JP6512565B1 - コークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法 - Google Patents

コークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法

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Abstract

【課題】ボイラ内に付着し、堆積しているコークスダストを除去することのできる、コークス乾式消火設備と、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法を提供すること。【解決手段】チャンバ10と、サイクロンからなる集塵機20と、ボイラ30と、チャンバ10とサイクロン20を繋ぐ第1ダクト40と、サイクロン20とボイラ30を繋ぐ第2ダクト50と、ボイラ30とチャンバ10を繋ぐ第3ダクト60と、を有するコークス乾式消火設備100において、集塵機20にて捕集されたコークスダストが、ボイラ30内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとしてボイラ30に供給される。【選択図】図1

Description

本発明は、コークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法に関する。
コークス乾式消火設備(CDQ:Coke Dry Quenching)は、コークス炉で蒸し焼きにした赤熱コークスを冷却し、回収した熱で高温・高圧の蒸気を生産する設備であり、ここで生産された蒸気は、鉄鋼生産用の電力やプロセス蒸気として一般に利用されている。CDQは、主としてチャンバとボイラの2つの熱交換機を有しており、チャンバでは、不活性ガス等からなる循環冷却ガス(窒素が主成分であって、CO、HO、微量のCO、Hが含まれたガスなど)を利用して赤熱コークスが冷却される。チャンバとボイラは第1ダクトを介して1次集塵機(1次ダストキャッチャ)に繋がり、さらに第2ダクトを介してボイラに繋がっている。ボイラは第3ダクトを介して2次集塵機(2次ダストキャッチャ)に繋がり、ガスブロワ等の送風機を介し、第3ダクトを介してチャンバに繋がっている。
CDQ内における循環冷却ガスの流れや作用を概説すると、循環設備を構成する送風機によって例えば200℃以下の低温の循環冷却ガスがチャンバの下方に供給され、循環冷却ガスがチャンバ内を上方に上昇する過程で、上方から降下してくる高温の赤熱コークスと接触することにより赤熱コークスを冷却する。そして、赤熱コークスとの接触によって昇温された循環冷却ガスはチャンバの上方の外周にあるリングダクトを通過し、第1ダクトから一次ダストキャッチャに入り、一次ダストキャッチャからボイラに流れていく。循環冷却ガスには、上記するようにCO等の未燃ガスが含まれており、循環冷却ガスがボイラの入口に至るまでにこれらの未燃ガスの燃焼反応を完全に終わらせるべく、未燃ガス燃焼用の空気導入路がチャンバの上方にあるリングダクト等に装備され、ここから燃焼用空気を導入して循環冷却ガスに供給するようにしている。このように循環冷却ガスがボイラに至る前に未燃ガスの燃焼を完了させることにより、循環冷却ガスの温度を昇温させてボイラによる熱回収量を増加させることができる。チャンバからリングダクトへと上昇する循環冷却ガスは800乃至900℃程度にまで昇温されるが、燃焼用空気が循環冷却ガスに供給されることにより、循環冷却ガスはさらに昇温して1000℃程度の高温雰囲気になる。
ところで、第1ダクトを流通する循環冷却ガスは摩耗性の高い多量のコークスダストを含んでいるのが一般的であるが、1次ダストキャッチャでコークスダスト全体の20乃至30%程度が粗捕集され、2次ダストキャッチャにて残りのコークスダストが捕集される。このように、1次ダストキャッチャでのコークスダストの捕集効率が低いことから、従来のコークス乾式消火設備では、ボイラ内においてコークスダストによる摩耗が問題となっていた。そこで、この摩耗防止対策として、ボイラ内に耐摩耗材(溶射材)が適用されたり、設備の系内における循環冷却ガスの低流速制御などが実行されていた。しかしながら、このような摩耗防止対策は、特にボイラの高コスト化や規模の増大を招いていることから、ボイラにおけるコークスダストによる摩耗防止対策が設備全体の製造コストに大きな影響を与えていた。
このような課題を解消するべく、チャンバの上方にあるリングダクト等に装備されている空気導入路を1次集塵機とボイラを繋ぐ第2ダクトに適用することにより、800乃至900℃程度の温度に抑えられた循環冷却ガスを1次集塵機に導入することを可能とし、このことによって1次集塵機にサイクロンを適用可能としたコークス乾式消火設備が提案されている(例えば、特許文献1参照)。仮に、サイクロンに1000℃程度の高温の循環冷却ガスが供給されると、サイクロンの形成素材として一般的な耐熱鋼であるステンレスなどを採用するのが困難となり、例えばインコネル等の高価な耐熱材を使用せざるを得なくなるため、依然として設備コストの問題を解消することができなくなる。特許文献1に記載のコークス乾式消火設備によれば、比較的低温の循環冷却ガスを1次ダストキャッチャに供給することにより、1次ダストキャッチャへのサイクロンの適用を可能にしてコークスダストの捕集効率を高めることができ、2次ダストキャッチャを不要にすることができる。
特許第5202751号公報
特許文献1に記載のコークス乾式消火設備のように、ボイラのガス流れ上流側における集塵機にサイクロンが適用されることにより、サイクロンによって殆どのコークスダストが捕集される。そのため、サイクロンから2次ダクトを介してボイラ内に飛散されるコークスダストは小粒径のコークスダストのみとなる。ところで、小粒径のコークスダストは、ボイラ内にある伝熱管等に付着して堆積し易い。このように小粒径のコークスダストが伝熱管に付着して堆積すると、伝熱管における伝熱面積が低下し、この伝熱面積の低下はボイラにおける蒸気生産能力の低下に繋がる。なお、1次集塵機にてコークスダスト全体の20乃至30%程度を粗捕集する形態のコークス乾式消火設備では、上記するようにボイラにおける摩耗の問題はあったものの、小粒径のコークスダストが付着して堆積する現象は殆どなく、伝熱管の伝熱面積の低下といった問題は顕在化しなかった。
