JP6518146B2 - 形状測定装置の原点ゲージ - Google Patents

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Description

本発明は形状測定装置の原点ゲージに関する。
形状測定装置として真円度測定装置が知られている。真円度測定装置では、測定が正確に行われるように、測定開始の前に原点校正を行う必要がある(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示される原点ゲージと、その原点ゲージを用いた原点校正の様子と、を図1に示す。
まず、プローブ14の向きを外径測定姿勢とし、プローブ14で原点ボール23をZ方向(高さ方向)にスキャンする。このようにして求めた原点ボール23の中心座標が外径測定姿勢での基準原点である。
外径測定姿勢の原点校正に続き、内径測定姿勢の原点校正を行う。すなわち、プローブ14の向きを180度回転させて姿勢を内径測定姿勢に変更し、内径測定姿勢で原点ボール23をZ方向(高さ方向)にスキャンする。このようにして求めた原点ボール23の中心座標が内径測定姿勢での基準原点である。
特許4163545号
内径測定姿勢で原点校正を行う様子を図2に再掲する。
図2では、プローブ14だけでなく、真円度測定装置1の全体を描いている。真円度測定装置1は、回転テーブル4の脇に座標測定部を有し、座標測定部がアーム10をX軸に沿って進退させるようになっている。そして、アーム10の先端にプローブ14が保持されている。
図2を見てわかるように、内径測定姿勢で原点ボール23を測定しようとすると、アーム10をかなり伸ばさなければならない。ところが、アーム10はZコラム8で片持ち梁のように支持されているので、アーム10を伸ばしすぎるとたわんだり、傾いたりする虞がある(図2中の矢印A)。
実際のところ、真円度測定装置1の測定範囲は、回転テーブル4の回転軸よりも手前側(X軸方向でプラス側)だけに設定されている。例えば図3は円筒形のワークWの内径を測定する様子を示す図である。図3に示すように、回転テーブル4が回転するわけであるから、回転テーブル4の回転軸を超えてアーム10を伸ばす必要はない。原点校正時(図2)と実際のワークWを測定するとき(図3)とでアーム10の長さが違いすぎると、アーム10のたわみの分が誤差になる虞がある。
本発明の目的は、形状測定装置の原点校正をより高精度にできる原点ゲージを提供することにある。
本発明の原点ゲージは、
形状測定装置の原点を校正するための原点ゲージであって、
円板形状の台座部と、
この台座部の上方に配設され、原点を校正するための基準球と、有し、
前記基準球は、前記台座部の中心軸線からずれた位置に配設されており、
前記基準球を前記台座部の中心軸線に直交する仮想面に投影したとき、前記中心軸線から前記基準球の中心までの距離L0が既知であり、
前記基準球を前記台座部の中心軸線上に投影したとき、前記台座部の上面から前記基準球の中心までの高さh2が既知であり、
前記基準球の半径r2が既知である
ことを特徴とする。
本発明の形状測定装置の原点校正方法は、
形状測定装置の原点校正方法であって、
前記形状測定装置は、
被測定物を載置するとともにZ軸に平行な軸を回転軸として回転可能な回転テーブルと、
被測定物を検出する測定子を有し、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸のうちのX軸に平行な方向に前記測定子を進退させて、前記測定子により前記被測定物表面に沿った倣い測定を実行する座標測定部と、を備え、前記測定子は、外側測定姿勢と内側測定姿勢とを変更可能であって、
当該原点校正方法は、
円板形状の台座部と、前記台座部の上方且つ前記台座部の中心軸線からずれた位置に配設された基準球とを備えた原点ゲージを前記回転テーブル上に載置し、
前記原点ゲージの心出しおよび水平出しを行い、
前記測定子を前記内側測定姿勢とし、
前記X軸線上であって前記回転テーブルの回転軸よりも前記座標測定部に近い側に前記基準球がくるように前記回転テーブルを回転させ、
前記測定子で前記基準球をZ方向に走査し、
前記測定子のX方向変位が最大になるときのZ座標値Z2を取得し、
このZ座標値Z2を参照してZ軸原点を校正する
