JP6519021B2 - 微細素子およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、MEMS技術によって製造される可変容量素子を構成する微細素子およびその製造方法に関するものである。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて作製された各種センサおよびスイッチなどの微細素子が盛んに研究開発されている。特に、MEMS技術を用いて作製された加速度センサは、携帯機器や車両のエアバッグなどに搭載されており、更なる高精度化が求められている。
例えば、シリコンを用いて作製された静電容量検出方式の加速度センサが用いられている(特許文献1参照)。この静電容量式加速度センサは、図8に示すように、シリコン板A801,シリコン板B802およびシリコン板C803を電気絶縁用の熱酸化膜804,805を介して貼り合わせて接合している。シリコン板B802には、シリコンビーム806と可動電極807とが形成されている。重錘の機能を有する可動電極807は、シリコンビーム806によって支持されている。可動電極807は、シリコンビーム806,ボンデイング・パツド809を介して外部の電子回路(不図示)と電気的に結線される。
シリコンビーム806に作用する図の上下方向の加速度の大きさに応じ、可動電極807とシリコン板A801およびシリコン板C803間の空隙808の寸法が変化する。シリコン板A801とシリコン板C803は導電材料であるため、可動電極807に対向したシリコン板A801とシリコン板C803の部分は加速度に対して全く移動しない固定電極となる。センサに作用する加速度に応じ、空隙808における静電容量C1,C2が変化する。静電容量C1と静電容量C2との差を取ることで、加わった加速度の変化を、静電容量の変化として検出することができる。
ところで、上述したセンサでは、可動電極807が形成されているシリコン板B802に対し、熱酸化膜804,805を介してシリコン板A801,シリコン板C803を貼り合わせている。このため、貼り合わせの際に、シリコン板B802とシリコン板A801との間の傾き、シリコン板B802とシリコン板C803との傾きが生じることにより、製造ばらつきを招き、高精度な加速度センサを実現することが容易ではないという問題がある。
また、上述した傾きを制御するためには、貼り合わせ時に、シリコン板B802に対するシリコン板A801,シリコン板C803の傾きを逐次に監視する必要があり、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
また、空隙808は、熱酸化膜804,805の厚さに依存する。上記センサに加速度が加わったとき、可動電極807が変位するためには、ある程度の空隙808が必要となるが、熱酸化で形成可能な熱酸化膜804,805の厚さは、一般的に1μm以下である。熱酸化により1μmを超える厚い酸化膜を形成した場合、熱酸化膜とシリコン基板との間の内部応力差によってシリコン基板が反ってしまう。このように、空隙808を1μm以上とすることは容易ではないという問題がある。
上述した技術に対し、基板上に複数の金属パターン層を設け、異なる層の金属パターン層の各々に固定電極や可動電極を形成することで加速度センサとする技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術では、固定電極を形成した金属パターン層と、可動電極を形成した金属パターン層との間に配置されている金属パターン層の厚さにより、固定電極と可動電極との間隔を制御している。
この技術では、貼り合わせにより固定電極を配置する工程が必要ないため、貼り合わせによる固定電極と可動電極との間の傾きなどの問題が発生しない。また、間に配置する金属パターン層の厚さは、1μm以上とすることは容易であり、電極間をより広い値で任意に設定することが可能となっている。
特公平06−023782号公報 特開2013−158882号公報
上述した加速度センサにより加速度を高精度に検出するためには、微量の静電容量変化を検出する必要がある。ところが、静電容量を検出するために印加する電圧に、検出回路からのノイズが混入することによって、静電容量変化の検出精度が低下するという問題がある。
例えば、特許文献2の加速度センサでは、加速度が加わると、可動部と固定電極都内だの静電容量変化から、印加された加速度値を検出している。この検出では、静電容量を検出するための電圧信号を可動電極または固定電極に供給し、可動電極と固定電極との間の静電容量を計測する。このとき、電圧信号にノイズが混入すると、混入したノイズによる印加電圧によって静電引力が生じて可動部を変位させる。このような可動部の変位は、電圧信号に含まれるノイズによるものか、加わった加速度によるものかは判別できない。
上述したようなノイズの影響を除去するためには、特許文献1の加速度センサのように、可動電極を挟んで2つの固定電極を設け、得られる2つの静電容量変化の差分を用いることで、電圧信号に含まれるノイズによる容量変化を相殺することが可能となる。しかしながら、特許文献1の技術では、貼り合わせなどの製造ばらつき、製造コスト、電極間隔の技術的な制限などの問題があり、より高精度にすることが容易ではない。
これらのように、従来では、所望とする性能の加速度センサが、製造ばらつきや製造コストを抑制した状態で作製することが容易ではないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、所望とする性能の加速度センサが、製造ばらつきや製造コストを抑制した状態で作製できるようにすることを目的とする。
本発明に係る微細素子の製造方法は、基板の上に第1金属パターン層を形成する第1工程と、基板から見て第1金属パターン層の上に第2金属パターン層を形成する第2工程と、基板から見て第2金属パターン層の上に第3金属パターン層を形成する第3工程と、基板から見て第3金属パターン層の上に第4金属パターン層を形成する第4工程と、基板から見て第4金属パターン層の上に第5金属パターン層を形成する第5工程とを備え、第1金属パターン層は、第1固定電極,第1固定電極の周囲に配置される第1支持部,および第1支持部の周囲に配置される第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第2金属パターン層は、一端が第1支持部に支持されるばね部および第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第3金属パターン層は、基板から見て第1固定電極の上方に離間して基板の法線方向に変位可能とされてばね部の他端に支持された可動電極、および第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第4金属パターン層は、第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第5金属パターン層は、基板から見て可動電極の上方に離間して配置され、第2支持部に支持される第2固定電極を構成する金属パターンを含んで形成し、第1固定電極,可動電極,ばね部,第2固定電極により、可動電極を変位させることで、第1固定電極と可動電極との距離、および第2固定電極と可動電極との距離を変化させて各々の容量を可変させる可変容量素子を構成し、第2金属パターン層の金属パターンにより、第1金属パターン層により形成する第1固定電極と第3金属パターン層により形成する可動電極との基板の上部方向の間隔を制御し、第4金属パターン層の金属パターンにより、第3金属パターン層により形成する可動電極と第5金属パターン層により形成する第2固定電極との基板の上部方向の間隔を制御する。