そこで、ボイラ内において、伝熱管等に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを除去することが必要になる。しかしながら、この小粒径のコークスダストの除去は様々な困難性を含んでいる。まず、ボイラに流入する循環冷却ガスが1000℃程度と極めて高温であることから、1000℃程度以上の耐熱性を有する除去機器の装備が必要になる。また、ボイラ内には伝熱管同士が狭いピッチで配設されて伝熱管群を形成しているのが一般的であることから、この伝熱管群内にあるコークスダストを払い落とし等で除去する必要がある。また、伝熱管にフィン式の伝熱管が適用されている場合は、フィンの間に堆積したコークスダストの除去を要するがこの除去は極めて難しい。さらに、ボイラは、水冷壁を有していたり、ボイラの天井から伝熱管を吊り下げる吊り下げ管を有しているが、伝熱管以外にもこれら水冷壁や吊り下げ管にコークスダストが付着し、堆積することから、ボイラ内の広範囲に亘るコークスダストの除去が必要になる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ボイラ内に付着し、堆積しているコークスダストを除去することのできる、コークス乾式消火設備と、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明によるコークス乾式消火設備の一態様は、チャンバと、サイクロンからなる集塵機と、ボイラと、該チャンバと該サイクロンを繋ぐ第1ダクトと、該サイクロンと該ボイラを繋ぐ第2ダクトと、該ボイラと該チャンバを繋ぐ第3ダクトと、を有するコークス乾式消火設備の系内を循環冷却ガスが流れ、循環冷却ガス中のコークスダストが該集塵機にて捕集されるコークス乾式消火設備であって、
前記集塵機にて捕集されたコークスダストが、前記ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとして該ボイラに供給されることを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されているコークスダストを、ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとしてボイラに供給することにより、特別な除去設備等をボイラに装備することなく、効果的にボイラ内に堆積しているコークスダストを除去することができる。ボイラ内に堆積しているコークスダストに比べて、サイクロンには相対的に大粒径のコークスダストが捕集されることから、この相対的に大粒径のコークスダストを除去用ダストに適用するものである。この大粒径のコークスダストは、従来のコークス乾式消火設備では、ボイラ内の設備を摩耗させる要因となっていたが、本態様では、大粒径のコークスダストによる摩耗作用により、ボイラ内に堆積している小粒径のコークスダストの除去を可能にしている。本発明者等による経験則によれば、ボイラ内に堆積している小粒径のコークスダストの平均粒径は、20μm乃至30μm程度の範囲にある。一方、サイクロンにて捕集されるコークスダストの粒径は、30μm乃至5mm程度である。
また、本発明によるコークス乾式消火設備の他の態様において、前記集塵機にて捕集されたコークスダストの前記ボイラ内への供給が、間欠的に実行されることを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されたコークスダストをボイラ内へ間欠的に供給することにより、ボイラ内の設備の摩耗を抑制しながら、ボイラ内に堆積している小粒径のコークスダストを除去することができる。ここで、「間欠的に供給する」とは、サイクロンにて捕集されたコークスダストのボイラへの供給を比較的短い時間実行した後に供給を停止し、コークス乾式消火設備の操業が一定時間行われた後に、次のコークスダストのボイラへの供給を比較的短い時間実行することを意味している。例えば、コークスダストのボイラへの供給を10分程度実行してボイラ内に堆積している小粒径のコークスダストを除去した後、コークスダストの供給を停止し、数時間のコークス乾式消火設備の操業の後、コークスダストのボイラへの供給を10分程度実行するような制御形態を挙げることができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備の他の態様は、前記コークス乾式消火設備の系内において、循環冷却ガスは、前記チャンバから前記第1ダクトおよび前記第2ダクトを介して前記ボイラに流れ、該ボイラから前記第3ダクトを介して該チャンバに流れており、
前記集塵機から第4ダクトが延設し、
前記第3ダクトには送風機が介在し、該第3ダクトにおいて該送風機よりもガス流れ下流側の位置から第5ダクトが分岐して前記第2ダクトもしくは前記ボイラに連通しており、
前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記第5ダクトへ供給されたコークスダストが、循環冷却ガスにて前記第2ダクトから前記ボイラへ供給される、もしくは循環冷却ガスにて前記ボイラに直接供給されることを特徴とする。
本態様によれば、送風機による高圧力の循環冷却ガスを用いることにより、サイクロンにて捕集されたコークスダストを第2ダクトを介してボイラに気流搬送することができる。なお、第2ダクトは、特許文献1に記載されるように、サイクロンの頂部から上方に立ち上がる立ち上り部と、この立ち上り部から屈曲して水平方向もしくは略水平方向に延びる水平部とを有している形態が好ましく、この形態では、第2ダクトへの第5ダクトの連通箇所は、立ち上り部であってもよいし、水平部であってもよい。また、本態様では、第5ダクトが例えばボイラの上部空間に直接連通していてもよく、この場合は、コークスダストが第5ダクトを介してボイラに直接気流搬送されることになる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備の他の態様は、前記集塵機から第4ダクトが延設して加圧タンクに直接的もしくは間接的に連通し、該加圧タンクから延設する第6ダクトが前記第2ダクトに連通しており、
前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記加圧タンクへ供給されたコークスダストが、該加圧タンク内で加圧された循環冷却ガスもしくは不活性ガスによって前記第6ダクトを介して前記第2ダクトに搬送され、該第2ダクトから前記ボイラへ供給されることを特徴とする。
