JP6511945B2 - トリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システム - Google Patents

トリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、トリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システムに関し、特に、複数の情報処理端末に休止状態からの復帰を誘発するトリガを送信する場合に、トリガが到達するまでの遅延時間を短縮するトリガ送信装置に関する。
近年、高速なパケット通信に対応したスマートフォン或いはタブレット型のパーソナルコンピュータなどのモバイル端末によって、移動中であってもインターネット等を利用することが可能となっている。
このような高速なパケット通信を実現するための規格として、種々の規格が提唱されている。具体例を挙げると、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)等の規格が提唱され、各モバイル端末はこれらの規格に準拠して高速パケット通信を実現している。このような通信規格では、モバイル端末の電力消費を抑制するために、モバイル端末の通信状況に応じてRRC(Radio Resource Control)状態を設定する、という制御を行っている。
例えば、LTEを例に挙げると、次のような切り替え制御を実施している。すなわち、LTEではパケット通信を開始する際に、パケット通信が可能であるが消費電力の大きいRRC CONNECTED(接続、CONN)状態に切り替える。その後、一定時間(インアクティビティタイマー値と呼ぶ)パケット通信が発生しない場合は、パケット通信ができないが消費電力の小さなRRC IDLE(休止、Idle)状態に切り替える。
休止状態にあるモバイル端末は、自身の無線デバイスを休止させることで消費電力の低減を実現している。一方で、無線デバイスを常時休止させると、休止状態のモバイル端末宛てに送信されたパケットを受信できなくなる。
そのため、休止状態のモバイル端末は一定間隔で無線デバイスを復帰させ、自端末宛てのパケットが届いているかをモバイル網の基地局から送信されるページング信号を参照して確認する。確認の結果、パケットが届いていれば接続状態に復帰しパケットを受信し、パケットが届いていなければ、再度無線デバイスを休止させるという制御を実施している。この制御は、間歇受信(DRX、Discontinuous Reception)と呼ばれる。
間歇受信を行っているモバイル端末にパケットを送信しようとした場合、無線デバイスが復帰したタイミングでしかパケットを受信できなくなるため、パケットがモバイル端末に到達するまでの時間(到達遅延)が増大するという問題が発生する。また、休止状態から接続状態に復帰するためには、モバイル端末と基地局や網装置との間で制御信号と呼ばれる信号を交換する必要があり、制御信号の交換に必要な時間が到達遅延に加算される。
休止状態に起因するパケットの到達遅延を低減する手段として、例えば、特許文献1で提案されているものがある。特許文献1では、多数のモバイル端末にメッセージを送信する際に、メッセージ送信のための処理に先立ち、モバイル端末を休止状態から復帰させるためのパケット(トリガ)の送信処理を優先的に実施することが、提案されている。特許文献1では、早期に休止状態から接続状態への遷移をモバイル端末に開始させることで、メッセージがモバイル端末に到達するまでの到達遅延を低減することができる。
また、特許文献2では、接続状態から休止状態に遷移するまでの残余時間が短いモバイル端末に対するメッセージ送信処理を優先することが提案されている。メッセージを送信する情報処理装置が多数のメッセージの送信処理をしている場合、他の端末に対するメッセージ送信処理が完了するのを待っている間にモバイル端末が休止状態に遷移してしまい、当該端末へのメッセージ到達遅延が増大する場合がある。特許文献2では、休止状態に遷移するまでの残余時間が短い端末へのメッセージ送信処理を優先して実施することで、モバイル端末が休止状態への遷移を開始する前にメッセージを送信する。これにより、到達遅延を低減することができる。なお、特許文献2ではメッセージの送信処理の優先度を決定するが、特許文献1のトリガ送信処理の優先度判定に利用することで、より高い遅延低減効果が期待される。
国際公開第2014/122981号 国際公開第2014/109102号
しかしながら、背景技術のトリガ送信処理では、次のような解決すべき課題が考えられる。すなわち、間歇受信を行う休止状態のモバイル端末に対しては、トリガ送信処理の優先度を正しく設定できず、トリガの到達遅延が増加する、という課題が考えられる。
以下、詳細に説明を行う。上述した背景技術では、休止状態である複数のモバイル端末にトリガを送信する場合、同一の優先度でトリガ送信処理を実施する。しかしながら、実際には、トリガ送信の優先度は、各モバイル端末の間歇受信のタイミングによって異なる。間歇受信によって無線デバイスが直近に復帰するモバイル端末に対して即座にトリガを送信すると、直後に当該モバイル端末の無線デバイスが復帰したタイミングで、基地局に当該モバイル端末宛てのパケットが到着しているので、接続状態への遷移が開始される。
間歇受信によって無線デバイスが直近に復帰するモバイル端末に対するトリガ送信処理を優先せずに、トリガ送信が遅延すると、基地局にトリガパケットが届いた時には、モバイル端末の無線デバイスが再度休止している。無線デバイスが再度休止しているため、次の間歇受信のタイミングまで、接続状態への遷移が遅延することになる。
一方で、間歇受信によって無線デバイスが復帰するまでにしばらく時間がかかるモバイル端末に対しては、即座にトリガを送信しても、若干遅れてトリガを送信しても、モバイル端末のRRC状態の遷移が始まるタイミングは、次の間歇受信のタイミングとなる。
したがって、間歇受信を実施するタイミングが現在時刻に近いものほど、トリガ送信を即座に実施する必要性が高い、ということになる。背景技術では、間歇受信のタイミングとは無関係にトリガ送信の優先度を決定するため、間歇受信によって無線デバイスが復帰するまでの時間が短いモバイル端末へのトリガ送信が優先されずに遅延する。その結果、次々回の復帰タイミングまで接続状態への遷移開始が遅延し、メッセージの到達遅延が増大することとなる。
本発明の主たる目的は、トリガ送信が情報処理端末の間歇受信のタイミングに間に合わないことに起因して生じる遅延を削減することが可能な、トリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るトリガ送信装置は、
情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定手段と、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、上記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定手段と、
上記優先度判定部の判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信手段と、を備える。
本発明に係るトリガ送信方法は、
情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定し、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、上記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定し、
上記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行する。
本発明に係るトリガ送信プログラムは、
コンピュータに、
情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定処理と、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、上記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定処理と、
上記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信処理とを、実行させる。