上記微細素子の製造方法において、可動電極の側の第1固定電極の表面および第1固定電極側の可動電極の表面の少なくとも一方に第1絶縁層を形成する第5工程を備えるようにしてもよい。また、可動電極の側の第2固定電極の表面および第2固定電極側の可動電極の表面の少なくとも一方に第2絶縁層を形成する第6工程を備えるようにしてもよい。
上記微細素子の製造方法において、第1金属パターン層は、第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第2金属パターン層は、第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第3金属パターン層は、基板の平面に平行な方向で可動電極に離間して配置され、第3支持部に支持された第3固定電極を構成する金属パターンを含んで形成し、可動電極は、基板の平面に平行な方向に変位可能とされているようにしてもよい。
上記微細素子の製造方法において、第1金属パターン層は、第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第2金属パターン層は、平面視でばね部が配置されていない領域に配置されて第3支持部の配置方向に可動電極より突出する突出部、および第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、第3金属パターン層は、基板の平面に平行な方向で可動電極に離間して配置され、第3支持部に支持されて可動電極の基板より離間する方向への変位とともに移動する突出部を係止するための係止部を構成する金属パターンを含んで形成するようにしてもよい。
本発明に係る微細素子は、基板の上に形成された複数の金属パターンを含んで形成された第1金属パターン層と、基板から見て第1金属パターン層の上に配置されて複数の金属パターンを含んで形成された第2金属パターン層と、基板から見て第2金属パターン層の上に配置されて複数の金属パターンを含んで形成された第3金属パターン層と、基板から見て第3金属パターン層の上に配置されて複数の金属パターンを含んで形成された第4金属パターン層と、基板から見て第4金属パターン層の上に配置されて複数の金属パターンを含んで形成された第5金属パターン層とを備え、第1金属パターン層は、第1固定電極,第1固定電極の周囲に配置される第1支持部,および第1支持部の周囲に配置される第2支持部を構成する金属パターンを含み、第2金属パターン層は、一端が第1支持部に支持されるばね部および第2支持部を構成する金属パターンを含み、第3金属パターン層は、基板から見て第1固定電極の上方に離間して基板の法線方向に変位可能とされてばね部の他端に支持された可動電極、および第2支持部を構成する金属パターンを含み、第4金属パターン層は、第2支持部を構成する金属パターンを含み、第5金属パターン層は、基板から見て可動電極の上方に離間して配置され、第2支持部に支持される第2固定電極を構成する金属パターンを含み、第1固定電極,可動電極,ばね部,第2固定電極により、可動電極を変位させることで、第1固定電極と可動電極との距離、および第2固定電極と可動電極との距離を変化させて各々の容量を可変させる可変容量素子が構成され、第2金属パターン層の金属パターンにより、第1金属パターン層により形成する第1固定電極と第3金属パターン層により形成する可動電極との基板の上部方向の間隔が設定され、第4金属パターン層の金属パターンにより、第3金属パターン層により形成する可動電極と第5金属パターン層により形成する第2固定電極との基板の上部方向の間隔が設定されている。
上記微細素子において、可動電極の側の第1固定電極の表面および第1固定電極側の可動電極の表面の少なくとも一方に形成された第1絶縁層を備えるようにしてもよい。また、可動電極の側の第2固定電極の表面および第2固定電極側の可動電極の表面の少なくとも一方に形成された第2絶縁層を備えるようにしてもよい。
上記微細素子において、第1金属パターン層は、第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含み、第2金属パターン層は、第3支持部を構成する金属パターンを含み、第3金属パターン層は、基板の平面に平行な方向で可動電極に離間して配置され、第3支持部に支持された第3固定電極を構成する金属パターンを含んでいるようにしてもよい。
上記微細素子において、第1金属パターン層は、第1固定電極の周囲に配置される第4支持部を構成する金属パターンを含み、第2金属パターン層は、平面視でばね部が配置されていない領域に配置されて第4支持部の配置方向に可動電極より突出する突出部、および第4支持部を構成する金属パターンを含み、第3金属パターン層は、基板の平面に平行な方向で可動電極に離間して配置され、第4支持部に支持されて可動電極の基板より離間する方向への変位とともに移動する突出部を係止するための係止部を構成する金属パターンを含んでいるようにしてもよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、所望とする性能の加速度センサが、製造ばらつきや製造コストを抑制した状態で作製できるという優れた効果が得られる。
図1Aは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Bは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Cは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Dは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Eは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Fは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Gは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Hは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Iは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図1Jは、本発明の実施の形態における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。 図2Aは、本発明の実施の形態における微細素子の構成を模式的に示す断面図である。 図2Bは、本発明の実施の形態における微細素子の構成を模式的に示す平面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す断面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す断面図である。 図4Aは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す断面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す平面図である。 図5Aは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す断面図である。 図5Bは、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す平面図である。 図6は、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態における他の微細素子の構成を模式的に示す平面図である。 図8は、従来の微細素子の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1A〜図1Jは、本発明の実施の形態1における微細素子の製造方法を説明するための途中工程における状態を模式的に示す断面図である。以下では、可変容量素子を構成する微細素子として静電容量式加速度センサを例に説明する。