本態様によれば、加圧タンク内で加圧された循環冷却ガスもしくは不活性ガスを用いることにより、サイクロンにて捕集されたコークスダストを第2ダクトを介してボイラに気流搬送することができる。ここで、「第4ダクトが延設して加圧タンクに直接的もしくは間接的に連通し」において、「間接的に連通する」とは、例えば、第4ダクトの下方にコンベア等があり、第4ダクトを介してコンベアにてコークスダストを搬送した後、貯留槽にコークスダストを収容し、貯留槽から加圧タンクにコークスダストを供給する形態などを意味している。この加圧タンクには、不活性ガス供給源から延設しているダクト、もしくは、第3ダクトにおいて送風機よりもガス流れ下流側の位置から分岐した分岐ダクトなどが連通しており、これらのダクトから循環冷却ガスもしくは不活性ガスが供給される。加圧タンク内でガスが加圧された後、加圧タンクの出口側の開閉弁を開くことにより、加圧された循環冷却ガスや不活性ガスによってコークスダストを気流搬送することができる。なお、この形態においても、第2ダクトが立ち上り部と水平部を有している場合に、第2ダクトへの第6ダクトの連通箇所は、立ち上り部であってもよいし、水平部であってもよい。
また、本発明によるコークス乾式消火設備の他の態様は、前記集塵機が分級スクリーンを有し、
前記集塵機にて捕集されたコークスダストが前記分級スクリーンに通されて所定の粒径範囲のコークスダストが選別され、選別されたコークスダストが前記第4ダクトに供給されることを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されたコークスダストのうち、ボイラ内に堆積しているコークスダストの除去に好適な粒径範囲のコークスダストを選別してボイラに供給することができる。例えば、上記するように30μm乃至5mm程度と広範囲の粒径範囲の中で、0.5mm乃至5mm程度と大きな粒径範囲のコークスダストを選別してボイラに供給することができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法の一態様は、チャンバと、サイクロンからなる集塵機と、ボイラと、該チャンバと該サイクロンを繋ぐ第1ダクトと、該サイクロンと該ボイラを繋ぐ第2ダクトと、該ボイラと該チャンバを繋ぐ第3ダクトと、を有するコークス乾式消火設備の系内を循環冷却ガスが流れ、循環冷却ガス中のコークスダストが該集塵機にて捕集されるコークス乾式消火設備において、該ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法であって、
前記集塵機にて捕集されたコークスダストを、前記ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとして該ボイラに供給することを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されているコークスダストを、ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとしてボイラに供給することにより、特別な除去設備等をボイラに装備することなく、効果的にボイラ内に堆積しているコークスダストを除去することができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法の他の態様は、前記集塵機にて捕集されたコークスダストの前記ボイラ内への供給を、間欠的に実行することを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されたコークスダストをボイラ内へ間欠的に供給することにより、ボイラ内の設備の摩耗を抑制しながら、ボイラ内に堆積している小粒径のコークスダストを除去することができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法の他の態様は、前記コークス乾式消火設備の系内において、前記循環冷却ガスは、前記チャンバから前記第1ダクトおよび前記第2ダクトを介して前記ボイラに流れ、該ボイラから前記第3ダクトを介して該チャンバに流れており、
前記集塵機から第4ダクトが延設し、
前記第3ダクトには送風機が介在し、該第3ダクトにおいて該送風機よりもガス流れ下流側の位置から第5ダクトが分岐して前記第2ダクトに連通しており、
前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記第5ダクトへ供給したコークスダストを、循環冷却ガスにて前記第2ダクトに搬送し、該第2ダクトから前記ボイラへ供給することを特徴とする。
本態様によれば、送風機による高圧力の循環冷却ガスを用いることにより、サイクロンにて捕集されたコークスダストを第2ダクトを介してボイラに気流搬送することができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法の他の態様は、前記集塵機から第4ダクトが延設して加圧タンクに直接的もしくは間接的に連通し、該加圧タンクから延設する第6ダクトが前記第2ダクトに連通しており、
前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記加圧タンクへ供給したコークスダストを、該加圧タンク内で加圧した循環冷却ガスもしくは不活性ガスによって前記第6ダクトを介して前記第2ダクトに搬送し、該第2ダクトから前記ボイラへ供給することを特徴とする。
本態様によれば、加圧タンク内で加圧された循環冷却ガスもしくは不活性ガスを用いることにより、サイクロンにて捕集されたコークスダストを第2ダクトを介してボイラに気流搬送することができる。
また、本発明によるコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法の他の態様は、前記集塵機が分級スクリーンを有し、
前記集塵機にて捕集したコークスダストを前記分級スクリーンに通して所定の粒径範囲のコークスダストを選別し、選別したコークスダストを前記第4ダクトに供給することを特徴とする。
本態様によれば、サイクロンにて捕集されたコークスダストのうち、ボイラ内に堆積しているコークスダストの除去に好適な粒径範囲のコークスダストを選別してボイラに供給することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明のコークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法によれば、ボイラ内に付着し、堆積しているコークスダストを除去することができる。