本発明に係る情報処理システムは、トリガ送信装置と、情報処理端末と、を含んで構成され、
上記トリガ送信装置が、
情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定部と、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、上記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定部と、
上記優先度判定部の判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信部と、を備え、
上記情報処理端末が、
一定時間パケット送受信をしていない場合に、自端末宛てのパケットの有無を所定の間隔毎に確認する間歇受信実行部と、
上記トリガ送信装置が送信した測定パケットを受信し、上記トリガ送信装置に測定パケットを返信する測定パケット応答部と、
上記トリガ送信部が送信したトリガを受信するトリガ受信部と、を備える。
本発明によれば、複数の情報処理端末に休止状態からの復帰を誘発するトリガを送信する場合に、トリガ送信が情報処理端末の間歇受信のタイミングに間に合わないことに起因して生じる遅延を、削減することができる。
本発明の最上位概念の実施形態によるトリガ送信装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態における情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。 情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。 間歇受信推定部が記憶するオフセット情報の一例である。 トリガ送信優先度を判定する方法を説明する図である。 トリガ送信優先度を判定する方法を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態における情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における情報処理端末の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。 推定用変数算出部が記憶する情報の一例である。 情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。 情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。初めに、本発明の最上位概念の実施形態によるトリガ送信装置について、説明する。図1は、本発明の最上位概念の実施形態によるトリガ送信装置のブロック図である。
図1のトリガ送信装置4は、情報処理端末にメッセージなどを送信する前に、情報処理端末のRRC状態を休止状態から接続状態に復帰させるためのパケット(トリガ)を送信する。図1のトリガ送信装置4は、間歇受信推定手段1と、優先度判定手段2と、トリガ送信手段3と、を含む。
トリガ送信装置4は、情報処理端末に対し間歇受信の時刻を推定するための測定パケットを送信し、さらに、測定パケットを受信した情報処理端末から返信された測定パケットを受信する。情報処理端末から送信された測定パケットを受信した時刻は、間歇受信推定手段1に通知される。
間歇受信推定手段1は、通知された時刻に基づき、情報処理端末が実施する間歇受信の時刻を推定する。
優先度判定手段2は、間歇受信推定手段1が推定した情報処理端末の間歇受信のタイミングに基づき、情報処理端末のRRC状態の状態遷移を誘発するためのトリガをどの情報処理端末に対して優先して送信するかを決定する。
トリガ送信手段3は、優先度判定手段2が判定したトリガ送信処理の優先度に従い、各情報処理端末に対しトリガを送信する順番を決定する。さらに、トリガ送信手段3は、決定した順序に基づき各情報処理端末に対しトリガを送信する。
本実施形態のトリガ送信装置では、情報処理端末が実施する間歇受信の時刻を推定し、推定結果に基づいてどの情報処理端末に対して優先して送信するかを決定し、トリガを送信する順番を決定し、決定した順序に基づき各情報処理端末に対しトリガを送信する。これにより、直近に復帰する情報処理端末、復帰するまでにしばらく時間がかかる情報処理端末など、情報処理端末の間歇受信のタイミングを考慮して、トリガを送信する。その結果、トリガ送信が情報処理端末の間歇受信のタイミングに間に合わないことに起因して生じる遅延を削減することができる。以下、本発明の実施形態によるトリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システムについて、より具体的に説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態によるトリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システムについて、図面を参照して説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は本発明の実施形態における構成を模式的に表している。さらに、以下に記載される本発明の実施形態は一例であり、その本質を同一とする範囲において適宜変更可能である。
図2は、本発明の第1の実施形態における情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図3は、情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。図4は、情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。図5は、間歇受信推定部が記憶するオフセット情報の一例である。図6及び図7は、トリガ送信優先度を判定する方法を説明する図である。図8及び図9は、本発明の第1の実施形態におけるシステムの動作例を示すシーケンス図である。
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムは、トリガ送信装置10と、情報処理端末20と、を含んで構成される。
トリガ送信装置10は、情報処理端末20にメッセージなどを送信する前に、情報処理端末20のRRC状態を休止状態から接続状態に復帰させるためのパケット(トリガ)を送信する。
情報処理端末20は、トリガ送信装置10から送信されたトリガを契機に休止状態から接続状態に復帰し、トリガを受信する。また、休止状態となっている情報処理端末20は、自身が接続するモバイル網(図示せず)に、自端末宛てのパケットが届いているかを定期的に確認する間歇受信を実施する。間歇受信によって自端末宛てのパケットの到着を確認した情報処理端末20は、休止状態から接続状態に復帰し、自端末宛てのパケットを受信する。
なお、情報処理端末20は、任意の台数で構成されていてもよく、個々の情報処理端末20を区別して記述する必要がある場合、情報処理端末20−1、情報処理端末20−2、・・・、情報処理端末20−nのように記載する。
図1のトリガ送信装置10は、間歇受信推定手段の一例としての間歇受信推定部101と、測定パケット送受信部102と、優先度判定手段の一例としての優先度判定部103と、トリガ送信手段の一例としてのトリガ送信部104と、を含んで構成される。以下、それぞれの構成要素について詳細に説明する。
トリガ送信装置10の間歇受信推定部101は、情報処理端末20における間歇受信の時刻(間歇受信時刻)を、測定パケット送受信部102が情報処理端末20との間で往復させる測定パケットに基づき、推定する。
トリガ送信装置10の測定パケット送受信部102は、情報処理端末20に対し間歇受信の時刻を推定するための測定パケットを送信し、さらに、測定パケットを受信した情報処理端末20から返信された測定パケットを受信する。測定パケット送受信部102は、情報処理端末20から送信された測定パケットを受信した時刻を間歇受信推定部101に通知し、間歇受信推定部101は通知された時刻に基づき、情報処理端末20が実施する間歇受信の時刻を推定する。
以下、間歇受信推定部101及び測定パケット送受信部102が、情報処理端末20の間歇受信時刻を推定する方法について、図3を用いて説明する。図3に示すように、休止状態にある情報処理端末20は、一定の間隔で間歇受信を行っている(図3の”□”)。情報処理端末が間歇受信を実施する時刻tは(n=1、2、3、・・・)、