まず、図1Aに示すように、基板101の上に絶縁層102を形成する。例えば、基板101は、シリコンなどの半導体基板であり、例えば、よく知られた集積回路が形成され、この集積回路を覆うように絶縁層102が形成されている。例えば、この集積回路に、絶縁層102に形成された貫通配線により、以下に説明する微細素子(可変容量素子)が接続される。
絶縁層102は、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの、公知の成膜法により形成すればよい。また、絶縁層102は、シリコンかなる基板101を熱酸化することで形成してもよい。例えば、熱酸化法により、厚さ0.5μm程度の酸化シリコンなる絶縁層102と形成すればよい。
次に、図1Bに示すように、絶縁層102の上にシード層103を形成する。シード層103は、絶縁層102の側に絶縁層102との密着性を向上させるための密着層を備えている。下層の密着層は、例えば、層厚0.1μmのTi層から構成し、この上に層厚0.07μmのAu層を形成すればよい。これらは、例えば、よく知られた真空蒸着法により形成すればよく、Ti層は成膜レート40nm/minで形成し、Au層は成膜レート30nm/minで形成すればよい。なお、密着層は、Crなどの他の金属から構成してもよい。上層は、Auに限らず、NiやCuなどの他の金属から構成してもよい。
以上のようにシード層103を形成した後、シード層103の上に複数の金属パターン104a,104b,104cを備える第1金属パターン層104を形成する。金属パターン104aは、第1固定電極を構成する部分となり、金属パターン104bは、第1固定電極の周囲に配置される第1支持部を構成する部分となり、金属パターン104cは、第1支持部の周囲に配置される第2支持部を構成する部分となる。
例えば、シード層103の上に公知のフォトリソグラフィー技術によりレジストパターンを形成し、次いで、露出しているシード層103の上に、例えば、電解めっき(電気めっき)法により厚さ1.5μm程度にAuを成長させる。電解めっきによるAuの成膜速度(成膜レート)は、60nm/min程度である。この後、レジストパターンを除去すれば、Auからなる厚さ1.5μmの第1金属パターン層104が形成できる。なお、Auに限らず、Ni、Cuなどの他の金属から、第1金属パターン層104を構成してもよい。
次に、図1Cに示すように、第1金属パターン層104をマスクとしてシード層103をエッチング除去し、絶縁層102の上で第1金属パターン層104の各パターンを電気的に分離する。例えば、シード層103の上層のAu層は、塩酸と硝酸とを混合したエッチング液を用いればよい。エッチングレートは85nm/minである。また、下層(密着層)のチタン層は、フッ化水素酸水溶液を用いればよい。エッチングレートは400nm/minである。なお、上述したエッチングでは、他のエッチング液を用いるようにしてもよいことは言うまでもない。例えば、ヨウ素水溶液を用いるようにしてもよい。また、アルゴンガスのプラズマを用いたドライエッチングによりシード層のエッチングを行うようにしてもよい。
次に、図1Cに示すように、金属パターン104a,104b,104cに分離した第1金属パターン層104の間を充填する状態に犠牲層105を形成する。例えば、ポリベンゾオキサゾール(Poly Benzo Oxazole;PBO)からなる感光性樹脂を、スピンコーティング法により塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜をフォトリソグラフィー技術によりパターニングし、熱硬化した後で平坦化すれば、犠牲層105が形成できる。熱硬化の温度は310℃とすればよい。なお、感光性樹脂としては、PBOに限らず、ELPAC WPR−5100(JSR株式会社製)などを用いるようにしてもよい。
次に、図1Dに示すように、犠牲層105および第1金属パターン層104の上にシード層106を形成する。シード層106は、犠牲層105の側に犠牲層105との密着性を向上させるための密着層を備えている。下層の密着層は、例えば、層厚0.1μmのTi層から構成し、この上に層厚0.07μmのAu層を形成すればよい。これらは、前述したシード層103と同様である。
以上のようにシード層106を形成した後、図1Eに示すように、シード層106の上に複数の金属パターン107b,107cを備える第2金属パターン層107を形成する。金属パターン107bは、一端が上記第1支持部に支持されるばね部となり、金属パターン107cは、上記第2支持部を構成する部分となる。例えば、シード層106の上に公知のフォトリソグラフィー技術によりレジストパターンを形成し、次いで、露出しているシード層106の上に、例えば、電解めっき法により厚さ3μm程度のAuを成長させる。この後、レジストパターンを除去すれば、Auからなる厚さ3μmの第2金属パターン層107が形成できる。第2金属パターン層107の形成は、第1金属パターン層104の形成と同様である。
次に、図1Fに示すように、前述同様に、第2金属パターン層107をマスクとしてシード層106をエッチング除去し、犠牲層105の上で第2金属パターン層107の各パターンを電気的に分離する。次いで、金属パターン107b,107cに分離した第2金属パターン層107の間を充填する状態に犠牲層108を形成し、犠牲層108および第2金属パターン層107の上にシード層109を形成する。犠牲層108の形成は、犠牲層105の形成と同様であり、シード層109の形成は、シード層106の形成と同様であり、説明を省略する。
引き続き、前述した各金属パターン層と同様にすることで、シード層109の上に複数の金属パターン110b,110cを備える中間金属パターン層110を形成する。金属パターン110bは、上記ばね部の他端の上に配置されるスペーサとなり、金属パターン110cは、上記第2支持部を構成する部分となる(図1F)。
次に、図1Gに示すように、前述同様に、中間金属パターン層110をマスクとしてシード層109をエッチング除去し、犠牲層108の上で中間金属パターン層110の各パターンを電気的に分離する。次いで、金属パターン110b,110cに分離した中間金属パターン層110の間を充填する状態に犠牲層111を形成し、犠牲層111および中間金属パターン層110の上にシード層112を形成する。犠牲層111およびシード層112の形成は、前述同様であり、説明を省略する。