第1の実施形態に係るコークス乾式消火設備の概略構成を示す模式図である。 ボイラの内部構成を示す模式図である。 コントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るコークス乾式消火設備の概略構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係るコークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1の実施形態]
<コークス乾式消火設備の基本構成>
はじめに、図1乃至図3を参照して、第1の実施形態に係るコークス乾式消火設備と、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法を説明する。図1は、第1の実施形態に係るコークス乾式消火設備の概略構成を示す模式図であり、図2は、ボイラの内部構成を示す模式図である。また、図3は、コントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示すように、コークス乾式消火設備100は、チャンバ10と、サイクロンからなる集塵機20と、ボイラ30と、チャンバ10とサイクロン20を繋ぐ第1ダクト40と、サイクロン20とボイラ30を繋ぐ第2ダクト50と、ボイラ30とチャンバ10を繋ぐ第3ダクト60と、各種の開閉弁等の開閉や開度を制御するコントローラ80とを有する。なお、図1においては、コントローラ80からの指令信号ラインとして、サイクロン20直下の第4ダクト71の有する開閉弁71aと、第3ダクト60の送風機61(循環ファン等)のガス流れ下流側から分岐する第5ダクト72の有する開閉弁72aのみが図示されている。しかしながら、コントローラ80からの指令信号ラインは、原則的には図示する全ての開閉弁に通じており、コントローラ80から各開閉弁に指令信号が送信可能になっている。この開閉弁は、弁の開閉の他、開度が調整可能な弁である。また、系内の適所には不図示の温度センサが装備されており、温度センサによる計測信号がコントローラ80に送信されるようになっている。コントローラ80は、受信した各所における計測温度(循環冷却ガスの温度やボイラ内温度など)に基づいて、各所の温度が所定温度(範囲)となるように例えば系内を循環する循環冷却ガスの温度を制御する。
コークス乾式消火設備100の系内において、循環冷却ガスの主たる流通経路は以下の通りとなる。すなわち、環冷却ガスは、チャンバ10から第1ダクト40にX1方向に流れ、第1ダクト40からサイクロン20にX2方向に流れ、サイクロン20から第2ダクト50をX3方向に流れてボイラ30にX4方向に入る。ボイラ30を流通した循環冷却ガスは、第3ダクト60をX5方向に流れ、第3ダクト60の途中位置に介在する送風機61にて流速エネルギが付与されて第3ダクト60をX6方向に流れる。第3ダクト60には予熱器62が介在しており、循環冷却ガスは予熱器62にX7方向に流れ込んだ後、チャンバ10に流れ込む。予熱器62は、エコノマイザ等の熱交換器であり、第3ダクト60を流れる循環冷却ガスの顕熱によって水を予熱し、予熱された水は蒸気発生用の水としてボイラ30に供給される。
チャンバ10は、コークス投入装置13を介して投入される赤熱コークスを一時的に保管するプレチャンバ12と、プレチャンバ12と連通して、チャンバ10内に吹き込まれる循環冷却ガスにて赤熱コークスを冷却するクーリングチャンバ11とを有する。また、チャンバ10は、クーリングチャンバ11の上方外側に設けられて、クーリングチャンバ11に連通するとともに、1次ダクト40の一端が連通するリングダクト15を有している。さらに、チャンバ10は、クーリングチャンバ11の下方位置において、循環冷却ガスによって冷却されたコークスをチャンバ10の外部に払出すコークス払出し装置14を有する。クーリングチャンバ11に吹き込まれた循環冷却ガスは例えば150℃以下程度の低温のガスであり、循環冷却ガスが上方にX8方向に流通する過程で赤熱コークスと接触して800乃至900℃程度まで昇温され、昇温された循環冷却ガスが第1ダクト40に流れ込む。
サイクロン20の頂部から上方に延設する第2ダクト50は、上方に立ち上がる立ち上り部51と、立ち上り部51から屈曲して水平方向もしくは略水平方向に延設する水平部52とを有している。そして、第2ダクト50の立ち上り部51に、開閉弁53aを有する空気導入ダクト53が連通している。なお、この空気導入ダクト53は、外気を自然に導入する空気導入系統のほか、不図示の送風機を有して外気を強制的に導入する空気導入系統を有していてもよい。
コークス乾式消火設備100では、800乃至900℃程度の循環冷却ガスが集塵機20に流れ込み、循環冷却ガスが含んでいるコークスダストの殆どがサイクロンからなる集塵機20にて捕集された後、除塵後の循環冷却ガスが第2ダクト50に導入される。
空気導入ダクト53を介してY1方向に第2ダクト50に空気が導入され、第2ダクト50内を流通する循環冷却ガスに対して導入された空気が供給される。ここで、循環冷却ガスは、窒素を主成分として有し、その他、CO、HOの他、未燃のHやCOなどを含むガスである。空気導入ダクト53を介して循環冷却ガスに空気が供給されることにより、未燃のHやCOなどが完全に燃焼されて循環冷却ガスの温度が1000℃程度にまで昇温される。このように昇温された循環冷却ガスをボイラ30に供給することにより、ボイラ30による熱回収量を増加させることができる。また、集塵機20に導入される循環冷却ガスの温度を900℃程度以下に抑制し、集塵機20のガス流れ下流側において循環冷却ガスを1000℃程度にまで昇温させることにより、集塵機20に集塵効率の高いサイクロンを適用することが可能になる。
ボイラ30は、図2に示すように、水冷壁31を有し、水冷壁31の内部には、節炭器を形成する節炭器伝熱管33と、蒸発器を形成する蒸発器伝熱管34と、1次過熱器を形成する1次過熱器伝熱管35と、2次過熱器を形成する2次過熱器伝熱管36と、気水分離ドラム37とを有する。各伝熱管33,34,35,36はいずれも蛇行流路を形成し、伝熱管33,34,35は連絡管39を介して気水分離ドラム37に連通している。また、1次過熱器伝熱管35と2次過熱器伝熱管36は、流体分配機構をなすヘッダ38を介して接続管35Aにて連通している。また、各伝熱管33,34,35と連絡管39は、ヘッダ38を介して接続されている。各伝熱管33,34,35,36は、ボイラ30の天井から鉛直方向に延びる吊り下げ管32にて吊り下げ固定されている。