ことを特徴とする。
本発明では、
前記測定子のX方向変位が最大になる前記Z座標値Z2の高さで前記測定子を一定として前記回転テーブルを回転させながら前記基準球の表面を検出し、
前記測定子のX方向変位が最大になるときの前記回転テーブルの角度θpを特定し、
前記回転テーブルの角度がθpのときの前記基準球の表面のX座標値X2を取得し、
このX座標値X2を参照してX軸原点を校正する
ことが好ましい。
本発明の原点ゲージは、
形状測定装置の原点を校正するための原点ゲージであって、
台座部と、
前記台座部の上方に配設された第1基準球と、
前記台座部の上方に配設された第2基準球と、有し、
前記台座部は円板形状であって、この台座部の中心軸上に前記第1基準球の中心があり、
前記第2基準球の中心は、前記台座部の中心軸からずれた位置にあり、かつ、前記第1基準球の中心点と前記第2基準球の中心点との相対位置関係が既知である
ことを特徴とする。
本発明では、
前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線に直交する仮想面に投影したとき、第1基準球と第2基準球とは中心間距離L0が既知である
ことが好ましい。
本発明では、
前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線上に投影したとき、前記第1基準球の中心と前記第2基準球の中心との高さの差Δhは既知である
ことが好ましい。
本発明では、
前記第2基準球は、前記台座部の外縁寄りに配設されている
ことが好ましい。
本発明では、
前記第2基準球の高さは、前記第1基準球の高さよりも低い
ことが好ましい。
本発明では、
校正対象となる前記形状測定装置は、
被測定物を載置するとともにZ軸に平行な軸を回転軸として回転可能な回転テーブルと、
被測定物を検出する測定子を有し、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸のうちのX軸に平行な方向に前記測定子を進退させて、前記測定子により前記被測定物表面に沿った倣い測定を実行する座標測定部と、を備え、前記測定子は、外側測定姿勢と内側測定姿勢とを変更可能であって、
前記第1基準球は、前記外側測定姿勢の校正用であり、
前記第2基準球は、前記内側測定姿勢の校正用である
ことが好ましい。
本発明の形状測定装置の原点校正方法は、
前記原点ゲージを用いて形状測定装置の原点を校正する原点校正方法であって、
前記測定子を外径測定姿勢にして前記第1基準球を測定した結果に基づいて外径測定姿勢の原点を校正し、
前記測定子を内径測定姿勢にして前記第2基準球を測定した結果に基づいて内径測定姿勢の原点を校正する
ことを特徴とする。
本発明では、
前記内径測定姿勢の原点は、
前記測定子を内径測定姿勢にして前記第2基準球を測定した結果と、前記第1基準球の中心点と前記第2基準球の中心点との前記相対位置関係と、を用いて校正される
ことが好ましい。
本発明の原点校正プログラムは、
前記原点ゲージのパラメータとして、
前記第1基準球の半径r1、
前記第2基準球の半径r2、
前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線に直交する仮想面に投影したときの第1基準球と第2基準球との中心間距離L0、および、
前記第1基準球の中心と前記第2基準球の中心との高さの差Δh、を格納したメモリを有するコンピュータに、
前記形状測定装置の原点校正方法を実行させる
ことを特徴とする。



背景技術を説明するための図である。 背景技術を説明するための図である。 円筒形のワークWの内径を測定する様子を示す図である。 原点ゲージの斜視図である。 原点ゲージの平面図である。 原点ゲージの側面図である。 原点校正の全体の手順を示すフローチャートである。 内径測定姿勢の原点校正の手順を示すフローチャートである。 内径測定姿勢の原点校正を行っている様子を示す図である。 内径測定姿勢の原点校正を行っている様子を示す図である。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る原点ゲージ300を図4から図6に示す。
原点ゲージ300は、台座部310と、第1基準球100と、第2基準球200と、を有する。