Figure 0006511945
によって表すことができる。ただし、Tは間歇受信の周期を表し、モバイル網事業者が設定する値である。ここでは、予めTの値はトリガ送信装置10の間歇受信推定部101に設定されているものとして、説明する。tは間歇受信時刻のオフセット値であり、情報処理端末20と情報処理端末20が接続する基地局に依存して決まる定数である。つまり、オフセット値tが分かれば、間歇受信推定部101は式(1)を用いて、情報処理端末20の間歇受信時刻を知ることができる。
トリガ送信装置10の測定パケット送受信部102は、オフセット値を算出するための測定パケットを情報処理端末20に送信する。情報処理端末20が休止状態である場合は、測定パケット送受信部102が送信した測定パケットは即座に情報処理端末20には届かず、間歇受信のタイミングまで遅延して届くこととなる。測定パケットを受信した情報処理端末20は即座に測定パケットをトリガ送信装置10に返信する。トリガ送信装置10は情報処理端末20が返信した測定パケットを受信し、その時刻Rを取得する。なお、接続状態に遷移した情報処理端末20は、再度休止状態になるまでは、間歇受信を行わず(常時パケットを受信できる状態であるため)、再度休止状態に遷移した後、再び、式(1)に従う時刻に間歇受信を行う。
ここで、tを算出する方法を説明するため、まずは、時刻Rと間歇受信の時刻tの関係を説明する。図4は、図3の(a)の部分を拡大したものである。情報処理端末20は、間歇受信を行った時刻tに休止状態から接続状態への遷移を開始し、時間Mの後に接続状態への遷移が完了する。接続状態への遷移が完了した情報処理端末20は、トリガ送信装置10から送信された測定パケットを受信し、即座に測定パケットをトリガ送信装置10に返信する。情報処理端末20が送信した測定パケットは、時間Dを要して、最終的に時刻Rにトリガ送信装置10に到着する。つまり、下記の関係が成り立つ。
Figure 0006511945
ここでは、時間D、Mはトリガ送信装置10の運用者が事前に何らかの方法で取得乃至測定した値を、予め間歇受信推定部101に設定しておくとする。オフセット値tは、
Figure 0006511945
によって、求めることが可能である。なお、%は剰余を算出することを示す演算子である。以上により、間歇受信推定部101はオフセット値tを算出することができるので、式(1)を用いて情報処理端末20が間歇受信を行う時刻を推定することができる。
また、間歇受信推定部101は算出したオフセット値tをオフセット情報として記録し、任意のタイミングにおいて情報処理端末20の間歇受信時刻を推定できるようにする。図5に、間歇受信推定部101が記録するオフセット情報の一例を示す。図5に示すように、間歇受信推定部101が記録する情報は、情報処理端末20を一意に識別する端末識別子と、情報処理端末20の間歇受信タイミングを推定するためのオフセット値tとを、少なくとも含む。
例えば、図5のオフセット情報によれば、端末識別子「20−1」で識別される情報処理端末20の間歇受信のオフセット値が334ミリ秒であることが示される。
優先度判定部103は、間歇受信推定部101が推定した情報処理端末20の間歇受信のタイミングに基づき、情報処理端末20のRRC状態の状態遷移を誘発するためのトリガをどの情報処理端末20に対して優先して送信するかを、決定する。
以下、優先度判定部103におけるトリガの送信優先度の決定方法について、図6を用いて説明する。図6は、トリガ送信装置10から情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2にトリガを送信する場合の例を、示している。なお、本例では情報処理端末20は2台で構成されている場合を説明するが、任意の台数で構成されていてよい。図6において、トリガ送信装置10は情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2に対して、トリガの送信を開始する。
最初に、トリガ送信装置10の間歇受信推定部101は、情報処理端末20の次の間歇受信の時刻を推定し、現在時刻Sから次の間歇受信の時刻までの残余時間rを算出する。なお、ここでは、情報処理端末20−nの残余時間rをrと表記する。優先度判定部103は、残余時間rの小さい情報処理端末20へのトリガ送信処理を優先するように判断する。本例では、残余時間r>残余時間rであるので、情報処理端末20−2へのトリガ送信が優先されるように決定する。情報処理端末20−2へのトリガ送信が優先されて送信され、その後、トリガ送信処理に要する時間dの後、情報処理端末20−1にトリガが送信される。
一方、図7のように残余時間rが大きい情報処理端末20−1への送信処理を優先すると、情報処理端末20−2へのトリガ送信処理が、情報処理端末20−2の次の間歇受信の時刻に間に合わなくなってしまう。その結果、情報処理端末20−2がトリガを受信するのは、時刻Sから見て次々回の間歇受信のタイミングとなり、トリガの到達遅延が増大する。
間歇受信によって無線デバイスが直近に復帰する情報処理端末に対するトリガ送信処理を優先せずに、トリガ送信が遅延すると、基地局にトリガパケットが届いた時には、情報処理端末の無線デバイスが再度休止している。無線デバイスが再度休止しているため、次の間歇受信のタイミングまで、接続状態への遷移が遅延することになる(図6及び図7の情報処理端末20−2に対するトリガ送信)。
一方で、間歇受信によって無線デバイスが復帰するまでにしばらく時間がかかる情報処理端末に対しては、情報処理端末のRRC状態の遷移が始まるタイミングは、次の間歇受信のタイミングとなる。すなわち、即座にトリガを送信しても、若干遅れてトリガを送信しても、情報処理端末のRRC状態の遷移が始まるタイミングは、次の間歇受信のタイミングとなる(図6及び図7の情報処理端末20−1に対するトリガ送信)。
したがって、間歇受信を実施するタイミングが現在時刻Sに近いものほど、トリガ送信を即座に実施する必要性が高い。
本発明の本実施形態によれば、複数の情報処理端末20のうち、残余時間rが小さい情報処理端末20へのトリガ送信処理を優先することで、情報処理端末20へのトリガ到達遅延を低減することができる。なお、本例では、一例として2台の情報処理端末20へトリガを送信する場合について説明した。しかしながら、任意の台数の情報処理端末20へトリガを送信する場合においても、優先度判定部103はそれぞれの情報処理端末20の残余時間rを計算し、残余時間rが小さいものほど、優先度を高く設定する。
トリガ送信部104は、優先度判定部103が判定したトリガ送信処理の優先度に従い、各情報処理端末20に対しトリガを送信する順番を決定する。さらに、トリガ送信部104は、決定した順序に基づき各情報処理端末20に対しトリガを送信する。
上述した残余時間rによる優先度の決定においては、トリガ送信装置10から情報処理端末20への片方向遅延(時間D)を考慮するようにしてもよい。残余時間rが片方向遅延時間よりも小さい場合、即座にトリガ送信しても次の間歇受信には間に合わないため、優先度を下げても問題ない。具体的には、残余時間r’=r−Dとしたときに、残余時間r’が負の場合には残余時間r’=r+Tとする。この残余時間r’が小さい情報処理端末20へのトリガ送信処理を優先するように、優先度を設定する。
次に、情報処理端末20の各構成要素について説明する。図2に示すように情報処理端末20は、無線通信部201と、トリガ受信部202と、測定パケット応答部203と、を含んで構成される。
情報処理端末20の無線通信部201は、情報処理端末20がモバイル網経由でトリガ送信装置を含む他の情報処理装置と通信するための機能を提供する。無線通信部201は、自身の通信状況に応じて適宜RRC状態を切り替える。また、休止状態である場合は、自端末宛てのパケットの有無を確認する定期的に確認する間歇受信を実施する。
情報処理端末20のトリガ受信部202は、トリガ送信装置10が送信したトリガを無線通信部201経由で受信する。
情報処理端末20の測定パケット応答部203は、トリガ送信装置10が送信した測定パケットを無線通信部201経由で受信し、受信後、直ちに測定パケットをトリガ送信装置10に返信する。返信する測定パケットには、任意のデータを載せてよい。例えば、測定パケットを受信後、返信するまでに経過した時間Dをトリガ送信装置10に返信する測定パケットに載せてもよい。トリガ送信装置10の間歇受信推定部101は、式(2)にさらに時間Dを含めることで、より高精度に情報処理端末20の間歇受信のタイミングを推定することができる。また、測定パケット応答部203は、自端末を一意に識別する識別子をトリガ送信装置10に返信する測定パケットに、記載してもよい。これにより、トリガ送信装置10は、受信した測定パケットがどの情報処理端末20から送信されたものかを確実に判定することができる。
