JP6513974B2 - 充電器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機等の電子機器の二次電池を充電する充電器に関する。
消費電流の大きなスマートフォンの普及により、ヘビーユーザーは携帯電話機に充電器を装着して使用する。携帯電話機の二次電池を充電器により充電するために、予め充電器に内蔵された内蔵電池を充電するものがある(特許文献1)。
充電器の内蔵電池を充放電する充放電回路をバイパスするバイパス回路を有し、外部直流電源(AC/DCコンバータ等)からの電力を、バイパス回路を介して携帯電話機の二次電池に直接供給する充電器も提案されている(特許文献2)。これにより、内蔵電池の充電よりも携帯電話機の二次電池を優先して充電させることができる。
充電器の充放電回路として、携帯電話機の二次電池と、充電器の内蔵電池とを、同時にあるいは順番に充電するものが提案されている(特許文献3)。
特開2007−049828号公報(要約) 特開2007−110820号公報(要約) 特開平10−275635号公報(要約)
特許文献2の技術は、必ずしも充電器の内蔵電池を充電することなく、バイパス回路を介して携帯電話機の二次電池を充電させることができる点で、特許文献1の技術よりも優れている。しかし、特許文献2の図1のバイパスFET6と充電制御FET5−1は相補的にオンするので(0028)、携帯電話機の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電することはできない。しかも、特許文献2の技術では、充放電経路の切り替えとして、特許文献2の図1に記載された3つのスイッチ(FET5−1,5−2,6)が必須となる。
一方、特許文献3には、充電器の充放電回路が、携帯電話機の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電する旨が記載されている(要約、請求項1及び0007)。ここで、特許文献3の図2または図3には、電子機器1内の電池7の充電を制御する充電制御スイッチS4と、充電器2内の電池4の充電を制御する充電制御スイッチS5が設けられている。携帯電話機の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電するためには、スイッチS4,S5を同時にオンさせなければならない。特許文献3においてスイッチS4,S5が同時にオンされる動作は、段落0023の後段に唯一記載されている。しかし、段落0023の後段の動作は、特許文献3の図1に示された電子機器1内に設けられたスイッチS3をオフして電子機器1内の電池7への充電を停止した後の動作である。このときにスイッチS5がオンとなって充電器2内の電池4の充電が再開されている間に、スイッチS4のオン状態が維持されていても、電子機器1の動作上必要な直流電力が供給できるだけで、電子機器1内の電池7は充電されない。従って、特許文献3の要約、請求項1及び0007の記載は実施例にサポートされたものではなく、特許文献3は携帯電話機の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電する技術を開示したものではない。また、特許文献3は、電子機器1内に設けられたスイッチS3を充電器2が制御する必要がある上、充電制御のためのスイッチS3,S4,S5以外に、充放電経路の切り替えのために3つのスイッチS1,S2,S6を必須としている。
本発明の幾つかの態様は、電子機器内の二次電池への充電を優先させながら、同時に充電器の内蔵電池を充電することができる充電器を提供することを目的とする。
本発明の他の態様は、電子機器内の二次電池及び充電器の内蔵電池のいずれか一つを充電し、あるいは2つを同時に充電するために充電経路を切り替えるスイッチの数を低減した充電器を提供することを目的とする。
本発明のさらに他の態様は、電子機器内の二次電池を長寿命化することができる充電を定期的かつ自動的に実施することができる充電器を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、
DC電力が入力される入力部と、
内蔵電池と、
電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
を有し、
前記充放電回路は、前記出力端子を介して前記二次電池を充電するための第1充電電流の電流値に基づいて、前記内蔵電池を充電する第2充電電流を前記第1充電電流と同時に流すか否かを決定する充電器に関する。
本発明の一態様によれば、電子機器内の二次電池と内蔵電池とを同時に充電できるか否かを、出力端子を介して電子機器の二次電池を充電するための第1充電電流の電流値に基づいて決定している。例えば、電子機器の二次電池が満充電に近づく充電後期では、第1充電電流の電流値は自ずと小さくなる。よって、充放電回路は、DC電力の全部を電子機器内の二次電池を充電するための第1充電電流に割り当てることなく、内蔵電池を充電する第2充電電流に割り当てることができる。また、電子機器の種別によっては、それにより決定される第1充電電流及び前記第2充電電流の電流値の合計が、DC電力の最大供給電流値よりも小さい場合には充電当初から電子機器内の二次電池と内蔵電池とを同時に充電することができる。電子機器内の二次電池の放電容量(Ah:アンペアアワー)は使用により消費されるので、電子機器内の二次電池を第1充電電流で優先的に充電する一方で、充電器の内蔵電池も同時に充電することができる。これにより、電子機器内の二次電池と同時にそのバックアップ電池(充電器の内蔵電池)を充電することができる。なお、入力部は、外部のAC/DCコンバーターまたはDC/DCコンバーターよりDC電力が入力されるDC電力入力端子とするもの、あるいは外部AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバーターを内蔵するもの等とすることができる。
(2)本発明の一態様では、
前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
を含み、
