JP6513493B2 - 磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴撮像(MRI:Magnetic Resonance Imaging)技術に関し、特に、磁気共鳴現象を誘起する回転磁界を生成するための高周波磁場の照射技術に関する。
MRI装置は、検査対象を横切る任意の断面内の原子核に磁気共鳴を起こさせ、発生する磁気共鳴信号からその断面内における断層像を得る医用画像診断装置である。検査対象に電磁波の一種であるラジオ波(Radio Frequency wave、以下、RF)を送信し、検査対象内の原子核のスピンを励起すると共に、その後、核スピンにより発生する核磁気共鳴信号を受信し、検査対象を画像化する。検査対象へのRFの送信は、RF送信用コイルによってなされ、検査対象からの核磁気共鳴信号の受信は、RF受信用コイルによってなされる。
近年、画像のSNR(Signal to Noise Ratio)の向上を目指して、静磁場強度が大きくなる傾向があり、静磁場強度が3T(テスラ)以上の高磁場MRI装置(超高磁場MRI装置)の普及が始まっている。しかし、静磁場強度が大きくなるほど、SNRは向上するが、撮像画像に輝度のムラが生じやすい。これは、高磁場化に伴って、磁気共鳴現象を誘起するために使用されるRFの周波数が高くなり、検査対象のサイズとの関係で、照射RF分布、およびそのRFにより生成され磁気共鳴現象を誘起する回転磁界の空間分布が不均一となるためである。これを送信感度分布(高周波磁場分布、B1分布)の不均一と呼ぶ。
1分布に不均一があると、輝度ムラが生じる。そして、この不均一が大きいと、脂肪信号を十分に抑制することができず、脂肪信号を除去する効果が不十分となることもある。
1分布の不均一を低減するRF照射方法として、「RFシミング」と呼ばれる手法がある。これは、複数のチャンネルを持つ送信用コイルを用い、各チャンネルに与えるRFパルスの位相と振幅(以下、RFパラメータと呼ぶ)を制御して、撮像領域のB1不均一を低減させる手法である(例えば、特許文献1参照)。また、傾斜磁場波形を変化させることによって、B1分布をより高精度に均一化するようなRFパラメータを算出する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
1不均一を低減するためのRFパラメータを算出する方法として、B1均一度の指標を定義し、その値を最小化する最適化問題を解く方法がある。その際のB1均一度指標としては、B1値の標準偏差(例えば、特許文献3参照)、B1最大値とB1最小値などが用いられる。
米国特許第7078901号明細書 米国特許出願公開第2003/0214294号明細書 特表2012−502683号公報
RFシミングの目的には、B1分布の不均一を低減するだけではなく、SARを抑える、脂肪信号を抑制するといったものがある。この中で、脂肪信号を抑制する場合、指標としてB1値の最大値と最小値との差を用いることが多い。B1不均一が大きく、基準のB1値から外れてしまうと、脂肪抑制ができなくなるため、その指標をできるだけ小さくするよう、RFパラメータは決定される。
1値は、撮像時に生じるノイズ成分(計測ノイズ)の影響を受けやすい。RFパラメータを決定する際、指標として標準偏差を用いると、B1値の計測点数に対して計測ノイズの入る点数が十分小さければ、計測ノイズの影響は小さい。しかしながら、脂肪信号抑制時のように、指標にB1値の最大値と最小値との差を用いる場合、計測ノイズの影響を受けて、極端に小さな値または大きな値が1つでも混入すると、RFパラメータ決定時に大きな影響を受け、最適なパラメータを得られず、画像内においても、十分脂肪が抑制できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数チャンネルを有する送信コイルを用いるMRI装置において、計測ノイズが含まれる場合であっても、目的によらず、最大の効果が得られるRFシミング技術を提供することを目的とする。
本発明は、RFシミングにおいて、計測ノイズが含まれる場合であっても、最適なRFパラメータを算出可能な最適化指標を用い、RFシミングを行う。最適化指標は、B1値に、撮像領域の位置および初期B1値の大きさの少なくとも一方に応じた重み付けを行うことにより得る。重み付けは、例えば、B値に重み付け関数を乗算することによりなされる。
本発明によれば、複数チャンネルを有する送信コイルを用いるMRI装置において、計測ノイズが含まれる場合であっても、目的によらず、最大の効果が得られるRFシミングを実現できる。
本発明の実施形態のMRI装置のブロック図である。 本発明の実施形態の送信コイルを説明するための説明図である。 本発明の実施形態の計算機の機能ブロック図である。 (A)は、本発明の実施形態の、最適化指標作成時に用いるB1値を説明するための説明図であり、(B)は、本発明の実施形態の重み付け関数例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の撮像処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の電磁シミュレーションに用いた人体モデル内の設定領域を説明するための説明図である。 (A)〜(F)は、計測ノイズが無い状態で、RFシミング無し、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、および、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、それぞれのB1分布および2値化マップを説明するための説明図である。 (A)〜(C)は、計測ノイズが無い状態で、RFシミング無し、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、および、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、それぞれの、人体モデル内のB1値のヒストグラムである。 (A)〜(F)は、計測ノイズが有る状態で、RFシミング無し、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、および、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、それぞれのB1分布および2値化マップを説明するための説明図である。 (A)〜(C)は、計測ノイズが有る状態で、RFシミング無し、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、および、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、それぞれの、人体モデル内のB1値のヒストグラムである。 (A)〜(F)は、計測ノイズが無い状態で、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、計測ノイズがある状態で、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、計測ノイズがある状態で、本実施形態の最適化指標UWSDを用いてRFシミングを行った場合、それぞれの、B1分布および2値化マップを説明するための説明図である。 (A)〜(C)は、計測ノイズが無い状態で、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合、計測ノイズがある状態で、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合、計測ノイズがある状態で、本実施形態の最適化指標UWSDを用いてRFシミングを行った場合、それぞれの、人体モデル内のB1値のヒストグラムである。 (A)〜(E)は、本発明の実施形態の重み付け関数の変形例を説明するための説明図である。