本発明の第1の実施形態に係るトリガ送信装置10及び情報処理端末20の動作の一例について、説明する。トリガ送信装置10及び情報処理端末20の動作としては、大きく2つの操作がある。即ち、
(1)トリガ送信装置10が情報処理端末20との間で測定パケットを往復させ、間歇受信推定部101が情報処理端末20における間歇受信時刻を推定するために必要なオフセット値を算出する動作、
(2)トリガ送信装置10が複数の情報処理端末20に、情報処理端末20のRRC状態を休止状態から接続状態への復帰を誘発させるためのトリガを送信する動作、
である。以下、これらについて詳細に説明する。
(動作1)
まず、間歇受信推定部101が情報処理端末20の間歇受信時刻を推定するために必要なオフセット値を算出する動作について、図8を参照して説明する。
最初に、トリガ送信装置10の測定パケット送受信部102が、情報処理端末20に測定パケットを送信する(ステップS1001)。前述したように、情報処理端末20が間歇受信を行っている場合は、測定パケット送受信部102が送信した測定パケットはすぐには情報処理端末20に届かない。その後、情報処理端末20の無線通信部201が間歇受信を実施し、自端末宛てのパケットが存在することを検知し、RRC状態を休止状態から復帰させる(ステップS1002)。無線通信部201が休止状態から復帰後、測定パケット応答部203は無線通信部201経由で、トリガ送信装置10から送信された測定パケットを受信する(ステップS1003)。次に、測定パケット応答部203は、測定パケットをトリガ送信装置10に返信する(ステップS1004)。トリガ送信装置10の測定パケット送受信部102は、情報処理端末20から返信された測定パケットを受信し(ステップS1005)、間歇受信推定部101に測定パケットを受信した時刻を通知する。また、測定パケットを送信した情報処理端末20を一意に特定するための端末識別子も、間歇受信推定部101に通知する。なお、端末識別子は測定パケットに含ませてもよいし、測定パケットに含まれるIPアドレスなどの情報を利用してもよい。間歇受信推定部101は、測定パケット送受信部102から通知された測定パケットの受信時刻に基づき、情報処理端末20の間歇受信時刻を推定するためのオフセット値tを算出する(ステップS1006)。最後に、間歇受信推定部101は、算出したオフセット値を測定パケット送受信部102から通知された端末識別子と共にオフセット情報として記録し(ステップS1007)、特定の情報処理端末20の間歇受信時刻を推定できるようにする。以上により、トリガ送信装置10は、情報処理端末20の間歇受信のタイミングを推定することが可能となる。
なお、図8の例においては、測定パケットの往復は一度だけの場合を示しているが、複数回測定を行ってもよい。式(1)から式(3)によるオフセット値tの算出方法は、ネットワークの混雑などによる、情報処理端末20からトリガ送信装置10に測定パケットが到達するまでの遅延時間の変動の影響を受ける可能性がある。複数回測定を実施し、例えば個々の測定によって得られたオフセット値tの平均値を利用することで、精度を向上させることができる。
また、複数回測定パケットを往復させる場合は、トリガ送信装置10が情報処理端末20から測定パケットを受信してから所定の時間(測定間隔)経過後に、再度トリガ送信装置10が測定パケットを送信するものとする。測定間隔は、情報処理端末20のRRC状態が接続状態から休止状態に遷移する際の制御に用いられるインアクティビティタイマー値以上の値とする。
情報処理端末20の無線通信部201は、インアクティビティタイマー値の間、通信していないことを条件に接続状態から休止状態への遷移を行う。このため、測定間隔をインアクティビティタイマー値未満とすると、情報処理端末20のRRC状態がまだ接続状態である時に、トリガ送信装置10が測定パケットを情報処理端末20に送信してしまい、正しく間歇受信のタイミングを推定できなくなる。測定間隔をインアクティビティタイマー値以上に設定することにより、正しく間歇受信のタイミングを推定することが可能となる。
(動作2)
次にトリガ送信装置10が複数の情報処理端末20に、情報処理端末20のRRC状態を休止状態から接続状態への復帰を誘発させるためのトリガを送信する動作について、図9を用いて詳細に説明する。なお、本例においては、トリガ送信装置10は2台の情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2にトリガを送信する場合を例として説明するが、トリガ送信装置10が任意の台数の情報処理端末20にトリガを送信する場合においても同様の処理を行う。
最初に、トリガ送信装置10がトリガ送信依頼を他の情報処理装置(図示せず)から受信する(ステップS2001)。ここで、他の情報処理装置は例えば、情報処理端末20に対してメッセージを送信するサーバ、音声を送信するサーバなどである。なお、ここで挙げた例は一例にすぎず他の情報処理装置であってもよい。また、トリガ送信装置10と同一装置上で動作する他のアプリケーションであってもよい。トリガ送信依頼には、トリガ送信装置10がトリガを送信する情報処理端末20を示す端末識別子が含まれる。ここでは、情報処理端末20−1を示す端末識別子「20−1」と情報処理端末20−2を示す端末識別子「20−2」であるとする。
次に、トリガ送信装置10の間歇受信推定部101がトリガ送信の宛先となる情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2の間歇受信時刻を推定する(ステップS2002)。間歇受信推定部101は、自身が記録するオフセット情報を参照し、情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2の次の間歇受信時刻を算出する。
例えば、現在時刻を「567250」ミリ秒とし、推定パラメータ情報として図5のオフセット情報が間歇受信推定部101に記録されていたとする。また、間歇受信の周期Tは1000ミリ秒であるとする。図5の端末識別子「20−1」の行を参照すると、オフセット値tは「334」ミリ秒となっている。間歇受信推定部101は式(1)に従い、現在時刻「567250」以上の最小の時刻tを求め、時刻「567334」を得る。即ち、時刻「567334」が情報処理端末20−1における次回の間歇受信の実施時刻となる。同様に、間歇受信推定部101は、情報処理端末20−2についても次回の間歇受信時刻を算出し、時刻「567891」を得る。次に、優先度判定部103は、間歇受信推定部101が推定した情報処理端末20−1及び情報処理端末20−2の間歇受信の時刻に基づき、トリガ送信の優先を決定する(ステップS2003)。優先度判定部103は、まず、現在時刻と間歇受信時刻の差(残余時間)を算出する。本例においては、情報処理端末20−1については「84」ミリ秒を、情報処理端末20−2については、「641」ミリ秒を得る。前述したように、優先度判定部103は算出した残余時間が短い情報処理端末20へのトリガ送信処理に高い優先度を割り振る。
次に、トリガ送信装置10のトリガ送信部104はステップS2003で決定した優先度に従い、各情報処理端末20にトリガを送信する(ステップS2004)。本例においては、情報処理端末20−1の優先度が高いので、トリガ送信部104は、まず、情報処理端末20−1にトリガを送信する。その後、トリガ送信部104は、優先度の低い情報処理端末20−2にトリガを送信する。
情報処理端末20は、間歇受信を実施し(ステップS2011)、自端末宛てのパケットの到着を検知し、RRC状態を接続状態に復帰させる。その後、情報処理端末20のトリガ受信部202はトリガを受信する(ステップS2012)。情報処理端末20−1の無線通信部201が間歇受信を実施し、情報処理端末20−1のトリガ受信部202がトリガ送信装置10からのトリガを受信する。情報処理端末20−2の無線通信部201が間歇受信を実施し、情報処理端末20−2のトリガ受信部202がトリガ送信装置10からのトリガを受信する。