前記充放電回路は、前記第2配線に流れる前記第1充電電流の電流値に基づいて、前記第3配線に流れる前記第2充電電流を制御することができる。
このように、充放電回路は、第2配線に流れる第1充電電流の電流値に基づいて、第1配線から分岐される第3配線に流れる第2充電電流を制御することで、内蔵電池の充電よりも電子機器の充電を優先させることができる。
(3)本発明の一態様では、
前記第1配線及び前記第3配線の一方に設けられた第1スイッチと、
前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
をさらに有し、
前記充放電回路は、前記第1,第2スイッチを導通させて、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電することができる。
こうすると、第1スイッチは内蔵電池への充電経路を成立させ、第2スイッチは電子機器内の二次電池の充電経路を成立させるので、第1,第2スイッチを導通させることで、電子機器内の二次電池と、充電器の内蔵電池とを同時に充電することができる。
(4)本発明の一態様では、
前記充放電回路は、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電する前に、前記第1,第2スイッチを導通させ、かつ、前記第2充電電流を零として、前記二次電池を充電することができる。
こうすると、二次電池を全容量(最大放電容量Ah)のうちの所定割合(例えば90%以上)まで充電した後に、電子機器内の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電して、二次電池を全容量(100%)に向かうように継続して充電することができる(DC電力入力がある場合の通常モードまたはMAXモード)。
(5)本発明の一態様では、
前記充放電回路は、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電した後に、前記第1スイッチを導通させ、前記第2スイッチを非導通として、前記内蔵電池を充電することができる。
こうすると、電子機器内の二次電池と充電器の内蔵電池とを同時に充電して、電子機器内の二次電池を全容量のうちの所定割合(例えば80%〜90%)まで充電した後に、充電器の内蔵電池のみを単独充電することができる(DC電力入力がある場合のECOモード)。電子機器内の二次電池を全容量(100%)まで充電することは、電池寿命を短くするので好ましくないからである。
(6)本発明の一態様では、
前記充放電回路は、前記内蔵電池に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記第1スイッチを導通状態から非導通状態に切り換えることができる。
充電電流は、内蔵電池の容量が全容量(最大放電容量Ah)量のうちの所定割合(例えば80%以上)を超えると減少する。よって、内蔵電池に流れる電流を検出することで、第1スイッチを導通状態から非導通状態に切り換えて内蔵電池の充電を停止することができる。内蔵電池の全容量のうちの例えば80%〜90%まで充電した後に、内蔵電池の充電を停止することで、充電器の内蔵電池の寿命を伸ばすことができる。
(7)本発明の一態様では、
前記第1スイッチは、前記第1配線に設けられ、
前記充放電回路は、前記入力部に前記DC電力が入力されない時は、前記第1スイッチを非導通とし、前記第2スイッチを導通させて、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電することができる。
こうすると、充電器の内蔵電池から電子機器の二次電池への充電経路(内蔵電池からの放電経路)も、第1,第2スイッチの切り換えで実現できる。従来、DC電力による電子機器内の二次電池の充電と、充電器の内蔵電池の充電と、充電器の内蔵電池からの放電による電子機器内の二次電池の充電とを行うには、経路の切り換えに3つ以上のスイッチを要していた。本態様によると経路切り換えスイッチは2つで済み、従来と比較して部品点数が減少する。なお、充電器の内蔵電池からの放電は、充電器に設けられた操作部からの指示を待って開始するか、あるいは次に述べるように定期的に開始させることができる。
(8)本発明の一態様では、
前記第1スイッチは、前記第1配線に設けられ、
前記充放電回路は、前記入力部に前記DC電力が入力されない時であって、前記第1,第2スイッチが共に非導通状態の時に、所定時間毎に、前記第2スイッチを導通させて、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電し、前記出力端子に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記第2スイッチを導通状態から非導通状態に切り換えることができる。
こうすると、充電器の内蔵電池からの放電を定期的に開始させることができ、かつ、出力端子に流れる電流を検出して放電を停止させることができる。
(9)本発明の他の態様は、
DC電力が入力される入力部と、
内蔵電池と、
前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
電子機器に接続可能であり、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
前記第1配線に設けられた第1スイッチと、
前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
を有し、
前記充放電回路は、
前記入力部からの前記DC電力に基づいて、前記二次電池及び前記内蔵電池を同時に充電し、または前記二次電池を充電する時に前記第1,第2スイッチを導通させ、
前記入力部からの前記DC電力に基づいて、前記内蔵電池を充電する時に、前記第1スイッチを導通させ、かつ、前記第2スイッチを非導通とし、
前記内蔵電池を放電させて前記二次電池を充電する時に、前記第1スイッチを非導通とし、かつ、前記第2スイッチを導通とする充電器に関する。