引き続き、前述した各金属パターン層と同様にすることで、シード層112の上に複数の金属パターン113a,113cを備える第3金属パターン層113を形成する。第3金属パターン層113は、厚さ5μmに形成する。金属パターン113aは、基板101から見て上記第1固定電極の上方に離間して基板101の法線方向に変位可能とされて上記ばね部の他端に支持された可動電極を構成する。実施の形態1では、上記ばね部の他端に上記スペーサを介して可動電極が支持される。また、金属パターン113cは、上記第2支持部を構成する部分となる(図1G)。
次に、図1Hに示すように、前述同様に、第3金属パターン層113をマスクとしてシード層109をエッチング除去し、犠牲層111の上で第3金属パターン層113の各パターンを電気的に分離する。次いで、複数の金属パターン113a,113cに分離した第3金属パターン層113の間を充填する状態に犠牲層114を形成し、犠牲層114および第3金属パターン層113の上にシード層115を形成する。犠牲層114およびシード層115の形成は、前述同様であり、説明を省略する。
引き続き、前述した各金属パターン層と同様にすることで、シード層115の上に、複数の金属パターン116cを備える第4金属パターン層116を形成する。第4金属パターン層115は、厚さ5μmに形成する。金属パターン116cは、上記第2支持部を構成する部分となる(図1H)。
次に、図1Iに示すように、前述同様に、第4金属パターン層116をマスクとしてシード層115をエッチング除去し、犠牲層117の上で第4金属パターン層116の各パターンを電気的に分離する。次いで、複数の金属パターン113a,113cに分離した第4金属パターン層116の間を充填する状態に犠牲層117を形成し、犠牲層117および第4金属パターン層116の上にシード層118を形成する。犠牲層117およびシード層118の形成は、前述同様であり、説明を省略する。
引き続き、前述した各金属パターン層と同様にすることで、シード層118の上に、金属パターン119aを備える第5金属パターン層119を形成する。第5金属パターン層119は、厚さ5μmに形成する。金属パターン119aは、基板101から見て上記可動電極の上方に離間して配置され、上記第2支持部に支持される第2固定電極を構成する部分となる(図1I)。
以上のようにして各金属パターン層を形成した後、例えば、酸素プラズマを用いたドライエッチングにより、各犠牲層をエッチング除去する(図1J)。各犠牲層の除去においては、酸素プラズマに限らず、CF4と酸素など、他のガスや混合ガスを用いたプラズマを用いるようにしてもよい。
上述したことにより、図2A,図2Bに示すように、基板101(絶縁層102)の上に、第1固定電極201、第1支持部202、第2支持部203、ばね部204、可動電極206、第2固定電極207を備える静電容量式加速度センサが得られる。図2Aは、断面を示し、図2Bは平面を示している。図2Bのxx’線の断面が図2Aに示されている。
第1支持部202は、第1固定電極201の周囲に配置され、第2支持部203は、第1支持部202の周囲に配置される。ばね部204は、一端が第1支持部202に支持され、第1支持部202の他端に可動電極206が支持される。可動電極206は、基板101から見て第1固定電極201の上方に離間して基板101の法線方向に変位可能とされている。加えて、可動電極206は、基板101の平面に平行な方向にも変位可能とされている。なお、実施の形態1では、ばね部204の他端と可動電極206との間に、中間支持部205を備えている。
また、第2固定電極207は、基板101から見て可動電極206の上方に離間して配置され、第2支持部203に支持されている。第1固定電極201,可動電極206,ばね部204,第2固定電極207により、可動電極206を変位させることで、第1固定電極201と可動電極206との距離、および第2固定電極207と可動電極206との距離を変化させて各々の容量を可変させる可変容量素子(静電容量式加速度センサ)が構成されている。
ここで、図1Jと図2Aとを対比して説明する。まず、第1固定電極201は、金属パターン104aから構成され、第1支持部202は、金属パターン104bから構成され、第2支持部203の一部(実施例最下部)は、金属パターン104cから構成されている。これら各金属パターンは、第1金属パターン層104に含まれており、第1金属パターン層104が形成されている基板101に平行な同一平面上に配置されている。
ばね部204は、金属パターン107bから構成され、第2支持部203の一部(実施例2層目)は、金属パターン107cから構成されている。これら各金属パターンは、第2金属パターン層107に含まれており、第2金属パターン層107が形成されている基板101に平行な同一平面上に配置されている。
中間支持部205は、金属パターン110bから構成され、第2支持部203の一部(実施例3層目)は、金属パターン110cから構成されている。これら各金属パターンは、中間金属パターン層110に含まれており、中間金属パターン層110が形成されている基板101に平行な同一平面上に配置されている。
可動電極206は、金属パターン113aから構成され、第2支持部203の一部(実施例4層目)は、金属パターン113cから構成されている。これら各金属パターンは、第3金属パターン層113に含まれており、第3金属パターン層113が形成されている基板101に平行な同一平面上に配置されている。
第2支持部203の一部(実施例5層目最上層)は、金属パターン116cから構成されている。複数の金属パターン116cは、第4金属パターン層116に含まれており、第4金属パターン層116が形成されている基板101に平行な同一平面上に配置されている。また、第2固定電極207は、金属パターン119aから構成され、金属パターン119aは、第5金属パターン層119に含まれている。なお、上述した各金属パターン層および金属パターンは、下層のシード層を含んだものして説明している。
ここで、第1金属パターン層104,第2金属パターン層107,第3金属パターン層113,第4金属パターン層116,第5金属パターン層119は、これらの順で基板101の上に積層されている。なお、実施の形態1では、第2金属パターン層107と第3金属パターン層113とに間に、中間金属パターン層110を備えている。
この構成により、まず、第2金属パターン層107の金属パターンにより、第1金属パターン層104により形成する第1固定電極201と、第3金属パターン層113により形成する可動電極206との基板101の上部方向の間隔が設定されることになる。言い換えると、微細素子の製造においては、第2金属パターン層107の金属パターンにより、第1金属パターン層104により形成する第1固定電極201と、第3金属パターン層113により形成する可動電極206との基板101の上部方向の間隔を制御している。なお、実施の形態1では、上記間隔の設定,制御には、中間金属パターン層110の金属パターンも含まれる。