なお、本例においては、優先度が低いと判定された情報処理端末20にもトリガを送信するが、優先度が低いと判定された情報処理端末20にトリガを送信しないようにしてもよい。例えば、残余時間が500ミリ秒以上の情報処理端末20にトリガを送信しないようにしてもよい。例えば、1000台の情報処理端末へのメッセージ送信の前にトリガを送信するとする。1000台分のメッセージ送信処理が400ミリで完了する場合、残余時間が500ミリ以上の情報処理端末へトリガを送信してもしなくても、休止状態からの復帰が開始されるのは次の間歇受信時刻になるため、トリガを送信する必要性は低い。このような情報処理端末に対するトリガ送信を行わないことで、トリガ送信装置10の負荷を抑制することが可能である。
また、トリガ送信の優先度が低いと判定された情報処理端末20へのトリガ送信を、残余時間が一定時間以下(例えば100ミリ秒)になるまで待機するようにしてもよい。このようにすることで、トリガ送信が途中でキャンセルされることがある場合に、無駄にトリガを情報処理端末20に送信する可能性を低減できる。
以上のように、本実施形態によれば、情報処理端末の間歇受信の時刻を推定し、トリガ送信処理を間歇受信の時刻までの残余時間に応じてトリガ送信処理の優先度を判定し、トリガ送信している。これにより、トリガ送信が情報処理端末の間歇受信の時刻に間に合わないことに起因して生じる遅延を削減することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態によるトリガ送信装置、トリガ送信方法、トリガ送信プログラム、及び情報処理システムについて、説明する。本発明の第1の実施形態では、情報処理端末の間歇受信の周期や通信遅延(式(1)及び(2)におけるT、D、M)がトリガ送信装置に予め与えられている場合について、述べた。本発明の第2の実施形態は、トリガ送信装置が予め情報処理端末の間歇受信の周期や通信遅延について情報を有していない場合においても、情報処理端末の間歇受信の時刻を推定可能とする。
図10は、本発明の第2の実施形態における情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図11は、本発明の第2の実施形態における情報処理端末の動作例を示すフローチャートである。図12は、本発明の第2の実施形態における情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。図13は、推定用変数算出部が記憶する情報の一例である。図14は、情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。図15は、情報処理端末の間歇受信時刻の推定法を説明する図である。
本発明の第2の実施形態に係るシステムの構成図について、図10を用いて詳細に説明する。図10に示したように、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムは、トリガ送信装置11と、情報処理端末21と、を含んで構成される。なお、情報処理端末21は、第1の実施形態と同様に、任意の台数で構成されていてよい。個々の情報処理端末21を区別して記述する必要がある場合、情報処理端末21−1、情報処理端末21−2、・・・、情報処理端末21−nのように記載する。なお、図10において、本発明の第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
次に、情報処理端末21の構成について説明する。図10に示すように、情報処理端末21は、無線通信部201と、トリガ受信部202と、測定パケット応答部203と、通信監視部214と、を含んで構成される。本発明の第2の実施形態に係る情報処理端末21は、通信監視部214を有する点で、本発明の第1の実施形態における情報処理端末20と異なる。
情報処理端末21の通信監視部214は、無線通信部201を監視する。そして通信監視部214は、トリガ送信装置11が送信した測定パケットを受信した時に、当該測定パケット受信前に無線通信部201が最後にパケット通信を実施した時刻からの経過時間(無通信継続時間)TNCを算出する。なお、無通信継続時間TNCが、情報処理端末21のインアクティビティタイマー値T以上である場合は、測定パケット受信時に情報処理端末21が休止状態であることを示し、T未満である場合は、情報処理端末21が接続状態であることを示す。
本発明の第2の実施形態に係る情報処理端末21の測定パケット応答部203は、トリガ送信装置11から測定パケットを受信した時に、通信監視部214から無通信継続時間TNCを取得する。そして測定パケット応答部203は、トリガ送信装置11に返信する測定パケットに無通信継続時間TNCを付与する。
次に、トリガ送信装置11の構成について説明する。図10に示したように、本発明の第2の実施形態に係るトリガ送信装置11は、間歇受信推定部101と、測定パケット送受信部102と、優先度判定部103と、トリガ送信部104と、推定用変数算出部115と、を含んで構成される。本発明の第2の実施形態に係るトリガ送信装置11は、推定用変数算出部115を有する点で、本発明の第1の実施形態に係るトリガ送信装置10と異なる。
トリガ送信装置11の推定用変数算出部115は、情報処理端末21における間歇受信の時刻を推定するための変数を算出する。推定用変数算出部115が算出する変数は、間歇受信の周期(T)と、情報処理端末21が休止状態から接続状態に復帰するのに必要な遷移時間(M)とを、少なくとも含む。さらに推定用変数算出部115が算出する変数は、接続状態にある情報処理端末21がパケットを送信してトリガ送信装置11に到達するまでの時間(D)を、含む。各変数の算出方法は後述する。
次に、図11のフローチャート及び図12のシーケンス図を参照して、本発明の第2の実施形態の動作例について、説明する。図11は、情報処理端末21が無通信継続時間TNCを算出する際の動作例であり、図12はトリガ送信装置11が情報処理端末21における間歇受信の時刻を推定するために必要となる変数の値を算出する動作を示している。
まず、図11を用いて、情報処理端末21の通信監視部214が無通信継続時間TNCを算出する際の動作を説明する。通信監視部214は、無線通信部201が最後に通信を行った時刻(最終通信時刻T)を記録しているとする。まず、最初に通信監視部214は、最終通信時刻Tを0に初期化する(ステップS3001)。その後、通信監視部214は、無線通信部201を介して実施されたパケット通信を確認する(ステップS3002)。なお、後述するように本実施形態においては、ステップS3002は繰り返し実施される。ステップS3002で確認する事項は、前回ステップS3002を実施して以降に新たに無線通信部201を介して実施されたパケット通信の有無と、パケット通信の内容である。無線通信部201を介して新たになされたパケット通信がある場合(ステップS3003のYes)は、当該パケット通信の内容を確認し、トリガ送信装置11から送信された測定パケットが含まれるかを確認する。測定パケットが含まれる場合(ステップS3004のYes)は、通信監視部214は、現在時刻から最終通信時刻Tを引いて無通信継続時刻TNCを算出する(ステップS3005)。その後、通信監視部214は、最終通信時刻Tを現在時刻に更新する(ステップS3006)。ステップS3006の後は、ステップS3002以降の処理を継続する。
なお、ステップS3002において、測定パケットを受信していない場合(ステップS3004のNo)は、無通信継続時刻TNCを算出せず(ステップS3005を飛ばし)、ステップS3006の処理に移行する。また、ステップS3002において、送受信したパケットが無しと判断された場合(ステップS3003のNo)は、無通信継続時刻も最終通信時刻も更新せず、再度ステップS3002以下の処理を繰り返す。
以上のように、無線通信監視部214は、トリガ送信装置11から送信された測定パケットを受信した時に、当該測定パケット受信前に無線通信部201が最後にパケット通信を実施した時点からの経過時間(無通信継続時間)TNCを算出することができる。
次に図12を参照して、トリガ送信装置11が情報処理端末21における間歇受信の時刻を推定するために必要となる変数の値を算出する動作を説明する。なお、第1の実施形態に係る動作例を示す図8と同一の処理については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