本発明の他の態様によれば、従来、DC電力による電子機器内の二次電池の充電と、充電器の内蔵電池の充電と、充電器の内蔵電池からの放電による電子機器内の二次電池の充電とを行うには、経路の切り換えに3つ以上のスイッチを要していた。本態様によると経路切り換えスイッチは2つで済み、従来と比較して部品点数が減少する。加えて、本発明の他の態様によれば、2つの経路切り替えスイッチを用いて、電子機器内の二次電池と内蔵電池とを同時に充電してもよい。
(10)本発明のさらに他の態様は、
DC電力が入力される入力部と、
内蔵電池と、
電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
を有し、
前記充放電回路は、前記入力部に前記DC電力が入力されない時に、所定時間毎に、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電し、充電中に前記出力端子に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記二次電池が満充電に至る前に、前記二次電池の充電を終了する充電器に関する。
本発明のさらに他の態様によれば、充電器の内蔵電池からの放電を定期的に開始させて、二次電池を充電することができ、かつ、出力端子に流れる電流を検出して、二次電池が満充電に至る前に放電を停止させることができる。二次電池を満充電(容量100%)まで充電することは電池寿命を短くするので好ましくないからである。また、二次電池を満充電まで充電させないことから、電子機器の使用により消耗する二次電池の電力を定期的にかつ自動的に充電することができる。
本発明の一実施形態に係る充電器が電子機器に装着された状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る充電器のブロック図である。 図3(A)〜図3(C)は、DC電力が供給された時の充電器の動作モードを示す図である。 携帯電話機の充電特性を示す図である。 図4とは異なる携帯電話機の充電特性を示す図である。 DC電力が供給されない時の充電器の動作モードを示す図である。 充放電回路の一例を示す回路図である。 図8(A)(B)は、内蔵電池への充電動作を示す図である。 図9(A)(B)は、内蔵電池からの放電動作を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る充電器のブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る充電器のブロック図である。 オートリピート充電の動作を示すフローチャートである。 図13(A)〜図13(C)は、二次電池の充電時間と、二次電池及び内蔵電池のトータル充電時間を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1.充電器
図1において、充電器10Aは、電子機器例えば携帯電話機1に、例えば粘着シート等を介して装着される。また、充電器10Aの出力ケーブル(充電ケーブル)11は、コネクタ等によって携帯電話機1に接続される。よって、充電器10Aは、充電器10AをAC電源又はDC電源に接続して充電する時の他、携帯電話機1を携帯する時にも、充電器10Aは携帯電話機1に常時接続されている。充電器10Aの入力ケーブル12は、充電器10AがA/Cコンバーターを内蔵する場合にはAC電源に接続され、充電器10AがA/Cコンバーターを内蔵しない場合にはDC電源に接続される。つまり、本実施形態の充電器10Aは、A/Cコンバーターを内蔵するタイプと、A/Cコンバーターを内蔵しないタイプとの、2種類のタイプに適用できる。
図2において、充電器10Aは、DC電力が入力される入力部20と、例えば充電容量が3000mAhの内蔵電池(例えばリチウムイオンポリマー電池)30と、携帯電話機1に接続され、携帯電話機1の二次電池(例えばリチウムイオン電池)2を充電するための電流を出力する出力端子40と、内蔵電池30を充放電する充放電回路50と、を有する。充電器10Aの内蔵電池30もまた二次電池であり、充放電可能である。出力端子40は、携帯電話機1の入力端子3と接続される。充電器10Aは、充電のための各種指示を入力するための操作部60と、充電残量、充電/非充電、充電モード等を表示する表示部70等をさらに有することができる。操作部60には、通常モード(MAXモード)とECOモードを切り替えるモード切り替えキーや、充電開始を指示するキー等を設けることができる。例えば充電開始キーを操作すると通常モード(MAXモード)で充電が開始され、その充電開始キーを長押しすることでECOモードに切り替えしても良い。こうすると、モード切り替えキーを別途設ける必要がない。
図2では、入力部20は、DC入力される入力端子で構成される。また図2では、入力部20の入力端子にAC/DCコンバーター100が接続され、例えば家庭用AC電源からのAC電力がDC電力に変換されて入力部20に入力される。あるいは、入力部20には例えば車載用DC電源が外付けDC/DCコンバーターを介して接続されても良い。あるいは、入力部20の入力端子の後段にAC/DCコンバーター100が内蔵されていても良い。この場合、入力端子20の入力端子にはAC電源が接続される。なお、充電器10AがAC/DCコンバーター100を内蔵するタイプでは、携帯電話機1の二次電池2を充電する充電電流が大きいと、AC/DCコンバーター100での発熱の問題が生ずる。そのため、二次電池2と内蔵電池30とを同時に充電する場合であって、トータル充電電流が大きくなる場合には、AC/DCコンバーター100を内蔵しないことが好ましい。
1.2.同時充電動作(第1充電動作)
図3(A)に示すように、充電器10Aでは、充放電回路50が、出力端子40を介して二次電池2を充電するための第1充電電流A1の電流値に基づいて、内蔵電池30を充電する第2充電電流A2を同時に流すか否かを決定している。ここで、第1充電電流A1の電流値は、図2に示すように、出力端子40に直列に接続された低抵抗R3の両端電圧V2に基づいて出力端子に流れる電流Ad1を検出して求めることができる。充放電回路50内の例えばマイクロコンピューター51(図7)での比較結果に基づいて、第2充電電流A2を流すか否かを決定することができる。こうして、二次電池2と内蔵電池30とを同時に充電することができる。