以下、本発明を適用する実施形態の一例を、図面を用いて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
[MRI装置の構成]
まず、本実施形態のMRI装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態のMRI装置100のブロック図である。
本図に示すように、本実施形態のMRI装置100は、静磁場を発生するマグネット101と、傾斜磁場を発生するコイル102と、静磁場均一度を調整するシムコイル112と、シーケンサ104と、高周波磁場(RF)を照射(送信)するRF送信用コイル(送信コイル)114と、被検体103から発生する核磁気共鳴信号を検出(受信)するRF受信用コイル(受信コイル)115と、被検体103を載置するテーブル107と、傾斜磁場電源105と、高周波磁場発生器106と、受信器108と、シム電源113と、MRI装置100の各部を制御し、撮像を実現する計算機109と、を備える。
傾斜磁場コイル102およびシムコイル112は、それぞれ傾斜磁場電源105およびシム電源113に接続される。また、送信コイル114および受信コイル115は、それぞれ、高周波磁場発生器106および受信器108に接続される。
シーケンサ104は、計算機109からの指示に従って、傾斜磁場電源105、シム電源113、および高周波磁場発生器106に命令を送り、それぞれ傾斜磁場およびRFを発生させる。RFは、送信コイル114を通じて被検体103に照射(送信)される。
RFを照射(送信)することにより被検体103から発生する核磁気共鳴信号は受信コイル115によって検出(受信)され、受信器108で検波が行われる。受信器108での検波の基準とする磁気共鳴周波数は、計算機109によりシーケンサ104を介してセットされる。
検波された信号はA/D変換回路を通して計算機109に送られ、ここで画像再構成などの信号処理が行われる。その結果は、計算機109に接続される表示装置110に表示される。検波された信号や測定条件は、必要に応じて、計算機109に接続される記憶装置111に保存される。
マグネット101とシムコイル112とシム電源113とは、静磁場空間を形成する静磁場形成部を構成する。傾斜磁場コイル102と傾斜磁場電源105とは、静磁場空間に傾斜磁場を印加する傾斜磁場印加部を構成する。また、送信コイル114と高周波磁場発生器106とは、静磁場内に配置された被検体103に高周波磁場(RF)を照射(送信)する高周波磁場送信部を構成する。受信コイル115と受信器108とは、被検体103から発生する核磁気共鳴信号を検出(受信)する信号受信部を構成する。
本実施形態の送信コイル114は、それぞれ独自に被検体103に高周波磁場(RF)を送信する複数のチャンネルを備える多チャンネルコイルとする。図2に、本実施形態の送信コイル114の例を示す。ここでは、送信コイル114が、4つのチャンネル(114a、114b、114c、114d)を備える4チャンネル(4ch)コイルである場合を例示する。
各チャンネル(114a、114b、114c、114d)から送信されるRFの振幅および位相は、個々独立に計算機109により設定される。本実施形態の高周波磁場発生器106は、計算機109からの制御に従って、各チャンネル(114a、114b、114c、114d)が備える給電点(117a、117b、117c、117d)を介し、それぞれのチャンネルに独立にRF波形(RFパルス)を送信する。なお、本図において116は、RFシールドである。
本実施形態の計算機109は、上述のように、MRI装置100の各部を制御し、撮像を実現する。本実施形態では、さらに、撮影空間の静磁場の均一度を調整する静磁場シミング処理および関心領域のB1分布の均一度を目的に応じて調整するRFシミング処理を行う。
[計算機の機能ブロック]
これらを実現するため、本実施形態の計算機109は、図3に示すように、撮像条件を設定する撮像条件設定部210と、撮像条件設定部210により設定された撮像条件に従って、画像データを収集する撮像を行う撮像部220と、を備える。また、撮像条件設定部210は、撮像位置を設定する撮像位置設定部211と、静磁場シミング処理を行う静磁場シミング部212と、RFシミング処理を行うRFシミング部213と、を備える。
計算機109が実現する各機能は、計算機109が備えるCPUが、記憶装置111に予め格納されたプログラムをメモリにロードして実行することにより実現される。
なお、各機能のうち、全部または一部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(field−programmable gate array)などのハードウェアによって実現してもよい。また、各機能の処理に用いる各種のデータ、処理中に生成される各種のデータは、記憶装置111に格納される。
以下、本実施形態の撮像条件設定部210の各部の詳細を説明する。
[撮像位置設定部]
撮像位置設定部211は、撮像位置(撮像断面)を設定する。撮像断面は、本撮像を行う前にスカウトスキャン等を実施し、得られた位置決め画像を用いて設定される。例えば、表示装置110に表示した位置決め画像上で、ユーザによる指定を受け付け、指定された位置を撮像断面として設定する。撮像断面として、部位毎に、予め定められた位置を、位置決め画像上の特徴点等を手がかりに自動的に設定してもよい。なお、撮像断面上の被検体103領域を撮像領域と呼ぶ。
[静磁場シミング部]
静磁場シミング部212では、静磁場分布を計測し、静磁場が出来る限り均一となるように調整を行う。調整は、シム電源113を介してシムコイル112を動作させることにより行う。なお、静磁場の均一度調整が不要な場合、静磁場シミング処理はおこなわなくてもよい。また、静磁場シミング部212、シム電源113、シムコイル112は、備えなくてもよい。
[RFシミング部]