台座部310および第1基準球100は、基本的には先行技術(例えば特許文献1:特許第4163545号)に開示されたものと等価であるので、詳しい説明は割愛する。
簡単にだけ説明しておく。
台座部310は、真円度測定装置1の回転テーブル4上に取り外し自在に設置されるものである。台座部310は、円板状であり、その真円度および円筒度は精密に仕上げられている。さらには、上面および下面も平坦面に仕上げられており、側面311に対して、上面および下面は垂直である。すなわち、この側面311を基準に原点ゲージ300の心出しおよび水平出しを行えるようになっている。
台座部310の上部には第1基準球100が配設されている。
第1基準球100は、その中心点が台座部310の中心軸上に位置するように配置されている。すなわち、回転テーブル4上で台座部310の心出しを行うと、第1基準球100の中心点は回転テーブル4の回転軸線上に位置するようになる。
なお、第1基準球100の半径r1は、既知であり、高い精度で保証されている。さらに、台座部310の上面312と第1基準球100の中心点との間の距離h1は既知であり、高い精度で保証されている。
台座部310の上面312に脚部110が立設され、脚部110から首部120が傾斜をもって突き出ている。すなわち、首部120は、台座部310の中心軸線に対して傾斜を有する。首部120の先端に第1基準球100が取り付けられている。
ちなみに、傾斜を有する首部120で第1基準球100を支持するのは、第1基準球100の下面を開放し、第1基準球100の下面も原点校正に利用するためである。
さて、本実施形態の特徴は、第2基準球200を設けている点にある。
第2基準球200は、台座部310の上部に配設されている。すなわち、台座部310の上面312において、外縁寄りに支柱210が立設され、支柱210の先端に第2基準球200が配設されている。
第2基準球200の半径r2は、既知であり、高い精度で保証されている。さらに、第2基準球200の中心点と第1基準球100の中心点との相対位置関係は既知であり、高い精度で保証されている。
具体的には、台座部310の中心軸に沿う方向から見たとき(つまり図5の様に平面視したとき)、第2基準球200の中心点と第1基準球100の中心点との距離L0は既知であり、高い精度で保証されている。
言い換えると、水平方向において、第2基準球200と第1基準球100とは中心間距離L0が保証されている。
また、台座部310の上面312と第2基準球200の中心点との間の距離h2は既知であり、高い精度で保証されている。
台座部310の上面と第1基準球100の中心点との間の距離h1は既知であるので、結果として、第1基準球100の中心点と第2基準球200の中心点との間の高さ(Z方向)の差Δh(=h1−h2)は既知となる。
なお、第2基準球200の高さH2はできる限り低くすることが好ましい。
図6に示すように、第1基準球100の高さH1よりも第2基準球200の高さH2を低くすることが好ましい。第2基準球200の中心点の高さh2を正確に保証しなければならない都合上、第2基準球200の高さH2を低くした方が管理しやすい。加えて、支柱210が短い方が線膨張も小さいというメリットもある。
また、先述のように、第1基準球100の下面も原点校正に利用するので、第1基準球100の下にプローブ14が進入できるように、第1基準球100はある程度の高さH1が必要である。その一方、第2基準球200による校正は第2基準球200の側面のみを用いるので、第2基準球200の高さを高くする必要はない。むしろ、プローブ14が第2基準球200の頭を越えて第1基準球100にアプローチする場合のことを考えると(図6中の矢印B)、第2基準球200の高さはなるべく低い方がよい。
(校正手順)
原点ゲージ300を用いた原点校正の手順を説明する。
図7は、原点校正の全体の手順を示すフローチャートである。
まず、原点ゲージ300を回転テーブル4上に設置する(ST100)。このとき、できる限り、台座部310の中心(すなわち第1基準球100)が回転テーブル4の回転軸上にくるようにする。
そして、原点ゲージ300の心出しおよび水平出しを行う(ST120)。すなわち、プローブ14を外径測定姿勢にし(ST110)、台座部310の側面311を測定する。