ここで、充放電回路50は、より具体的には、入力部20に入力される既知の最大直流電流(DC)と、第1充電電流A1の電流値に基づいて、第2充電電流A2を生成するか否かを決定し、生成する場合には第2充電電流A2の電流値を決定する。入力部20に入力される最大直流電流(DC)は、充放電回路50は予め知ることができる。その一例として、充電器10AがAC/DCコンバーター100を内蔵していれば、DC値は一定であり、既知となる。あるいは、AC/DCコンバーター100を内蔵していなくても、充電器10Aに接続可能なDC電源からの最大直流電流値が例えば1.3A以上との規格を設ければ、DC値は充放電回路50にとって1.3A以上と既知となる。これらの既知のDC値は、充放電回路50の記憶部に予め格納しておくことができる。第1充電電流A1の電流値が分かれば、既知のDC値から第1充電電流A1を差し引いた値がプラスであれば、その余分の電流を第2充電電流A2として、内蔵電池30に供給できる。つまり、入力部20に入力される最大直流電流(DC)=(第1充電電流A1)+(生成可能な第2充電電流A2の最大値)となる。充放電回路50が、生成する第2充電電流A2の電流値をこのように決定することで、携帯電話機1の二次電池2を、内蔵電池30より優先して充電する。つまり、充放電回路50は、まず第1充電電流A1をDC電力の範囲内で制限なく優先して流してから、DC電力の残った分を第2充電電流A2に割り当てることができる。その際には、第1充電電流A1≧第2充電電流A2とすることができ、あるいは第2充電電流A2>第1充電電流A1になる場合もある。
図2において、充電器10Aは、入力部20と分岐ノードND1とを接続する第1配線L1と、分岐ノードND1と出力端子40とを接続する第2配線L2と、分岐ノードND1と充放電回路50とを接続する第3配線L3と、を含むことができる。第1配線L1には、入力部20からの直流電流(DC)が流れる。第2配線L2には、出力端子40を介して携帯電話機1の二次電池2を充電するための電流が流れる。第3配線L3には、内蔵電池30を充電する充電電流か、あるいは内蔵電池30から放電された放電電流が流れる。二次電池2と内蔵電池30とを同時に充電する場合、充放電回路50は、第2配線L2に流れる第1充電電流A1に基づいて、第3配線L3に流れる第2充電電流A2を決定することができる。
1.3.充電経路の切り換えと各種充電動作(第2〜第4充電動作)
図2では、第1配線L1に設けられた第1スイッチSW1と、第2配線L2に設けられた第2スイッチSW2とが設けられている。経路切り替えのスイッチはこの第1,第2スイッチSW1,SW2の2つだけである。第1,第2スイッチSW1,SW2は、例えばFETで構成できる。第1,第2スイッチSW1,SW2は、充放電回路50内の例えばマイクロコンピューター51(図7)からのスイッチ切り換え信号SW1cont,SW2contによりオン/オフされる。
充放電回路50は、入力部20にDC電力が入力されたか否かを検出できる。このために、入力部20の入力端子と第1スイッチSW1との間の第1配線L1上のノードND2の電圧を、抵抗R1,R2で分圧した電圧V1が、充放電回路50内の例えばマイクロコンピューター51(図7)に入力される。なお、入力部20に電源が接続されているか否かは、表示部70を介して使用者が知ることができる。
充放電回路50は、入力部20にDC電力が入力されている時、図3(A)に示すように、第1充電電流A1の電流値に基づいて第1,第2スイッチSW1,SW2を導通させて、二次電池2と内蔵電池30とを同時に充電することができる(第1充電動作)。携帯電話機1の種別によっては、第1充電電流A1の最大電流値が、DC電力の最大供給電流値よりも小さことがある。この種別は、第1充電電流A1の電流値に基づいて決定できるため、その場合には充電当初から第1充電動作により携帯電話機1内の二次電池2と充電器10Aの内蔵電池30とを同時に充電することができる。
1.3.1.DC入力による携帯電話機の二次電池の単独充電動作(第2充電動作)
充放電回路50は、入力部20にDC電力が入力されている時、図3(A)と同じく第1充電電流A1の電流値に基づいて第1,第2スイッチSW1,SW2を導通させた状態にて、図3(B)に示すように第2充電電流A2=0に制御することができる。それにより、入力部20に入力された直流電流=第1充電電流A1を携帯電話機1に供給して、携帯電話機1の二次電池2を充電することができる(第2充電動作)。この充電動作は、例えば図3(A)に示す同時充電動作の前に実施することができる。こうすると、二次電池2を全容量(最大放電容量Ah)のうちの所定割合(例えば90%以上)まで充電した後には、第1充電電流A1の電流値が小さくなるので、電子機器1内の二次電池2と充電器10Aの内蔵電池30とを同時に充電して、二次電池2を全容量(100%)に向かうように継続して充電することができる(DC電力入力がある場合の通常モードまたはMAXモード)。携帯電話機1の種別によっては、第1充電電流A1の最大電流値が、DC電力の最大供給電流値とほぼ等しく、充電当初から第2充電電流A2を流せないものがある。この種別も、第1充電電流A1の電流値に基づいて決定できるため、その場合には充電当初は第2充電動作させ、第1充電電流A1が小さくなる充電終盤で第1充電動作に切り換えて、携帯電話機1内の二次電池2と充電器10Aの内蔵電池30とを同時に充電することができる。
ここで、電子機器1の充電状態や第1充電電流A1の電流値は、図2に示すように、出力端子40に直列に接続された低抵抗R3の両端電圧V2に基づいて出力端子に流れる電流Ad1を検出して求めることができる。充放電回路50内の例えばマイクロコンピューター
51(図7)での比較結果に基づいて、第2充電電流A2の制御を、A2=0からA2>0へ変更することができる。それにより、図3(B)の動作を終了させ、図3(A)の動作を開始させることができる。