本実施形態のRFシミング部213は、関心領域(ROI)内の高周波磁場分布であるB1分布の不均一を補正するよう、送信コイル114の各チャンネルから送信する高周波磁場(RF)のパラメータである高周波磁場パラメータ(RFパラメータ)を決定する。ここでは、ROI内のB1不均一を、目的に応じて低減するよう、送信コイル114の各チャンネルから送信されるRFの振幅および位相の少なくとも一方を決定する。なお、RFの振幅および位相は、特に区別する必要がない場合は、まとめてRFパラメータと呼ぶ。
本実施形態では、RFシミング部213は、最適なRFパラメータを、予め用意した最適化指標を用いて決定する。そして、本実施形態では、この指標は、B1値を用いて作成される。そして、最適化指標は、B1値の大きさに応じた重み付けを、B1値に行うことにより作成される。この重み付けは、重み付け関数によりなされる。
このため、本実施形態のRFシミング部213は、RFシミングに用いる最適化指標を作成する指標作成部232と、決定した最適化指標を用いてRFパラメータを決定するRFパラメータ決定部233と、を備える。
[指標作成部]
本実施形態では、RFシミングに用いる最適化指標として、ROI内のB1分布を最適にするとともに、計測ノイズがある場合であっても、脂肪抑制効果を最大とする指標を用いる。本実施形態の指標作成部232は、上述のように、これを実現する最適化指標を、B1分布の値を用いて作成する。
[従来の指標]
以下、本実施形態の最適化指標の説明に先立ち、RFシミングに用いられていた従来の指標を説明する。
ROI内のB1分布を最適化するためには、ROI内のB1分布の分散が最小となればよい。従って、これを実現する指標として、B1分布の標準偏差を用いる指標(以下、標準偏差指標と呼ぶ)USDがある。
標準偏差指標USDは、以下の式(1)で表される。
なお、rは空間座標を、B1(r)はB1分布を、σ(B1(r))はB1値の標準偏差を、m(B1(r))はB1平均値を、それぞれ示す。すなわち、標準偏差指標USDは規格化された標準偏差であり、標準偏差指標USDが小さいほど、値のばらつきが小さく、均一であることを示す。
また、脂肪抑制効果を最大とするためには、ROI内のB1値の最大値と最小値との差が最小となればよい。これを実現する指標として、B1分布のB1値の最大値と最小値とを用いる指標(以下、最大最小指標)UNEMAがある。
1最大値とB1最小値とを用いる指標(最大最小指標)UNEMAは、以下の式(2)で表される。
なお、max(B1)はB1最大値を、min(B1)はB1最小値を、それぞれ示す。すなわち、最大最小指標UNEMAは、規格化された、B1最大値とB1最小値の差である。最大最小指標UNEMAが小さいほど、値の差が小さく、均一であることを示す。
しかしながら、最大最小指標UNEMAは、最大値と最小値という特定の2点を用いるため、例えば、計測ノイズの影響を受けて極端に小さい値が混入すると、その指標としての精度が低下する。
[本実施形態の指標]
そこで、本実施形態では、ROI内のB1分布を最適にするとともに、計測ノイズがある場合であっても、脂肪抑制効果を最大とする最適化指標として、最小値を含む所定の範囲の値と、最大値を含む所定の範囲の値とを用いた指標を作成する。
すなわち、本実施形態の指標作成部232は、B1分布を用い、所定の閾値(第一の閾値)より小さいB1値および所定の閾値(第二の閾値)より大きいB1値を用いて最適化指標を作成する。なお、第一の閾値は、最小値以上、かつ、第二の閾値より小さい値とし、第二の閾値は、最大値以下、かつ、第一の閾値より大きい値とする。
本実施形態の最適化指標で用いるB1値を、図4(A)を用いて説明する。図4(A)において、300は、B1値の分布を示すヒストグラムである。B1値の大きさを横軸とし、各B1値の頻度(度数)を縦軸として表したものである。
本実施形態の指標作成部232は、第一の閾値321より小さい範囲331のB1値と、第二の閾値322より大きい範囲332のB1値とを用いて、最適化指標を作成する。
このような最適化指標は、B1分布のB1値に、当該B1値の大きさに応じた重み付けを行うことにより算出できる。従って、本実施形態の指標作成部232は、重み付けを行う重み付け関数w(B1)602を決定することにより、最適化指標を作成する。重み付け関数は、B1値を変数とする関数とする。
上述のような、第一の閾値321より小さい範囲331のB1値と、第二の閾値322より大きい範囲332のB1値を抽出する重み付け関数w(B1)310の一例を図4(B)に示す。本図に示す重み付け関数w(B1)310は、予め定めた第一の閾値321より小さいB1値と、前記第一の閾値321より大きい、予め定めた第二の閾値322より大きいB1値とを抽出する形状を有する。この重み付け関数w(B1)310を、B1分布に乗算することにより、上記範囲のB1値のみが抽出される。
第一の閾値321および第二の閾値322は、例えば、予め定めた固定値とし、記憶装置111に保持しておく。
なお、第一の閾値321および第二の閾値322自体も、B1値から算出する。例えば、第一の閾値321は、B1値の下位p%の値を抽出する閾値、第二の閾値322は、B1値の上位q%の値を抽出する閾値とする(p、qは予め定めた正の実数)。これらのp、qは、予め定め、記憶装置111に保持しておく。
なお、第一の閾値321および第二の閾値322は、これに限定されない。例えば、B1値の平均値(m)および標準偏差(σ)を算出し、これらを用いて定義してもよい。例えば、第一の閾値321をm−rσ、第二の閾値322をm+rσとする。
本実施形態の指標作成部232は、上述の手法で得た第一の閾値321および第二の閾値322を用いて重み付け関数w(B1)310を決定後、この重み付け関数w(B1)310を初期B1値に乗算(マスク)し、最適化指標を作成する。最適化指標UWSDは、例えば、以下の式(3)に示すように、重み付け関数w(B1)310をB1値(位置毎のB1値(B1(r))に乗算したものの標準偏差を、B1値の平均値で除算することにより得る。
式(3)に示す最適化指標UWSDは、比較的小さいB1値と比較的大きいB1値とを用いて作成した指標である。従来の最大最小指標UNEMAが、B1の最大値と最小値という、2つの値を用いて作成されていたことと比較して、最適化指標UWSDは、指標作成に用いるB1値の数が多くなる。すなわち、指標作成に用いるB1値の点数が増える。これにより、本実施形態の最適化指標UWSDは、従来の最大最小指標UNEMAに比べて計測ノイズの影響を受けにくくなる。
なお、本実施形態の指標作成部232は、上記最適化指標UWSDを、RFパラメータ決定部233によるRFパラメータ決定処理より前に作成する。
なお、重み付け関数w(B1)310を予め記憶装置111に保持し、それを用いて上記最適化指標UWSDを作成するよう構成してもよい。また、重み付け関数w(B1)310およびその重み付け関数w(B1)310を用いた上記最適化指標UWSDを、予め記憶装置111に保持しておくよう構成してもよい。この場合、指標作成部232は備えなくてもよい。後述のRFパラメータ決定部233は、記憶装置111に予め記憶されている最適化指標UWSDを用いて、RFパラメータを決定する。
[RFパラメータ決定部]