また、第4金属パターン層116の金属パターンにより、第3金属パターン層113により形成する可動電極206と、第5金属パターン層119により形成する第2固定電極207との基板101の上部方向の間隔が設定されことになる。言い換えると、微細素子の製造においては、第4金属パターン層116の金属パターンにより、第3金属パターン層113により形成する可動電極206と、第5金属パターン層119により形成する第2固定電極207との基板101の上部方向の間隔を制御している。
ここで、外部からの力Fの作用による可動電極206の変位量xについては、ばね部204のばね定数をkとすると「F=k×x・・・(1)」の関係がフックの法則により成立する。なお、変位量xは、可動電極206が基板101に近づく方向を正の値とする。
次に、第1固定電極201と可動電極206との間の静電容量値をC1とすると、「C1=ε0×ε1×S1÷(d1−x)・・・(2)」となる。また、第2固定電極207と可動電極206との間の静電容量値をC2とすると、「C2=ε0×ε1×S2÷(d2+x)・・・(3)」となる。なお、S1は、平面視で、第1固定電極201と可動電極206とが重なる面積である。また、S2は、平面視で、第2固定電極207と可動電極206とが重なる面積である。また、d1は、外部から力が加わっていない状態(初期状態)における第1固定電極201と可動電極206との距離である。d1は、初期状態における第2固定電極207と可動電極206との距離である。また、ε0は、真空の誘電率、ε1は、可動電極206周囲の流体(例えば空気)の比誘電率である。
上記式(1)、式(2)、式(3)により、C1およびC2の測定結果から、外部からの力Fを求めることができる。また、C1とC2との差分を取ることで、C1およびC2の計測時に、電圧信号に含まれるノイズによる共通の容量変化が相殺でき、高精度な容量変化が検出できるようになる。
また、外部から加わる力を加速度による力とすると、可動電極206の質量をm、加速度をaとすると、「F=m×a・・・(4)」であり、式(1)〜(4)により、C1およびC2の測定結果から、外部から加わった加速度aを求めることが可能となり、実施の形態における微細素子を、加速度センサとして機能させることができる。この場合においても、C1とC2との差分を取ることで、C1およびC2の計測時に、電圧信号に含まれるノイズによる共通の容量変化が相殺でき、高精度な測定が可能となる。
上述したように、実施の形態1によれば、可動電極206を挟んで2つの第1固定電極201,第2固定電極207を設けたので、得られる2つの静電容量変化の差分を用いることで、電圧信号に含まれるノイズによる容量変化を相殺することが可能となる。また、貼り合わせにより固定電極などを配置する工程が必要ないため、貼り合わせによる固定電極と可動電極との間の傾きなどの問題が発生しない。このように、実施の形態1によれば、所望とする性能の加速度センサが、製造ばらつきや製造コストを抑制した状態で作製できるようになる。
また、前述したように、絶縁層102の下の基板101には、例えば、集積回路が形成され、この集積回路に、絶縁層102に形成された貫通配線により、実施の形態1における微細素子(可変容量素子)が接続される。集積回路は、第1固定電極201と可動電極206との間の静電容量値、第2固定電極207と可動電極206との間の静電容量値を、電圧値または電流値として検出する電子回路を含んでいる。このように、微細素子と集積回路とを、同一の基板101に搭載することで、上記静電容量値を検出する電子回路を備える集積回路を形成した回路基板と、微細素子を形成した基板とを個別に用意する手間が省けるようになる。また、微細素子と集積回路とを同一基板上に集積することで、より小型化が可能となる。また、集積回路と微細素子とを、電気的に最短距離で接続できるので、これらの間を接続する配線に付随する寄生素子の影響が、最小限に抑制され、高精度な静電容量計測が実現できるようになる。
また、上述した実施の形態では、基板101の法線方向、言い換えると各層を積層する方向で、第1固定電極201、可動電極206、および第2固定電極207が、互いに向かい合っている。この構成では、第1固定電極201と可動電極206とによる容量、および可動電極206と第2固定電極207とによる容量を決定する1因子である電極面積は、第1固定電極201、可動電極206、および第2固定電極207の、基板平面方向の面積で決定されるものとなる。実施の形態における構造では、基板平面方向の面積を大きくすることは容易であり、従って、実施の形態によれば、検出感度を向上させることが容易である。
次に、他の形態の微細素子について説明する。以下では、固定電極と可動電極との間に絶縁層を設けている。図3A、図3Bは、本発明の実施の形態1における他の微細素子の構成を示す断面図である。
図3Aに示す微細素子では、第1固定電極201の、可動電極206を向いている表面に絶縁層(第1絶縁層)221を形成している。また、第2固定電極207の、可動電極206を向いている面に絶縁層(第2絶縁層)222を形成している。絶縁層222は、第2固定電極207に向かい合う状態に配置されている。
図3Bに示す微細素子では、可動電極206の、第1固定電極201を向いている面に絶縁層(第1絶縁層)223を形成している。また、可動電極206の、第2固定電極207を向いている面に絶縁層(第2絶縁層)224を形成している。絶縁層224は、第1固定電極201に向かい合う状態に配置されている。
例えば、絶縁層221は、図1C,図1Dを用いた説明において、シード層106を形成する前に金属パターン104aの上に形成しておけばよい。金属パターン104aの上に、例えば真空蒸着法により層厚0.1μmのチタン層を形成する。チタン層の上に、例えば、プラズマCVD法により酸化シリコン層を形成する。次いで、形成したチタン層および酸化シリコン層を、公知のリソグラフィー技術とエッチング技術とによりパターニングすることで、絶縁層221を形成する。金属パターン104aをAuから構成する場合、酸化シリコンとの間の密着性を得るために、チタン層を形成しておくとよい。
酸化シリコン層のエッチングでは、例えば、CHF4およびO2の混合ガスを用いた反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)法を用いればよい。このドライエッチングにおいては、酸化シリコンをエッチングできるガスを用いればよく、例えば、CF4およびO2の混合ガスを用いてもよい。また、チタン層のエッチングには、例えば、フッ化水素酸水溶液を用いればよい。以上のように絶縁層222を形成してから、シード層106を形成し、第2金属パターン層107を形成すればよい。
また、絶縁層222は、図1Iを用いた説明において、シード層118を形成する前に、犠牲層117の上に形成しておけばよい。犠牲層117の上に、例えば真空蒸着法により層厚0.1μmのチタン層を密着層として形成する。チタン層の上に、例えば、プラズマCVD法により酸化シリコン層を形成する。次いで、形成したチタン層および酸化シリコン層を、公知のリソグラフィー技術とエッチング技術とによりパターニングすることで、絶縁層222を形成する。また、絶縁層222を形成した後で、チタン層は除去しておく。チタン層の除去では、チタン層のエッチングと同様に、フッ化水素酸水溶液を用いればよい。
絶縁層223は、図1Fおよび図1Gを用いた説明において、前述同様に、シード層112を形成する前に、犠牲層111の上に形成しておけばよい。また、絶縁層224は、図1Hを用いた説明において、上述同様に、シード層115を形成する前に金属パターン113aの上に形成しておけばよい。