図4及び図5は、メーカーが異なる2種の携帯電話機1の充電特性を示している。図4及び図5のいずれにおいても、携帯電話機1の二次電池2の全容量(最大放電容量Ah)の充電状態に近づくと、充電電流は減少する。そこで、二次電池2の全容量のうちの所定割合(例えば90%以上)に相当する閾値Ath2と検出電流Ad1とを比較することで、充放電回路50は図3(B)の動作の終了時期を取得することができる。
1.3.2.DC入力による充電器の内蔵電池の単独充電動作(第3充電動作)
充放電回路50は、入力部20にDC電力が入力されている時、図3(C)に示すように、第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を非導通として、内蔵電池30を充電することができる(第3充電動作)。第2スイッチSW2がオフされているので、第1充電電流A1=0となり、携帯電話機1の二次電池2は充電されない。それにより、入力部20に入力された直流電流=第2充電電流A2にて、内蔵電池30を充電することができる。
この充電動作は、例えば図3(A)に示す同時充電動作の後に実施することができる。こうすると、携帯電話機1内の二次電池2と充電器10Aの内蔵電池30とを同時に充電して、携帯電話機1内の二次電池2を全容量のうちの所定割合(例えば80%〜90%)まで充電した後に、充電器10Aの内蔵電池30のみを単独充電することができる(DC電力入力がある場合のECOモード)。携帯電話機1内の二次電池2を全容量(100%)まで充電することは、電池寿命を短くするので好ましくないからである。この場合、二次電池2の全容量のうちの所定割合(例えば80%)に相当する閾値Ath1か、あるいは90%に相当する閾値Ath2と、検出電流Ad1とを比較することで、充放電回路50は図3(A)の動作を終了させる時期を取得することができる。
図3(C)の動作を終了させるために、充放電回路50は、図2に示すように、内蔵電池30に流れる電流Ad2を検出し、充放電回路50内の例えばマイクロコンピューター51(図7)での比較結果に基づいて、第1スイッチSW1を導通状態から非導通状態に切り換えることができる。内蔵電池30も図4または図5に示す二次電池2の充電特性と同様に、充電終期に近づくと充電電流は低下するからである。内蔵電池30の全容量のうちの例えば80%〜90%まで充電した後に、内蔵電池30の充電を停止することで、充電器10Aの内蔵電池30の寿命を伸ばすことができる。
1.3.3.内蔵電池の放電による携帯電話機の二次電池の単独充電動作(第4充電動作)
充放電回路50は、図6に示すように、入力部20にDC電力が入力されない時は、第1スイッチSW1を非導通とし、第2スイッチSW2を導通させて、内蔵電池30から放電された放電電流A3に基づいて、携帯電話機1の二次電池2を充電することができる(第4充電動作)。この充電動作(放電動作)は、例えば操作部60からの操作指示を待って行うことができる。また、図6に示す充電動作は、上述した通常モード(MAXモード)では例えば100%まで充電させ、ECOモードでは80〜90%まで充電させることができる。充電動作の終了は、出力端子40に流れる検出電流Ad1を閾値と比較した比較結果に基づいて行うことができる。
さらに充放電回路50は、入力部20にDC電力が入力されない時であって、例えばECOモードでの充電終了後(第1,第2スイッチSW1,SW2が共に非導通状態の充電待機時)に、所定時間(例えば90分)毎に、図6に示すように、第2スイッチSW2を導通させて、内蔵電池30から放電された電力に基づいて、二次電池2を充電することができる(ECOモードでのオートリピート充電機能)。このとき、出力端子40に流れる電流を検出し、図4または図5に示す閾値との比較結果に基づいて、第2スイッチSW2を導通状態から非導通状態に切り換える。こうすると、二次電池2が満充電に近い状態では、内蔵電池30からの放電を直ぐに停止することができる。二次電池2が満充電に近くない状態であれば、二次電池2を所定容量まで充電させた後に内蔵電池30からの放電を停止することができる。
オートリピート充電機能について、図12のフローチャートを参照して説明する。オートリピート充電を実施するために、充放電回路50はタイマーを有するか、あるいはタイマーと接続され。ECOモードでの主充電終了後(ステップ1がYES)、タイマーが計時を開始する(ステップ2)。タイマーが所定時間の計時を完了すると(ステップ3がYES)、し、オートリピート充電機能による充電が開始される(ステップ4)。その後、ECOモードでの充電が完了(例えば二次電池2の充電量が満充電に対して85%)したか否かが判断され(ステップ5)、完了であれば充電が自動停止される(ステップ6)。ステップ5は、出力端子40に流れる検出電流Ad1を閾値と比較した比較結果に基づいて行うことができる。なお、オートリピート充電機能により充電が開始された際に、既に二次電池2の充電量がECOモードでの充電量に達していれば、ステップ6にて直ちに充電が自動停止される。
ここで、オートリピート充電により内蔵電池30の充電量が低下するので、リピート回数に制限を設けることができる。ステップ7では、リピート回数が設定値(例えば5回)に達したか否かが判断される。ステップ7での判断がYESであればオートリピート機能は終了する。ステップ7での判断がNOであれば、リピート回数が更新され(ステップ8)、その後ステップ2〜8が繰り返される。
また、オートリピート機能でのタイマー計時中に充電器10Aの出力端子40が携帯電話機1と非接続となった時は、タイマーが所定時間を計時した時点でオートリピート充電機能は解除される。タイマー計時中に充電器10Aを携帯電話機1に再接続すれば、オートリピート充電機能は継続される。この動作を実現するために、図12のステップ3,4の間に、「充電器が携帯電話機に接続されているか否か」の判断ステップを追加することができる。この判断ステップがYES(接続)であればステップ4に移行し、NO(非接続)であればオートリピート充電機能は終了する。なお、充電器10Aの出力端子40が携帯電話機1と非接続となったことは、例えば出力端子40に流れる検出電流Ad1により検出できる。
1.4.充放電回路