RFパラメータ決定部233は、指標作成部232が作成した最適化指標UWSDを用い、所望のB1分布を実現するRFパラメータを決定する。
本実施形態では、RFパラメータ決定部233は、上記最適化指標UWSDを最小化するよう、各RFパラメータを決定する。すなわち、RFパラメータ決定部233は、指標作成部232が作成した最適化指標UWSDを最小化する解として、RFパラメータを得る。解の算出は、種々の最適化問題の解法、例えば、最急降下法、勾配法、ニュートン法、最小二乗法、共役勾配法、線形計画法、非線形計画法、振幅および位相の値を網羅的に変化させることによって最適解を算出する法などを用いることができる。また、フィッティングなどにより、上記最適化指標UWSDを多項式で近似し、近似した関数の最小値を求めてもよい。
なお、RFシミング部213は、撮像条件として設定されたRFパラメータを、RFパラメータ決定部233が決定したRFパラメータに置き換える。そして、撮像部220は、RFシミング部213が決定したRFパラメータを用いて撮像を実行する。
[撮像処理の流れ]
以下、本実施形態の計算機109の各機能による、本実施形態のRFシミング処理を含む、撮像処理の流れを説明する。図5は、本実施形態の撮像処理の処理フローである。本実施形態の撮像処理は、ユーザによる指示により開始される。なお、ここでは、静磁場シミング処理は省略する。
まず、撮像条件設定部210は、ユーザから患者情報、撮像部位、撮像目的、撮像パラメータ、などを含む撮像条件の入力を受け付ける(ステップS1101)。次に、撮像位置設定部211は、スカウトスキャンを実施し、撮像位置を設定する(ステップS1102)。
次に、RFシミング部213は、RFシミングを行い、RFパラメータを決定する(ステップS1103)。撮像条件設定部210は、RFシミング部213が決定したRFパラメータを、撮像に用いる各チャンネルに送信するRFの振幅および位相として、他の撮像パラメータとともに撮像条件に設定する(ステップS1104)。
そして、撮像部220は、RFパラメータ決定部233により設定された撮像条件に従って、撮像を行い(ステップS1105)、処理を終了する。
<シミュレーション結果>
上記従来の2つの指標(標準偏差指標USDおよび最大最小指標UNEMA)および本実施形態の指標UWSDそれぞれによる、B1分布の均一化および脂肪抑制効果を、電磁場解析シミュレーションを用いて説明する。以下、電磁シミュレーション結果の説明において、予め定めた最適化指標を最小とするよう、RFパラメータを決定することを、当該指標を用いたRFシミング、あるいは、当該指標を用いてRFシミングを行う、などと呼ぶ。
[人体モデル]
本シミュレーションでは、数値人体モデル(Hugoモデル)を用いて、生体内に生成されるB1分布を算出し、均一化および脂肪抑制効果を確認した。このとき用いた数値人体モデルの一部401およびROI402を図6に示す。ここでは、腰椎領域403を含むSAG(サジタル)断面で、ROI402内のB1分布を最適化した。
[RF照射方法]
本シミュレーションでは、例えば、図2に示す4チャンネルの送信コイル114をモデル化して、その中に数値人体モデル401を配置し、RFを照射した。照射したRFの周波数については、3T MRI装置を想定して、128MHzとした。
また、各チャンネル(114a、114b、114c、114d)それぞれの給電点(117a、117b、117c、117d)には、以下の式(4)に示すsine波形のRF(B_ch1、B_ch2、B_ch3、B_ch4)を給電した。
なお、A1、φ1は、それぞれチャンネル114aの給電点117aに給電されるsine波形電圧の振幅および位相、A2、φ2は、それぞれチャンネル114bの給電点117bに供給される同振幅および位相、A3、φ3は、それぞれチャンネル114cの給電点117cに供給される同振幅および位相、A4、φ4は、それぞれチャンネル114dの給電点117dに供給される振幅および位相を示す。
また、RFシミング無しの照射には、標準的なRF照射手法であるQD(Quadrature Drive)照射を用いた。すなわち、A1、A2、A3、A4はすべて1、位相は、φ1=0、φ2=π/2、φ3=π、φ4=3π/2とした。
RFシミング部213が決定するRFパラメータは、各チャンネル114a、114b、114c、114dの給電点117a,117b、117c、117dにそれぞれ供給される波形電圧の振幅(A1、A2、A3、A4、および位相(φ1、φ2、φ3、φ4)の少なくとも一方である。
[シミュレーション結果]
まず、計測ノイズのない、理想的な状態で行った、従来の指標(USD、UNEMA)を用いたRFシミング後のB1分布を、図7(A)〜図7(F)を用いて説明する。ここでは、ノイズは無いものとする。
図7(A)は、RFシミング無し、すなわち、当初設定したQD照射をそのまま行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布510である。なお、図7(A)に示すB1分布510を初期B1分布と呼ぶ。
図7(B)は、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合(USD最小化)の、数値人体モデル401内のB1分布520である。図7(C)は、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合(UNEMA最小化)の、数値人体モデル401内のB1分布530である。
また、図7(D)から図7(F)に、脂肪抑制程度を示すため、510〜530に示すB1分布を、脂肪抑制可能な範囲のB1値と、当該範囲外のB1値とに区別して示す。ここでは、脂肪抑制可能な範囲のB1値の領域501を白色で、範囲外のB1値の領域502を黒色で示す。なお、斜線領域503は、人体モデル401の存在しない領域である。これらの図において、黒色の領域502は、B1値が脂肪抑制可能な範囲外であるため、脂肪信号が除去できず、最終的な画像に脂肪信号が残存する領域である。以下、本明細書では、B1分布を、脂肪抑制可能な範囲のB1値と当該範囲外のB1値とに区別し、2値化した図を、2値化マップと呼ぶ。
図7(D)は、図7(A)に示すRFシミング無し、すなわち、QD照射による数値人体モデル401内の2値化マップ511である。また、図7(E)は、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内の2値化マップ521である。図7(F)は、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内の2値化マップ531である。
RFシミング無しの場合(2値化マップ511)と比べ、標準偏差指標USDを指標に用いてRFシミングを行った場合(2値化マップ521)の方が、黒色の領域502の面積が小さく、B1不均一低減効果がみられる。しかしながら、2値化マップ521には、図中の白矢印で示した領域504のように、腰椎が存在する領域(腰椎領域)403において黒色領域502が残る。