これにより、原点ゲージ300の偏心および傾斜がわかる。調整つまみ6A、6Bを回してずれを直し、原点ゲージ300の心出しおよび水平出しを正確に行っておく(ST120)。
そして、第1基準球100により、外径測定姿勢の原点校正を行う(ST200)。外径測定姿勢の原点校正(ST200)そのものは先行技術(例えば特許文献1:特許第4163545号)に開示されたものと等価である。
簡単にだけ説明しておく。
外径測定姿勢のプローブ14で第1基準球100をZ軸方向に走査する(例えば図1を参照されたい)。このとき、X方向変位が最大になる点(Z2)が外径測定姿勢のZ軸基準原点(Z0O)である。
そして、Z軸基準原点(Z0O)の高さで第1基準球100の表面を検出し、そのときのX座標値(Xr1O)を取得する。このX座標値(Xr1O)から第1基準球100の半径(r1)を減じると、外径測定姿勢のX軸基準原点(X0O)となる。
外径測定姿勢の校正が終わったら、続いて、内径測定姿勢の校正である(ST400)。
まずは、プローブ14を180度回転させて内径測定姿勢にする(ST300)。そして、第2基準球200が測定範囲内にくるようにする。より具体的には、必要であれば回転テーブル4を回転させ、第2基準球200がX軸線上(のプラス側)にくるようにする(図9参照)。
そして、第2基準球200を用いて内径測定姿勢の原点校正を行う。図8は、内径測定姿勢の原点校正の手順を示すフローチャートである。
まず、第2基準球200をZ軸方向に走査する(ST410)(図9参照)。
ちなみに、水平方向での第2基準球200と第1基準球100との中心間距離L0も既知であるし、第1基準球100の中心点と第2基準球200の中心点との間の高さ(Z方向)の差Δh(=h1−h2)も既知である。したがって、第1基準球100の位置が分かっていれば第2基準球200の位置もほぼわかる。そこで、第2基準球200の測定開始点は予めセットしておき、外径測定姿勢の原点校正の後、プローブ14を第2基準球200の測定開始点に自動的に移動させるようにすればよい。測定開始点までプローブ14を移動させた後、第2基準球200を自動サーチするようにすれば(X軸に沿ってプローブ14を移動させれば)、プローブ14は第2基準球200を確実に探知することができる。
第2基準球200をZ軸方向に走査し、このとき、X方向変位が最大になる点(Z2)をサーチする(ST420)。そして、内径測定姿勢のZ軸原点(Z0I)を校正する(ST430)。
内径測定姿勢のZ軸原点(Z0I)は、Z0I=Z2−h2+h1、で校正される。
次は、内径測定姿勢のX軸原点を校正する。
先ほど取得したX方向変位が最大になる点(Z2)に戻り、Z=Z2で第2基準球200を部分円測定する(図10参照)。すなわち、回転テーブル4を回転させながら、X方向変位がピークになるテーブル角度θpをサーチする(ST450)。
θpを特定できたら、Z=Z2を維持したまま、角度θpで第2基準球200の表面を検出し、X座標値X2を取得する(ST460)。そして、内径測定姿勢のX軸原点(X0I)を校正する(ST470)。
内径測定姿勢のX軸原点(X0I)は、X0I=X2+r2−L0、で校正される。
このような本実施形態によれば次の効果を奏する。
原点ゲージ300は、第1基準球100とは別に第2基準球200を有している。第2基準球200は真円度測定装置1の測定範囲内にあるので、第2基準球を用いて正確に内径測定姿勢の原点校正を行うことができる。つまり、回転テーブル4の回転軸を超えて無理にアーム10を伸ばす必要はなくなるため、アーム10のたわみなどの誤差要因を排除することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、原点ゲージ300は第1基準球100と第2基準球200との両方を有していたが、内径測定姿勢の校正を専用とする原点ゲージとするのであれば、第1基準球100は無しにして、台座部310に第2基準球200が設けられているだけのシンプルな構成であってもよい。
すでに従来タイプ(例えば図1)の原点ゲージを保有しているユーザにとっては、第1基準球100と第2基準球200との両方が付いた原点ゲージは、第1基準球の部分が冗長であるとも考えられる。