まず、トリガ送信装置11の測定パケット送受信部102が情報処理端末21に対して測定パケットを送信する(ステップS1001)。この時、測定パケット送受信部102は、測定パケットを送信した時刻Sを記録しておく。
情報処理端末21が休止状態であった場合(ステップS1101のYes)は、情報処理端末21の無線通信部201が間歇受信を実施後(ステップS1002)、測定パケット応答部203が測定パケットを受信する(ステップS1003)。情報処理端末21が休止状態でなかった場合(ステップS1101のNo)は、ステップS1002を経由せずに、すぐに測定パケット応答部(S1003)が測定パケットを受信する(ステップS1003)。その後、通信監視部214が無通信継続時間TNCを算出する(ステップS1102)。次に、測定パケット応答部203が、通信監視部214からステップS1102で算出した無通信継続時間TNCを取得する(ステップS1103)。さらに測定パケット応答部203が、トリガ送信装置11に返信する測定パケットに無通信継続時間TNCを記載し、測定パケットをトリガ送信装置に返信する(ステップS1004)。
トリガ送信装置11は、情報処理端末21から送信された測定パケットを受信する(S1005)。次に、推定用変数算出部115は、測定パケットを往復させることで得られた測定情報を記録する(ステップS1105)。
この時に記録する情報は、測定パケット送受信部102が測定パケットを送信した時刻(送信時刻)S、及び測定パケット送受信部102がステップS1005において測定パケットを受信した時刻(受信時刻)Rを、少なくとも含む。さらにこの時に記録する情報は、情報処理端末21が送信した測定パケットに記載された無通信継続時間TNCを、含む。
図13は、推定用変数算出部115の記憶する測定情報の一例を示した図である。図13に示すように測定情報は、送信時刻Sと受信時刻Rと無通信継続時間TNCとの組を複数行有する表で、構成させる。図13の表の1行は、1回の測定パケットの往復で得られた情報に対応する。なお、測定情報は情報処理端末21毎に記憶するとする。例えば、端末識別子「21−1」で識別される情報処理端末21−1の測定情報と、端末識別子「21−2」で識別される情報処理端末21−2の測定情報は、それぞれ別の表で記憶される。次に、推定用変数算出部115がステップS1105で記録した測定情報に基づき、情報処理端末21における間歇受信の時刻を推定するための推定用変数を算出し(ステップS1106)、この推定用変数の値を更新する。
以下、推定用変数の算出方法を説明する。まず、推定用変数算出部115は直近の測定パケットの往復によって得られた無通信継続時間TNCが、情報処理端末21のインアクティビティタイマー値(T)より小さいかを判定する。本例においてはTを10秒として説明する。なお、ここで示したTの値は一例であって、他の値でもよい。無通信継続時間TNCが例えば356ミリ秒であった場合、T>TNCと判定する。無通信継続時間TNCがTより小さいため、推定用変数算出部115は情報処理端末21が測定パケット受信時に接続状態であったと推定することが可能である。なぜならば、前回情報処理端末21がパケット通信を行ってから、測定パケットを受信するまでに356ミリ秒しか経過しておらず、無通信時間の継続時間がT未満であり、接続状態から休止状態への遷移が発生しないためである。この場合、測定パケットを往復させるのに要した時間(R−S)には、間歇受信や休止状態から接続状態に復帰するための遅延は含まれないと考えることができる。したがって、推定用変数算出部115は、間歇受信の推定に必要となる、接続状態にある情報処理端末21が測定パケットを送信してトリガ送信装置11に到達するまでの時間(D)を下記の式(4)により算出する。
Figure 0006511945
なお、ここでは、トリガ送信装置11から情報処理端末21に測定用パケットが到達するのに要する時間と、情報処理端末21からトリガ送信装置11に測定用パケットが到達するのに要する時間とが等しい、ものとしている。ここで、例えば、送信時刻Sが34569023、受信時刻Rが34569070であったとすると、推定用変数算出部115は、式(4)によりD=23ミリ秒を算出し、Dの値を新たに得られた値23ミリ秒で更新する。
なお、Dを算出するのに、過去の測定用パケットの往復時間を用いてもよい。例えば、対象となる情報処理端末21の測定情報の内、無通信継続時間TNCがTより小さい行を抽出し、抽出した行の送信時刻Sと受信時刻Rとの差(R−S)について平均をとり、2で割ってもよい。ここで、対象となる情報処理端末21の測定情報とは、例えば、測定パケットを情報処理端末21−1に送信した場合は、情報処理端末21−1の測定情報である。このような平均操作を行うことで、Dの算出精度を向上することができると考えられる。
一方、ステップS1106において、直近の測定用パケットの往復によって得られた無通信継続時間TNCがT以上であった場合は、間歇受信の周期(T)と、情報処理端末21が休止状態から接続状態に復帰するのに必要な時間(M)とを、更新する。無通信継続時間TNCがT以上である場合は、トリガ送信装置11が測定パケットを送信した時に情報処理端末21が休止状態になっていたと考えることができる。測定パケットの往復に要した時間には、間歇受信による遅延と情報処理端末21が休止状態から接続状態に復帰するのに必要な時間(M)が含まれていると、考えられる。
無通信継続時間TNCがT以上であった場合は、推定用変数算出部115は、対象となる情報処理端末21の測定情報を参照する。そして推定用変数算出部115は、無通信継続時間TNCがT以上である行を抽出し、抽出した各行に関し、測定パケットを往復するのに要した時間(往復時間)(R−S)を算出する。
次に、推定用変数算出部115は、算出した往復時間の最大値MRTTと最小値mRTTを算出する。最小の往復時間が得られる場合とは、図14に示したように、トリガ送信装置11が測定パケットを送信した直後に、情報処理端末21が間歇受信を実施した場合である。一方、最大の往復時間が得られる場合とは、図15のように、トリガ送信装置11が送信した測定パケットが情報処理端末21に到達する直前に間歇受信が終了して休止状態に入り、次の間歇受信の時刻まで測定パケットの到着が遅延する場合である。
図14と図15とを比較すると、両者の場合の往復遅延には、間歇受信の周期Tの差がある。推定用変数算出部115は、下記の式(5)により、情報処理端末21の間歇受信の周期Tを算出し、更新する。
Figure 0006511945
同様に、図14を参照すると、最小の往復遅延が得られる場合は、測定パケットをM+2Dで往復させていることが分かる。よって推定用変数算出部115は、下記の式(6)により、情報処理端末21が休止状態から接続状態に遷移するのに要する時間Mを算出し、更新する。
Figure 0006511945
なお、測定パケットの往復時間は突発的なネットワークの混雑や無線品質の劣化によって、増加する場合がある。そのような往復時間の増加が発生すると、間歇受信の周期Tの値の精度が劣化する。その場合、推定用変数算出部115は、往復時間の最大値の代わりに、往復時間の上位から5%目の値を用いてもよい。このようにすることで、突発的な往復時間の増加による間歇受信周期Tの算出誤差を、減らすことができる。なお、5%は一例にすぎず他の値でもよい。
以上により、算出した推定用変数を用いて間歇受信推定部101が間歇受信時刻のオフセット値を算出し(ステップS1006)、記録する(ステップS1007)。その後、測定パケット送受信部102が乱数で生成した時間休止する(ステップS1107)。すなわち、測定パケット送受信部102が乱数を用いてスリープする時間(スリープ時間)を決定し、処理を一時中断する。
スリープ時間が経過した後は、トリガ送信装置11は再度ステップS1001以下の処理を繰り返す。この時、スリープ時間を一定にすると、測定パケットの送信時刻と間歇受信の時刻が同期する可能性があり、時間T、Mを正しく算出できなくなる可能性がある。スリープ時間を乱数にすることにより、測定パケットの送信時刻と情報処理端末21の間歇受信の時刻を様々な時間ずらした測定が可能となり、時間D、T、Mを算出することが可能となる。