一方、最大最小指標UNEMAを指標に用いてRFシミングを行った場合(2値化マップ531)、標準偏差指標USDを指標に用いてRFシミングを行った場合(2値化マップ521)に比べて、黒色の領域502の面積が小さくなっている。また、腰椎領域403の黒色領域502の面積が小さくなっている。
図8(A)から図8(C)に、図7(A)から図7(C)の各場合における、数値人体モデル401内のB1値毎の出現頻度(ヒストグラム)を示す。図8(A)は、RFシミング無しの場合のヒストグラム610、図8(B)は、標準偏差指標USDを用いたRFシミングを行った場合のヒストグラム620、図8(C)は、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングを行った場合のヒストグラム630である。各図において、横軸がB1値、縦軸がそのB1値が存在する点数(度数)を示す。以下、本明細書のヒストグラムを示す図において、同様とする。
これらのヒストグラム610〜630から、RFシミング無しの場合(ヒストグラム610)に比べて、標準偏差指標USDを用いたRFシミングを行った場合(ヒストグラム620)の方が、B1値が取る範囲が狭くなっている。すなわち、B1不均一が低減していると言える。
また、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合(ヒストグラム630)の方が、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合(ヒストグラム620)に比べ、さらにB1値の取る範囲が狭くなっている。
例えば、図内の2本の破線601、602間にあるB1値が、脂肪抑制が可能だとすると、図8(B)の、標準偏差指標USDを用いたRFシミングでは、一部脂肪抑制ができないB1値を有する点が存在する(図中の矢印603および604のB1値)。一方、図8(C)の最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングでは、すべての点が点線内に収まっているため、すべての点において脂肪抑制が可能となる。
以上の結果より、計測ノイズのない、理想的な状態では、標準偏差指標USDを用いたRFシミングより、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングの方が、B1最大値とB1最小値の差とを最小化することができ、高い脂肪抑制効果が期待される場合があることがわかる。
ところが、実際の撮像では、計測ノイズが混入する。ここで、シミュレーション結果に対して、想定される計測ノイズを付与した場合の結果を説明する。すなわち、計測ノイズ有りの状態で行った、従来の指標(USD、UNEMA)を用いたRFシミング後のB1分布を、図9(A)〜図9(F)を用いて説明する。
本シミュレーションでは、計測ノイズとして、初期照射(QD照射)のシミュレーションで得た初期B1分布510に対して、一点のみ小さい値のB1値をノイズとして挿入した。
初期B1分布512を図9(A)に示す。本図において、黒点551は、計測ノイズを想定して挿入したB1値である。計測ノイズ551として挿入したB1値は実際の計測ノイズに即し、小さなB1値とした。
なお、計測ノイズ551を挿入した領域は、B1不均一のために、元々B1値が小さくなっている領域であり、実際のB1計測においても計測ノイズが含まれやすい点である。よって、この計測ノイズ551は、実際の計測で生じ得る計測ノイズを再現しているといえる。
図9(B)は、計測ノイズがある場合、すなわち図9(A)に示す初期B1分布512に対し、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布522である。図9(C)は、同B1分布に対し、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布532である。
図9(D)は、RFシミング無し、すなわち、当初設定したQD照射による数値人体モデル401内の2値化マップ513である。図9(E)は、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内の2値化マップ523である。図9(F)は、最大最小指標UNEMAを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内の2値化マップ533である。
図9(D)および図9(E)に示す、RFシミング無しの場合、および、偏差値指標USDを用いたRFシミングを行った場合の2値化マップ513、523は、図7(D)および図7(E)に示す計測ノイズ551が無い場合の2値化マップ511、521とほぼ同じ結果を示す。
一方、図9(F)に示す、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングを行った場合の2値化マップ533は、図7(F)に示す同RFシミングの2値化マップ531と比べて、黒色の領域502が大きくなっている。これは、B1不均一の低減が適切に低減されていないことを示している。
この理由は、最大最小指標UNEMAの算出にB1の最小値が用いられているためである。すなわち、計測ノイズ551があると、極端に小さいB1値(計測ノイズ551のB1値)が1点含まれることになる。最大最小指標UNEMAの算出にあたり、このB1値がB1最小値として採用されるためである。このように、B1最大値とB1最小値との差による指標を用いる場合、この指標の算出する際、ノイズの影響を大きく受ける。従って、適切なRFパラメータが算出できなくなる。
図10(A)から図10(C)に、図9(A)から図9(C)の各場合における、数値人体モデル401内のB1値のヒストグラムを示す。図10(A)は、RFシミング無しの場合のヒストグラム611、図10(B)は、標準偏差指標USDを用いたRFシミングを行った場合のヒストグラム621、図10(C)は、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングを行った場合のヒストグラム631である。
図10(C)に示すように、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングを行った場合のヒストグラム631は、計測ノイズ551無しの結果を示す図8(C)のヒストグラム630に比べ、B1値の取る範囲が広くなっている。このため、広い領域において脂肪信号が除去できず、残存する。
上述のように、脂肪を効果的に抑制するためには、B1値を所定の範囲内に収める必要がある。そして、計測ノイズが無い場合、最大最小指標UNEMAを用いたRFシミングは、高い脂肪抑制効果が期待できる。しかしながら、この最大最小指標UNEMAは、わずかな計測ノイズの影響を受けやすく、計測ノイズがある場合は、必ずしも常に高い脂肪抑制効果が期待できないことがわかる。
[本実施形態の最適化指標によるシミュレーション結果]