ところで、絶縁層221,223の面積は、第1固定電極201の面積とは異なる状態としてもよい。また、絶縁層222,224の面積は、可動電極206の面積とは異なる状態としてもよい。なお、上記面積は、基板101の平面に平行な面の面積である。
例えば、第1固定電極201と可動電極206との間の静電容量値C1aは、以下の式(5)により示すことができる。
Figure 0006519021
1は、絶縁層221,223の面積、S2は、第1固定電極201と可動電極206とが平面視で重なる面積、tiは、絶縁層221,223の厚さ、d1は外部からの力Fが加わっていないときの可動電極206と第1固定電極201との距離、xは可動電極206の変位量、ε0は、真空の誘電率、ε1は、可動電極206周囲の流体(例えば空気)の比誘電率、ε2は、絶縁層221,223の比誘電率である。
式(1)に示すように、絶縁層221,223の面積を変化させると、静電容量値C1aが変化する。従って、絶縁層221,223の面積を変化させることで、静電容量値C1aを任意の値に制御することが可能となる。絶縁層222,224についても同様であり、絶縁層222,224の面積を変化させることで、第2固定電極207と可動電極206との間の静電容量値を、任意の値に制御することが可能となる。
上述したように、絶縁層を用いることで、外部かの力Fが加わっておらず、x=0である場合、第1固定電極201と可動電極206との間の静電容量値C1と、第2固定電極207と可動電極206との間の静電容量値C2とが等しくなるように制御することができる。このように構成することで、C1とC2との差は、外部から加わる力により可動電極206が変位することによる静電容量値の変化分だけとなり、高精度な計測が可能となる。
なお、第1絶縁層は、可動電極206の側の第1固定電極201の表面および第1固定電極201側の可動電極206の表面の少なくとも一方に形成されていればよい。また、第2絶縁層は、可動電極206の側の第2固定電極207の表面および第2固定電極207側の可動電極206の表面の少なくとも一方に形成されていればよい。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、第1固定電極201、可動電極206,および第2固定電極207から構成したが、これに限るものではない。第1固定電極の周囲に配置される第3支持部に支持され、基板の平面に平行な方向で可動電極に離間して配置された第3固定電極を備えるようにしてもよい。
以下、図4Aおよび図4Bを用いてより詳細に説明する。図4Aは、本発明の実施の形態2における微細素子の構成を示す断面図、図4Bは、本発明の実施の形態2における微細素子の構成を示す平面図である。図4Bのxx’線の断面が図4Aに示されている。
この微細素子は、第1固定電極201の周囲に配置される第3支持部301と、基板101の平面に平行な方向で可動電極206に離間して配置され、第3支持部301に支持された第3固定電極302とを備える。第3支持部301および第3固定電極302は、基板101の平面方向に、可動電極206を挾んで2組配置している。第3固定電極302は、可動電極206、第1固定電極201、および第2固定電極207とは、電気的に独立している。他の構成は、前述した実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
第3支持部301は、第1金属パターン層104が備える金属パターンと、第2金属パターン層107が備える金属パターンとから構成されている。実施の形態2では、中間金属パターン層110も、第3支持部301を構成する金属パターンを含む。第3支持部301は、第1支持部202と同じに、第1金属パターン層104の金属パターン、および第2金属パターン層107の金属パターンから構成されている。第3支持部301は、第1支持部202と同様に、第1支持部202と同時に形成すればよい。
また、第3固定電極302は、第3金属パターン層113が備える金属パターンから構成されている。第3固定電極302は、可動電極206と同じ、第3金属パターン層113の金属パターンから構成されている。従って、第3固定電極302と可動電極206とは、基板101に平行な同一平面上に配置されている。第3固定電極302は、可動電極206と同様に、可動電極206と同時に形成すればよい。
実施の形態2によれば、可動電極206に対して外部から力が加わり、可動電極206が基板101の平面方向に変位すると、可動電極206と、第3固定電極302との距離が変化する。2つの第3固定電極302と、可動電極206との間の各々の静電容量値(C3,C4)を各々計測し、C3とC4との差分を取ることで、外部から加わった力により可動電極206が基板101平面方向に変位したことによる静電容量の変化が高精度に測定できる。従って、実施の形態2によれば、基板101の平面方向の加速度の値が、高精度に計測可能な加速度センサが実現できるようになる。
なお、上述では、平面視矩形の可動電極206の1組の対辺方向に、2つの第3固定電極302を配置するようにしたが、これに限るものではない。平面視矩形の可動電極206のもう1組の対辺方向に、可動電極206を挾んで2つの第4固定電極を配置してもよい。この場合においても、上述同様に、可動電極206,2つの第3固定電極302と同時に、2つの第4固定電極を形成すればよい。このように、第1固定電極201と第2固定電極207、2つの第3固定電極302、2つの第4固定電極を用いることで、互いに直交する3軸の加速度を検出する加速度センサが構成できる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、可動電極206の可動範囲を制限する係止部を設ける構成とした。以下、図5Aおよび図5Bを用いてより詳細に説明する。図5Aは、本発明の実施の形態3における微細素子の構成を示す断面図、図5Bは、本発明の実施の形態3における微細素子の構成を示す平面図である。図5Bのxx’線の断面が図5Aに示されている。
この微細素子は、第1固定電極201の周囲に配置される第4支持部401、および第4支持部401に支持される係止部402を備える。また、平面視でばね部204が配置されていない領域に配置され、第4支持部401の配置方向に可動電極206より突出する突出部403を備える。実施の形態3では、突出部403は、第1固定電極201の側の可動電極206の面に固定されている。突出部403は、可動電極206とともに変位する。係止部402は、可動電極206の基板110より離間する方向への変位とともに移動する突出部403を係止する。基板110より離間する方向への突出部403の所定距離以上の変位が、係止部402により係止される。
第4支持部401は、第1金属パターン層104が備える金属パターンと、第2金属パターン層107が備える金属パターンと、中間金属パターン層110が備える金属パターンとから構成されている。第4支持部401は、実施の形態1の第1支持部202と同じに、第1金属パターン層104の金属パターン、第2金属パターン層107の金属パターン、および中間金属パターン層110の金属パターンから構成されている。第4支持部401は、実施の形態1の第1支持部202と同様に、第1支持部202と同時に形成すればよい。