ボイラ30では、第2ダクト50を介して天井側から1000℃程度の高温の循環冷却ガスがX4方向に導入され、ボイラ30内を下方へ流通する過程で循環冷却ガスの顕熱を各伝熱管33,34,35,36に供給した後、第3ダクト60へX5方向に循環冷却ガスを排出する。
予熱器62にて予熱された蒸気発生用の水は、ボイラ30内へZ1方向に導入された後、節炭器伝熱管33にてさらに予熱され、連絡管39を介してZ2方向で気水分離ドラム37に送られる。気水分離ドラム37から連絡管39を介してZ3方向で蒸発器伝熱管34に蒸気発生用の水が送られ、蒸発器伝熱管34にて蒸気が生成された後、連絡管39を介してZ4方向で気水分離ドラム37に送られる。気水分離ドラム37から連絡管39を介してZ5方向で1次過熱器伝熱管35に送られた蒸気は、接続管35Aを経てX6方向で2次過熱器伝熱管36まで流通する過程で過熱蒸気となる。
ボイラ30にて生産された過熱蒸気は、2次過熱器伝熱管36から不図示の蒸気放出管を介してZ7方向に放出される。この蒸気放出管は不図示のタービンジェネレータに連通しており、タービンジェネレータでは、ボイラ30から導入された過熱蒸気によって発電が行われる。
図1に戻り、ボイラ30を流通する過程で熱が奪われた循環冷却ガスは、例えば200℃程度まで温度低下している。この低温の循環冷却ガスは、第3ダクト60を流通し、第3ダクト60の途中位置に介在する送風機61にて速度エネルギを付与されてさらに第3ダクト60を流通する。すなわち、コークス乾式消火設備100の系内における一定速度の循環冷却ガスの循環は、送風機61からの速度エネルギの付与によって担保されている。
予熱器62からは、第3ダクト60とは異なるバイパスダクト63が延設し、第1ダクト40と空気導入ダクト53に連通している。例えば第2ダクト50等において不図示の温度センサが装備され、温度センサによる計測データがコントローラ80に送信されている。チャンバ10から第1ダクト40に流れ込む循環冷却ガスの温度が所定温度以上である場合、開閉弁63aがコントローラ80にて開制御されることにより、バイパスダクト63を介して循環冷却ガスが第1ダクト40へX9方向に供給され、さらに、循環冷却ガスが空気導入ダクト53にX9'方向に供給され、第2ダクト50に供給される。この循環冷却ガスは、チャンバ10から第1ダクト40に流れ込む循環冷却ガスよりも低温であることから、このようにバイパスダクト63を介した循環冷却ガスの供給により、例えばボイラ30に流れ込む循環冷却ガスの温度を所定温度(範囲)に制御することができる。このようにボイラ30に流れ込む循環冷却ガスの温度を所定温度(範囲)に制御することにより、ボイラ30に供給される循環冷却ガスの温度の安定化を図り、ボイラ30を構成する伝熱管等の破損や劣化が防止される。なお、図示例は、バイパスダクト63により、第1ダクト40と、空気導入ダクト53を介した第2ダクト50の双方に低温の循環冷却ガスを供給する形態であるが、第1ダクト40と第2ダクト50のいずれか一方に循環冷却ガスを供給する形態であってもよい。
また、予熱器62からはさらに、第3ダクト60とは異なる放散ダクト64が延設している。コークス乾式消火設備100の系内のうち、例えばプレチャンバ12には不図示の圧力センサが装備されており、圧力センサによる計測信号がコントローラ80に送信されるようになっている。例えばプレチャンバ12内の圧力が所定圧力を超えた場合、開閉弁64aがコントローラ80にて開制御されることにより、放散ダクト64を介して循環冷却ガスの一部が系外に放散されて、例えばプレチャンバ12内の圧力が所定圧力範囲内に入るように制御することができる。なお、プレチャンバ12以外にも、系内の適所に圧力センサが装備されており、各所に固有の圧力管理値が設定されていて、圧力センサによる計測信号がそれぞれの圧力管理値を超えた場合に、コントローラ80によって開閉弁64aが開制御され、循環冷却ガスの一部が大気放散等されてもよい。
コントローラ80は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、NVRAM(Non-Volatile RAM)84、HDD(Hard Disc Drive)85、入出力ポート86を有し、これらがバス87を介して相互に接続されている。
ROM82には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記憶されている。RAM83は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域として用いられる。CPU81は、RAM83にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。NVRAM84には、各種の設定情報等が記憶される。HDD85には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記憶される。例えば、ROM82には、コークス乾式消火設備100の系内の各部における循環冷却ガスの温度や圧力の管理値が入力されている。入出力ポート86は、各開閉弁や温度センサ、圧力センサ等との間で電気信号の入出力を行う。
コントローラ80により、コークス乾式消火設備100の系内において、所定量の循環冷却ガスが循環するように制御され、このことによって系内が所定圧力に制御される。また、系内の各所における循環冷却ガスの温度や圧力等がそれぞれ各所に固有の管理値に制御される。例えば、循環冷却ガスの温度に関しては、サイクロン20のガス流れ上流側の第1ダクト40においては800乃至900℃程度に制御され、ボイラ30のガス流れ上流側の第2ダクト50においては1000℃程度に制御される。また、第3ダクト60のうち、予熱器62のガス流れ上流側では200℃程度に制御され、予熱器62のガス流れ下流側では100乃至150℃程度に制御される。
<ボイラ内のコークスダスト除去機構と除去方法>