図7は、充放電回路50の一例を示す回路図である。充放電回路50は、マイクロコンピューター51と、第1パルス幅変調回路PWM1と、第2パルス幅変調回路PWM2と、コイルLと、ダイオードD1,D2と、コンデンサーC1,C2とを含むことができる。第1パルス幅変調回路PWM1と、コイルLと、ダイオードD1と、コンデンサーC1とで、放電制御回路が構成される。第2パルス幅変調回路PWM2と、コイルLと、ダイオードD2と、コンデンサーC2とで、充電制御回路が構成される。
図8(A)(B)は、内蔵電池30への充電動作を示している。図9(A)(B)は、内蔵電池30からの放電動作を示している。図7に示すように、マイクロコンピューター51は内蔵電池30の出力電圧を抵抗R4,R5で分圧した電圧V3と、内蔵電池30に直列に接続された低抵抗R6の両端電圧V4に基づいて、内蔵電池30に流れる電流Ad2を検出する。マイクロコンピューター51はさらに、検出電圧V3と検出電流Ad2とに基づいて、制御信号PWM2contにより第2パルス幅変調回路PWM2でのパルス幅を変更して、内蔵電池30を充電制御する。また、図7に示すように、マイクロコンピューター51はコンデンサーC1の出力電圧を抵抗R7,R8で分圧して検出した電圧V5に基づいて、制御信号PWM1contにより第1パルス幅変調回路PWM1でのパルス幅を変更して、内蔵電池30を放電制御する。図8(A)(B)では、第2パルス幅変調回路PWM2をスイッチS2で示している。第2パルス幅変調回路PWM2は、スイッチS2のオン/オフ時間を制御することでパルス幅を変更できる。同様に、図9(A)(B)では、第1パルス幅変調回路PWM1をスイッチS1で示している。第1パルス幅変調回路PWM1は、スイッチS1のオン/オフ時間を制御することでパルス幅を変更できる。
1.4.1.内蔵電池の充電動作
図8(A)に示すようにスイッチS2をオフからオンに切り換えると、コイルLに左向きの誘導起電力が生じ、図8(B)に示すようにスイッチS1をオンからオフに切り換えると、コイルLに右向きの誘導起電力が生じ、パルス幅に従ってこの動作が交互に繰り返される。図8(A)では、入力DC電圧Va−(コイルLでの誘起起電力)がコンデンサーC2に充電され、図8(B)では、コイルLでの誘起起電力がコンデンサーC2に充電される。それにより、コンデンサーC2を介して内蔵電池30に充電される。スイッチS2をオン/オフするパルス幅を変更することで、内蔵電池30の充電電流は可変される。スイッチS2をオフしたままとすれば、内蔵電池30は充電されない。こうして、図3(A)〜図3(C)に示す第1〜第3充電動作に必要な内蔵電池30の充電電流を実現できる。
1.4.2.内蔵電池の放電動作
図9(A)に示すようにスイッチS1をオフからオンに切り換えると、コイルLに右向きの誘導起電力が生じ、図9(B)に示すようにスイッチS2をオンからオフに切り換えると、コイルLに左向きの誘導起電力が生じ、パルス幅に従ってこの動作が交互に繰り返される。図9(B)に示す状態の時に、内蔵電池30の出力電圧+(コイルLでの誘起起電力)が、ダイオードD1を介してコンデンサーC1に充電される。一方、図9(A)に示す状態の時には、ダイオードD1の順方向電流よりもスイッチS1を流れる電流が主体的となると共に、コンデンサーC1からの放電はダイオードD1により防止される。図6に示す第4充電動作では、上述のようにしてコンデンサーC1に充電されたDC電圧に基づいて、携帯電話機1の二次電池2が充電される。
1.5.通常(MAX)モードとECOモードの比較
図13(A)〜図13(C)は、上述した第1〜第3充電動作を利用した通常(MAX)モードとECOモード(A,Bタイプ)でのトータル充電時間T1〜T3と、二次電池30の充電時間t1〜t3を模式的に示している。図13(A)は通常(MAX)モードでの充電時間T1を示している。通常(MAX)モードでは、二次電池2と内蔵電池30とは共に100%まで充電される。二次電池2の充電が優先され、例えば二次電池2が80〜90%まで充電される(図3(B)の第2充電動作)。その後に内蔵電池30の充電を開始され、二次電池2と内蔵電池30とが同時充電される(図3(A)の第1充電動作)。二次電池2が100%まで充電されたら(時間t1)、二次電池2の充電は終了され、内蔵電池30が100%(時間T1)になるまで単独充電される(図3(C)の第3充電動作)。
図13(B)は、携帯電話機1がAタイプであるECOモードでの充電時間T2を示している。ECOモードでは、二次電池2は例えば85%まで充電され、内蔵電池30は100%まで充電される。図13(B)では、先ず二次電池2と内蔵電池30とが同時充電される(図3(A)の第1充電動作)。この時、二次電池2の充電が優先され、例えば二次電池2の充電に1Aが割り当てられ、内蔵電池30の充電には0.4Aが割り当てられる。二次電池2が85%(時間t2)まで充電されたら、二次電池2の充電が終了される。その後は、内蔵電池30の充電に最大電流(例えば1.2A)を割り当てて充電する(図3(C)の第3充電動作)。内蔵電池30が100%(時間T2)まで充電されたら、充電動作が終了される。
図13(C)は、携帯電話機1がBタイプであるECOモードでの充電時間T3を示している。このECOモードでも、二次電池2は例えば85%まで充電され、内蔵電池30は100%まで充電される。図13(C)では、二次電池2の充電が優先され、二次電池2に例えば1.4Aの電流を供給して85%まで充電する(図3(B)の第2充電動作)。二次電池2が85%(時間t3)まで充電されたら、二次電池2の充電が終了される。その後、内蔵電池30の充電が開始され、内蔵電池30に最大電流(例えば1.2A)を割り当てて充電する(図3(C)の第3充電動作)。内蔵電池30が100%(時間T3)まで充電されたら、充電動作が終了される。
以下の表1は、図13(A)〜図13(C)に示す充電時間T1〜T3,t1〜t3を比較したものである。
Figure 0006513974
表1中の二次電池2の充電時間(t1〜t3)のうち、MAXモードでの充電時間t1を100とした場合、ECOモードでの二次電池2の充電時間t2,t3は次の表2の通りとなる。