また、係止部402は、第3金属パターン層113が備える金属パターンから構成されている。係止部402は、可動電極206と同じ、第3金属パターン層113の金属パターンから構成されている。従って、係止部402と可動電極206とは、基板101に平行な同一平面上に配置されている。係止部402は、可動電極206と同様に、可動電極206と同時に形成すればよい。
また、突出部403は、第2金属パターン層107が備える金属パターンと、中間金属パターン層110が備える金属パターンとから構成されている。突出部403は、実施の形態1のばね部204と同じ、第2金属パターン層107の金属パターンおよび中間金属パターン層110の金属パターンから構成されている。従って、ばね部204と突出部403とは、基板101に平行な同一平面上に配置されている。突出部403は、ばね部204と同様に、ばね部204と同時に形成すればよい。
実施の形態3において、係止部402と突出部403との平面視で重なる領域間の基板101の法線方向の距離が、図5Aより明らかなように、中間金属パターン層110(およびシード層109)の厚さにより設定される。従って、可動電極206の、外部より力が加わっていない初期状態から基板101より離れる方向への変位量は、中間金属パターン層110の厚さとなる。
一方、可動電極206と第2固定電極207との間の距離(間隔)は、図1Jより明らかなように、第4金属パターン層116(およびシード層115)の厚さとなる。従って、第4金属パターン層116(およびシード層115)の厚さより、中間金属パターン層110(およびシード層109)の厚さを薄くしておけば、基板101より離間する方向へ、可動電極206が過剰に変位しても、可動電極206が第2固定電極207に接触する前に、突出部403が係止部402に係止される。この結果、過剰な変位による可動電極206の第2固定電極207への接触が防止できる。
また、同様に、基板101に近づく方向へ可動電極206が過剰に変位しても、可動電極206が第1固定電極201に接触する前に、突出部403が、基板101(絶縁層102)に接触する。この結果、過剰な変位による可動電極206の第1固定電極201への接触が防止できる。
また、突出部403を備えることで、可動電極206やばね部204が、周囲の構造体と直接接触することが防げるので、作製した微細素子の機械的な破壊が抑制できるようになり、信頼性の高い微細素子が実現できる。
ところで、図6に示すように、同一の基板601の上に、複数の微細素子602を配置するようにしてもよい。このように複数の微細素子602を用いることで、1回の測定で複数の静電容量検出が可能となる。これにより、単一の微細素子の場合に比較し、検出時間の短縮、測定精度の向上が見込める。また、複数の微細素子602を用いることで、いずれかの微細素子602が破損しても、他の動作可能な微細素子602により測定が可能であるため、製品の歩留まり向上に寄与し、また信頼性向上が見込める。
また、図7に示すように、同一の基板701の上に、素子寸法が異なる微細素子702,微細素子703,微細素子704を配置してもよい。微細素子702,微細素子703,微細素子704は、各々可動電極および固定電極の重なる面積が異なっている。このように構成することで、1回の測定で、上記面積に比例した静電容量検出変化が検出でき、外部から加わる力の大きさに応じて適切に静電容量値が選択でき、測定精度を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明では、第2金属パターン層の金属パターンにより、第1金属パターン層により形成する第1固定電極と第3金属パターン層により形成する可動電極との基板の上部方向の間隔を制御し、第4金属パターン層の金属パターンにより、第3金属パターン層により形成する可動電極と第5金属パターン層により形成する第2固定電極との基板の上部方向の間隔を制御するようにした。この結果、本発明によれば、所望とする性能の加速度センサが、製造ばらつきや製造コストを抑制した状態で作製できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、各電極は、平面視矩形に限るものではなく、他の形状であってもよい。また、第2固定電極は、平面視の形状が4角形、6角形、円形などの貫通孔が形成されていてもよい。また、第2固定電極は、複数の貫通孔が形成されていてもよい。また、同一の基板に、微細素子とともに集積回路が搭載されている必要は無い。
101…基板、102…絶縁層、103,106,109,112,115、118…シード層、104…第1金属パターン層、104a,104b,104c,107b,107c,110b,110c,113a,113c,119…金属パターン、107…第2金属パターン層、110…中間金属パターン層、113…第3金属パターン層、116…第4金属パターン層、119…第5金属パターン層、201…第1固定電極、202…第1支持部、203…第2支持部、204…ばね部、205…中間支持部、206…可動電極、207…第2固定電極。

Claims (10)

  1. 基板の上に第1金属パターン層を形成する第1工程と、
    前記基板から見て前記第1金属パターン層の上に第2金属パターン層を形成する第2工程と、
    前記基板から見て前記第2金属パターン層の上に第3金属パターン層を形成する第3工程と、
    前記基板から見て前記第3金属パターン層の上に第4金属パターン層を形成する第4工程と、
    前記基板から見て前記第4金属パターン層の上に第5金属パターン層を形成する第5工程と
    を備え、
    前記第1金属パターン層は、第1固定電極,前記第1固定電極の周囲に配置される第1支持部,および前記第1支持部の周囲に配置される第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第2金属パターン層は、一端が前記第1支持部に支持されるばね部および前記第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第3金属パターン層は、前記基板から見て前記第1固定電極の上方に離間して前記基板の法線方向に変位可能とされて前記ばね部の他端に支持された可動電極、および前記第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第4金属パターン層は、前記第2支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第5金属パターン層は、前記基板から見て前記可動電極の上方に離間して配置され、前記第2支持部に支持される第2固定電極を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第1固定電極,前記可動電極,前記ばね部,前記第2固定電極により、前記可動電極を変位させることで、前記第1固定電極と前記可動電極との距離、および前記第2固定電極と前記可動電極との距離を変化させて各々の容量を可変させる可変容量素子を構成し、
    前記第2金属パターン層の金属パターンにより、前記第1金属パターン層により形成する第1固定電極と前記第3金属パターン層により形成する可動電極との前記基板の上部方向の間隔を制御し、