次に、本実施形態の最適化指標UWSDによるRFシミングを行った場合のB1分布を、図11(A)〜図11(F)および図12を用いて説明する。
図11(A)は、ノイズのない状態で、標準偏差指標USDを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布520(図7(B)と同じB1分布)である。図11(B)は、計測ノイズ551がある状態で、最大最小偏差UNEMAを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布532(図9(C)と同じB1分布)である。図11(C)は、計測ノイズ551がある状態で、本実施形態の最適化指標UWSDを用いてRFシミングを行った場合の、数値人体モデル401内のB1分布542である。なお、計測ノイズ551は、図9(A)〜図9(C)の場合と同様の領域に挿入した。
また、図11(D)は、図11(A)のB1分布520の数値人体モデル401内の2値化マップ521(図7(E)と同じ2値化マップ)である。図11(E)は、図11(B)のB1分布532の数値人体モデル401内の2値化マップ533(図9(F)と同じ2値化マップ)である。図11(F)は、図11(C)のB1分布542の数値人体モデル401内の2値化マップ543である。
図11(F)に示すように、本実施形態の最適化指標UWSDを用いたRFシミングによれば、計測ノイズ551がある場合であっても、他のケース図11(D)および図11(E)よりも、黒色の領域502が小さいことがわかる。すなわち、本実施形態の最適化指標UWSDを用いることによって、脂肪抑制可能範囲外の領域を低減できることが示された。
図12(A)から図12(C)に、図11(A)から図11(C)の各場合における、数値人体モデル401内のB1値のヒストグラムを示す。図12(A)は、図11(A)の場合のヒストグラム620である。図12(B)は、図11(B)の場合のヒストグラム631である。図12(C)は、図11(C)の場合のヒストグラム641である。なお、破線601から破線602の間のB1値が、脂肪抑制可能なB1値とする。
これらの図に示されるように、本実施形態の最適化指標UWSDによれば、計測ノイズ551がある場合でも、B1値の分布範囲が最も狭くなる。すなわち、B1最大値とB1最小値との差を最小化できることがわかる。
以上の結果より、B1値に応じて重み付けを行い、最小値側の所定の範囲の値と、最大値側の所定の範囲の値とを用いて作成する、本実施形態の最適化指標UWSDを使用することによって、B1最大値とB1最小値との差を最小化でき、脂肪抑制効果が最大となることが示された。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置100は、それぞれ被検体103に高周波磁場を送信する複数のチャンネルを有する送信コイル114と、関心領域内の高周波磁場分布であるB1分布の不均一を補正するよう前記各チャンネルから送信する高周波磁場のパラメータである高周波パラメータを決定する高周波シミングを行う高周波シミング部(RFシミング部)213と、高周波シミング部213で決定した高周波パラメータを用いて撮像する撮像部220と、を備え、前記高周波シミング部213は、B値により特定される最適化指標を用いて前記高周波パラメータを決定し、前記最適化指標は、撮像領域の位置およびB1値の大きさの少なくとも一方に応じた重み付けを前記B1値に行うことにより作成される。
前記重み付けは、重み付け関数によりなされてもよい。また、前記最適化指標は、脂肪信号を抑制するよう作成される。さらに、高周波シミング部213は、前記最適化指標を作成する指標作成部232をさらに備え、前記指標作成部232は、前記重み付けを行う重み付け関数を決定することにより、前記指標を作成してもよい。
従来の、最大最小指標UNEMAでは、B1最大値とB1最小値との2点のみを使用している。このため、この2点外の値の計測ノイズが生じると、指標に与える影響が大きい。
しかしながら、本実施形態の最適化指標UWSDは、重みを付すことにより、第一の閾値以下のB1値と第二の閾値以上のB1値とを用いて、算出される。従って、従来の最大最小指標UNEMAの算出時より、指標算出時の使用点数が増える。このため、本実施形態の指標UWSDは、計測ノイズがある場合であっても、影響を受けにくい。
このように、本実施形態によれば、B1均一度が最適となるよう、RFパラメータが決定される。このとき、計測ノイズが混入しても、B1最大値とB1最小値との差を最小化できる。このため、脂肪抑制効果も得られる。
従って、本実施形態によれば、複数チャンネルを有する送信コイルを用いるMRI装置において、計測ノイズが含まれる場合であっても、脂肪抑制効果も得られるRFシミングを実現できる。
<重み付け関数の変形例>
なお、上記実施形態では、図4(B)に示すように、撮像領域のB1値から、最大群および最小値群が抽出されるよう形成された、重み関数(マスク)310を用いている。すなわち、本実施形態では、B1値の分布に応じた重み付け関数w(B1)として、第一の閾値321より小さいB1値、および、第二の閾値322より大きいB1値のみを抽出する重み付け関数w(B1)310を用いる。しかしながら、重み付け関数は、これに限定されない。以下、重み付け関数W(B1)のバリエーションを、図を用いて説明する。
図13(A)〜図13(E)に、本実施形態で使用可能な重みづけ関数w(B1)の例を示す。
例えば、計測ノイズの大きさが把握できる場合は、図13(A)に示すように、B1値が、第三の閾値323より大きく、第一の閾値321より小さい範囲、および、第二の閾値より大きく、第四の閾値324より小さい範囲のB1値を抽出する重み付け関数311を用いてもよい。
なお、第三の閾値323は第一の閾値321より小さく、第四の閾値324は、第二の閾値322より大きい値とし、それぞれ、予め定めて記憶装置111に保持しておく。これらの閾値は、例えば、計測ノイズが無い場合に取り得るB1値の範囲外の値を選択する。
このような重み付け関数311を用いることにより、たとえば、計測ノイズの影響を大きく受けて明らかに小さい値となったB1値や、明らかに大きい値となったB1値を除外できる。従って、上記実施形態の重み付け関数310以上に計測ノイズの影響を低減することができる。
また、図4(B)に示す重み付け関数310および図13(A)に示す重み付け関数311は、値が不連続な変化を示す。しかしながら、図13(B)に示すように、値が連続的に変化する関数312を重み付け関数として設定してもよい。
また、B1の計測精度とB1値の関係性が明らかな場合は、それに基づいて重み付け関数を決定してもよい。例えば、B1値が小さいほど計測精度が悪い場合は、小さな値のB1値ほど小さな重みが付される重み付け関数を用いる。このような重み付け関数313、314の例を図13(C)および図13(D)に示す。
図13(C)に示す重み付け関数313は、所定範囲では、B1値が大きくなるに従って、重み値が連続的に大きくなり、当該範囲より大きい領域では、一定値であり、また、当該範囲より小さい領域では、0となる形状である。また、図13(D)に示す重み付け関数314は、所定の閾値以上のB1値を採用する形状である。