Figure 0006513974
表2から、例えば85%まで充電するECOモードでの充電時間t2またはt3は、100%まで充電するMAXモードでの充電時間t1の60%程度であり、充電時間を40%程度短縮できる。
2.第2実施形態
図10に示す本発明の第2実施形態に係る充電器10Bは、図2に示す第1実施形態とは異なり、第1スイッチSW1を第3配線L3に配置している。この場合、図3(A)〜図3(C)及び図6に示す第1〜第4充電動作は、第1,第2スイッチSW1,SW2を次のように切り換えればよい。
図3(A)の第1充電動作:第1,第2スイッチSW1,SW2はオン。
図3(B)の第2充電動作:第1スイッチSW1はオフ、第2スイッチSW2はオン。
図3(C)の第3充電動作:第1スイッチSW1はオン、第2スイッチSW2はオフ。
図6の第4充電動作 :第1,第2スイッチSW1,SW2はオン。
ここで、図2の第1実施形態では図3(A)(B)の第1,第2充電動作でのスイッチ状態は同じであるが、図10の第2実施形態では図3(A)(B)の第1,第2充電動作でのスイッチ状態が異なる。このように、スイッチ切り換え動作が多くなる点で、第2実施形態よりも第1実施形態は優れている。
3.第3実施形態
図11に示す本発明の第3実施形態に係る充電器10Cは、第2実施形態と比較して、第3スイッチSW3を追加している。第3スイッチSW3は、図11に示す第3,第4ノードND3,ND4を接続する第4配線L4に配置している。この場合、図3(A)〜図3(C)及び図6に示す第1〜第4充電動作は、第1〜第3スイッチSW1〜SW3を次のように切り換えればよい。
図3(A)の第1充電動作:第1,第2スイッチSW1,SW2はオン、第3スイッチSW3はオフ。
図3(B)の第2充電動作:第1,第3スイッチSW1,SW3はオフ、第2スイッチSW2はオン。
図3(C)の第3充電動作:第1スイッチSW1はオン、第2,第3スイッチSW2,SW3はオフ。
図6の第4充電動作 :第1,第2スイッチSW1,SW2はオフ、第3スイッチSW3はオン。
このように、本発明の第3実施形態でも第1〜第4充電動作を実現できるが、第3スイッチSW3が増え、そのための制御信号線SW3cont(図11)も増える。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、充電器10A〜10Cは、接続された電子機器1の種別を判定するにあたり、次のように計測することができる。充電器10A〜10Cは、DC電力に基づいて電子機器1を充電する充電初期に、第1充電電流A1の電流値をM回計測する。M回の計測値のうちランダムに抜き出したN(Nは例えばMの1/5〜1/10となる整数)回に亘って基準値(例えば1.2A)以上であれば、第1タイプの電子機器1であると判定する。そうでなければ、第2タイプの電子機器1であると判定する。第2タイプの場合、充電当初から第1充電動作(同時充電)を実施すると判定できる。第1タイプであれば、充電当初は第2充電動作(電子機器1の単独充電)とし、充電終期に第1充電動作に切り換えることができる。
1 電子機器(携帯電話機)、2 二次電池、
10A,10B,10C 充電器、11 出力ケーブル、
12 入力ケーブル、20 入力部、30 内蔵電池、40 出力端子、
50 充放電回路、51 マイクロコンピューター、
100 AC/DCコンバーター、
Ad1,Ad2 検出電流、
C1,C2 コンデンサー、D1,D2 ダイオード、L コイル、
L1 第1配線、L2 第2配線、L3 第3配線、L4 第4配線、
ND1 分岐ノード、ND2 第2ノード、
ND3 第3ノード、ND4 第4ノード、
PWM1,S1 第1パルス幅変調回路、PWM2,S2 第2パルス幅変調回路、
R1〜R8 抵抗、
SW1 第1スイッチ、SW2 第2スイッチ、SW3 第3スイッチ、
V1、V2、V3、V4、V5 検出電圧

Claims (7)

  1. DC電力が入力される入力部と、
    内蔵電池と、
    電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
    前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
    前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
    前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
    前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
    前記第1配線及び前記第3配線の一方に設けられた第1スイッチと、
    前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
    を有し、
    前記充放電回路は、
    前記出力端子を介して前記二次電池を充電するための第1充電電流の電流値に基づいて、前記内蔵電池を充電する第2充電電流を前記第1充電電流と同時に流すか否かを決定し、
    前記第2配線に流れる前記第1充電電流の電流値に基づいて、前記第3配線に流れる前記第2充電電流を制御し、
    前記第1,第2スイッチを導通させて、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電し、
    前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電する前に、前記第1,第2スイッチを導通させ、かつ、前記第2充電電流を零として、前記二次電池を充電することを特徴とする充電器。
  2. DC電力が入力される入力部と、
    内蔵電池と、
    電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
    前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