従来タイプ(例えば図1)の原点ゲージを外径測定姿勢および横姿勢の校正用とし、第2基準球200だけを有するタイプの原点ゲージを内径測定姿勢の校正用とし、ワークに応じて使い分けてもよい。
第1実施形態のように第1基準球100と第2基準球200との両方があると、第1基準球の下面を用いた横姿勢の校正時に第2基準球をうまく避けなければならないという手間が少し生じる。この点、それぞれの専用ゲージとしておけば、前記のような手間は生じなくなる。
なお、第2基準球だけを有する原点ゲージを用いる場合、上記実施形態の説明を適宜読み替えて頂き、例えば、原点校正に必要な既知の値として、中心軸線から第2基準球200の中心までの距離L0、台座部310の上面から第2基準球200の中心までの高さh2、および、第2基準球200の半径r2、が分かっていればよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施形態では、真円度測定装置の原点校正を例示したが、本発明は、回転テーブルを有する形状測定装置(例えば、輪郭測定機、表面粗さ測定機(表面性状測定機)など)の原点校正に広く適用できる。したがって、形状測定装置の測定対象は、外径/内径に限らず、ワークの外側面/内側面である。
原点ゲージの心出し/水平出し(ST120)もオートでできるのであるから、原点ゲージを回転テーブルにセット(ST100)した後の校正手順はすべて校正プログラムとして自動化してしまってもよい。
ST120以降の校正手順を校正プログラムとし、原点ゲージのパラメータ(r1、r2、Δh、L0)をメモリに格納しておけば、コンピュータ(ホストコンピュータ)による自動制御で形状測定装置の原点校正を自動化できる。
この場合、校正プログラムの供給方法は限定されない。校正プログラムを記録した(不揮発性)記録媒体をコンピュータに直接差し込んでプログラムをインストールしてもよく、記録媒体の情報を読み取る読取装置をコンピュータに外付けし、この読取装置からコンピュータにプログラムをインストールしてもよく、インターネット、LANケーブル、電話回線等の通信回線や無線によってコンピュータに供給されてもよい。
1…真円度測定装置、4…回転テーブル、8…Zコラム、10…アーム、14…プローブ、23…原点ボール、
100…第1基準球、110…脚部、120…首部、
200…第2基準球、210…支柱、
300…原点ゲージ、
310…台座部、311…側面、312…上面。

Claims (11)

  1. 形状測定装置の原点校正方法であって、
    前記形状測定装置は、
    被測定物を載置するとともにZ軸に平行な軸を回転軸として回転可能な回転テーブルと、
    被測定物を検出する測定子を有し、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸のうちのX軸に平行な方向に前記測定子を進退させて、前記測定子により前記被測定物表面に沿った倣い測定を実行する座標測定部と、を備え、前記測定子は、外側測定姿勢と内側測定姿勢とを変更可能であって、
    当該原点校正方法は、
    円板形状の台座部と、前記台座部の上方且つ前記台座部の中心軸線からずれた位置に配設された基準球とを備えた原点ゲージを前記回転テーブル上に載置し、
    前記原点ゲージの心出しおよび水平出しを行い、
    前記測定子を前記内側測定姿勢とし、
    前記X軸線上であって前記回転テーブルの回転軸よりも前記座標測定部に近い側に前記基準球がくるように前記回転テーブルを回転させ、
    前記測定子で前記基準球をZ方向に走査し、
    前記測定子のX方向変位が最大になるときのZ座標値Z2を取得し、
    このZ座標値Z2を参照してZ軸原点を校正する
    ことを特徴とする形状測定装置の原点校正方法。
  2. 請求項1に記載の形状測定装置の原点校正方法において、
    前記測定子のX方向変位が最大になる前記Z座標値Z2の高さで前記測定子を一定として前記回転テーブルを回転させながら前記基準球の表面を検出し、
    前記測定子のX方向変位が最大になるときの前記回転テーブルの角度θpを特定し、
    前記回転テーブルの角度がθpのときの前記基準球の表面のX座標値X2を取得し、
