデータである。仕事量の積算値Hpが閾値Hp1(Hp1=578)より小さい場合、この積算値Hpが第1の判定直線301以下に存在している時刻では、レベル1(安全)と判定され、積算値Hpが第1の判定直線301以上に存在している時刻では、レベル2(注意)と判定される。
仕事量の積算値Hpが閾値Hp1(Hp1=578)以上の場合、この積算値Hpは第2の判定直線302を超える領域に存在し、閾値R21=0.2より小さい時刻でレベル2(注意)と判定され、閾値R21=0.2以上の時刻でレベル3(要注意)と判定され、閾値R22=0.7以上の時刻でレベル4(危険域)と判定される。また、仕事量の積算値Hpが閾値Hp2(Hp2=1462)以上の場合でも、この積算値Hpは第2の判定直線302を超える領域に存在し、閾値R31=0以上の時刻でレベル3(要注意)と判定され、閾値R32=0.4以上の時刻でレベル4(危険域)と判定される。
Hp1に関しては、複数の被験者群の観測データから直線の屈曲点を求めて統計的に定められる数値である。Hp0、Hp2,R11〜R13,R21,R22,R31,R32,H1〜H3、T1〜T3の数値例を示したが、これらパラメータの決定方法については、安全性を鑑みて、統計的に定められる数値である。なお、被験者群の性質に応じても、適宜変更ができる。
なお、本発明は、心電計(ウェアラブルセンサ端末1)、深部体温計(ウェアラブルセンサ端末2)の組合せのみに関わらず、心拍数を計測できる脈波センサや血流センサなど、その他のセンサの組合せにも適用できる。
例えばウェアラブルセンサ端末1,2の他に、使用者100の皮膚血流量のデータを取得するウェアラブルセンサ端末を使用してもよい。このようなウェアラブルセンサ端末としては、例えば文献「K.Kuwabara,Y.Higuchi,T.Ogasawara,H.Koizumi,T.Haga,“Wearable Blood Flowmeter Appcessory with Low-Power Laser Doppler Signal Processing for Daily-Life Healthcare Monitoring”,Proceeding of 36th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society,2014,p.6274-6277」に開示された小型血流計がある。生体が平常な状態から高温障害が引き起こされる状態に変化する間に、体温上昇を抑えるために皮膚血流量が増大する。
そこで、測定した皮膚血流量に応じて異なる判定直線を使用するようにしてもよい。異なる判定直線を使用するには、記憶部31に傾きA1,A2および切片B1,B2の値をそれぞれ複数種類登録しておき、皮膚血流量の値に応じた傾きA1,A2および切片B1,B2の値を選択すればよい。また、温度センサを使用して外気温度を測定し、この外気温度に応じて異なる判定直線を使用するようにしてもよい。
本実施の形態で説明した判定装置3は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、生体の熱障害の危険度を判定する技術に適用することができる。
1,2…ウェアラブルセンサ端末、3…判定装置、10…ウェアラブルデバイス、11…電極、12…配線、30…通信部、31…記憶部、32…仕事量積算値算出部、33…危険度判定部、34…判定結果出力部、35…入力部。

Claims (5)

  1. 生体の心拍数のデータと体温のデータとをウェアラブルセンサ端末で取得するデータ取得ステップと、
    コンピュータの記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータのCPUによって実行される判定ステップとを含み、
    前記判定ステップは、
    前記心拍数の時系列データから求まる相対心拍数の積算値を、生体の仕事量の積算値として算出する仕事量積算値算出ステップと、
    前記仕事量の積算値と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する危険度判定ステップとを含み、
    前記危険度判定ステップは、仕事量の積算値と体温上昇との関係を示す既知の直線式により、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値と前記体温のデータとから生体の熱障害の危険度指数を算出し、この危険度指数と所定の危険度指数閾値とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とする熱障害危険度判定方法。
  2. 請求項記載の熱障害危険度判定方法において、
    前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値の所定の積算値閾値に対する大小を判定し、この判定に応じて異なる直線式を用いて前記危険度指数を算出し、前記判定で分かれる2つの場合について個別に設定された危険度指数閾値のうち判定の結果に対応する危険度指数閾値と前記危険度指数とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とする熱障害危険度判定方法。
  3. 請求項記載の熱障害危険度判定方法において、
    前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値が前記積算値閾値より大きい所定の上側閾値以上の場合に、仕事量の積算値が上側閾値未満のときとは別に予め設定された危険度指数閾値を用いて、生体の熱障害の危険度を判定するステップを含むことを特徴とする熱障害危険度判定方法。
  4. 請求項または記載の熱障害危険度判定方法において、
    前記危険度判定ステップは、前記仕事量積算値算出ステップで算出した仕事量の積算値が前記積算値閾値より小さい所定の下側閾値よりも小さい場合に、前記心拍数から求まる相対心拍数と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定するステップとを含むことを特徴とする熱障害危険度判定方法。
  5. 生体の心拍数のデータと体温のデータとを取得するウェアラブルセンサ端末と、
    前記心拍数のデータと体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する判定手段とを備え
    前記判定手段は、
    前記心拍数の時系列データから求まる相対心拍数の積算値を、生体の仕事量の積算値として算出する仕事量積算値算出部と、
    前記仕事量の積算値と前記体温のデータとに基づいて、生体の熱障害の危険度を判定する危険度判定部とを備え、
    前記危険度判定部は、仕事量の積算値と体温上昇との関係を示す既知の直線式により、前記仕事量積算値算出部によって算出された仕事量の積算値と前記体温のデータとから生体の熱障害の危険度指数を算出し、この危険度指数と所定の危険度指数閾値とを比較することにより、生体の熱障害の危険度を判定することを特徴とするウェアラブルセンサシステム。
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