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、残余時間rが小さい情報処理端末21へのトリガ送信処理を優先することで、情報処理端末21へのトリガ到達遅延を低減することができる。任意の台数の情報処理端末21へトリガを送信する場合においても、優先度判定部103はそれぞれの情報処理端末21の残余時間rを計算し、残余時間rが小さいものほど、優先度を高く設定する。
さらに、本実施形態によれば、トリガ送信装置11が予め情報処理端末21の間歇受信の周期や通信遅延について情報を有していない場合においても、情報処理端末21の間歇受信の時刻を推定可能とする。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述した第2の実施形態ではトリガ送信装置11が、情報処理端末21のインアクティビティタイマー値(T)を既知であり、これを推定用変数の算出に用いるものとして説明したが、測定結果からTを算出するようにしてもよい。無通信継続時間TNCはTを超えたところで、測定パケットを往復させるのに要した時間(R−S)の平均値が大きく変わるため、その変化点を探すことでTを算出することができる。こうして算出したTと、無通信継続時間TNCから、情報処理端末21が休止状態であるか接続状態であるか推定することができる。
また、図2のトリガ送信装置10の、間歇受信推定部101、測定パケット送受信部102、優先度判定部103及びトリガ送信部104はハードウェア又はソフトウェアにより実現されてもよい。すなわち、実施形態のトリガ送信装置10、11の、間歇受信推定部101や優先度判定部103などは、これらによる処理内容を記載したプログラムを、中央処理装置(CPU)などのコンピュータの処理部で処理させることにより、実現することもできる。間歇受信推定部101による間歇受信推定処理、測定パケット送受信部102による測定パケット送受信処理、優先度判定部103による優先度判定処理、トリガ送信部104によりトリガ送信処理の一部又は全ては、コンピュータプログラムにより実現され得る。特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定手段と、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定手段と、
前記優先度判定部の判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信手段と、を備えるトリガ送信装置。
(付記2)優先度が低いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を実施しない、付記1に記載のトリガ送信装置。
(付記3)前記情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させる測定パケット送受信手段を、さらに有し、
前記間歇受信推定手段は、前記測定パケット送受信手段が情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づき、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する、付記1又は付記2に記載のトリガ送信装置。
(付記4)前記間歇受信推定手段は、前記測定パケット送受信手段が前記情報処理端末との間で往復されるパケットを送信した時刻及びパケットを受信した時刻と、前記情報処理端末が前記パケットを受信した時点における当該パケットを受信する以前に前記情報処理端末がパケットを送受信した最後の時刻からの経過時間とに基づき、前記情報処理端末の間歇受信の周期を算出する、付記3に記載のトリガ送信装置。
(付記5)複数の情報処理端末に対して、前記間歇受信推定手段は現在時刻から次回の間歇受信の時刻までの残余時間を算出し、
前記優先度判定手段は、前記複数の情報処理端末のうち残余時間の小さい情報処理端末へのトリガ送信処理を優先するように優先度を判定する、付記1乃至付記4のいずれか一つに記載のトリガ送信装置。
(付記6)情報処理端末が休止状態から接続状態への遷移に要する時間と、前記接続状態へ遷移した情報処理端末から前記測定パケットが前記測定パケット送受信手段に到達するのに要する時間とが、前記間歇受信推定手段に設定されている、付記1乃至付記5のいずれか一つに記載のトリガ送信装置。
(付記7)前記測定パケット送受信手段は、前記情報処理端末との間で複数回測定パケットを往復させて、間歇受信推定手段は間歇受信のタイミングを推定する、付記1乃至付記6のいずれか一つに記載のトリガ送信装置。
(付記8)前記測定パケット送受信手段は、前記情報処理端末から前記測定パケットを受信してから所定の時間経過後に再度、前記情報処理端末へ測定パケットを送信することにより、前記複数回測定パケットを往復させる、付記7に記載のトリガ送信装置。
(付記9)前記所定の時間は、前記情報処理端末が接続状態から休止状態に遷移する際の制御に用いられるインアクティビティタイマー値以上の値に設定されている、付記8に記載のトリガ送信装置。
(付記10)情報処理端末と、付記1乃至付記9のいずれか一つに記載のトリガ送信装置と、を含んで構成される情報処理システムであって、
前記情報処理端末が、
一定時間パケット送受信をしていない場合に、自端末宛てのパケットの有無を所定の間隔毎に確認する間歇受信実行部と、
前記トリガ送信装置の前記測定パケット送受信部が送信した測定パケットを受信し、前記トリガ送信装置に測定パケットを返信する測定パケット応答部と、
前記トリガ送信部が送信したトリガを受信するトリガ受信部と、を備える情報処理システム。
(付記11)前記情報処理端末の前記測定パケット応答部は、前記情報処理端末の測定パケットを受信した後、返信するまでに経過した時間を、前記トリガ送信装置へ返信する測定パケットに記載する、付記10に記載の情報処理システム。
(付記12)前記情報処理端末の前記測定パケット応答部は、自端末を一意に識別する識別子を、前記トリガ送信装置へ返信する測定パケットに記載する、付記10又は付記11に記載の情報処理システム。
(付記13)情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定し、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定し、
前記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行する、トリガ送信方法。
(付記14)優先度が低いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を実施しない、付記13に記載のトリガ送信方法。
(付記15)前記情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させ、
前記情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づき、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する、付記13又は付記14に記載のトリガ送信方法。
(付記16)前記情報処理端末との間で往復されるパケットを送信した時刻及びパケットを受信した時刻と、前記情報処理端末が前記パケットを受信した時点における当該パケットを受信する以前に前記情報処理端末がパケットを送受信した最後の時刻からの経過時間とに基づき、前記情報処理端末の間歇受信の周期を算出する、付記15に記載のトリガ送信方法。
(付記17)複数の情報処理端末に対して、現在時刻から次回の間歇受信の時刻までの残余時間を算出し、
前記複数の情報処理端末のうち残余時間の小さい情報処理端末へのトリガ送信処理を優先するように優先度を判定する、付記13乃至付記16のいずれか一つに記載のトリガ送信方法。
(付記18)情報処理端末が休止状態から接続状態への遷移に要する時間と、前記接続状態へ遷移した情報処理端末から前記測定パケットが到達するのに要する時間とが、前記優先度の判定のために予め設定されている、付記13乃至付記17のいずれか一つに記載のトリガ送信方法。
(付記19)前記情報処理端末との間で複数回測定パケットを往復させて、前記情報処理端末の間歇受信のタイミングを推定する、付記13乃至付記18のいずれか一つに記載のトリガ送信方法。
(付記20)前記情報処理端末から前記測定パケットを受信してから所定の時間経過後に再度、前記情報処理端末へ測定パケットを送信することにより、前記複数回測定パケットを往復させる、付記19に記載のトリガ送信方法。