次に、ボイラ内のコークスダスト除去機構と除去方法について説明する。コークス乾式消火設備100では、ボイラ30のガス流れ上流側における集塵機20にサイクロンが適用されることにより、サイクロン20によって殆どのコークスダストが捕集されることになる。そのため、サイクロン20から2次ダクト50を介してボイラ30内に飛散されるコークスダストは小粒径のコークスダストのみとなる。このような小粒径のコークスダストは、ボイラ30内にある各種の伝熱管33,34,35,36に付着して堆積し易い。小粒径のコークスダストが伝熱管33,34,35,36に付着して堆積すると、伝熱管33,34,35,36における伝熱面積が低下し、この伝熱面積の低下はボイラ30における蒸気生産能力の低下に繋がる。また、小粒径のコークスダストは、水冷壁31や、ボイラ30の天井から伝熱管33,34,35,36を吊り下げる吊り下げ管32にも付着し易い。従って、ボイラ30内の広範囲に亘るコークスダストの除去が必要になる。
ここで、サイクロン20にて捕集されるコークスダストは、粒径が30μm乃至5mm程度であり、ボイラ30内に導入された際にはボイラ30内部の機器を摩耗させる作用を有している。サイクロン20を装備していないコークス乾式消火設備では、この比較的大粒径のコークスダストがボイラに導入されることにより、内部機器等の摩耗が問題となっていた。一方、サイクロン20にて捕集されずにボイラ30内に飛散するコークスダストの平均粒径は、20μm乃至30μm程度の範囲にあり、サイクロン20にて捕集されるコークスダストに比べて格段に小粒径となる。
そこで、本実施形態に係るコークス乾式消火設備100では、サイクロン20にて捕集された比較的大粒径のコークスダストの一部を、ボイラ30内に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを除去する除去用ダストとしてボイラ30に導入することとした。比較的大粒径のコークスダストの摩耗作用を積極的に利用することにより、ボイラ30内にある各種の伝熱管33,34,35,36や水冷壁31、及び吊り下げ管32等に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを除去することができる。
図1に示すように、サイクロン20の下端には第4ダクト71が延設しており、第4ダクト71の下方に分級スクリーン21が配設されている。この分級スクリーン21により、30μm乃至5mm程度の粒径の中で、例えば、0.5mm乃至5mm程度と大きな粒径範囲のコークスダストが選別される。そして、選別されなかった小さな粒径範囲のコークスダストは、分級スクリーン21から延設する排出ダクト71'を介して分級スクリーン21の下方にあるホッパー22に送られて例えば一時的に貯留され、ホッパー22から排出される。なお、この分級スクリーン21は、予めスクリーンの網目寸法が設定されているものを使用してもよいし、コントローラ80に入力された網目寸法に応じて自動的に網目寸法が変更されるものを使用してもよい。
分級スクリーン21の下方には第4ダクト71がさらに延設しており、この第4ダクト71は開閉弁71aを有している。コントローラ80によって開閉弁71aが開制御されることにより、分級スクリーン21にて選別された例えば大きな粒径範囲のコークスダストが、分級スクリーン21の下方から延設する第4ダクト71に導入される。
第3ダクト60において、送風機61よりもガス流れ下流側の位置より、開閉弁72aを有する第5ダクト72が分岐しており、この第5ダクト72は第2ダクト50に連通している。そして、第5ダクト72には、分級スクリーン21の下方から延設する第4ダクト71が連通している。なお、図示例では、第5ダクト72が第2ダクト50の水平部52に連通しているが、第5ダクト72が第2ダクト50の立ち上り部51に連通してもよい。さらに、図示を省略するが、第5ダクト72がボイラ30の上部空間に直接連通していてもよい。
コントローラ80には、コークス乾式消火設備100の操業途中において、所定時間間隔で、間欠的に、第5ダクト72において循環冷却ガスの流れを生じさせる制御プログラムが格納されている。例えば、24時間の連続操業の中で、8時間ごとに、第4ダクト71の開閉弁71aと第5ダクト72の開閉弁72aをともに開制御し、ともに10分間程度開いた状態に保持する制御が実行される。
このような制御により、サイクロン20にて捕集され、選別されたコークスダストの一部が、第4ダクト71を介してX11方向に導入され、第5ダクト72をX12方向に流通する循環冷却ガスに対して第4ダクト71からコークスダストが導入され、この循環冷却ガスによってコークスダストが第2ダクト50に搬送される。そして、第2ダクト50に搬送されたコークスダストは、第2ダクト50を流通する循環冷却ガスのX3方向の流れによってボイラ30に搬送され、ボイラ30に比較的大粒径のコークスダストを供給することができる。
ボイラ30に比較的大粒径のコークスダストが供給されることにより、ボイラ30内にある各種の伝熱管33,34,35,36や水冷壁31、及び吊り下げ管32等に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを効果的に除去することができる。また、比較的大粒径のコークスダストは摩耗作用に優れているが、例えば10分程度の短時間だけボイラ30に導入するように制御することにより、ボイラ30内に付着し、堆積している小粒径のコークスダストの除去を行いながら、ボイラ30内の各種機器を摩耗させることを回避することができる。
例えば、コークス乾式消火設備100を8時間操業した後、サイクロン20からボイラ30への大粒径のコークスダストの供給を10分程度実行し、再度、コークス乾式消火設備100を8時間操業した後、再度、サイクロン20からボイラ30への大粒径のコークスダストの供給を10分程度実行する。このように間欠的にボイラ30に対して大粒径のコークスダストを気流搬送にて供給することにより、小粒径のコークスダストが伝熱管33,34,35,36に付着して堆積し続け、伝熱管33,34,35,36における伝熱面積が低下してボイラ30の蒸気生産能力が低下することが解消される。また、循環冷却ガスによる気流搬送を適用することにより、ボイラ30内の広範囲に亘るコークスダストの供給が可能になる。さらに、小粒径のコークスダストの除去に際して高耐熱性を有する特殊な除去装置をボイラ30に装備する必要がなく、サイクロン20にて捕集されたコークスダストを気流搬送にてボイラ30に導入することから、設備費を高騰させる恐れもない。