このような重み付け関数を用いることにより、計測精度の高いB1値を重点的に用い、RFシミングを行うことができる。
さらに、特定の範囲のB1値を用いてRFシミングを行う場合、図13(E)に示すような重み付け関数315を用いてもよい。例えば、B1値が特に大きいことによって局所SARが大きくなっていることが分かっている場合、図13(E)に示す重み付け関数315を用いて重みづけをすることによって、局所SARを低減できる。
<重み付け関数の変形例>
また、本実施形態では、重み付け関数を、B1値に応じたものとしている。しかしながら、これに限定されない。例えば、B1値に乗算する重みは、ROI内の位置に応じた重みであってもよい。この場合、重み付け関数は、ROI内の位置を変数とする関数とする。この場合の、最適化指標UWSD算出式の例を式(5)に示す。
さらに、B1値に乗算する重みは、ROI内の位置とB1値とに応じた重みであってもよい。この場合、重み付け関数は、ROI内の位置(空間座標r)と、B1値とを変数とする関数w(B1,r)としてもよい。この場合の、最適化指標UWSD算出式の例を式(6)に示す。
たとえば、脂肪抑制を効果的に行いたい場合、脂肪の存在する領域の情報をあらかじめ取得する。そして、脂肪の存在する領域の空間座標の重み付けを1とし,存在しない領域の空間座標の重み付けを0とする。これにより、脂肪の存在する領域のみのB1値を用い、RFシミングを行うことができる。
また、被検体103内の所定の部位の局所SARを積極的に低減したい場合、当該部位の領域をROIに設定する。そして、設定したROI内の一部の領域の重値を1とし、他の領域では、設定した一部の領域から遠ざかるにつれて0に近づくよう重みを設定する。これにより、設定した一部の領域のB1分布を均一化し、他の領域は徐々に低信号とできる。
<指標算出式の変形例>
また、本実施形態の最適化指標UWSDは、上記算出式に限定されない。例えば、以下の式(7)で算出してもよい。
この場合、最適化指標UWSDは、重み付け関数w(B1)310をB1値(位置毎のB1値(B1(r))に乗算したものの標準偏差を、重み付け関数w(B1)310をB1値(位置毎のB1値(B1(r))に乗算したものの平均値で除算することにより得る。
さらに、本実施形態で用いる最適化指標UWNEMAとして、以下の式(8)に従って算出してもよい。従来の最大最小指標UNEMAでは、最大値および最小値として、特定の1点のB1値を使用しているが、以下の式(8)で算出される最適化指標UWNEMAは、最大値、最小値の代わりに、所定の範囲のB1値の平均値を用いたものである。
なお,Nupper,Nlowerは、各々,図4(B)における第二の閾値322より大きいB1値、第一の閾値321より小さいB1値である。
すなわち、この最適化指標UWNEMAは、第一の閾値321より小さいB1値と第二の閾値322より大きいB1値との差を、第一の閾値321より小さいB1値と第二の閾値322より大きいB1値との和で除算したものである。
<RF決定処理の変形例>
なお、上記実施形態の最適化指標UWSDは、他の指標と組み合わせて使用してもよい。
他の指標は、例えば、全身SARに関する指標、局所SARに関する指標、RF照射パワーに関する指標、高周波磁場の平均値に関する指標、などである。
組み合わせて用いる際は、RFパラメータ決定部233は、本実施形態の最適化指標UWSDと、組み合わせる指標とのいずれか一方を目的関数とし、他方を制約条件として、最適解の算出を行う。
RFパラメータ決定部233は、予め定めた第二の最適化指標を用いて定められる制約条件の下、最適化指標UWSDを最小化するよう、RFパラメータを決定する。このとき、制約条件は、例えば、全身比吸収率を所定値以下とすること、局所比吸収率を所定値以下とすること、高周波磁場の照射パワーを最小化すること、予め定めた第一の領域内の高周波磁場の平均値と予め定めた第二の領域内の高周波磁場の平均値との比を最小化することなどとする。
例えば、目的関数として本実施形態の指標UWSDを用い、制約条件として全身比吸収率を用いると、全身SARをある値以下に保ちつつ,B1値の均一度を低減することができる。
例えば、目的関数として本実施形態の指標UWSDを用い、制約条件として高周波磁場の照射パワーを用いると、高周波磁場の照射パワーをある値以下に保ちつつ、B1値の均一度を低減することができる。
例えば、目的関数として本実施形態の指標UWSDを用い、制約条件として局所比吸収率を用いると、局所SARをある値以下に保ちつつ,B1値の均一度を低減することができる。
例えば、目的関数として全身SARに関する指標を用い、制約条件として本実施形態の指標UWSDを用いると、B1値の均一度を確保しつつ、全身SARを低減することができる。
また、目的関数として局所SARに関する指標を用い、制約条件に本実施形態の指標UWSDを用いると、B1値の均一度を確保しつつ、局所SARを低減することができる。
また、目的関数としてRF照射パワーに関する指標を用い、制約条件に本実施形態の指標UWSDを用いると、B1値の均一度を確保しつつ、RF照射パワーを低減することができる。
さらに、目的関数および制約条件に用いる指標について、複数種類の指標を合わせた指標を用いても良い。例えば、目的関数として、α×UWSD+β×全身SARとし、制約条件として局所SARを用いると、局所SARをある値以下に保ちつつ、B1値の不均一を全身SARのバランスを考慮して低減することができる。なお、αおよびβは、比例係数とする。
なお、目的に応じて、用いる指標の種類(あるいは、指標の種類の組み合わせ;以下、単に指標の種類と呼ぶ。)を、予め記憶装置111に登録しておいてもよい。RFシミング部213は、ユーザの指示に従って、RFパラメータ算出に用いる指標の種類を記憶装置111から抽出し、RFパラメータを算出する。
このように、本変形例によれば、複数チャンネルを有する送信コイルを用いるMRI装置において、計測ノイズが含まれる場合であっても、目的によらず、最大の効果が得られるRFシミングを実現できる。
なお、登録する指標の種類は、目的ではなく、撮影部位に対応づけて保持してもよい。また、指標の種類は、撮像条件に対応づけて保持するよう構成してもよい。この場合、さらに、ユーザがその都度指示を行うのではなく、撮像条件が設定されると、自動的に記憶装置111から、RFシミングに用いる指標の種類が抽出され、それに従って、RFパラメータが設定されるよう構成してもよい。
<最適化方法の変形例>
上記実施形態では、RFパラメータ決定部233は、一般の最適化問題の解法を用いて、RFパラメータを算出している。しかしながら、RFパラメータの算出手法は、これに限定されない。