(付記21)前記所定の時間は、前記情報処理端末が接続状態から休止状態に遷移する際の制御に用いられるインアクティビティタイマー値以上の値に設定されている、付記20に記載のトリガ送信方法。
(付記22)コンピュータに、
情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定処理と、
推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定処理と、
前記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信処理とを、実行させるトリガ送信プログラム。
(付記23)優先度が低いと判定された情報処理端末への前記トリガ送信処理を実施しない、付記22に記載のトリガ送信プログラム。
(付記24)前記間歇受信推定処理において、
前記情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させ、
前記情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づき、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する、付記22又は付記23に記載のトリガ送信プログラム。
(付記25)前記間歇受信推定処理において、
前記情報処理端末との間で往復されるパケットを送信した時刻及びパケットを受信した時刻と、前記情報処理端末が前記パケットを受信した時点における当該パケットを受信する以前に前記情報処理端末がパケットを送受信した最後の時刻からの経過時間とに基づき、前記情報処理端末の間歇受信の周期を算出する、付記24に記載のトリガ送信プログラム。
(付記26)前記間歇受信推定処理において、複数の情報処理端末に対して、現在時刻から次回の間歇受信の時刻までの残余時間を算出し、
優先度判定処理において、前記複数の情報処理端末のうち残余時間の小さい情報処理端末へのトリガ送信処理を優先するように優先度を判定する、付記22乃至付記25のいずれか一つに記載のトリガ送信プログラム。
(付記27)前記優先度判定処理において予め設定された、情報処理端末が休止状態から接続状態への遷移に要する時間と、前記接続状態へ遷移した情報処理端末から前記測定パケットが到達するのに要する時間とを用いる、付記22乃至付記26のいずれか一つに記載のトリガ送信プログラム。
(付記28)前記間歇受信推定処理において、前記情報処理端末との間で複数回測定パケットを往復させて、前記情報処理端末の間歇受信のタイミングを推定する、付記22乃至付記27のいずれか一つに記載のトリガ送信プログラム。
(付記29)前記間歇受信推定処理において、前記情報処理端末から前記測定パケットを受信してから所定の時間経過後に再度、前記情報処理端末へ測定パケットを送信することにより、前記複数回測定パケットを往復させる、付記28に記載のトリガ送信プログラム。
(付記30)前記間歇受信推定処理において、前記所定の時間は、前記情報処理端末が接続状態から休止状態に遷移する際の制御に用いられるインアクティビティタイマー値以上の値に設定されている、付記29に記載のトリガ送信プログラム。
1 間歇受信推定手段
2 優先度判定手段
3 トリガ送信手段
4 トリガ送信装置
10、11 トリガ送信装置
20、21 情報処理端末
101 間歇受信推定部
102 測定パケット送受信部
103 優先度判定部
104 トリガ送信部
115 推定用変数算出部
201 無線通信部
202 トリガ受信部
203 測定パケット応答部
214 通信監視部

Claims (9)

  1. 情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させる測定パケット送受信手段と、
    前記測定パケット送受信手段が情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づいて、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定手段と、
    推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定手段と、
    前記優先度判定手段の判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信手段と、を備えるトリガ送信装置。
  2. 優先度が低いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を実施しない、請求項1に記載のトリガ送信装置。
  3. 前記間歇受信推定手段は、前記測定パケット送受信手段が前記情報処理端末との間で往復されるパケットを送信した時刻及びパケットを受信した時刻と、前記情報処理端末が前記パケットを受信した時点における当該パケットを受信する以前に前記情報処理端末がパケットを送受信した最後の時刻からの経過時間とに基づき、前記情報処理端末の間歇受信の周期を算出する、請求項1又は請求項2に記載のトリガ送信装置。
  4. 複数の情報処理端末に対して、前記間歇受信推定手段は現在時刻から次回の間歇受信の時刻までの残余時間を算出し、
    前記優先度判定手段は、前記複数の情報処理端末のうち残余時間の小さい情報処理端末へのトリガ送信処理を優先するように優先度を判定する、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のトリガ送信装置。
  5. 情報処理端末が休止状態から接続状態への遷移に要する時間と、前記接続状態へ遷移した情報処理端末か測定パケットが前記測定パケット送受信手段に到達するのに要する時間とが、前記間歇受信推定手段に設定されている、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のトリガ送信装置。
  6. 前記測定パケット送受信手段は、前記情報処理端末との間で複数回測定パケットを往復させて、間歇受信推定手段は間歇受信のタイミングを推定する、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のトリガ送信装置。
  7. 情報処理端末と、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のトリガ送信装置と、を含んで構成される情報処理システムであって、
    前記情報処理端末が、
    一定時間パケット送受信をしていない場合に、自端末宛てのパケットの有無を所定の間隔毎に確認する間歇受信実行部と、
    前記トリガ送信装置の前記測定パケット送受信手段が送信した測定パケットを受信し、前記トリガ送信装置に測定パケットを返信する測定パケット応答部と、
    前記トリガ送信装置の前記トリガ送信手段が送信したトリガを受信するトリガ受信部と、を備える情報処理システム。
  8. 情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させ、
    前記情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づいて、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定し、
    推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定し、
    前記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行する、トリガ送信方法。
  9. コンピュータに、
    情報処理端末が間歇受信を行う時刻を推定するためのパケットを前記情報処理端末との間で往復させる測定パケット送受信処理と、
    前記測定パケット送受信処理で前記情報処理端末との間で往復させたパケットを受信した時刻に基づいて、前記情報処理端末が実施する次回の間歇受信の時刻を推定する間歇受信推定処理と、
    推定した次回の間歇受信の時刻に応じて、前記情報処理端末に対するトリガ送信処理の優先度を判定する優先度判定処理と、
    前記判定した優先度に従い、優先度の高いと判定された情報処理端末へのトリガ送信処理を優先して実行するトリガ送信処理とを、実行させるトリガ送信プログラム。
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