    前記第4金属パターン層の金属パターンにより、前記第3金属パターン層により形成する可動電極と前記第5金属パターン層により形成する前記第2固定電極との前記基板の上部方向の間隔を制御する
    ことを特徴とする微細素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の微細素子の製造方法において、
    前記可動電極の側の前記第1固定電極の表面および前記第1固定電極側の前記可動電極の表面の少なくとも一方に第1絶縁層を形成する第5工程を備えることを特徴とする微細素子の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の微細素子の製造方法において、
    前記可動電極の側の前記第2固定電極の表面および前記第2固定電極側の前記可動電極の表面の少なくとも一方に第2絶縁層を形成する第6工程を備えることを特徴とする微細素子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の微細素子の製造方法において、
    前記第1金属パターン層は、前記第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第2金属パターン層は、前記第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第3金属パターン層は、前記基板の平面に平行な方向で前記可動電極に離間して配置され、前記第3支持部に支持された第3固定電極を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記可動電極は、前記基板の平面に平行な方向に変位可能とされている
    ことを特徴とする微細素子の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の微細素子の製造方法において、
    前記第1金属パターン層は、前記第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第2金属パターン層は、平面視で前記ばね部が配置されていない領域に配置されて前記第3支持部の配置方向に前記可動電極より突出する突出部、および前記第3支持部を構成する金属パターンを含んで形成し、
    前記第3金属パターン層は、前記基板の平面に平行な方向で前記可動電極に離間して配置され、前記第3支持部に支持されて前記可動電極の前記基板より離間する方向への変位とともに移動する前記突出部を係止するための係止部を構成する金属パターンを含んで形成する
    ことを特徴とする微細素子の製造方法。
  6. 基板の上に形成された複数の金属パタンを含んで形成された第1金属パターン層と、
    前記基板から見て前記第1金属パターン層の上に配置されて複数の金属パタンを含んで形成された第2金属パターン層と、
    前記基板から見て前記第2金属パターン層の上に配置されて複数の金属パタンを含んで形成された第3金属パターン層と、
    前記基板から見て前記第3金属パターン層の上に配置されて複数の金属パタンを含んで形成された第4金属パターン層と、
    前記基板から見て前記第4金属パターン層の上に配置されて複数の金属パタンを含んで形成された第5金属パターン層と
    を備え、
    前記第1金属パターン層は、第1固定電極,前記第1固定電極の周囲に配置される第1支持部,および前記第1支持部の周囲に配置される第2支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第2金属パターン層は、一端が前記第1支持部に支持されるばね部および前記第2支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第3金属パターン層は、前記基板から見て前記第1固定電極の上方に離間して前記基板の法線方向に変位可能とされて前記ばね部の他端に支持された可動電極、および前記第2支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第4金属パターン層は、前記第2支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第5金属パターン層は、前記基板から見て前記可動電極の上方に離間して配置され、前記第2支持部に支持される第2固定電極を構成する金属パターンを含み、
    前記第1固定電極,前記可動電極,前記ばね部,前記第2固定電極により、前記可動電極を変位させることで、前記第1固定電極と前記可動電極との距離、および前記第2固定電極と前記可動電極との距離を変化させて各々の容量を可変させる可変容量素子が構成され、
    前記第2金属パターン層の金属パターンにより、前記第1金属パターン層により形成する第1固定電極と前記第3金属パターン層により形成する可動電極との前記基板の上部方向の間隔が設定され、
    前記第4金属パターン層の金属パターンにより、前記第3金属パターン層により形成する可動電極と前記第5金属パターン層により形成する前記第2固定電極との前記基板の上部方向の間隔が設定されている
    ことを特徴とする微細素子。
  7. 請求項6記載の微細素子において、
    前記可動電極の側の前記第1固定電極の表面および前記第1固定電極側の前記可動電極の表面の少なくとも一方に形成された第1絶縁層を備えることを特徴とする微細素子。
  8. 請求項6または7記載の微細素子において、
    前記可動電極の側の前記第2固定電極の表面および前記第2固定電極側の前記可動電極の表面の少なくとも一方に形成された第2絶縁層を備えることを特徴とする微細素子。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の微細素子において、
    前記第1金属パターン層は、前記第1固定電極の周囲に配置される第3支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第2金属パターン層は、前記第3支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第3金属パターン層は、前記基板の平面に平行な方向で前記可動電極に離間して配置され、前記第3支持部に支持された第3固定電極を構成する金属パターンを含んでいる
    ことを特徴とする微細素子。
  10. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の微細素子において、
    前記第1金属パターン層は、前記第1固定電極の周囲に配置される第4支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第2金属パターン層は、平面視で前記ばね部が配置されていない領域に配置されて前記第4支持部の配置方向に前記可動電極より突出する突出部、および前記第4支持部を構成する金属パターンを含み、
    前記第3金属パターン層は、前記基板の平面に平行な方向で前記可動電極に離間して配置され、前記第4支持部に支持されて前記可動電極の前記基板より離間する方向への変位とともに移動する前記突出部を係止するための係止部を構成する金属パターンを含んでいる
    ことを特徴とする微細素子。
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