なお、本実施形態は、コントローラ80に開閉弁71a、72aの開閉制御のタイミング等が設定され、コントローラ80による自動制御されたコークスダスト除去機構を有しているが、開閉弁71a、72aの開閉制御を管理者が実行するマニュアル制御であってもよい。また、サイクロン20が必ずしも分級スクリーン21を有していなくてもよい。サイクロン20にて捕集されたコークスダストは一般にボイラ30内に付着し、堆積しているコークスダストよりも大粒径のものであることから、サイクロン20にて捕集されたコークスダストの一部を分級せずにそのまま使用しても、ボイラ30内に堆積しているコークスダストを十分に除去可能である。
[第2の実施形態]
次に、図4を参照して、第2の実施形態に係るコークス乾式消火設備を説明する。図4は、第2の実施形態に係るコークス乾式消火設備の概略構成を示す模式図である。図示するコークス乾式消火設備200は、図1に示すコークス乾式消火設備100と基本構成において共通している。従って、コークス乾式消火設備200の基本構成の説明は省略し、ボイラ内のコークスダスト除去機構と除去方法について説明する。
コークス乾式消火設備200では、サイクロン20の下端において開閉弁71aを有する第4ダクト71が延設しており、第4ダクト71の下方には、例えば水平方向にコークスダストを運搬するフローコンベア91が装備され、フローコンベア91の端部には、次いで鉛直方向にコークスダストを運搬するバケットコンベア92が装備されている。バケットコンベア92にて頂部まで運搬されたコークスダストは、貯留槽93に一時的に貯留される。貯留槽93の下端は、下方にある加圧タンク94に連通している。
加圧タンク94には、開閉弁95aを有して窒素ガス等の不活性ガスを導入する不活性ガス導入ダクト95が連通している。さらに、加圧タンク94からは開閉弁96aを有する第6ダクト96が延設し、第6ダクト96は第2ダクト50に連通している。なお、図示例では、第6ダクト96は第2ダクト50の水平部52に連通しているが、第2ダクト50の立ち上り部51に連通してもよい。
サイクロン20の下方にある分級スクリーン21にて所定範囲の粒径のコークスダストが分級された後、分級されたコークスダストは第4ダクト71を介してX11方向に排出される。一方、選別されなかった例えば小さな粒径範囲のコークスダストは、分級スクリーン21から延設する排出ダクト71'を介して分級スクリーン21の下方にあるホッパー22に送られる。分級スクリーン21の下方に延設する第4ダクト71を介して排出されたコークスダストはフローコンベア91にてX14方向に搬送された後、バケットコンベア92にてX15方向に搬送され、貯留槽93に貯留される。
加圧タンク94には、不活性ガス導入ダクト95を介して不活性ガスがY2方向に導入される。貯留槽93に貯留されているコークスダストは、加圧タンク94へX16方向に導入され、貯留槽93内において不活性ガスに混入され、加圧される。
コントローラ80には、コークス乾式消火設備100の操業途中において、所定時間間隔で、間欠的に、開閉弁96aを開制御することにより、加圧タンク94から第6ダクト96を介して第2ダクト50へ加圧された不活性ガスの流れを生じさせる制御プログラムが格納されている。例えば、24時間の連続操業の中で、8時間ごとに、開閉弁96aを開制御し、10分間程度開いた状態に保持する制御が実行される。
このような制御により、サイクロン20にて捕集され、選別されたコークスダストの一部が、第6ダクト96をX17方向に流れる不活性ガスによって第2ダクト50に気流搬送される。そして、第2ダクト50に搬送されたコークスダストは、第2ダクト50を流通する循環冷却ガスのX3方向の流れによってボイラ30に搬送され、ボイラ30に比較的大粒径のコークスダストを供給することができる。
本実施形態に係るコークス乾式消火設備200によっても、ボイラ30内にある各種の伝熱管33,34,35,36や水冷壁31、及び吊り下げ管32等に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを効果的に除去することができる。
なお、図示例は、加圧タンク94に不活性ガスを導入する形態であるが、例えば、第3ダクト60における送風機61のガス流れ下流側から分岐ダクトを分岐させ、この分岐ダクトを加圧タンク94に連通させてもよい。すなわち、図1で示すコークス乾式消火設備100と同様に、送風機61の下流側で流速エネルギの高い循環冷却ガスを利用して比較的大粒径のコークスダストを気流搬送する形態である。
[実操業による効果確認実験]
本発明者等は、図1に示すコークス乾式消火設備100を実操業させ、サイクロン20にて捕集された大粒径のコークスダストをボイラ30に導入し、ボイラ30内に付着し、堆積している小粒径のコークスダストを除去する実験を行った。コークス乾式消火設備100は24時間フル操業する設備であるが、8時間の操業ごとにボイラ30へのコークスダストの導入を10分間実行した。すなわち、1日に3回の間欠的なボイラ30へのコークスダストの導入制御を実行した。
ボイラ30へ導入されるコークスダストは、0.5mm乃至5mm程度の粒径範囲のコークスダストを選別した。そして、ボイラ80内において、2次過熱器等に対応する位置に温度センサを設けておき、この温度センサによる計測データをコントローラ80にて随時受信して、温度の時系列変化を求めた。
その結果、コークス乾式消火設備100を8時間連続操業する過程で、操業後半は温度センサによる温度が若干低下することが分かった。これは、伝熱管36等に小粒径のコークスダストが付着し、堆積した結果、伝熱面積が低下したことによるものである。8時間の操業後、大粒径のコークスダストをボイラ30に10分間供給する過程で温度センサは上昇し、操業初期の高い温度に戻ることが確認されている。
本効果確認実験より、コークス乾式消火設備100において、ボイラ30内のコークスダストが効果的に除去されることが実証されている。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 :チャンバ
11 :クーリングチャンバ
12 :プレチャンバ
13 :コークス投入装置
14 :コークス払出し装置
20 :集塵機(サイクロン)
21 :分級スクリーン
30 :ボイラ
31 :水冷壁
32 :吊り下げ管
33 :節炭器伝熱管(伝熱管)
34 :蒸発器伝熱管(伝熱管)