例えば、振幅および位相の値を網羅的に変化させて、目的関数を最小化する解を求めてもよい。たとえば、振幅および位相の値を、それぞれ、1dB、5度ずつ変化させて目的関数の値を計算し、最小となる場合の振幅および位相を求める。ただし、網羅的に振幅や位相を変化させる際に計算時間が膨大にかかる場合は、たとえば、振幅および位相の変化量をはじめは大きくした状態で目的関数の最小値をとる振幅および位相を求め、次に、その振幅および位相の値の近傍で、変化量を小さくした状態で振幅および位相を求めてもよい。これらの解法を行う場合の振幅および位相の初期値は、予め記憶装置111に保持される。また、予め最適な振幅や位相について、ある程度予測のつく場合には、その予測値を初期値として、その近傍の値のみについて、網羅的に振幅や位相を変化させてもよい。
また、RFパラメータ決定部233は、振幅および位相の一方のみを変化させ、高周波磁場条件を決定してもよい。
また、RFシミング部213は、高周波磁場条件が変更される毎に、撮像領域内のB1分布を計測するB1分布計測を行い、撮像領域内のB1値を得てもよい。
また、網羅的にRFパラメータを変化させる場合、指標作成部232は、RFパラメータを変化させる毎に、得られたB1値を用いて、図4(A)に示すヒストグラム、または、このヒストグラムに加え、B1分布、2値化マップをユーザに提示し、ヒストグラムを介してユーザから第一の閾値321および第二の閾値322の指定を受け付けるよう構成してもよい。
また、上記実施形態では、主に撮像領域が2次元の場合について図示したが、3次元の場合でも同様の方法で、RFシミングを行うことができる。
また、上記実施形態では、3T MRI装置100、および、4チャンネルの送信コイル114を例にあげて説明したが、MRI装置100の構成はこれに限られない。3Tよりも高磁場、4チャンネルより多いチャンネル数の送信コイル114を用いてもよい。
また、上記実施形態では、MRI装置100が備える計算機109がRFシミング部213を備え、最適なRFの振幅および位相の少なくとも一方を算出するよう構成しているが、これに限られない。例えば、MRI装置100とデータの送受信が可能な、MRI装置100とは独立した計算機上にRFシミング部213が構築されていてもよい。
また、各処理に必要なデータおよび各処理で生成されるデータについても同様に、MRI装置100が備える記憶装置111上ではなく、MRI装置100または計算機109がアクセス可能な独立した記憶装置上に記憶されていてもよい。
また、本実施形態の手法は、医用をはじめとする各種の撮像分野に適用可能である。
100:MRI装置、101:マグネット、102:傾斜磁場コイル、103:被検体、104:シーケンサ、105:傾斜磁場電源、106:高周波磁場発生器、107:テーブル、108:受信器、109:計算機、110:表示装置、111:記憶装置、112:シムコイル、113:シム電源、114:送信コイル、114a:チャンネル、114a:チャンネル、114b:チャンネル、114c:チャンネル、114d:チャンネル、115:受信コイル、117a:給電点、117b:給電点、117c:給電点、117d:給電点、210:撮像条件設定部、211:撮像位置設定部、212:静磁場シミング部、213:RFシミング部、220:撮像部、231:B1分布計測部、232:指標作成部、233:RFパラメータ決定部、300:B1値のヒストグラム、310:重み付け関数、311:重み付け関数、312:重み付け関数、313:重み付け関数、314:重み付け関数、315:重み付け関数、321:第一の閾値、322:第二の閾値、323:第三の閾値、324:第四の閾値、331:B1値の範囲、332:B1値の範囲、401:数値人体モデル、402:ROI、403:腰椎領域、501:白色領域、502:黒色領域、503:斜線領域、504:領域、510:B1分布、511:2値化マップ、512:B1分布、513:2値化マップ、520:B1分布、521:2値化マップ、522:B1分布、523:2値化マップ、530:B1分布、531:2値化マップ、532:B1分布、533:2値化マップ、542:B1分布、543:2値化マップ、551:計測ノイズ、601:破線、602:破線、603:矢印、610:ヒストグラム、611:ヒストグラム、620:ヒストグラム、621:ヒストグラム、630:ヒストグラム、631:ヒストグラム、641:ヒストグラム

Claims (6)

  1. それぞれ被検体に高周波磁場を送信する複数のチャンネルを有する送信コイルと、
    関心領域内の高周波磁場分布であるB分布の不均一を補正するよう前記各チャンネルから送信する高周波磁場のパラメータである高周波パラメータを決定する高周波シミングを行う高周波シミング部と、
    高周波シミング部で決定した高周波パラメータを用いて撮像する撮像部と、を備え、
    前記高周波シミング部は、B値により特定される最適化指標を用いて前記高周波パラメータを決定し、
    前記最適化指標は、 値の大きさに応じた重み付けを前記B値に行うことにより得たものであり、
    前記重み付けは、B 値に重み付け関数を乗算することによりなされ、
    前記重み付け関数は、予め定めた第一の閾値より小さい前記B 値と、前記第一の閾値より大きい、予め定めた第二の閾値より大きい前記B 値とを抽出する形状を有すること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴撮像装置であって、
    前記最適化指標は、脂肪信号を抑制するよう作成されること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の磁気共鳴撮像装置であって、
    前記最適化指標は、位置毎の前記B 値に前記重み付け関数を乗算した結果の標準偏差を前記B 値の平均値で除算したものであること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の磁気共鳴撮像装置であって、
    前記高周波シミング部は、前記最適化指標を作成する指標作成部をさらに備え、
    前記指標作成部は、前記重み付けを行う重み付け関数を決定することにより、前記指標を作成すること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  5. 請求項4記載の磁気共鳴撮像装置であって、
    前記指標作成部は、予め定めた撮像条件で照射した場合のB 値のヒストグラムをユーザに提示し、当該ヒストグラムを介して、前記第一の閾値および前記第二の閾値の指定を受け付けること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の磁気共鳴撮像装置であって、
    前記最適化指標は、前記第一の閾値より小さいB 値と、前記第二の閾値より大きいB 値との差を、前記第一の閾値より小さいB 値と、前記第二の閾値より大きいB 値との和で除算したものであること
    を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
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