    このX座標値X2を参照してX軸原点を校正する
    ことを特徴とする形状測定装置の原点校正方法。
  3. 形状測定装置の原点を校正するための原点ゲージであって、
    台座部と、
    前記台座部の上方に配設された第1基準球と、
    前記台座部の上方に配設された第2基準球と、有し、
    前記台座部は円板形状であって、この台座部の中心軸上に前記第1基準球の中心があり、
    前記第2基準球の中心は、前記台座部の中心軸からずれた位置にあり、かつ、前記第1基準球の中心点と前記第2基準球の中心点との相対位置関係が既知である
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  4. 請求項3に記載の原点ゲージにおいて、
    前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線に直交する仮想面に投影したとき、第1基準球と第2基準球とは中心間距離L0が既知である
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の原点ゲージにおいて、
    前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線上に投影したとき、前記第1基準球の中心と前記第2基準球の中心との高さの差Δhは既知である
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の原点ゲージにおいて、
    前記第2基準球は、前記台座部の外縁寄りに配設されている
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の原点ゲージにおいて、
    前記第2基準球の高さは、前記第1基準球の高さよりも低い
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  8. 請求項3から請求項7のいずれかに記載の原点ゲージにおいて、
    校正対象となる前記形状測定装置は、
    被測定物を載置するとともにZ軸に平行な軸を回転軸として回転可能な回転テーブルと、
    被測定物を検出する測定子を有し、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸のうちのX軸に平行な方向に前記測定子を進退させて、前記測定子により前記被測定物表面に沿った倣い測定を実行する座標測定部と、を備え、前記測定子は、外側測定姿勢と内側測定姿勢とを変更可能であって、
    前記第1基準球は、前記外側測定姿勢の校正用であり、
    前記第2基準球は、前記内側測定姿勢の校正用である
    ことを特徴とする原点ゲージ。
  9. 請求項3から請求項8のいずれかに記載の原点ゲージを用いて形状測定装置の原点を校正する形状測定装置の原点校正方法であって、
    前記測定子を外径測定姿勢にして前記第1基準球を測定した結果に基づいて外径測定姿勢の原点を校正し、
    前記測定子を内径測定姿勢にして前記第2基準球を測定した結果に基づいて内径測定姿勢の原点を校正する
    ことを特徴とする形状測定装置の原点校正方法。
  10. 請求項9に記載の形状測定装置の原点校正方法において、
    前記内径測定姿勢の原点は、
    前記測定子を内径測定姿勢にして前記第2基準球を測定した結果と、前記第1基準球の中心点と前記第2基準球の中心点との前記相対位置関係と、を用いて校正される
    ことを特徴とする形状測定装置の原点校正方法。
  11. 前記原点ゲージのパラメータとして、
    前記第1基準球の半径r1、
    前記第2基準球の半径r2、
    前記第1基準球と前記第2基準球とを前記台座部の中心軸線に直交する仮想面に投影したときの第1基準球と第2基準球との中心間距離L0、および、
    前記第1基準球の中心と前記第2基準球の中心との高さの差Δh、を格納したメモリを有するコンピュータに、
    請求項9または請求項10に記載の形状測定装置の原点校正方法を実行させる原点校正プログラム。
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