35 :1次過熱器伝熱管(伝熱管)
36 :2次過熱器伝熱管(伝熱管)
37 :気水分離ドラム
38 :ヘッダ
40 :第1ダクト
50 :第2ダクト
51 :立ち上り部
52 :水平部
53 :空気導入ダクト
60 :第3ダクト
61 :送風機
62 :予熱器
63 :バイパスダクト
64 :放散ダクト
71 :第4ダクト
72 :第5ダクト
80 :コントローラ
91 :フローコンベア
92 :バケットコンベア
93 :貯留槽
94 :加圧タンク
95 :不活性ガス導入ダクト
96 :第6ダクト
100,200 :コークス乾式消火設備

Claims (10)

  1. チャンバと、サイクロンからなる集塵機と、ボイラと、該チャンバと該サイクロンを繋ぐ第1ダクトと、該サイクロンと該ボイラを繋ぐ第2ダクトと、該ボイラと該チャンバを繋ぐ第3ダクトと、を有するコークス乾式消火設備の系内を循環冷却ガスが流れ、循環冷却ガス中のコークスダストが該集塵機にて捕集されるコークス乾式消火設備であって、
    前記集塵機にて捕集されたコークスダストが、前記ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとして該ボイラに供給されることを特徴とする、コークス乾式消火設備。
  2. 前記集塵機にて捕集されたコークスダストの前記ボイラ内への供給が、間欠的に実行されることを特徴とする、請求項1に記載のコークス乾式消火設備。
  3. 前記コークス乾式消火設備の系内において、循環冷却ガスは、前記チャンバから前記第1ダクトおよび前記第2ダクトを介して前記ボイラに流れ、該ボイラから前記第3ダクトを介して該チャンバに流れており、
    前記集塵機から第4ダクトが延設し、
    前記第3ダクトには送風機が介在し、該第3ダクトにおいて該送風機よりもガス流れ下流側の位置から第5ダクトが分岐して前記第2ダクトもしくは前記ボイラに連通しており、
    前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記第5ダクトへ供給されたコークスダストが、循環冷却ガスにて前記第2ダクトから前記ボイラへ供給される、もしくは循環冷却ガスにて前記ボイラに直接供給されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコークス乾式消火設備。
  4. 前記集塵機から第4ダクトが延設して加圧タンクに直接的もしくは間接的に連通し、該加圧タンクから延設する第6ダクトが前記第2ダクトに連通しており、
    前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記加圧タンクへ供給されたコークスダストが、該加圧タンク内で加圧された循環冷却ガスもしくは不活性ガスによって前記第6ダクトを介して前記第2ダクトに搬送され、該第2ダクトから前記ボイラへ供給されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコークス乾式消火設備。
  5. 前記集塵機が分級スクリーンを有し、
    前記集塵機にて捕集されたコークスダストが前記分級スクリーンに通されて所定の粒径範囲のコークスダストが選別され、選別されたコークスダストが前記第4ダクトに供給されることを特徴とする、請求項3又は4に記載のコークス乾式消火設備。
  6. チャンバと、サイクロンからなる集塵機と、ボイラと、該チャンバと該サイクロンを繋ぐ第1ダクトと、該サイクロンと該ボイラを繋ぐ第2ダクトと、該ボイラと該チャンバを繋ぐ第3ダクトと、を有するコークス乾式消火設備の系内を循環冷却ガスが流れ、循環冷却ガス中のコークスダストが該集塵機にて捕集されるコークス乾式消火設備において、該ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法であって、
    前記集塵機にて捕集されたコークスダストを、前記ボイラ内に堆積しているコークスダストを除去する除去用ダストとして該ボイラに供給することを特徴とする、コークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法。
  7. 前記集塵機にて捕集されたコークスダストの前記ボイラ内への供給を、間欠的に実行することを特徴とする、請求項6に記載のコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法。
  8. 前記コークス乾式消火設備の系内において、循環冷却ガスは、前記チャンバから前記第1ダクトおよび前記第2ダクトを介して前記ボイラに流れ、該ボイラから前記第3ダクトを介して該チャンバに流れており、
    前記集塵機から第4ダクトが延設し、
    前記第3ダクトには送風機が介在し、該第3ダクトにおいて該送風機よりもガス流れ下流側の位置から第5ダクトが分岐して前記第2ダクトに連通しており、
    前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記第5ダクトへ供給したコークスダストを、循環冷却ガスにて前記第2ダクトに搬送し、該第2ダクトから前記ボイラへ供給することを特徴とする、請求項6又は7に記載のコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法。
  9. 前記集塵機から第4ダクトが延設して加圧タンクに直接的もしくは間接的に連通し、該加圧タンクから延設する第6ダクトが前記第2ダクトに連通しており、
    前記集塵機から前記第4ダクトを経て前記加圧タンクへ供給したコークスダストを、該加圧タンク内で加圧した循環冷却ガスもしくは不活性ガスによって前記第6ダクトを介して前記第2ダクトに搬送し、該第2ダクトから前記ボイラへ供給することを特徴とする、請求項6又は7に記載のコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法。
  10. 前記集塵機が分級スクリーンを有し、
    前記集塵機にて捕集したコークスダストを前記分級スクリーンに通して所定の粒径範囲のコークスダストを選別し、選別したコークスダストを前記第4ダクトに供給することを特徴とする、請求項8又は9に記載のコークス乾式消火設備のボイラ内のコークスダスト除去方法。
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