    前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
    前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
    前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
    前記第1配線及び前記第3配線の一方に設けられた第1スイッチと、
    前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
    を有し、
    前記第1スイッチは、前記第1配線に設けられ、
    前記充放電回路は、
    前記出力端子を介して前記二次電池を充電するための第1充電電流の電流値に基づいて、前記内蔵電池を充電する第2充電電流を前記第1充電電流と同時に流すか否かを決定し、
    前記第2配線に流れる前記第1充電電流の電流値に基づいて、前記第3配線に流れる前記第2充電電流を制御し、
    前記第1,第2スイッチを導通させて、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電し、
    前記入力部に前記DC電力が入力されない時は、前記第1スイッチを非導通とし、前記第2スイッチを導通させて、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電することを特徴とする充電器。
  3. DC電力が入力される入力部と、
    内蔵電池と、
    電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
    前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
    前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
    前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
    前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
    前記第1配線及び前記第3配線の一方に設けられた第1スイッチと、
    前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
    を有し、
    前記第1スイッチは、前記第1配線に設けられ、
    前記充放電回路は、
    前記出力端子を介して前記二次電池を充電するための第1充電電流の電流値に基づいて、前記内蔵電池を充電する第2充電電流を前記第1充電電流と同時に流すか否かを決定し、
    前記第2配線に流れる前記第1充電電流の電流値に基づいて、前記第3配線に流れる前記第2充電電流を制御し、
    前記第1,第2スイッチを導通させて、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電し、
    前記入力部に前記DC電力が入力されない時であって、前記第1,第2スイッチが共に非導通状態の時に、所定時間毎に、前記第2スイッチを導通させて、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電し、前記出力端子に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記第2スイッチを導通状態から非導通状態に切り換えることを特徴とする充電器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記充放電回路は、前記二次電池と前記内蔵電池とを同時に充電した後に、前記第1スイッチを導通させ、前記第2スイッチを非導通として、前記内蔵電池を充電することを特徴とする充電器。
  5. 請求項において、
    前記充放電回路は、前記内蔵電池に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記第1スイッチを導通状態から非導通状態に切り換えることを特徴とする充電器。
  6. DC電力が入力される入力部と、
    内蔵電池と、
    前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
    電子機器に接続可能であり、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
    前記入力部と分岐ノードとを接続する第1配線と、
    前記分岐ノードと前記出力端子とを接続する第2配線と、
    前記分岐ノードと前記充放電回路とを接続する第3配線と、
    前記第1配線に設けられた第1スイッチと、
    前記第2配線に設けられた第2スイッチと、
    を有し、
    前記充放電回路は、
    前記入力部からの前記DC電力に基づいて、前記二次電池及び前記内蔵電池を同時に充電し、または前記二次電池を充電する時に前記第1,第2スイッチを導通させ、
    前記入力部からの前記DC電力に基づいて、前記内蔵電池を充電する時に、前記第1スイッチを導通させ、かつ、前記第2スイッチを非導通とし、
    前記内蔵電池を放電させて前記二次電池を充電する時に、前記第1スイッチを非導通とし、かつ、前記第2スイッチを導通とすることを特徴とする充電器。
  7. DC電力が入力される入力部と、
    内蔵電池と、
    電子機器に接続され、前記電子機器の二次電池を充電するための電流を出力する出力端子と、
    前記内蔵電池を充放電する充放電回路と、
    を有し、
    前記充放電回路は、前記入力部に前記DC電力が入力されない時に、所定時間毎に、前記内蔵電池から放電された電力に基づいて、前記二次電池を充電し、充電中に前記出力端子に流れる電流を検出し、検出結果に基づいて、前記二次電池が満充電に至る前に、前記二次電池の充電を終了することを特徴とする充電器。
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